JP2015173640A - 苗移植機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】整地装置は、前記エンジンからの動力が伝達される伝動ケースと、該伝動ケースの両側面から側方に向けて突出して設けられるボス部からオイルシールを介して側方に向けて突出して設けられる駆動軸と、該駆動軸に固定される複数の整地ロータと、前記駆動軸を回転可能に支持する支持アームを備え、前記支持アームは、前記駆動軸と該支持アームとの間に設けられるベアリングを収容するとともに、該ベアリングの両側部に設けられるオイルシールを収容する筒状のサイドケースを備え、前記サイドケースの外側端部を覆う保護部材を設ける。
【選択図】図7
Description
図1に示すように、田植機1は、エンジン2、動力伝達部3、植付部4及び昇降部5を備える。植付部4は、昇降部5を介して機体に連結されており、昇降部5によって上下方向に昇降可能である。植付部4には、動力伝達部3を介してエンジン2からの動力が伝達される。田植機1は、エンジン2の駆動によって走行しながら、植付部4によって圃場に苗を植え付ける。
植付部4における植え付け位置前方には複数のフロート11が配置される。植付部4において、フロート11の前方に整地装置20が配置されている。
また、主変速機構13の出力軸から駆動軸9を介してリアアクスルケース10に動力が伝達される。リアアクスルケース10から後方に向けて整地駆動軸18が延出され、整地駆動軸18とユニバーサルジョイント等を介して連動連結される整地伝動軸19に動力が伝達される。そして、整地伝動軸19により整地装置20が駆動される。
リンク支軸31は、両端部においてアーム35を介して植付フレーム4aに回動自在に支持される。このように、支持リンク機構30では、リンク支軸31の回動に伴って、リンク32が回動して支持アーム33が上下動することで整地装置20の植付フレーム4a(植付部4)に対する高さを変更可能である。
駆動軸23は、伝動ケース22の両側面から側方に向けて突出するロータ入力軸25と、ロータ入力軸25に接続され、両側方に延びるロータ駆動軸26と、ロータ入力軸25とロータ駆動軸26とを接続するジョイント27によって構成される。ロータ入力軸25及びロータ駆動軸26のジョイント27との接続は、それぞれスプライン嵌合によって実現されている。
円筒部40bの内周面には、伝動ケース22内を密封するオイルシール50、及び、入力軸21を回転自在に支持するベアリング51・51が開口側から順に配置される。
このように、ジョイント27の拡径部27aの開放部を伝動ケース22のボス部43に被せて配置することで、オイルシール53までの経路をラビリンス状に形成している。
例えば、伝動ケース22に給油口を設けることで、伝動ケース22を組み付けた後にケース内に潤滑油を充填することができる。
従って、ジョイント27の内側端部の開放部から内部に侵入してボス部43の開口に向かう経路は、夾雑物の進行方向(伝動ケース22の外側から内側に向かう方向)と逆方向となる。そして、ボス部43の外側端部からオイルシール53に向かう侵入方向は、さらにその逆方向となる。このように、ジョイント27を設けることによって、伝動ケース22のオイルシール53へ到達する経路を夾雑物の進行方向と逆方向となるようなラビリンス構造にしている。
さらに、ジョイント27の拡径部27aによって夾雑物の進路を物理的に遮っていることから、ジョイント27の内側端部に到達する夾雑物の量を低減できる。これとともに、回転体として配置されるジョイント27の外周に沿って夾雑物が進むこととなり、夾雑物が拡径部27aを越える際に、回転の遠心力を夾雑物がジョイント27から離れる方向に作用させることで、夾雑物をジョイント27から振り落とす効果も期待できる。
そして、ジョイント27とボス部43の隙間に夾雑物が侵入した際でも、摺動部56により夾雑物を粉砕することができる。従って、ジョイント27の内部に夾雑物が侵入したとしても、摺動部56のスクレーパー効果によって粉砕し、オイルシール53に到達することを防止でき、駆動軸23に絡みつくことを防止できる。
図6に示すように、ジョイント27の拡径部27aの内側端部にさらに拡径する突起57を設けることで、夾雑物をジョイント27の開放部に到達させないための物理的な障害物として機能させることができる。また、摺動部56におけるボス部43の外周面に溝58を設けることで、摺動部56で粉砕された後の細かい夾雑物を一時的に溜めることができる。
以上のように、伝動ケース22とジョイント27の間のラビリンス構造をより複雑にすることで、オイルシール53に到達する夾雑物の量をさらに低減することが可能である。
サイドケース60は、駆動軸23を回転自在に支持するベアリング61及びベアリング61の両側部に配置されるオイルシール62を収容する。サイドケース60内では、駆動軸23の断面形状に応じた開口を有し、かつ、円形状の外周面を有するカラー63が駆動軸23に固定され、カラー63の外周面にベアリング61及びオイルシール62が固定されている。
このように、サイドケース60の両端の開口に保護部材64をそれぞれ設けることで、オイルシール62までの経路をラビリンス状に形成している。
従って、保護部材64の内側端部の開放部から内部に侵入してサイドケース60の開口に向かう経路は、夾雑物の進行方向(サイドケース60の外側から内側に向かう方向)と逆方向となる。そして、サイドケース60の外側端部からオイルシール62に向かう侵入方向は、さらにその逆方向となる。このように、保護部材64を設けることによって、サイドケース60のオイルシール62へ到達する経路を夾雑物の進行方向と逆方向となるようなラビリンス構造にしている。
また、夾雑物は、整地ロータ24から駆動軸23に沿って保護部材64の中央部64bに向けて進み、さらに中央部64aから外周部64bに到達するときに、中央部64aの凹みを越える必要がある。つまり、中央が凹んだ形状を有する保護部材64によって、夾雑物の進行に抵抗を付与することができる。
そして、保護部材64は、駆動軸23(ロータ駆動軸26)に固定されることで、保護部材64をサイドケース60に対して回転させることができる。これにより、保護部材64の開放部から、保護部材64の内周面とサイドケース60の外周面との間に侵入した夾雑物を細かく砕くことができる。
Claims (4)
- エンジンから動力の伝達を受けて駆動する整地装置を備え、
前記整地装置は、前記エンジンからの動力が伝達される伝動ケースと、該伝動ケースの両側面から側方に向けて突出して設けられるボス部からオイルシールを介して側方に向けて突出して設けられる駆動軸と、該駆動軸に固定される複数の整地ロータと、前記駆動軸を回転可能に支持する支持アームを備え、
前記支持アームは、前記駆動軸と該支持アームとの間に設けられるベアリングを収容するとともに、該ベアリングの両側部に設けられるオイルシールを収容する筒状のサイドケースを備え、
前記サイドケースの外側端部を覆う保護部材を設けることを特徴とする苗移植機。 - 前記保護部材は、前記駆動軸に固定されるとともに、前記サイドケースに対して回転駆動される請求項1に記載の苗移植機。
- 前記保護部材の開放端部は、前記サイドケースの外側端部の開放方向と反対向きになるように設けられる請求項1又は2に記載の苗移植機。
- 前記サイドケース内にグリスが充填される請求項1から3の何れか一項に記載の苗移植機。
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2014
- 2014-03-14 JP JP2014052806A patent/JP6181583B2/ja active Active
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