JP2015156768A - パワーコンディショナ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で電力変換効率の高いパワーコンディショナを提供する。【解決手段】燃料電池2の出力電圧を昇圧するコンバータ回路部4と、コンバータ回路部4とDCリンク部7を介して接続され、DCリンク部7を介して印加されるDCリンク電圧を電力系統3に連系可能な交流電圧に変換するインバータ回路部5と、DCリンク電圧を所定の目標電圧Voに制御する制御部6とを備えたパワーコンディショナにおいて、DCリンク電圧の目標電圧Voの設定にあたり、制御部6は、インバータ回路部5が系統電圧を出力するために最低限必要な最小DCリンク電圧値V1と、コンバータ回路部4の最小出力電圧値V2とを比較し、その高い方の電圧値をDCリンク電圧の目標電圧Voとする。【選択図】図1
Description
この発明はパワーコンディショナに関し、より詳細には、燃料電池で発電された直流電力を電力系統に連系可能な交流電力に変換するパワーコンディショナに関する。
従来、燃料電池で発電された直流電力(発電電力)を商用電源などの電力系統に連系させるための電力変換装置としてパワーコンディショナが用いられている。
パワーコンディショナは、周知のとおり、燃料電池の出力電圧を昇圧するコンバータ回路部と、このコンバータ回路部とDCリンク部(電解コンデンサ)を介して接続され、DCリンク部を介して印加されるDCリンク電圧を電力系統に連系可能な交流電圧に変換するインバータ回路部と、DCリンク電圧を所定の目標電圧に制御する制御部とを主要部として構成されている(たとえば、特許文献1参照)。
そして、従来のパワーコンディショナでは、燃料電池の発電電力を電力系統に連系させるにあたり、制御部は、DCリンク電圧の目標電圧を一定値に固定して制御している。たとえば、電力系統の電圧(系統電圧)が240Vの場合、つまり、インバータ回路部が240V出力を行う場合には、DCリンク部の電圧(DCリンク電圧)を380Vに固定して制御していた。
しかしながら、このようにDCリンク部の目標電圧を一定の値に固定する方式には以下のような問題があり、その改善が望まれていた。
すなわち、インバータ回路部が電力系統に連系可能な電力を出力するためには、少なくともDCリンク電圧を系統電圧以上にする必要があるため、DCリンク電圧の目標電圧は系統電圧より高く設定されるが、系統電圧に対してDCリンク電圧の目標電圧が高すぎると、インバータ回路部でのスイッチングロスが増加し、電力変換効率が低下するという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、簡易な構成で電力変換効率の高いパワーコンディショナを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載のパワーコンディショナは、燃料電池の出力電圧を昇圧するコンバータ回路部と、上記コンバータ回路部とDCリンク部を介して接続され、上記DCリンク部を介して印加されるDCリンク電圧を電力系統に連系可能な交流電圧に変換するインバータ回路部と、上記DCリンク電圧を所定の目標電圧に制御する制御部とを備えたパワーコンディショナにおいて、上記電力系統の系統電圧を検出する系統電圧検出部と、上記コンバータ回路部の入力電圧を検出する入力電圧検出部とを備えてなり、上記制御部は、上記インバータ回路部が系統電圧に基づく最小DCリンク電圧値と、上記コンバータ回路部の入力電圧に基づく上記コンバータ回路部の最小出力電圧値とを演算し、両電圧値を比較して高い方の電圧値を上記DCリンク電圧の目標電圧とする制御構成を備えていることを特徴とする。
請求項1に係るパワーコンディショナでは、DCリンク電圧の目標電圧を設定するにあたり、制御部が、系統電圧に基づく最小DCリンク電圧値と、コンバータ回路部の入力電圧に基づく最小出力電圧値とを比較して高い方の電圧値をDCリンク電圧の目標電圧とするので、系統電圧の出力を維持できる範囲で、DCリンク電圧の目標電圧を可及的に低く設定することができ、電力変換効率の高いパワーコンディショナを提供することができる。
本発明の請求項2に係るパワーコンディショナは、請求項1に記載のパワーコンディショナにおいて、上記制御部は、少なくとも、上記最小出力電圧値を所定周期で演算し、その演算の都度、上記最小DCリンク電圧値と比較して高い方の電圧値を上記DCリンク電圧の目標電圧とする制御構成を備えていることを特徴とする。
請求項2に係るパワーコンディショナでは、制御部が所定周期で最小出力電圧値を演算して、その都度、最小出力電圧値と最小DCリンク電圧値とを比較して高い方の電圧値をDCリンク電圧の目標電圧とするので、燃料電池の出力電圧の変動に応じてDCリンク電圧の目標電圧を最適に設定することができる。
本発明の請求項3に記載のパワーコンディショナは、請求項1または2に記載のパワーコンディショナにおいて、上記制御部は、上記DCリンク部の耐電圧特性に基づいて設定される上限電圧値を備え、上記最小DCリンク電圧値と最小出力電圧値のうち高い方の電圧値が上記上限電圧値を超える場合には、上記上限電圧値を上記DCリンク電圧の目標電圧とする制御構成を備えていることを特徴とする。
請求項3に係るパワーコンディショナでは、最小DCリンク電圧値と最小出力電圧値のうち高い方の電圧値がDCリンク部の耐電圧特性に基づいて設定される上限電圧値を超える場合には、制御部が上限電圧値をDCリンク電圧の目標電圧とするので、過電圧によってDCリンク部が破損するおそれがないパワーコンディショナを提供できる。
本発明の請求項4に記載のパワーコンディショナは、請求項1から3のいずれかに記載のパワーコンディショナにおいて、上記最小DCリンク電圧値は、上記系統電圧検出部の検出結果から系統電圧の最大値を算出するとともに、算出された系統電圧の最大値にあらかじめ設定された所定値を加算することにより演算されることを特徴とする。
請求項4に係るパワーコンディショナでは、最小DCリンク電圧値が、系統電圧の最大値に所定値を加算することにより演算されるので、インバータ回路部の構成に応じた最小のDCリンク電圧値を目標電圧とすることができる。
本発明の請求項5に記載のパワーコンディショナは、請求項1から4のいずれかに記載のパワーコンディショナにおいて、上記最小出力電圧値は、上記入力電圧検出部で検出された入力電圧に上記コンバータ回路部に備えられた昇圧トランスの巻数比を乗算するとともに、その乗算結果にあらかじめ設定された所定値を加算することにより演算されることを特徴とする。
請求項5に係るパワーコンディショナでは、最小出力電圧値が、コンバータ回路部の入力電圧にコンバータ回路部に備えられた昇圧トランスの巻数比を乗算したものに所定値を加算することにより演算されるので、コンバータ回路部の構成に応じて最小のDCリンク電圧値を目標電圧とすることができる。
本発明によれば、DCリンク電圧の目標電圧は、インバータ回路部が系統電圧に基づく最小DCリンク電圧値とコンバータ回路部の入力電圧に基づく最小出力電圧値との比較により決定されるので、簡単な回路構成でDCリンク電圧の目標電圧を設定できるとともに、系統電圧の出力を維持しつつDCリンク電圧を可及的に低く設定できるので、電力変換効率の高いパワーコンディショナを提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るパワーコンディショナを用いた燃料電池発電システムの概略構成を示している。図1に示すパワーコンディショナ1は、燃料電池2で発電された直流電力(発電電力)を電力系統3に連系可能な交流電力に変換する電力変換装置であって、コンバータ回路部4と、インバータ回路部5と、制御部6とを主要部として備えている。
図1は、本発明に係るパワーコンディショナを用いた燃料電池発電システムの概略構成を示している。図1に示すパワーコンディショナ1は、燃料電池2で発電された直流電力(発電電力)を電力系統3に連系可能な交流電力に変換する電力変換装置であって、コンバータ回路部4と、インバータ回路部5と、制御部6とを主要部として備えている。
ここで、燃料電池2は、周知のとおり、水素(水素リッチガス)と酸素(空気)の電気化学反応によって得られる電気エネルギを直流電力として取り出す発電装置であって、特に図示しないが、電気化学反応によって発電を行う燃料電池スタックと、該燃料電池スタックの補機(燃料電池スタックを動作させるための周辺機器)と、補機の制御を行う補機制御部とを主要部として備えている。なお、本実施形態では、燃料電池2として固体酸化物型燃料電池(SOFC)を用いるが、固体高分子型燃料電池(PEFC)など他の形式の燃料電池が用いられてもよい。
また、電力系統3としては、商用電源などの交流電源が用いられる。本実施形態では、電力系統3として、単相3線式交流200Vの電源が用いられる。なお、電力系統3は、このような単相三線式交流200Vに限らず、たとえば、160Vや240Vなど他の形式の交流電源で構成されていてもよい。
コンバータ回路部4は、燃料電池2から出力される直流電力の電圧を所定の電圧まで昇圧するDC/DCコンバータ回路を備えて構成されている。具体的には、コンバータ回路部4には、図示しない昇圧トランスを備えた絶縁型のコンバータ回路が用いられている。また、このコンバータ回路部4は、たとえば、出力電圧を270〜420Vの範囲で変更できる可変出力型のコンバータ回路が採用されており、その出力電圧は制御部6によって制御されるように構成されている。
インバータ回路部5は、コンバータ回路部4で昇圧された直流電力を電力系統3に連系可能な交流電力(本実施形態では、単相3線式交流200V)に変換するDC/ACインバータ回路を備えて構成されている。このインバータ回路部5は、その入力側がDCリンク部(電解コンデンサ)7を介してコンバータ回路部4の出力側と接続されており、DCリンク部7を介して印加される電圧(DCリンク電圧)を電力系統3に連系可能な交流電力に変換するように構成されている。なお、このインバータ回路部5の出力側は、図示しない系統連系切替スイッチを介して電力系統3と接続されており、このスイッチのオン/オフにより電力系統3との連系/解列ができるようになっている。
制御部6は、パワーコンディショナ1の各部の動作を制御する制御装置であって、パワーコンディショナ1の制御基板上に搭載されたマイコン(図示せず)を主要部として構成されている。本実施形態では、この制御部6は、燃料電池2の出力電圧(すなわち、コンバータ回路部4の入力電圧)が70V〜170Vの範囲内にあるときにパワーコンディショナ1(具体的には、コンバータ回路部4およびインバータ回路部5)を動作させるように構成されており、パワーコンディショナ1が動作中は、コンバータ回路部4の出力電圧を制御し、DCリンク電圧が所定の目標電圧Voになるように制御している(詳細は後述する)。
そして、この制御に関連して、制御部6は、電力系統3の系統電圧を検出する系統電圧センサ(系統電圧検出部)8と、コンバータ回路部4の入力電圧を検出する入力電圧センサ(入力電圧検出部)9と、DCリンク電圧を検出するDCリンク電圧センサ10とを備えており、系統電圧、コンバータ回路部4の入力電圧およびDCリンク電圧を制御部6が監視できるように構成されている。なお、図示例では、系統電圧センサ8と入力電圧センサ9とがパワーコンディショナ1の外部に備えられる状態を図示しているが、これらはパワーコンディショナ1の内部に備えられていてもよい。
次に、このように構成されたパワーコンディショナ1におけるDCリンク電圧の制御について図2および図3に基づいて説明する。
DCリンク電圧の制御にあたり、制御部6は、系統電圧センサ8で検出される系統電圧と、入力電圧センサ9で検出されるコンバータ回路部4の入力電圧とに基づいて、DCリンク電圧の目標電圧Voを設定して制御する。
すなわち、制御部6は、まず、系統電圧センサ8で検出される系統電圧に基づいて、インバータ回路部5が系統電圧を出力するのに最低限必要な最小DCリンク電圧値(「DCリンク目標(系統)」)V1を算出する(図2ステップS1参照)。
この最小DCリンク電圧値V1は、系統電圧に基づいて算出されるDCリンク電圧の目標電圧の候補値であって、系統電圧センサ8の検出結果から系統電圧の最大値を算出するとともに、算出した系統電圧の最大値にあらかじめ設定された所定値αを加算することによって演算される。ここで、所定値αは、インバータ回路部5の構成に応じて設定される定数であり、この所定値αはインバータ回路部5が系統電圧を出力できるように適宜設定される。
したがって、たとえば、系統電圧センサ8で検出された系統電圧が200Vであり、上記所定値αが40Vである場合、最小DCリンク電圧値V1は、200×1.414+40=322.8Vとなる。同様に、系統電圧センサ8で検出された系統電圧が240Vの場合には、最小DCリンク電圧値V1は、240×1.414+40=379.36Vとなり、系統電圧が160Vの場合には、最小DCリンク電圧値V1は、160×1.414+40=266.24Vとなる。このように、最小DCリンク電圧値V1は、系統電圧の電圧値に応じて変化する。
そして、最小DCリンク電圧値V1を算出すると、次に、制御部6は、入力電圧センサ9で検出される入力電圧に基づいて、コンバータ回路部4の最小出力電圧値(「DCリンク目標(入力)」)V2を算出する(図2ステップS2参照)。
この最小出力電圧値V2は、入力電圧に基づいて算出されるDCリンク電圧の目標電圧の候補値であって、本実施形態では、コンバータ回路部4が昇圧トランスを備えたコンバータ回路で構成されていることから、入力電圧センサ9で検出された入力電圧にコンバータ回路部4に備えられた昇圧トランスの巻数比を乗算し、その乗算結果にあらかじめ設定された所定値βを加算することにより演算される。すなわち、入力電圧に応じてコンバータ回路部4が出力可能な最低電圧値がこの最小出力電圧値V2とされる。ここで、所定値βは、コンバータ回路部4の構成に応じて設定される定数であり、この所定値βもコンバータ回路部4の構成に応じて適宜設定される。
したがって、たとえば、入力電圧センサ9で検出された入力電圧が90Vであり、昇圧トランスの巻き数比が2.33、上記所定値βが30Vである場合、最小出力電圧値V2は、90×2.33+30=239.7Vとなる。同様に、入力電圧センサ9で検出された入力電圧が170Vの場合には、最小出力電圧値V2は、170×2.33+30=426.1Vとなる。このように、最小出力電圧値V2は、コンバータ回路部4の入力電圧、つまり、燃料電池2の出力電圧に応じて変化する。
なお、本実施形態では、制御部6が、最小DCリンク電圧値V1、最小出力電圧値V2の順で両電圧値を演算する構成を示したが、最小出力電圧値V2を先に演算するように構成することも可能である。また、最小DCリンク電圧値V1および最小出力電圧値V2の演算は、双方とも(少なくとも、最小出力電圧値V2は)、制御部6が所定周期(たとえば、数m秒周期)で演算するように構成される。
そして、最小DCリンク電圧値V1および最小出力電圧値V2を演算すると、次に、制御部6は、両電圧値V1,V2を比較して、その高い方の電圧値をDCリンク電圧の目標電圧Voとしてコンバータ回路部4の出力電圧の制御を行う。
具体的には、制御部6は、最小DCリンク電圧値V1が最小出力電圧値V2以上であるか否か(すなわち、「最小出力電圧値V2≦最小DCリンク電圧値V1」の関係が成立するか否か)を判断し(図2ステップS3参照)、その判断が肯定的であれば、最小DCリンク電圧値V1をDCリンク電圧の目標電圧Voに設定して(図2ステップS4参照)、DCリンク電圧が最小DCリンク電圧値V1となるようにコンバータ回路部4の出力電圧を制御する(図2ステップS5参照)。
これに対して、図2ステップS3の判断が否定的であれば、制御部6は、最小出力電圧値V2をDCリンク電圧の目標電圧Voに設定し(図2ステップS6参照)、DCリンク電圧が最小出力電圧値V2となるようにコンバータ回路部4の出力電圧を制御する(図2ステップS5参照)。
そして、制御部6は、最小DCリンク電圧値V1および最小出力電圧値V2を演算すると、その都度、図2ステップS3〜S5の判断を行い、DCリンク電圧の目標電圧Voの設定を更新しながら、コンバータ回路部4の出力電圧の制御を行う。
このように、本実施形態に示すパワーコンディショナ1では、DCリンク電圧の目標電圧Voを設定するにあたり、制御部6は、系統電圧に基づいて設定されるDCリンク部7の目標電圧の候補値(最小DCリンク電圧値V1)と、入力電圧に基づいて設定されるDCリンク部7の目標電圧の候補値(最小出力電圧値V2)とを比較して、その高い方の電圧値をDCリンク電圧の最終的な目標電圧Voとするので、DCリンク部7の目標電圧Voは、図3に示すように、最小DCリンク電圧値V1が最小出力電圧値V2より高いとき(図2ステップS3でYesのとき)には最小DCリンク電圧値V1である322.8Vを目標電圧Voとする一方、最小DCリンク電圧値V1より最小出力電圧値V2が高くなるとき(図2ステップS3でNoのとき)には、最小出力電圧値V2をDCリンク電圧の目標電圧Voとして、入力電圧に比例させて目標電圧Voを上昇させる。なお、図3において、鎖線で示すのは系統電圧が160Vのときの目標電圧、一点鎖線で示すのは系統電圧が240Vのときの目標電圧である。また、図3において、符号Aはパワーコンディショナ1が動作を停止する領域(発電停止領域)を示しており、また、符号Bはコンバータ回路部4がハードスイッチングとなる領域(ハードスイッチング領域)を示している。
このように、本実施形態に示すパワーコンディショナでは、最小DCリンク電圧値V1が最小出力電圧値V2より高いときには、インバータ回路部5が系統電圧を出力するのに最低限必要な最小DCリンク電圧値V1がDCリンク電圧の目標電圧Voとなり、最小DCリンク電圧値V1より最小出力電圧値V2が高いときには、コンバータ回路部4の最小出力電圧値V2がDCリンク電圧の目標電圧Voとなるので、簡単な回路構成でDCリンク電圧の目標電圧Voを設定できるとともに、系統電圧の出力を維持しつつDCリンク電圧を可及的に低く設定でき、電力変換効率の高いパワーコンディショナを提供することができる。
なお、この点について、DCリンク電圧を380Vに固定した場合と、本実施形態に示す構成によってDCリンク電圧が325Vに設定された場合を出願人が比較した結果、本実施形態に示す構成によれば電力変換効率が0.281%上昇したことが確認された。
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく発明の範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、最小DCリンク電圧値V1と最小出力電圧値V2を比較して高い方の電圧値をDCリンク電圧の目標電圧Voとする構成を示したが、目標電圧Voの設定にあたっては、DCリンク部7の耐電圧特性を考慮して設定するように構成することも可能である。
具体的には、DCリンク部7を構成する電解コンデンサの耐電圧特性に基づいて設定される上限電圧値V3を制御部6に記憶させておき、最小DCリンク電圧値V1と最小出力電圧値V2のうちの高い方の電圧値がこの上限電圧値V3を超える場合には、制御部6がこの上限電圧値V3をDCリンク電圧の目標電圧Voとするように構成される。なお、このように、DCリンク部7の上限電圧値V3を目標電圧Voの上限とする構成は、コンバータ回路部4の出力電圧範囲がDCリンク部7の上限電圧を上回る場合にDCリンク部7の破損を防止でき有効である。
また、上述した実施形態では、燃料電池2の補機に対する電源の構成は示していないが、補機に対する電源供給は、たとえば、補機制御部などに補機用のDC/DCコンバータ回路を備えさせておき、このDC/DCコンバータ回路をDCリンク部7に接続して、DCリンク部7から補機制御基板に直流電力を供給するように構成することができる。
1 パワーコンディショナ
2 燃料電池
3 電力系統
4 コンバータ回路部
5 インバータ回路部
6 制御部
7 DCリンク部
8 系統電圧センサ(系統電圧検出部)
9 入力電圧センサ(入力電圧検出部)
10 DCリンク電圧センサ
2 燃料電池
3 電力系統
4 コンバータ回路部
5 インバータ回路部
6 制御部
7 DCリンク部
8 系統電圧センサ(系統電圧検出部)
9 入力電圧センサ(入力電圧検出部)
10 DCリンク電圧センサ
Claims (5)
- 燃料電池の出力電圧を昇圧するコンバータ回路部と、
前記コンバータ回路部とDCリンク部を介して接続され、前記DCリンク部を介して印加されるDCリンク電圧を電力系統に連系可能な交流電圧に変換するインバータ回路部と、
前記DCリンク電圧を所定の目標電圧に制御する制御部とを備えたパワーコンディショナにおいて、
前記電力系統の系統電圧を検出する系統電圧検出部と、前記コンバータ回路部の入力電圧を検出する入力電圧検出部とを備えてなり、
前記制御部は、前記インバータ回路部が系統電圧に基づく最小DCリンク電圧値と、前記コンバータ回路部の入力電圧に基づく前記コンバータ回路部の最小出力電圧値とを演算し、両電圧値を比較して高い方の電圧値を前記DCリンク電圧の目標電圧とする制御構成を備えている
ことを特徴とするパワーコンディショナ。 - 前記制御部は、少なくとも、前記最小出力電圧値を所定周期で演算し、その演算の都度、前記最小DCリンク電圧値と比較して高い方の電圧値を前記DCリンク電圧の目標電圧とする制御構成を備えていることを特徴とする請求項1に記載のパワーコンディショナ。
- 前記制御部は、前記DCリンク部の耐電圧特性に基づいて設定される上限電圧値を備え、
前記最小DCリンク電圧値と最小出力電圧値のうち高い方の電圧値が前記上限電圧値を超える場合には、前記上限電圧値を前記DCリンク電圧の目標電圧とする制御構成を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のパワーコンディショナ。 - 前記最小DCリンク電圧値は、前記系統電圧検出部の検出結果から系統電圧の最大値を算出するとともに、算出された系統電圧の最大値にあらかじめ設定された所定値を加算することにより演算されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のパワーコンディショナ。
- 前記最小出力電圧値は、前記入力電圧検出部で検出された入力電圧に前記コンバータ回路部に備えられた昇圧トランスの巻数比を乗算するとともに、その乗算結果にあらかじめ設定された所定値を加算することにより演算されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のパワーコンディショナ。
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KR102277455B1 (ko) * | 2020-01-30 | 2021-07-14 | 데스틴파워 주식회사 | 저전압 에너지원의 계통 연계 시스템 및 DCbus 전압 제어 방법 |
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KR102277455B1 (ko) * | 2020-01-30 | 2021-07-14 | 데스틴파워 주식회사 | 저전압 에너지원의 계통 연계 시스템 및 DCbus 전압 제어 방법 |
WO2021153835A1 (ko) * | 2020-01-30 | 2021-08-05 | 데스틴파워 주식회사 | 저전압 에너지원의 계통 연계 시스템 및 디씨버스 전압 제어 방법 |
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