JP2015154961A - 遊技台 - Google Patents

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武男 原田
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武男 原田
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Abstract

【課題】遊技者の興趣を向上させることができる遊技台を提供する。【解決手段】遊技台は、複数の遊技手段を備え、第一の遊技手段は、第一の位置と第三の位置と第五の位置と第七の位置と第九の位置に移動可能であり、第九の位置は、第一の遊技手段の初期位置であり、第七の位置は、第九の位置と第五の位置の間の位置であり、第五の位置は、第七の位置と第三の位置の間の位置であり、第三の位置は、第五の位置と第一の位置の間の位置であり、第一の遊技手段の位置が第九の位置である場合に、第一の部位は第二の遊技手段に前方からオーバーラップされ、第一の遊技手段の位置が第七の位置である場合に、第一の部位は遊技者によって視認可能に構成され、第一の遊技手段の位置が第五の位置である場合に、第一の部位は第三の遊技手段に前方からオーバーラップされ、第一の遊技手段の位置が第三の位置である場合に、第一の部位は遊技者によって視認可能に構成される。【選択図】図19

Description

本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技球(パチンコ機)などに代表される遊技台に関する。
従来、演出効果を高めるために可動する部品からなる演出手段を備えた遊技台が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台では、演出手段に改良の余地があった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技台は、複数の遊技手段を備えた遊技台であって、前記複数の遊技手段のうちの第一の遊技手段は、第一の位置と第三の位置と第五の位置と第七の位置と第九の位置に移動可能な手段であり、前記第九の位置は、前記第一の遊技手段の初期位置のことであり、前記第七の位置は、前記第九の位置と前記第五の位置の間の位置のことであり、前記第五の位置は、前記第七の位置と前記第三の位置の間の位置のことであり、前記第三の位置は、前記第五の位置と前記第一の位置の間の位置のことであり、前記第一の遊技手段の位置が前記第九の位置である場合に、前記第一の遊技手段の一部の部位(以下、「第一の部位」という。)は、前記複数の遊技手段のうちの第二の遊技手段に前方からオーバーラップされ、前記第一の遊技手段の位置が前記第七の位置である場合に、前記第一の部位は、遊技者によって視認可能に構成され、前記第一の遊技手段の位置が前記第五の位置である場合に、前記第一の部位は、前記複数の遊技手段のうちの第三の遊技手段に前方からオーバーラップされ、前記第一の遊技手段の位置が前記第三の位置である場合に、前記第一の部位は、遊技者によって視認可能に構成される、ことを特徴とする遊技台である。
本発明によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
パチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機を背面側から見た外観図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (A)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(B)装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。(C)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (A)第1副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(B)第1副制御部のコマンド受信割込み処理のフローチャートである。(C)第1副制御部のタイマ割込処理のフローチャートであり、(D)第1副制御部の画像制御処理のフローチャートである。 (A)第2副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(B)第2副制御部のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(C)第2副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。 パチンコ機の遊技盤を分解した様子を正面側から見た分解斜視図である。 演出可動体ユニットを複数の可動体ユニットに分解した様子を正面側から見た分解斜視図である。 遊技盤700の積層構造を示す断面図である。 第1可動体ユニットを正面側から見た外観斜視図である。 第1可動体ユニットの正面図である。 第1可動体ユニットの一部を抜き出した図であり、(A)が初期位置にある場合の正面図であり、(B)が移動規制位置にある場合の正面図である。 第1可動体ユニットの演出の様子を示す図であり、(A)が初期位置にある場合の正面図であり、(B)が移動途中の正面図であり、(C)が移動規制位置にある場合の正面図である。 第1可動体ユニットと第2可動体ユニットの演出の様子を示す図であり、(A)が第2可動体ユニットが初期位置にある場合の正面図であり、(B)が第2可動体ユニットが移動規制位置にある場合の正面図である。 第1可動体ユニットの他の形態を示す図であり、(A)が初期位置にある場合の正面図であり、(B)が移動途中の正面図であり、(C)が移動規制位置にある場合の正面図である。 第1可動体ユニットの他の形態を示す図であり、(A)が初期位置にある場合の正面図であり、(B)(C)(D)が移動途中の正面図であり、(E)が移動規制位置にある場合の正面図である。 第1可動体ユニットと被覆部材の他の形態を示す図であり、(A)が初期位置にある場合の正面図であり、(B)(C)(D)が移動途中の正面図であり、(E)が移動規制位置にある場合の正面図である。 第1可動体ユニットの他の形態を示す図であり、(A)が初期位置にある場合の正面図であり、(B)が移動規制位置にある場合の正面図である。 第1可動体ユニットの他の形態を示す図であり、(A)が初期位置にある場合の正面図であり、(B)(C)が移動規制位置にある場合の正面図である。 第1可動体ユニットの他の形態を示す図であり、(A)が移動規制位置にある場合の正面図であり、(B)が移動規制位置にある場合の拡大正面図である。 (A)本実施形態の移動規制位置にある第1可動体ユニットの他の形態を正面側から見た外観斜視図である。(B)比較例の可動体ユニットを正面側から見た外観斜視図である。 第1可動体ユニットと被覆部材の他の形態を示す図であり、(A)が初期位置にある場合の正面図であり、(B)(C)が移動規制位置にある場合の正面図である。 第6可動物を正面側から見た外観斜視図であり、(A)が初期位置にある場合の外観斜視図であり、(B)が移動規制位置にある場合の外観斜視図である。 第6可動物を背面側から見た外観斜視図であり、(A)が初期位置にある場合の外観斜視図であり、(B)が移動規制位置にある場合の外観斜視図である。 第6可動物の駆動の様子を説明する図であり、(A)が初期位置にある場合の背面図であり、(B)が移動途中の背面図であり、(C)が移動規制位置にある場合の背面図である。 初期位置にある第6可動物を示す外観図であり、(A)が上面図であり、(B)が正面図であり、(C)が左側面図であり、(D)が右側面図であり、(E)が下面図であり、(F)が背面図である。 移動規制位置にある第6可動物を示す外観図であり、(A)が上面図であり、(B)が正面図であり、(C)が左側面図であり、(D)が右側面図であり、(E)が下面図であり、(F)が背面図である。 第6可動物を示す図であり、(A)が初期位置にある場合の断面図であり、(B)が移動規制位置にある場合の断面図であり、(C)が損傷防止部の拡大正面図であり、(D)が損傷防止部の拡大断面図である。 第1可動体ユニットと第6可動物による演出の様子を示す図であり、(A)が初期位置にある場合の正面図であり、(B)が第1可動体ユニットが移動規制位置にある場合の正面図であり、(C)が第6可動物が移動規制位置にある場合の正面図である。 第1可動体ユニットと第6可動物による演出の様子を示す遊技盤の正面図である。 ハーネス接続の他の形態を示す図であり、(A)が比較例のハーネス接続の例を示す断面概要図であり、(B)(C)が本実施形態のハーネス接続の例を示す断面概要図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成> まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤700と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤700の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤700の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
遊技盤700は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤700を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。なお、遊技盤700の詳細な構造については後述する。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
<背面>
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤700の一部を抜粋して正面から見た略示正面図である。遊技盤700の遊技盤ユニット702には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206は、略中央に液晶表示ユニット(後述する)による装飾図柄表示装置208を配設し、遊技領域124の右下には、詳細な図示は省略するが、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメント表示器によって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメント表示器によって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示ユニットの液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。なお、装飾図柄表示装置208は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208dを有して構成されている。左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。なお、各表示領域208a〜208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
演出装置206は、ここでは不図示の演出可動体ユニットを含み、これを動作して演出を行うものである。演出可動体ユニットについては後述する。
また、装飾図柄表示装置208の下方には、第1センター役物246aが配設され、装飾図柄表示装置208の上方には、第2センター役物246bが配設される。第1センター役物246aは、装飾ランプ246a1、246a2、246a3であり、第2センター役物246bは装飾部材である。
また、この演出装置206の下方には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤ユニット702に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤ユニット702の右側に配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤ユニット702の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では遊技盤ユニット702下方(第1特図始動口230の下方)に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材(不図示)を備え、羽根部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤ユニット702の右下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材(不図示)を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘(不図示)を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘(不図示)等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体ユニット(後述する)を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体ユニットの後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤ユニット702の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材(不図示)、可変入賞口234の扉部材(不図示)等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体ユニット704の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体ユニット704の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(A)〜(C)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(A)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(A)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図5(B)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(B)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(C)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(C)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第2特図始動口232に対応した乱数値カウンタ値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、普図始動口228に対応した乱数値カウンタ値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を普図当選乱数値として取得するとともに普図乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を普図乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(C)に示す普図A)および外れ図柄(図5(C)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材(不図示)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、特図A〜特図Jのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材(不図示)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材(不図示)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材(不図示)の1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材は多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図8を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(A)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(B)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(C)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(D)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(A)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(B)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(C)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(D)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図9を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(A)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(B)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(C)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(A)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。
ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体ユニット704への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(B)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(C)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図8(A)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<遊技盤>
次に、上述の遊技盤700の構造について詳細に説明する。図10は、パチンコ機100から遊技盤700のみを抜き出して、遊技盤700を複数のユニットに分解した様子を正面側から見た分解斜視図である。
遊技盤700は、入賞口が設けられた遊技盤ユニット702と、この遊技盤ユニット702の背面側に積層される演出可動体ユニット704と、この演出可動体ユニット704の背面側に積層される液晶表示ユニット722によって構成されている。
遊技盤ユニット702は、遊技領域124の内方に背面を視認するための開口部702aが形成されている。開口部702aの周囲には、センター役物246が配置される。センター役物246は例えば、開口部702a下方に配置された第1センター役物246aと開口部702a上方に配置された第2センター役物246bである。第1センター役物246aは例えば、LED等による装飾ランプ246a1、246a2、246a3であり、第2センター役物246bは、装飾部材である(図3参照)。
演出可動体ユニット704は、中央部に開口部720aが形成された枠状部材720に、複数の可動体ユニット(第1可動体ユニット704A、第2可動体ユニット704Bおよび第3可動体ユニット704C)が配設されてなる。第1可動体ユニット704A、第2可動体ユニット704Bおよび第3可動体ユニット704Cを構成する可動物はそれぞれに、対応する演出の実行前の状態では、開口部720aの周囲に退避するように移動して遊技盤ユニット702の背面側に隠れ、遊技者から(ほとんど)視認不可の状態となる。また、対応する演出の実行時には、複数の可動物がそれぞれに移動し、遊技者に視認可能となる。
複数の可動物は、同時にすべてが遊技者に視認可能となるとは限らず、それぞれに異なるタイミング(演出)で視認可能となったり視認不可となったりする。例えば第1可動体ユニット704Aの可動物が視認可能となるタイミング(演出)と第2可動体ユニット704Bが視認可能となるタイミング(演出)は異なってもよい。また、例えば第1可動体ユニット704Aが視認不可となるタイミング(演出)と第3可動体ユニット704Cが視認不可となるタイミング(演出)は異なってもよい。複数の可動体ユニット(704A〜704C)の詳細については、後述する。
次に、液晶表示ユニット722について説明する。液晶表示ユニット722には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208が配設されている。本実施形態に係る遊技盤700では、装飾図柄表示装置208の表示領域の前方には、当該表示領域の一部を遮蔽することが可能な演出可動体ユニット704と開口部702aを有する遊技盤ユニット702が配置されている。遊技盤ユニット702に演出可動体ユニット704、および液晶表示ユニット722の2つのユニットを積層した状態では、遊技盤ユニット702の開口部702aの正面側(遊技者側)から、演出可動体ユニット704を介して、装飾図柄表示装置208の表示領域の少なくとも一部が視認可能に構成されている。すなわち、装飾図柄表示装置208の表示領域は遊技盤ユニット702の開口部702aを介して遊技者から視認可能となっているが、演出可動体ユニット704の状態によってはその視認可能の範囲が異なるものとなり、演出効果を高めることができる場合がある。
<演出可動体ユニット>
次に、図11を参照して、演出可動体ユニット704について説明する。図11は、演出可動体ユニット704を複数の可動体ユニットに分解した様子を正面側から見た分解斜視図である。
演出可動体ユニット704は、中央部に開口部720aが形成された枠状部材720に複数の可動体ユニット(第1可動体ユニット704A、第2可動体ユニット704Bおよび第3可動体ユニット704C)が取り付けられて構成されている。なお、演出可動体ユニット704には、同図に図示した以外の可動物が含まれていてもよい。
<演出可動体ユニット/第1可動体ユニット>
第1可動ユニット704Aは、第1可動物706および第2可動物708からなる。第1可動物706は略半円弧形状を有する第1構造体からなり、第2可動体708は第1構造体と同様の略半円弧形状を有する第2構造体からなり、これらは対向して配置される。第1可動物706の一端は、支持材724に回動可能に取り付けられ、第1可動物706の他端は、ガイド部材726によって正面(前面)側および背面(後面)側から挟まれて前後方向の移動が規制される。第2可動物708の一端も、支持材724に回動可能に取り付けられ、第2可動物708の他端は、ガイド部材726によって正面(前面)側および背面(後面)側から挟まれて前後方向の移動が規制される。支持材724とガイド部材726は枠状部材720に固定される。第1可動物706と第2可動物708はそれぞれの一端を中心として矢印の如く、互いに近接する方向または離間する方向に、回動可能である。第1可動物706と第2可動物708は同じタイミングで近接しまたは離間するように回動する。第1可動物706と第2可動物708の詳細については、後述する。
<演出可動体ユニット/第2可動体ユニット>
第2可動用ニット704Bは、第3可動物706、第4可動物708および第5可動物710からなる。
第3可動物710は矩形の額縁状部材の中に円形状の部材を組み合わせた可動部710aと、この可動部710aを矢印の如く遊技盤700の上下方向に移動可能に支持する駆動部710bを有する。駆動部710bはその両端が枠状部材720に取り付けられる。
第4可動物712は、円形状の可動部712aとこれを矢印の方向に回動可能に支持する駆動部712bを有し、駆動部712bが第3可動物706の駆動部706bの左方下部に位置するように枠状部材720に固定される。
第5可動物714は、円形状の可動部714aとこれを矢印の方向に回動可能に支持する駆動部714bを有し、第4可動物712と対向して第3可動物710の駆動部710bの右方下部に位置するように駆動部714bが枠状部材720に固定される。第4可動物712と第5可動物714は、同じタイミングで互いに近接する方向または離間する方向に回動可能である。
<演出可動体ユニット/第3可動体ユニット>
第3可動ユニット704Cは、第6可動物716および第7可動物718からなる。第6可動物716は、顔を模した可動部716aとこれを遊技盤700の上下方向に移動可能に支持する駆動部716bを有し、演出可動体ユニット704の下方に配設される。
第7可動物718は、矩形の額縁状の可動部718aとこれを遊技盤700の左右方向に移動可能に支持する駆動部718bを有し、駆動部718bが第6可動物716の背後に位置するように配設される。
第1可動物706、第2可動物708、第3可動物710、第4可動物712、第5可動物714、第6可動物716は、それぞれLED728が取り付けられるなどし、発光可能に構成されている。
このように、演出可動体ユニット704では、位置または動きの異なる複数の可動物(第1可動物706、第2可動物708、第3可動物710、第4可動物712、第5可動物714、第6可動物716、第7可動物718)を1つのユニットに配設している。
<遊技盤の積層構造>
図12は、遊技盤700の断面図である。同図では、図の左側(S1側)が遊技者側に最も近い正面(前面)側であり、図示の右側(S2側)が背面(後面)側である。なお、同図では、遊技盤700の背面側に取り付けられる主基板ケース158、第1副基板ケース162および第2副基板ケース166も図示している。また、第1可動物706と第2可動物708、および第4可動物712と第5可動物714とはそれぞれ同様の構成で対称に配置されており、図12の説明では第1可動物706と第4可動物712について説明するが、第2可動物708と第5可動物714についても同様である。
既述の如く、遊技盤700は、遊技盤ユニット702と演出可動体ユニット704と液晶表示ユニット722の積層構造を有しており、演出可動体ユニット702も枠状部材720の正面側から背面側において、複数の可動体ユニットが積層するように配設される(図10参照)。
正面S1側から説明すると、最表面は遊技盤700を覆う透明板部材118であり、その背面に遊技盤ユニット702が配置される。遊技盤ユニット702には、遊技領域124の上方に第2センター役物246bが配置され、下方に第1センター役246aが配置される。遊技盤ユニット702の下方には、普図始動口228、可変入賞口234、アウト口240、内レール204が設けられる。
遊技盤ユニット702の背面側の層には、第1可動体ユニット702A(第1可動物706および第2可動物708)が配置される。第1可動物706(および第2可動物708)は、ある演出では遊技領域124において視認可能となり、別の演出では視認不可となる。第1可動物706のガイド部材726は第2センター役物246bの背面に配置され、常に遊技者から視認不可となる。
第1可動物706の背面側の層には、第2可動体ユニット704B(第3可動物710、第4可動物712(および第5可動物714))、と第3可動体ユニット704Cの第6可動物716が配置される。第3可動物710、第4可動物712(第5可動物714)および第6可動物716はそれぞれに、ある演出では、遊技者から視認不可となり、別のある演出では遊技領域124に移動して遊技者に視認可能となる。
第4可動物712(第5可動物714)の背面側の層には、第3可動体ユニット704Cの第7可動物718が配置される。第7可動物718は、ある演出では遊技領域124において視認不可となり、別のある演出ではでは視認可能となる。
それぞれの可動物は、例えば、同図において第1可動物706と第4可動物712のように正面視において他方と重畳する場合であっても、その配置される層が異なっている場合には、その移動によって他方の可動物と接触することはない。
第7可動物718の背面側の層には、液晶表示ユニット722が配置される。液晶表示ユニット722は、図示の通り遊技盤700の最背面に配置されており、演出可動体ユニット704を構成する複数の可動物の移動の状態によって、遊技者が視認できる範囲が増減する。また、演出可動体ユニット704を液晶表示ユニット722の前面に配置することで、可動物を目立たせて、遊技者の興趣を向上させることができる。
液晶表示ユニット722の背面側(の層)には、主基板ケース158、第1副基板ケース162および第2副基板ケース166が設けられる。第1副基板ケース162および第2副基板ケース166は、カバー体790で覆われる。なお主基板ケース158も含めてカバー体790で覆ってもよい。
図示は省略するが、演出可動体ユニット704には、第2副基板ケース166に収容される第2副基板(演出制御基板)164(ここでは不図示)と電気的に接続する中継基板(演出中継基板)が設けられている。第2副基板(演出制御基板)164の電源供給部、クロック供給部、および各種制御信号は、演出中継基板に電気的に接続される。すなわち、演出中継基板は、第2副基板(演出制御基板)164が備える電源供給線、グランド線、水晶発振器514、駆動回路516、センサ回路518などと、演出可動体ユニット704を電気的に接続するための中継基板として機能している。また、第2副基板(演出制御基板)164と第1副基板(液晶表示基板)160、また、第1副基板(液晶表示基板)160と装飾図柄表示装置208も、それぞれ、コネクタを介して電気的に接続されている。
なお、中継基板を用いることなく、演出可動体ユニット704および液晶表示ユニット722間を直接、電気的に接続してもよい。
ここでは、遊技盤ユニット702、演出可動体ユニット704および液晶表示ユニット722の順番で外径を徐々に小さく構成し、各々の取付ネジ(不図示)の取り付け位置を、背面視における上下左右方向にずらして配置している。このため、遊技盤ユニット702、演出可動体ユニット704および液晶表示ユニット722のそれぞれを個別に着脱することが可能で、修理や検査など作業効率を高めることができる場合がある。
<第1可動体ユニット>
図13から図15を参照して、第1可動体ユニット704Aについて更に説明する。図13は、第1可動体ユニット704Aを抜き出して正面側から見た外観斜視図であり、図14は正面図である。また図15は、第1可動体ユニット704Aの演出の状態によって形成される隙間について説明する図である。
図13および図14を参照して、第1可動物706は、半円弧形状の本体部7061と、本体部7061の両端に設けられ、半円の直径方向外側に延びる2つの支持部7062、7063により構成される。本体部7061には例えば複数の円形状の装飾部7061aが設けられている。装飾部7061aは装飾的な図柄が施されたり、LED728が設けられるなどして演出効果を高めている。LED728は本体部7061の他の領域に設けられてもよい。
第2可動物708は、第1可動物706と半円弧形状の本体部7081と、本体部7081の両端に設けられ、半円の直径方向外側に延びる2つの支持部7082、7083により構成される。半円の直径は、第1可動物706と同等である。本体部7081には例えば複数の円形状の装飾部7081aが設けられている。装飾部7081aは装飾的な図柄が施されたり、LED728が設けられるなどして演出効果を高めている。LED728は本体部7081の他の領域に設けられてもよい。
第1可動物706と第2可動物708は、本体部7061、7081の円弧の内側が互いに対向するように配置され、第1可動物706の本体部7061から下方に延びる支持部7063と、第2可動物708の本体部7081から下方に延びる支持部7083が支持材724と接続する。
支持材724は駆動部724aを有する。駆動部724aは、駆動ギア724gと、駆動ギア724gの奥に配置されここでは不図示のモータとからなる。支持部7063の先端は、扇形状のギア7063gが設けられ、支持部7083は先端に略半円形状のギア7083gが設けられる。第2可動物708のギア7083gは、第1可動物706のギア7063gと円形状の支持材724の駆動ギア724gとに噛合する。このような構成により、駆動部724aのモータによって駆動ギア724gが回転すると、第1可動物706と第2可動物708とが所定の角度の範囲内で互いに近接する方向、または離間する方向に同時に回動する。
第1可動物706と第2可動物708の上方には、これらの可動領域の幅方向の長さと同程度の長さ(横幅)を有するガイド部材726が設けられる。ガイド部材726は、蓋体となる前面側ガイド部材726aと、内部に収容空間7261と規制手段(メカエンド)7262を有する後面側ガイド部材726bとを重ねて構成される。本体部7061から上方に延びる支持部7062の先端と、本体部7081から上方に延びる支持部7082の先端は、ガイド部材726の内部に収容される。
第1可動物706側について、詳細に説明する。図示の如く、支持部7062の先端を、前面側ガイド部材726aと後面側ガイド部材726bの間に挟みこんで両ガイド部材を組み付けることで、支持部7062先端がガイド部材726の曲線状の側壁7263に沿って移動すること許容するとともに、前後方向に移動することを規制する。また、支持部7062先端には当接部7062aが設けられ、当接部7062aは、後面側ガイド部材726bの中央に設けられたメカエンド7262と当接してその移動が規制される。これにより支持部7062の先端は、ガイド部材726の左側端部から中央までが移動可能範囲となる。
第2可動物708側についても同様であるので詳細な説明は省略するが、ガイド部材726は、支持部7082先端が側壁7263に沿って移動すること許容するとともに、前後方向に移動することが規制する。また、支持部7082先端の当接部7082aは、メカエンド7262と当接してその移動が規制され、支持部7082の先端は、ガイド部材726の右側端部から中央までが移動可能範囲となる。
図15を参照して、第1可動物706と第2可動物708の間に形成される隙間の形状について、説明する。図15(A)は、第1可動物706(の当接部7062a)と第2可動物708(の当接部7082a)が最も離間した位置(初期位置)にある状態(初期状態)を示す正面図であり、図15(B)は、両者が移動し、最も近接した位置で移動が規制された状態を示す正面図である。
本実施形態の「隙間」とは、複数の可動物の外形を区画する端辺のうち互いに近接して対向する端辺の間の領域(空間)をいう。
より詳細には、本実施形態の「隙間」とは、複数の可動物の互いに対向する端辺が、正面視において交差しない場合にはこれらの間に形成される領域をいう。また、異なる層にある複数の可動物が近接し、端辺同志の一部が正面視において交差する場合には、複数の可動物が重畳せずに近接して対向するこれらの端辺を含んで、最小面積で閉じた領域を形成するように区画される領域(空間)をいうものとする。
なお、互いに近接、または離間するように移動する複数の可動物が、移動により最も近接した状態(それ以上、互いに近接する方向への移動が規制された状態)において形成される領域のみ「隙間」としてもよく、図15(A)は、第1可動物706と第2可動物708が最も離間した位置(初期位置)にあり(支持部7063,7083のなす角がこの構造体の構成上最も大きくなった場合であり)、これらに挟まれた(これらの間の)正方格子のハッチングで示す領域は、本実施形態の「隙間」に該当しないものであってもよい。
図15(B)は、第1可動物706と第2可動物708が移動により最も近接した状態にある。すなわち、第1可動物706の先端の当接部7062aと、第2可動物708の先端の当接部7082aとがいずれも、ガイド部材726のメカエンド7262(図13参照)に当接し、互いに他方への移動が規制された状態にある。このような状態(この位置を、移動規制位置または合体位置という)において、これらの間に形成される領域、すなわち、第1可動物706と第2可動物708の外形を区画する端辺のうち、互いに近接して対向する端辺(第1可動物706の端辺e1、e3、e5と、第2可動物708の端辺e2、e4、e6)の間に形成される領域(斜線のハッチングおよび斜格子のハッチングの領域)が、本実施形態の隙間Gである。隙間Gは、初期位置にある第1可動物706と第2可動物708間に形成される領域よりも面積(遊技領域124の左右方向で最も広い幅)が小さいものとする。
尚、移動規制位置にある状態を、移動終了状態と称する場合があるが、これは完全に、移動が終了することを意味するのではない。つまり、移動終了状態であっても、その後初期状態に再び移動するものであり、ここでは初期状態に対応させて移動が規制された状態(初期位置から最も離間する位置まで移動した状態)、あるいは対応する演出が終了した状態を移動終了状態という。
なお、図15(B)の状態では第1可動物706の本体部7061と第2可動物708の本体部7081によって略円環状の構造体が構成され、当該構造体が遊技領域124のほぼ中央で遊技者に視認可能となる。また、隙間Gからは液晶表示ユニット722の一部が視認可能となる。あるいは隙間Gからはそれより背後に位置する可動物が視認可能となるものであってもよい。
なお、隙間Gは、長手方向(ここでは上下方向)において、その幅が複数の幅を含むものであってもよい。例えば、図15(B)の場合では、隙間Gは、第1の幅w1を有する第1の隙間G1、第2の幅w2を有する第2の隙間G2、および第3の幅w3を有する第3の隙間G3を含み、第1の幅w1が最小で、第2の幅w2(幅が変位する場合は最大の幅)が最大で、第3の幅w3が第1の幅w1と同等以上であり、第2の幅w2より小さい。
このように隙間Gの幅(少なくとも第1の幅w1および第2の幅w2)を異ならせることで、演出効果を高め、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
<被覆部材>
図16を参照して、被覆部材800,802について説明する。図16は、例えば第1可動体ユニット704Aの演出実行時に遊技者が視認する装飾図柄表示装置208付近の正面図であり、装飾図柄表示装置208、被覆部材800,802および、第1可動体ユニット704Aを示す概略図である。尚、同図において破線で示す構成は、遊技盤ユニット702の開口部702a周囲の装飾部材等に隠れて遊技者から視認不可となっている状態を示し、実線で示す構成は遊技者に視認可能となっている状態を示している。
第1可動体ユニット704Aは、初期状態では遊技者に視認不可となっている第1可動物706および第2可動物706が装飾図柄表示装置208の左右両側から次第に視認可能になり、移動終了時には、略円環形状の構造体として遊技者に視認される、という演出を行う。
そして被覆部材800、802は、第1可動物706および第2可動物706の少なくとも一部を覆う第3構造体であり、例えば、装飾図柄表示装置208(液晶表示ユニット722)の前方に配置される。
図16(A)は、第1可動物(第1構造体)706と第2可動物(第2構造体)708の初期状態(移動前の状態)を示す。初期状態では、第1可動物706と第2可動物708は、装飾図柄表示装置208の左右側方に退避した位置(初期位置)にあり、遊技盤ユニット702の開口部702a周囲の装飾部材等に隠れて遊技者から視認不可の状態となっている。一方、遊技領域124には、装飾図柄表示装置208が視認可能となっている。装飾図柄表示装置800には、例えば第一の画像(例えば、矢印などの演出画像)が表示される。被覆部材(第3構造体)800は、装飾図柄表示装置208の下辺部の前方に配置され、被覆部材(第3構造体)802は、装飾図柄表示装置208の上辺部の前方に配置される。
本実施形態の被覆部材800は、遊技盤ユニット702に設けられた第1センター役物246aの一部であり、装飾図柄表示装置208の下辺部に3つ配置された装飾ランプ246a1、246a2、246a3)のうち、中央の1つの装飾ランプ246a1である。また、被覆部材802は、遊技盤ユニット702に設けられた第2センター役物(装飾部材)246bである。装飾図柄表示装置208の一部は、図示の如く被覆部材800,802によって覆われている。
図16(B)は、第1可動物706および第2可動物708が互いに近接する方向に回動を始めた状態(移動途中の状態)を示す。遊技盤ユニット700は、演出可動体ユニット702より前面に位置し、液晶表示ユニット722は、演出可動体ユニット702より後面に位置する(図10参照)。つまり、第1可動物706および第2可動物708は、被覆部材800,802より後面で、液晶表示装置208より前面の層を、図示の如く装飾図柄表示装置208の中央に向かって移動するよう、第2副制御部500によって制御される。
第1可動物706および第2可動物708が装飾図柄表示装置208の前面に重畳する位置まで移動し、装飾図柄表示装置208の表示領域の少なくとも一部を前面から覆うと、実線の如く遊技者に視認可能となる。一方、第1可動物706および第2可動物708装飾ランプ246a2、246a3の後面に重畳する部分は破線の如く遊技者に視認不可となる。
図16(C)は、第1可動体ユニット704Aの演出、すなわち第1可動物706および第2可動物708の近接する方向へ移動する演出が終了した状態を示す。近接する方向への移動が終了し、移動規制位置にある状態では、第1可動物706と第2可動物708が合体し、略円環状の構造体として遊技者に視認可能となるとともに、略円環状の構造体の内側の隙間(第2の隙間G2)と、略円環状の構造体の外側の領域から装飾図柄表示装置208の一部が視認可能となる。この場合例えば、LED728は、第一の発光態様(例えば全点灯)などで発光する。
そしてこの状態において、第1可動物706および第2可動物708の少なくとも一部は、被覆部材800、802の後面に位置し、すなわち被覆部材800,802に覆われて遊技者から視認不可となる。
このように、演出の実行中(演出開始から演出終了に至るまでの間)に、可動物(例えば、第1可動物706および第2可動物708)の一部が被覆部材800,802で覆われることで、演出効果を高め、遊技者の興趣を高めることができる。また、被覆部材800,802に覆われる前の部位を視認可能なため、遊技者の興趣を向上させることができる。
また、これにより第1可動物706および第2可動物708の間に形成される第1の隙間G1も、被覆部材800の後面に位置し、すなわち被覆部材800に覆われて遊技者から視認不可となる。つまり、第1の隙間G1を構成する、第1可動物706の端辺e1とこれに対向する第2可動物708の端辺e2とは、図16(B)に示す移動途中では遊技者に視認可能であるが、図16(C)に示す移動終了後は、遊技者に視認不可となる。また、第3の隙間G3も、被覆部材802の後面に位置しこれに覆われて遊技者から視認不可となる。
2つの可動物(第1可動物706および第2可動物708)を駆動後に合体させるような場合には、これらの衝突やそれによる破損等を防止するため、駆動のためのクリアランスを確保する必要がある。つまり、実際には移動終了後であっても2つの可動物が全体に渡り隙間なく当接(合体)することはなく、不可避の隙間(第1の隙間G1および第3の隙間G3)が生じる場合が多い。
図16(C)の場合、第1可動物706および第2可動物708の間に生じる隙間Gのうち、第2の隙間G2は、第1可動物706および第2可動物708を介して装飾図柄表示装置208を視認させるためのもので、演出上の必要性から設けられるものである。
これに対し、第1の隙間G1および第3の隙間G3は、駆動制御のために必要なクリアランスであり、移動終了後における演出上必要な隙間ではない。特に、演出可動体ユニット704を液晶表示ユニット722の前面に配置することで、可動物を目立たせることができるが、一方で、このような隙間(第1の隙間G1および第3の隙間G3)が遊技者に視認可能となることで、遊技者の興趣が削がれる問題がある。
本実施形態では、上述の駆動制御上不可避の隙間G(第1の隙間G1,第3の隙間G3)の少なくとも一部を、被覆部材800、802にて被覆し、遊技者から視認不可とする。これにより、演出効果を高めることが可能となり、遊技者の興趣も向上させることができる。
また、被覆部材800,802を、演出可動体ユニット702の前面に位置して常に遊技者に視認可能となる遊技体本体700に設けることで、違和感なく(自然に)第1の隙間G1および第3の隙間G3を覆う(隠す)ことができる。
更に、被覆部材800,802を第1センター役物246a、第2センター役物246bで構成することにより、演出効果を高めるとともに、違和感なく第1の隙間G1および第3の隙間G3を覆うことができる。
図17は、第2可動体ユニット704Bの演出実行時に遊技者が視認する装飾図柄表示装置208付近の他の形態を示す正面図である。
図16に示したように、本実施形態の被覆部材800,802は、第1可動体ユニット704Aの演出実行時に、当該演出に用いる複数の可動物(第1可動物706および第2可動物708)が、初期位置(遊技者に視認不可の位置)から移動を開始し、遊技者に視認可能となって演出用の移動を終了した後に生じる、駆動制御上不可避の隙間(第1の隙間G1,第3の隙間G3)を覆うものである。
つまり、第1可動体ユニット704Aの演出が終了し、第1可動物706および第2可動物708が移動を終了した後も、他の演出(第2可動体ユニット704Bの演出)に用いる他の可動物が移動し、遊技者に視認可能となる場合もあり、図17ではその状態を示している。
図17(A)は、第2可動体ユニット704B(第3可動物710、第4可動物712および第5可動物714)の演出開始前の状態を示す。尚、同図において破線で示す構成は遊技者から視認不可となっている状態を示し、実線で示す構成は遊技者に視認可能となっている状態を示している。
第2可動体ユニット704Bの演出は、例えば第1可動体ユニット704Aの演出後に、第1可動物706と第2可動物708の合体が維持された状態で、実行される。
第3可動物710、第4可動物712および第5可動物714の初期状態では、それぞれ、装飾図柄表示装置208の上方、左方、右方に退避しており、遊技者からは視認不可となっている。
その後、図17(B)の如く、第3可動物710は可動部710aが下方に移動し、第1可動物706と第2可動物708の円環形状の構造体の内側まで移動するよう、第2副制御部500によって制御される。第4可動物712は駆動部712bを回転中心として可動部712aが時計回りに回転し、可動部712aが円環形状の構造体の内側まで移動するよう第2副制御部500によって制御される。第5可動物714は駆動部714bを回転中心として可動部714aが反時計回りに回転し、可動部714aが円環形状の構造体の内側まで移動するよう第2副制御部500によって制御され、第2可動体ユニット704Bの演出が終了する。
<被覆部材および第1可動体ユニットの変形例1>
図18を参照して、被覆部材800およびこれが覆う隙間を形成する第1可動体ユニット704A(第1可動物706および第2可動物708)の他の形態について説明する。図18は、演出実行時に遊技者が視認する装飾図柄表示装置208付近の他の形態を示す正面図である。
第1可動体ユニット704Aは、装飾図柄表示装置208(液晶表示ユニット722)の前面に設けられた遮蔽装置(シャッターユニット)246であってもよい。
遮蔽装置(シャッターユニット)246は、第1可動物706である格子状の左扉246aと、第2可動物708である右扉246bからなり、これらを開閉する演出を行うよう、第2副制御部500によって制御される。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置(シャッターユニット)246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態では、それぞれの内側端部(端辺e1、e2)が近接して対向配置され、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。また、左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。
なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
図18(A)は、演出開始前の状態を示しており、第1可動物706(左扉246a)が装飾図柄表示装置208の左方に、第2可動物708(右扉246b)が装飾図柄表示装置208に右方に退避し、装飾図柄表示装置208の表示領域の全面が遊技者に視認可能となっている。またこの場合、第1可動物706と第2可動物708は演出開始前(初期位置)においても(常に)遊技者に視認可能となっている。
図18(B)を参照して、演出開始後は、第1可動物706(左扉246a)と第2可動物708(右扉246b)が近接する方向に移動し、装飾図柄表示装置208を左右から遮蔽するため、遊技者が視認できる表示領域が次第に縮小する。
図18(C)を参照して、演出終了後、すなわち第1可動物706(左扉246a)と第2可動物708(右扉246b)が移動規制位置にある場合は、装飾図柄表示装置208が第1可動物706(左扉246a)と第2可動物708(右扉246b)で遮蔽され、遊技者に視認不可となる。この場合、第1可動物706の端辺e1とこれに対向する第2可動物708の端辺e2とは近接するものの、当接はせず、これらの間には駆動制御上不可避の隙間G(第1の隙間G1)が生じる。被覆部材800は、装飾図柄表示装置208下辺側の遊技盤ユニット702に設けられており、第1可動物706の端辺e1下方と、第2可動物708の端辺e2下方、および第1の隙間G1の少なくとも一部は、被覆部材800により覆われ、遊技者から視認不可となる。
<被覆部材および第1可動体ユニットの変形例2>
図19を参照して、被覆部材800およびこれが覆う隙間を形成する第1可動体ユニット704A(第1可動物706および第2可動物708)の他の形態について説明する。図19は、演出実行時に遊技者が視認する装飾図柄表示装置208付近の他の形態を示す正面図である。
第1可動体ユニット704Aは変形例1の遮蔽装置(シャッターユニット)246の変形例であり、第1可動物706(左扉246a)と第2可動物708(右扉246b)は、演出開始前の状態(初期位置にある状態)では、遊技者から視認不可となるものである。これ以外の遮蔽装置246の構成は、変形例1と同様であるので説明は省略する。また、本変形例では、複数の被覆部材800(800a、800b、800c)が設けられる。
図19(A)は、演出開始前の初期位置にある状態を示しており、第1可動物706(左扉246a)が装飾図柄表示装置208の左方に、第2可動物708(右扉246b)が装飾図柄表示装置208に右方に退避し、装飾図柄表示装置208の表示領域の全面が遊技者に視認可能となるとともに、第1可動物706と第2可動物708はここでは不図示の遊技盤ユニット702に隠れ、遊技者に視認不可となっている。また、遊技盤ユニット702に、3つの被覆部材800a、800b、800cが設けられている。これらは、装飾図柄表示装置208の下辺に沿って横並びに所定間隔で配置される。
図19(B)を参照して、演出開始後は、第1可動物706(左扉246a)と第2可動物708(右扉246b)が近接する方向に移動し、装飾図柄表示装置208を左右から遮蔽するため、遊技者が視認できる表示領域が次第に縮小する。このとき、第1可動物706(左扉246a)の端辺e1の一部(図では左扉246aの下端部)は、視認可能である。また、端辺e1と対向する第2可動物708(右扉246b)の端辺e2の一部(図では右扉246bの下端部)も、視認可能である。
図19(C)を参照して、第1可動物706(左扉246a)と第2可動物708(右扉246b)が近接する方向への移動が更に進むと、遊技者が視認できる表示領域が更に縮小する。このとき、第1可動物706(左扉246a)の端辺e1の一部(左扉246aの下端部)は、左の被覆部材800aにより覆われ、遊技者から視認不可となる。また、端辺e1と対向する第2可動物708(右扉246b)の端辺e2の一部(図では右扉246bの下端部)は、右の被覆部材800cにより覆われ、遊技者から視認不可となる。
図19(D)を参照して、第1可動物706(左扉246a)と第2可動物708(右扉246b)が近接する方向への移動が更に進むと、遊技者が視認できる表示領域が更に縮小する。このとき、第1可動物706(左扉246a)の端辺e1の一部(左扉246aの下端部)は、遊技者から視認可能となり、第2可動物708(右扉246b)の端辺e2の一部(図では右扉246bの下端部)も遊技者から視認可能となる。
図19(E)を参照して、演出終了後、すなわち第1可動物706(左扉246a)と第2可動物708(右扉246b)の移動が終了し移動規制位置にある場合は、装飾図柄表示装置208が第1可動物706(左扉246a)と第2可動物708(右扉246b)で遮蔽され、遊技者に視認不可となる。この場合、第1可動物706の端辺e1とこれに対向する第2可動物708の端辺e2とは近接するものの、当接はせず、これらの間には駆動制御上不可避の隙間G(第1の隙間G1)が生じる。そして、左扉246aと右扉246bの下端部、および第1の隙間G1の少なくとも一部は、被覆部材800bにより覆われる。
本変形例では、遊技領域124の横方向に離間して並ぶ複数の被覆部材800a、800b、800cによって、演出実行中の期間において、第1の隙間G1を生じさせる第1可動物706と第2可動物708のそれぞれの少なくとも一部(端辺e1と端辺e2の一部)が視認可能となる状態と視認不可となる状態を繰り返すよう、第1可動物706と第2可動物708が第2副制御部500によって制御される。
具体的には、第1可動物706(左扉246a)では、端辺e1の下端部(左扉246aの下端部)が、演出開始直後は視認可能であり(図19(B))、その後被覆部材800aの背後に移動して視認不可となり(図19(C))、再び視認可能となり(図19(D)、演出終了時には被覆部材800bの背後に移動して視認不可となるように第2副制御部500によって制御される。
同様に、第2可動物708(右扉246b)では、端辺e2の下端部(右扉246bの下端部)が、演出開始直後は視認可能であり(図19(B))、その後被覆部材800cの背後に移動して視認不可となり(図19(C))、再び視認可能となり(図19(D)、演出終了時には被覆部材800bの背後に移動して視認不可となるように第2副制御部500によって制御される。
また、演出終了時には第1の隙間G1の一部も被覆部材800bに覆われて遊技者から視認不可となる。
<被覆部材および第1可動体ユニットの変形例3>
図20を参照して、被覆部材800およびこれが覆う隙間を形成する第1可動体ユニット704A(第1可動物706および第2可動物708)の他の形態について説明する。図20は、演出実行時に遊技者が視認する装飾図柄表示装置208付近の他の形態を示す正面図である。
第1可動体ユニット704Aは変形例2の遮蔽装置(シャッターユニット)246と同様であるので説明は省略する。
本変形例では、装飾図柄表示領域208の下辺側の被覆部材800a、800b、800cに加え、装飾図柄表示領域208の上辺側の遊技盤ユニット702に2つの被覆部材800d、800eが設けられる。
被覆部材800a、800b、800cについては変形例2と同様であるので、説明は省略する。被覆部材800d、800eは互いに離間し、被覆部材800a、800b、800cが設けられない領域と対向する位置に配置される。
図20(A)は、演出開始前の初期位置にある状態を示しており、第1可動物706(左扉246a)が装飾図柄表示装置208の左方に、第2可動物708(右扉246b)が装飾図柄表示装置208に右方に退避し、装飾図柄表示装置208の表示領域の全面が遊技者に視認可能となるとともに、第1可動物706と第2可動物708はここでは不図示の遊技盤ユニット702に隠れ、遊技者に視認不可となっている。
図20(B)を参照して、演出開始後は、第1可動物706(左扉246a)と第2可動物708(右扉246b)が近接する方向に移動し、装飾図柄表示装置208を左右から遮蔽するため、遊技者が視認できる表示領域が次第に縮小する。このとき、第1可動物706(左扉246a)の端辺e1の一部(図では左扉246aの上端部および下端部)は、視認可能である。また、端辺e1と対向する第2可動物708(右扉246b)の端辺e2の一部(図では右扉246bの上端部および下端部)も、視認可能である。
図20(C)を参照して、第1可動物706(左扉246a)と第2可動物708(右扉246b)が近接する方向への移動が更に進むと、遊技者が視認できる表示領域が更に縮小する。このとき、第1可動物706(左扉246a)の端辺e1の一部(左扉246aの下端部)は、左下の被覆部材800aにより覆われ、遊技者から視認不可となる。また、端辺e1と対向する第2可動物708(右扉246b)の端辺e2の一部(図では右扉246bの下端部)は、右下の被覆部材800cにより覆われ、遊技者から視認不可となる。
これに対し、第1可動物706(左扉246a)の端辺e1の他の一部(左扉246aの上端部)は、遊技者から視認可能となっており、端辺e1と対向する第2可動物708(右扉246b)の端辺e2の他の一部(図では右扉246bの上端部)も遊技者から視認可能となっている。
図20(D)を参照して、第1可動物706(左扉246a)と第2可動物708(右扉246b)が近接する方向への移動が更に進むと、遊技者が視認できる表示領域が更に縮小する。このとき、第1可動物706(左扉246a)の端辺e1の一部(左扉246aの下端部)は、遊技者から視認可能となり、対向する第2可動物708(右扉246b)の端辺e2の一部(図では右扉246bの下端部)も遊技者から視認可能となる。
これに対し、第1可動物706(左扉246a)の端辺e1の他の一部(左扉246aの上端部)は、左上の被覆部材800dにより覆われ、遊技者から視認不可となる。また、対向する第2可動物708(右扉246b)の端辺e2の他の一部(図では右扉246bの上端部)は、右上の被覆部材800eにより覆われ、遊技者から視認不可となる。
図20(E)を参照して、演出終了後、すなわち第1可動物706(左扉246a)と第2可動物708(右扉246b)の移動が終了し移動規制位置にある場合は、装飾図柄表示装置208が第1可動物706(左扉246a)と第2可動物708(右扉246b)で遮蔽され、遊技者に視認不可となる。この場合、第1可動物706の端辺e1と第2可動物708の端辺e2とは近接するものの、当接はせず、これらの間には駆動制御上不可避の隙間G(第1の隙間G1)が生じる。そして、左扉246aの下端部と右扉246bの下端部、および第1の隙間G1の少なくとも一部は、被覆部材800bにより覆われる。
本変形例では、装飾図柄表示装置208の下辺側で横方向に離間して並ぶ複数の被覆部材800a、800b、800cによって、演出実行中の期間において、第1の隙間G1を生じさせる第1可動物706と第2可動物708のそれぞれの一部(端辺e1と端辺e2の下端部)が視認可能となる状態と視認不可となる状態を繰り返すよう、第1可動物706と第2可動物708が第2副制御部500によって制御される。また、装飾図柄表示装置208の上辺側で横方向に離間して並ぶ複数の被覆部材800d、800eによって、演出実行中の期間において第1可動物706と第2可動物708のそれぞれの他の一部(端辺e1と端辺e2の上端部)は、下端部で視認可能となっている場合は視認不可となり、下端部で視認不可となっている場合は視認可能となるよう、第1可動物706と第2可動物708が第2副制御部500によって制御される。
具体的には、第1可動物706(左扉246a)では、端辺e1の下端部(左扉246aの下端部)が被覆部材800aの背後に位置して遊技者に視認不可の場合には、端辺e1の上端部(左扉246aの上端部)は視認可能であり(図20(C))、その後端辺e1の下端部(左扉246aの下端部)が視認可能となると、端辺e1の上端部(左扉246aの上端部)が被覆部材800dの背後に位置して遊技者に視認不可となる(図20(D))。その後、端辺e1の下端部(左扉246aの下端部)が被覆部材800bの背後に位置して遊技者に視認不可の場合には、端辺e1の上端部(左扉246aの上端部)は視認可能となる(図20(E))。この動作は、第2可動物708(右扉246b)においても同様であるので、説明は省略する。
<被覆部材および第1可動体ユニットの変形例4>
図21を参照して、被覆部材800およびこれが覆う隙間を形成する第1可動体ユニット704A(第1可動物706および第2可動物708)の他の形態について説明する。図21は、演出実行時に遊技者が視認する装飾図柄表示装置208付近の他の形態を示す正面図であり、図21(A)は演出開始前の状態を示す概略図であり、図21(B)は演出終了後の状態を示す概略図である。
図21(A)を参照して、第1可動体ユニット704Aは、遮蔽装置(シャッターユニット)256であり、第1可動物706および第2可動物708はそれぞれ、左扉256aおよび右扉256bである。演出開始前(初期位置にある場合)には、左扉256aおよび右扉256bは、装飾図柄表示装置208の左右の外側に退避しており、遊技者から視認不可となっている。左扉256aは、破線の如く、端辺e1の一部に上下方向に離間して並ぶ2つの半円形状の切欠き256a1、256a2を有する形状であり、右扉256bは破線の如く、端辺e2の一部に上下方向に離間して並ぶ2つの半円形状の切欠き256b1,256b2を有する形状である。本変形例の遮蔽装置256の駆動方法は、変形例2の遮蔽装置246と同様であるので、説明は省略する。被覆部材800は、装飾図柄表示装置208の下辺側中央付近の遊技盤ユニット702に1つだけ配置される。
図21(B)を参照して、演出が開始されると、左扉256aおよび右扉256bが徐々に近接する方向に移動すると共に装飾図柄表示装置208の表示領域を左右から遮蔽する。そして、演出終了時には、それぞれの内側端部(端辺e1、e2)が表示領域の略中央付近の移動規制位置で近接して対向配置され、隙間G(第1の隙間G1,第2の隙間G2,第4の隙間G4)を形成するとともに遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。近接して対向する端辺e1、e2はこれらの間に第1の隙間G1を形成するとともに、左扉256aの切欠き256a2では右扉256bの切欠き256b2と合体して略円形状の第2の隙間G2を形成する。第2の隙間G2からは装飾図柄表示装置208の一部が視認可能となる。また、左扉256aの切欠き256a1は右扉256bの切欠き256b1と合体して第4の隙間G4を形成するが、第4の隙間G4は、意図的に形成された隙間ではあるが、演出終了時には被覆部材800の背後に位置し、遊技者から視認不可となる。また、左扉256aおよび右扉256bの一部(ハッチングで示す)も被覆部材800で覆われて、遊技者から視認不可となる。
このように、本変形例での被覆部材800は、演出終了後の可動物(左扉256aおよび右扉256b)の少なくとも一部を覆うとともに、駆動制御上不可避の隙間(第1の隙間G1)の少なくとも一部を覆う。更に移動終了後に装飾図柄表示装置208の一部を視認可能とする隙間(第2の隙間G2)以外の、第4の隙間G4(例えば、可動物のデザイン上形成される隙間など)の少なくとも一部を覆う。
<被覆部材および第1可動体ユニットの変形例5>
図22を参照して、被覆部材800およびこれが覆う隙間を形成する第1可動体ユニット704A(第1可動物706および第2可動物708)の他の形態について説明する。図22は、演出実行時に遊技者が視認する装飾図柄表示装置208付近の他の形態を示す正面図であり、図22(A)は演出開始前(初期位置)の状態を示す概略図であり、図22(B)は演出途中の状態を示す概略図であり、図22(C)は演出終了後(移動終了後)の状態を示す概略図である。
被覆部材800で覆われる隙間Gは、可動物の駆動制御上不可避の隙間(第1の隙間G1)に限らず、例えば表示領域を視認可能とするように設けた隙間(第2の隙間G2)であってもよい。また第2の隙間G2は演出実行途中に被覆部材800で覆われ、演出終了時には視認可能となるものであってもよい。
図22(A)を参照して、第1可動体ユニット704Aは、遮蔽装置(シャッターユニット)256であり、第1可動物706および第2可動物708はそれぞれ、左扉256aおよび右扉256bである。演出開始前(初期位置)では、左扉256aおよび右扉256bはそれぞれ、装飾図柄表示装置208の左右の外側に退避し、遊技者から視認不可となっている。左扉256aは、破線の如く、端辺e1の下端部に半円形状の切欠き256a1を有する形状であり、右扉256bは、破線の如く、端辺e2の下端部に半円形状の切欠き256b1を有する形状である。本変形例の遮蔽装置256の駆動方法は、変形例2の遮蔽装置246と同様であるので、説明は省略する。被覆部材800は、装飾図柄表示装置208の下辺側中央の遊技盤ユニット702に1つだけ配置される。
図22(B)を参照して、演出が開始されると、左扉256aおよび右扉256bが徐々に近接する方向に移動すると共に装飾図柄表示装置208の表示領域を左右から遮蔽する。そして、それぞれの内側端部(端辺e1、e2)が表示領域の中央付近(移動規制位置または合体位置)まで移動すると、それぞれの近接する方向への移動は終了し、左扉256aおよび右扉256bが合体した状態となり、第1の隙間G1が形成される。また左扉256aおよび右扉256bの下端部には第2の隙間G2が形成される。この状態で、左扉256aの下端部および右扉256bの下端部、および第2の隙間G2は、被覆部材800の背後に位置し、遊技者から視認不可の状態となる。
図22(C)を参照して、左扉256aおよび右扉256bは合体状態で左右に移動する。これにより、左扉256aおよび右扉256bの下端部、および第2の隙間G2も隙間被覆部800の背後の位置から左右に移動し、遊技者に視認可能となる。また第2の隙間G2を介して、装飾図柄表示装置208の一部が視認可能となる。
このように、本変形例の被覆部材800は、演出の実行途中に第1可動物706および第2可動物708の一部と、第1可動物706および第2可動物間708に形成される隙間G(第1の隙間G1および第2の隙間G2)の一部(第2の隙間G2)とを覆うものである。
<被覆部材および第1可動体ユニットの変形例6>
図23を参照して、被覆部材800およびこれが覆う隙間を形成する第1可動体ユニット704A(第1可動物706および第2可動物708)の他の形態について説明する。図23(A)は、演出実行時に遊技者が視認する装飾図柄表示装置208付近の他の形態を示す正面図であり、演出終了後(移動終了後)の状態を示す概略図である。また図23(B)は図23(A)の拡大図である。
第1可動体ユニット704Aは、半円形状の可動部706aとこれを回動可能に支持する駆動部706bからなる第1可動体706と、半円形状の可動部708aとこれを回動可能に支持する駆動部708bからなる第2可動体708を有し、演出実行時には、これらをそれぞれ装飾図柄表示装置208の表示領域の左右下方に退避し、遊技者から視認不可となる初期状態から、表示領域の中央付近まで回動して遊技者に視認可能となるとともに装飾図柄表示装置208の一部を遮蔽する演出を行う。被覆部材800は、装飾図柄表示装置208の下辺側中央の遊技盤ユニット702に1つだけ配置される。
演出終了後は第1可動物706の端辺e1と第2可動物708の端辺e2とが近接して対向配置し、第1の隙間G1を形成するとともに、その下方に第4の隙間G4を形成する。第1可動物706の一部、第2可動物708の一部と第4の隙間G4は、被覆部材800の背後に位置し、遊技者から視認不可の状態となる。第4の隙間G4は、正面視において略三角形状をなしており、演出終了時において対向する端辺e7、e8は平行でない。
このように、本変形例の被覆部材800は、表示領域の上下方向または左右方向において、その長さ(幅または高さ)が変化する形状の隙間(第4の隙間G4)を覆うものである。またこの場合の隙間は第1の隙間G1や第2の隙間G2であってもよい。
<被覆部材および第1可動体ユニットの変形例7>
図24を参照して、被覆部材800およびこれが覆う隙間を形成する第1可動体ユニット704A(第1可動物706および第2可動物708)の他の形態について説明する。図24(A)は、本実施形態の演出終了時の第1可動体ユニット704Aと、遊技盤ユニット702の被覆部材800部分を正面側から見た斜視図である。図24(B)は、本実施形態の比較例であり、隙間が形成されない可動ユニットの斜視図である。
図24(A)を参照して、第1可動体ユニット704Aは、遮蔽装置(シャッターユニット)256であり、第1可動物706および第2可動物708はそれぞれ、左扉256aおよび右扉256bである。左扉256aは、所定の厚みの板状物であり、正面S1側主面の幅L11が背面S2側主面の幅L12より短く、右扉256bと対向する部分は、上面視において背面S2側が突出した形状となっている。また右扉256bは、所定の厚みの板状物であり、正面S1側主面の幅L21が背面S2側主面の幅L22より長く、左扉256aと対向する部分は、上面視において正面S1側が突出した形状となっている。
そして演出終了後には、移動規制位置において左扉256aおよび右扉256bの対抗する部分がかみ合い、両扉の近接する方向への移動が終了する。
この場合、左扉256aおよび右扉256bの端辺e1、e2によって正面S1側主面には隙間G(第1の隙間G1)が形成されるものの、その奥に壁部(第1可動物706の一部)があり、それによって遊技者から表示領域は視認不可となる。しかしこのような場合であっても、演出終了後に正面S1側主面において、第1可動物706の端辺e1と第2可動物708の端辺e2が離間している場合には、上述の隙間Gが形成されるものとする。そして第1可動物706の一部、第2可動物708の一部とそれらの間の隙間Gの一部が、被覆部材800で覆われる。
なお、図24(B)は比較のために隙間Gが形成されない可動体ユニット720を示したものである。左扉720aおよび右扉720bは、対向部分において当接しており、端辺e1、e2も当接するため隙間Gは形成されない。
<被覆部材および第1可動体ユニットの変形例8>
図25を参照して、被覆部材800およびこれが覆う隙間を形成する第1可動体ユニット704A(第1可動物706および第2可動物708)の他の形態について説明する。図25は、演出実行時に遊技者が視認する装飾図柄表示装置208付近の他の形態を示す正面図であり、図25(A)は演出開始前の状態(初期状態)を示す概略図であり、図25(B)は可動物の移動終了後の状態を示す概略図であり、図25(C)は演出終了後の状態を示す概略図である。
本実施形態の被覆部材800は、演出実行前(初期状態)から装飾図柄表示装置208の前面に配置されるものではなく、(演出実行中に)後発的に装飾図柄表示装置208の前面に配置されるものであってもよい。
また、第1可動体ユニット704Aは、第1可動物906および第2可動物908が互いに離間して移動を終了するものに限らず、これらが配置される層が異なっている場合(図12参照)には、正面視において(遊技者から見て)一部が重畳するものであってもよい。
図25(A)を参照して、演出開始前(初期位置)では、破線の如く、第1可動物906および第2可動物908は装飾図柄表示装置208の例えば左右の外側に退避しており、遊技者から視認不可となっている。また、本変形例では被覆部材810も、装飾図柄表示装置208の例えば上方外側に退避しており、遊技者から視認不可となっている。
図25(B)を参照して、演出が開始されると、第1可動物906および第2可動物908は徐々に近接する方向に移動すると共に装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を左右から遮蔽する。ここで例えば、第1可動物906は、第2可動物908よりも前面側の層に配置されており、第1可動物906と第2可動物908は、正面視においてこれらの一部が重畳するまで(端辺e1、e2の一部が交差するまで)近接する方向への移動が可能となっており、図示のように正面視においてこれらの一部が重畳した状態となる位置(移動規制位置または合体位置)で移動を終了する。第1可動物906と第2可動物908は正面視において重畳していても当接している箇所はない。
第1可動物906と第2可動物908の移動が終了すると、これらの間に隙間Gが形成される。この場合の隙間Gとは、異なる層にある複数の可動物(第1可動物906および第2可動物908)が近接し、端辺e1、e2の一部が正面視において交差し両可動物(第1可動物906および第2可動物908)が重畳する場合において、両可動物が重畳せずに近接して対向するこれらの端辺e1、e2を含んで、最小面積で閉じた領域を形成するように区画される領域(ハッチングで示す領域)をいう。尚、図示の状態において、第1可動物906の左半円の円周、および第2可動物906の右半円の円周も端辺e1、e2の一部であるが、「両可動物が重畳せずに近接して対向する端辺e1、e2」ではないため、隙間を形成する端辺e1、e2とはならない。
図25(C)を参照して、第1可動物906と第2可動物908の近接する方向への移動が終了すると、装飾図柄表示装置208の上方から被覆部材810が下方へ移動し、遊技者に視認可能となるとともに、第1可動物906と第2可動物908の間に形成された隙間Gの一部を覆い、演出が終了する。この場合、被覆部材810は、第1可動物906および第2可動物908よりも前面の層に配置されており、例えば上述した可動物(第1可動物706)と同様の駆動手段により駆動される。そして被覆部材810は、正面視において、第1可動物906および第2可動物908の一部を覆い、隙間G(の一部)を覆う。
このように、本変形例における隙間Gは、異なる層にある複数の可動物が正面視において重畳することによってこれらの間に形成されるものであり、また、被覆部材810は、演出実行時に移動可能なものであり、隙間Gが形成された後に、複数の可動物のそれぞれの少なくとも一部と隙間Gとを覆うように移動可能なものである。
また、被覆部材800は、第1可動物706の少なくとも一部、隙間G、第2可動物708の少なくとも一部の順に、第1可動物706の少なくとも一部と隙間Gと第2可動物708の少なくとも一部を前方から連続的に覆うことが可能なものであってもよい。
また、移動規制位置にある第1可動物706と、移動規制位置にある第2可動物708のうちの一方は、他方の少なくとも一部を覆うことが可能なものであってもよい。
また、移動規制位置にある第1可動物706と、移動規制位置にある第2可動物708のうちの一方の少なくとも一部は、他方の少なくとも一部に接触可能なものであってもよい。
また、隙間Gの長手方向(例えば、遊技領域124の上下方向)における幅は、複数の幅を含むものであってもよい。この場合、隙間Gの幅を異ならせることで演出効果を高め、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、隙間Gの長手方向における幅は、第一の幅(幅w1)と第二の幅(幅w2)を少なくとも含み、第一の幅は第二の幅よりも短いものであり、第一の幅の隙間G(第1の隙間G1)の少なくとも一部は、被覆部材800によって前方から覆われるものであってもよい。
また、隙間Gの長手方向における幅は、第一の幅(幅w1)と第二の幅(幅w2)を少なくとも含み、第一の幅は第二の幅よりも短いものであり、第一の幅の隙間G(第1の隙間G1)の少なくとも一部は、被覆部材800によって前方から覆われ、装飾図柄表示装置208は、第二の幅の隙間G(第2の隙間G2)から遊技者が視認可能な表示を実行可能なものであってもよい。
また、隙間Gの長手方向において、第二の幅(幅w2)の隙間G(第2の隙間G2)は、第一の幅(幅w1)の隙間G(第1の隙間G1)に挟まれていてもよい。
また、第1可動物706の少なくとも一部と第2可動物708の少なくとも一部は、隙間Gを中心として非対称な形状であってもよい。
また、第1可動物706の少なくとも一部と第2可動物708の少なくとも一部は、隙間Gを中心として対称な形状であってもよい。
また、被覆部材800は、遊技盤ユニット702に設置されるものであってもよい。また、被覆部材800は、移動可能なものであってもよい。
また、第1可動物706と第2可動物708の少なくとも何れかは、少なくとも一つの発光手段(例えば、LED728)を備えたものであってもよい。
また、発光手段(例えば、LED728)は、第1可動物706が移動規制位置にあるとともに第2可動物708が移動規制位置にある場合に、第一の発光態様を実行可能なものであってもよい。
また、装飾図柄表示装置208は、第1可動物706が移動規制位置にあるとともに第2可動物708が移動規制位置にある場合に、第一の画像を少なくとも表示可能なものであってもよい。
また、第1可動物706と第2可動物708は、直線的に移動可能なものであってもよいし、曲線的に移動可能なものであってもよい。
<導線の損傷防止手段>
次に、図26から図34を参照して、ハーネス(導線、配線)の損傷防止手段について説明する。以下の説明では、演出可動体ユニット704(第3可動体ユニット704C)の第6可動物716(図11参照)を例示する。
図26は、第6可動物716を取り出して正面側から見た様子を示す外観斜視図であり、図26(A)が初期状態(初期位置)の第6可動物716を示す図であり、図26(B)が移動終了状態(移動規制位置)の第6可動物716を示す図である。また、図27は、第6可動物716を取り出して背面側から見た様子を示す外観斜視図であり、図27(A)が初期状態(初期位置)の第6可動物716を示す図であり、図27(B)が移動終了状態(移動規制位置)の第6可動物716を示す図である。
尚、ここでの移動終了状態とは、完全に移動が終了することを意味するのではない。つまり、移動終了状態であっても、その後初期状態に再び移動するものであり、ここでは初期状態に対応させて移動が規制された状態(初期位置から最も離間する位置まで移動した状態)、あるいは対応する演出が終了した(直後の)状態を移動終了状態という。
図26および図27を参照して、第6可動物716は、ロボットの顔を模し、照明(LED)728を点灯可能な第1遊技体730(可動部716a)と、これを駆動する第2遊技体732(駆動部716b)からなり、これらがハーネス734によって接続されている。
より詳細には、第1遊技体730である可動部716aは、その裏面(図27)に照明基板736と照明基板736に接続するコネクタ736aとを有する。また、第2遊技体732である駆動部716bは、駆動回路基板738とその駆動回路基板738に接続するコネクタ738aとを有する。そして、ハーネス734は、照明基板736のコネクタ736aと、駆動回路基板738のコネクタ738aとを接続する。
既述の如く、演出可動体ユニット704には演出中継基板(不図示)が設けられている。演出中継基板は、複数のコネクタを備えており、これらのコネクタの一部は、第6可動物716において、駆動部716bの駆動回路基板738に電気的に接続されている。そして、駆動部716bの駆動回路基板738はコネクタ738aを介して、可動部716aが備える照明基板(LED基板)736のコネクタ736aとハーネス734によって接続される。すなわち、駆動部716bの駆動回路基板738は、可動部716aの照明基板736と、演出中継基板および演出中継基板が接続する第2副基板(演出制御基板)164とを電気的に接続するための中継基板として機能している。
可動部716aは、駆動部716bによって図示の状態において上から下または下から上に少なくとも移動可能である。そして、可動部716aは、その移動に伴うハーネス734と駆動部716bとの接触を防止可能な機構(損傷防止部740)を備えている。この損傷防止部740については、後述する。
図28を参照して、第6可動部716の駆動の様子を説明する。図28は、第6可動物716を背面側から見た背面図である。
駆動部716bは図示の状態において横方向に長尺の駆動部本体750(二点鎖線で示す)の両端に、縦方向に長尺のスライド基板752a、752bが取り付けられ、本体中央部に駆動モータ758、伝達ギア760およびピニオンギア762a、762bを有している。スライド基板752a、752bはそれぞれ長手方向で対向する端辺に線形スライドガイド754a、754bが設けられている。線形スライドガイド754a、754bは溝部に可動部716aの左右両端が係合しており(図27(A)参照)、可動部716aを線形スライドガイド754a、754bに沿って上方向または下方向あるいは上下方向に移動可能となる。
また、スライド基板752a、752bの背面側主面には、それぞれ略扇形状のラックギア756a、756bが、スライド基板752a、752bの上端部付近を回転軸756cとして回動可能に取り付けられる。ラックギア756a、756bは互いに歯部を対向させるように配置される。ラックギア756a、756bと可動部716aとはリンク機構759により連結している。リンク機構759は、リンク軸759a1、759a2とリンク溝759b1、759b2からなる。リンク軸759a1、759a2はラックギア756a、756bのそれぞれ正面側の主面に設けられる。またリンク溝759b1、759b2は可動部716aの背面側のリンク軸759a1、759a2と対応する位置に設けられる。リンク溝759b1、759b2は水平方向に長い矩形(または長円)形状であり、リンク軸759a1、759a2が水平方向に移動可能となるように係合する。
駆動部本体750に設けられた駆動モータ758の回転シャフト端には伝達ギア760が固定されている。また、駆動部本体750の背面側中央部には、ピニオンギア762a、762bがそれぞれ回転可能に固定されている。ピニオンギア762aは伝達ギア760と噛み合うと共に、スライド基板752aのラックギア756aと噛み合う。またピニオンギア762bは、ピニオンギア762aと噛み合うと共に、スライド基板752bのラックギア756bと噛み合う。
これにより、駆動モータ758の回転力を直線方向の力に変換して、駆動部716bに対して可動部716aを、スライド基板752a、752bの長手方向に変位させる直線運動に変換できる。具体的には、図28(A)に示す状態ではラックギア756a、756bの上端部分がピニオンギア762a、762bとそれぞれ噛み合っており、リンク軸759a1はリンク溝759b1の左端部に、リンク軸759a2はリンク溝759b2の右端部にそれぞれ位置する。駆動モータ758が回転すると伝達ギア760を介してピニオンギア762a、762bが回転し、ラックギア756a、756bは回転軸756cを中心として上方向に回動する。これに伴い、リンク軸759a1がリンク溝759b1内を右端部に向かって移動し、リンク軸759a2がリンク溝759b2内を左端部に向かって移動する。これにより、可動部716aは線形スライドガイド754a、754bに沿って上方向に移動する(図28(C))。ラックギア756a、756bの上端がそれぞれピニオンギア762a、762bと噛み合う位置が、可動部716aと駆動部716bが最も近接する位置(初期位置(同図(A)))であり、ラックギア756a、756bの下端がそれぞれピニオンギア762a、762bと噛み合う位置が可動部716aと駆動部716bが最も離間する位置(移動規制位置(同図(C)))である。
図29および図30は、駆動部716bに対して可動部716aが移動する様子を示す図であり、図29が例えば初期位置にある場合の第6可動物716の図であって、図29(A)が上面図、図29(B)が正面側から見た正面図、図29(C)が左側面図、図29(D)が右側面図、図29(E)が下面図、図29(F)が背面側から見た背面図である。また、図30が例えば初期位置から上方向に移動した場合の第6可動物716の図であって、図30(A)が上面図、図30(B)が正面側から見た正面図、図30(C)が左側面図、図30(D)が右側面図、図30(E)が下面図、図30(F)が背面側から見た背面図である。尚、図30の状態が初期位置で、図29が移動後の状態であってもよい。またここでは可動部716は上下方向に往復移動可能なものとするが、上方向のみ、または下方向のみに移動可能なものであってもよい。
上述の駆動機構によって、第6可動物716は、図29(B)(C)(D)、図30(B)(C)(D)の如く、可動部716aと駆動部716bがハーネス734に接続された状態で、上下方向に移動可能となっている。そして本実施形態では、可動部716aに損傷防止部740を備えている。これにより、移動に伴うハーネス734と駆動部716bとの接触を防止することができ、遊技者の興趣を向上させることができる。
図31を参照して、損傷防止部740について詳細に説明する。図31は、第6可動物716を示す図であり、図31(A)が図29(B)のA−A線断面図であり、図31(B)が図30(B)のB−B線断面図である。また図31(C)は、損傷防止部740の拡大正面図であり、図31(D)は、損傷防止部740の拡大断面図である。
図31(A)(B)を参照して、可動部716aの背面S2側の主面には照明基板736が設けられており、更に照明基板736の背面S2側の主面上にはコネクタ736aが設けられる。そして、可動部716aの正面S1側の下方に、損傷防止部740が設けられる。損傷防止部740は、可動部716aを構成する基材を貫通する開口部740aを有し、駆動部716bから遠ざかる方向にハーネス734を誘導する。
駆動部716bは正面S1側の主面に駆動回路基板738が設けられており、更に駆動回路基板738の正面S1側の主面上にはコネクタ738aが設けられる。
ハーネス734は、断面視において上方から下方に延在し、可動体716aの背面S2側から正面S1側に導出され、略U字状に曲折して下方から上方に延在し、可動体716aの背面S2側に戻る。
より詳細には、ハーネス734は、可動部716aの背面S2側において、上方に位置するコネクタ736aと接続して下方に延在し、可動部716aの背面S2側から損傷防止部740に挿通されて正面S1側(前方)に導出する。
図31(C)(D)の如く、損傷防止部740は、正面視において幅広形状の開口部740aを有しており、開口部740aの厚み(開口深さ)は可動部716aの基材と同程度である。このため、図31(D)の破線丸印の如く、背面S2側の開口部740aの上端ではハーネス734の第1主面Sf1(表面)と当接してこれを支持し、正面S1側の開口部740aの下端ではハーネス734の第2主面Sf2(裏面)と当接してこれを支持する。損傷防止部740はこのような開口部740aによって、少なくとも可動部716aよりも駆動部716bから遠ざかる方向に、ハーネス734を誘導する。
損傷防止部740から正面S1側に導出されたハーネス734は、下方に延在し、駆動部716bの前方で略U字状に曲折し、上方に向かって駆動部716bの正面S1側に延在してコネクタ738aと接続する。
図31(A)の如く、本実施形態の可動部716aと駆動部716bは初期位置にある場合には、ほぼ対向する位置にあり、これらの主面に設けられた2つのコネクタ738a、736aは近接して対向する面に配置される。そしてコネクタ738a、736aとを接続するハーネス734もこれらの間に位置する。したがって、このような構成において、損傷防止部740を設けない構成の場合、移動する可動部716aが駆動部716bと近接した場合に、ハーネス734がこれらに挟まれ、接触によって破損したり、コネクタ738a、736aとの接続が外れるなどの恐れがある。
本実施形態の可動部716aは、ハーネス734が接続する可動部716a(の背面S2側)から離れる方向(正面S1側)に、ハーネス734を導出する損傷防止部740を有している。換言すると、可動部716aと駆動部716bが互いに対向する面から離れる方向に、ハーネス734を導出する損傷防止部740を有している。これにより、可動部716aと駆動部716bが近接した場合であってもこれらとハーネス734が接触することを防止できる。
また、照明基板736の背面S2側には、ハーネス734の移動(変位)を規制する、規制部(ハーネス押さえ)742が設けられる。規制部742は照明基板736の主面と略平行な面を有する細板状の部材であり(図28参照)、可動部716aに固定されて可動部716aとともに移動する。規制部742と照明基板736の離間距離は、ハーネス734の厚みより大きく、規制部742はハーネス734を覆うように配置される。これによりハーネス734は、照明基板736と規制部742との間に挟まれて、規制部742によって照明基板736から離れる方向に移動することが規制される。これにより、コネクタ736aとハーネス734の接続が外れることを防止できる。
また、図示の如くコネクタ736aが照明基板736の比較的上方に設けられ、ハーネス734と照明基板736との接触面積が大きい場合には、接着部材744によりハーネス734と照明基板736を接着するとよい。接着部材744が設けられた領域は、ハーネス734が照明基板736から離れる方向に移動することを規制する規制部となり、これによっても、コネクタ736aとハーネス734の接続が外れることを防止できる。
更に、図31(A)(B)の如く、駆動回路基板738側においても、駆動回路基板738上に延在するハーネス734を覆う規制部(ハーネス押さえ)746を設けてもよい。特に図31(A)の如く、可動部716aと駆動部716bが対向するように近接した場合に、照明基板736上に延在するハーネス734と駆動回路基板738上に延在するハーネス734の間に位置するように規制部746を設けることにより、対向するハーネス734が接触することを防止できる。
このように、損傷防止部740でハーネス734が破損しないように延在方向を誘導し、さらにコネクタ736aの近傍では、規制部742、746、接着部材744等によってハーネス734の移動や、ハーネス734同志またはハーネス734と他の部材との接触を規制することにより、ハーネス734の破損やコネクタ736a(738a)から外れることを防止し、安定した可動物の演出を行うことができる。
図32、図33は、第6可動物716による演出の他の一例を示す図である。図32は、演出可動体ユニット704の一部を抜き出した正面図であり、図33は遊技盤ユニット702と演出可動体ユニット704の一部による演出の状態を示す正面図である。
図32(A)を参照して、第1可動体ユニット704A(第1可動物706および第2可動物708)が初期位置にある場合、第6可動物716も初期位置にある。
図32(B)を参照して、第1可動物706および第2可動物708が移動規制位置まで移動し、隙間Gが形成されると、第6可動物716が上方に移動を開始する。
図32(C)および図33を参照して、第6可動物716は、駆動部716bによって駆動され、可動部716aが第1可動物706と第2可動物708による円環状構造体の下方を覆う移動規制位置まで移動する。第6可動物716によって第1可動物706と第2可動物708の少なくとも一部と、これらの間の隙間Gの一部(第1の隙間G1)が前方から覆われ、正面(遊技者)から視認不可となる。すなわち、この場合の第6可動物716は、移動後に第1可動体ユニット704Aの一部およびこれにより形成される隙間Gの一部を覆う、被覆部材810(図25参照)となる。
そしてこの演出が終了すると、第1可動物706、第2可動物708および第6可動物716(可動部716a)は、図32(A)に示す初期位置に移動する。この可動部716aの移動において、ハーネス734は損傷防止部740によって正面側に誘導されており、ハーネス734の損傷や、コネクタ736a、738aからの抜けを防止できる。
<ハーネスの接続の変形例>
図34を参照して、ハーネス734の接続の変形例について説明する。本変形例では、ハーネス734が例えば、第2副基板164のコネクタ770aと第1副基板160のコネクタ772aに接続され、第2副基板164が第2副基板ケース166に、第1副基板160が第1副基板ケース162に収納されており、第2副基板ケース166と第1副基板ケース162のうち一方が他方に対して移動可能となる場合である。図34(A)は、本変形例の比較例として、損傷防止部740を設けない場合の側面の概要図を示し、図34(B)(C)は損傷防止部740を設けた場合の側面の概要図を示す。
図34(A)を参照して、第2副基板164と第1副基板160において、それぞれのコネクタ770a、772aが対向するように配置されている場合、第2副基板ケース166'(または第1副基板ケース162')の移動によって、ハーネス734が他の部分に接触して破損したりコネクタ770a、772aから外れたりする場合がある。
そこで、図34(B)(C)の如く、一方の基板ケース(例えば第2副基板ケース166)に、損傷防止部740を設け、ハーネス734を第2副基板ケース166と第1副基板ケース162の互いの対向面OSから離れる方向に導出させる。これにより、2つの基板ケース166,162が近接した場合であっても、これらの間にハーネス734が挟まれることを防止できる。
なお、本変形例は一例であり、主基板ケース158、第1副基板ケース162、第2副基板ケース166および、他の基板の基板ケースのうち少なくとも2つの組合せであればいずれであっても同様に実施できる。
また、損傷防止部740は、駆動部716bへ近づく方向へのハーネス734の移動を規制する規制部746を含むものであってもよい。
また、駆動部716bは、可動部716aへ近づく方向へのハーネス734の移動を規制する規制部材724を有してもよい。
また、規制部材は724、ハーネス734を照明基板736側に推させる部材であってもよい。
また、規制部材744は、ハーネス734が照明基板736から離間することを防止する粘着部材であってもよい。
また、ハーネス734は、照明基板736と駆動回路基板738との間で略U字形状に曲がっていてもよい。
また、第1遊技体730は、基板を収納する基板ケースであってもよい。
以上説明したように、上記実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数の遊技手段を備えた遊技台であって、前記複数の遊技手段のうちの第一の遊技手段(例えば、第1可動物706(左扉246a))は、第一の位置(例えば、図19(E)に示す位置)と第三の位置(例えば、図19(D)に示す位置)と第五の位置(例えば、図19(C)に示す位置)と第七の位置(例えば、図19(B)に示す位置)と第九の位置(例えば、図19(A)に示す位置)に移動可能な手段であり、前記第九の位置は、前記第一の遊技手段の初期位置のことであり、前記第七の位置は、前記第九の位置と前記第五の位置の間の位置のことであり、前記第五の位置は、前記第七の位置と前記第三の位置の間の位置のことであり、前記第三の位置は、前記第五の位置と前記第一の位置の間の位置のことであり、前記第一の遊技手段の位置が前記第九の位置である場合に、前記第一の遊技手段の一部の部位(以下、「第一の部位(例えば、第1可動物706の右下角部)」という。)は、前記複数の遊技手段のうちの第二の遊技手段(例えば、遊技盤ユニット702)に前方からオーバーラップされ、前記第一の遊技手段の位置が前記第七の位置である場合に、前記第一の部位は、遊技者によって視認可能に構成され、前記第一の遊技手段の位置が前記第五の位置である場合に、前記第一の部位は、前記複数の遊技手段のうちの第三の遊技手段(例えば、被覆部材800a)に前方からオーバーラップされ、前記第一の遊技手段の位置が前記第三の位置である場合に、前記第一の部位は、遊技者によって視認可能に構成される、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、第一の遊技手段が移動する場合に、第一の部位が、複数の異なる位置において、それぞれ異なる遊技手段(被覆手段)にオーバーラップされたり、複数の異なる位置において視認可能となったりするため、演出を多彩にでき、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記複数の遊技手段のうちの第四の遊技手段(例えば、第2可動物708(右扉246b))は、第二の位置(例えば、図19(E)に示す位置)と第四の位置(例えば、図19(D)に示す位置)と第六の位置(例えば、図19(C)に示す位置)と第八の位置(例えば、図19(B)に示す位置)と第十の位置(例えば、図19(A)に示す位置)に移動可能な手段であり、前記第十の位置は、前記第四の遊技手段の初期位置のことであり、前記第八の位置は、前記第十の位置と前記第六の位置の間の位置のことであり、前記第六の位置は、前記第八の位置と前記第四の位置の間の位置のことであり、前記第四の位置は、前記第六の位置と前記第二の位置の間の位置のことであってもよい。
また、前記第一の遊技手段の位置が前記第三の位置(例えば、図20(D)に示す位置)である場合に、前記第一の遊技手段の前記第一の部位とは異なる一部の部位(例えば、第1可動物706の右上角部)は、前記複数の遊技手段のうちの第六の遊技手段(例えば、被覆部材800d)に前方からオーバーラップされる、ものであってもよい。
また、前記第二の遊技手段は、移動不可能な手段であってもよい。
また、前記第三の遊技手段は、移動不可能な手段であってもよい。
また、前記第二の遊技手段(例えば、遊技盤ユニット702の第1センター役物246a)は、第二の表示演出を実行可能な手段であり、前記第三の遊技手段は、第三の表示演出を実行可能な手段であってもよい。
また、前記第二の表示演出とは、発光表示演出(例えば、装飾ランプ246a1による演出)のことであり、前記第三の表示演出とは、発光表示演出(例えば、装飾ランプ246a2による演出)のことであってもよい。
このような構成によれば、演出を多彩にでき、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の遊技手段と前記第三の遊技手段は、一体的に形成されている、ものであってもよい。
また、表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記第一の位置の前記第一の遊技手段は、前記表示手段の少なくとも一部に前方からオーバーラップすることが可能な手段であり、前記第二の位置の前記第四の遊技手段は、前記表示手段の少なくとも一部に前方からオーバーラップすることが可能な手段であってもよい。
また、上記実施形態に係るパチンコ機100は、複数の遊技手段を備えた遊技台であって、前記複数の遊技手段のうちの少なくとも一つは、第一の遊技手段(例えば、第1可動物706)であり、前記複数の遊技手段のうちの少なくとも一つは、第二の遊技手段(例えば、第2可動物708)であり、前記複数の遊技手段のうちの少なくとも一つは、第三の遊技手段(例えば、被覆部材800)であり、前記第一の遊技手段は、第一の位置(例えば、移動終了後の位置)に少なくとも移動可能なものであり、前記第二の遊技手段は、第二の位置(例えば、移動終了後の位置)に少なくとも移動可能なものであり、前記第三の遊技手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の遊技手段の少なくとも一部を前方から覆うことが可能なものであり、前記第三の遊技手段は、前記第一の条件の成立があった場合に、前記第二の遊技手段の少なくとも一部を前方から覆うことが可能なものであり、前記第一の条件の成立要件のうちの少なくとも一つは、前記第一の遊技手段の位置が前記第一の位置であることを少なくとも含むものであり、前記第一の条件の成立要件のうちの少なくとも一つは、前記第二の遊技手段の位置が前記第二の位置であることを少なくとも含むものである、ことを特徴とする遊技台である。
上記実施形態に係るパチンコ機100によれば、演出実行時に移動する第一の移動部材と第二の移動部材のそれぞれの少なくとも一部を(演出終了後に)覆うことで演出効果を高め、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第三の遊技手段(例えば、被覆部材800)に覆われることとなる前記第一の遊技手段(例えば、第1可動物706)の少なくとも一部は、遊技者が視認可能な位置に少なくとも移動可能なものとしてもよい。
このような構成とすれば、被覆手段に覆われる前の部位を視認可能なため、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第三の遊技手段(例えば、被覆部材800)は、前記第一の位置(例えば、移動規制位置)の前記第一の遊技手段(例えば、第1可動物706)と前記第二の位置(例えば、移動規制位置)の前記第二の遊技手段(例えば、第2可動物708)との間の第一の領域(例えば、隙間G)の少なくとも一部を前方から覆うことが可能なものとしてもよい。
このような構成とすれば、隙間の一部を前方から覆い、遊技者から視認不可とすることで、演出効果を高めることが可能となり、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。例えば、可動物を移動制御する場合には所定のクリアランスが必要となり、複数の可動物が移動後に合体するような場合には可動物間に隙間が生じる場合が多い。これらの隙間は、演出上必要な隙間ではないため、これらが遊技者に視認可能となることで、遊技者の興趣が削がれる問題がある。しかし、本実施形態によれば、このような隙間が遊技者に視認される機会を低減し、演出効果を高めるとともに、遊技者の興趣も向上させることができる場合がある。
また、前記第一の遊技手段(例えば、第1可動物706)は、第三の位置(例えば、初期位置)から前記第一の位置(例えば、移動規制位置)に少なくとも移動可能なものであり、前記第二の遊技手段(例えば、第1可動物708)は、第四の位置(例えば、初期位置)から前記第二の位置(例えば、移動規制位置)に少なくとも移動可能なものであり、
前記第三の位置の前記第一の遊技手段と前記第四の位置の前記遊技手段との間の第二の領域(例えば、図15(A)のハッチングの領域)よりも前記第一の領域(例えば、隙間G)は小さいものとしてもよい。
2つの可動物が移動規制位置まで移動後にこれらの間に形成される小さい領域(隙間)は、2つの可動物が初期位置にある場合にこれらに挟まれた大きい領域と比較して、遊技者の気に付きやすく、興趣を削ぐ恐れがある。このような隙間を被覆手段で被覆することで、演出効果を高め、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記第一の位置(例えば、移動規制位置)の前記第一の遊技手段(例えば、第1可動物706)は、前記表示手段の少なくとも一部を前方から覆うことが可能なものであり、前記第二の位置(例えば、移動規制位置)の前記第二の遊技手段(例えば、第2可動物708)は、前記表示手段の少なくとも一部を前方から覆うことが可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、表示装置の前方で可動物の構造体を目立たせて、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、上記実施形態に係るパチンコ機100は、第一の基板(例えば、照明基板738)と、第二の基板(例えば、駆動回路基板736)と、導線(例えば、ハーネス734)と、第一の遊技手段(例えば、可動部716a)と、第二の遊技手段(例えば、駆動部716b)と、を備えた遊技台であって、前記導線は、前記第一の基板と前記第二の基板とを少なくとも接続可能なものであり、前記第一の遊技手段は、前記第一の基板を少なくとも有するものであり、前記第二の遊技手段は、前記第二の基板を少なくとも有するものであり、前記第一の遊技手段は、第一の位置(例えば、初期位置)と第二の位置(例えば、移動規制位置)のうちの一方から他方に少なくとも移動可能なものであり、前記第一の遊技手段の移動に伴う前記導線と前記第二の遊技手段との接触を少なくとも防止可能な第三の遊技手段(例えば、損傷防止部740)を備える、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成により、導線の損傷や導線のコネクタ抜けを防止することができ、安定した可動物演出を行うことができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第三の手段(例えば、損傷防止部740)は、前記第二の遊技手段(例えば、駆動部716b)から遠ざかる方向に前記導線(例えば、ハーネス734)を誘導可能な誘導部(例えば、損傷防止部740の開口部740a)を少なくとも含むものであってもよい。
このような構成により、導線が第二の遊技体に接触する機会を少なくし、導線の損傷や導線のコネクタ抜けを防止することができる場合がある。
また、前記誘導部(例えば、損傷防止部740の開口部740a)は、少なくとも前記第一の基板(例えば、可動部716a)よりも前記第二の遊技手段(例えば、駆動部716b)から遠ざかる方向に前記導線(例えば、ハーネス734)を誘導するものであってもよい。
このような構成により、導線が第二の遊技体に接触する機会を少なくし、導線の損傷や導線のコネクタ抜けを防止することができる場合がある。
また、前記第一の遊技手段(例えば、可動部716a)は、照明可能な照明手段(例えば、LED)を備えるものであってもよい。
このような構成により、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、移動可能な第四の遊技手段(例えば、第1可動物706)と、移動可能な第五の遊技手段(例えば、第2可動b通708)と、を備え、前記第四の遊技手段は、第一の位置(例えば、移動規制位置)に少なくとも移動可能なものであり、前記第五の遊技手段は、第二の位置(例えば、移動規制位置)に少なくとも移動可能なものであり、前記第一の遊技手段(例えば、第6可動物716の可動部716a)は、第一の条件の成立があった場合に、前記第四の遊技手段の少なくとも一部を前方から覆うことが可能なものであり、前記第一の遊技手段は、前記第一の条件の成立があった場合に、前記第五の遊技手段の少なくとも一部を前方から覆うことが可能なものであり、前記第一の条件の成立要件のうちの少なくとも一つは、前記第四の遊技手段の位置が前記第一の位置であることを少なくとも含むものであり、前記第一の条件の成立要件のうちの少なくとも一つは、前記第五の遊技手段の位置が前記第二の位置であることを少なくとも含むものとしてもよい。
このような構成により、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンや、遊技球を遊技媒体とするパロットなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本発明に係る遊技台は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技球(ぱちんこ機)などに代表される遊技台に適用することができる。
100 パチンコ機
156 主基板
160 第1副基板
164 第2副基板
208 装飾図柄表示装置
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
700 遊技盤
702 遊技盤ユニット
704 演出可動体ユニット
706 第1可動物
708 第2可動物
716 第6可動物
716a 可動部
716b 駆動部
734 ハーネス
740 損傷防止部
722 液晶表示ユニット
G 隙間
G1 第1の隙間
G2 第2の隙間

Claims (9)

  1. 複数の遊技手段を備えた遊技台であって、
    前記複数の遊技手段のうちの第一の遊技手段は、第一の位置と第三の位置と第五の位置と第七の位置と第九の位置に移動可能な手段であり、
    前記第九の位置は、前記第一の遊技手段の初期位置のことであり、
    前記第七の位置は、前記第九の位置と前記第五の位置の間の位置のことであり、
    前記第五の位置は、前記第七の位置と前記第三の位置の間の位置のことであり、
    前記第三の位置は、前記第五の位置と前記第一の位置の間の位置のことであり、
    前記第一の遊技手段の位置が前記第九の位置である場合に、前記第一の遊技手段の一部の部位(以下、「第一の部位」という。)は、前記複数の遊技手段のうちの第二の遊技手段に前方からオーバーラップされ、
    前記第一の遊技手段の位置が前記第七の位置である場合に、前記第一の部位は、遊技者によって視認可能に構成され、
    前記第一の遊技手段の位置が前記第五の位置である場合に、前記第一の部位は、前記複数の遊技手段のうちの第三の遊技手段に前方からオーバーラップされ、
    前記第一の遊技手段の位置が前記第三の位置である場合に、前記第一の部位は、遊技者によって視認可能に構成される、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記複数の遊技手段のうちの第四の遊技手段は、第二の位置と第四の位置と第六の位置と第八の位置と第十の位置に移動可能な手段であり、
    前記第十の位置は、前記第四の遊技手段の初期位置のことであり、
    前記第八の位置は、前記第十の位置と前記第六の位置の間の位置のことであり、
    前記第六の位置は、前記第八の位置と前記第四の位置の間の位置のことであり、
    前記第四の位置は、前記第六の位置と前記第二の位置の間の位置のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技台であって、
    前記第一の遊技手段の位置が前記第三の位置である場合に、前記第一の遊技手段の前記第一の部位とは異なる一部の部位は、前記複数の遊技手段のうちの第六の遊技手段に前方からオーバーラップされる、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の遊技手段は、移動不可能な手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第三の遊技手段は、移動不可能な手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の遊技手段は、第二の表示演出を実行可能な手段であり、
    前記第三の遊技手段は、第三の表示演出を実行可能な手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項6に記載の遊技台であって、
    前記第二の表示演出とは、発光表示演出のことであり、
    前記第三の表示演出とは、発光表示演出のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第二の遊技手段と前記第三の遊技手段は、一体的に形成されている、
    ことを特徴とする遊技台。
  9. 請求項2に記載の遊技台であって、
    表示を少なくとも実行可能な表示手段を備え、
    前記第一の位置の前記第一の遊技手段は、前記表示手段の少なくとも一部に前方からオーバーラップすることが可能な手段であり、
    前記第二の位置の前記第四の遊技手段は、前記表示手段の少なくとも一部に前方からオーバーラップすることが可能な手段である、
    ことを特徴とする遊技台。
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