JP2015164080A - 光ピックアップ装置およびそれを備えた光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】防塵性が高められた光ピックアップ装置およびそれを備えた光ディスク装置を提供する。
【解決手段】光ピックアップ装置10は、ハウジング12を厚み方向に貫通する貫通部55が設けられ、この貫通部55と重畳する位置でカバー56を開口した開口部58が設けられている。よって、開口部58と貫通部55とで光ピックアップ装置を貫通する貫通領域42が形成されている。これにより、粉塵を含む気流が主に貫通領域42を通過するように成るので、粉塵が光ピックアップ装置10の内部に多量に侵入せず、粉塵に起因した特例の劣化が抑止される。
【選択図】図5

Description

本発明は、光ピックアップ装置およびそれを備えた光ディスク装置に関する。特に本発明は、ハウジングを被覆するカバーを備えた薄型の光ピックアップ装置およびそれを備えた光ディスク装置に関する。
光ピックアップ装置は、発光素子から放射される所定の波長のレーザー光を光ディスクに照射し、光ディスクの情報記録層で反射したレーザー光を受光素子で検出する機能を備えている(特許文献1)。このことにより、光ディスクに対して、情報の読取動作または書込動作を行うことができる。
光ピックアップ装置では、金属や樹脂材料を射出成形したハウジングに、レーザー装置や受光素子等の光学素子が収納される。また、これらの光学素子と接続されたフレキシブル配線基板等はハウジングの主面に配置される。
特開2005−216436号公報
しかしながら、上記した構成の光ピックアップ装置は必ずしも防塵性が十分では無かった。具体的には、ハーフミラー等の光学素子が収納される光ピックアップ装置の内部空間は完全には密閉されておらず、ハウジングとカバーとの間には間隙が存在する。更には、対物レンズに光を導くための開口部もハウジングに設けられている。よって、外部雰囲気に含まれる粉塵が、これらの間隙等を経由してハウジングの内部空間に侵入する。そして、侵入した粉塵がハーフミラー等の光学素子に付着すると、レーザー光の進行が粉塵により阻害され、光ピックアップ装置の特性が劣化してしまう。
この問題の対策として、光ピックアップ装置が有する間隙や開口部を接着剤で塞ぐ方法が考えられる。しかしながら、この方法であると、接着剤の塗布工程や硬化工程が必要となりコストアップを招く。更には、レーザー光が通過するハウジングの開口部を接着剤で塞ぐと、レーザー光の進行が阻害されてしまう。
本発明はこの様な問題点を鑑みて成されたものであり、本発明の目的は、防塵性が高められた光ピックアップ装置およびそれを備えた光ディスク装置を提供することにある。
本発明の光ピックアップ装置は、底部と、前記底部の周囲から連続する側壁と、前記底部と対向する開放部とを有するハウジングと、前記底部と前記側壁に囲まれる素子配置領域に収納される光学素子と、前記ハウジングの前記開放部を被覆するカバーと、前記ハウジングの前記底部を貫通する貫通部と、前記貫通部と対応して前記カバーに設けられた開口部と、を備えることを特徴とする。
本発明の光ディスク装置は、上記した光ピックアップ装置を具備し、ターンテーブルに取り付けられたディスクが回転することで発生した気流が、前記開口部と前記貫通部とを通過することを特徴とする。
本発明によれば、ハウジングの底部に貫通部を設け、この貫通部に対応してカバーに開口部を設けている。そして、貫通部と開口部から成る貫通領域が設けられている。これにより、粉塵を含む気流が存在する雰囲気下で、光ピックアップ装置が使用されたとしても、光ピックアップ装置を貫通する貫通領域を気流が優先的に通過する。よって、光ピックアップ装置が有する他の開口部や間隙から装置内部に侵入する気流が少なくなる。従って、光ピックアップ装置の内部に侵入する粉塵の量も少なくなり、粉塵に起因した光ピックアップ装置の特性劣化が抑制される。
本発明の光ピックアップ装置を示す図である。 本発明の光ピックアップ装置を示す図であり、(A)は使用状況下の光ピックアップ装置を示す平面図であり、(B)はその断面図である。 本発明の光ピックアップ装置を上方から見た斜視図である。 本発明の光ピックアップ装置を示す図であり、(A)は光ピックアップ装置を下方から見た斜視図であり、(B)はカバーを外した状態を示す斜視図である。 本発明の光ピックアップ装置を示す図であり、(A)はカバーを外した状態を示す斜視図であり、(B)および(C)は断面図である。 本発明の光ピックアップ装置を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)はカバーを外した状態を示す斜視図である。 本発明の光ピックアップ装置を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)および(C)は断面図である。 本発明の光ピックアップ装置に用いられるカバーを示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)から(G)はその製造方法を示す図である。 本発明の光ピックアップ装置を示す図であり、(A)は光ピックアップ装置を部分的に示す斜視図であり、(B)および(C)は断面図である。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本形態では、光ピックアップ装置の基本的な構成を説明する。
光ピックアップ装置10は、BD(Blu-ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)またはCD(Compact Disk)規格のレーザー光を、光ディスク(情報記録媒体)の情報記録層に合焦させ、この情報記録層からの反射光を受光して電気信号に変換する機能を備えている。これにより、光ディスクの情報の読取動作または書込動作が行われる。ここで、光ピックアップ装置10は、必ずしも3種類の規格のレーザー光に対応する必要はなく、1つまたは2つの規格のレーザー光に対応しても良い。
光ピックアップ装置10は、ハウジングに内蔵された各種光学素子を備えている。光学素子としては、レーザ装置14、回折格子16、ハーフミラー22、1/4波長板24、コリメータレンズ26、対物レンズ40および光検出器18が図示されている。
対物レンズ40はレンズホルダ32の上面に固着されており、このレンズホルダ32はワイヤを介して移動可能な状態で対物レンズ駆動装置28に保持されている。
レーザ装置14はレーザーダイオードを備え、このレーザーダイオードから上記した規格のレーザー光が放射される。具体的には、BDに適した青紫色(青色)波長帯395nm〜420nm(例えば405nmの波長)のレーザ光、DVDに適した赤色波長帯645nm〜675nm(例えば650nmの波長)のレーザ光、またはCDに適した赤外波長帯765nm〜805nm(例えば780nmの波長)のレーザ光が、レーザーダイオードから放射される。
レーザ装置14から放射されたレーザー光は、回折格子16で0次光、+1次光、−1次光に分離されてハーフミラー22で反射された後に、1/4波長板24およびコリメータレンズ26を通過し、不図示の立ち上げミラーで反射されて対物レンズ40で光ディスクの情報記録層に合焦される。そして、光ディスクの情報記録層で反射した戻り光のレーザー光は、立ち上げミラー、コリメータレンズ26、1/4波長板24、ハーフミラー22を透過し、その後、光検出器18(PDIC)で検出される。光検出器18で検出された信号に基づいて、レンズホルダ32のコイルに制御信号が供給される。この結果、フォーカス制御、トラッキング制御及びラジアルチルト制御が行われる。
<第2の実施の形態>
本形態では、図2から図5を参照して、粉塵の装置内部への侵入を抑制するための構成を説明する。
図2を参照して、本形態の概要を説明する。図2(A)は光ディス装置の内部で光ピックアップ装置が稼働する状態を上方から見た平面図であり、図2(B)はその断面図である。
図2(A)を参照して、光ディスク20の情報の読出しまたは書き込みを行う際には、ターンテーブルにより所定の速度で回転される光ディスク20に対して、その下方に配置された光ピックアップ装置10から、所定の波長のレーザー光が照射される。
この時、筐体内部で光ディスク20が高速で回転することにより、空気の流れ(気流30)が発生する。この気流30の方向は、光ディスク20の回転方向と同じであり、紙面上では時計回りとなっている。ここで、光ディスクの筐体内部の空気には粉塵が存在するので、気流30も粉塵(ホコリ、タバコの煙など)を含むことになる。
図2(B)を参照して、上記した気流30の一部は、光ピックアップ装置10に向かって進行する。上記したように、光ピックアップ装置10の内部空間は完全には密閉されていないので、気流30に光ピックアップ装置10が晒されると、気流30に含まれる粉塵が光ピックアップ装置10の内部空間に侵入する。従って、何ら対策を施さなければ、光ピックアップ装置10の内部に侵入した粉塵が光学素子に付着してしまい、光ピックアップ装置10の特性を劣化させる恐れが有る。
そこで本形態では、光ピックアップ装置10の一部を貫通する貫通領域42、44を設け、気流30が貫通領域42、44を通過するようにしている。これにより、光ピックアップ装置10に向かって流れる気流30の大部分が貫通領域42、44を経由して流れる。
ここで、図4に示すように、ハウジング12の開放部は、カバー56により、閉じられている。ハウジング12自体に凹凸がある点、カバー56の平坦性等から、完全に密閉できないが、その隙間は、比較的少ない。この状態で、図2(B)の様に、積極的に、カバーからハウジングの底まで貫通する領域が設けられるため、前記隙間に入ろうとする粉塵は、その気流の浸入する抵抗分から、貫通領域44の方に流れる傾向を示す。
よって、光ピックアップ装置10の他の部分に、光ピックアップ装置10の内部と外部とを連通させる微小な開口部が存在しても、この開口部から装置内部に侵入する気流30の量が少なくなる。従って、使用状況下に於いて光ピックアップ装置10の内部に侵入する粉塵の量が低減される。
また、本形態では、光ピックアップ装置10の中央部付近に、素子配置領域46を設け、この素子配置領域46を挟む位置に貫通領域42、44を設けている。ここで、素子配置領域46とは、図1に示す回折格子16、ハーフミラー22、1/4波長板24、コリメータレンズ26等が配置される領域である。
別の表現をすると、これら粉塵により光学的影響を受ける素子は、できるだけハウジング12の中央に設けている。そして図4で説明すれば、その周囲に、粉塵に影響しない部品が配置されている。よってモータ76が設置された所のハウジングエリア、配線基板53が延在されたハウジングエリア、挿通部36の近傍、係合部の近傍は、貫通領域の設置場所として好適である。尚、図4(B)では、配線基板53は、ハウジング12の底に対して、平置きであるため、フレキシブルシートに塞がれるような貫通孔は、好ましくない。
図2の構造では、光ピックアップ装置10の両端付近から気流30がほぼ均等に光ディスク20側に抜けるので、中央の素子配置領域46に侵入する気流30が両側から吸い出される。よって、粉塵の侵入を抑制する効果が大きくなる。
図3を参照して、光ピックアップ装置10の具体的な構成を説明する。光ピックアップ装置10では、光学素子が内蔵されるハウジング12の上面(底面)に、対物レンズ駆動装置28および回路基板50が備えられている。
対物レンズ駆動装置28は、上記したように、対物レンズ40を保持するレンズホルダ32が移動可能に保持されている。また、レンズホルダ32が露出する部分を除外して、対物レンズ駆動装置28はカバー38により被覆されている。ここで、カバー38は、ステンレス等から成る薄い金属板を所定形状に曲折加工して成形されている。カバー38の一部分を開口した開口部39が設けられており、この開口部39は上記した貫通領域42の一部を構成している。図5(B)を参照して後述するが、開口部58の下方でハウジング12を貫通する貫通部55が設けられており、これにより装置全体を貫通する貫通領域が形成されている。
ここで、ハウジング12は、実線で示す外形が底面となり、紙面に対して裏側に向かい、前記外形から側壁が延在され、裏側に開放部を有するBOXをなす。また底面と側壁で実装エリアをなし、前記底面または前記側壁と、前記底面または前記側壁から延在される区画壁とで光学素子やモータ等の実装エリアを構成する。
更に、ハウジング12の紙面上における左右端部には、挿通部36と係合部34が設けられている。挿通部36の両端上部には平坦面48A、48Bが設けられており、係合部34の上部には平坦面48Cが設けられている。これらの平坦面は、ハウジング12に内蔵されたハーフミラー等の光学素子の位置確認や位置調整を行うために用いられる。具体的には、平坦面48A、48B、48Cを、調整治具の基準面に当接させることで、位置確認を行う際のハウジング12の位置決めを行う。
ハウジング12の上面には、ガラスエポキシ等の絶縁基板から成る回路基板50が配置されている。図示されていないが、回路基板50の上面には、チップ抵抗やチップコンデンサ等の回路素子や外部との接続に用いられるコネクタ等が配置される。
ハウジング12の上面(底面)の一部を貫通して貫通部54が設けられており、この貫通部54を経由してハウジング12の内部空間から、ハウジング12の上面まで配線基板52が配置されている。配線基板52は、フレキシブルシート等の柔軟性を有する薄い基板である。配線基板52の一端はハウジングに内蔵されたモータに接続され、他端は回路基板50に接続される。この配線基板53は、図4(B)の様に平置きではなく、貫通部54内の一側面に近接するように設けられている。図3では、面が見える側壁に近接して配置されるため、対向の側面とフレキシブルシートとの間には、一定のスペースが配置される。本形態では、貫通部54は、ハウジング12を貫通して気流を逃がす経路としても機能しており、この事項は図5(C)を参照して後述する。
また、上記した構成の光ピックアップ装置10が筐体に収納されることで光ディスク装置が構成される。光ディスク装置の内部では、係合部34にガイド軸が係合され、挿通部36には他のガイド軸が係合され、これらのガイド軸に沿って光ピックアップ装置10は移動して、光ディスクの情報の読み取りまたは書き込みを行う。
図4(A)は、図3に示す光ピックアップ装置10を右側から左側に180度回転し、表裏逆転させた状態を示す斜視図である。図4(B)はその状態でカバー56を外した光ピックアップ装置を示す斜視図である。
図4(A)を参照して、ハウジング12の裏面の開放部はカバー56により被覆されている。カバー56は、例えば、厚さが0.4mm程度のステンレス、鉄等の金属板を所定形状に曲折加工して形成され、ネジ等の締結手段によりハウジング12に備えられている。ハウジング12に備えられる素子の大部分はカバー56で被覆される。一方、レーザ装置14および光検出器18は、カバー56に被覆されずに、ハウジング12の側壁に外側から備えられている。
本形態では、カバー56の一部を除去して開口部58、60を設けている。開口部58、60は、気流が通過する流路として機能する。
開口部58は、カバー56を部分的に除去したスリットの部位である。開口部58は、図4(B)を参照して、後述する貫通部55と平面視で重畳する位置に設けられている。
開口部60は、カバー56の一部を切り欠いた部位である。具体的には、カバー56の外周辺部は、大部分がハウジング12の側壁と当接している。そして、カバー56の周辺部の一部分を切り欠いて開口部60を設け、この開口部60を介してハウジング12の内部空間と外部とを連通させている。即ち、開口部60は、カバー56とハウジング12の側壁部との間隙として設けられる。
また、カバー56の一部を部分的に外側に突出させた突出領域80を設け、この突出領域80に沿ってスリット82A、82Bを配置している。この事項は、図7を参照して後述する。
図4(B)を参照して、本形態のハウジング12は、外形形状を成す底部(底面)62と、底部の外周縁部から厚み方向に突出する側壁64と、側壁64で囲まれる領域で底部62または側壁64から厚み方向に突出する区画壁66とを有している。上記した光学素子は、側壁64で囲まれた領域に配置される。
本形態では、ハウジング12の底部62を貫通した貫通部55が設けられている。具体的には、区画壁66の外側近傍で底部62に貫通部55を設けている。この貫通部55は主に2つの機能を有する。
貫通部55の第1の機能は、紙面上にて、配線基板53を底部62の下側から上側に経由させる通路である。具体的には、配線基板53の一端は、図3に示す対物レンズ駆動装置28と接続され、他端は回路基板50と接続される。
貫通部55の第2の機能は、気流の通路である。具体的には、ハウジング12の底部62を貫通する貫通部55は、図4(A)に示した開口部58と重畳して配置されている。よって、光ピックアップ装置10を厚み方向に流れる気流が、貫通部55および開口部58から成る貫通領域を通過するように成る。これにより、上記したように、素子配置領域46に侵入する気流が少なくなり、防塵性が向上される。
また、本形態では、貫通部55が設けられた領域は、区画壁66で、素子配置領域46と区画されている。具体的には、図4(B)を参照して、貫通部55の直近には区画壁66が設けられており、これにより、貫通部55が設けられる領域は、コリメータレンズ26等が配置される素子配置領域46と区画されている。従って、粉塵を含む気流が貫通部55から光ピックアップ装置10の内部に侵入しても、侵入した気流は貫通部55が設けられた領域のみに進入し、素子配置領域46には進入しない。よって、貫通部55から気流が侵入することで、光学素子に粉塵に悪影響が及ぶことはない。
また、図示はされていないが、図4(A)に示す開口部60と重畳する位置で、底部62を部分的に貫通した他の貫通部が設けられている。この底部は、モータ76と接続される配線基板53が配置され、更に、気流が通過する貫通領域としても機能する。この事項は、図5(C)を参照して後述する。
ここで、図面上では、モータ76の近傍で貫通部が設けられる領域と、光学素子が配置される領域との間には、上記した区画壁66は設けられていない。また、この領域同士の間に、コリメータレンズを移動させるためのガイド軸等の部品を配置し、この部品を区画壁の替りとして用いても良い。
図5を参照して、上記した貫通部等を更に説明する。図5(A)は光ピックアップ装置10を示す斜視図であり、図5(B)は図5(A)のB−B’線での断面図であり、図5(C)は図5(A)のC−C’線での断面図である。
図5(B)を参照して、カバー56に設けられる開口部58、ハウジング12の底部に設けられる貫通部55およびカバー38に設けられる開口部39は、対応して設けられている。そして、これらにより、光ピックアップ装置10の厚み方向に気流を通過させる貫通領域42が形成されている。
ここで、開口部58、貫通部55および開口部39は、厚み方向に少なくとも一部が重畳するように配置されても良いし、重畳しなくても良い。即ち、開口部58から侵入した気流が、貫通部55を通過して、開口部39から外部に放出されれば良い。この図では、気流の進行方向を白抜きの矢印で示している。
また、上記したように、貫通部55は配線基板53が引き回される経路でもある。具体的には、ハウジング12の下面に配置された対物レンズ駆動装置28の支持基板78に、配線基板53の一端が電気的に接続される。そして、配線基板53の他端は、貫通部55を経由して引き回され、回路基板50(図5(A)参照)と接続される。また、配線基板53と貫通部55との間にはスペースが存在しているので、このスペースを経由して気流は通過する。
ここで、上記した気流が流入する空間と素子配置領域46とは、区画壁66が存在している。区画壁66は底部62と一体的に上方に突出しており、その上端はカバー56に当接している。よって、気流が流入する空間と素子配置領域46とは、区画壁66により分離されているので、気流に含まれる粉塵は素子配置領域46には流入しない。
また、上記した気流は、対物レンズ駆動装置28が内蔵されるカバー38の内部にも流入する。しかしながら、カバー38に流入した気流は開口部39から即座に外部に放出されるので、気流に含まれる粉塵が、対物レンズ駆動装置28が備える対物レンズに与える悪影響は小さい。
図5(C)を参照して、カバー56の開口部60と、ハウジングの貫通部54が対応して設けられることで気流が通過する貫通領域44が設けられている。よって、開口部60から侵入した気流は、ハウジング12の内部空間に侵入した後に、貫通部54を経由して外部に放出される。
更に本形態では、モータ76により装置内部の空気が暖められるが、暖められた空気は貫通領域44を経由して外部に放出される。
ここで、貫通部54は配線基板52が引き回される経路としても機能している。具体的には、配線基板52の一端はモータ76と接続され、貫通部54を経由してハウジング12の外側に引き回され、他端は回路基板50と接続される。また、開口部60から気流が浸入する空間にはモータ76や送り軸74が配置されているが、これらの部品はレンズ等の光学部品等とは異なり粉塵による悪影響は小さい。
更に、配線基板52と貫通部54との間にはスペースが形成されているので、このスペースを気流は通過するように成る。
上記説明では、光学素子が配置される素子配置領域46を挟むように2つの貫通領域42、44を配置したが、貫通領域の個数や位置は任意で良い。即ち、1つあるいは3つ以上の貫通領域が光ピックアップ装置10に設けられても良い。更には、光ピックアップ装置10の中央部付近に貫通領域が配置されても良い。
<第3の実施の形態>
本形態の光ピックアップ装置10は、上記したものと基本的には同様であり、カバー56に突出領域およびスリット82A、82Bが設けられている点を特徴とする。
図6(A)は光ピックアップ装置10を示す斜視図であり、図6(B)はカバー56を外した光ピックアップ装置を示す斜視図である。
図6(A)を参照して、カバー56の一部を、外側(紙面に対して手前)に突出させて、平面視で四角形形状の突出領域80が設けられている。更に、突出領域80の対向する側辺に沿って、カバー56を除去したスリット82A、82Bが設けられている。
突出領域80は、ハウジング12に内蔵される素子の中でも、比較的厚みを有する素子が配置される領域に対応して設けられる。本形態では、コリメータレンズを保持するホルダが最も厚い素子であるので、このホルダが移動する範囲に対応して、突出領域80が設けられている。
図6(B)を参照して、コリメータレンズ26を移動させる機構について説明する。コリメータレンズ26はレーザー光の光路に沿って移動可能に配置されている。具体的には、コリメータレンズ26は、ホルダ68により保持されている。そして、ガイド軸70はホルダ68に係合し、ガイド軸72はホルダに挿通されている。また、ホルダ68の端部は、送り軸74の送り溝に接触しており、モータ76により送り軸74が回転することで、ホルダ68はガイド軸70、72に沿って移動する。
本形態により、突出領域80を設けることにより、光ピックアップ装置10全体を薄型としても、ホルダ68がカバー56に接触しないという効果が得られる。更に、スリット82A、82Bを設けることにより、後述するように、突出領域80を形成するためのプレス加工(絞り加工)が可能となる。更には、スリット82A、82Bを経由して外部から、ホルダ68が視認可能であるので、ホルダ68の位置確認を行うことができる。
図7を参照して、突出領域80とホルダ68との関連構成を具体的に説明する。図7(A)は光ピックアップ装置10を示す斜視図であり、図7(B)は図7(A)のB−B’線における断面図であり、図7(C)は図7(A)のC−C’線での断面図である。
図7(B)を参照して、プレス加工が施された突出領域80は、カバー56の他の領域よりも上方に突出している。即ち、突出領域80の上面は、カバー56の他の領域の上面よりも上方に配置されている。
更に本形態では、突出領域80に対して絞り加工を行なっている。これにより、突出領域80の厚みは薄くなる。例えば、突出領域80の厚みを0.2mmとし、他の領域のカバー56の厚みを0.4mmとする。これにより、突出領域80の下方の空間の厚みを確保し、更に、突出領域80の上方への突出が抑制される。単にプレス加工を施すことにより突出領域80を成形したら、突出領域80の上方への突出量が大きくなり、光ピックアップ装置10全体の薄型化を阻害してしまう。本形態では、絞り加工により突出領域80の厚みを、カバー56の他の領域よりも薄くすることで、突出領域80の突出を抑えて、薄型化に寄与している。
本形態では、ホルダ68は突出領域80の下方に配置されている。具体的には、コリメータレンズ26が固定される部分のホルダ68が突出領域80の下方に配置される。そして、ホルダ68の上端部は突出領域80の下面から離間している。よって、ホルダ68が使用中に移動したとしても、ホルダ68が突出領域80に接触して移動が阻害されることはない。
ガイド軸70、72が挿通あるいは係合される部分のホルダ68が、突出領域80の側方に配置されている。また、ホルダ68の左右端部付近は、スリット82A、82Bから露出しており、外部からこの部分は視認可能な状態と成っている。
図7(C)を参照して、突出領域80は、ホルダ68の可動領域全体に渡って設けられている。即ち、突出領域80の幅は、ホルダ68の可動領域よりも長い。よって、使用状況下にてホルダ68がガイド軸72に沿って移動しても、ホルダ68の上端と突出領域80との間には常に間隙が存在しているので、カバー56に阻害されることなくホルダ68は移動可能である。
図8を参照して、カバー56の構成を更に説明する。図8(A)はカバー56を全体的に示す斜視図であり、図8(B)から図8(G)は突出領域80を成形する方法を示す図である。
図8(A)を参照して、カバー56には上記した突出領域80およびスリット82A、82Bが設けられており、端部付近にはネジ止めの為の固定穴56A、56Bが設けられている。
接触部56Cは、図4(A)に示すレーザ装置14に当接する部位である。これにより、レーザ装置14がレーザー光を放射することで発生した熱は、カバー56に伝導した後に外部雰囲気に放熱される。即ち、本形態のカバー56は、ハウジング12の素子配置領域を被覆することで防塵の作用を有すると共に、放熱に寄与するヒートシンクとしても機能している。
以下に突出領域80の成形方法を説明する。ここで、図8(B)、図8(D)および図8(F)は各工程を示す平面図であり、図8(C)、図8(E)および図8(G)は断面図である。
図8(B)および図8(C)を参照して、先ず、プレス加工によりカバー56を部分的に打ち抜くことでスリット82A、82Bを形成する。上記したように、スリット82A、82Bは、四角形状の突出領域80を挟むように互いに平行に成るように成形される。
図8(D)および図5(E)を参照して、次に、突出領域80に対して絞り加工(プレス加工)を行う。本工程により、突出領域80は、他の領域よりも上方に配置される。更に、本工程は絞り加工も行なっているので、突出領域80が厚み方向に潰され、他の領域よりも薄くなる。具体的には、突出領域80の厚みは0.2mm程度であり、その他の領域の厚さは0.4mm程度である。
図8(D)を参照して、本工程では突出領域80に対して絞り加工を行うので、突出領域80の側辺は側方に広がってしまう。図8(E)ではこの広がる部分を剰余部分84として示している。スリット82A、82Bは、絞り加工により側方に剰余部分84を逃がすための領域として機能している。この剰余部分84があると光ピックアップ装置の外観が劣化するので、プレス加工で剰余部分84を除去している。
図8(F)および図8(G)に、上記した剰余部分84を除去した後の突出領域80を示す。上記工程により、突出領域80が上方に突出して且つ肉薄とされているので、突出領域80の上方への盛り上がりを抑制しつつ、突出領域80の下方の空間が広く確保される。
本形態では、厚みを有するコリメータ移動機構に対応して上記した突出領域80を設けている。また、突出領域80は単にプレス加工により突出させた部位ではなく、他の領域よりも厚みが薄くなる絞り加工により成形されている。よって、光ピックアップ装置10の全体の厚みの増加を抑制して、コリメータ移動機構を装置内部に収納させることが可能となる。また、突出領域80の側方に溝状のスリット82A、82Bを設けることにより、絞り加工で突出領域80を成形することが可能となる。更に、コリメータレンズを保持するホルダを、スリット82A、82Bを介して、外部から視認して位置確認を行うことが可能となる。
ここで、本形態では、コリメータレンズを保持するホルダが配置される箇所に対応して、上記した突出領域80を設けたが、他の光学素子が配置される箇所に突出領域80を設けることも可能である。
<第4の実施の形態>
本形態では、図9を参照して、薄型のハウジングにモーターを収納するための構成を説明する。
図9(A)はモータ76が配置された部分の光ピックアップ装置10を示す斜視図であり、図9(B)は図9(A)のB−B’線での断面図である。また、図9(C)は図9(A)のC−C’線での断面図である。
図9(A)を参照して、ハウジング12には、コリメータレンズを移動させるためのモータ76が収納されている。また、ハウジング12の開放部の大部分は金属製のカバー56で覆われるが、一部を切り欠くことで開口部60が設けられており、この開口部60からモータ76の一部が外部に露出している。
更に、モータ76が配置される箇所に対応して、カバー56を部分的に肉薄にした肉薄部56Dが設けられている。
図9(B)を参照して、肉薄部56Dは、カバー56を下方から部分的に肉薄にした部位であり、肉薄部56Dの厚みは例えば0.2mm程度であり、カバー56の他の領域の半分以下程度である。また、肉薄部56Dの上面は、カバー56の他の領域の上面と同一平面上に配置されている。よって、肉薄部56Dを設けることによる厚みの増加は無い。
また、肉薄部56Dの幅は、モータ76の幅と同程度でも良いし、モータ76の幅よりも狭くても良い。モータ76の断面形状は円形状であるため、肉薄部56Dの幅が狭くても、モータ76の上端をカバー56から離間させることができる。尚、モータ76の上端は、カバー56の下面に当接させても良いし、離間させても良い。モータ76をカバー56に当接させることにより、モータ76から発生した熱がカバー56に伝導して良好に外部に放熱される。また、カバー56をモータ76から離間させることにより、モータ76の外形形状がある程度の公差を含んでも、モータ76を確実にハウジング12に収納させることができる。
図9(C)を参照して、開口部60に対応して貫通部54が設けられており、これらで貫通領域44が形成されている。そして、紙面上にて上方から下方に貫通領域44を気流が通過する。よって、動作時にモータ76が発熱しても、この気流に依ってモータ76が冷却されることで過熱が抑制される。
ここで、図9(A)を参照して、モータ76に重畳する部分のカバー56を除去して、モータ76を外部に露出させても良い。これにより、モータ76の放熱効果が更に良好となる。即ち、肉薄部56Dの替りに、この部分が除去されたカバー56が採用されても良い。
10 光ピックアップ装置
12 ハウジング
14 レーザ装置
16 回折格子
18 光検出器
20 光ディスク
22 ハーフミラー
24 1/4波長板
26 コリメータレンズ
28 対物レンズ駆動装置
30 気流
32 レンズホルダ
34 係合部
36 挿通部
38 カバー
39 開口部
40 対物レンズ
42 貫通領域
44 貫通領域
46 素子配置領域
48A,48B,48C 平坦面
50 回路基板
52 配線基板
53 配線基板
54 貫通部
55 貫通部
56 カバー
56A 固定穴
56B 固定穴
56C 接触部
56D 肉薄部
58 開口部
60 開口部
62 底部
64 側壁
66 区画壁
68 ホルダ
70 ガイド軸
72 ガイド軸
74 送り軸
76 モータ
78 支持基板
80 突出領域
82A,82B スリット
84 剰余部分

Claims (6)

  1. 底部と、前記底部の周囲から連続する側壁と、前記底部と対向する開放部とを有するハウジングと、
    前記底部と前記側壁に囲まれる素子配置領域に収納される光学素子と、
    前記ハウジングの前記開放部を被覆するカバーと、
    前記ハウジングの前記底部を貫通する貫通部と、
    前記貫通部と対応して前記カバーに設けられた開口部と、を備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記素子配置領域と、前記貫通部との間には、前記ハウジングの前記底部から連続する区画壁が設けられることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記貫通部は、前記ハウジングに内蔵されたモーターと電気的に接続された配線基板が通過し、前記配線基板と前記貫通部との間にスペースが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記ハウジングの一端と他端には、主軸が配置される第1軸受部と副軸が配置される第2軸受部を有し、
    前記貫通部は、前記素子配置領域よりも第1軸受部または前記第2軸受部に近い部分に設けられることを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れかに記載された光ピックアップ装置を具備し、
    ターンテーブルに取り付けられたディスクが回転することで発生した気流が、前記開口部と前記貫通部とを通過することを特徴とする光ディスク装置。
  6. 前記ハウジングに収納された前記モータから発生する熱により、前記ハウジングの内部の空気が暖められることを特徴とする請求項5に記載の光ディスク装置。

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