JP2015160891A - 粘着剤層付き部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】部材の少なくとも一面に粘着剤層が貼着された粘着剤層付き部材であって、粘着剤層がフッ素系樹脂を含み、粘着剤層中の残留ひずみが0.05%以下で貼着されていることを特徴とする、粘着剤層付き部材。
【選択図】図1
Description
粘着剤層がフッ素系樹脂を含み、
粘着剤層中の残留ひずみが0.05%以下で貼着されていることを特徴とする、粘着剤層付き部材を提供する。
2dsinθ=λ (1)
ε=(d−d0)/d0 (2)
ここで、λはX線源(Cu Kα線)の波長(=0.15418nm)であり、d0は接着していない態のPTFEの格子面間隔(=0.4846nm)を使用しうる。
本発明の粘着剤層付き部材について、図面を用いて説明する。
本発明の粘着剤層付き部材における粘着剤層10は、フッ素系樹脂を含む。フッ素系樹脂としては、例えば、完全フッ素化樹脂であるポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEともいう);ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)等の部分フッ素化樹脂;ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、エチレン・四フッ化エチレン共重合体(ETFE)、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)等のフッ素化樹脂共重合体;含フッ素アクリル系樹脂;フッ素ゴム等が挙げられる。これらの樹脂は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。フッ素系樹脂を用いれば、耐熱性、耐薬品性等に優れ、アウトガスが少ない粘着剤層を形成することができる。
本発明の粘着剤層付き部材における部材20(30)は、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体等のポリオレフィン系樹脂から形成される樹脂フィルム;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂から形成される樹脂フィルム;ポリアクリレートから形成される樹脂フィルム;ポリスチレンから形成される樹脂フィルム;ナイロン6、ナイロン6,6、部分芳香族ポリアミド等のポリアミド系樹脂から形成される樹脂フィルム;ポリ塩化ビニルから形成される樹脂フィルム;ポリ塩化ビニリデンから形成される樹脂フィルム、ポリカーボネートから形成される樹脂フィルム;ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム等のフォーム基材;クラフト紙、クレープ紙、和紙等の紙;綿布、スフ布等の布;ポリエステル不織布、ビニロン不織布等の不織布;アルミニウム箔、銅箔等の金属箔等が挙げられる。
本発明の粘着剤層付き部材は、部材の少なくとも一面に、前記粘着剤層が貼着されており、粘着剤層中の残留ひずみが0.05%以下で貼着されていることを特徴とする。粘着剤層中の残留ひずみは、粘着剤層を貼着する際に粘着剤層が変形した場合に発生し、貼り付け圧力が高くなりすぎると発生する。このため、本発明において粘着剤層の貼付圧力は、25MPa以下であることが好ましく、20MPa以下であることがより好ましい。貼付圧力が25MPaを超えると、PTFEシートの変形が大きく、残留ひずみが発生し、粘着力は低下する場合がある。また貼付圧力は、5MPa以上が好ましく、10MPa以上がより好ましい。
圧縮率(%)=100×[(部材に貼り付ける前の粘着剤層の厚さ)−(部材に貼着後の粘着剤層の厚さ)]/(部材に貼り付ける前の粘着剤層の厚さ)
PTFEファインパウダー(商品名「ポリフロンPTFE F−104」、圧縮強さ(ASTM D695、1%変形、25℃)5〜6MPa、ダイキン工業社製)100重量部と、液状潤滑剤としてn−ドデカンを20重量部とを混合して、ペースト状の混和物を得た。得られた混和物をペースト押し出しにより成形して、押し出し成形体(厚み200μm)を得た。次いで、得られた押し出し成形体を、150℃で60秒間加熱して、液状潤滑剤を乾燥除去して、その後、100℃で5分間加熱し、その後、25℃の室温下で冷却して、厚み196μmのPTFEシートからなる粘着剤層を得た。なお後述する方法で測定されるPTFEシートの結晶化度は95%であった。
PTFEシートとPETフィルムの貼着時の圧力を10MPaとした以外は実施例1と同様にしてPTFEシートとPETフィルムを貼着した。貼着後のPTFEシートの厚みは、182μmであった。
PTFEシートとPETフィルムの貼着時の圧力を15MPaとした以外は実施例1と同様にしてPTFEシートとPETフィルムを貼着した。貼着後のPTFEシートの厚みは、174μmであった。
PTFEシートとPETフィルムの貼着時の圧力を20MPaとした以外は実施例1と同様にしてPTFEシートとPETフィルムを貼着した。貼着後のPTFEシートの厚みは、167μmであった。
PTFEシートとPETフィルムの貼着時の圧力を25MPaとした以外は実施例1と同様にしてPTFEシートとPETフィルムを貼着した。貼着後のPTFEシートの厚みは、160μmであった。
PTFEシートとPETフィルムの貼着時の圧力を30MPaとした以外は実施例1と同様にしてPTFEシートとPETフィルムを貼着した。貼着後のPTFEシートの厚みは、152μmであった。
PTFEシートとPETフィルムの貼着時の圧力を40MPaとした以外は実施例1と同様にしてPTFEシートとPETフィルムを貼着した。貼着後のPTFEシートの厚みは、139μmであった。
PTFEシートとPETフィルムの貼着時の圧力を50MPaとした以外は実施例1と同様にしてPTFEシートとPETフィルムを貼着した。貼着後のPTFEシートの厚みは、137μmであった。
実施例および比較例で得られた粘着剤層付き部材を以下の評価に供した。結果を表1に示す。
高温示差走査熱量計(装置名「Q2000」、TAインスツルメント社製)を用い、0℃〜400℃まで昇温させた時の融解熱量[J/g]を測定した。昇温速度は20℃/minで実施した。粘着シートを構成するPTFEの結晶化度はPTFEの完全結晶時の融解熱量を92.84[J/g]として(測定した融解熱量/92.84)×100(%)の式から算出した。
粘着剤層の圧縮率とは、部材に貼着する前後の粘着剤層の厚み(μm)から、以下の式により算出した。
圧縮率(%)=100×[(部材に貼り付ける前の粘着剤層の厚さ)−(部材に貼着後の粘着剤層の厚さ)]/(部材に貼り付ける前の粘着剤層の厚さ)
実施例および比較例で作製した粘着剤層付き部材について、粉末X線回折装置(装置名「RINT2000」、リガク社製)によるX線散乱法測定により結晶格子歪みを測定した。測定散乱角2θ=17.6〜18.6°の範囲で0.01°おきに回折強度を測定し、得られた回折像のピーク角2θ、およびX線源の波長λから、PTFEの結晶格子間隔dを算出し、dを基に格子歪みεを算出した。各測定角度における積算時間(露光時間)は10秒とした。算出にあたっては下記式(1)、(2)を用いた。
2dsinθ=λ (1)
ε=(d−d0)/d0 (2)
ここで、λはX線源(Cu Kα線)の波長(=0.15418nm)であり、d0は接着していない態のPTFEの格子面間隔(=0.4846nm)を使用した。
実施例および比較例で作製した粘着剤層付き部材について、長さ100mm×25mm幅のサイズに切りだして評価サンプルとした。片側のPETフィルムを両面テープ(商品名「No.500」、日東電工社製)でPE板に固定した。反対側のPETフィルムとPTFEシートをチャックで掴み、「山本式変角度ピール試験機」(旭精工社製)で粘着力を測定した。剥離角度は90度、剥離速度は50mm/minとした。粘着力は0.15N/25mm以上であることが好ましい。
実施例および比較例で作製した粘着剤層付き部材について、40mm×100mmに切り出して評価サンプルとした。評価サンプルの片側のPETフィルムを剥がし、PTFEシート面を第1のガラス(松浪ガラス社製、商品名「MICRO SLIDE GLASS S200423」、サイズ65mm×165mm、厚み1.2mm)の片面に2kgハンドローラーにて10往復の条件にて貼り付けた。さらに、評価サンプルの第1のガラスとは反対側の面のPETフィルムを剥がし、PTFシート面を第2のガラス(松浪ガラス社製、商品名「MICRO SLIDE GLASS S1214」、サイズ25mm×75mm、厚み1.2mm)を2kgハンドローラーにて10往復の条件にて貼り付けた。このようにして得られた積層体を、第2のガラスが下側になるようにして、45℃傾けて25℃下で静置した。表1中、1日経過しても第2のガラスが落下しなかった場合を○、1日以内に第2のガラスが自重により落下した場合を×とした。
20、30 部材
100、200 粘着剤層付き部材
Claims (4)
- 部材の少なくとも一面に粘着剤層が貼着された粘着剤層付き部材であって、
粘着剤層がフッ素系樹脂を含み、
粘着剤層中の残留ひずみが0.05%以下で貼着されていることを特徴とする、粘着剤層付き部材。 - 前記フッ素系樹脂が、ポリテトラフルオロエチレンである、請求項1に記載の粘着剤層付き部材。
- 前記ポリテトラフルオロエチレンの結晶化度が80%以上である、請求項2に記載の粘着剤層付き部材。
- 前記粘着剤層の厚みが、40μm以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の粘着剤層付き部材。
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