JP2015176642A - 光電気複合ケーブル - Google Patents

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智紀 渡邊
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【課題】保護チューブの強化によらずとも、光ファイバに加わる力を抑制することが可能な光電気複合ケーブルを提供する。【解決手段】光電気複合ケーブル2は、光ファイバ21と、光ファイバ21を収容する樹脂からなる保護チューブ22と、保護チューブ22の外周に配置された複数の電線23と、複数の電線23を一括して被覆するシース24とを備え、シース24の外周面24bには、その周方向に交差する方向に延びる複数の溝241が形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、光ファイバ及び複数の電線を有する光電気複合ケーブルに関する。
従来、光電気複合ケーブルとして、例えばプロジェクタとパーソナルコンピュータとの間等を接続するために用いられ、複数本の光ファイバ及び複数本の電線を一括してシース(外被)で被覆したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の光電気複合ケーブルは、最外層であるシースの内側に複数本の光ファイバ及び複数本の電線を有する。複数本の光ファイバは、光電気複合ケーブルの断面中央に配置された保護チューブ内に収容されている。複数本の電線は、保護チューブとシースとの間に形成された収容部に、複数本の介在と共に収容されている。収容部内における複数本の電線及び複数本の介在の外周側には、押さえ巻き及びシールド層が設けられている。
保護チューブは、機械的強度に優れた樹脂材料であるテトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)樹脂から形成され、ショアD硬度が65以上である。複数本の光ファイバは、保護チューブの内周面に接するように配置されている。これにより、光ファイバに外力が付与されることを抑えている。
特開2012−9156号公報
特許文献1に記載の光電気複合ケーブルでは、光ファイバに外力が付与されることを抑えるために、光ファイバを収容する保護チューブのショアD硬度を65以上にして保護チューブ自体を強化している。しかしながら、保護チューブを硬くすることによって、光電気複合ケーブルの屈曲性が低下するといった問題があった。
そこで、本発明は、保護チューブの強化によらずとも、光ファイバに加わる力を抑制することが可能な光電気複合ケーブルを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、光ファイバと、前記光ファイバを収容する樹脂からなる筒状体と、前記筒状体の外周に配置された複数の電線と、前記複数の電線を一括して被覆するシースとを備え、前記シースの外周面には、その周方向に交差する方向に延びる複数の溝が形成されている光電気複合ケーブルを提供する。
本発明に係る光電気複合ケーブルによれば、保護チューブの強化によらずとも、光ファイバに加わる力を抑制することが可能である。
本発明の実施の形態に係る光電気複合ケーブルの一構成例を示す平面図である。 光電気複合ケーブルの構造を示す斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 光電気複合ケーブルに外力が加わった場合の断面を示す説明図である。 本発明の比較例に係る光電気複合ケーブルに外力が加わった場合の断面を示す説明図である。 本発明の実施の形態の変形例1に係る光電気複合ケーブルの構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の変形例2に係る光電気複合ケーブルの構造を示す斜視図である。
[実施の形態]
本発明の実施の形態に係る光電気複合ケーブルの構成について、図1乃至図3を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る光電気複合ケーブルの一構成例を示す平面図である。
この光電気複合ケーブル2は、例えば端末部にコネクタ3が設けられたコネクタ付光電気複合ケーブル1に用いられる。コネクタ付光電気複合ケーブル1の一態様として、デジタルAV機器間を接続するための光HDMI(登録商標)ケーブルが挙げられる。
コネクタ3は、モールド樹脂等で覆われてなる本体部31と、相手側のコネクタや電子機器等に接続される接続部32とを備えている。光電気複合ケーブル2は、コネクタ3の本体部31における接続部32とは反対側の端部に設けられたブーツ4から導出されている。また、光電気複合ケーブル2には、その延伸方向に沿って複数の溝241が延びるように形成されている。これら複数の溝241については、後述する。
図2は、光電気複合ケーブル2の構造を示す斜視図である。
光電気複合ケーブル2は、コア21a及びクラッド21bを有する光ファイバ21と、光ファイバ21を収容する筒状体としての保護チューブ22と、保護チューブ22の外周に配置された複数(本実施の形態では6本)の電線23と、複数の電線23を一括して被覆するシース24とを備えている。
保護チューブ22は、例えばポリ塩化ビニル(PVC)やポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の樹脂からなり、弾性率が例えば0.3GPa〜4.0GPaである。
本実施の形態では、保護チューブ22は、外径が2.4mmの円筒形状を有し、光ファイバ21が収容される第1の収容空間220が内側に形成されている。なお、第1の収容空間220には、光ファイバ21と共に、例えばアラミドやケブラー(登録商標)等の光電気複合ケーブル2の引張強度を高める繊維状の補強部材を収容してもよい。
複数の電線23は、保護チューブ22の外周面22aに沿って螺旋状に巻き付けられている。より具体的には、複数の電線23は、螺旋状に撚り合された状態で、保護チューブ22の外周面22aとシース24の内周面24aとの間に形成された第2の収容空間240内に配置されている。本実施の形態では、複数の電線23は、絶縁体23bの外周面が保護チューブ22の外周面22a及びシース24の内周面24aに接触している。
これにより、複数の電線23が保護チューブ22の中心軸線に対して平行に直線状に配置されている場合と比較して、光電気複合ケーブル2の曲げ性能を向上させることができる。また、光電気複合ケーブル2が屈曲されたときに光ファイバ21に加わる力を抑制することができる。
複数の電線23は、芯線23a及び芯線23aを被覆する絶縁体23bを有している。絶縁体23bは、例えばフッ化エチレンプロピレン(FEP)やポリエチレン(PE)等の樹脂からなる。
複数の電線23は、複数の電源線及び複数の信号線を含んで構成されている。複数の電源線は、光電気複合ケーブル2の一端に接続された一方の電子機器から他端に接続された他方の電子機器に電源を供給するために用いられる。また、複数の信号線は、一方の電子機器と他方の電子機器との間における信号の送受信のために用いられる。なお、これに限らず、複数の電線23のうちの一部は、通電しないダミー線であってもよい。
シース24は、例えばポリ塩化ビニル(PVC)やポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の樹脂からなり、弾性率が例えば0.3GPa〜5.0GPaである。なお、光電気複合ケーブル2の屈曲性の観点を考慮すると、シース24の弾性率は0.3GPa〜1.0GPaであることが好ましい。シース24の外周面24bには、その周方向に交差する方向に延びる複数(本実施の形態では6つ)の溝241が形成されている。
本実施の形態では、複数の溝241は、溝底面が円弧状を有し、光ファイバ21及び保護チューブ22の延伸方向に沿って平行に直線状に延びて形成されている。
複数の電線23は、複数の溝241に対応する複数の凸部を内面側に有するダイスが吐出口に配置された押出機からシース24の材料となる樹脂を押し出すことによって、シース24で被覆される。
図3は、図2のA−A線断面図である。
光ファイバ21及び複数の電線23の長手方向に直交する断面において、複数の溝241は、シース24の中心を対称点として点対称に配置されている。また、複数の溝241は、その数が複数の電線23の本数と一致している。本実施の形態では、6本の電線23に対応する6つの溝241が形成されている。なお、複数の溝241は、シース24の外周面24bにおけるシース24の周方向に交差する方向に延びているので、光電気複合ケーブル2の任意の位置における長手方向直交断面において、図3に示すように複数の溝241が表れる。
また、複数の溝241は、その長手方向に直交する幅方向の寸法Dが保護チューブ22の外径Dよりも大きく形成されている。なお、図3に示すように、溝241の長手方向に直交する幅方向の寸法Dは、溝241の長手方向に直交する幅方向における一方の縁242と他方の縁243との間の距離である。
本実施の形態では、複数の溝241は、その深さがシース24の厚みの半分である。例えば、シース24の厚みが0.5mmの場合、複数の溝241の深さはそれぞれ0.25mmである。なお、複数の溝241の深さは、複数の溝241において最も深い部分の深さである。
次に、光電気複合ケーブル2に外力が加わった場合における保護チューブ22に加わる力の大きさについて、図4を参照して説明する。
図4は、光電気複合ケーブル2に外力Fが加わった場合の断面を示す説明図である。図4では、外力Fを加える位置を一点鎖線で示している。
光電気複合ケーブル2に外力Fが加わる場合の一例として、平面5の上に置かれた光電気複合ケーブル2が平面5に対して垂直な方向から外力Fを受ける場合について考える。
この場合において、光電気複合ケーブル2は、踏みつけられる際に回転する可能性がある。しかしながら、シース24の外周面24bに複数の溝241が形成されているため、いずれかの溝241が平面5に対向して止まる。これは、当該いずれかの溝241における一方の縁244及び他方の縁245が平面5に線接触することにより、光電気複合ケーブル2が平面5に対して位置決めされるからである。
また、平面5に対向するいずれか溝241を溝241aとすると、複数の溝241のうち溝241aと点対称な位置における溝241bが平面5とは反対側の位置、すなわち外力Fが加わる位置に配置される。
外力Fが光電気複合ケーブル2に加わった場合、光電気複合ケーブル2は、外力Fが加わる位置に配置された溝241bにおける一方の縁242及び他方の縁243の2箇所で外力Fを半分ずつ受ける。
より具体的には、一方の縁242は、外力Fの大きさの半分の大きさの力F(F=0.5×F)を受け、その向きは、外力Fの向きと同様に、平面5に向かって垂直な方向である。ここで、外力Fを加える方向(平面5とは反対側)から光電気複合ケーブル2を見た場合、一方の縁242は、シース24の径方向に保護チューブ22の中心Oからずれて配置されているため、一方の縁242に加わる力Fは、一方の縁242から保護チューブ22の中心Oに向かう方向の力f11、及びシース24の外周面24bにおける接線方向の力f12の2方向に分解することができる。
同様にして、他方の縁243は、外力Fの大きさの半分の大きさの力F(F=0.5×F)を受け、その向きは、外力F及び力Fと同様に、平面5に向かって垂直な方向である。ここで、外力Fを加える方向(平面5とは反対側)から光電気複合ケーブル2を見た場合、他方の縁243は、シース24の径方向に保護チューブ22の中心Oからずれて配置されているため、他方の縁243に加わる力Fは、他方の縁243から保護チューブ22の中心Oに向かう方向の力f21、及びシース24の外周面24bにおける接線方向の力f22の2方向に分解することができる。
そして、保護チューブ22が受ける力は、一方の縁242側の力f11と他方の縁243側の力f21との合力(f11+f21)となる。したがって、光電気複合ケーブル2に外力Fが加わった場合、保護チューブ22及び保護チューブ22の第1の収容空間220に収容された光ファイバ21が受ける力は、外力Fの大きさよりもシース24の外周面24bにおける接線方向の力f12,f22の大きさの分だけ小さくなる。
(比較例)
次に、本発明の比較例に係る光電気複合ケーブル20について、図5を参照して説明する。
図5は、本発明の比較例に係る光電気複合ケーブル20に外力Fが加わった場合の断面を示す説明図である。図5では、外力Fを加える位置を一点鎖線で示している。
本比較例に係る光電気複合ケーブル20は、実施の形態に係る光電気複合ケーブル2と異なり、シース25の外周面25bに溝が形成されていない。
本比較例に係る光電気複合ケーブル20は、実施の形態に係る光電気複合ケーブル2と同様に、光ファイバ21を収容する保護チューブ22の外周面22aとシース25の内周面25aとの間に形成された第2の収容空間250内に、複数の電線23が配置されている。
実施の形態と同様にして、平面5の上に置かれた光電気複合ケーブル20が平面5に対して垂直な方向から外力Fを受けると、光電気複合ケーブル20は、シース25の外周面25aにおける1箇所で外力Fを受ける。この場合、外力Fを加える方向(平面5とは反対側)から光電気複合ケーブル20を見た場合、シース25における外力Fの加わる位置は、保護チューブ22の中心Oと重なるため、保護チューブ22には、外力Fそのものの大きさの力が加わることになる。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明した実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
(1)光電気複合ケーブル2は、シース24の外周面24bに、その周方向に交差する方向に延びる複数の溝241が形成されているため、光電気複合ケーブル2に外力Fが加わった場合において、外力Fが加わる位置に配置された溝241bの一方の縁242及び他方の縁243の2箇所で外力Fを分散して受けることができる。また、外力Fを加える方向から光電気複合ケーブル2を見た場合、一方の縁242及び他方の縁243は、シース24の径方向に保護チューブ22の中心Oからずれて配置されているため、シース24の外周面24bにおける接線方向の力f12,f22が分力として発生する。これにより、保護チューブ22に加わる力の大きさが小さくなる。したがって、硬度の大きい保護チューブを適用することなく、光ファイバ21に加わる力を抑制することが可能である。
(2)シース24の外周面24bに複数の溝241が形成されていることにより、シース24の体積が減り、光電気複合ケーブル2の柔軟性の向上につながる。また、光電気複合ケーブル2に外力Fが加わる際に回転した場合においても、いずれかの溝241aにおける一方の縁244及び他方の縁245が平面5に線接触することにより、平面5に対して光電気複合ケーブル2を位置決めすることができる。
(3)光ファイバ21及び複数の電線23の長手方向に直交する断面において、複数の溝241は、シース24の中心を対称点として点対称に配置されているため、平面5に対向する溝241aと点対称な位置における溝241bが平面5とは反対側、すなわち、外力Fが加わる位置に配置される。したがって、光電気複合ケーブル2は、外力Fが加わる位置にいずれかの溝241を配置させることが可能である。
(4)複数の溝241は、その長手方向に直交する幅方向の寸法Dが保護チューブ22の外径Dよりも大きいため、外力Fが加わる位置に配置された溝241bにおける一方の縁242及び他方の縁243は、外力Fを加える方向から光電気複合ケーブル2を見た場合に、シース24の径方向に保護チューブ22の中心Oからよりずれた位置に配置される。したがって、一方の縁242及び他方の縁243において、シース24の外周面24bにおける接線方向の力f12,f22が分力としてより発生しやすくなる。
(5)複数の溝241は、その数が複数の電線23の本数と一致しているため、外力Fが加わる位置によって複数の電線23のそれぞれが受ける力の大きさに偏りが生じることが抑制され、複数の電線23はそれぞれ、外力Fが加わる位置に関係なく分散した力の大きさを受けることができる。
(変形例1)
本発明の実施の形態に係る光電気複合ケーブル2は、以下のように変形して実施することが可能である。
図6は、本発明の実施の形態の変形例1に係る光電気複合ケーブル2Aの構造を示す斜視図である。図6において、実施の形態に係る光電気複合ケーブル2について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本変形例1に係る光電気複合ケーブル2Aは、シース24Aに形成された複数の溝241Aの形状が、実施の形態に係る光電気複合ケーブル2におけるシース24の複数の溝241の形状と異なる。
より具体的には、図6に示すように、複数の溝241Aは、シース24Aの周方向に交差する方向に延びる波線状に形成されている。本実施の形態では、波線状の複数の溝241Aは、光ファイバ21及び保護チューブ22の延伸方向に沿って延びている。
本変形例1によっても、実施の形態の(1)〜(4)の作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。
(変形例2)
また、本発明の実施の形態に係る光電気複合ケーブル2は、以下のように変形して実施することが可能である。
図7は、本発明の実施の形態の変形例2に係る光電気複合ケーブル2Bの構造を示す斜視図である。図6と同様に、図7において、実施の形態に係る光電気複合ケーブル2について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本変形例2に係る光電気複合ケーブル2Bは、シース24Bに形成された複数の溝241Bの形状が、実施の形態に係る光電気複合ケーブル2におけるシース24の複数の溝241の形状と異なる。
より具体的には、図7に示すように、複数の溝241Bは、シース24Bの外周面24bにおいて、螺旋状に撚り合された状態で保護チューブ22とシース24Bとの間に配置された複数の電線23の撚り方向に沿って螺旋状に形成されている。したがって、シース24Bの外周面24Bに螺旋状に形成された複数の溝241Bは、シース24Bの周方向に交差する方向に延びている。
本変形例2によっても、実施の形態の(1)〜(4)の作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。また、複数の溝241Bが複数の電線23の撚り方向に沿って螺旋状に形成されているため、光電気複合ケーブル2Bの長手方向に直交する断面のどこをとっても、複数の電線23及び複数の溝241Bは、互いの位置関係が同じになる。したがって、外力Fが加わる位置によって保護チューブ22が受ける力に差異が生じることがない。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]光ファイバ(21)と、光ファイバ(21)を収容する樹脂からなる筒状体(保護チューブ22)と、保護チューブ(22)の外周に配置された複数の電線(23)と、複数の電線(23)を一括して被覆するシース(24,24A,24B)とを備え、シース(24,24A,24B)の外周面(24b)には、その周方向に交差する方向に延びる複数の溝(241,241A,241B)が形成されている光電気複合ケーブル(2,2A,2B)。
[2]光ファイバ(21)及び複数の電線(23)の長手方向に直交する断面において、複数の溝(241,241A,241B)は、シース(24,24A,24B)の中心を対称点として点対称に配置されている、[1]に記載の光電気複合ケーブル(2,2A,2B)。
[3]複数の溝(241,241A,241B)は、その長手方向に直交する幅方向の寸法(D)が保護チューブ(22)の外径(D)よりも大きい、[1]又は[2]に記載の光電気複合ケーブル(2,2A,2B)。
[4]複数の溝(241,241A,241B)は、その数が複数の電線(23)の本数と一致している、[1]乃至[3]の何れか1項に記載の光電気複合ケーブル(2,2A,2B)。
[5]複数の電線(23)は、螺旋状に撚り合された状態で保護チューブ(22)とシース(24B)との間に配置され、複数の溝(241B)は、複数の電線(23)の撚り方向に沿って螺旋状に形成されている、[1]乃至[4]の何れか1項に記載の光電気複合ケーブル(2B)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、1本の光ファイバ21が保護チューブ22の第1の収容空間220に収容されていたが、これに限らず、光ファイバ21は2本以上であってもよく、本数に特に制限はない。
また、上記実施の形態では、6本の電線23が保護チューブ22とシース24との間に形成された第2の収容空間240内に配置されていたが、これに限らず、電線23の本数に特に制限はない。
また、上記実施の形態では、複数の溝241は、溝底面が円弧状を有していたが、溝の形状について特に制限はない。
また、上記実施の形態では、光電気複合ケーブル2の端末部にコネクタ3が設けられたコネクタ付光電気複合ケーブル1について説明したが、これに限らず、例えば光電気複合ケーブル2を電子機器等に直接接続する等、用途に応じて光電気複合ケーブル2を適用することが可能である。
2,2A,2B,20…光電気複合ケーブル
21…光ファイバ
22…保護チューブ(筒状体)
23…電線
24,24A,24B,25…シース
24b,25b…外周面
241,241a,241b,241A,241B…溝

Claims (5)

  1. 光ファイバと、
    前記光ファイバを収容する樹脂からなる筒状体と、
    前記筒状体の外周に配置された複数の電線と、
    前記複数の電線を一括して被覆するシースとを備え、
    前記シースの外周面には、その周方向に交差する方向に延びる複数の溝が形成されている
    光電気複合ケーブル。
  2. 前記光ファイバ及び前記複数の電線の長手方向に直交する断面において、前記複数の溝は、前記シースの中心を対称点として点対称に配置されている、
    請求項1に記載の光電気複合ケーブル。
  3. 前記複数の溝は、その長手方向に直交する幅方向の寸法が前記筒状体の外径よりも大きい、
    請求項1又は2に記載の光電気複合ケーブル。
  4. 前記複数の溝は、その数が前記複数の電線の本数と一致している、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の光電気複合ケーブル。
  5. 前記複数の電線は、螺旋状に撚り合された状態で前記筒状体と前記シースとの間に配置され、
    前記複数の溝は、前記複数の電線の撚り方向に沿って螺旋状に形成されている、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の光電気複合ケーブル。
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