JP2015160960A - 耐摩耗性銅基焼結合金 - Google Patents

耐摩耗性銅基焼結合金 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の鉄系焼結合金より高い熱伝導性と、従来の高力黄銅より高い耐摩耗性を兼ね備えたエンジン用バルブガイド用の焼結合金を提供する。【解決手段】全体組成が、質量比で、Ni:2.0〜16.0%、Si:0.2〜4.0%、および残部がCuおよび不可避不純物からなり、気孔と、銅もしくは銅−ニッケル合金からなる基地と、基地中に中に分散する粒状のニッケル珪化物とからなる金属組織を呈するとともに、ニッケル珪化物は2μm以上の大きさのものを含む耐摩耗性焼結銅合金。【選択図】図1

Description

本発明は、耐摩耗性に優れた銅基焼結合金に係り、特に、熱伝導性に優れた銅基焼結合金に関する。
自動車用エンジン等に用いられるバルブガイドは、バルブの軸部を支持し、バルブの往復運動を支えるための部品であり、高速で往復運動するバルブと摺動するため優れた耐摩耗性が要求される。バルブガイド用材料としては、従来、鋳鉄や高力黄銅が用いられてきたが、近年では、耐摩耗性に優れる鉄基焼結合金(特許文献1〜3等)が広く用いられてきている。
特公昭55−034858号公報 特許第2680927号公報 特許第4323467号公報
年々強まる環境意識の中、より一層のエンジンの燃費向上が求められており、エンジンの燃費向上手法の一つとして、エンジンの高圧縮比化が検討されている。すなわち、圧縮比が高ければ高いほど、排気量と投入燃料量が同じでもピストンを押し下げる圧力が大きくなるため燃費は向上する。また、一般的に、同じ系列のエンジンでも高い圧縮比のエンジンは低い圧縮比のエンジンより高出力・高トルクとなる。
しかしながら、従来のバルブガイド用鉄基焼結合金は、熱伝導性が約25W/(m・K)と低く、摺動相手となるバルブの熱をバルブガイドを介して放散する能力が低い。このため、燃焼室に露出するバルブの傘部の熱が放散し難く、燃焼室内の熱がこもり易くなり、燃費向上のため圧縮比を高めると、ノッキングが発生し易くなる。
また、鋳造で製造した銅基合金(高力黄銅)は、高い熱伝導性を有するが、耐摩耗性が低いため、負荷の小さいエンジンにしか適用することができない。
このため、熱伝導性を高めて摺動相手であるバルブから熱を放散する能力が高く、しかも圧縮比を高めてもノッキングが発生しないようにするとともに、バルブとの摺動環境において充分な耐摩耗性を有する銅基合金のバルブガイド用焼結合金への要望が強まってきている。
したがって、本発明は、従来の鉄系焼結合金より高い熱伝導性と、従来の高力黄銅より高い耐摩耗性を兼ね備えたバルブガイド用の焼結合金を提供することを目的とする。
本発明は、銅基焼結合金をベースとすることで、焼結合金の熱伝導性を向上させるとともに、銅基焼結合金の基地中に硬質粒子を分散させることにより耐摩耗性を向上させたことを骨子とする。
具体的には、本発明の耐摩耗性銅基焼結合金は、全体組成が、質量比で、Ni:2.0〜16.0%、Si:0.2〜4.0%、および残部がCuおよび不可避不純物からなり、気孔と、銅もしくは銅−ニッケル合金からなる基地と、前記基地中に中に分散する粒状のニッケル珪化物とからなる金属組織を呈するとともに、前記ニッケル珪化物は2μm以上の大きさのものを含むことを特徴とする。
上記の耐摩耗性銅基焼結合金においては、2μm以上の大きさのニッケル珪化物が、金属組織中の面積率で2%以上であることを好ましい態様とする。また、全体組成におけるNiとSiの比率がNi:1に対してSi:0.05〜0.35となることを特徴とすることを好ましい態様とする。
上記の耐摩耗性銅基焼結合金においては、基地中に、総量として5.0質量%以下の鉄基硬質相、コバルト基硬質相および合金鉄のうち1種以上をさらに分散させることにより、耐摩耗性を更に向上させることができ、また、気孔中に全体組成中のC量として3.0質量%以下の黒鉛相をさらに分散させることにより摺動特性を更に向上させることができる。
本発明の耐摩耗性銅基焼結合金は、基地が銅基焼結合金であるため、熱伝導性に優れるとともに、基地中に硬質粒子が分散することにより耐摩耗性が向上したものであり、バルブガイドとして使用した場合に、摺動相手となるバルブと良好な摺動を維持できるとともに、摺動相手となるバルブの熱をバルブガイドを介して放散することができ、エンジンの圧縮比を高めてもノッキングの発生を防止でき、もってエンジンの燃費向上に寄与できるという優れた効果を奏する。
本発明の耐摩耗性焼結合金の金属組織を示す図面代用写真である。
Cuは熱伝導率が398W/(m・K)であり、Feの84W/(m・K)に比して4.7倍の高い熱伝導率を示す。また、銅合金は、Cuに比して熱伝導率が低下するものの、Feおよび従来の鉄系焼結合金(約25W/(m・K))に比して高い熱伝導率を示す。このため、焼結合金の熱伝導性を向上させるため、基地を銅もしくは銅合金として構成する。
一方、銅および銅合金は、Feおよび従来の鉄系焼結合金に比して耐摩耗性が低いことから、基地のみでは耐摩耗性が不充分である。このため、基地中に硬質粒子を分散させることで耐摩耗性を向上させる。硬質粒子は、基地中に均一に分散することが好ましく、銅合金基地中より析出分散するものが好ましい。
このような観点から検討を進めたところ、Cuと合金化する元素としてNiが好適であり、基地中に析出分散させる硬質粒子をニッケル珪化物とすると、高い熱伝導率と耐摩耗性を確保できることを見出した。以下に、本発明の耐摩耗性銅基焼結合金の成分について限定理由を説明する。
Niは、Cuに固溶して基地を強化する作用がある。また、Niは、後述するSiとニッケル珪化物(NiSi)を形成して基地中に析出分散することで、銅基焼結合金の耐摩耗性を向上させる作用がある。Ni量が2.0質量%に満たないと、上記効果が乏しくなり、銅基焼結合金の耐摩耗性が低くなる。一方、Ni量が16.0質量%を超えると、Cuに固溶するNi量が過多となったり、析出するニッケル珪化物量が過多となったりして、銅基焼結合金の熱伝導率の低下が著しくなる。このため、全体組成におけるNi量を2.0〜16.0質量%とする。
Siは、Niとニッケル珪化物(NiSi)を形成して基地中に析出分散し、銅基焼結合金の耐摩耗性を向上させるために添加する。また、SiはCuの液相発生温度を低くする作用があるため、焼結を促進して銅基焼結合金を緻密化し、銅基焼結合金の強度の向上に寄与する。Si量は、0.2質量%に満たないと、析出分散するニッケル珪化物の量が乏しくなり、銅基焼結合金の耐摩耗性が低くなる。一方、Si量が4.0質量%を超えると、銅基焼結合金の基地中に析出分散するニッケル珪化物の量が過多となり、銅基焼結合金の熱伝導率が著しく低下する。このため、全体組成におけるSi量を0.2〜4.0質量%とする。
上記のNiとSiの比率は、Niに対してSiが乏しい場合、もしくはSiに対してNiが乏しい場合、析出分散するニッケル珪化物の量が乏しくなり耐摩耗性が低くなるとともに、銅基焼結合金の基地に固溶されるNiもしくはSiの量が多くなって、銅基焼結合金の熱伝導率が低下する。この観点から、全体組成におけるNiとSiの比率は、Ni:1に対してSi:0.05〜0.35とすることが好ましい。
銅基焼結合金の基地中に析出分散するニッケル珪化物は、微細なものであると、相手材となるバルブとの摺動時に、基地ごと塑性流動してしまい、耐摩耗性向上の効果が乏しくなる。このため、ニッケル珪化物は、粒状のものとするとともに、2μm以上の大きさのものを含むものとする必要がある。なお、ここで云うニッケル珪化物の大きさは、ニッケル珪化物の一粒子における最大径である。2μm以上の大きさのニッケル珪化物は、耐摩耗性の観点から金属組織中の面積率で2%以上とすることが好ましい。
以上より、本発明の耐摩耗性銅基焼結合金は、全体組成が、質量比で、Ni:2.0〜16.0%、Si:0.2〜4.0%、および残部がCuおよび不可避不純物からなるものとする。また、金属組織は、焼結合金の製造において不可避の気孔と、銅もしくは銅−ニッケル合金からなる基地と、この基地中に分散し、粒状であって2μm以上の大きさものを含むニッケル珪化物とからなる金属組織を呈するものとなる。
なお、気孔は焼結合金において不可避なものであるが、焼結合金の強度や熱伝導率を低下させるものであるから、なるべく少ないことが好ましく、銅基焼結合金の密度として7.5Mg/m以上とすることが好ましい。
本発明の耐摩耗性銅基焼結合金は、次のようにして製造することができる。
(1)銅粉末とニッケル粉末、(2)銅−ニッケル合金粉末、(3)銅粉末と銅−ニッケル合金粉末のうちのいずれかに、シリコン(Si)粉末を添加し、混合して、原料粉末が、質量比で、Ni:2.0〜16.0%、Si:0.2〜4.0%、および残部がCuおよび不可避不純物の組成となるように調整する。
このように調整された原料粉末を、略円筒のバルブガイド形状に500〜700MPa程度の成形圧力で成形して、バルブガイド形状の成形体とする。銅粉末や銅−ニッケル合金粉末は比較的軟質であるため、この程度の成形圧力で7.5Mg/m以上とすることができる。
得られた成形体を焼結炉に投入し、非酸化性雰囲気中900〜1050℃程度の温度に加熱し焼結を行い、通常の冷却速度(5〜15℃/分程度)で冷却することで、本発明の金属組織を有する銅基焼結合金を得ることができる。ここで、ニッケル珪化物は、焼結の冷却時に生成して析出して粒状かつ2μm以上の大きさを含むものとなる。このため、溶体化処理や時効処理は不要である。
本発明の耐摩耗性銅基焼結合金の金属組織の一例を図1に示す。図1の銅基焼結合金は全体組成が、Ni:10質量%、Si:2質量%および残部がCuおよび不可避不純物であり、焼結体密度が7.8Mg/mのものである。図1中薄灰色の部分が銅合金基地であり、濃灰色の部分がニッケル珪化物粒子である。図1において、金属組織に占める最大径が2μm以上のニッケル珪化物粒子は、8面積%となっている。なお、図1の銅基焼結合金の熱伝導率は99W/(m・K)であり、従来の鉄系焼結合金(約25W/(m・K))の約4倍の熱伝導率を示す。
上記により製造される本発明の耐摩耗性銅基焼結合金は、熱伝導率が高く、かつ耐摩耗性に優れたものとなるが、より一層の耐摩耗性の向上を図りたい場合、基地中に、総量として5.0質量%以下の鉄基硬質相、コバルト基硬質相および合金鉄のうち1種以上を、第二硬質相として、さらに分散させることにより、耐摩耗性を更に向上させることができる。ただし、基地中に分散するこれらの硬質相の量が、総量で5質量%を超えると、銅基焼結合金の熱伝導率の低下が著しくなるため、総量で5質量%以下に止めるべきである。
上記の硬質相のうち、鉄基硬質相としては、鉄基合金基地中に炭化物粒子が析出分散する硬質相が好ましい。具体的には、(A)質量比で、Cr:4〜25%、C:0.25〜2.4%、および残部がFeおよび不可避不純物からなり、鉄基合金中にCrの炭化物粒子が分散する硬質相、(B)質量比で、Cr:4〜25%、C:0.25〜2.4%と、Mo:0.3〜3.0%、V:0.2〜2.2%の少なくとも1種以上、および残部がFeおよび不可避不純物からなり、鉄基合金中にCr、Mo、Vの炭化物粒子および/またはこれらの元素の複合炭化物粒子が分散する硬質相、および(C)質量比で、Mo:4〜8%、V:0.5〜3%、W:4〜8%、Cr:2〜6%、C:0.6〜1.2%、および残部がFeおよび不可避不純物からなり、鉄基合金中にMo、V、W、Crの炭化物粒子および/またはこれらの元素の複合炭化物粒子が分散する硬質相、が好ましい。
また、鉄基合金基地中にモリブデン珪化物粒子が分散する硬質相が好ましく、具体的には、(D)質量比で、Si:0.5〜10%、Mo:10〜50%、および残部がFeおよび不可避不純物からなり、鉄基合金中にモリブデン珪化物粒子が分散する硬質相、および(E)質量比で、Si:0.5〜10%、Mo:10〜50%と、Cr:0.5〜10%、Ni:0.5〜10%、Mn:0.5〜5%の少なくとも1種以上、および残部がFeおよび不可避不純物からなり、鉄基合金中にモリブデン珪化物粒子が分散する硬質相が、好ましい。
さらに、コバルト基硬質相としては、コバルト基合金基地中にモリブデン珪化物粒子が分散する硬質相が好ましく、具体的には、(F)質量比で、Si:1.5〜3.5%、Cr:7〜11%、Mo:26〜30%と、および残部がCoおよび不可避不純物からなり、コバルト基合金中にモリブデン珪化物粒子が分散する硬質相、が好ましい。
そして、合金鉄としてはフェロモリブデン、フェロクロム、フェロタングステンが好ましく、具体的には、(G)質量比で、Mo:55〜65%、C:4%以下、Si:2%以下、および残部がFeおよび不可避不純物からなるフェロモリブデン硬質相、(H)質量比で、Cr:50〜75%、C:1%以下、Si:8%以下、および残部がFeおよび不可避不純物からなるフェロクロム硬質相、(I)質量比で、W:75〜85%、C:0.5%以下、Si:0.5%以下、および残部がFeおよび不可避不純物からなるフェロタングステン硬質相、が好ましい。
これらの硬質相は、硬質相の組成の粉末を、原料粉末に添加し混合して、上記の成形および焼結を行うことで、銅基焼結合金の基地中に分散させることができる。
また、本発明の耐摩耗性銅基焼結合金においては、原料粉末に3.0質量%以下の黒鉛粉末を添加することで、気孔中に全体組成中のC量として3.0質量%以下の黒鉛相をさらに分散させることができる。黒鉛は劈開性に優れ固体潤滑剤として作用する。このような黒鉛を気孔中に黒鉛相として分散させることにより、相手材となるバルブとの摺動特性を更に向上させることができる。
[第1実施例]
銅粉末、ニッケル粉末、シリコン粉末およびNi量が20質量%で残部がCuおよび不可避不純物からなる銅−ニッケル合金粉末を用意し、表1に示す割合で添加、混合した原料粉末を、成形圧力600MPaの成形圧力で、外径18mm、内径10mm、高さ100mmの円筒形状に成形し、得られた成形体を焼結炉に投入し、非酸化性雰囲気中、焼結温度1000℃で焼結を行い、冷却速度12℃/分で冷却して試料番号01〜21の銅基焼結合金試料を作製した。これらの試料の全体組成を表1に併せて示す。
比較のため、従来の高力黄銅として、全体組成が、質量比で、Zn:40%Zn、Mn:2%、Al:1.5%、Si:0.6%、Pb:0.6%および残部がCuおよび不可避不純物からなる溶製の高力黄銅を、外径18mm、内径10mm、高さ100mmの円筒形状に機械加工を行ったものを試料番号22の試料として用意した。
また、従来のバルブガイド用鉄系焼結合金として、鉄粉末に鉄−燐合金粉末、銅−錫合金粉末、黒鉛粉末を用意し、成形圧力600MPaの成形圧力で、外径18mm、内径10mm、高さ100mmの円筒形状に成形し、得られた成形体を焼結炉に投入し、非酸化性雰囲気中、焼結温度1000℃で焼結を行い、冷却速度12℃/分で冷却して、全体組成が、質量比で、Cu:4.5%、Sn:0.5%、P:0.28%、C:2.4%、および残部がFeおよび不可避不純物からなる鉄基焼結合金を試料番号23の試料として用意した。
試料01〜21の銅基焼結合金試料について、JIS Z 2505に規定された焼結体密度測定方法(水中重量法)に準じて焼結体密度の測定を行った。また、顕微鏡を用いて焼結体の金属組織断面(×340)を観察し、株式会社イノテック製QuickGrain Standardを用いて金属組織断面中に占める2μm以上のニッケル珪化物の割合(面積%)を求めた。これらの結果を表1に併せて示す。
また、全ての試料(試料番号01〜23)について、熱伝導率を測定するとともに、摩耗試験を行って摩耗量の測定を行った。これらの結果を表1に併せて示す。なお、摩耗試験は、円筒形状の焼結体を縦型バルブガイド摩耗試験機に取り付けて摩耗試験を行った。摩耗試験では、軸線を鉛直方向に設定したピストンの下端部にバルブステムを取り付けてバルブを焼結体内経に挿通し、3MPaの横加重をピストンに加えながら、500℃の排気ガス雰囲気中でバルブを往復動させた。この際のストローク速度は3000回/分、ストローク長は8mmとした。30時間の往復動の後、焼結体の内周面の摩耗量(μm)を測定した。
なお、熱伝導率の評価にあたっては、従来のバルブガイド用鉄系焼結合金として用意した試料番号23の鉄基焼結合金試料の熱伝導率の2倍以上の値を示すものを合格として評価した。また、摩耗量の評価にあたっては従来の高力黄銅として用意した試料番号22の高力黄銅試料の摩耗量の6割以下の値を示すものを合格として評価した。
表1の試料番号01〜10の銅基焼結合金試料より、全体組成中のNi量の影響を調べることができる。また、表1の試料番号06、11〜20の銅基焼結合金試料より、全体組成中のSi量の影響を調べることができる。さらに、表1の試料番号06の銅基焼結合金試料と試料番号21の銅基焼結合金試料を比較することによりNiの添加形態の影響について調べることができる。
[Ni量の影響]
試料番号01の試料はNiを含まないものであり、ニッケル珪化物(NiSi)は析出せず、Siの全量がCu基地に固溶する。このため、摩耗量が645μmと大きい値となっている。熱伝導率は68W/(m・K)であり、試料番号23の従来の鉄基焼結合金試料より約2.5倍向上している。
試料番号02の試料はNiを2質量%を含有することから、NiがSiと結合してニッケル珪化物(NiSi)が基地中に析出分散する結果、耐摩耗性が向上し、摩耗量が352μmと、試料番号22の従来の高力黄銅試料の57%にまで低減されている。このときの2μm以上の大きさのニッケル珪化物が、金属組織に占める面積率は2.1%となっている。また、Siがニッケル珪化物として析出して、銅合金基地に固溶するSiが減少することにより、熱伝導率も121W/(m・K)と極めて高い熱伝導率を示す。
また、試料番号03〜10の試料より、Ni量が増加するにしたがい、析出するニッケル珪化物の量が増加するとともに、2μm以上の大きさのニッケル珪化物が金属組織に占める面積率が増加して、銅基焼結合金の耐摩耗性が向上する。このため、摩耗量はNi量が増加するに従って低下する傾向を示している。
一方、Ni量が増加すると基地中に析出するニッケル珪化物の量が増加するため、銅合金基地の割合が低下する。このため熱伝導率は、Ni量の増加に従って低下する傾向を示しており、Ni量が18質量%の試料番号10の試料は熱伝導率の低下が著しく、試料番号23の従来の鉄基焼結合金試料の2倍に満たない値となっている。
以上より、耐摩耗性銅基焼結合金のNi量を、2.0〜16.0質量%の範囲とすることで、熱伝導率の向上と耐摩耗性の向上(摩耗量の低減)を図ることができることが確認された。
[Si量の影響]
試料番号11の試料は、Siを含まない試料であり、ニッケル珪化物(NiSi)は析出せず、Niの全量がCu基地に固溶する。このため、摩耗量が534μmと大きい値を示すとともに、熱伝導率は33W/(m・K)と、試料番号23の従来の鉄基焼結合金試料の2倍に満たない値を示している。
試料番号12の試料はSiを0.2質量%を含有することから、NiがSiと結合してニッケル珪化物(NiSi)が基地中に析出分散する結果、耐摩耗性が向上し、摩耗量が370μmと、試料番号22の従来の高力黄銅試料の約60%にまで低減されている。このときの2μm以上の大きさのニッケル珪化物が、金属組織に占める面積率は2.0%となっている。また、Niがニッケル珪化物として析出して、銅合金基地に固溶するNiが減少することにより、熱伝導率も55W/(m・K)と試料番号23の従来の鉄基焼結合金試料の2.2倍に向上している。
試料番号13〜15、06、16〜20の試料より、Si量が増加するに従って析出するニッケル珪化物の量が増加するとともに、2μm以上の大きさのニッケル珪化物が金属組織に占める面積率が増加し、銅基焼結合金の耐摩耗性が向上している。このため、摩耗量はSi量が増加するに従って低下する傾向を示している。
また、熱伝導率はSi量が3.0質量%まではSi量の増加に従って低下するが、Si量が3.0質量%を超えると逆に低下する傾向を示している。これは、銅合金基地中に固溶するNi量が減少することによる熱伝導率向上と、銅合金基地中にニッケル珪化物が析出することによる熱伝導率低下のバランスによるもので、Si量が3.0質量%までは前者の効果が大きく熱伝導率が増加するが、Si量が3.0質量%を超えると後者の影響が大きくなって熱伝導率の低下が生じるものと考えられる。このため、Si量が4質量%を超える試料番号20の試料では、熱伝導率の低下が著しく、試料番号23の従来の鉄基焼結合金試料の2倍に満たない値となっている。
以上より、耐摩耗性銅基焼結合金のSi量を、0.2〜4.0質量%の範囲とすることで、熱伝導率の向上と耐摩耗性の向上(摩耗量の低減)を図ることができることが確認された。
[Niの添加形態の影響]
試料番号06の銅基焼結合金試料は、Niをニッケル粉末の形態で付与した例であり、試料番号21の銅基焼結合金試料は、Niを銅−ニッケル合金粉末の形態で付与した例である。いずれの試料もNi:10質量%、Si:2質量%および残部がCuおよび不可避不純物からなる組成であり、Niの添加形態だけが異なる試料である。これらの試料を比較すると、熱伝導率および摩耗量はほぼ同一の値であり、Niの添加形態は影響しないことがわかった。
[第2実施例]
第1実施例で用いた銅粉末、ニッケル粉末、およびシリコン粉末と、表2に示す組成(元素記号の前に記載の数値は質量%)の硬質相形成粉末を用意し、表2に示す割合で添加し混合した原料粉末を第1実施例と同じ条件で成形、焼結して試料番号24〜38の銅基焼結合金試料を作製した。これらの試料の全体組成を表3に示す。
これらの試料について、第1実施例と同様にして熱伝導率と耐摩耗性の測定を行った。その結果を表3に併せて示す。なお、表2および表3には第1実施例の試料番号06、22および23の試料の値を併せて示した。
表2および表3の試料番号06〜31の銅基焼結合金試料より、第2硬質相の量の影響を調べることができる。また、表2および表3の試料番号28,32〜38の銅基焼結合金試料を比較することにより第2硬質相の種類の影響について調べることができる。
[第2硬質相の量の影響]
第2硬質相を含まない試料番号06の試料に対し、第2硬質相を含む試料番号24〜31の試料では、いずれも摩耗量が小さくなっており、第2硬質相の量が増加するに従って摩耗量が低下する傾向を示している。一方、第2硬質相を含む試料番号24〜31の試料では、いずれも第2硬質相を含まない試料番号06の試料に対して熱伝導率が低下するとともに、第2硬質相の量が増加するに従って熱伝導率が低下する傾向を示している。このため、第2硬質相量が5質量%を超える試料番号31の試料では熱伝導率の低下が著しく、試料番号23の従来の鉄基焼結合金試料の2倍に満たない値となっている。
以上より、第2硬質相を分散させることで耐摩耗性の向上(摩耗量の低減)を図ることができるが、その量は5.0質量%以下に止めるべきであることが確認された。
[第2硬質相の種類の影響]
試料番号28、32〜38の試料は、第2硬質相の種類が異なるものである。ここで、試料番号28の試料は(G)フェロモリブデン硬質相の例、試料番号32の試料は(H)フェロクロム硬質相の例、試料番号33の試料は(I)フェロタングステン硬質相の例である。また、試料番号34の試料は(A)鉄基合金中にCrの炭化物粒子が分散する硬質相の例、試料番号35の試料は(B)鉄基合金中にCr、Mo、Vの炭化物粒子および/またはこれらの元素の複合炭化物粒子が分散する硬質相の例、試料番号36の試料は(C)鉄基合金中にMo、V、W、Crの炭化物粒子および/またはこれらの元素の複合炭化物粒子が分散する硬質相の例である。そして、試料番号37の試料は(E)鉄基合金中にモリブデン珪化物粒子が分散する硬質相の例であり、試料番号38の試料は(F)コバルト基合金中にモリブデン珪化物粒子が分散する硬質相の例である。
これらの試料番号28、32〜38の試料は、いずれも第2硬質相を含まない試料番号06の試料に比して摩耗量が小さくなっており、銅基焼結合金の耐摩耗性の向上に寄与することが確認された。
[第3実施例]
第1実施例で用いた銅粉末、ニッケル粉末、およびシリコン粉末と、黒鉛粉末を用意し、表4に示す割合で添加し混合した原料粉末を第1実施例と同じ条件で成形、焼結して試料番号24〜36の銅基焼結合金試料を作製した。これらの試料について、第1実施例と同様にして熱伝導率と耐摩耗性の測定を行った。その結果を表4に併せて示す。なお、表4には第1実施例の試料番号06、22および23の試料の値を併せて示した。
表4の試料番号06、39〜44の銅基焼結合金試料より、黒鉛相の量の影響を調べることができる。
[黒鉛相の量の影響]
Cを含有せず黒鉛相を含まない試料番号06の試料に対し、Cを含有して黒鉛相を含む試料番号39〜43の試料は、C量すなわち黒鉛相量が3.0質量%まではC量の増加に従って摩耗量が小さくなる傾向を示しているが、C量が3.0質量%を超える試料番号44の試料では、摩耗量が逆に増加する傾向を示している。また、黒鉛粉末は焼結における銅基焼結合金の緻密化を阻害するため、C量すなわち黒鉛相量が増加するに従って、焼結体密度が低下する傾向を示している。C量が3.0質量%を超えると摩耗量が逆に増加する傾向は、焼結体密度の低下に起因するものと考えられる。すなわち、焼結体密度の低下は基地強度の低下につながることから、C量が3.0質量%を超える試料番号44の試料では、基地強度の低下の影響により摩耗量が増加したものと考えられる。
また、C量すなわち黒鉛相量の増加にともなう焼結体密度の低下により、熱伝導率はC量の増加に従って低下する傾向を示しており、C量が3.0質量%を超える試料番号44の試料では熱伝導率の低下が著しく、試料番号23の従来の鉄基焼結合金試料の2倍に満たない値となっている。
以上より、Cを含有させて黒鉛相を分散させることで耐摩耗性の向上(摩耗量の低減)を図ることができるが、C量は3.0質量%以下に止めるべきであることが確認された。
本発明の耐摩耗性銅基焼結合金は、熱伝導率と耐摩耗性を兼ね備えたものであり、エンジンの圧縮比を高めてもノッキングの発生を防止することができ、もってエンジンの燃費向上に寄与できるため、高燃費エンジン用のバルブガイドに好適なものである。

Claims (7)

  1. 全体組成が、質量比で、Ni:2.0〜16.0%、Si:0.2〜4.0%、および残部がCuおよび不可避不純物からなり、気孔と、銅もしくは銅−ニッケル合金からなる基地と、前記基地中に中に分散する粒状のニッケル珪化物とからなる金属組織を呈するとともに、前記ニッケル珪化物は2μm以上の大きさのものを含むことを特徴とする耐摩耗性銅基焼結合金。
  2. 前記2μm以上の大きさのニッケル珪化物が、金属組織中の面積率で2%以上であることを特徴とする請求項1に記載の耐摩耗性銅基焼結合金。
  3. 全体組成におけるNiとSiの比率がNi:1に対してSi:0.05〜0.35となることを特徴とする請求項1または2に記載の耐摩耗性銅基焼結合金。
  4. 全体組成中に、さらに、Sn、P、Coのうちの1種以上を総量で3.0質量%以下含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の耐摩耗銅基性焼結合金。
  5. 前記基地組織中に、下記(A)〜(I)のうちの少なくとも1種が、総量として5.0質量%以下、分散し、全体組成中に、さらに選択された成分を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の耐摩耗性銅基焼結合金。
    (A)質量比で、Cr:4〜25%、C:0.25〜2.4%、および残部がFeおよび不可避不純物からなり、鉄基合金中にCrの炭化物粒子が分散する硬質相
    (B)質量比で、Cr:4〜25%、C:0.25〜2.4%と、Mo:0.3〜3.0%、V:0.2〜2.2%の少なくとも1種以上、および残部がFeおよび不可避不純物からなり、鉄基合金中にCr、Mo、Vの炭化物粒子および/またはこれらの元素の複合炭化物粒子が分散する硬質相
    (C)質量比で、Mo:4〜8%、V:0.5〜3%、W:4〜8%、Cr:2〜6%、C:0.6〜1.2%、および残部がFeおよび不可避不純物からなり、鉄基合金中にMo、V、W、Crの炭化物粒子および/またはこれらの元素の複合炭化物粒子が分散する硬質相
    (D)質量比で、Si:0.5〜10%、Mo:10〜50%、および残部がFeおよび不可避不純物からなり、鉄基合金中にモリブデン珪化物粒子が分散する硬質相
    (E)質量比で、Si:0.5〜10%、Mo:10〜50%と、Cr:0.5〜10%、Ni:0.5〜10%、Mn:0.5〜5%の少なくとも1種以上、および残部がFeおよび不可避不純物からなり、鉄基合金中にモリブデン珪化物粒子が分散する硬質相
    (F)質量比で、Si:1.5〜3.5%、Cr:7〜11%、Mo:26〜30%と、および残部がCoおよび不可避不純物からなり、コバルト基合金中にモリブデン珪化物粒子が分散する硬質相
    (G)質量比で、Mo:55〜65%、C:4%以下、Si:2%以下、および残部がFeおよび不可避不純物からなるフェロモリブデン硬質相
    (H)質量比で、Cr:50〜75%、C:1%以下、Si:8%以下、および残部がFeおよび不可避不純物からなるフェロクロム硬質相
    (I)質量比で、W:75〜85%、C:0.5%以下、Si:0.5%以下、および残部がFeおよび不可避不純物からなるフェロタングステン硬質相
  6. 全体組成中に、さらに、C:3.0質量%以下を含有するとともに、前記気孔中に黒鉛相が分散することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の耐摩耗性銅基焼結合金。
  7. 密度が7.5kg/m以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の耐摩耗性銅基焼結合金。
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