JP2015165079A - 溝付き流し - Google Patents
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Abstract
【課題】底面が平らまたはゆるい水勾配を付けた台所等の流し(シンク)において、使用後に底面に残った食品くず等のゴミの処理に手間取ることが多かった。洗い桶の水でゴミを排水口に流し込もうとするとゴミが底面に広く拡散し、右に行ったり、左に行ったりということを繰り返した。最後は、タワシなどを使い手で流す始末だった。
【解決手段】流しの底面に、排水口に接続する溝を設け底面を分断する。ゴミは、水とともに溝で遮断され、反対側に拡散しない。この結果、少量の水で、ゴミを素早く処理することが出来る。蛇口を何回もひねって洗い桶に水を溜めて浮遊するゴミを水で追いかけ続ける手間が省ける。節水にも多大な貢献をすることになる。
【選択図】図1
【解決手段】流しの底面に、排水口に接続する溝を設け底面を分断する。ゴミは、水とともに溝で遮断され、反対側に拡散しない。この結果、少量の水で、ゴミを素早く処理することが出来る。蛇口を何回もひねって洗い桶に水を溜めて浮遊するゴミを水で追いかけ続ける手間が省ける。節水にも多大な貢献をすることになる。
【選択図】図1
Description
本発明は、台所等に備え付けられている食器、野菜等を洗うための、蛇口と排水口及び排水カゴ(ゴミ受け)を備えた流し(シンク)において、使用後に出た食品くず、土、砂等のゴミを、底面を通って排水口に接続し、底面を分断する溝により効率的に処理することを図った溝付きの流しに関するものである。
流しは、鍋、釜、食器のほか、野菜、汚れた靴、衣類等を洗うために用いられてきた。従来から、流しの底面は、洗面、手洗い用のものを除き、平らまたは排水口に向けたゆるやかな水勾配を付けたものが知られている。インターネットの検索機能で「シンク」を入力し「画像」をクリックすると各メーカーが製造・販売している流しの画像を見ることが出来るが例外を発見することは出来なかった。
平らまたはゆるやかな勾配で底面を構成した流しが標準的なものとして製造・販売されてきた技術的理由はなにか。洗面、手洗い用のもののようにボウル状の流しにした場合、洗浄のため流しに置いた鍋、釜、食器等が不安定な状態になる。場合によっては、倒れて破損してしまうことがあるし、なによりも作業しづらい。また、平らであれば、水をためた洗い桶を水平に保持することが出来るので、作業効率が上がる、等がその答えであると考えられる。
一方、最近、メーカーのショウルーム等に展示されているキッチンの流しを見ると、排水口に向かう水勾配が強くなっている傾向があると感じられる。流しのゴミ対策を意識して、ゴミを流す流れの力を強くしようとの狙いを重視するあまり、底面がボウル状の洗面、手洗い用の流しのようになってしまい、底面が平らであるという流しの良い面が台なしになっているのではないかと気になった。
平らまたはゆるやかな勾配で底面を構成した流しが標準的なものとして製造・販売されてきた技術的理由はなにか。洗面、手洗い用のもののようにボウル状の流しにした場合、洗浄のため流しに置いた鍋、釜、食器等が不安定な状態になる。場合によっては、倒れて破損してしまうことがあるし、なによりも作業しづらい。また、平らであれば、水をためた洗い桶を水平に保持することが出来るので、作業効率が上がる、等がその答えであると考えられる。
一方、最近、メーカーのショウルーム等に展示されているキッチンの流しを見ると、排水口に向かう水勾配が強くなっている傾向があると感じられる。流しのゴミ対策を意識して、ゴミを流す流れの力を強くしようとの狙いを重視するあまり、底面がボウル状の洗面、手洗い用の流しのようになってしまい、底面が平らであるという流しの良い面が台なしになっているのではないかと気になった。
しかしながら、従来の底面が平らな流しは、洗浄作業の後、流しの底面に残ったゴミの処理に手間取るという厄介な問題があった。
洗浄作業の後、流しの中に残ったゴミを片付けて流しそのものを洗浄する方法は、水道の水を直接使用するか、洗い桶等の中にたまった水を使って流しの底面に残った食品くず等を、排水口にあるゴミ受けに流し込み、その後タワシなどで汚れをとるというのが一般的である。しかし、流しの底面が平らまたはそれに近い状態であるため、洗い桶等の水が流しの底面で拡散し、左側から流すとゴミが排水口を越えて右側へ流れ、反対に右側から流すとゴミが左側へ流れて集まるという現象が発生してしまう。これを数回繰り返したあとタワシやスポンジを使って、ゴミを排水口の下のゴミ受けに誘導しなければならなかった。このため、蛇口を何回もひねって水を流したり、洗い桶に水をためて再三同じ作業を繰り返すことになっていた。
これによる、水の浪費も無視できない状況があった。
本発明は、以上の問題点を解決するために発明されたものである。
洗浄作業の後、流しの中に残ったゴミを片付けて流しそのものを洗浄する方法は、水道の水を直接使用するか、洗い桶等の中にたまった水を使って流しの底面に残った食品くず等を、排水口にあるゴミ受けに流し込み、その後タワシなどで汚れをとるというのが一般的である。しかし、流しの底面が平らまたはそれに近い状態であるため、洗い桶等の水が流しの底面で拡散し、左側から流すとゴミが排水口を越えて右側へ流れ、反対に右側から流すとゴミが左側へ流れて集まるという現象が発生してしまう。これを数回繰り返したあとタワシやスポンジを使って、ゴミを排水口の下のゴミ受けに誘導しなければならなかった。このため、蛇口を何回もひねって水を流したり、洗い桶に水をためて再三同じ作業を繰り返すことになっていた。
これによる、水の浪費も無視できない状況があった。
本発明は、以上の問題点を解決するために発明されたものである。
上述した問題を解決するための、本発明の流しは、排水口に接続し底面を分断する形で溝を設けたことを特徴とする流しである。水やゴミが底面を分断した溝によって遮断され、溝を越えて拡散しないで溝の中を流れて排水口に流入し、ゴミ受けでゴミを集めるという構成になっている。
食器等を洗浄した後の水混じりのゴミが、底面を分断した溝によって遮断され、溝を越えて拡散しないで排水口に流入する。さらに、洗い桶等の残り水を流すことにより狭い溝の中に強い水流が生じ、ゴミは、水とともに一気に排水口に落とし込まれ、排水カゴに集まる。その結果、洗浄効率が向上し、水の節約にも効果をもたらす。
一方、溝の幅は広くとる必要がないので、鍋、釜、食器等の底が溝に落ち込んで傾いたり、転倒してしまうということはない。従来の平らな底面を持つ流しの利点を残しつつ、底面を分断して水やゴミを遮断する溝により流しの使い勝手を向上させたのが、本発明の最大の特徴である
一方、溝の幅は広くとる必要がないので、鍋、釜、食器等の底が溝に落ち込んで傾いたり、転倒してしまうということはない。従来の平らな底面を持つ流しの利点を残しつつ、底面を分断して水やゴミを遮断する溝により流しの使い勝手を向上させたのが、本発明の最大の特徴である
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の目的を達成するための溝は、流しの底面にU字型の断面を持つU字溝のよう連続的な溝を設けたもの、丸い筒を半分に切ったようなトヨ型(樋型)のもの、V字型の断面をもつもの等が典型的である。しかし、これらに限らず、水を流すことが出来る形態のものであれば、本発明の溝として使用することが出来る。
一方、本発明における溝の実施例として、次の2例がある。
(イ)溝が流しの内壁下部(3)から始まり、排水口(5)に接続する形態
[図1]から[図10]までがそれである。
すなわち、溝(1)が内壁下部(3)から始まり、流しの底面(2)を通って排水(5)に接続する。1本または2本以上の溝(1)により底面(2)を分断して、流れて来たゴミ混じりの水を遮断し、水やゴミが反対側の面に拡散するのを防ぐ。狭い溝の中に水が集中することにより強い水流が発生しゴミを排水口(5)に流し込み、排水カゴ(6)で受け止める。
(ロ)溝(1)が流しの内壁下部から離れた位置(4)から始まり、排水口(5)に接続する形態
[図11]から[図20]までがそれである。
すなわち、溝が内壁下部から離れた位置(4)から始まり、流しの底面(2)を通って排水口(5)に接続する。1本または2本以上の溝(1)により底面(2)を分断して、流れて来たゴミ混じりの水を遮断し、水やゴミが反対側の面に拡散するのを防ぐ。狭い溝の中に水が集中することにより強い水流が発生しゴミを排水口(5)に流し込み、排水カゴ(6)で受け止める。内壁下部の断面が円形で構成され、ややボウル状の流しの場合等にこの形態を使用することが出来る。
本発明は、以上の構成よりなる。
本発明の目的を達成するための溝は、流しの底面にU字型の断面を持つU字溝のよう連続的な溝を設けたもの、丸い筒を半分に切ったようなトヨ型(樋型)のもの、V字型の断面をもつもの等が典型的である。しかし、これらに限らず、水を流すことが出来る形態のものであれば、本発明の溝として使用することが出来る。
一方、本発明における溝の実施例として、次の2例がある。
(イ)溝が流しの内壁下部(3)から始まり、排水口(5)に接続する形態
[図1]から[図10]までがそれである。
すなわち、溝(1)が内壁下部(3)から始まり、流しの底面(2)を通って排水(5)に接続する。1本または2本以上の溝(1)により底面(2)を分断して、流れて来たゴミ混じりの水を遮断し、水やゴミが反対側の面に拡散するのを防ぐ。狭い溝の中に水が集中することにより強い水流が発生しゴミを排水口(5)に流し込み、排水カゴ(6)で受け止める。
(ロ)溝(1)が流しの内壁下部から離れた位置(4)から始まり、排水口(5)に接続する形態
[図11]から[図20]までがそれである。
すなわち、溝が内壁下部から離れた位置(4)から始まり、流しの底面(2)を通って排水口(5)に接続する。1本または2本以上の溝(1)により底面(2)を分断して、流れて来たゴミ混じりの水を遮断し、水やゴミが反対側の面に拡散するのを防ぐ。狭い溝の中に水が集中することにより強い水流が発生しゴミを排水口(5)に流し込み、排水カゴ(6)で受け止める。内壁下部の断面が円形で構成され、ややボウル状の流しの場合等にこの形態を使用することが出来る。
本発明は、以上の構成よりなる。
本発明による流しの使用方法は、次のとおりである。
洗い桶等を使用して洗浄作業をした場合は、洗い桶内の水を溝に向けて流す。その結果、流しの底面のゴミは、発生した水流に押され溝に流し込まれる。溝の反対側の底面についても同じ作業を行う。ゴミは、溝の反対側に拡散する事なく、溝の中を流れて、排水口に流し込まれ、排水カゴに落とし込まれる。
洗い桶等を使用しない場合は、蛇口から出る水の方向を手やゴムホース等で変えて、ゴミを溝に導く方法により、同じ目的を達成することができる。
洗い桶等を使用して洗浄作業をした場合は、洗い桶内の水を溝に向けて流す。その結果、流しの底面のゴミは、発生した水流に押され溝に流し込まれる。溝の反対側の底面についても同じ作業を行う。ゴミは、溝の反対側に拡散する事なく、溝の中を流れて、排水口に流し込まれ、排水カゴに落とし込まれる。
洗い桶等を使用しない場合は、蛇口から出る水の方向を手やゴムホース等で変えて、ゴミを溝に導く方法により、同じ目的を達成することができる。
1 溝
2 流しの底面
3 流しの内壁下部
4 流しの内壁下部から離れた位置
5 排水口
6 排水カゴ(ゴミ受け)
2 流しの底面
3 流しの内壁下部
4 流しの内壁下部から離れた位置
5 排水口
6 排水カゴ(ゴミ受け)
Claims (1)
- 排水口及び排水カゴ(ゴミ受け)を備え、底面が平らまたはゆるい水勾配を有する流し(シンク)において、底面に、排水口に接続し底面を分断する溝を設けたことを特徴とする溝付き流し。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014055524A JP2015165079A (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | 溝付き流し |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014055524A JP2015165079A (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | 溝付き流し |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015165079A true JP2015165079A (ja) | 2015-09-17 |
Family
ID=54187644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014055524A Pending JP2015165079A (ja) | 2014-02-28 | 2014-02-28 | 溝付き流し |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015165079A (ja) |
-
2014
- 2014-02-28 JP JP2014055524A patent/JP2015165079A/ja active Pending
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