JP2015168529A - エレベーター装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】調速機とプーリを一体化して、プーリの数を最小化する。
【解決手段】昇降路内を昇降する昇降体に連結された調速用ロープと、昇降路の下方部に設置され、前記昇降体を調速する調速機と、を備え、前記調速機に前記調速用ロープが巻きかけられて、前記調速機本体を吊り構造とすることを特徴とする、エレベーター装置。
【選択図】図2
【解決手段】昇降路内を昇降する昇降体に連結された調速用ロープと、昇降路の下方部に設置され、前記昇降体を調速する調速機と、を備え、前記調速機に前記調速用ロープが巻きかけられて、前記調速機本体を吊り構造とすることを特徴とする、エレベーター装置。
【選択図】図2
Description
本発明は、エレベーター装置に関する。
一般的に、エレベーター装置には、かごの昇降速度を常時監視し、かごが所定の過速状態に陥った際にかごを非常停止させる調速機が備えられている。具体的には、調速機は、かごの昇降速度が定格速度を超えて第1過速度(通常は定格速度の1.3倍)に達すると、かごを駆動する巻上機の電源及びこの巻上機を制御する制御装置の電源をそれぞれ遮断する。また、調速機は、何らかの原因によりかごの下降速度が第1過速度を超えて第2過速度(通常は定格速度の1.4倍)に達すると、かごに設けられた非常止め装置を動作させて、かごを機械的に非常停止させる。
近年、保守性を考慮し、調速機をピットに設置する調速機システムでは、調速用ロープに張力を与えること、非常止め動作のために昇降炉内を移動するかごに連結することから、転向プーリを用いたエレベーターシステムが要求されている。
例えば、特許文献1では、エレベーター装置のかごに連結された調速用ロープと、調速用ロープを介してエレベーターを調速する調速機と、昇降路の上部に配置された転向用の第1のプーリと、調速機の下部に配置された転向用の第2のプーリと、調速用ロープに張力を与えるために設置された第3のプーリを備える調速機システムが開示されている。
しかし、特許文献1に開示されているように、調速機をピットに設置する調速機システムでは、調速機に張力を与えるために多くの転向プーリが必要となり、プーリを製作するためのコストや、据付時や保守時の作業項目が多くなってしまうという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、調速機とプーリを一体化して、プーリの数を最小化するエレベーター装置を提供することが可能なエレベーター装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するために本発明においては、昇降路内を昇降する昇降体に連結された調速用ロープと、昇降路の下方部に設置され、前記昇降体を調速する調速機と、を備え、前記調速機に前記調速用ロープが巻きかけられて、前記調速機本体を吊り構造とすることを特徴とする、エレベーター装置が提供される。
かかる構成によれば、調速機本体を吊り構造として、調速機の自重により調速用ロープに張力を与えることができるため、ロープに張力を与えるためのプーリを別途設けなくてもよい。これにより、調速機とプーリを一体化してプーリの数を最小化して調速機システムの構造を簡略化することができるため、エレベーター装置の製作コスト削減及び保守作業の効率化を実現することが可能となる。
本発明によれば、調速機とプーリを一体化して、プーリの数を最小化することにより、エレベーター装置製作の作業効率や保守性を高めることができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかるエレベーター装置の概略構成について説明する。
図1に示すように、エレベーター装置は、建築物1000に設けられた昇降路200内を昇降する昇降体(乗かご)300と、一方で昇降体300を吊り、他方で釣合いおもり400を吊る主ロープ500とから構成される。
また、主ロープ500を巻掛ける機械室100に備えられたトラクションシーブ600と、このトラクションシーブ600を駆動し、制動装置を備えた駆動装置(図示省略)と、昇降体300の昇降を案内するガイドレール700と、昇降体300に設けられ非常時に楔によってガイドレール700を把持する非常止め装置800を備える。
さらに、非常止め装置800を駆動し、昇降体300側に軸支された作動レバー900と、作動レバー900に連結され、昇降路200内の乗かご昇降行程全域に亘って張られた無端状の調速用ロープ1と、調速用ロープ1を巻き掛けた綱車4を備えた調速機2と、綱車4の対向位置である昇降路頂部に設置される綱車9を備えている。
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかるエレベーター装置における調速機について説明する。図2に示すように本実施の形態にかかる調速機2は、無端状をなし、昇降路に配置されて昇降体に連結された調速用ロープ1によって昇降路内に吊られている。
また、調速機2は、綱車4、振り子5、把持機構6、おもり枠7及びストッパー8を備えている。綱車4は、水平軸3に取り付けられ、調速用ロープ1が巻き掛けられている。調速機2は、綱車4の回転速度を調速する。
把持機構6は、綱車4の回転速度が過速状態になったときに、振り子5の変位などによる調速機2の動作をもとに調速用ロープ1を把持する。把持機構としては、例えばシュー式を例示できるが、シュー式に限定されない。
おもり枠7は、調速用ロープ1に張力を与えつつ、調速機が上方に移動しないように、側面に歯車形状のラチェット機構が設けられている。ストッパー8は、調速機が上方に移動しないように、おもり枠7に取り付けられたラチェット機構とかみ合う構造となっている。
次に、エレベーター装置における調速機の機能構成について説明する。本実施形態では、予め、乗りかごの第1の定格速度と、第1の定格速度より速い第2の定格速度が設定されているものとする。
エレベーター装置の調速機2は、乗りかごの速度が第1の定格速度の1.3倍に達したことを検出すると、調速機2における乗りかご停止用スイッチを投入する。すなわち、調速機2は、振り子5の変位などにより乗りかご停止用スイッチが投入されるように構成されている。
また、さらに、何らかの原因により乗りかごの下降速度が定格速度の1.4倍に達し、当該下降速度となったことが調速機2により検出された場合には、把持機構6により調速用ロープ1が把持される。
そして、移動を停止した調速用ロープ1に連結された作動レバー900が、昇降体300のさらなる降下により引き上げられ、引き上げられた作動レバー900が非常止め装置800を作動させる。そして、楔(図示省略)によりガイドレール700が昇降体300を把持して、昇降体300を機械的に非常停止させる。
次に、本実施の形態にかかる調速機システムについて説明する。本実施の形態にかかる調速機は、昇降路内に吊られた状態となっている。調速機は、走行時に走行振動等により本体が左右に変位したり、調速機が動作したりするときには、移動している調速用ロープを把持している。
この調速用ロープの慣性によって、調速機本体が跳ね上がらないように、おもり枠7とストッパー8で左右方向及び上方向への調速機2の移動を制限している。このように、おもり枠7とストッパー8とにより調速機2にラチェット構造を用いることにより、調速機2の下方への移動を可能とし、左右方向及び上方への移動を制限している。
また、本実施の形態における調速機は、下方への動きを制限していない。このため、経年変化により調速用ロープ1が伸びた場合も、調速用ロープ1の伸びに伴い調速機が下方に移動し、調速機の自重により調速用ロープ1に張力を与え続けることができる。
このように、本実施の形態では、調速機本体を吊り構造として、調速機の自重により調速用ロープ1に張力を与えることができるため、ロープに張力を与えるためのプーリを別途設けなくてもよい。これにより、調速機とプーリを一体化してプーリの数を最小化して調速機システムの構造を簡略化することができるため、エレベーター装置の製作コスト削減及び保守作業の効率化を実現することが可能となる。
1 調速用ロープ
2 調速機
3 水平軸
4 綱車
5 振り子
6 把持機構
7 おもり枠
8 ストッパー
9 綱車
100 機械室
200 昇降路
300 昇降体
400 釣合いおもり
500 主ロープ
600 トラクションシーブ
700 ガイドレール
800 非常止め装置
900 作動レバー
2 調速機
3 水平軸
4 綱車
5 振り子
6 把持機構
7 おもり枠
8 ストッパー
9 綱車
100 機械室
200 昇降路
300 昇降体
400 釣合いおもり
500 主ロープ
600 トラクションシーブ
700 ガイドレール
800 非常止め装置
900 作動レバー
Claims (3)
- 昇降路内を昇降する昇降体に連結された調速用ロープと、
昇降路の下方部に設置され、前記昇降体を調速する調速機と、
を備え、
前記調速機に前記調速用ロープが巻きかけられて、前記調速機本体を吊り構造とする
ことを特徴とする、エレベーター装置。 - 前記調速機に前記調速用ロープが巻きかけられて、前記調速機の荷重によって前記調速用ロープに張力が与えられる
ことを特徴とする、請求項1に記載のエレベーター装置。 - 前記調速機にラチェット構造を用いて、下方への移動を可能とし、左右方向及び上方への移動を制限する
ことを特徴とする、請求項1に記載のエレベーター装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014044956A JP2015168529A (ja) | 2014-03-07 | 2014-03-07 | エレベーター装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014044956A JP2015168529A (ja) | 2014-03-07 | 2014-03-07 | エレベーター装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015168529A true JP2015168529A (ja) | 2015-09-28 |
Family
ID=54201607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014044956A Pending JP2015168529A (ja) | 2014-03-07 | 2014-03-07 | エレベーター装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015168529A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017109842A (ja) * | 2015-12-17 | 2017-06-22 | 株式会社日立ビルシステム | ロープ調整装置、エレベーター及びエレベーターのリニューアル方法 |
-
2014
- 2014-03-07 JP JP2014044956A patent/JP2015168529A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017109842A (ja) * | 2015-12-17 | 2017-06-22 | 株式会社日立ビルシステム | ロープ調整装置、エレベーター及びエレベーターのリニューアル方法 |
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