JP2015184641A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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健二 竹内
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卓士 松野
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晃太郎 春田
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Abstract

【課題】フレームからのUFPの発生を抑制することができる定着装置を提供する。【解決手段】定着装置は、ハロゲンランプ120によって加熱される加熱ローラ110と、加熱ローラ110の回転軸方向両端部に設けられ、加熱ローラ110を回転可能に支持する軸受部材140と、第1の樹脂材料で形成され、軸受部材140を介して加熱ローラ110の回転軸方向両端部を支持するフレーム130と、第1の樹脂材料とは異なる第2の樹脂材料で形成され、加熱ローラ110と軸受部材140との間に配置される断熱部材150とを備える。断熱部材150は、加熱ローラ110と軸受部材140との間に空隙Gを形成する。【選択図】図6

Description

本発明は、記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置、および、当該定着装置を備えた画像形成装置に関する。
用紙などの記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置として、例えば、特許文献1には、加熱ローラや、加熱ローラを回転可能に支持する軸受部材、軸受部材を介して加熱ローラを支持するフレーム、加熱ローラと軸受部材との間に配置される環状断熱部材などを備えたものが開示されている。
特開2007−057644号公報
ところで、フレームが樹脂で形成されている場合、その材質によっては、加熱されることによりUFP(Ultrafine Particle:超微粒子)が発生することが知られている。
そこで、本発明は、フレームからのUFPの発生を抑制することができる定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の定着装置は、ヒータによって加熱される加熱ローラと、前記加熱ローラの回転軸方向両端部に設けられ、前記加熱ローラを回転可能に支持する軸受部材と、第1の樹脂材料で形成され、前記軸受部材を介して前記加熱ローラの回転軸方向両端部を支持するフレームと、前記第1の樹脂材料とは異なる第2の樹脂材料で形成され、前記加熱ローラと前記軸受部材との間に配置される断熱部材と、を備える。
前記断熱部材は、前記加熱ローラと前記軸受部材との間に空隙を形成する。
このような構成によれば、断熱部材によって形成される空隙により、加熱ローラの熱がフレームに伝わるのを抑制することができるので、フレームからのUFPの発生を抑制することができる。
前記した定着装置において、前記第2の樹脂材料は、前記第1の樹脂材料よりもUFPの発生開始温度が高いものを用いることができる。
これによれば、第2の樹脂材料で形成される断熱部材からのUFPの発生を抑制することができる。
前記した定着装置において、前記第1の樹脂材料は、前記第2の樹脂材料よりも難燃性が高いものを用いることができる。
これによれば、定着装置の安全性を高めることができる。また、難燃性が高い樹脂材料の中にはUFPの発生開始温度が比較的低い傾向を示すものも存在するが、本発明によれば、そのような材料を用いてもフレームからのUFPの発生を抑制することができる。
前記した定着装置において、前記フレームは、前記加熱ローラの回転軸方向から見て、前記断熱部材を覆うように形成されたカバー部を有する構成とすることができる。
これによれば、難燃性が高い樹脂材料で断熱部材を覆うことができるため、定着装置の安全性をより高めることができる。
前記した定着装置において、前記第2の樹脂材料は、前記第1の樹脂材料よりも耐熱性が高いものを用いることができる。
前記した定着装置において、前記第1の樹脂材料には、無機材料からなる補強材が含まれているものを用いることができる。
これによれば、第1の樹脂材料で形成されるフレームの強度を高めることが可能となる。
前記した定着装置において、前記軸受部材は、金属材料で形成され、前記フレームに支持される外輪と、金属材料で形成され、前記外輪の内側で前記外輪に対して回転可能に設けられ、前記断熱部材を介して前記加熱ローラを支持する内輪と、を有する構成とすることができる。
これによれば、軸受部材が金属で形成されていることで、軸受部材に伝わった熱を放熱することが可能となるので、熱がフレームに伝わるのをより抑制でき、フレームからのUFPの発生をより抑制することができる。
前記した定着装置において、前記外輪の外周面は、前記フレームに接触する接触部と、前記フレームに接触しない非接触部と、を有する構成とすることができる。
これによれば、軸受部材に伝わった熱を非接触部から放熱することが可能となるので、熱がフレームに伝わるのを一層抑制でき、フレームからのUFPの発生を一層抑制することができる。
前記した定着装置は、前記軸受部材と前記フレームとの間に配置される第2断熱部材を備えた構成とすることができる。
これによれば、熱がフレームに伝わるのをより抑制できるため、フレームからのUFPの発生をより抑制することができる。
また、前記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、記録シートに現像剤像を転写するプロセス部と、定着装置と、を備える。
定着装置は、ヒータによって加熱される加熱ローラと、前記加熱ローラの回転軸方向両端部に設けられ、前記加熱ローラを回転可能に支持する軸受部材と、第1の樹脂材料で形成され、前記軸受部材を介して前記加熱ローラの回転軸方向両端部を支持するフレームと、前記第1の樹脂材料とは異なる第2の樹脂材料で形成され、前記加熱ローラと前記軸受部材との間に配置される断熱部材とを有する。
前記断熱部材は、前記加熱ローラと前記軸受部材との間に空隙を形成する。
このような構成によれば、断熱部材によって形成される空隙により、加熱ローラの熱がフレームに伝わるのを抑制することができるので、フレームからのUFPの発生を抑制することができる。
本発明によれば、フレームからのUFPの発生を抑制することができる。
実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 実施形態に係る定着装置を前後方向に直交する面で切断した断面図である。 加熱ローラが組み付けられた状態のフレームの斜視図(a)と、加熱ローラが組み付けられていない状態のフレームの斜視図(b)である。 図2のX−X断面図である。 断熱部材の斜視図である。 加熱ローラ、断熱部材、軸受部材およびフレームを回転軸方向から見た断面図である。 第1の変形例に係る定着装置の構成を示す図である。 第2の変形例に係る定着装置の断熱部材の斜視図(a)と、定着装置の構成を示す図(b)である。 第3の変形例に係る定着装置の断熱部材の斜視図(a)と、定着装置の構成を示す図(b)である。
以下、発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、実施形態に係る画像形成装置の概略構成について説明し、その後、定着装置の詳細な構成について説明する。また、以下の説明において、方向は、画像形成装置を使用するユーザを基準にした方向で説明する。具体的には、ユーザから見て手前側である図1の右側を「前」とし、ユーザから見て奥側である図1の左側を「後」とし、図1の紙面手前側を「左」とし、図1の紙面奥側を「右」とする。また、図1の上下方向を「上下」とする。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、本体筐体2内に、給紙部3と、露光装置4と、プロセス部の一例としてのプロセスカートリッジ5と、定着装置100とを主に備えている。
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、記録シートの一例としての用紙Sを収容する給紙トレイ31と、用紙押圧板32と、給紙機構33と、レジストレーションローラ34とを主に備えている。給紙部3は、給紙トレイ31内の用紙Sを、用紙押圧板32によって上方に寄せ、給紙機構33によって1枚ずつ送り出してプロセスカートリッジ5の感光体ドラム61と転写ローラ63との間に供給する。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、図示しないレーザ発光部や、符号を省略して示すポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。露光装置4は、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光(鎖線参照)を、感光体ドラム61の表面で高速走査することで、感光体ドラム61の表面を露光する。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、本体筐体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能に装着される構成となっている。プロセスカートリッジ5は、感光体ユニット6と、現像ユニット7とから構成されている。感光体ユニット6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備え、現像ユニット7は、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、トナーを収容する収容部74と、アジテータ75とを主に備えている。
プロセスカートリッジ5は、回転する感光体ドラム61の表面を、帯電器62によって一様に帯電し、露光装置4からのレーザ光によって露光することで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像を形成する。また、収容部74内のトナーを、アジテータ75によって撹拌し、供給ローラ72から現像ローラ71に供給する。そして、現像ローラ71に供給されたトナーを、現像ローラ71と層厚規制ブレード73との間で一定の厚さに規制して現像ローラ71上に担持させる。
その後、現像ローラ71上に担持されたトナーを、感光体ドラム61に供給することで静電潜像を可視像化し、感光体ドラム61上に現像剤像の一例としてのトナー像を形成する。そして、転写ローラ63によって、感光体ドラム61上のトナー像を、給紙部3から供給された用紙Sに転写する。
定着装置100は、プロセスカートリッジ5の後方に設けられ、トナー像が転写された用紙Sを、回転する加熱ローラ110と加圧ローラ160との間で搬送することで、用紙Sにトナー像を熱定着する。トナー像が熱定着された用紙Sは、排紙ローラ23によって排紙トレイ22上に排出される。
図2は、定着装置100を前後方向に直交する面で切断した断面図である。
図2に示すように、定着装置100は、加熱ローラ110と、ヒータの一例としてのハロゲンランプ120と、フレーム130と、軸受部材140と、断熱部材150と、加圧ローラ160とを主に備えている。なお、以下の説明においては、左右方向に相当する、加熱ローラ110の回転軸方向を単に「回転軸方向」ともいう。
加熱ローラ110は、ハロゲンランプ120によって加熱されることで用紙Sにトナー像を熱定着するときにトナー像が転写された用紙Sを加熱する部材である。加熱ローラ110は、アルミニウムなどの金属材料から形成された金属管の表面をフッ素樹脂などでコーティングすることで構成されている。本実施形態において加熱ローラ110は、回転軸線方向両端部の径が、加圧ローラ160と接触する回転軸線方向中央部の径よりも小さくなっている。
ハロゲンランプ120は、加熱ローラ110を加熱する部材であり、加熱ローラ110の内側で加熱ローラ110の回転軸に沿って配置されている。ハロゲンランプ120は、回転軸方向に長いガラス管121内に螺旋状に巻かれた図示しないフィラメントを封入してガラス管121の両端部を閉じ、さらに、ガラス管121内にハロゲン元素を含む不活性ガスを封入することで形成されている。また、ハロゲンランプ120は、フィラメントの端部と電気的に接続された一対の端子123を有している。ハロゲンランプ120は、一対の端子123を介してフィラメントに電流を流すことで発熱し、加熱ローラ110を加熱する。
フレーム130は、加熱ローラ110の回転軸方向両端部を軸受部材140を介して支持する部材であり、後述する第1の樹脂材料により一体に形成されている。また、フレーム130は、ハロゲンランプ120を端子123を介して支持する部材である。フレーム130は、回転軸方向の両端部に、それぞれ、ローラ支持部131と、端子固定部132と、カバー部の一例としての第1カバー部133とを有している。また、フレーム130は、回転軸方向に延び、加熱ローラ110の表面を覆う第2カバー部134を有している。
図3(a)は、加熱ローラ110が組み付けられた状態のフレーム130の斜視図であり、図3(b)は、加熱ローラ110が組み付けられていない状態のフレーム130の斜視図である。
ローラ支持部131は、断熱部材150と軸受部材140を介して加熱ローラ110の回転軸方向両端部を支持する部分である。図3(b)に示すように、ローラ支持部131は、回転軸線方向に間隔を開けて設けられた側面視円弧状の支持面を有する第1支持部131Aおよび第2支持部131Bと、回転軸方向に延びて第1支持部131Aと第2支持部131Bをつなぐ複数のリブ状の第3支持部131Cとを有している。このような構成により、ハッチングを付して示した第1支持部131A、第2支持部131Bおよび第3支持部で加熱ローラ110を支持しつつ、第1支持部131Aと第2支持部131Bとの間の部分は第3支持部131Cを除いて加熱ローラ110(実際には軸受部材140)と接触しないので、フレーム130と軸受部材140との接触面積を小さくしている。
端子固定部132は、ハロゲンランプ120の端子123を固定する部分であり、ローラ支持部131の回転軸方向外側に設けられている。端子固定部132には、ハロゲンランプ120の端子123をフレーム130に固定する図示しないネジを螺合するためのネジ取付穴132Aが形成されている。ネジ取付穴132Aは、内周面にネジ溝が形成された穴であってもよいし、ネジが取り付けられる際にネジ溝が切られる穴であってもよい。
第1カバー部133は、フレーム130の主に左右の側壁を構成する部分であり、図2および図2のX−X断面図である図4に示すように、回転軸方向から見て、ハロゲンランプ120や加熱ローラ110、断熱部材150を覆うように形成されている。具体的には、第1カバー部133は、回転軸方向から見たときに、断熱部材150と重なるように配置されている。さらに、第1カバー部133は、端子固定部132に固定されたハロゲンランプ120の端子123の回転軸方向の両側を覆うように形成されている。
フレーム130は、第1の樹脂材料を射出成形などすることで形成されている。第1の樹脂材料としては、例えば、PET(Polyethylene terephthalate)などを用いることができ、本実施形態においては、第1の樹脂材料には、ガラス繊維やセラミックなどの無機材料からなる補強材が含まれている。また、第1の樹脂材料は、後述する第2の樹脂材料よりも難燃性が高い材料である。具体的には、第1の樹脂材料は、UL規格における難燃性のグレードが、第2の樹脂材料よりも高い材料である。
軸受部材140は、加熱ローラ110を回転可能に支持する部材であり、加熱ローラ110の回転軸方向両端部にそれぞれ設けられている。軸受部材140は、外輪141と、外輪の内側に配置された内輪142と、外輪141と内輪142との間に配置されたボール状の複数の転動体143とを主に有し、内輪142が外輪141に対して回転可能に設けられている。
軸受部材140は、加熱ローラ110の回転軸方向両端部に係合した状態で、外輪141がフレーム130のローラ支持部131に支持され、内輪142が断熱部材150を介して加熱ローラ110を支持している。外輪141、内輪142および転動体143は、金属材料で形成されている。
図2に示すように、外輪141の外周面は、フレーム130に接触する接触部141Aと、フレーム130に接触しない非接触部141Bとを有している。より詳細に説明すると、接触部141Aは、外輪141の外周面のうち、フレーム130のローラ支持部131に支持される側、言い換えれば、加圧ローラ160が配置された側とは反対側の上側の部分である。また、非接触部141Bは、外輪141の外周面のうち、加圧ローラ160が配置された側である下側の部分である。図3(a)に示すように、非接触部141Bは、フレーム130とは接触しておらず、加圧ローラ160側に向けて露出している。
図5に示すように、断熱部材150は、環状部151と、複数の接続部152とを主に有している。環状部151は、加熱ローラ110の回転軸方向の端部に嵌められる部分であり、輪の一部が切れたような略C形状に形成されている。接続部152は、環状部151から回転軸方向の一方側に向けて突出する部分であり、環状部151の周方向に互いに間隔を隔てて複数が形成されている。本実施形態では、合計9つの接続部152が環状部151の周方向において略等間隔に並んで形成されている。
図6に示すように、断熱部材150は、加熱ローラ110の回転軸方向の端部に嵌められた状態で、その外側に軸受部材140が取り付けられることで、加熱ローラ110と軸受部材140との間に配置され、加熱ローラ110と一体に回転する。断熱部材150は、加熱ローラ110の径方向において、各接続部152の内側の面が加熱ローラ110の外周面と接触し、各接続部152の外側の面が軸受部材140の内輪142の内周面と接触する。つまり、断熱部材150は、加熱ローラ110の径方向において、加熱ローラ110および軸受部材140と断続的に接続する。これにより、断熱部材150は、加熱ローラ110と軸受部材140との間、本実施形態では、隣り合う接続部152の間に複数の空隙Gを形成する
断熱部材150は、フレーム130を形成する第1の樹脂材料とは異なる材料である、第2の樹脂材料を射出成形などすることで形成されている。第2の樹脂材料としては、例えば、LCP(Liquid Crystal Polymer)などを用いることができる。第2の樹脂材料は、加熱ローラ110よりも熱伝導率が小さい材料である。また、第2の樹脂材料は、第1の樹脂材料よりも耐熱性が高い材料である。具体的には、第2の樹脂材料は、ASTM D648やJIS 7191などで定められた試験方法によって測定した荷重たわみ温度が、第1の樹脂材料よりも高い材料である。
また、第2の樹脂材料は、第1の樹脂材料よりもUFPの発生開始温度が高い材料である。ここで、本発明でいう、UFP(Ultrafine Particle:超微粒子)とは、例えば、平均粒子径が700nm以下の微粒子であり、主には平均粒子径が10nmから300nmの微粒子を指す。平均粒子径は、高速応答型パーティクルサイザー(FMPS、東京ダイレックス社製)にて認識される粒子径に基づく。また、UFPの発生開始温度とは、UFPの発生量が急激に増加する温度である。UFPの発生開始温度は、例えば、以下の方法で測定することができる。すなわち、樹脂材料からなる試験片を、密閉された容器の中に配置した上で、試験片の温度を測定しつつ、ホットプレートなどで加熱し、高速応答型パーティクルサイザーなどによって容器内のUFPの発生量を計測する。そして、UFPの発生量が急激に増加する温度を、UFPの発生開始温度として測定することができる。
図2に示すように、加圧ローラ160は、用紙Sにトナー像を熱定着するときに加熱ローラ110との間で、トナー像が転写された用紙Sに圧力を加える部材である。加圧ローラ160は、金属製のシャフト161と、シャフト161の外周に設けられた弾性を有するローラ本体162とを主に有している。加圧ローラ160は、加熱ローラ110の回転軸線方向中央部と接触した状態で、加熱ローラ110の下に配置されている。加圧ローラ160および加熱ローラ110は、公知の構成によって一方が他方に対して押圧された状態で設けられている。
以上説明した本実施形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
図6に示したように、断熱部材150が加熱ローラ110と軸受部材140との間に空隙Gを形成するので、この空隙Gによって加熱ローラ110と軸受部材140との間に空気層が形成されることとなり、加熱ローラ110の熱がフレーム130に伝わるのを抑制することができる。また、本実施形態では、図3(b)に示したように、フレーム130のローラ支持部131と軸受部材140との接触面積が小さいので、これによっても、加熱ローラ110の熱がフレーム130に伝わるのを抑制することができる。その結果、フレーム130からのUFPの発生を抑制することができる。
また、断熱部材150を形成する第2の樹脂材料のUFPの発生開始温度が高いので、断熱部材150からのUFPの発生も抑制することができる。
また、軸受部材140を構成する外輪141や内輪142が金属材料で形成されているので、軸受部材140に伝わった熱を放熱することが可能となり、熱がフレーム130に伝わるのをより抑制することができる。これにより、フレーム130からのUFPの発生をより抑制することができる。
特に本実施形態では、外輪141の外周面のうち非接触部141Bがフレーム130と接触せずに露出しているので、軸受部材140に伝わった熱をこの非接触部141Bから放熱することができる。これにより、熱がフレーム130に伝わるのを一層抑制でき、フレーム130からのUFPの発生を一層抑制することができる。
なお、本実施形態では、軸受部材140と加熱ローラ110との間には断熱部材150が配置されているため、軸受部材140で熱を放熱しても、加熱ローラ110の温度が必要以上に低下することを抑制することができる。これにより、定着装置100の熱効率が低下することを抑制することができる。
また、フレーム130を形成する第1の樹脂材料の難燃性が高いので、定着装置100の安全性を高めることができる。特に本実施形態では、図2や図4に示したように、フレーム130が、加熱ローラ110やハロゲンランプ120の端子123、断熱部材150を覆う第1カバー部133や、加熱ローラ110の表面を覆う第2カバー部134を有するので、定着装置100の安全性をより高めることができる。
なお、難燃性が高い樹脂材料の中にはUFPの発生開始温度が比較的低い傾向を示すものも存在するが、本実施形態によれば、そのような材料を用いても、断熱部材150などによって熱がフレーム130に伝わるのを抑制できるので、フレーム130からのUFPの発生を抑制することができる。
また、フレーム130を形成する第1の樹脂材料に補強材が含まれているので、フレーム130の強度を高めることが可能となる。これにより、加熱ローラ110と加圧ローラ160との押圧によってフレーム130にかかる荷重をローラ支持部131などで良好に受けることができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、下記のように発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、軸受部材140がフレーム130のローラ支持部131に直接支持されていたが、これに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、定着装置は、軸受部材140とフレーム130のローラ支持部131との間に配置される第2断熱部材170を備えていてもよい。第2断熱部材170としては、例えば、断熱材料をフィルム状に形成した部材などを用いることができる。また、第2断熱部材170は、軸受部材140やフレーム130との接触面積を小さくするために、貫通穴や凹部などを形成して、軸受部材140およびフレーム130の少なくとも一方と断続的に接触する構成であってもよい。このような構成によれば、熱がフレーム130に伝わるのをより抑制できるため、フレーム130からのUFPの発生をより抑制することができる。
前記実施形態で示した断熱部材150の構成は一例であり、前記した構成に限定されるものではない。例えば、図8(a)に示すように、断熱部材250は、円筒の一部が切れたような側面視略C形状をなす本体部251と、本体部251の一端部に形成されたフランジ部252と、本体部251の外周部分に形成された周方向に延びる溝状の凹部253とを有する構成であってもよい。このような断熱部材250は、図8(b)に示すように、加熱ローラ110に嵌められた状態で軸受部材140が取り付けられることで、加熱ローラ110の径方向において、本体部251の内周面が加熱ローラ110の外周面と連続的に接触し、本体部251の外周面が軸受部材140と断続的に接触する。そして、断熱部材250は、凹部253により、加熱ローラ110と軸受部材140との間に空隙を形成する。これにより、加熱ローラ110の熱がフレーム130に伝わるのを抑制できるので、フレーム130からのUFPの発生を抑制することができる。なお、断熱部材は、本体部の内周面に、例えば、本体部の径方向と直交する方向に延びる凹部を有し、本体部の内周面が加熱ローラの外周面と断続的に接触し、本体部の外周面が軸受部材と連続的に接触するような構成であってもよい。
また、図9(a)に示すように、断熱部材350は、本体部351と、フランジ部352と、加熱ローラ110の回転軸方向に貫通するように本体部351に形成された複数の貫通穴353とを有する構成であってもよい。このような断熱部材350は、図9(b)に示すように、加熱ローラ110に嵌められた状態で軸受部材140が取り付けられることで、加熱ローラ110と軸受部材140との間に配置され、貫通穴353により、加熱ローラ110と軸受部材140との間に空隙を形成する。これによっても、加熱ローラ110の熱がフレーム130に伝わるのを抑制できるので、フレーム130からのUFPの発生を抑制することができる。
前記実施形態では、断熱部材150,250,350が加熱ローラ110と軸受部材140との間に空隙を形成する構成であったが、これに限定されず、断熱部材は、空隙を形成しない構成であってもよい。例えば、図9を参考にして説明すると、加熱ローラ110の回転軸方向両端部に設けられ、加熱ローラ110を回転可能に支持する軸受部材140と、第1の樹脂材料で形成され、軸受部材140を介して加熱ローラ110の回転軸方向両端部を支持するフレーム130と、加熱ローラ110よりも熱伝導率が小さい第2の樹脂材料で形成され、加熱ローラ110と軸受部材140との間に配置される断熱部材とを備える構成であってもよい。これによれば、加熱ローラ110よりも熱伝導率が小さい第2の樹脂材料で形成された断熱部材によって、加熱ローラ110の熱がフレーム130に伝わるのを抑制できるので、フレーム130からのUFPの発生を抑制することができる。なお、ここでの断熱部材は、例えば、図9に示した貫通穴353が形成されていないような構成とすることができる。
前記実施形態で示した軸受部材140の構成は一例であり、前記した構成に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、ボール状の転動体143を有する構成であったが、これに限定されず、ローラ状の転動体を有する構成であってもよい。また、軸受部材は、転動体を有しない構成の軸受であってもよい。また、軸受部材は、金属材料で形成されたものでなくてもよい。
前記実施形態では、ヒータとしてハロゲンランプ120(ハロゲンヒータ)を例示したが、これに限定されず、例えば、抵抗体を用いた発熱体であるカーボンヒータなどであってもよい。
前記実施形態では、プロセス部として、感光体ユニット6と現像ユニット7を備え、本体筐体2に対して着脱可能に装着されるプロセスカートリッジ5を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、プロセス部は、感光体ユニットと現像ユニットとが1つのユニットとして形成された構成であってもよいし、トナーを収容する収容部が着脱可能に構成されていてもよい。また、プロセス部は、カートリッジ式でなくてもよい。
前記実施形態では、画像形成装置として、モノクロ画像のみを形成可能なレーザプリンタ1を例示したが、これに限定されず、例えば、カラー画像を形成可能なプリンタであってもよい。また、画像形成装置は、プリンタに限定されず、例えば、フラットベッドスキャナなどの原稿読取装置を備える複写機や複合機などであってもよい。
前記実施形態では、記録シートとして、いわゆる普通紙などの用紙Sを例示したが、これに限定されず、例えば、OHPシートなどであってもよい。
1 レーザプリンタ
5 プロセスカートリッジ
100 定着装置
110 加熱ローラ
120 ハロゲンランプ
130 フレーム
133 第1カバー部
140 軸受部材
141 外輪
141A 接触部
141B 非接触部
142 内輪
150 断熱部材
G 空隙
S 用紙

Claims (10)

  1. ヒータによって加熱される加熱ローラと、
    前記加熱ローラの回転軸方向両端部に設けられ、前記加熱ローラを回転可能に支持する軸受部材と、
    第1の樹脂材料で形成され、前記軸受部材を介して前記加熱ローラの回転軸方向両端部を支持するフレームと、
    前記第1の樹脂材料とは異なる第2の樹脂材料で形成され、前記加熱ローラと前記軸受部材との間に配置される断熱部材と、を備え、
    前記断熱部材は、前記加熱ローラと前記軸受部材との間に空隙を形成することを特徴とする定着装置。
  2. 前記第2の樹脂材料は、前記第1の樹脂材料よりもUFPの発生開始温度が高いことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第1の樹脂材料は、前記第2の樹脂材料よりも難燃性が高いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記フレームは、前記加熱ローラの回転軸方向から見て、前記断熱部材を覆うように形成されたカバー部を有することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記第2の樹脂材料は、前記第1の樹脂材料よりも耐熱性が高いことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記第1の樹脂材料には、無機材料からなる補強材が含まれていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記軸受部材は、
    金属材料で形成され、前記フレームに支持される外輪と、
    金属材料で形成され、前記外輪の内側で前記外輪に対して回転可能に設けられ、前記断熱部材を介して前記加熱ローラを支持する内輪と、を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記外輪の外周面は、前記フレームに接触する接触部と、前記フレームに接触しない非接触部と、を有することを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記軸受部材と前記フレームとの間に配置される第2断熱部材を備えたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 記録シートに現像剤像を転写するプロセス部と、
    ヒータによって加熱される加熱ローラと、前記加熱ローラの回転軸方向両端部に設けられ、前記加熱ローラを回転可能に支持する軸受部材と、第1の樹脂材料で形成され、前記軸受部材を介して前記加熱ローラの回転軸方向両端部を支持するフレームと、前記第1の樹脂材料とは異なる第2の樹脂材料で形成され、前記加熱ローラと前記軸受部材との間に配置される断熱部材とを有する定着装置と、を備え、
    前記断熱部材は、前記加熱ローラと前記軸受部材との間に空隙を形成することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018049189A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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