JP2015175728A - マイクロデバイス及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

マイクロデバイス及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015175728A
JP2015175728A JP2014052377A JP2014052377A JP2015175728A JP 2015175728 A JP2015175728 A JP 2015175728A JP 2014052377 A JP2014052377 A JP 2014052377A JP 2014052377 A JP2014052377 A JP 2014052377A JP 2015175728 A JP2015175728 A JP 2015175728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strip
membrane
reinforcing
portions
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014052377A
Other languages
English (en)
Inventor
英剛 野口
Eigo Noguchi
英剛 野口
英和 増尾
Hidekazu Masuo
英和 増尾
祐太朗 星野
Yutaro Hoshino
祐太朗 星野
英記 加藤
Hideki Kato
英記 加藤
安藤 友一
Yuichi Ando
友一 安藤
武 長久
Takeshi Nagahisa
武 長久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2014052377A priority Critical patent/JP2015175728A/ja
Publication of JP2015175728A publication Critical patent/JP2015175728A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

【課題】メンブレン部を支持する梁部が破断することを防止できるマイクロデバイスを提供する。
【解決手段】マイクロデバイス10は、基板5と、基板5上に梁部3によって中空状態に支持されて設けられたメンブレン部2とを備える。梁部3は、複数のストリップ部31〜36を縦続して連結して構成されたメアンダ形状を有し、メンブレン部2の縁端部を基板5に連結する。梁部3は更に、メンブレン部2の縁端部と、複数のストリップ部31〜36のうちメンブレン部2に最も近い第1のストリップ部31とを連結する第1の補強部11を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、マイクロデバイス及びそれを備えた画像形成装置に関する。
近年、ボロメータ、サーモパイル、又はダイオード等を使用した非冷却型の熱型赤外線アレイセンサ及び熱型赤外線ラインセンサ等の開発が盛んに行われている。これらのセンサは、中赤外から遠赤外の波長帯に感度を有するため、自動車向けの暗視カメラや、セキュリティー機器向けの人体検知センサ、電気電子機器の節電を目的とした人体検知センサ等に幅広く用いられている。これらの熱型赤外線センサは、主に赤外線吸収層と断熱構造体と温度センサの三つの要素から構成され、断熱構造体上に赤外線吸収層と温度センサを形成する構成が一般的である。断熱構造体は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)プロセス等により形成したブリッジ構造体やダイアフラム構造体などが一般的である。
ブリッジ構造体は、シリコン基板上に形成され、赤外線吸収層及び温度センサが形成された薄膜状のメンブレン部と、そのメンブレン部を支持する梁部とで構成される。ブリッジ構造体の下のシリコン基板には貫通孔が形成される。これにより、メンブレン部は、シリコン基板に対して間隙を設けられた状態で梁部によって支持される(例えば、特許文献1を参照)。
このようなブリッジ構造体には、ブリッジ構造体の下のシリコン基板に貫通孔を形成するとき、メンブレン部から梁部に剪断応力が加わるので、梁部が破断する恐れがあるという問題点があった。
本発明の目的は上記に鑑み、メンブレン部を支持する梁部が破断することを防止できるマイクロデバイスを提供することにある。
本発明に係るマイクロデバイスは、基板と、前記基板上に梁部によって中空状態に支持されて設けられたメンブレン部とを備えるマイクロデバイスであって、
前記梁部は、複数のストリップ部を縦続して連結して構成されたメアンダ形状を有し、前記メンブレン部の縁端部を前記基板に連結し、
前記梁部は更に、前記メンブレン部の縁端部と、前記複数のストリップ部のうち前記メンブレン部に最も近い第1のストリップ部とを連結する第1の補強部を備えることを特徴とする。
本発明に係るマイクロデバイスによれば、メンブレン部を支持する梁部が破断することを防止できる。
実施形態1に係る熱型赤外線センサ10の構成を示す縦断面図である。 図1の熱型赤外線センサ10の構成を示す平面図である。 図1の熱型赤外線センサ10を備えた画像形成装置100の構成を示す模式図である。 実施形態1の変形例に係る熱型赤外線センサ10Aの構成を示す平面図である。 実施形態2に係る熱型赤外線センサ10Bの構成を示す平面図である。 実施形態2の第1の変形例に係る熱型赤外線センサ10Cの構成を示す平面図である。 実施形態2の第2の変形例に係る熱型赤外線センサ10Dの構成を示す平面図である。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、同一の構成要素については同一の符号を付す。
実施形態1.
図1は、実施形態1に係る熱型赤外線センサ10の構成を示す、後述する図2のI−I’線で切断したときの縦断面図である。熱型赤外線センサ10は例えばMEMSデバイスなどのマイクロデバイスの一例である。
図1において、本実施形態に係る熱型赤外線センサ10は、ブリッジ構造体1と、シリコン基板(以下、Si基板という)5と、デバイス層6と、貫通孔7とを備えて構成される。ブリッジ構造体1は、メンブレン部2と、二本の梁部3,4とを備えて構成される。
貫通孔7は、Si基板5のブリッジ構造体1の下方に設けられる。貫通孔7は、Si基板5の裏側から、つまりSi基板5のブリッジ構造体1が形成されていない側の面からSi基板5を厚さ方向に貫通することによって形成される。デバイス層6は、例えば温度センサから出力された信号を伝送する配線を有し、Si基板5上に形成される。メンブレン部2は二本の梁部3,4によって支持されることにより、Si基板5から所定の距離だけ離隔して形成され、メンブレン部2は中空形状に形成され、かつ各梁部3,4の幅がメンブレン部2の幅Lmよりも狭い。これにより、メンブレン部2はSi基板5から熱的に絶縁される。梁部3,4は、例えば温度センサから出力された信号を伝送する配線を有する。
メンブレン部2は、赤外線吸収層と、例えば温度センサとを備えて構成される。赤外線吸収層は外部から入射した赤外線を吸収し、赤外線吸収層の温度は吸収された赤外線に応じて変化する。温度センサは、赤外線吸収層の温度に対応する信号レベルを有する信号を生成し、梁部3,4及びデバイス層6内の配線を通じて、熱型赤外線センサ10の外部回路に出力する。また、メンブレン部2がSi基板5から熱的に絶縁されているので、熱型赤外線センサ10は、Si基板5の温度とは実質的に無関係に赤外線を検出でき、微弱な赤外線に対して充分な感度を得ることができる。温度センサは、例えば、ボロメータ、サーモパイル、又はダイオード等によって実現できる。
ブリッジ構造体1及び貫通孔7は、MEMSプロセスを用いて形成される。例えば、シリコンの異方性ウェットエッチング、シリコンの異方性ドライエッチング、又は犠牲層を用いた犠牲層エッチング等が用いられる。メンブレン部2、梁部3,4、及びデバイス層6は主にシリコン酸化膜で構成される。特に、メンブレン部2とSi基板5との界面、及び梁部3,4とSi基板5との界面はシリコンの熱酸化膜で構成される。
図2は、図1の熱型赤外線センサ10の構成を示す平面図である。
図2において、梁部3はメアンダ形状を有する。梁部3は、連結部41、ストリップ部31、連結部42、ストリップ部32、連結部43、ストリップ部33、連結部44、ストリップ部34、連結部45、ストリップ部35、連結部46、ストリップ部36、及び連結部47の順序で連結して構成される。ストリップ部31〜36は、ストリップ形状を有し、かつストリップ部31〜36の各長手方向がX方向と平行となるように設けられる。連結部41〜47は、連結部41〜47の各長手方向がY方向と平行となるように設けられる。連結部41はメンブレン部2の長手方向の一方の縁端部に連結され、連結部47はデバイス層6の一方の縁端部に連結される。
梁部4は、梁部3と同様にメアンダ形状を有する。梁部4は、連結部61、ストリップ部51、連結部62、ストリップ部52、連結部63、ストリップ部53、連結部64、ストリップ部54、連結部65、ストリップ部55、連結部66、ストリップ部56、及び連結部67の順序で連結して構成される。ストリップ部51〜56は、ストリップ形状を有し、かつストリップ部51〜56の各長手方向がX方向と平行となるように設けられる。連結部61〜67は、連結部61〜67の各長手方向がY方向と平行となるように設けられる。連結部61はメンブレン部2の長手方向の他方の縁端部に連結され、連結部67はデバイス層6の他方の縁端部に連結される。メンブレン部2の幅Lmと、各ストリップ部31〜36,51〜56のX方向の長さLjとは互いに等しい。
さらに、梁部3,4はそれぞれ幅Lwを有する補強部11,12を備えて構成される。補強部11は、ストリップ部31とメンブレン部2の一方の縁端部との間に、開口端から補強部11の中心までの距離が所定の距離Ls1(Lw/2<Ls1<Lj/2)となるように設けられ、メンブレン部2の一方の縁端部をストリップ部31に連結する。一方、補強部12は、ストリップ部51とメンブレン部2の他方の縁端部との間に、開口端から補強部12の中心までの距離が所定の距離Ls2(Lw/2<Ls2<Lj/2)となるように設けられ、メンブレン部2の他方の縁端部をストリップ部51に連結する。本実施形態において距離Ls1と距離Ls2とは互いに等しい。
梁部3,4がメアンダ形状を有することにより、梁部3,4はX方向、Y方向、及びZ方向の全ての方向においてバネ性を有する。また、梁部3,4がメアンダ形状を有することにより、梁部3,4の面積を、ストリップ部31〜36,51〜56及び連結部41〜47,61〜67を直線形状で連結した場合と比べて、熱コンダクタンスを維持しつつ小さくすることができる。
図3は、図1の熱型赤外線センサ10を備えた画像形成装置100の構成を示す模式図である。図3に示すインクジェット方式の画像形成装置100は、画像形成装置の一例である。
図3において、画像形成装置100は、紙押さえローラ101と、駆動モータ102と、駆動ベルト103と、メインシャフト104と、キャリッジ105と、インクカートリッジ106と、紙送り機構108A及び108Bとを備えて構成される。さらに、画像形成装置100は、坪量検出装置80と、全体制御部117と、図1の熱型赤外線センサ10とを備えて構成される。
紙押さえローラ101は、給紙109から紙送り機構108A及び108Bにより、矢印で示す排紙方向111で送られるシート材SHを所定の強度で押さえる。駆動モータ102は、連結された駆動ベルト103を駆動させ、キャリッジ105をメインシャフト104を介して紙面と垂直方向に移動させる。メインシャフト104は、シート材SHが排紙される方向111と直行するように配置される。キャリッジ105には、インクカートリッジ106が取り付けられる。インクカートリッジ106は、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの4色のインクを備え、キャリッジ105に取り付けられる。紙送り機構108A及び108Bは、シート材SHを挟むローラである。当該ローラが回転することによって、シート材SHを矢印で示す排紙方向111で排紙する。
坪量検出装置80は、図3に示すように、プリントヘッド110と、検出部82とを備えて構成される。プリントヘッド110は、メインシャフト104を介して移動し、インクカートリッジ106内のインクを液滴としてシート材SHに吐出し、シート材SHに所定の画像を形成する。検出部82は、シート材SHに液滴が付着される前及び液滴が付着された後の各時点のシート材SHの裏面の近傍の気体(又は空気)の熱伝導率[W/mK]を検出する。全体制御部117は、画像形成装置100全体の動作を制御する。
熱型赤外線センサ10は、例えば人体検出センサで構成され、画像形成装置100の外部から入射した赤外線を検出することにより人体等を検出して、検出結果を全体制御部117に出力する。全体制御部117は検出結果に基づいて画像形成装置100を制御する。
以上のように構成された画像形成装置100における熱型赤外線センサ10のブリッジ構造体1の技術的意義について以下に説明する。
ブリッジ構造体1の技術的な意義を説明するために、まず、補強部11,12が設けられていない従来のブリッジ構造体の問題点について説明する。
メンブレン部2は、前述のように、主にシリコン酸化膜で構成され、特にメンブレン部2とSi基板5との界面はシリコンの熱酸化膜で構成される。シリコンとシリコン酸化膜とは格子定数及びプロセス温度が異なるので、シリコンとシリコン酸化膜との界面では必ずミスマッチが生じる。よって、主にシリコン酸化膜で構成されたメンブレン部2には残留応力が存在する。
貫通孔7をブリッジ構造体の下のSi基板5にエッチングにより形成するとき、エッチングの特性上必ず、貫通孔7の中心部が貫通孔7の外周部よりも先にブリッジ構造体まで貫通する。つまり、ブリッジ構造体は、メンブレン部2の下のSi基板5は除去されたが、梁部3,4の下のSi基板5は除去されていない状態となる。この状態において、メンブレン部2は、残留応力が解放されることによって長手方向に伸張する。そして、メンブレン部2が伸張することによって、連結部41とストリップ部31との境界付近、及び連結部61とストリップ部51との境界付近に剪断応力が加わる。このとき、梁部3,4は、Si基板5に固定されているので、まだバネ性を有していない。よって、連結部41とストリップ部31との境界付近、及び連結部61とストリップ部51との境界付近が破断する恐れがあった。
以上のように、補強部11,12が設けられていない従来のブリッジ構造体においては、貫通孔7の形成時に、梁部3,4が破断する恐れがあるという問題点があった。
当該問題点を、本実施形態に係るブリッジ構造体1は補強部11,12を図2に示すように梁部3,4に設けることにより解決する。本実施形態に係るブリッジ構造体1において、貫通孔7の形成が連結部41,61の下まで進んだとき、メンブレン部2からの剪断応力が連結部41,61及び補強部11,12によって分散される。これにより、連結部41とストリップ部31との境界付近、及び連結部61とストリップ部51との境界付近が破断することを防止できる。また、貫通孔7の形成が連結部42,62まで進んだときは、梁部3,4は、メンブレン部2からの剪断応力に耐えるのに充分なバネ性を有しているので破断しない。このように、補強部11,12がメンブレン部2からの剪断応力を、梁部3,4のメンブレン部2から離れた位置まで分散させるので、梁部3,4の破断を防止できる。
また、梁部3,4の熱コンダクタンスを高くしないために、梁部3,4に設けられる補強部11,12の数は、メンブレン部2からの剪断応力による梁部3,4の破断を防ぐ上で必要な数のうち最小の数に設定される。よって、本実施形態においては、梁部3,4にそれぞれ1つの補強部11,12が設けられる。
以上のように構成された本実施形態に係る熱型赤外線センサ10において、補強部11,12が、メンブレン部2から梁部3,4への剪断応力を分散させる。これにより、Si基板5に貫通孔7を形成するときに生じるメンブレン部2から梁部3,4への剪断応力によって梁部3,4が破断することを防止できる。
実施形態1の変形例.
図4は、実施形態1の変形例に係る熱型赤外線センサ10Aの構成を示す図である。図4において、本変形例に係る熱型赤外線センサ10Aは、図2の熱型赤外線センサ10と比べて以下の点で相違する。
図4において、補強部11はメンブレン部2の長手方向の一方の縁端部とストリップ部31との間における開口端に設けられると共に、補強部12はメンブレン部2の長手方向の他方の縁端部とストリップ部51との間における開口端に設けられる。補強部が、メンブレン部2を、メンブレン部2に最も近いストリップ部31,51に連結する補強部11,12のみの場合、このように補強部11,12を設けることにより、メンブレン部2からの剪断応力はメンブレン部2から最も遠くに分散される。また、メンブレン部2からメンブレン部2に最も近いストリップ部31,51までを含めた構成のバネ性が大きくなる。よって、補強部11,12を他の位置に設ける場合に比べて、梁部3,4の破断をより確実に防止できる。
実施形態2.
図5は、実施形態2に係る熱型赤外線センサ10Bの構成を示す平面図である。図5に示すように、本実施形態に係る熱型赤外線センサ10Bは、図2の熱型赤外線センサ10と比べて、梁部3,4が幅Lwを有する補強部13,14をさらに備えて構成される点で相違する。以下、当該相違点について説明する。
図5において、補強部13は、ストリップ部31とストリップ部32との間に、開口端から補強部13の中心までの距離が所定の距離Ls3(Lw/2<Ls3<Lj/2)となるように設けられ、ストリップ部31をストリップ部32に連結する。一方、補強部14は、ストリップ部51とストリップ部52との間に、開口端から補強部14の中心までの距離が所定の距離Ls4(Lw/2<Ls4<Lj/2)となるように設けられ、ストリップ部51をストリップ部52に連結する。本実施形態において距離Ls3と距離Ls4とは互いに等しい。
貫通孔7の形成が連結部42,62まで進んだとき、ストリップ部31,51、連結部41,42,61,62、及び補強部11〜14がメンブレン部2からの剪断応力を分散させる。これにより、メンブレン部2からの剪断応力による梁部3,4の破断を、補強部13,14が梁部3,4に設けられていない場合と比べて、より確実に防止できる。また、貫通孔7の形成が連結部43,63まで進んだときには、梁部3,4はメンブレン部2からの剪断応力に耐えるのに充分なバネ性を有しているので破断しない。このように、補強部11〜14がメンブレン部2からの剪断応力を、梁部3,4のメンブレン部2から離れた位置まで分散させるので、梁部3,4の破断を防止できる。
本実施形態において、補強部11〜14の位置はLs1=Ls2=Ls3=Ls4を満たすように設定される。例えば、Ls1=Ls2=Ls3=Ls4=Lj/3を満たすように各補強部11〜14の位置を設定すると、梁部3,4の熱コンダクタンスとメンブレン部2からの剪断応力の分散とのバランスの面で好ましい。
また、梁部3,4の熱コンダクタンスを高くしないために、梁部3,4に設けられる補強部11〜14の数は、実施形態1と同様に、メンブレン部2からの剪断応力による梁部3,4の破断を防ぐ上で必要な数のうち最小の数に設定される。よって、本実施形態においては、梁部3に2つの補強部11,13が設けられ、梁部4に2つの補強部12,14が設けられる。
以上のように構成された本実施形態に係る熱型赤外線センサ10Bによれば、梁部3,4の補強部11〜14が、メンブレン部2から梁部3,4への剪断応力を分散させる。これにより、実施形態1と同様に、Si基板5に貫通孔7を形成するときに生じるメンブレン部2から梁部3,4への剪断応力によって梁部3,4が破断することを防止できる。
実施形態2の第1の変形例.
図6は、実施形態2の第1の変形例に係る熱型赤外線センサ10Cの構成を示す平面図である。図6において、実施形態2の第1の変形例に係る熱型赤外線センサ10Cは、図5の熱型赤外線センサ10Bと比べて、補強部11〜14が梁部3,4のX方向の中心位置に設けられる点で相違する。当該相違点について以下に説明する。
図6において、補強部11,13は梁部3のX方向の中心位置に設けられると共に、補強部12,14は梁部4のX方向の中心位置に設けられる。つまり、補強部11〜14はLs1=Ls2=Ls3=Ls4=Lj/2を満たすように設けられる。このように構成された熱型赤外線センサ10Cによっても、補強部11〜14がメンブレン部2からの剪断応力を分散させる。よって、Si基板5に貫通孔7を形成するときに生じるメンブレン部2から梁部3,4への剪断応力によって梁部3,4が破断することを防止できる。
実施形態2の第2の変形例.
図7は、実施形態2の第2の変形例に係る熱型赤外線センサ10Dの構成を示す平面図である。図7において、実施形態2の第2の変形例に係る熱型赤外線センサ10Dは、図5の熱型赤外線センサ10Bと比べて以下の点で相違する。
図7において、補強部11はメンブレン部2の一方の縁端部をストリップ部31の一端に連結するように設けられ、補強部13はストリップ部31の他端をストリップ部32の−X方向側の一端に連結するように設けられる。また、補強部12はメンブレン部2の他方の縁端部をストリップ部51の一端に連結するように設けられ、補強部14はストリップ部51の他端をストリップ部52のX方向側の一端に連結するように設けられる。
このように構成された熱型赤外線センサ10Dによっても、補強部11〜14がメンブレン部2からの剪断応力を分散させる。よって、Si基板5に貫通孔7を形成するときに生じるメンブレン部2から梁部3,4への剪断応力によって梁部3,4が破断することを防止できる。
なお、図5の補強部11〜14の配置、図6の補強部11〜14の配置、及び図7の補強部11〜14の配置の中では、図5の補強部11〜14の配置が、メンブレン部2からの剪断応力を最も多く分散させるので、梁部3,4の破断を最も確実に防止できる。
変形例.
以上の実施形態1において、熱型赤外線センサ10を用いて画像形成装置100を構成するが、本発明はこれに限定されず、熱型赤外線センサ10A,10B,10C,10Dのいずれか一つを用いて画像形成装置100を構成してもよい。
実施形態1,2において梁部3,4はそれぞれ6つのストリップ部及び7つの連結部とを備えて構成されるが、本発明はこれに限定されず、梁部3,4はそれぞれ6以外の数のストリップ部と7以外の数の連結部とを備えて構成されてもよい。
また、実施形態1,2において、メンブレン部2の幅Lmと各ストリップ部31〜36,51〜56のX方向の長さLjとは互いに等しいが、本発明はこれに限定されない。メンブレン部2の幅Lmと各ストリップ部31〜36,51〜56のX方向の長さLjとは互いに異なってもよい。
さらに、実施形態1,2において補強部11,12の幅Lwと補強部13,14の幅Lwとは互いに等しいが、本発明はこれに限定されず、補強部11,12の幅Lwと補強部13,14の幅Lwとは互いに異なってもよい。
また、実施形態1,2において距離Ls1と距離Ls2とは互いに等しいが、本発明はこれに限定されず、距離Ls1と距離Ls2とは互いに異なってもよい。
さらに、実施形態2において距離Ls3と距離Ls4とは互いに等しいが、本発明はこれに限定されず、距離Ls3と距離Ls4とは互いに異なってもよい。
また、実施形態2において距離Ls1と距離Ls3とは互いに等しく、距離Ls2と距離Ls4とは互いに等しいが、本発明はこれに限定されない。距離Ls1と距離Ls3とは互いに異なってもよいし、距離Ls2と距離Ls4とは互いに異なってもよい。
さらに、実施形態1,2において、補強部11はLw/2<Ls1<Lj/2を満たすように設けられるが、本発明はこれに限定されず、補強部11は梁部3のX方向の中心位置から連結部41の近傍までの間の任意の位置に設けられてもよい。
また、実施形態1,2において、補強部12はLw/2<Ls2<Lj/2を満たすように設けられるが、本発明はこれに限定されず、補強部12は梁部4のX方向の中心位置から連結部61の近傍までの間の任意の位置に設けられてもよい。
さらに、実施形態2において、補強部13はLw/2<Ls3<Lj/2を満たすように設けられるが、本発明はこれに限定されず、補強部13は梁部3のX方向の中心位置から連結部42の近傍までの任意の位置に設けられてもよい。
また、実施形態2において、補強部14はLw/2<Ls4<Lj/2を満たすように設けられるが、本発明はこれに限定されず、補強部14は梁部4のX方向の中心位置から連結部62の近傍までの任意の位置に設けられてもよい。
さらに、実施形態1,2においてマイクロデバイスは熱型赤外線センサ10であるが、本発明はこれに限定されず、マイクロデバイスは熱型赤外線センサ10以外の素子であってもよい。本発明は、Si基板と、Si基板上にメアンダ形状を有する2本の梁部によって中空状態に支持されて設けられたメンブレン部とを備えるMEMSデバイスなどのマイクロデバイスに適用できる。
1…ブリッジ構造体、
2…メンブレン部、
3,4…梁部、
5…Si基板、
6…デバイス層、
7…貫通孔、
31〜36,51〜56…ストリップ部、
41〜47,61〜67…連結部、
11〜14…補強部、
10…熱型赤外線センサ、
100…画像形成装置。
特開2012−198191号公報

Claims (10)

  1. 基板と、前記基板上に梁部によって中空状態に支持されて設けられたメンブレン部とを備えるマイクロデバイスであって、
    前記梁部は、複数のストリップ部を縦続して連結して構成されたメアンダ形状を有し、前記メンブレン部の縁端部を前記基板に連結し、
    前記梁部は更に、前記メンブレン部の縁端部と、前記複数のストリップ部のうち前記メンブレン部に最も近い第1のストリップ部とを連結する第1の補強部を備えることを特徴とするマイクロデバイス。
  2. 前記第1の補強部は、前記メンブレン部の縁端部と前記第1のストリップ部との間における開口端に設けられることを特徴とする請求項1記載のマイクロデバイス。
  3. 前記梁部は、前記第1のストリップ部を、前記複数のストリップ部のうち前記メンブレン部に2番目に近い第2のストリップ部に連結する第2の補強部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載のマイクロデバイス。
  4. 前記第1の補強部は、前記メンブレン部の幅方向の中心より、前記メンブレン部の縁端部と前記第1のストリップ部との間の開口端側に設けられ、
    前記第2の補強部は、前記第1のストリップ部の長手方向の中心より、前記第1のストリップ部と前記第2のストリップ部との間の開口端側に設けられることを特徴とする請求項3記載のマイクロデバイス。
  5. 前記第1の補強部は、前記メンブレン部の縁端部と、前記第1のストリップ部との間における開口端から前記第1の補強部の中心までの距離が所定の第1の距離となるように設けられ、
    前記第2の補強部は、前記第1のストリップ部と前記第2のストリップ部との間における開口端から前記第2の補強部の中心までの距離が所定の第2の距離となるように設けられ、
    前記第1の距離と前記第2の距離とは互いに等しいことを特徴とする請求項3又は4記載のマイクロデバイス。
  6. 前記第1の距離は前記各ストリップ部の長手方向の長さの半分であることを特徴とする請求項5記載のマイクロデバイス。
  7. 前記第1の補強部は、前記メンブレン部の縁端部と前記第1のストリップ部との間における開口端に設けられ、
    前記第2の補強部は、前記第1のストリップ部と前記第2のストリップ部との間における開口端に設けられることを特徴とする請求項3又は4記載のマイクロデバイス。
  8. 前記梁部は、前記メンブレン部と、前記メンブレン部の長手方向の両側の基板との間にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載されたマイクロデバイス。
  9. 前記マイクロデバイスは熱型赤外線センサであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載されたマイクロデバイス。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載されたマイクロデバイスを備えた画像形成装置。
JP2014052377A 2014-03-14 2014-03-14 マイクロデバイス及びそれを備えた画像形成装置 Pending JP2015175728A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014052377A JP2015175728A (ja) 2014-03-14 2014-03-14 マイクロデバイス及びそれを備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014052377A JP2015175728A (ja) 2014-03-14 2014-03-14 マイクロデバイス及びそれを備えた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015175728A true JP2015175728A (ja) 2015-10-05

Family

ID=54255040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014052377A Pending JP2015175728A (ja) 2014-03-14 2014-03-14 マイクロデバイス及びそれを備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015175728A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07198474A (ja) * 1993-12-27 1995-08-01 Nippondenso Co Ltd 赤外線センサ
US20080237468A1 (en) * 2007-03-27 2008-10-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Solid-state imaging device and driving method thereof
JP2011145296A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Heimann Sensor Gmbh モノリシックシリコン微細加工式サーモパイル赤外線センサー
JP2012145562A (ja) * 2010-12-21 2012-08-02 Panasonic Corp 光学式検知装置およびそれを用いた機器
JP2013195151A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 熱型素子及び熱型素子における測温抵抗体の抵抗値温度係数の決定方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07198474A (ja) * 1993-12-27 1995-08-01 Nippondenso Co Ltd 赤外線センサ
US20080237468A1 (en) * 2007-03-27 2008-10-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Solid-state imaging device and driving method thereof
JP2008241465A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Toshiba Corp 固体撮像装置およびその駆動方法
JP2011145296A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Heimann Sensor Gmbh モノリシックシリコン微細加工式サーモパイル赤外線センサー
JP2012145562A (ja) * 2010-12-21 2012-08-02 Panasonic Corp 光学式検知装置およびそれを用いた機器
JP2013195151A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 熱型素子及び熱型素子における測温抵抗体の抵抗値温度係数の決定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10591715B2 (en) Fabry-Perot interference filter
US10895501B2 (en) Light-detecting device
US20180113024A1 (en) Optical detection device
US11617233B2 (en) Thermal insulation structure for vehicle window device
US20130032717A1 (en) Infrared detecting element and electronic device
JP2008197654A5 (ja)
EP3354518B1 (en) Anti-fogging device for vehicular optical system
US20180283919A1 (en) Flow sensor
JP2015175728A (ja) マイクロデバイス及びそれを備えた画像形成装置
JP6470985B2 (ja) マイクロヒータ及びセンサ
JP2010278142A (ja) 熱型素子及び熱型素子の製造方法
WO2011101938A1 (ja) 赤外線センサ、赤外線検知装置、及び電子機器
WO2015045343A1 (ja) 赤外線放射素子及びその製造方法
JP4241245B2 (ja) センサ装置
JP6135145B2 (ja) 媒体加温装置
JP2008082791A (ja) 赤外線センサ
TWI645168B (zh) Non-contact temperature sensor
JP6274049B2 (ja) 車両用撮像装置
JP5884053B2 (ja) 赤外線放射素子
WO2018110309A1 (ja) 光検出器
ES2898950T3 (es) Sistema y procedimiento para detectar la presencia de agua líquida en estructuras de tipo sándwich
GB2554672A (en) Infrared device
JP2008284883A (ja) インクジェット記録装置
JP6682357B2 (ja) 熱感知器
KR102008720B1 (ko) 탄소나노섬유 감지막을 구비한 적외선 센서 및 이를 이용한 적외선 센싱 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180925

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190122