JP2015179797A - 放熱構造体、及び放熱構造体を有する太陽電池モジュール - Google Patents

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Shigehiro Ueno
滋弘 上野
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Abstract

【課題】輸送コスト、設置コストの軽減が可能な、軽量でありながら強靭で廉価であり、又、加工性が良好でありながら、高い放熱効率を有し、冷却性能の高い放熱構造体を得ることである。【解決手段】金属箔2の両面に少なくとも1層以上の樹脂を含む輻射層3を設けた積層体からなる放熱フィン8が設置されたことを特徴とする放熱構造体1とする。更に前記放熱フィン8が、熱源に設けられた熱伝導体6の表面と、前記積層体の切片の一辺を成す断面とを向かい合わせて固定したことにより形成されたものであることを特徴とする放熱構造体1とすることもできる。【選択図】図1

Description

本発明は、軽量で放熱効果に優れた放熱構造体に関するものである。本発明の放熱構造体は、例えばパーソナルコンピュータ、ゲーム機等に代表される電子機器に使用される発熱性電子機器等の放熱・冷却用のヒートシンクに限らず、放熱を必要とするあらゆる分野における放熱冷却に利用できる。特に太陽光発電に用いる太陽電池モジュールにおいて、その受光面とは反対側の面に配される太陽電池モジュール用の放熱構造体として適している。更に、該太陽電池モジュール用の放熱構造体を備えた太陽電池モジュールに関するものである。
使用時に発熱を伴う電子機器等の温度上昇を抑えるために、放熱・冷却手段には様々な工夫が施される。電子機器の発する熱を放熱する手段として、例えば電子機器にファンを取り付け、電子機器等の筐体内の空気の温度を下げる方法や、発熱素子に冷却体を取り付けることによって、その被冷却素子を冷却する方法等がある。冷却体としては、熱伝性の金属材、例えば板材、ブロック等があり、発熱素子からの熱を金属ブロックで受熱し、次いで、金属ブロックに取付けられた放熱フィンによって、放熱する。このような放熱フィンを備えたヒートシンクが、広く利用されている。
例えば、近年、環境に対する意識の高まりとともに太陽電池発電によるエネルギーの供給が注目されおり、又、実用化されている。このような太陽電池発電においても発電効率の観点から太陽電池モジュールの放熱は重要な問題である。
太陽光エネルギーを直接電気に変換する太陽電池の心臓部を構成する太陽電池素子は、単結晶、多結晶のシリコンセル(結晶系シリコンセル)を用いたものや、アモルファスシリコン、化合物半導体を用いたもの(薄膜系セル)等が用いられる。太陽光が上記太陽電池素子に入射することにより発電する機能を有している。一般に太陽電池素子は、実用的な電気出力を発生させるために複数の太陽電池素子を接続し、太陽電池素子を保護するため、太陽電池モジュールを形成して使用される。
太陽電池モジュールは、受光面をガラス等の透明前面基板で覆い、表面封止材層、太陽電池素子、背面封止材層、及び裏面保護シート等を順次積層し、これらを真空吸引して、封止材層を構成する樹脂の溶融温度以上で加熱する工程とプレス工程を経て、封止材層を溶融して貼り合わせることによって形成される。
太陽電池モジュールにおいて電気を生成する太陽電池素子は、一般に、温度の上昇に伴って、発電効率が低下することが知られている。温度の上昇に伴う発電効率の低下は、結晶タイプのシリコン太陽電池素子で1℃上昇する毎に約0.50%低下し、温度上昇の影響か比較的小さいと言われているアモルファスシリコン太陽電池素子においても、1℃上昇する毎に約0.25%程度低下すると言われている。
このことは、太陽光発電が有利となるはずの太陽光が強い場所においては、同時に太陽光によって太陽電池モジュールが加熱されモジュールの温度が上昇するため、本来の発電効率が生かされない。このような現象は、本来、大きな電力が得られるはずの赤道に近い地域において、又、低倍率集光型太陽電池発電施設において特に顕著となる。
特許文献1には、太陽電池素子の背面側となる前記透明部材の内部若しくは外部に熱伝導率の高い伝熱部材を熱伝達可能に設けるとともに、ヒートパイプの加熱部を前記伝熱部材に熱伝達可能に取付け、更に、前記平板の外縁部に放熱部材を設け、この放熱部材に前記ヒートパイプの放熱部を熱伝達可能に取付けたことを特徴とする太陽電池モジュールが記載され放熱フレームに放熱フィンを形成し又ヒートポンプと組み合わせることで太陽電池素子の温度上昇による発電効率の低下を防ぐ発明が記載されている。
又、特許文献2には、太陽電池モジュールの下面には、熱を放散する放熱フィンを設けてなることを特徴とする太陽電池モジュールの設置構造が記載され、太陽電池モジュールを冷却して電圧抵抗を少なくすることが出来る太陽電池モジュールが開示されている。
又、特許文献3には、太陽電池モジュールの下面に、フィン付きの放熱シートを設けてなることを特徴とする太陽電池モジュールの設置構造が記載され、太陽電池モジュールを冷却して電圧抵抗を少なくすることが出来る太陽電池モジュールが開示されている。
又、非特許文献1には、太陽電池モジュールの受光面と反対の面にアルミニウム若しくはアルミニウム合金の鋳造品(以下「アルミ鋳造品」とも称する)を設けた太陽光発電施設の写真が記載されている。
特開平09−186353号公報 特開平11−036540号公報 特開2000−183375公報
ASAKAWA Hatsuo、"−メガソーラー建設報告 P4"、[online]、2008年5月27日、浅川太陽光発電所 − 八ヶ岳・北杜市大泉、[平成24年2月12日検索]、インターネット<URL:http://www.mt8.ne.jp/〜sun/2008/20080323.html>
従来、特許文献1、特許文献2に記載の発明のように、放熱構造体の一例である太陽電池モジュールのヒートシンクには、材料のコスト、等の観点から、アルミニウムやアルミニウム合金の鋳造品が用いられることが一般的であった。アルミ鋳造品のヒートシンクは、熱伝導率は高いものの、放熱効率は十分な特性があるとは謂えず、それのみでは、十分な冷却性能を持っているとは言い難いものであった。これは、アルミ鋳造品のヒートシンクに、熱伝導により熱は移動するが熱の放出が十分でないため、全体として温度が上昇する、所謂熱がこもるという状態に陥るためである。
このような状態を避けるために、特許文献1では、ヒートパイプを設けている。又、特許文献2では、太陽電池モジュールを支持部材を介して、太陽電池モジュールの設置面に設置することで、太陽電池モジュールとセット面の間に空気が流通する通気層を設け、更に空気の流通のために通気孔や突起を設けるといった工夫を行っている。
このため、特許文献1、特許文献2、に記載の太陽光発電設備は、設置コストの上昇を招くものである。
又、特許文献3に記載の発明では、フィン付き放熱シートを用いて、シート状太陽電池に追随して設置できるが、放熱シートを構成するフィン部分が直接、放熱シートから派生しているため、製造が難しく、又、フィン部分の強度に問題があった。
更に、非特許文献1に記載されているようなアルミ鋳造品のヒートシンクは、生産性が良いとは言えず比較的高価であり、更に、アルミ鋳造品のヒートシンクを設けた太陽電池モジュールは、重く、嵩張るものとなり、輸送コスト、設置コストの上昇を伴う。
本発明が解決しようとする課題は、輸送コスト、設置コストの軽減が可能な、軽量でありながら強靭で廉価であり、又、加工性が良好でありながら、高い放熱効率を有し、冷却性能の高い放熱構造体を得ることである。
以上の状況を鑑み、鋭意研究開発を進め、本願発明の請求項1は、金属箔の両面に少なくとも1層以上の樹脂を含む輻射層を設けた積層体からなる放熱フィンが設置されたことを特徴とする放熱構造体である。
加えて、本願発明の請求項2は、前記放熱フィンが、熱源に設けられた熱伝導体の表面と、前記積層体の切片の一辺を成す断面とを向かい合わせて固定したことにより形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の放熱構造体である。
加えて、本願発明の請求項3は、請求項1乃至請求項2のいずれかに記載した太陽電池モジュール用の放熱構造体である。
加えて、本願発明の請求項4は、太陽電池モジュールの太陽光入射面とは反対面に、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の放熱構造体を形成することを特徴とする太陽電池モジュールである。
本発明の放熱構造体は、輸送コスト、設置コストの軽減が可能な、軽量でありながら強靭で廉価であり、又、加工性が良好でありながら高い放熱効率を有し、優れた冷却性能を奏するものである。
図1は、本実施形態の放熱構造体の一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示した本実施形態の放熱構造体の一例の説明図である。(a)は図1の平面視形状であり(b)は図2の(a)に図示したA−A断面における断面図である。 図3は、放熱フィンが、熱源に設けられた熱伝導体の表面と、前記積層体の切片の一辺を成す断面とを向かい合わせて固定した断面形態の説明図である。(a)は、固定時に熱伝導体の表面と、前記積層体の切片の一辺を成す断面が接触している形態の説明図である。(b)は、固定時に熱伝導体の表面と、前記積層体の切片の一辺を成す断面が接触していない形態の説明図である。 図4は、本実施形態の放熱構造体の第一の変形例の説明図である。図4の(a)は平面視形状を示した図である。図4の(b)は、図4の(a)に図示したA−A断面における断面図である。 図5は、本実施形態の放熱構造体の第二の変形例の説明図である。図5の(a)は平面視形状を示した図である。図5の(b)は、図5の(a)に図示したA−A断面における断面図である。 図6は、本実施形態の放熱構造体の第三の変形例の説明図である。図6の(a)は平面視形状を示した図である。図6の(b)は、図6の(a)に図示したA−A断面における断面図である。 図7は、本実施形態の放熱構造体の第四の変形例の説明図である。図7の(a)は平面視形状を示した図である。図7の(b)は、図7の(a)に図示したA−A断面における断面図である。 図8は、本実施形態に放熱構造体の一例である太陽電池モジュール用の放熱構造体を有する太陽電池モジュールの断面図である。 図9は、比較例で使用したアルミ鋳造品のヒートシンクの説明図面である。(a)は、比較例で使用したアルミ鋳造品のヒートシンクの平面視形状である。(b)は、図9の(a)に図示したA−A断面における断面図である。 図10は、比較例で使用したアルミ鋳造品のヒートシンクの説明図面である。図9の(a)に図示したB−B断面における断面図である。 図11は、ソーラーシュミレーターにて評価した際の太陽電池モジュールへの放熱構造体の設置状態を説明した図面である。図11の(a)は、太陽電池モジュールの太陽光入射面と反対側の面から見た平面視形状であり図11の(b)は、図11の(a)におけるA−A断面を示す断面図である。
以下、本願発明の実施形態について、図面を用いて以下に詳しく説明する。尚、本願発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本願発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。尚、図面は概念図であり、説明上の都合に応じて適宜、構成要素の縮尺関係、縦横比等は誇張されていることがある。
「シート面」とは、シート状の放熱構造体1の熱伝導体6若しくは、太陽電池モジュール5を全体的且つ大局的に見た場合において、その平面方向と一致する面のことを意味する。「シート面」は通常、シート状の放熱構造体1の熱伝導体6及び太陽電池モジュール5の表面又は平行な面でもあり、図1においては、XY平面又はこれと並行な面となる。
「平面視形状」とは「シート面」に平行な面における形状のことを意味する。言い換えると、「平面視形状」とは、「シート面」に立てた法線の方向(図1に於いては、Z(軸)方向)から見た形状のことを意味する。
[放熱構造体]
本実施形態において、放熱構造体1は、金属箔2の両面に少なくとも1層以上の樹脂を含む輻射層3を設けた積層体からなる放熱フィン8が設置されたことを特徴とする放熱構造体1である。更に、放熱フィンが、熱源に設けられた熱伝導体の表面と、前記積層体の切片の一辺を成す断面とを向かい合わせて固定したことにより形成されたものであることが望ましい放熱構造体である。
上記の要件を備えることにより、本実施形態の放熱構造体1は、輻射層3による放熱構造体1の単位表面積あたりの放熱効率の向上の効果と、放熱フィン8の形成による表面積増大による放熱効率の向上の効果の相乗効果によって、高い放熱効率を有し、優れた冷却性能を発揮することができる。
熱伝導体6及び金属箔2が、高い熱伝導性を担保するため、熱源から放熱部への熱の移動スピードも速く効率的な放熱に貢献する。単に樹脂に熱伝導性向上のための充填物を添加した、放熱シート等が、軽量であっても熱伝導性が十分に得られないために十分な放熱効率が得られていないことと対照的である。
又、薄く軽い金属箔2を用いているため、アルミ鋳造品のヒートシンク等と比べて軽量である。放熱構造体1が軽量であるため輸送コストも安くすることが可能であり、設置する際にも耐荷重設計が軽減されるため設置コストの低減も望める。
更に、薄く軽い金属箔2を用いているため、自由に折り曲げることも可能であり、金切り鋏、場合によっては通常の鋏で切断することも可能である。従って、放熱フィン8となる積層体をロール状、又はシート状で保存若しくは輸送して、現場にて熱伝導体を設けた熱源に固定することで放熱構造体1を形成することも可能である。又、図1、図2、図3に記載したような、平らな放熱フィン8を持つ放熱構造体1は、折りたたんで保存若しくは輸送することも可能であり、折りたたんだ放熱構造体1は、巻き取ってロールとして保存若しくは輸送することもできる。従って、アルミ鋳造品のヒートシンクのように嵩張ることはなく、保存や輸送するコストを大幅に削減できるものである。
又、放熱フィン8を形成する積層体は、市販の金属箔2を利用することによって、アルミ鋳造品のヒートシンクと比較して、製造原価を安く抑えることができ、ラミネート加工で安いコストで連続的に生産でき、更にロールトゥロールでの生産も可能値することが出来る。従って、大面積向けの放熱構造体1の製造も容易である。
次に図2を参照しながら、放熱フィン8の配置間隔(ピッチ)と、サイズ(高さ)について説明する。図2は、本実施形態の放熱構造体の一例の説明図である。(a)は図1の平面視形状であり(b)は図2の(a)に図示したA−A断面における断面図である。放熱フィンのピッチPsxは、3〜100mm程度であることが好ましく、5mm〜50mmであることがより好ましく、7mmであることがより好ましい。ピッチPsxが十分に広い場合には、単位面積当りの放熱フィンの個数は多いほど放熱効果は高まるが、放熱フィンのピッチPsxが7mmより少なくなると、近接する放熱フィン同士が相互の放熱作用によって、相互に放熱効率を引き下げてしまうためである。
放熱フィンの高さHsは、実施可能な範囲で高いほど放熱効率が向上する。但し、一般的な太陽電池モジュールとの一体化時に、外枠フレームから露出しない高さであることが設置の容易性や美観上好ましい。又、放熱構造体1の放熱フィン8は、可撓性を有する素材からなるものであることも鑑みると、概ね、高さ5mm〜500mm程度であることが実施上好ましい範囲となる。尚、放熱フィンの高さHsについて
は、基本的に各放熱フィンの高さが同一であることが好ましい。同一高さのものを連続して形成することによって、放熱構造体を高い生産性で製造することができる。又、本実施形態の放熱構造体1は、薄く、加工性に優れる為、放熱フィンのピッチPsx、放熱フィンの高さHsは、同一のものを連続製造した上で、放熱フィンを鋏等で切り取ることで高さを調整し熱分布の均一性を図ることも容易である。
又、特に、放熱構造体1を設置する熱源に均一な温度分布が求められる場合には、放熱フィンのピッチPsxについては、高温となる部位においては、放熱フィンのピッチPsxを相対的に小さくし、放熱フィンの高さHsについては、相対的に高さを大きくし、その一方、比較的熱の発生が少ない定温の部位においては、放熱フィンのピッチPsxを相対的に大きくし、放熱フィンの高さHsについては、相対的に高さを小さくすることによって、熱分布の均一化を図ることもできる。
放熱フィンの形状については、矩形状等のプレート状に成型することが一般的である。但し、プレート形状の一部分に、複数のスリット(切れ込み)を入れる加工を施して、放熱フィンを、短冊状に変形してもよい。これにより、放熱フィンの表面積を増大させて、放熱効果を更に高めることもできる。
放熱フィンの取付け角度については、各放熱フィンが相互に平行であることが求められ、又、一般的には、シート面に対して垂直であればよい。但し、個々の放熱構造体の設置場所の環境や設置態様(地面に対する角度等)に応じて、それぞれ別個に最適角度が異なるため、それぞれ個別に最適角度に調整して使用することが好ましい。放熱構造体1は、可撓性を有する樹脂や金属箔からなるものであるため、そのような取付け角度の柔軟な調整が容易である点において、従来のアルミ鋳造品等よりも優れた実用性を有するものである。
<金属箔>
金属箔2は、金属を、その展延性を利用して薄い箔に伸ばしたものを示す。材質によって多少の相違はあるものの、厚みは、概ね300μm以下である。本実施形態においては、熱源、熱伝導体6、若しくは、固定部7からの熱を熱伝導にて放熱フィン8に移動、又は、放熱フィン8中を熱伝導にて移動し、熱源、熱伝導体6、若しくは、固定部7から放熱部である輻射層3へ熱を伝達させる役割を果たしている。
熱源、熱伝導体6、若しくは、固定部7から放熱部である輻射層3への熱の伝達の役割を、このような金属箔2に担わせることにより、従来のアルミ鋳造品からなるヒートシンクと比較して、軽量且つ廉価な放熱構造体1を実現できるとともに、鋳造では困難な軽量、且つ、大面積向けの放熱構造体1を製造可能である。又、折り曲げや、切断が容易な金属箔2を使用しているため、特殊な工具を用いることなく、加工の自由度が高い。
金属箔2の材質としては、熱源、熱伝導体6、若しくは、固定部7から放熱部への熱の移動が迅速に行われる必要がある。即ち、熱伝導率が小さいと、熱源、熱伝導体6、若しくは、固定部7から放熱部である輻射層3への熱の移動が妨げられ、輻射層3に十分放熱能力があったとしても熱源、熱伝導体6及びその近傍に熱量が集中する状態となり、熱源、熱伝導体6及びその近傍の温度の上昇を招くこととなり十分に放熱の役割が果たせなくなるため好ましくない。従って、熱伝導率が、10W・m−1・K−1以上であることが好ましい。熱伝導率が、10W・m−1・K−1未満であると、熱源、熱伝導体6、若しくは、固定部7から放熱構造体若しくは、熱源中の熱の移動が滞り、放熱が妨げられるため好ましくない。
熱伝導率が、10W・m−1・K−1以上の材料としては、銀、銅、金、アルミニウム、ニッケル、チタン、モリブデン、亜鉛、錫、鉛、鉄、白金をはじめとする金属、真鍮、ステンレス鋼をはじめとする合金等が該当する。又、金属ではないが、高い熱伝導率を示すという点では、用途によっては、ダイヤモンドや、カーボンナノチューブからなるフィルムも使用することが可能である。
本実施形態の金属箔2としては、市販の金属箔を使用することも可能であり、市販されている金属箔としては銅箔、銀箔金箔、アルミニウム箔、チタン箔、ニッケル箔、モリブデン箔、ニオブ箔、ベリリウム箔、タンタル箔、亜鉛箔、錫箔、鉄箔、ジルコニウム箔、鉛箔をはじめ、ステンレス箔、パーマロイ箔、42アロイ箔、燐青銅箔、洋白箔、真鍮箔、ニクロム箔、コバール箔、銀ロウ箔等の合金箔等を、いずれも使用することができる。放熱構造体1の使用目的等と照らし合わせて適宜選択すればよい。
熱伝導率の高さ、入手コスト等を考慮すると、銅又は銅合金、並びに、アルミニウム又はアルミ合金が好適であり、特にアルミニウム又はアルミ合金は、入手コストが廉価である点、比重が軽く軽量化に向いている点で好適である。
又、金属箔は、単一相である必要もなく、金属箔中に任意の材質よりなる金属粒子や、金属ファイバーを含む箔であってもよい。又、金属箔中に酸化物、窒化物等の粒子やファイバーが含まれていてもよい。但し、本実施形態においては、折り加工にて形状付与を行うため、折り加工において破断しない必要がある。
一方、本実施形態における金属箔2の厚みは、軽量化、低価格化、加工の容易さ等の観点からは、厚みは薄い方が好ましく。又、熱の移動の観点、強度の観点からは、厚みは厚い方が好ましい。従って、用途に鑑みてバランスの良い厚みを選択すればよい。これらの条件を満たす金属箔の厚みとしては、目安として6.0μm以上200.0μm以下を目安とすることが出来る。
このような金属箔2として、本実施形態においては、価格が廉価であり、入手が容易であり、比重が軽く軽量化に適している点で、厚みが6.0μm以上150.0μm以下のアルミニウムやアルミニウム合金のよりなる金属箔(以下、「アルミ箔」とも称する)が好ましく用いることが出来る。このようなアルミ箔は、市場において容易に入手可能である。更に、市場において入手可能なアルミ箔は、本実施形態において、好適に使用することが出来る。
尚、放熱構造体1における金属箔2に代えて、PI等の高分子に高熱伝導性微粒子を充填した、所謂、熱伝導ポリマーを用いた場合であっても、同様の放熱効果を奏する放熱構造体を得ることができる。
<輻射層>
上述したような、熱伝導率に優れる金属箔2は、熱伝導によって熱を移動する特性には優れるものの、主に輻射によって熱を放熱する性能に優れているとは言い難い。金属箔の放射率は、材質に因るものの決して高いとは言えない。一般に鏡面であれば放射率は0.1以下であることが多く、粗面化、表面酸化等によって0.8〜0.9程度まで上げることが可能だが、煩雑な処理が必要である。
このように、放射率が低いということは、輻射による熱の放出が少ないことを示している。即ち、放熱フィン8が金属箔2のみによって形成されている場合、金属箔2により、熱源、熱伝導体6、若しくは、固定部7から放熱フィン8へ熱が運ばれるものの、放熱フィン8の外部への放熱は、十分になされているとは言えず、放熱フィン8の温度は上昇し、温度が熱源に近づくにつれ、熱源、熱伝導体6、若しくは、固定部7から放熱フィン8への熱の移動も滞る。これは、放熱が効率的に行われない、所謂熱が籠る状態となってしまう。
本実施形態においては、金属箔2の両面に少なくとも1層以上の樹脂を含む輻射層3を設けることにより放熱フィン8から外部への熱輻射が大幅に増加することにより、放熱構造体1は効率的に放熱することが可能となる。
本実施形態において輻射層3は、少なくとも樹脂を含んでいる。本実施例において樹脂は、高分子とも言われ、放射率は低いものでも0.4以上あり金属に比べて輻射による放熱性に優れる。即ち、本実施形態における輻射層3は、熱放射率が0.4以上の層と言い換えることが出来る。
輻射層3の材質としては、一般的な高分子材料より選択して使用することが可能である。放熱構造体1の使用用途に鑑みて適切な材料を選択すればよい。例えば放熱構造体1の使用温度が比較的使用温度が低い場合等、ポリ塩化ビニル(Poly Vinyl Chloride)、ポリエチレン(Poly Ethylene)、ポリプロピレン(Poly Propylene)、ポリスチレン(Poly Styrene)、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)、AS(Acrylonitrile Styrene)、アクリル(Poly Methyl Methacrylate)等の汎用樹脂が使用可能である。
又、例えば放熱構造体1の使用温度がやや高い場合には、フェノール樹脂(Phenol Formaldehyde)、ユリア樹脂(尿素樹脂)(Urea Formaldehyde)、メラミン樹脂(Melamine Formaldehyde)、エポキシ樹脂(Epoxy)、不飽和ポリエステル(Unsaturated Polyester)、シリコン樹脂(Silicone)、ポリウレタン(Poly Urethane)、等の熱硬化性樹脂を用いることが可能である。
更に6ナイロン(登録商標)(Poly Amide 6)66ナイロン(登録商標)(Poly Amide 66)に代表されるアミド樹脂、ポリアセタール(Poly Oxy Methylene)、ポリカーボネート(Poly Carbonate)、ポリエチレンテレフタレート(Poly Ethylene Terephtalate)、変性PPE(又は変性PPO)(modified−Poly Phenylene Ether)、ポリブチレンテレフタレート(Poly Butylene Terephtalate)、超高分子量ポリエチレン(UltraHighMolecularWeightPolyEthylene)、等のエンジニアリングプラスチックを用いることも可能である。
PEEK(Poly Ethel Ethel Keton)、ポリフェニレンサルファイド(Poly Phenylene Sulfide)、ポリサルフォン(Poly Sulfone)、ポリエーテルサルフォン(Poly Ethel Sulfone)、ポリアリレート(Poly Arylate)、ポリアミドイミド(Poly Amide Imide)、ポリエーテルイミド(Poly Ether Imide)、液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer)、ポリテトラフルオロエチレン(4フッ化)(Poly Tetra Fluoro Ethylene)、ポリクロロトリフルオロエチレン(3フッ化)(Poly Chroro TriFluoro Ethylene)、ポリフッ化ビニリデン(2フッ化)(PolyVinylidene DiFluoride)、ポリフッ化ビニル(Polyvinyl Fluoride)等のフッ素含有樹脂、等のスーパーエンジニアリングプラスチックも使用可能である。
又、輻射層3に用いる樹脂は、耐熱性、熱伝導性や熱放射率を高める目的でフィラー等を添加してもよい。このような目的で添加されるSiZrO、Cr、酸化鉄系無機顔料等が使用できる。
輻射層3の形成は、これらの樹脂をフィルム化して、金属箔2に接着剤で貼り合わせる所謂ドライラミネートにより形成してもよい。又、熱溶融が可能な樹脂であれば押出しラミネートにより形成してもよい。又、溶剤に溶かした樹脂を塗布後に乾燥することで形成してもよい。又、UVや電子線等の電磁波にて硬化する樹脂材料を塗布後、電磁波を照射して硬化することで形成してもよい。輻射層として形成したい材料の選択に合わせて選択すればよい。
又、輻射層3は、樹脂材料に放熱効率を高めるフィラーを分散した市販の放熱シートを貼り合わせることにより形成することもできる。市販の放熱シートとしては、沖電線株式会社製 クールスタッフ(登録商標)、ペルノックス株式会社製 熱放射シート ペルクール(登録商標)シートオプテックス株式会社製 黒体テープ HB−250、レック株式会社製 黒体テープ THI−2B−5等が好適である。
又、硬化可能な樹脂材料と硬化剤、溶剤に溶かした樹脂等に放熱効率を高めるための添加物を分散した市販の放熱塗工材を用いて塗工形成してもよい。市販の放熱塗工材としては、ペルノックス株式会社製 熱放射塗料 PELCOOL(登録商標)等が好適である。
輻射層3は金属箔2に比べて熱伝導性に劣るため、厚くなると熱の伝達を阻害して放熱効率が悪くなる。又、厚くなると、柔軟性が低下して、形状追従性の低下や、形状付与が困難になるため好ましくない。従って、輻射層3の厚みは、150μm以下であることが好ましい。
又、輻射層3を形成する上記樹脂は、金属箔よりも、表面加工適性、即ち、様々な表面加工の容易さにおいて優れるため、例えば、その表面にエンボス加工を施すことによって、更に輻射層3の熱放射率を向上させることもできる。
<熱伝導体>
本実施形態において、熱源の放熱構造体1を設ける表面に熱伝導体6を設けてもよい。熱伝導体6は、熱源から放熱フィン8に熱を伝達するとともに、放熱フィン8が存在していない部分から放熱フィン8が存在している部位に熱を移動し、熱源の温度分布を均一にするとともに、熱源表面の平面方向での熱の移動を助け、全体として効率的な放熱を実現する目的で設けられる。
従って、熱伝導体6を形成する場合は、熱伝導性が優れた材料で形成することが好ましい。放熱フィン8への熱の供給を考慮すると放熱フィン8を形成する金属箔2に近い熱伝導率、若しくは金属箔2以上の熱伝導率を有していることが望ましく、熱伝導率が、10W・m−1・K−1以上であることがより望ましい。
熱伝導率が、10W・m−1・K−1以上の材料としては、銀、銅、金、アルミニウム、ニッケル、チタン、モリブデン、亜鉛、錫、鉛、鉄、白金をはじめとする金属、真鍮、ステンレス鋼をはじめとする合金等が該当する。又、高い熱伝導率を示すという点では、用途によっては、ダイヤモンドや、カーボンナノチューブからなるフィルムも使用することが可能である。
本実施形態の熱伝導体6の形成材料としては、市販の金属箔を使用することも可能であり、市販されている金属箔としては銅箔、銀箔金箔、アルミニウム箔、チタン箔、ニッケル箔、モリブデン箔、ニオブ箔、ベリリウム箔、タンタル箔、亜鉛箔、錫箔、鉄箔、ジルコニウム箔、鉛箔をはじめ、ステンレス箔、パーマロイ箔、42アロイ箔、燐青銅箔、洋白箔、真鍮箔、ニクロム箔、コバール箔、銀ロウ箔等の合金箔等いずれも使用することができる。放熱構造体1の使用目的等と照らし合わせて適宜選択すればよい。
熱伝導率の高さ、入手コスト等を考慮すると、銅又は銅合金、並びに、アルミニウム又はアルミ合金が好適であり、特にアルミニウム又はアルミ合金は、入手コストが廉価である点、比重が軽く軽量化に向いている点で好適である。
更に、熱伝導体6の熱源と反対の面に、輻射層3と同様の層を設けることで熱伝導体6からの放熱の増加が期待でき、放熱構造体1全体の放熱効率を向上させることが可能である。又、熱伝導体6が金属箔からなる場合には、輻射層3を設けることで熱伝導体6の腐食や砂埃等による傷つきや研磨を防ぎ、耐久性、耐候性を向上することもできる。
もちろん、放熱フィン8を形成する金属箔2と同じ材料を流用してもよく、金属箔2の両面に輻射層3を設けた、放熱フィン8形成用の材料を転用することも可能である。
又、熱源の放熱構造体1を形成したい表面が熱伝導性に優れている場合には、熱源の表面を熱伝導体6とみなすこともできる。即ち、熱源の放熱構造体1を形成したい表面が、必要とされる放熱性能を得るにあたって、放熱フィン8への熱の移動量が十分確保できるのであれば、放熱体に直接、放熱フィン8を設置することで本実施形態の放熱構造体1を形成することもできる。
<固定部>
本実施形態の放熱構造体1は、熱源又は熱伝導体6と放熱フィン8となる積層体の切片の一辺を成す断面とを向かい合わせて固定したことにより形成してもよい。固定手段としては、接着剤、ロウ付け、ねじや治具による固定、熱伝導体6に溝を設けて積層体の放熱フィン8となる切片を嵌め込ませる等の手段を用いることが可能である。固定部7は、熱が伝わりやすい固定手段で固定さえていることが望ましい。固定部の存在により、フィンの強度が大幅に向上する。
本実施形態における放熱フィン8は、少なくとも金属箔2と輻射層3よりなる積層体を形成部位に合わせて適当な形状に切断して設置することにより形成できる。形成部位が平滑でない場合も、放熱フィン8を形成する積層体は、薄く鋏やカッターで切断可能なため、形成部の形状に合わせて切り出すことが容易である。
本実施形態においては、熱、電磁波、硬化剤、等により経時的硬化する高分子の接着剤に、熱伝導向上のため金属粉末や無機物の粒子を添加した、熱伝導性接着剤使用した場合を例示する。
接着剤の材料としては、シアノアクリレート系やシリコーンゴム系の湿気硬化型、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系の加熱硬化型、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーンゴム系等の硬化剤混合型、アクリレート系の嫌気硬化型、等の反応により硬化するタイプの接着剤、スチレンブタジエンゴム系、ポリオレフィン系の熱溶融型接着剤、アクリル樹脂系の感圧接着型接着剤(粘着剤)等より適宜選択して形成すればよい。例えば、3M社製のスコッチ・ウェルドEW2070や横浜ゴム社製のYB−107、Chemtronics社製のCW7250と言った熱伝導性接着剤を好適に使用することができる。
放熱フィン8を形成する積層体の切片の一辺を成す断面を熱伝導性接着剤に接触させた後、熱伝導体6にと接触したまま熱伝導性接着剤を固化することで固定部7を形成することが出来る。又、熱伝導体6の固定部を形成する部位に、ディスペンサーで熱伝導性接着剤を塗布した後、放熱フィン8を形成する積層体の切片の一辺を成す断面と熱伝導性接着剤塗布部を接触したまま熱伝導性接着剤を固化することで固定部7を形成することも出来る。
図3には、放熱フィン8が、熱源に設けられた熱伝導体6の表面と、前記積層体の切片の一辺を成す断面とを向かい合わせて熱伝導性接着剤で固定した断面形態を記載している。放熱構造体1を形成した際、図3の(a)に記載したように熱伝導体6の表面と、前記積層体の切片の一辺を成す断面とは、接触していてもよいし、図3の(b)に記載したように熱伝導体6の表面と、前記積層体の切片の一辺を成す断面とは、接触していなくともよい。
図3の(b)に記載したように熱伝導体6の表面と、前記積層体の切片の一辺を成す断面とが接触していな場合には、熱伝導体6から放熱フィン8への熱の移動を妨げないように、固定部7の材質として熱伝導性に優れたものを用いることが好ましく、更に熱伝導体6の表面と、前記積層体の切片の一辺を成す断面の間隔は極力狭くすることが望ましい。
<その他の層>
又、本実施形態の放熱構造体1は、金属箔2の保護や、放熱構造体1の強度を考慮して金属箔2と輻射層3の間に金属箔2の保護を目的とした保護層や放熱構造体1の強度アップを目的としたポリイミドフィルムやポリエチレンテレフタレートフィルムの強化層を設けてもよい。
又、本実施形態の放熱構造体1は、放熱フィン8の最外層、即ち、輻射層3うち放熱フィンを形成する部分の表面に、更に各種の機能層を追加的に積層してもよい。そのような機能強化層の具体例として、自浄層、吸水層、保護層、反射層又は遮熱層等を挙げることができる。
自浄層は、放熱フィン8の最外層に、蒸着又はスパッタ法により、酸化チタン層を形成することによって得ることができる。この層によって、放熱フィン8の最外層のセルフクリーニング機能の発現が可能となる。
吸水層としては、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール等の水溶性モノマーを重合した高分子等、各種の吸水性樹脂からなる層を挙げることができる。これらの層を最外層に形成することによって、例えば、一日のうちの温度が極めて大きい砂漠地帯等での使用を想定した場合等、低温時(夜)に、結露水分を吸収し、高温時(昼)に、この水分を蒸発させることで、その気化熱により、高温時の放熱構造体1の温度上昇を抑制することができる。
保護層としては、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、単体からなる塗布液、上記樹脂とエポキシ基やイソシアネート基を有する架橋剤との組み合わせからなる熱硬化性塗布液、又は、上記樹脂と(メタ)アクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリレート化合物及び熱又は光ラジカル発生剤との組合せからなるラジカル硬化性塗布液等によるコーティング層が挙げられる。これらの層を最外層に形成することによって、放熱構造体1の耐候性、耐久性を更に向上させることができる。
又、反射層又は遮熱層を設けることによって、放熱構造体1の温度上昇を抑制して、高温環境下においても、放熱効果を好ましい範囲に維持することができる。
又、放熱構造体1においては、放熱フィン8やシート面の端部からの金属箔2が露出した状態となると、例えば太陽電池モジュールの金属枠との間の短絡の危険があるため、金属箔2の形成を端面からの安全幅をとって、通常形成可能な範囲よりも若干狭い範囲に形成するか、或いは、輻射層3や接着層4を形成する樹脂シート等に予め適当な延設部分を設けてこの部分で封止することにより、上記の短絡を防止することが好ましい。
[変形例]
本実施形態の変形例として図4から図7に記載したように、放熱フィン8を形成する積層体の切片に折り加工を施し形状付与してもよい。このように、形状を付与することで、フィンの機械的強度が向上するとともに、放熱フィンの表面積が増加することによって放熱効率を一層向上させることが出来る。
図4は、第一の変形例を図示しており、積層体の切片を折り加工によって、中空の六角柱上に折り加工を施した後、熱伝導体6に固定したものである。このような放熱フィン8は熱源に起伏がある場合、又、熱源の放熱構造体1形成部に段差が多い場合に、小面積の平面に形成しやすく且つ、放熱フィンの表面積が広く取れることから好適である。
図5、図6は、第二の変形例、第三の変形例を図示しており、積層体の切片を折り加工によって、山折り部と谷折り部を交互に形成した後、熱伝導体6に固定したものである。このような形状の折り加工は、機械によって高速、且つ、廉価に大量生産する場合に適している。
図5のように、隣接する放熱フィン8の山折り部同士、谷折り部同士を合わせるように固定することで、放熱フィン8の間に空気流通路が確保でき空気の流通による冷却効果が期待できる場合に好適である。
折り加工の形状が図5と同じであっても図6のように隣接する放熱フィン8の山折り部と谷折り部とを互いにを合わせるように固定することで、放熱フィン8に熱伝導体6の平面方向に放熱フィン8に力がかかった際、強度が向上できる。
図7は、第四の変形例を図示しており、大量生産に適した折り加工で形状付与可能でありながら、放熱構造体1の放熱フィン8の平面視形状が、六角形の類似した形状とすることで軽量化と強度に優れた放熱構造体とすることが可能である。
[太陽電池モジュール用の放熱構造体]
本実施形態における放熱構造体1は、図8に示した様に、太陽電池モジュールの太陽光入射面10と反対側の面に設けることにより太陽電池モジュール用の放熱構造体として好適に使用することが出来る。これは、現在使用されているアルミ鋳造品のヒートシンク40と比較して、放熱構造体1の自体のコストが同一の放熱性能とした場合にも大幅に削減できるのみならず、太陽電池モジュール5の製造プロセス、使用環境等の点で親和性が非常に高いことによる。
太陽電池モジュール向けの放熱構造体1の一例としては、金属箔2としてアルミ箔が好適であり、輻射層3として耐熱性ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン若しくは、フッ素樹脂、接着層4としてポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィンを用いた放熱構造体1を例示できる。
更に具体的には、輻射層3としては、ポリフッ化ビニル樹脂フィルム(PVF)であるデュポン株式会社製 テドラー(Tedlar)フィルム(登録商標)、テトラフルオロエチレン(C)とエチレン(C)の共重合体である旭硝子株式会社製 Fluon ETFE FILMに代表される20μm〜40μmのフッ素樹脂フィルムをウレタンポリオール系接着剤を用いてドライラミネートで貼り合わせて形成可能である。又、BASFジャパン株式会や大日精化工業株式会社、日本ペイント株式会社及びダイキン工業株式会社等で販売されているアクリル/フッ素コート材を乾燥膜厚で5μm〜100μmに塗布することで形成してもよい。
又、輻射層3としては、東レ株式会社製 MXフィルム、帝人株式会社製 VWフィルムに代表される50μmの耐熱性の白色ポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合わせることによっても形成することが出来る。更に、輻射層3としては、東レフィルム加工社製OPPフィルムに代表される50μm程度のポリプロピレンフィルムを貼り合わせることによっても形成することが出来る。ポリプロピレンフィルムは熱放射率とともに、アルミ箔の腐食防止効果も特に優れている。そして、接着剤を用いて上記フッ素樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルムとを各種重ね合わせて使用してもよい。このように、輻射層3として種々のフィルムを用いることができるが、RTI値の高いフィルムを用いる方が好ましい。
金属箔2としては、東洋アルミ社製E−FOILに代表される厚み6μm〜200μmのアルミ箔を貼り合わせることによって形成することが出来る。
更に、三菱樹脂株式会社製 G−PET、帝人デュポンフィルム株式会社製 EP/APフィルム、SKC社製 SR55、に代表される一般グレードのポリエチレンテレフタレートフィルムを放熱構造体1の強度を考慮して金属箔2と接着層4の間に形成してもよい。
太陽電池モジュール5の太陽光入射面10の反対面は、通常裏面保護シートが形成されており、熱伝導性は決してよくない、従って、熱伝導体6は、別途設ける必要がある。又、太陽電池モジュール5は、屋外に設置される場合が多い。従って、熱伝導体6は、東洋アルミ社製E−FOILに代表される厚み7μm〜200μmのアルミ箔の放熱フィン8の形成面に東レ社製MXフィルム等に代表される50μm程度のポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合わせた積層体が、好適である。
更に、熱伝導体6は、太陽電池モジュール5と貼り合わせ面に熱融着可能な樹脂層を設けることによって太陽電池モジュールの封止と同時に熱伝導体6を形成することが可能となる。
放熱構造体1を形成した太陽電池モジュール5とする場合には、予め熱伝導体6に放熱フィン8を形成した放熱構造体1を太陽電池モジュール5と貼り合わせることで容易に形成できる。又、太陽光入射面10の反対面に熱伝導体6を形成した太陽電池モジュール5を作製しておき、この太陽電池モジュールの熱伝導体6に放熱フィン8を固定することで放熱構造体を形成した太陽電池モジュールとしてもよい。
予め熱伝導体6に放熱フィン8を形成した放熱構造体1を太陽電池モジュール5と貼り合わせる手段として、熱伝導体6の表面が十分に平滑である場合には、所謂「水貼り」によって、放熱構造体1を例えば太陽電池モジュール等の熱源に積層及び接着することもできる。具体的には、水、或いは、界面活性剤等の好適な添加剤が混合された水溶液(又は、懸濁液)を間に介在させた状態で、放熱構造体1を熱源の設置箇所に重ね合わせていくことにより、空気等の異物の混入を防止しながら、放熱構造体1を熱源に積層及び接着することができる。
本実施形態における放熱構造体1は、アルミ鋳造品のヒートシンクと比較して、廉価に製造できる上、放熱効率に優れきわめて軽量である。更に、放熱フィン8の表面が樹脂を含む輻射層3で覆われているため、屋外に設置される太陽電池モジュール5に要求される砂や埃による摩耗や、腐食から保護され長期間の使用に耐える太陽電池モジュール用の放熱構造体1としてきわめて好都合な特性を有する。
又、従来のアルミ鋳造品のヒートシンク40では、重量や強度コストの面から20cm四方より大きな面に使用するのは現実的ではなかったが、本実施形態の放熱構造体1は、メートルサイズであっても軽量、且つ、ローコストで製造可能であることから、太陽電池モジュールに好適である。
更に、太陽電池モジュール5は、太陽電池素子が存在する部位と太陽電池素子が存在しない部位で表面にわずかな凹凸を生じているが、本実施形態における放熱構造体1は、アルミ鋳造品のヒートシンクを備えた太陽電池モジュールと比較して柔軟性があるため、隙間なく密着することが出来るため太陽電池モジュール5から放熱構造体1への熱の受け渡しに優れる。
又、太陽電池モジュール5においては、温度の均一性が悪いと、発電効率が低下することが知られており、鋏等で放熱突起の高さを容易に調整し温度の均一性が容易に得られる本実施形態の太陽電池モジュール用の放熱構造体1は非常に適している。
又、太陽電池モジュール5の太陽電池素子と太陽電池素子の間に照射される反射層を設けることが知られているが、本実施形態の放熱構造体は1、太陽光入射面側と反対面に熱伝導体6として反射率の高いアルミ箔が存在しているため、反射層を省略若しくは反射層に添加する酸化チタンの量を減らすことも可能であり、太陽電池モジュール5の耐久性の向上、全体としてのコスト削減にも貢献することが出来る。
又、太陽電池モジュール5を、適当な高さ、適当な角度で設置するために、比較的熱伝導率の高い素材からなる架台上に設置して使用する場合、放熱構造体1を、それらの架台側に設置することも、放熱構造体1の好ましい一実施形態の一つである。上記の架台を形成する比較的熱伝導率の高い素材の具体例としては、アルミや鉄、銅、ニッケル、コバルト、マンガン、錫等の金属、又はこれら金属の組み合わせからなる合金や、これら金属又は合金に各種メッキ処理を施した金属、若しくは、グラファイト等を挙げることができる。放熱構造体1は、取付け場所に応じたサイズ調整が容易であり、形状追従性にも優れるため、様々な形状、形態の架台に適用できる。これにより、架台からの熱伝導による太陽電池モジュールの温度上昇を抑制して発電力低下を防ぐことができる。
又、太陽電池モジュールに最終的に設置される金属フレーム等に放熱構造体1を予めドライラミネート等により設置しておき、熱ラミネーション処理を終えた太陽電池モジュール用の積層体への金属フレーム取付け時に、放熱構造体を太陽電池モジュールと一体化することもできる。これにより、太陽電池モジュールの熱ラミネーション時の加熱処理条件が放熱構造体の物性への考慮に起因する制約を回避することができる。
本実施形態における太陽電池モジュール用の放熱構造体1を有する太陽電池モジュール5は、太陽電池発電全般に好適に用いることが出来るが、特に太陽電池モジュールの温度の上昇が顕著な低倍集光型太陽光発電装置に使用される太陽電池モジュールにおいて効果が顕著である。
[実施例1]
厚み50μmの帝人社製白色ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、白PETフィルムとも記載)の表面に、ロックペイント社製のウレタンポリオール系接着剤を乾燥膜厚7μmの厚みで塗布した後、金属箔である厚み40μmのアルミ箔の両面にドライラミネートし、白PETフィルム/アルミ箔(金属箔)/白PETフィルムよりなる積層フィルムを作製した。
次に、得られた積層フィルムを21mm×38mm角にカットし、同じく38mm×38mm角にカットした積層フィルム上に、3M製熱伝導性接着剤スコッチ・ウェルドEW2070を用いて、放熱フィンのピッチPsx=10mmで4枚接着し、実施例1の放熱構造体とした。
[比較例1]
図9、図10に記載したような形状のアルミ鋳造品のヒートシンクを比較例1とした。本アルミ鋳造品のヒートシンクは、アルマイト処理された三東化工社製の鋳造式ヒートシンク、38SQ38H20WA(X=38mm、Y=38mm、土台高さHb=4mm、放熱突起の高さHr=16mm、放熱突起のX軸方向でのピッチPrx=2mm、放熱突起のY軸方向でのピッチPry=2mm)であった。
[ソーラーシミュレーターによる評価]
太陽電池モジュールに放熱構造体を設けた際に効果をソーラーシュミレーターにて評価した。使用したソーラーシュミレーターは、三永電気製作所社製XES−180SIであり、1000W/mの照射量で90分間測定した。下記表1に記載のモジュール温度は、照射開始から40分経過時から90分経過時までの太陽電池モジュールの中央部の平均温度である。この時、測定サンプルは、130mm×130mmの太陽電池モジュールの太陽光入射面10の反対面(バックシート)に図11に記載したように上記記載の38mm×38mmの放熱構造体5つを熱伝導テープを介し貼り付けたものである。アルミ鋳造品のヒートシンク(比較例1)と本実施形態の放熱構造体(実施例1)の測定結果を表1に記載する。尚、REFは放熱構造体をつけていない太陽電池モジュールの値である。
Figure 2015179797
本実施形態の放熱構造体は、さまざまな熱源の冷却用途に使用できる。特に、大面積、軽量化を必要とする用途に好適に使用でき、屋外での用途にも高い耐久性を示す適用できる。
1 放熱構造体
2 金属箔
3 輻射層
5 太陽電池モジュール
6 熱伝導体
7 固定部
8 放熱フィン
10 太陽光入射面
32 熱伝導テープ
40 アルミ鋳造品のヒートシンク
Hs (本実施形態における)放熱フィンの高さ
Hr (比較例における)放熱突起の高さ
Hb (比較例における)土台高さ
Psx (本実施形態における)X軸方向での放熱フィンのピッチ
Prx (比較例における)放熱突起のX軸方向でのピッチ
Pry (比較例における)放熱突起のY軸方向でのピッチ

Claims (4)

  1. 金属箔の両面に少なくとも1層以上の樹脂を含む輻射層を設けた積層体からなる放熱フィンが設置されたことを特徴とする放熱構造体。
  2. 前記放熱フィンが、熱源に設けられた熱伝導体の表面と、前記積層体の切片の一辺を成す断面とを向かい合わせて固定したことにより形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の放熱構造体。
  3. 請求項1乃至請求項2のいずれかに記載する太陽電池モジュール用の放熱構造体。
  4. 太陽電池モジュールの太陽光入射面とは反対面に、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の放熱構造体を形成することを特徴とする太陽電池モジュール。
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JP2021521768A (ja) * 2018-04-16 2021-08-26 ロミー エム. ファイン, 受動放射冷却のための製作方法、構造体、および使用

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