JP2015169330A - 管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁体の姿勢が傾くのを防止することが可能な管継手を提供する。
【解決手段】第一流路、及び前記第一流路の中途部と接続するように形成される第二流路を具備する継手本体と、前記第一流路と前記第二流路との接続部分に形成された摺動部において前記第一流路の軸線方向に摺動可能に配置され、前記第一流路の一端側に向かって摺動した場合には、当該第一流路の一端(後部流路33)と当該第一流路の他端(前部流路24)及び前記第二流路(上部流路25)との連通を遮断すると共に、前記第一流路の他端側に向かって摺動した場合には、当該第一流路の一端と当該第一流路の他端及び前記第二流路とを連通する弁体50と、弁体50を前記第一流路の一端側に向かって付勢するスプリング60と、前記第二流路から前記摺動部に向かって流通する天然ガス(流体)を分岐させ、複数の方向から前記摺動部へと案内するストッパ40と、を具備した。
【選択図】図8

Description

本発明は、管同士を接続するための管継手の技術に関する。
従来、管同士を接続するための管継手の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、管状の本体を備える逆止弁部と、逆止弁部の本体の一端部に接続されるT字継手と、を具備する管継手(逆止弁付き三方弁)が記載されている。逆止弁部は、本体の長手方向に沿って摺動可能な弁体と、弁体が接離可能な弁座と、を具備し、弁体が摺動することによって一方向の流体の流通のみを許容する逆止弁を形成している。このように構成することによって、一の流路と、当該一の流路に接続される他の流路と、を具備するT字状の管継手に、逆止弁の機能を付加することができる。
しかし、特許文献1に記載の管継手においては、一の流路と他の流路との接続部分から離れた位置に逆止弁部が形成されるため、当該管継手の小型化を図ることが困難である。
そこで、一の流路と他の流路との接続部分に逆止弁部を配置する構成が考えられる。これによって、管継手の小型化を図ることができる。
しかしながら、このような構成においては、逆止弁部の弁体の側方(当該弁体の摺動方向と交わる方向)から流体が供給されてきた場合、当該流体の圧力によって弁体の姿勢が傾き、当該弁体と弁座との間の密閉を保つことができず、流体が予期せぬ方向に漏れてしまうおそれがある。
特開2013−15194号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、弁体の姿勢が傾くのを防止することが可能な管継手を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、流体を案内可能な第一流路、及び前記第一流路の中途部と接続するように形成され、流体を案内可能な第二流路を具備する継手本体と、前記第一流路と前記第二流路との接続部分に形成された摺動部において前記第一流路の軸線方向に摺動可能に配置され、前記第一流路の一端側に向かって摺動した場合には、当該第一流路の一端と当該第一流路の他端及び前記第二流路との連通を遮断すると共に、前記第一流路の他端側に向かって摺動した場合には、当該第一流路の一端と当該第一流路の他端及び前記第二流路とを連通する弁体と、前記弁体を前記第一流路の一端側に向かって付勢する付勢部材と、前記第二流路から前記摺動部に向かって流通する流体を分岐させ、複数の方向から前記摺動部へと案内する案内部材と、を具備するものである。
請求項2においては、前記案内部材は、前記第二流路から前記摺動部に向かって流通する流体を、前記第一流路の軸線を中心として均等な方向から前記摺動部へと案内するものである。
請求項3においては、前記案内部材は、前記第一流路の軸線と一致する軸線を有する円柱状に形成され、前記案内部材は、当該案内部材の内部に形成されると共に、前記摺動部を形成する穴部と、当該案内部材の外周面を全周に亘って内側に向かって凹ませることで形成される溝部と、前記穴部と前記溝部とを連通するように、前記第一流路の軸線を中心として均等な位置に複数形成される連通部と、を具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、第二流路から流通してくる流体を分岐させた後に、弁体が配置される摺動部へと案内することによって、当該弁体に作用する流体による圧力の方向を分散させることができ、ひいては流体の圧力による弁体の姿勢の傾きを防止することができる。
請求項2においては、流体を均等な方向から摺動部へと案内することで、弁体に作用する流体による圧力の方向の均等化を図ることができ、より効果的に弁体の姿勢が傾くのを防止することができる。
請求項3においては、案内部材に摺動部を形成することができ、構造の簡素化を図ることができる。
管継手を備える燃料供給システムの全体的な構成を示した概略図。 本発明の一実施形態に係る管継手を示した斜視図。 同じく、側面断面図。 第一流路と第二流路との接続部分を示した側面断面拡大図。 (a)ストッパを示した側面図。(b)同じく、側面断面図。(c)A−A断面図。 燃料容器へと天然ガスを充填する際の接続部分を示した側面断面拡大図。 図6におけるB−B断面図。 燃料容器からエンジンへと天然ガスを供給する際の接続部分を示した側面断面拡大図。 図8におけるC−C断面図。 ストッパの変形例を示した背面断面図。
以下の説明では、図中に示した矢印に従って、上下方向、前後方向及び左右方向を定義する。
以下では、図1を用いて、本発明の一実施形態に係る管継手3を具備する燃料供給システム1の概略について説明する。
燃料供給システム1は、天然ガス自動車に設けられ、燃料を貯溜すると共に必要に応じて貯溜された燃料を供給するためのものである。燃料供給システム1は、主として充填口2、管継手3、燃料容器4、燃料遮断弁5、調圧弁6及びエンジン7を具備する。
充填口2は、燃料である天然ガスを外部から受け取る部分である。充填口2は、配管を介して管継手3と接続される。管継手3は、3つの配管を互いに接続するもの(いわゆる、三方継手)である。管継手3は、天然ガスが充填口2へと逆流するのを防止するための機構(いわゆる、逆止弁)を備えている。管継手3は、さらに配管を介して燃料容器4及び燃料遮断弁5とそれぞれ接続される。
燃料容器4は、天然ガスを貯溜するためのものである。燃料容器4には、過流防止弁(天然ガスの異常な流通を察知して遮断する弁)や安全弁等を含む容器元弁4aが設けられる。
燃料遮断弁5は、天然ガスの流通の可否を切り替えるものである。燃料遮断弁5は、前記天然ガス自動車のキースイッチがONに操作された場合に開き、エンジン7が停止された場合に閉じる。燃料遮断弁5は、さらに配管を介して調圧弁6と接続される。
調圧弁6は、天然ガスを適切な圧力に調圧(減圧)するものである。調圧弁6は、さらに配管を介してエンジン7と接続される。
このように構成された燃料供給システム1において、外部から充填口2に供給された天然ガスは、管継手3を介して燃料容器4に貯溜される。そして、エンジン7を駆動する際(前記キースイッチがONに操作された場合)には燃料遮断弁5が開かれ、燃料容器4に貯溜された天然ガスが管継手3及び燃料遮断弁5を介して調圧弁6へと供給される。当該調圧弁6によって適切な圧力に調圧された天然ガスは、エンジン7へと供給される。
以下では、図2から図5までを用いて、管継手3の構成について説明する。管継手3は、主として継手本体10、ストッパ40、弁体50、スプリング60、ナット70、第一フェルール80及び第二フェルール90を具備する。
図2及び図3に示す継手本体10は、管継手3の主たる構造体を成すものである。継手本体10は、主としてハウジング20及び弁座部30を具備する。
ハウジング20は、継手本体10の前後中途部から前端部までを形成する箱状の部材である。ハウジング20は、主として本体部21、前端部22、上端部23、前部流路24及び上部流路25を具備する。
本体部21は、継手本体10の中央部分を形成するものである。本体部21には、主として弁収容部21a及びめねじ部21bが形成される。
弁収容部21aは、本体部21の後側面から当該本体部21の前端部近傍まで形成された穴である。弁収容部21aは、軸線を前後方向に向けた略円柱状に形成される。
めねじ部21bは、弁収容部21aの内周面の後端部近傍に形成される。
前端部22は、本体部21の前側面から前方に向けて延びるように形成された部分である。前端部22は、軸線を前後方向に向けた略円柱状に形成される。
上端部23は、本体部21の上側面から上方に向けて延びるように形成された部分である。上端部23は、軸線を上下方向に向けた略円柱状に形成される。
前部流路24は、前端部22の軸線上に形成される孔である。前部流路24は、前端部22の前側面と、本体部21の弁収容部21aの前側面と、を連通するように形成される。前部流路24の軸線は、弁収容部21aの軸線と一致するように形成される。
上部流路25は、上端部23の軸線上に形成される孔である。上部流路25は、上端部23の上側面と、本体部21の弁収容部21aの上側面と、を連通するように形成される。上部流路25の軸線は、前部流路24の軸線と直交するように形成される。
弁座部30は、継手本体10の後端部を形成する部材である。弁座部30は、軸線を前後方向に向けた略円柱状に形成される。弁座部30は、主としておねじ部31、縮径部32、後部流路33及びシール部材34を具備する。
おねじ部31は、弁座部30の外周面の前端部近傍に形成される。おねじ部31は、ハウジング20のめねじ部21bに嵌め合わせることが可能である。おねじ部31をめねじ部21bに嵌め合わせることによって、弁座部30がハウジング20に対して固定される。
縮径部32は、おねじ部31よりも小さい径を有する部分である。縮径部32は、弁座部30の前端部(おねじ部31の前方)に形成される。縮径部32は、軸線を前後方向に向けた円柱状に形成される。
後部流路33は、弁座部30の軸線上に形成される孔である。後部流路33は、弁座部30の前側面と後側面とを連通するように形成される。後部流路33の軸線は、弁座部30がハウジング20に固定された状態において前部流路24の軸線と一致する。
シール部材34は、おねじ部31のすぐ後方に設けられ、ハウジング20と弁座部30との間の隙間を密閉するためのものである。
このように構成された継手本体10において、一直線上に配置された弁座部30の後部流路33、並びにハウジング20の前部流路24によって、天然ガスを案内する第一の流路(第一流路)が形成される。また、ハウジング20の上部流路25によって、天然ガスを案内する第二の流路(第二流路)が形成される。
また、ハウジング20の弁収容部21aのうち、弁座部30のおねじ部31よりも前側の空間が、前記第一流路と前記第二流路とが接続する部分(接続部分)となる。
図3から図5までに示すストッパ40は、本発明に係る案内部材の実施の一形態であり、後述する弁体50を摺動可能に案内すると共に、当該弁体50の摺動を規制するものである。ストッパ40は、軸線を前後方向に向けた略円柱状に形成される。ストッパ40は、主として第一凹部41、第二凹部42、外周溝43、前部連通孔44及び側部連通孔45を具備する。
第一凹部41は、本発明に係る穴部の実施の一形態であり、ストッパ40の後側面から当該ストッパ40の前後略中央部まで形成された穴である。第一凹部41は、軸線を前後方向に向けた略円柱状に形成される。第一凹部41の後部を弁座部30の縮径部32に嵌め合わせることによって、ストッパ40が弁座部30に対して固定される。このようにしてストッパ40は、ハウジング20の弁収容部21a内(前記接続部分)に配置される。第一凹部41の前端部は、前後方向において上部流路25と重複する位置に形成される。このように形成された第一凹部41(より詳細には、第一凹部41のうち、縮径部32よりも前側の部分)が、後述する弁体50を摺動可能に支持する摺動部となる。
第二凹部42は、ストッパ40の前後略中央部(第一凹部41の前側面)から当該ストッパ40の前端部近傍まで形成された穴である。第二凹部42は、軸線を前後方向に向けた略円柱状に形成される。第二凹部42の径は、第一凹部41の径よりも小さくなるように形成される。このように構成された第二凹部42が、後述するスプリング60の前端部を保持する保持部となる。
外周溝43は、本発明に係る溝部の実施の一形態であり、天然ガスを案内するためのものである。外周溝43は、ストッパ40の前後略中央部(前後方向において、上部流路25と同一位置)に形成される。外周溝43は、ストッパ40の外周面を内側に向かって凹ませることで形成される。外周溝43は、ストッパ40の全周に亘って形成される。
前部連通孔44は、第二凹部42の前側面とストッパ40の前側面とを連通するように形成される。前部連通孔44の径は、第二凹部42の径よりも小さくなるように形成される。前部連通孔44は、前部流路24と対向する位置に形成される。
側部連通孔45は、本発明に係る連通部の実施の一形態であり、第一凹部41及び第二凹部42の内周面と、ストッパ40の外周面と、を連通するように形成される。側部連通孔45は、前後方向において、外周溝43と重複する位置からストッパ40の前端部近傍に亘るように、すなわち第一凹部41から第二凹部42に亘るように形成される。
側部連通孔45は等間隔に3つ形成される。具体的には、1つの側部連通孔45は、ストッパ40の真下に形成される。他の2つの側部連通孔45は、ストッパ40の軸線を中心として、ストッパ40の真下に形成された側部連通孔45から左右にそれぞれ120度回転した位置に形成される。したがって、上部流路25と対向する位置に側部連通孔45が形成されることはない。
図3及び図4に示す弁体50は、弁座部30に形成された後部流路33の前端部を開閉するためのものである。弁体50は、弁座部30の縮径部32のすぐ前方(すなわち、ストッパ40の第一凹部41及び第二凹部42内)に配置される。弁体50は、主として本体部51及び突出部52を具備する。
本体部51は、略円形板状に形成された部分である。本体部51は、その板面を前後方向に向けた状態で配置される。本体部51の径は、第一凹部41の径よりも若干小さく、かつ第二凹部42の径よりも大きくなるように形成される。これによって、本体部51は、ストッパ40の第一凹部41内(より詳細には、前記摺動部内)を前後方向に摺動することができる。本体部51の後側面には、シール部材51aが設けられる。シール部材51aは、本体部51の外周面に沿うような円環状に形成される。
突出部52は、本体部51から前方に向かって突出するように形成された部分である。突出部52は、軸線を前後方向に向けた円柱状に形成される。突出部52の径は、第二凹部42の径よりも小さくなるように形成される。
スプリング60は、本発明に係る付勢部材の実施の一形態であり、金属線を円筒状に巻いて形成された圧縮コイルばねである。スプリング60は、軸線を前後方向に向けた状態で配置される。スプリング60の内径は、弁体50の突出部52の外径と略同一になるように形成される。スプリング60の外径は、ストッパ40の第二凹部42の内径と略同一になるように形成される。スプリング60の前端部は、ストッパ40の第二凹部42内に収容される。スプリング60の後端部には、弁体50の突出部52が挿通される。これにより、スプリング60の内径部(内周部分)によって弁体50の突出部52が案内されることになる。
このようにして、スプリング60の前端部は第二凹部42によって案内され、当該スプリング60の姿勢が保持される。すなわち、スプリング60の姿勢(軸線)が傾くのを防止することができる。
また、スプリング60の後端部は弁体50の突出部52を案内し、弁体50の姿勢が保持される。すなわち、弁体50の姿勢が傾くのを防止することができる。
また、当該スプリング60によって、弁体50は常時後方に向かって付勢される。
図3に示すナット70、第一フェルール80及び第二フェルール90は、弁座部30の後端部、ハウジング20の前端部22、及びハウジング20の上端部23にそれぞれ設けられる。以下では、弁座部30の後端部に設けられるナット70、第一フェルール80及び第二フェルール90を例に挙げて説明する。
ナット70は、弁座部30の後端部に嵌め合わされる。弁座部30とナット70との間には、前方から順に第一フェルール80及び第二フェルール90が配置される。ナット70、第二フェルール90及び第一フェルール80に管を挿通した状態で、当該ナット70を弁座部30の後端部に締め付けると、第一フェルール80及び第二フェルール90の前端部が内側に向かって変形する。当該第一フェルール80によって弁座部30と管との間の隙間が密閉されると共に、当該第二フェルール90によって当該管が保持される。
このようにして、図1に示すように、充填口2に接続された管の端部が弁座部30(後部流路33)に接続される。また、燃料遮断弁5に接続された管の端部が前端部22(前部流路24)に接続される。また、燃料容器4に接続された管の端部が上端部23(上部流路25)に接続される。
以下では、図1、並びに図6から図9までを用いて、上述の如く構成された管継手3を天然ガスが流通する際の様子について説明する。
まず、外部から燃料容器4へと天然ガスを充填する際の様子について説明する。
燃料供給システム1の外部から充填口2(図1参照)に天然ガスが供給された場合、当該天然ガスは後部流路33へと案内される。図6に示すように、スプリング60によって弁体50が後方へと付勢される力よりも、後部流路33内の天然ガスの圧力によって弁体50が前方へと付勢される力の方が大きくなると、弁体50は前方へと摺動する。
弁体50が前方に摺動すると、所定の位置において当該弁体50の前側面と第一凹部41の前側面とが当接する。このように、第一凹部41によって弁体50の前方への摺動が規制される。なお、この際、突出部52は第二凹部42内に収容されるため、当該突出部52がストッパ40に干渉して弁体50の摺動が阻害されることはない。この状態では、弁体50の後側面と縮径部32の前側面とは離間しているため、後部流路33内の天然ガスは第一凹部41内へと流通することができる。
図6及び図7に示すように、第一凹部41内へと流通してきた天然ガスは、側部連通孔45を介してストッパ40の外側へと流出する。当該天然ガスは、ストッパ40と弁収容部21aとの間の隙間を介して上部流路25へと流通する。当該天然ガスは、上部流路25を介して燃料容器4(図1参照)へと案内され、当該燃料容器4に貯溜(充填)される。
なお、外部から充填口2に天然ガスが供給される際には、燃料遮断弁5は閉じられているため、管継手3から前部流路24を介して当該燃料遮断弁5へと天然ガスが流通することはない。
次に、エンジン7が駆動される際の様子について説明する。
外部から充填口2への天然ガスの供給が終了すると、図8に示すように、スプリング60の付勢力によって弁体50が後方へと摺動する。弁体50が後方に摺動すると、所定の位置において当該弁体50の後側面と縮径部32の前側面とが当接する。当該弁体50によって、弁座部30に形成された後部流路33が閉塞される。また、シール部材51aによって弁体50の後側面と縮径部32の前側面との間の隙間が密閉される。このため、天然ガスは第一凹部41から後部流路33へと流通することができない。
このように、本実施形態に係る管継手3においては、後部流路33から第一凹部41への天然ガスの流通を可能とする一方で、第一凹部41から後部流路33への天然ガスの流通を不能とする機構(いわゆる、逆止弁)が形成されている。
前記キースイッチがONに操作され、燃料遮断弁5(図1参照)が開かれると、燃料容器4に貯溜された天然ガスが上部流路25へと案内される。図8及び図9に示すように、上部流路25から弁収容部21aへと流入した天然ガスは、弁収容部21aとストッパ40との間の隙間を流通する。当該天然ガスは、特に上部流路25と対向する外周溝43の上端部で左右に分岐し、当該外周溝43に沿って下端部に向かって流通することになる。
ストッパ40の外周溝43に沿って流通する天然ガスは、その流通経路の途中に形成された3つの側部連通孔45を介してストッパ40の内側(第一凹部41及び第二凹部42)へと流入する。この際、側部連通孔45からストッパ40の内側へと流入する天然ガスの圧力が、弁体50の側面(外周面)に作用することになる。しかし、側部連通孔45は弁体50の外周方向に均等(正面視において120度間隔)に配置されている。このため、外側から弁体50に略均等に圧力が作用することになる。このように、弁体50にある特定の方向に偏った圧力が作用することがないため、当該弁体50の姿勢が圧力によって傾くことがない。すなわち、弁体50の後側面と縮径部32の前側面とが離間することがないため、天然ガスが第一凹部41から後部流路33へと逆流することがない。
ストッパ40の内側へと流入した天然ガスは、前部連通孔44を介して前部流路24へと流通する。当該天然ガスは、前部流路24、燃料遮断弁5及び調圧弁6を介してエンジン7(図1参照)へと案内される。
以上の如く、本実施形態に係る管継手3は、天然ガス(流体)を案内可能な第一流路、及び前記第一流路の中途部と接続するように形成され、天然ガスを案内可能な第二流路を具備する継手本体10と、前記第一流路と前記第二流路との接続部分に形成された摺動部において前記第一流路の軸線方向に摺動可能に配置され、前記第一流路の一端側(後方)に向かって摺動した場合には、当該第一流路の一端(後部流路33)と当該第一流路の他端(前部流路24)及び前記第二流路(上部流路25)との連通を遮断すると共に、前記第一流路の他端側(前方)に向かって摺動した場合には、当該第一流路の一端と当該第一流路の他端及び前記第二流路とを連通する弁体50と、弁体50を前記第一流路の一端側に向かって付勢するスプリング60(付勢部材)と、前記第二流路から前記摺動部に向かって流通する天然ガスを分岐させ、複数の方向から前記摺動部へと案内するストッパ40(案内部材)と、を具備するものである。
このように構成することにより、前記第二流路から流通してくる天然ガスを分岐させた後に、弁体50が配置される前記摺動部へと案内することによって、当該弁体50に作用する天然ガスによる圧力の方向を分散させることができ、ひいては天然ガスの圧力による弁体50の姿勢の傾きを防止することができる。
また、前記第一流路と前記第二流路との接続部分に弁体50を配置することにより、管継手3の小型化を図ることができる。
また、ストッパ40は、前記第二流路から前記摺動部に向かって流通する天然ガスを、前記第一流路の軸線を中心として均等な方向から前記摺動部へと案内するものである。
このように構成することにより、天然ガスを均等な方向から前記摺動部へと案内することで、弁体50に作用する天然ガスによる圧力の方向の均等化を図ることができ、より効果的に弁体50の姿勢の傾きを防止することができる。
また、ストッパ40は、前記第一流路の軸線と一致する軸線を有する円柱状に形成され、ストッパ40は、当該ストッパ40の内部に形成されると共に、前記摺動部を形成する第一凹部41(穴部)と、当該ストッパ40の外周面を全周に亘って内側に向かって凹ませることで形成される外周溝43(溝部)と、第一凹部41と外周溝43とを連通するように、前記第一流路の軸線を中心として均等な位置に複数形成される側部連通孔45(連通部)と、を具備するものである。
このように構成することにより、ストッパ40に前記摺動部を形成することができ、構造の簡素化を図ることができる。
さらに、側部連通孔45は、
前記第二流路と対向しない位置に形成されるものである。
このように構成することにより、前記第二流路から前記摺動部に向かって流通してくる天然ガスによる圧力が直接弁体50に作用するのを防止することができる。これによって、より効果的に弁体50の姿勢の傾きを防止することができる。
また、弁体50は、
スプリング60の内径と略同一の外径を有すると共に、前記第一流路の軸線方向に突出するように形成され、スプリング60に挿通される突出部52を具備するものである。
このように構成することにより、弁体50の姿勢がスプリング60によって保持されるため、より効果的に弁体50の姿勢の傾きを防止することができる。
なお、本実施形態においては、管継手3の適用例として天然ガス自動車に設けられる燃料供給システム1を例示したが、本発明に係る管継手の用途は当該燃料供給システム1に限るものではない。すなわち、本発明に係る管継手が案内する流体は天然ガスに限るものではく、種々の流体に適用することが可能である。
また、本実施形態においては、第一流路(後部流路33及び前部流路24)と第二流路(上部流路25)は直交するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、第一流路に対する第二流路の角度は任意に変更することが可能である。
また、本実施形態においては、側部連通孔45は正面視において等間隔に3つ形成されるものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、側部連通孔45の個数を限定するものではない。例えば、図10に示すように、側部連通孔45を等間隔に4つ形成しても良い。
また、本実施形態においては、側部連通孔45は等間隔に形成されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、側部連通孔45は等間隔に形成されていなくても良い。このように側部連通孔45が等間隔に形成されていなくても、第二流路(上部流路25)からの天然ガスを分岐させることで、弁体50に作用する流体による圧力の方向を分散させることができ、ひいては弁体50の姿勢が傾くのを防止することができる。
また、本実施形態に係る管継手3の構成は一例であり、本発明に係る管継手の技術的思想を逸脱しない範囲でその構成を任意に変更することが可能である。
3 管継手
10 継手本体
20 ハウジング
24 前部流路
25 上部流路
30 弁座部
33 後部流路
40 ストッパ(案内部材)
41 第一凹部(穴部)
43 外周溝(溝部)
45 側部連通孔(連通部)
50 弁体
60 スプリング(付勢部材)

Claims (3)

  1. 流体を案内可能な第一流路、及び前記第一流路の中途部と接続するように形成され、流体を案内可能な第二流路を具備する継手本体と、
    前記第一流路と前記第二流路との接続部分に形成された摺動部において前記第一流路の軸線方向に摺動可能に配置され、前記第一流路の一端側に向かって摺動した場合には、当該第一流路の一端と当該第一流路の他端及び前記第二流路との連通を遮断すると共に、前記第一流路の他端側に向かって摺動した場合には、当該第一流路の一端と当該第一流路の他端及び前記第二流路とを連通する弁体と、
    前記弁体を前記第一流路の一端側に向かって付勢する付勢部材と、
    前記第二流路から前記摺動部に向かって流通する流体を分岐させ、複数の方向から前記摺動部へと案内する案内部材と、
    を具備する管継手。
  2. 前記案内部材は、
    前記第二流路から前記摺動部に向かって流通する流体を、前記第一流路の軸線を中心として均等な方向から前記摺動部へと案内する、
    請求項1に記載の管継手。
  3. 前記案内部材は、
    前記第一流路の軸線と一致する軸線を有する円柱状に形成され、
    前記案内部材は、
    当該案内部材の内部に形成されると共に、前記摺動部を形成する穴部と、
    当該案内部材の外周面を全周に亘って内側に向かって凹ませることで形成される溝部と、
    前記穴部と前記溝部とを連通するように、前記第一流路の軸線を中心として均等な位置に複数形成される連通部と、
    を具備する、
    請求項2に記載の管継手。
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