JP2015170245A - メモリアクセス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリエラーの検出における網羅性と効率性の両立を支援する。
【解決手段】メモリアクセス装置20は、信号処理部12の要求にもとづいて、メモリ14の第1アドレスに格納されたデータを取得し、そのデータの正常性を、当該データに対応づけられた冗長情報にもとづいて判定する。メモリアクセス装置20は、第1アドレスに格納されたデータを取得する際に、第1アドレスに非依存のアドレスであり、正常性を確認すべきメモリ14の領域を示す第2アドレスに格納されたデータをさらに取得する。そして、第2アドレスに格納されたデータの正常性を、当該データに対応づけられた冗長情報にもとづいてさらに判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、データ処理技術に関し、特にメモリのエラーを検出する技術に関する。
LSIやFPGA等により構成される半導体メモリは、微細化技術の進歩によってデバイス規模が非常に大きくなり、多くの機能や情報格納領域を有するようになった。これに伴い顕著化してきたのが、メモリにおけるソフトエラーの問題である。
ソフトエラーとは、設計・製造のミスや経年劣化に起因する故障等は含まず、放射線等による一過性の故障を指す。例えば、宇宙線が半導体のメモリセルに衝突して、メモリセルの電荷を壊してしまうことに起因する障害であり、メモリが搭載された機器の誤動作を招くことがある。ただし、ハードウェア故障とは異なり一時的なものであるため、電荷が破壊されたメモリセルの内容を正常なデータへ書き直すことで、正常設定・正常動作に戻すことができる。
また、メモリにECC等のエラー訂正機能を持たせておくことで、1ビットのエラーであれば自動的な訂正が可能な場合がある。ただし、2ビットエラー等、複数ビットエラーの自動訂正は困難なこともある。
特開平6−290114号公報
近年の通信機器では、信号処理等の固有の機能を実現するために、大容量メモリを搭載し、フレームバッファや設定情報格納領域、カウンタ等を構成している。メモリに格納されたこれらの情報を保護するために、パリティチェック機能やECCチェック機能が採用されることがある。例えば、設定情報等のデータをメモリへ書き込む際に、このデータにもとづいて所定の演算を行った結果を示す冗長情報を同時に書込む。そして、設定情報等のデータ読出し時に、読出したデータにもとづく冗長情報と、予めメモリに格納された冗長情報との整合性を確認することでソフトエラーを検出し、メモリに格納されたデータの保護を実現している。
しかしながら、このようなメモリチェックは、メモリからのデータ読出しを伴う信号処理時に実行され、通常、信号未受信時には実行されない。信号処理の有無にかかわらず、メモリの各領域のデータを自律巡回によりチェックすることも考えられるが、信号処理が未発生にもかかわらずチェック処理が動作するため、消費電力の増大を招くことがある。例えば通信装置の場合、信号疎通時は各種回路が動作するため消費電力が増加することは当然であるが、信号未疎通時に消費電力が増加することは、アイドル状態の消費電力が高くなってしまい、また、スペック比較等において不利になることも考えられる。
本発明は本発明者の上記課題認識にもとづきなされたものであり、その主な目的は、メモリのエラー検出における網羅性と効率性の両立を支援する技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のメモリアクセス装置は、データ処理部の要求にもとづいて、メモリの第1アドレスに格納されたデータを取得する取得部と、第1アドレスに格納されたデータの正常性を、当該データに対応づけられた冗長情報にもとづいて判定する判定部と、正常性を確認すべきメモリの領域を示す情報であって、第1アドレスに非依存の第2アドレスを示す情報を保持する確認領域情報保持部と、を備える。メモリの第1アドレスに格納されたデータを取得する際に、取得部は、メモリの第2アドレスに格納されたデータをさらに取得し、判定部は、第2アドレスに格納されたデータの正常性を、当該データに対応づけられた冗長情報にもとづいてさらに判定する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を、方法、システム、プログラム、プログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、メモリのエラー検出における網羅性と効率性の両立を支援することができる。
実施の形態の信号処理装置の構成を示す図である。 図1のメモリチェック部を詳細に示すブロック図である。 変形例の信号処理装置の構成を示す図である。 図3の確認領域情報保持部の構成を示す図である。
実施の形態では、メモリエラーの検出機能(以下「メモリチェック機能」とも呼ぶ。)を実装した信号処理装置を説明する。メモリチェック機能は、信号処理においてメモリアクセスが発生した際に、そのアクセス領域を示すメモリアドレス(後述の「要求アドレス」)とは非依存に決定されたアドレス(後述の「確認アドレス」)に格納されたデータの正常性を確認する。そして、正常性確認の対象領域を示すアドレス(後述の「確認アドレス」)を、メモリの全アドレスに亘り順次更新していく。これにより、メモリ内の長時間使用されないデータも含めた網羅的なチェックを実現する。また、信号処理時に付加的なメモリチェックを実行する一方、信号処理を未実行の間は、付加的なメモリチェックを停止することで、消費電力の増大を抑制した効率的なチェックを実現する。
図1は、実施の形態の信号処理装置の構成を示す。信号処理装置10は、通信用の各種信号に関するデータ処理を実行するデバイスである。信号処理装置10は、主信号としてのイーサネットフレーム(「イーサネット」は登録商標)やIPパケットを中継するレイヤ2スイッチ、レイヤ3スイッチであってもよい。また、シェルフ型の通信装置に組み込まれるインタフェース盤、インタフェースカードであってもよい。不図示であるが、信号処理装置10は、外部の装置や網から信号を受信する複数のポートを備える。
図1は、信号処理装置10の機能構成を示すブロック図でもある。信号処理装置10は、信号処理部12、内部メモリ14a、メモリチェック部16、確認領域情報保持部18を備える。また信号処理装置10は、バスを介して外部メモリ14bとも接続される。
本明細書のブロック図において示される各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や機械装置、電子回路で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現される。ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
信号処理部12は、外部装置から信号が入力された場合に、入力信号に対する所定のデータ処理を実行する。例えば、通信網から供給されたフレームをあるポートで受信した場合に、その受信フレームにもとづいて、方路決定処理や中継処理、別ポートへの転送処理を実行する。信号処理部12は、これらのデータ処理を実行する際に、適宜、内部メモリ14aおよび外部メモリ14bにデータを格納し、また、内部メモリ14aおよび外部メモリ14bに格納されたデータを読出して参照する。
内部メモリ14aと外部メモリ14bは、信号処理部12のデータ処理において必要となる情報であって、信号処理部12がデータ処理時に参照すべき情報を示すデータ(以下「主データ」とも呼ぶ。)を保持する記憶領域である。以下、内部メモリ14aと外部メモリ14bを総称する場合、「メモリ14」と呼ぶ。主データは、受信信号の出力ポートを決定するためのMACアドレステーブル情報や学習情報、各種設定情報、バッファリングされたフレームデータを含む。
メモリ14は、主データに対する所定の演算により決定された冗長情報を示すデータ(以下「冗長データ」とも呼ぶ。)を、主データに対応づけて保持する。冗長データは、公知のパリティやECCであってもよい。またメモリ14は、データ書込み可能なRAMやEPROMにより実現されてもよい。さらにまた、メモリ14の1つのアドレスが示す記憶領域には8ビットのデータが格納されてもよい。
メモリチェック部16と確認領域情報保持部18は、信号処理部12によるメモリ14へのアクセスのインタフェース機能を提供する。また、メモリ14に格納されたデータの正常性確認を制御する。メモリチェック部16と確認領域情報保持部18は、互いに連携してメモリへのアクセスと正常性確認を制御するメモリアクセス装置20を構成する。
メモリチェック部16は、メモリアクセス制御回路と言え、信号処理部12からメモリデータの取得要求を受け付ける。メモリチェック部16は、その要求で指定されたアドレス(以下「要求アドレス」と呼ぶ。)に格納された主データと、その主データと対応づけられた冗長データをメモリ14から取得する。メモリチェック部16は、パリティチェックやECCチェック等の公知の手法によるメモリチェックを実行する。例えば、取得した主データから冗長データを生成し、メモリ14から取得した冗長データとの整合性を判定することによりエラーを検出し、適宜エラー訂正も実行する。
確認領域情報保持部18は、格納データの正常性を確認すべきメモリ14の領域を示す情報であり、チェック対象とするメモリ14のアドレス(以下「確認アドレス」と呼ぶ。)を示す情報を保持するメモリである。確認アドレスの値は、要求アドレスの値に依存せず、要求アドレスの値にかかわらず所定の規則により順次更新される。実施の形態の確認領域情報保持部18は、確認アドレスの値を示すカウンタである。メモリチェック部16は、確認領域情報保持部18が保持する確認アドレスにしたがってメモリチェックを実行する。
図2は、図1のメモリチェック部16を詳細に示すブロック図である。メモリチェック部16は、読出・書込制御部30、調停部32、正常性判定部34を含む。
読出・書込制御部30は、信号処理部12の要求に応じて、メモリ14に対するデータの書込みと読出しを制御する。メモリ14に対するデータの書込みと読出しは公知の手法により実現されてよい。例えば、書込みの場合、読出・書込制御情報を「書込」としてメモリ14へ送出するとともに、書込み用のデータをメモリ14へ送出し、さらに、書込先のアドレスを調停部32を介してメモリ14へ送出する。その一方、読出しの場合、読出・書込制御情報を「読出」としてメモリ14へ送出するとともに、読出元のアドレスを調停部32を介してメモリ14へ送出する。
正常性判定部34は、読出・書込制御部30による読出し制御に応じてメモリ14が出力したデータの正常性を上述の手法により判定する。正常性判定部34は、読出データを読出・書込制御部30へ出力するとともに、当該データの正常性判定結果を読出・書込制御部30へ出力する。また正常性判定部34は、読出・書込制御部30の指示に応じて、確認領域情報保持部18に保持された確認アドレスの値を、正常性を確認した領域の次の領域を示すアドレス値に更新する。例えば、確認アドレスのそれまでの値を、次のアドレスを示すよう1単位増加させてもよい。
読出・書込制御部30は、正常性判定部34による正常性判定結果に応じた所定の後処理を実行する。例えば、読出データが正常と判定された場合、当該データをそのまま要求元の信号処理部12へ送出する一方、読出データが異常と判定された場合、要求元の信号処理部12による当該データの使用を禁止する。この場合、読出データを信号処理部12へ送出することを抑制してもよく、また、読出データとともに使用禁止を示すデータを信号処理部12へ送出してもよい。
読出・書込制御部30は、信号処理部12の要求に応じたデータ読出し終了後、引き続き、確認領域情報保持部18が保持する確認アドレスに格納されたデータの正常性確認を実行する。調停部32は、信号処理部12の要求により指定されたアドレス情報と、確認領域情報保持部18の確認アドレスが示すアドレス情報の中で、メモリ14からのデータ読出しに使用するアドレス情報を決定する。そして、一方のアドレス情報をメモリ14へ出力する。読出・書込制御部30から確認アドレスのデータ読出しが指示された場合は、確認アドレスが示すアドレス情報をメモリ14へ出力する。
以上の構成による信号処理装置10の動作を図2を参照して説明する。既述したように、確認領域情報保持部18は、正常性の確認対象領域を示すメモリ14のアドレス(確認アドレス)を保持するカウンタである。確認アドレスの初期値は、メモリ14の先頭領域のアドレスであってもよい。
まず信号処理装置10の起動時に、不図示の初期化部は、メモリ14の初期化処理として、信号処理部12による信号処理に必要な主データをメモリ14の全アドレスに対して格納する。メモリ14の一部には主データに代えて、所定のダミーデータを格納してもよい。初期化部は、複数の主データ(およびダミーデータ)それぞれの冗長データを生成し、主データと冗長データを対応づけてメモリ14に格納する。なお、信号処理装置10の停止時には、所定の外部装置やストレージが主データを不揮発に記憶していてもよい。
信号処理部12は、通信網から信号を受信し、受信信号の処理に必要なデータのアドレス(要求アドレス)を指定したデータ取得要求を読出・書込制御部30へ出力する。読出・書込制御部30は、要求アドレスを、調停部32を介してメモリ14へ送出するとともに、読出・書込制御情報を「読出」に設定する。メモリ14は、要求アドレスが示す領域に保持するデータを出力する。正常性判定部34は、要求アドレスからの読出データの正常性を、当該読出データに対応づけられた冗長データにもとづいて判定し、読出データと正常性判定結果を読出・書込制御部30に渡す。読出・書込制御部30は、信号処理部12からの要求にもとづく読出しであることを示す読出対象情報を正常性判定部34へ通知し、正常性判定部34は、確認領域情報保持部18の確認アドレスの更新を抑制する。
読出・書込制御部30は、正常性判定結果が正常であれば、要求アドレスからの読出データを信号処理部12に出力する。正常性判定結果が異常であれば、読出・書込制御部30は、信号処理部12による読出データの使用を禁止する。読出・書込制御部30は、冗長データにもとづくエラー訂正を実行してもよく、メモリ故障を所定の外部装置(監視装置等)へ通知してもよい。
信号処理部12からの要求にもとづくデータ読出処理を完了すると、読出・書込制御部30は、確認領域情報保持部18に保持された確認アドレスからのデータ読出しを調停部32に指示し、読出・書込制御情報を「読出」に設定する。調停部32は、確認領域情報保持部18に格納された確認アドレスをメモリ14へ出力する。メモリ14は、確認アドレスが示す領域に保持するデータを出力する。正常性判定部34は、確認アドレスからの読出データの正常性チェックを、先の要求アドレスからの読出データの正常性チェックと同様に実行する。そして、読出データと正常性判定結果を読出・書込制御部30に渡す。
以下、正常性判定結果が正常の場合と、異常の場合の動作を分けて説明する。
1.正常性判定結果が正常を示す場合:
読出・書込制御部30は、確認アドレスにもとづく読出しであることを示す読出対象情報を正常性判定部34へ通知する。正常性判定部34は、確認領域情報保持部18のカウンタ値を更新する。具体的には、メモリ14における正常性を確認した領域の次の領域を示すアドレスになるよう確認領域情報保持部18に保持された確認アドレスの値を1単位増加させる。
読出・書込制御部30は、更新された確認アドレスが示すメモリ領域の正常性チェックを所定回数実行させ、正常性判定部34は、確認領域情報保持部18のカウンタ値を、正常性チェックの都度更新する。実施の形態では、確認アドレスを15回更新することとし、元の確認アドレスを含めて16回、メモリ14の確認アドレス領域の正常性チェックを繰り返すこととする。すなわち、信号処理部12からの1回のデータ取得要求にもとづくデータ読出しを契機として、メモリ14における16アドレス分の正常性チェックを実行する。なお、正常性チェックの繰り返し回数は、チェックの効率性や、信号受信の頻度、メモリ容量等に応じて、保守者の知見や実験等により適切な値が決定されてよい。
ただし読出・書込制御部30は、メモリ14の確認アドレス領域の正常性チェックよりも、信号処理部12からのデータ取得要求にもとづくデータ読出処理を優先して実行する。例えば、読出・書込制御部30は、信号処理部12からのデータ取得要求にもとづくデータ読出処理を完了したときに、信号処理部12から次のデータ取得要求を受け付けた場合、確認アドレス領域の正常性チェックをスキップする。そして、次のデータ取得要求で指定された要求アドレスにもとづくデータ読出処理を実行する。
また読出・書込制御部30は、確認アドレス領域の正常性チェックを16アドレス分繰り返す途中で、信号処理部12から次のデータ取得要求を受け付けた場合も同様に、信号処理部12からの要求にもとづくデータ読出処理を優先して実行する。例えば、16個の確認アドレスのうち一部からのデータ読出しを未完了であっても、信号処理部12からのデータ取得要求を受信すると、以降、新たな確認アドレスからのデータ読出し(正常性チェック、確認アドレスの更新)を中止する。そして、信号処理部12による要求アドレスからのデータ読出しを即時に実行する。なお、メモリ14から読出済の確認アドレスデータのチェックは継続してよいが、その次は要求アドレスデータの読出しを実行する。要求アドレスからのデータ読出処理が完了すれば、そのときの確認アドレスの値を起点として、確認アドレス領域の正常性チェックを16アドレス分実行する。
2.正常性判定結果が異常を示す場合:
読出・書込制御部30は、冗長データがECCのようにエラー訂正可能なものであれば、エラー訂正処理を実行する。例えば、冗長データにもとづいて主データの正しい値を生成し、正常性判定部34から渡された確認アドレスのデータを、正しい値で書き戻す。その上で、確認アドレスからの読出データの正常性チェックを再度実行させる。エラー訂正の結果、確認アドレスからの読出データに対する正常性判定結果が正常になると、読出・書込制御部30は、確認アドレスにもとづく読出しであることを示す読出対象情報を正常性判定部34へ通知し、正常性判定部34は、確認領域情報保持部18のカウンタ値を更新する。これにより、次のメモリアドレスに対するチェックを続行する。
エラー訂正ができない場合、読出・書込制御部30は、メモリ故障を示す警報情報を外部装置へ出力する。警報情報は、一時的なソフトエラーでなくハードウェア等に起因する恒久的なメモリ故障である旨の情報であってもよく、自動的なエラー訂正ができない旨の情報であってもよい。なお、エラー訂正ができない場合は、例えば、冗長データがエラー検出のみ可能なもののためエラー訂正ができないこと、2ビット以上にエラーが発生してエラー訂正ができないこと、エラー訂正後も再度エラーが検出されたことを含む。
読出・書込制御部30は、正常性判定の対象となり、エラーが検出された確認アドレスを示す情報を調停部32から取得する。具体的には、読出・書込制御部30は、調停部32が直前にメモリ14へ出力したアドレス情報を要求し、調停部32は、直前にメモリ14へ出力した確認アドレスを読出・書込制御部30に渡す。変形例として、読出・書込制御部30は、正常性判定でエラーが検出された確認アドレスを確認領域情報保持部18から取得してもよい。例えば、正常性判定部34からエラーが通知された時点で確認領域情報保持部18が保持するカウンタ値を読み込んでもよい。読出・書込制御部30は、確認アドレスの情報を、メモリ故障の箇所を示す情報として警報情報に含める。警報情報を把握した保守者は、信号処理装置10の復旧作業として、例えば信号処理装置10を停止後、メモリの交換やエラー訂正作業等を適宜実施し、作業後に信号処理装置10を再度起動する。
エラー訂正ができず、警報情報を出力した読出・書込制御部30は、確認アドレスにもとづく読出しであることを示す読出対象情報を正常性判定部34へ通知し、正常性判定部34は、確認領域情報保持部18のカウンタ値を更新する。すなわち、エラー訂正を試行後の正常性判定結果が正常か否かにかかわらず、正常性判定部34は、確認領域情報保持部18のカウンタ値を更新し、次のメモリアドレスに対するチェックを続行する。変形例として、訂正不能なメモリエラーを検出した場合に、読出・書込制御部30は、警報情報を外部装置へ出力後、以降のメモリ14へのアクセスを禁止にしてもよい。
実施の形態の信号処理装置10によると、信号処理部12によるデータ処理に伴うメモリアクセスの際に、信号処理部12からの要求アドレスに非依存の確認アドレスに格納されたデータの正常性を確認する。また、確認アドレス領域の正常性を確認後、それまでの確認アドレスの値を、メモリ14の別領域を示す値に順次更新する。このように、信号処理装置10における信号処理の都度、メモリ14内を巡回して正常性を順次確認していくため、メモリ14に記録された長時間未使用のデータも含めた網羅的なメモリチェックを実現できる。
例えば信号処理装置で、これまで未使用のポートを新たに使用する場合、メモリに格納されたデータのうち長期間読出されなかったデータ、言い換えれば、長期間アクセスされたなかった領域に格納されたデータが使用されるようになることがある。従来、このようなデータの異常、すなわち、長時間アクセスされなかった領域におけるメモリ故障は、実際にポートを使用しなければ確認できなかった。そのため、実際にポートを使用するときに初めてメモリ故障が判明し、メモリや信号処理装置自体の交換が必要となり、大きな問題が生じることがあった。実施の形態の信号処理装置10によると、メモリ14に記録された長時間未使用のデータも含めた正常性を確認できるため、未使用ポートを実際に使用する前にメモリ故障を確認しやすくなり、計画的な対処が可能になる。
また信号処理装置10によると、信号処理を未実行であるとき、例えばフレームを未受信でフレーム中継処理を未実行であるとき、メモリ14の確認アドレス領域の正常性確認を抑制する。これにより、信号処理装置としてのアイドル状態における消費電力増大を抑制した効率的なメモリチェックを実現できる。また信号処理装置10では、信号処理部12による要求アドレス領域からのデータ取得を、確認アドレス領域の正常性確認より優先して実行する。これにより、装置本来のデータ処理に付随して実施すべき確認アドレス領域の正常性確認により、装置本来のデータ処理に遅延を生じさせてしまうことを回避できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せによりいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上記実施の形態では、確認領域情報保持部18を、確認アドレスを記憶したカウンタとして実装することとした。変形例として、確認領域情報保持部18を、メモリ14における正常性確認状況をビット列のマップで示す情報インジケータ(以下「正常性確認状況ビットマップ」と呼ぶ。)として実装してもよい。図3は、変形例の信号処理装置10の構成を示す図であり、図4は、図3の確認領域情報保持部18の構成を示す図である。
正常性確認状況ビットマップ(確認領域情報保持部18)の各アドレスの各ビットは、メモリ14の特定のアドレス範囲に予め対応づけられる。例えば1回の正常性チェックで0xF(16)アドレス分チェックする場合、図4で示すように、確認領域情報保持部18のアドレス「0x0」に格納されたデータの最上位ビットを、チェック対象メモリ14の0x00〜0x0Fに対応づける。また、確認領域情報保持部18のアドレス「0x0」の2番目のビットを、メモリ14の0x10〜0x1Fに対応づける。このビットマップでは、メモリチェックを完了したアドレス範囲に対応するビットを「1」とし、メモリチェック未完了のアドレス範囲に対応するビットを「0」とする。
信号処理装置10は、ビットマップ・アドレス変換部36をさらに備える。ビットマップ・アドレス変換部36は、確認領域情報保持部18の各アドレスの各ビットと、メモリ14のアドレス範囲との間で予め定められた対応関係を保持する。ビットマップ・アドレス変換部36は、確認アドレスの取得要求を調停部32から受け付けると、確認領域情報保持部18において最初にビット値「0」が格納されたアドレスと、先頭からビット値「0」までのオフセット値を特定する。そして、特定したアドレスとオフセット値に対応づけられたメモリ14のアドレス範囲を確認アドレスの範囲として決定し、それぞれの確認アドレスを調停部32へ出力する。図4の例では、最初のビット値「0」をアドレス「0x0」、オフセット2(3番目)で検出した場合、確認アドレスの範囲として「0x20〜0x2F」を決定する。
この変形例の信号処理装置10の動作は、確認アドレスの取得と更新の態様が異なる以外は、実施の形態の信号処理装置10の動作と同様である。以下、変形例の信号処理装置10の動作のうち、実施の形態の信号処理装置10の動作と異なる点を、図3を参照しつつ説明する。
信号処理部12からの要求にもとづくデータ読出処理を完了すると、読出・書込制御部30は、確認領域情報保持部18に保持された確認アドレスからのデータ読出しを調停部32に指示し、読出・書込制御情報を「読出」に設定する。調停部32は、確認アドレスの取得をビットマップ・アドレス変換部36に指示する。ビットマップ・アドレス変換部36は、正常性未確認を示すビット値「0」を確認領域情報保持部18のビットマップでサーチし、ビットマップにおいてビット値「0」が存在する先頭位置を特定する。そして、ビットマップとメモリ14のアドレス範囲との対応関係にしたがって、正常性を未確認で、今回確認すべきアドレス範囲を決定する。ビットマップ・アドレス変換部36は、1つのアドレス範囲に16個のアドレスが含まれる場合、16回の繰り返しの中で各アドレスを確認アドレスとして順次決定し、確認アドレスを調停部32へ出力する。
16回の繰り返しが終了し、16個の確認アドレスによるメモリ14の正常性チェック結果がいずれも正常であれば、正常性判定部34は、ビットマップで最初に存在する値「0」ビットを値「1」へ更新する。言い換えれば、確認アドレスによる正常性判定処理を完了したメモリ14の領域に対応するビット値を、未確認を示す「0」から確認済を示す「1」へ更新する。なお、正常性チェックで異常を検出すると、実施の形態と同様に、エラー訂正と再チェックを実行し、エラー訂正ができず、または再チェックも異常であれば警報情報を出力する。その上で、次の確認アドレスによるメモリ14の正常性チェックを実行する。最終的に、所定個数の確認アドレスの正常性チェックを完了すると、正常性判定部34は、ビットマップで最初に存在する値「0」ビットを値「1」へ更新する。
この変形例の構成においても、実施の形態と同様の効果を奏する。この変形例においても、実施の形態と同様に、信号処理部12の要求にもとづくメモリアクセスを優先して実行する。
また上記実施の形態では言及していないが、メモリ14は、1つのアドレスを指定する1回の読出し要求に対して複数のアドレスのデータをバースト転送してもよい。この場合、冗長データはバースト単位に付加されてもよく、バースト転送されるデータ単位に正常性チェックを実行し、確認領域情報保持部18が保持する確認アドレスをバースト単位に増加させてもよい。
また上記実施の形態では、メモリチェック部16は、メモリへデータを書込み、またメモリからデータを読み込む機能を備えることとした。変形例として、信号処理装置10には、メモリへアクセスする手段をメモリチェック部16とは別に設けてもよい。メモリチェック部16は、その手段から受け付けた読出データ(冗長データを含む)の正常性チェック、確認アドレスの読出指示、確認アドレスからの読出データの正常性チェック、確認アドレスの更新を実行してもよい。
また上記実施の形態では、メモリアクセス装置20を信号処理装置10に組み込む例を説明したが、メモリアクセス装置20は、データ処理の際にメモリにアクセスする種々の情報処理装置、データ処理装置に組み込まれてもよい。例えば、メモリアクセス装置20はPCやサーバに組み込まれてもよい。また、信号処理部12はCPUやGPUであってもよい。
請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。例えば、請求項に記載の取得部は、実施の形態に記載の読出・書込制御部30により実現できる。
10 信号処理装置、 12 信号処理部、 14 メモリ、 16 メモリチェック部、 18 確認領域情報保持部、 20 メモリアクセス装置、 30 読出・書込制御部、 32 調停部、 34 正常性判定部。

Claims (4)

  1. データ処理部の要求にもとづいて、メモリの第1アドレスに格納されたデータを取得する取得部と、
    前記第1アドレスに格納されたデータの正常性を、当該データに対応づけられた冗長情報にもとづいて判定する判定部と、
    正常性を確認すべき前記メモリの領域を示す情報であって、前記第1アドレスに非依存の第2アドレスを示す情報を保持する確認領域情報保持部と、
    を備え、
    前記メモリの前記第1アドレスに格納されたデータを取得する際に、前記取得部は、前記メモリの前記第2アドレスに格納されたデータをさらに取得し、前記判定部は、前記第2アドレスに格納されたデータの正常性を、当該データに対応づけられた冗長情報にもとづいてさらに判定することを特徴とするメモリアクセス装置。
  2. 前記取得部は、前記データ処理部の要求が未受信であれば、前記メモリの前記第2アドレスに格納されたデータを取得することを抑制することを特徴とする請求項1に記載のメモリアクセス装置。
  3. 前記第2アドレスに格納されたデータの正常性が確認された場合に、前記確認領域情報保持部に保持された第2アドレスを、前記メモリの別の領域を示す値に更新する更新部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のメモリアクセス装置。
  4. 前記取得部は、前記第2アドレスにもとづいて前記メモリの複数アドレスに格納された複数のデータを取得し、
    前記判定部は、前記複数のデータそれぞれの正常性を、各データに対応づけられた冗長情報にもとづいて判定し、
    前記取得部は、前記メモリから前記複数のデータの一部を未取得であるときに前記データ処理部の要求が受信された場合、当該要求に応じたデータ取得を優先して実行することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のメモリアクセス装置。
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