JP2015153590A - 超電導ケーブル、および、超電導ケーブルの終端部構造 - Google Patents

超電導ケーブル、および、超電導ケーブルの終端部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2015153590A
JP2015153590A JP2014025852A JP2014025852A JP2015153590A JP 2015153590 A JP2015153590 A JP 2015153590A JP 2014025852 A JP2014025852 A JP 2014025852A JP 2014025852 A JP2014025852 A JP 2014025852A JP 2015153590 A JP2015153590 A JP 2015153590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
heat insulating
superconducting cable
superconducting
return
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014025852A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5950952B2 (ja
Inventor
中山 亮
Akira Nakayama
亮 中山
八木 正史
Masashi Yagi
正史 八木
隆治 三觜
Takaharu Mitsuhashi
隆治 三觜
軍 滕
Jung Ten
軍 滕
勁 劉
Jin Liu
勁 劉
朋哉 野村
Tomoya Nomura
朋哉 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2014025852A priority Critical patent/JP5950952B2/ja
Publication of JP2015153590A publication Critical patent/JP2015153590A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5950952B2 publication Critical patent/JP5950952B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Landscapes

  • Gas Or Oil Filled Cable Accessories (AREA)
  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

【課題】超電導ケーブルの冷媒輸送をゴー・リターン方式によるにもかかわらず、両流路での熱交換を認めずに冷却効率が下がらない超電導ケーブルを提供する。【解決手段】超電導導体を有するケーブルコア70と、前記ケーブルコアを収容する外側断熱管80と、前記外側断熱管内に収容された内側断熱管60と、を有し、前記外側断熱管は前記ケーブルコアとの間に第1の冷媒流路81を有し、前記内側断熱管は内部に前記第1の冷媒流路内の液体冷媒の流れと逆方向に流れる第2の冷媒流路61を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、超電導ケーブルの冷媒輸送管構造に関する。
従来、極低温で超電導状態となる超電導線材を導体として用いた超電導ケーブルが知られている。超電導ケーブルは、大電流を低損失で送電可能なケーブルとして実用化が進められている。超電導ケーブルは、断熱管内にケーブルコアを収納した構造である。
断熱管は、内管と外管とからなる二重構造がとられており、内管と外管の間は真空引きがなされている。内管の内部には、液体窒素などの冷媒で循環され、極低温状態で送電が行われている。
液体窒素などの冷媒輸送には、同一の超電導ケーブル内部において冷媒を送り、かつ、冷媒を戻す、所謂ゴー・リターン(go−return)方式が採用される場合がある。ゴー・リターン方式のメリットは、見かけ上一本の冷媒流路で冷媒循環を行うことにより冷媒の戻り配管を不要とできる点にある(特許文献1参照)。
また、超電導ケーブルの冷媒輸送において、圧力損失を低減する目的で、断熱管内に細い冷媒流路を設けることが提案されている(特許文献2参照)。
特開2012−46014号公報 特開平2−299108号公報
しかしながら、特許文献1のゴー・リターン方式による場合、冷媒往路と冷媒復路とが真空断熱されておらず、両流路が熱交換することによって冷媒往路の温度が上昇し、冷却効率が下がるというデメリットがある。また、特許文献1では、超電導導体が円筒状であるが、円筒状の導体層を断熱管に単純に置き換えて断熱管の上に導体層を配置したとしても、断熱管と導体層が絶縁されていないので、断熱管に電圧が発生してしまう。
特許文献2においても、圧力損失を低減する目的で断熱管内に細い冷媒流路を設けているが、真空断熱がなされていない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、超電導ケーブルの冷媒輸送をゴー・リターン方式によるにもかかわらず、両流路での熱交換を認めずに冷却効率が下がらない超電導ケーブルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、超電導導体を有するケーブルコアと、前記ケーブルコアを収容する外側断熱管と、前記外側断熱管内に収容された内側断熱管と、を有し、前記外側断熱管は前記ケーブルコアとの間に第1の冷媒流路を有し、前記内側断熱管は内部に前記第1の冷媒流路内の液体冷媒の流れと逆方向に流れる第2の冷媒流路を有することを特徴とする。
本発明では、超電導ケーブルの冷媒輸送をゴー・リターン方式による場合、外側断熱管と、外側断熱管内に収容された内側断熱管とを有するため、両流路での熱交換が行われないため、冷却効率が下がらない。
前記各断熱管は真空層を有してもよい。
前記第1の冷媒流路内の液体冷媒の温度が、前記第2の冷媒流路内の液体冷媒の温度よりも低くしてもよい。
前記内側断熱管は長手方向において、断熱区間と非断熱区間を有してもよい。
前記ケーブルコアは、前記内側断熱管の外周に前記超電導導体が配置されてもよい。
前記内側断熱管は、前記ケーブルコアと独立して配置されてもよい。
また、本発明では、前記超電導ケーブルにおける前記ケーブルコアは、前記内側断熱管の外周に前記超電導導体が配置され、この超電導ケーブルの一端に配置され、前記超電導ケーブルの前記第1の冷媒流路に冷媒を供給する供給側終端部と、前記超電導ケーブルの他端に配置され、前記超電導ケーブルの前記第2の冷媒流路を経て、前記供給側終端部に冷媒を戻す戻し側終端部と、を備え、前記戻し側終端部にポンプユニットを配置し、前記供給側終端部に冷却機ユニットを配置してもよい。
また、本発明では、前記超電導ケーブルにおける前記内側断熱管は、前記ケーブルコアと独立して配置され、この超電導ケーブルの一端に配置され、前記超電導ケーブルの前記第1の冷媒流路に冷媒を供給する供給側終端部と、前記超電導ケーブルの他端に配置され、前記超電導ケーブルの前記第2の冷媒流路を経て、前記供給側終端部に冷媒を戻す戻し側終端部と、を備え、前記供給側終端部にポンプユニットと冷却機ユニットとを配置してもよい。
本発明によれば、真空断熱された冷媒流路の中に、少なくとも1つの真空断熱された冷媒流路を配置した構造を備えるため、少なくとも2つの冷媒流路同士の熱交換が抑制され、ゴー・リターン方式に適用した場合に往路の冷媒と復路の冷媒同士の熱交換が抑制され、冷却効率が向上する。
本発明の実施形態に係る超電導ケーブル装置の側面断面図である。 超電導ケーブルを示した斜視図である。 超電導ケーブルの断面図である。 冷媒の温度の変化を示す図である。 別の実施形態を示す図1相当図である。 別の実施形態を示す図3相当図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る超電導ケーブル装置1を、終端部を中心に図示した側面断面図である。
超電導ケーブル装置1は、超電導ケーブル50を備え、超電導ケーブル50の一端(右端)には、冷媒を供給する供給側終端部10を備え、他端(左端)には、冷媒を戻す戻し側終端部30を備えて構成されている。
超電導ケーブル50は、図2に示すように、ケーブルコア70を備えている。ケーブルコア70の外側には、外側断熱管80が配置され、ケーブルコア70の内側には、内側断熱管60が設けられている。
ケーブルコア70は、電気絶縁層72、超電導導体層(超電導導体)73、電気絶縁層74、超電導シールド層75等により構成されている。
電気絶縁層72は、絶縁性紙類、例えば絶縁紙、絶縁紙とポリプロピレンフィルムを接合した半合成紙、高分子不織布テープなどで構成することが可能であるが、ここでは絶縁紙を使用する場合を例示する。
超電導導体層73は、電気絶縁層72の外周に複数の超電導線材を螺旋状に巻回することにより形成される。超電導導体層73には、定常運転時に送電電流が流れる。超電導導体層73を構成する超電導線材は、例えば、テープ状の金属基板上に中間層、超電導層等が順に形成された積層構造を有している。
超電導層を構成する超伝導体には、例えば、液体窒素温度以上で超電導を示すRE形超伝導体、イットリウム系超伝導体、が代表的である。また、金属マトリクス中に超伝導体が形成されているテープ状の超電導線材でもよい。この超伝導体には、ビスマス系超伝導体を適用できる。
電気絶縁層74には、電気絶縁層72と同様のものが使用可能である。電気絶縁層74は、超電導導体層73の外周に絶縁紙を巻回することにより積層状態で形成される。
超電導シールド層75は、電気絶縁層74の外周に複数の超電導線材を螺旋状に巻回することにより形成される。超電導シールド層75には、定常運転時に電磁誘導によって超電導導体層73に流れる導体電流とほぼ同じ電流が逆位相で流れる。超電導シールド層75を構成する超電導線材には、超電導導体層73と同様のものを適用してもよく、異なる種類の超電導線材を適用してもよい。
内側断熱管60は、図3に示すように、断熱内管62と、断熱内管62の外周を覆うように配置された断熱外管63とによって構成される二重管構造を有している。
断熱内管62内部には冷媒(例えば、液体窒素。)が充填され、冷媒復路(第2の冷媒流路、リターン)61とされている。断熱内管62と断熱外管63との間には、例えばアルミニウムを蒸着したポリエチレンフィルムの積層体で構成された多層断熱層(スーパーインシュレーション)64が介在し、真空状態(真空層)に保持される。
また、断熱外管63の外周は、ポリ塩化ビニルやポリエチレンなど不図示の防食層で被覆されている。断熱外管63の外周には、絶縁紙を巻回することにより積層状態で、上述した電気絶縁層72が形成されている。
外側断熱管80は、断熱内管82と、断熱内管82の外周を覆うように配置された断熱外管83とによって構成される二重管構造を有している。
断熱内管82と断熱外管83との間には、例えばアルミを蒸着したポリエチレンフィルムの積層体で構成された多層断熱層(スーパーインシュレーション)84が介在し、真空状態に保持される。断熱内管82内部には、冷媒(例えば、液体窒素。)が充填され、冷媒往路(第1の冷媒流路、ゴー)81とされている。また、断熱外管83の外周は、ポリ塩化ビニルやポリエチレンなど不図示の防食層で被覆されている。
次に、超電導ケーブル50の終端部について説明する。
超電導ケーブル50の一端には、図1に示すように、供給側終端部10が設けられ、他端には、戻し側終端部30が設けられている。
戻し側終端部30は、戻し側ケース130を備えている。
戻し側ケース130は、超電導ケーブル50の断熱外管83に連続する断熱外管133と、超電導ケーブル50の断熱内管82に連続する断熱内管132とを備えている。各管132、133の間には、多層断熱層(スーパーインシュレーション)134が介在し、真空状態に保持されている。
また、供給側終端部10は、供給側ケース110を備えている。
供給側ケース110は、超電導ケーブル50の断熱外管83に連続する断熱外管113と、超電導ケーブル50の断熱内管82に連続する断熱内管112とを備えている。各管112、113の間には、多層断熱層(スーパーインシュレーション)114が介在し、真空状態に保持されている。
供給側ケース110の内部は、仕切り板115により、戻り室35と、供給室36とに仕切られている。超電導ケーブル50の右端は、仕切り板115を貫通し、仕切り板115を貫通した超電導ケーブル50の右端の冷媒復路(リターン)61は、戻り室35に連通している。戻り室35には配管31を介して冷却機ユニット40が接続され、冷却機ユニット40は配管32を介して供給室36に接続されている。この供給室36には超電導ケーブル50の右端の冷媒往路(ゴー)81が連通している。
戻し側ケース130の内部には、超電導ケーブル50の左端の冷媒往路(ゴー)81が連通する。戻し側ケース130には配管21を介してポンプユニット20が接続される。ポンプユニット20は配管22を介して超電導ケーブル50の左端の冷媒復路(リターン)61にフランジ接続される。24はフランジ接続部である。
次に、超電導ケーブル50の冷却過程について説明する。
この超電導ケーブル50は、供給側終端部10から戻し側終端部30に向けて供給される冷媒により冷却される。この冷媒の供給は、図3に示すように、外側断熱管80における断熱内管82内部の冷媒往路(ゴー)81を通じて行われる。外側断熱管80は真空層により断熱されており、外部との熱交換はない。
超電導ケーブル50の冷却に供された冷媒は、内側断熱管60における断熱内管62内部の冷媒復路(リターン)61を通じて、戻し側終端部30から供給側終端部10の戻り室35に戻される。断熱内管62と断熱外管63との間は、真空状態(真空層)に保持されるため、冷媒復路(リターン)61と冷媒往路(ゴー)81との間で熱交換はない。
この冷却過程は、所謂ゴー・リターン方式であり、冷媒が循環使用されることで、効率のよい超電導ケーブル50の冷却が可能となる。
図1を参照すると、供給側終端部10の戻り室35に戻された冷媒は、配管31を通じて冷却機ユニット40に流入し、ここで冷却されて、配管32を通じて供給側終端部10の供給室36に戻される。したがって、供給側終端部10から戻し側終端部30に向けて供給される冷媒は、冷却機ユニット40で十分に冷却されており、冷媒往路(ゴー)81を通じての冷却は、冷却効果が高い。
図4は、冷媒の温度の変化を示す。
本実施の形態では、上述したように、断熱内管62と断熱外管63との間が、真空状態に保持されるため、冷媒復路(リターン)61と冷媒往路(ゴー)81との間で熱交換はほとんどない。したがって、実線で示す温度変化が現れる。これに対し、比較例(破線)では、冷媒復路(リターン)61と冷媒往路(ゴー)81との間で熱交換が行われたものとする。この場合には、破線で示す温度変化が現れる。
両終端部10、30の距離は、例えば300mと長距離であり、この長距離において、超電導ケーブル50を冷却し続けた冷媒は、供給側終端部10から戻し側終端部30に向けて、ゴーのラインL1、L3で示すように、冷却機ユニット40により冷却された直後から徐々に温度が上昇する。
戻し側終端部30から供給側終端部10に戻る際にも、リターンのラインL2、L4で示すように、徐々に温度が上昇する。
本実施の形態では、外側断熱管80の内側に、ケーブルコア70と、内側断熱管60とが同心円的に配置され、内側断熱管60の外周に超電導導体層(超電導導体)73が配置されてケーブルコア70が形成されている。
そして、冷媒往路81と、冷媒復路61のそれぞれに、真空層を備える。すなわち、冷媒往路81が真空状態である多層断熱層(スーパーインシュレーション)84の内部に構成されるのみならず、冷媒復路61も真空状態である多層断熱層(スーパーインシュレーション)64の内部に構成される。そのため、冷媒復路61に温度の上昇した冷媒を流入させ、冷媒の循環を同一の超電導ケーブル50内で行ったとしても、冷却済み冷媒の流入する冷媒往路81と、温度の上昇した冷媒の流入する冷媒復路61との熱交換を防止することができ、図4に実線で示すように、比較例と比較し、冷媒往路(ゴー)81内の温度上昇を抑制できる。
本実施の形態では、同一の超電導ケーブル50内に、冷媒往路81と、冷媒復路61とが一体に設けられるため、冷媒往路とは別の戻り配管を用いて冷媒復路を設ける必要がなく、設備の小型化に資する。
図5及び図6は、別の実施形態を示す。
この実施形態では、図6に示すように、外側断熱管180の内側に、内側断熱管160と、ケーブルコア170とが独立して配置されている。
すなわち、本実施形態では、外側断熱管180は、断熱内管182と、断熱内管182の外周を覆うように配置された断熱外管183とによって構成される二重管構造を有している。断熱内管182と断熱外管183との間には、例えばアルミを蒸着したポリエチレンフィルムの積層体で構成された多層断熱層(スーパーインシュレーション)184が介在し、真空状態に保持される。
断熱内管182内部には、冷媒(例えば、液体窒素。)が充填され、冷媒往路(ゴー)181とされている。また、断熱外管183の外周は、ポリ塩化ビニルやポリエチレンなど不図示の防食層で被覆されている。
外側断熱管180の断熱内管182内部には、内側断熱管160と、ケーブルコア170とが独立して配置されている。
内側断熱管160は、断熱内管162と、断熱内管162の外周を覆うように配置された断熱外管163とによって構成される二重管構造を有している。
断熱内管162内部には冷媒(例えば、液体窒素。)が充填され、冷媒復路(リターン)161とされている。断熱内管162と断熱外管163との間には、例えばアルミニウムを蒸着したポリエチレンフィルムの積層体で構成された多層断熱層(スーパーインシュレーション)164が介在し、真空状態(真空層)に保持される。
また、断熱外管163の外周は、ポリ塩化ビニルやポリエチレンなど不図示の防食層で被覆されている。
本実施形態では、図5に示すように、超電導ケーブル150の左端に、供給側終端部210が設けられ、右端に、戻し側終端部230が設けられている。
戻し側終端部230は、戻し側ケース330を備えている。
戻し側ケース330は、超電導ケーブル150の断熱外管183に連続する断熱外管333と、超電導ケーブル150の断熱内管182に連続する断熱内管332とを備えている。各管332、333の間には、多層断熱層(スーパーインシュレーション)334が介在し、真空状態に保持されている。
また、供給側終端部210は、供給側ケース410を備えている。
供給側ケース410は、超電導ケーブル150の断熱外管183に連続する断熱外管413と、超電導ケーブル150の断熱内管182に連続する断熱内管412とを備えている。各管412、413の間には、多層断熱層(スーパーインシュレーション)414が介在し、真空状態に保持されている。
供給側ケース410の内部には、超電導ケーブル150の左端の冷媒往路(ゴー)181が連通する。供給側ケース410には配管221を介してポンプユニット20及び冷却機ユニット40が直列に接続され、冷却機ユニット40は配管223を介して超電導ケーブル150の左端の冷媒往路(ゴー)181にフランジ接続(不図示)される。
戻し側終端部230の内部は、仕切り板415により、戻り室435と、供給室436とに仕切られている。超電導ケーブル150の右端の冷媒往路(ゴー)181は、戻り室435に連通する。また、超電導ケーブル150の右端の冷媒復路(リターン)161は、仕切り板415を貫通し、供給室436に連通している。戻り室435と、供給室436とは配管431を介して連通している。
この超電導ケーブル150は、供給側終端部210から戻し側終端部230に向けて供給される冷媒により冷却される。この冷媒の供給は、図6に示すように、外側断熱管180における断熱内管182内部の冷媒往路(ゴー)181を通じて行われる。外側断熱管180は真空層により断熱されており、外部との熱交換はない。
超電導ケーブル150の冷却に供された冷媒は、内側断熱管160における断熱内管162内部の冷媒復路(リターン)161を通じて、戻し側終端部230から供給側終端部210の戻り室35に戻される。断熱内管162と断熱外管163との間は、真空状態(真空層)に保持されるため、冷媒復路(リターン)161と冷媒往路(ゴー)181との間で熱交換はない。この冷却過程は、所謂ゴー・リターン方式であり、冷媒が循環使用されることで、効率のよい超電導ケーブル150の冷却が可能となる。
図5を参照すると、供給側終端部210に戻された冷媒は、配管221を通じて冷却機ユニット40に流入し、ここで冷却されて、配管223を通じて供給側終端部210の冷媒往路(ゴー)181に戻される。したがって、供給側終端部210から戻し側終端部230に向けて供給される冷媒は、冷却機ユニット40で十分に冷却されており、冷媒往路(ゴー)181を通じての冷却は、冷却効果が高い。
本実施形態では、外側断熱管180の断熱内管182内部に、内側断熱管160と、ケーブルコア170とが独立して配置され、外側断熱管180、及び内側断熱管160のそれぞれに、二重に真空層を備える。
すなわち、冷媒往路181が真空状態である多層断熱層(スーパーインシュレーション)184の内部に構成されるのみならず、冷媒復路161も真空状態である多層断熱層(スーパーインシュレーション)164の内部に構成される。そのため、冷媒復路161に温度の上昇した冷媒を流入させ、冷媒の循環を同一の超電導ケーブル150内で行ったとしても、冷却済み冷媒の流入する冷媒往路181と、温度の上昇した冷媒の流入する冷媒復路161との熱交換を防止することができる。
したがって、例えば図4に実線で示すように、比較例と比較し、冷媒往路(ゴー)181内の温度上昇を抑制できる。
また、同一の超電導ケーブル150内に、冷媒往路181と、冷媒復路161とが一体に設けられるため、冷媒往路とは別の戻り配管を用いて冷媒復路を設ける必要がなく、設備の小型化に資する。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、内側断熱管60、160は長手方向において、すべて真空断熱したが、これに限定されない。例えば、図4を参照し、戻し側終端部30、230に近い部位では、ゴー・リターンいずれも温度差が少なく、熱交換する恐れが少ない。したがって、この区間を真空断熱しない非断熱区間としてもよい。
また、内側断熱管60、160は、一つの管として説明したが、これに限定されず、例えば複数の管で構成してもよい。この場合において、すべての管を例えば真空断熱することは云うまでもない。
1 超電導ケーブル装置
10 供給側終端部
30 戻し側終端部
50 超電導ケーブル
60 内側断熱管
61 冷媒復路(第2の冷媒流路、リターン)
62 断熱内管
63 断熱外管
70 ケーブルコア
80 外側断熱管
81 冷媒往路(第1の冷媒流路、ゴー)
82 断熱内管
83 断熱外管

Claims (8)

  1. 超電導導体を有するケーブルコアと、
    前記ケーブルコアを収容する外側断熱管と、
    前記外側断熱管内に収容された内側断熱管と、を有し、
    前記外側断熱管は前記ケーブルコアとの間に第1の冷媒流路を有し、前記内側断熱管は内部に前記第1の冷媒流路内の液体冷媒の流れと逆方向に流れる第2の冷媒流路を有することを特徴とする超電導ケーブル。
  2. 前記各断熱管は真空層を有することを特徴とする請求項1に記載の超電導ケーブル。
  3. 前記第1の冷媒流路内の液体冷媒の温度が、前記第2の冷媒流路内の液体冷媒の温度よりも低いことを特徴とする請求項1又は2記載の超電導ケーブル。
  4. 前記内側断熱管は長手方向において、断熱区間と非断熱区間を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の超電導ケーブル。
  5. 前記ケーブルコアは、前記内側断熱管の外周に前記超電導導体が配置されて形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の超電導ケーブル。
  6. 前記内側断熱管は、前記ケーブルコアと独立して配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の超電導ケーブル。
  7. 請求項5に記載の超電導ケーブルの一端に配置され、前記超電導ケーブルの前記第1の冷媒流路に冷媒を供給する供給側終端部と、
    前記超電導ケーブルの他端に配置され、前記超電導ケーブルの前記第2の冷媒流路を経て、前記供給側終端部に冷媒を戻す戻し側終端部と、を備え、
    前記戻し側終端部にポンプユニットを配置し、前記供給側終端部に冷却機ユニットを配置した、ことを特徴とする超電導ケーブルの終端部構造。
  8. 請求項6に記載の超電導ケーブルの一端に配置され、前記超電導ケーブルの前記第1の冷媒流路に冷媒を供給する供給側終端部と、
    前記超電導ケーブルの他端に配置され、前記超電導ケーブルの前記第2の冷媒流路を経て、前記供給側終端部に冷媒を戻す戻し側終端部と、を備え、
    前記供給側終端部にポンプユニットと冷却機ユニットとを配置した、ことを特徴とする超電導ケーブルの終端部構造。
JP2014025852A 2014-02-13 2014-02-13 超電導ケーブル、および、超電導ケーブルの終端部構造 Active JP5950952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014025852A JP5950952B2 (ja) 2014-02-13 2014-02-13 超電導ケーブル、および、超電導ケーブルの終端部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014025852A JP5950952B2 (ja) 2014-02-13 2014-02-13 超電導ケーブル、および、超電導ケーブルの終端部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015153590A true JP2015153590A (ja) 2015-08-24
JP5950952B2 JP5950952B2 (ja) 2016-07-13

Family

ID=53895645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014025852A Active JP5950952B2 (ja) 2014-02-13 2014-02-13 超電導ケーブル、および、超電導ケーブルの終端部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5950952B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101805831B1 (ko) 2017-07-14 2017-12-07 (주)세정이에프씨 공동주택단지 내 지중 전력 케이블 진동방지장치
KR20190010028A (ko) * 2017-07-20 2019-01-30 엘에스전선 주식회사 초전도 케이블 및 이를 구비하는 초전도 전력 시스템
JP2019153442A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 株式会社日立製作所 超伝導送電管
CN113436804A (zh) * 2021-07-02 2021-09-24 中天集团上海超导技术有限公司 一种超导电缆终端
CN113506653A (zh) * 2021-07-02 2021-10-15 中天集团上海超导技术有限公司 一种紧凑式超导电缆及具有其的电缆组件

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006012775A (ja) * 2004-05-21 2006-01-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導ケーブル
JP2013073831A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導ケーブル線路

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006012775A (ja) * 2004-05-21 2006-01-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導ケーブル
JP2013073831A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導ケーブル線路

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101805831B1 (ko) 2017-07-14 2017-12-07 (주)세정이에프씨 공동주택단지 내 지중 전력 케이블 진동방지장치
KR20190010028A (ko) * 2017-07-20 2019-01-30 엘에스전선 주식회사 초전도 케이블 및 이를 구비하는 초전도 전력 시스템
KR102351544B1 (ko) * 2017-07-20 2022-01-13 엘에스전선 주식회사 초전도 케이블 및 이를 구비하는 초전도 전력 시스템
JP2019153442A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 株式会社日立製作所 超伝導送電管
JP7072162B2 (ja) 2018-03-02 2022-05-20 株式会社日立製作所 超伝導送電管
CN113436804A (zh) * 2021-07-02 2021-09-24 中天集团上海超导技术有限公司 一种超导电缆终端
CN113506653A (zh) * 2021-07-02 2021-10-15 中天集团上海超导技术有限公司 一种紧凑式超导电缆及具有其的电缆组件

Also Published As

Publication number Publication date
JP5950952B2 (ja) 2016-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5950952B2 (ja) 超電導ケーブル、および、超電導ケーブルの終端部構造
US9070494B2 (en) Fixation structure of superconducting cable and fixation structure of superconducting cable line
JP2006156328A (ja) 超電導ケーブル
JP4826996B2 (ja) 超電導ケーブル線路
JP4609121B2 (ja) 超電導ケーブル線路
US8847069B2 (en) High voltage electric cable
JP2006221877A (ja) 超電導ケーブルの中間接続構造
JP2013125647A (ja) 超電導ケーブル、並びに超電導ケーブルの冷却装置及び冷却方法
US20190066878A1 (en) Energy Transmission Apparatus For A Vehicle
KR101198503B1 (ko) 초전도 케이블
JP6889634B2 (ja) 超電導ケーブル及び液化天然ガス輸送システム
JP2006012776A (ja) 超電導ケーブル
US11978572B2 (en) Superconductive cable
JP2019129583A (ja) 超電導ケーブルの端末構造
JP2014027276A (ja) 超伝導性相導体を備えた装置
JP2006012775A (ja) 超電導ケーブル
US3013101A (en) High-power, high-voltage electric cable installation
WO2006098069A1 (ja) 超電導ケーブル及びこの超電導ケーブルを利用した直流送電方法
JP2006164571A (ja) 超電導ケーブル
JP2014146585A (ja) 超電導ケーブル、および超電導ケーブル線路
JP2013027178A (ja) 接続ユニット及び接続構造
JP2005341767A (ja) 超電導ケーブルの端末構造
KR101118747B1 (ko) 복합 냉매를 적용한 초전도 전력 케이블
JP2005341737A (ja) 超電導機器の端末構造
KR102351544B1 (ko) 초전도 케이블 및 이를 구비하는 초전도 전력 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160607

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5950952

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350