JP2015160222A - 角形缶の成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】缶胴側壁に曲がりや歪みを生じさせずに円筒缶と同等の加飾効果が得られるように円筒缶から角形缶を成形する角形缶の成形方法を提供する。【解決手段】缶底を有する円筒缶から角形缶を成形する方法において、角形缶の直線部B−2となる予定の円筒缶の缶底外周部分A−2を半径方向内方に押圧具により移動させる共に、角形缶の角部B−1となる予定の円筒缶の該缶底外周部分A−1を半径方向外方へ拡張具により移動することにより、缶底部外周の形状を角形缶の横断面に相当する形状に変形し、変形前と変形後の缶胴の周長が実質的に変わらないように成形する。【選択図】図1

Description

本発明は、角形缶の成形方法、特に有底の円筒缶から角形缶を成形する方法に関する。
従来、金属製の角形缶の製造は、2ピース缶の場合、ブランクを絞り・再絞り成形して有底の円筒缶を成形し、該円筒缶を角形ダイと角形パンチで角形缶に成形する方法が一般に知られている(例えば、特許文献1)。また、3ピース缶としての無底の角形缶胴の成形方法として、シーム接合した無底の円筒体を断面山形状の加工面を有する外型により円筒体を内側方向に押圧して側壁部を形成するとともに、先端に断面円弧状の加工面を有する内型により角部となる円筒体の一部を外側方向に押圧して角部を成形する方法が知られている(特許文献2)。後者の方法は、有底円筒缶から角形缶の成形への適用は想定されてなく、適用は難しい。
特開2010−167459号公報 特開2011−50979号公報
前記従来の有底円筒缶を角形缶に成形する方法は、缶底部を円形から角形へ変形するに際して、必然的に角部及び直線部となるところとが不均一な伸び・変形が生じるため、それが缶胴側壁面に影響し側壁面に曲がりや歪みが生じる問題点がある。
一方、近年金属缶により美麗な印刷や塗装を施して加飾した加飾缶が流通している。円筒缶の場合それらの加飾は多色の曲面印刷により一工程で行うことができるが、角形缶の場合円筒缶と同様な加飾品質を得るためには4面別々に印刷する必要がある。その場合缶の位置決め等複雑な印刷工程及び装置が必要となり、円筒缶と比較して生産性が悪化すると共に専用の加飾設備を設けなければならない。それを回避するために、例えば図14(b−1)に示すように円筒缶の状態で曲面印刷により缶胴を加飾し、その後該円筒缶を角形缶に成形する方法が考えられるが、缶底を有する円筒缶(いわゆる2ピース缶)の場合、上記従来の方法で円筒缶から角形缶に成形すると、缶底の一部が側壁へ回り込み側壁の加飾面に同図(b−2)に示すように歪みが生じて変形し、高品位な加飾が得られていないという問題点がある。さらに、この問題点を回避するために、上記歪みをあらかじめ補正した印刷画面を用い、上記成形後に最終目的の印刷画面を得る方法が考えられるが、現実的には材料の異方性または不均一性などの不安定要因によって、高精度な加飾を得ることが困難である。陳列性の観点から円筒缶と角形缶を比較した場合、円筒缶の場合は常に製品名などを正面に向けて陳列することは正確な位置決め操作を要し作業性が悪いのに対し、角形缶は容易に製品名などを手前に向けて陳列することができ、且つ隙間なく陳列できるので、収納効率が高いという利点を有するが、前記理由で高品位な加飾を有する角形缶は得られていない。
そこで、本発明は、角形缶であっても成形後に缶胴加飾面に曲がりや歪みを生じさせずに円筒缶と同等の加飾効果と、高い生産性が得られるような角形缶の成形方法を提供することを目的とするものである。
有底円筒缶を角形ダイで角形缶に成形する場合に缶胴(加飾面)に歪みが生じる原因について研究した結果、図15に模式図で示すように、円筒缶Aの缶底を角形缶Bの缶底に成形するに際して、角形缶の角部B−1となる円筒缶の部分A−1は角形缶の角部B−1になっても移動量がわずかである。それに対し、直線部B−2となる部分A−2は角形缶Bの外側に位置するので、部分A−2が角形ダイへ押し込まれた際、縮径に伴う余る缶底材料の一部が側壁へ回り込み、それらが原因となって側壁に歪みや変形が発生する。本発明は、該知見に基づきさらに研究した結果、到達したものである。
すなわち、上記課題を解決する本発明の角形缶の製造方法は、缶底を有する円筒缶を横断面において直線部と角部を有する角形缶に成形する角形缶の成形方法において、角形缶の横断面に相当する形状を有する缶底において直線部となる予定の円筒缶の缶底外周部分を半径方向内方に移動する手段と、角形缶の缶底において角部となる予定の円筒缶の該缶底外周を半径方向外方へ移動する手段とにより、缶底部外周の形状を角形缶の横断面に相当する形状に変形し、変形前と変形後の缶胴の周長が実質的に変わらないことを特徴とするものである。
上記構成を採用することによって、缶胴側壁は単に曲げられるだけとなり、加飾面に変形が生じなくなる。
従って、角形成形前の円筒缶に加飾を施すことによって、円筒缶に施した美麗な加飾面を維持することができ、効率的に加飾された角形缶を得ることができる。
そして、前記角形缶の製造方法において、前記角形缶の缶底において、直線部となる予定の円筒缶の缶底外周部分を半径方向内方へ該缶底の一部を半径方向内方へ移動する際、缶底の一部に凸部を形成することによって、直線部に変形部分の材料の一部を凸部に吸収することができ、より良好に成形することができ、望ましい。
また、前記角形缶の缶底において角部となる予定の円筒缶の缶底の一部に材料供給部が形成されており、該材料供給部を缶内に挿入された圧潰手段により押しながら、前記角形缶の缶底において角部となる予定の円筒缶の缶底外周を半径方向外方へ移動することによって、側壁部に歪みを与えることなく、角部が良好に成形できる。
さらに、前記角形缶の成形方法において、円筒缶の缶底外周部分を半径方向内方に移動する手段による直線部成形と、円筒缶の缶底外周部分を半径方向外方に移動する手段による角部成形とを同一行程で行うことや、円筒缶の缶底外周部分を半径方向内方に移動する手段を押圧具により行うことで、効率的に成形することができる。
また、角形缶の成形方法において、前記押圧具と缶内に挿入されたシャフトにより角形缶の側壁にエンボスを形成することによって、側壁の強度を向上させることができ、缶材料のより薄肉化を図ることができ望ましい。
本発明の方法によれば、缶底部外周の形状を角形缶の横断面に相当する形状に変形し、変形前と変形後の缶胴の周長が実質的に変わらないようにすることができ、側壁は単に曲げられるだけとなり、加飾画面に歪みが生じなくなる。また、印刷フィルムを接着したラベル加飾方法においては、成形によるフィルムの剥離を防止できる。さらに、ホログラム加飾を用いた場合には加飾画面に歪みが生じないため、加飾の品位や発色性が保たれる。
また、従来の加飾設備で円筒缶に加飾を施すことができ、かつ円筒缶に施した美麗な加飾面を角形缶に成形後も維持することができ、従来と比べて加飾性の高い角形缶を効率的に得ることができる。
さらに、前記角形缶の缶底において直線部となる予定の円筒缶の缶底外周部分を半径方向内方へ該缶底の一部を半径方向内方へ移動する際、缶底の一部に凸部を形成することによって、直線部に変形部分の材料の一部を缶底の凸部に引き込んで吸収することができるので、余った材料が側壁に回るのを防ぎ、側壁に歪みを生じさせることなく良好に成形することができる。
さらに、前記角形缶の缶底において角部となる予定の円筒缶の缶底の一部に材料供給部が形成されており、該材料供給部を缶内に挿入された圧潰手段により押しながら、前記角形缶の缶底において角部となる予定の円筒缶の缶底外周を半径方向外方へ移動することによって、円筒缶の外周部から外方へ突出する角部へ材料を供給することができ、缶胴部への成形歪みの影響を低減させることができ、角部外周部の薄肉化を防止でき、角部が良好に成形できる。
さらに、角形缶成形において直線部の成形と角部の成形を同一行程で行なうことや、円筒缶の缶底外周部分を半径方向内方に移動する手段を押圧具により行うことによって、成形装置が単純化できかつ効率的に成形することができる。
さらにまた、角形缶成形と同時に側壁にエンボスを形成することによって、効果的に側壁の剛性を向上させることができ、缶材料のより薄肉化を図ることができると共に、エンボス模様を水平線又は垂直線にすることによって、側壁の直角度を確保することができる。
本発明に係る角形缶の成形方法を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る角形缶の成形方法における角部の成形部の断面を示し、(a)は成形開始前、(b)は成形終了後の状態を示す。 その直線部の成形部の断面を示し、(a)は成形開始前、(b)は成形終了後の状態を示す。 本発明の実施形態に係る角形缶の成形方法を適用した角形缶製造工程を示すブロック線図である。 (a)〜(c)は角形缶の側壁に施すエンボス模様の実施形態を示す正面図である。 本発明の角形缶成形方法を実施する角形缶製造装置の実施形態を示し、中心線より右半分は角部成形部、左半分は直線部成形部のそれぞれ成形開始前の状態を示している。 図6の装置における成形開始時の状態を示している。 図6の装置における成形終了時の状態を示している。 (a)は図7における要部拡大図で、(a)〜(c)は材料供給部Cの形状の一例を示す。 図8における要部拡大図である。 本発明により成形された角形缶の実施形態を示す斜視図である。 本発明により成形された角形缶に蓋を巻締した2ピース缶の実施形態を示す斜視図である。 本発明により得られる角形缶の缶底部に設けた糸底状の突起の形状の一例を示す。 (a)本発明により得られる角形缶と(b)従来方法により得られる角形缶の加飾面の状態変化を模式的に示したものである。 従来方法の一例を示す模式図である。
以下、本発明に係る角形缶の成形方法の実施形態を、図面を基に説明する。
図1は、本発明の基本概念を説明するために同一周長の円筒缶Aと角形缶Bを軸心を一致させて缶底からみた仮想図である。該図において、円筒缶Aから同一周長の角形缶Bに成形する場合、角形缶の角部B−1に相当する部分A−1は角形缶の内側に位置するのでその部分は外側に拡開されて伸びてB−1となり、不足した材料は缶底部及び缶胴部から引き込まれるため、底部近傍の缶胴にも歪が生じる。逆に直線部B−2となる部分A−2は角形缶の直線部より外側に位置しているので、部分A−2を外側から押し込んで直線部B−2を形成することになる。従って、その際、直線部となるところは縮径となって材料が余り、それが側壁部に回るため側壁部に歪みが生じることになる。
それを解消するために、本実施形態の角形缶の成形方法では次の方法を採用した。
工程1:絞りしごきにより円筒缶を成形する際に、角形缶の横断面において角部となる予定の缶底部に、内側に凸形状の材料供給部Cを形成した。本実施形態では、図2(a)に示す材料供給部Cを図1に示すように角部となる4つの位置に互いに対角線上に位置するように形成したが必ずしもそれに限るものではない。円筒缶に加飾を施す場合には、円筒缶に材料供給部Cを形成する前に行うこともできるし、後に行っても良い。
工程2:図2(a)(b)に示すように、前記円筒缶Aの缶底部に設けた上記材料供給部Cを圧潰手段としてのシャフト5の端面にある圧潰部5−1で押し潰しながら、角部となる予定の円筒缶の缶底外周部分を半径方向外方へ移動する手段である拡張具6により缶底外周部を半径方向外方へ移動することで、4隅の角部を成形する。
工程3:図3(a)(b)に示すように、前記円筒缶Aを直線部となる予定の円筒缶の缶底外周部分を半径方向内方に移動する手段である押圧具3により半径方向内方へ押し込む。その際、缶底の一部に材料が引き込まれる引込み部Dを形成することにより、半径方向に押し込まれる材料が引込み部に吸収されるようにする。
以上のように、角形缶の角部となる予定の缶底外周部A−1近傍の缶底の一部に材料供給部Cを予め形成することによって、角部成形に際して円筒缶の外周部から外方へ突出成形される角部へ前記材料供給部から材料を供給することができ、缶胴部への成形歪みの影響を低減させることができる。また、同時に押圧具により側壁が押し込まれるのに伴って缶底部に材料引込み部Dが形成され、縮径による余った材料が引込み部に引きこまれるので、缶胴部への材料の移動が阻止されて缶胴に生じる歪みを軽減させることができる。
その結果、円筒缶の缶底部外周の形状を角形缶の横断面に相当する形状に変形し、変形前と変形後の缶胴の周長が実質的に変わらないようにすることができ、側壁は単に曲げられるだけとなり、缶胴面に変形が生じなくなる。
上記工程からなる本発明の角形缶成形方法の実施形態を図6〜図8に示す装置を用いてより詳細に説明する。
図2及び図3はその要部概略図であり、本実施形態の角形缶成形装置は、円筒缶の内部に挿入するシャフト5と角形缶の直線部となる位置を外部より押圧する押圧具3、及び下型4との組み合わせにより構成されている。
角形缶の直線部及び底部を成形するシャフト5は角部となる位置を外側に移動して角部を成形する4個の拡張具6(図2)の組み合わせからなり、シャフト5の端面には、直線部となる位置の円周内側に引き込み部を形成する凹部8(図3)がそれぞれ形成されている。前記シャフトの端面は、成形する角形缶の直線部内周面形状に一致する形状に形成されている。
下型4は、シャフト5と協働して角形缶の底部を成形する成形型であり、前記シャフト端面の凹部8に対応する位置に直線部となる外周部の内側の缶底の一部に複数個の引込み部Dとしての凸部を形成するように材料を引き込むための複数個の突起9(図3)が形成されている。
以上のような構造からなる角形缶成形装置で、別途成形された有底の円筒缶Aから角形缶Bを次のように成形する。
加飾缶の場合は円筒缶の状態で外周面に適宜印刷や塗装等の加飾を施しておく。該円筒缶を成形するに際して角形缶の角部となる予定の各位置の内周内側に材料供給部Cとなる凸部を形成しておく。該凸部が形成された円筒缶Aの内部にシャフト5が位置するようにセットして成形開始時には、図1に示す角部の対角線断面I―Iは図2(a)に示す状態であり、直線部の断面II―IIは図3(a)に示す状態である。
この状態からさらにシャフト5を下降させながら、拡張具6を互いに対角線方向外側に拡張すると、円筒缶の缶底部の材料供給部Cである凸部がシャフト5の端面にある圧潰部Eで平らに潰されながら拡張具6によって缶底外周側壁を押し広げて角部が成形される。その際材料供給部から成形される角部に材料が流れることになるので、缶底外周側壁に歪みを与えることなく、角部を成形することができる。
一方、直線部成形面では角部成形と同時にシャフト5を下降させながら、押圧具3を外側4面から缶内方に向けて収縮移動することによって、円筒缶の外周部を押圧して四角側面を成形する。その際、押圧具3の収縮に伴ってシャフト5が下降することで、缶底の底面が下型4の頂面に形成された突起9に当たり、該突起と対向して形成されたシャフト端面の凹部8に押し込まれ、押圧具3によって押し込まれて縮径される缶底の余剰材料がシャフトの凹部8に引き込まれる(図3(b))ので、缶底の直線部の縮径による缶底外周部に与える歪みを極力軽減することができる。
その結果、缶底外周部は直線部及び角部とも歪みを極力軽減して実質的に等長変換させて角形に成形することができる。それに伴い、缶底周壁の上部の缶胴部は単に曲げ加工を受けるだけの等長変換で成形されるので、加飾面に歪みを生じることなく、円筒缶外周面に施した加飾効果を維持することができる。
したがって、本発明の角形缶の成形方法によれば、加飾角形缶を得る場合、図4のブロック線図で示すように、2ピース円筒缶の既存の製造ラインにおける加飾工程まではそのまま利用でき、角形缶成形ラインで加飾された有底円筒缶を本実施形態に係る成形方法で角形缶を成形し、その後、角形缶成形ラインでネックフランジ成形等を行なうことによって、円筒缶と同様に加飾された角形缶を製造効率よく得ることができる。
また、必要に応じて角形缶に成形された缶胴直線部に例えば図5に示すようなエンボス成形を施すことができる。エンボス成形は角形成形後に別工程で行なうこともでき、角形成形と同一工程で施すことも可能である。成形と同時に行なう場合は、シャフトの直線部成形面にエンボス型を形成すると共に、押圧具の対向する面に対向型を形成することによって、円筒缶から角形缶の直線部を形成すると同時に押圧具とシャフトの協働作用により直線面にエンボスを施すことができる。また、エンボス形状を例えば図5(a)−(c)に示すE1〜E3に示すように、水平線或いは垂直線を有する形状にすることによって、缶胴の剛性を向上させ側壁の直角度を確保することができる。または、印刷画面に対応した形状のエンボスを施すこともできる。
角形に成形された缶は、その後必要に応じてネックイン成形及びフランジ成形を行う。なお、ネックイン成形に際して缶開口部を角形にネックイン成形することによって、四角形の缶蓋を巻締する四角缶を得ることができるし、缶開口部を円形にネックイン成形することによって、円形蓋を巻締した頂端が円形の角形缶を得ることができる。さらに、開口部にネジ部を有する口頸部を形成することによってネジキャップを装着できる胴部が角形のいわゆるボトル缶を得ることができる。
図6〜図10は、本発明の角形缶の成形方法を実施する角形缶の成形装置の実施例を示す。
図において、中心線から右半部が角部成形部の断面を示し、左半分が直線部成形部の断面を示している。本実施例に係る角形缶の成形装置は、上型組立体10、下型組立体30からなり、両者は相対的に同軸方向に接離可能に配置されている。上型組立体10の上型ベース11には、内型組立体12と、下端部に当接頭部26を有する押圧具作動杆25が垂下して設けられている。
内側組立体12は、角形缶の直線部及び底部を成形するシャフト13と、角部となる位置を外側に移動して角部を成形する4個の拡張具14の組み合わせからなり、シャフト13の下端面には圧潰部と前述のように缶底外周の各直線部となる位置の円周内側に引き込み部を形成する凹部16がそれぞれ形成されている。拡張具14は、缶胴拡張部17と駆動部18とからなるベルクランク状に形成され、図示のようにその枢点がシャフトの上方部のブラケットに設けられた枢軸19に揺動可能に取り付けられている。駆動部18の先端部には後述する下型30に立設された拡張具作動杆45の頭部46に当接して缶胴拡張部17を揺動させる当接部20が設けられている。拡張具14の缶胴拡張部17の先端部は、図示のように楔状に形成されてその先端が缶底成形部の内周部に位置し、先端が揺動することによって缶胴の底部外周部を内側から拡張できるように構成されている。
下型組立体30の下型ベース31には、缶胴の直線部を成形する押圧具32が缶底外周部を含む缶胴部を外方より押圧するように、缶胴に対してリニアガイド33に沿って水平方向に往復動できるように設けられている。また、下型ベース31には、押圧具駆動部材が設けられている。押圧具駆動部材は、下型ベースに立設された部材34にベルクランク35が揺動自在に支持されてなる。ベルクランク35は、その駆動腕36に設けた当接部37に上型組立体に設けた押圧具作動杆25の当接頭部26が当接することにより揺動して、その下方部に設けられた当接部38が押圧具32を押圧して缶胴を押し込んで直線部を成形する。
また、下型ベース31には、上型のシャフト13の端面に対向する位置に下型40が固定されている。下型40は、シャフト13と協働して角形缶の底部を成形する成形型であり、その上端面にはシャフト13の下端の凹部16に対向する位置に缶底の直線部となる外周部の内側に複数個の凸部を形成するように材料を引き込むための複数個の突起41が形成されている。さらに、下型ベース31には上型に設けられた拡張具18を作動させるための拡張具駆動杆45が立設している。
したがって、上記実施例においては、押圧具32、押圧具駆動部材であるベルクランク35、押圧具作動杆25が直線部となる予定の円筒缶の缶底外周部と缶胴外周部を半径方向内方に移動する手段を構成している。また、拡張具14、拡張具駆動杆45で角部となる予定の円筒缶の缶底外周を半径方向外方へ移動する手段を構成している。
上記のように構成された角形成形装置は、成形前は図6に示す状態にあり、内型組立体12の外周部に円筒缶(素缶)が装着された状態にある。
この状態から、上型が下降することにより、図7に示すように、上型に設けた押圧作動杆25の当接頭部26と下型に設けたベルクランク35の当接部37が接触し、且つコーナー成形部では拡張具14の当接部20が下型ベースに立設した拡張具作動杆45の頭部に当接して、拡張具14及び押圧具を作用させる成形開始時の状態になる。また、この状態では図9(a)に拡大して示すように、直線部となる予定の円筒缶Aの缶底面が下型の引込み部形成手段である突起41に当接するとともに、角部となる予定の缶底に形成された材料供給部Cの上面にシャフト13の端面が当接した状態となる。
この状態からシャフトがさらに下降することによって、押圧具、シャフト及び拡張具が共に作動して、缶底の底面が下型40の頂面に形成された突起41に当たり、シャフトの下降に伴って押圧具32によって押し込まれて縮径される缶底の余剰材料がシャフトの凹部16に引き込まれて缶底面に引込み部Dを形成しながら直線部が成形される。それと同時に、拡張具が開くことにより、シャフトにより材料供給部Cを押し潰しながら缶底外周部が押し広げられて4隅の角部が成形されて図10に拡大して示す状態となり、成形が終了する。
以上、本発明を実施する角形缶成形装置の一実施例を説明したが、角形缶成形装置は上記実施例に限らずその技術的思想の範囲内で種々の設計変更が可能である。例えば、拡張具ならびに押圧具の駆動は図示しないが、シャフトの下降位置に同期して、油圧もしくは空圧、サーボモーターなどのアクチュエータによって行うことができる。
さらに、円筒缶の缶底に形成される材料供給部及び引込み部は、一つの角部に対して凸部が1個の場合に限らず、小さい複数の凸部や適宜形状の凸部が採用でき、また引込み部も一つの直線部に対して1個の凸部を形成する場合に限らず、複数個の微小な凸部や適宜形状の凸部を形成できるように、下型に形成される凸部の形状や個数は任意に変更可能である。また、凸部の方向は、缶底の内側に限らず外側へ向けて設けることもできる。さらに、材料供給部の形状は図9(b)に示す材料供給部C−1のように例えば張出し成形したり、インパクト成形により円筒缶を成形する場合には、図9(c)に示す材料供給部C−2のように板厚分布を変えるものでも良い。
缶の材料は、スチールやアルミニウムなど公知のものおよびそれらの複合材が適用できる。また、加飾面は印刷や塗装したものに限らず、缶胴にフィルムラベルをラミネートしたものなど、公知の加飾方法も適用できる。当然のことながら本発明は加飾缶に限らず、通常の缶体の成形にも適用できる。さらに、缶胴の横断面形状が五角形、六角形など多角形の缶にも適用できる。
この成形方法によって成形された角形缶について、搬送性向上などのため、さらに缶底部にたとえば後述する図13に示すような糸底状の突起を追加工して形成してもよい。
図11は以上の角形缶成形装置により成形した角形缶であり、円筒缶から成形された角形缶50の缶胴部51にしわや歪みがなく、円筒缶に多色曲面印刷により印刷した画像52にも歪みがなく、高品位の加飾缶が得られた。そして、図12は得られた角形缶の開口部を円筒状にネック成形後フランジ成形して缶本体を成形し、ステイオンタブ付の缶蓋53を巻締した状態を示している。図13は、缶底部に糸底状の突起を形成した角形缶の底部外観図であり、本実施例では糸底状の突起54は環状突起として形成されている。
図14は、本発明の方法により得られる角形缶と従来の成形方法により円筒缶Aから角形缶Bを成形した場合の加飾面Eの状態変化を模式的に示したものである。
本発明の方法によれば、角形缶に成形時に側壁は曲げられるだけで円筒缶から角形缶に缶胴部は等長変換するので、同図(a−2)に示すように缶胴部にしわや歪みが発生せず、加飾面も歪みがなく円筒缶の状態を維持できる。
それに対して、従来の方法の場合は同図(b−2)に示すように、缶胴にしわや歪みが発生して、円筒缶の加飾状態を維持することができない。
本発明は、有底円筒缶から角形缶を成形するのに好適に適用でき、特に高品位の加飾缶を高能率に得ることができ、産業上の利用可能性が高い。
3、32 押圧具
4、40 下型
5、13 シャフト
6、14 拡張具
8、16 凹部
9、41 突起
10 上型組立体
11 上型ベース
17 缶胴拡張部
18 駆動部
19 枢軸
25 押圧具作動杆
26 当接頭部
30 下型組立体
31 下型ベース
33 リニアガイド
34 部材
35 ベルクランク
36 駆動腕
37、38 当接部
45 拡張具駆動杆
50 角形缶
A 円筒缶
A−1 角部となる予定の円筒缶の缶底外周部
A−2 直線部となる予定の円筒缶の缶底外周部
B 角形缶
B−1 角形缶の角部
B−2 角形缶の直線部
C 材料供給部
D 引込み部

Claims (7)

  1. 缶底を有する円筒缶を横断面において直線部と角部を有する角形缶に成形する角形缶の成形方法において、角形缶の横断面に相当する形状を有する缶底において直線部となる予定の円筒缶の缶底外周部分を半径方向内方に移動する手段と、角形缶の缶底において角部となる予定の円筒缶の缶底外周部分を半径方向外方へ移動する手段とにより、缶底部外周の形状を角形缶の横断面に相当する形状に変形し、変形前と変形後の缶胴の周長が実質的に変わらないことを特徴する角形缶の成形方法。
  2. 前記円筒缶の少なくとも円筒面には、加飾が施されていることを特徴とする請求項1に記載の角形缶の成形方法。
  3. 前記角形缶の缶底において直線部となる予定の円筒缶の缶底外周部分を半径方向内方へ該缶底の一部を半径方向内方へ移動する際、缶底の一部に凸部を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の角形缶の成形方法。
  4. 前記角形缶の缶底において角部となる予定の円筒缶の缶底の一部に材料供給部が形成されており、該材料供給部を缶内に挿入された圧潰手段により押しながら、前記角形缶の缶底において角部となる予定の円筒缶の缶底外周を半径方向外方へ移動することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の角形缶の成形方法。
  5. 円筒缶の缶底外周部分を半径方向内方に移動する手段による直線部成形と、円筒缶の缶底外周部分を半径方向外方に移動する手段による角部成形が同一行程で行なわれることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の角形缶の成形方法。
  6. 前記円筒缶の缶底外周部分を半径方向内方に移動する手段を押圧具により行う請求項1〜5の何れかに記載の角形缶の成形方法。
  7. 前記押圧具と缶内に挿入されたシャフトにより角形缶の側壁にエンボスを形成することを特徴とする請求項6に記載の角形缶の成形方法。
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