JP2015182049A - 膜モジュール、膜ユニット、膜モジュールの製造方法 - Google Patents

膜モジュール、膜ユニット、膜モジュールの製造方法 Download PDF

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孝行 宇賀神
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Abstract

【課題】濾過水集合部材を被覆するモールド部をモールド形成する際に、濾過水集合部材が膜エレメントから脱落し易い。
【解決手段】膜モジュール1A,1Bは、膜エレメント2と、膜エレメントの端部に結合されて膜エレメントで固液分離された濾過水を導入する濾過水集合部材3と、濾過水集合部材に形成されて膜エレメントを挿入する膜エレメント嵌合部3aと、膜エレメント嵌合部及び上記濾過水集合部材を被覆するモールド部4と、を備えている。膜エレメント嵌合部3aは、挿入した膜エレメントの外周面に密着係合する筒状の第1の位置決め部3bと、挿入した膜エレメントの先端面に係合して膜エレメントの濾過水集合部材内への嵌合量(挿入量)を規定するフランジ状の第2の位置決め部3cと、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、河川水、湖水、各種廃水等の被処理水を濾過処理する膜モジュールと、膜モジュールを使用した膜ユニット及び膜モジュールの製造方法に関するものである。
膜モジュールは、濾過部材としての膜エレメントの一端側又は両端側に濾過水集合部材を取り付け、上記膜エレメントで固液分離した濾過水を上記濾過水集合部材で集水して濾過水貯水槽等に供給するものが一般的である。膜エレメントと濾過水集合部材とは融着剤や接着剤により接続されている。
膜エレメントと濾過水集合部材が共に高分子材料からなる場合には、融着剤や接着剤により、両者の接着強度を確保した膜モジュールが得られる。
しかしながら、膜エレメントが無機材料、例えばセラミックスからなる一方で、濾過水集合部材が高分子材料からなる場合に、両者の接合に高分子材料からなる接着剤を使用すると高分子材料同士の接合よりも耐久性のある接合強度を得ることが困難となる。
しかも、上記従来の膜モジュールにおける膜エレメントと濾過水集合部材の接続部分は被処理水、例えば下水や廃水等に直接、接触する態様となっており、被処理水に含まれる物質や温度等の影響を直接受ける。このため、上記従来の膜モジュールにおいては、上記両者の接続部分の耐久性や耐薬品性に課題がある。
そこで、両者の接続部分を含めて濾過水集合部材をモールド部によって被覆することにより、膜エレメントと濾過水集合部材の接続部分の耐久性や耐薬品性を向上させたものが開発されている。
上記モールド部の成形に当たっては、先ず、膜エレメントの端部に濾過水集合部材を取り付け、該部を成形用金型内に収容した後に該金型内に固化前のモールド材を注入して固化させる。
膜エレメントと濾過水集合部材の接続部分を成形用金型内に収容する際には、予め、膜エレメントの端部に濾過水集合部材を取り付けておく必要がある。
膜エレメントの端部に濾過水集合部材を取り付ける方法としては、従来は、図13に示すように、濾過水集合部材101の周面に形成した長孔状の膜エレメント嵌合部102に、膜エレメント103の端部を嵌合(圧入)する方法(以下、第1の取り付け方法と称する)、或いは図14に示すように、上記膜エレメント嵌合部102内に嵌合し、更に膜エレメント103の端部の外周を、融着剤や接着剤104で接着する方法(以下、第2の取り付け方法と称する)が採られている。
特開平11−76764号公報 特開2005−125198号公報 特開平10−57775号公報
ところで、上記第1の取り付け方法と第2の取り付け方法には、それぞれ次に述べるような課題があった。
(1)上記第1の取り付け方法は、濾過水集合部材に形成した膜エレメント嵌合部に膜エレメントの端部を嵌合するだけなので、作業性に優れているが、膜エレメント嵌合部に膜エレメントの端部を嵌合しているだけなので、膜エレメントから濾過水集合部材が脱落し易く、接続効果の確実性に難点がある。
(2)上記第2の取り付け方法は、膜エレメントと濾過水集合部材を融着剤や接着剤で接着するため、膜エレメントと濾過水集合部材を確実に結合することができる。
しかし、この方法は、接着剤の塗布工程や乾燥工程を必要とするため、膜エレメント嵌合部に膜エレメントの端部をただ単に嵌合する第1の取り付け方法に較べて作業効率が悪い。
本発明は、濾過水集合部材の膜エレメント嵌合部を改良することにより、上記従来の課題を解決したものである。
本発明は、膜エレメントと、該膜エレメントの端部に結合されて該膜エレメントで固液分離された濾過水を導入する濾過水集合部材と、該濾過水集合部材に形成されて上記膜エレメントを挿入する膜エレメント嵌合部と、該膜エレメント嵌合部及び上記濾過水集合部材を被覆するモールド部と、を備えた膜モジュールにおいて、
上記膜エレメント嵌合部は、挿入した膜エレメントの外周面に密着係合する筒状の第1の位置決め部と、挿入した膜エレメントの先端面に係合して膜エレメントの上記濾過水集合部材内への挿入量を規定するフランジ状の第2の位置決め部と、を備えている。
膜エレメントの端部を濾過水集合部材の膜エレメント嵌合部に挿入(圧入)すると、膜エレメントの外周面に上記筒状の第1の位置決め部の内周面が密着係合して、膜エレメントと濾過水集合部材を一体的に結合する。また、膜エレメントの端部を所定量、膜エレメント嵌合部に挿入すると、膜エレメントの端部がフランジ状の第2の位置決め部に当接して、膜エレメントの更なる侵入を阻止する。
膜エレメントの断面図。 (A)は濾過水集合部材の側面図、(B)は同集合部材の断面図、(C)は膜エレメント嵌合部に同集合部材を取り付けた状態の断面図。 (A)は濾過水集合部材の一例を示す説明図、(B)は(A)のa−a断面図。 (C)濾過水集合部材の他の例を示す説明図、(D)は(C)のa−a断面図。 第1実施形態の膜モジュールの説明図。 第2実施形態の膜モジュールの説明図。 (A)は第1実施形態の膜モジュールで構成した縦配置方式の膜ユニットの要部を示す説明図、(B)は同膜ユニットの使用状態を示す説明図。 (A)は第2実施形態の膜モジュールで構成した横配置方式の膜ユニットの正面図、(B)は同膜ユニットの側面図。 金型に濾過水集合部材等をセットした状態を示す説明図。 成形後に金型から膜モジュールを取り外した状態を示す説明図。 金型の側面図。 (A)は棒状シール部材の一例を示す説明図、(B)は同棒状シール部材の他の例を示す説明図。 従来例の説明図(濾過水集合部材に膜エレメントを取り付けた状態)。 他の従来例の説明図(濾過水集合部材に膜エレメントを取り付けた状態)。
図5に第1実施形態の膜モジュール1Aを示す。第1実施形態の膜モジュール1Aは、膜エレメント2の一端部に濾過水集合部材3が取り付けられ、該濾過水集合部材3は、膜エレメント2との接触部分を含めてモールド部4で被覆されている。(以下、濾過水集合部材3をモールド部4で被覆した部分をヘッダー6と称する)。
一方、膜エレメント2の他端部には、膜エレメント2の濾過水流通路2aを閉塞する第2のモールド部(以下、第2のモールド部をフッター7と称する)が形成されている。なお、濾過水集合部材3の端部には濾過水導管5が接続される。
上記膜エレメント2は、平板形状に形成されており、該膜エレメント2は、有機膜,セラミック膜,金属膜に例示される分離膜を備えた平板状のセルから成る。例えば、有機膜中空糸膜,有機平膜,無機平膜,無機単管膜等を備えたものが挙げられる。有機膜の材料としては、セルロース,ポリオレフィン,ポリスルホン,PVDF(ポリビニリデンフロライド),PTFE(ポリ四フッ化エチレン)などが例示される。
上記平板形状の膜エレメント2は、単一の平板形状膜であっても、又は複数の膜素体を集合して形成して平板形状としてもよい。
膜エレメント2に設けられる濾過膜の孔径は固液分離の対象となる物質の粒径に応じて選択される。例えば、活性汚泥の固液分離に用いるのであれば、0.5μm以下の孔径を有する濾過膜が適用され、また、浄水の濾過のように除菌が必要な場合は0.1μm以下の孔径を有する濾過膜が適用される。
図1に平板形状に形成された膜エレメント2の一例を示す。上記膜エレメント2の表面に固液分離機構を有する濾過膜を配し、内部に上記濾過膜により分離される濾過水を取り出すための多数の濾過水流通路2aが形成されている。
濾過水集合部材3の形状を図2に示す。濾過水集合部材3は、金属やセラミックに例示される無機材料,樹脂等の有機材料によって形成され、A−A断面が円形又は角形のパイプ状、換言すれば、円筒状または角柱状の筒体に形成されている。
濾過水集合部材3は、膜エレメント2の一端を膜エレメント嵌合部3a内に嵌合する際に適度に変形する材料で形成することが好ましく、特に樹脂材料などが用いられる。上記樹脂材料としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、二液硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂等から選択される。また、使用温度が200℃以下であれば、有機系材料の、例えばポリテトラフルオルチレン(PTFE)、ポリイミド、ポリフェニリンサルファイト(PPS)、セラミックフッ素繊維からなるパイプを適用すればよい。
また、濾過水集合部材3は、単一の材料の部品にて形成する必要はなく、複数の材質の部品を接着剤等で接合して形成してもよい。また、少なくとも膜エレメント2を嵌合する部分の材質のみを適度に変形する材料を使用し、例えば、膜エレメント2を嵌合する部分の材料のみを金属製の薄板にて形成してもよい。
図2(A)に示すように、パイプ状の濾過水集合部材3の周面には、膜エレメント2の端部を嵌合する膜エレメント嵌合部3aが形成されている。膜エレメント嵌合部3aは、パイプ状の濾過水集合部材3の軸方向に沿って長孔状に形成されていて、上記膜エレメント嵌合部3aに膜エレメント2の端部を挿入することにより、濾過水集合部材3は、膜エレメント2の端部に組み付け固定される。
図2(B)に示すように、膜エレメント嵌合部3aは、挿入した膜エレメント2の外周面に密着、係合する筒状の第1の位置決め部3bと、挿入した膜エレメント2の先端に係合して膜エレメント2の更なる濾過水集合部材3内への挿入を阻止するフランジ状の第2の位置決め部3cと、を備えている。
上記筒状の第1の位置決め部3bの内径W1は、膜エレメント2の外径W2と同径もしくは若干小径に形成されている。また、上記フランジ状の第2の位置決め部3cの内径W3は、膜エレメント2の外径W2よりも小径に形成されている。
そして、図2(C)に示すように、膜エレメント2の一端を、膜エレメント嵌合部3a内に嵌合(圧入)すると、筒状の第1の位置決め部3bは、押し広げられて、膜エレメント2の一端が上記筒状の第1の位置決め部3b内に侵入し、且つ上記一端がフランジ状の第2の位置決め部3cに当接して位置決め固定される。
そして、膜エレメント2の端部に取り付けた濾過水集合部材3の全体を覆うようにしてモールド部4が形成される。
図3に濾過水集合部材3の一例を、さらに他の例を図4に示す。図3、図4ともに濾過水集合部材3は、モールド部4内に埋設される部分(以下、被埋設部と称する)3dと、モールド部4から突出した濾過水取出部3eを有し、該濾過水取出部3eに濾過水導管5等が接続される。
図3は、濾過水集合部材3として単一径の円形パイプを使用した例であり、被埋設部3dと濾過水取出部3eを共に断面円形状に形成している。濾過水取出部3eを断面円形状とすることでチューブ状の濾過水導管への接続が容易となる。なお、濾過水取出部3eに継手を取り付けて接続したり、コネクタ接続とすることも可能である。
また、濾過水集合部材3は、図4に示すように、被埋設部3dを角型パイプで形成し、濾過水取出部3eを円形パイプで形成してもよい。これにより、膜エレメント2を濾過水集合部材3へ挿入する作業において、作業机上にて濾過水集合部材3が回転することなく膜エレメント嵌合部3aを上向きに配置できる。そのため、上記膜エレメント嵌合部3aが上向きの状態にて、膜エレメント2側の位置調整のみにて嵌め合い作業が行えるため作業性が向上する。
モールド部4の材料としては、樹脂や自硬性無機質材料が使用できる。上記樹脂としては、熱硬化性樹脂,熱可塑性樹脂,二液硬化型樹脂,紫外線硬化型樹脂等に例示される有機材料が挙げられる。これらの材料から作業性や耐久性を含めた被処理液の性状に対して適するものが選定される。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂,メラミン樹脂,フェノール樹脂等が例示される。熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル樹脂,ABS樹脂,フッ素樹脂,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレン等が例示される。二液硬化型樹脂としてはウレタン系樹脂等がある。ウレタン系樹脂としては、硬質ウレタン樹脂を用いると常温での作業が可能であるので作業性が高く、耐久性及び耐薬品性を有するモールド部4を形成できる。硬質ウレタン樹脂としては水和アルミナ含有ポリエステルポリオール型ウレタン樹脂等が例示される。
また、上記自硬性無機質材料とは、粉末状の本材料を適量の水と混合して流動性を確保し、モールド材として使用可能なものであり、水和反応により凝結して強度が得られ、その後に水中に置いても強度が低下しない水硬性を発現する性質を持つ材料である。自硬性無機質材料としては、キャスタブル材、セメント系材料が例示される。
図6は、第2実施形態の膜モジュール1Bを示す。第2実施形態の膜モジュール1Bは、膜エレメント2の一端部と他端部の双方に濾過水集合部材3を取り付け、これら濾過水集合部材3をモールド部4で被覆してヘッダー6を形成した。
膜エレメント2の一端部と他端部の双方への濾過水集合部材3の取り付けは、図2に示したように、濾過水集合部材3の周面に形成した膜エレメント嵌合部3aに膜エレメント2の端部を圧入、嵌合することにより行なわれる。なお、上記実施形態においては、濾過水集合部材3の第1の位置決め部3bの内径W1を、膜エレメント2の外径W2と同径もしくは若干小径に形成して、膜エレメント2の端部を上記第1の位置決め部3b内に圧入することにより、膜エレメント2の端部に濾過水集合部材3を組み付ける構成としたが、濾過水集合部材3をポリ塩化ビニル系の熱収縮材にて形成することで以下に説明する構成が可能となる。すなわち、濾過水集合部材3の第1の位置決め部3bの内径W1を、膜エレメント2の外径W2よりも大径に形成し、濾過水集合部材3の第1の位置決め部3b内に膜エレメント2の端部を挿入(遊嵌)した後に、濾過水集合部材3の第1の位置決め部3bを熱収縮等により縮径させることにより、膜エレメント2の端部に濾過水集合部材3を組み付ける構成とすることも可能である。
次に、膜モジュールを使用した膜ユニットについて説明する。
図7(A)は、上記第1実施形態の膜モジュール1Aを使用した縦配置方式の膜ユニット11を示す。
図7(A)に示すように、縦配置方式の膜ユニット11は、膜モジュール1Aのヘッダー6を垂直方向の上側に、フッター7を下側として、縦長状にした状態で、所定の間隔Dをもって複数の膜モジュール1Aが並列に配置されている。
ヘッダー6は、ヘッダー間隔保持部材12により両側を挟まれた状態でヘッダー支持部材13に支持されている。また、フッター7は、断面コ字状のフッター間隔保持部材14に下端を嵌合した状態でフッター支持部材15に支持されている。
そして、ヘッダー6の上部には、ヘッダー上部押さえ16が配置され、該ヘッダー上部押さえ16はフレーム17により支持されている。
図7(B)に示すように、縦配置方式の膜ユニット11は、被処理水槽18の中に配置される。被処理水槽18内の被処理水19は、膜エレメント2により濾過されて処理水(以下、濾過水)となり、該濾過水はヘッダー6内の濾過水集合部材3で集水されて、該濾過水集合部材3の端部の濾過水取出部3eに接続された濾過水導管5及び導水部材20を介して所望の場所、例えば濾過水貯水槽等に供給される。
図8(A),図8(B)は、上記第2実施形態の複数の膜モジュール1Bを使用し、これら複数の膜モジュール1Bを並列に、横長状に配置した横配置方式の膜ユニット21を示す。
この横配置方式の膜ユニット21においては、図8(B)に示すように、膜モジュール1Bが横長状に、且つ膜モジュール1相互間に所定の間隔D´を持たせて配置された小ユニット22を形成し、これら小ユニット22を、図8(A)に示すように、多段積みを行なっていくことにより中型或いは大型のユニット23が形成される。多段積みした小ユニット22は、連結ボルト24によって連結、固定される。
図8(A)において、小ユニット22を構成する複数の膜モジュール1Bの濾過水集合部材3の一端部の濾過水取出部3eにはコネクタ25を介して第1の濾過水導管26が接続、配置される。そして、膜モジュール1Bで濾過された濾過水は、図8(B)において、第1の濾過水導管26で集められて、該第1の濾過水導管26の一端部に接続された第2の濾過水導管27を介して所望の場所、例えば濾過水貯水槽等に供給される。
次に、第1実施形態の膜モジュール1Aと第2実施形態の膜モジュール1Bの製造方法の一例について説明する。
先ず、第1実施形態の膜モジュール1Aの製造方法について説明する。第1実施形態の膜モジュール1Aの製造に際しては、先ず、図2(B)、図2(C)に示すように、膜エレメント2の端部を濾過水集合部材3の膜エレメント嵌合部3a内に嵌合(圧入)して両者を一体的に結合する。
次に、図9、図10に示すように、濾過水集合部材3を取り付けた膜エレメント2の端部であるヘッダー6側を第1の成形金型内(以下、単に金型31と称する)に収容して、該金型31でモールド部4を成形する。
図11に示すように、第1の金型31は、一対の割型31a,31bからなっている.(図9、図10においては、一方の割型31bは図示省略)。
図9、図10に示すように、第1の金型31は、割型31a,31bの間に上記モールド部4を形成するためのキャビティ(成形空間)32と、キャビティ32内に膜エレメント2の一端部を導入するための膜導入用凹部33と、濾過水集合部材3の濾過水取出部3e側の端部を第1の金型31外に突出させるための集合部材導出部34と、第1のシールパッキン受溝35及び第2のシールパッキン受溝36を備えている。
上記濾過水集合部材3の下端側の外周にはOリング等からなる第1のシールパッキン37が取り付けられている。第1のシールパッキン37は、第1の金型31の割型31a,31bを型締めしたときに、第1のシールパッキン受溝35内で圧縮されて、金型31と濾過水集合部材3の間をシールしてキャビティ32内に注入されたモールド部素材が外部に漏れるのを防止する。
また、膜エレメント2の濾過水集合部材3側の端部の外周には角リングやOリングからなる第2のシールパッキン38が取り付けられている。第2のシールパッキン38は、第1の金型31の割型31a,31bを型締めしたときに、第2のシールパッキン受溝36内で圧縮されて、金型31と膜エレメント2の間をシールしてキャビティ32内に注入されたモールド部素材が外部に漏れるのを防止する。
上記パイプ状の濾過水集合部材3内部には、棒状のシール部材39が挿抜可能に取り付けられている。棒状のシール部材39は、モールド部4を成形する際に、注入されたモールド部素材が濾過水集合部材3の内部に侵入するのを阻止する。
シール部材39は、適度の弾性を有する合成樹脂等の素材で、図12(A)に示すように棒状に、或いは図12Bに示すように、中心に心材39aを有する棒状に形成されていて、濾過水集合部材3内に挿入されてモールド素材の侵入を防止する。
一方、膜エレメント2に濾過水集合部材3を取り付けないフッター7側の濾過水流通路2a部に、図9のシール部材46を予め接着等によって取り付けておき、封止することで液密機能を確保して、モールド素材の浸入を防止する。
図9に示すように、棒状のシール部材39は、その上端を濾過水集合部材3の上端に至るまで挿入したときに棒状のシール部材39の下端が濾過水集合部材3の下端から突出する長さに形成されている。棒状のシール部材39は、モールド部4を成形した後に、下端の突出部を利用して濾過水集合部材3内から引き抜かれる。
図10に示すように、膜エレメント2の他端部には、濾過水集合部材3の濾過水流通路2aを閉塞するフッター7が第2の金型41によってモールド成形される。
第2の金型41は、第1の金型31と同様に一対の割型41a,41bからなっている。(一方の割型41bは図示省略)。これら割型41a,41bの間にはフッター7を形成するためのキャビティ(成形空間)42と、キャビティ42内に膜エレメント2の他端部を導入するための膜導入用凹部43と、シールパッキン受溝44が設けられている。
上記膜エレメント2の濾過水集合部材3と反対側の端部の外周には角リングやOリングからなるシールパッキン45が取り付けられている。シールパッキン45は、第2の金型41の割型41a,41bを型締めしたときに上記シールパッキン受溝44内で圧縮されて、金型41と膜エレメント2の間をシールして、キャビティ42内の溶融樹脂が外部に漏れるのを防止している。
そして、図9に示すように、架台40上に第1,第2の金型31,41を据え付け、第1の金型31内に、膜エレメント2の一端部に取り付けた濾過水集合部材3をセットすると共に、第2の金型41内に膜エレメント2の他端部をセットし、これら第1,第2の金型31,41内にモールド素材を注入してヘッダー6とフッター7をモールド成形する。
モールド素材が硬化したら、図10に示すように、架台40から第1,第2の金型31,41を取り外して、これら第1,第2の金型31,41を開く。そして、濾過水集合部材3から棒状のシール部材39を引き抜くことにより、膜エレメント2の長さ方向の一端部にヘッダー6がモールド形成され、他端部にフッター7がモールド形成される。
なお、図6に示す第2実施形態の膜モジュール1Bを形成する場合には、上記第2の金型41に代えて第1の金型31と同様の構造の金型を使用する。
以上説明したように、第1実施形態の膜モジュール1Aと第2実施形態の膜モジュール1Bは、濾過水集合部材3及び膜エレメント嵌合部3aをモールド部4によって被覆することにより、濾過水集合部材3を保護し、且つ膜エレメント嵌合部3aから被処理水が濾過水集合部材3内に浸入するのを防止する。
上記モールド部4は、濾過水集合部材3の周面に形成した膜エレメント嵌合部3aに膜エレメント2の端部を仮止めした状態で該部を成形金型に収容して、モールド部4を成形するのであるが、本発明は、膜エレメント嵌合部3aを、膜エレメント2の端部を圧入する筒状の第1の位置決め部3bと、膜エレメント2の先端部が当接する第2の位置決め部3cと、で構成したので、膜エレメント2の端部を膜エレメント嵌合部3a内に圧入することにより、膜エレメントの端部への濾過水集合部材3の仮止めと位置決めを確実容易に行うことができる。したがって、モールド部成形時における各種工程においての作業性が向上し、安定したモールド部成形作業を行なうことができる。
以上、本発明による膜モジュールの実施形態として、ヘッダー6の一方向にモールド部4から突出した濾過水取出部3e(図3、図4、図7(B)を参照)を有する第1実施形態の膜モジュール1A(図5を参照)、第2実施形態の膜モジュール1B(図6)を例示した。他の膜モジュールの実施形態としては、上記第1および第2実施形態において、ヘッダー6の両端のモールド部4から突出した濾過水取出部3eを有する膜モジュールに対しても適用が可能である。そして、膜モジュールの製造はモールド成形時の成形金型を変更することで対応できる。さらに、複数の濾過水取出部3eが接続できるように濾過水導水管5(図7(B)を参照))および濾過水導水管26(図8参照)を準備することで多様な膜モジュールおよび膜ユニットの態様が実現する。
さらに、複数の膜エレメント2の各端部に濾過水集合部材3の組み付け固定後、これら複数の膜エレメント嵌合部3a及び各濾過水集合部材3の部分を一体的に被覆して結合する形態の膜モジュールまたは膜ユニットを形成する場合であってっても本発明の適用が可能である。
1A…第1実施形態の膜モジュール
1B…第2実施形態の膜モジュール
2…膜エレメント(セラミックスフィルタ膜)
3…濾過水集合部材
3a…膜エレメント嵌合部
3b…第1の位置決め部
3c…第2の位置決め部
3d…被埋設部
3e…濾過水取出部
4…モールド部
5…濾過水導管
6…ヘッダー
7…フッター
11…縦配置方式の膜ユニット
21…横配置方式の膜ユニット
31…成形金型

Claims (9)

  1. 膜エレメントと、該膜エレメントの端部に結合されて該膜エレメントで固液分離された濾過水を導入する濾過水集合部材と、該濾過水集合部材に形成されて上記膜エレメントを挿入する膜エレメント嵌合部と、該膜エレメント嵌合部及び上記濾過水集合部材を被覆するモールド部と、を備え、
    上記膜エレメント嵌合部は、挿入した膜エレメントの外周面に密着係合する筒状の第1の位置決め部と、挿入した膜エレメントの先端面に係合して膜エレメントの上記濾過水集合部材内への挿入量を規定するフランジ状の第2の位置決め部と、を備えていることを特徴とする膜モジュール。
  2. 上記膜エレメントは、平板形状であり、
    上記濾過水集合部材は、断面が円形のパイプ形状で、パイプの軸方向に沿って上記膜エレメント嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の膜モジュール。
  3. 上記平板形状の膜エレメントは、単一の平板形状膜、又は複数の膜素体を集合して形成した平板形状であることを特徴とする請求項2に記載の膜モジュール。
  4. 上記濾過水集合部材は、断面形状が略円形又は角形に形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の膜モジュール。
  5. 上記膜エレメント嵌合部の第1の位置決め部は、筒状であって、上記膜エレメントの端部の外径と同径又は小径に形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の膜モジュール。
  6. 上記膜エレメント嵌合部の第1の位置決め部は、筒状であって、上記膜エレメントの端部挿入時において拡径方向に変形可能な材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の膜モジュール。
  7. 上記膜エレメント嵌合部の第2の位置決め部は、フランジ状であって、該第2の位置決め部の内径は、上記膜エレメントの外径よりも小径に形成されている請求項1〜6の何れかに記載の膜モジュール。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の膜モジュールを積層して形成したことを特徴とする膜ユニット。
  9. 膜エレメントと、該膜エレメントの端部に結合されて該膜エレメントで固液分離された濾過水を導入する濾過水集合部材と、該濾過水集合部材に形成されて上記膜エレメントを結合する膜エレメント嵌合部と、該膜エレメント嵌合部及び上記濾過水集合部材を被覆するモールド部と、を備えた膜モジュールの製造方法において、
    上記膜エレメント嵌合部に、挿入した膜エレメントの外周面に密着係合する筒状の第1の位置決め部と、挿入した膜エレメントの先端面に係合して膜エレメントの上記濾過水集合部材内への挿入量を規定するフランジ状の第2の位置決め部と、を設け、
    上記第1の位置決め部に上記膜エレメントを圧入し、該膜エレメントの先端面を上記第2の位置決め部に当接させた状態で成形金型に収容して上記モールド部をモールド成形することを特徴とする膜モジュールの製造方法。
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