JP2015173809A5 - - Google Patents

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穿刺器具
本発明は、例えば、血糖値を測定するために人体に針を穿刺し血液を流出させる穿刺器具に関するものである。
従来のこの種、穿刺器具の構成は、以下のようになっていた。
すなわち、前端開口部を有する筒状の本体ケースと、この本体ケース内に設けたランセットホルダと、このランセットホルダを本体ケースの前端開口部側に付勢する第1の付勢体と、前記ランセットホルダをロックするロック爪と、このロック爪を解除して前記ランセットホルダを本体ケースの前端開口部側に前記第1の付勢体による付勢により移動させる第1の操作ボタンと、穿刺後に前記ランセットホルダからランセットを離脱させる第2の操作ボタンとを有する構成となっていた。
つまり、ランセットをランセットホルダに装着後、第1の操作ボタンでロック爪を解除すればランセットが穿刺方向に移動し、これにより穿刺動作が完了する。また、この穿刺動作の完了後、第2の操作ボタンを操作すれば、ランセットホルダからランセットを離脱させて、このランセットを廃棄することができるような構成となっている(例えば、下記特許文献1)。
国際公開第2007/145205号公報
上記従来例においては、ランセットをランセットホルダに装着した後の穿刺は第1の操作ボタンの操作により行うことができ、また、穿刺後の穿刺カートリッジの廃棄は第2の操作ボタンを操作することにより行うことができる。
このように穿刺と穿刺カートリッジの廃棄を行うために第1、第2の操作ボタンを設けたものは、穿刺と廃棄で操作を間違えることが多いので改善が求められているが、現在実用化されているものはいずれもこれらの第1、第2の操作ボタンを設けた構成となっている。
その理由は、第1の操作ボタンによるロック爪の解除を行うための操作ストロークと、第2の操作ボタンによりランセットホルダからランセットを離脱させるための操作ストロークが大きく異なるからで、この操作ストロークの違いから、一つの操作ボタンで穿刺とランセットの廃棄を行うことを困難にしている。
その結果、依然として穿刺動作とランセットの廃棄動作を間違えることが多く、使い勝手の悪いものであった。
そこで本発明は、使い勝手を良くすることで、操作性を高めることを目的とする。
この目的を達成するために本発明の穿刺器具は、前端開口部を有する筒状の本体ケースと、前記本体ケース内に設けられるとともに、その前端側にホルダ挿入筒を有するメインロッドと、前記メインロッドの前記ホルダ挿入筒内に、その前端側のランセットホルダが装着された状態で配置された射出ロッドと、前記射出ロッドを前記本体ケースの前端開口部側に付勢する付勢体と、前記射出ロッドを前記前端開口部側に射出させる操作ボタンと、を備えている。前記ランセットホルダの前端には、外周方向に開く保持片設けられている。前記ホルダ挿入筒には、前記ランセットホルダの前記保持片を外周方向に待避させる第1の待避孔設けられているとともに、前記第1の待避孔の後方側に、前記保持片の外周方向への移動を制止させる第1の制止部設けられた構成とし、これにより所期の目的を達成するものである。
以上のように本発明は、前記ランセットホルダの前端には、外周方向に開く保持片を設け、前記ホルダ挿入筒には、前記ランセットホルダの前記保持片を外周方向に待避させる第1の待避孔を設けるとともに、この第1の待避孔の後方側に、前記保持片の外周方向への移動を制止させる第1の制止部を設けている。
このため、ランセットをホルダ挿入筒に差し込んでランセットホルダ前端の保持片に軽く押しつけると、この保持片は外方へと開かれホルダ挿入筒の第1の待避孔に待避された後、その弾性復帰によりランセットを保持する。したがって、ランセットを軽い力で装着することができる。
その後、保持片は後方に移動し、ホルダ挿入筒の第1の制止部と対向配置されるため、この保持片が外方に開くことがなく、したがって、ランセットが外れてしまうことはない。
したがって、本発明のホルダ挿入筒によって、ランセットを簡単に装着する事ができ、装着後はしっかりと保持することができる、その結果として、使い勝手がよく操作性を高めることができる。
本発明の実施の形態1に係る穿刺器具の斜視図。 図1の穿刺器具に装着される穿刺針カートリッジの斜視図。 図1の穿刺器具に装着される穿刺針カートリッジの斜視図。 図1の穿刺器具の使用状態を示す図。 図1の穿刺器具の使用状態を示す図。 図1の穿刺器具の使用状態を示す図。 図2の穿刺針カートリッジの分解斜視図。 図7の穿刺針カートリッジの要部展開図。 (a)〜(c)は、図7の穿刺針カートリッジの要部断面図。 図1の穿刺器具の分解斜視図。 図1の穿刺器具の分解斜視図。 図1の穿刺器具の要部斜視図。 図1の穿刺器具の要部斜視図。 図1の穿刺器具の断面図。 図1の穿刺器具の断面図。 図1の穿刺器具の断面図。 図1の穿刺器具の断面図。 図1の穿刺器具の断面図。 図1の穿刺器具の断面図。 図1の穿刺器具の断面図。 図1の穿刺器具の断面図。 図1の穿刺器具の断面図。 図1の穿刺器具の断面図。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施形態の穿刺器具1を示し、例えば、血糖値を測定するために、人体に針を穿刺し血液を流出させるものである。この穿刺器具1は、長筒状の本体ケース2の前端開口部3に、図2、図3に示す穿刺針カートリッジ4を装着して穿刺を行う。
実使用においては、先ず、図4に示すように、使用者が穿刺器具1を例えば右手で握り、その前端開口部3を直立させた穿刺針カートリッジ4に向けて押し下げると、穿刺針カートリッジ4が穿刺器具1に装着される。
次に、図5に示すように、穿刺針カートリッジ4を例えば左手の指に押し当て、右手の親指で操作ボタン5を押すと穿刺が行われ、穿刺部位に血液が流出する。
最後に、図6に示すように、再び操作ボタン5を押すと、穿刺器具1から穿刺針カートリッジ4が廃棄される。
すなわち、穿刺器具1を片手で持った状態で、1つのボタンだけで、一連の穿刺関連動作(装着動作、穿刺動作、廃棄動作)を行うことが出来るので、極めて使い勝手がよく、その結果として、操作性を高めることができる。
先ず、穿刺針カートリッジ4について説明し、次に、穿刺器具1について説明する。
穿刺針カートリッジ4は、図7に示すように、ほぼ円柱形状のランセット本体6と、ほぼ円筒形状のランセットケース7により構成される。
ランセット本体6は、その後端側に穿刺器具1への接続部8、前端側に穿刺針カバー部9、中間部に破断部10を有している。この破断部10の前後に渡って、穿刺針11(図17から図23参照)が埋め込まれている。円柱形状の穿刺針カバー部9の破断部10側には、外周方向に向けて突出するガイド突起12を180度の間隔で2個、対向位置している。また、破断部10よりも後方側に、外周方向に向けて突出する摺動突起13を、180度対向させて2個設けている。この摺動突起13は、ランセットケース7に設けた摺動溝14により前後方向に摺動案内される。なお、ランセット本体6とランセットケース7は樹脂で形成されている。
円筒形状のランセットケース7の内面には、前端から後方に向けて螺旋状の案内部15を180度の間隔で2個設け、穿刺針カバー部9のガイド突起12に対向させている。
このランセットケース7は、ランセット本体6の接続部8側から被せられ、図2、図3に示すように、ランセット本体6の中間部外周に装着されると、破断部10と穿刺針カバー部9のガイド突起12はランセットケース内に挿入された状態となる。そして、図8のランセットケース7の内面側の展開図に示すように、ガイド突起12がランセットケース7内面の案内部15の前端側に係合する。
穿刺器具1への装着動作時に、このランセットケース7が前端側(C方向)に摺動すると、ランセットケース7の内部では、螺旋状の案内部15が矢印D方向にガイド突起12上を摺動し、ランセットケース7に例えば時計方向の旋回力を発生させる。そして、図7からも理解されるように、この旋回力は、摺動溝14、摺動突起13を介して、ランセット本体6の破断部10よりも後方側を時計方向に回動させる。
その一方で、案内部15によってガイド突起12が押されるので、破断部10よりも前方側は反時計方向に回動する。
すなわち、穿刺針カートリッジ4は、穿刺器具1への装着動作に伴って、破断部10の前後の接続部に逆方向の回動力を発生させ、破断部10を破断させる。この機構を穿刺針カートリッジ4自身が有するものである。このため、穿刺器具1を、直立させた穿刺針カートリッジ4に向けて押し下げるだけで、穿刺針カートリッジ4を装着できるともに、破断部10を破断させることができる。
さらに、この穿刺針カートリッジ4を安定的に直立させるために、図2に示すようにランセット本体6の前端にほぼ直方形上をした基台部16を設け、水平面に置いた基台部16に、ランセット本体6を垂直に接続している。このため、直立した穿刺針カートリッジ4に対して、片手で装着動作を実行できる。
さらにこの基台部16には、破断部10を破断させた後、この破断部10から穿刺針カバー部9を引き抜くための引き抜き部を設けている。具体的には、図2、図3に示すように、基台部16の上面中央部を、図2に示すように、上方から、図3に示すように、下方に変形させる構成とし、引き抜き部を形成している。
より詳細には、基台部16は、四角い基台面部17の両側に側面部18を有し、この両側の側面部18の後端側(図2、図3の上側)に、2枚の可動面部19を可動自在に接続している。つまり、基台部16の上面は2枚の可動面部19で形成されている。この上面中央部に取付部20を設けてランセット本体6側に突出させ、この取付部20に穿刺針カバー部9を接続している。また、図7に示すように、左右の可動面部19の下側を接続する接続梁21を設け、この接続梁21の下側中央部にノッチ(切欠部)22を設けている。なお、基台部16は、ランセット本体6と共に合成樹脂により一体形成されている。
以下、図9の断面図を用いて、その動作を説明する。
図9(a)に示すように、本体ケース2先端をランセットケース7に設けた押当部7aに当接させ、基台部16を前端側の取付部20まで摺動させると、上述のように、破断部10部分がねじ切られる。
続いて、このランセットケース7先端により可動面部19の凸部23が下方に押されると、取付部20が下がり、両側の側面部18が外方へと押し広げられる。その後、側面部18が、もとの形状へと弾性復帰すると、取付部20とともに穿刺針カバー部9が引き下げられることにより、破断部10から穿刺針カバー部9が引き抜かれ破断部10部分に穿刺針11が表出し、図9(b)の状態となる。
その後、図9(c)に示すように、本体ケース2が持ち上げられると、基台部16は穿刺針カートリッジ4から分離される。
次に、この穿刺針カートリッジ4を装着する穿刺器具1について説明する。
図10は、穿刺器具1の分解図である。
穿刺器具1の本体ケース2は、前端開口部3および後端開口部24を有する円筒形状で、ケースピース2aとケースピース2bから構成されている。この本体ケース2内には、図11に示すように、各種部品が収納される。
部品の中で、最も大きな部品は、前端側にホルダ挿入筒25を有するメインロッド26である。このメインロッド26には、穿刺動作を行わせるための射出ロッド27が前後方向に摺動自在に装着される。この射出ロッド27は、その前端に、図2、図3のランセット本体6を装着させるランセットホルダ28を有し、このランセットホルダ28をホルダ挿入筒25内に挿入させることにより、メインロッド26に装着している。
また、射出ロッド27には、ケースピース2a側に長板形状の作動ロッド29を前後方向に摺動自在に装着し、この作動ロッド29を作動スプリング30により後方側へと付勢している。さらに、ケースピース2b側の後端側で、穿刺カム31を回動自在に軸支している。
この射出ロッド27を本体ケース2の前方側に射出させるべく、メインロッド26の軸部32と射出ロッド27に軸支させた穿刺カム31の軸部33をメインスプリング34で連結させる。また、射出ロッド27の後方側では、図10に示すように、操作ボタン5の前方側に、扇形状のロック体35をメインロッド26部分に回動自在に軸支させている。
このロック体35は、穿刺動作と廃棄動作を切り替えて実行するもので、扇部側が操作ボタン5に向けて配置され、扇の先端側には、扇下方側に穿刺動作を行う係合爪36、扇上方側に廃棄動作を行う押出爪37を設けている。また、扇の要部分にロック体スプリング38を取り付けて、係合爪36を作動ロッド29方向(この図10における時計回り方向で、以後、正方向と称す)に付勢させている。
このロック体35を操作するため、操作ボタン5が本体ケース2の後端開口部24の内外に摺動自在に設けられている。
操作ボタン5は、前端に操作体39を有し、その後端側の円筒部にボタンスプリング40を内包している。操作体39には、前端中央部に平面部41を設け、この平面部41に隣接する後方上側への上傾斜面部42を設けている。
本体ケース2の前端側では、円筒形状のブッシュ43が装着され、このブッシュ43内で、メインロッド26のホルダ挿入筒25を前後方向に摺動させる。また、ブッシュ43の後方側には、穿刺位置を決定するため、図11の穿刺位置リング44が設けられ、その中でメインロッド26を前後方向に摺動させる。
この状態でケースピース2aとケースピース2bを合致させる。
本実施形態の特徴点は、穿刺動作させる射出ロッド27のランセットホルダ28の前端に、図12に示すように、前端側を遊端とした外周方向に開く四角形状の保持片45を設け、このランセットホルダ28を摺動させるホルダ挿入筒25には、図13に示すように、ランセットホルダ28の保持片45を外周方向に待避させる四角形状の待避孔46を設けるとともに、この待避孔46の後方側に、保持片45の外周方向への移動を制止させる制止部47を設けたことである。
その動作について、以下、装着動作、穿刺動作、廃棄動作の順に説明する。
図14は、本体ケース2の初期状態を示す図で、使用者が、穿刺器具1を直立させた穿刺針カートリッジ4に向けて押し下げた時の状態を示す。
本実施形態のホルダ挿入筒25には、射出ロッド27のランセットホルダ28が挿入され、この射出ロッド27がメインスプリング34によって穿刺カム31を介して前方側へ引かれている。穿刺カム31は反時計方向(図13における反時計回り方向で、以下、負方向と称す)に回転し、その停止爪48を射出ロッド27のリブ49に当接させて停止している。前方へと引かれた射出ロッド27は、穿刺カム31がメインロッド26の穿刺カムストッパ50に当接した位置で停止する。
本実施形態においては、ホルダ挿入筒25の待避孔46を、穿刺針カートリッジ4のランセット本体6がランセットホルダ28前端に設けた保持片45に保持される前の状態で、この保持片45に対向させている。
このため、図15に示すように、ランセット本体6の先端をホルダ挿入筒25に差し込んでランセットホルダ28前端に軽く押しつけると、保持片45が外方へと開かれてホルダ挿入筒25の待避孔46に待避された後、図16〜図21に示すように、その弾性復帰によりランセット本体6の接続部8と係合しランセット本体6を保持する。したがって、ランセット本体6を軽い力で装着することができる。
図15の状態から、さらに、ランセット本体6が本体ケース2内へ押し込まれると、ランセットホルダ28が押されて後方側へと摺動する。
本実施形態のランセットホルダ28は、その前端を、前端側が開口した開口部を有する有底筒状に形成し、その底面にランセットの押当部51を形成している。このため、図16に示すように、ランセット本体6の先端が押当部51を真っ直ぐに押し込むので、この押し込み力が保持片45に加わる事は無く、保持片45が外方に開いてしまうことはない。
ランセットホルダ28が押されると、穿刺カム31、メインスプリング34を介して、メインロッド26は後方側へと引かれ、その後端部を本体ケース2に設けた図11のメインロッドストッパ52に当接させて停止する。そして、さらにランセットホルダ28が押されると、射出ロッド27はメインロッド26内を後方側へと摺動し、これにより、メインスプリング34が引き伸ばされ、穿刺力(つまり穿刺のための射出力)が畜力されていく。
射出ロッド27の後方では、図15に示すように、ロック体35の押出爪37がロックピース下ストッパ53に当接している。射出ロッド27は、後方に移動する時に、その作動ロッド29後端側に設けたロック爪54でロック体35の係合爪36を負方向に回転させる。その後、このロック爪54が係合爪36を押し越すと、ロック体35が正方向に回転し、図16に示すように、係合爪36が作動ロッド29の上面に設けた回動阻止部29aに当接する。
なお、本体ケース2の前端側では、ブッシュ43前端に設けた押当面43aが、穿刺針カートリッジ4のランセットケース7に設けた押当部7aに当接し、ランセットケース7は、図15の状態からこの図16の状態へと、基台部16に向かって摺動する。その結果、上述したように、ランセット本体6の破断部10部分には、その前後の接続部に逆方向の力が発生し、破断部10部分がねじ切られる。
その後、図16から図17へと、基台部16の上面中央部が変形し、上述したように、破断部10から穿刺針カバー部9が引き抜かれ、破断部10部分に穿刺針11が表出する。
この時、つまりランセット本体6の破断部10に穿刺針11が表出される時に、本実施形態のホルダ挿入筒25では、その制止部47をランセットホルダ28の保持片45に対向させている。このため、破断部10から穿刺針カバー部9が引き抜かれる時に、ランセット本体6も前方側へと引かれるが、ランセットホルダ28の保持片45はホルダ挿入筒25の制止部47によって制止され、外方へと開く事はなく、したがって、ランセット本体6の保持が外れてしまうことはない。
その結果として、ランセット本体6の装着後はしっかりと保持することができる。
また、このように、ランセット本体6の装着後には、制止部47によって制止された保持片45が外方へと開く事がないので、保持片45を薄く(弱く)形成することが出来る。このため、ランセット本体6の装着時には保持片45を軽い力で外方へと開くことができ、容易に装着動作を行うことができる。
破断部10から穿刺針カバー部9が引き抜かれた時には、ランセット本体6による押し込み力が無くなるので、射出ロッド27はメインスプリング34に引かれて前方へと摺動し、後方側のロック爪54がロック体35の係合爪36と係合しロック状態を形成する。これにより、メインスプリング34に穿刺力が畜力された状態で、射出ロッド27がロックされ、穿刺の準備が完了する。
その後、図18に示すように、穿刺器具1が持ち上げられると、基台部16の穿刺針カバー部9が破断部10部分から外されて穿刺針11が表出する。
したがって、穿刺器具1を握り、穿刺針カートリッジ4に向けて押し下げ、持ち上げるだけで、簡単に穿刺針カートリッジ4の装着動作を実行できる。
次に、穿刺動作について以下で説明する。
操作ボタン5が前方側に押されると、操作体39の上傾斜面部42が、その対向位置に移動したロック体35の押出爪37を押し上げるので、ロック体35が負方向に回転する。すると、ロック体35の係合爪36が回転して、図19に示すように、ロック爪54との係合が外され、ロック状態が解除される。
ロック状態が解除されると、メインスプリング34の穿刺力が開放され、射出ロッド27は前端開口部3側へと勢いよく発射される。射出ロッド27は、その中部に設けた2個のケースストッパ当て55が、図11に示すように、穿刺位置リング44の内部に設けた2個のストッパ56に当接するまで摺動する。ランセット本体6の穿刺針11は、穿刺針カートリッジ4の前端から射出され、これにより穿刺が行われる。
この時、つまり、メインスプリング34により射出ロッド27が射出され穿刺が行われる時には、本実施形態のホルダ挿入筒25には、その待避孔46の前方側に、ランセットホルダ28の保持片45の外周方向への移動を制止させる制止部57を設け、この制止部57を前記保持片45に対向させる構成としている。
このため、メインスプリング34により射出ロッド27が射出され穿刺が行われる時には、この図19からも理解されるように、ランセットホルダ28の保持片45はホルダ挿入筒25の制止部57によって外方への動きが制止されるので、外方へと開く事はなく、ランセット本体6の保持が外れてしまうことはない。したがって、安全に穿刺が行われる。
この射出時に、射出ロッド27の穿刺カム31は、その中央部が穿刺カムストッパ50に当接して正方向に回転し、メインスプリング34を引き伸ばす。次の瞬間、メインスプリング34が収縮すると、射出ロッド27は、図20に示すように、穿刺カム31を介して後端開口部24側へと引かれ、穿刺針11がランセットケース7内へと引き戻される。
図19に戻って、穿刺後に、操作ボタン5がさらに押し込まれると、回動した押出爪37が本体ケース2に設けたロックピース上ストッパ58に当接するので、操作ボタン5は押し込めなくなる。このため、使用者は穿刺の終了を認識し、操作ボタン5から指を離すことになる。
図20は、廃棄動作の始まりの図である。
使用者が操作ボタン5から指を離すと、操作ボタン5はボタンスプリング40により穿刺動作前の位置まで戻される。ロック体35は回転し、その押出爪37はロックピース下ストッパ53に当接して操作体39の平面部41に対向する。
再び操作ボタン5が押されると、図21に示すように、操作体39の平面部41が押出爪37を前方側へと押し、ロック体35を軸支したメインロッド26を前方側へと摺動させる。
メインロッド26内で、射出ロッド27のケースストッパ当て55が穿刺位置リング44のストッパ56に当接すると、射出ロッド27と作動ロッド29が停止する。
メインロッド26は、図22に示すように、ロック体35の係合爪36前面に設けた押圧面59で作動ロッド29を前方側に摺動させながら、前方側への摺動を継続する。
本実施形態のホルダ挿入筒25には、その前端に、環状のランセット押出面60を設けている。このため、ランセット押出面60でランセットケース7の後端を押して、穿刺針カートリッジ4を本体ケース2外へと押し出すことができる。
ランセットケース7が前方側に押されると、摺動突起13を介してランセット本体6が前方側へと引かれる。すると、ランセット本体6は、すでに停止したランセットホルダ28の保持片45から離脱して引き抜かれる。
この時、つまり、ランセット本体6が保持片45から離脱する時、本実施形態のホルダ挿入筒25には、その制止部47の後方側に、ランセットホルダ28の保持片45を外周方向に待避させる四角形状の待避孔61を設け、この待避孔61を、保持片45に対向させる構成としている。
このため、ランセット本体6が保持片45から離脱する時には、この保持片45は外方へと開かれホルダ挿入筒25の待避孔61に待避されるので、ランセット本体6を軽い力で外すことができる。
その後、図23に示すように、ホルダ挿入筒25がランセットケース7を本体ケース2外へと完全に押し出すと、廃棄動作が完了する。
その結果として、操作ボタン5を押すだけで穿刺針カートリッジ4の廃棄動作を実施できる。
その後、使用者が操作ボタン5から指を外せば、メインスプリング34の復帰力によってメインロッド26が後方へと引き戻され、図13に示す初期状態に戻ることとなる。
なお、本実施形態においては、図13に示すように、ホルダ挿入筒25の待避孔46および待避孔61の前後方向寸法は、保持片45の前後方向寸法より大きくするとともに、待避孔46および待避孔61の前後方向に直する直方向寸法は、保持片45の前後方向に直する直方向寸法よりも大きく形成している。
このため、ランセットホルダ28の保持片45を、余裕をもって待避させることができる。
以上説明したように、本実施形態においては、操作ボタン5と射出ロッド27間のメインロッド26部分に回動自在に軸支され、射出ロッド27に係合する係合爪36と、操作ボタン5の前端側に当接する押出爪37を有するロック体35を設ける構成とした。
このため、一つの操作ボタン5で、ロック体35が二通りの動作を行うこととなる。つまり、操作ボタン5を操作すれば穿刺動作が実行され、その後、再び操作ボタン5を操作すればランセットの廃棄動作が行われることとなる。その結果として、きわめて使い勝手がよく操作性を高めることができる。
したがって、図3〜図5に示したように、使用者は、一度、本体ケース2の中央部を握ってしまえば、その状態のまま、握りを持ち替えること無く、穿刺針カートリッジ4の装着動作、穿刺動作、廃棄動作をおこなうことができる。しかも、穿刺動作、廃棄動作は、1つの操作ボタン5で操作することができる。
さらに本実施形態においては、ランセットホルダ28の前端には、外周方向に開く保持片45を設け、ホルダ挿入筒25には、ランセットホルダ28の保持片45を外周方向に待避させる待避孔46を設けるとともに、この待避孔46の後方側に、保持片45の外周方向への移動を制止させる制止部47を設けている。
このため、ランセット本体6をホルダ挿入筒25に差し込んでランセットホルダ28前端の保持片45に軽く押しつけると、この保持片45は外方へと開かれホルダ挿入筒25の待避孔46に待避された後、その弾性復帰によりランセット本体6を保持する。したがって、ランセット本体6を軽い力で装着することができる。
その後、保持片45はホルダ挿入筒の制止部47と対向配置されるため、この保持片45が外方に開くことがなく、したがって、ランセット本体6が外れてしまうことはない。
その結果として、本実施形態のホルダ挿入筒25によって、ランセット本体6を簡単に装着する事ができ、装着後はしっかりと保持することができるので、使い勝手がよく操作性を高めることができる。
したがって、本発明は、例えば、血糖値を測定するために人体に針を穿刺し血液を流出させる穿刺器具として広く活用が期待されるものである。
1 穿刺器具
2 本体ケース
2a ケースピース
2b ケースピース
3 前端開口部
4 穿刺針カートリッジ
5 操作ボタン
6 ランセット本体
7 ランセットケース
7a 押当部
8 接続部
9 穿刺針カバー部
10 破断部
11 穿刺針
12 ガイド突起
13 摺動突起
14 摺動溝
15 案内部
16 基台部
17 基台面部
18 側面部
19 可動面部
20 取付部
21 接続梁
22 ノッチ(切欠部)
23 凸部
24 後端開口部
25 ホルダ挿入筒
26 メインロッド
27 射出ロッド
28 ランセットホルダ
29 作動ロッド
29a 回動阻止部
30 作動スプリング
31 穿刺カム
32 軸部
33 軸部
34 メインスプリング
35 ロック体
36 係合爪
37 押出爪
38 ロック体スプリング
39 操作体
40 ボタンスプリング
41 平面部
42 上傾斜面部
43 ブッシュ
43a 押当面
44 穿刺位置リング
45 保持片
46 待避孔
47 制止部
48 停止爪
49 リブ
50 穿刺カムストッパ
51 押当部
52 メインロッドストッパ
53 ロックピース下ストッパ
54 ロック爪
55 ケースストッパ当て
56 ストッパ
57 制止部
58 ロックピース上ストッパ
59 押圧面
60 ランセット押出面
61 待避孔

Claims (10)

  1. 前端開口部を有する筒状の本体ケースと、
    前記本体ケース内に設けられるとともに、その前端側にホルダ挿入筒を有するメインロッドと、
    前記メインロッドの前記ホルダ挿入筒内に、その前端側のランセットホルダが装着された射出ロッドと、
    前記射出ロッドを前記本体ケースの前端開口部側に付勢する付勢体と、
    前記射出ロッドを前記前端開口部側に射出させる操作ボタンと
    備え、
    前記ランセットホルダの前端には、外周方向に開く保持片設けられており
    前記ホルダ挿入筒には、
    前記ランセットホルダの前記保持片を外周方向に待避させる第1の待避孔設けられているとともに、
    前記第1の待避孔の後方側に、前記保持片の外周方向への移動を制止させる第1の制止部設けられている
    穿刺器具。
  2. 前記ホルダ挿入筒の前記第1の待避孔の前後方向寸法は、前記保持片の前後方向寸法より大きく、
    前記第1の待避孔の前後方向に直する直方向寸法は、前記保持片の前後方向に直する直方向寸法よりも大きい、
    請求項1に記載の穿刺器具。
  3. 前記ホルダ挿入筒の前記第1の待避孔は、ランセットが前記保持片に保持される前の状態で、前記保持片に対向した構成とした、
    請求項2に記載の穿刺器具。
  4. 前記ホルダ挿入筒の第1の制止部は、ランセットの針が表出される時に、前記保持片に対向させる構成とした、
    請求項1から3のいずれか1つに記載の穿刺器具。
  5. 前記ホルダ挿入筒には、前記第1の待避孔の前方側に、前記保持片の外周方向への移動を制止させる第2の制止部設けられており前記第2の制止部は、前記付勢体により前記射出ロッドが射出される時に、前記保持片に対向させる構成とした、
    請求項1から4のいずれか1つに記載の穿刺器具。
  6. 前記ホルダ挿入筒には、前記第1の制止部の後方側に、第2の待避孔設けられている、請求項1から5のいずれか1つに記載の穿刺器具。
  7. 前記ホルダ挿入筒の前記第2の待避孔の前後方向寸法は、前記保持片の前後方向寸法より大きく、
    前記第2の待避孔の前後方向に直する直方向寸法は、前記保持片の前後方向に直する直方向寸法よりも大きい、
    請求項6に記載の穿刺器具。
  8. 前記ホルダ挿入筒の前記第2の待避孔は、ランセットが前記保持片から離脱する時に、前記保持片に対向させる構成とした、
    請求項7に記載の穿刺器具。
  9. 前記ホルダ挿入筒の前端には、ランセットを押し出す押出面形成されている
    請求項1から8のいずれか1つに記載の穿刺器具。
  10. 前記ランセットホルダの前端側は、前端に開口部を有する有底筒状とし、その底面にランセットの押当部形成されている
    請求項1から9のいずれか1つに記載の穿刺器具。
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