JP2015166701A - 分光光度計を使用した紫外線硬化型インクの硬化度測定装置及びそれを使用した印刷装置 - Google Patents
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また、紫外線硬化樹脂に紫外線を照射し、紫外線硬化樹脂から放射される蛍光を検出して、非接触で硬化度を推定する紫外線硬化樹脂の状態推定方法が従来知られている(例えば特許文献1参照)。
本発明は、上記問題点を解決することを目的とするものである。
また本発明は、前記基準値は、使用する媒体に紫外線硬化型インクを塗布し、該塗布したインクが完全に硬化した後、このインクの反射量を測定したデータであることを特徴とする。
また本発明は、前記基準値は、インクを塗布していない状態の標準とする印刷媒体からの反射光を測定したデータであることを特徴とする。
また本発明は、前記判定手段が、測定した反射光の照度と基準値の照度とを比較し、インクの硬化度を推定するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記判定手段が、測定した反射光の吸光度と基準値の吸光度とを比較し、インクの硬化度を推定するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記判定手段が、測定した反射光のインク硬化前後で変化が起こるスペクトルと、基準値のインク硬化前後で変化が起こるスペクトルとを比較し、インクの硬化度を推定するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記判定手段が、測定した反射光のインク硬化前後で変化が起こるスペクトルの吸光度と、基準値のインク硬化前後で変化が起こるスペクトルの吸光度とを比較し、インクの硬化を推定するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記判定手段が、印刷媒体に塗布された紫外線硬化型インクの初期状態と完全に硬化したインクの反射光を測定するとともに、インク硬化前と硬化途中の反射量も測定し、これら初期状態と完全に硬化したインクの反射光及びインク硬化前と硬化途中の反射量を比較し、測定値が変化しない若しくはごく小さい波長を探し、次に硬化前と硬化後での変化量が大きい波長を探し、変化量の小さい波長を基準とし、変化量の大きな波長における変化量を求め、この変化量からインクの硬化度を推定するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記判定手段が、印刷媒体に塗布した紫外線硬化型インクの硬化開始前のスペクトルを測定し、次にインクを硬化させ、この反射スペクトルを測定し、両者を比較し、スペクトル上の変化点を探し、この変化点の波長における反射光の変化量からインクの硬化度を推定するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、印刷媒体に対してインク吐出型印字ヘッドを相対移動させ、印刷媒体にインクにより印刷を行う印字機構を備えた印刷装置であって、該印刷装置に前記印刷媒体の任意の位置に移動可能に分光光度計と紫外線照射装置を取り付け、前記印字機構を制御するコントローラにインターフェイスを介して該コントローラに各種データを供給するコンピュータを接続し、該コンピュータ若しくは前記コントローラを、前記分光光度計の検出データを受信する入力データ受信手段と、紫外線硬化型インクの硬化度の判定の基準となる基準値を保管する基準値保管手段と、分光光度計で検出した反射光を解析し、反射光全体の反射量及び/又は波長ごとの光の強さを予め測定した基準値と比較しインクの硬化度を推定する判定手段として機能させ、紫外線硬化型インクで印刷媒体に印刷された印字部に分光光度計の光源を照射し、分光光度計の検出データを前記コンピュータに入力して非接触で印字部のインクの硬化度を測定することが出来るようにしたものである。
また本発明は、前記コンピュータ若しくはコントローラが、前記分光光度計からの入力データを測色用データに解析する測色用データ作成手段として機能するようにしたことを特徴とする。
図3は、インクジェットプリンタから成る印刷装置の全体外観図を示している。印刷装置2は、機体4に用紙などの印刷媒体6を機体4の前後方向(副走査方向)に案内するプラテンなどの搬送路板8と、印字ヘッド10を横方向(主走査方向)に案内するY軸レール12が取り付けられている。
第1の測定方法は、まず基準となる反射量の値を得る。これには2種類の方法がある。1つは、使用する印刷媒体にUVインクを塗布したものを完全に硬化させ、これからの反射光を分光光度計18で測定し、基準値とする。他の1つは、UVインクを塗布しない状態の標準とする印刷媒体や標準反射板からの反射光を分光光度計18で測定し、基準値とする。
以上の(1)〜(4)の方法が採用される。
印刷装置2で、UVインクで印字を行い、その印字箇所に、UV光を1,2,3回とすこしづつ照射回数を増やして照射し、照射するごとに、その場所での硬化の測定を行い、どの時点で硬化するか確認する。これにより、そのUVインクが何度のUV光の照射で硬化するかを判断し、以後の印字においては、その回数、UV光を照射する。ここでいう照射回数はヘッドの横方向の走査において照射される光量を単位としているので、製品の出荷前などに通常の印字において問題が無い回数を測定し装置に設定されている。また、分光光度計18を印刷装置2のUV照射装置16の劣化判断にも利用できる。
4 機体
6 印刷媒体
8 搬送路板
10 印字ヘッド
12 Y軸レール
14 カバー
16 紫外線照射装置
18 分光光度計
20 コンピュータ
22 測定用光源
24 検出器
26 保管部
28 判定部
30 測色用データ解析部
Claims (11)
- 分光光度計と、これにインターフェイスを介して接続するコンピュータとから成り、コンピュータを、前記分光光度計の検出データを受信する入力データ受信手段と、紫外線硬化型インクの硬化度の判定の基準となる基準値を保管する基準値保管手段と、分光光度計で検出した反射光を解析し、反射光全体の反射量及び/又は波長の光の強さを予め測定した基準値と比較しインクの硬化度を推定する判定手段として機能させ、紫外線硬化型インクで印刷媒体に印刷された印字部に分光光度計の光源を照射し、分光光度計の検出データを前記コンピュータに入力して非接触で印字部のインクの硬化度を測定するようにした分光光度計を使用した紫外線硬化型インクの硬化度測定装置。
- 前記基準値は、使用する媒体に紫外線硬化型インクを塗布し、該塗布したインクが完全に硬化した後、このインクの反射量を測定したデータであることを特徴とする請求項1に記載の分光光度計を使用した紫外線硬化型インクの硬化度測定装置。
- 前記基準値は、インクを塗布していない状態の標準とする印刷媒体からの反射光を測定したデータであることを特徴とする請求項1に記載の分光光度計を使用した紫外線硬化型インクの硬化度測定装置。
- 前記判定手段が、測定した反射光の照度と基準値の照度とを比較し、インクの硬化度を推定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の分光光度計を使用した紫外線硬化型インクの硬化度測定装置。
- 前記判定手段が、測定した反射光の吸光度と基準値の吸光度とを比較し、インクの硬化度を推定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の分光光度計を使用した紫外線硬化型インクの硬化度測定装置。
- 前記判定手段が、測定した反射光のインク硬化前後で変化が起こるスペクトルと、基準値のインク硬化前後で変化が起こるスペクトルとを比較し、インクの硬化度を推定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の分光光度計を使用した紫外線硬化型インクの硬化度測定装置。
- 前記判定手段が、測定した反射光のインク硬化前後で変化が起こるスペクトルの吸光度と、基準値のインク硬化前後で変化が起こるスペクトルの吸光度とを比較し、インクの硬化を推定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の分光光度計を使用した紫外線硬化型インク硬化度測定装置。
- 前記判定手段が、印刷媒体に塗布された紫外線硬化型インクの初期状態と完全に硬化したインクの反射光を測定するとともに、インク硬化前と硬化途中の反射量も測定し、これら初期状態と完全に硬化したインクの反射光及びインク硬化前と硬化途中の反射量を比較し、測定値が変化しない若しくはごく小さい波長を探し、次に硬化前と硬化後での変化量が大きい波長を探し、変化量の小さい波長を基準とし、変化量の大きな波長における変化量を求め、この変化量からインクの硬化度を推定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の分光光度計を使用した紫外線硬化型インクの硬化度測定装置。
- 前記判定手段が、印刷媒体に塗布した紫外線硬化型インクの硬化開始前のスペクトルを測定し、次にインクを硬化させ、この反射スペクトルを測定し、両者を比較し、スペクトル上の変化点を探し、この変化点の波長における反射光の変化量からインクの硬化度を推定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の分光光度計を使用した紫外線硬化型インクの硬化度測定装置。
- 印刷媒体に対してインク吐出型印字ヘッドを相対移動させ、印刷媒体にインクにより印刷を行う印字機構を備えた印刷装置であって、該印刷装置に前記印刷媒体の任意の位置に移動可能に分光光度計と紫外線照射装置を取り付け、前記印字機構を制御するコントローラにインターフェイスを介して該コントローラに各種データを供給するコンピュータを接続し、該コンピュータ若しくは前記コントローラを、前記分光光度計の検出データを受信する入力データ受信手段と、紫外線硬化型インクの硬化度の判定の基準となる基準値を保管する基準値保管手段と、分光光度計で検出した反射光を解析し、反射光全体の反射量及び/又は波長ごとの光の強さを予め測定した基準値と比較しインクの硬化度を推定する判定手段として機能させ、紫外線硬化型インクで印刷媒体に印刷された印字部に分光光度計の光源を照射し、分光光度計の検出データを前記コンピュータに入力して非接触で印字部のインクの硬化度を測定することが出来るようにした印刷装置。
- 前記コンピュータ若しくはコントローラが、前記分光光度計からの入力データを測色用データに解析する測色用データ作成手段として機能するようにしたことを特徴とする請求項10に記載の印刷装置。
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