JP2015162921A - モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的高い剛性のコイルを良好な組み付け性で径方向に組み付け可能なモータの提供。
【解決手段】モータは、ステータコアと、二層巻の態様で各所定の2つの前記スロットに径方向にそれぞれ組み付けられる複数のコイルであって、それぞれ、対応する前記所定の2つの前記スロットの一方に挿入される第1スロット挿入部と、他方に挿入される第2スロット挿入部を含み、自由状態で前記第1スロット挿入部と前記第2スロット挿入部との間の間隔が変化しない剛性を持つ複数のコイルとを含み、スロットのそれぞれは、径方向に連続する第1スロット部及び第2スロット部を含み、第1スロット部は、前記所定の2つの前記スロットへの前記コイルの組み付け時における軸方向視での前記第1スロット挿入部と前記第2スロット挿入部との間の間隔の変化量が低減するように、前記第2スロット部に対して周方向にオフセットして形成される。
【選択図】図3
【解決手段】モータは、ステータコアと、二層巻の態様で各所定の2つの前記スロットに径方向にそれぞれ組み付けられる複数のコイルであって、それぞれ、対応する前記所定の2つの前記スロットの一方に挿入される第1スロット挿入部と、他方に挿入される第2スロット挿入部を含み、自由状態で前記第1スロット挿入部と前記第2スロット挿入部との間の間隔が変化しない剛性を持つ複数のコイルとを含み、スロットのそれぞれは、径方向に連続する第1スロット部及び第2スロット部を含み、第1スロット部は、前記所定の2つの前記スロットへの前記コイルの組み付け時における軸方向視での前記第1スロット挿入部と前記第2スロット挿入部との間の間隔の変化量が低減するように、前記第2スロット部に対して周方向にオフセットして形成される。
【選択図】図3
Description
本開示は、モータに関する。
従来から、閉ループの形態の導体カセットコイルを用いたモータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記の特許文献1に記載の構成では、導体カセットコイルは、ステータコアに軸方向に装着可能であるので、コイルエンドが大型化するという問題がある。
他方、導体カセットコイルは、剛性があるので、ステータコアに径方向に組み付けようとすると、導体カセットコイルのピッチを変化させる(導体カセットコイルを変形させる)必要があり、組み付け性が悪いという問題がある。
そこで、本開示は、比較的高い剛性のコイルを良好な組み付け性で径方向に組み付け可能なモータの提供を目的とする。
本開示の一局面によれば、複数のスロットが周方向に等間隔に形成されるステータコアと、
二層巻の態様で各所定の2つの前記スロットに径方向にそれぞれ組み付けられる複数のコイルであって、それぞれ、対応する前記所定の2つの前記スロットの一方に挿入される第1スロット挿入部と、他方に挿入される第2スロット挿入部を含み、自由状態で前記第1スロット挿入部と前記第2スロット挿入部との間の間隔が変化しない剛性を持つ複数のコイルとを含み、
前記ステータコアは、前記所定の2つの前記スロットの少なくとも1つの組に対して、前記所定の2つの前記スロット間において周方向に分離せず、
前記スロットのそれぞれは、径方向に連続する第1スロット部及び第2スロット部を含み、
前記第1スロット部は、前記所定の2つの前記スロットへの前記コイルの組み付け時における軸方向視での前記第1スロット挿入部と前記第2スロット挿入部との間の間隔の変化量が低減するように、前記第2スロット部に対して周方向にオフセットして形成される、モータが提供される。
二層巻の態様で各所定の2つの前記スロットに径方向にそれぞれ組み付けられる複数のコイルであって、それぞれ、対応する前記所定の2つの前記スロットの一方に挿入される第1スロット挿入部と、他方に挿入される第2スロット挿入部を含み、自由状態で前記第1スロット挿入部と前記第2スロット挿入部との間の間隔が変化しない剛性を持つ複数のコイルとを含み、
前記ステータコアは、前記所定の2つの前記スロットの少なくとも1つの組に対して、前記所定の2つの前記スロット間において周方向に分離せず、
前記スロットのそれぞれは、径方向に連続する第1スロット部及び第2スロット部を含み、
前記第1スロット部は、前記所定の2つの前記スロットへの前記コイルの組み付け時における軸方向視での前記第1スロット挿入部と前記第2スロット挿入部との間の間隔の変化量が低減するように、前記第2スロット部に対して周方向にオフセットして形成される、モータが提供される。
本開示によれば、比較的高い剛性のコイルを良好な組み付け性で径方向に組み付け可能なモータが得られる。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
図1は、一例によるモータ1の構成を示す斜視図である。図2は、コイル30を形成する1つの閉ループコイル32の一例を示す図である。尚、図1においては、ロータの図示は省略されている。
以下では、径方向、周方向及び軸方向は、モータ1の回転軸を基準とし、回転軸を中心として内径側及び外径側を定義する。例えば、内径側とは、回転軸の径方向で回転軸に近い側を指す。
モータ1は、ステータ6を含む。ステータ6は、インナロータ型の任意のモータで使用されてもよい。例えば、ステータ6は、ハイブリッド車又は電気自動車で使用される走行用モータで使用されてもよい。走行用モータは、例えば永久磁石モータであってもよいし、電磁石と永久磁石とを併用するハイブリッド型のモータであってもよい。走行用モータは、例えば3相ブラシレスモータである。
ステータ6は、ステータコア20と、コイル30とを含む。
ステータコア20は、例えば積層鋼板から形成される。ステータコア20は、複数の分割コアから形成されてもよい。ステータコア20は、内径側にティース22を含む。ティース22は、周方向に等間隔で複数個形成され、周方向で隣接するティース22間にスロット23(図3参照)が画成される。
コイル30は、ステータコア20のスロット23に設けられる。コイル30は、分布巻でステータコア20に装着される。尚、分布巻とは、コイル30の各相が複数のスロット23に分散して装着される形態である。また、コイル30は、二層巻の形態でステータコア20に装着される。即ち、コイル30は、分布巻の二層巻となる。二層巻とは、コイル30の2つのコイル辺が同一のスロット23に装着される形態である。
コイル30は、複数の閉ループコイル32をステータコア20に組み付けることにより形成される。閉ループコイル32は、いわゆるカセットコイルであり、図2に示すように、閉ループの形態を持つ。閉ループコイル32は、図2に示すように、軸方向に延在する第1スロット挿入部(第1コイル辺)321と、軸方向に延在する第2スロット挿入部(第2コイル辺)322と、コイルエンド部323と、引出部324とを含む。第1スロット挿入部321、第2スロット挿入部322及びコイルエンド部323が閉ループを形成する。尚、図2に示す例では、閉ループコイル32のターン数は、4であるが、2以上の任意である。図2に示す例では、各ターンの閉ループは、径方向に互いに重なり合い、略同心に形成される。
閉ループコイル32は、自由状態で、形状(図2に示す例では、図示の閉ループの形態)を維持できるような剛性を有する。尚、自由状態とは、ステータコア20に組み付けられる前の状態であって、重力とそれに釣り合う力以外の外力が加わらない状態である。従って、閉ループコイル32は、自由状態で、例えば第1スロット挿入部321と第2スロット挿入部322との位置関係は変化しない(即ち形状が崩れない)。閉ループコイル32の形状は、特に第1スロット挿入部321と第2スロット挿入部322が組み付け状態で変形状態にならないように設計される。
各閉ループコイル32は、それぞれ、所定の2つのスロット23に装着される。所定の2つのスロット23は、閉ループコイル32毎に異なる組合せである。尚、1つのスロット23には、所定の2つの閉ループコイル32の一方の第1スロット挿入部321と他方の第2スロット挿入部322が挿入されることになる。尚、各閉ループコイル32は、ステータコア20への装着後に同相同士が溶接等により接合され、各相の動力端子(図示せず)に接続される。
図3は、ステータコア20の一例を軸方向視で示す平面図である。尚、図3においては、ステータコア20の一部のみが示されている。また、図3には、ステータコア20の中心O(モータ1の回転軸)が示されている。
複数のスロット23は、全て同一の形状である。複数のスロット23は、内径側が開口する。複数のスロット23のそれぞれは、第1スロット部231と、第2スロット部232とを含む。第1スロット部231は、外径側に形成され、第2スロット部232は、内径側に形成される。第1スロット部231及び第2スロット部232は、径方向に連続する。第1スロット部231及び第2スロット部232は、図3に示すように、互いに対して周方向にオフセットして形成される。
ここでは、一例として、複数のスロット23のうち、2つのスロット23A,23Bに注目して、第1スロット部231及び第2スロット部232の特徴的な構成を詳説する。尚、スロット23A,23Bは、ある1つの閉ループコイル32が装着される1つの組を形成する。即ち、ある1つの閉ループコイル32の第1スロット挿入部321は、スロット23Aの第1スロット部231に内径側から挿入され、当該閉ループコイル32の第2スロット挿入部322は、スロット23Bの第2スロット部232に内径側から挿入される。
スロット23Aの第1スロット部231は、図3にラインL1にて示すように、所定方向に直線状に延在する。所定方向は、図3にラインL1にて示すように、中心Oに向かう方向ではなく、中心Oよりもスロット23B側に向かう方向である。
スロット23Bの第2スロット部232は、図3にラインL2にて示すように、円弧状に延在する。この際、円弧状の曲率中心は、スロット23A側に設定される。図3に示す例では、ラインL2は、スロット23Aの第1スロット部231内の外径側のポイントPを中心とした半径Rの円弧である。第1スロット部231内の外径側のポイントPは、例えば第1スロット部231内に挿入される第1スロット挿入部321の1ターン部分であって、最も外径側に位置する1ターン部分の中心に対応する。
このように、図3に示す例では、スロット23Aの第1スロット部231は、中心Oよりもスロット23B側に向かう方向に内径方向に延在し、且つ、スロット23Bの第2スロット部232は、スロット23A側の曲率中心を持つ円弧状に延在する。このような構成を実現するのに伴って、第1スロット部231及び第2スロット部232の周方向のオフセットが生じる。
図4及び図5は、ステータコア20への閉ループコイル32の組み付け(挿入)時の状態を模式的に示す図である。ここでは、一例として、複数のスロット23のうち、2つのスロット23A,23Bに、ある1つの閉ループコイル32Aが組み付けられる場合を代表して説明する。尚、他の閉ループコイル32の組み付け態様についても実質的に同様である。
図4(A)は、ある1つの閉ループコイル32Aの組み付け前の状態を示す。尚、この状態では、スロット23Bの第1スロット挿入部321には、他の閉ループコイル32の第1スロット挿入部321が既に挿入されている。
閉ループコイル32Aの組み付けは、まず、図4(B)に示すように、第1スロット挿入部321をスロット23Aの第1スロット部231へと外径方向に挿入することにより開始される。閉ループコイル32Aの第1スロット挿入部321がスロット23Aの第1スロット部231へ挿入されると、閉ループコイル32Aの第2スロット挿入部322は、図4(B)に示すように、スロット23Bの第2スロット部232の入り口に径方向に対向する位置に来る。これは、上述したスロット23Aの第1スロット部231及びスロット23Bの第2スロット部232の特徴的な構成に起因する。即ち、特徴的な構成として、上述の如く、スロット23Aの第1スロット部231は、中心Oよりもスロット23B側に向かう方向に内径方向に延在し、且つ、スロット23Bの第2スロット部232は、スロット23A側の曲率中心を持つ円弧状に延在する。これにより、閉ループコイル32Aの第2スロット挿入部322の挿入開始時(閉ループコイル32Aの第1スロット挿入部321の挿入完了状態)において、スロット23Bの第2スロット部232の入り口に径方向に対向する位置に、第2スロット挿入部322を至らせることができる。換言すると、閉ループコイル32Aの第2スロット挿入部322の挿入開始時においてかかる関係が実現されるように、スロット23Aの第1スロット部231及びスロット23Bの第2スロット部232が構成されている。
次いで、図4(C)に示すように、閉ループコイル32Aの第2スロット挿入部322のスロット23Bへの組み付けが開始される。具体的には、第2スロット挿入部322の1ターン目(最も外径側から1ターン目とする)は、図4(C)に矢印Q1にて示すように、スロット23Bの第2スロット部232の外径側端部(第1スロット部231との境界位置)まで挿入される。この挿入前後において、閉ループコイル32Aの第1スロット挿入部321の1ターン目と第2スロット挿入部322の1ターン目との間の距離Lp1は、実質的に変化しない。これは、上述したスロット23Aの第1スロット部231及びスロット23Bの第2スロット部232の特徴的な構成に起因する。即ち、上述の如く、スロット23Bの第2スロット部232は、図3にラインL2にて示したように、第1スロット挿入部321の1ターン目を中心とした円弧状に延在する。従って、第2スロット部232内のどの位置に第2スロット挿入部322の1ターン目が位置しても、閉ループコイル32Aの第1スロット挿入部321の1ターン目と第2スロット挿入部322の1ターン目との間の距離Lp1は、実質的に変化しない。これにより、第2スロット挿入部322の1ターン目の第2スロット部232への挿入時の閉ループコイル32Aの変形(ピッチの変化による変形)を抑制することができる。
次いで、図5(A)に矢印Q2にて示すように、第2スロット挿入部322の2ターン目は、スロット23Bの第2スロット部232内に第2スロット挿入部322の1ターン目の内径側表面まで挿入される。この挿入前後において、閉ループコイル32Aの第1スロット挿入部321の2ターン目と第2スロット挿入部322の2ターン目との間の距離Lp2は、実質的に変化しない(例えば、変化量は0.2mm以下)。これは、同様に、上述したスロット23Aの第1スロット部231及びスロット23Bの第2スロット部232の特徴的な構成に起因する。
次いで、図5(B)に矢印Q3にて示すように、第2スロット挿入部322の3ターン目は、スロット23Bの第2スロット部232内に第2スロット挿入部322の2ターン目の内径側表面まで挿入される。この挿入前後において、閉ループコイル32Aの第1スロット挿入部321の3ターン目と第2スロット挿入部322の3ターン目との間の距離Lp3は、実質的に変化しない(例えば、変化量は0.3mm以下)。これは、同様に、上述したスロット23Aの第1スロット部231及びスロット23Bの第2スロット部232の特徴的な構成に起因する。
次いで、図5(C)に矢印Q4にて示すように、第2スロット挿入部322の4ターン目は、スロット23Bの第2スロット部232内に第2スロット挿入部322の3ターン目の内径側表面まで挿入される。この挿入前後において、閉ループコイル32Aの第1スロット挿入部321の4ターン目と第2スロット挿入部322の4ターン目との間の距離Lp4は、実質的に変化しない(例えば、変化量は0.3mm以下)。これは、同様に、上述したスロット23Aの第1スロット部231及びスロット23Bの第2スロット部232の特徴的な構成に起因する。
尚、図4及び図5に示す例では、第2スロット挿入部322は、1ターンずつ組み込まれているが、4ターン分を同時に組み込む方法であってもよい。
図6は、比較例を示す図である。この比較例では、ステータコアの各スロットは、中心Oに向かう方向に内径方向に延在する。閉ループコイル32’は、第1スロット挿入部321’及び第2スロット挿入部322’が組み付け状態で変形しないような形状を有する。この場合、図6に示すように、閉ループコイル32’の第2スロット挿入部322’の挿入開始時(閉ループコイル32’の第1スロット挿入部321’の挿入完了状態)において、スロットの入り口に径方向に対向する位置に、第2スロット挿入部322’が来ない。このため、第2スロット挿入部322’の組み付け(挿入)には第2スロット挿入部322’の比較的大きい変形(矢印Q5参照)が伴うことになる。
これに対して、本実施例によれば、上述の如く、閉ループコイル32Aの第2スロット挿入部322の組み付け(挿入)開始時に、第2スロット挿入部322がスロット23Bの第2スロット部232の入り口に径方向に対向する位置に来るので、第2スロット挿入部322の組み付け時の変形を抑制することができる。また、第2スロット挿入部322の組み付け中も、閉ループコイル32Aの第1スロット挿入部321と第2スロット挿入部322との間の間隔(ピッチ)が実質的に変化しないので、第2スロット挿入部322の組み付け時の変形を抑制することができる。従って、本実施例によれば、閉ループコイル32の径方向の組み付けを可能としつつ、閉ループコイル32の組み付け性を高めることができる。
尚、上述した実施例では、ステータコア20は、周方向で分割されない構成であるが、例えば図7に示すように、分割コアの構成であってよい。但し、分割コアの構成は、鉄損が大きく、締結リング(焼嵌めリング)が必要になる点で不利である。
図7は、分割コアの構成のステータコア20Aの一例を示す平面図である。図7に示すステータコア20Aは、3分割タイプであるが、分割数は任意である。但し、各閉ループコイル32の全てが、異なる2つの分割コアに組み付けられるような分割態様の場合は、ステータコア20Aのスロット構成が図6に示すような構成であっても、閉ループコイル32の組み付け時の変形は実質的に発生しない。従って、上述したスロット23Aの第1スロット部231及びスロット23Bの第2スロット部232の特徴的な構成は、少なくとも1つの閉ループコイル32が、分割されていない2つのスロットに組み込まれる必要がある分割態様の構成に対して好適となる。
尚、図7に示す例では、第1スロット部231A及び第2スロット部232Aは、図4に示した第1スロット部231及び第2スロット部232に対して左右対称に構成されているが、このような差異は本質的でなく、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。
また、上述した実施例では、ステータコア20は、インナーロータ型のモータ1用の構成であるが、アウタロータ型のモータにおいても、同様の考え方を適用することができる。
図8は、アウタロータ型のモータ用のステータコア20Bの一例を示す平面図である。図8では、ステータコア20Bの一部が示されていると共に、ある1つの閉ループコイル32Bの第1スロット挿入部321B及び第2スロット挿入部322Bが概略的に示されている。尚、閉ループコイル32Bは、図2に示した閉ループコイル32に対して形状の詳細が異なる以外は同一である。
第1スロット挿入部321B及び第2スロット挿入部322Bは、図3に示した第1スロット挿入部321及び第2スロット挿入部322と実質的に同様に形成される。即ち、スロット230Aの第1スロット部231Bは、中心Oよりもスロット230B側に向かう方向に内径方向に延在し、且つ、スロット230Bの第2スロット部232Bは、スロット230A側の曲率中心を持つ円弧状に延在する。
図8に示したステータコア20Bによっても、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。即ち、第2スロット挿入部322Bの組み付け時の変形を抑制することができるので、閉ループコイル32Bの径方向の組み付けを可能としつつ、閉ループコイル32Bの組み付け性を高めることができる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例では、4ターンの閉ループコイル32(閉ループコイル32Bについても同様、以下同じ)が使用されているが、閉ループコイル32は、1ターンであってよい。この場合、閉ループコイル32は、閉ループの形態とならず、U字状の形態となる。この場合も、第1スロット挿入部321及び第2スロット挿入部322の組み付け時の変形を抑制し、組み付け性を高めることができる。
また、上述した実施例では、第2スロット部232(第2スロット部232Bについても同様、以下同じ)は、第1スロット部231に挿入された第1スロット挿入部321の1ターン目の中心を中心とした円弧状に延在するが、第1スロット部231内の任意のポイントを中心とした円弧状に延在してもよい。例えば、第2スロット部232は、第1スロット部231に挿入された第1スロット挿入部321の2ターン目の中心を中心とした円弧状に延在してもよい。また、第2スロット部232は、必ずしも完全な円弧の形態である必要はなく、実質的に同様の方向を向く限り、複数の半径で規定される円弧状であってもよいし、直線状であってもよい。
また、上述した実施例では、第1スロット部231(第1スロット部231Bについても同様、以下同じ)は、直線状であるが、実質的に同様の方向を向く限り、円弧状であってもよい。
1 モータ
6 ステータ
20,20A,20B ステータコア
22 ティース
23,23A,23B,230A,230B スロット
231,231A,231B 第1スロット部
232,232A,232B 第1スロット部
30 コイル
32 閉ループコイル
321,321B 第1スロット挿入部
322,322B 第2スロット挿入部
6 ステータ
20,20A,20B ステータコア
22 ティース
23,23A,23B,230A,230B スロット
231,231A,231B 第1スロット部
232,232A,232B 第1スロット部
30 コイル
32 閉ループコイル
321,321B 第1スロット挿入部
322,322B 第2スロット挿入部
Claims (6)
- 複数のスロットが周方向に等間隔に形成されるステータコアと、
二層巻の態様で各所定の2つの前記スロットに径方向にそれぞれ組み付けられる複数のコイルであって、それぞれ、対応する前記所定の2つの前記スロットの一方に挿入される第1スロット挿入部と、他方に挿入される第2スロット挿入部を含み、自由状態で前記第1スロット挿入部と前記第2スロット挿入部との間の間隔が変化しない剛性を持つ複数のコイルとを含み、
前記ステータコアは、前記所定の2つの前記スロットの少なくとも1つの組に対して、前記所定の2つの前記スロット間において周方向に分離せず、
前記スロットのそれぞれは、径方向に連続する第1スロット部及び第2スロット部を含み、
前記第1スロット部は、前記所定の2つの前記スロットへの前記コイルの組み付け時における軸方向視での前記第1スロット挿入部と前記第2スロット挿入部との間の間隔の変化量が低減するように、前記第2スロット部に対して周方向にオフセットして形成される、モータ。 - 前記ステータコアの複数のスロットは、内径側に開口し、
前記第1スロット部は、前記第2スロット部よりも外径側に位置し、
軸方向視で、前記所定の2つの前記スロットのうちの一方のスロットの第1スロット部から、他方のスロットの前記第2スロット部の内径側の入り口までの第1距離と、前記第1スロット部から、前記第2スロット部の外径側の端部まで第2距離とが、略同一である、請求項1に記載のモータ。 - 前記ステータコアの複数のスロットは、内径側に開口し、
前記第1スロット部は、前記第2スロット部よりも外径側に位置し、
軸方向視で、前記所定の2つの前記スロットのうちの一方のスロットの第1スロット部は、前記ステータコアの中心軸よりも他方のスロットの前記第2スロット部側に向かう方向に内径方向に延在し、前記他方のスロットの前記第2スロット部は、前記一方のスロット側に曲率中心を有する円弧状の形態を有する、請求項1又は2に記載のモータ。 - 前記ステータコアの複数のスロットは、外径側に開口し、
前記第1スロット部は、前記第2スロット部よりも内径側に位置し、
軸方向視で、前記所定の2つの前記スロットのうちの一方のスロットの第1スロット部から、他方のスロットの前記第2スロット部の外径側の入り口までの第1距離と、前記第1スロット部から、前記第2スロット部の内径側の端部まで第2距離とが、略同一である、請求項1に記載のモータ。 - 前記ステータコアの複数のスロットは、外径側に開口し、
前記第1スロット部は、前記第2スロット部よりも内径側に位置し、
軸方向視で、前記所定の2つの前記スロットのうちの一方のスロットの第1スロット部は、前記ステータコアの中心軸よりも他方のスロットの前記第2スロット部側に向かう方向に内径方向に延在し、前記他方のスロットの前記第2スロット部は、前記一方のスロット側に曲率中心を有する円弧状の形態を有する、請求項1又は4に記載のモータ。 - 前記複数のコイルのそれぞれは、閉ループ形態のカセットコイルである、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載のモータ。
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JP (1) | JP2015162921A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022112281A1 (de) * | 2020-11-26 | 2022-06-02 | Valeo Siemens Eautomotive Germany Gmbh | Statorblechpaket für einen stator eine elektrische maschine, stator für eine elektrische maschine und elektrische maschine zum antreiben eines fahrzeugs |
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2014
- 2014-02-26 JP JP2014035194A patent/JP2015162921A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022112281A1 (de) * | 2020-11-26 | 2022-06-02 | Valeo Siemens Eautomotive Germany Gmbh | Statorblechpaket für einen stator eine elektrische maschine, stator für eine elektrische maschine und elektrische maschine zum antreiben eines fahrzeugs |
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