JP2015183446A - 機能パネル用化粧カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】機能パネル用化粧カバーにおいて、屋根や機能パネルに雨水排水の為の専用部材や専用構造を追加的に設けずに排水通路を構成可能なもの、低コストで簡単な構造でもって排水構造を実現可能なもの、等を提供することである。【解決手段】側方カバー15は、カバー本体21と、このカバー本体21の機能パネル側壁部に形成された開口部24と、カバー本体21の内部に形成され且つ開口部24から流入した雨水を流す為の排水溝部25とを備え、側方カバー15を傾斜屋根面Sに設置された機能パネル1の側面に取り付けた状態において、カバー本体21の軒側端部が、機能パネル1の軒側に取り付けた状態の軒カバー12の端部と連結され、軒カバー12は、排水溝部25と連結する軒側排水溝部31を備え、側方カバー15の排水溝部25を流れる雨水が軒カバー12の軒側排水溝部31を介して外部に排水可能である。【選択図】図5
Description
本発明は機能パネル用化粧カバーに関し、特に雨水を排水する為の構造を備えたものに関する。
従来から、太陽光発電パネルや太陽熱温水パネル等の種々の機能パネルが、住宅の傾斜した屋根の上に設置されている。機能パネルを太陽光発電パネルとして設置する場合は、太陽光により発電した電力を住宅用の電力として供給することができ、また、機能パネルを太陽熱温水パネルとして設置する場合は、太陽熱により生成された温水を貯湯タンクに貯留した後に給湯することができる。
上記の機能パネルは、固定用架台を介して傾斜屋根面に固定されている。この種の固定用架台は、縦方向に延びる複数の縦ラックと横方向に延びる複数の横ラックとを備え、複数の縦ラックを傾斜屋根面に平行状に設置し、これら縦ラックの上に複数の横ラックを平行状に設置することで格子状に構成し、これら複数の横ラックの上に複数の機能パネルを設置する。機能パネルの周囲には、一般的に、化粧カバーが取り付けられる。
ところで、複数の機能パネルを固定用架台の横ラック上に設置する構造上、横方向に隣接する機能パネル同士は密接状に設置可能ではあるが、横ラック上には機能パネル固定用の固定金具等を配置する必要があるので、傾斜方向と平行な縦方向に隣接する機能パネル間には隙間が生じてしまう。このため、降雨時に雨水が、機能パネルの表面を傾斜方向の下方へ伝って流れ、隣接する機能パネル間の隙間から横ラックに流れ込み、横ラックの横方向の両端部から屋根へ多量の雨水が流れ落ちるので、集中した雨水の流れが軒先の雨樋を乗り越えたり、屋根瓦の隙間から雨水が侵入して屋根材を腐食させたりする等の不具合が発生する虞がある。
上記の問題を解決する為に、例えば、特許文献1の太陽光発電装置においては、傾斜した屋根面に、排水溝部を有する複数の桶部材を縦向きに設置し、太陽電池パネルのフレーム枠の縦枠に下方に延びる導水板部を一体的に形成し、この導水板部が排水溝部の内側に位置するように太陽電池パネルを屋根面に設置した構造が開示されている。降雨時には、太陽電池パネルの表面を流れる雨水は、導水板部を介して排水溝部に案内され、この排水溝部を介して軒側に排水される。
しかし、特許文献1の太陽光発電装置における排水構造では、雨水を排水する為の排水専用部材(桶部材)を傾斜屋根面上に追加的に設置する必要があるが、固定用架台を屋根面に設置する前に排水専用部材を設置しなければならず、太陽電池パネルの据付け作業に手間がかかり、コスト高となる。また、太陽電池パネルのフレーム枠に導水板部を一体的に形成する構造上、フレーム枠の構造が複雑化するので、コストが増加してしまう。
本発明の目的は、機能パネル用化粧カバーにおいて、屋根や機能パネルに雨水排水の為の専用部材や専用構造を追加的に設けずに排水通路を構成可能なもの、低コストで且つ簡単な構造でもって排水構造を実現可能なもの、等を提供することである。
請求項1の機能パネル用化粧カバーは、カバー本体と、このカバー本体の機能パネル側壁部に形成された開口部と、前記カバー本体の内部に形成され且つ前記開口部から流入した雨水を流す為の排水溝部とを備えたことを特徴としている。
請求項2の機能パネル用化粧カバーは、請求項1の発明において、前記機能パネル用化粧カバーを傾斜屋根面に設置された機能パネルの側面に取り付けた状態において、前記カバー本体の軒側端部が、前記機能パネルの軒側に取り付けた状態の軒側化粧カバーの端部と連結され、前記軒側化粧カバーは、前記排水溝部と連結する軒側排水溝部を備え、前記機能パネル用化粧カバーの前記排水溝部を流れる雨水が前記軒側化粧カバーの前記軒側排水溝部を介して外部に排水可能であることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、機能パネル用化粧カバーは、カバー本体と、このカバー本体の機能パネル側壁部に形成された開口部と、カバー本体の内部に形成され且つ開口部から流入した雨水を流す為の排水溝部とを備えたので、機能パネル用化粧カバーを機能パネルに取り付けた状態では、機能パネル間の隙間に流れ込んだ雨水は、開口部を介して排水溝部に導入され、この排水溝部を通って外部に排水される。
従って、機能パネル用化粧カバーを利用して排水通路を構成することができるので、屋根に雨水排水の為の専用部材を追加的に設置する必要が無く、機能パネルに雨水排水の為の専用構造を追加的に一体形成する必要も無くなるため、据付けコスト及び製作コストが低減する。機能パネル用化粧カバーの内側を排水溝部として排水に利用するので、簡単な構造でもって排水構造が実現可能であり、雨水が集中して屋根に流れ落ちるのを防止することができる。
請求項2の発明によれば、機能パネル用化粧カバーを傾斜屋根面に設置された機能パネルの側面に取り付けた状態において、カバー本体の軒側端部が、機能パネルの軒側に取り付けた状態の軒側化粧カバーの端部と連結され、軒側化粧カバーは、排水溝部と連結する軒側排水溝部を備え、機能パネル用化粧カバーの排水溝部を流れる雨水が軒側化粧カバーの軒側排水溝部を介して外部に排水可能であるので、機能パネル用化粧カバーに流入した雨水を、排水溝部の軒側端部から軒側化粧カバーの軒側排水溝部に流し、その後に外部の雨樋等に排水することで、雨水が集中して雨樋を超えるのを防止することができる。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
先ず、各種建物の屋上等に設置された固定用架台2に複数の機能パネル1が設置された全体構造について簡単に説明する。
図1に示すように、複数の機能パネル1は、例えば、3行4列のマトリックス状に並べられ、傾斜した屋根面S上に固定用架台2を介して設置されている。機能パネル1の周囲には、複数の化粧カバー3が取り付けられている。尚、本実施例では、図1における上方を棟側として、下方を軒側として、左右を左右として、上下方向を縦方向として、左右方向を横方向として説明する。
図1に示すように、複数の機能パネル1は、例えば、3行4列のマトリックス状に並べられ、傾斜した屋根面S上に固定用架台2を介して設置されている。機能パネル1の周囲には、複数の化粧カバー3が取り付けられている。尚、本実施例では、図1における上方を棟側として、下方を軒側として、左右を左右として、上下方向を縦方向として、左右方向を横方向として説明する。
次に、機能パネル1について説明する。
図1に示すように、複数の機能パネル1は、横方向に並べた複数の(例えば3行の)パネル行を構成し、パネル行の各々は、固定用架台2の2条の横ラック5により縦方向の両端を支持する状態に配置されている。但し、本実施例では、機能パネル1は太陽電池パネルであるが、これに限定する必要はなく、太陽熱温水パネルからなる機能パネル1の場合であっても良い。
図1に示すように、複数の機能パネル1は、横方向に並べた複数の(例えば3行の)パネル行を構成し、パネル行の各々は、固定用架台2の2条の横ラック5により縦方向の両端を支持する状態に配置されている。但し、本実施例では、機能パネル1は太陽電池パネルであるが、これに限定する必要はなく、太陽熱温水パネルからなる機能パネル1の場合であっても良い。
図1,図4,図5に示すように、機能パネル1(太陽電池パネル)は、例えば、1.3m×1.0m程度のサイズに構成され、光を受光して発電可能な長方形状のパネル本体1a、このパネル本体1aの外周部に設けられてパネル本体1aを固定する為のフレーム枠1b等を有している。尚、機能パネル1のサイズ・形状は、長方形状に限らず正方形状のものであっても良く、適宜変更可能である。
次に、固定用架台2に関して説明する。
図1,図4,図5に示すように、固定用架台2は、傾斜屋根面Sに複数の機能パネル1を取り付ける為のものであり、縦方向に延びる複数の縦ラック4と、横方向に延びる複数の横ラック5等から構成されている。複数の縦ラック4は、傾斜屋根面S上に横方向の適当な複数箇所に縦向きに設置されている。複数の横ラック5は、複数の縦ラック4の上に機能パネル1の縦幅とほぼ等しい間隔おきに設置されている。
図1,図4,図5に示すように、固定用架台2は、傾斜屋根面Sに複数の機能パネル1を取り付ける為のものであり、縦方向に延びる複数の縦ラック4と、横方向に延びる複数の横ラック5等から構成されている。複数の縦ラック4は、傾斜屋根面S上に横方向の適当な複数箇所に縦向きに設置されている。複数の横ラック5は、複数の縦ラック4の上に機能パネル1の縦幅とほぼ等しい間隔おきに設置されている。
縦ラック4と横ラック5は、夫々、アルミニウム又はアルミニウム合金を押し出し成形した条材であるが、その他の軽合金製のものでも良い。縦ラック4と横ラック5の表面には、酸化アルミニウムを主成分とする防蝕兼絶縁被膜が形成されている。縦ラック4は複数の固定金具(図示略)を介して屋根面Sに固定されている。縦ラック4と横ラック5の各交差部において、横ラック5は縦ラック4に対して1対の連結金具6により固定されている。
図4に示すように、横ラック5は、底板5a、この底板5aに垂直に一体形成された1対のリブ5b,5c、この1対のリブ5b,5cの上端に夫々一体形成された1対の横支持板5d,5e、この1対の横支持板5d,5eに垂直に一体形成された1対の縦支持板5f,5g、この1対の縦支持板5f,5gの上端に一体形成された頂部支持板5h、この頂部支持板5hの下方であって1対の縦支持板5f,5gに亙って一体形成された中段板5i等を有する。
横ラック5の軒側の横支持板5dの上に軒側の機能パネル1のフレーム枠1b又は軒カバー12が載置支持される。棟側の縦支持板5gの下部には、係合溝5jが形成され、棟側の機能パネル1のフレーム枠1bの係合部が係合溝5jに係合している。棟側の横支持板5eの上に棟側の機能パネル1のフレーム枠1b又は棟カバー13が載置支持される。頂部支持板5hの棟側部分には、機能パネル1のフレーム枠1bが当接するL形受部5kが一体形成されている。
頂部支持板5hには、上下方向に挿通した挿通溝5mが横方向の全長に亙って形成され、中段板5iには、浅い溝部5nが横方向の全長に亙って形成されている。中段板5iには、溝部5nを挟んで対向状に1対の規制部5oが横方向に全長に亙って形成されている。溝部5nの上側に1対の規制部5oによって規制溝5pが形成されている。挿通溝5mと規制溝5pと溝部5n等を含むレール溝5qが横方向の全長に亙って形成されている。尚、横ラック5に機能パネル1を固定する為のパネル固定用金具についての詳細な説明は省略する。
次に、化粧カバー3について説明する。
図1〜図6に示すように、化粧カバー3は、機能パネル1の周囲に配置されるものであり、横ラック5の略全長に亙って設置される間カバー11、最下段の横ラック5の略全長に亙って設置される軒カバー12、最上段の横ラック5の略全長に亙って設置される棟カバー13、各パネル行の両端部において傾斜方向の全長に亙って設置される側方カバー15を有している。化粧カバー3は、アルミニウム又はアルミニウム合金を押し出し成形した条材であるが、その他の軽合金製のものでも良い。
図1〜図6に示すように、化粧カバー3は、機能パネル1の周囲に配置されるものであり、横ラック5の略全長に亙って設置される間カバー11、最下段の横ラック5の略全長に亙って設置される軒カバー12、最上段の横ラック5の略全長に亙って設置される棟カバー13、各パネル行の両端部において傾斜方向の全長に亙って設置される側方カバー15を有している。化粧カバー3は、アルミニウム又はアルミニウム合金を押し出し成形した条材であるが、その他の軽合金製のものでも良い。
図4に示すように、間カバー11は、横方向に延びる帯状の平板部11aと、この平板部11aの縦方向両端部から下方に延びる1対の垂直板部11bとを備え、下方開口状の断面コ字状に形成されている。1対の垂直板部11bの内側は僅かに内方に突出しており、この1対の垂直板部11bがパネル固定用金具(図示略)に係合されることで、間カバー11は横ラック5に固定される。
軒カバー12(軒側化粧カバーに相当する)と棟カバー13は、基本的に同じ構造であり、その大部分が断面三角形状に形成されている。軒カバー12は、その底面が最下段の横ラック5の横支持板5dの上面に載置されて横ラック5に固定されている。棟カバー13は、その底面が最上段の横ラック5の横支持板5eの上面に載置されて横ラック5に固定されている。
間カバー11、軒カバー12、棟カバー13は、機能パネル1の横幅と略同様の長さに夫々構成されている。即ち、間カバー11、軒カバー12、棟カバー13は、パネル行の機能パネル1の設置数に応じた数(本実施例では4つ)が各横ラック5に夫々装着されている。尚、間カバー11、軒カバー12、棟カバー13の長さは、特に機能パネル1の横幅と略同様の長さに限定する必要はなく、機能パネル1の横幅の倍の長さであっても良く、適宜変更可能である。
次に、本発明に関連する側方カバー15について説明する。
図1〜図6に示すように、側方カバー15(機能パネル用化粧カバーに相当する)は、その大部分が断面三角形状に形成されたカバー本体21、カバー本体21の上端部からパネル側に延びる天井板部22、カバー本体21の下端部から下方に延びる垂直板部23等を備えている。
図1〜図6に示すように、側方カバー15(機能パネル用化粧カバーに相当する)は、その大部分が断面三角形状に形成されたカバー本体21、カバー本体21の上端部からパネル側に延びる天井板部22、カバー本体21の下端部から下方に延びる垂直板部23等を備えている。
さらに、側方カバー15は、カバー本体21の縦壁部21a(機能パネル側壁部)に形成された開口部24と、カバー本体21の内部に形成され且つ開口部24から流入した雨水を流す為の排水溝部25とを備えている。開口部24は、縦壁部21aを横方向に貫通し且つ縦壁部21aの縦方向(傾斜方向)の全長に亙って形成されている。排水溝部25は、底壁部21bの上面において上方開の扁平なコ字状に構成され且つ縦方向(傾斜方向)の全長に亙って形成されている。
側方カバー15は、カバー本体21の縦壁部21aが機能パネル1の側面に当接され、天井板部22が機能パネル1の上面や間カバー11の上面に載置された状態で機能パネル1に固定される(図2,図5参照)。側方カバー15の縦壁部21aが横ラック5の端部に当接した状態では、横ラック5のレール溝5q、機能パネル1と横ラック5間の隙間、横ラック5と間カバー11間の隙間等が開口部24を介して排水溝部25に連結される。
カバー本体21の傾斜壁部21cの裏面側において、1対のリブ26が縦方向の全長に亙って一体的に形成され、1対のリブ26を挟んで2つの断面視C字形のビス螺合部27が縦方向の全長に亙って夫々形成されている。
側方カバー15は、機能パネル1の縦幅と略同様の長さに構成されている。即ち、側方カバー15は、縦方向の機能パネル1の設置数に応じた数(本実施例では3つ)が機能パネル3に夫々装着されている。尚、側方カバー15の長さは、特に機能パネル1の縦幅と略同様の長さに限定する必要はなく、複数枚分の機能パネル1の縦幅の長さであっても良く、適宜変更可能である。
図1〜図3に示すように、側方カバー15の縦方向の軒側端部は、パネル側から外方に向かって傾斜角度45度の下り傾斜状に構成され、側方カバー15の縦方向の棟側端部も同様に、パネル側から外方に向かって傾斜角度45度の上り傾斜状に構成されている。最上段及び最下段の間カバー11と軒カバー12と棟カバー13の横方向の両端部も同様に傾斜状に夫々構成されている。
尚、軒カバー12は、排水溝部25と連結可能な軒側排水溝部31を備えている。即ち、軒カバー12の本体部の内部には、側方カバー15の排水溝部25と同様の軒側排水溝部31が横方向の全長に亙って設けられている。この軒側排水溝部31には、複数の長円形状の排水孔32が等間隔に形成されている。軒側排水溝部31を流れる雨水は、複数の排水孔32を介して外部の雨樋に排水される。尚、排水孔32の形状は、長円形状に限らず、真円形状であっても良く、適宜変更可能である。
最下段の間カバー11と軒カバー12、最上段の間カバー11と棟カバー13、側方カバー15を機能パネル1に取り付けた状態では、化粧カバー3は額縁的な形状に構成され、側方カバー15の排水溝部25の軒側端部が、軒カバー12の軒側排水溝部31の横方向の端部と連結される。即ち、側方カバー15を機能パネル1の側面に取り付けた状態において、カバー本体21の軒側端部が、機能パネル1の軒側に取り付けた状態の軒カバー12の端部と連結され、側方カバー15の排水溝部25を流れる雨水が軒カバー12の軒側排水溝部31を介して外部に排水可能である。
次に、本発明の側方カバー15の作用及び効果について説明する。
降雨時には、機能パネル1の表面を傾斜方向の下方に流れる雨水は、機能パネル1と間カバー11の間から横ラック5に流れ込み、横ラック5に流れ込んだ雨水は、横ラック5のレール溝5q、横ラック5と機能パネル1間の隙間、横ラック5と間カバー11間の隙間等に沿って横方向の両端部に向かって流れ、側方カバー15の開口部24を介して排水溝部25に流入する。
降雨時には、機能パネル1の表面を傾斜方向の下方に流れる雨水は、機能パネル1と間カバー11の間から横ラック5に流れ込み、横ラック5に流れ込んだ雨水は、横ラック5のレール溝5q、横ラック5と機能パネル1間の隙間、横ラック5と間カバー11間の隙間等に沿って横方向の両端部に向かって流れ、側方カバー15の開口部24を介して排水溝部25に流入する。
次に、側方カバー15の排水溝部25に流入した雨水は、傾斜方向の下方に向かって流れ、側方カバー15の軒側端部において軒カバー12の軒側排水溝部31に流入する。そして、この軒側排水溝部31に流入した雨水は、軒側排水溝部31を流れながら複数の排水孔32を介して外部の雨樋に排水される(図2,図3の雨水の流れを示す矢印参照)。
従って、側方カバー15を利用して排水通路を構成することができるので、屋根面Sに雨水排水の為の専用部材を追加的に設置する必要が無く、機能パネル1に雨水排水の為の専用構造を追加的に一体形成する必要が無くなるため、据付けコスト及び製作コストが低減する。側方カバー15の内側を排水溝部25として排水に利用するので、簡単な構造でもって排水構造が実現可能であり、雨水が集中して屋根に流れ落ちるのを防止することができる。
また、側方カバー15を傾斜屋根面Sに設置された機能パネル1の側面に取り付けた状態において、カバー本体21の軒側端部が、機能パネル1の軒側に取り付けた状態の軒カバー12の端部と連結され、軒カバー12は、排水溝部25と連結する軒側排水溝部31を備え、側方カバー15の排水溝部25を流れる雨水が軒カバー12の軒側排水溝部31を介して外部に排水可能であるので、側方カバー15に流入した雨水を、排水溝部25の軒側端部から軒カバー12の軒側排水溝部31に流し、その後に外部の雨樋等に排水することで、雨水が集中して雨樋を超えるのを防止することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した形態について説明する。
[1]前記実施例の側方カバー15の形状は、ほんの1例を示したに過ぎず、カバー本体21の縦壁部21aに開口部24が形成され、カバー本体21の内部に排水溝部25が形成されていれば、その他の形状に構成されても良く、適宜変更可能である。横ラック5、間カバー11、軒カバー12、棟カバー13の形状も同様に適宜変更可能である。軒カバー12と棟カバー13を側方カバー15と同様の形状に構成しても良い。
[1]前記実施例の側方カバー15の形状は、ほんの1例を示したに過ぎず、カバー本体21の縦壁部21aに開口部24が形成され、カバー本体21の内部に排水溝部25が形成されていれば、その他の形状に構成されても良く、適宜変更可能である。横ラック5、間カバー11、軒カバー12、棟カバー13の形状も同様に適宜変更可能である。軒カバー12と棟カバー13を側方カバー15と同様の形状に構成しても良い。
[2]前記実施例の側方カバー15の軒側端部は、傾斜状に構成されて最下段の間カバー11と軒カバー12の傾斜状の端部に連結され、側方カバー15の棟側端部も同様に、傾斜状に構成されて最上段の間カバー11と棟カバー13の傾斜状の端部に連結されているが、特にこの連結構造に限定する必要はなく、適宜変更可能である。また、側方カバー15の軒側端部を、最下段の間カバー11と軒カバー12の端部に連結せずに雨樋まで延長して、排水溝部25を流れる雨水を直接外部の雨樋に排水する構造であっても良い。
[3]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
S 屋根面
1 機能パネル
12 軒カバー(軒側化粧カバー)
15 側方カバー(機能パネル用化粧カバー)
21 カバー本体
24 開口部
25 排水溝部
31 軒側排水溝部
1 機能パネル
12 軒カバー(軒側化粧カバー)
15 側方カバー(機能パネル用化粧カバー)
21 カバー本体
24 開口部
25 排水溝部
31 軒側排水溝部
Claims (2)
- 機能パネル用化粧カバーにおいて、
カバー本体と、このカバー本体の機能パネル側壁部に形成された開口部と、前記カバー本体の内部に形成され且つ前記開口部から流入した雨水を流す為の排水溝部とを備えたことを特徴とする機能パネル用化粧カバー。 - 前記機能パネル用化粧カバーを傾斜屋根面に設置された機能パネルの側面に取り付けた状態において、前記カバー本体の軒側端部が、前記機能パネルの軒側に取り付けた状態の軒側化粧カバーの端部と連結され、前記軒側化粧カバーは、前記排水溝部と連結する軒側排水溝部を備え、前記機能パネル用化粧カバーの前記排水溝部を流れる雨水が前記軒側化粧カバーの前記軒側排水溝部を介して外部に排水可能であることを特徴とする請求項1に記載の機能パネル用化粧カバー。
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JP2014061300A JP2015183446A (ja) | 2014-03-25 | 2014-03-25 | 機能パネル用化粧カバー |
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