JP2015153583A - 発光装置 - Google Patents

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Yoshitaka Nonaka
吉隆 野中
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昌希 村形
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Abstract

【課題】封止部材の封止面に、ある程度の大きさの凹みが複数ある場合において、発光装置の発光領域の端部が発光し続けるようにする。【解決手段】発光装置100は、基板110、発光素子、封止部材180、及び樹脂部材184(固定部材)を備えている。発光素子は基板110に形成されており、第1電極120、有機層130、及び第2電極140を備えている。封止部材180は発光素子を封止しており、樹脂部材184によって基板110に固定されている。発光装置100は、さらに被覆部材192を備えている。被覆部材192は、封止部材180の側面181と樹脂部材184の側面185との境界を覆っている。【選択図】図6

Description

本発明は、発光装置に関する。
有機EL素子を光源として利用した発光装置の開発が進んでいる。有機EL素子は、有機層を2つの電極とで挟んだ構成を有している。そして、有機層を水分等から保護するために、有機EL素子は封止部材で封止されている。そして、封止部材の内側には吸湿剤が配置されている。
例えば特許文献1には、基板側の電極として、Cr膜とIZO膜とを積層した電極を使用し、基板とは逆側の電極として、MgとAgの合金層とIZO膜とを積層下電極を使用することが記載されている。特許文献1において、Mg:Agの比率は9:1となっている。
また、特許文献2には、以下の表示装置が記載されている。この表示装置は、表示領域が設けられた貼合面を有する素子部材Lと、封止部材を有している。素子部材と封止部材は、樹脂部材を介して貼り合わされている。この樹脂部材は、樹脂材料を、素子部材及び封止部材の少なくとも一方の貼合面上の複数箇所に分散させて塗布し、さらにこの樹脂材料を介して素子部材と封止部材とを互いに押し付けることで形成されている。
特開2005−302313号公報 特開2002−216950号公報
本発明者が検討した結果、封止部材の樹脂部材への貼付面にある程度の大きさの凹みが複数ある場合には、発光装置の発光領域の端部が発光しなくなる可能性があることが判明した。
本発明が解決しようとする課題としては、封止部材の封止面に、ある程度の大きさの凹みが複数ある場合において、発光装置の発光領域の端部が発光し続けるようにすることが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、基板と、
前記基板に形成された発光素子と、
前記発光素子を封止する封止部材と、
前記基板を前記基板に固定する固定部材と、
前記封止部材の側面と前記固定部材の側面との境界を覆う被覆部材と、
を備える発光装置である。
発光装置の平面図である。 図1から封止部材及び被覆部材を取り除いた図である。 図2から第2電極を取り除いた図である。 図3から有機層及び絶縁層を取り除いた図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 変形例1に係る発光装置の構成を示す断面図である。 変形例2に係る発光装置の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、発光装置100の平面図である。図2は、図1から封止部材180及び被覆部材192を取り除いた図であり、図3は、図2から第2電極140を取り除いた図であり、図4は、図3から有機層130及び絶縁層170を取り除いた図である。図5は、図3のA−A断面図であり、図6は図3のB−B断面図である。
実施形態に係る発光装置100は、基板110、発光素子102、封止部材180、及び樹脂部材184(固定部材)を備えている。発光素子102は基板110に形成されている。封止部材180は発光素子102を封止しており、樹脂部材184によって基板110に固定されている。発光装置100は、さらに被覆部材192を備えている。被覆部材192は、封止部材180の側面181と樹脂部材184の側面185との境界を覆っている。発光素子102は、例えば有機EL素子であるが、他の発光素子であってもよい。以下、発光素子102を有機EL素子として説明を行う。
発光装置100は、例えば矩形などの多角形であり、複数の発光素子102、第1端子150、及び第2端子160を有している。複数の発光素子102は単一の発光素子、すなわち同一の信号で駆動する発光素子であっても構わない。また、発光装置100はひとつの発光素子102のみを有していても良い。第1端子150及び第2端子160は、発光素子102に電力を供給するために設けられている。このため、第1端子150及び第2端子160には、発光装置100に電力を供給するための接続部材(例えばボンディングワイヤやリード部材)が接続される。図1〜図4に示す例では、第1端子150は、第1の方向(図中左右方向)に延在しており、第2端子160は第1の方向に交わる第2の方向(例えば図中上下方向)に延在している。
発光素子102は、基板110に、第1電極120、有機層130、及び第2電極140を積層した構成を有している。本図に示す例では、基板110の上に、第1電極120、有機層130、及び第2電極140がこの順に積層されている。ただし、第1電極120と第2電極140は逆になっていてもよい。
基板110は、たとえばガラス基板や樹脂基板などの透明基板である。基板110は、可撓性を有していてもよい。この場合、基板110の厚さは、例えば10μm以上10000μm以下である。この場合においても、基板110は無機材料及び有機材料のいずれで形成されていてもよい。基板110は、例えば矩形などの多角形である。
有機層130は、発光層を有している。有機層130は、例えば、正孔輸送層、発光層、及び電子輸送層をこの順に積層させた構成を有している。第1電極120と正孔輸送層の間には正孔注入層が形成されていてもよい。また、電子輸送層と第2電極140の間には電子注入層が形成されていてもよい。有機層130の少なくとも一つの層は、塗布法によって形成されている。なお、有機層130の残りの層は、蒸着法によって形成されている。なお、有機層130の全ての層は塗布材料を用いて、インクジェット法、印刷法、スプレー法で形成しても構わなく、又は蒸着法によって形成されていても構わない。
第1電極120は、例えば発光素子102の陽極として機能し、第2電極140は、例えば発光素子102の陰極として機能する。第1電極120及び第2電極140は、いずれも蒸着法又はスパッタリング法を用いて形成されている。第1電極120及び第2電極140の一方(本図に示す例では第1電極120:以下、第1電極120として説明を行う)は、光透過性を有する透明電極である。発光素子102が発光した光は、第1電極120を介して外部に出射する。透明電極の材料は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)等の無機材料、またはポリチオフェン誘導体などの導電性高分子を含んでいる。
また、第1電極120及び第2電極140の他方(本図に示す例では第2電極140:以下、第2電極140として説明を行う)は、Au、Ag、Pt、Sn、Zn、及びInからなる第1群の中から選択される金属、又はこの第1群から選択される金属を主成分とする合金からなる金属層を含んでいる。第2電極140は、主成分(例えば第2電極140の全体に対する重量含有率が50重量%超、好ましくは70重量%以上)となる第1金属と、第1金属よりも酸化しやすい第2金属とを含んでいるのが好ましい。この場合、第1金属の含有率は第2金属の含有率よりも高い。第1金属は、例えばAg、Au、Al、又はMgである。第2金属は、例えばLi、Na、K、Rb、Cs、又はFrなどのアルカリ金属、又はBe、Mg、Ca、Sr、Ba、又はRaなどのアルカリ土類金属である。第1金属としては、Ag又はAlが特に好適であり、第2金属としては、特にLi、Cs、Mg、又はCaが好適である。また、第1金属がAgである場合、第2金属としてはCu、Pb、Ni、Zn、Mg、又はCaなど、Agよりもイオン化傾向が大きい金属を用いることができる。また、第1金属がAlである場合、第2金属としてはMg、Na、Ca、又はKなど、Alよりもイオン化傾向が大きい金属を用いることができる。なお、第2電極140における金属の含有率は、例えばXPSにおけるピーク比を用いて測定される。また、第2電極140は、第1金属及び第2金属以外の金属を含んでいても良い。必要に応じて、第2電極140は、前述した金属単体で形成しても構わない。
より具体的には、第1電極120は、図4に示すように、第1端子150に接続している。そして第1電極120は、基板110のうち、発光部104となる領域から第1端子150まで連続して形成されている。本図に示す例では、基板110は矩形であり、第1端子150は基板110のうち互いに対向する2辺に沿って設けられている。すなわち、第1端子150は配線となっている。そして、第1電極120は、この2辺の間に形成されている。
第1電極120には複数の開口122が設けられている。開口122は複数の発光素子102の間を延在しており、第1電極120を、複数の発光素子102のそれぞれに分割している。そして、いずれの発光素子102が有する第1電極120も、第1端子150に接続している。このため、開口122が形成されていても、複数の発光素子102の第1電極120は互いにつながっており、共通の電極として機能する。なお、第1電極120のうち第1端子150の近くに位置している部分には、開口122がなくてもよい。
また、図2に示すように、複数の発光素子102の第2電極140は互いに繋がっている。言い換えると、第2電極140は、複数の発光素子102に共通の電極として形成されている。詳細には、第2電極140は、有機層130及び絶縁層170の上に形成されており、また、第2端子160に接続している。本図に示す例では、第2端子160は、基板110のうち第1端子150が形成されていない残りの2辺に沿って形成されている。
図1〜図4に示す例において、2つの第1端子150が第2の方向に互いに離れて配置されており、かつ、2つの第2端子160が第1の方向に互いに離れて配置されている。そして、絶縁層170及び発光部104は、2つの第1端子150の間、かつ2つの第2端子160の間に位置している。このようにすると、第1電極120には2つの第1端子150から電流又は電圧が供給され、かつ第2電極140には2つの第2端子160から電流又は電圧が供給されるため、発光部104の内部で電流又は電圧に分布が生じることを抑制できる。これにより、発光部104に輝度の分布が生じることを抑制できる。
第1端子150は、第1電極120と同一の層(第1層152)の上に第2層154を積層した構成を有している。そして第1層152は第1電極120と一体になっている。このため、第1端子150と第1電極120の間の距離を短くして、これらの間の抵抗値を小さくすることができる。また、発光装置100の縁に存在する非発光領域を狭くすることができる。
第2層154は、第1電極120よりも抵抗値が低い材料(例えばAlなどの金属、またはMo/Al/Moなどの金属の積層膜)によって形成されている。そして、第1端子150に電圧を供給する接続部材は、第2層154に接続している。なお、第2層154は、第1電極120よりも透光性が低い。
また、第2端子160は、第1層162の上に第2層164を積層した構成を有している。第1層162は第1電極120と同様の材料により形成されている。ただし、第1層162は第1電極120から分離している。第2層164は、第2層154と同様の材料により形成されている。
また、図1に示すように、複数の発光素子102は封止部材180によって封止されている。封止部材180は、基板110と同様の多角形の金属箔又は金属板(例えばAl箔又はAl板)の縁部の全周を押し下げた形状(段部を有する形状)を有している。そして、縁部は樹脂部材184を介して基板110に固定されている。樹脂部材184は、接着層又は粘着層である。このようにして、封止部材180の縁部の全周には、封止領域182が形成される。封止領域182は、基板110と同じ角数の多角形の各辺に沿った形状を有しており、発光部104を囲んでいる。ただし、封止部材180はガラスで形成されていてもよい。また、封止部材180は、縁部の全周を屈曲(屈折を含む)させた屈曲形状であってもよいし、縁部と当該縁部の内側にある封止部材180の一部との間に段部を設けても構わない。
そして、封止部材180と樹脂部材184の界面の端部は、被覆部材192によって封止されている。被覆部材192は、例えばエポキシ樹脂などの樹脂材料によって形成されている。被覆部材192は、例えば液状の樹脂材料を樹脂部材184の縁に沿って滴下させ、その後硬化させることにより、形成されている。
第1端子150の一部及び第2端子160の一部は、封止部材180の外に位置している。そして、第1端子150のうち封止部材180の外側に位置する部分、及び第2端子160のうち封止部材180の外側に位置する部分には、それぞれ導電部材が接続される。この導電部材は、例えばリードフレームやボンディングワイヤであり、第1端子150(又は第2端子160)を回路基板等に接続する。
第1電極120には、補助電極124が接している。本図に示す例では、補助電極124は、第1電極120のうち基板110とは逆側の面に設けられている。補助電極124は、複数の発光素子102のそれぞれに設けられており、開口122の近くに位置している。補助電極124は、第1電極120よりも抵抗値の低い材料(例えばAlなどの金属)によって形成されている。補助電極124が形成されることにより、第1電極120の面内で電流降下又は電圧降下が生じることを抑制できる。これにより、発光装置100の輝度に分布が生じることを抑制できる。なお、補助電極124は設けられていなくてもよい。また、補助電極124は、透明導電材料、例えば第1電極120と同様の材料によって形成されていてもよい。
なお、本図に示す例において、補助電極124は2つの第1端子150の間を延在しているが、2つの第1端子150の第2層154のいずれにも直接接続していない。第1電極120のうち補助電極124が形成されていない領域は、第1電極120のうち補助電極124が形成されている領域に対して、単位長さあたりの抵抗値が高くなる。この高抵抗な領域は、複数の発光素子102それぞれに対して設けられている。そして、複数の発光素子102のそれぞれにおける、この高抵抗な領域の抵抗値を調節することにより、複数の発光素子102の間で輝度がばらつくことを抑制できる。なお、開口122の長さを調節することによっても、この高抵抗な領域の抵抗値を調節することができる。
また、補助電極124には、他の部分よりも幅が広い部分(幅広部125)が設けられている。幅広部125は、補助電極124が延在する方向において開口172と重ならない領域、具体的には補助電極124の端部に設けられている。
本図に示す例では、第2層154には突出部155が設けられている。突出部155は、複数の発光素子102のそれぞれに対して設けられており、発光素子102(すなわち発光部104)に向かって伸びている。突出部155の長さを調節することにより、上記した高抵抗な領域の抵抗値を調節することができる。
図3に示すように、第1電極120のうち第2層154で覆われていない領域の上には、絶縁層170が形成されている。絶縁層170は、例えばポリイミドなどの感光性の樹脂又は酸化珪素等の無機材料によって形成されている。絶縁層170には、複数の開口172が設けられている。開口172は、開口122及び補助電極124と平行に延在している。ただし、開口172は補助電極124及び第1電極120の開口122に重なっていない。このため、補助電極124は絶縁層170に覆われており、また、開口122のうち発光部104の内部に位置する部分も、絶縁層170によって覆われている。また、少なくとも開口172の内部には、上記した有機層130が形成されている。そして、第1電極120及び第2電極140の間に電圧又は電流が印加されることにより、開口172内に位置する有機層130は発光する。言い換えると、開口172のそれぞれの中に発光素子102が形成されている。
図5は、図3のA−A断面図であり、図6は、図3のB−B断面図である。上記したように、第1端子150は、第1電極120の端部(第1層152)の上に第2層154を積層した構成を有しており、第2端子160は、第1層162の上に第2層164を積層した構成を有している。
また、有機層130は封止部材180によって封止されている。封止部材180は発光素子102と対向する面(第1面)に凹部186を有している。基板110に直角な方向から見た場合において、発光素子102は、凹部186の内側に位置している。そして、凹部186を囲むように、封止面183が形成されている。そして、封止部材180と基板110の間で封止されている空間(以下、封止空間と記載)の中には、吸湿剤190が設けられている。本図に示す例では、吸湿剤190は、凹部186の内側に固定されている。
封止部材180の縁部は、絶縁性の樹脂部材184を介して、基板110、又は基板110の上に形成された層に固定されている。これにより、封止領域182が形成されている。樹脂部材184は、例えば予めシート状に形成された樹脂(樹脂シート)によって形成されている。封止部材180は、樹脂部材184によって基板110に直接固定されていても構わない。また、封止部材180は、樹脂部材184及び他の部材を介して基板110に固定されていても構わない。例えば、封止部材180は、第1電極110、第2電極120、有機層130、絶縁層170、第1端子150もしくは第2端子160、又は前述した複数の部材を介して基板110に固定されている場合がある。
樹脂部材184を構成する樹脂は、例えばポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、又はポリウレタンアクリレートなどの各種アクリレートを主成分とする光ラジカル重合性樹脂や、エポキシ又はビニルエーテルなどの樹脂を主成分とする光カチオン重合性樹脂や、チオール・エン付加型樹脂などの光硬化性樹脂や、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、アクリル樹脂、ポリアクリルニトリル、ポリビニルアセタール、ポリアミド、ポリイミド、ジアクリルフタレート樹脂、セルロース系プラスチック、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、又はポリ塩化ビニリデン、ゴム系樹脂などや、これらの2つまたは3つ以上の共重合体などの熱可塑性樹脂や、熱硬化型樹脂である。また、樹脂部材184を構成する樹脂は、紫外線硬化型または熱硬化型の樹脂であっても構わない。そして樹脂部材184は、封止部材180と基板110の間に配置される。また樹脂部材184を封止部材180と基板110の間に配置した後に、樹脂部材184を硬化処理しても構わない。
本図に示す例では、樹脂部材184は、封止領域182と第1端子150の間、及び封止領域182と第2端子160の間に位置するとともに、封止部材180と基板110の間の空間(封止空間)の全体に充填されている。すなわち、樹脂部材184は発光素子102と封止部材180の間にも位置している。ただし、封止空間内には空隙が存在していることもある。この空隙は、例えば吸湿剤190の端面と封止部材180の間の隙間や、吸湿剤190と樹脂部材184の界面、及び樹脂部材184と第2電極140(又は第1端子150、第2端子160、基板110)の界面に存在し、樹脂部材184を用いて封止部材180を基板110に固定する際に発生する。この固定処理は、減圧下(大気圧より低い圧力環境下であり、例えば真空が挙げられる。)で行われるため、空隙内も減圧状態になっている。
また、封止部材180の基板110に対向する面のうち封止領域182を形成する面(封止面183)は、平滑面となっているのが好ましい。この場合、封止面183の表面粗さは、0.2μm以下、好ましくは0.1μm以下である。この表面粗さは、算術平均粗さRaであってもよいし、最大高さRyであってもよいし、十点平均粗さRzであってもよい。このような構成は、例えば、封止部材180を形成する金属の薄膜材料を圧延により形成するときに、圧延ロールの表面を平坦化することにより、実現できる。なお、圧延ロールの表面に微細な凹凸が形成されていた場合、封止部材180には、同一方向(圧延方向)に延在する複数の凹凸が形成される。
そして、封止部材180の側面181と樹脂部材184の側面185の境界、すなわち封止部材180と樹脂部材184の界面の外縁は、被覆部材192によって覆われている。本図に示す例では、被覆部材192は、樹脂部材184の側面185の全体、封止部材180の側面181の全体、及び封止部材180の封止面183とは逆側の面の縁も覆っている。ただし、断面において、被覆部材192による被覆範囲は、本図に示す例に限定されない。上記したように、被覆部材192は、液体の樹脂材料を滴下することにより形成されている。このため、封止部材180の封止面183の凹凸に起因して、封止部材180の側面181と樹脂部材184の側面185の界面の外縁に隙間があっても、この隙間は被覆部材192によって塞がれている。言い換えると、封止部材180のうち樹脂層184と対向する面と、樹脂層184の間の間隙は、被覆部材192によって塞がれている。
次に、本実施形態に係る発光装置100の製造方法を説明する。まず、基板110の上に第1電極120となる導電膜を、例えば蒸着法又はスパッタリング法を用いて形成する。次いで、この導電膜上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして導電膜をエッチングする。これにより、第1電極120(第1端子150の第1層152を含む)、及び第2端子160の第1層162が形成される。その後、レジストパターンを除去する。
次いで、基板110上に、補助電極124となる導電膜を形成する。次いで、この導電膜上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして導電膜をエッチングする。これにより、補助電極124、第1端子150の第2層154、及び第2端子160の第2層164が形成される。その後、レジストパターンを除去する。
次いで、第1電極120の上に絶縁層170となる絶縁性の感光材料を、例えば塗布法により形成する。次いで、この感光材料を露光及び現像する。これにより、絶縁層170及び開口172が形成される。次いで、開口172内に有機層130を形成し、さらに、有機層130上及び絶縁層170上に、第2電極140を、蒸着法又はスパッタリング法を用いて形成する。
また、封止部材180を準備する。そして、減圧雰囲気内で、封止部材180の内側に吸湿剤190を配置し、さらに樹脂部材184を取り付ける。封止部材180のうち基板110に向けて折れ曲がっている部分と、吸湿剤190との間には、隙間が設けられている。隙間は、吸湿剤190を封止部材180に取り付けやすくするために設けられている。また、樹脂部材184は樹脂シートである。このため、この段階では、隙間には、樹脂部材184で埋められていない空間(空隙)が存在する。また、吸湿剤190と樹脂部材184の界面にも気泡が生じる可能性がある。これらの空隙や気泡は、減圧状態になっている。
そして、樹脂部材184を用いて、封止部材180を基板110に固定する。なお、熱硬化性樹脂又は光照射型樹脂を樹脂部材184に使用している場合には、固定後に、樹脂部材184を硬化させても構わない。この際、封止部材180と基板110側の部材(例えば第2電極140)との界面に気泡が発生することもある。この気泡も、減圧状態になっている。その後、封止部材180の縁に沿って、被覆部材192となる樹脂材料を滴下する。この樹脂材料が、熱硬化型樹脂であれば樹脂材料を加熱して硬化させ、光硬化型樹脂であれば光照射により硬化させ、2液硬化型樹脂であれば硬化するまで放置する。これにより、被覆部材192が形成される。
ここで、封止面183が平滑面ではない場合、封止面183と樹脂部材184の界面に微細な隙間が生じることがある。この状態で発光装置100が高湿度の雰囲気に配置された場合、この隙間を介して封止空間内に水分や酸素が入る可能性が出てくる。封止空間内に水分や酸素が入ると、第2電極140が有機層130から剥がれやすくなる。発光素子102のうち第2電極140が有機層130から剥がれた領域は、発光しなくなる。
なお、第2電極140が有機層130から剥がれる理由は、例えば以下の通りと推定される。まず、封止空間内に入った水分は、吸湿剤190に吸収される。水分を吸収した吸湿剤190は膨張し、樹脂部材184に力を加える。封止空間内に空隙や気泡が残留していた場合、この空隙や気泡を埋める方向に樹脂部材184の一部は移動する。この際、第2電極140にも力が加わり、第2電極140が有機層130から剥がれる可能性が出てくる。上記したように、隙間には空隙が発生しやすいため、第2電極140のうち端部に位置する部分は、特に有機層130から剥がれやすくなる。ただし、第2電極140が有機層130から剥がれる理由としては、他の理由が存在する場合もある。
その後、発光装置100が乾燥雰囲気に配置された場合、吸湿剤190に吸収された水分は、吸湿剤190から放出されることもある。この場合、吸湿剤190は収縮して、樹脂部材184に力を加える。この場合も、第2電極140に力が加わり、第2電極140が有機層130から剥がれる可能性が出てくる。
これに対して、封止部材180の封止面183を平滑面にすると、封止面183と樹脂部材184の間に隙間は生じにくい。この場合、吸湿剤190は膨張・収縮しにくくなり、その結果、第2電極140が有機層130から剥がれにくくなる。
また、封止面183と樹脂部材184の間から封止空間内に水分が入ると、第2電極140のうち最も封止面183の近くに位置する部分は、この水分によって酸化してしまう。第2電極140のうち酸化した部分は、有機層130から剥がれやすくなる。
また、封止面183と樹脂部材184の界面を介して封止空間内に酸素が進入した場合、この酸素は、樹脂部材184と封止部材180の界面を通って吸湿剤190に到達し、さらに吸湿剤190、及び樹脂部材184のうち吸湿剤190と第2電極140の間に位置する部分を透過して、第2電極140に到達する。これにより、第2電極140は酸化される。第2電極140のうち酸化した部分は、上記したように、有機層130から剥がれやすくなる。
これに対して本実施形態では、第2電極140は、主成分となる第1金属のほかに、第1金属よりも酸化しやすい第2金属とを含んでいる。このため、第2電極140では、第1金属が酸化される前に第2金属が酸化される。従って、第2電極140は、さらに有機層130に密着し、剥がれにくくなる。第1金属がAgであり、第2金属がMgである場合、第2電極140は、特に有機層130から剥がれにくくなる。
また、第2電極140の第1金属をAgとした場合、有機層130からの光の反射率は特に高くなる。このため、第2金属の含有率をあまり増やさないのが好ましい。第2電極140と有機層130の密着力と、第2電極140の反射率を両立するためには、第2電極140において、Agの重量を100%とした場合における第2金属(例えばMg)の含有率を、1重量%以上10重量%以下にするのが好ましい。
また、第2電極140の第1金属をAgとして、第2金属をMgとした場合、第2電極140がAgのみで形成される場合と比較して、有機層130に対する電子注入能力は高くなる。電子注入能力を高めるためには、第2電極140において、Agの重量を100%とした場合におけるMgの含有率を2重量%以上7重量%以下、特に4重量%以上6重量%以下にするのが好ましい。
さらに本実施形態では、被覆部材192を用いて、封止部材180の側面181と樹脂部材184の側面185との境界を塞いでいる。このため、封止面183と樹脂部材184とに酸素や水分が浸入することを抑制できる。この効果は、封止部材180の封止面183が平滑面でない場合でも得られる。その理由は、被覆部材192が液状の樹脂材料を滴下することにより形成されているため、被覆部材192が封止面183に形成された凹凸に入り込んでいるためである。
(変形例1)
図7は、変形例1に係る発光装置100の構成を示す断面図であり、実施形態における図6に対応している。本変形例に係る発光装置100は、樹脂部材184の側面185が、封止部材180の側面181よりも封止部材180の内側に位置している点を除いて、実施形態に係る発光装置100と同様の構成である。
本変形例では、樹脂部材184となる樹脂シートの大きさを調節することにより、樹脂部材184の側面185が、封止部材180の側面181よりも封止部材180の内側に位置している。そして封止部材180の封止面183の下方のうち樹脂部材184が位置していない空間は、被覆部材192が充填されている。
本変形例によっても、被覆部材192を用いて、封止部材180の側面181と樹脂部材184の側面185との境界を塞いでいる。このため、封止面183と樹脂部材184との界面に酸素や水分が浸入することを抑制できる。また、封止領域182の幅方向(図7のX方向)において、封止面183と基板110の間の部分における被覆部材192の幅は大きくなる。従って、封止部材180の内側に水分や酸素が侵入することをさらに抑制できる。
(変形例2)
図8は、変形例2に係る発光装置100の構成を示す断面図であり、実施形態における図6に対応している。本変形例に係る発光装置100は、側面185に酸素防止層194を備えている点を除いて、変形例1に係る発光装置100と同様の構成である。
酸素防止層194は側面185を覆っている。酸素防止層194は、例えば酸化アルミニウムや酸化クロムなどの酸化金属膜、酸化シリコンなどの無機酸化物、又は金属膜など、樹脂部材184よりも酸素透過性の低い材料によって形成されている。酸素防止層194は、例えば基板110に樹脂部材184を介して封止部材180を固定した後に、側面185を覆うように、スパッタ法、めっき法、蒸着法などの公知の成膜方法により形成できる。この場合、他の部材として基板110や封止部材184の一部を覆っても構わない。
本変形例によっても、変形例1と同様に、封止面183と樹脂部材184との界面に酸素や水分が浸入することを抑制できる。また、側面185に酸素防止層194を設けているため、封止部材180の内側に酸素が侵入することをさらに抑制できる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
100 発光装置
102 発光素子
110 基板
180 封止部材
181 側面
182 封止領域
183 封止面
184 樹脂部材(固定部材)
185 側面
186 凹部
192 被覆部材
194 酸素防止層

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板に形成された発光素子と、
    前記発光素子を封止する封止部材と、
    前記基板を前記基板に固定する固定部材と、
    前記封止部材の側面と前記固定部材の側面との境界を覆う被覆部材と、
    を備える発光装置。
  2. 請求項1に記載での発光装置において、
    前記固定部材の前記側面は、前記封止部材の前記側面よりも前記封止部材の内側に位置する発光装置。
  3. 請求項2に記載の発光装置において、
    前記固定部材の前記側面に設けられ、前記固定部材よりも酸素透過率が低い材料からなる酸素防止層を備える発光装置。
  4. 請求項3に記載の発光装置において、
    前記被覆部材は樹脂材料により形成されている発光装置。
  5. 請求項4に記載の発光装置において、
    前記封止部材のうち前記固定部材側の面には凹が形成されており、
    前記封止部材と前記固定部材の間隙は、前記被覆部材で塞がれている発光装置。
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