JP2015157231A - カセ型膜ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】一対の中空糸膜エレメントを直線状に配列する場合に、空間利用率が高く、作業性の良いカセ型膜ユニットを提供することを目的とする。【解決手段】被処理液に浸漬して被処理液を濾過するカセ型膜ユニット1であって、鉛直方向に延在する中空糸膜21が多数並列された中空糸膜群22の上端及び下端に、中空糸膜21で濾過した濾過液が集液される上側集液管23及び下側集液管24が接続された一対の中空糸膜エレメント2A,2Bと、上側集液管23の延在方向に沿って一対の中空糸膜エレメント2A,2Bを配列させる枠体3と、中空糸膜エレメント2の上方に配置された集液ヘッダー管4と、上側集液管23と集液ヘッダー管4とを連結する集液枝管5と、を備え、上側集液管23の上面に、集液枝管5と連結されるノズル26が形成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、被処理液に浸漬して被処理液を濾過するカセ型膜ユニットに関する。
従来、被処理液に浸漬して被処理液を濾過する浸漬膜として、特許文献1に記載されたようなカセ型膜ユニットが知られている。特許文献1に記載されたカセ型膜ユニットは、多数の中空糸膜が並列された中空糸膜群の両端部に各中空糸膜と連通する集液管が固定された複数の中空糸膜エレメントが並列されており、吸引装置に接続された集液ヘッダー管が、集液枝管を介して各中空糸膜エレメントの集液管に接続されている。そして、中空糸膜エレメントの下方に散気管を配置し、この散気管から散気することで、中空糸膜に付着した濾物(残渣)を除去している。
近年、処理能力向上の観点から、浸漬膜ユニットを大面積化したいとの要望がある。しかしながら、一般的な中空糸膜エレメントは、膜面積が約25m2、重量が約20kgと既に大型である。従って、中空糸膜エレメントを更に大型化することによって浸漬膜ユニットの膜面積の大型化を図ることは、作業性の観点から難しい。
そこで、特許文献2に記載されたように、一対の中空糸膜エレメントを集液管の延在方向に沿って直線状に配列させることで、ユニットとしての大面積化を図ったカセ型膜ユニットが提案されている。特許文献2に記載されたカセ型膜ユニットは、隣接する一対の中空糸膜エレメントの間に、集液ヘッダー管から下垂される集液枝管が配置されている。また、この集液管には、隣接する他方の中空糸膜エレメント側の面(集液枝管側の面)に、集液枝管に連結するためのノズルが形成されている。そして、各中空糸膜エレメントを隣接する他方の中空糸膜エレメント側(集液枝管側)にスライドして、各集液管に形成されたノズルを集液枝管に脱着させることで、カセ型膜ユニットを組み立て及び中空糸膜エレメントの交換を行っている。
しかしながら、特許文献2に記載されたカセ型膜ユニットは、隣接する一対の中空糸膜エレメントの間に集液枝管が配置されるため、空間利用効率が悪いという問題がある。また、特許文献2に記載されたカセ型膜ユニットは、集液枝管に連結するノズルが、隣接する他方の中空糸膜エレメント側の面(集液枝管側の面)に形成されているため、カセ型膜ユニットの組み立て作業性が悪いという問題がある。
また、浸漬膜では濾物の膜面への堆積防止のために、膜エレメント下部より曝気を行って被処理液の上昇流を作り出して、上昇流に伴う気泡により膜面の洗浄を行うことがよく知られている。しかし、隣接する一対の中空糸膜エレメント間の隙間が広過ぎた場合、この隙間周辺で被処理液が均一に上方に向かわない乱流や、下方に向けて流れる逆流が発生してしまうことがある。このような乱流や逆流が発生した領域では、気泡による膜面からの濾物除去が困難になるため、中空糸膜エレメント全面において均一な濾過を行う事が困難になるという問題がある。
そこで、本発明は、一対の中空糸膜エレメントを直線状に配列させて中空糸膜ユニットの大面積化を図る場合に、空間利用率が高く、作業性の良いカセ型膜ユニットを提供することを目的とする。
また、隣接する一対の中空糸膜エレメント間の隙間を狭めることによって、この隙間周辺に被処理液の乱流や逆流の発生を防止し、均一な上昇流を形成することで、中空糸膜エレメント全面における均一な濾過を実現するカセ型膜ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係るカセ型膜ユニットは、被処理液に浸漬して被処理液を濾過するカセ型膜ユニットであって、鉛直方向に延在する多数の中空糸膜が並列された中空糸膜群の上端に、中空糸膜で濾過した濾過液が集液される集液管が接続された中空糸膜エレメントと、集液管の延在方向に沿って一対の中空糸膜エレメントを配列させる枠体と、中空糸膜エレメントの上方に配置された集液ヘッダー管と、集液管と集液ヘッダー管とを連結する集液枝管と、を備え、集液管の上面に、集液枝管と連結される連結部が形成されている。
本発明に係るカセ型膜ユニットによれば、吸引装置などにより集液ヘッダー管が吸引されることで、各中空糸膜により被処理液が濾過された濾過液は、集液管に集液された後、集液枝管を介して集液ヘッダー管に集液される。
ここで、集液管、集液枝管及びヘッダー管が濾過液の流路となるが、流路に屈曲角部が多く形成されるほど、当該流路を流れる濾過液に大きな乱流が発生するため、圧力損失が大きくなる。このため、流体の技術分野では、より屈曲角部の少ない流路を形成するように設計するのが常識となっている。浸漬膜の技術分野においても、一対の中空糸膜エレメントを直線的に配列して中空糸膜エレメントの大面積化を図る場合は、特許文献2に示すカセ型膜ユニットのように、集液管の集液枝管側の側面に集液枝管と連結される連結部を形成することで、集液管から集液ヘッダー管に至る流路において形成される屈曲角部を1箇所に抑えている。
ところが、本発明者らがカセ型膜ユニットによる濾過効率について鋭意研究したところ、集液管から集液ヘッダー管に至る流路の圧力損失よりも、むしろ、中空糸膜エレメントの空間利用効率が重要であることを見出した。
また、本発明者らが中空糸膜エレメント周りの被処理液の流れについて鋭意研究したところ、直線的に配列される一対の中空糸膜エレメントの間隔が広いと、この隙間の周辺に被処理液の乱流が発生するとともに、この隙間に被処理液の逆流が発生してしまい、散気管から散気された気泡により濾物を除去できない領域が発生することを見出した。
本発明に係るカセ型膜ユニットは、このような知見に基づき、集液枝管と集液管とを連結する連結部を集液管の上面に形成するものとしたものである。これにより、一対の中空糸膜エレメントの間に集液枝管を配置する必要がなくなり、平面視における集液管の投影面に集液枝管を配置することができるため、一対の中空糸膜エレメントの間隔を狭めて、平面視におけるカセ型膜ユニットの投影面積を小さくすることができる。このため、カセ型膜ユニットの空間利用効率を高くすることが可能となる。
更に、この間隔を狭くすることができれば、一対の中空糸膜エレメントの間の隙間周辺に発生する被処理液の乱流や、この隙間に発生する被処理液の逆流を抑止することができる。これにより、中空糸膜エレメント全面において気泡による濾物の除去量を平均化することができるとともに、中空糸膜エレメントに付着する濾物量を制御することができるため、中空糸膜エレメントの寿命を延ばすことができる。
しかも、連結部を集液管の上面に形成することで、集液枝管と連結部との脱着作業をカセ型膜ユニットの外側から容易に行うことができるため、中空糸膜エレメントを脱着する際の作業性を向上させることができる。
また、本発明は、連結部が、隣接する中空糸膜エレメントの反対側に形成されているものとすることができる。このように連結部を配置することで、更に容易に、カセ型膜ユニットの外側から集液枝管と連結部とを脱着することができる。
また、本発明は、中空糸膜エレメントの幅に対する隣接する中空糸膜エレメントの間隔の割合が、0.07以下、好ましくは0.05以下であるものとすることができる。このように一対の中空糸膜エレメントを配置することで、一対の中空糸膜エレメントの間の隙間の周辺に発生する被処理液の乱流や、この隙間に生ずる被処理液の逆流を適切に抑止することができる。
本発明によれば、一対の中空糸膜エレメントを直線状に配列させて中空糸膜ユニットの大面積化を図る場合に、空間利用率が高く、作業性の良いカセ型膜ユニットを提供することができる。
また、一対の中空糸膜エレメントの間の隙間の周辺に発生する被処理液の乱流や、この隙間に生ずる被処理液の逆流を、適切に抑止することができるカセ型膜ユニットを提供する事ができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るカセ型膜ユニットの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、上下などの方向は、被処理液に浸漬されるカセ型膜ユニットにおける上下などの方向をいう。また、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
図1は、実施形態に係るカセ型膜ユニットの正面図である。図1に示すように、本実施形態に係るカセ型膜ユニット1は、被処理液に浸漬して被処理液を濾過する浸漬膜であり、一対の中空糸膜エレメント2A,2Bと、枠体3と、集液ヘッダー管4と、集液枝管5と、吸引装置6と、散気管7と、を備えている。なお、中空糸膜エレメント2Aと中空糸膜エレメント2Bとは基本的に同じ構成であるため、特に分けて説明する場合を除き、中空糸膜エレメント2A及び中空糸膜エレメント2Bを纏めて中空糸膜エレメント2として説明する。
図2は、中空糸膜エレメントの正面図である。図2に示すように、中空糸膜エレメント2は、鉛直方向に延在する多数の中空糸膜21が並列されて平膜状(又は、平板状)に形成された中空糸膜群22と、中空糸膜群22の上端及び下端に接続されて中空糸膜21の延在方向と交差する方向に直線状に延びる上側集液管23及び下側集液管24と、上側集液管23及び下側集液管24の両端部に接続されて中空糸膜21の延在方向と平行な方向に直線状に延びる一対の支持管25と、を備えている。
中空糸膜21は、カセ型膜ユニット1が被処理液に浸漬されることで被処理液を濾過し、その濾過液を中空内部に透過させるものである。中空糸膜群22における中空糸膜21の配列は、膜状に形成されれば、特に限定されるものではない。例えば、中空糸膜群22における中空糸膜21の配列をn行m列とした場合、nは1〜数十とすることができ、mは、数十〜数千とすることができる。
上側集液管23及び下側集液管24は、全ての中空糸膜21と連通されて各中空糸膜21で濾過された濾過液を集液するものである。このため、上側集液管23及び下側集液管24の内部には、各中空糸膜21の中空内部と連通されて、上側集液管23及び下側集液管24の延在方向(中空糸膜21の延在方向と交差する方向)に沿って延びる空間部(不図示)が形成されている。
一対の支持管25は、上側集液管23及び下側集液管24を平行に所定の間隔で支持するとともに、上側集液管23と下側集液管24との間で濾過液の移動を可能とするものである。このため、一対の支持管25の内部には、上側集液管23及び下側集液管24と連通されて、支持管25の延在方向(中空糸膜21の延在方向)に沿って延びる空間部(不図示)が形成されている。
そして、上側集液管23の上面に、集液枝管5と連結するためのノズル26が形成されている。なお、ノズル26については後述する。
図1に示すように、枠体3は、一対の中空糸膜エレメント2A,2Bを支持して、一対の中空糸膜エレメント2A,2Bを上側集液管23に沿って直線状に配列するものである。この枠体3は、一対の中空糸膜エレメント2A,2Bの下端部を載置して一対の中空糸膜エレメント2A,2Bの位置を規制する下側レール部31と、一対の中空糸膜エレメント2A,2Bの上端部を挟み込んで一対の中空糸膜エレメント2A,2Bの位置を規制する上側レール部32と、を備えている。なお、枠体3には、中空糸膜エレメント2の面と垂直な方向に下側レール部31及び上側レール部32が複数組設けられており、枠体3に、直線状に配列された一対の中空糸膜エレメント2A,2Bを、任意の組数だけ並列配置することが可能となっている。
図3は、下側レール部と中空糸膜エレメントとの関係を示す斜視図である。なお、図3では、中空糸膜エレメントを簡略化して示している。図3に示すように、下側レール部31は、直線状に延びており、断面が上方に開口したコ字状に形成されている。このため、中空糸膜エレメント2A,2Bは、下側レール部31に載置されることで、下側レール部31に沿って左右に移動可能となっている。
また、下側レール部31の中央部には、中空糸膜エレメント2A及び中空糸膜エレメント2Bの下側集液管24が当接されるストッパー31aが設けられている。ストッパー31aは、一方の中空糸膜エレメント2A,2Bが他方の中空糸膜エレメント2B,2A側に移動するのを阻止するとともに、中空糸膜エレメント2A及び中空糸膜エレメント2Bの下側集液管24がストッパー31aに当接することで、中空糸膜エレメント2Aと中空糸膜エレメント2Bとの間に隙間を形成するものである。このため、ストッパー31aの幅を調整することで、中空糸膜エレメント2Aと中空糸膜エレメント2Bとの間隔を調整することが可能となっている。
図1及び図2に示すように、集液ヘッダー管4は、中空糸膜エレメント2の上方に配置されて、吸引装置6と連結されており、集液枝管5を介して上側集液管23と連結されている。このため、吸引装置6で吸引力を発生すると、中空糸膜21で濾過された濾過液は、中空糸膜21の中空部を通じて、上側集液管23及び下側集液管24に集液される。下側集液管24に集液された濾過液は、一対の支持管25を伝って上側集液管23に集液される。そして、上側集液管23に集液された濾過液は、ノズル26から集液枝管5を伝って集液ヘッダー管4に集液された後、吸引装置6に吸引される。なお、集液枝管5は、集液ヘッダー管4の側面に連結されている。
散気管7は、中空糸膜エレメント2の下方に配置されており、散気するための多数の穴7aが形成されている。この散気管7には、気体を供給する装置(ブロワ、コンプレッサ等)に接続されており、この装置から気体が供給されることで、散気管7の穴7aから散気され、この気泡により中空糸膜21に付着した濾物を除去することが可能となっている。
ここで、上述したノズル26について詳しく説明する。
上側集液管23の上面に形成されるノズル26は、中空糸膜エレメント2が枠体3に設置された際に、隣接する中空糸膜エレメント2の反対側の端部に配置されている。すなわち、中空糸膜エレメント2Aのノズル26は、隣接する中空糸膜エレメント2Bの反対側(図1において左側)の端部に配置されており、中空糸膜エレメント2Bのノズル26は、隣接する中空糸膜エレメント2Aの反対側(図1において右側)の端部に配置されている。隣接する中空糸膜エレメント2の反対側の端部とは、上側集液管23の長さ方向中心よりも、隣接する中空糸膜エレメント2の反対側の部分をいう。但し、作業性の観点からは、上側集液管23の端縁近傍にノズル26が形成されていることが好ましい。そして、これらのノズル26は、上側集液管23の上面から上方に向けて突出した形状となっている。但し、ノズル26は、必ずしも上側集液管23の上面から上方に向けて突出する必要はなく、上側集液管23の上面に形成されていればよい。
次に、図4〜図6を参照して、中空糸膜エレメント2Aと中空糸膜エレメント2Bとの配置関係について詳しく説明する。図4は、一対の中空糸膜エレメントの配置関係を示す正面図である。図5及び図6は、被処理液の流れを示す正面図である。
図4に示すように、中空糸膜エレメント2の幅(上側集液管23及び下側集液管24の長さ)をAとし、中空糸膜エレメント2Aと中空糸膜エレメント2Bとの間隔をBとした場合に、Aに対するBの割合(B/A)が、0.07以下であることが好ましく、0.05以下であることが更に好ましい。
通常、散気管7から散気すると被処理液は上方に向けて流れていく。しかしながら、被処理液の流れを観察したところ、Aに対するBの割合(B/A)によっては、一対の中空糸膜エレメント2A,2Bの間の隙間における被処理液の流れに乱れが生じることが分かった。
図5に示すように、Aに対するBの割合(B/A)が小さい場合、中空糸膜エレメント2Aと中空糸膜エレメント2Bとの間の隙間における被処理液の流れは、上方に向かう均一な上昇流となる。
しかしながら、図6に示すように、Aに対するBの割合(B/A)が大きい場合、中空糸膜エレメント2Aと中空糸膜エレメント2Bとの間の隙間の周辺で被処理液が均一に上方へ向かわない乱流が発生するとともに、この隙間において被処理液が下方に向けて流れる逆流が発生してしまう。このような乱流及び逆流が発生すると、散気管7から散気された気泡により濾物を除去できない領域が発生してしまうため、気泡による濾物の除去を中空糸膜エレメント2全面において平均化することができず、また、中空糸膜エレメント2に付着する濾物量を制御することができない。その結果、中空糸膜エレメント2の寿命が短くなってしまう。
そこで、上述したように、Aに対するBの割合(B/A)を0.07以下とすることで、乱流及び逆流が発生するのを抑制することができ、Aに対するBの割合(B/A)を0.05以下とすることで、この抑制効果を更に高めることができる。
以上説明したように、本実施形態に係るカセ型膜ユニット1によれば、ノズル26を上側集液管23の上面に形成することで、一対の中空糸膜エレメント2A,2Bの間に集液枝管5を配置する必要がなくなり、平面視における上側集液管23の投影面に集液枝管5を配置することができるため、一対の中空糸膜エレメント2A,2Bの間隔を狭めて、平面視におけるカセ型膜ユニット1の投影面積を小さくすることができる。このため、カセ型膜ユニット1の空間利用効率を高くすることが可能となる。
更に、この間隔を狭くすることができれば、一対の中空糸膜エレメント2A,2Bの間の隙間周辺に発生する被処理液の乱流や、この隙間に発生する被処理液の逆流を抑止することができる。これにより、中空糸膜エレメント2全面において気泡による濾物の除去量を平均化することができるとともに、中空糸膜エレメント2に付着する濾物量を制御することができるため、中空糸膜エレメント2の寿命を延ばすことができる。
しかも、ノズル26を、上側集液管23の上面であって、隣接する中空糸膜エレメント2の反対側に形成することで、集液枝管5とノズル26との脱着作業をカセ型膜ユニット1の外側から容易に行うことができるため、中空糸膜エレメント2を脱着する際の作業性を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、一対の支持管25の双方が上側集液管23及び下側集液管24と連通している構造として説明したが、どちらか一方のみが連通している構造としてもよい。
また、上記実施形態では、中空糸膜で濾過した濾過液は、上側集液管23及び下側集液管24で集液するものとして説明したが、上側集液管23のみで集液してもよい。この場合、下側集液管24は集液機能を持たない構造としてもよく、一対の支持管25は上側集液管23及び下側集液管24と連通していない構造としてもよく、支持管25は内部に空間部を有しない構造としてもよい。
また、上記実施形態では、上側集液管23及び下側集液管24を支持管25で固定することで、中空糸膜を鉛直方向に延在させるものとして説明したが、例えば、支持管25を設けることなく、上側集液管23及び下側集液管24を枠体3に直接設置することで、中空糸膜を鉛直方向に延在させるものとしてもよい。
また、上記実施形態では、一対の中空糸膜エレメント2A,2B(上側集液管23)に接続されている集液枝管5が同一の集液ヘッダー管4に接続されるものとして説明したが、一対の中空糸膜エレメントが並列的に配列される場合に、片側に配列される中空糸膜エレメントごとに集液ヘッダー管を設け、集液ヘッダー管を2つに分ける構造としてもよい。
次に、本発明の実施例について説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
本実施例では、被処理液として水を溜めた水槽に、ノズル(連結部)を上部集液管(集液管)の上面に形成したカセ型膜ユニットを浸漬させ、中空糸膜エレメントの下側から所定の散気量で散気した場合の、カセ型膜ユニット内の水の流れの向きを水中カメラで観察した。各実施例の詳細な条件は表1に示した。
表1に示した各実施例において、直線状に配列された一対の中空糸膜エレメントを並列に十対配列し、ユニット内に十対(20枚)の中空糸膜エレメントを配置した。また、並列する中空糸膜エレメント間の配列ピッチは、集液管の中心線間で49mmとした。中空糸膜ユニット外周には、十対の中空糸膜エレメントを囲うように邪魔板を配置した。
実施例1〜8において、カセ型膜ユニットを入れた水槽の大きさは、縦×横×深さ=4000mm×1300mm×3300mmであった。また各中空糸膜エレメントの中空糸膜群の幅は875mmであった。
実施例9〜20において、カセ型膜ユニットを入れた水槽の大きさは、縦×横×深さ=5000mm×1300mm×3300mmであった。また各中空糸膜エレメントの中空糸膜群の幅は1375mmであった。
表1に、各実施例の観察条件とカセ型膜ユニット内の被処理液の流れの観察結果を示す。なお、表1において、Aは、中空糸膜エレメントの幅(上側集液管及び下側集液管の長さ)を示しており、Bは、一対の中空糸膜エレメントの間隔を示している(図4参照)。また、表1において、逆流・乱流等の作用で均一な上昇流が生じていない領域の割合とは、図6に示した、一対に配列された中空糸膜エレメントの幅全体C、に対する乱流や逆流の生じた領域の幅D、の比、すなわち、D/Cを示している。
表1に示すように、Aに対するBの割合(B/A)が0.10以上となる実施例1〜2については、被処理液の流れに乱流や逆流が30%を超える割合で発生したが、Aに対するBの割合(B/A)が0.07以下となる実施例4〜20については、被処理液の流れに乱流や逆流が発生する割合を20%未満にできることが分かった。なお、この現象は、表1に示した通り、散気量が3〜36Nm3/hr/Mo.の範囲で確認された。
また、Aに対するBの割合(B/A)が0.05以下となる実施例4〜8,13〜20については、被処理液の流れに乱流や逆流が発生する割合を15%未満にできることが分かった。
1…カセ型膜ユニット、2,2A,2B…中空糸膜エレメント、3…枠体、4…集液ヘッダー管、5…集液枝管、6…吸引装置、7…散気管、7a…穴、21…中空糸膜、22…中空糸膜群、23…上側集液管(集液管)、24…下側集液管、25…支持管、26…ノズル(連結部)、31…下側レール部、31a…ストッパー、32…上側レール部。
Claims (4)
- 被処理液に浸漬して前記被処理液を濾過するカセ型膜ユニットであって、
鉛直方向に延在する多数の中空糸膜が並列された中空糸膜群の上端に、前記中空糸膜で濾過した濾過液が集液される集液管が接続された中空糸膜エレメントと、
前記集液管の延在方向に沿って一対の前記中空糸膜エレメントを配列させる枠体と、
前記中空糸膜エレメントの上方に配置された集液ヘッダー管と、
前記集液管と前記集液ヘッダー管とを連結する集液枝管と、
を備え、
前記集液管の上面に、前記集液枝管と連結される連結部が形成されている、
カセ型膜ユニット。 - 前記連結部は、隣接する前記中空糸膜エレメントの反対側に形成されている、請求項1に記載のカセ型膜ユニット。
- 前記中空糸膜エレメントの幅に対する隣接する前記中空糸膜エレメントの間隔の割合が、0.07以下である、請求項1又は2に記載のカセ型膜ユニット。
- 前記中空糸膜エレメントの幅に対する隣接する前記中空糸膜エレメントの間隔の割合が、0.05以下である、請求項1又は2に記載のカセ型膜ユニット。
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