JP2015160036A - トイレ用手摺装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大便器に着座した状態の姿勢保持動作をサポートするだけでなく、大便器への着座動作から大便器からの立ち上がり動作も安定してサポートできるトイレ用手摺装置を提供すること。
【解決手段】 このトイレ用手摺装置1は、第一のロック位置5と第二のロック位置6とを有し、第一のロック位置5は、大便器110に着座した状態をサポートし、第二のロック位置6は、大便器110からの立ち上がりをサポートし、第二のロック位置6において把持部2が大便器110との距離が少なくとも2点以上等しくなる把持部等距離手段10を有することで大便器に着座した状態の姿勢保持動作と大便器への着座動作から大便器からの立ち上がり動作も安定してサポートすることができる構成となっている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、腰掛式の大便器が設けられたトイレルーム内に入室した車椅子使用者の大便器使用に伴う動作をサポートするトイレ用手摺装置に関する。
近年、トイレルームには、大便器使用に伴う動作をサポートするトイレ用手摺装置が広く普及している。
特許文献1には、使用者が把持する把持部と、把持部の一端側に設けられ、把持部を水平方向に回動させる回動軸部と、把持部の回動を所定の位置でロックさせるロック機構とを備えたトイレ用手摺装置が開示されている。この特許文献1のロック機構は、大便器に着座した使用者が把持部を掴んで着座姿勢を保持するために、大便器に着座した使用者の脚部上方であって、大便器の左右方向と略平行な位置で把持部の回動をロックできることが開示されている。また、トイレ用手摺装置の不使用時に把持部が邪魔にならないようにするために、トイレルームの側壁面に沿う位置で把持部の回動をロックできることが開示されている。
例えば、車椅子使用者が上記特許文献1に記載されたトイレ用手摺装置を用いた場合、把持部の回動を上述した大便器に着座した使用者の脚部上方であって、大便器の左右方向と略平行な位置でロックさせることで、大便器に着座した使用者が把持部を掴んで着座姿勢を保持することができる。また、トイレ用手摺装置の不使用時においては、トイレルームに沿う位置で把持部の回動をロックできるため、移動スペースを十分に確保することができる。
特開2007−185267号公報
上記特許文献1に記載されたトイレ用手摺装置は、上述した通り、大便器に着座した状態の姿勢保持動作をサポートすることや移動スペースを十分に確保することができるが、大便器への着座や立ち上がりをサポートすることは考えられておらず、この移動動作においては介護者の補助が必要となっていた。
本発明者らは、トイレ用手摺装置を不使用時の移動スペースの確保することや大便器に着座した状態の姿勢保持動作のサポートだけでなく、大便器への着座動作から大便器からの立ち上がり動作までの移動動作もサポートできるトイレ用手摺装置を提供することを目的として鋭意検討を行った。具体的には、把持部を回動させて移動スペースや着座動作に必要なスペースおよび立ち上がり動作に必要なスペースを確保するとともに大便器からの立ち上がりをサポートするトイレ用手摺装置を提供することを目指した。
大便器への着座動作や大便器からの立ち上がり動作に必要なスペースを確保するために把持部を回動させた位置でロックすることで、着座動作時に把持部が回動しすぎて把持部に押されるようにして後方側の大便器に倒れ込むことを防止することや、立ち上がり動作に必要なスペースや移動スペースを確保することができるためトイレ用手摺装置がそれぞれの動作の邪魔になることが無いが、着座動作や立ち上がり動作時に必要となるスペースを確保した状態で把持部をロックしてしまうと、大便器からの立ち上がり時に大便器と把持部の距離が遠い所と近い所が発生してしまう。大便器と把持部との距離が遠い所と近い所が発生すると、使用者が把持部を掴んで立ち上がり動作を行う際に、一方側の腕は肘が伸びた状態で把持部を掴み、他方側の腕は肘が曲がった状態で把持部を掴むことになり把持部への力の加え易さが変わってしまう。このように使用者の両腕で把持部への力の加え易さが変わってしまうと、足の筋力が比較的に弱い車椅子使用者は、腕のみで体重を支えることができなくなり、体の重心を保つことができなくなり転倒してしまうという新たな課題が発生した。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、大便器に着座した状態の姿勢保持動作をサポートするだけでなく、大便器への着座動作から大便器からの立ち上がり動作まで安定してサポートできるトイレ用手摺装置を提供することを目的としたものである。
上記課題を解決するために、本発明に係るトイレ用手摺装置は、腰掛式の大便器が設けられたトイレルーム内に取り付けられ、トイレルーム内に入室した車椅子使用者の動作をサポートするトイレ用手摺装置であって、使用者が把持する把持部と、把持部の一端側に設けられ、把持部を大便器の前方スペースにおいて水平方向に回動させる回動軸部と、把持部の回動を所定の位置でロックさせるロック機構と、を備え、ロック機構は、大便器に着座した使用者が着座姿勢を保持するために、大便器に着座した使用者の脚部上方であって、大便器の左右方向と略平行な位置で把持部の回動をロックさせる第一のロック位置と、大便器への着座動作や大便器からの立ち上がり動作するための第一のスペースが形成されるよう第一のロック位置よりも大便器の前方側の位置で把持部の回動をロックさせる第二のロック位置と、を有しており、把持部は、第二のロック位置の把持部と大便器の左右方向に直交する距離が少なくとも2点以上等しくなるような把持部等距離手段を有したことを特徴とする。
第一の発明は、大便器に着座した使用者の脚部上方であって、大便器の左右方向と略平行な位置で把持部の回動をロックさせる第一のロック位置を設けることで、使用者は大便器に座った状態で把持部を掴んで大便器に着座した状態を保持することができる。
また、大便器への着座動作や大便器からの立ち上がり動作のための第一のスペースが形成されるよう第一のロック位置よりも大便器の前方側の位置で把持部の回動をロックさせる第二のロック位置を設けることで、車椅子使用者の大便器への着座動作時においては、第一のスペースを確保しているため、把持部が回動しすぎて着座動作に必要なスペースがなくなり把持部に押されるようにして大便器に倒れ込むことを防止することができる。さらに、大便器からの立ち上がり動作においても第一のスペースを有していることから、立ち上がり動作に必要なスペースを確保することができ、安定した状態で立ち上がり動作を行うことができる。
さらに、把持部は、第二のロック位置の把持部と大便器の左右方向に直交する距離が少なくとも2点以上等しくなるような把持部等距離手段を有したことで、第一のロック位置よりも前方側でロックした第二のロック位置においても大便器からの距離が等しくなった点を掴むことによって使用者は両腕の肘が伸びた状態で立ち上がり動作を行うことができる。そのため、一方の腕の力を利用できなくなることがなく、両腕で立ち上がり動作ができることで、足の筋力が比較的弱くなった車椅子使用者であっても両腕で体重を支え、体の重心が左右方向に移動することを抑制することができるため転倒することを防止できる。
上記のように、第一のロック位置と第二のロック位置と把持部等距離手段を設けることで、車椅子使用者の大便器への着座動作から、大便器からの立ち上がり動作の間の全ての動作をサポートすることができる。このようなトイレ用手摺装置を提供することで、車椅子使用者は一人で大便器への着座動作から大便器からの立ち上がり動作の全ての動作を行うことができる。
第二の発明の把持部等距離手段は、第一のロック位置において、把持部を大便器の左右方向と直交する距離が異なる第一の把持部と第二の把持部となるよう構成し、
第二の把持部は、第一の把持部よりも大便器に近い位置となるよう構成したことを特徴とする。
把持部を回動させる回動軸部とは別に把持部のみを回転させるような機構を設け、第二のロック位置で把持部のみを回転させて、大便器の左右方向と直交する距離を等しくすることも考えられるが、このようにすると、使用者は大便器から立ち上がる第一のスペースを確保するために把持部を大便器の前方側に回動させ、さらに第二のロック位置で把持部のみを回転させなければならず、立ち上がり動作時に複数の動作を行わなければならない。このように、立ち上がるための立ち上がり動作が複数になってしまうと、大便器に着座している状態であっても重心が移動し、大便器から転倒する恐れがある。そこで、大便器に着座している状態であっても、立ち上がりに必要な動作は少ない方が好ましい。そこで、第一のロック位置において、大便器との距離が遠い第一の把持部と大便器との距離が近い第二の把持部とを設けることで、第二のロック位置である大便器の左右方向に対して斜めの位置でロックした場合であっても大便器の左右方向と直交する距離を少なくとも2点以上等しくすることができる。使用者は第一のスペースを確保するために把持部を大便器の前方側に回動させるだけで、立ち上がり動作を行うことができ、把持部と大便器との距離を少なくとも2点以上等しくすることができるため使用者は両肘が伸びた状態で立ち上がり動作を行うことができる。したがって大便器に着座した際と大便器から立ち上がる際に使用者の重心が左右方向に移動して転倒することを防止できる。
さらに、大便器と把持部との距離を少なくとも2点以上等しくすることで、使用者は把持部を掴む際に手の間隔を広くすることができ、重心を支える面積を広くすることができる。立ち上がり動作時に重心が左右方向に移動した場合であっても転倒することをさらに防止できる。より具体的には、重心を支える面以外に使用者の重心が移動した際に転倒が発生するため、重心を支える面積を広くすることで、使用者が姿勢を維持できる面積が広くなり、使用者が転倒することを防止することができる。
第三の発明の把持部は、把持部の上面の前方側が前方側上方に傾斜することで使用者が大便器から立ち上がる際の上方への移動をアシストする移動アシスト部を設けたことを特徴とする。
使用者が大便器から立ち上がり動作を行う際は、把持部に力を加えてその力の反発力をもとに使用者は立ち上がることができる。具体的な立ち上がり動作の過程として、一度重心を前方側に移動させることで手摺装置に体重をかけ、その後、斜め上方に体を動かすことで大便器から立ち上がりを行う。そこで、使用者の立ち上がり動作の斜め上方に移動する動作をアシストするために、把持部の上面の前方側を前方側上方に傾斜させることで、把持部の上面と使用者が把持部に力を加える使用者の手首の角度が垂直の関係に近づき、使用者は斜め上方に力を加え易くなり立ち上がり動作に必要な力を小さくすることができる。
第四の発明の使用者が把持する把持部の上面に対向する前方側の下面は、使用者が把持部を把持した際に指が掛かるような上面側に凹形状となる指掛け部を設けたことを特徴とする。
使用者は大便器からの立ち上がりが終了しても、車椅子に移動する姿勢を整える必要や、大便器から立ち上がり衣服を着るために把持部を掴んだ状態を維持する必要があり、比較的足の筋力が弱い車椅子使用者の重心が移動して立位姿勢の保持が不安定になってしまう。そこで、把持部の下面に使用者が把持部を把持した際に指が掛かるような指掛け部を設けることで、把持部を把持する際に指先に力を入れやすくし、指先の力と腕全体の力で立位姿勢を保持することができるようにした。したがって立位姿勢を整える状態や、衣服を着る動作時においても重心が移動することを抑制でき、転倒することを防止できる。
第五の発明の使用者が把持する把持部の上面に対向する前方側の下面は、使用者が把持部を把持した際に指が掛かるよう把持部の前方側の前記下面から後方側斜め上方に傾斜した指掛け部を設けたことを特徴とする。
使用者は大便器からの立ち上がりが終了しても、車椅子への移動するため姿勢を整えるために、把持部を掴んだ状態を維持することや、大便器から立ち上がり衣服を着るために把持部を掴んだ状態を維持するため、使用者の重心が移動して立位姿勢の保持が不安定になってしまう。そこで、把持部の下面に使用者が把持部を把持した際に指が掛かるような指掛け部を設けることで、把持部を把持する際に指先に力を入れやすくし、指先の力と腕全体の力で立位姿勢を保持することができるようにした。そのため、立位姿勢を整える状態や、衣服を着る動作時においても重心が移動することを抑制でき、転倒することを防止できる。
本発明によれば、大便器に着座した状態の姿勢保持動作をサポートするだけでなく、大便器への着座動作から大便器からの立ち上がり動作まで安定してサポートできるトイレ用手摺装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るトイレ用手摺装置が設置されたトイレルームを模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るトイレ用手摺装置が設置されたトイレルームを模式的に示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るトイレ用手摺装置が設置されたトイレルームを模式的に示す上面図である。 本実施形態のトイレ用手摺装置の第一のロック位置を例示する模式図である。 本実施形態のトイレ用手摺装置を利用して大便器に着座した状態の保持を例示する模式図である。 本実施形態のトイレ用手摺装置の第二のロック位置を例示する模式図である。 本実施形態のトイレ用手摺装置を利用して大便器からの立ち上がり動作を例示する模式図である。 本実施形態のトイレ用手摺装置の移動アシスト部を例示する側面図である。 本実施形態のトイレ用手摺装置の指かけ部を例示する側面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要件に対しては、可能な限り同一の符合を付して、重複する説明は省略する。
本発明の一実施形態に係るトイレ用手摺装置について、図1乃至3を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るトイレ用手摺装置が設置されたトイレルームを模式的に示す斜視図である。また、図2は本発明の一実施形態に係るトイレ用手摺装置が設置されたトイレルームを模式的に示す側面図である。また、図3は本発明の一実施形態に係るトイレ用手摺装置が設置されたトイレルームを模式的に示す上面図である。
図1乃至3に示すように、トイレルーム100には、腰掛式の大便器110が設置されており、大便器110の前方に、本実施形態のトイレ用手摺装置1が設けられている。このトイレ用手摺装置1は、使用者1000が把持することができる把持部2と、把持部2の一端側にトイレルーム100の大便器110前方の空間を水平方向に回動可能とする回動軸部3を設けている。さらに、回動軸部3によって水平方向に回動される把持部2をロックするためのロック機構4を備えている。本実施例の一例として、具体的には図3のように、トイレ用手摺装置1の回動軸部3を使用者1000が大便器110に着座した状態の右側のトイレルーム100壁面に設け、回動軸部3を中心にして大便器110の前方のスペースを水平方向に回動させる。
回動軸部3は、使用者1000が大便器110に着座した状態の右側のトイレルーム100壁面に設けられる必要はなく、トイレ用手摺装置1の一端を中心軸として大便器110の前方スペースを水平方向に回動できればよい。従って、大便器110の前方スペースを水平方向に回動できれば、回動軸部3の設置場所は任意に設定できる。
トイレ用手摺装置1の把持部2は、大便器110の前方空間を水平方向に回動可能な構成となっており、ロック機構4によって、水平方向に回動可能な把持部2を所定の位置で回動をロックすることができる。所定の位置の具体例は図3のように、大便器110に着座した状態を保持することができる第一のロック位置5と、大便器へ着座する着座動作や大便器からの立ち上がる立ち上がり動作をサポートする第二のロック位置6である。
図4及び図5を参照して、使用者が大便器110に着座した状態を保持する姿勢保持動作について説明する。図4は、本実施形態のトイレ用手摺装置の第一のロック位置を例示する模式図である。図5は、本実施形態のトイレ用手摺装置を利用して大便器に着座した状態の保持を例示する模式図である。
使用者1000が大便器110に着座している用便時の姿勢は、前傾の姿勢をとることが一般的である。そこで、大便器110に着座した状態を保持する第一のロック位置5を使用者1000が大便器110に着座した状態の脚部上方の位置で回動をロックするように構成する。このような構成とすることで、使用者1000はトイレ用手摺装置1の把持部2によって体重を支えることができるため、大便器110に着座した状態の姿勢保持動作がサポートされ安定した状態で姿勢を保持することができる。
なお、第一のロック位置5は、把持部2が大便器110前端上方から大便器110前方空間側150mmの間にあることが好ましい。
図6を参照して、第二のロック位置について説明する。
図6は、本実施形態のトイレ用手摺装置の第二のロック位置を例示する模式図である。
図6のように第二のロック位置6は、使用者1000が大便器110に着座するためや大便器から立ち上がるために必要な第一のスペース7を確保しつつ、大便器110の左右方向に対して傾斜するようにして第一のロック位置5よりも前方側でロックするように構成する。なお、第二のロック位置6は大便器110の左右方向に対して20度から50度の範囲にあることが好ましい。
さらに、トイレ用手摺装置1の把持部2は、第二のロック位置6において、把持部2と大便器110の左右方向に直交する距離が少なくとも2点以上等しくなるような把持部等距離手段10を備えている。
把持部等距離手段10は、第一のロック位置5において、把持部2を大便器110の左右方向と直交する距離が異なる第一の把持部12と第二の把持部14となるように構成する。さらに、第二の把持部14を第一の把持部12よりも大便器110に近い位置に設けるように構成する。
このように構成することで、把持部2を第二のロック位置6でロックした場合、第二の把持部14と大便器110の左右方向に直交する距離が2点以上等しくすることができる。
具体的に第二のロック位置での立ち上がり動作について図7を参照して説明する。
使用者1000が大便器110から立ち上がる動作として図7(A)のように、大便器110に着座した状態で把持部2を掴む。その後、使用者1000は重心を把持部2の方向に移動させるために、図7(B)のように把持部2に力を加えて重心を把持部2の方向へ移動させる。把持部2の方向へ重心を移動させた使用者1000は立位姿勢を取るために、図7(C)のように把持部2に力を加えて重心を斜め上方に移動させることで、使用者1000は大便器110から立ち上がることができる。
図7(A)のように、第一のスペース7を確保することによって、大便器110から立ち上がる際においても第一のスペース7を有していることから、立ち上がり動作に必要なスペースを確保することができ、安定した状態で立ち上がり動作を行うことができる。また、使用者1000が大便器110に着座する動作時においても、把持部2が回動しすぎて着座動作に必要なスペースがなくなり把持部2に押されるようにして大便器110に倒れ込むことを防止することができる。
また、第一の把持部12と第二の把持部14を構成する把持部等距離手段10を設けることで、大便器110の左右方向に対して斜めの位置でロックされる第二のロック位置6であっても、把持部2と大便器110の左右方向に直交する距離を少なくとも2点以上等しくすることができ、使用者1000の両腕の肘が伸びた状態で把持部2に力を加えることができる。したがって、使用者1000は把持部2に力を加えやすくなり使用者1000の重心がずれて転倒することを防止できる。
図7(B)及び図8を参照して使用者が重心を斜め上方に移動させる動作について説明する。
図7(B)のように重心が前方側に移動した使用者1000は、立位姿勢に近づけるために重心を斜め上方に移動させることが必要となるが、上方への重心移動は腕に大きな負担となる。そのため、使用者1000が重心を斜め上方に移動させる際の動作をアシストする移動アシスト部20を備えた。
移動アシスト部20は、図8に示すように、把持部2の上面40の前方側が前方側上方に傾斜させるように構成した。このような構成とすることで、使用者1000の手首の角度と把持部2の移動アシスト部20とが直角の関係に近づけられ使用者1000が把持部2に前方側斜め下方に加えた力の反発力の全てが斜め上方の力となり、使用者1000の重心移動をアシストすることができ、立ち上がり動作を行い易くなる。
図7(C)と図9を参照して大便器110から立ち上がった状態について説明する。
使用者1000が大便器110から立ち上がった状態の立位姿勢を保持するために、把持部2の上面40と対向する下面41の前方側に指掛け部30を設けた。
指掛け部30は図9を参照して説明する。図9(A)のように、把持部2の下面41の前方側に使用者1000が把持部2を把持した際に指が掛かるような凹形状の指掛け部30を設けた。
図9(A)とは別の形態である図9(B)は、把持部2の下面41の前方側に使用者1000が把持部2を把持した際に指が掛かるように把持部の下面41前方から後方側に向って上方側に傾斜した指掛け部30を設けた。
このように、指掛け部30を設けることで、把持部2を把持する際に指掛け部30に指を掛けることができるため指先に力が入れやすくなり、指先の力と腕全体の力で立位姿勢を保持することができる。したがって立位姿勢を整える状態や、衣服を着る動作時においても重心が移動することを抑制でき、転倒することを防止できる。
以上のような構成とすることで、大便器110に着座した状態の姿勢保持動作をサポートするだけでなく、大便器110への着座動作から大便器110からの立ち上がり動作まで安定してサポートできるトイレ用手摺装置1を提供することができる。
1:トイレ用手摺装置
2:把持部
3:回動軸部
4:ロック機構
5:第一のロック位置
6:第二のロック位置
7:第一のスペース
10:把持部等距離手段
12:第一の把持部
14:第二の把持部
20:移動アシスト部
30:指掛け部
40:上面
41:下面
100:トイレルーム
110:大便器
1000:使用者

Claims (5)

  1. 腰掛式の大便器が設けられたトイレルーム内に取り付けられ、トイレルーム内に入室した車椅子使用者の動作をサポートするトイレ用手摺装置であって、
    使用者が把持する把持部と、
    前記把持部の一端側に設けられ、前記把持部を大便器の前方スペースにおいて水平方向に回動させる回動軸部と、
    前記把持部の回動を所定の位置でロックさせるロック機構と、を備え、
    前記ロック機構は、
    大便器に着座した使用者が着座姿勢を保持するために、大便器に着座した使用者の脚部上方であって、大便器の左右方向と略平行な位置で前記把持部の回動をロックさせる第一のロック位置と、
    大便器への着座動作や大便器からの立ち上がり動作するための第一のスペースが形成されるよう前記第一のロック位置よりも大便器の前方側の位置で前記把持部の回動をロックさせる第二のロック位置と、を有しており、
    前記把持部は、前記第二のロック位置の前記把持部と大便器の左右方向に直交する距離が少なくとも2点以上等しくなるような把持部等距離手段を有したことを特徴とするトイレ用手摺装置。
  2. 前記把持部等距離手段は、前記第一のロック位置において、前記把持部を大便器の左右方向と直交する距離が異なる第一の把持部と第二の把持部となるよう構成し、
    前記第二の把持部は、前記第一の把持部よりも大便器に近い位置となるよう構成したことを特徴とする請求項1記載のトイレ用手摺装置。
  3. 前記把持部は、前記把持部の上面の前方側が前方側上方に傾斜することで使用者が大便器から立ち上がる際の上方への移動をアシストする移動アシスト部を設けたことを特徴とする請求項2記載のトイレ用手摺装置。
  4. 使用者が把持する前記把持部の上面に対向する前方側の下面は、使用者が前記把持部を把持した際に指が掛かるような上面側に凹形状となる指掛け部を設けたことを特徴とする請求項2記載のトイレ用手摺装置。
  5. 使用者が把持する前記把持部の上面に対向する前方側の下面は、使用者が前記把持部を把持した際に指が掛かるよう前記把持部の前方側の前記下面から後方側斜め上方に傾斜した指掛け部を設けたことを特徴とする請求項2記載のトイレ用手摺装置。
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