以下、添付した図面を参照しながら、本発明にかかる遊技機の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態では本発明にかかる遊技機を、旧第1種に属するぱちんこ遊技機(所謂「デジパチ」)に適用した場合の例を説明するが、本発明の内容を限定するものではない。例えば、本発明にかかる遊技機は、所謂「スロットマシン」と称される回胴式遊技機に適用することもできる。また、以下の実施の形態で示す具体的な数値などは一例であって、本発明の内容を限定するものではない。
<遊技機の基本構成>
まず、本発明の実施の形態にかかる遊技機の基本構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる遊技機の一例を示す説明図である。図1に示すように、本実施の形態の遊技機100は遊技盤101を備える。遊技盤101の下部位置には遊技球を発射する発射部(図7の符号728参照)が設けられる。
発射部により発射された遊技球は、レール102に沿って上昇し、遊技盤101の上部位置に達した後、遊技領域103内を落下する。図示は省略するが、遊技領域103内には釘や風車などが設けられる。これらによって、遊技領域103内を落下する際の遊技球の落下軌道は遊技者にとって予測困難なものとされる。また、遊技領域103には遊技球が入賞可能な各種入賞口(例えば後述の始動口や大入賞口)が設けられる。
遊技盤101の略中央部分には画像表示部104が設けられる。画像表示部104には液晶表示器(LCD:Liquid Crystal Display)などが用いられる。画像表示部104は遊技機100により表示制御されて、所定の演出画像(例えば後述の演出図柄や背景画像)を表示する。
遊技盤101において画像表示部104の下方には、遊技球が入賞可能な第1始動口105と、第2始動口106とが設けられる。第2始動口106には開閉自在な普通電動役物107が設けられる。遊技球は、普通電動役物107が開放されているときに第2始動口106に入賞し易くなる。一方、遊技球は、普通電動役物107が閉鎖されているときに第2始動口106に入賞し難くなる。
普通電動役物107は通常時には閉鎖されており、普通図柄判定の判定結果(以下「普通図柄判定結果」ということもある)に基づいて所定期間だけ開放される。この普通図柄判定は、画像表示部104の左側および右側に配設されたゲート108を遊技球が通過することにより行われる。また、遊技機100は第1始動口105や第2始動口106に遊技球が1球入賞する毎に所定個数(例えば5個)の賞球を払い出す。
遊技盤101において第1始動口105の右方(画像表示部104の右方)には開閉自在な大入賞口109が設けられる。遊技球は、大入賞口109が開放されているときに大入賞口109に入賞し易くなる(例えば入賞可能となる)。一方、遊技球は、大入賞口109が閉鎖されているときに大入賞口109に入賞し難くなる(例えば入賞不可能となる)。
大入賞口109は通常時には閉鎖されており、大当たり判定結果(以下「大当たり判定結果」ということもある)に基づいて所定期間だけ開放される。この大当たり判定は、第1始動口105や第2始動口106に遊技球が入賞することにより行われる。また、遊技機100は、大入賞口109に遊技球が1球入賞する毎に所定個数(例えば15個)の賞球を払い出す。
遊技盤101において第1始動口105の左方(画像表示部104の左方)などには普通入賞口110が設けられる。遊技機100は普通入賞口110に遊技球が1球入賞する毎に所定個数(例えば10個)の賞球を払い出す。遊技領域103の最下部にはいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収する回収口111が設けられる。
遊技盤101の左下部分には情報表示部112が設けられる。情報表示部112は特別図柄や普通図柄などを表示する。ここで、特別図柄は大当たり判定結果を示すための図柄であり、普通図柄は普通図柄判定結果を示すための図柄である。情報表示部112の詳細な内容については図2などを用いて後述する。
また、遊技盤101は遊技領域103の外周を囲う形状を有する枠部材113に組み込まれる。枠部材113は遊技盤101の上下左右の4辺において遊技領域103の周囲を囲み、遊技者側に突出した形状を有する。また、枠部材113にはスピーカ114や演出ライト部115などが組み込まれる。
枠部材113の下部位置には、遊技者に向けて突出するように操作ハンドル116が設けられる。操作ハンドル116は発射部に遊技球を発射させるための操作を受け付ける。例えば、操作ハンドル116は発射指示部材117を備える。発射指示部材117は操作ハンドル116の外周部において遊技者から見て右回りに回転可能に設けられる。
発射部は発射指示部材117の操作ハンドル116に対する回転角度に応じた強度で遊技球を発射する。また、操作ハンドル116には遊技者が発射指示部材117を直接操作していることを検出するセンサが設けられる。発射部はこのセンサにより発射指示部材117が遊技者によって直接操作されていることが検出された場合のみ遊技球を発射する。
枠部材113において遊技領域103の下側部分には演出ボタン118や十字キー119が設けられる。例えば、演出ボタン118や十字キー119は演出にかかる操作を受け付けるための操作手段(演出操作手段)として機能する。
また、枠部材113において遊技領域103の下側部分には、遊技球を収容可能な打球供給皿(不図示)が設けられる。打球供給皿は発射部に向けて傾斜する形状を有しており、収容した遊技球を順次発射部へ送り出す。さらに、遊技盤101には可動役物130が設けられる。例えば、可動役物130は、所定の演出時に画像表示部104の前面に進出するように駆動される。
<情報表示部の詳細>
次に、情報表示部112について説明する。図2は、本実施の形態の情報表示部の一例を示す説明図である。図2に示すように、情報表示部112は、特別図柄表示部201と、普通図柄表示部202と、保留数表示部203と、ラウンド数表示部204とを備える。各表示部201〜204にはそれぞれランプ表示器などが用いられる。
第1特別図柄表示部201aは、第1始動口105に遊技球が入賞することにより行われる大当たり判定の判定結果を示す第1特別図柄を表示するためのものであり、例えば8つのLED(Light Emitting Diode)ランプを備える。
例えば、第1特別図柄表示部201aは、第1特別図柄表示部201aの各LEDランプを図2において左から右へ流れるように順次点灯および消灯を繰り返すことにより、第1特別図柄が変動表示中であることを示す。また、第1特別図柄表示部201aは、第1特別図柄を所定時間変動表示した後に所定のLEDランプのみを点灯させることにより、第1特別図柄が停止表示されたことを示す。第1特別図柄の変動表示後にいずれのLEDランプを点灯させるかは、当該第1特別図柄の変動表示開始時に行われた大当たり判定の判定結果に応じて決定される。
例えば、遊技機100による大当たり判定では、16ラウンド(以下、「ラウンド」を「R」と略す)確変大当たりか否か、および4R確変大当たりか否かが判定される。これらの大当たりのそれぞれに対して、第1特別図柄表示部201aにおけるLEDランプの点灯態様(後述の大当たり図柄αおよび大当たり図柄β)が遊技機100の製造者により予め定められている。
第1特別図柄表示部201aは、第1始動口105に遊技球が入賞することにより行われた大当たり判定により16R確変大当たりと判定された場合、変動表示後に大当たり図柄αを表す点灯態様でLEDランプを点灯させる。一方、第1特別図柄表示部201aは、第1始動口105に遊技球が入賞することにより行われた大当たり判定により4R確変大当たりと判定された場合、変動表示後に大当たり図柄βを表す点灯態様でLEDランプを点灯させる。
また、第1特別図柄表示部201aは、第1始動口105に遊技球が入賞することにより行われた大当たり判定によりハズレ(16R確変大当たりでも4R確変大当たりでもない)と判定された場合、変動表示後にハズレの点灯態様でLEDランプを点灯させる。このハズレの点灯態様は前述の大当たりの点灯態様とは異なる。
第2特別図柄表示部201bは、第2始動口106に遊技球が入賞することにより行われる大当たり判定結果を示す第2特別図柄を表示するためのものであり、第1特別図柄表示部201aと同様に、例えば8つのLEDランプを備える。
第2特別図柄表示部201bは、第2始動口106に遊技球が入賞することにより行われた大当たり判定により16R確変大当たりと判定された場合、第1特別図柄表示部201aと同様、変動表示後に大当たり図柄αを表す点灯態様でLEDランプを点灯させる。一方、第2特別図柄表示部201bは、第2始動口106に遊技球が入賞することにより行われた大当たり判定により4R確変大当たりと判定された場合、第1特別図柄表示部201aと同様、変動表示後に大当たり図柄βを表す点灯態様でLEDランプを点灯させる。
また、第2特別図柄表示部201bは、第2始動口106に遊技球が入賞することにより行われた大当たり判定によりハズレ(16R確変大当たりでも4R確変大当たりでもない)と判定された場合、第1特別図柄表示部201aと同様、変動表示後にハズレ図柄を表す点灯態様でLEDランプを点灯させる。このハズレ図柄を表す点灯態様は前述の大当たり図柄αおよび大当たり図柄βを表す点灯態様とは異なる。
普通図柄表示部202は、ゲート108を遊技球が通過することにより行われる普通図柄判定の判定結果を示す普通図柄を表示するためのものであり、例えば「○」、「△」、「×」を示す3つのLEDランプを備える。
普通図柄表示部202は、普通図柄表示部202の各LEDを「○」→「△」→「×」→「○」→…というように順次点灯および消灯を繰り返すことにより、普通図柄が変動表示中であることを示す。また、普通図柄表示部202は、普通図柄を所定時間変動表示した後に所定のLEDランプのみを点灯させることにより、普通図柄が停止表示されたことを示す。普通図柄の変動表示後にいずれのLEDランプを点灯させるかは、当該普通図柄の変動表示開始時に行われた普通図柄判定の判定結果に応じて決定される。
例えば、遊技機100による普通図柄判定では、普通図柄長開放当たりか否か、および普通図柄短開放当たりか否かが判定される。普通図柄表示部202は、普通図柄判定により普通図柄長開放当たりと判定された場合、変動表示後に「○」のLEDランプを点灯させる。一方、普通図柄表示部202は、普通図柄判定により普通図柄短開放当たりと判定された場合、変動表示後に「△」のLEDランプを点灯させる。また、普通図柄表示部202は、普通図柄判定によりハズレ(普通図柄長開放当たりでも普通図柄短開放当たりでもない)と判定された場合、変動表示後に「×」のLEDランプを点灯させる。
保留数表示部203は、保留情報の数(以下「保留情報数」という)を表示するためのものであり、第1特別図柄保留数表示部203aと、第2特別図柄保留数表示部203bと、普通図柄保留数表示部203cとを備える。
第1特別図柄保留数表示部203aは、特別図柄の変動表示中や大当たり遊技中に遊技球が第1始動口105に入賞することにより記憶された保留情報数(以下「第1保留情報数」という)を表示する。第2特別図柄保留数表示部203bは、特別図柄の変動表示中や大当たり遊技中に遊技球が第2始動口106に入賞することにより記憶された保留情報数(以下「第2保留情報数」という)を表示する。なお、以下において第1保留情報数と第2保留情報数とを合わせたものを「特図保留情報数」という。
普通図柄保留数表示部203cは、普通図柄の変動表示中や普通電動役物107の開放中に遊技球がゲート108を通過することにより記憶される保留情報数(以下「普図保留情報数」という)を表示する。
遊技機100では第1保留情報数と第2保留情報数と普図保留情報数との上限数をそれぞれ「4」としている。このため、第1特別図柄保留数表示部203aと第2特別図柄保留数表示部203bと普通図柄保留数表示部203cとは、それぞれ4つのLEDランプからなる。そして、第1特別図柄保留数表示部203aと第2特別図柄保留数表示部203bと普通図柄保留数表示部203cとは、それぞれが対応する保留情報数と同数のLEDランプを点灯させる。
ラウンド数表示部204は大当たり遊技のラウンド数を表示する。前述のように、遊技機100には16R確変大当たりと4R確変大当たりとがある。このため、ラウンド数表示部204は、「16R」を表示するLEDランプと、「4R」を表示するLEDランプとを有する。そして、ラウンド数表示部204は16R確変大当たりと判定されることにより行われる大当たり遊技中には「16R」のLEDランプを点灯させる。一方、ラウンド数表示部204は4R確変大当たりと判定されることにより行われる大当たり遊技中に「4R」のLEDランプを点灯させる。
<遊技機の基本動作について>
次に、遊技機100の基本動作について説明する。遊技機100は遊技者により発射指示部材117が操作されると、発射部を駆動させることにより遊技領域103内に遊技球を発射する。遊技機100は、遊技球が第1始動口105や第2始動口106へ入賞すると大当たり判定を受ける権利に相当する保留情報を取得する。この保留情報には、当たり判定用乱数、図柄判定用乱数、変動パターン判定用乱数などが含まれる。これらの乱数については後述する。
遊技機100は保留情報を取得すると、この保留情報を用いて大当たり判定を行う。本実施の形態の場合、遊技機100は大当たり判定において16R確変大当たりとするか4R確変大当たりとするかハズレとするかを判定する。遊技機100は大当たり判定を行うと、特別図柄表示部201において特別図柄を変動表示する。また、遊技機100は特別図柄を変動表示すると、画像表示部104において3つの演出図柄を変動表示する。
本実施の形態の場合、遊技機100は特別図柄や演出図柄の変動表示中に、各種の予告演出(例えば後述の襖予告演出、ワープ予告演出、討伐予告演出)やリーチ演出(例えば後述の低期待度リーチ演出、中期待度リーチ演出、高期待度リーチ演出)などを行うことができる。遊技機100は行った演出の演出内容により、大当たりとなる可能性の有無や大当たりへの期待度(「信頼度」ともいう)の高低を遊技者に示唆する。
遊技機100は特別図柄を所定の変動時間だけ変動表示すると、大当たり判定結果を示すように停止表示する。また、遊技機100は特別図柄を停止表示する際に、演出図柄も停止表示する。例えば、遊技機100は大当たり判定結果がハズレであれば、ハズレ図柄となるように特別図柄を停止表示するとともに、ハズレの組み合わせとなるように演出図柄を停止表示する。
ハズレの組み合わせとしては、所謂「リーチハズレ目」や「バラケ目」を挙げることができる。例えば、リーチハズレ目は、3つの演出図柄のうち、第1停止図柄(例えば後述の左演出図柄)と、第2停止図柄(例えば後述の右演出図柄)とが同一数字となり、且つ、第3停止図柄(例えば後述の中演出図柄)が当該数字とは異なる数字となる組み合わせ(例えば「1・2・1」)である。また、例えば、バラケ目は、3つの演出図柄のうち、第1停止図柄(例えば後述の左演出図柄)と、第2停止図柄(例えば後述の右演出図柄)とが同一数字とならない(異なる数字となる)組み合わせ(例えば「1・2・2」)である。遊技機100はハズレ図柄やハズレの組み合わせを停止表示した場合、大当たり遊技を行わない。
一方、遊技機100は大当たり判定結果が大当たりであれば、大当たり図柄(大当たり図柄αや大当たり図柄β)となるように特別図柄を停止表示するとともに、大当たりの組み合わせとなるように演出図柄を停止表示する。大当たりの組み合わせとしては、所謂「ゾロ目」や「チャンス目」を挙げることができる。例えば、ゾロ目は、3つの演出図柄のうち、第1停止図柄(例えば後述の左演出図柄)と、第2停止図柄(例えば後述の右演出図柄)と、第3停止図柄(例えば後述の中演出図柄)とが同一数字となる組み合わせ(例えば「1・1・1」)である。また、例えば、チャンス目は、3つの演出図柄のうち、第1停止図柄(例えば後述の左演出図柄)と、第2停止図柄(例えば後述の右演出図柄)とがそれぞれ所定の数字となる組み合わせ(例えば「1・2・3」)である。遊技機100は大当たり図柄や大当たりの組み合わせを停止表示すると、つづいて大当たり遊技を行う。
遊技機100は大当たり遊技を行うと、大入賞口109を所定の開放態様で開放させる。本実施の形態の場合、遊技機100は、大当たり判定において16R確変大当たりと判定したことにより行う16R確変大当たり遊技では、大入賞口109の30秒間の開放を1Rとして、これを16R分行う。一方、遊技機100は、大当たり判定において4R確変大当たりと判定したことにより行う4R確変大当たり遊技では、大入賞口109の30秒間の開放を1Rとして、これを4R分行う。遊技機100は開放させた大入賞口109に遊技球が1球入賞する毎に所定個数の賞球を払い出す。
さらに、遊技機100は、遊技球がゲート108を通過すれば普通図柄判定を受ける権利に相当する普図保留情報を取得する。遊技機100は普図保留情報を取得すると、この普図保留情報を用いて普通図柄判定を行う。本実施の形態の場合、遊技機100は普通図柄判定において普通図柄長開放当たりとするか普通図柄短開放当たりとするかハズレとするかを判定する。遊技機100は普通図柄判定を行うと、普通図柄表示部202において普通図柄を変動表示する。遊技機100は普通図柄を所定期間変動表示すると、普通図柄判定結果を示すように停止表示する。そして、遊技機100は普通図柄長開放当たりや普通図柄短開放当たりを示すように停止表示した場合、普通電動役物107を所定期間開放する。
なお、本実施の形態の場合、遊技機100は、大当たり遊技後、74回の図柄変動を行うまで高確率遊技状態で遊技を制御する。例えば、遊技機100は高確率遊技状態とすると、高確率遊技状態でないとき、すなわち低確率遊技状態であるときよりも大当たり判定において大当たりと判定する判定確率を高める。さらに、遊技機100は、大当たり遊技後には、70回の図柄変動を行うまで補助遊技状態で遊技を制御する。例えば、遊技機100は補助遊技状態とすると、普通電動役物107の開放頻度を増加させたり、普通電動役物107の開放時間を延長させたりすることにより、第2始動口106へ遊技球が入賞する機会を増加させる(所謂「時短機能」を作動させる)。
<遊技機の機能的構成>
次に、遊技機100の機能的構成について説明する。図3は、本実施の形態の遊技機の機能的構成を示す説明図である。図3に示すように、遊技機100は、判定部310と、図柄制御部320と、演出実行部330とを含んで構成される。
判定部310は、所定の始動条件が成立すると、遊技者にとって有利な特別遊技を行うか否かを判定する機能を有する。本実施の形態では、判定部310は、第1始動口105や第2始動口106へ遊技球が入賞すると、大当たりとするか否かの判定(後述の当たり判定)と、16R確変大当たりと4R確変大当たりとするかの判定(後述の図柄判定)とを行う。この場合、始動条件は第1始動口105や第2始動口106への遊技球の入賞となり、特別遊技は大当たり遊技となる。本実施の形態では、大当たり遊技は、大入賞口109が開放されることにより、または高確率遊技状態への移行契機となることにより遊技者にとって有利なものとなっている。
また、判定部310は、第1始動口105や第2始動口106へ遊技球が入賞したとしても当該入賞に基づく大当たり判定を直ちに行わずに保留することがある。例えば、判定部310は、第1始動口105や第2始動口106へ遊技球が入賞したときに図柄変動中であったり大当たり遊技中であったりした場合には、当該入賞に基づく大当たり判定を保留する。この場合、判定部310は、第1始動口105や第2始動口106へ遊技球が入賞したときに行われていた図柄変動や大当たり遊技が完了してから、当該入賞に基づく大当たり判定を行う。
図柄制御部320は、判定部310により判定が行われると、図柄を変動させた後に当該判定の判定結果を示すように停止させる図柄変動を行う機能を有する。本実施の形態では、図柄制御部320は、判定部310により大当たり判定が行われると、特別図柄表示部201において特別図柄を変動表示した後に大当たり判定結果を示すように停止表示する。この場合、図柄制御部320は、大当たり判定結果が大当たりであれば大当たり図柄を停止表示し、大当たり判定結果がハズレであればハズレ図柄を停止表示する。
図柄制御部320は、大当たり図柄の停止表示に際し、大当たり判定結果が16R確変大当たりであれば大当たり図柄αを停止表示し、大当たり判定結果が4R確変大当たりであれば大当たり図柄βを停止表示する。すなわち、図柄制御部320は、複数種類の大当たりが設けられている場合、大当たりの種別を示す大当たり図柄を停止表示する。
また、図柄制御部320は、判定部310により大当たり判定が行われると、画像表示部104において演出図柄を変動表示した後に大当たり判定結果を示すように停止表示してもよい。この場合、図柄制御部320は、大当たり判定結果が大当たりであれば演出図柄を大当たりの組み合わせで停止表示し、大当たり判定結果がハズレであれば演出図柄をハズレの組み合わせで停止表示する。
さらに、この場合、図柄制御部320は、大当たりの組み合わせの停止表示に際し、大当たり判定結果が16R確変大当たりであれば奇数のゾロ目を停止表示し、大当たり判定結果が4R確変大当たりであれば偶数のゾロ目を停止表示してもよい。また、図柄制御部320は、ハズレの組み合わせの停止表示に際し、バラケ目で停止表示したり、リーチハズレ目で停止表示したりしてもよい。
なお、以下、本実施の形態において、図柄制御部320により大当たり図柄や大当たりの組み合わせが停止される図柄変動を「大当たり変動」といい、ハズレ図柄やハズレの組み合わせが停止される図柄変動を「ハズレ変動」ということがある。
演出実行部330は、図柄制御部320による図柄変動中に、判定部310の判定結果に基づいて所定の演出を実行する機能を有する。演出実行部330は、特定演出実行部331を有する。特定演出実行部331は、特別遊技への期待度が相対的に低いことを示す低期待度演出態様と、前記期待度が相対的に高いことを示す高期待度演出態様との複数の演出態様をとり得る特定演出を複数回実行可能な機能を有する。
に構成される。
ここで、特定演出実行部331は、図柄制御部320による図柄変動中に複数回の特定演出を実行する場合、当該複数回の特定演出のうち前に実行される特定演出を低期待度演出態様で実行すると、当該複数回の特定演出のうち後に実行される特定演出を低期待度演出態様で実行可能に構成される。一方、特定演出実行部331は、図柄制御部320による図柄変動中に複数回の特定演出を実行する場合、当該複数回の特定演出のうち前に実行される特定演出を高期待度演出態様で実行すると、当該複数回の特定演出のうち後に実行される特定演出を低期待度演出態様で実行不可能に構成される。
つまり、特定演出実行部331は、時系列的に後に実行する特定演出による期待度が、時系列的に前に実行する特定演出による期待度よりも低下しないように、各特定演出を実行する。なお、特定演出実行部331により実行される特定演出の一例については後述する。
演出実行部330は、特殊演出実行部332を有してもよい。特殊演出実行部332は、特定演出実行部331が図柄制御部320による図柄変動中に複数回の特定演出を実行する場合、各特定演出間において所定の特殊演出を実行する機能を有する。特殊演出実行部332は、特別遊技への期待度が相対的に低いことを示す低期待度特殊演出態様と、特別遊技への期待度が相対的に高いことを示す高期待度特殊演出態様との複数の演出態様をとり得る特殊演出を実行することができる。
ここで、特殊演出実行部332は、図柄制御部320による図柄変動中に複数回の特殊演出を実行する場合、当該複数回の特殊演出のうち前に実行される特殊演出を低期待度特殊演出態様で実行すると、当該複数回の特殊演出のうち後に実行される特殊演出を低期待度特殊演出態様で実行可能に構成される。一方、特殊演出実行部332は、図柄制御部320による図柄変動中に複数回の特殊演出を実行する場合、当該複数回の特殊演出のうち前に実行される特殊演出を高期待度特殊演出態様で実行すると、当該複数回の特殊演出のうち後に実行される特殊演出を低期待度特殊演出態様で実行不可能に構成される。
つまり、特殊演出実行部332は、時系列的に後に実行する特殊演出による期待度が、時系列的に前に実行する特殊演出による期待度よりも低下しないように、各特殊演出を実行する。なお、特殊演出実行部332により実行される特殊演出の一例については後述する。
<襖予告演出>
次に、遊技機100が行う具体的な演出の一例について説明する。まず、襖予告演出について説明する。本実施の形態では、遊技機100は前述の特定演出に相当する演出として以下に説明する襖予告演出を行う。遊技機100はこの襖予告演出を行うと、襖を模した画像(以下「襖画像」という)を画像表示部104に表示する。
図4−1は、襖予告演出において表示される襖画像の一例を示す説明図である。図4−1(イ)〜(ニ)に示すように、襖予告演出において表示される襖画像には複数種類の表示態様が設けられている。そして、表示態様毎に、当該表示態様の襖画像が表示された襖予告演出により遊技者に示唆される大当たりへの期待度が異なるようになっている。
例えば、遊技機100では、図4−1(イ)の表示態様の襖画像(本実施の形態では白色の襖画像とする)が表示される襖予告演出は低期待度の演出となっており、図4−1(ロ)の表示態様の襖画像(本実施の形態では黄色の襖画像とする)が表示される襖予告演出は中期待度の演出となっている。また、遊技機100では、図4−1(ハ)の表示態様の襖画像(本実施の形態では赤色の襖画像とする)が表示される襖予告演出は高期待度の演出となっており、図4−1(ニ)の表示態様の襖画像(本実施の形態では金色の襖画像とする)が表示される襖予告演出は大当たりとなることが確定するプレミア演出となっている。このため、遊技機100は、金色の襖画像、赤色の襖画像、黄色の襖画像、白色の襖画像の順で、遊技者に大きな期待感を与えることが可能である。
また、遊技機100は1回の図柄変動中に襖予告演出を複数回行うことができる。1回の図柄変動中に複数回の襖予告演出を行う場合、遊技機100はそれぞれの襖予告演出を異なるタイミングで1つずつ行う。遊技機100においては、1回の図柄変動中に行われる襖予告演出の回数が多い程に大当たりへの期待度が高くなるようになっており、例えば1回の図柄変動中に3回の襖予告演出が行われた場合には2回の襖予告演出が行われた場合よりも大当たりへの期待度が高くなるようになっている。
また、1回の図柄変動中に複数回の襖予告演出を行う場合、遊技機100はそれぞれの襖予告演出で表示する襖画像の表示態様を異ならせることができる。つまり、遊技機100はそれぞれの襖予告演出で示唆する大当たりへの期待度を異ならせることができる。ただし、この場合、遊技機100は、時系列的に後の襖予告演出の期待度が前の襖予告演出の期待度よりも低くならないようにする。このようにすれば、遊技機100は、後の襖予告演出を行うことにより、前の襖予告演出を行った際よりも遊技者の期待度を低下させることがなく、複数回の襖予告演出を行ったとしても遊技者の期待度を低下させることがない。
また、遊技機100は、上記により遊技者を混乱させてしまうことを防止することもできる。すなわち、仮に、時系列的に後の襖予告演出の期待度が前の襖予告演出の期待度よりも低くなるようにした場合、襖予告演出が行われた回数の観点からすれば、後の襖予告演出が行われることにより期待度が高まることになる。一方、襖予告演出の演出内容の観点からすれば、後の襖予告演出が行われることにより期待度が低くなることになる。このような事態が生じると、遊技者は後の襖予告演出が行われたことにより期待度が高まったのか低くなったのかが判断できず混乱してしまう。遊技機100は、時系列的に後の襖予告演出の期待度が前の襖予告演出の期待度よりも低くならないようにすることで、このように遊技者を混乱させてしまうことを防止することもできる。
ここで具体的な一例として、1回の図柄変動中に2回の襖予告演出を行い、且つ、1回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示した場合を考える。この場合、遊技機100は、2回目の襖予告演出では黄色、赤色もしくは金色の襖画像を表示することとなり、2回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示することはない。したがって、この場合、1回目の襖予告演出では黄色の襖画像であったのに2回目の襖予告演出では白色の襖画像となってしまうことによって、2回目の襖予告演出の演出態様による期待度が1回目の襖予告演出の演出態様による期待度よりも低下してしまうということはない。このため、遊技機100は上記のような事態を生じさせて遊技者を混乱させてしまうことがなく、遊技者に一連の複数回の襖予告演出を楽しませることができる。
<ワープ予告演出>
次に、ワープ予告演出について説明する。本実施の形態では、遊技機100は前述の特殊演出(特定演出間で行われる演出)に相当する演出として以下に説明するワープ予告演出を行う。ワープ予告演出を行うことにより、遊技機100は襖予告演出が行われること(一連の襖予告演出が継続していること)を遊技者に示唆することができる。遊技機100はこのワープ予告演出を行うと、遊技者にとって手前方向から奥方向へ延びる通路を模した画像(以下「通路画像」という)を画像表示部104に表示する。
図4−2は、ワープ予告演出において表示される通路画像の一例を示す説明図である。図4−2(ホ)〜(ト)に示すように、ワープ予告演出において表示される通路画像には複数種類の表示態様が設けられている。そして、表示態様毎に、当該表示態様の通路画像が表示されたワープ予告演出により遊技者に示唆される大当たりへの期待度が異なるようになっている。
例えば、遊技機100において、図4−2(ホ)の表示態様の通路画像(本実施の形態では壁面が白色の通路画像とする)が表示されるワープ予告演出は低期待度の演出となっており、図4−2(ヘ)の表示態様の通路画像(本実施の形態では壁面が黄色の通路画像とする)が表示されるワープ予告演出は中期待度の演出となっている。また、図4−2(ト)の表示態様の通路画像(本実施の形態では壁面が赤色の通路画像とする)が表示されるワープ予告演出は高期待度の演出となっている。このため、遊技機100は、赤色の通路画像、黄色の通路画像、白色の通路画像の順で、遊技者に大きな期待感を与えることが可能である。
このワープ予告演出は、複数回の襖予告演出が行われる場合に、各襖予告演出間において行われる。例えば、1回の図柄変動中に2回の襖予告演出を行う場合、遊技機100は、1回目の襖予告演出と2回目の襖予告演出との間にワープ予告演出を行う。また、例えば、1回の図柄変動中に3回の襖予告演出を行う場合、遊技機100は、1回目の襖予告演出と2回目の襖予告演出との間、および2回目の襖予告演出と3回目の襖予告演出との間にワープ予告演出を行う。
このように1回の図柄変動中に複数回のワープ予告演出を行う場合、遊技機100は、襖予告演出と同じように各ワープ予告演出において表示する通路画像の表示態様を異ならせることで、各ワープ予告演出において示唆する大当たりへの期待度を異ならせることができる。ただし、この場合も、遊技機100は、時系列的に後のワープ予告演出の期待度が前のワープ予告演出の期待度よりも低くならないようにする。
ここで具体的な一例として、1回の図柄変動中に3回の襖予告演出を行い、且つ、2回のワープ予告演出を行う場合の例を考える。前述のように、この場合、ワープ予告演出は、1回目の襖予告演出と2回目の襖予告演出との間、および2回目の襖予告演出と3回目の襖予告演出との間に行われる。例えば、遊技機100は1回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示したとする。
この場合、遊技機100は、2回目のワープ予告演出では黄色もしくは赤色の通路画像を表示することとなり、2回目のワープ予告演出で白色の通路画像を表示することはない。したがって、この場合、1回目のワープ予告演出では黄色の通路画像であったのに2回目のワープ予告演出では白色の通路画像となってしまうことによって、2回目のワープ予告演出の演出態様による期待度が1回目のワープ予告演出の演出態様による期待度よりも低下してしまうということはない。このため、遊技機100はワープ予告演出においても襖予告演出と同様、遊技者を混乱させてしまうことがなく、遊技者に一連して行われる複数回のワープ予告演出を楽しませることができる。
<討伐予告演出>
次に、討伐予告演出について説明する。本実施の形態では、遊技機100は前述の特殊演出(特定演出間で行われる演出)に相当する演出としてワープ予告演出のほか、以下に説明する討伐予告演出を行うこともできる。遊技機100はこの討伐予告演出を行うと、敵キャラクタの画像を画像表示部104に表示するとともに、遊技者に所定操作(例えば演出ボタン118の押下)を行うように指示する。そして、遊技者によりこの指示にしたがった操作が行われた際に、討伐予告演出の演出結果(予告結果)を報知する。
討伐予告演出の演出結果には、「討伐成功」と、「討伐失敗」の2つの演出結果が設けられる。遊技機100は、討伐予告演出を行った図柄変動において、当該討伐予告演出後にリーチ演出を行う場合、当該討伐予告演出の演出結果を「討伐成功」とする。一方、遊技機100は、討伐予告演出を行った図柄変動において、当該討伐予告演出後にリーチ演出を行わない場合、当該討伐予告演出の演出結果を「討伐失敗」とする。このため、遊技機100は、討伐予告演出で「討伐成功」を報知した場合には「討伐失敗」を報知した場合よりも、遊技者に大きな期待感を与えることが可能である。
なお、例えば、遊技機100は、討伐予告演出において上記指示にしたがった操作が行われなかったとしても、討伐予告演出の開始時より所定期間が経過したときには当該討伐予告演出の演出結果を報知するようにしている。すなわち、遊技機100では、討伐予告演出での遊技者の操作の有無によって、演出結果の報知タイミングは異なるが、同じ演出結果が報知されるようになっている。このため、遊技機100は、討伐予告演出において積極的に操作した遊技者に対しては、早いタイミングで当該討伐予告演出の演出結果を示唆することができる。また、遊技機100は、討伐予告演出において操作しなかった遊技者に対しても、積極的に操作した場合に比べてタイミングは遅くなるものの、当該討伐予告演出の演出結果を示唆することができる。
<遊技機が行う演出の流れの具体的な一例−その1>
次に、遊技機100が行う演出の流れの具体的な一例について説明する。図5−1は、本実施の形態の遊技機が行う演出の流れの具体的な一例を示す説明図(その1)である。図5−2は、本実施の形態の遊技機が行う演出の流れの具体的な一例を示す説明図(その2)である。図5−1および図5−2には、遊技機100が1回の図柄変動中に3回の襖予告演出と2回のワープ予告演出とを行う場合の一例を示している。
遊技機100は大当たり判定を行うと、図5−1の時期t10に示すように画像表示部104の表示画面の略中央において左演出図柄Ez1と中演出図柄Ez2と右演出図柄Ez3との変動表示を開始する。以下、本実施の形態において、左演出図柄Ez1と中演出図柄Ez2と右演出図柄Ez3とを合わせたものを「演出図柄Ez1〜Ez3」と略すことがある。
演出図柄Ez1〜Ez3は、例えば、停止表示されたときに「1」〜「9」までのいずれかの数字を表す。そして、遊技機100は停止表示した演出図柄Ez1〜Ez3のそれぞれが表す数字の組み合わせによって大当たり判定の判定結果を遊技者に示唆する。また、本実施の形態において、演出図柄Ez1〜Ez3を下白抜き矢印で図示した場合には、演出図柄Ez1〜Ez3が変動表示されていることを表すものとする。
遊技機100は演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示を開始すると(例えば変動表示開始と略同時に)1回目の襖予告演出を行う。遊技機100は襖予告演出を行うと、まず、図5−1の時期t11に示すように画像表示部104の表示画面左方からは左襖画像501が、表示画面右方からは右襖画像502が、それぞれ表示画面中央に向けて進出してくるような表示を行う。なお、遊技機100は、1回目の襖予告演出では襖画像を任意の表示態様で表示することが可能であり、図5−1の時期t11に図示の例では黄色の襖画像を表示している。
また、遊技機100は襖予告演出を行うと、図5−1の時期t11に示すように演出図柄Ez1〜Ez3を縮小表示するとともに表示画面の隅(図示の例では表示画面の右下)に移動させるようにしてもよい。このようにすれば、遊技機100は演出図柄Ez1〜Ez3を遊技者にとって目立たないものとすることができ、その分、襖予告演出の襖画像を目立たせるものとすることができ、襖予告演出の演出効果の向上を図れる。
その後、遊技機100は、図5−1の時期t12に示すように左襖画像501と右襖画像502とが表示画面中央に達すると、今度は図5−1の時期t13に示すように左襖画像501が表示画面左方へ向けて退避していくとともに右襖画像502が表示画面右方へ向けて退避していくような表示を行う。そして、左襖画像501と右襖画像502とが完全に表示画面上から退避すると(非表示となると)、1回目の襖予告演出が終了する。
遊技機100は1回目の襖予告演出を終了させると、1回目のワープ予告演出を行う。遊技機100はワープ予告演出を行うと、図5−1の時期t14および時期t15に示すように画像表示部104の表示画面に通路画像を表示する。この通路画像は、表示画面略中央から放射状に壁面が流れていくように表示される。これによって、遊技者からすると、あたかも手前方向から奥方向へ通路を進んでいくかのように見える。なお、遊技機100は、1回目のワープ予告演出では通路画像を任意の表示態様で表示することが可能であり、図5−1の時期t14および時期t15に図示の例では黄色の通路画像を表示している。
遊技機100は1回目のワープ予告演出を終了させると、図5−1の時期t16〜t18に示すように2回目の襖予告演出を行う。2回目の襖予告演出でも1回目の襖予告演出と同様に、遊技機100は左襖画像501と右襖画像502とを表示画面中央に進出させた後に、これらを表示画面上から退避させる表示を行う。なお、遊技機100は、1回目の襖予告演出では黄色の襖画像を表示したので、2回目の襖予告演出では白色の襖画像以外の襖画像を表示することが可能であり、図5−1の時期t16〜t18に図示の例では黄色の襖画像(すなわち1回目の襖予告演出と同じ表示態様の襖画像)を表示している。
遊技機100は2回目の襖予告演出を終了させると、図5−2の時期t19〜t20に示すように2回目のワープ予告演出を行う。2回目のワープ予告演出でも1回目のワープ予告演出と同様に、遊技機100は通路画像を表示して、この通路画像の壁面が表示画面略中央から放射状に流れていくような表示を行う。なお、遊技機100は、1回目のワープ予告演出では黄色の通路画像を表示したので、2回目のワープ予告演出では白色の通路画像以外の通路画像を表示することが可能であり、図5−2の時期t19〜t20に図示の例では赤色の通路画像(すなわち1回目のワープ予告演出よりも期待度の高い表示態様の通路画像)を表示している。
遊技機100は2回目のワープ予告演出を終了させると、図5−2の時期t21〜t23に示すように3回目の襖予告演出を行う。ここで説明する例では、これが最後の襖予告演出となる。3回目の襖予告演出でも1回目および2回目の襖予告演出と同様に、遊技機100は左襖画像501と右襖画像502とを表示画面中央に進出させた後に、表示画面上から退避させる表示を行う。なお、遊技機100は、2回目の襖予告演出では黄色の襖画像を表示したので、2回目の襖予告演出では白色の襖画像以外の襖画像を表示することが可能であり、図5−2の時期t21〜t23に図示の例では赤色の襖画像(すなわち2回目の襖予告演出よりも期待度の高い表示態様の襖画像)を表示している。
遊技機100は3回目の襖予告演出(最後の襖予告演出)を終了させると、図5−2の時期t24に示すように、左演出図柄Ez1と右演出図柄Ez3とをリーチ状態となるように(例えば同じ数字を表すように)停止表示させ、リーチ演出を開始する。その後、遊技機100は所定のリーチ演出を行った後に(例えばリーチ演出用の動画像を再生した後に)、図5−2の時期t25に示すように中演出図柄Ez2を停止表示させる。
大当たり判定結果が大当たりの場合、遊技機100は、例えば、図5−2の時期t25に示すように中演出図柄Ez2も左演出図柄Ez1および右演出図柄Ez3と同じ数字を表すように停止させる(ゾロ目)。一方、大当たり判定結果がハズレの場合には、中演出図柄Ez2が左演出図柄Ez1および右演出図柄Ez3とは異なる数字を表すように停止させる(リーチハズレ目)。
なお、遊技機100は演出図柄Ez1〜Ez3を停止表示させる前に、図5−2の時期t25に示すように演出図柄Ez1〜Ez3の縮小表示を解除するとともにこれらを表示画面略中央に移動させる。このようにすれば、遊技機100は演出図柄Ez1〜Ez3を遊技者にとって目立たせるものとすることができ、大当たり判定の判定結果をわかり易く遊技者に示唆することができる。
<遊技機が行う演出の流れの具体的な一例−その2>
図6−1は、本実施の形態の遊技機が行う演出の流れの具体的な一例を示す説明図(その3)である。図6−2は、本実施の形態の遊技機が行う演出の流れの具体的な一例を示す説明図(その4)である。図6−1および図6−2には、遊技機100が1回の図柄変動中に2回の襖予告演出と1回の討伐予告演出とを行う場合の一例を示している。なお、以下の図6−1および図6−2の説明では、前述の図5−1および図5−2の説明と重複する箇所の説明については簡略化する。
遊技機100は大当たり判定を行うと、図5−1の時期t10の場合と同様、図6−1の時期t30に示すように画像表示部104の表示画面の略中央において左演出図柄Ez1と中演出図柄Ez2と右演出図柄Ez3との変動表示を開始する。そして、遊技機100は演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示を開始すると、図5−1の時期t11〜t13と同様、図6−1の時期t31〜t33に示すように1回目の襖予告演出を行う。ここで説明する1回目の襖予告演出では、時期t31〜t33に示すように黄色の襖画像が表示されている。
その後、遊技機100は1回目の襖予告演出を終了させると、討伐予告演出を行う。遊技機100は討伐予告演出を行うと、まず、図6−1の時期t34に示すように所定操作を行うよう遊技者に指示する。時期t34に図示の例では、遊技機100は「ボタンを押して敵を倒せ!」というメッセージを表示している。そして、遊技機100は遊技者により操作が行われるか討伐予告演出開始時から所定期間が経過すると、図6−1の時期t35に示すように今回の討伐予告演出の演出結果を示して、当該討伐予告演出を終了する。図6−1の時期t35に図示の例では、遊技機100は「討伐成功」というメッセージを表示して、「討伐成功」の演出結果を報知している。
遊技機100は討伐予告演出を終了させると、図6−2の時期t36〜t38に示すように2回目の襖予告演出を行う。なお、遊技機100は、1回目の襖予告演出では黄色の襖画像を表示したので、2回目の襖予告演出では白色の襖画像以外の襖画像を表示することが可能であり、図6−2の時期t36〜t38に図示の例では赤色の襖画像(すなわち1回目の襖予告演出よりも期待度の高い表示態様の襖画像)を表示している。
遊技機100は2回目の襖予告演出(最後の襖予告演出)を終了させると、図6−2の時期t39に示すように、左演出図柄Ez1と右演出図柄Ez3とをリーチ状態となるように(同じ数字を表すように)停止表示させ、リーチ演出を開始する。その後、遊技機100は所定のリーチ演出を行った後に(例えばリーチ演出用の動画像を再生した後に)、図6−2の時期t40に示すように中演出図柄Ez2を停止表示させる。
なお、図6−1および図6−2に示した例では、討伐予告演出後にリーチ演出が行われるようになっていたため、討伐予告演出にて「討伐成功」の演出結果が報知された。前述のように、遊技機100は、討伐予告演出後にリーチ演出を行わない場合もある。この場合、遊技機100は、討伐予告演出中に遊技者により操作が行われるか討伐予告演出開始時から所定期間が経過すると、「討伐失敗」の演出結果を示して討伐予告演出を終了し、その後に演出図柄Ez1〜Ez3をバラケ目で停止表示させる。
以上に説明したように、遊技機100は、1回の図柄変動において複数回の襖予告演出(特定演出)を行うことができ、複数回の襖予告演出を行う場合には当該複数回の襖予告演出のうち時系列的に後に行われる襖予告演出の演出態様による大当たりへの期待度が、当該複数回の襖予告演出のうち時系列的に前に行われる襖予告演出の演出態様による大当たりへの期待度よりも下回らないようにした。これによって、遊技機100は、一連の複数回の襖予告演出を遊技者に楽しませることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、以上に説明したように、遊技機100は、1回の図柄変動において複数回のワープ予告演出(特殊演出)を行うことができ、複数回のワープ予告演出を行う場合には当該複数回のワープ予告演出のうち時系列的に後に行われるワープ予告演出の演出態様による大当たりへの期待度が、当該複数回のワープ予告演出のうち時系列的に前に行われるワープ予告演出の演出態様による大当たりへの期待度よりも下回らないようにした。これによって、遊技機100は、一連の複数回のワープ予告演出を遊技者に楽しませることができ、遊技の興趣を高めることができる。
<遊技機のハードウェア構成の一例>
次に、遊技機100のハードウェア構成の一例について説明する。図7は、本実施の形態の遊技機のハードウェア構成の一例を示す説明図(その1)である。遊技機100は、遊技の進行を制御する主制御部701と、賞球の払い出しなどを制御する賞球制御部702と、演出を制御する演出制御部703とを備える。
<主制御部>
まず、主制御部701について説明する。主制御部701は、CPU(Central Processing Unit)711と、ROM(Read Only Memory)712と、RAM(Random Access Memory)713と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備える。
CPU711は主制御部701の全体の制御を司る。ROM712は遊技の進行に関するプログラムやデータなどを記憶する。例えば、ROM712は図8−1や図8−2に示す各種テーブルを記憶する。RAM713はCPU711のワークエリアとして使用される。CPU711はROM712からプログラムやデータを読み出し、RAM713をワークエリアとして使用しながら読み出したプログラムを実行する。
主制御部701には遊技球を検出する各種スイッチ(以下「SW」と略す)が接続される。例えば、主制御部701には、第1始動口SW714aと、第2始動口SW714bとが接続される。第1始動口SW714aは第1始動口105へ入賞した遊技球を検出するSWである。第2始動口SW714bは第2始動口106へ入賞した遊技球を検出するSWである。
さらに、主制御部701には、ゲートSW715と、大入賞口SW716と、普通入賞口SW717とが接続される。ゲートSW715はゲート108を通過した遊技球を検出するSWである。また、大入賞口SW716は大入賞口109へ入賞した遊技球を検出するSWである。また、普通入賞口SW717は普通入賞口110へ入賞した遊技球を検出するSWである。
各種SW714〜717は遊技球を検出したか否かを示す検出信号を主制御部701へ入力する。主制御部701は各種SW714〜717から入力される検出信号に基づいて保留情報を記憶したり、賞球制御部702に対して賞球の払い出し指示を行ったりする。各種SW714〜717には近接スイッチなどを用いることができる。
主制御部701には電動役物を動作させる各種ソレノイドが接続される。例えば、主制御部701には、普通電動役物ソレノイド718が接続される。普通電動役物ソレノイド718は普通電動役物107を開閉動作させるソレノイドである。また、主制御部701には大入賞口ソレノイド719が接続される。大入賞口ソレノイド719は大入賞口109を開閉動作させるソレノイドである。各種ソレノイド718,719は主制御部701から入力された電気エネルギーを機械的な運動に変換し、普通電動役物107や大入賞口109を開閉動作させる。
主制御部701には情報表示部112が接続される。前述のように、情報表示部112は、特別図柄表示部201(第1特別図柄表示部201aと第2特別図柄表示部201b)と、普通図柄表示部202と、保留数表示部203と、ラウンド数表示部204とを備える。
また、主制御部701には盤用外部情報端子基板791が接続される。主制御部701は盤用外部情報端子基板791を介して各種情報を外部に出力することができる。例えば、主制御部701は主制御基板によってその機能を実現することができる。
<賞球制御部>
次に、賞球制御部702について説明する。賞球制御部702は、CPU721と、ROM722と、RAM723と、不図示の入出力インターフェースなどを備える。
CPU721は賞球制御部702の全体の制御を司る。ROM722は賞球の払い出しなどに関するプログラムやデータなどを記憶する。RAM723はCPU721のワークエリアとして使用される。CPU721はROM722からプログラムやデータを読み出し、RAM723をワークエリアとして使用しながら読み出したプログラムを実行する。
賞球制御部702には遊技球を検出する各種SWが接続される。例えば、賞球制御部702には、所定位置の遊技球を検出する定位置検出SW724と、払い出された遊技球を検出する払出球検出SW725と、枠体前面に設けられた打球供給皿内の遊技球の有無を検出する球有り検出SW726と、打球供給皿が遊技球で満たされていることを検出する満タン検出SW727とが接続される。
各種SW724〜727は遊技球を検出したか否かを示す検出信号を賞球制御部702へ入力する。賞球制御部702は主制御部701から出力された払い出し指示や各種SW724〜727から入力された検出信号に基づいて、賞球を払い出したり賞球の払い出しをやめたりする。また、賞球制御部702は各種SW724〜727から入力された検出信号を主制御部701へ出力してもよい。
また、賞球制御部702には発射部728と払出部729とが接続される。賞球制御部702は遊技球の発射の操作を検出すると発射部728を制御して、遊技領域103に向けて遊技球を発射させる。また、賞球制御部702は主制御部701から払い出し指示などに基づいて払出部729を制御して、賞球を払い出させる。
また、賞球制御部702には枠用外部情報端子基板792が接続される。賞球制御部702は枠用外部情報端子基板792を介して各種情報を外部に出力することができる。例えば、賞球制御部702は賞球制御基板によってその機能を実現することができる。
<主制御部のROMに記憶されたテーブルの一例>
次に、主制御部701のROM712に記憶されたテーブルの一例について説明する。図8−1は、本実施の形態の主制御部のROMに記憶されたテーブルの一例を示す説明図(その1)である。図8−2は、本実施の形態の主制御部のROMに記憶されたテーブルの一例を示す説明図(その2)である。
例えば、ROM712には、図8−1(A)に示す当たり判定用テーブルと、図8−1(B)に示す図柄判定用テーブルと、図8−2(C)に示す変動パターン判定用テーブルとが記憶される。
<当たり判定用テーブルの一例>
図8−1(A)に示す当たり判定用テーブルは、大当たり判定において大当たりとするか否かが判定される「当たり判定」に用いられるテーブルである。当たり判定用テーブルでは、主制御部701が当たり判定において大当たりと判定する判定値が設定される。なお、図8−1(A)には、参考として、主制御部701が当たり判定において大当たりと判定する判定確率も記している。
主制御部701は、当たり判定において、判定対象の当たり判定用乱数が当たり判定用テーブルの大当たりの判定値と一致するか否かを判定し、一致すれば大当たりと判定する。一方、主制御部701は、大当たりの判定値と一致しなければハズレと判定する。
当たり判定用テーブルに設定される判定値には、低確率用判定値811と、高確率用判定値812とがある。主制御部701は、大当たりと判定する判定確率が低く定められた低確率遊技状態であれば低確率用判定値811を用いて当たり判定を行い、大当たりと判定する判定確率が高く定められた高確率遊技状態であれば高確率用判定値812を用いて当たり判定を行う。
高確率用判定値812における大当たりの判定値は、低確率用判定値811における大当たりの判定値に比べて多くの判定値からなる。したがって、高確率用判定値812を用いる当たり判定では、低確率用判定値811を用いる当たり判定よりも当たり判定用乱数と大当たりの判定値とが一致する確率が高まり、この結果、大当たりと判定される確率が高まる。
具体的には、本実施の形態の場合、当たり判定用乱数は「0〜249」のいずれかの整数となる。低確率用判定値811における大当たりの判定値には「0(1つの整数)」が設定される。したがって、低確率用判定値811を用いた当たり判定において大当たりと判定される判定確率は「1/250」となる。一方、高確率用判定値812における大当たりの判定値には「0〜6(7つの整数)」が設定される。したがって、高確率用判定値812を用いた当たり判定において大当たりと判定される判定確率は「7/250」となる。
<図柄判定用テーブルの一例>
図8−1(B)に示す図柄判定用テーブルは、大当たり判定において大当たり図柄が判定される「図柄判定」に用いられるテーブルである。図柄判定は、当たり判定において大当たりと判定された場合のみ行われる。図柄判定用テーブルでは、大当たり図柄毎にそれぞれ異なる判定値が設定される。
なお、図8−1(B)には、参考として、主制御部701が図柄判定においてそれぞれの大当たり図柄を判定する判定確率と、それぞれの大当たり図柄に対応する大当たりの種別とも記している。なお、遊技機100において、大当たり図柄と大当たりの種別とには図8−1(B)に示すように対応関係があるため、大当たり図柄を判定することは大当たりの種別を判定することと換言できる。
主制御部701は、図柄判定において判定対象の図柄判定用乱数が図柄判定用テーブルのそれぞれの大当たり図柄の判定値と一致するか否かを判定する。そして、主制御部701は、判定対象の図柄判定用乱数と一致する判定値が対応付けられた大当たり図柄を判定する。
図柄判定用テーブルに設定される判定値には、第1始動口用判定値821と、第2始動口用判定値822とがある。主制御部701は、第1始動口105に遊技球が入賞することにより取得された保留情報を用いて図柄判定を行う場合、第1始動口用判定値821を用いて図柄判定を行う。また、主制御部701は、第2始動口106に遊技球が入賞することにより取得された保留情報を用いて図柄判定を行う場合、第2始動口用判定値822を用いて図柄判定を行う。
第1始動口用判定値821と、第2始動口用判定値822とでは、それぞれの大当たり図柄に対応付けられた判定値の内容が異なっている。したがって、第1始動口用判定値821を用いた図柄判定と、第2始動口用判定値822を用いた図柄判定とでは、図柄判定の判定結果として判定され易い大当たり図柄の傾向が異なる。
具体的には、本実施の形態の場合、図柄判定用乱数は「0〜99」のいずれかの整数となる。第1始動口用判定値821では、16R確変大当たりに対応する大当たり図柄αに判定値「0〜49(50個の整数)」が対応付けられ、4R確変大当たりに対応する大当たり図柄βには判定値「50〜99(50個の整数)」が対応付けられる。したがって、第1始動口用判定値821を用いた図柄判定において、大当たり図柄αと判定される判定確率は「50/100」、大当たり図柄βと判定される判定確率は「50/100」となる。
一方、第2始動口用判定値822では、大当たり図柄αには判定値「0〜89(90個の整数)」が対応付けられ、大当たり図柄βには判定値「90〜99(10個の整数)」が対応付けられる。したがって、第2始動口用判定値822を用いた図柄判定において、大当たり図柄αと判定される判定確率は「90/100」、大当たり図柄βと判定される判定確率は「10/100」となる。
このように、第2始動口用判定値822を用いた図柄判定では、第1始動口用判定値821を用いた図柄判定よりも、16R確変大当たりに対応する大当たり図柄αの判定確率が高くなっている。すなわち、第2始動口用判定値822を用いた図柄判定では、第1始動口用判定値821を用いた図柄判定よりも、遊技者にとって4R確変大当たりよりも多くの賞球の獲得が見込める16R確変大当たりと判定され易くなっている。したがって、遊技機100において、第2始動口106に遊技球が入賞することにより行われる大当たり判定は、第1始動口105に遊技球が入賞することにより行われる大当たり判定よりも遊技者にとって有利な大当たり判定と言える。
<変動パターン判定用テーブルの一例>
図8−2(C)に示す変動パターン判定用テーブルは、変動パターンが判定される「変動パターン判定」に用いられるテーブルである。ここで、変動パターンは、大当たり判定の判定結果を示す際の特別図柄の変動態様を定めたものである。例えば、変動パターンは、図8−2(C)に示すように大当たり判定の判定結果を示す際の特別図柄の変動時間を定めたものである。変動パターン判定用テーブルでは、変動パターン毎にそれぞれ異なる判定値が設定される。
また、図8−2(C)には、参考として、主制御部701が変動パターン判定においてそれぞれの変動パターンを判定する判定確率、それぞれの変動パターンにより特別図柄が変動表示され、当該特別図柄の変動表示に伴って演出図柄が変動表示され、当該演出図柄の変動表示中に行われる演出の演出内容も記している。
主制御部701は、変動パターン判定において判定対象の変動パターン判定用乱数が変動パターン判定用テーブルのそれぞれの変動パターンの判定値と一致するか否かを判定する。そして、主制御部701は、判定対象の変動パターン判定用乱数と一致する判定値が対応付けられた変動パターンを判定する。
変動パターン判定用テーブルに設定される判定値には、ハズレ用判定値831と、大当たり用判定値832とがある。主制御部701は、大当たり判定の判定結果がハズレの場合にはハズレ用判定値831を用いて変動パターン判定を行う。一方、主制御部701は、大当たり判定の判定結果が大当たりの場合には大当たり用判定値832を用いて変動パターン判定を行う。
ハズレ用判定値831と、大当たり用判定値832とでは、それぞれの変動パターンに対応付けられた判定値の内容が異なっている。したがって、ハズレ用判定値831が用いられた場合と、大当たり用判定値832が用いられた場合とで、変動パターン判定の判定結果として導出される変動パターンの傾向が異なる。
具体的には、本実施の形態の場合、変動パターン判定用乱数は「0〜199」のいずれかの整数となる。ハズレ用判定値831では、変動パターンHp10aおよび変動パターンHp10bに判定値「0〜129(130個の整数)」が対応付けられる。例えば、主制御部701は、ハズレ用判定値831を用いて変動パターン判定を行った際、判定対象の変動パターン判定用乱数の値が「0〜129」の中のいずれの整数であると、その際の特図保留情報数U(前述のように、特図保留情報数U=第1保留情報数U1+第2保留情報数U2である)を参照する。そして、主制御部701は、特図保留情報数Uが「2」以下であれば変動パターンHp10aと判定し、特図保留情報数Uが「2」よりも大きければ変動パターンHp10bと判定する。
また、ハズレ用判定値831では、変動パターンHp11に判定値「130〜140(11個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp12aに判定値「141〜150(10個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp12bに判定値「151〜157(7個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp12cに判定値「158〜161(4個の整数)」が対応付けられる。
さらに、ハズレ用判定値831では、変動パターンHp13aに判定値「162〜169(8個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp13bに判定値「170〜175(6個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp13cに判定値「176〜178(3個の整数)」が対応付けられる。
また、ハズレ用判定値831では、変動パターンHp14に判定値「179(1個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp15aに判定値「180〜187(8個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp15bに判定値「188〜194(7個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp15cに判定値「195〜199(5個の整数)」が対応付けられる。なお、ハズレ用判定値831では変動パターンHp20〜Hp24cには判定値が対応付けられていない。
したがって、ハズレ用判定値831を用いた変動パターン判定では変動パターンHp10a〜Hp15cのいずれかと判定されることになり、変動パターンHp20〜Hp24cと判定されることはない。このため、変動パターンHp10a〜Hp15cはハズレ用の変動パターンと言える。なお、ハズレ用判定値831を用いた変動パターン判定における変動パターンHp10a〜Hp15cそれぞれの判定確率は図8−2(C)に示す通りである。
一方、大当たり用判定値832では、変動パターンHp20に判定値「0〜4(5個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp21aに判定値「5〜11(7個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp21bに判定値「12〜21(10個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp21cに判定値「22〜39(18個の整数)」が対応付けられる。
また、大当たり用判定値832では、変動パターンHp22aに判定値「40〜49(10個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp22bに判定値「50〜69(20個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp22cに判定値「70〜99(30個の整数)」が対応付けられる。
そして、大当たり用判定値832では、変動パターンHp23に判定値「100〜149(50個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp24aに判定値「150〜159(10個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp24bに判定値「160〜174(15個の整数)」が対応付けられ、変動パターンHp24cに判定値「175〜199(25個の整数)」が対応付けられる。なお、大当たり用判定値832では変動パターンHp10a〜Hp15cには判定値が対応付けられていない。
したがって、大当たり用判定値832を用いた変動パターン判定では変動パターンHp20〜Hp24cのいずれかと判定されることになり、変動パターンHp10a〜Hp15cと判定されることはない。このため、変動パターンHp20〜Hp24cは大当たり用の変動パターンと言える。なお、大当たり用判定値832を用いた変動パターン判定における変動パターンHp20〜Hp24cそれぞれの判定確率は図8−2(C)に示す通りである。
なお、変動パターンHp10a〜Hp15c、Hp20〜Hp24cのそれぞれに対応する演出内容については図10−1(D)などを用いて後述するが、変動パターンHp11、Hp20は1回の襖予告演出を行わせる変動パターンとなっている。変動パターンHp12a〜Hp12c、Hp21a〜Hp21cは2回の襖予告演出および1回のワープ予告演出を行わせる変動パターンとなっている。変動パターンHp13a〜Hp13c、Hp22a〜Hp22cは3回の襖予告演出および2回のワープ予告演出を行わせる変動パターンとなっている。変動パターンHp14、Hp23は4回の襖予告演出および3回のワープ予告演出を行わせる変動パターンとなっている。変動パターンHp15a〜Hp15c、Hp24a〜Hp24cは2回の襖予告演出および討伐予告演出を行わせる変動パターンとなっている。
例えば、変動パターン判定用テーブルにおいて、襖予告演出後に低期待度リーチ演出を行わせるハズレ用の変動パターンである、変動パターンHp11と変動パターンHp12aと変動パターンHp13aとに着目すれば、襖予告演出の回数が多いもの程、その判定確率が低く定められていることがわかる。また、襖予告演出後に低期待度リーチ演出を行わせる大当たり用の変動パターンである、変動パターンHp20と変動パターンHp21aと変動パターンHp22aとに着目すれば、襖予告演出の回数が多いもの程、その判定確率が高く定められていることがわかる。以上のことから、襖予告演出の回数が多い程、大当たりへの期待度が高まるようになっていることがわかる。
なお、前述した、判定部310と、図柄制御部320とは、例えば主制御部701のCPU711がROM712に記憶された所定のプログラムを実行することにより、その機能を実現することができる。
<演出制御部>
次に、演出制御部703について説明する。図9は、本実施の形態の遊技機のハードウェア構成の一例を示す説明図(その2)である。演出制御部703は、演出制御部703全体を統括する演出統括部703aと、画像表示部104の表示制御やスピーカ114の音声出力制御を行う画像・音声制御部703bと、ランプの点灯制御や可動役物130の駆動制御を行うランプ制御部703cとを備える。
<演出統括部>
まず、演出統括部703aについて説明する。演出統括部703aは、CPU731と、ROM732と、RAM733と、RTC(Real−Time Clock)734と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備える。
CPU731は演出統括部703aの全体の制御を司る。ROM732は演出制御部703を統括するためのプログラムやデータなどを記憶する。RAM733はCPU731のワークエリアとして使用される。CPU731はROM732からプログラムやデータを読み出し、RAM733をワークエリアとして使用しながら読み出したプログラムを実行する。
RTC734は実時間を計時出力する。RTC734にはバックアップ電源(不図示)により、遊技機100の電源が遮断されても一定期間(例えば1日)電源が供給される。このため、RTC734は遊技機100の電源が遮断されても一定期間は計時動作を継続することができる。
図9にはRTC734を演出統括部703a内に設けた例を示しているが、RTC734は主制御部701内や画像・音声制御部703b内などに設けられてもよい。また、RTC734を単独で配置して、演出統括部703aなどに対して計時された実時間を示す情報を出力するように構成してもよい。
さらに、演出統括部703aには、遊技者からの操作を受け付けるための操作手段として機能する、演出ボタン118、十字キー119が接続される。演出ボタン118や十字キー119は、遊技者により操作(例えば押下)されたキーに対応する制御信号を演出統括部703aに入力する。
<画像・音声制御部>
次に、画像・音声制御部703bについて説明する。画像・音声制御部703bは、CPU741と、ROM742と、RAM743と、VRAM744と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備える。
CPU741は、画像・音声制御部703bの全体の制御を司る。ROM742は、演出統括部703aにより指示された演出に関する画像や音声(演出音)を出力するためのプログラムやデータなどを記憶する。例えば、ROM742には演出用データが記憶される。演出用データには、演出図柄の図柄画像を表す画像データ、背景画像を表す画像データ、リーチ演出に再生される動画を表す動画データ、効果音やBGMなどを表す演出音データなどが含まれる。RAM743は、CPU741のワークエリアとして使用される。
例えば、CPU741は、演出統括部703aにより実行指示された演出に関する画像データをROM742の演出用データから読み込んで、この画像データから表示用データを生成させてVRAM744に記憶させる。
表示用データの生成に際して、CPU741は、例えばZバッファ法などの陰面消去法などを用いて背景画像が演出図柄よりも背面側に配置されるようにする。Zバッファ法については公知の技術であるため、ここでの説明は省略する。VRAM744に記憶された表示用データは所定のタイミングで画像表示部104に対して出力される。これによって、この表示用データが示す画像が画像表示部104の表示画面上に表示される。
また、CPU741は、演出統括部703aにより実行指示された演出に関する演出音データをROM742の演出用データから読み込んで、音声出力用データを生成させてRAM743に記憶させる。RAM743に格納された音声出力用データは所定のタイミングでスピーカ114に対して出力される。これによって、この音声出力用データが示す音声がスピーカ114から出力される。
<ランプ制御部>
次に、ランプ制御部703cについて説明する。ランプ制御部703cは、CPU751と、ROM752と、RAM753と、不図示の入出力インターフェース(I/O)などを備える。CPU751は、ランプ制御部703cの全体の制御を司る。ROM752は、演出統括部703aにより指示された演出に関するランプの点灯を制御したり可動役物130の駆動を制御したりするためのプログラムやデータなどを記憶する。RAM753は、CPU751のワークエリアとして使用される。
例えば、ROM752には制御用データが記憶されている。制御用データには、可動役物130を駆動させるための駆動制御データ、演出ライト部115や盤ランプ761の各ランプを点灯させるための点灯制御データなどが含まれる。CPU751は、演出統括部703aにより実行指示された演出に関する駆動制御データを制御用データから読み込んでRAM753に記憶させ、この駆動制御データに応じた制御信号を所定のタイミングで可動役物130のモータへ入力する。
これにより、ランプ制御部703cは可動役物130を駆動させることができる。また、ランプ制御部703cは可動役物130の位置検出を行う可動役物センサ762とも接続されており、可動役物センサ762から検出信号を受け付けて、この検出信号に基づいて可動役物130の駆動を制御することもできる。
また、CPU751は、演出統括部703aにより実行指示された演出に関する点灯制御データを制御用データから読み込んでRAM753に記憶させ、この点灯制御データに応じた制御信号を所定のタイミングで演出ライト部115や盤ランプ761の点灯制御回路へ入力する。これにより、ランプ制御部703cは演出ライト部115や盤ランプ761のランプを点灯させることができる。
本実施の形態では、演出制御部703は、演出統括部703aと、画像・音声制御部703bと、ランプ制御部703cとがそれぞれ異なる基板として設けられるが、これらは同じプリント基板上に組み込んで構成してもよい。ただし、同じプリント基板上に組み込まれた場合であってもそれぞれの機能は独立しているものとする。
<演出統括部のROMに記憶されたテーブルの一例>
次に、演出統括部703aのROM732に記憶されたテーブルの一例について説明する。図10−1は、本実施の形態の演出統括部のROMに記憶されたテーブルの一例を示す説明図(その1)である。図10−2は、本実施の形態の演出統括部のROMに記憶されたテーブルの一例を示す説明図(その2)である。図10−3は、本実施の形態の演出統括部のROMに記憶されたテーブルの一例を示す説明図(その3)である。図10−4は、本実施の形態の演出統括部のROMに記憶されたテーブルの一例を示す説明図(その4)である。
例えば、ROM732には、図10−1に示す演出パターン判定用テーブル、図10−2および図10−3に示す襖予告演出パターン判定用テーブル、図10−4に示すワープ予告演出パターン判定用テーブルなどが記憶される。
<演出パターン判定用テーブルの一例>
図10−1(D)に示す演出パターン判定用テーブルは、演出パターンが判定される「演出パターン判定」に用いられるテーブルである。ここで、演出パターンは、演出内容を定めたものである。図10−1(D)に示すように、演出パターン判定用テーブルでは、演出パターンEp10a〜Ep24cと、変動パターンとが対応付けて記憶される。なお、参考として、図10−1(D)には演出パターンEp10a〜Ep24cのそれぞれにより定められた演出内容も記している。演出統括部703aは、演出パターン判定において今回の図柄変動に用いられる変動パターン(例えば直近に受信した変動開始コマンドに含まれた変動パターン)が対応付けられた演出パターンを判定する。
<各演出パターンにより定められた演出内容>
ここで、演出パターンEp10a〜Ep15c、Ep20〜Ep24cにより定められた演出内容について説明する。演出パターンEp10aは、変動パターンHp10aと対応付けられるとともに、ロングノーマルハズレ演出を定めた演出パターンである。例えば、演出パターンEp10aは、演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示開始後に、バラケ目となるように、左演出図柄Ez1、右演出図柄Ez3、中演出図柄Ez2の順にそれぞれの演出図柄を1つずつ順次停止表示させることを定めている。
なお、変動パターンHp10aには、演出パターンEp10aのほか、後述の演出パターンEp10cおよび演出パターンEp10dも対応付けられる。このため、演出統括部703aは、今回の図柄変動に用いられる変動パターンHp10aであったときには、例えば任意の抽選処理を行うことにより演出パターンEp10aとするか演出パターンEp10cとするか演出パターンEp10dとするかを決定する。
演出パターンEp10bは、変動パターンHp10bと対応付けられるとともに、ショートノーマルハズレ演出を定めた演出パターンである。例えば、演出パターンEp10bは、演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示開始後に、バラケ目となるように演出図柄Ez1〜Ez3を略同時に停止表示させることを定めている。なお、演出パターンEp10bにより演出図柄Ez1〜Ez3が変動表示される期間は、演出パターンEp10aにより演出図柄Ez1〜Ez3が変動表示される期間よりも短くなっている。
演出パターンEp10cは、変動パターンHp10aと対応付けられるとともに、1回の襖予告演出とロングノーマルハズレ演出とを定めた演出パターンである。例えば、演出パターンEp10cは、演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示開始後に、1回目の襖予告演出を行わせ、その後、バラケ目となるように、左演出図柄Ez1、右演出図柄Ez3、中演出図柄Ez2の順にそれぞれの演出図柄を1つずつ順次停止表示させることを定めている。なお、例えば、演出パターンEp10cの襖予告演出では必ず白色の襖画像となるようになっている。
演出パターンEp10dは、変動パターンHp10aと対応付けられるとともに、1回の襖予告演出と討伐予告演出とロングノーマルハズレ演出とを定めた演出パターンである。例えば、演出パターンEp10dは、演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示開始後に、1回目の襖予告演出を行わせ、その後、討伐予告演出を行わせ、そしてバラケ目となるように、左演出図柄Ez1、右演出図柄Ez3、中演出図柄Ez2の順にそれぞれの演出図柄を1つずつ順次停止表示させることを定めている。なお、例えば、演出パターンEp10dの襖予告演出では必ず白色の襖画像となり、討伐予告演出では「討伐失敗」の演出結果が報知されるようになっている。
演出パターンEp11は、変動パターンHp11と対応付けられるとともに、1回の襖予告演出と低期待度リーチ演出(例えば所謂「ノーマルリーチ演出」)とを行わせることを定めた演出パターンである。例えば、演出パターンEp11は、演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示開始後に、1回目の襖予告演出を行わせ、その後に演出図柄Ez1〜Ez3をリーチ状態として低期待度リーチ演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp11の低期待度リーチ演出ではリーチハズレとなる(リーチハズレ目が停止表示される)ようになっている。
演出パターンEp12aは、変動パターンHp12aと対応付けられるとともに、2回の襖予告演出と1回のワープ予告演出と低期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。例えば、演出パターンEp12aは、演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示開始後に、1回目の襖予告演出、ワープ予告演出、2回目の襖予告演出の順にそれぞれの予告演出を順次行わせ、その後に演出図柄Ez1〜Ez3をリーチ状態として低期待度リーチ演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp12aの低期待度リーチ演出ではリーチハズレとなるようになっている。
演出パターンEp12bは、変動パターンHp12bと対応付けられるとともに、2回の襖予告演出と1回のワープ予告演出と中期待度リーチ演出(例えば所謂「SPリーチ演出」)とを行わせることを定めた演出パターンである。演出パターンEp12bは、行わせるリーチ演出が中期待度リーチ演出である点のみが演出パターンEp12aと異なり、その他の点については演出パターンEp12aと同様の演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp12bの中期待度リーチ演出ではリーチハズレとなるようになっている。
演出パターンEp12cは、変動パターンHp12cと対応付けられるとともに、2回の襖予告演出と1回のワープ予告演出と高期待度リーチ演出(例えば所謂「SPSPリーチ演出」)とを行わせることを定めた演出パターンである。演出パターンEp12cは、行わせるリーチ演出が高期待度リーチ演出である点のみが演出パターンEp12aと異なり、その他の点については演出パターンEp12aと同様の演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp12cの高期待度リーチ演出ではリーチハズレとなるようになっている。
演出パターンEp13aは、変動パターンHp13aと対応付けられるとともに、3回の襖予告演出と2回のワープ予告演出と低期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。例えば、演出パターンEp13aは、演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示開始後に、1回目の襖予告演出、1回目のワープ予告演出、2回目の襖予告演出、2回目のワープ予告演出、3回目の襖予告演出の順にそれぞれの予告演出を順次行わせ、その後に演出図柄Ez1〜Ez3をリーチ状態として低期待度リーチ演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp13aの低期待度リーチ演出ではリーチハズレとなるようになっている。
演出パターンEp13bは、変動パターンHp13bと対応付けられるとともに、3回の襖予告演出と2回のワープ予告演出と中期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。演出パターンEp13bは、行わせるリーチ演出が中期待度リーチ演出である点のみが演出パターンEp13aと異なり、その他の点については演出パターンEp13aと同様の演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp13bの中期待度リーチ演出ではリーチハズレとなるようになっている。
演出パターンEp13cは、変動パターンHp13cと対応付けられるとともに、3回の襖予告演出と2回のワープ予告演出と高期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。演出パターンEp13cは、行わせるリーチ演出が高期待度リーチ演出である点のみが演出パターンEp13aと異なり、その他の点については演出パターンEp13aと同様の演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp13cの高期待度リーチ演出ではリーチハズレとなるようになっている。
演出パターンEp14は、変動パターンHp14と対応付けられるとともに、4回の襖予告演出と3回のワープ予告演出と高期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。例えば、演出パターンEp14は、演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示開始後に、1回目の襖予告演出、1回目のワープ予告演出、2回目の襖予告演出、2回目のワープ予告演出、3回目の襖予告演出、3回目のワープ予告演出、4回目の襖予告演出の順にそれぞれの予告演出を順次行わせ、その後に演出図柄Ez1〜Ez3をリーチ状態として高期待度リーチ演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp14の高期待度リーチ演出ではリーチハズレとなるようになっている。
演出パターンEp15aは、変動パターンHp15aと対応付けられるとともに、2回の襖予告演出と1回の討伐予告演出と低期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。例えば、演出パターンEp15aは、演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示開始後に、1回目の襖予告演出、討伐予告演出、2回目の襖予告演出の順にそれぞれの予告演出を順次行わせ、その後に演出図柄Ez1〜Ez3をリーチ状態として低期待度リーチ演出を行わせることを定めている。また、演出パターンEp15aの討伐予告演出では「討伐成功」の演出結果が報知されるようになっている。なお、演出パターンEp15aの低期待度リーチ演出ではリーチハズレとなるようになっている。
演出パターンEp15bは、変動パターンHp15bと対応付けられるとともに、2回の襖予告演出と1回の討伐予告演出と中期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。演出パターンEp15bは、行わせるリーチ演出が中期待度リーチ演出である点のみが演出パターンEp15aと異なり、その他の点については演出パターンEp15aと同様の演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp15bの中期待度リーチ演出ではリーチハズレとなるようになっている。
演出パターンEp15cは、変動パターンHp15cと対応付けられるとともに、2回の襖予告演出と1回の討伐予告演出と高期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。演出パターンEp15cは、行わせるリーチ演出が高期待度リーチ演出である点のみが演出パターンEp15aと異なり、その他の点については演出パターンEp15aと同様の演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp15cの高期待度リーチ演出ではリーチハズレとなるようになっている。
演出パターンEp20は、変動パターンHp20と対応付けられるとともに、1回の襖予告演出と低期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。例えば、演出パターンEp20は、演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示開始後に、1回目の襖予告演出を行わせ、その後に演出図柄Ez1〜Ez3をリーチ状態として低期待度リーチ演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp20の低期待度リーチ演出では大当たりとなる(例えば中演出図柄Ez2が左演出図柄Ez1および右演出図柄Ez3と同じ数字を表すように停止表示される)ようになっている。
演出パターンEp21aは、変動パターンHp21aと対応付けられるとともに、2回の襖予告演出と1回のワープ予告演出と低期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。例えば、演出パターンEp21aは、演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示開始後に、1回目の襖予告演出、ワープ予告演出、2回目の襖予告演出の順にそれぞれの予告演出を順次行わせ、その後に演出図柄Ez1〜Ez3をリーチ状態として低期待度リーチ演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp21aの低期待度リーチ演出では大当たりとなるようになっている。
演出パターンEp21bは、変動パターンHp21bと対応付けられるとともに、2回の襖予告演出と1回のワープ予告演出と中期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。演出パターンEp21bは、行わせるリーチ演出が中期待度リーチ演出である点のみが演出パターンEp21aと異なり、その他の点については演出パターンEp21aと同様の演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp21bの中期待度リーチ演出では大当たりとなるようになっている。
演出パターンEp21cは、変動パターンHp21cと対応付けられるとともに、2回の襖予告演出と1回のワープ予告演出と高期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。演出パターンEp21cは、行わせるリーチ演出が高期待度リーチ演出である点のみが演出パターンEp21aと異なり、その他の点については演出パターンEp21aと同様の演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp21cの高期待度リーチ演出では大当たりとなるようになっている。
演出パターンEp22aは、変動パターンHp22aと対応付けられるとともに、3回の襖予告演出と2回のワープ予告演出と低期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。例えば、演出パターンEp22aは、演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示開始後に、1回目の襖予告演出、1回目のワープ予告演出、2回目の襖予告演出、2回目のワープ予告演出、3回目の襖予告演出の順にそれぞれの予告演出を順次行わせ、その後に演出図柄Ez1〜Ez3をリーチ状態として低期待度リーチ演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp22aの低期待度リーチ演出では大当たりとなるようになっている。
演出パターンEp22bは、変動パターンHp22bと対応付けられるとともに、3回の襖予告演出と2回のワープ予告演出と中期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。演出パターンEp22bは、行わせるリーチ演出が中期待度リーチ演出である点のみが演出パターンEp22aと異なり、その他の点については演出パターンEp22aと同様の演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp22bの中期待度リーチ演出では大当たりとなるようになっている。
演出パターンEp22cは、変動パターンHp22cと対応付けられるとともに、3回の襖予告演出と2回のワープ予告演出と高期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。演出パターンEp22cは、行わせるリーチ演出が高期待度リーチ演出である点のみが演出パターンEp22aと異なり、その他の点については演出パターンEp22aと同様の演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp22cの高期待度リーチ演出では大当たりとなるようになっている。
演出パターンEp23は、変動パターンHp23と対応付けられるとともに、4回の襖予告演出と3回のワープ予告演出と高期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。例えば、演出パターンEp23は、演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示開始後に、1回目の襖予告演出、1回目のワープ予告演出、2回目の襖予告演出、2回目のワープ予告演出、3回目の襖予告演出、3回目のワープ予告演出、4回目の襖予告演出の順にそれぞれの予告演出を順次行わせ、その後に演出図柄Ez1〜Ez3をリーチ状態として高期待度リーチ演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp23の高期待度リーチ演出では大当たりとなるようになっている。
演出パターンEp24aは、変動パターンHp24aと対応付けられるとともに、2回の襖予告演出と1回の討伐予告演出と低期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。例えば、演出パターンEp24aは、演出図柄Ez1〜Ez3の変動表示開始後に、1回目の襖予告演出、討伐予告演出、2回目の襖予告演出の順にそれぞれの予告演出を順次行わせ、その後に演出図柄Ez1〜Ez3をリーチ状態として低期待度リーチ演出を行わせることを定めている。また、演出パターンEp24aの討伐予告演出では「討伐成功」の演出結果が報知されるようになっている。なお、演出パターンEp24aの低期待度リーチ演出では大当たりとなるようになっている。
演出パターンEp24bは、変動パターンHp24bと対応付けられるとともに、2回の襖予告演出と1回の討伐予告演出と中期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。演出パターンEp24bは、行わせるリーチ演出が中期待度リーチ演出である点のみが演出パターンEp24aと異なり、その他の点については演出パターンEp24aと同様の演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp24bの中期待度リーチ演出では大当たりとなるようになっている。
演出パターンEp24cは、変動パターンHp24cと対応付けられるとともに、2回の襖予告演出と1回の討伐予告演出と高期待度リーチ演出とを行わせることを定めた演出パターンである。演出パターンEp24cは、行わせるリーチ演出が高期待度リーチ演出である点のみが演出パターンEp24aと異なり、その他の点については演出パターンEp24aと同様の演出を行わせることを定めている。なお、演出パターンEp24cの高期待度リーチ演出では大当たりとなるようになっている。
以上に説明したように、遊技機100では演出パターンによって襖予告演出やワープ予告演出や討伐予告演出を行う回数などが定められており、演出統括部703aは演出パターン判定によって今回の図柄変動時に行う演出パターンを判定(特定)することにより、当該図柄変動時に襖予告演出やワープ予告演出や討伐予告演出を行う回数などを決定することとなる。
<襖予告演出パターン判定用テーブルの一例>
図10−2および図10−3に示すそれぞれの襖予告演出パターン判定用テーブルは、襖予告演出パターンが判定される「襖予告演出パターン判定」に用いられるテーブルである。ここで、襖予告演出パターンは、実行対象の各襖予告演出において表示させる襖画像の表示態様を定めたものである。演出統括部703aは、演出パターン判定の判定結果として襖予告演出を行うことを定めた演出パターンを導出すると、襖予告演出パターン判定を行う。
<第1襖予告演出パターン判定用テーブル>
前述のように、襖予告演出は1回の図柄変動中に、1回行われる場合と、2回行われる場合と、3回行われる場合と、4回行われる場合とがある。襖予告演出が1回の図柄変動中に1回行われる場合、すなわち、演出パターン判定の判定結果が演出パターンEp11または演出パターンEp20であった場合、演出統括部703aは図10−2(E)に示す第1襖予告演出パターン判定用テーブルを用いて襖予告演出パターン判定を行う。
第1襖予告演出パターン判定用テーブルでは、襖予告演出パターンYp10〜Yp13と、襖予告演出パターン判定における襖予告演出パターンYp10〜Yp13の判定確率を定めるための判定値とが対応付けて記憶される。なお、参考として、図10−2(E)には第1襖予告演出パターン判定用テーブルが用いられた際の襖予告演出パターン判定における襖予告演出パターンYp10〜Yp13の判定確率も記している。
演出統括部703aは、第1襖予告演出パターン判定用テーブルを用いた襖予告演出パターン判定を行う場合、判定対象の第1演出判定用乱数が襖予告演出パターンYp10〜Yp13のいずれと対応付けられた判定値と一致するかを判定する。そして、演出統括部703aは、判定対象の第1演出判定用乱数と一致する判定値が対応付けられた襖予告演出パターンを襖予告演出パターン判定の判定結果として導出する。
なお、図10−2(E)に示すように第1襖予告演出パターン判定用テーブルにおいて、襖予告演出パターンYp10〜Yp13に対応付けられる判定値には、ハズレ用判定値1011と、大当たり用判定値1012とがある。演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果がハズレの場合にはハズレ用判定値1011を用いて襖予告演出パターン判定を行う。一方、演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果が大当たりの場合には大当たり用判定値1012を用いて襖予告演出パターン判定を行う。
ハズレ用判定値1011と、大当たり用判定値1012とでは、襖予告演出パターンYp10〜Yp13に対応付けられた判定値の内容が異なっている。したがって、ハズレ用判定値1011が用いられた場合と、大当たり用判定値1012が用いられた場合とで、襖予告演出パターン判定の判定結果として導出される襖予告演出パターンの傾向が異なるようになっている。
具体的には、本実施の形態の場合、第1演出判定用乱数は「0〜99」のいずれかの整数となる。そして、ハズレ用判定値1011では、襖予告演出パターンYp10に判定値「0〜79(80個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp11に判定値「80〜94(15個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp12に判定値「95〜99(5個の整数)」が対応付けられている。また、ハズレ用判定値1011では、襖予告演出パターンYp13には判定値が対応付けられていない。したがって、ハズレ用判定値1011が用いられた襖予告演出パターン判定における、襖予告演出パターンYp10〜Yp13それぞれの判定確率は図10−2(E)のハズレ用判定値1011に右記した通りとなる。
一方、大当たり用判定値1012では、襖予告演出パターンYp10に判定値「0〜4(5個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp11に判定値「5〜29(25個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp12に判定値「30〜79(50個の整数)」が対応付けられている。また、大当たり用判定値1012では、襖予告演出パターンYp13に判定値「80〜99(20個の整数)」が対応付けられている。したがって、大当たり用判定値1012が用いられた襖予告演出パターン判定における、襖予告演出パターンYp10〜Yp13それぞれの判定確率は図10−2(E)の大当たり用判定値1012に右記した通りとなる。
なお、ここで、襖予告演出パターンYp10は1回行われる襖予告演出のうち1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp11は1回行われる襖予告演出のうち1回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。また、襖予告演出パターンYp12は1回行われる襖予告演出のうち1回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp13は1回行われる襖予告演出のうち1回目の襖予告演出で金色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
<第2襖予告演出パターン判定用テーブル>
襖予告演出が1回の図柄変動中に2回行われる場合、すなわち、演出パターン判定の判定結果が演出パターンEp12a〜Ep12c、Ep15a〜Ep15c、Ep21a〜Ep21c、Ep24a〜Ep24cのいずれかであった場合、演出統括部703aは図10−2(F)に示す第2襖予告演出パターン判定用テーブルを用いて襖予告演出パターン判定を行う。
第2襖予告演出パターン判定用テーブルでは、襖予告演出パターンYp20〜Yp25と、襖予告演出パターン判定における襖予告演出パターンYp20〜Yp25の判定確率を定めるための判定値とが対応付けて記憶される。なお、参考として、図10−2(F)には第2襖予告演出パターン判定用テーブルが用いられた際の襖予告演出パターン判定における襖予告演出パターンYp20〜Yp25の判定確率も記している。
演出統括部703aは、第2襖予告演出パターン判定用テーブルを用いた襖予告演出パターン判定を行う場合、判定対象の第1演出判定用乱数が襖予告演出パターンYp20〜Yp25のいずれと対応付けられた判定値と一致するかを判定する。そして、演出統括部703aは、判定対象の第1演出判定用乱数と一致する判定値が対応付けられた襖予告演出パターンを襖予告演出パターン判定の判定結果として導出する。
なお、図10−2(F)に示すように第2襖予告演出パターン判定用テーブルにおいて、襖予告演出パターンYp20〜Yp25に対応付けられる判定値には、ハズレ用判定値1021と、大当たり用判定値1022とがある。演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果がハズレの場合にはハズレ用判定値1021を用いて襖予告演出パターン判定を行う。一方、演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果が大当たりの場合には大当たり用判定値1022を用いて襖予告演出パターン判定を行う。
ハズレ用判定値1021では、襖予告演出パターンYp20に判定値「0〜59(60個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp21に判定値「60〜84(25個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp22に判定値「85〜94(10個の整数)」が対応付けられている。また、ハズレ用判定値1021では、襖予告演出パターンYp23に判定値「95〜98(4個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp24に判定値「99(1個の整数)」が対応付けられている。なお、ハズレ用判定値1021では、襖予告演出パターンYp25には判定値が対応付けられていない。したがって、ハズレ用判定値1021が用いられた襖予告演出パターン判定における、襖予告演出パターンYp20〜Yp25それぞれの判定確率は図10−2(F)のハズレ用判定値1021に右記した通りとなる。
一方、大当たり用判定値1022では、襖予告演出パターンYp20に判定値「0〜4(5個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp21に判定値「5〜14(10個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp22に判定値「15〜29(15個の整数)」が対応付けられている。また、大当たり用判定値1022では、襖予告演出パターンYp23に判定値「30〜54(25個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp24に判定値「55〜94(40個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp25に判定値「95〜99(5個の整数)」が対応付けられている。したがって、大当たり用判定値1022が用いられた襖予告演出パターン判定における、襖予告演出パターンYp20〜Yp25それぞれの判定確率は図10−2(F)の大当たり用判定値1022に右記した通りとなる。
なお、ここで、襖予告演出パターンYp20は2回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp21は2回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
襖予告演出パターンYp22は2回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp23は2回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
襖予告演出パターンYp24は2回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp25は2回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で金色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
<第3襖予告演出パターン判定用テーブル>
襖予告演出が1回の図柄変動中に3回行われる場合、すなわち、演出パターン判定の判定結果が演出パターンEp13a〜Ep13c、Ep22a〜Ep22cのいずれかであった場合、演出統括部703aは図10−3(G)に示す第3襖予告演出パターン判定用テーブルを用いて襖予告演出パターン判定を行う。
第3襖予告演出パターン判定用テーブルでは、襖予告演出パターンYp30〜Yp39と、襖予告演出パターン判定における襖予告演出パターンYp30〜Yp39の判定確率を定めるための判定値とが対応付けて記憶される。なお、参考として、図10−3(G)には第3襖予告演出パターン判定用テーブルが用いられた際の襖予告演出パターン判定における襖予告演出パターンYp30〜Yp39の判定確率も記している。
演出統括部703aは、第3襖予告演出パターン判定用テーブルを用いた襖予告演出パターン判定を行う場合、判定対象の第1演出判定用乱数が襖予告演出パターンYp30〜Yp39のいずれと対応付けられた判定値と一致するかを判定する。そして、演出統括部703aは、判定対象の第1演出判定用乱数と一致する判定値が対応付けられた襖予告演出パターンを襖予告演出パターン判定の判定結果として導出する。
なお、図10−3(G)に示すように第3襖予告演出パターン判定用テーブルにおいて、襖予告演出パターンYp30〜Yp39に対応付けられる判定値には、ハズレ用判定値1031と、大当たり用判定値1032とがある。演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果がハズレの場合にはハズレ用判定値1031を用いて襖予告演出パターン判定を行う。一方、演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果が大当たりの場合には大当たり用判定値1032を用いて襖予告演出パターン判定を行う。
ハズレ用判定値1031では、襖予告演出パターンYp30に判定値「0〜44(45個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp31に判定値「45〜64(20個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp32に判定値「65〜79(15個の整数)」が対応付けられている。また、ハズレ用判定値1031では、襖予告演出パターンYp33に判定値「80〜83(4個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp34に判定値「84〜93(10個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp35に判定値「94〜96(3個の整数)」が対応付けられている。
さらに、ハズレ用判定値1031では、襖予告演出パターンYp36に判定値「97、98(2個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp38に判定値「99(1個の整数)」が対応付けられている。なお、ハズレ用判定値1031では、襖予告演出パターンYp37、および襖予告演出パターンYp39には判定値が対応付けられていない。したがって、ハズレ用判定値1031が用いられた襖予告演出パターン判定における、襖予告演出パターンYp30〜Yp39それぞれの判定確率は図10−3(G)のハズレ用判定値1031に右記した通りとなる。
一方、大当たり用判定値1032では、襖予告演出パターンYp30に判定値「0、1(2個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp31に判定値「2〜4(3個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp32に判定値「5〜9(5個の整数)」が対応付けられている。また、大当たり用判定値1032では、襖予告演出パターンYp33に判定値「10〜21(12個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp34に判定値「22〜29(8個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp35に判定値「30〜44(15個の整数)」が対応付けられている。
さらに、大当たり用判定値1032では、襖予告演出パターンYp36に判定値「45〜64(20個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp37に判定値「65〜69(5個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp38に判定値「70〜94(25個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp39に判定値「95〜99(5個の整数)」が対応付けられている。したがって、大当たり用判定値1032が用いられた襖予告演出パターン判定における、襖予告演出パターンYp30〜Yp39それぞれの判定確率は図10−3(G)の大当たり用判定値1032に右記した通りとなる。
なお、ここで、襖予告演出パターンYp30は3回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp31は3回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
襖予告演出パターンYp32は3回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp33は3回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
襖予告演出パターンYp34は3回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp35は3回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
襖予告演出パターンYp36は3回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp37は3回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で金色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
襖予告演出パターンYp38は3回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp39は3回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で金色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
<第4襖予告演出パターン判定用テーブル>
襖予告演出が1回の図柄変動中に4回行われる場合、すなわち、演出パターン判定の判定結果が演出パターンEp14または演出パターンEp23のいずれかであった場合、演出統括部703aは図10−3(H)に示す第4襖予告演出パターン判定用テーブルを用いて襖予告演出パターン判定を行う。
第4襖予告演出パターン判定用テーブルでは、襖予告演出パターンYp40〜Yp55と、襖予告演出パターン判定における襖予告演出パターンYp40〜Yp55の判定確率を定めるための判定値とが対応付けて記憶される。なお、参考として、図10−3(H)には第4襖予告演出パターン判定用テーブルが用いられた際の襖予告演出パターン判定における襖予告演出パターンYp40〜Yp55の判定確率も記している。
演出統括部703aは、第4襖予告演出パターン判定用テーブルを用いた襖予告演出パターン判定を行う場合、判定対象の第1演出判定用乱数が襖予告演出パターンYp40〜Yp55のいずれと対応付けられた判定値と一致するかを判定する。そして、演出統括部703aは、判定対象の第1演出判定用乱数と一致する判定値が対応付けられた襖予告演出パターンを襖予告演出パターン判定の判定結果として導出する。
なお、図10−3(H)に示すように第4襖予告演出パターン判定用テーブルにおいて、襖予告演出パターンYp40〜Yp55に対応付けられる判定値には、ハズレ用判定値1041と、大当たり用判定値1042とがある。演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果がハズレの場合にはハズレ用判定値1041を用いて襖予告演出パターン判定を行う。一方、演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果が大当たりの場合には大当たり用判定値1042を用いて襖予告演出パターン判定を行う。
ハズレ用判定値1041では、襖予告演出パターンYp40に判定値「0〜23(24個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp41に判定値「24〜38(15個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp42に判定値「39〜51(13個の整数)」が対応付けられている。また、ハズレ用判定値1041では、襖予告演出パターンYp43に判定値「52〜58(7個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp44に判定値「59〜70(12個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp45に判定値「71〜76(6個の整数)」が対応付けられている。
さらに、ハズレ用判定値1041では、襖予告演出パターンYp46に判定値「77〜80(4個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp48に判定値「81〜88(8個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp49に判定値「89〜93(5個の整数)」が対応付けられている。また、ハズレ用判定値1041では、襖予告演出パターンYp50に判定値「94〜96(3個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp52に判定値「97、98(2個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp54に判定値「99(1個の整数)」が対応付けられている。なお、ハズレ用判定値1041では、襖予告演出パターンYp47、襖予告演出パターンYp51、襖予告演出パターンYp53、および襖予告演出パターンYp55には判定値が対応付けられていない。
したがって、ハズレ用判定値1041が用いられた襖予告演出パターン判定における、襖予告演出パターンYp40〜Yp55それぞれの判定確率は図10−3(H)のハズレ用判定値1041に右記した通りとなる。
一方、大当たり用判定値1042では、襖予告演出パターンYp40に判定値「0(1個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp41に判定値「1、2(2個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp42に判定値「3〜5(3個の整数)」が対応付けられている。また、大当たり用判定値1042では、襖予告演出パターンYp43に判定値「6〜11(6個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp44に判定値「12〜15(4個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp45に判定値「16〜21(6個の整数)」が対応付けられている。
さらに、大当たり用判定値1042では、襖予告演出パターンYp46に判定値「22〜28(7個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp47に判定値「29〜31(3個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp48に判定値「32〜36(5個の整数)」が対応付けられている。また、大当たり用判定値1042では、襖予告演出パターンYp49に判定値「37〜44(8個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp50に判定値「45〜54(10個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp51に判定値「55〜57(3個の整数)」が対応付けられている。
そして、大当たり用判定値1042では、襖予告演出パターンYp52に判定値「58〜72(15個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp53に判定値「73〜75(3個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp54に判定値「76〜95(20個の整数)」が対応付けられ、襖予告演出パターンYp55に判定値「96〜99(4個の整数)」が対応付けられている。
したがって、大当たり用判定値1042が用いられた襖予告演出パターン判定における、襖予告演出パターンYp40〜Yp55それぞれの判定確率は図10−3(H)の大当たり用判定値1042に右記した通りとなる。
なお、ここで、襖予告演出パターンYp40は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp41は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
襖予告演出パターンYp42は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp43は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
襖予告演出パターンYp44は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp45は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
襖予告演出パターンYp46は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp47は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で白色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で金色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
襖予告演出パターンYp48は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp49は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
襖予告演出パターンYp50は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp51は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で金色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
襖予告演出パターンYp52は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp53は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で黄色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で金色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
襖予告演出パターンYp54は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。襖予告演出パターンYp55は4回行われる襖予告演出のうち、1回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、2回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、3回目の襖予告演出で赤色の襖画像を表示させ、4回目の襖予告演出で金色の襖画像を表示させることを定めた襖予告演出パターンである。
以上のことから、遊技機100では、1回の図柄変動において複数回の襖予告演出が行われる場合、当該複数回の襖予告演出のうち、時系列的に後に行われる襖予告演出の演出態様(襖画像の表示態様)による期待度が前に行われる襖予告演出の演出態様による期待度よりも低下しないようになっていることがわかる。
<ワープ予告演出パターン判定用テーブルの一例>
図10−4に示すそれぞれのワープ予告演出パターン判定用テーブルは、ワープ予告演出パターンが判定される「ワープ予告演出パターン判定」に用いられるテーブルである。ここで、ワープ予告演出パターンは、実行対象の各ワープ予告演出において表示させる通路画像の表示態様を定めたものである。演出統括部703aは、演出パターン判定の判定結果としてワープ予告演出を行うことを定めた演出パターンを導出すると、ワープ予告演出パターン判定を行う。
<第1ワープ予告演出パターン判定用テーブル>
前述のように、ワープ予告演出は1回の図柄変動中に、1回行われる場合と、2回行われる場合と、3回行われる場合とがある。ワープ予告演出が1回の図柄変動中に1回行われる場合、すなわち、演出パターン判定の判定結果が演出パターンEp12a〜Ep12c、Ep21a〜Ep21cのいずれかであった場合、演出統括部703aは図10−4(I)に示す第1ワープ予告演出パターン判定用テーブルを用いてワープ予告演出パターン判定を行う。
第1ワープ予告演出パターン判定用テーブルでは、ワープ予告演出パターンYp110〜Yp112と、ワープ予告演出パターン判定におけるワープ予告演出パターンYp110〜Yp112の判定確率を定めるための判定値とが対応付けて記憶される。なお、参考として、図10−4(I)には第1ワープ予告演出パターン判定用テーブルが用いられた際のワープ予告演出パターン判定におけるワープ予告演出パターンYp110〜Yp112の判定確率も記している。
演出統括部703aは、第1ワープ予告演出パターン判定用テーブルを用いたワープ予告演出パターン判定を行う場合、判定対象の第2演出判定用乱数がワープ予告演出パターンYp110〜Yp112のいずれと対応付けられた判定値と一致するかを判定する。そして、演出統括部703aは、判定対象の第2演出判定用乱数と一致する判定値が対応付けられたワープ予告演出パターンをワープ予告演出パターン判定の判定結果として導出する。
なお、図10−4(I)に示すように第1ワープ予告演出パターン判定用テーブルにおいて、ワープ予告演出パターンYp110〜Yp112に対応付けられる判定値には、ハズレ用判定値1051と、大当たり用判定値1052とがある。演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果がハズレの場合にはハズレ用判定値1051を用いてワープ予告演出パターン判定を行う。一方、演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果が大当たりの場合には大当たり用判定値1052を用いてワープ予告演出パターン判定を行う。
ハズレ用判定値1051と、大当たり用判定値1052とでは、ワープ予告演出パターンYp110〜Yp112に対応付けられた判定値の内容が異なっている。したがって、ハズレ用判定値1051が用いられた場合と、大当たり用判定値1052が用いられた場合とで、ワープ予告演出パターン判定の判定結果として導出されるワープ予告演出パターンの傾向が異なるようになっている。
具体的には、本実施の形態の場合、第2演出判定用乱数は「0〜99」のいずれかの整数となる。そして、ハズレ用判定値1051では、ワープ予告演出パターンYp110に判定値「0〜79(80個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp111に判定値「80〜94(15個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp112に判定値「95〜99(5個の整数)」が対応付けられている。したがって、ハズレ用判定値1051が用いられたワープ予告演出パターン判定における、ワープ予告演出パターンYp110〜Yp112それぞれの判定確率は図10−4(I)のハズレ用判定値1051に右記した通りとなる。
一方、大当たり用判定値1052では、ワープ予告演出パターンYp110に判定値「0〜4(5個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp111に判定値「5〜44(40個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp112に判定値「45〜99(55個の整数)」が対応付けられている。したがって、大当たり用判定値1052が用いられたワープ予告演出パターン判定における、ワープ予告演出パターンYp110〜Yp112それぞれの判定確率は図10−4(I)の大当たり用判定値1052に右記した通りとなる。
なお、ここで、ワープ予告演出パターンYp110は1回行われるワープ予告演出のうち1回目のワープ予告演出で白色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。ワープ予告演出パターンYp111は1回行われるワープ予告演出のうち1回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。また、ワープ予告演出パターンYp112は1回行われるワープ予告演出のうち1回目のワープ予告演出で赤色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。
<第2ワープ予告演出パターン判定用テーブル>
ワープ予告演出が1回の図柄変動中に2回行われる場合、すなわち、演出パターン判定の判定結果が演出パターンEp13a〜Ep13c、Ep22a〜Ep22cのいずれかであった場合、演出統括部703aは図10−4(J)に示す第2ワープ予告演出パターン判定用テーブルを用いてワープ予告演出パターン判定を行う。
第2ワープ予告演出パターン判定用テーブルでは、ワープ予告演出パターンYp120〜Yp124と、ワープ予告演出パターン判定におけるワープ予告演出パターンYp120〜Yp124の判定確率を定めるための判定値とが対応付けて記憶される。なお、参考として、図10−4(J)には第2ワープ予告演出パターン判定用テーブルが用いられた際のワープ予告演出パターン判定におけるワープ予告演出パターンYp120〜Yp124の判定確率も記している。
演出統括部703aは、第2ワープ予告演出パターン判定用テーブルを用いたワープ予告演出パターン判定を行う場合、判定対象の第2演出判定用乱数がワープ予告演出パターンYp120〜Yp124のいずれと対応付けられた判定値と一致するかを判定する。そして、演出統括部703aは、判定対象の第2演出判定用乱数と一致する判定値が対応付けられたワープ予告演出パターンをワープ予告演出パターン判定の判定結果として導出する。
なお、図10−4(J)に示すように第2ワープ予告演出パターン判定用テーブルにおいて、ワープ予告演出パターンYp120〜Yp124に対応付けられる判定値には、ハズレ用判定値1061と、大当たり用判定値1062とがある。演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果がハズレの場合にはハズレ用判定値1061を用いてワープ予告演出パターン判定を行う。一方、演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果が大当たりの場合には大当たり用判定値1062を用いてワープ予告演出パターン判定を行う。
ハズレ用判定値1061と、大当たり用判定値1062とでは、ワープ予告演出パターンYp120〜Yp124に対応付けられた判定値の内容が異なっている。したがって、ハズレ用判定値1061が用いられた場合と、大当たり用判定値1062が用いられた場合とで、ワープ予告演出パターン判定の判定結果として導出されるワープ予告演出パターンの傾向が異なるようになっている。
具体的には、本実施の形態の場合、第2演出判定用乱数は「0〜99」のいずれかの整数となる。そして、ハズレ用判定値1061では、ワープ予告演出パターンYp120に判定値「0〜64(65個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp121に判定値「65〜79(15個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp122に判定値「80〜89(10個の整数)」が対応付けられている。また、ハズレ用判定値1061では、ワープ予告演出パターンYp123に判定値「90〜96(7個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp124に判定値「97〜99(3個の整数)」が対応付けられている。
したがって、ハズレ用判定値1061が用いられたワープ予告演出パターン判定における、ワープ予告演出パターンYp120〜Yp124それぞれの判定確率は図10−4(J)のハズレ用判定値1061に右記した通りとなる。
一方、大当たり用判定値1062では、ワープ予告演出パターンYp120に判定値「0〜2(3個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp121に判定値「3〜9(7個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp122に判定値「10〜29(20個の整数)」が対応付けられている。また、大当たり用判定値1062では、ワープ予告演出パターンYp123に判定値「30〜59(30個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp124に判定値「60〜99(40個の整数)」が対応付けられている。
したがって、大当たり用判定値1062が用いられたワープ予告演出パターン判定における、ワープ予告演出パターンYp120〜Yp124それぞれの判定確率は図10−4(J)の大当たり用判定値1062に右記した通りとなる。
なお、ここで、ワープ予告演出パターンYp120は2回行われるワープ予告演出のうち、1回目のワープ予告演出で白色の通路画像を表示させ、2回目のワープ予告演出で白色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。ワープ予告演出パターンYp121は2回行われるワープ予告演出のうち、1回目のワープ予告演出で白色の通路画像を表示させ、2回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。
ワープ予告演出パターンYp122は2回行われるワープ予告演出のうち、1回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させ、2回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。ワープ予告演出パターンYp123は2回行われるワープ予告演出のうち、1回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させ、2回目のワープ予告演出で赤色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。ワープ予告演出パターンYp124は2回行われるワープ予告演出のうち、1回目のワープ予告演出で赤色の通路画像を表示させ、2回目のワープ予告演出で赤色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。
<第3ワープ予告演出パターン判定用テーブル>
ワープ予告演出が1回の図柄変動中に3回行われる場合、すなわち、演出パターン判定の判定結果が演出パターンEp14または演出パターンEp23であった場合、演出統括部703aは図10−4(K)に示す第3ワープ予告演出パターン判定用テーブルを用いてワープ予告演出パターン判定を行う。
第3ワープ予告演出パターン判定用テーブルでは、ワープ予告演出パターンYp130〜Yp137と、ワープ予告演出パターン判定におけるワープ予告演出パターンYp130〜Yp137の判定確率を定めるための判定値とが対応付けて記憶される。なお、参考として、図10−4(K)には第3ワープ予告演出パターン判定用テーブルが用いられた際のワープ予告演出パターン判定におけるワープ予告演出パターンYp130〜Yp137の判定確率も記している。
演出統括部703aは、第3ワープ予告演出パターン判定用テーブルを用いたワープ予告演出パターン判定を行う場合、判定対象の第2演出判定用乱数がワープ予告演出パターンYp130〜Yp137のいずれと対応付けられた判定値と一致するかを判定する。そして、演出統括部703aは、判定対象の第2演出判定用乱数と一致する判定値が対応付けられたワープ予告演出パターンをワープ予告演出パターン判定の判定結果として導出する。
なお、図10−4(K)に示すように第3ワープ予告演出パターン判定用テーブルにおいて、ワープ予告演出パターンYp130〜Yp137に対応付けられる判定値には、ハズレ用判定値1071と、大当たり用判定値1072とがある。演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果がハズレの場合にはハズレ用判定値1071を用いてワープ予告演出パターン判定を行う。一方、演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果が大当たりの場合には大当たり用判定値1072を用いてワープ予告演出パターン判定を行う。
ハズレ用判定値1071と、大当たり用判定値1072とでは、ワープ予告演出パターンYp130〜Yp137に対応付けられた判定値の内容が異なっている。したがって、ハズレ用判定値1071が用いられた場合と、大当たり用判定値1072が用いられた場合とで、ワープ予告演出パターン判定の判定結果として導出されるワープ予告演出パターンの傾向が異なるようになっている。
具体的には、本実施の形態の場合、第2演出判定用乱数は「0〜99」のいずれかの整数となる。そして、ハズレ用判定値1071では、ワープ予告演出パターンYp130に判定値「0〜39(40個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp131に判定値「40〜59(20個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp132に判定値「60〜74(15個の整数)」が対応付けられている。
さらに、ハズレ用判定値1071では、ワープ予告演出パターンYp133に判定値「75〜80(6個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp134に判定値「81〜90(10個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp135に判定値「91〜94(4個の整数)」が対応付けられている。
そして、ハズレ用判定値1071では、ワープ予告演出パターンYp136に判定値「95〜97(3個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp137に判定値「98,99(2個の整数)」が対応付けられている。したがって、ハズレ用判定値1071が用いられたワープ予告演出パターン判定における、ワープ予告演出パターンYp130〜Yp137それぞれの判定確率は図10−4(K)のハズレ用判定値1071に右記した通りとなる。
一方、大当たり用判定値1072では、ワープ予告演出パターンYp130に判定値「0(1個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp131に判定値「1〜4(4個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp132に判定値「5〜9(5個の整数)」が対応付けられている。
さらに、大当たり用判定値1072では、ワープ予告演出パターンYp133に判定値「10〜19(10個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp134に判定値「20〜27(8個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp135に判定値「28〜42(15個の整数)」が対応付けられている。
そして、大当たり用判定値1072では、ワープ予告演出パターンYp136に判定値「43〜64(22個の整数)」が対応付けられ、ワープ予告演出パターンYp137に判定値「65〜99(35個の整数)」が対応付けられている。したがって、大当たり用判定値1072が用いられたワープ予告演出パターン判定における、ワープ予告演出パターンYp130〜Yp137それぞれの判定確率は図10−4(K)の大当たり用判定値1072に右記した通りとなる。
なお、ここで、ワープ予告演出パターンYp130は3回行われるワープ予告演出のうち、1回目のワープ予告演出で白色の通路画像を表示させ、2回目のワープ予告演出で白色の通路画像を表示させ、3回目のワープ予告演出で白色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。ワープ予告演出パターンYp131は3回行われるワープ予告演出のうち、1回目のワープ予告演出で白色の通路画像を表示させ、2回目のワープ予告演出で白色の通路画像を表示させ、3回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。
ワープ予告演出パターンYp132は3回行われるワープ予告演出のうち、1回目のワープ予告演出で白色の通路画像を表示させ、2回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させ、3回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。ワープ予告演出パターンYp133は3回行われるワープ予告演出のうち、1回目のワープ予告演出で白色の通路画像を表示させ、2回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させ、3回目のワープ予告演出で赤色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。
ワープ予告演出パターンYp134は3回行われるワープ予告演出のうち、1回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させ、2回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させ、3回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。ワープ予告演出パターンYp135は3回行われるワープ予告演出のうち、1回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させ、2回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させ、3回目のワープ予告演出で赤色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。
ワープ予告演出パターンYp136は3回行われるワープ予告演出のうち、1回目のワープ予告演出で黄色の通路画像を表示させ、2回目のワープ予告演出で赤色の通路画像を表示させ、3回目のワープ予告演出で赤色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。ワープ予告演出パターンYp137は3回行われるワープ予告演出のうち、1回目のワープ予告演出で赤色の通路画像を表示させ、2回目のワープ予告演出で赤色の通路画像を表示させ、3回目のワープ予告演出で赤色の通路画像を表示させることを定めたワープ予告演出パターンである。
以上のことから、遊技機100では、1回の図柄変動において複数回のワープ予告演出が行われる場合、当該複数回のワープ予告演出のうち、時系列的に後に行われるワープ予告演出の演出態様(ワープ画像の表示態様)による期待度が前に行われるワープ予告演出の演出態様による期待度よりも低下しないようになっていることがわかる。
なお、前述した演出実行部330は、例えば演出統括部703aのCPU731がROM732に記憶された所定のプログラムを実行することにより、その機能を実現することができる。
<主制御部が行う処理>
次に、遊技機100が行う処理について説明する。まず、遊技機100の主制御部701が行う処理から説明する。以下に説明する主制御部701の各処理は、主制御部701のCPU711がROM712に記憶されたプログラムを実行することにより行う。
<メイン処理>
図11は、メイン処理の一例を示すフローチャートである。例えば、主制御部701は電源が供給されることにより起動するとメイン処理の実行を開始する。メイン処理において、まず、主制御部701は1000ms待機して(ステップS1101)、RAM713へのアクセス許可を設定する(ステップS1102)。
つづいて、主制御部701はRAMクリアスイッチがONか否かを判定する(ステップS1103)。RAMクリアスイッチがONであれば(ステップS1103:Yes)、主制御部701はRAMクリアを行う(ステップS1104)。RAMクリアでは主制御部701に記憶されたバックアップ情報の破棄(クリア)などが行われる。
つづいて、主制御部701は周辺部の初期設定を行って(ステップS1105)、ステップS1109の処理へ移行する。ステップS1105において、主制御部701は賞球制御部702や演出制御部703などの各周辺部へ所定の初期設定を行うように指示する初期設定コマンドを送信する。
一方、RAMクリアスイッチがOFFであれば(ステップS1103:No)、主制御部701はバックアップフラグがONか否かを判定する(ステップS1106)。バックアップフラグは主制御部701にバックアップ情報が記憶されていることを示すフラグである。バックアップフラグがOFFであれば(ステップS1106:No)、主制御部701はステップS1104の処理へ移行する。
バックアップフラグがONであれば(ステップS1106:Yes)、主制御部701はチェックサムが正常か否かを判定する(ステップS1107)。チェックサムが異常であれば(ステップS1107:No)、主制御部701はステップS1104の処理へ移行する。
チェックサムが正常であれば(ステップS1107:Yes)、主制御部701は復旧処理を行う(ステップS1108)。復旧処理では主制御部701の設定を前回の電源遮断時の状態へ復帰させる処理が行われる。
つづいて、主制御部701はCTC(タイマカウンタ)の周期(例えば4ms)を設定する(ステップS1109)。主制御部701はステップS1109で設定した周期で後述のタイマ割込処理を実行する。そして、主制御部701は電源の遮断を監視する電源遮断監視処理を行う(ステップS1110)。電源遮断監視処理では電源の遮断が検出されたときにバックアップ情報の生成および記憶などが行われる。
つづいて、主制御部701は変動パターン判定用乱数カウンタのカウント値を「+1」カウントアップする変動パターン判定用乱数更新処理を行う(ステップS1111)。そして、主制御部701はタイマ割込処理の割り込み実行を禁止する割込禁止設定を行って(ステップS1112)、乱数更新処理を行う(ステップS1113)。
ステップS1113において、主制御部701は、当たり判定用乱数カウンタ、図柄判定用乱数カウンタ、変動パターン判定用乱数カウンタなどの主制御部701が有する各種乱数カウンタのカウント値を「+1」カウントアップする。なお、ステップS1113では、主制御部701が有する各種乱数カウンタのうちの特定の乱数カウンタのカウント値のみを「+1」カウントアップするようにしてもよい。つづいて、主制御部701はタイマ割込処理の割り込み実行を許可する割込許可設定を行って(ステップS1114)、ステップS1110の処理へ復帰する。
<タイマ割込処理>
図12は、タイマ割込処理の一例を示すフローチャートである。例えば、主制御部701はステップS1109において設定した周期でタイマ割込処理をメイン処理に対して割込実行する。タイマ割込処理において、まず、主制御部701は乱数更新処理を行う(ステップS1201)。ステップS1201において、主制御部701はステップS1113と同様に主制御部701が有する各種乱数カウンタのカウント値を「+1」カウントアップする。
つづいて、主制御部701はスイッチ処理を行う(ステップS1202)。スイッチ処理には始動口(第1始動口105、第2始動口106)に入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ処理(後述)、ゲート108を通過した遊技球を検出するゲートスイッチ処理、大入賞口109に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ処理、普通入賞口110に入賞した遊技球を検出する普通入賞口スイッチ処理が含まれる。
つづいて、主制御部701は図柄処理を実行する(ステップS1203)。図柄処理には特別図柄に関する特別図柄処理(後述)や普通図柄に関する普通図柄処理が含まれる。例えば、特別図柄処理において、主制御部701は大当たり判定を行って特別図柄の表示制御を行う。また、普通図柄処理において、主制御部701は普通図柄判定を行って普通図柄の表示制御を行う。
つづいて、主制御部701は電動役物制御処理を行う(ステップS1204)。電動役物制御処理には、大入賞口109の開閉動作を制御する大入賞口制御処理(後述)と、普通電動役物107の開閉動作を制御する普通電動役物制御処理とが含まれる。例えば、大入賞口制御処理において、主制御部701は大当たり判定の判定結果に基づいて大入賞口109の開閉動作を制御する。また、普通電動役物制御処理において、主制御部701は普通図柄判定の判定結果に基づいて普通電動役物107の開閉動作を制御する。
つづいて、主制御部701は賞球制御処理を実行する(ステップS1205)。賞球制御処理において、主制御部701は遊技球が入賞した入賞口に応じた賞球数の賞球を払い出すように賞球制御部702に指示する賞球コマンドをRAM713に設定する。
つづいて、主制御部701は出力処理を行って(ステップS1206)、タイマ割込処理を終了する。出力処理において、主制御部701はステップS1201〜S1205の各処理によりRAM713に設定されたコマンドを賞球制御部702や演出制御部703へ出力する。タイマ割込処理を終了すると、主制御部701はメイン処理へ復帰する。
<始動口スイッチ処理>
図13は、始動口スイッチ処理の一例を示すフローチャートである。始動口スイッチ処理において、まず、主制御部701は第1始動口SW714aがONか否かを判定する(ステップS1301)。第1始動口SW714aがOFFであれば(ステップS1301:No)、ステップS1306へ移行する。
第1始動口SW714aがONであれば(ステップS1301:Yes)、主制御部701は第1保留情報数U1が4未満であるか(U1<4)を判定する(ステップS1302)。第1保留情報数U1が4以上であれば(ステップS1302:No)、ステップS1306へ移行する。
第1保留情報数U1が4未満であれば(ステップS1302:Yes)、主制御部701は第1保留情報数U1に「1」を加算した値を、新たな第1保留情報数U1とする(ステップS1303)。つづいて、主制御部701は主制御部701が有する各種乱数カウンタのカウント値を参照して、その際のカウント値を保留情報として取得して記憶する(ステップS1304)。そして、取得された保留情報を用いて事前判定処理を行い(ステップS1305)、ステップS1306へ移行する。
次に、主制御部701は、第2始動口SW714bがONか否かを判定する(ステップS1306)。第2始動口SW714bがOFFであれば(ステップS1306:No)、始動口スイッチ処理を終了する。第2始動口SW714bがONであれば(ステップS1306:Yes)、主制御部701は第2保留情報数U2が4未満であるか(U2<4)を判定する(ステップS1307)。第2保留情報数U2が4以上であれば(ステップS1307:No)、始動口スイッチ処理を終了する。
第2保留情報数U2が4未満であれば(ステップS1307:Yes)、主制御部701は第2保留情報数U2に「1」を加算した値を、新たな第2保留情報数U2とする(ステップS1308)。つづいて、主制御部701は主制御部701が有する各種乱数カウンタのカウント値を参照して、その際のカウント値を保留情報として取得して記憶する(ステップS1309)。そして、取得された保留情報を用いて事前判定処理を行い(ステップS1310)、始動口スイッチ処理を終了する。
<特別図柄処理>
図14は、特別図柄処理の一例を示すフローチャートである。特別図柄処理において、まず、主制御部701は大当たり遊技フラグがONか否かを判定する(ステップS1401)。大当たり遊技フラグは大当たり遊技中であることを示すフラグである。すなわち、大当たり遊技フラグは大当たり遊技開始時にONに設定され、大当たり遊技終了時にOFFに設定される。
大当たり遊技フラグがONであれば(ステップS1401:Yes)、主制御部701はそのまま特別図柄処理を終了する。これにより、遊技機100では大当たり遊技中には大当たり判定が行われないことになる。大当たり遊技フラグがOFFであれば(ステップS1401:No)、主制御部701は特別図柄の変動表示中か否かを判定する(ステップS1402)。特別図柄の変動表示中であれば(ステップS1402:Yes)、主制御部701はステップS1411の処理へ移行する。これにより、遊技機100では特別図柄の変動表示中に大当たり判定が行われないことになる。
特別図柄の変動表示中でなければ(ステップS1402:No)、主制御部701は第2保留情報数U2が「1」以上か否かを判定する(ステップS1403)。第2保留情報数U2が「1」以上であれば(ステップS1403:Yes)、主制御部701は第2保留情報数U2から「1」を減算して(ステップS1404)、大当たり判定処理(後述)を行う(ステップS1405)。これにより、遊技機100では遊技球が第2始動口106に入賞することにより記憶される保留情報に基づく大当たり判定の方が、遊技球が第1始動口105に入賞することにより記憶される保留情報に基づく大当たり判定よりも優先して行われることになる。
第2保留情報数U2が「1」未満であれば(ステップS1403:No)、主制御部701は第1保留情報数U1が「1」以上か否かを判定する(ステップS1406)。第1保留情報数U1が「1」未満であれば(ステップS1406:No)、主制御部701はそのまま特別図柄処理を終了する。これにより、遊技機100では保留情報が記憶されていないときには大当たり判定が行われないことになる。
第1保留情報数U1が「1」以上であれば(ステップS1406:Yes)、主制御部701は第1保留情報数U1から「1」を減算して(ステップS1407)、ステップS1405の処理へ移行して大当たり判定処理を行う。大当たり判定処理により大当たり判定の判定結果を導出すると、主制御部701は変動パターン設定処理(後述)を行う(ステップS1408)。そして、主制御部701は、大当たり判定処理により導出された大当たり判定の判定結果、変動パターン設定処理により設定された変動パターンに基づく特別図柄の変動表示を開始する(ステップS1409)。
なお、ステップS1409において、主制御部701は、遊技球が第1始動口105に入賞することにより記憶された保留情報に基づく大当たり判定を行った場合、第1特別図柄表示部201aの特別図柄を変動表示する。一方、主制御部701は、遊技球が第2始動口106に入賞することにより記憶された保留情報に基づく大当たり判定を行った場合、第2特別図柄表示部201bの特別図柄を変動表示する。
つづいて、主制御部701は変動開始コマンドを生成してRAM713に設定する(ステップS1410)。例えば、変動開始コマンドには、変動開始コマンドであることを示す情報、および大当たり判定処理により導出された大当たり判定の判定結果や変動パターン設定処理により設定された変動パターンを示す情報が含まれる。変動開始コマンドは出力処理により演出制御部703などへ送信される。
つづいて、主制御部701は変動時間が経過したか否かを判定する(ステップS1411)。ステップS1411において、主制御部701は、特別図柄の変動表示開始時から当該変動表示開始直前に設定した変動パターンにより定められた変動時間が経過したか否かを判定する。変動時間が経過していなければ(ステップS1411:No)、主制御部701はそのまま特別図柄処理を終了する。これにより、遊技機100では変動パターンにより定められた変動時間で特別図柄が変動表示されることになる。
変動時間が経過していれば(ステップS1411:Yes)、主制御部701は変動表示中の特別図柄を大当たり判定の判定結果を示すように停止表示する(ステップS1412)。つづいて、主制御部701は変動停止コマンドを生成してRAM713に設定する(ステップS1413)。例えば、変動停止コマンドには、変動停止コマンドであることを示す情報、および大当たり判定処理により導出された大当たり判定の判定結果や変動パターン設定処理により設定された変動パターンを示す情報が含まれる。つづいて、主制御部701は停止中処理(後述)を行って(ステップS1414)、特別図柄処理を終了する。
<大当たり判定処理>
図15は、大当たり判定処理の一例を示すフローチャートである。大当たり判定処理において、まず、主制御部701は高確率フラグがONか否かを判定する(ステップS1501)。高確率フラグは高確率用判定値812(図8−1参照)を用いて大当たり判定を行うことを示すフラグである。遊技機100の場合、高確率フラグは、大当たり遊技が行われることによりONに設定され、その後に74回の特別図柄の図柄変動が行われることによりOFFに設定される。
高確率フラグがONであれば(ステップS1501:Yes)、主制御部701は高確率用判定値812(図8−1参照)をRAM713に設定する(ステップS1502)。高確率フラグがOFFであれば(ステップS1501:No)、主制御部701は低確率用判定値811(図8−1参照)をRAM713に設定する(ステップS1503)。
つづいて、主制御部701は判定対象の保留情報の当たり判定用乱数の値と、ステップS1502またはステップS1503によりRAM713に設定された判定値とを用いて当たり判定を行う(ステップS1504)。当たり判定については前述した通りである。
つづいて、主制御部701は当たり判定の判定結果が大当たりか否かを判定する(ステップS1505)。当たり判定の判定結果が大当たりであれば(ステップS1505:Yes)、主制御部701は、遊技球が第1始動口105に入賞することにより記憶された保留情報によりこの当たり判定を行ったか否かを判定する(ステップS1506)。
遊技球が第1始動口105に入賞することにより記憶された保留情報により当たり判定を行っていれば(ステップS1506:Yes)、主制御部701は第1始動口用判定値821(図8−1参照)をRAM713に設定する(ステップS1507)。遊技球が第2始動口106に入賞することにより記憶された保留情報により当たり判定を行っていれば(ステップS1506:No)、主制御部701は第2始動口用判定値822(図8−1参照)をRAM713に設定する(ステップS1508)。
つづいて、主制御部701は判定対象の保留情報の図柄判定用乱数の値と、ステップS1507またはステップS1508によりRAM713に設定された判定値とを用いて図柄判定を行う(ステップS1509)。図柄判定については前述の通りである。そして、主制御部701は図柄判定の判定結果として導出された大当たり図柄をRAM713に設定して(ステップS1510)、大当たり判定処理を終了する。
また、当たり判定の判定結果がハズレであれば(ステップS1505:No)、主制御部701はハズレ図柄をRAM713に設定して(ステップS1511)、大当たり判定処理を終了する。
<変動パターン設定処理>
図16は、変動パターン設定処理の一例を示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、まず、主制御部701は大当たり判定の判定結果が大当たりか否かを判定する(ステップS1601)。大当たり判定の判定結果が大当たりであれば(ステップS1601:Yes)、主制御部701は大当たり用判定値832(図8−2参照)をRAM713に設定する(ステップS1602)。ハズレであれば(ステップS1601:No)、主制御部701はハズレ用判定値831(図8−2参照)をRAM713に設定する(ステップS1603)。
つづいて、主制御部701は判定対象の保留情報の変動パターン判定用乱数の値と、ステップS1602またはステップS1603によりRAM713に設定された判定値とを用いて変動パターン判定を行う(ステップS1604)。変動パターン判定については前述の通りである。そして、主制御部701は変動パターン判定の判定結果として導出された変動パターンをRAM713に設定して(ステップS1605)、変動パターン設定処理を終了する。
<停止中処理>
図17は、停止中処理の一例を示すフローチャートである。停止中処理において、まず、主制御部701は時短フラグがONか否かを判定する(ステップS1701)。時短フラグは、遊技球が第2始動口106へ入賞し易くなるように制御される状態であることを示すフラグである。遊技機100の場合、時短フラグは、大当たり遊技が行われることによりONに設定され、その後に70回の特別図柄の図柄変動が行われることによりOFFに設定される。時短フラグがOFFであれば(ステップS1701:No)、主制御部701はそのままステップS1705の処理へ移行する。
時短フラグがONであれば(ステップS1701:Yes)、主制御部701は時短カウンタのカウント値Xから「1」を減算して(ステップS1702)、減算後のカウント値Xが「0」か否かを判定する(ステップS1703)。カウント値Xが「0」でなければ(ステップS1703:No)、主制御部701はそのままステップS1705の処理へ移行する。カウント値Xが「0」であれば(ステップS1703:Yes)、主制御部701は時短フラグをOFFに設定して(ステップS1704)、ステップS1705の処理へ移行する。
つづいて、主制御部701は高確率フラグがONか否かを判定する(ステップS1705)。高確率フラグがOFFであれば(ステップS1705:No)、主制御部701はそのままステップS1709の処理へ移行する。
高確率フラグがONであれば(ステップS1705:Yes)、主制御部701は高確率カウンタのカウント値Yから「1」を減算して(ステップS1706)、減算後のカウント値Yが「0」か否かを判定する(ステップS1707)。カウント値Yが「0」でなければ(ステップS1707:No)、主制御部701はそのままステップS1709の処理へ移行する。カウント値Yが「0」であれば(ステップS1707:Yes)、主制御部701は高確率フラグをOFFに設定して(ステップS1708)、ステップS1709の処理へ移行する。
つづいて、主制御部701は停止表示した図柄が大当たり図柄か否かを判定する(ステップS1709)。大当たり図柄でなければ(ステップS1709:No)、主制御部701はそのまま停止中処理を終了する。大当たり図柄であれば(ステップS1709:Yes)、主制御部701は大当たり遊技フラグをONに設定する(ステップS1710)。
つづいて、主制御部701は時短カウンタのカウント値Xおよび高確率カウンタのカウント値Yを「0」にリセットして(ステップS1711)、時短フラグおよび高確率フラグをOFFに設定する(ステップS1712)。つづいて、主制御部701は大当たり遊技における所定のオープニングを開始し(ステップS1713)、オープニングコマンドをRAM713に設定して(ステップS1714)、停止中処理を終了する。
<大入賞口制御処理>
図18は、大入賞口制御処理の一例を示すフローチャートである。前述のように、この大入賞口制御処理は電動役物制御処理に含まれる。大入賞口制御処理において、まず、主制御部701は大当たり遊技フラグがONか否かを判定する(ステップS1801)。大当たり遊技フラグがOFFであれば(ステップS1801:No)、主制御部701はそのまま大入賞口制御処理を終了する。
大当たり遊技フラグがONであれば(ステップS1801:Yes)、主制御部701はオープニング中か否かを判定する(ステップS1802)。オープニング中であれば(ステップS1802:Yes)、主制御部701は所定のオープニング時間が経過したか否かを判定する(ステップS1803)。オープニング時間が経過していなければ(ステップS1803:No)、主制御部701はそのまま大入賞口制御処理を終了する。
オープニング時間が経過していれば(ステップS1803:Yes)、主制御部701は大入賞口作動パターンをRAM713に設定する(ステップS1804)。ステップS1804において、主制御部701は大当たり判定により行うと判定された大当たりの種類に基づいて、1ラウンドあたりの開放時間や大当たり遊技を継続させるラウンド数(後述の最終Rの値)などを設定する。
つづいて、主制御部701はR数カウンタのカウント値Rに「1」を加算して(ステップS1805)、RAM713に設定された大入賞口作動パターンに基づいて大入賞口109の開放を開始する(ステップS1806)。
つづいて、主制御部701は大入賞口109の開放開始時から開放時間が経過したか否かを判定する(ステップS1807)。開放時間が経過していれば(ステップS1807:Yes)、主制御部701はステップS1809の処理へ移行する。開放時間が経過していなければ(ステップS1807:No)、主制御部701は大入賞口109の開放開始時から当該大入賞口109に所定個数(例えば10球)の遊技球の入賞があったか否かを判定する(ステップS1808)。所定個数の遊技球の入賞がなければ(ステップS1808:No)、主制御部701はそのまま大入賞口制御処理を終了する。
所定個数の遊技球の入賞があれば(ステップS1808:Yes)、主制御部701は開放中の大入賞口109を閉鎖する(ステップS1809)。つづいて、主制御部701は最終Rか否かを判定する(ステップS1810)。例えば、16R確変大当たりの場合、ステップS1810において主制御部701はカウント値Rが「16」か否かを判定し、カウント値Rが「16」であれば最終Rと判定する。一方、4R確変大当たりの場合、ステップS1810において主制御部701はカウント値Rが「4」か否かを判定し、カウント値Rが「4」であれば最終Rと判定する。
最終Rでなければ(ステップS1810:No)、主制御部701はそのまま大入賞口制御処理を終了する。最終Rであれば(ステップS1810:Yes)、主制御部701は大当たり遊技における所定のエンディングを開始し(ステップS1811)、エンディングコマンドをRAM713に設定する(ステップS1812)。
つづいて、主制御部701はR数カウンタのカウント値Rを「0」にリセットする(ステップS1813)。そして、主制御部701は所定のエンディング時間が経過したか否かを判定する(ステップS1814)。エンディング時間が経過していなければ(ステップS1814:No)、主制御部701はそのまま大入賞口制御処理を終了する。
エンディング時間が経過していれば(ステップS1814:Yes)、主制御部701は遊技状態設定処理(後述)を行う(ステップS1815)。つづいて、主制御部701は大当たり遊技フラグをOFFに設定し(ステップS1816)、大入賞口制御処理を終了する。
また、ステップS1802においてオープニング中でなければ(ステップS1802:No)、主制御部701はエンディング中か否かを判定する(ステップS1817)。エンディング中であれば(ステップS1817:Yes)、主制御部701はステップS1814の処理へ移行する。
エンディング中でなければ(ステップS1817:No)、主制御部701は大入賞口の開放中か否かを判定する(ステップS1818)。大入賞口の開放中であれば(ステップS1818:Yes)、主制御部701はステップS1807の処理へ移行する。大入賞口の開放中でなければ(ステップS1818:No)、主制御部701はステップS1805の処理へ移行する。
<遊技状態設定処理>
図19は、遊技状態設定処理の一例を示すフローチャートである。遊技状態設定処理において、まず、主制御部701は時短フラグをONに設定して(ステップS1901)、時短カウンタのカウント値Xに「70」を設定する(ステップS1902)。つづいて、主制御部701は高確率フラグをONに設定して(ステップS1903)、高確率カウンタのカウント値Yに「74」を設定して(ステップS1904)、遊技状態設定処理を終了する。
<演出統括部が行う処理>
次に、遊技機100の演出統括部703aが行う処理について説明する。以下に説明する演出統括部703aの各処理は、演出統括部703aのCPU731がROM732に記憶されたプログラムを実行することにより行う。
<演出タイマ割込処理>
図20は、演出タイマ割込処理の一例を示すフローチャートである。例えば、演出統括部703aは起動中に不図示の演出メイン処理を継続的に行っており、この演出メイン処理に対して所定周期で(例えば4ms毎に)図20に示す演出タイマ割込処理を割込実行する。
演出タイマ割込処理において、まず、演出統括部703aはコマンド受信処理(後述)を行う(ステップS2001)。つづいて、演出統括部703aは操作受付処理を行う(ステップS2002)。操作受付処理では、演出ボタン118や十字キー119などが操作されると、操作されたキーに対応するコマンドがRAM733に設定される処理が行われる。
つづいて、演出統括部703aはコマンド送信処理を行う(ステップS2003)。コマンド送信処理では、コマンド受信処理や操作受付処理によってRAM733に設定されたコマンドを画像・音声制御部703bやランプ制御部703cへ送信する処理が行われる。画像・音声制御部703bは、コマンド送信処理が行われることにより演出統括部703aから送信されたコマンドに基づいて、画像表示部104の表示制御を行う。
つづいて、演出統括部703aは演出用乱数更新処理を行って(ステップS2004)、演出タイマ割込処理を終了する。ステップS2004において、演出統括部703aは、第1演出判定用乱数カウンタや第2演出判定用乱数カウンタなどの演出統括部703aが有する各種乱数カウンタのカウント値を「+1」カウントアップする。また、演出統括部703aは、第1演出判定用乱数カウンタや第2演出判定用乱数カウンタのカウント値が最大値(本実施の形態では「99」)に達すると、当該カウント値を所定値(例えばランダムな値)に戻して、そこから再度、演出用乱数更新処理を行う都度に「+1」カウントアップしていく。
<コマンド受信処理>
図21は、コマンド受信処理の一例を示すフローチャートである。コマンド受信処理において、まず、演出統括部703aは変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2101)。変動開始コマンドを受信していなければ(ステップS2101:No)、演出統括部703aはそのままステップS2103の処理へ移行する。変動開始コマンドを受信していれば(ステップS2101:Yes)、演出統括部703aは演出開始処理(後述)を行う(ステップS2102)。
つづいて、演出統括部703aは変動停止コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2103)。変動停止コマンドを受信していなければ(ステップS2103:No)、演出統括部703aはそのままステップS2105の処理へ移行する。変動停止コマンドを受信していれば(ステップS2103:Yes)、演出統括部703aは演出終了処理を行う(ステップS2104)。
つづいて、演出統括部703aはオープニングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2105)。オープニングコマンドを受信していなければ(ステップS2105:No)、演出統括部703aはそのままステップS2107の処理へ移行する。オープニングコマンドを受信していれば(ステップS2105:Yes)、演出統括部703aは大当たり演出を開始させる大当たり演出開始処理を行う(ステップS2106)。
つづいて、演出統括部703aはエンディングコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2107)。エンディングコマンドを受信していなければ(ステップS2107:No)、演出統括部703aはそのままコマンド受信処理を終了する。エンディングコマンドを受信していれば(ステップS2107:Yes)、演出統括部703aは大当たり演出を終了させる大当たり演出終了処理を行って(ステップS2108)、コマンド受信処理を終了する。
<演出開始処理>
図22は、演出開始処理の一例を示すフローチャートである。図22に示すように、演出開始処理において、まず、演出統括部703aは主制御部701から受信した変動開始コマンドを解析して(ステップS2201)、今回の図柄変動に用いられる変動パターンを特定する(ステップS2202)。
つづいて、演出統括部703aは、ステップS2202で特定された変動パターンが変動パターンHp10aであるか否かを判定する(ステップS2203)。前述のように、本実施の形態では、変動パターンHp10aにのみ、複数の演出パターンを対応付けている。したがって、演出統括部703aは、ステップS2202で特定された変動パターンが変動パターンHp10aであれば(ステップS2203:Yes)、他の変動パターンであるときとは異なり、ステップS2211の処理へ移行する。
変動パターンHp10aでなければ(ステップS2203:No)、すなわち変動パターンHp10a以外の演出パターンと一対一で対応付けられた変動パターンであれば、演出統括部703aは、ステップS2202で特定された変動パターンに対応付けられた演出パターンを演出パターン判定用テーブルから判定する演出パターン判定を行って(ステップS2204)、この判定結果として導出された演出パターンをRAM733に設定する(ステップS2205)。
つづいて、演出統括部703aは、ステップS2205で設定された演出パターン、すなわち演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが襖予告演出を定めた演出パターンであるか否かを判定する(ステップS2206)。例えば、本実施の形態では、演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが、演出パターンEp11、Ep12a〜Ep12c、Ep13a〜Ep13c、Ep14、Ep15a〜Ep15c、Ep20、Ep21a〜Ep21c、Ep22a〜Ep22c、Ep23、Ep24a〜Ep24cのいずれかであった場合に、ステップS2206において肯定判定される。一方、これらのいずれの演出パターンでもなかった場合に、ステップS2206において否定判定される。ステップS2206において否定判定すると(ステップS2206:No)、演出統括部703aはステップS2208の処理へ移行する。
ステップS2205で設定された演出パターンが襖予告演出を定めた演出パターンであれば(ステップS2206:Yes)、演出統括部703aは、実行させる各襖予告演出における襖画像の表示態様を決定する襖予告演出パターン判定処理(後述)を行う(ステップS2207)。
つづいて、演出統括部703aは、ステップS2205で設定された演出パターン、すなわち演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンがワープ予告演出を定めた演出パターンであるか否かを判定する(ステップS2208)。例えば、本実施の形態では、演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが、Ep12a〜Ep12c、Ep13a〜Ep13c、Ep14、Ep21a〜Ep21c、Ep22a〜Ep22c、Ep23のいずれかであった場合に、ステップS2208において肯定判定される。一方、これらのいずれの演出パターンでもなかった場合に、ステップS2208において否定判定される。ステップS2208において否定判定すると(ステップS2208:No)、演出統括部703aはステップS2210の処理へ移行する。
ステップS2205で設定された演出パターンがワープ予告演出を定めた演出パターンであれば(ステップS2208:Yes)、演出統括部703aは、実行させる各ワープ予告演出における通路画像の表示態様を決定するワープ予告演出パターン判定処理(後述)を行う(ステップS2209)。
そして、演出統括部703aは、ステップS2205で設定された演出パターン、ステップS2207の処理結果の襖予告演出パターン(ステップS2207の処理を行った場合のみ)、ステップS2209の処理結果のワープ予告演出パターン(ステップS2209の処理を行った場合のみ)を示す情報を含む演出開始コマンドをRAM733に設定して(ステップS2210)、演出開始処理を終了する。
また、演出統括部703aは、ステップS2211においてロングノーマルハズレ演出判定処理を行う(ステップS2211)。ステップS2211において、例えば、演出統括部703aは、まず、第1演出判定用乱数カウンタのカウント値を参照して、このカウント値を第1演出判定用乱数として取得する。その後、演出統括部703aは、取得された第1演出判定用乱数が「0〜79」の範囲内の値であれば演出パターンEp10aと判定し、「80〜99」の範囲内の値であれば演出パターンEp10cと判定し、「90〜99」の範囲内の値であれば演出パターンEp10dと判定する。そして、演出統括部703aは、この判定結果の演出パターンをRAM733に設定する。
その後、演出統括部703aはステップS2210に移行して、この場合はステップS2211で設定された演出パターンを示す情報を含む演出開始コマンドをRAM733に設定する。なお、ここで、演出パターンEp10cおよび演出パターンEp10dも襖予告演出を含む演出を定めているが、この場合の襖予告演出は所謂「ガセ演出」であり、必ず白色の襖画像が表示される。このため、演出パターンEp10cおよび演出パターンEp10dの場合には、ステップS2207の襖予告演出パターン判定処理が行わないようになっている。これにより、演出統括部703aの制御負担の低減を図れる。
<襖予告演出パターン判定処理>
図23は、襖予告演出パターン判定処理の一例を示すフローチャートである。図23に示すように、襖予告演出パターン判定処理において、まず、演出統括部703aは、ステップS2205で設定された演出パターン、すなわち演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが1回の襖予告演出を行うことを定めた演出パターンであるか否かを判定する(ステップS2301)。具体的には、演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが、演出パターンEp11と演出パターンEp20とのいずれかであった場合に、ステップS2301において肯定判定される。一方、これらのいずれの演出パターンでもなかった場合に、ステップS2301において否定判定される。
ステップS2301において肯定判定すると(ステップS2301:Yes)、演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果が大当たりであるか否かを判定する(ステップS2302)。例えば、演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが、演出パターンEp20(大当たり用の変動パターンと対応付けられた演出パターン)であった場合にはステップS2302において肯定判定され、演出パターンEp11(ハズレ用の変動パターンと対応付けられた演出パターン)であった場合にはステップS2302において否定判定される。
大当たり判定の判定結果が大当たりであれば(ステップS2302:Yes)、演出統括部703aは第1襖予告演出パターン判定用テーブルにおける大当たり用判定値1012(図10−2参照)をRAM733に設定して(ステップS2303)、ステップS2316の処理へ移行する。一方、大当たり判定の判定結果がハズレであれば(ステップS2302:No)、演出統括部703aは第1襖予告演出パターン判定用テーブルにおけるハズレ用判定値1011(図10−2参照)をRAM733に設定して(ステップS2304)、ステップS2316の処理へ移行する。
また、ステップS2301において否定判定すると(ステップS2301:No)、演出統括部703aは演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが2回の襖予告演出を行うことを定めた演出パターンであるか否かを判定する(ステップS2305)。具体的には、演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが、演出パターンEp12a〜Ep12c、Ep15a〜Ep15c、Ep21a〜Ep21c、Ep24a〜Ep24cのいずれかであった場合に、ステップS2305において肯定判定される。一方、これらのいずれの演出パターンでもなかった場合に、ステップS2305において否定判定される。
ステップS2305において肯定判定すると(ステップS2305:Yes)、演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果が大当たりであるか否かを判定する(ステップS2306)。例えば、演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが、Ep21a〜Ep21c、Ep24a〜Ep24cのいずれか(大当たり用の変動パターンと対応付けられた演出パターン)であった場合にはステップS2306において肯定判定される。一方、演出パターンEp12a〜Ep12c、Ep15a〜Ep15cのいずれか(ハズレ用の変動パターンと対応付けられた演出パターン)であった場合にはステップS2306において否定判定される。
大当たり判定の判定結果が大当たりであれば(ステップS2306:Yes)、演出統括部703aは第2襖予告演出パターン判定用テーブルにおける大当たり用判定値1022(図10−2参照)をRAM733に設定して(ステップS2307)、ステップS2316の処理へ移行する。一方、大当たり判定の判定結果がハズレであれば(ステップS2306:No)、演出統括部703aは第2襖予告演出パターン判定用テーブルにおけるハズレ用判定値1021(図10−2参照)をRAM733に設定して(ステップS2308)、ステップS2316の処理へ移行する。
また、ステップS2305において否定判定すると(ステップS2305:No)、演出統括部703aは演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが3回の襖予告演出を行うことを定めた演出パターンであるか否かを判定する(ステップS2309)。具体的には、演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが、演出パターンEp13a〜Ep13c、Ep22a〜Ep22cのいずれかであった場合に、ステップS2309において肯定判定される。一方、これらのいずれの演出パターンでもなかった場合に、ステップS2309において否定判定される。
ステップS2309において肯定判定すると(ステップS2309:Yes)、演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果が大当たりであるか否かを判定する(ステップS2310)。例えば、演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが、演出パターンEp22a〜Ep22cのいずれか(大当たり用の変動パターンと対応付けられた演出パターン)であった場合にはステップS2310において肯定判定される。一方、演出パターンEp13a〜Ep13cのいずれか(ハズレ用の変動パターンと対応付けられた演出パターン)であった場合にはステップS2310において否定判定される。
大当たり判定の判定結果が大当たりであれば(ステップS2310:Yes)、演出統括部703aは第3襖予告演出パターン判定用テーブルにおける大当たり用判定値1032(図10−3参照)をRAM733に設定して(ステップS2311)、ステップS2316の処理へ移行する。一方、大当たり判定の判定結果がハズレであれば(ステップS2310:No)、演出統括部703aは第3襖予告演出パターン判定用テーブルにおけるハズレ用判定値1031(図10−3参照)をRAM733に設定して(ステップS2312)、ステップS2316の処理へ移行する。
また、ステップS2309において否定判定すると(ステップS2309:No)、演出統括部703aは演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが4回の襖予告演出を行うことを定めた演出パターンであると判定し、大当たり判定の判定結果が大当たりであるか否かを判定する(ステップS2313)。例えば、演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが、演出パターンEp23(大当たり用の変動パターンと対応付けられた演出パターン)であった場合にはステップS2313において肯定判定される。一方、演出パターンEp14(ハズレ用の変動パターンと対応付けられた演出パターン)であった場合にはステップS2313において否定判定される。
大当たり判定の判定結果が大当たりであれば(ステップS2313:Yes)、演出統括部703aは第4襖予告演出パターン判定用テーブルにおける大当たり用判定値1042(図10−3参照)をRAM733に設定して(ステップS2314)、ステップS2316の処理へ移行する。一方、大当たり判定の判定結果がハズレであれば(ステップS2313:No)、演出統括部703aは第4襖予告演出パターン判定用テーブルにおけるハズレ用判定値1041(図10−3参照)をRAM733に設定して(ステップS2315)、ステップS2316の処理へ移行する。
つづいて、演出統括部703aは襖予告演出パターン判定を行って(ステップS2316)、この判定結果として導出された襖予告演出パターンをRAM733に設定し(ステップS2317)、襖予告演出パターン判定処理を終了する。ステップS2316において、例えば、演出統括部703aは、まず、第1演出判定用乱数カウンタのカウント値を参照して、このカウント値を第1演出判定用乱数として取得する。その後、演出統括部703aは、取得された第1演出判定用乱数と、ステップS2303、ステップS2304、ステップS2307、ステップS2308、ステップS2311、ステップS2312、ステップS2314、ステップS2315のいずれかで設定された判定値とを用いて、第1演出判定用乱数と一致する判定値が対応付けられた襖予告演出パターンを判定する。
<ワープ予告演出パターン判定処理>
図24は、ワープ予告演出パターン判定処理の一例を示すフローチャートである。図24に示すように、ワープ予告演出パターン判定処理において、まず、演出統括部703aは、ステップS2205で設定された演出パターン、すなわち演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが1回のワープ予告演出を行うことを定めた演出パターンであるか否かを判定する(ステップS2401)。具体的には、演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが、演出パターンEp12a〜Ep12c、Ep21a〜Ep21cのいずれかであった場合に、ステップS2401において肯定判定される。一方、これらのいずれの演出パターンでもなかった場合に、ステップS2401において否定判定される。
ステップS2401において肯定判定すると(ステップS2401:Yes)、演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果が大当たりであるか否かを判定する(ステップS2402)。例えば、演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが、演出パターンEp21a〜Ep21cのいずれか(大当たり用の変動パターンと対応付けられた演出パターン)であった場合にはステップS2402において肯定判定され、演出パターンEp12a〜Ep12cのいずれか(ハズレ用の変動パターンと対応付けられた演出パターン)であった場合にはステップS2402において否定判定される。
大当たり判定の判定結果が大当たりであれば(ステップS2402:Yes)、演出統括部703aは第1ワープ予告演出パターン判定用テーブルにおける大当たり用判定値1052(図10−4参照)をRAM733に設定して(ステップS2403)、ステップS2412の処理へ移行する。一方、大当たり判定の判定結果がハズレであれば(ステップS2402:No)、演出統括部703aは第1ワープ予告演出パターン判定用テーブルにおけるハズレ用判定値1051(図10−4参照)をRAM733に設定して(ステップS2404)、ステップS2412の処理へ移行する。
また、ステップS2401において否定判定すると(ステップS2401:No)、演出統括部703aは演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが2回のワープ予告演出を行うことを定めた演出パターンであるか否かを判定する(ステップS2405)。具体的には、演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが、演出パターンEp13a〜Ep13c、Ep22a〜Ep22cのいずれかであった場合に、ステップS2405において肯定判定される。一方、これらのいずれの演出パターンでもなかった場合に、ステップS2405において否定判定される。
ステップS2405において肯定判定すると(ステップS2405:Yes)、演出統括部703aは、大当たり判定の判定結果が大当たりであるか否かを判定する(ステップS2406)。例えば、演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが、Ep22a〜Ep22cのいずれか(大当たり用の変動パターンと対応付けられた演出パターン)であった場合にはステップS2406において肯定判定される。一方、演出パターンEp13a〜Ep13cのいずれか(ハズレ用の変動パターンと対応付けられた演出パターン)であった場合にはステップS2406において否定判定される。
大当たり判定の判定結果が大当たりであれば(ステップS2406:Yes)、演出統括部703aは第2ワープ予告演出パターン判定用テーブルにおける大当たり用判定値1062(図10−4参照)をRAM733に設定して(ステップS2407)、ステップS2412の処理へ移行する。一方、大当たり判定の判定結果がハズレであれば(ステップS2406:No)、演出統括部703aは第2ワープ予告演出パターン判定用テーブルにおけるハズレ用判定値1061(図10−4参照)をRAM733に設定して(ステップS2408)、ステップS2412の処理へ移行する。
また、ステップS2405において否定判定すると(ステップS2405:No)、演出統括部703aは演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが3回のワープ予告演出を行うことを定めた演出パターンであると判定し、大当たり判定の判定結果が大当たりであるか否かを判定する(ステップS2409)。例えば、演出パターン判定の判定結果として導出された演出パターンが、演出パターンEp23(大当たり用の変動パターンと対応付けられた演出パターン)であった場合にはステップS2409において肯定判定される。一方、演出パターンEp14(ハズレ用の変動パターンと対応付けられた演出パターン)であった場合にはステップS2409において否定判定される。
大当たり判定の判定結果が大当たりであれば(ステップS2409:Yes)、演出統括部703aは第3ワープ予告演出パターン判定用テーブルにおける大当たり用判定値1072(図10−4参照)をRAM733に設定して(ステップS2410)、ステップS2412の処理へ移行する。一方、大当たり判定の判定結果がハズレであれば(ステップS2409:No)、演出統括部703aは第3ワープ予告演出パターン判定用テーブルにおけるハズレ用判定値1071(図10−4参照)をRAM733に設定して(ステップS2411)、ステップS2412の処理へ移行する。
つづいて、演出統括部703aはワープ予告演出パターン判定を行って(ステップS2412)、この判定結果として導出されたワープ予告演出パターンをRAM733に設定し(ステップS2413)、ワープ予告演出パターン判定処理を終了する。ステップS2413において、例えば、演出統括部703aは、まず、第2演出判定用乱数カウンタのカウント値を参照して、このカウント値を第2演出判定用乱数として取得する。その後、演出統括部703aは、取得された第2演出判定用乱数と、ステップS2403、ステップS2404、ステップS2407、ステップS2408、ステップS2410、ステップS2411のいずれかで設定された判定値とを用いて、第2演出判定用乱数と一致する判定値が対応付けられたワープ予告演出パターンを判定する。
<画像・音声制御部が行う処理>
次に、遊技機100の画像・音声制御部703bが行う処理について説明する。以下に説明する画像・音声制御部703bの各処理は、画像・音声制御部703bのCPU741がROM742に記憶されたプログラムを実行することにより行う。
<特定演出出力制御処理>
図25は、特定演出出力制御処理の一例を示すフローチャートである。例えば、画像・音声制御部703bは起動中に不図示の画像・音声制御メイン処理を継続的に行っており、この画像・音声制御メイン処理に対して所定周期で(例えば4ms毎に)図25に示す特定演出出力制御処理を割込実行する。
図25に示すように、特定演出出力制御処理において、まず、画像・音声制御部703bは演出統括部703aから演出開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS2501)。演出統括部703aから演出開始コマンドを受信していなければ(ステップS2501:No)、画像・音声制御部703bは特定演出出力制御処理を終了する。
演出統括部703aから演出開始コマンドを受信していれば(ステップS2501:Yes)、画像・音声制御部703bはこの演出開始コマンドを解析することにより(ステップS2502)、演出パターン、襖予告演出パターン(演出統括部703aが襖予告演出パターンを設定した場合のみ)、ワープ予告演出パターン(演出統括部703aがワープ予告演出パターンを設定した場合のみ)を示す情報を取得する。
つづいて、画像・音声制御部703bは、ステップS2502の取得結果から襖予告演出を行うか否かを判定する(ステップS2503)。例えば、画像・音声制御部703bは、演出パターンが演出パターンEp10c、Ep10d、Ep11、Ep12a〜Ep12c、Ep13a〜Ep13c、Ep14、Ep15a〜Ep15c、Ep20、Ep21a〜Ep21c、Ep22a〜Ep22c、Ep23、Ep24a〜Ep24cのいずれかの場合であった場合にステップS2503で肯定判定し、上記のいずれでもなかった場合にステップS2503で否定判定する。ステップS2503で否定判定すると(ステップS2503:No)、画像・音声制御部703bはステップS2505の処理へ移行する。
ステップS2503で肯定判定すると(ステップS2503:Yes)、画像・音声制御部703bは襖画像の表示回数と各襖画像の表示態様を設定する(ステップS2504)。例えば、ステップS2502で取得された演出パターンが演出パターンEp23(図10−1参照)であり、襖予告演出パターンが襖予告演出パターンYp47(図10−3参照)であったとする。この場合、ステップS2504で画像・音声制御部703bは、襖画像の表示回数を「4回」に設定するとともに、1回目の表示態様を白色の襖画像に設定し、2回目の表示態様を黄色の襖画像に設定し、3回目の表示態様を赤色の襖画像に設定し、4回目の表示態様を金色の襖画像に設定する。また、例えば、ステップS2502で取得された演出パターンが演出パターンEp10cまたは演出パターンEp10d(図10−1参照)であった場合には、ステップS2504で画像・音声制御部703bは、襖画像の表示回数を「1回」に設定するとともに、1回目の表示態様を白色の襖画像に設定する。
つづいて、画像・音声制御部703bは、ステップS2502の取得結果からワープ予告演出を行うか否かを判定する(ステップS2505)。例えば、画像・音声制御部703bは、演出パターンが演出パターンEp12a〜Ep12c、Ep13a〜Ep13c、Ep14、Ep21a〜Ep21c、Ep22a〜Ep22c、Ep23のいずれかの場合であった場合にステップS2505で肯定判定し、上記のいずれでもなかった場合にステップS2505で否定判定する。ステップS2505で否定判定すると(ステップS2505:No)、画像・音声制御部703bはステップS2507の処理へ移行する。
ステップS2505で肯定判定すると(ステップS2505:Yes)、画像・音声制御部703bは通路画像の表示回数と各通路画像の表示態様を設定する(ステップS2506)。例えば、ステップS2502で取得された演出パターンが演出パターンEp23(図10−1参照)であり、ワープ予告演出パターンがワープ予告演出パターンYp133(図10−4参照)であったとする。この場合、ステップS2506で画像・音声制御部703bは、通路画像の表示回数を「3回」に設定するとともに、1回目の表示態様を白色の通路画像に設定し、2回目の表示態様を黄色の通路画像に設定し、3回目の表示態様を赤色の通路画像に設定する。
つづいて、画像・音声制御部703bは、ステップS2502の取得結果から討伐予告演出を行うか否かを判定する(ステップS2507)。例えば、画像・音声制御部703bは、演出パターンが演出パターンEp10d、Ep15a〜Ep15c、Ep24a〜Ep24cのいずれかの場合であった場合にステップS2507で肯定判定し、上記のいずれでもなかった場合にステップS2507で否定判定する。ステップS2507で否定判定すると(ステップS2507:No)、画像・音声制御部703bはステップS2509の処理へ移行する。
ステップS2507で肯定判定すると(ステップS2507:Yes)、画像・音声制御部703bは討伐予告演出の演出結果を設定する(ステップS2508)。例えば、ステップS2502で取得された演出パターンが演出パターンEp10dであった場合、ステップS2504で画像・音声制御部703bは討伐予告演出の演出結果として「討伐失敗」を設定する。一方、ステップS2502で取得された演出パターンが演出パターンEp15a〜Ep15c、Ep24a〜Ep24cのいずれかの場合であった場合、ステップS2504で画像・音声制御部703bは討伐予告演出の演出結果として「討伐成功」を設定する。
そして、画像・音声制御部703bは設定内容に基づいて、画像表示部104およびスピーカ114の出力制御を開始して(ステップS2509)、特定演出出力制御処理を終了する。ステップS2509において、画像・音声制御部703bは、ステップS2504、ステップS2506(ワープ予告演出を行う場合のみ)、ステップS2508(討伐予告演出を行う場合のみ)のそれぞれの設定内容にしたがって、例えば図5−1および図5−2や図6−1および図6−2に例示したような演出表示がなされるように、画像表示部104の表示制御を行う。
以上に説明したように、遊技機100は1回の図柄変動において複数回の襖予告演出を行う場合、時系列的に後の襖予告演出の期待度が時系列的に前の襖予告演出の期待度を下回らないようにした。これにより、遊技機100は1回の図柄変動において複数回の襖予告演出を行ったとしても、時系列的に後の襖予告演出により、遊技者の期待感を低下させてしまうことを防止して、遊技の興趣を高めることができる。
また、遊技機100は1回の図柄変動において複数回の襖予告演出を行う場合、襖予告演出間においてワープ予告演出を行うことができる。これにより、遊技機100は、ワープ予告演出により当該ワープ予告演出後に再度襖予告演出が行われることを遊技者に示唆でき、この襖予告演出の演出内容を遊技者に期待させることができる。
また、遊技機100は1回の図柄変動において複数回のワープ予告演出を行う場合、時系列的に後のワープ予告演出の期待度が時系列的に前のワープ予告演出の期待度を下回らないようにした。これにより、遊技機100は1回の図柄変動において複数回のワープ予告演出を行ったとしても、時系列的に前のワープ予告演出により、遊技者の期待感を低下させてしまうことを防止して、遊技の興趣を高めることができる。
<変形例>
次に、本実施の形態の変形例について説明する。以上に説明した例において、遊技機100は、リーチ演出前に襖予告演出を行うようにしたがこれに限らない。例えば、遊技機100は、リーチ演出前に加えて、リーチ演出中にも襖予告演出を行ってもよい。この場合には、リーチ演出前およびリーチ演出中の各襖予告演出の演出態様(襖画像の表示態様)を、前述のように襖予告演出パターンにより定めておいて、襖予告演出パターン判定処理の判定結果として導出された襖予告演出パターンに基づいてこれらの襖予告演出を行ってもよいし、次のようにしてもよい。
例えば、リーチ演出前の各襖予告演出における襖画像の表示態様については前述のように襖予告演出パターンにて定めておき、遊技機100は襖予告演出パターン判定処理の判定結果として導出された襖予告演出パターンに基づく襖予告演出をリーチ演出前に行う。そして、遊技機100は、リーチ演出中の襖予告演出については当該リーチ演出前(当該リーチ演出直前)の襖予告演出における襖画像の表示態様に基づいて決定する。
例えば、リーチ演出直前の襖予告演出における襖画像が白色の襖画像を表示するものであれば、遊技機100は、当該リーチ演出中のリーチ演出中の襖予告演出としては、白色の襖画像を表示するもの、黄色の襖画像を表示するもの、赤色の襖画像を表示するもの、および金色の襖画像を表示するもの(大当たりの場合のみ)、のいずれも決定可能に構成される。また、リーチ演出直前の襖予告演出における襖画像が黄色の襖画像を表示するものであれば、遊技機100は、当該リーチ演出中のリーチ演出中の襖予告演出としては、白色の襖画像を表示するものには決定不可能に構成され、黄色の襖画像を表示するもの、赤色の襖画像を表示するもの、および金色の襖画像を表示するもの(大当たりの場合のみ)には決定可能に構成される。
そして、リーチ演出直前の襖予告演出における襖画像が赤色の襖画像を表示するものであれば、遊技機100は、当該リーチ演出中のリーチ演出中の襖予告演出としては、白色の襖画像を表示するもの、および黄色の襖画像を表示するものには決定不可能に構成され、赤色の襖画像を表示するもの、および金色の襖画像を表示するもの(大当たりの場合のみ)には決定可能に構成される。さらに、リーチ演出直前の襖予告演出における襖画像が金色の襖画像を表示するものであれば、遊技機100は、当該リーチ演出中のリーチ演出中の襖予告演出としては、白色の襖画像を表示するもの、黄色の襖画像を表示するもの、および赤色の襖画像を表示するものには決定不可能に構成され、金色の襖画像を表示するものには決定可能に構成される。
より具体的には、例えば、この場合、演出統括部703aには、リーチ演出直前の襖予告演出における襖画像の表示態様毎にその後のリーチ演出中の襖予告演出において決定可能および決定不可能な襖画像の表示態様が定められたテーブルが記憶される。そして、演出統括部703aは、襖予告演出パターン判定処理によりリーチ演出前の各襖予告演出における襖画像の表示態様を決定すると、上記テーブルと、所定の演出判定用乱数(例えば第3演出判定用乱数)とを用いて、襖予告演出パターン判定処理と同様に、リーチ演出中の襖予告演出における襖画像の表示態様を決定する。この場合も、遊技機100は、複数回行う一連の襖予告演出において、時系列的に後の襖予告演出の演出態様が時系列的に前の襖予告演出の演出態様よりも期待度の低いものとなってしまうことを防止することができる。
また、以上で説明した例では、遊技機100は、リーチ演出前に襖予告演出を行って襖画像を表示し、リーチ演出時には襖画像を非表示したがこれに限らない。例えば、遊技機100は、最後の襖予告演出の襖画像の表示をその後のリーチ演出時にも維持してもよい。このようにすれば、遊技機100は、リーチ演出時にも大当たりへの期待度(すなわちリーチ演出にて大当たりの組み合わせが停止表示される期待度)を遊技者に示唆することができる。これは、特に、所謂「ノーマルリーチ演出」、すなわち所謂「SPリーチ演出」などのように大当たりへの期待度を示すムービーなどが再生されることなく演出図柄Ez1〜Ez3のみによって行われるリーチ演出の場合に有用である。
また、以上で説明した例では、遊技機100は、襖予告演出とワープ予告演出との演出態様をそれぞれ別に設定するようにしたがこれに限らない。例えば、遊技機100は、ワープ予告演出の演出態様を、当該ワープ予告演出の直前の襖予告演出の演出態様に応じた演出態様としてもよい。
より具体的には、例えば、遊技機100は、白色の襖画像を表示させた襖予告演出につづくワープ予告演出では白色の通路画像を表示させ、黄色の襖画像を表示させた襖予告演出につづくワープ予告演出では黄色の通路画像を表示させ、赤色の襖画像を表示させた襖予告演出につづくワープ予告演出では赤色の通路画像を表示させる。
このようにしても、遊技機100は、1回の図柄変動において複数回のワープ予告演出を行う場合、時系列的に後のワープ予告演出の期待度が時系列的に前のワープ予告演出の期待度を下回らないようにすることができる。そして、このようにした場合、遊技機100では、図10−4に示した各種ワープ予告演出パターン判定用テーブルをROM732に記憶しておく必要がなくなり、これらによるROM732の記憶領域の圧迫を防止することができる。
また、このようにすれば、遊技機100は、襖予告演出前に前回の襖予告演出の演出態様をワープ予告演出により遊技者に示唆することができる。これにより、遊技機100は、1回の図柄変動において複数回の襖予告演出を行う場合、時系列的に後の襖予告演出の期待度が時系列的に前の襖予告演出の期待度を下回っていないことをより明確に遊技者に示唆することができ、遊技者の期待感の低下を一層と抑止することができる。
以上に説明したように、本発明によれば、図柄の変動中に複数回の演出を行ったとしても遊技者の期待感を維持して、遊技の興趣を向上させることができる。