JP2015159934A - 超音波計測装置及び超音波計測方法 - Google Patents
超音波計測装置及び超音波計測方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015159934A JP2015159934A JP2014036408A JP2014036408A JP2015159934A JP 2015159934 A JP2015159934 A JP 2015159934A JP 2014036408 A JP2014036408 A JP 2014036408A JP 2014036408 A JP2014036408 A JP 2014036408A JP 2015159934 A JP2015159934 A JP 2015159934A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood vessel
- ultrasonic measurement
- ultrasonic
- unit
- wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
- A61B5/08—Detecting, measuring or recording devices for evaluating the respiratory organs
- A61B5/0816—Measuring devices for examining respiratory frequency
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B8/00—Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/02—Measuring pulse or heart rate
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B8/00—Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/08—Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings
- A61B8/0833—Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings involving detecting or locating foreign bodies or organic structures
- A61B8/085—Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings involving detecting or locating foreign bodies or organic structures for locating body or organic structures, e.g. tumours, calculi, blood vessels, nodules
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B8/00—Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/52—Devices using data or image processing specially adapted for diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/5215—Devices using data or image processing specially adapted for diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves involving processing of medical diagnostic data
- A61B8/5223—Devices using data or image processing specially adapted for diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves involving processing of medical diagnostic data for extracting a diagnostic or physiological parameter from medical diagnostic data
-
- G—PHYSICS
- G16—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
- G16H—HEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
- G16H50/00—ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics
- G16H50/30—ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics for calculating health indices; for individual health risk assessment
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
- A61B5/02—Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
- A61B5/021—Measuring pressure in heart or blood vessels
- A61B5/02141—Details of apparatus construction, e.g. pump units or housings therefor, cuff pressurising systems, arrangements of fluid conduits or circuits
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B8/00—Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/44—Constructional features of the ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic device
- A61B8/4416—Constructional features of the ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic device related to combined acquisition of different diagnostic modalities, e.g. combination of ultrasound and X-ray acquisitions
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B8/00—Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/48—Diagnostic techniques
- A61B8/485—Diagnostic techniques involving measuring strain or elastic properties
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B8/00—Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/58—Testing, adjusting or calibrating the diagnostic device
Abstract
【課題】被検者の呼吸回数を正しく検出する新たな手法の提案。【解決手段】超音波計測装置1において、超音波センサー4は、血管に向けて超音波を送信し、反射波を受信する。そして、本体装置5の処理部57において、超音波計測制御部58、呼吸変動成分分離部571、及び呼吸数算出部575は、反射波の受信信号を用いて血管壁の生体表面からの深さ方向の変位を解析し、当該解析結果を用いて単位時間当たりの呼吸回数を検出する。単位時間は例えば1分でもよいし、1秒でもよい。【選択図】図6
Description
本発明は、被検者の呼吸回数を検出する超音波計測装置等に関する。
被検者の呼吸回数を検出する手法の1つとして、例えば、被検者から採取される脈波信号に基づいて被検者の呼吸状態を把握する技術が知られている(特許文献1を参照)。この特許文献1では、光学式の脈波センサーを用いて被検者に光を照射し、血液の流動による受光量の変化を検出することによって呼吸状態を把握している。
ところで、血管は、呼吸に伴い周辺の器官や筋肉が動くことによって拡張/収縮を繰り返しており、この呼吸に伴う血管の拡張/収縮の周期がわかれば単位時間当たりの呼吸回数を知ることができる。
本発明は、上記に鑑み、被検者の呼吸回数を正しく検出することができる新しい手法を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み、被検者の呼吸回数を正しく検出することができる新しい手法を提案することを目的とする。
以上の課題を解決するための第1の発明は、血管に向けて超音波を送信し、反射波を受信する送受信部と、前記反射波の受信信号を用いて血管壁の生体表面からの深さ方向の変位を解析し、当該解析結果を用いて単位時間当たりの呼吸回数を検出する検出部と、を備えた超音波計測装置である。
また、別形態として、血管に向けて超音波を送信し、反射波を受信することと、前記反射波の受信信号を用いて血管壁の生体表面からの深さ方向の変位を解析し、当該解析結果を用いて単位時間当たりの呼吸回数を検出することと、を含む超音波計測方法を構成することとしてもよい。
第1の発明及び別形態によれば、血管壁の生体表面からの深さ方向の変位を解析し、単位時間当たりの呼吸数を算出することができる。
第2の発明は、前記検出部は、前記血管壁の深さ方向の変位を周波数解析し、呼吸変動成分の周波数を特定することによって前記呼吸回数を検出する、第1の発明の超音波計測装置である。
第2の発明によれば、血管壁の深さ方向の変位を周波数解析して呼吸変動成分の周波数を特定し、呼吸回数を算出することができる。
第3の発明は、前記検出部は、心拍数を算出する心拍数算出部を有し、前記周波数解析結果から前記心拍数に対応する周波数を除外し、前記呼吸変動成分の周波数を特定する、第2の発明の超音波計測装置である。
第3の発明によれば、周波数解析結果から心拍数を除外した上で呼吸変動成分の周波数を特定することができる。
第4の発明は、前記検出部は、血管前壁及び血管後壁の何れか一方の深さ方向の変位に基づいて前記呼吸回数を検出する、第1〜第3の何れかの発明の超音波計測装置である。
第4の発明によれば、血管前壁及び血管後壁の何れか一方の深さ方向の変位を解析し、呼吸回数を検出することができる。
第5の発明は、前記検出部は、前記血管壁における受信信号強度の時間変化に基づいて前記呼吸回数を検出する、第1の発明の超音波計測装置である。
第5の発明によれば、血管壁における受信信号強度の時間変化から呼吸回数を検出することができる。
第6の発明は、前記検出部は、血管前壁の深さ方向の変位と血管後壁の深さ方向の変位とによって定まる血管径の時間変化に基づいて前記呼吸回数を検出する、第1の発明の超音波計測装置である。
第6の発明によれば、血管径の時間変化から呼吸回数を検出することができる。
第7の発明は、前記検出部は、前記血管径の時間変化から拡張期血管径及び収縮期血管径の何れか一方の時間変化を表す血管径変動を周波数解析して前記呼吸回数を検出する、第6の発明の超音波計測装置である。
第7の発明によれば、拡張期血管径及び収縮期血管径の何れか一方の時間変化を表す血管径変動を抽出して周波数解析し、呼吸回数を検出することができる。
第8の発明は、前記血管は動脈である、第1〜第7の何れかの発明の超音波計測装置である。
第8の発明によれば、動脈の血管を対象に深さ方向の変位を解析し、呼吸回数を検出することができる。
以下、図面を参照して、本発明の超音波計測装置及び超音波計測方法を実施するための一形態について説明する。なお、以下説明する実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本発明が適用可能な形態は、以下の実施形態に限定されるものでもない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付す。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態における超音波計測装置1の全体構成例を示す図である。第1実施形態の超音波計測装置1は、計測対象血管(例えば頸動脈)の血管壁変動に基づいて被検者7の呼吸数を検出するものであり、図1に示すように、超音波プローブ3と、本体装置5とを備える。超音波プローブ3は、超音波の反射波を計測するためのものであり、例えば、複数の超音波振動子が2次元配列された送受信部としての超音波センサー4を有している。本体装置5は、超音波プローブ3を用いた超音波計測を行って血管壁変動を取得し、被検者7の呼吸数を算出(推定)する。なお、呼吸数とは1分間当たりの呼吸回数として説明するが、単位時間当たりの呼吸回数であればよく、1分間当たりの呼吸回数に限定されるものではない。
図1は、第1実施形態における超音波計測装置1の全体構成例を示す図である。第1実施形態の超音波計測装置1は、計測対象血管(例えば頸動脈)の血管壁変動に基づいて被検者7の呼吸数を検出するものであり、図1に示すように、超音波プローブ3と、本体装置5とを備える。超音波プローブ3は、超音波の反射波を計測するためのものであり、例えば、複数の超音波振動子が2次元配列された送受信部としての超音波センサー4を有している。本体装置5は、超音波プローブ3を用いた超音波計測を行って血管壁変動を取得し、被検者7の呼吸数を算出(推定)する。なお、呼吸数とは1分間当たりの呼吸回数として説明するが、単位時間当たりの呼吸回数であればよく、1分間当たりの呼吸回数に限定されるものではない。
[原理]
図2は、血管壁変動の取得原理を説明する図であり、(1)は血管9の長軸(血管9の走行方向)断面を模式的に示し、(2)は血管9の短軸断面(血管9の走行方向に対して垂直な面)を模式的に示している。図2において、血管9の血管長軸方向をY方向、生体表面からの深さ方向をZ方向、Y方向及びZ方向に直交する血管9の血管短軸方向をX方向と表記する。
図2は、血管壁変動の取得原理を説明する図であり、(1)は血管9の長軸(血管9の走行方向)断面を模式的に示し、(2)は血管9の短軸断面(血管9の走行方向に対して垂直な面)を模式的に示している。図2において、血管9の血管長軸方向をY方向、生体表面からの深さ方向をZ方向、Y方向及びZ方向に直交する血管9の血管短軸方向をX方向と表記する。
超音波計測に際しては、超音波センサー4は、超音波プローブ3を例えば被検者7の生体表面(ここでは頸部の皮膚面)に貼付することによって、血管(例えば頸動脈)9の直上に位置決めされる。そして、超音波センサー4は、図2(1)中に破線矢印で示すように、数MHz〜数十MHzの超音波のパルス信号あるいはバースト信号を血管9に向けて送信し、血管9の血管前壁91からの反射波及び血管後壁93からの反射波を含む反射波を受信する。一方、本体装置5は、超音波センサー4によって受信した反射波の受信信号を増幅・信号処理することにより、被検者7の生体内構造に係る反射波データを生成する。この超音波計測は、所定の計測周期(例えば、1秒当たり300フレームから500フレームのフレームレート)で繰り返し実行される。
反射波データには、いわゆるAモード、Bモード、Mモード、カラードップラーモードの各モードの画像が含まれる。Aモードは、第1軸を所定の生体表面位置からの深さ方向(Z方向)の距離とし、第2軸を反射波の受信信号強度として、反射波の振幅(Aモード像)を表示するモードである。また、Bモードは、生体表面位置を走査させながら得た反射波振幅(Aモード像)を輝度値に変換することで可視化した生体内構造の二次元画像(Bモード像)を表示するモードである。
血管9は、心臓の拍動により概ね等方的に拡張/収縮を繰り返す。超音波は媒質界面で大きく反射する特性があるため、血管壁での反射信号が強く現れるが、超音波の送信方向と直交する面ほど強い反射波を受信できる。反対に、超音波の送信方向と平行に近い面ほど反射波を受信し難くなる。そのため、超音波計測では、血管9の中心直上の血管前壁91及び中心直下の血管後壁93からの反射波は強く検出されるが、血管横壁95からの反射波は弱くなる。したがって、反射波データには、血管前壁91及び血管後壁93に係る強い反射波が現れることになる。
ここで、本体装置5は、対象とする反射波データ(例えばAモード像)に関心領域(トラッキングポイント)を設定することで、異なるフレーム間で関心領域を追跡し変位を算出する、いわゆる「トラッキング」を行うことができる。
第1実施形態では、血管の断面形状である円形を検出するパターンマッチング等の手法を用いて血管短軸断面(XZ平面)のBモード像から血管9を検出し、血管9の中心付近を通る走査線(図2(2)中に一点鎖線で示すラインL1)上の反射波振幅に相当するAモード像を対象に選ぶ。そして、選んだAモード像において血管前壁91に関心領域を設定してトラッキングを行い、拍動や呼吸に伴う血管前壁91の生体表面からの深さ方向の変位を算出することで血管壁変動波形を取得する。なお、血管前壁91と併せて血管後壁93にも関心領域を設定してトラッキングを行い、血管後壁93の生体表面からの深さ方向の変位を算出すれば、フレーム毎に血管径Dを算出することができる。
図3は、血管壁変動波形の一例を示す図である。血管9は、上記した心臓の拍動に伴い拡張/収縮を繰り返す他、呼吸に伴って周辺の器官や筋肉が動くことによっても拡張/収縮する。そして、通常1回呼吸する間に心臓は複数回拍動することから、血管壁変動波形には、短い周期T21で拍動に伴う変動(拍動変動)が現れるとともに、周期T21よりも長い周期T23で呼吸に伴う変動(呼吸変動)が現れる。
そこで、血管壁変動波形をFFT(Fast Fourier Transform)処理して周波数解析し、呼吸変動成分を分離する。図4は、図3の血管壁変動波形のFFT処理結果を示す図である。FFT処理の結果、複数の周波数スペクトルのピークが得られる。図4では、例えば、一点鎖線で囲って示すピークP31が呼吸変動成分に対応し、二点鎖線で囲って示すピークP35が拍動変動成分に対応している。
拍動変動成分に対応するピークP35については、血管壁変動波形を微分し、拍動の周波数(心拍数)を算出することによって特定することができる。図5は、図3の血管壁変動波形の微分波形を示す図である。図5に示す微分波形のピーク間の時間T41が拍動変動の周期(図3の周期T21)に相当する。したがって、例えば、各ピーク間の時間T41の平均値を拍動変動の周期として求め、その周波数を算出することによって、図4のFFT処理結果において拍動変動成分に対応するピークがどれなのか(ここではピークP35)を特定することができる。
このようにして拍動変動成分に対応するピークP35を特定したならば、特定したピークP35を除外した上で、残ったピークの中からその周波数が基本波及びその整数倍波(2倍波,3倍波,・・・)の関係となっているピーク、図4では、ピークP31,P32,P33を選出する。そして、基本波のピークP31の周波数を呼吸変動成分の周波数(呼吸周波数)として特定することで、呼吸変動成分を分離することができる。その後は、特定した呼吸周波数から呼吸数を算出する。
[機能構成]
図6は、超音波計測装置1の主要な機能構成例を示すブロック図である。図6に示すように、超音波計測装置1の本体装置5は、操作部51と、表示部53と、通信部55と、処理部57と、記憶部59とを備え、この本体装置5が超音波センサー4と接続されて構成される。
図6は、超音波計測装置1の主要な機能構成例を示すブロック図である。図6に示すように、超音波計測装置1の本体装置5は、操作部51と、表示部53と、通信部55と、処理部57と、記憶部59とを備え、この本体装置5が超音波センサー4と接続されて構成される。
操作部51は、ボタンスイッチやレバースイッチ、ダイヤルスイッチ等の各種スイッチ、タッチパネル、トラックパッド、マウス等の入力装置によって実現されるものであり、操作入力に応じた操作信号を処理部57に出力する。
表示部53は、LCD(Liquid Crystal Display)やELディスプレイ(Electroluminescence display)等の表示装置によって実現されるものであり、処理部57から入力される表示信号をもとに各種画面を表示する。この表示部53には、検出した被検者7の呼吸数等が表示される。例えば、操作部51に対するモードの切替操作に応じて、現在の呼吸数表示画面や、過去のロギングデータに基づき呼吸数変化をグラフ化した呼吸数変化表示画面等として表示されるようになっている。
通信部55は、処理部57の制御のもと、外部との間でデータを送受するための通信装置である。この通信部55の通信方式としては、所定の通信規格に準拠したケーブルを介して有線接続する形式や、クレイドルなどと呼ばれる充電器と兼用の中間装置を介して接続する形式、無線通信を利用して無線接続する形式等、種々の方式を適用可能である。
処理部57は、超音波計測装置1の各部を統括的に制御する制御装置及び演算装置であり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphic Processing Unit)等のマイクロプロセッサーや、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、IC(Integrated Circuit)メモリー等で実現される。この処理部57は、超音波計測制御部58と、呼吸変動成分分離部571と、呼吸数算出部575とを備え、検出部として機能する。なお、処理部57を構成する各部は、電子回路などのハードウェアで構成することとしてもよい。
超音波計測制御部58は、超音波センサー4とともに超音波計測部2を構成し、この超音波計測部2によって超音波計測が実現される。この超音波計測制御部58は、公知技術により実現できる。例えば、超音波計測制御部58は、駆動制御部581と、送受信制御部583と、受信合成部585と、トラッキング部587とを含み、血管9に向けた超音波の送信及び反射波の受信を制御する。
駆動制御部581は、超音波センサー4からの超音波パルスの送信タイミングを制御し、送信制御信号を送受信制御部583に出力する。
送受信制御部583は、駆動制御部581からの送信制御信号に従ってパルス電圧を発生させて超音波センサー4に出力する。その際、送信遅延処理を行って各超音波振動子へのパルス電圧の出力タイミングの調整を行う。また、送受信制御部583は、超音波センサー4から入力された反射波信号の増幅やフィルター処理を行い、処理結果を受信合成部585に出力する。
受信合成部585は、必要に応じて遅延処理等を行っていわゆる受信信号のフォーカスに係る処理等を実行し、反射波データを生成する。
トラッキング部587は、「トラッキング」に係る処理を行う機能部であり、反射波データに基づいて関心領域の位置を超音波計測のフレーム間で追跡する。例えば、Bモード像から血管9の位置を検出し、血管前壁91に関心領域を設定するための処理、関心領域を異なるフレーム間で追跡するための処理、関心領域の変位を算出する処理等を行う。公知の位相差トラッキングやエコートラッキング等の機能が実現される。
呼吸変動成分分離部571は、トラッキング部587が追跡した関心領域(血管前壁91)の時間変化を表す血管壁変動波形から呼吸周波数を特定し、呼吸変動成分を分離する。この呼吸変動成分分離部571は、血管壁変動波形に基づいて拍動周波数(心拍数)を算出する心拍数算出部572を有する。なお、心拍数算出部572は、外部から被検者7の心拍を表す信号或いは心拍数を示す信号を入力することで心拍数を取得することしてもよい。
呼吸数算出部575は、呼吸周波数に従って被検者7の単位時間(例えば1分)当たりの呼吸回数を呼吸数として算出する。なお、単位時間は、1分に限らず1秒としてもよい。
記憶部59は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等の各種IC(Integrated Circuit)メモリーやハードディスク等の記憶媒体により実現されるものである。記憶部59には、超音波計測装置1を動作させ、この超音波計測装置1が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、このプログラムの実行中に使用されるデータ等が事前に記憶され、或いは処理の都度一時的に記憶される。
また、記憶部59には、処理部57を超音波計測制御部58、呼吸変動成分分離部571、及び呼吸数算出部575として機能させ、呼吸数検出処理(図7を参照)を行うための第1呼吸数検出プログラム591と、反射波データ593と、トラッキングデータ595と、呼吸数データ597とが記憶される。
反射波データ593は、フレーム毎に繰り返される超音波計測で得た反射波データを記憶する。この反射波データ593は、トラッキングの対象に選ばれて関心領域が設定されるフレーム毎のAモード像のデータを含む。
トラッキングデータ595は、トラッキング部587によるトラッキング結果のデータであり、関心領域とされて追跡されたフレーム毎の血管前壁91の変位のデータが含まれる。
呼吸数データ597は、呼吸数算出部575によって所定の算出対象時間(例えば、10秒であってもよいし30秒であってもよい。)毎に随時算出される呼吸数を記憶する。
[処理の流れ]
図7は、呼吸数検出処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ここで説明する処理は、処理部57が記憶部59から第1呼吸数検出プログラム591を読み出して実行することで実現できる。この呼吸数検出処理は、超音波プローブ3が被検者7の頸部に貼付され、所定の計測開始操作が入力されると開始される。
図7は、呼吸数検出処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ここで説明する処理は、処理部57が記憶部59から第1呼吸数検出プログラム591を読み出して実行することで実現できる。この呼吸数検出処理は、超音波プローブ3が被検者7の頸部に貼付され、所定の計測開始操作が入力されると開始される。
第1実施形態の呼吸数検出処理では、先ず、超音波計測制御部58が超音波計測を開始することによって、受信合成部585による反射波データの取得を開始するとともに(ステップS1)、トラッキング部587によるトラッキングを開始する(ステップS3)。その後、初回のみ、算出対象時間の間待機し、算出対象時間分のデータを収集する(ステップS5:No)。
算出対象時間が経過し、算出対象時間分のデータを収集したならば(ステップS5:YES)、呼吸変動成分分離部571が、トラッキングデータ595から直近の算出対象時間分のトラッキング結果を読み出して血管壁変動波形を取得し(ステップS7)、取得した血管壁変動波形をFFT処理する(ステップS9)。また、心拍数算出部572が、ステップS7で取得した血管壁変動波形を微分し、微分波形のピーク間の時間から拍動周波数(心拍数)を算出する(ステップS11)。
続いて、呼吸変動成分分離部571が、FFT処理結果から拍動周波数のピークを除外した上で、上記した要領で選出した基本波のピークの周波数を呼吸周波数として特定する(ステップS13)。
そして、呼吸数算出部575が、呼吸周波数に従って1分当たりの呼吸回数を呼吸数[回/分]として算出する(ステップS15)。算出した呼吸数は、呼吸数データ597として記憶部59に記憶され、適宜のタイミングで表示部53に表示制御される。その後は、超音波計測を終了するまでの間(ステップS17:No)、ステップS7に戻って上記した処理を繰り返す。
以上説明したように、第1実施形態によれば、例えば血管前壁91に関心領域を設定してトラッキングを行い、血管前壁91の生体表面からの深さ方向の変位を算出して血管壁変動波形を取得することができる。そして、この血管壁変動波形を周波数解析し、拍動周波数のピークを除外した上で呼吸周波数を特定し、呼吸数を算出することができる。したがって、被検者7の呼吸回数を正しく検出することができる新しい手法を実現することができる。
なお、第1実施形態では、血管前壁91に関心領域を設定してトラッキングを行い、血管壁変動波形を取得することとした。これに対し、血管後壁93に関心領域を設定し、トラッキングを行うことで血管壁変動波形を取得することとしてもよい。
ところで、血管壁は、拍動や呼吸に伴い血管9が拡張/収縮することで血管短軸方向(X方向)にも変位する。そして、図2を参照して上記したように、超音波計測では、血管9の血管前壁91及び血管後壁93からの反射波は強く検出されが、血管横壁95からの反射波は弱くなる。したがって、ある特定の走査線(例えば図2の走査線L5)上での血管横壁95からの反射波に着目すると、その受信信号強度は、血管9の拡張時よりも収縮時の方が小さくなる。拡張時と比べ、収縮時において血管横壁95の壁面が超音波の送信方向と平行に近づき、血管横壁95からの反射波が弱くなるためである。そこで、血管横壁95からの反射波の受信信号強度の時間変化に基づいて被検者7の呼吸数を検出することとしてもよい。
本変形例では、血管横壁95を通る走査線のAモード像を対象に選ぶ。そして、選んだAモード像の血管横壁95に関心領域を設定してトラッキングを行い、各フレームでの関心領域における受信信号強度の時間変化を信号強度変動波形として取得する。
図8は、信号強度変動波形の一例を示す図である。この信号強度変動波形は、細かな拍動変動を繰り返しながら全体として呼吸の周期を描く。したがって、各周期の最小値間の時間T6の平均値を呼吸の周期として求めれば、呼吸数を算出することができる。なお、各周期の最大値間の時間の平均値を呼吸の周期として求めることとしてもよい。
図9は、本変形例における呼吸数検出処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、第1実施形態と同様の処理工程には、同一の符号を付している。
本変形例の呼吸数検出処理では、初回の算出対象時間分のデータを収集した後(ステップS5:YES)、トラッキングデータ595から直近の算出対象時間分のトラッキング結果を読み出して用い、信号強度変動波形を取得する(ステップS201)。例えば、算出対象時間分のトラッキング結果に従ってトラッキングの対象としたAモード像の関心領域内の受信信号強度を反射波データ593から読み出す。そして、読み出した関心領域内の受信信号強度の平均値をフレーム毎に算出し、算出した平均値の時間変化を信号強度変動波形として取得する。
信号強度変動波形を取得したならば、信号強度変動波形が描く各周期の最小値間の時間から呼吸の周期を求め、呼吸数を算出する(ステップS203)。その後、ステップS17に移行する。
本変形例によれば、例えば血管横壁95に関心領域を設定してトラッキングを行い、血管横壁95の生体表面からの深さ方向の変位に従って各フレームでの血管横壁95からの反射波の受信信号強度の時間変化を信号強度変動波形として取得することができる。そして、この信号強度変動波形から呼吸の周期を求め、呼吸数を算出することができる。したがって、被検者7の呼吸回数を正しく検出することができる新たな手法を実現することができる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態では、拍動や呼吸に伴う血管径の時間変化に基づいて被検者7の呼吸数を検出する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。
第2実施形態では、拍動や呼吸に伴う血管径の時間変化に基づいて被検者7の呼吸数を検出する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。
[原理]
先ず、血管前壁91及び血管後壁93の両方に関心領域を設定してトラッキングを行う。そして、図2を参照して上記した要領でフレーム毎に血管径Dを算出し、血管径Dの時間変化を表す血管径変動波形を取得する。
先ず、血管前壁91及び血管後壁93の両方に関心領域を設定してトラッキングを行う。そして、図2を参照して上記した要領でフレーム毎に血管径Dを算出し、血管径Dの時間変化を表す血管径変動波形を取得する。
図10は、血管径変動波形の一例を示す図である。図10に示すように、血管径は、1回の拍動(1心拍)毎に繰り返される心臓の拡張と収縮とによって大きく変動し、収縮期で大きく、拡張期で小さくなる。したがって、拡張期及び収縮期の何れか一方の血管径のみを抽出すれば、血管径変動波形から拍動変動成分を除去し、呼吸変動成分を分離することができる。
そこで、例えば、拡張期の血管径のみを抽出(サンプリング)することによって、図10中に一点鎖線で示す拡張期血管径の時間変化を表す拡張期血管径変動波形L71を生成する。このとき、サンプリングした各拡張期血管径のサンプリング時間は等間隔とは限らないため、等間隔のデータにリサンプリングする処理を適宜行うとよい。また、包絡線検波に係る技術を適用して拡張期血管径変動波形L71を生成することとしてもよい。なお、図10中に二点鎖線で示すように、収縮期の血管径のみを抽出して収縮期血管径の時間変化を表す収縮期血管径変動波形L73を生成するようにしてもよく、以降の処理を同様に行うことで呼吸変動成分を分離することができる。
拡張期血管径変動波形を生成したならば、生成した拡張期血管径変動波形をFFT処理して周波数解析し、呼吸変動成分を分離する。図11は、図10中に一点鎖線で示した拡張期血管径変動波形L71のFFT処理結果を示す図である。このFFT処理結果から、図11中に破線で囲って示す最も高いスペクトルのピークP8の周波数を呼吸周波数として特定することで、呼吸変動成分を分離することができる。その後は、特定した呼吸周波数から呼吸数[回/分]を算出する。図示の例では、ピークP8の周波数は0.39[Hz]であり、呼吸数は、0.39×60=18[回/分]として算出できる。
[機能構成]
図12は、第2実施形態における超音波計測装置1aの主要な機能構成例を示すブロック図である。図12に示すように、超音波計測装置1aの本体装置5aは、操作部51と、表示部53と、通信部55と、処理部57aと、記憶部59aとを備える。この本体装置5aが超音波センサー4と接続されて超音波計測装置1aが構成される。
図12は、第2実施形態における超音波計測装置1aの主要な機能構成例を示すブロック図である。図12に示すように、超音波計測装置1aの本体装置5aは、操作部51と、表示部53と、通信部55と、処理部57aと、記憶部59aとを備える。この本体装置5aが超音波センサー4と接続されて超音波計測装置1aが構成される。
第2実施形態では、処理部57aは、超音波計測制御部58aと、血管径算出部577aと、呼吸変動成分分離部571aと、呼吸数算出部575とを備える。
超音波計測制御部58aにおいて、トラッキング部587aは、対象のAモード像の血管前壁91及び血管後壁93に関心領域を設定し、各関心領域を異なるフレーム間で追跡して関心領域毎の変位を算出する。
血管径算出部577aは、トラッキング部587aが関心領域を追跡することで得た血管前壁91の変位と血管後壁93の変位とからフレーム毎に血管径を算出する。
呼吸変動成分分離部571aは、血管径算出部577aがフレーム毎に算出した血管径の時間変化を表す血管径変動波形を生成し、この血管径変動波形から呼吸周波数を特定することによって呼吸変動成分を分離する。この呼吸変動成分分離部571aは、血管径変動波形から拡張期血管径変動波形を生成することによって拍動変動成分を除去する拍動変動成分除去部573aを有する。
また、記憶部59aには、処理部57aを超音波計測制御部58a、血管径算出部577a、呼吸変動成分分離部571a、及び呼吸数算出部575として機能させ、呼吸数検出処理(図13を参照)を行うための第2呼吸数検出プログラム592aと、反射波データ593と、トラッキングデータ595aと、血管径データ599aと、呼吸数データ597とが記憶される。
トラッキングデータ595aは、関心領域とされて追跡されたフレーム毎の血管前壁91の変位及び血管後壁93の変位を記憶する。血管径データ599aは、血管径算出部577aによってフレーム毎に算出された血管径を記憶する。
[処理の流れ]
図13は、呼吸数検出処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ここで説明する処理は、処理部57aが記憶部59aから第2呼吸数検出プログラム592aを読み出して実行することで実現できる。
図13は、呼吸数検出処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、ここで説明する処理は、処理部57aが記憶部59aから第2呼吸数検出プログラム592aを読み出して実行することで実現できる。
第2実施形態の呼吸数検出処理では、ステップS1で反射波データの取得を開始し、ステップS3でトラッキングを開始した後、血管径算出部577aによる血管径の算出を開始する(ステップS301)。その後、初回のみ算出対象時間の間待機して算出対象時間分のデータを収集する(ステップS5:No)。
算出対象時間が経過し、算出対象時間分のデータを収集したならば(ステップS5:YES)、呼吸変動成分分離部571aが、血管径データ599aから直近の算出対象時間分の血管径を読み出して血管径変動波形を生成する(ステップS303)。
続いて、拍動変動成分除去部573aが、ステップS303で生成した血管径変動波形から拡張期の血管径のみをサンプリングし、拡張期血管径変動波形を生成することによって拍動変動成分を除去する(ステップS305)。
そして、呼吸変動成分分離部571aが、拡張期血管径変動波形をFFT処理し(ステップS307)、FFT処理結果から最も高いスペクトルのピークの周波数を呼吸周波数として特定する(ステップS309)。その後、ステップS15に移行する。
以上説明したように、第2実施形態によれば、血管前壁91及び血管後壁93の両方に関心領域を設定してトラッキングを行い、血管前壁91と血管後壁93とによって定まる血管径の時間変化を表す血管径変動波形を取得することができる。そして、この血管径変動波形から拡張期血管径のみを抽出することで拍動変動成分を除去した拡張期血管径変動波形を生成し、この拡張期血管径変動波形から呼吸周波数を特定して呼吸数を算出することができる。したがって、被検者7の呼吸回数を正しく検出することができる。
なお、上記した各実施形態では、計測対象血管として頸動脈を例示したが、別の血管を対象としてもよい。ただし、静脈と比べて拍動や呼吸に伴う変動が大きい動脈を対象とするのが好ましい。
また、超音波を利用して非加圧で血圧を計測する機能を、上記した各実施形態で説明した超音波計測装置に組み込んで血圧の計測と同時に呼吸数を検出するようにしてもよい。呼吸は、血圧変動に影響を与えることが知られている。一方で、血管径と血圧とは、ある非線形な相関特性で結び付けることが可能である。
図14は、本変形例における超音波計測装置100bの全体構成例を示す図である。本変形例の超音波計測装置100bは、加圧血圧計と一体的に構成されており、図14に示すように、超音波プローブ3と、カフ6bと、本体装置5bとを備える。
本体装置5bは、上記した各実施形態で説明した本体装置の構成に加え、計測対象血管(例えば頸動脈管)の血管径に基づき血圧を算出(推定)するために必要な構成を備えている。
ここで、上記した血管径と血圧との相関特性は、血管に掛かる圧力と、各血圧時における血管径とから、次式(1)に示す相関式で表すことができる。次式(1)において、「Ps」は収縮期血圧(最高血圧)であり、「Pd」は拡張期血圧(最低血圧)である。「Ds」は収縮期血圧のときの血管径である収縮期血管径であり、「Dd」は拡張期血圧のときの血管径である拡張期血管径である。また、「β」はスティフネスパラメーターと呼ばれる血管弾性指標値である。
P=Pd・exp[β(D/Dd−1)] ・・・(1)
ただし、β=ln(Ps/Pd)/(Ds/Dd−1) ・・・(2)
P=Pd・exp[β(D/Dd−1)] ・・・(1)
ただし、β=ln(Ps/Pd)/(Ds/Dd−1) ・・・(2)
ただし、上記式(1)の相関式を用いて血管径から血圧を算出するにあたっては、血管径とは別に、校正用に血圧を計測する必要がある。カフ6bは、この校正時の血圧計測のための加圧用カフであり、超音波計測装置100bは、校正時にカフ6bを用いた加圧血圧計測を行う。図14では、被検者7の上腕部に巻き付けて上腕動脈の血圧を計測するタイプのものを図示している。このカフ6bは、超音波計測装置100bを校正した後は被検者7から取り外され、以降は超音波プローブ3が単体で用いられて被検者7の血圧が非加圧で計測される。
1,1a 超音波計測装置、2 超音波計測部、3 超音波プローブ、4 超音波センサー、5,5a,5b 本体装置、51 操作部、53 表示部、55 通信部、57,57a 処理部、58,58a 超音波計測制御部、581 駆動制御部、583 送受信制御部、585 受信合成部、587,587a トラッキング部、571,571a 呼吸変動成分分離部、572 心拍数算出部、573a 拍動変動成分除去部、575 呼吸数算出部、577a 血管径算出部、59,59a 記憶部、591 第1呼吸数検出プログラム、592a 第2呼吸数検出プログラム、593 反射波データ、595,595a トラッキングデータ、597 呼吸数データ、599a 血管径データ、7 被検者
Claims (9)
- 血管に向けて超音波を送信し、反射波を受信する送受信部と、
前記反射波の受信信号を用いて血管壁の生体表面からの深さ方向の変位を解析し、当該解析結果を用いて単位時間当たりの呼吸回数を検出する検出部と、
を備えた超音波計測装置。 - 前記検出部は、前記血管壁の深さ方向の変位を周波数解析し、呼吸変動成分の周波数を特定することによって前記呼吸回数を検出する、
請求項1に記載の超音波計測装置。 - 前記検出部は、心拍数を算出する心拍数算出部を有し、前記周波数解析結果から前記心拍数に対応する周波数を除外し、前記呼吸変動成分の周波数を特定する、
請求項2に記載の超音波計測装置。 - 前記検出部は、血管前壁及び血管後壁の何れか一方の深さ方向の変位に基づいて前記呼吸回数を検出する、
請求項1〜3の何れか一項に記載の超音波計測装置。 - 前記検出部は、前記血管壁における受信信号強度の時間変化に基づいて前記呼吸回数を検出する、
請求項1に記載の超音波計測装置。 - 前記検出部は、血管前壁の深さ方向の変位と血管後壁の深さ方向の変位とによって定まる血管径の時間変化に基づいて前記呼吸回数を検出する、
請求項1に記載の超音波計測装置。 - 前記検出部は、前記血管径の時間変化から拡張期血管径及び収縮期血管径の何れか一方の時間変化を表す血管径変動を周波数解析して前記呼吸回数を検出する、
請求項6に記載の超音波計測装置。 - 前記血管は動脈である、
請求項1〜7の何れか一項に記載の超音波計測装置。 - 血管に向けて超音波を送信し、反射波を受信することと、
前記反射波の受信信号を用いて血管壁の生体表面からの深さ方向の変位を解析し、当該解析結果を用いて単位時間当たりの呼吸回数を検出することと、
を含む超音波計測方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014036408A JP2015159934A (ja) | 2014-02-27 | 2014-02-27 | 超音波計測装置及び超音波計測方法 |
US14/620,623 US20150238169A1 (en) | 2014-02-27 | 2015-02-12 | Ultrasonic measurement apparatus and ultrasonic measurement method |
CN201510084797.2A CN104873224A (zh) | 2014-02-27 | 2015-02-16 | 超声波测量装置以及超声波测量方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014036408A JP2015159934A (ja) | 2014-02-27 | 2014-02-27 | 超音波計測装置及び超音波計測方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015159934A true JP2015159934A (ja) | 2015-09-07 |
Family
ID=53881107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014036408A Pending JP2015159934A (ja) | 2014-02-27 | 2014-02-27 | 超音波計測装置及び超音波計測方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20150238169A1 (ja) |
JP (1) | JP2015159934A (ja) |
CN (1) | CN104873224A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018102736A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | Ami株式会社 | 生体モニタリング装置 |
JP2018130227A (ja) * | 2017-02-14 | 2018-08-23 | 株式会社アクトメディカルサービス | 血管脈波測定システム |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107920800B (zh) * | 2015-09-08 | 2021-06-08 | 学校法人久留米大学 | 无创动静脉压测量装置及使用该测量装置的动静脉压测量方法 |
GB201519985D0 (en) * | 2015-11-12 | 2015-12-30 | Respinor As | Ultrasonic method and apparatus for respiration monitoring |
EP3508132A1 (en) * | 2018-01-04 | 2019-07-10 | Koninklijke Philips N.V. | Ultrasound system and method for correcting motion-induced misalignment in image fusion |
CN110493459B (zh) * | 2019-07-31 | 2021-03-12 | Oppo广东移动通信有限公司 | 屏幕状态控制方法、装置、移动终端以及存储介质 |
US20220019313A1 (en) * | 2020-07-17 | 2022-01-20 | Shenzhen GOODIX Technology Co., Ltd. | Under-display ultrasound blood dynamic performance sensing |
CN113812977B (zh) * | 2021-08-13 | 2023-08-25 | 安徽理工大学 | 超声波血压计 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4086916A (en) * | 1975-09-19 | 1978-05-02 | Joseph J. Cayre | Cardiac monitor wristwatch |
US20110208060A1 (en) * | 2010-02-24 | 2011-08-25 | Haase Wayne C | Non-contact Biometric Monitor |
-
2014
- 2014-02-27 JP JP2014036408A patent/JP2015159934A/ja active Pending
-
2015
- 2015-02-12 US US14/620,623 patent/US20150238169A1/en not_active Abandoned
- 2015-02-16 CN CN201510084797.2A patent/CN104873224A/zh active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018102736A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | Ami株式会社 | 生体モニタリング装置 |
WO2018124173A1 (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | Ami株式会社 | 生体モニタリング装置 |
JP2018130227A (ja) * | 2017-02-14 | 2018-08-23 | 株式会社アクトメディカルサービス | 血管脈波測定システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20150238169A1 (en) | 2015-08-27 |
CN104873224A (zh) | 2015-09-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2015159934A (ja) | 超音波計測装置及び超音波計測方法 | |
JP6582199B2 (ja) | 血圧計測装置及び血圧計測方法 | |
JP4864547B2 (ja) | 超音波診断装置およびその制御処理プログラム | |
US9179889B2 (en) | Ultrasonic diagnostic device, and method for measuring initma-media complex thickness | |
JP4667394B2 (ja) | 超音波診断装置 | |
JP4189405B2 (ja) | 超音波診断装置 | |
JP5161954B2 (ja) | 超音波診断装置 | |
WO2007001352A9 (en) | Ultrasonic technique for assessing wall vibrations in stenosed blood vessels | |
WO2006043528A1 (ja) | 超音波診断装置および超音波診断装置の制御方法 | |
WO2006025364A1 (ja) | 超音波診断装置 | |
WO2005112774A1 (ja) | 超音波診断装置および超音波診断装置の制御方法 | |
CN107106125B (zh) | 用于测量动脉参数的系统和方法 | |
KR20160055007A (ko) | 혈관의 특징을 산출하는 방법 및 이를 위한 초음파 장치 | |
JP2018102589A (ja) | 脈波伝播速度測定装置、血圧測定装置、および脈波伝播速度測定方法 | |
JP2010187928A (ja) | 測定対象血管の力学的機能の評価方法、測定対象血管の力学的機能評価装置、測定対象血管の力学的機能の評価プログラム及び記憶媒体 | |
JP2010269018A (ja) | 超音波診断装置 | |
JP2009039277A (ja) | 超音波診断装置 | |
JP2006523485A (ja) | 心臓壁ひずみ画像法 | |
JP2007090003A (ja) | 超音波診断装置及びその制御方法 | |
JP2008212746A (ja) | 超音波診断装置 | |
JP2006304965A (ja) | 超音波診断装置 | |
JP4691185B2 (ja) | 超音波画像表示装置 | |
JP4373762B2 (ja) | 医用画像診断装置及び超音波診断装置 | |
JP7182391B2 (ja) | 超音波診断装置 | |
JP2007020999A (ja) | 超音波診断装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20160617 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20160627 |