JP2015181701A - 画像診断装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 格別な知識を求めず、利用するフラッシュ液の屈折率を高い精度で設定できるようにする。【解決手段】 初期屈折率を設定した上で、フラッシュ液を満たした既知の形状のジグ内にカテーテルを位置させて、断面画像を再構成させる。そして、ユーザは、利用したジグがどのような形状であったのかを指示する。再構成された断面画像中のジグの形状が、指示したジグの形状に一致させるための正しい屈折率を算出する。【選択図】 図7

Description

本発明は光干渉を用いた画像診断装置及びその制御方法に関するものである。
画像診断装置、とりわけ、血管内腔の画像を取得する装置として光干渉断層診断装置(OCT:Optical Coherence Tomography)等がある。また、OCTの改良型として、波長掃引を利用した光干渉断層診断装置(SS−OCT:Swept-source Optical coherence Tomography)も開発されている(特許文献1)。
特開2007−267867号公報
血液の光の透過性は低い。よって、光干渉断層診断装置では、カテーテルの先端部から透明な液体を放出して、血管を局所的に透明な状態にした上でスキャンを行う。この放出する処理もしくは操作は、一般にフラッシュ(若しくはフラッシュ処理、フラッシュ操作)と呼び、その際に利用する液体をフラッシュ液と呼ぶ。
フラッシュ液は、造影剤、生理食塩水、又は、その混合液等を用いることができるが、光の屈折率はそれぞれで異なる。光干渉断層診断装置は、スキャンして得られたデータに基づき演算によって血管断層画像を再構成するが、その演算にはスキャン時に用いたフラッシュ液の屈折率が含まれる。従って、ユーザ(技師若しくは医師)は、光干渉断層診断装置に対して利用するフラッシュ液の屈折率を設定する。ユーザが、決まったメーカの製品のフラッシュ液を利用する場合は、屈折率は固定と見なせるので、それをそのまま利用できる。しかし、利用経験のない新たなフラッシュ液、または、ユーザが造影剤と生理食塩水を混合させた場合、正確な屈折率を設定することは難しい。
本発明者は上記点に鑑み、格別な知識を必要とせずとも、利用するフラッシュ液の屈折率を高い精度で設定でき、もって高い精度の血管断層像を再構成することを可能ならしめる技術を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、本発明の診断装置は以下の構成を有する。すなわち、
光送受信部を先端近傍に回転自在に収納したカテーテルを用いて、血管内の断面画像を再構成する光干渉を利用した画像診断装置であって、
フラッシュ液を収容し、かつ、既知の形状を持つジグ内に、前記カテーテルの先端を浸した状態で、前記光送受信部を回転させて光の送受信を行わせ、仮の屈折率を用いて前記光送受信部の回転軸に直交する断面画像を生成する画像生成手段と、
該画像生成手段で生成した画像内に出現する前記ジグの形状と、前記ジグの形状との差と、前記仮の屈折率から、前記画像生成手段で生成する際に用いたフラッシュ液の屈折率を算出する算出手段とを有する。
本発明によれば、ユーザには、格別な知識を求めず、利用するフラッシュ液の屈折率を高い精度で設定できるようになる。従って、得られる血管断層像も高精度で、かつ、高い信頼性も維持できる。
実施形態における画像診断装置の外観図である。 画像診断のブロック構成図である。 光断面画像の生成にかかる処理を説明するための図である。 実施形態におけるカテーテルの先端部の断面構造図である。 実施形態におけるキャリブレーション処理時の表示画面の例を示す図である。 実施形態における屈折率検出用テーブルの例を説明するための図である。 画像診断装置の全体の処理手順を示すフローチャートである。 (a)は屈折率算出の処理手順、(b)はその原理を説明するための図である。 (a)は他の屈折率算出の処理手順、(b)はその原理を説明するための図である。 (a)は他の屈折率算出の処理手順、(b)はその原理を説明するための図である。 (a)は第2の実施形態における屈折率算出の処理手順、(b)はその原理を説明するための図である。 第3の実施形態における屈折率算出の処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施形態における屈折率算出を適用した場合の処理の例を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の一実施の形態に係わる光断層像診断装置(以下、単に画像診断装置)100の全体構成の一例を示す図である。なお、実施形態では波長掃引光源を利用する装置を例にするが、単一波長光源を用いる装置に適用できるので、波長掃引光源を利用するのはあくまで一例であると認識されたい。
画像診断装置100は、カテーテル101と、プルバック部102と、操作制御装置103で構成され、プルバック部102と操作制御装置103は、コネクタ105を介してケーブル104で接続されている。このケーブル104には、光ファイバ、並びに各種信号線が収容されている。
カテーテル101は、光ファイバを回転自在に収容する。この光ファイバの先端には、操作制御装置100からプルバック部102を介在して伝送された光(測定光)を、光ファイバの中心軸に対してほぼ直行する方向に送信するとともに、送信した光の外部からの反射光を受信するための光送受信部を有するイメージングコアが設けられている。
プルバック部102は、カテーテル101に設けられたアダプタを介して、カテーテル101内の光ファイバを保持する。そして、プルバック部102に内蔵されたモータを駆動させることでカテーテル101内の光ファイバを回転させることで、その先端に設けられたイメージングコアを回転させることが可能になっている。また、プルバック部102は、内蔵の直線駆動部に設けられたモータを駆動して、カテーテル101内の光ファイバを所定速度で引っ張る(プルバック部と呼ばれる所以である)処理も行う。
上記構成により、カテーテル101を患者の血管内に案内し、プルバック部102に内蔵したラジアル走査モータ(図2の符号241)を駆動して、カテーテル101内の光ファイバを回転させることで、血管内の内腔面を360度に渡ってスキャンすることが可能になる。さらに、プルバック部102がカテーテル101内の光ファイバを所定速度で引っ張ることで、血管軸に沿ったスキャンが行われる。これによって、血管の内側から見た、血管軸に沿った断層像を複数枚得ることができ、それらを接続して3次元の血管像を再構成することも可能となる。
操作制御装置103は、画像診断装置100の動作を統括制御する機能を有する。操作制御装置103は、例えば、ユーザ(医師)指示に基づく各種設定値を装置内に入力する機能や、測定により得られたデータを処理し、体腔内の断層画像として表示する機能を備える。
操作制御装置103には、本体制御部111、プリンタ/DVDレコーダ111−1、操作パネル112及びLCDモニタ113、等が設けられている。本体制御部111は、光断層画像を生成する。光断層画像は、測定により得られた反射光と光源からの光を分離することで得られた参照光とを干渉させることで干渉光データを生成するとともに、当該干渉光データに基づいて生成されたラインデータを処理することにより生成される。
プリンタ/DVDレコーダ111−1は、本体制御部111における処理結果を印刷したり、データとして記憶したりする。操作パネル112は、ユーザーが各種設定値及び指示の入力を行うユーザーインターフェースである。LCDモニタ113は、表示装置として機能し、例えば、本体制御部111において生成された断層画像を表示する。114は、ポインティングデバイス(座標入力装置)としてのマウスである。
次に、画像診断装置100の機能構成について説明する。図2は、画像診断装置100のブロック構成図である。以下、同図を用いて波長掃引型、画像診断装置の機能構成について説明する。
図中、201は画像診断装置の全体の制御を司る信号処理部であり、マイクロプロセッサをはじめ、いくつかの回路で構成される。202は信号処理部201内に設けられたメモリ(RAM)である。210は、信号処理部201が実行するためのプログラムや各種データ(後述のテーブル、屈折率を算出する複数のプログラムを含む)を格納している外部記憶装置であり、典型的にはハードディスクである。203は波長掃引光源であり、異なる波長の光を時間掃引する。
波長掃引光源203から出力された光は、第1のシングルモードファイバ271の一端に入射され、先端側に向けて伝送される。第1のシングルモードファイバ271は、途中の光ファイバカップラ272において第4のシングルモードファイバ275と光学的に結合されている。
第1のシングルモードファイバ271における光ファイバカップラ272より先端側に発した光は、コネクタ105を介して、第2のシングルモードファイバ273に導かれる。この第2のシングルモードファイバ273の他端はプルバック部102内の光ロータリージョイント230に接続されている。
一方、カテーテル101はプルバック部102と接続するためのアダプタ101aを有する。そして、このアダプタ101aによりカテーテル101をプルバック部102に接続することで、カテーテル101が安定してプルバック部102に保持される。さらに、カテーテル101内に回転自在に収容された第3のシングルモードファイバ274の端部が、光ロータリージョイント230に接続される。この結果、第2のシングルモードファイバ273と第3のシングルモードファイバが光学的に結合される。第3のシングルモードファイバ274の他方端(カテーテル101の先頭部分側)には、光を回転軸に対してほぼ直行する方向に出射するミラーとレンズを搭載したイメージングコア250が設けられている。上記の結果、波長掃引光源203が発した光は、第1のシングルモードファイバ271、第2のシングルモードファイバ273、第3のシングルモードファイバ274を介して、第3のシングルモードファイバ274の端部に設けられたイメージングコア250に導かれる。イメージングコア250は、この光を、ファイバの軸に直行する方向に出射するとともに、その反射光を受信し、その受信した反射光が今度は逆に導かれ、操作制御装置103に返される。
一方、光ファイバカップラ272に結合された第4のシングルモードファイバ275の反対の端部には、参照光の光路長を微調整する光路長調整機構220が設けられている。この光路長可変機構220は、カテーテル101を交換して使用した場合の個々のカテーテル101の長さのばらつきを吸収できるよう、その長さのばらつきに相当する光路長を変化させる光路長変更手段として機能する。そのため、第4のシングルモードファイバ275に端部に位置するコリメートレンズ225が、その光軸方向である矢印226で示すように移動自在な1軸ステージ224上に設けられている。
具体的には、1軸ステージ224はカテーテル101を交換した場合に、カテーテル101の光路長のばらつきを吸収できるだけの光路長の可変範囲を有する光路長変更手段として機能する。さらに、1軸ステージ224はオフセットを調整する調整手段としての機能も備えている。例えば、カテーテル101の先端が生体組織の表面に密着していない場合でも、1軸ステージにより光路長を微小変化させることにより、生体組織の表面位置からの反射光と干渉させる状態に設定することが可能である。
1軸ステージ224で光路長が微調整され、グレーティング221、レンズ222を介してミラー223にて反射された光は再び第4のシングルモードファイバ275に導かれ、光ファイバカップラ272にて、第2のシングルモードファイバ273側から得られた光と混合されて、干渉光としてフォトダイオード204(以下、PD)にて受光される。
このようにしてPD204にて受光された干渉光は光電変換され、アンプ205により増幅された後、復調器206に入力される。この復調器206では干渉した光の信号部分のみを抽出する復調処理を行い、その出力は干渉光信号としてA/D変換器207に入力される。
A/D変換器207では、干渉光信号を例えば90MHzで2048ポイント分サンプリングして、1ラインのデジタルデータ(干渉光データ)を生成する。なお、サンプリング周波数を90MHzとしたのは、波長掃引の繰り返し周波数を40kHzにした場合に、波長掃引の周期(25μsec)の90%程度を2048点のデジタルデータとして抽出することを前提としたものであり、特にこれに限定されるものではない。
A/D変換器207にて生成されたライン単位の干渉光データは、信号処理部201に入力され、一旦、メモリ202に格納される。そして、信号処理部201では干渉光データをFFT(高速フーリエ変換)により周波数分解して深さ方向のデータ(ラインデータ)を生成し、これを座標変換することにより、血管内の各位置での光断面画像を構築し、所定のフレームレートでLCDモニタ113に出力する。
信号処理部201は、更に光路長調整用駆動部209、通信部208と接続されている。信号処理部201は光路長調整用駆動部209を介して1軸ステージ224の位置の制御(光路長制御)を行う。
通信部208は、いくつかの駆動回路を内蔵するとともに、信号処理部201の制御下にてプルバック部102と通信する。具体的には、プルバック部102内の光ロータリージョイント230による第3のシングルモードファイバの回転を行うためのラジアル走査モータ241への駆動信号の供給、ラジアル走査モータ241の回転位置を検出するためのエンコーダ部242からの信号受信、並びに、第3のシングルモードファイバ274の所定速度で引っ張るための直線駆動部243への駆動信号の供給である。
なお、信号処理部201における上記処理も、所定のプログラムがコンピュータによって実行されることで実現されるものとする。
図4はカテーテル101の先端近傍の断面構造図である。カテーテル101は、透明な部材で構成されるカテーテルシース410で構成され、かつ、その内部には、回転自在で、かつ、カテーテル101の軸に沿って移動可能なイメージングコア250を収容している。このイメージングコア250は、光送受信部412と、それを収容するハウジング411で構成される。また、このハウジング411は駆動シャフト414に支持される。駆動シャフト414は柔軟で、かつ回転をよく伝送できる特性の素材であり、例えば、ステンレス等の金属により構成されている。そして、駆動シャフト414の内部には第3のシングルモードファイバ274が収容されている。また、ハウジング411は円筒状の金属パイプの一部に切り欠き部を有する。光送受信部412は、その切欠き部を介して光の送信と受信を行うことになる。
光送受信部412は、第3のシングルモードファイバ274の端部に設けられ、同図の垂直面に対し球体を略45度の角度で切った半球体形状を成し、その傾斜面にはミラー部が形成されている。また、この光送受信部412は半球体形状を有することで、レンズの機能を兼ね備えている。第3のシングルモードファイバ274を介して供給された光は、このミラー部で反射され、図示の矢印472aに沿って血管組織に向けて出射される。スキャン時には血管内での出射となる。光送受信部412は、図示の矢印472bで示される血管組織からの反射光を受信し、ミラー部で反射して、第3のシングルモードファイバ274にその反射光を返すことになる。
上記構成において、カテーテル101の先端を、患者の診断対象の患部(冠動脈)に位置させるまで挿入すると、ユーザは、不図示のガイディングカテーテルを介してフラッシュ液を、ガイディングカテーテルの先端から放出する操作を行う。そして、操作パネル112を走査して、スキャン開始を指示入力することになる。この指示入力を検出すると、信号処理部201は、波長掃引光源203を駆動して光を発生させ、測定光をイメージングコア250内の光送受信部412に供給する。さらに、信号処理部201は、スキャナ及びプルバック部102内のラジアル走査モータ241、直線駆動部243を駆動してスキャン処理(イメージングコア250を回転させると共に、所定速度で引っ張る処理)を行う。この結果、メモリ202には、光干渉データが格納されていき、設定したフラッシュ液の屈折率をパラメータとして用いて、血管断層像の再構成処理が行われることになる。
ここで、1枚の光断面画像の生成にかかる処理を図3を用いて説明する。同図はイメージングコア250が位置する血管301の断面画像の再構成処理を説明するための図である。イメージングコア250の1回転(360度)する間に、複数回の測定光の送信と受信を行う。1回の光の送受信により、その光を照射した方向の1ラインのデータを得ることができる。従って、1回転の間に、例えば512回の光の送受信を行うことで、回転中心302から放射線状に延びる512個のラインデータを得ることができる。この512個のラインデータは、高速フーリエ変換が施され、1ラインの各画素の値が決定されていく。各ラインは、回転中心位置の近傍では密で、回転中心位置から離れるにつれて互いに疎になっていく。そこで、この各ラインの空いた空間における画素については、周知の補間処理を行なって生成していき、人間が視覚できる2次元の断面画像を生成することになる。そして、生成された2次元断面画像を互いに接続することで、3次元血管画像を得ることができる。なお、光断面画像を再構成すると、イメージングコア250の回転中心302の近傍に3本の同心円303a乃至303cが生成される。これらは、光送受信部412が出射した光が、そのレンズ表面、カテーテルシース410の内側面と外側面の境界面で反射したことに起因する像である。また、図示の符号304は、カテーテル101を患部まで案内するガイドワイヤの像である。実際には、ガイドワイヤは金属製であり、光を透過しないので、回転中心位置302から見てガイドワイヤの裏側部分の画像を得ることができない。図示はあくまで概念図であると認識されたい。
次に、実施形態における信号処理部201の処理内容を図7のフローチャートに従って説明する。同図に対応するプログラムは、本装置の電源がONになった際に、信号処理部201が外部記憶装置210からメモリ202に読み込み実行するものでもある。
まず、ステップS701にて、初期の屈折率nを設定する。ここで設定する初期屈折率nは、利用し得るフラッシュ液の屈折率の範囲内であればば良いが、実施形態では、その範囲内の最小値とする。
次に、ステップS702にて、キャリブレーション処理を行う。このキャリブレーションの目的は、測定光及び参照光のそれぞれの光路長を一致させることにある。実施形態では、フラッシュ液の屈折率の設定もスムースに行うため、実際に利用するフラッシュ液で満たした「ジグ」内にカテーテル101の先端部を浸した上で行うものとする(その理由は、後述する)。かかる環境ができた後、ユーザは操作パネル112を介してキャリブレーションの開始指示を入力する。この入力を検出すると、信号処理部201は波長掃引光源203を駆動すると共に、プルバック部102内のラジアル走査モータ241を駆動して、イメージングコア250を回転を行わせる。なお、キャリブレーション処理期間中は、プルバック部102内の直線駆動部243の駆動は行わない。すなわち、イメージングコア250は、軸方向に対して固定の状態で回転することになる。
上記の結果、イメージングコア250から出射した光は、ジグに当たり、その反射光を受信することになる。そして、その反射光と参照光との合成である干渉光はPD204にて、電気的な干渉光データに変換される。信号処理部201はその干渉光データを受信しては、メモリ202に格納し、フーリエ変換を経て、先に説明した光断面画像を再構成し、それをモニタ113に表示する。ユーザは、その光断面画像を見て、カテーテルシース410の外側面での反射によって生成される円(図3の円303c)のサイズを、予め設定したサイズに合わせる作業を行う。
図5(a)はキャリブレーション中のモニタ113の表示画面を示している。図示において、符号521、522、523の円は、図3の円303a,303b,303cにそれぞれ対応するものであり、レンズ表面、カテーテルシース410の内側面、並びに、カテーテルシース410の外側面の境界面の像を表している。また、符号531はキャリブレーションを行う際に利用したジグの像を示しているが、詳細は後述する。符号511乃至514はキャリブレーション用のマーカであって、断面画像とは独立して作成されたものであって、その表示位置及びサイズは固定である。ユーザは、図5(a)の断面画像の倍率(拡縮率)の指示を与え、円523(カテーテルシース410の外側面)を、マーカ511乃至514に接する操作を行う。断面画像の倍率の指示は、制御信号となって光路長調整駆動部209に供給される。光路長調整駆動部209は、この制御信号に従って光路長調整機構220を駆動し、参照光の光路長が調整される。この間、波長掃引光源203、ラジアル走査モータ241は駆動を継続している。従って、信号処理部201は、参照光の光路長が調整されつつある状況の中で、断面画像の再構成処理と表示処理を継続することになる。参照光の光路長が変動すると、それに応じて得られる断面画像のサイズも変動する。この変動を見ながら、ユーザは図5(b)に示すように、円523が、マーカ511乃至514に接するようさせる。この状態、すなわち、マーカ511乃至514に、円523が接する状態となると、その際に利用するカテーテル101の長さを加味した測定光の光路長と、参照光の光路長とを一致した状態になったことになる。すなわち、キャリブレーションを終えたことになる。なお、上記例では、マーカ511乃至514が固定であるものとして説明し、断面画像のサイズが変化するものとしたが、逆でも構わない。
上記のようにして、測定光と参照光の光路差を一致させる処理を終えると、ユーザは、操作パネル112やマウス114を操作して、キャリブレーション処理を終えたことを信号処理部201に伝える。信号処理部201は、この操作を検出すると、光路長調整駆動部209への制御信号の出力を停止することで、光路長調整機構220における参照光の光路長を固定化することになる。以上が、ステップS702のキャリブレーション処理の内容である。
そして、次のステップS703では、ジグの選択処理に進む。この選択は、モニタ113にプルダウンメニューとして表示される中から、利用したジグをユーザが操作パネル112やマウス114を介して選択するものとする。この選択がなされたことをトリガに、ステップS704に処理を進める。なお、ステップS701乃至S703の順序は、いかなる順番でも構わない。例えば、S701、S703、S702の順番でも構わない。この場合、ステップS704の処理は、キャリブレーション処理の完了指示の検出をトリガにして実行されることになる。
ステップS704では、選択したジグに対応する処理プログラムを実行することで、カテーテル101が浸されているフラッシュ液の屈折率の自動計算処理を行う(詳細後述)。ステップS705では、カテーテル101を患者の血管内に案内させ、先に用いたのと同じフラッシュ液を用いてのスキャン処理を行い、血管断面画像の再構成処理を行うことになる。この断層画像の再構成処理では、ステップS704で算出した屈折率を用いることになるが、その再構成処理そのものは、既に説明した通りであり、尚且つ、本願発明には直接には関係がないので、これ以上の詳述はしない。
図6は、実施形態における屈折率検出用テーブルを示している。このテーブルは、外部記憶装置210にファイルとして格納されている。このテーブルの第1フィールドは「ジグの断面形状」、第2フィールドは「プログラム名(実行プログラムファイル名)」で構成される。第1フィールドは、ジグを特定できれば良いのでジグの名称や型番でも構わず、場合によっては断面形状を示す図形やマークでも構わない。第2フィールドに記述されているプログラム名のファイルは、やはり外部記憶装置210に格納されている。このようにテーブル形式にし、実行プログラムも独立にさせたのは、未知のジグに対応するプログラムを新たに開発した場合、メインプログラムを変更せずとも、テーブルを更新と、そのジグ専用のプログラムを外部記憶装置210に格納すれば済み、拡張も容易なためである。また、既存のプログラムを改良した場合(所謂、バージョンアップした場合)、テーブルを変更することなく、プログラムファイルを新しいプログラムで上書きすれば済むからでもある。先に説明した図7のステップS703の利用ジグの選択処理は、この第1フィールドの各ジグ形状を選択項目とするメニューをモニタ113に表示し、ユーザに選択させる処理でもある。そして、ステップSS704の処理は、選択したジグに対応付けられたプログラムを実行する処理ということができる。
図5(a),(b)は、断面形状が「正方形」のジグを用いた場合の断面画像の例でもある。図示では、わかりやすくするために歪みを誇張しているが、屈折率が正しくないと正確な正方形とはならないことも事実である。今、ユーザが、断面形状が「正方形」のジグを用いたことをメニューにて選択したとする。この場合、図6のテーブルから、「正方形用処理プログラム」で示されるプログラムファイルが外部記憶装置210からメモリ202に読み出され、ステップS704として実行されることになる。
図8(a)は正方形用処理プログラムを実行した際の信号処理部201の処理手順(ステップS704)を示し、同図(b)はそのプログラムにおけるアルゴリズムを説明するための図であり、以下、これらを用いて断面形状が正方形のジグを用いた場合の屈折率算出処理を説明する。
まず、ステップS801にて、キャリブレーションを開始する際に設定した初期屈折率nを読み込む。
次に、ステップS802にて、断面画像(キャリブレーションが完了している図5(b)の断面画像)において、カテーテルシース410の外面より外側の領域から、ジグの像531の辺が多少は歪むことを許容しつつも、4頂点を検出する。その4頂点から、解析対象の一辺を規定する2頂点を決定する。実施形態では、イメージングコアの回転中心に最も近い「一辺」を規定する2頂点を決定し、その2頂点で挟まれる辺を着目辺として決定する。回転中心に最も近い一辺を処理対象とするのは、回転中心に近いほど、その信頼性が高いためである。
なお、ここでは正方形の例であるが、正方形以外の多角形の場合にも適用できることは明らかである。なぜなら、例えば5角形の場合、その断面画像中の各頂点の相関と、ジグが持つ既知の頂点とをマッチングすれば、断面画像内のジグが、どのように回転しているかを算出できるし、最寄りの辺がどの位置にあるのかも算出できるからである。
説明を元に戻す。図8(b)はイメージングコアの回転中心位置851、並びに、カテーテルシース410の外側面の像852、並びに、上記のようにして特定した断面画像中の断面形状が正方形の一辺の像853との関係を示している。
図8(a)に示す処理手順は正方形を前提にした処理プログラムである。特定した一辺853は、図示の符号854に示すように、本来は直線となるはずである。しかるに、設定した屈折率が不正確であると、再構成した像の辺は歪んだものとなる。
今、回転中心位置851を「O」,断面画像中の辺853上における回転中心位置851との距離が最短なる点を「P」、断面画像中の辺853上におけるPから十分に離れた点(正方形の頂点でも良い)を「Q」とする。2点「O、P」間の距離をLmin、2点「O、Q」間の距離をLmaxとし、角度「∠POQ」をθと定義する。なお、このθは、点P,点Qがそれぞれどのラインデータ上にあるのかが分かれば容易に判定できるのは明らかである。
ステップS803では、これらLmin、Lmax、θを求める処理を行うことになる。ここで、もし正しい屈折率を用いた場合には、点P,Qは直線上に位置するはずなので、次式が成り立つ。
Lmin=Lmax・cos(θ) …(1)
しかるに、この関係にない場合、初期値屈折率nに誤りがあったことになる。ここで、カテーテルシース410の外側面を示す像852が表す円は、フラッシュ液とは無関係に規定され、尚且つ、その半径Rcatheは既知である。それ故、真の屈折率をn’と定義した場合、式(1)は次式(2)のように表現できる。
Rcathe+(Lmin−Rcathe)×n/n'={Rcathe+(Lmax-Rcathe)×n/n')}・cos(θ) …(2)
上記の式(2)において、n’以外は既知もしくは実測値であるので、式(2)から、真の屈折率n’を逆算すればよい。かかる処理を行っているのが、ステップS804の処理である。
以上は、利用したジグが正方形の場合の例であった。以下は、断面が平行線となるようなジグを選択した場合の処理を説明する。この場合、図6のテーブルから、「平行線用処理プログラム」が外部記憶装置210からメモリ202に読み込まれ実行されることになる。この場合の処理内容を図9(a)、(b)に従って説明する。
なお、断面が平行線の場合でも、一方の辺のみを特定すれば、図8のS803、S804と同様の処理で屈折率を求めることができるが、ここでは別なアプローチの例を説明する。
まず、ステップS901にて、初期屈折率nを読み込む。次いで、ステップS902にて、平行線であるから、その2辺上の、回転中心851に最近接する点P、Qを求め、回転中心851との距離をL1、L2とする。ステップS903では、これらL1、L2を求める処理を行うことになる。
ここで、もし正しい屈折率を用いた場合には、平行線の距離L(既知)に対し、次式(3)が成立することは明らかである。
L1+L2=L …(3)
しかるに、この関係にない場合、初期値屈折率nに誤りがあったことになる。図8と同様に、カテーテルシース410の外側面を示す像852が表す円の半径Rcatheは既知である。それ故、真の屈折率をn’と定義した場合、式(3)は次式(4)のように表現できる。
Rcathe+(L1−Rcathe)×n/n'+Rcathe+(L2-Rcathe)×n/n'=L …(4)
上記の式(4)において、n’以外は既知もしくは実測値であるので、式(4)から、真の屈折率n’を逆算すればよい。かかる処理を行っているのが、ステップS903の処理である。
以上、ジグの断面形状が、正方形、平行線の例を説明したが、他の断面形状であっても、その形状や寸法が既知である限り、真の屈折率を求めることが可能になるのは明らかである。よって、本第1の実施形態によれば、ユーザは、利用するフラッシュ液の屈折率を知らなくても、単にキャリブレーション時に利用したジグを選択するという作業だけで、正しい屈折率が設定できるようになる。
[第2の実施形態]
上記実施形態における各形状のジグから、目的とする屈折率を算出するアルゴリズムは、対象とするジグの像上の2つの代表点を特定して、理想とする式から逆算することで求めるものであった。しかしながら、2つの代表点の少なくとも一方が、ノイズの影響を含んでしまっている場合には、算出した屈折率が正しい値からずれたものとなる可能性がある。そこで、本第2の実施形態では、係る問題を解決する例を説明する。
以下は、ユーザが断面形状が正方形であるジグを選択した場合の処理である。図11(a)は、その処理手順を示すフローチャート、同図(b)はその原理を示す図である。
まず、ステップS1101にて、初期屈折率nをロードする。次に、ステップS1102にて、断面画像(キャリブレーションが完了している図5(b)の断面画像)において、カテーテルシース410の外面より外側の領域から、ジグの像の辺が多少は歪むことを許容しつつ、4頂点を検出する。そして、そのうちの一辺に着目する。ここでは、第1の実施形態と同様に、イメージングコアの回転中心に最も近い一辺を規定する2頂点を決定し、その2頂点で挟まれる辺を着目辺853として決定する。そして、その特定した辺853上に並ぶ画素の個数をmを求め、そのm個の画素とその座標をP1(x1,y1),P2(x2,y2),…,Pm(xm,ym)として求める。
本来、これらのm個の画素P1,P2,…,Pmは直線上に並ぶはずである。そこで、ステップS1103では、これらの点の、直線(線形)近似関数に対する決定係数R2を算出する。決定係数R2の求め方は公知であるのでその詳述は省略するが、その値が“1”に近いほど、P1,P2,…,Pmの並びが、近似対象である直線に近いこと示していると考えて良い。
故に、ステップS1104では、予め設定した許容閾値εに対して次式(7)を満たすか否かを判定する。
1−R2<ε …(7)
式(7)を満たさない場合、処理はステップS1105に進む。
このステップS1105では、現在の屈折率nは真の屈折率に対してまだ差が大きいので、その値に予め設定した値Δnを加算することで更新する。そして、更新後の屈折率nに基づいて断面画像を再構成し直し、ステップS1102に処理を戻す。そして、このループを、式(7)が満たされると判定するまで繰り返す。
さて、式(7)が満たされると判定した場合、その際の屈折率nを、真の屈折率として決定し、本処理を終える。
以上は、断面形状が正方形である例であったが、他の形状の場合にも適用できる。例えば、断面が平行線の場合には、平行となっている2辺の直線に対する決定係数R2の和をもとめ、“2”に最も近似した際の屈折率と求めればよい。
以下、ジグの断面が円形の場合を図10に従って説明する。図10(a)は円形用処理プログラムを実行した際の信号処理部201の処理手順(ステップS704)を示し、同図(b)はそのプログラムにおけるアルゴリズムを説明するための図である。以下、これらを用いて断面形状が正方形のジグを用いた場合の屈折率算出処理を説明する。
まず、ステップS1001にて、初期屈折率nをロードする。次に、ステップS1002にて、断面画像(キャリブレーションが完了している図5(b)の断面画像)において、カテーテルシース410の外面の円の重心を求める。重心は、ジグの画像を構成する各画素P1(x1,y1),P2(x2,y2),…,座標位置の平均値から算出すれば良い。なお、真円の場合、重心位置=中心位置となるが、屈折率が正しくないと楕円形状になるので、重心位置を求めている。そして、求めた重心位置を通る直線と円周上の点の交点P,Qを求め、その間の距離が最大になる長軸R1を求める。
次に、ステップS1003にて、求めた長軸R1とジグの既知の直径Rとの差分ΔR(絶対値)を算出し、ステップS1004にて差分ΔRが予め設定した閾値より小さくなったか否かを判定する。否の場合には、現在の屈折率nは真の屈折率に対してまだ差が大きいので、その値に予め設定した値Δnを加算することで更新する。そして、更新後の屈折率nに基づいて断面画像を再構成し直し、ステップS1002に処理を戻す。そして、このループを、条件「ΔR<ε」が満たされると判定するまで繰り返す。
さて、式(7)が満たされると判定した場合、その際の屈折率nを、真の屈折率として決定し、本処理を終える。
なお、上記は長軸を求める例であったが、短軸であっても構わない。また、ジグの断面が楕円の場合には、ジグの画像の長軸R1と短軸R2の両方を算出し、それぞれと真の長軸と真の短軸との差の合計が最小となる屈折率を求めれば良い。
[第3の実施形態]
上記第2の実施形態によれば、ノイズなどの影響をなくし、真の屈折率に対して許容範囲内の屈折率を安定して得ることができる。1回のループで変化させるΔnを小さくすればするほど、高い精度で屈折率を得ることができるのは理解できよう。しかしながら、Δnを小さくすればするほど、ループする回数が増えて、結果的に、処理を終えるまでに多くの時間を必要とする、という問題が発生する。そこで、本第3の実施形態では、係る点を解決する例を説明する。
屈折率を求める処理は、利用するジグの形状に特化したものとなる点で互いに異なる部分があるが、それを求める思想は、スキャンして得られたジグの断面形状又は寸法を、既知のジグの形状又は寸法に一致させるものである。そこで、本第3の実施形態では、ジグ形状に共通する処理として説明する。
以下の説明において、用いる3つの変化量Δn1、Δn2、Δn3は、互いに正の値であって、Δn1>Δn2>Δn3の関係にあるものとする。
典型的には、Δn1=10×Δn2=100×Δn3の関係である。これは、Δn2は、Δn1の1/10の細かさ、Δn3はΔ1の1/100の細かさを持つことを示している。端的に言えば、Δn1が小数点第1位、Δn2は小数点第2位、Δn3は小数点第3位の精度を持つものとすると分かりやすい。なお、ここではΔn1乃至Δn3の3段階を例にして説明するが、この段数は2つでも良いし、4以上あっても構わない。また、収束判定のための閾値εも、各変化量毎に異なることになる。
図12は、本第3の実施形態における屈折率算出のアルゴリズムを示すフローチャートである。
まず、ステップS1201にて、初期屈折率nをロードする。次に、ステップS1202にて、1回のループで増加させる変化量をΔn1として、収束判定に基づく目標屈折率nを求める。ここで、求めた屈折率nは、真の屈折率に対して±n1の誤差を含んでいるものと見なせる。つまり、真の屈折率は、n−Δn1乃至n+Δn1の範囲内にあるものと推定できる。
そこで、ステップS1203では、初期値としてn−Δn1を設定し、変化量Δn2を用いて、収束判定に基づく目標屈折率nを求める。ここで、求めた屈折率nは、真の屈折率に対して±n2の誤差を含んでいるものと見なせる。つまり、目標とする屈折率は、n−Δn2乃至n+Δn2の範囲内にあるものと推定できる。
そこで、今度は、ステップS1204では、初期値としてn−Δn2を設定し、変化量Δn3を用いて、同様にして屈折率を求める。ここで、求めた屈折率nは、十分な精度となっているものとみなし、求める屈折率として採用する。
上記のアルゴリズムを利用した例を図13を参照して説明する。ここでは、類似性マッチング処理に適用した例を説明する。
図13(a)の符号1301は、断面形状が既知のジグのデータ(外部記憶装置210に格納されている)から導かれる基準画像を示している。同図(b)の符号1302は実際にスキャンして得られた光干渉データに対して、初期屈折率nで再構成した断面画像を示している。断面画像1302の向きは、ユーザが利用する環境によって不定であるので、図示のように傾いたものとなる。そこで、まず基準画像1301の向きとスキャンして得られた画像との向きを合せるため、断面画像1302とを所定角度ずらしながら回転処理を行い、各回転処理における画像と基準画像とのマッチング処理を行い、角度が最もマッチングした画像1303を決定する。なお、このマッチングでは、相似関係を許容するマッチングあれば、どのような手法でも構わない。
回転角度が決定されると、今後は、初期値の屈折率nに対してとり得る範囲、例えば{0.8〜1.7}を、0.1を刻みに断面画像を再構成する処理を行い、基準画像1301に対する差分が最小となる屈折率nを求める。図示では、この段階で屈折率n=1.3が求まった例を示している。
次いで、この屈折率1.3に対して±0.05の範囲内で、今度は0.01刻みで同様に求める。図示では、この結果、屈折率n=1.31が求められた例を示している。次いで、この屈折率1.31に対して±0.005の範囲内で、今度は0.001刻みで同様に求める。図示では、この結果、屈折率n=1.312が求められた例を示している。
ここで、屈折率の精度として小数点第3位まで要求するのであれば、この段階で得られた屈折率n=1.312を求める屈折率として決定する。
以上の説明のように、本第3の実施形態によれば、未知の屈折率を求める際に最初から変化量Δn3を用いるのではなく、段階的に精度を上げて屈折率を求めることで、処理ループ回数が無駄に多くなることを抑制でき、短時間で、高い精度の屈折率を求めることができるようになる。
以上第1乃至第3の実施形態を説明したが、本実施形態によれば、キャリブレーション処理、ジグの選択の順番で行う場合には、そのジグの選択という作業をトリガに、一方、ジグの選択、キャリブレーション処理の場合には、キャリブレーション処理の終了指示がトリガに、自動的に利用するフラッシュ液の屈折率の算出処理が開始されるので、ユーザにしてみれば、これまでの作業に比較して、1操作増えるだけで済む。しかも、利用する/したジグの断面形状を選択という単純な作業しか要求されないので、格別な知識を必要とせず、高い精度の断層画像を得ることが可能になる。
以上本発明に係る実施形態を説明したが、上記の説明からもわかるように、処理の一部は、マイクロプロセッサで構成される信号処理部201によるものである。マイクロプロセッサはプログラムを実行することで、その機能を実現するわけであるから、当然、そのプログラムも本願発明の範疇になる。また、通常、プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータ可読記憶媒体に格納されており、それのコンピュータが有する読み取り装置(CD−ROMドライブ等)にセットし、システムにコピーもしくはインストールすることで実行可能になるわけであるから、係るコンピュータ可読記憶媒体も本願発明の範疇に入ることも明らかである。

Claims (9)

  1. 光送受信部を先端近傍に回転自在に収納したカテーテルを用いて、血管内の断面画像を再構成する光干渉を利用した画像診断装置であって、
    フラッシュ液を収容し、かつ、既知の形状を持つジグ内に、前記カテーテルの先端を浸した状態で、前記光送受信部を回転させて光の送受信を行わせ、仮の屈折率を用いて前記光送受信部の回転軸に直交する断面画像を生成する画像生成手段と、
    該画像生成手段で生成した画像内に出現する前記ジグの形状と、前記ジグの形状との差と、前記仮の屈折率から、前記画像生成手段で生成する際に用いたフラッシュ液の屈折率を算出する算出手段と
    を有することを特徴とする画像診断装置。
  2. ジグの形状を特定するジグ情報と、当該ジグ情報に特化し、フラッシュ液の屈折率を算出するためのプログラムを特定するプログラム情報とで構成されるテーブル、並びに、前記ジグ情報それぞれに対応するプログラムとを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されたテーブルを参照し、前記ジグ情報を選択メニュー項目として、ユーザが選択可能に表示するメニュー表示手段とを有し、
    前記算出手段は、前記メニュー表示手段で表示されたメニューの中のメニュー項目に対応付けられたプログラムを実行することで、前記フラッシュ液の屈折率を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像診断装置。
  3. 前記算出手段は、
    前記仮の屈折率を用いて得られ前記断面画像内のジグにおける少なくとも2つの代表点を検出し、
    当該2つの代表点の関係が、前記正しい屈折率であったと仮定した場合の関係になるようにするための演算を行うことで、前記正しい屈折率を算出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像診断装置。
  4. 前記算出手段は、
    前記画像生成手段で得られた前記断面画像内のジグの形状を規定する点の並びから、正しい屈折率であったと仮定した場合の形状を表す近似線に対する決定係数を決定係数演算手段と、
    前記仮の屈折率を初期値とし、当該仮屈折率を予め設定された変化量だけ更新させるたびに、前記決定係数演算手段を実行し、決定係数と“1”との差が許容誤差範囲になったときの仮の屈折率を、前記フラッシュ液の屈折率として決定する決定手段と
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像診断装置。
  5. 前記変化量には、大きい順に、Δn1、Δn2、…、Δniのi個が存在し、
    前記決定手段は、1つの変化量Δnk(k=1,2,…i-1のいずれか)を用いて正しい屈折率の取り得る範囲を決定するたびに、当該とり得る範囲内にて変化量Δnk+1を用いて正しい屈折率を求めることを行い、変化量Δniで求めた屈折率を最終的な正しい屈折率として決定することを特徴とする請求項4に記載の画像診断装置。
  6. 前記算出手段は、前記ジグが示す基準画像に対する、前記画像生成手段で生成された画像がマッチする回転角を決定する角度決定手段を有し、
    前記算出手段は、前記角度決定手段で決定した角度で再構成された画像に対して屈折率を決定することを特徴とする請求項5に記載の画像診断装置。
  7. コンピュータが読み込み実行することで、前記コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像診断装置として機能させるためのプログラム。
  8. 請求項7のプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
  9. 光送受信部を先端近傍に回転自在に収納したカテーテルを用いて、血管内の断面画像を再構成する光干渉を利用した画像診断装置の制御方法であって、
    フラッシュ液を収容し、かつ、既知の形状を持つジグ内に、前記カテーテルの先端を浸した状態で、前記光送受信部を回転させて光の送受信を行わせ、仮の屈折率を用いて前記光送受信部の回転軸に直交する断面画像を生成する画像生成工程と、
    該画像生成工程で生成した画像内に出現する前記ジグの形状と、前記ジグの形状との差と、前記仮の屈折率から、前記画像生成工程で生成する際に用いたフラッシュ液の屈折率を算出する算出工程と
    を有することを特徴とする画像診断装置の制御方法。
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