JP2015170934A - 信号処理装置および信号処理支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、入力信号にディジタル信号処理を実時間で施す信号処理装置と、外部からそのディジタル信号処理の形態の設定や更新を指示し、あるいは支援する信号処理支援装置とに関し、低廉化および小型化に併せて、多様かつ広範なニーズや方式に対する柔軟な適応性と実時間性とが高く維持可能であることを目的とする。【解決手段】入力信号に施されるべきディジタル信号処理の形態を決定する制御手段と、前記制御手段の配下で、前記入力信号に前記ディジタル処理を施す処理手段とを備え、前記制御手段は、外部に配置された処理装置によって指示された形態、または前記処理装置とのリンクを介する連係で定まりもしくは与えられる形態に優先して、前記ディジタル処理の形態を設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、入力信号にディジタル信号処理を実時間で施す信号処理装置と、外部からそのディジタル信号処理の形態の設定や更新を指示し、あるいは支援する信号処理支援装置とに関する。
移動通信システムの無線基地局には、電気通信事業者毎に異なる周波数配置やチャネル構成に柔軟に適応可能なハードウェアが備えられ、そのハードウェアに対してソフトウェアにより所望の変復調、信号判定等の形態を指示するソフトウェア無線が適用されている。
このようなソフトウェア無線を実現する技術は、実時間性が高いディジタル信号処理の高度の進展と、このようなディジタル信号処理を実現可能なDSP(Digital Signal Pocessor) 等の低廉化とに応じて、無線通信系だけではなく有線伝送系にも多様に適用される可能性が高い。
特に、チャネル構成、周波数配置、ゾーン構成等の多様な変更に対して煩雑な作業を伴うことなく柔軟に、かつ安価に適応可能であることが要求される通信系には、ソフトウェア無線機が積極的に適用される可能性が高い。
図5は、従来のソフトウェア無線機の構成例を示す図である。
図において、アンテナ61の給電点は無線部62のアンテナ端子に接続され、その無線部62の復調出力および変調入力は、信号処理部70の復調入力および変調出力にそれぞれ接続される。信号処理部70のAF端子には、レシーバ63およびマイク64が接続される。さらに、信号処理部70の制御端子には、操作表示部65が接続される。
また、上記信号処理部70は、以下の要素から構成される。
(1) 無線部62の復調出力および変調入力に接続されたFPGA71
(2) FPGA71の第一のポートに接続された第一の入出力ポートを有するDSP72
(3) FPGA71の第二のポートと上記DSP72の第二の入出力ポートとにそれぞれ接続されたサブプロセッサ73
(4) DSP72の第三の入出力ポートに接続された第一のポートを有する符復号化部74
(5) サブプロセッサ73の通信ポートに接続された通信ポートに接続され、かつ上記レシーバ63およびマイク64に接続されたたAF端子に併せて、操作表示部65に接続された制御端子を有するメインプロセッサ75
(6) メインプロセッサ75のコプロセッサとして備えられたアプリ制御プロセッサ76
(7) アプリ制御プロセッサ76のバス端子に接続されたアプリバンク77
このような構成のソフトウェア無線機では、メインプロセッサ75は、組み込まれたOS(オペレーティングシステム)の配下に組み込まれたアプリケーションを実行する。各部は、このようなアプリケーションの実行の下で以下の通りに連係する。
アプリ制御プロセッサ76は、アプリバンク77に予め格納されたソフトウェアおよび制御情報を参照することによって、後述するようにFPGA71、DSP72、サブプロセッサ73および符復号化部74の振る舞いを決定するために必要な処理を行い、その処理の結果(以下、「アプリモード」という。)をメインプロセッサ75に引き渡す。
メインプロセッサ75は、以下の処理を行う。
(1) 操作表示部65を介してユーザと対話することにより、上記アプリモードの生成に必要な指示や情報を適宜アプリ制御プロセッサ76に引き渡す。
(2) このようにして操作表示部65を介する対話の下で得られた情報と、既述のアプリモードとに基づいて、図5に示すソフトウェア無線機によって行われるべき変調・復調・信号判定・同期制御等の形態を求め、サブプロセッサ73に引き渡す。
サブプロセッサ73は、上記変調・復調・信号判定・同期制御等の形態に適合する制御情報をFPGA71およびDSP72に引き渡す。
一方、アンテナ61に到来した受信波は、無線部62によってホモダイン検波あるいはヘテロダイン検波され、その受信波をベースバンド領域で示すディジタルベースバンド信号に変換される。
FPGA71は、サブプロセッサ73によって引き渡された変調・復調の形態に適応する変復調処理を上記ベースバンド信号に施し、復調信号を生成する。
DSP72は、同様にしてサブプロセッサによって引き渡された信号判定・同期制御等の形態に適応した信号処理をその復調信号に施して信号判定を行うことにより、シンボル列を生成する。
符復号化部74は、上述したようにメインプロセッサ75によって引き渡された伝送路符復号化の方式に基づいて、上記シンボル列で示される伝送情報に誤り訂正復号化の処理を行い、無線伝送路の伝送品質やその変動に起因するビット誤りを訂正を図りつつ、音声信号に変換してレシーバ63に与える。
なお、マイク64を介して入力された音声信号で変調された送信波の生成についても、上記の処理と反対の処理がメインプロセッサ75の主導の下で各部が連係することによって、同様に実現される。
したがって、従来のソフトウェア無線機では、メインプロセッサ75の主導の下で各部が連係し、その過程で設定され得る変調・復調、信号判定・同期制御等の形態に基づいて無線部62が稼働することによって、多様な無線伝送路に対する適応が実現される。
本発明に関連性がある先行技術として、以下に列記する特許文献1〜5があった。
(1) 「各無線通信方式に対応したソフトウェアがロードされることにより、各無線通信方式を実現するコンフィギュアラブル無線通信手段と、少なくともソフトウェアを複数の無線通信方式により取得し得る基本モジュールと、前記基本モジュールを使って必要に応じて取得され、前記コンフィギュアラブル無線通信手段にロードされたとき、前記コンフィギュアラブル無線通信手段を、前記基本モジュールによって取得し得るデータに比して、より高性能のアプリケーションを実現するためのデータを取得し得るものに構築する、ソフトウェア構成の拡張モジュールと、前記拡張モジュールを格納する書き換え可能な記憶手段とを具備する」ことにより、「複数の通信方式を利用可能なソフトウェア無線機において、ソフトウェアのダウンロードと管理を簡易な構成で効率的に行うことができる」点に特徴があるソフトウェア無線機…特許文献1
(2) 「無線処理機能の一部が構成されたハードウエア回路と、前記無線処理機能の別の一部が構成されるリコンフィギュラブル回路とをそれぞれ有する複数のリコンフィギュラブル部と、前記リコンフィギュラブル部を相互に接続するために接続仕様を変更可能なスイッチ回路を有する拡張インタフェース部と、前記リコンフィギュラブル回路の論理およびスイッチ回路の接続仕様を変更するための論理情報を記憶する記憶部と、装置の外部から供給される前記論理情報を、前記記憶部にダウンロードする制御部とを備えいる」ことにより、「ソフトウエア無線装置の無線処理機能の拡張性を向上することで、ソフトウエア無線装置の消費電力を削減する」点に特徴があるソフトウエア無線装置…特許文献2
(3) 不揮発性メモリを備える無線端末装置がプログラムサーバから通信ソフトウェアをダウンロードする方法であって、前記無線端末装置の通信方式を第1の通信方式から前記不揮発性メモリに基本モジュールが格納されていない第2の通信方式へ切り替えるために、前記プログラムサーバに対して前記第2の通信方式の通信ソフトウェアを要求し、前記第1の通信方式で前記第2の通信方式の通信ソフトウェアの中の基本モジュールを受信し、前記第1の通信方式の伝送レートよりも前記第2の通信方式の伝送レートの方が低かった場合には、前記第1の通信方式で前記第2の通信方式の通信ソフトウェアの中の拡張モジュールを受信し、前記第1の通信方式の伝送レートよりも前記第2の通信方式の伝送レートの方が高かった場合には、前記受信した第2の通信方式の基本モジュールを利用して前記第2の通信方式の拡張モジュールを受信し、受信した第2の通信方式の基本モジュールおよび拡張モジュールを前記不揮発性メモリに格納する」ことにより、「通信ソフトウェアのダウンロード時間を短縮し、かつソフトウェア無線端末装置が備えるメモリ容量を削減する」点に特徴がある通信ソフトウェアのダウンロード方法…特許文献3
(4) 「無線信号を送受信する第1無線部と、前記第1無線部で送受信される無線信号の信号処理内容を再定義可能な再定義可能部と再定義不可能な再定義不可能部とを有するリソース部と、前記再定義可能部に信号処理内容を再定義する制御を行うリソース制御部と、前記第1無線部、前記リソース部及び前記リソース制御部を制御する第1制御部と、を有するソフトウェア無線機と、所定の技術基準適合認定によって許可され、無線信号を送受信する第2無線部と、前記第2無線部を制御する第2制御部と、を有するセルラー方式無線機と、
通信を確立するのに必要な制御信号を前記第1及び第2制御部間で伝送する制御信号線と、を備える」ことにより、「一部の無線機が発信規制などを受けても、他の無線機の通信サービスの品質が低下しないようにする」点に特徴がある無線通信端末…特許文献4
(5) 移動体に搭載され、複数種類からなる複数の無線チャネルを形成するソフトウエア無線機と、通信端末が接続された上記移動体中のネットワークとを連接する通信連接装置、上記ソフトウエア無線機の諸元の設定及び制御を行う無線機制御装置、上記通信端末によって使用される論理的な無線通信系と上記無線チャネルとの対応付けを管理すると共に上記ソフトウエア無線機の諸元を管理する通信管制装置を備え、上記通信連接装置は、上記通信管制装置の管理する論理的な無線通信系と上記無線チャネルとの対応付けに基づき、上記論理的な無線通信系により上記通信端末から伝送される無線伝送情報を上記無線チャネルに割当てると共に、上記通信端末から伝送される上記ソフトウエア無線機を制御する無線機制御情報を上記無線機制御装置に出力するよう構成され、上記無線機制御装置は、上記通信管制装置の管理するソフトウエア無線機の諸元に基づき、上記ソフトウエア無線機の諸元の設定を行うと共に、上記無線機制御情報に基づき上記ソフトウエア無線機を制御するように構成される」ことにより、「異種複数の無線機をネットワークに連接し、音響機器、データ端末、制御端末などからの各種情報、無線機制御情報などのネットワークからのマルチメディア情報をそのデータ種別および指定された論理的な無線通信系情報に従い、適切な無線伝送ルートへのルーティングを実施し、ネットワーク情報を無線機にて伝送可能にした」点に特徴がある無線機管制システム…特許文献5
特開2005−223788号公報 特開2007−221449号公報 特開2007−281896号公報 特開2004−128559号公報 特開2004−032478号公報
ところで、上述した従来のソフトウェア無線機では、以下に列記する課題があり、これらの何れもが十分には解決されていなかった。
(1) 多様な変復調方式等に対する柔軟な適応が可能となるためには、メインプロセッサ75とサブプロセッサ73との双方に高い処理量が要求され、所望の価格性能比の確保が容易には達成されなかった。
(2) 適応すべき変復調方式等が限られた少ないものであっても、信号処理部70が備えられなければならないために、特殊仕様のICの開発などによって汎用性の無い部品を使用するなどの手段が必要となって、所望の価格性能比が達成され難く、しかも、物理的なサイズや重量が大きめにならざるを得なかった。
(3) 実装性およびランニングコスト(電力を含む。)の十分な削減は実現され難かった。
(4) リアルタイム性が確保されるべき変復調等のディジタル信号処理については、コスト、実装性その他の制約の下で十分には柔軟性や拡張性が実現され難かった。
本発明は、低廉化および小型化に併せて、多様かつ広範なニーズや方式に対する柔軟な適応性と実時間性とが高く維持可能である信号処理装置および信号処理支援装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明では、制御手段は、入力信号に施されるべきディジタル信号処理の形態を決定する。処理手段は、前記制御手段の配下で、前記入力信号に前記ディジタル処理を施す。前記制御手段は、外部に配置された制御装置によって指示された形態、または前記制御装置とのリンクを介する連係で定まりもしくは与えられる形態に優先して、前記ディジタル処理の形態を設定する。
すなわち、入力信号に施されるべきディジタル信号処理の形態は、外部に配置された制御装置によって指示され、あるいはその制御装置との連係の下で与えられる形態に優先的に設定される。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の信号処理装置において、前記制御手段は、前記連係を行わないとき、または前記信号処理装置が単体で稼働するときに、前記制御手段の仲介の下で、前記ディジタル処理の形態を設定する。
すなわち、入力信号に施されるディジタル信号処理は、そのディジタル信号処理の形態が外部の制御装置との連係の下で与えられる場合であっても、共通の処理手段が制御手段の配下で同様に作動することによって実現される。
請求項3に記載の発明では、リンク形成手段は、入力信号にディジタル信号処理を施す信号処理装置との間にリンクを形成する。制御手段は、前記ディジタル信号処理に代えて前記入力信号に施されるべきディジタル信号処理の形態を求め、前記リンクを介して前記信号処理装置に、前記形態を指示する。
すなわち、本発明に係る信号処理支援装置は、リンクを介して連係する信号処理装置に対して、入力信号に施されるべきディジタル信号処理の形態を適宜指示することができる。
上述したように、本発明が適用された信号処理装置によって入力信号に施され得るディジタル信号の形態は、その信号処理装置に備えられた制御手段によって決定される形態だけではなく、上記制御装置との連係の下で多様にあるいは広範に設定され得る。しかも、このような信号処理は、あくまでも、信号処理装置に本来備えられている処理手段によって行われる。
また、本発明が適用され、かつ多様な入力信号に個別に対応した信号処理装置のビルディングブロック方式と、これらの信号処理装置の全てまたは一部に外部の制御装置が適宜組み合わせられることにより、所望の広範なディジタル信号処理が安価に実現可能となる。
さらに、本発明が適用された信号処理装置では、入力信号に施すべきディジタル信号処理の形態は、その信号処理装置が単独で稼働する場合より多様となり、拡張性や柔軟性が高められる。
したがって、本発明が適用された装置やシステムでは、多様な入力信号に所望の形態によるディジタル信号処理が柔軟に施され、かつコストが無用に増加することなく、しかも、実時間性が大幅に損なわれることなく機動性が向上し、拡張性や性能が高く確保される。
本発明の一実施形態を示す図である。 本実施形態の動作を説明する図である。 本実施形態における内蔵プロセッサの動作フローチャートである。 本実施形態における外部プロセッサの動作フローチャート図である。 従来のソフトウェア無線機の構成例を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す図である。
図において、図5に示すものと同じ要素については、同じ符号を付与し、ここでは、その説明を省略する。
本実施形態と図5に示す従来例との構成の相違点は、以下の点にある。
(1) 無線部62に代えて、ディジタル無線機10が備えられる。
(2) 信号処理部70に代えて、上記ディジタル無線機10に対して着脱可能に構成された外部制御部20が備えられる。
ディジタル無線機10は、以下の要素から構成される。
(1) 図5に示すサブプロセッサ73に代わる内蔵プロセッサ11
(2) 内蔵プロセッサ11のバス(またはポート)に接続され、かつ外部との接続を可能とするコネクタ(または通信ポート)を有するタイミング制御部12
(3) 内蔵プロセッサ11の特定の入出力ポートに接続された操作表示部13
(4) 内蔵プロセッサ11に対して、図5に示すサブプロセッサ11と同様に接続されたFPGA71、DSP72、符復号化部74、無線部62、レシーバ63およびマイク64
外部制御部20は、以下の要素から構成される。
(1) 図5に示すメインプロセッサ75に代えて備えられた外部プロセッサ21
(2) 操作表示部65に代わる操作表示部65A
(3) 外部プロセッサ21のバスに接続され、かつ既述のタイミング制御部12との接続に供されるコネクタ(または通信ポート)を有するタイミング制御部22
(4) 外部プロセッサ21に対して、図5に示すメインプロセッサ75と同様に接続されたアプリ制御プロセッサ76およびアプリバンク77A(図5に示すアプリバンク77に代えて備えられる。)
図2は、本実施形態の動作を説明する図である。
図3は、本実施形態における内蔵プロセッサの動作フローチャートである。
図4は、本実施形態における外部プロセッサの動作フローチャートである。
以下、図1ないし図4を参照して本実施形態の動作を説明する。
本発明の特徴は、本実施形態では、以下の点にある。
(1) ディジタル無線機10が外部制御部20と連係することなく単体で作動する状態で、内部プロセッサ11が行う処理と、その処理の下で行われる各部の連係
(2) ディジタル無線機10にタイミング制御部12、22を介して外部制御部20が接続された状態における外部プロセッサ21と内蔵プロセッサ11との連係と、その連係の下で行われる各部の振る舞い
なお、以下では、アンテナ61に到来した受信波の処理のために各部が連係して行う処理(以下、「受信処理」という。)について説明するが、アンテナ61を介して送信されるべき送信波の生成のために各部が連係して行う「送信処理」については、一般的に、上記受信処理と反対の処理であるので、省略する。
内蔵プロセッサ11には、ディジタル無線機10が単体で稼働する過程で適応が要求され得る全ての変調・復調・信号判定・同期制御等の組み合わせの形態が予めソフトウェアS1〜Snとして組み込まれる。
一方、DSP72には、ディジタル無線機10が単体で稼働する状態で所望の無線伝送路の形成のために適用され得る以下の項目の全てに個別に対応したソフトウェア(以下、「信号処理プログラム」)p1〜pnが予め組み込まれる。
ディジタル無線機10の各部は、そのディジタル無線機10が単体で稼働する過程では、以下の通りに連係する。
無線部62は、アンテナ61に到来した受信波を復調し、その受信波をベースバンド領域で示すディジタルベースバンド信号を生成する(図2(1))。
内蔵プロセッサ11は、以下の処理を行う。
(1) 操作表示部13を介してユーザと対話し、その対話の下で得られた情報に基づいて、上記ソフトウェアS1〜Snの内、好適なソフトウェアSaを選択して実行を開始する。(図2(2),図3ステップS1)
(2) そのソフトウェアSaの実行によって選択された変調・復調・信号判定・同期制御等の組み合わせCaを特定する(図2(3),図3ステップS2)。
(3) このような組み合わせCaとして定まる伝送路符復号化の方式を求め、符復号化部74に引き渡す(図2(4),図3ステップS3)。
(4) 上記組み合わせCaに適合した制御情報IaをFPGA71およびDSP72に引き渡す(図2(5),図3ステップS4)。
FPGA71は、このような制御情報Iaで示される変復調処理を上記ディジタルベースバンド信号に施し、復調信号を生成する(図2(6))。
DSP72は、同様の制御情報Iaに適応した信号処理(上記ソフトウェアSaに対応した信号処理プログラムpaの実行によって実現される。)をその復調信号に施すことによって信号判定を行い、シンボル列を生成する(図2(7))。
符復号化部74は、既述の制御情報Iaで示される伝送路符復号化の方式に基づいて、このようなシンボル列で示される伝送情報に誤り訂正復号化の処理を施し、無線伝送路の伝送品質やその変動に起因するビット誤りの訂正を図り、その結果として得られる伝送情報を音声信号に変換してレシーバ63に与える(図2(8))。
このようにディジタル無線機10では、DSP72にはディジタル無線機10が単体で稼働する過程で実行し得る全ての信号処理プログラムp1〜pnが予め組み込まれ、しかも、FPGA71、DSP72および符復号化部74が内蔵プロセッサ11の主導の下で連係することによって、所望の方式による変復調、信号判定、同期制御等による無線伝送路の形成が柔軟にかつ安価に形成される。
すなわち、実時間性が要求されるディジタル信号処理と、そのディジタル信号処理の選定やきっかけを与える処理とは、それぞれFPGA71、DSP72および符復号化部74と、内蔵プロセッサ11とによる分散処理として実現される。
したがって、ディジタル無線機10は、このような分散処理の実現に必要な資源の組み込みが可能である限り、単体のソフトウェア無線機として機能し、コスト、実装性等の制約に阻まれることなく高い柔軟性や拡張性を有する。
ところで、「ディジタル無線機10に組み込まれた資源ではサポートできない方式」による無線伝送路の形成が必要である場合には、そのディジタル無線機10に備えられたタイミング制御部12に既述のタイミング制御部22(外部制御部20)が接続され、以下の通りに各部が連係することによって、ソフトウェア無線機としての機能や性能が拡張される。
ディジタル無線機10では、内蔵プロセッサ11は、タイミング制御部12を介して外部から所定の信号が入力されるきっかけ(割り込み信号であってもよい。)を監視し(図3ステップS5)、このようなきっかけを識別して、所定の処理(以下、「スレーブ処理」という。)を起動する(図2(a),図3ステップS6)。
一方、外部制御部20は、ディジタル無線機10と連係して稼働すべき場合には、その外部制御部20に備えられたタイミング制御部22が上記タイミング制御部12に人為的に接続され、あるいは対向する状態に設定される。
外部制御部20では、外部プロセッサ21は、定常的に稼働している状態では、タイミング制御部22を介してディジタル無線機10に、「そのディジタル無線機10との連係の要求」を意味する情報(以下、「連係要求」という。)を所定の頻度や契機で送出する(図2(b),図4ステップS1)。
ディジタル無線機10では、内蔵プロセッサ11は、上記「スレーブ処理」の過程でこのような「連係要求」を識別する図2(c),と、タイミング制御部12、22を介して外部プロセッサ21宛に「連係要求応答」を送出する(図2(d),図3ステップS7)。
なお、以下では、このようなディジタル無線機10(内蔵プロセッサ11)と外部制御部20(外部プロセッサ21)との間における情報の引き渡しのために供され、かつタイミング制御部22、12を介して形成されるリンクを「モジュール間リンク」という。
外部制御部20では、外部プロセッサ21は、上記「連係要求応答」を識別すると、モジュール間リンクを介して内蔵プロセッサと相互に情報を引き渡すことにより、その外部制御部20とディジタル無線機10との各部の連係を主導的に実現する処理(以下、「マスター処理」という。)を起動する(図2(e),図4ステップS2)。
このような「マスター処理」の過程では、外部プロセッサ21は、操作表示部65Aを介して行うユーザとの対話に応じて、あるいは予め決めれた処理の手順に基づいて適宜以下の処理を行う。
(1) ディジタル無線機10およびアンテナ61を介して形成されるべき無線伝送路の方式を識別し、ディジタル無線機10単体でその無線伝送路の形成が可能か否か判別する(図4ステップS3)。
(2) 該当する無線伝送路の形成がディジタル無線機10単体で可能である場合には、モジュール間リンクを介して内蔵プロセッサ11にその旨を通知する(図4ステップS4)。なお、このような通知に応じて内蔵プロセッサ11の配下で行われるディジタル無線機10の各部の連係については、既述の通りであるので、ここでは、その説明を省略する。
(3) 反対にこのような無線伝送路の形成がディジタル無線機10単体では不可能である場合には、アプリ制御プロセッサ76を介してアプリリンク77Aから、そのアプリリンク77Aに予め格納されたソフトウェア(制御情報を含む。以下、「信号処理プログラム」という。)P1〜PNの内、該当する無線伝送路に対応するソフトウェアPaを取得し、かつモジュール間リンクを介してディジタル無線機10にそのソフトウェアPaを引き渡す(図2(f),図4ステップS5)。
ディジタル無線機10では、内蔵プロセッサ11は、既述の「マスター処理」の手順に基づいてDSP72に、上記ソフトウェアPaを引き渡す(図2(g),図3ステップS8)。DSP72は、そのソフトウェアPaを適宜実行することにより、既述のソフトウェアp1〜pnの何れでも実現できなかったディジタル信号処理を行う。
さらに、外部制御部20に備えられた外部プロセッサ21は、ディジタル無線機10を介して形成されるべき無線伝送路の方式が設定され、あるいは更新されるべき時点には、既述の「マスター処理」の手順に基づいて、モジュール間リンクを介して内蔵プロセッサ11に、該当する無線伝送路の方式(変調・復調・信号判定・同期制御等を示す。)を示す制御情報を引き渡す(図2(h),図4ステップS6)。
また、ディジタル無線機10では、内蔵プロセッサ11は、このようにして引き渡された制御情報と既述の「スレーブモード」の手順とに基づいて、以下の処理を適宜行う。
(1) DSP72に、そのDSP72が実行すべきソフトウェアPaの指定および起動を要求する(図2(i),図3ステップS9)。
(2) FPGA71および符復号化部74に、これらがそれぞれ行うべき処理の形態およびきっかけを与える(図2(j),図3ステップS10)。
このようにディジタル無線機10は、単体で稼働する状態とは異なり、外部制御部20に備えられた外部プロセッサ21の配下で各部が連係することにより、そのディジタル無線機10単体では適応できない方式による無線伝送路を形成することができる。
しかも、このような無線伝送路の形成は、外部プロセッサ21の主導の下でディジタル無線機10のハードウェア資源を可能な限り活用し、かつ実時間性が厳しく要求される変復調、信号判定、同期制御等がDSP72によって行われるが、実時間性の要求が比較的低い処理については、外部プロセッサ21と内蔵プロセッサ11とがモジュール間リンクを介する連係の下で行う分散処理として実現される。
したがって、本実施形態によれば、広範な方式に対する適応が要求され、または要求され得る無線伝送(通信)系であっても、運用開始の当初から体積、重量、発熱量の何れもが無用に多くなることなく安価に構築可能となり、かつ仕様の変更、あるいは移設や改修に対する高い適応性が確保される。
なお、本実施形態では、外部制御部20と連係して稼働するディジタル無線機10の台数が「1」となっている。
しかし、このような台数は、外部プロセッサ21の処理量が足りるならば、例えば、図1に点線で示すように、タイミング制御部が個々のディジタル無線機に対応して設けられることによって、複数に設定されてもよい。
また、本実施形態では、本発明は、所望の多様な無線伝送路を形成するソフトウェア無線機に適用されている。
しかし、本発明は、このようなソフトウェア無線機に限定されず、通信方式、多元接続方式、通信手順、チャネル構成、チャネル制御、ゾーン構成、周波数配置、変復調方式、伝送路符復号化方式その他の全てまたは一部が多様に設定されたり変更され、あるいはビルディングブロック方式による伝送路や通信路の拡張が図られるべき系や装置であれば、同様に適用可能である。
また、これらの設定や変更は、DSP72と内蔵プロセッサ11との性能・仕様・アーキテクチャ等の下で実現可能であるならば、これらのDSP72および内蔵プロセッサ11によって行われる処理の如何なる形態による機能分散や負荷分散の下で行われてもよい。
さらに、本発明は、上述した通信方式、多元接続方式、通信手順、チャネル構成、ゾーン構成、周波数配置、変復調方式、伝送路符復号化方式に限定されず、例えば、アンテナ61の給電系において、所望の多様なビームフォーミングを実現するためにも、同様に適用可能である。
また、上述した拡張の対象となる伝送路や通信路は、周波数帯(例えば、HF、VHF、UHF等)毎に対応した複数のディジタル無線機を介して形成されてもよい。
さらに、本実施形態では、タイミング制御部12、22の間の接続は、静電結合、電磁結合、光結合の何れにより実現されてもよく、ディジタル無線機10と外部制御部20との間で駆動電力が引き渡され、あるいは電気的な結合が図られる場合には、「活栓挿抜」が可能なコネクタを介して構成されてもよい。
また、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の範囲において多様な実施形態の構成が可能であり、構成要素の全てまたは一部に如何なる改良が施されてもよい。
10 ディジタル無線機
11 内蔵プロセッサ
12,22 タイミング制御部
13,65,65A 操作表示部
20 外部制御部
21 外部プロセッサ
61 アンテナ
62 無線部
63 レシーバ
64 マイク
70 信号処理部
71 FPGA
72 DSP
73 サブプロセッサ
74 符復号化部
75 メインプロセッサ
76 アプリ制御プロセッサ
77,77A アプリバンク

Claims (3)

  1. 入力信号に施されるべきディジタル信号処理の形態を決定する制御手段と、
    前記制御手段の配下で、前記入力信号に前記ディジタル処理を施す処理手段とを備え、
    前記制御手段は、
    外部に配置された制御装置によって指示された形態、または前記制御装置とのリンクを介する連係で定まりもしくは与えられる形態に優先して、前記ディジタル処理の形態を設定する
    ことを特徴とする信号処理装置。
  2. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記制御手段は、
    前記連係を行わないとき、または前記信号処理装置が単体で稼働するときに、前記制御手段の仲介の下で前記ディジタル処理の形態を設定する
    ことを特徴とする信号処理装置。
  3. 入力信号にディジタル信号処理を施す信号処理装置との間にリンクを形成するリンク形成手段と、
    前記ディジタル信号処理に代えて前記入力信号に施されるべきディジタル信号処理の形態を求め、前記リンクを介して前記信号処理装置に、前記形態を指示する制御手段と
    を備えたことを特徴とする信号処理支援装置。
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