JP2015175129A - 排水管の接続構造 - Google Patents
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Abstract
Description
本従来例の排水管の接続構造は、遠隔操作式排水栓装置の操作部であるスイッチ上部と、操作部であるスイッチ下部と、C字リング体と、ホース体と、レリースワイヤと、機構部と、から構成される。
挿入管としてのスイッチ上部は、操作部であって、浴槽の上縁部に取り付けられる円筒状の部材である。スイッチ上部の下端には、外側方向に向かって飛び出すフランジ部が構成されている。
受口管としてのスイッチ下部は、操作部であって、内部に挿入管を配置し、外周に切り溝部を構成している。尚、当該従来例の切り溝部は、スイッチ下部の外周に溝状で壁面を貫通せず構成されている。
C字リング体は、弾性を備え、軸方向上面視C字状であって、軸方向上端に、前記スイッチ上部のフランジ部と係合する第1爪部を内周面から中心軸方向に向かって延出するように構成する。また、軸方向下端には、前記スイッチ下部の切り溝部と係合する第2爪部を内周面から中心軸方向に向かって延出して構成する。当該C字リング体は、その開放端を介し、スイッチ下部の側面方向から切り溝部に挿入される。この切り溝部には、C字リング体の第2爪部が側面からスライドして挿入されて係合する。また、スイッチ上部がスイッチ下部に対して軸方向に挿入された際には、C字リング体の第1爪部がスイッチ上部のフランジ部に当接し、自身の弾性により変形することにより側面方向に拡径する。そのままスイッチ上部を挿入していくと拡径したC字リング体の第1爪部はスイッチ上部のフランジ部を乗り越え、フランジ部を通過した際に、自身の弾性の変形によって縮径する。そうするとC字リング体の第1爪部はフランジ部に係合する。
ホース体は、スイッチ下部に接続される管体であって、内部に後述するレリースワイヤが挿通配置される。
レリースワイヤは、筒体のアウターチューブと、アウターチューブ内を進退自在に進行する金属線から成るインナーワイヤから構成される。レリースワイヤは、一端を操作部の機構部に接続され、他端は排水栓の弁体に接続される。よって、操作部の操作により、インナーワイヤが前進/後退することによって、排水栓内の弁体を遠隔的に開口/閉口することができる。
機構部は、スイッチ上部とスイッチ下部内に配置され、一端がレリースワイヤに接続され、他端に操作ボタンが接続されている。また、機構部はレリースワイヤのインナーワイヤの進退位置を保持/解除する為の機構であって、本従来例ではボールペンの芯の進退を保持する為に用いられるスラストロック機構が採用されている。(特許文献1)
浴槽上縁部の開口にスイッチ上部を挿入固定し取付け、予め、スイッチ下部にC字リング体を取り付けておく。この時、スイッチ下部の側面方向から中心軸に向かって、C字リング体の開放端から第2爪部をスイッチ下部の切り溝部に挿入し、側面方向にスライドさせて係合させる。こうして、スイッチ下部にC字リング体を予め取り付けることができる。
また、スイッチ下部の下端にはホース体を予め接続しておき、ホース体は排水栓に予め接続しておく。
そして、浴槽の裏面から、C字リング体を取り付けたスイッチ下部をスイッチ上部に差し込む。するとスイッチ上部がスイッチ下部内に挿入され、スイッチ上部のフランジ部がC字リング体の第1爪部に当接し、C字リング体が自身の弾性により変形して側面方向に拡径する。そのままスイッチ下部をスイッチ上部側へ進めていくと、第1爪部がフランジ部を乗り越え、自身の弾性により変形して拡径していた分縮径する。そうすると、第1爪部がフランジ部に係合するため、スイッチ上部とスイッチ下部はC字リング体によって強固に接続することができる。
こうして、スイッチ上部とスイッチ下部の接続は完了する。
その後、浴槽の上部から機構部が接続されたレリースワイヤをスイッチ上部内へ挿入し。スイッチ下部、ホース体を通過してレリースワイヤの弁側端部を排水栓側まで挿通させる。そして、機構部をスイッチ下部に取付け、操作ボタンを取付る。また、排水栓側のレリースワイヤの端部には弁体を取付け、この従来例の施工は完了する。
C字リング体の爪部は本来であれば受口管の切り溝部又は挿入管のフランジ部のいずれかに挿入されて予めスライド係合させておく必要があるが、C字リング体は自身に弾性を備えて変形可能に構成されている為、フランジ部や切り溝部の下方や上方にもスライド係合される可能性があり、仮に、間違ってC字リング体が係合されてしまうと、挿入管と受口管の接続ができなくなり、漏水の危険性が増す。また、当該挿入管と受口管は、内部に排水が通水する為、漏水が発生すると非常に問題がある。また、C字リング体が適切に挿入配置されていなくても、C字リング体自体が弾性変形してしまう為、誤って挿入配置されていることが施工者や使用者が目視確認で確認できない。よって、誤って適切でない箇所にC字リング体が挿入配置されていても施工者が気づかず施工されてしまうことが多発していた。
請求項2乃至請求項4に記載の本発明は、多様な形態の誤挿入防止機構4を構成したことから、誤挿入防止機構4が多種多様な形態を採用することができる。
請求項5に記載の本発明は、切り溝部21又はフランジ部12のどちらか一方に側面方向からC字リング体3が挿入されることをガイドするガイド部33を、前記C字リング体3の開放端に構成したことから、C字リング体3が切り溝部21又はフランジ部12に挿入しやすいよう適切に案内される為、スライド挿入が容易になった。よって施工性が向上した。
請求項6に記載の本発明は、C字リング体3の爪部31を、断面視一端から内周方向に向かって突出して構成される前記挿入管1のフランジ部12に係合する第1爪部311、断面視他端から内周方向に向かって突出して構成される受口管2の切り溝部21に係合する第2爪部312、から構成したことから、C字リング体3の第1爪部311と第2爪部312の間にフランジ部12と切り溝部21上部を挟持できるので、挿入管1と受口管2を強固に接続することができる。
請求項7に記載の本発明は、C字リング体3の開放端にガイド部33を側面視上端と下端にそれぞれ構成すると共に、ガイド部33同士の間にガイド部33の案内を規制する規制部34を構成したことから、C字リング体3の第1爪部311を適切でない箇所にスライド挿入しようとしても、C字リング体3には規制部34が構成されていることから、先にガイド部33や規制部34が受口管2や挿入管1に当接し、C字リング体3の第2爪部312が適切でない箇所に挿入できないようになった。また当該規制部34により第2爪部312が誤挿入防止機構4に当接又は嵌入することにより、効果的にC字リング体3の誤挿入を防止することができる。
請求項8に記載の本発明は、C字リング体3を上下対称形状としていることから、C字リング体3を上下逆(天地逆)又は上下を回転させて挿入管1や受口管2に挿入しても、C字リング体3は上下(天地)対称形状である為、機能的に何ら違いはなく、誤挿入とはならず適切に挿入配置することができる。
請求項9に記載の本発明は、前記切り溝部21をスリット状に構成したことから、切り溝部21を貫通して備えることが出来、C字リング体3を確実に切り溝部21に挿入できるようになった。
本実施例の排水管の接続構造は、図23に示すように、洗面台6に用いられる排水管の一部である、排水トラップ5の接続に用いられる。
排水トラップ5は、排水管をU字状に屈曲させて内部に排水の一部を貯水して封水として使用し、下水からの臭気や害虫を室内側へと逆流させないようにしているものである。
本実施例では、図1に示すように、当該排水トラップ5のU字の屈曲管部分の接続に用いられ、上流側と下流側の2カ所に接続部分として本接続構造を採用している。
本実施例の排水管の接続構造は、排水管である挿入管1と、排水管である受口管2と、C字リング体3と、から構成される。
挿入管1は、洗面台6の排水口から流下してくる排水を下流側へと排水する部材であって、その下流側には フランジ部12、止水部材13、を構成している。
フランジ部12は、挿入管1の外周に外側方向に向かって鍔状に構成され、後述するC字リング体3の第1爪部311が係合する。
止水部材13は、挿入管1のフランジ部12より下流側に配置される、例えばOリングなどのパッキンから成る弾性部材である。本実施例ではOリングが用いられ、後述する受口管2の内周と挿入管1の外周に当接し、水密化を図っている。
受口管2は、図5に示すように、内部に挿入管1を配置し、結果的に挿入管1より下流側に配置される。また、挿入管1は、柱部22、切り溝部21、誤挿入防止機構4、から構成される。
柱部22は、切り溝部21を受け口管上端に形成するための柱であって、C字リング体3の開放端を挿入する箇所としても使用する。
切り溝部21は、受け口部外流をスリット状に切り欠いて切り溝としたものである。また、当該切り溝部21には、後述するC字リング体3の第2爪部312が係合する。
誤挿入防止機構4は、受口管2の切り溝部21下方に構成される凹溝であって、図5に示すようにC字リング体3の挿入端が挿入される柱部22からの側面視、下端がC字リング体3の挿入方向に向かう方向へ傾斜して(角度を付与して)構成される。誤挿入防止機構4を凹溝状に構成しているので、C字リング体3を切り溝部21以外の箇所に誤って挿入した際にはC字リング体3の開放端の一部であるガイド部33や規制部34が誤挿入防止機構4である凹溝に引っかかり、挿入できないようになっている。
C字リング体3は、図4に示すように開放端を備えたリング体であって、上面視C字形状を成している。また、C字リング体3には、第1爪部311、第2爪部312、ガイド部33、規制部34を構成している。
第1爪部311は、挿入管1のフランジ部12に係合する爪部31であって、C字リング体3の上端(上流側)の内周面から中心軸方向に向けて鍔状に構成される。また、第1爪部311の上面は、中心軸方向に向かって下方に傾斜する傾斜面32を備える。
第2爪部312は、受口管2の切り溝部21に係合する爪部31であって、C字リング体3の下端(下流側)の内周面から中心軸方向に向けて鍔状に構成される。また、第2爪部312の下面は、中心軸方向に向かって上方に傾斜する傾斜面32を備える。
このように第1爪部311と第2爪部312をC字リング体3に構成し、上下対称形状に形成した。よって、C字リング体3を上下回転させて、第1爪部311と第2爪部312を入れ替えても機能や形状に変化はなく、上下逆回転にして切り溝部21に挿入配置しても、誤挿入とならずに適切に配置されることとなる。
ガイド部33は、C字リング体3の開放端に構成されるものであって、切り溝部21に側面方向からC字リング体3が挿入されることをガイドするものであり、C字リング体3の開放端から円周方向に延びるリブ片である。本実施例では両方の開放端の、上端と下端にそれぞれガイド部33を構成している。
規制部34は、C字リング体3の開放端に構成され、上記ガイド部33の間に円周方向に向かって突出する凸部である。C字リング体3の第1爪部311を過って受口管2の切り溝部21にスライド係合してしまったとしても、当該規制部34が凹溝に嵌入するのでそれ以上側面方向にスライドすることを阻止する為、C字リング体3が誤挿入されることがない。
図6及び図7(a)に示すように洗面台6の排水口に排水管を取付け、挿入管1を排水管に接続しておく。また、床下の下水管である立ち上げ管に下流側の排水管(挿入管1)を接続する。
また、図6及び図7(b)に示すようにU字状の屈曲管としての受口管2は、その上端(上流側)と下端(下流側)に構成された切り溝部21に、予めC字リング体3を挿入配置しておく。C字リング体3の開放端を受口管2の側面方向、具体的には柱部22から挿入させ、第2爪部312を切り溝部21に係合させつつスライドさせる。この挿入時には、C字リング体3の開放端に構成されたガイド部33により、切り溝部21に円滑に案内される。また、仮にC字リング体3の第1爪部311を過って受口管2の切り溝部21にスライド係合してしまったとしても、図8に示すようにスライド挿入時に規制部34が誤挿入防止機構4の凹溝に嵌入するためそれ以上側面方向にスライドすることを阻止する。よって、C字リング体3の第1爪部311が切り溝部21に誤挿入されることはない。
そうして、受口管2の上端と下端にそれぞれC字リング体3をスライド係合して、適正な位置に挿入配置する。このとき、図6及び図7(b)に示すように、C字リング体3の第1爪部311は受口管2の切り溝部21よりも上方に配置されている。
その後、図6及び図7(c)に示すように洗面台6の排水管である上流側の挿入管1を受口管2の上方から受口管2に挿入すると、挿入管1のフランジ部12下面がC字リング体3の第1爪部311に当接し、第1爪部311の上面の傾斜により軸方向の応力が側面方向への応力に変化し、C字リング体3の自身の弾性によりC字リング体3が側面方向に拡径して変形し、挿入管1のフランジ部12を乗り越える。フランジ部12を乗り越えたC字リング体3の第1爪部311は応力が無くなったことにより縮径し、第1爪部311が挿入管1のフランジ部12に係合する。
このようにしたことで、図6及び図7(c)に示すようにC字リング体3の第1爪部311が挿入管1のフランジ部12に、C字リング体3の第2爪部312が受口管2の切り溝部21にそれぞれ係合している為、挿入管1と受口管2は強固に接続される。
そして、その後、下流側の受口管2と、下水管側の排水管である挿入口の接続も同じように受口管2に挿入口を挿入するのみでC字リング体3が係合する為、とても簡単に施工することができる。
このようにして施工が完了する。
また、本施工時に接続箇所である排水トラップ5の上流側と下流側部分は、排水管の位置と下水管の立ち上げ位置の配管場所の位置ズレに対応するために施工時に配管箇所を軸方向に回転させて位置調整を行うが、本実施例では発明の排水管の接続構造を採用したことから、従来のようにネジ接続では無いためネジの緩み等が発生して水漏れになったり、増し締めを行うことの施工の手間を減少することができる。
また、本発明の接続構造は、C字リング体3を挿入管1や受口管2の側面方向外側に向けて簡単に取り外すことが可能であるし、接続を解除した後は上述のように再度簡単に施工することができるものである。
図9及び図10(a)に示すように洗面台6の排水口に排水管を取付け、挿入管1を排水管に接続する。また、床下の下水管である立ち上げ管に下流側の排水管(挿入管1)を接続する。
その後、図9及び図10(b)に示すように洗面台6の排水口側の挿入管1を受口管2の上方から受口管2に挿入し、挿入管1のフランジ部12が受口管2の上端部に当接するまで挿入する。
そして、C字リング体3の開放端を受口管2と挿入管1の側面方向、具体的には柱部22から挿入させ、第1爪部311を挿入管1のフランジ部12に、第2爪部312を切り溝部21にそれぞれ係合させつつスライドさせる。この挿入時には、C字リング体3の開放端に構成されたガイド部33により、フランジ部12上方と切り溝部21に円滑に案内される。また、仮にC字リング体3の第1爪部311を過って受口管2の切り溝部21にスライド係合してしまったとしても、図8に示すようにC字リング体3をスライド挿入時に規制部34が誤挿入防止機構4の凹溝に嵌入するためそれ以上側面方向にスライドすることを阻止する。よって、C字リング体3の第1爪部311が切り溝部21に誤挿入されることはない。
このようにしたことで、図9及び図10(c)に示すようにC字リング体3の第1爪部311が挿入管1のフランジ部12に、C字リング体3の第2爪部312が受口管2の切り溝部21にそれぞれ係合している為、挿入管1と受口管2は強固に接続される。
そして、その後、下流側の受口管2と、下水管側の排水管である挿入口の接続も同じように受口管2に挿入口を挿入して側面方向からC字リング体3を挿入配置させて係合する為、とても簡単に施工することができる。
このようにして施工が完了する。
また、本施工時に接続箇所である排水トラップ5の上流側と下流側部分は、排水管の位置と下水管の立ち上げ位置の配管場所の位置ズレに対応するために施工時に配管箇所を軸方向に回転させて位置調整を行うが、本実施例では発明の排水管の接続構造を採用したことから、従来のようにネジ接続では無いためネジの緩み等が発生して水漏れになったり、増し締めを行うことの施工の手間を減少することができる。
また、本発明の接続構造は、C字リング体3を挿入管1や受口管2の側面方向外側に向けて簡単に取り外すことが可能であるし、接続を解除した後は上述のように再度簡単に施工することができるものである。
洗面台6内に排水が発生した際、排水口から排水管へと排水が排出され、排水管に接続された挿入管1内に排水が流れる。そして、挿入管1から受口管2へと排水は流れるが、挿入管1には止水部材13であるOリングが配置されている為、挿入管1と受口管2は水密化されており、漏水することはない。また、受口管2自体は屈曲している為、受口管2自体で排水トラップ5を形成しており、当該内部に封水を通過して下流側へと排水される。C字リング体3によって受口管2下流側に接続された挿入管1に排水は漏水せずに排水され、最終的には下水管へと排水される。以上のようにして排水は排水管の接続構造内を流下してゆく。
本実施例の排水管の接続構造は、図23に示すように、洗面台6に用いられる排水管の一部である、排水トラップ5の接続に用いられる。
排水トラップ5は、排水管をU字状に屈曲させて内部に排水の一部を貯水して封水として使用し、下水からの臭気や害虫を室内側へと逆流させないようにしているものである。
本実施例では、図11に示すように当該排水トラップ5のU字の屈曲管部分の接続に用いられ、上流側と下流側の2カ所に接続部分として本接続構造を採用している。
本実施例の排水管の接続構造は、排水管である挿入管1と、排水管である受口管2と、C字リング体3と、から構成される。
挿入管1は、洗面台6の排水口から流下してくる排水を下流側へと排水する部材であって、その下流側にはフランジ部12、止水部材13、を構成している。
フランジ部12は、挿入管1の外周に外側方向に向かって鍔状に構成され、後述するC字リング体3の第1爪部311が係合する。
止水部材13は、挿入管1のフランジ部12より下流側に配置される、例えばOリングなどのパッキンから成る弾性部材である。本実施例ではOリングが用いられ、後述する受口管2の内周と挿入管1の外周に当接し、水密化を図っている。
受口管2は、内部に挿入管1を配置し、結果的に挿入管1より下流側に配置される。また、挿入管1は、柱部22、切り溝部21、誤挿入防止機構4、から構成される。
柱部22は、切り溝部21を受け口管上端に形成するための柱であって、C字リング体3の開放端を挿入する箇所としても使用する。
切り溝部21は、受け口部外流をスリット状に切り欠いて切り溝としたものである。また、当該切り溝部21には、後述するC字リング体3の第2爪部312が係合する。
誤挿入防止機構4は、受口管2の切り溝部21下方に構成される凸リブであって、図14、図15に示すように誤挿入防止機構4の凸リブは受口管2の軸方向に垂下して複数構成される。このように誤挿入防止機構4を凸リブ状に構成しているので、C字リング体3を切り溝部21以外の箇所に誤って挿入した際にはC字リング体3の開放端の一部であるガイド部33や規制部34が誤挿入防止機構4である凸リブに引っかかり、挿入できないようになっている。
C字リング体3は、図13に示すように開放端を備えたリング体であって、上面視C字形状を成している。また、C字リング体3には、第1爪部311、第2爪部312、ガイド部33、規制部34を構成している。
第1爪部311は、挿入管1のフランジ部12に係合する爪部31であって、C字リング体3の上端(上流側)の内周面から中心軸方向に向けて鍔状に構成される。また、第1爪部311の上面は、中心軸方向に向かって下方に傾斜する傾斜面32を備える。
第2爪部312は、受口管2の切り溝部21に係合する爪部31であって、C字リング体3の下端(下流側)の内周面から中心軸方向に向けて鍔状に構成される。また、第2爪部312の下面は、中心軸方向に向かって上方に傾斜する傾斜面32を備える。
このように第1爪部311と第2爪部312をC字リング体3に構成し、上下対称形状に形成した。よって、C字リング体3を上下回転させて、第1爪部311と第2爪部312を入れ替えても機能や形状に変化はなく、上下逆回転にして切り溝部21に挿入配置しても、誤挿入とならずに適切に配置されることとなる。
ガイド部33は、C字リング体3の開放端に構成されるものであって、切り溝部21に側面方向からC字リング体3が挿入されることをガイドする。C字リング体3の開放端から円周方向に延びるリブ片であり、本実施例では両方の開放端の、上端と下端にそれぞれガイド部33を構成している。
図14及び図15(a)に示すように洗面台6の排水口に排水管を取付け、挿入管1を排水管に接続する。また、床下の下水管である立ち上げ管に下流側の排水管(挿入管1)を接続する。
また、U字状の屈曲管としての受口管2は、図14及び図15(b)に示すようにその上端(上流側)と下端(下流側)に構成された切り溝部21に、予めC字リング体3を挿入配置しておく。C字リング体3の開放端を受口管2の側面方向、具体的には柱部22から挿入させ、第2爪部312を切り溝部21に係合させつつスライドさせる。この挿入時には、C字リング体3の開放端に構成されたガイド部33により、切り溝部21に円滑に案内される。また、仮にC字リング体3の第1爪部311を誤って受口管2の切り溝部21にスライド係合してしまったとしても、図16に示すようにスライド挿入時にC字リング体3の開放端が誤挿入防止機構4の凸リブに当接してそれ以上挿入できないようになっている。よって、C字リング体3の第1爪部311が切り溝部21に誤挿入されることはない。
そうして、受口管2の上端と下端にそれぞれC字リング体3をスライド係合して、適正な位置に挿入配置する。このときの、C字リング体3の第1爪部311は受口管2の切り溝部21よりも上方に配置されている。
その後、図14及び図15(c)に示すように洗面台6の排水管である上流側の挿入管1を受口管2の上方から受口管2に挿入すると、挿入管1のフランジ部12がC字リング体3の第1爪部311に当接し、第1爪部311の上面の傾斜により軸方向の応力が側面方向への応力に変化し、C字リング体3の自身の弾性によりC字リング体3が側面方向に拡径して変形し、挿入管1のフランジ部12を乗り越える。フランジ部12を乗り越えたC字リング体3の第1爪部311は応力が無くなったことにより縮径し、第1爪部311が挿入管1のフランジ部12に係合する。このようにしたことで、図14及び図15(c)に示すようにC字リング体3の第1爪部311が挿入管1のフランジ部12に、C字リング体3の第2爪部312が受口管2の切り溝部21にそれぞれ係合している為、挿入管1と受口管2は強固に接続される。
そして、その後、下流側の受口管2と、下水管側の排水管である挿入口の接続も同じように受口管2に挿入口を挿入するのみでC字リング体3が係合する為、とても簡単に施工することができる。
このようにして施工が完了する。
また、本施工時に接続箇所である排水トラップ5の上流側と下流側部分は、排水管の位置と下水管の立ち上げ位置の配管場所の位置ズレに対応するために施工時に配管箇所を軸方向に回転させて位置調整を行うが、本実施例では発明の排水管の接続構造を採用したことから、従来のようにネジ接続では無いためネジの緩み等が発生して水漏れになったり、増し締めを行うことの施工の手間を減少することができる。
また、本発明の接続構造は、C字リング体3を挿入管1や受口管2の側面方向外側に向けて簡単に取り外すことが可能であるし、接続を解除した後は上述のように再度簡単に施工することができるものである。
図17及び図18(a)に示すように洗面台6の排水口に排水管を取付け、挿入管1を排水管に接続する。また、床下の下水管である立ち上げ管に下流側の排水管(挿入管1)を接続する。
その後、図17及び図18(b)に示すように洗面台6の排水口側の挿入管1を受口管2の上方から受口管2に挿入し、挿入管1のフランジ部12が受口管2の内周当接部に当接するまで挿入する。そして、図17及び図18(c)に示すようにC字リング体3の開放端を受口管2と挿入管1の側面方向、具体的には柱部22から挿入させ、第1爪部311を挿入管1のフランジ部12に、第2爪部312を切り溝部21にそれぞれ係合させつつスライドさせる。この挿入時には、C字リング体3の開放端に構成されたガイド部33により、フランジ部12上方と切り溝部21に円滑に案内される。また、仮にC字リング体3の第1爪部311を過って受口管2の切り溝部21にスライド係合してしまったとしても、図16に示すようにスライド挿入時にC字リング体3の開放端が、受口管2の誤挿入防止機構4である凸リブに当接し、それ以上側面方向にスライドすることを阻止する。よって、C字リング体3の第1爪部311が切り溝部21に誤挿入されることはない。
このようにしたことで、図17及び図18(c)に示すようにC字リング体3の第1爪部311が挿入管1のフランジ部12に、C字リング体3の第2爪部312が受口管2の切り溝部21にそれぞれ係合している為、挿入管1と受口管2は強固に接続される。
そして、その後、下流側の受口管2と、下水管側の排水管である挿入口の接続も同じように受口管2に挿入口を挿入して側面方向からC字リング体3を挿入配置させて係合する為、とても簡単に施工することができる。
このようにして施工が完了する。
また、本施工時に接続箇所である排水トラップ5の上流側と下流側部分は、排水管の位置と下水管の立ち上げ位置の配管場所の位置ズレに対応するために施工時に配管箇所を軸方向に回転させて位置調整を行うが、本実施例では発明の排水管の接続構造を採用したことから、従来のようにネジ接続では無いためネジの緩み等が発生して水漏れになったり、増し締めを行うことの施工の手間を減少することができる。
また、本発明の接続構造は、C字リング体3を挿入管1や受口管2の側面方向外側に向けて簡単に取り外すことが可能であるし、接続を解除した後は上述のように再度簡単に施工することができるものである。
洗面台6内に排水が発生した際、排水口から排水管へと排水が排出され、排水管に接続された挿入管1内に排水が流れる。そして、挿入管1から受口管2へと排水は流れるが、挿入管1には止水部材13であるOリングが配置されている為、挿入管1と受口管2は水密化されており、漏水することはない。また、受口管2自体は屈曲している為、受口管2自体で排水トラップ5を形成しており、当該内部に封水を通過して下流側へと排水される。C字リング体3によって受口管2下流側に接続された挿入管1に排水は漏水せずに排水され、最終的には下水管へと排水される。以上のようにして排水は排水管の接続構造内を流下してゆく。
また、上記実施例では、規制部34はC字リング体3の開放端より内側に端部が位置するように備えているが、図19に示すようにC字リング体3開放端より外側に飛び出すように構成しても構わない。この構成にすると、よりいっそう誤挿入防止機構4に干渉して誤挿入を効果的に防止することができる。
また、上記実施例では排水管の接続構造の誤挿入防止機構4を受口管2に構成しているが、例えば図20に示したように、挿入管1に肉厚部分を構成してC字リング体3が適切でない箇所に挿入されないように構成しても良い。
また、上記実施例では排水管の接続構造のC字リング体3の爪部31を、第1爪部311と第2爪部312の2カ所構成しているが、例えば図21に示したように、爪部31を一つのみ構成するようにしても良い。
また、上記実施例では排水管の接続構造の誤挿入防止機構4の形状を、凸リブや凹溝によって形成しているが、例えば図22に示したように、受口管2又は挿入管1の外周面に、円周方向に向かって外周面が膨出又は飛び出して構成されても良い。このようにすることで、C字リング体3が間違って挿入しようとしても、C字リング体3の開放端が当該膨出部分に当接してそれ以上挿入することができない。
また、上記実施例では排水管の接続構造の受口管2の切り溝部21をスリット状に切り欠いて、受口管2の外壁を貫通した形状としているが、貫通しない形状の切り溝部21としても良い。
12 フランジ部
13 止水部材
2 受口管
21 切り溝部
22 柱部
3 C字リング体
31 爪部
311 第1爪部
312 第2爪部
32 傾斜面
33 ガイド部
34 規制部
4 誤挿入防止機構
5 排水トラップ
6 洗面台
Claims (9)
- 外周に外側方向に飛び出して構成されるフランジ部12を備える挿入管1と、
端部に切り溝部21を構成し、内部に挿入管1が挿入される受口管2と、
上面視C字状に構成され、
受口管2に挿入管1が挿入配置された時に自身の弾性により変形してフランジ部12に係合する爪部31を構成して、挿入管1と受口管2を接続するC字リング体3と、
から構成した排水管の接続構造において、
挿入管1又は受口管2のいずれか一方又は両方に、C字リング体3が適切でない位置に配置されることを防止する誤挿入防止機構4を受口管2に構成したことを防止する排水管の接続構造。 - 前記C字リング体3を、側面方向から中心軸に向かって挿入管1又は受口管2に挿入配置すると共に、前記誤挿入防止機構4を、前記挿入管1又は受口管2のいずれか一方又は両方の外周に凹溝形状に構成したことを特徴とする前記請求項1に記載の排水管の接続構造。
- 前記C字リング体3を、側面方向から中心軸に向かって挿入管1又は受口管2に挿入配置すると共に、前記誤挿入防止機構4を、前記挿入管1又は受口管2のいずれか一方又は両方の外周に凸リブ形状に構成したことを特徴とする前記請求項1に記載の排水管の接続構造。
- 前記C字リング体3を、側面方向から中心軸に向かって挿入管1又は受口管2に挿入配置すると共に、前記誤挿入防止機構4を、前記挿入管1又は受口管2のいずれか一方又は両方の外周に円周方向に沿って少なくとも一部が外周方向に向かって飛び出して構成したことを特徴とする前記請求項1に記載の排水管の接続構造。
- 前記切り溝部21又はフランジ部12のどちらか一方に側面方向からC字リング体3が挿入されることをガイドするガイド部33を、前記C字リング体3の開放端に構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の排水管の接続構造。
- 前記C字リング体3の爪部31を、
断面視一端から内周方向に向かって突出して構成される前記挿入管1のフランジ部12に係合する第1爪部311、
断面視他端から内周方向に向かって突出して構成される受口管2の切り溝部21に係合する第2爪部312、
から構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の排水管の接続構造。 - 前記C字リング体3の開放端にガイド部33を側面視上端と下端にそれぞれ構成すると共に、ガイド部33同士の間にガイド部33の案内を規制する規制部34を構成したことを特徴とする前記請求項6に記載の排水管の接続構造。
- 前記C字リング体3を、上下対称形状としたことを特徴とする前記請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の排水管の接続構造。
- 前記切り溝部21をスリット状に構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載の排水管の接続構造。
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