JP2015185477A - 複合型開閉器 - Google Patents

複合型開閉器 Download PDF

Info

Publication number
JP2015185477A
JP2015185477A JP2014062719A JP2014062719A JP2015185477A JP 2015185477 A JP2015185477 A JP 2015185477A JP 2014062719 A JP2014062719 A JP 2014062719A JP 2014062719 A JP2014062719 A JP 2014062719A JP 2015185477 A JP2015185477 A JP 2015185477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
switch
insulator
coil
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014062719A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6301698B2 (ja
Inventor
和長 金谷
Kazunaga Kanetani
和長 金谷
網田 芳明
Yoshiaki Amita
芳明 網田
腰塚 正
Tadashi Koshizuka
正 腰塚
正将 安藤
Masayuki Ando
正将 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014062719A priority Critical patent/JP6301698B2/ja
Priority to CN201480077426.5A priority patent/CN106165046B/zh
Priority to PCT/JP2014/081567 priority patent/WO2015145870A1/ja
Priority to EP14887580.0A priority patent/EP3125262B1/en
Publication of JP2015185477A publication Critical patent/JP2015185477A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6301698B2 publication Critical patent/JP6301698B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/60Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
    • H01H33/66Vacuum switches
    • H01H33/666Operating arrangements
    • H01H33/6661Combination with other type of switch, e.g. for load break switches
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details
    • H01H33/04Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
    • H01H33/14Multiple main contacts for the purpose of dividing the current through, or potential drop along, the arc
    • H01H33/143Multiple main contacts for the purpose of dividing the current through, or potential drop along, the arc of different construction or type
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details
    • H01H33/42Driving mechanisms

Landscapes

  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)
  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)
  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

【課題】高電圧用の開閉器に要求される複数の遮断責務を容易に達成可能で、遮断時間の短い複合型開閉器を提供する。
【解決手段】直列に接続された少なくとも二つ以上の開閉器を有し、開閉器のうちの一つが、真空バルブを接点部に有する真空開閉器3であって、一つが、真空開閉器よりも絶縁耐力の大きい接点部を有する高耐圧開閉器5であって、高耐圧開閉器5及び真空開閉器3が、絶縁性媒体が充填されるとともに、接点部9、19が収容された圧力容器7、17を支持しつつ、接地面との電気的絶縁を行う支持部8、18、接点部9、19を駆動する操作部10、20、操作部10、20に電力を供給する電源部11、21を有し、操作部10、20が接続されている接点部9、19の可動電極37、56は、操作部10、20と等電位である。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、複数個の接点を接離する多点切りの複合型開閉器に関する。
事故電流の遮断責務を持つ高電圧用の開閉器には、小電流から大電流までを確実に遮断できることが要求される。特に大電流に関しては、以下の二つの遮断責務を満足しなければならない。
(1)近距離線路故障(SLF)電流の遮断
これに関しては、電流零点直後の電圧(過渡回復電圧)の立ち上がり初期において現れる電圧、つまり、その絶対値は低いが急峻な変化率をもつ三角波形の電圧に対応できる責務が、開閉器に課される。
(2)遮断器端子短絡故障(BTF)電流の遮断
これに関しては、過渡回復電圧の初期の立ち上がりは緩やかであるが終期に絶対値が高くなる印加電圧に対応できる責務が、開閉器に課される。
近年では、パッファ形の開閉器が広く採用されている。この開閉器は、絶縁性ガスとしてSF6ガスを封入した圧力容器の中に、接離可能な接点を有する一つの遮断部を収容している。そして、遮断動作時には、接点に絶縁性ガスを吹き付けてアークを消弧する。この方式では、単一の開閉器で、上記の2つの遮断責務を達成する必要がある。
さらに、遮断責務のそれぞれに対して特化した遮断部を連結し、上記2つの遮断責務を達成する方式の開閉器も開発されている。すなわち、複数の遮断部を有し、各遮断部が、それぞれの遮断責務を分担する方式の開閉器である。このような開閉器は、単一の圧力容器の内部空間を2つに分離して、それぞれの空間に遮断部を構成している。
つまり、分離した内部空間の一方に、BTF遮断性能に優れたパッファ形の遮断部を収容し、他方に、SLF遮断性能に優れたパッファ形の遮断部を収容している。そして、両遮断部は、電気的に直列に接続されている。
特開2003―348721号公報
上記のように、2つの遮断責務のそれぞれに対して特化した遮断部を連結した開閉器は、各遮断部が、接離自在な接点を有している。しかし、すべての接点の遮断動作及び投入動作を、単一の操作部であるアクチュエータによって行っているため、操作部への負担が大きくかかる。このため、操作部の種類やサイズが制限され、操作エネルギを大きくできない場合には、遮断時間が長くなるといった問題がある。
本発明の実施形態は、上記のような従来技術の問題を解決するために提案されたものであり、その目的は、高電圧用の開閉器に要求される複数の遮断責務を容易に達成可能で、遮断時間の短い複合型開閉器を提供することにある。
本発明の実施形態である複合型開閉器は、上記のような目的を達成するために提案されたものであり、以下のような発明特定事項を有する。
(1)直列に接続された少なくとも二つ以上の開閉器
(2)前記開閉器のうちの少なくとも一つが、真空バルブを接点部に有する真空開閉器である
(3)前記開閉器のうちの少なくとも一つが、前記真空開閉器よりも絶縁耐力の大きい接点部を有する高耐圧開閉器である
(4)前記高耐圧開閉器及び前記真空開閉器は、以下のような発明特定事項を有する。
(4-1)絶縁性媒体が充填されるとともに、前記接点部が収容された密閉容器
(4-2)前記密閉容器を支持しつつ、接地面との電気的絶縁を行う支持部
(4-3)前記接点部が有する可動電極を駆動する操作部
(4-4)前記操作部に電力を供給する電源部
(5)前記高耐圧開閉器は、更に以下のような発明特定事項を有する。
(5-1)前記操作部と、前記操作部と接続されている前記接点部の可動電極とが、等電位である
第1の実施形態に係る複合型開閉器の全体構成を示す断面図であり、投入状態を示す。 第1の実施形態に係る複合型開閉器の全体構成を示す断面図であり、遮断状態を示す。 図1の部分拡大断面図であり、(A)は真空開閉器、(B)は高耐圧開閉器を示す。 図2の部分拡大断面図であり、(A)は真空開閉器、(B)は高耐圧開閉器を示す。 第2の実施形態に係る真空開閉器の部分拡大断面図であり、投入状態を示す。 第2の実施形態に係る真空開閉器の部分拡大断面図であり、遮断状態を示す。 図5の部分拡大断面図である。 図6の部分拡大断面図である。 第3の実施形態に係る複合型開閉器の全体構成を示す断面図であり、投入状態を示す。 第3の実施形態に係る複合型開閉器の全体構成を示す断面図であり、遮断状態を示す。 図9の部分拡大断面図である。 図10の部分拡大断面図である。 第4の実施形態に係る高耐圧開閉器の断面図である。 第5の実施形態に係る高耐圧開閉器の断面図である。 第6の実施形態に係る複合型開閉器の全体構成を示す断面図である。 第7の実施形態に係る高耐圧開閉器の部分拡大断面図である。
[第1の実施形態]
第1の実施形態の複合型開閉器の構成について、図1〜4を参照して説明する。図1、図2は、本実施形態の複合型開閉器の全体構成を示す断面図であり、図1は投入状態、図2は遮断状態を示す。図3は、図1の部分拡大断面図、図4は、図2の部分拡大断面図である。
[全体構成]
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態の全体構成を説明する。本実施形態の複合型開閉器1は、真空開閉器3及び高耐圧開閉器5を有する。真空開閉器3は、真空バルブ2を接点に有する開閉器である。高耐圧開閉器5は、真空開閉器3よりも絶縁耐力の大きい接点4を有する開閉器である。真空開閉器3と高耐圧開閉器5とは、設置面である基礎16に、水平方向に並置され、絶縁電線6を介して互いに電気的に直列に接続されている。
(真空開閉器の概要)
真空開閉器3は、圧力容器7、支持部8、接点部9、操作部10及び電源部11を有する。圧力容器7は、絶縁性の碍子及び金属からなる円筒型の密閉容器である。圧力容器7の胴部分である碍子の両端の開口は、金属蓋12、13によって封止されている。金属蓋12、13間は、電気的に絶縁されている。それぞれの金属蓋12、13の端部には、通電板14、15が設置されている。真空開閉器3は、通電板14を介して図示しない母線へと接続され、通電板15から絶縁電線6を介して高耐圧開閉器5と接続される。絶縁電線6は、絶縁性の被覆等により外部との絶縁が確保された電線である。
支持部8は、圧力容器7を支持し、対地との絶縁性を確保する部材である。支持部8は、真空開閉器3を固定する基礎16と、高電圧状態の圧力容器7との間に設置されている。これにより、支持部8は、圧力容器7を機械的に支持し、かつ基礎16と圧力容器7との間の絶縁距離を確保している。つまり、支持部8は、圧力容器7と接地面との電気的絶縁を確保している。
接点部9は、真空バルブ2及びシールド65を有する。接点部9は、圧力容器7内に収容されており、圧力容器7の金属蓋12、13に対して、直接若しくは操作部10を介して接続されている。
操作部10は、接点部9の真空バルブ2を駆動する機構である。操作部10は、圧力容器7の端部に接続され、接点部9の真空バルブ2に運動エネルギを与え、真空バルブ2を接離開閉するように駆動する。これにより、真空開閉器3の通電状態が切り替わる。電源部11は、基礎16に設置され、操作部10が機能するための電力の供給源である。
(高耐圧開閉器の概要)
高耐圧開閉器5は、圧力容器17、支持部18、接点部19、操作部20及び電源部21を有する。圧力容器17は、絶縁性の碍子及び金属からなる円筒型の密閉容器である。圧力容器17の胴部分である碍子の両端の開口は、金属蓋22、23によって封止されている。金属蓋22、23間は、電気的に絶縁されている。それぞれの金属蓋22、23の端部には、通電板24、25が設置されている。高耐圧開閉器5は、通電板24から絶縁電線6を介して真空開閉器3と接続され、通電板25を介して図示しない母線へと接続される。
支持部18は、圧力容器17を支持し、対地との絶縁性を確保する部材である。支持部18は、高耐圧開閉器5を固定する基礎16と、高電圧状態の圧力容器17との間に設置され、圧力容器17を機械的に支持し、かつ基礎16と圧力容器17との間の絶縁距離を確保する。つまり、支持部18は、圧力容器17と接地面との電気的絶縁を確保している。
接点部19は、接点4及びシールド66、67を有する。接点部19は、圧力容器17内に収容されており、圧力容器17の金属蓋22、23に対して、直接若しくは操作部20を介して接続されている。
操作部20は、接点部19の接点4を駆動する機構である。操作部20は、圧力容器17の端部に接続され、接点部19の接点4に運動エネルギを与え、接点4を接離開閉するように駆動する。これにより、高耐圧開閉器5の通電状態が切り替わる。電源部21は、基礎16に設置され、操作部20が機能するための電力の供給源である。
以上のような複合型開閉器1が投入状態にあるときには、図1に示すように、通電板14から導入された電流が、金属蓋12、操作部10、真空バルブ2、金属蓋13、通電板15へと流れる。さらに、電流は、絶縁電線6を介して、通電板24、金属蓋22、操作部20、接点4、金属蓋23を順次経て、通電板25へ導出される。また、複合型開閉器1が遮断状態にあるときには、図2に示すように、真空開閉器3の真空バルブ2及び高耐圧開閉器5の接点4が開離し、電流が遮断されている。
[詳細構成]
以下、本実施形態の詳細構成について説明する。
(真空開閉器)
まず、上記で概説した真空開閉器3を構成する圧力容器7、支持部8、接点部9、操作部10及び電源部11を、図3(A)、図4(A)を参照して説明する。なお、図3(A)、図4(A)は、真空開閉器3の拡大断面図であり、図3(A)は投入状態、図4(A)は遮断状態を示す。
(1)圧力容器
圧力容器7は、碍子タンク26と金属蓋12、13を有する。碍子タンク26は、両端が開口した碍管27を胴部分とし、開口した両端部には、それぞれ金属フランジ28、29が接着されている。金属フランジ28、29には、それぞれ金属蓋12、13が締結されている。
圧力容器7の内部空間68は、密閉状態にある。この内部空間68には、絶縁性媒体が充填されている。絶縁性媒体としては、例えば、六フッ化硫黄ガス(SF6ガス)、二酸化炭素、窒素、乾燥空気、これらの混合ガス又は絶縁油等とすることができる。本実施形態では、SF6ガスが充填されているものとする。
(2)支持部
支持部8は、支持碍子30、31、支持構造物32、33、接続金具34、35を有する。支持構造物32、33は、直立した金属製の台座であり、下端が基礎16に締結されている。支持碍子30、31は、絶縁性の碍子によって両端の金属部が絶縁された支持梁である。支持碍子30、31の下端は、支持構造物32、33の上端に締結されている。支持碍子30、31の上端は、接続金具34、35を介して金属蓋12、13と接続されている。
これによって、支持部8は、圧力容器7を構造上安定した状態で支持している。また、支持碍子30、31の長さは、圧力容器7の対地(支持構造物)間の絶縁距離より、長く設計されている。
(3)接点部
接点部9は、真空バルブ2、シールド65を有する。真空バルブ2は、固定電極36、可動電極37、真空容器2a、ベローズ2bを有する。固定電極36は、金属蓋13に直接締結されている。可動電極37は、操作部10の駆動装置38を介して、金属蓋12に接続されている。
真空容器2aは、固定電極36、可動電極37を収容し、真空状態で封止された絶縁碍からなる容器である。ベローズ2bは、可動電極37を、真空容器2aに対して、気密を保った状態で移動可能に取り付ける可撓性のある伸縮部材である。なお、内部空間68のガスの圧力は、後述する内部空間69のガス圧力以下かつ大気圧以上である。これは、ベローズ2bが耐え得る圧力である。シールド65は、真空バルブ2周辺の電界の集中を緩和するように配置され、金属蓋12に接続されている。
(4)操作部
操作部10は、駆動装置38、制御装置39を有する。駆動装置38は、圧力容器7内部の金属蓋12に締結されている。駆動装置38の駆動軸は、可動電極37と接続し、真空バルブ2を接離自在に駆動する。また、駆動装置38と可動電極37との接続部には、絶縁性材料を用いず、導電性材料を用いることで、それぞれ等電位となっている。導電性材料としては、導電性の高い金属材料を用いることが好ましい。制御装置39は、圧力容器7外部の金属蓋12に締結され、金属蓋12を貫通する絶縁電線40を介して、駆動装置38と接続されている。これにより、制御装置39は、駆動装置38に供給する電力を調節することで、駆動装置38の動作を制御する。
操作部10は、機械的に接続された可動電極37に対して駆動力を与えることで、可動電極37を一直線上に押し引きし、可動電極37を固定電極36に対して接離開閉する。なお、操作部10の動作は、例えば、真空開閉器3外部に設置された図示しない信号出力装置からの指令信号を、制御装置39が受信することにより開始することができる。また、絶縁電線40が貫通する圧力容器7の金属蓋12には、図示しない弾性体のパッキンを有するシール部が設けられており、内部空間68の気密性が保たれている。
(5)電源部
電源部11は、変圧器41、母線42、圧力容器161、碍管162を有する。変圧器41の容器と圧力容器161とは、支持構造物163を介して基礎16に固定されている。変圧器41の容器の開口部は、圧力容器161の一方の開口部に締結されている。一方、圧力容器161の他方の開口部は、碍管162の開口部と締結されている。変圧器41、圧力容器161、碍管162は、内部空間164を共有しており、この内部空間164は密閉され、絶縁性媒体が充填されている。充填する絶縁性媒体は、上記と同様である。変圧器41の一次側は、絶縁電線43を介して母線42と接続されている。また、変圧器41の二次側は、絶縁電線44と接続されている。絶縁電線44は内部空間164を通り、碍管162の操作部10側端部を貫通し、操作部10の制御装置39と接続されている。絶縁電線43、44が貫通する変圧器41、碍管162には、図示しない弾性体のパッキンを有するシール部が設けられており、内部空間164の気密性が保たれている。変圧器41の一次側と二次側間の絶縁耐力および、碍管162の両端間の絶縁耐力は、圧力容器7と対地間に必要な絶縁耐力よりも大きく設計されている。母線42は、図示しない電力供給源に接続されている。
母線42から供給される電力供給源からの電力は、変圧器41によって操作部10の駆動に必要な電圧まで昇圧され、操作部10へと供給される。すなわち電源部11は、対地電圧が高電圧状態となっている操作部10へ、地絡することなく電力を供給する。
(高耐圧開閉器)
次に、上記で概説した高耐圧開閉器5を構成する圧力容器17、支持部18、接点部19、操作部20及び電源部21を、図3(B)、図4(B)を参照して説明する。なお、図3(B)、図4(B)は、高耐圧開閉器5の拡大断面図であり、図3(B)は投入状態、図4(B)は遮断状態を示す。
(1)圧力容器
圧力容器17は、碍子タンク45と金属蓋22、23を有する。碍子タンク45は、両端が開口した碍管46を胴部分とし、開口した両端部には、それぞれ金属フランジ47、48が接着されている。金属フランジ47、48には、それぞれ金属蓋22、23が締結されている。
圧力容器17の内部空間69は、密閉状態にあり、この内部空間69には、絶縁性媒体が充填されている。充填する絶縁性媒体は、上記と同様である。
(2)支持部
支持部18は、支持碍子49、50と支持構造物51、52と接続金具53、54を有する。支持構造物51、52は、直立した金属製の台座であり、下端が基礎16に締結されている。支持碍子49、50は、絶縁性の碍子によって両端の金属部が絶縁された支持梁である。支持碍子49、50の下端は、支持構造物51、52の上端に締結されている。支持碍子49、50の上端は、接続金具53、54を介して金属蓋22、23と接続されている。
これによって、支持部18は、圧力容器17を構造上安定した状態に支持している。また、支持碍子49、50の長さは、圧力容器17の対地(支持構造物)間の絶縁距離より、長く設計されている。このため、圧力容器17の接地面との電気的絶縁が確保されている。
(3)接点部
接点部19は、接点4、シールド66、67を有する。接点4は、固定電極55、可動電極56を有する。固定電極55は、金属蓋23に直接締結されている。可動電極56は、操作部20の駆動装置57を介して、金属蓋22に接続されている。シールド66、67は、接点4周辺の電界の集中を緩和するように配置され、それぞれ金属蓋22、23に接続されている。
(4)操作部
操作部20は、駆動装置57、制御装置58を有する。駆動装置57は、圧力容器17内部の金属蓋22に締結されている。駆動装置57の駆動軸は、可動電極56と接続し、接点4を接離自在に駆動する。また、駆動装置57と可動電極56との接続部には、絶縁性材料を用いず、導電性材料を用いることで、それぞれ等電位となっている。導電性材料としては、導電性の高い金属材料を用いることが好ましい。制御装置58は、圧力容器17外部の金属蓋22に締結され、金属蓋22を貫通する絶縁電線59を介して、駆動装置57と接続されている。これにより、制御装置58は、駆動装置57に供給する電力を調節することで、駆動装置57の動作を制御する。
操作部20は、機械的に接続された可動電極56に対して駆動力を与えることで、可動電極56を一直線上に押し引きし、可動電極56を固定電極55に対して接離開閉する。なお、操作部20の動作は、例えば、高耐圧開閉器5外部に設置された図示しない信号出力装置からの指令信号を、制御装置58が受信することにより開始することができる。
また、絶縁電線59が貫通する圧力容器17の金属蓋22には、図示しない弾性体のパッキンを有するシール部が設けられており、内部空間69の気密性が保たれている。
(5)電源部
電源部21は、変圧器60、母線61、圧力容器165、碍管166を有する。変圧器60の容器と圧力容器165とは、支持構造物167を介して基礎16に固定されている。変圧器60の容器の開口部は、圧力容器165の一方の開口部に締結されている。一方、圧力容器165の他方の開口部は、碍管166の開口部と締結されている。変圧器60、圧力容器165、碍管166は、内部空間168を共有しており、この内部空間168は密閉され、絶縁性媒体が充填されている。充填する絶縁性媒体は、上記と同様である。変圧器60の一次側は、絶縁電線62を介して母線61と接続されている。また、変圧器60の二次側は、絶縁電線63と接続されている。絶縁電線63は内部空間168を通り、碍管166の操作部20側端部を貫通し、操作部20の制御装置58と接続されている。絶縁電線62、63が貫通する変圧器60、碍管166には、図示しない弾性体のパッキンを有するシール部が設けられており、内部空間168の気密性が保たれている。変圧器60の一次側と二次側間の絶縁耐力および、碍管166の両端間の絶縁耐力は、圧力容器17と対地間に必要な絶縁耐力よりも大きく設計されている。母線61は、図示しない電力供給源に接続されている。
母線61から供給される電力供給源からの電力は、変圧器60によって操作部20の駆動に必要な電圧まで昇圧され、操作部20へと供給される。すなわち、電源部21は、対地電圧が高電圧状態となっている操作部20へ、地絡することなく電力を供給する。
[作用]
以上のような本実施形態の作用を、投入状態と遮断動作に分けて説明する。なお、投入状態は、図1、図3(A)(B)に示し、遮断動作は、図2、図4(A)(B)に示す。
(投入状態)
まず、複合型開閉器1が投入状態にあるときには、通電板14から導入される電流は、金属蓋12、駆動装置38、可動電極37、固定電極36、金属蓋13、通電板15へと流れる。そして、電流は、通電板15から絶縁電線6を介して、通電板24、金属蓋22、駆動装置57、可動電極56、固定電極55、金属蓋23を順次経て、通電板25へ導出される。
(遮断動作)
一方、複合型開閉器1の外部から、電流遮断の指令信号が与えられると、駆動装置38、57に接続された可動電極37、56は、駆動力を与えられる。これにより、可動電極37、56が固定電極36、55から同時に開離して、電流遮断を開始する。
具体的には、真空開閉器3においては、真空バルブ2の可動電極37が固定電極38から開離する。この過程で、可動電極37と固定電極38との間には、電極より蒸発した粒子と電子によって構成されるアークが発生する。しかし、真空バルブ2内は高真空であるためアークを構成する物質は拡散し、形状を留めていることができずに消滅する。これにより通電電流を遮断することができる。
一方、高耐圧開閉器5においては、接点4の可動電極56が固定電極55から開離し、電極間にアークが発生するが、電極間の絶縁距離を確保することにより、アークは消滅する。
この遮断過程において、高耐圧開閉器5の内部空間69では、アークによって発生するSF6ガスの分離ガスが発生する。この分離ガスは、真空バルブ2の絶縁碍からなる真空容器2aの表面層を腐食する作用がある。しかし、真空容器2aは、真空開閉器3の圧力容器7内に収容されているので、内部空間69で発生した分離ガスにより腐食する心配がない。
なお、真空バルブ2が有するベローズ2bは、耐高圧性が良くない場合がある。本実施形態では、内部空間68のガスの圧力を、ベローズ2bが耐え得る圧力である、内部空間69のガス圧力以下かつ大気圧以上とした。これにより、内部空間69の接点4における絶縁耐力を確保しつつ、内部空間68のベローズ2bが保護される。
以上のように、本実施形態では、遮断過程において、SLF遮断責務における急峻な過渡回復電圧を真空開閉器3が負担し、BTF遮断責務における高い過渡復電圧を、絶縁耐力が高い高耐圧開閉器5が負担する。このように、両遮断責務を容易に達成することができる。
[効果]
以上のような本実施形態の効果は、以下の通りである。
(1)複数の開閉器があり、それぞれの接点部を駆動する操作部を有しているので、操作部の一つ当たりの負荷が小さくなり、接点を高速に開離することができる。つまり、真空開閉器3の接点部9を駆動する操作部10、高耐圧開閉器5の接点部19を駆動する操作部20を有しているので、操作部10と操作部20のそれぞれの負荷を小さくすることができ、高速な開離が可能となる。
(2)複数の開閉器のうち、少なくとも一つがSLF遮断責務を担当し、少なくとも一つがBTF遮断責務を担当するので、両責務を容易に達成することができる。つまり、一つの開閉器として、真空バルブ2を有する真空開閉器3を用い、一つの開閉器として、真空バルブ2よりも絶縁耐力の大きい接点4を有する高耐圧開閉器5を用いている。これにより、遮断過程において、SLF遮断責務における急峻な過渡回復電圧を真空開閉器3が負担することができる。また、BTF遮断責務における高い過渡復電圧を、絶縁耐力が高い高耐圧開閉器5が負担することができる。
(3)複数の開閉器は、駆動装置と可動電極とが等電位であるため、駆動装置と可動電極の間の絶縁距離を確保する必要がない。よって、絶縁性材料の接続部が不要となる。これにより、可動部の重量が低減され、接点を高速に開離することができる。つまり、真空開閉器3の操作部10の駆動装置38と、可動電極37は等電位であり、高耐圧開閉器5の操作部20の駆動装置57と、可動電極56は等電位である。このため、駆動装置38、57と可動電極37、56の距離を短くすることができる。
また、絶縁性材料の接続部は、金属材料に比べて剛性が低いため、遮断動作初期において、絶縁性材料には大きな伸びが生じ、駆動装置の動作に対する可動電極の応答遅れが生じる。本実施形態では、この絶縁性材料の接続部を持たないため、駆動装置38、57の動作に対する可動電極37、56の応答遅れを防止できる。
加えて、駆動装置38は、圧力容器7内に配置され、駆動装置57は、圧力容器17内に配置されているため、駆動装置38、57と可動電極37、56の距離を更に短縮でき、可動部の重量を低減できる。
また、駆動装置と可動電極との接続部が圧力容器を貫通しないため、接続部と圧力容器間の摺動摩擦による応答遅れや、ガス漏れ、シール部を設けることによる部品点数の増加等を防止できる。
(4)本実施形態は、従来のパッファ形の接点部を複数有する開閉器と比べて、電流遮断及び絶縁距離の確保をより短時間で行えるので、遮断時間を短縮することができる。つまり、真空開閉器3は、真空バルブ2が接触式の接点を有し、可動電極37の重量も小さいため、非常に短時間の遮断動作が可能となる。また、高耐圧開閉器5は、パッファ形のガス接点部としても、専用の操作部20を有している。このため、複合型開閉器1の全体として、操作部10、20の一つ当たりの負荷を小さくし、接点4を高速に開離することができる。さらに、高耐圧開閉器5は、可動電極56にパッファシリンダやノズルを有しない場合、パッファ形の接点に比べて、操作部57の駆動する可動部重量が低減される。これにより、高耐圧開閉器5の操作部57は、可動電極56をさらに高速に駆動させることができるので、絶縁距離を確保するために必要な時間を大幅に短縮することができる。
(5)接点部を別個の開閉器に分離し、それぞれを収容した空間を独立させる構造としたので、それぞれを異なる圧力にすることができる。より具体的には、内部空間68のガスの圧力を内部空間69のガス圧力以下かつ大気圧以上としている。これにより、内部空間69の接点における絶縁耐力を確保しつつ、内部空間68のベローズ2bを保護することができる。また、真空容器2aは、圧力容器7内に収容されている。従って、遮断過程において、内部空間69で生じるアークによって発生するSF6ガスの分離ガスが、真空バルブ2の絶縁碍からなる真空容器2aと直接接触することがなくなり、この分離ガスによる腐食作用を防止することができる。
[第2の実施形態]
[構成]
第2の実施形態について、図5〜8を参照して説明する。なお、図5、6は、第2の実施形態に係る真空開閉器3の拡大断面図であり、図5が真空開閉器3の投入状態、図6が真空開閉器3の遮断状態を示す。図7、8はそれぞれ図5、6における電磁反発駆動装置71の拡大断面図である。
本実施形態は、第1の実施形態と基本構成は同じである。よって、第1の実施形態と異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態は、真空開閉器3の操作部10の駆動装置38として、電磁反発駆動装置71を用いている。電磁反発駆動装置71は、開極動作の駆動力に電磁反発力を利用したものであり、開極動作において高い応答性を有する。この電磁反発駆動装置71は、機構箱72、高速開極部73、ワイプ機構部74、保持機構部75を有する。以下、各部を詳説する。
(機構箱)
機構箱72は、真空バルブ2側の一端に開口を有する内部が中空の箱である。機構箱72の開口には、機構箱72と外部とを仕切る壁面である支持部80が固定されている。この支持部80の中央には、真空バルブ2の可動電極37を摺動支持する穴80aが形成されている。
機構箱72の支持部80側とは反対側の底面は、圧力容器7内部の金属蓋12壁面に、固定接続されている。このような機構箱72内に、高速開極部73、ワイプ機構部74、及び保持機構部75が収容されている。
(高速開極部)
高速開極部73は、可動軸76、電磁反発コイル77、反発リング78、反発リング受け79を有する。
可動軸76は、真空バルブ2の可動電極37と同軸に接続された棒状体である。反発リング受け79は、可動軸76に嵌め込まれ可動軸76と一体になった環状体である。反発リング78は、良導体からなる環状体である。この反発リング78は、反発リング受け79の真空バルブ2側の面に、同軸上に固定されている。
電磁反発コイル77は、良導体からなり、支持部80における反発リング78と対向する面に固定されたコイルである。ここで、反発リング78は、電磁反発コイル77に対向する対向良導体である。電磁反発コイル77は、絶縁電線40を介して制御装置39と接続されている。制御装置39は、コイル励磁手段であり、制御装置39内のコンデンサを介して電力を供給することにより、電磁反発コイル77を励磁できるようになっている。
つまり、制御装置39からの電力により電磁反発コイル77は励磁され、反発リング78との間に斥力である電磁反発力を発生させ、可動軸76を図中右方向に駆動させる。なお、電磁反発コイル77及び反発リング78に用いる良導体としては、銅、銀、金、アルミニウム、鉄が挙げられる。
(ワイプ機構部)
ワイプ機構部74は、高速開極部73で発生した電磁反発力を保持機構部75に伝達する。このワイプ機構部74は、つば81、カップリング82、ワイプばね83、つば押さえ84、衝撃吸収体85を有する。
つば81は、可動軸76に同軸に嵌着された円環形状の板部材である。カップリング82は、つば81と対向配置された平板であり、後述する可動部89の脚89aの端部に固定されている。ワイプばね83は、つば81とカップリング82とに付勢力が加わる状態で、一端がつば81に、他端がカップリング82に当接している。
つば押さえ84は、有底の筒状体である。つば押さえ84は、つば81とワイプばね83とを取り囲むようにして、底面と反対側の端部がカップリング82に固定されている。これにより、つば押さえ84の底面が、つば81のストッパーの役割を果す。なお、つば押さえ84の底面には、開口が設けられ、可動軸76が移動可能に挿通されている。
衝撃吸収体85は、カップリング82に固定されている。衝撃吸収体85は、可動部89からの衝撃を吸収可能な弾性及び強度を有している。これにより、衝撃吸収体85は、可動軸76が衝突したときの衝撃を抑える。
(保持機構部75)
保持機構部75は、永久磁石86、開路ばね87、電磁ソレノイド88、可動部89、衝撃吸収体90を有する。これらの永久磁石86、開路ばね87、電磁ソレノイド88、可動部89、衝撃吸収体90は、支持部91と機構箱72の内面とで形成される高速開極部73と反対側の空間に収容されている。この支持部91は、機構箱72の内面に、機構箱72の内部の空間を軸と直交する方向に仕切る仕切り板である。
可動部89は、永久磁石86との間に吸引力が働く強磁性体からなる。可動部89は、断面が概略T字形状で、その軸である脚89aが、支持部91の中央に設けられた開口91aに挿通されて、高速開極部73側に向けて延出し、カップリング82に固定されている。脚89aは、支持部91の開口91aに摺動支持される。また、可動部89のT字形状の両手89bに対する脚89aの付け根には、脚89aよりも大径で、両手89bよりも小径の胴89cが形成されている。この胴89cの周囲には後述する電磁ソレノイド88が設けられている。
永久磁石86は、支持部91における高速開極部73側とは反対側の壁面に固定され、可動部89の両手89bと対向する。この永久磁石86は、可動部89のT字形状の両手89bとのギャップ間に、吸引力を生じさせる。永久磁石86及び電磁ソレノイド88は、可動部89の両手89bに対して、真空バルブ2の接点を構成する可動電極37を閉接させる方向の推力を発生させる。
開路ばね87は、可動部89の両手89bと永久磁石86が設けられた支持部91の壁面との間に、可動部89に付勢力を与えるように設置されている。なお、開路ばね87としては、開路状態においては、上記付勢力が、真空バルブ2の自閉力と永久磁石86の吸引力との和より大きく、閉路状態においては、可動部89に対する永久磁石86の吸引力より小さいものを用いる。
電磁ソレノイド88は、導電性の部材からなる巻線であり、可動部89の胴89cに巻回されて固定されている。電磁ソレノイド88は、電磁反発コイル77と同様に、絶縁電線40を介して制御装置39と接続されており、制御装置39内の電源から電力を供給され、励磁可能に構成されている。
衝撃吸収体90は、可動部89の両手89bと対向する機構箱72内面に、固定されている。衝撃吸収体90は、可動部89からの衝撃を吸収可能な弾性及び強度を有している。これにより、衝撃吸収体90は、可動部89が衝突したときの衝撃を抑える。
[作用]
以上のような本実施形態の作用を、投入状態と遮断動作とに分けて説明する。図5、図7は投入状態を示し、図6、図8は遮断動作を示す。
(投入状態)
まず、本実施形態の投入状態を説明する。投入状態においては、真空バルブ2の固定電極36と可動電極37は、所定の荷重で接触している。
可動部89に対して、永久磁石86によって閉路方向にはたらく吸引力は、ワイプばね83と開路ばね87による開路方向への力より大きくなっている。そのため、永久磁石86の吸引力により、可動部89はその両手89bが開路ばね87を圧縮し、支持部91と当接し、可動部89が支持部91に固定された状態になっている。
一方、この吸引力により、可動軸76を介して、可動電極37は固定電極36と当接しているとともに、ワイプばね83による閉路方向への付勢力が加わっている。
このように、真空バルブ2の固定電極36と可動電極37は、ワイプばね83による荷重で接触しており、可動部89に対する永久磁石86の吸引力により投入状態(閉路状態)を維持する。
(遮断動作)
次に、本実施形態の遮断動作過程における電磁反発駆動装置71の開極動作について説明する。まず、真空バルブ2の固定電極36と可動電極37が接している閉路状態において、制御装置39に対して、開閉器の外部から開極指令を与える。すると、制御装置39のコンデンサから、電磁反発コイル77に電力が供給され、電磁反発コイル77が励磁される。
これにより、電磁反発コイル77と反発リング78との間に電磁反発力が発生し、反発リング受け79と可動軸76を介して、可動電極37が、固定電極36から電磁反発駆動装置71の方向に高速に開極動作する。真空バルブ2における開極動作の方向を、以下、開路方向という。また、この逆方向を閉路方向という。
可動軸76は、開路方向に移動し、つば81がワイプばね83を圧縮するとともに、衝撃吸収体85に衝突する。このとき、可動軸76は、衝撃吸収体85により閉路方向への跳ね返りが低減され、ワイプばね83と衝撃吸収体85を介して、カップリング82を開路方向に押し込む。
一方、保持機構部75の電磁ソレノイド88には、可動軸76によりカップリング82を開路方向に押し込むタイミング以前に、制御装置39から電力が供給される。これにより、電磁ソレノイド88が、永久磁石86の磁束を打ち消す方向に励磁され、可動部89の両手89bと永久磁石86とのギャップ間に生じる吸引力が低下する。すると、可動部89は、開路ばね87の付勢力により開路方向に駆動する。
そして、カップリング82を介してつば押さえ84がつば81に当接することにより、可動部89がカップリング82、つば押さえ84及びつば81を一体的に引っ張り、可動軸76を介して可動電極37をさらに開極させる。
その後、可動電極37及び可動軸76の慣性力と開路ばね87の付勢力とにより、可動電極37は固定電極36に対して、所定のギャップになるまで開離し、可動部89が衝撃吸収体90と衝突する。この衝撃は衝撃吸収体90によって吸収されて可動部89が停止する。
なお、所定のギャップとは、電流遮断に必要な固定電極36と可動電極37のとの間隔である。可動電極37と固定電極36の間隔が所定のギャップになった後、電磁反発コイル77と電磁ソレノイド88への電力の供給を停止し、これらの励磁を解除する。
例えば、制御装置39からの電力の供給手段に電荷が蓄積したコンデンサを用い、蓄積した電荷を放出し、電荷がなくなったことにより励磁を解除するようにしても良い。
他の方法として、図示しない位置センサにより、可動電極37の駆動距離を計測し、制御装置39によって、所定のギャップ以上駆動したことを確認した後、電力供給を遮断することで励磁を解除するようにしても良い。この解除後も、開路ばね87の付勢力は、真空バルブ2の自閉力、永久磁石86の吸引力の和より大きいため、真空バルブ2の接点は開路状態を維持する。
[効果]
以上のような本実施形態は、第1の実施形態と同様の効果に加えて、以下の効果が得られる。
(1)真空バルブ2の駆動装置を、電磁反発駆動装置71としている。このため、真空バルブ2は電流遮断に必要な可動電極37の移動距離(ストローク)が短く、可動する部材の重量が小さいため、開極動作において高い応答性が得られ、遮断時間を更に短縮することができる。
(2)電磁反発駆動装置71として、電磁反発コイル77と、電磁反発コイル77を固定する支持部80と、電磁反発コイル77に対向して設けられた反発リング78と、反発リング78を支持する反発リング受け79とからなる高速開極部73を設けている。励磁された電磁反発コイル77と反発リング78との間に働く電磁反発力によって、開極動作を行う電磁反発駆動装置71は、ばね力や油圧を駆動源とする駆動装置に比べて、駆動力の立ち上がりが非常に速く、非常に高い応答性を得ることができる。このため、急峻な過渡回復電圧についてのSLF遮断性能に優れる。
(3)電磁反発駆動装置71に、真空バルブ2の可動電極37に推力を与える推力発生手段を設けた。具体的には、可動軸76にカップリング82、ワイプばね83、つば押さえ84、及びつば81等を介して間接的に接続された強磁性体からなる可動部89と、永久磁石86と、電磁ソレノイド88とを設けた。これにより、可動部89に、永久磁石86及び励磁された電磁ソレノイド88の吸引力が働くので、可動部89及び可動軸76に対して閉路方向に推力を発生させ、可動電極37を駆動して固定電極36と接触させることができる。
[第3の実施形態]
[構成]
第3の実施形態について、図9〜12を参照して説明する。なお、図9、10は、本実施形態に係る複合型開閉器1の全体構成を示す断面図であり、図9が投入状態、図10が遮断状態を示す。図11、図12はそれぞれ図9、図10の高耐圧開閉器5の部分拡大断面図である。
本実施形態は、第1の実施形態と基本構成は同じである。よって、第1の実施形態と異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態は、第1の実施形態に係る複合型開閉器1に対して、操作部101と、電源部102が追加されている。また、第1の実施形態における固定電極55は金属蓋23と締結されていた。しかし、本実施形態においては、第1の実施形態における固定電極55に相当する電極は、可動に構成され、操作部101と接続されている。このため、以降では、当該電極を可動電極105と呼ぶ。
以下、本実施形態における高耐圧開閉器5の構成を説明する。まず、操作部101は、駆動装置103、制御装置104を有する。駆動装置103は、圧力容器17内部の金属蓋23に締結されており、可動電極105と接続し、接点4を接離自在に駆動する。
制御装置104は、圧力容器17の外部の金属蓋23に締結され、金属蓋23を貫通する絶縁電線106を介して、駆動装置103と接続されている。制御装置104は、駆動装置103に供給する電力を調節することで、駆動装置103の動作を制御する。
つまり、操作部101は、機械的に接続された可動電極105に対して駆動力を与えることで、可動電極105を一直線上に押し引きし、可動電極105を可動電極56に対して接離開閉することができる。
なお操作部101の動作は、例えば、高耐圧開閉器5の外部に設置された図示しない信号出力装置からの指令信号を、制御装置104が受信することにより開始することができる。また、圧力容器17における絶縁電線106が貫通している金属蓋23の穴には、図示しない弾性体のパッキンを有するシール部によって、内部空間69の気密性が保たれている。
電源部102は、対地電圧が高電圧状態となっている操作部101へ、地絡することなく電力を供給する電力供給部である。変圧器107、母線108、圧力容器169、碍管170を有する。変圧器107と圧力容器169とは、支持構造物171を介して基礎16に固定されている。変圧器107の容器の開口部は、圧力容器169の一方の開口部に締結されている。一方、圧力容器169の他方の開口部は、碍管170の開口部と締結されている。変圧器107、圧力容器169、碍管170は、内部空間172を共有しており、この内部空間172は密閉され、絶縁性媒体が充填されている。充填する絶縁性媒体は、上記と同様である。変圧器107の一次側は、絶縁電線109を介して母線108と接続されている。また、変圧器107の二次側は、絶縁電線110に接続されている。絶縁電線110は内部空間172を通り、碍管170の操作部101側端部を貫通し、操作部101の制御装置104と接続されている。絶縁電線109、110が貫通する変圧器107、碍管170には、図示しない弾性体のパッキンを有するシール部が設けられており、内部空間172の気密性が保たれている。変圧器107の一次側と二次側間の絶縁耐力および、碍管170の両端間の絶縁耐力は、圧力容器17と対地間に必要な絶縁耐力よりも大きく設計されている。
母線108は、図示しない電力供給源に接続されている。母線108を介して電力供給源から供給される電力は、変圧器107によって操作部101の駆動に必要な電圧まで昇圧され、操作部101へと供給される。
[作用]
以上のような本実施形態の作用を、投入状態と遮断動作に分けて説明する。
(投入状態)
まず、複合型開閉器1が投入状態にあるときには、通電板14から導入される電流は、金属蓋12、駆動装置38、可動電極37、固定電極36、金属蓋13、通電板15へと流れる。そして、電流は、通電板15から絶縁電線6を介して、通電板24、金属蓋22、駆動装置57、可動電極56、可動電極105、駆動装置103、金属蓋23を順次経て、通電板25へ導出される。
(遮断動作)
一方、複合型開閉器1の外部から電流遮断の指令信号が与えられると、駆動装置38、57、103に接続された可動電極37、56、105が、駆動力を与えられる。これにより、真空開閉器3では可動電極37が固定電極36から開離し、高耐圧開閉器5では可動電極56及び可動電極105が互いに開離し合い、電流遮断を開始する。このように、遮断動作において、高耐圧開閉器5の接点4の可動電極56及び可動電極105が、互いに開離し合う点が、第1の実施形態と相違する。その他の作用は、第1の実施形態と同様である。
[効果]
以上のような本実施形態の効果は、以下の通りである。すなわち、高耐圧開閉器5の接点4を構成する可動電極56、105が、それぞれ別個の操作部20、101を有していることにより、可動電極56、105を同時に駆動することができ、接点4を高速に開離することができる。これにより、絶縁距離を確保するために必要な時間を大幅に短縮することができる。
特に、従来のパッファ形の接点部を複数有する開閉器と比べて、電流遮断及び絶縁距離の確保をより短時間で行えるので、遮断時間の短縮が可能となる。
[第4の実施形態]
[構成]
第4の実施形態について、図13を参照して説明する。なお、図13は、本実施形態に係る複合型開閉器1の高耐圧開閉器5の断面図である。
本実施形態は、第1の実施形態と基本構成は同じである。よって、第1の実施形態と異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態の複合型開閉器1は、第1の実施形態の高耐圧開閉器5の支持部18に相当する部材が、支持部111となっている。この支持部111は、第1の実施形態の支持部18と同様に、高耐圧開閉器5を固定する基礎16と、高電圧状態の圧力容器17との間に設置されている。支持部111は、圧力容器17を機械的に支持し、かつ基礎16と圧力容器17との間の絶縁距離を確保する。
より具体的には、支持部111は、大型支持碍子112、小型支持碍子113、114、碍子接続部115、支持構造物116、接続金具117、118を有する。大型支持碍子112及び小型支持碍子113、114は、絶縁性の碍子によって両端の金属部が絶縁された支持梁である。
碍子接続部115は、支持碍子との接続部がY字型に三カ所配置されている金属製のブロックである。碍子接続部115に、大型支持碍子112及び小型支持碍子113、114の一端がそれぞれ接続されることにより、Y字型支持碍子119が構成されている。
支持構造物116は、金属製の台座であり、基礎16に締結されている。支持構造物116には、Y字型支持碍子119の直立した脚部分に相当する大型支持碍子112の他端が締結されている。Y字の腕部分に相当する小型支持碍子113、114の他端は、それぞれ接続金具117、118を介して、金属蓋22、23と接続されている。
これによって、支持部111は、圧力容器17を構造上安定した状態に支持している。また、大型支持碍子112、小型支持碍子113、114の長さは、それぞれの絶縁耐力をA、B、Cとすると、A+B及びA+Cが、圧力容器17と地面の間の絶縁距離以上となるように設計されている。また、B+Cが、圧力容器17の両端の絶縁距離以上となるように設計されている。
[作用効果]
以上のような本実施形態の作用効果を説明する。まず、前提として、接点を有する圧力容器が、電気的に接地されていないタイプの開閉器について、高電圧系統で使用することを想定する。すると、圧力容器と地面との電位差が、圧力容器の両端の電位差よりも大きくなり、絶縁耐力が高い大型の支持碍子が必要となることがある。このような支持碍子は高価であるため、なるべく使用本数を削減したいという要請がある。
本実施形態は、高耐圧開閉器の支持部111に、大型支持碍子112と小型支持碍子113、114と碍子接続部115を備えるY字型支持碍子119を使用している。このため、大型の支持碍子の使用本数を削減することができる。大型支持碍子112は、圧力容器17と地面の間の絶縁耐力の大部分を確保し、小型支持碍子113、114は、圧力容器両端の絶縁耐力を確保している。このように、ひとつの開閉器に使用する大型の支持碍子の本数を削減することにより、開閉器の製作コストを抑えることができる。
[第5の実施形態]
[構成]
第5の実施形態について、図14を参照して説明する。なお、図14は、本実施形態に係る複合型開閉器1の高耐圧開閉器5の断面図である。本実施形態は、第4の実施形態と基本構成は同じである。よって、第4の実施形態と異なる点のみを説明し、第4の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態の複合型開閉器1は、第4の実施形態に係る高耐圧開閉器5の支持部111に相当する部材が、支持部121となっている。この支持部121は、第4の実施形態の支持部111と同様に、高耐圧開閉器5を固定する基礎16と、高電圧状態の圧力容器17との間に設置されている。支持部121は、圧力容器17を機械的に支持し、かつ基礎16と圧力容器17との間の絶縁距離を確保する。
さらに、本実施形態の支持部121は、大型支持碍子112、小型支持碍子113、114、碍子接続板122、支持構造物116、接続金具123、124を有する。大型支持碍子112、小型支持碍子113、114は、絶縁性の碍子によって両端の金属部が絶縁された支持梁である。大型支持碍子112は、小型支持碍子113、114よりも長尺となっている。
碍子接続板122は、水平方向に配置された金属製の板である。この碍子接続板122は、上面に、小型支持碍子113、114との接続部が二カ所、下面に大型支持碍子112との接続部が一カ所配置されている。碍子接続板122の下面には大型支持碍子112の上端が、上面には小型支持碍子113、114の下端がそれぞれ接続され、二又状支持碍子125を構成している。
支持構造物116は、金属製の台座であり、基礎に締結されている。二又状支持碍子125の脚部分に相当する大型支持碍子112の下端は、支持構造物116に締結されている。二又支持碍子125の腕部分に相当する小型支持碍子113、114の上端は、それぞれ接続金具123、124を介して、金属蓋22、23に接続されている。
これにより、支持部121は、圧力容器17を構造上安定した状態に支持している。また、大型支持碍子112及び小型113、114の長さは、それぞれの絶縁耐力をA、B、Cとすると、A+B及びA+Cが、圧力容器17と地面の間の絶縁距離以上となるように設計されている。また、B+Cが圧力容器17両端の絶縁距離以上となるように設計されている。
[作用効果]
以上の本実施の形態の作用効果は、以下の通りである。まず、本実施形態は、高耐圧開閉器の支持部121に、大型支持碍子112、小型支持碍子113、114、碍子接続板122を備える二又状支持碍子125を使用している。これにより、第4の実施形態と同様に、大型の支持碍子の使用本数を削減できる。
大型支持碍子112が、圧力容器17と地面の間の絶縁耐力の大部分を確保し、小型支持碍子113、114が圧力容器17の両端の絶縁耐力を確保している。これにより、一つの開閉器に使用する大型の支持碍子の本数を削減し、開閉器の製作コストを抑えることができる。
[第6の実施形態]
[構成]
第6の実施形態について、図15を参照して説明する。図15は、本実施形態の複合型開閉器1の全体構成を示す断面図である。本実施形態は、第1の実施形態と基本構成は同じである。よって、第1の実施形態と異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態の複合型開閉器1は、第1の実施形態において真空開閉器3及び高耐圧開閉器5を接続していた絶縁電線6が無く、真空開閉器3の向きが左右逆転している。また、真空開閉器3の操作部10と、高耐圧開閉器5の操作部20とが、対向して配置される構成となっている。
また、支持部8の金属蓋12の接続側と、支持部18の金属蓋22の接続側は、一つの共有支持部131に統一されている。共有支持部131は、圧力容器7、17を機械的に支持し、基礎16と圧力容器7、基礎16と圧力容器17との間の絶縁距離を確保する。さらに、電源部11、21はひとつの電源部132に統一されている。
共有支持部131は、支持碍子133、支持構造物134、接続金具34、53、135を有する。支持構造物134は、金属製の台座であり、基礎16に締結されている。支持碍子133は、絶縁性の碍子によって、両端の金属部が絶縁された支持梁であり、一端が支持構造物134に締結されている。他端は、接続金具135、34を介して、金属蓋12と接続されるとともに、接続金具135、53を介して、金属蓋22に接続されている。
以上のように、本実施形態では、第1の実施形態における支持部8の支持碍子30及び支持構造物32と、支持部18の支持碍子50及び支持構造物52が、ひとつの支持碍子133及び支持構造物134に統一され、接続金具135を介して共有されている。
これにより、共有支持部131は、圧力容器7、17の片端を、構造上安定した状態に支持している。また、支持碍子133の長さは、圧力容器7、17の対地(支持構造物)間の絶縁距離よりも、長く設計されている。
電源部132は、変圧器136、母線137、圧力容器173、碍管174を有する。変圧器136と圧力容器173とは、支持構造物175を介して基礎16に固定されている。変圧器41の容器の開口部は、圧力容器161の一方の開口部に締結されている。一方、圧力容器173の他方の開口部は、碍管174の開口部と締結されている。変圧器136、圧力容器173、碍管174は、内部空間176を共有しており、この内部空間176は密閉され、絶縁性媒体が充填されている。充填する絶縁性媒体は、上記と同様である。変圧器132の一次側は、絶縁電線138を介して母線137と接続されている。また、変圧器136の二次側は、絶縁電線139と接続されている。絶縁電線139は内部空間176を通り、碍管174の上側端部を貫通し、操作部10の制御装置39、操作部20の制御装置58に、それぞれ接続されている。絶縁電線138、139が貫通する変圧器136、碍管174には、図示しない弾性体のパッキンを有するシール部が設けられており、内部空間176の気密性が保たれている。変圧器136の一次側と二次側間の絶縁耐力および、碍管174の両端間の絶縁耐力は、圧力容器7と対地間に必要な絶縁耐力よりも大きく設計されている。母線137は、図示しない電力供給源に接続されている。
母線137から供給される電力は、変圧器136によって操作部10、20の駆動に必要な電圧まで昇圧され、操作部10、20へと供給される。このように、電源部132は、対地電圧が高電圧状態となっている操作部10、20へ、地絡することなく電力を供給する。
[作用効果]
以上のような本実施形態の作用効果は、以下の通りである。すなわち、本実施形態は、第1の実施形態と比べて、支持部及び電源部の数を減らすことができるので、製造コストを削減することができる。
より具体的には、本実施形態は、一つの共有支持部131によって、圧力容器7、17を同時に支持している。つまり、共有支持部131を、複数の開閉器が共有している。このため、複合型開閉器1の支持部に使用する支持碍子及び支持構造物の数を減らし、製造コストを削減することができる。
また、共有支持部131で支持した金属蓋12、22に接続されている操作部10、20は同電位となるため、一つの電源部132によって電力を供給することができる。つまり、電源部132を、複数の開閉器が共有している。これにより複合開閉器1に使用する電源部の数を減らし、製造コストを削減することができる。
[第7の実施形態]
[構成]
第7の実施形態について、図16を参照して説明する。なお、図16は、本実施形態に係る複合型開閉器1の高耐圧開閉器5の断面図である。
本実施形態は、第1の実施形態と基本構成は同じである。よって、第1の実施形態と異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施形態の複合型開閉器1の高耐圧開閉器5は、第1の実施形態の電源部21に代わる給電手段として、電源部141を有する。また、第1の実施形態の支持碍子49に相当する部材が、内部に密閉空間を有する支持碍管142である。この支持碍管142の密閉空間内には、絶縁性媒体が充填されている。絶縁性媒体としては、上記と同様のものを使用できる。
電源部141は、給電用コイル143、受電用コイル144、給電用コイル支持部145、受電用コイル支持部146、コイル励磁装置147、母線148を有する。
給電用コイル143、受電用コイル144は、電力の需給用のコイルであり、支持碍管142内に、上下に同軸上に配置されている。給電用コイル143と受電用コイル144は、両者の絶縁距離分だけ離れて対向している。受電用コイル144は、絶縁電線149を介して、操作部20の制御装置58に接続されている。
給電用コイル支持部145は、その一端に給電用コイル143が固定された棒状の支持部材である。給電用コイル支持部145の他端は、支持碍管142内部の支持構造物51側に固定されている。
受電用コイル支持部146は、その一端に受電用コイル144が固定された棒状の支持部材である。受電用コイル支持部146の他端は、支持碍管142内部の圧力容器17側に固定されている。
コイル励磁装置147は、基礎16に固定されており、絶縁電線151を介して給電用コイル143と接続されている。母線148は、図示しない電力供給源へと接続されていて、絶縁電線150を介して、コイル励磁装置147に接続されている。
コイル励磁装置147は、母線148から供給される電力によって、給電用コイル143を励磁し、受電用コイル144に誘導電流を発生させることで、操作部20へと電力を供給する。また、コイル励磁装置147は、受電用コイル144に誘導電流が継続的に流れるように、給電用コイル143へ供給する電力を制御する。つまり、電源部141は、対地電圧が高電圧状態となっている操作部20へ、地絡することなく電力を供給する。
なお、絶縁電線149、151は、支持碍管142を貫通しているが、それぞれの貫通部分は、図示しない弾性体のパッキンを有するシール部が設けられており、密閉空間の気密性が保たれている。
[作用効果]
以上のような本実施形態の作用効果は、以下の通りである。すなわち、第1の実施形態と比べて、電源部141の一部をコンパクト化することができる。
より具体的には、複合型開閉器1の高耐圧開閉器5が、電磁誘導によって離れた二点での電力供給が可能な電源部141を用いている。これにより、対地電圧が高電圧状態となっている操作部20へ、地絡することなく電力を供給することができる。
また、電源部141は、給電用コイル143、受電用コイル144を絶縁性媒体が充填された支持碍管142内に収納することにより、電源部141をコンパクト化することができる。
また、絶縁性媒体によって、給電用コイル143、受電用コイル144の間の距離を短縮できることによる給電効率の向上や、両コイル間の位置ずれ防止、外部環境の影響の遮断といった効果も得られる。
[他の実施形態]
本明細書においては、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。具体的には、第1乃至第7の実施形態を全て又はいずれかを組み合わせたものも包含される。以上のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、以下のような態様も発明の範囲に含まれる。
(1)第1の実施形態では、遮断過程において、操作部10、20の駆動力により可動電極37、56が固定電極36、55から同時に開離するようにした。これに対して、真空バルブ2の可動電極37が固定電極36から開離させて通電電流を遮断し、続いて接点4の可動電極56を固定電極55から開離させ、両電極55、56間の絶縁距離を確保するようにしても良い。
(2)第2の実施形態では、保持機構部75の可動部89を、高速開極部73の可動軸76にワイプ機構部74を介して間接的に接続していた。これに対して、可動部89を可動軸76に直接的に接続するようにしても良い。
1…複合型開閉器
2…真空バルブ
2a…真空容器
2b…ベローズ
3…真空開閉器
4…接点
5…高耐圧開閉器
6…絶縁電線
7、17、161、165、169、173…圧力容器
8、18、91、111、121…支持部
9、19…接点部
10、20、101…操作部
11、21、102、132、141…電源部
12、13、22、23…金属蓋
14、15、24、25…通電板
16…基礎
26、45…碍子タンク
27、46、162、166、170、174…碍管
28、29、47、48…金属フランジ
30、31、49、50、133…支持碍子
32、33、51、52、116、134、163、167、171、175…支持構造物
34、35、53、54、117、118、123、124、135…接続金具
36、55…固定電極
37、56、105…可動電極
38、57、103…駆動装置
39、58、104…制御装置
40、43、44、59、62、63、106、109、110、138、139、149、150、151…絶縁電線
41、60、107、136…変圧器
42、61、108、137、148…母線
65、66、67…シールド
68、69、164、168、172、176…内部空間
71…電磁反発駆動装置
72…機構箱
73…高速開極部
74…ワイプ機構部
75…保持機構部
76…可動軸
77…電磁反発コイル
78…反発リング
79…反発リング受け
80…支持部
80a…穴
81…つば
82…カップリング
83…ワイプばね
84…つば押さえ
85、90…衝撃吸収体
86…永久磁石
87…開路ばね
88…電磁ソレノイド
89…可動部
89a…脚
89b…両手
89c…胴
112…大型支持碍子
113、114…小型支持碍子
115…碍子接続部
119…Y字型支持碍子
122…碍子接続板
125…二又状支持碍子
131…共有支持部
142…支持碍管
143…給電用コイル
144…受電用コイル
145…給電用コイル支持部
146…受電用コイル支持部
147…コイル励磁装置

Claims (11)

  1. 直列に接続された少なくとも二つ以上の開閉器を有し、
    前記開閉器のうちの少なくとも一つが、真空バルブを接点部に有する真空開閉器であって、
    前記開閉器のうちの少なくとも一つが、前記真空開閉器よりも絶縁耐力の大きい接点部を有する高耐圧開閉器であって、
    前記高耐圧開閉器及び前記真空開閉器は、
    絶縁性媒体が充填されるとともに、前記接点部が収容された密閉容器と、
    前記密閉容器を支持しつつ、接地面との電気的絶縁を行う支持部と、
    前記接点部が有する可動電極を駆動する操作部と、
    前記操作部に電力を供給する電源部と、
    を有し、
    前記高耐圧開閉器の前記操作部と、前記操作部が接続されている前記接点部の可動電極とは、等電位であることを特徴とする複合型開閉器。
  2. 前記密閉容器は、
    両端が開口した絶縁性の胴部分と、
    両端の開口を封止する金属蓋と、
    を有し、
    前記操作部は、
    前記接点部に駆動力を与える駆動装置と、
    前記駆動装置の動作を制御する制御装置と、
    を有し、
    前記駆動装置は、前記密閉容器内に設けられ、前記金属蓋に接続され、かつ前記接点部と接続されており、
    前記制御装置は、前記密閉容器の外側に設けられ、前記電源部から前記操作部を駆動するための電力が供給されるように、前記電源部に接続されており、
    前記高耐圧開閉器の前記駆動装置と、前記接点部の前記可動電極との接続部には、導電性材料が用いられていることを特徴とする請求項1記載の複合型開閉器。
  3. 前記操作部は、
    コイルと、
    前記コイルを固定するコイル固定部と、
    前記コイルと対向して設けられた対向良導体と、
    前記対向良導体を貫通し、この前記対向良導体に固定された可動軸と、
    前記コイルに電流を供給し、前記コイルを励磁するコイル励磁手段と、
    を有し、
    前記コイル励磁手段により励磁された前記コイルと、前記対向良導体との間で発生する反発力により、前記可動軸に推力を与えることを特徴とする請求項2記載の複合型開閉器。
  4. 前記支持部は、
    絶縁物である碍子を二つの金属部で挟んで構成された支持碍子と、
    前記接地面に固定された支持構造物と、
    を有し、
    前記支持碍子は、前記支持構造物と前記密閉容器との間に固定され、両者を機械的に接続し、かつ電気的に絶縁していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の複合型開閉器。
  5. 前記支持部は、三本の前記支持碍子を、碍子接続部によりY字型に接続したY字型支持碍子を有し、
    前記碍子接続部は、前記支持碍子との接続部がY字型に三カ所配置されている金属製のブロックであり、
    三本の前記支持碍子の一端が、それぞれ前記碍子接続部に固定され、
    一本の前記支持碍子の他端は、前記支持構造物に固定されることにより、直立した脚部分を構成し、
    他の二本の前記支持碍子の他端は、前記密封容器に接続されることにより、両腕部分を構成していることを特徴とする請求項4記載の複合型開閉器。
  6. 前記支持部は、三本の前記支持碍子と碍子接続板を有する二又状支持碍子を有し、
    前記碍子接続板は、前記支持碍子との接続部が上面に二カ所、下面に一カ所配置されている金属製の板であり、
    前記二又状支持碍子は、三本の前記支持碍子の一端をそれぞれ前記碍子接続板の接続部に固定することで構成し、
    一本の前記支持碍子は、他端が前記支持構造物に固定されることにより、直立した脚部分を構成し、
    二本の前記支持碍子は、他端が前記密封容器に接続されることにより、直立した両腕部分を構成することを特徴とする請求項4記載の複合型開閉器。
  7. 前記開閉器のうち隣接する二つの前記開閉器が、前記支持部を共有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の複合型開閉器。
  8. 前記開閉器のうち隣接する二つの前記開閉器が、前記電源部を共有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の複合型開閉器。
  9. 前記高耐圧開閉器は、前記接点部が有する一対の可動電極がそれぞれ別個の前記操作部に接続されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の複合型開閉器。
  10. 前記開閉器の前記電源部に、変圧器および碍管が用いられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の複合型開閉器。
  11. 前記電源部は、
    電力を供給可能な電力供給源と、
    前記電力供給源と電気的に接続された給電用コイルと、
    前記操作部の前記制御装置と電気的に接続された受電用コイルと、
    を有し、
    前記支持碍子の前記碍子は中空の管状体で、内部が両端の前記金属部によって密閉されており、かつ前記絶縁性媒体が充填され、
    前記給電用コイル及び受電用コイルは、前記支持碍子内部の同軸上に、絶縁距離分だけ離れて配置され、
    前記給電用コイルは、前記支持碍子の前記接地面側の前記金属部に給電用コイル支持部を介して固定され、
    前記受電用コイルは前記支持碍子の前記密閉容器側の前記金属部に受電用コイル支持部を介して固定されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の複合型開閉器。
JP2014062719A 2014-03-25 2014-03-25 複合型開閉器 Active JP6301698B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014062719A JP6301698B2 (ja) 2014-03-25 2014-03-25 複合型開閉器
CN201480077426.5A CN106165046B (zh) 2014-03-25 2014-11-28 复合型开闭器
PCT/JP2014/081567 WO2015145870A1 (ja) 2014-03-25 2014-11-28 複合型開閉器
EP14887580.0A EP3125262B1 (en) 2014-03-25 2014-11-28 Hybrid switching device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014062719A JP6301698B2 (ja) 2014-03-25 2014-03-25 複合型開閉器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015185477A true JP2015185477A (ja) 2015-10-22
JP6301698B2 JP6301698B2 (ja) 2018-03-28

Family

ID=54194439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014062719A Active JP6301698B2 (ja) 2014-03-25 2014-03-25 複合型開閉器

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP3125262B1 (ja)
JP (1) JP6301698B2 (ja)
CN (1) CN106165046B (ja)
WO (1) WO2015145870A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107492466A (zh) * 2017-08-09 2017-12-19 许继集团有限公司 一种隔离开关及其隔离开关本体、断口组件
WO2020121525A1 (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 東芝エネルギーシステムズ株式会社 直流遮断器

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018229970A1 (ja) * 2017-06-16 2018-12-20 東芝エネルギーシステムズ株式会社 直流遮断器、直流遮断器用の機械遮断装置、および直流遮断器用の半導体遮断装置
FR3080946B1 (fr) * 2018-05-07 2021-02-19 Alstom Transp Tech Disjoncteur a interrupteur a vide
CN109167478A (zh) * 2018-07-27 2019-01-08 广州顺途信息科技有限公司 无刷电机
CN109659844B (zh) * 2019-01-28 2024-02-06 深圳市蓝希望电子有限公司 一种常压密闭永磁断路器柜

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58181218A (ja) * 1982-04-19 1983-10-22 株式会社日立製作所 複合型真空しや断器
JPS6177216A (ja) * 1984-09-21 1986-04-19 株式会社日立製作所 複合型開閉装置
JP2000331576A (ja) * 1999-05-24 2000-11-30 Mitsubishi Electric Corp 真空開閉装置
JP2005038630A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Toshiba Corp 真空遮断装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5913815B2 (ja) * 1975-02-19 1984-04-02 株式会社東芝 真空開閉装置
US4159498A (en) * 1977-11-17 1979-06-26 General Electric Company Electric circuit breaker with high current interruption capability
JPS5736733A (ja) * 1980-08-14 1982-02-27 Tokyo Shibaura Electric Co
JPS58207802A (ja) * 1982-05-27 1983-12-03 株式会社東芝 ハイブリツド形しや断器
JPS60189130A (ja) * 1984-03-07 1985-09-26 株式会社日立製作所 複合型遮断装置
JP3799924B2 (ja) * 2000-01-11 2006-07-19 株式会社日立製作所 電力用遮断器および発電所電気回路装置
JP5306034B2 (ja) * 2009-04-16 2013-10-02 株式会社東芝 ガス絶縁開閉装置
JP4906892B2 (ja) * 2009-08-12 2012-03-28 株式会社日立製作所 スイッチギヤ
CN202695270U (zh) * 2012-06-18 2013-01-23 株式会社日立制作所 真空开闭器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58181218A (ja) * 1982-04-19 1983-10-22 株式会社日立製作所 複合型真空しや断器
JPS6177216A (ja) * 1984-09-21 1986-04-19 株式会社日立製作所 複合型開閉装置
JP2000331576A (ja) * 1999-05-24 2000-11-30 Mitsubishi Electric Corp 真空開閉装置
JP2005038630A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Toshiba Corp 真空遮断装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107492466A (zh) * 2017-08-09 2017-12-19 许继集团有限公司 一种隔离开关及其隔离开关本体、断口组件
WO2020121525A1 (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 東芝エネルギーシステムズ株式会社 直流遮断器
JPWO2020121525A1 (ja) * 2018-12-14 2021-09-27 東芝エネルギーシステムズ株式会社 直流遮断器
EP3896713A4 (en) * 2018-12-14 2022-07-27 Toshiba Energy Systems & Solutions Corporation DC CIRCUIT BREAKER
JP7150876B2 (ja) 2018-12-14 2022-10-11 東芝エネルギーシステムズ株式会社 直流遮断器

Also Published As

Publication number Publication date
EP3125262B1 (en) 2019-01-09
CN106165046B (zh) 2018-01-12
WO2015145870A1 (ja) 2015-10-01
JP6301698B2 (ja) 2018-03-28
EP3125262A1 (en) 2017-02-01
EP3125262A4 (en) 2017-12-06
CN106165046A (zh) 2016-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6301698B2 (ja) 複合型開閉器
US9659727B2 (en) Switch
US9208966B2 (en) Switch
WO2015037318A1 (ja) 開閉器
EP2348521B1 (en) Electromagnetic switch
US8519812B2 (en) Vacuum interrupter for vacuum circuit breaker
EP0354803A1 (en) A bistable magnetic actuator and a circuit breaker
JP7118992B2 (ja) 真空スイッチ
CN105280431A (zh) 电磁磁阻拉力快速灭弧接地开关
RU2514732C2 (ru) Механизм переключения для распределительного устройства с элегазовой изоляцией
GB2522696A (en) Improvements in or relating to vacuum switching devices
EP0782759B1 (en) Operating device for circuit breakers
KR20090121588A (ko) 진공 인터럽터 및 이를 구비하는 진공 차단기
JP4895943B2 (ja) 接地開閉装置
US20230116363A1 (en) Insulated drive vacuum interrupter
CA3117799C (en) Electromagnetic drive for a power circuit-breaker with a vacuum interrupter
KR20080063912A (ko) 변전설비 차단기용 액츄에이터
KR20170009117A (ko) 릴레이
JP2022139892A (ja) 電磁接触器
JP2011171560A (ja) 負荷時タップ切換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171024

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20171204

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20171204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6301698

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150