JP2015170817A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた耐衝撃性を有する太陽電池モジュールを提供できる。
【解決手段】太陽光が入射する入射面と入射面の反対側の出射面とを有する表面部材と、出射面に対向する表面と表面の反対側の裏面とを有し、出射面に沿って配列された複数の太陽電池セルと、太陽電池セルの表面と、当該太陽電池セルと隣り合う他の太陽電池セルの裏面と、を接続するインターコネクタと、表面部材の出射面側に設けられ、複数の太陽電池セル及びインターコネクタを内部に有する封止材層と、封止材層に対して複数の太陽電池セルの裏面側に設けられた裏面部材と、を備え、裏面部材は、23℃におけるヤング率Ebと裏面部材の厚さTbとが所定の関係を有すると共に、太陽電池セルと裏面部材との間隔d1と封止材層の23℃におけるヤング率Ehとが所定の関係を有する。
【選択図】図2

Description

本発明の一側面は、複数の太陽電池セルと複数の太陽電池セルを繋ぐインターコネクタとを備える太陽電池モジュールに関する。
従来、太陽電池モジュールの車体搭載構造に関する技術文献として、例えば、国際公開WO2012/115154号公報が知られている。この公報には、複数の太陽電池セルと、複数の太陽電池セルを繋ぐ電極部材と、複数の太陽電池セル及び電極部材を内部に有する封止材と、前面保護部材と、裏面保護部材とを備える太陽電池モジュールが示されている。この公報では、裏面保護部材の平均線膨張率係数及び厚みを規定することにより太陽電池モジュールの耐久性の確保を試みている。
国際公開WO2012/115154号公報
ところで、例えば、太陽電池モジュールを車体に搭載するような場合には、建物に設ける場合と比べて、より高い耐衝撃性が太陽電池モジュールに求められる。この点、上述した従来の太陽電池モジュールにおいては、耐衝撃性の向上について未だ改善の余地がある。
そこで、本技術分野では、優れた耐衝撃性を有する太陽電池モジュールを提供することが望まれている。
本発明者等は、様々な条件において太陽電池モジュールの耐衝撃性試験を繰り返し、鋭意検討を重ねた結果、所定の構成の太陽電池モジュールにおいて、表面部材の厚さTd、裏面部材のヤング率Eb、裏面部材の厚さTb、太陽電池セルと裏面部材との間隔d1、及び太陽電池セルと表面部材との間隔d2が耐衝撃性に与える影響について新たな事実を見出した。
すなわち、本発明の一側面に係る太陽電池モジュールは、太陽光が入射する入射面と入射面の反対側の出射面とを有する表面部材と、出射面に対向する表面と表面の反対側の裏面とを有し、出射面に沿って配置された複数の太陽電池セルと、太陽電池セルの表面と、当該太陽電池セルと隣り合う他の太陽電池セルの裏面と、を接続するインターコネクタと、表面部材の出射面側に設けられ、複数の太陽電池セル及びインターコネクタを内部に有する封止材層と、封止材層に対して複数の太陽電池セルの裏面側に設けられた裏面部材と、を備え、裏面部材は、表面部材より剛性が高く、表面部材の厚さTfが0.05mm以上0.2mm以下であり、裏面部材は、23℃におけるヤング率Eb(単位 GPa)と裏面部材の厚さTb(単位 mm)とが下記の式(1)、(2)を満たし、封止材層の23℃におけるヤング率Ehは、180MPa以上300MPa以下であり、太陽電池セルと裏面部材との間隔d1(単位 mm)と、封止材層の23℃におけるヤング率Eh(単位 MPa)とは下記の式(3)を満たし、太陽電池セルと表面部材との間隔d2が0.8mm以上1.2mm以下である、太陽電池モジュール。
Eb≧26/Tb・・・(1)
Eb≦108/Tb・・・(2)
d1<−6×10−6Eh+3.8×10−3Eh−0.1343・・・(3)
一実施形態において、裏面部材は、0.45mm以上0.75mm以下の厚さTbを有する鋼板であってもよい。
一実施形態において、裏面部材は、車体外板であってもよい。
本発明の一側面及び実施形態によれば、優れた耐衝撃性を有する太陽電池モジュールを提供できる。
本実施形態に係る太陽電池モジュールを搭載した車両を示す図である。 本実施形態に係る太陽電池モジュールを示す断面図である。 太陽電池セルを示す斜視図である。 太陽電池セルと裏面部材との間隔dと封止材層のヤング率Ehとの関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係る太陽電池モジュール1は、例えば乗用車の車体Mに搭載され、太陽光を電力に変換する装置である。太陽電池モジュール1が搭載される車体の種類は、特に限定されず、バス等の乗合車の車体であってもよく、バンやトラック等の貨物車の車体であってもよい。
また、太陽電池モジュール1が搭載される位置は、図1に示す車体の上面に限られず、車体の側面、前面、又は後面であってもよい。また、太陽電池モジュール1は、貨物車において車体の一部をなす荷台に配置されていてもよい。なお、太陽電池モジュール1は、車体に搭載される場合に限定されず、建物又は設備に対して配置されていてもよい。各図に、車体Mの上下方向をZ軸方向、車体Mの前後方向をY軸方向、車体Mの車幅方向をX軸方向としてXYZ直交座標系を示す。
続いて、太陽電池モジュール1の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る太陽電池モジュール1を示す断面図である。図2に示されるように、太陽電池モジュール1は、太陽電池セル2と、インターコネクタ3と、封止材層4と、表面部材5と、裏面部材6と、を備えている。本実施形態に係る太陽電池モジュール1は、サブストレート型の太陽電池モジュールである。
太陽電池セル2は、光起電力効果を利用して光エネルギーを直接電力に変換する板状の電力機器である。本実施形態では、単結晶のシリコン基板又は多結晶のシリコン基板を使用した結晶シリコン型の太陽電池セル2が用いられている。結晶シリコン型の太陽電池セル2としては、周知の構造を採用することができる。太陽電池モジュール1は、裏面部材6に沿って面状に配列された複数の太陽電池セル2を備えている。
ここで、図3は、太陽電池セル2を示す斜視図である。図2及び図3では、複数の太陽電池セル2のうち、隣り合う太陽電池セル20及び太陽電池セル21を例に挙げて説明を行う。なお、太陽電池モジュール1が備える太陽電池セル2の数は二個に限られない。
図2及び図3に示されるように、太陽電池セル20及び太陽電池セル21は、例えば正方形板状の形状を有している。太陽電池セル20及び太陽電池セル21の長さLS(Y軸方向の長さ、本実施形態では正方形の一辺の長さ)は、特に限定されないが、例えば100mm以上200mm以下とすることができる。一辺の長さLSは、例えば156mmとしてもよい。また、太陽電池セル20及び太陽電池セル21の厚さTsも、特に限定されないが、例えば0.15mm以上0.5mm以下とすることができる。厚さTsは、例えば0.18mmとしてもよい。なお、太陽電池セル20及び太陽電池セル21の形状は、正方形板状に限られず、六角形その他の多角形板状であってもよい。また、太陽電池セル20及び太陽電池セル21の形状は板状に限られない。
太陽電池モジュール1の備える複数の太陽電池セル2は、インターコネクタ3によって接続されている。インターコネクタ3は、複数の太陽電池セル2を接続して直列回路を形成する集電配線材である。インターコネクタ3としては、例えば、銅線にハンダのメッキ処理を施した線材を用いることができる。インターコネクタ3の厚さtは、例えば、100μm以上200μm以下である。この厚さtは、例えば、太陽電池モジュール1の薄型化を図りつつ、インターコネクタ3の機能及び強度を確保する観点から選択された範囲である。
具体的に、隣り合う太陽電池セル20及び太陽電池セル21は、Y軸方向に延在する二本のインターコネクタ3によって接続されている。なお、インターコネクタ3の延在方向は一例であり、必ずしもY軸方向に揃える必要はない。二本のインターコネクタ3は、表面接続部3aと、裏面接続部3bと、表面接続部3a及び裏面接続部3bの間の傾斜部3cと、をそれぞれ有している。
表面接続部3aは、太陽電池セル20の表面20aに接続する部位であり、表面20aに沿ってY軸方向に延在している。また、裏面接続部3bは、太陽電池セル21の裏面21bに接続する部位であり、表面20aに沿ってY軸方向に延在している。傾斜部3cは、太陽電池セル20の表面20aの後端(Y軸方向における後端)と、太陽電池セル21の表面21aの前端(Y軸方向における前端)と、を繋ぐように傾斜した部位である。
太陽電池セル20の裏面20bには、図示しない太陽電池セル2と接続される別のインターコネクタ3が接続されている。同様に、太陽電池セル21の表面21aにも、図示しない太陽電池セル2と接続される別のインターコネクタ3が接続されている。なお、これらのインターコネクタ3は、他の太陽電池セル2に接続されずに、太陽電池モジュール1で生じた電力を外部機器に伝える外部出力端子として機能させてもよい。
また、インターコネクタ3の形状は、線状に限られず、例えば帯状であってもよい。また、隣り合う二つの太陽電池セル2を接続するインターコネクタ3の本数は二本に限られず、一本であってもよく、三本以上であってもよい。また、インターコネクタ3の配置は、図2に示す配置に限られない。
インターコネクタ3によって互いに接続された太陽電池セル20及び太陽電池セル21のセル間隔Lは、例えば、1.0mm以上3.0mm以下である。本実施形態では、図示しない複数の太陽電池セル2のセル間隔Lも、上記の数値範囲に含まれている。なお、必ずしも全てのセル間隔Lが上記の数値範囲に含まれている必要はなく、一部のセル間隔Lが上記の数値範囲に含まれていればよい。
封止材層4は、太陽電池セル2及びインターコネクタ3を内部に有する光透過性の樹脂層である。図2に示されるように、封止材層4は、太陽電池セル2を封止することで水分や酸素等による劣化から太陽電池セル2を保護している。封止材層4は、光透過性樹脂から形成されている。具体的に、封止材層4としては、例えば、EVA[Ethylene Vinyl Acetate]、PVB[Poly Vinyl Butyral]、又はイオン架橋ポリオレフィン系等のイオン架橋高分子の樹脂を採用することができる。
封止材層4は、例えば、23℃におけるヤング率Ehが180MPa以上300MPa以下の樹脂から形成されている。ヤング率Ehは、太陽電池モジュール1の衝撃耐久性を確保するために上記の数値範囲に含まれることが望ましい。なお、ヤング率Ehは、200MPa以上であってもよく、280MPa以下であってもよい。
また、封止材層4は、例えば、23℃における線膨張率βが200ppm/℃以上300ppm/℃以下の樹脂から形成されている。線膨張率βは、太陽電池モジュール1の耐久性を確保するために上記の数値範囲に含まれることが望ましい。なお、線膨張率βは、220ppm/℃以上であってもよく、280ppm/℃以下であってもよい。また、封止材層4は、例えば、可視光(360nm以上830以下の波長の光)の透過率が70%以上の樹脂から形成することができる。
表面部材5は、封止材層4を保護するための板状又はフィルム状の部材である。表面部材5は、封止材層4に対して太陽電池セル2の表面側に設けられている。表面部材5は、太陽光が入射する入射面5aと、入射面5aの反対側の出射面5bと、を有する光透過性の部材である。この出射面5bと対向するように複数の太陽電池セル2が配置されている。すなわち、複数の太陽電池セル2は、表面部材5の出射面5bに沿って配置されており、太陽電池セル2の表面は表面部材5の出射面5bと対向している。表面部材5の入射面5aに入射した太陽光は、表面部材5内を通過して出射面5bから出射し、封止材層4内を通過して太陽電池セル2の表面に入射する。
表面部材5は、例えば、光透過性の樹脂又はガラスから構成されている。光透過性の樹脂としては、アクリル、PET(ポリエチレンテレフタラート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、ポリカーボネート等が挙げられる。
表面部材5の厚さTfは、例えば、0.05mm以上0.2mm以下である。表面部材5の厚さTfは、例えば、十分な保護性能を確保しながら薄型化を図るために、0.2mm以下であることが望ましい。また、表面部材5の厚さTfは、表面部材5の保護性能を確保するために0.05mm以上であることが望ましい。なお、表面部材5の厚さTfは、0.1mm以上であってもよく、0.15mm以下であってもよい。
また、表面部材5の23℃におけるヤング率Efは、例えば、2000MPa以上3300MPa以下である。ヤング率Efは、太陽電池モジュール1の耐衝撃性を確保するために上記の数値範囲に含んでもよい。なお、ヤング率Efは、2500MPa以上であってもよく、3000MPa以下であってもよい。
また、表面部材5の23℃における線膨張率γは、例えば、60ppm/℃以上80ppm/℃以下である。線膨張率γは、太陽電池モジュール1の耐衝撃性を確保するために上記の数値範囲に含んでもよい。表面部材5の23℃における線膨張率γは、65ppm/℃以上であってもよく、75ppm/℃以下であってもよい。表面部材5は、例えば、上述した可視光の透過率が70%以上の材料から形成することができる。
裏面部材6は、封止材層4を保護するための部材であり、封止材層4に対して太陽電池セル2の裏面側に設けられている。裏面部材6は、背面板とも呼ばれる。本実施形態において、裏面部材6は、図1に示す車体Mを構成する車体外板である。具体的に、裏面部材6は、車体Mのルーフパネルの一部に相当する。なお、裏面部材6には、ルーフパネル以外にも、サンルーフ、サイドアウタパネル、ボンネット、貨物車の荷台の外板その他の様々な車体外板を用いることができる。また、裏面部材6は、車体外板とは別体の独立した部材として設けてもよい。この場合、ブラケット等を介して裏面部材6を車体Mに固定することで、太陽電池モジュール1を車体Mに搭載してもよい。
なお、太陽電池モジュール1は、車体に搭載する場合に限られず、建物や設備に設けてもよい。この場合、建物又は設備の一部を裏面部材6として用いてもよい。また、太陽電池モジュール1を建物や設備に設ける場合にも、建物や設備の一部を裏面部材6として用いてもよい。太陽電池モジュール1は、裏面部材6を建物又は設備と別の部材とし、ブラケット等を介して建物や設備に固定してもよい。
裏面部材6の材料としては、例えば、鋼(例えばS45C)、アンバー、コバール、アルミ合金、チタン合金等が挙げられる。具体的に、裏面部材6を鋼板とすることができる。この場合、裏面部材6として十分な剛性を確保することができ、太陽電池モジュール1の耐衝撃性の向上に有利である。また、裏面部材6の材料として、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート等の樹脂を用いてもよい。これらの樹脂には、繊維又はフィラーを含めることもできる。
裏面部材6の厚さTbは、例えば、0.45mm以上0.75mm以下とすることができる。また、裏面部材6は、表面部材5より剛性が高い。すなわち、裏面部材6は、表面部材5よりヤング率が高い材料から形成されている。また、裏面部材6は、表面部材5と比べて十分な厚さを有することで剛性を確保してもよい。
裏面部材6のヤング率Eb(単位 GPa)は、例えば、裏面部材6の厚さTbとの関係で下記の式(1)、(2)を満たすことが望ましい。
Eb≧26/Tb・・・(1)
Eb≦108/Tb・・・(2)
裏面部材6のヤング率Ebが上記の式(1)、(2)を満たすことで、十分な剛性を確保しつつ、薄型化を図ることができる。裏面部材6のヤング率Ebは、例えば、60GPa以上210GPa以下とすることができる。
裏面部材6の表面6aは、複数の太陽電池セル2の裏面と対向している。すなわち、複数の太陽電池セル2は、裏面部材6の表面6aに沿って配置されている。本実施形態では、太陽電池セル2の裏面と裏面部材6の表面6aとが略平行になるように配置されており、太陽電池セル2と裏面部材6との間隔d1は一定である。なお、裏面部材6の表面6aが平面ではなく曲面である場合又は太陽電池セル2が裏面部材6の表面6aに対して傾いて配置されている場合など、一枚の太陽電池セル2と裏面部材6との間隔が場所によって変わる場合には、当該太陽電池セル2と裏面部材6との最大の間隔が間隔d1に相当する。
複数の太陽電池セル2の表面は、表面部材5の出射面5bと対向している。すなわち、複数の太陽電池セル2は、表面部材5の出射面5bに沿って配置されている。本実施形態では、太陽電池セル2の裏面と表面部材5の出射面5bとが略平行になるように配置されており、太陽電池セル2と表面部材5との間隔d2は一定である。なお、表面部材5の出射面5bが平面ではなく曲面である場合又は太陽電池セル2が表面部材5の出射面5bに対して傾いて配置されている場合など、一枚の太陽電池セル2と裏面部材6との間隔が場所によって変わる場合には、当該太陽電池セル2と表面部材5との最大の間隔が間隔d2に相当する。
太陽電池セル2と表面部材5との間隔d2は、例えば、0.8mm以上1.2mm以下であることが望ましい。太陽電池セル2と表面部材5との間隔d2は、0.95mm以上であってもよく、1.05mm以下であってもよい。
ここで、太陽電池セル2と裏面部材6との最大の間隔が間隔d1は、例えば、封止材層4の23℃におけるヤング率Ehとの関係で下記の式(3)を満たすことが望ましい。
d1<−6×10−6Eh+3.8×10−3Eh−0.1343・・・(3)
上記の式(3)は、実験的に導かれた条件である。式(3)に関する実験結果については後述する。
図4は、太陽電池セル2と裏面部材6との間隔d1と封止材層4の23℃におけるヤング率Ehとの関係を示すグラフである。図4の縦軸は太陽電池セル2と裏面部材6との間隔d1を示し、横軸は封止材層4の23℃におけるヤング率Ehを示している。図4において、上記式(3)の境界線に相当する曲線Cを示す。
図4に示す直線L1は、太陽電池セル2と裏面部材6との間隔d1が0.1mmの場合に対応している。間隔d1は、インターコネクタ3の厚さ等を考慮して、0.1mm以上とすることができる。
図4に示す直線L2は、封止材層4の23℃におけるヤング率Ehが300MPaの場合に対応している。また、図4に示す直線L3は、封止材層4の23℃におけるヤング率Ehが180MPaの場合に対応している。上述したように、封止材層4の23℃におけるヤング率Ehは、直線L2及び直線L3に挟まれた範囲内、すなわち180MPa以上300MPa以下とすることができる。この場合、封止材層4が適切な剛性を備えることで、太陽電池モジュール1の耐衝撃性の向上を図ることができる。
図4において、曲線C、及び直線L1〜L3に囲まれた領域をAと称する。本実施形態に係る太陽電池モジュール1は、太陽電池セル2と裏面部材6との間隔d1と封止材層4の23℃におけるヤング率Ehとが領域Aに含まれる。なお、領域Aには、直線L1のうち直線L2及び直線L3に挟まれた区間、直線L2のうち曲線C及び直線L1に挟まれた区間、並びに、直線L3のうち曲線C及び直線L1に挟まれた区間も含まれる。
以上説明した本実施形態に係る太陽電池モジュール1によれば、表面部材5の厚さTd、裏面部材のヤング率Eb、裏面部材6の厚さTb、太陽電池セル2と裏面部材6との間隔d1、及び太陽電池セル2と表面部材5との間隔d2が所定の条件を満たすことにより、優れた耐衝撃性を有する。
また、この太陽電池モジュール1では、太陽電池モジュールに用いられる材料の中でも比較的剛性の高い鋼板を裏面部材6として採用するので、耐衝撃性の向上に有利である。この太陽電池モジュール1によれば、優れた耐衝撃性を確保しつつ、太陽電池モジュール1の薄型化を図ることができる。
更に、この太陽電池モジュール1は、車体外板を裏面部材6として用いるので、太陽電池モジュール専用の裏面部材が不要となり、車体搭載時における太陽電池モジュールの軽量化、薄型化、及び低コスト化に有利である。しかも、この太陽電池モジュール1は、耐衝撃性が優れているので、車体搭載のために求められる耐衝撃性能を容易に確保することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、太陽電池モジュール1の有する全ての太陽電池セル2において、封止材層4、表面部材5、及び裏面部材6の関係が上記の式(1)〜(3)を満たす必要はなく、互いにインターコネクタ3で接続された少なくとも二つの太陽電池セル2において間隔dが上記式(1)、(2)を満たせばよい。
以下、本発明の一側面に係る太陽電池モジュールについて、実施例及び比較例を用いて説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、図2に示す構成の太陽電池モジュール1の太陽電池セル2として、厚さtsが0.18mmの結晶シリコン型の太陽電池セルを採用した。太陽電池セル2の長さLSは156mmとし、セル間隔Lは0.2mmとした。また、インターコネクタ3として厚さtが0.2mmの部材を採用した。封止材層4としては、23℃におけるヤング率Ehが250MPaのイオン架橋樹脂を採用した。封止材層4のヤング率Ehは、250MPaである。表面部材5としては、厚さTfが0.13mmのアクリル製のフィルムを採用した。
また、実施例1では、裏面部材6として、ガラスエポキシを採用した。裏面部材6のヤング率Ebは25GPa、裏面部材6の厚さは1.6mmとした。ヤング率Eb×厚さTbは、102.4である。太陽電池セル2と裏面部材6との間隔d1は0.4mmとし、太陽電池セル2と表面部材5との間隔d2は1.2mmとした。図4のグラフに、実施例1における間隔d1と封止材層4のヤング率Ehの関係をプロットすると、実施例1は曲線Cの内側(グラフ下側)で直線L1及び直線L2の間に位置する。また、実施例1は、図4の領域Aに含まれていることが分かる。
(実施例2)
実施例2では、太陽電池セル2と裏面部材6との間隔d1を0.1mmとし、太陽電池セル2と表面部材5との間隔d2を0.4mmとした以外は、実施例1と同じ構成を採用した。図4のグラフに、実施例2における間隔d1と封止材層4のヤング率Ehの関係をプロットすると、実施例2は曲線Cの内側(グラフ下側)で直線L1及び直線L2の間に位置する。また、実施例2は、図4の直線L3上に位置し、領域Aに含まれていることが分かる。
(比較例1)
比較例1では、太陽電池セル2と表面部材5との間隔d2を0.4mmとし、封止材層4としてヤング率Ehが7.9MPaのエチレンビニルアセテートを採用した以外は、実施例1と同じ構成を採用した。図4のグラフに、実施例2における間隔d1と封止材層4のヤング率Ehの関係をプロットすると、実施例2は曲線Cの外側(グラフ上側)に位置し、領域Aに含まれないことが分かる。
(比較例2)
比較例2では、裏面部材6としてポリカーボネートを採用すると共に、裏面部材6として鋼板を採用した。裏面部材6のヤング率Ebは210GPa、厚さTbは0.7mmとした。ヤング率Eb×厚さTbは、72.03である。また、太陽電池セル2と裏面部材6との間隔d1を0.6mmとすると共に、太陽電池セル2と表面部材5との間隔d2を0.6mmとした。それ以外は、比較例1と同じ構成を採用した。
以上説明した実施例1、2及び比較例1、2に対してJIS R 3212(JIS:Japanese Industrial Standards)に規定される耐衝撃性試験を行った。実施例1、2及び比較例1、2の構成条件及び試験結果を表1に示す。試験結果では、太陽電池セル2に割れが生じなかった場合を○、太陽電池セル2に割れが生じた場合を×として示す。
Figure 2015170817
表1に示されるように、実施例1、2においては、耐衝撃性試験による太陽電池セル2の割れが生じなかったが、比較例1、2においては、太陽電池セル2の割れが生じた。すなわち、図4において、領域Aに含まれる実施例1、2は、外部からの衝撃に対する十分な耐衝撃性を得られたが、領域Aに含まれない比較例1、2は十分な耐衝撃性を得られず太陽電池セル2の割れが生じる結果となった。
1…太陽電池モジュール 2、20、21…太陽電池セル 3…インターコネクタ 3a…表面接続部 3b…裏面接続部 3c…傾斜部 4…封止材層 5…表面部材 5a…入射面 5b…出射面 6…裏面部材 6a…表面 20a、21a…表面 20b、21b…裏面 M…車体

Claims (3)

  1. 太陽光が入射する入射面と前記入射面の反対側の出射面とを有する表面部材と、
    前記出射面に対向する表面と前記表面の反対側の裏面とを有し、前記出射面に沿って配置された複数の太陽電池セルと、
    前記太陽電池セルの前記表面と、当該太陽電池セルと隣り合う他の前記太陽電池セルの前記裏面と、を接続するインターコネクタと、
    前記表面部材の前記出射面側に設けられ、前記複数の太陽電池セル及び前記インターコネクタを内部に有する封止材層と、
    前記封止材層に対して前記複数の太陽電池セルの前記裏面側に設けられた裏面部材と、
    を備え、
    前記裏面部材は、前記表面部材より剛性が高く、
    前記表面部材の厚さTfが0.05mm以上0.2mm以下であり、
    前記裏面部材は、23℃におけるヤング率Eb(単位 GPa)と前記裏面部材の厚さTb(単位 mm)とが下記の式(1)、(2)を満たし、
    前記封止材層の23℃におけるヤング率Ehは、180MPa以上300MPa以下であり、
    前記太陽電池セルと前記裏面部材との間隔d1(単位 mm)と、前記封止材層の23℃におけるヤング率Ehとは下記の式(3)を満たし、
    前記太陽電池セルと前記表面部材との間隔d2が0.8mm以上1.2mm以下である、太陽電池モジュール。
    Eb≧26/Tb・・・(1)
    Eb≦108/Tb・・・(2)
    d1<−6×10−6Eh+3.8×10−3Eh−0.1343・・・(3)
  2. 前記裏面部材は、0.45mm以上0.75mm以下の前記厚さTbを有する鋼板である、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記裏面部材は、車体外板である、請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
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