JP2015178882A - 油圧緩衝器とこれを備える車輪懸架装置 - Google Patents

油圧緩衝器とこれを備える車輪懸架装置 Download PDF

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Abstract

【課題】軽量で安価に成形可能で、車種毎に異なる取付レイアウトに対して柔軟に対応可能なスプリングカラーによって車体側部品との干渉を避けることができる油圧緩衝器を提供する。
【解決手段】車体側のシリンダ2内に車軸側のピストンロッドの一部を下方から挿入し、該ピストンロッドのシリンダ2内に臨む上端部に結着されたピストンをシリンダ2の内周に摺動可能に摺接させるとともに、シリンダ2とピストンロッドとの間に上下のバネ受けを介して懸架スプリングを介装して構成され、シリンダ2の上端部に結着された車体側取付部材と上バネ受けとの間にスプリングカラー22を介装して成る油圧ダンパ(油圧緩衝器)において、前記スプリングカラー22を、シリンダ2の外周に接する複数の内接部22aと該内接部22aよりも径方向外方に膨出する複数の外接部22bとを周方向に交互に配置して筒状に形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動二輪車等の車輪を車体に対して懸架する油圧緩衝器とこれを備える車輪懸架装置に関するものである。
例えば、自動二輪車の後輪は、左右一対のリアクッションによって構成される車輪懸架装置によって車体に対して懸架されるが、この車輪懸架装置を構成する一対のリアクッションの一例を図5に示す(特許文献1参照)。尚、図5は一方のリアクッションのみを示す。
即ち、図5は特許文献1において提案された油圧緩衝器(リアクッション)の半裁断面図であり、図示の油圧緩衝器101は、車体側のシリンダ102内に車軸側のピストンロッド103の一部を下端から挿入し、該ピストンロッド103の前記シリンダ102内に臨む上端部に結着されたピストン104を前記シリンダ102の内周に摺動可能に摺接させるとともに、前記シリンダ102と前記ピストンロッド103との間に上下のバネ受け105,106を介して懸架スプリング107を介装して構成されている。
ところで、斯かるリアクッション101を備える自動二輪車等においては、リアクッション101の懸架スプリング107が車体側部品Pと干渉する場合があり、両者の干渉を防ぐために、車体側取付部材115と上バネ受け105との間にテーパ管状のスプリングカラー(ばね受けカラー)122を介装し、懸架スプリング107をスプリングカラー122の高さ分だけ押し下げる構成が採用されている。ここで、スプリングカラー122の上半部は、上方に向かって縮径するテーパ管状に成形されており、これによって車体側部品Pとスプリングカラー122及び懸架スプリング107との干渉が防がれている。
特開2011−112162号公報
しかしながら、特許文献1において提案された図5に示すスプリングカラー122を用いる場合、テーパ管状のスプリングカラー122の成形は容易ではなく、加工コストが高くなるという問題がある。特に、スプリングカラー122をアルミ鋳造等によって成形する場合には、加工コストの高騰と重量増加を招く。
又、図5に示すようなスプリングカラー122は、車種毎に専用部品となる可能性が高く、汎用性に乏しいという問題もある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、軽量で安価に成形可能で、車種毎に異なる取付レイアウトに対して柔軟に対応可能なスプリングカラーによって車体側部品との干渉を避けることができる油圧緩衝器とこれを備える車輪懸架装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、車体側又は車軸側の一方にシリンダを取り付け、他方にピストンロッドを取り付け、前記ピストンロッドの一部を前記シリンダ内に挿入し、該ピストンロッドの前記シリンダ内に臨む端部に結着されたピストンを前記シリンダの内周に摺動可能に摺接させるとともに、前記シリンダと前記ピストンロッドとの間に上下のバネ受けを介して懸架スプリングを介装して構成され、
前記シリンダ又は前記ピストンロッドの上端部に結着された車体側取付部材と前記上バネ受けとの間にスプリングカラーを介装して成る油圧緩衝器において、
前記スプリングカラーを、前記シリンダ又は前記ピストンロッドの外周に接する複数の内接部と該内接部よりも径方向外方に膨出する複数の外接部とを周方向に交互に配置して筒状に形成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記スプリングカラーの外接円の直径を前記懸架スプリングの外径よりも小さく設定したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記スプリングカラーを、プレス加工によって成形したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の発明において、前記油圧緩衝器は、オイルの流動抵抗によって減衰力を発生する油圧減衰力発生手段を備える油圧ダンパであることを特徴とする。
請求項5記載の車輪懸架装置は、請求項4記載の油圧ダンパと、これと対を成すガスダンパとで車輪を懸架する装置であって、
前記ガスダンパを、請求項4記載の油圧ダンパの前記懸架スプリングと前記油圧減衰力発生手段を含まない構成としたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、スプリングカラーを、シリンダ又はピストンロッドの外周に接する複数の内接部と該内接部よりも径方向外方に膨出する複数の外接部とを周方向に交互に配置して筒状に形成したため、該スプリングカラーを例えばパイプ材のプレス加工によって成形することも可能となる。このため、スプリングカラーを軽量で安価に成形することができるとともに、スプリングカラーを車種毎に異なる取付レイアウトに対して柔軟に対応可能なサイズに容易に成形することができる。
請求項2記載の発明によれば、スプリングカラーの外接円の直径を懸架スプリングの外径よりも小さく設定したため、車体側部品とスプリングカラーとの干渉を確実に防ぐことができる。
請求項3記載の発明によれば、筒状のスプリングカラーをプレス加工によって簡単に成形することができ、その加工コストを低く抑えることができる。ここで、スプリングカラーは、パイプ材や板材のプレス加工によって成形することができる。
請求項4記載の発明によれば、懸架スプリングを備える油圧ダンパにおいて、車体側部品と懸架スプリングとの干渉をスプリングカラーによって確実に防ぐことができる。
請求項5記載の発明によれば、車輪懸架装置を構成する一対の油圧緩衝器の他方を構成が単純で安価なガスダンパで構成したため、車輪懸架装置の構造単純化とコストダウンを図ることができる。
本発明に係る油圧緩衝器(油圧ダンパ)の半裁断面図である。 図1のA−A線断面図である。 スプリングカラーの他の実施形態を示す図2と同様の図である。 本発明に係る車輪懸架装置を構成する一対の油圧緩衝器の他方(ガスダンパ)の半裁断面図である。 特許文献1において提案された油圧緩衝器の半裁断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[油圧緩衝器]
図1は本発明に係る油圧緩衝器の一形態であるリアクッション(油圧ダンパ)の半裁断面図、図2は図1のA部拡大詳細図であり、図1に示すリアクッション1は、図4に示す後述のガスダンパ1’に後述の懸架スプリング7と油圧減衰力発生手段を設けて構成される倒立型の油圧ダンパである。
図1に示すリアクッション(以下、「油圧ダンパ」と称する)1は、車体側のシリンダ2の内部に車軸側のピストンロッド3の一部を下端から挿入し、該ピストンロッド3の前記シリンダ2の内部に臨む上端部に結着されたピストン4を前記シリンダ2の内周に上下摺動可能に摺接させるとともに、シリンダ2とピストンロッド3との間に上下のバネ受け5,6を介して懸架スプリング7を介装して構成されている。ここで、前記シリンダ2の周囲には、円筒状のスプリングガイド8がシリンダ2に対して同心状に配されており、このスプリングガイド8は、その上端が前記上バネ受け5と懸架スプリング7によって挟持されて固定されてシリンダ2側にいる。又、ピストンロッド3の周囲には、同じく円筒状のダストカバー9がピストンロッド3に対して同心状に配されており、このダストカバー9は、その下端部が前記下バネ受け6と懸架スプリング7によって挟持されてピストンロッド3側に固定され、ピストンロッド3を外側から覆って飛石等による該ピストンロッド3の損傷を防ぐ機能を果たしている。尚、スプリングガイド8の内径はダストカバー9の外径よりも若干大きく設定されており、後述のシリンダ2とピストンロッド3の伸縮動によってスプリングガイド8とダストカバー9とが互いに干渉することがないよう構成されている。
ところで、前記ピストンロッド3の下端部に形成されたネジ部3aには車軸側取付部材10とロックナット11が螺着されており、車軸側取付部材10には、円筒状のラバーブッシュ12を介して同じく円筒状のカラー13が横方向に挿通保持されている。そして、ピストンロッド3の下端部は、車軸側取付部材10に挿通保持された前記カラー13に挿通する不図示の車軸を介して不図示のスイングアーム(後輪を保持するアーム)への取付部に軸(ボルト)を介して不図示の後輪に取り付けられている。ここで、前記下バネ受け6は、ピストンドッド3の下端部の前記ロックナット11の外周に嵌合保持されており、ピストンロッド3の下端部外周の下バネ受け6上には、円筒状のバンプラバー14が挿通保持されている。
又、前記シリンダ2の上端部には車体側取付部材15が結着されており、この車体側取付部材15には円筒状のラバーブッシュ16が横方向に挿通保持されている。そして、シリンダ2の上端部は、車体側取付部材15に挿通保持された前記ラバーブッシュ16に挿通する不図示の軸を介して不図示の車体に取り付けられている。
ところで、前記シリンダ2の下端開口部の前記ピストンロッド3が挿通する部位の内周には、上方からロッドガイド17とオイルシール18が嵌着されており、シリンダ2内に封入されたオイルのシリンダ2外への漏れは、前記オイルシール18のシール作用によって防がれている。そして、ピストンロッド3のシリンダ2内に臨む部分の上端部に結着された前記ピストン4には、油圧減衰力発生手段を構成する複数の油路(図1には1つのみ図示)19と、これらの油路19を選択的に開閉するチェックバルブ20が設けられている。尚、チェックバルブ20は、後述のように圧縮行程時に油路19を開き、伸長行程時に油路19を閉じるものであって、これには小さな複数のオリフィス(不図示)が形成されている。
而して、シリンダ2の内部はピストン4によって上下の油室S1,S2に区画されている。そして、油室S1にはオイルとガス(本実施の形態では、エア)が封入され、油室S2にはオイルが充填されており、ガスは油室S1の上部を占めている。又、油室S2内にはリバウンドスプリング21が収容されている。
而して、本実施の形態に係る油圧ダンパ1においては、懸架スプリング7と車体側部品Pとの干渉を防ぐために懸架スプリング7を下方へと押し下げるための筒状のスプリングカラー22が前記車体側取付部材15と前記上バネ受け5との間に介装されている。
上記スプリングカラー22は、図2にその横断面を示すように、シリンダ2の外周に接する凹状の4つの内接部22aと該内接部22aよりも径方向外方に膨出する凸状の4つの外接部22bとを周方向に交互に配置して横断面花弁状を成す筒体として構成されている。ここで、図2に示すように、スプリングカラー22の内接円C1の直径D1はシリンダ2の外径d1に略等しく設定されており(D1≒d1)、スプリングカラー22の外接円C2の直径D2は懸架スプリング7の外径d2(図1参照)よりも小さく設定されている(d1<D2<d2)。
以上のように、本実施の形態では、スプリングカラー22を、シリンダ2の外周に接する4つの内接部22aと該内接部22aよりも径方向外方に膨出する4つの外接部22bとを周方向に交互に配置して筒状に形成したため、該スプリングカラー22を例えばパイプ材のプレス加工によって成形することが可能となる。このため、スプリングカラー22を軽量で安価に成形することができるとともに、スプリングカラー22を車種毎に異なる取付レイアウトに対して柔軟に対応可能なサイズに容易に成形することができる。尚、スプリングカラー22を、パイプ材ではなく、板材のプレス加工によって成形するようにしても良い。
又、本実施の形態では、スプリングカラー22の外接円C2の直径D2を懸架スプリング7の外径d2よりも小さく設定したため(D2<d2)、車体側部品Pとスプリングカラー22との干渉を確実に防ぐことができる。
尚、本実施の形態では、図2に示すように、スプリングカラー22を4つの内接部22aと4つの外接部22bとを周方向に交互に配置して横断面花弁状を成す筒体として構成したが、内接部22aと外接部2bの数は任意であって、例えば、図3に示すように、スプリングカラー22を3つの内接部22aと3つの外接部22bとを周方向に交互に配置して三角筒状の筒体として構成しても良い。
次に、以上のように構成された油圧ダンパ1の作用を圧縮行程と伸長行程についてそれぞれ説明する。
1)圧縮行程:
自動二輪車の走行中に後輪が路面凹凸に追従して上下動すると、後輪を懸架する油圧ダンパ1のシリンダ2とピストンロッド3が伸縮動するが、ピストンロッド3がシリンダ2に対して相対的に上動する圧縮行程においては、油室S1内のオイルがピストン4によって圧縮されてその圧力が高くなり、この油室S1内のオイルの一部は、ピストン4の油路19を通ってチェックバルブ20を押し開いて油室S2内に流入する。そして、このときにオイルがチェックバルブ20を通過する際の流動抵抗によって油圧ダンパ1には所要の減衰力が発生する。尚、この圧縮行程においては、油室S1内のガスは、ピストンロッド3のシリンダ2内への進入体積分だけ圧縮されてその容積が小さくなる。
そして、最圧縮状態においては、シリンダ2の下端が前記バンプラバー14に当接してそれ以上の圧縮ストロークが規制されるため、当該油圧ダンパ1の底付きが防がれる。
2)伸長行程:
ピストンロッド3がシリンダ2に対して相対的に下動する伸長行程においては、油室S1の容積が増大するために該油室S1の油圧が低下する。そして、この伸長行程においては、ピストン4のチェックバルブ20が閉じるため、油室S2内のオイルの一部は、閉じ状態にあるチェックバルブ20に形成された複数のオリフィス(不図示)と複数の油路19を通って油室S1内へと流入する。そして、このときにオイルがチェックバルブ20のオリフィスを通過する際の流動抵抗によって当該油圧ダンパ1には所要の減衰力が発生する。尚、この伸長行程においては、油室S1内のガスは、ピストンロッド3のシリンダ2内からの退出体積分だけ膨張してその容積が増大する。
そして、伸長行程の終期(伸び切り時)においては、油室S2内に設けられた前記リバウンドスプリング21によって伸長ストロークが規制されるため、ピストン4とロッドガイド17との干渉が防がれ、これらの部品が損傷から保護される。
[車輪懸架装置]
次に、本発明に係る車輪懸架装置について説明する。
本実施の形態に係る車輪懸架装置は、図1に示す油圧ダンパ1とこれと対を成す図4に示すリアクッション(以下、「ガスダンパ」と称する)1’によって自動二輪車の後輪を車体に対して懸架するものである。ここで、ガスダンパ1’の構成を図4に基づいて以下に説明する。
図4はガスダンパの半裁断面図であり、図示のガスダンパ1’は、図1に示した前記油圧ダンパ1における懸架スプリング7と油圧減衰力発生手段及びスプリングカラー22を備えていない。
即ち、ガスダンパ1’は、車体側のシリンダ2’の内部に車軸側のピストンロッド3’の一部を下端から挿入し、該ピストンロッド3’の前記シリンダ2’内に臨む上端部に結着されたピストン4’を前記シリンダ2’の内周に潤滑剤であるグリスを介して上下摺動可能に摺接させるとともに、前記シリンダ2’の周囲を覆う円筒状のシリンダガイド8’をシリンダ2’側に固定し、前記ピストンロッド3’の周囲を覆う円筒状のダストカバー9’をピストンロッド3’側に固定して構成されている。
ここで、前記ピストンロッド3’の下端部に形成されたネジ部3a’には車軸側取付部材10’とロックナット11’が螺着されており、車軸側取付部材10’には、円筒状のラバーブッシュ12’を介して同じく円筒状のカラー13’が横方向に挿通保持されている。そして、ピストンロッド3’の下端部は、車軸側取付部材10’に挿通保持された前記カラー13’に挿通する不図示の車軸を介してスイングアーム(後輪を保持するアーム)への取付部に軸(ボルト)を介して不図示の後輪に取り付けられている。ここで、ピストンロッド3’の下端部外周の前記ロックナット11’上には円筒状のバンプラバー14’が挿通保持されている。
又、前記シリンダ2’の上端部には車体側取付部材15’が結着されており、この車体側取付部材15’には円筒状のラバーブッシュ16’が横方向に挿通保持されている。そして、シリンダ2’の上端部は、車体側取付部材15’に挿通保持された前記ラバーブッシュ16’に挿通する不図示の軸を介して不図示の車体に取り付けられている。
ところで、前記シリンダ2’の下端開口部の前記ピストンロッド3’が挿通する部位の内周には、上方からスリーブ23’、ガスシール18’及びロッドガイド17’が順次嵌着されており、シリンダ2’内にはガス(本実施の形態では、エア)が封入され、このガスのシリンダ2’からの漏れは、前記ガスシール18’のシール作用によって防がれている。そして、ピストンロッド3’のシリンダ2’内に臨む部分の上端部に結着された前記ピストン4’には、複数(図4には1つのみ図示)の円孔状のガス通路19’が上下方向に貫設されている。
而して、以上のように構成されたガスダンパ1’によれば、例えば自動二輪車の走行中に後輪が路面凹凸に追従して上下動すると、シリンダ2’とピストンロッド3’が伸縮動してピストン4’がシリンダ2’の内周に沿って上下に摺動するが、このとき、グリスを介して互いに摺接するピストン4’とシリンダ2’との摩擦抵抗によってガスダンパ1’には所要の減衰力が発生する。そして、この減衰力によって後輪が路面から受ける衝撃が吸収され、これによって自動二輪車の乗心地性が高められる。
以上のように、本実施の形態に係る車輪懸架装置を、図1に示す油圧ダンパ1と、構成が単純で安価な図4に示すガスダンパ1’とで構成したため、該車輪懸架装置の構造単純化とコストダウンが図られる。
尚、以上は車体側にシリンダを取り付け、車軸側にピストンロッドを取り付けて成る倒立型の油圧緩衝器(リアクッション)とこれを備える車輪懸架装置に対して本発明を適用した形態について説明したが、本発明は、車体側にピストンロッドを取り付け、車軸側にシリンダを取り付けて成る正立型の油圧緩衝器(リアクッション)とこれを備える車輪懸架装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。ここで、正立型の油圧緩衝器(油圧ダンパ)に設けられるスプリングカラーの内接部は、ピストンロッドの外周に接することとなる。
又、以上は本発明を自動二輪車の後輪を懸架するリアクッションとこれを備える車輪懸架装置に対して適用した形態について説明したが、本発明は、自動二輪車以外の他の任意の車両の車輪を懸架する油圧緩衝器とこれを備える車輪懸架装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
1 油圧ダンパ(油圧緩衝器)
1’ ガスダンパ(緩衝器)
2,2’ シリンダ
3,3’ ピストンロッド
3a,3a’ ピストンロッドのネジ部
4,4’ ピストン
5 上バネ受け
6 下バネ受け
7 懸架スプリング
8 スプリングガイド
8’ シリンダガイド
9,9’ ダストカバー
10,10’ 車軸側取付部材
11,11’ ロックナット
12,12’ ラバーブッシュ
13,13’ カラー
14,14’ バンプラバー
15,15’ 車体側取付部材
16,16’ ラバーブッシュ
17,17’ ロッドガイド
18 オイルシール
18’ ガスシール
19 油路
19’ ガス通路
20 チェックバルブ
21 リバウンドスプリング
22 スプリングカラー
22a スプリングカラーの内接部
22b スプリングカラーの外接部
C1 スプリングカラーの内接円
C2 スプリングカラーの外接円
D1 スプリングカラーの内接部の直径
D2 スプリングカラーの外接部の直径
d1 シリンダの外径
d2 懸架スプリングの外径
P 車体側部品
S1,S2 油室

Claims (5)

  1. 車体側又は車軸側の一方にシリンダを取り付け、他方にピストンロッドを取り付け、前記ピストンロッドの一部を前記シリンダ内に挿入し、該ピストンロッドの前記シリンダ内に臨む端部に結着されたピストンを前記シリンダの内周に摺動可能に摺接させるとともに、前記シリンダと前記ピストンロッドとの間に上下のバネ受けを介して懸架スプリングを介装して構成され、
    前記シリンダ又は前記ピストンロッドの上端部に結着された車体側取付部材と前記上バネ受けとの間にスプリングカラーを介装して成る油圧緩衝器において、
    前記スプリングカラーを、前記シリンダ又は前記ピストンロッドの外周に接する複数の内接部と該内接部よりも径方向外方に膨出する複数の外接部とを周方向に交互に配置して筒状に形成したことを特徴とする油圧緩衝器。
  2. 前記スプリングカラーの外接円の直径を前記懸架スプリングの外径よりも小さく設定したことを特徴とする請求項1記載の油圧緩衝器。
  3. 前記スプリングカラーを、プレス加工によって成形したことを特徴とする請求項1又は2記載の油圧緩衝器。
  4. オイルの流動抵抗によって減衰力を発生する油圧減衰力発生手段を備える油圧ダンパであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の油圧緩衝器。
  5. 請求項4記載の油圧ダンパと、これと対を成すガスダンパとで車輪を懸架する装置であって、
    前記ガスダンパを、請求項4記載の油圧ダンパの前記懸架スプリングと前記油圧減衰力発生手段を含まない構成としたことを特徴とする車輪懸架装置。
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