JP2015173306A - 電子回路 - Google Patents
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Abstract
Description
図1及び図2を参照して、この発明の実施の形態1の電子回路について説明する。
図中、21は第1入力端子である。第1入力端子21と第1出力端子31a間に、第1回路部11が介在されている。第2入力端子22と第1出力端子31b間に、第2回路部12が介在されている。第1回路部11及び第2回路部12により、信号入出力回路部1が構成されている。
第3入力端子23に入力された信号は、第1入力端子21から信号入出力回路部1に入力される。この入力信号は、第1回路部11を通過して、第1出力端子31aから出力される。
図3は、比較対象として、図1に示す信号入出力回路部1において、第1回路部11を通過する信号の周波数に対する位相特性を示す特性線I(第1特性線)と、第2回路部12を通過する信号の周波数に対する位相特性を示す特性線II(第2特性線)とを示している。横軸は、信号の周波数f[Hz]を基準周波数f0[Hz]で除すことで規格化した規格化周波数f/f0の値を示している。縦軸は、各回路部を通過する信号の通過位相[°]の値を示している。
これにより、第3特性線の傾き値が第2特性線の傾き値よりも第1特性線の傾き値に近い値となるように第1移相器4の移相量及び第2移相器5の移相量を調整することで、広い周波数帯域に亘って位相誤差を小さくすることができる。
図5及び図6を参照して、合成分配回路部の入力端子側に位相誤差補正回路部を接続した電子回路について説明する。
図中、1aは合成分配回路部(信号入出力回路部)である。合成分配回路部1aは、第1入力端子21a,21bに入力された信号を合成して、第1出力端子31a〜31dにそれぞれ分配して出力するものである。また、合成分配回路部1aは、第2入力端子22a,22bに入力された信号を合成して、第1出力端子31a〜31dにそれぞれ分配して出力するものである。
第3入力端子23a,23bに入力された信号は、第1入力端子21a,21bから合成分配回路部1aに入力される。合成分配回路部1aは、この入力信号を合成して、第1出力端子31a〜31dにそれぞれ分配して出力する。
これにより、第3特性線の傾き値が第2特性線の傾き値よりも第1特性線の傾き値に近い値となるように第1移相器4a,4bの移相量及び第2移相器5a,5bの移相量を調整することで、広い周波数帯域に亘って位相誤差を小さくすることができる。
ここで、位相誤差補正回路部は、他の信号経路よりも通過する信号の周波数に対する通過位相特性を示す特性線の傾き値が小さい少なくとも1つの信号経路の入力端子側に接続したものとしてもよい。また、第1移相器及び第2移相器の移相量は、位相誤差補正回路部を接続した信号経路を通過する信号の周波数に対する通過位相特性を示す特性線の傾き値が、通過する信号の周波数に対する通過位相特性を示す特性線の傾き値が最も大きい信号経路の特性線の傾き値と一致するように移相量を設定したものとしてもよい。
図7及び図8を参照して、合成分配回路部の出力端子側に位相誤差補正回路部を接続した電子回路について説明する。
図中、1bは合成分配回路部(信号入出力回路部)である。合成分配回路部1bは、第1入力端子21a〜21dに入力された信号を合成して、第1出力端子31a,31bにそれぞれ分配して出力するものである。また、合成分配回路部1bは、第1入力端子21a〜21dに入力された信号を合成して、第2出力端子32a,32bにそれぞれ分配して出力するものである。
第1入力端子21a〜21dに入力された信号は、合成分配回路部1bに入力される。合成分配回路部1bは、この入力信号を合成して、第1出力端子31a,31bにそれぞれ分配して出力する。また、合成分配回路部1bは、この入力信号を合成して、第2出力端子32a,32bにそれぞれ分配して出力する。
これにより、第3特性線の傾き値が第2特性線の傾き値よりも第1特性線の傾き値に近い値となるように第1移相器4a,4bの移相量及び第2移相器5a,5bの移相量を調整することで、広い周波数帯域に亘って位相誤差を小さくすることができる。
図9及び図10を参照して、キャパシタ及びインダクタなどの回路素子(いわゆる「集中定数素子」)を用いて位相誤差補正回路部を構成した電子回路について説明する。なお、実施の形態2と同様の構成部材には同一符号を付して説明を省略する。
すなわち、第3特性線の傾き値が第2特性線の傾き値よりも第1特性線の傾き値に近い値となるように第1移相器41a,41bの移相量及び第2移相器51a,51bの移相量を調整することで、広い周波数帯域に亘って位相誤差を小さくすることができる。
これにより、実施の形態2の電子回路200と同様に、第3特性線の傾き値が第2特性線の傾き値よりも第1特性線の傾き値に近い値となるように第1移相器41a,41bの移相量及び第2移相器51a,51bの移相量を調整することで、広い周波数帯域に亘って位相誤差を小さくすることができる。
図11及び図12を参照して、集中定数素子を用いて他の位相誤差補正回路部を構成した電子回路について説明する。なお、実施の形態2と同様の構成部材には同一符号を付して説明を省略する。
すなわち、第3特性線の傾き値が第2特性線の傾き値よりも第1特性線の傾き値に近い値となるように第1移相器42a,42bの移相量及び第2移相器52a,52bの移相量を調整することで、広い周波数帯域に亘って位相誤差を小さくすることができる。
これにより、実施の形態2の電子回路200と同様に、第3特性線の傾き値が第2特性線の傾き値よりも第1特性線の傾き値に近い値となるように第1移相器42a,42bの移相量及び第2移相器52a,52bの移相量を調整することで、広い周波数帯域に亘って位相誤差を小さくすることができる。
Claims (6)
- 第1信号経路を通過する信号の周波数に対する通過位相特性を示す第1特性線の傾き値が、第2信号経路を通過する信号の前記周波数に対する通過位相特性を示す第2特性線の傾き値と異なる値になるように設定された信号入出力回路部と、
入力信号の位相を進ませる第1移相器と、該第1移相器に対して直列に接続され、かつ前記入力信号の位相を遅らせる第2移相器とを有し、前記第2信号経路に接続された位相誤差補正回路部とを具備し、
前記第1移相器及び前記第2移相器の移相量を、前記位相誤差補正回路部及び前記第2信号経路を通過する信号の前記周波数に対する通過位相特性を示す第3特性線の傾き値が、前記第2特性線の傾き値よりも前記第1特性線の傾き値に近い値となるように設定してなる
ことを特徴とする電子回路。 - 前記第1移相器及び前記第2移相器の移相量を、互いに等しい移相量に設定してなることを特徴とする請求項1記載の電子回路。
- 前記第1移相器は、第1誘導素子の一端部を挟んで直列に第1容量素子及び第2容量素子を接続し、かつ前記第1誘導素子の他端部を電気的に接地したT型回路に構成してなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子回路。
- 前記第1移相器は、第5容量素子と、一端部を該第5容量素子の一端部と接続し、かつ他端部を電気的に接地した第3誘導素子と、一端部を前記第5容量素子の他端部と接続し、かつ他端部を電気的に接地した第4誘導素子とを具備するπ型回路に構成してなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子回路。
- 前記第2移相器は、第6容量素子の一端部を挟んで直列に第5誘導素子及び第6誘導素子を接続し、かつ前記第6容量素子の他端部を電気的に接地したT型回路に構成してなることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の電子回路。
- 前記第2移相器は、第2誘導素子と、一端部を該第2誘導素子の一端部と接続し、かつ他端部を電気的に接地した第3容量素子と、一端部を前記第2誘導素子の他端部と接続し、かつ他端部を電気的に接地した第4容量素子とを具備するπ型回路に構成してなることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の電子回路。
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