JP2015152893A - レンズ鏡筒およびカメラシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】低消費電力モードにおいて操作リングの回転操作を検出可能なレンズ鏡筒を提供する。【解決手段】レンズ鏡筒は、レンズと、回転可能な操作部材と、操作部材の回転量を検出する回転量検出手段と、操作部材の回転操作を検出する操作検出手段と、操作部材の回転量に応じてレンズを駆動制御する制御手段とを有し、制御手段は、第1のモード、および、第1のモードよりも消費電力が低い第2のモードに設定可能であり、回転量検出手段は第1のモードで動作し、操作検出手段は前記第2のモードで動作する。【選択図】図1

Description

本発明は、低消費電力モードに設定可能なレンズ鏡筒に関する。
近年、マニュアル操作による操作リングの回転量を検出し、モータなどの駆動源を用いてレンズを駆動するパワーズームまたはパワーフォーカス構成を有するレンズ鏡筒が知られている。特許文献1には、フォトインタラプタなどの光センサ、および、スリットが形成された遮光部を備えた回転量検出手段を用いて操作リングの回転量を検出する構成が開示されている。
一方、カメラ操作が一定時間行われない場合に低消費電力モードに設定されるカメラが知られている。カメラが低消費電力モードに設定されると、カメラからレンズ鏡筒への電力供給は停止し、レンズ鏡筒も低消費電力モードになる。このとき、カメラ側で操作を行うことにより、低消費電力モードから通常電力モードに復帰する。ところが、低消費電力モード中にレンズ鏡筒の操作リングを操作しても、レンズを駆動することができない。そこで特許文献2には、交換レンズのスイッチ手段により、低消費電力モードを解除する構成が開示されている。
特開平4−27906号公報 特開2009−186545号公報
しかしながら、特許文献2の構成においても、ユーザが交換レンズのスイッチ手段を操作する前に操作リングを回転操作した場合、レンズを駆動することはできない。
そこで本発明は、低消費電力モードにおいて操作リングの回転操作を検出可能なレンズ鏡筒およびカメラシステムを提供する。
本発明の一側面としてのレンズ鏡筒は、レンズと、回転可能な操作部材と、前記操作部材の回転量を検出する回転量検出手段と、前記操作部材の回転操作を検出する操作検出手段と、前記操作部材の前記回転量に応じて前記レンズを駆動制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、第1のモード、および、該第1のモードよりも消費電力が低い第2のモードに設定可能であり、前記回転量検出手段は、前記第1のモードで動作し、前記操作検出手段は、前記第2のモードで動作する。
本発明の他の側面としてのカメラシステムは、前記レンズ鏡筒と、撮像素子を備えたカメラとを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、低消費電力モードにおいて操作リングの回転操作を検出可能なレンズ鏡筒およびカメラシステムを提供することができる。
各実施例におけるレンズ鏡筒を備えたカメラシステムの概略構成を示すブロック図である。 各実施例におけるレンズ鏡筒の要部構造を示す図である。 各実施例における操作リングの構造を示す図である。 各実施例における固定筒の構造を示す図である。 各実施例における回転量検出手段の構造を示す図である。 各実施例における回転量検出手段からの出力信号の説明図である。 実施例1における操作検出手段の構造を示す図である。 各実施例における操作検出手段からの出力信号の説明図である。 実施例1における操作検出手段の電気回路図である。 実施例1におけるレンズMPUの制御を示すフローチャートである。 実施例1におけるレンズMPUの制御を示すフローチャートである。 実施例2における操作検出手段の構造を示す図である。 実施例2における操作検出手段の構造を示す図である。 実施例2における操作検出手段の電気回路図である。 実施例3における操作検出手段の基本状態を示す図である。 実施例3における操作検出手段のオン状態を示す図である。 実施例3における操作検出手段のリセット動作を示す図である。 実施例3における操作検出手段の電気回路図である。 実施例3におけるレンズMPUの制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施例1におけるレンズ鏡筒を備えたカメラシステムの概略構成について説明する。図1は、本実施例におけるカメラシステム100の概略構成を示すブロック図である。図1に示されるように、カメラシステム100(撮像システム)は、カメラ200(撮像装置)とレンズ鏡筒300(レンズ装置)とを備えて構成される。本実施例のレンズ鏡筒300は、カメラ200に着脱可能に構成されている。
レンズ鏡筒300において、1はレンズユニット(撮影光学系)である。レンズユニット1は、複数のレンズおよび絞りなどを備えて構成される。2はレンズ駆動系である。レンズ駆動系2は、複数のレンズのうち少なくとも一つのレンズを駆動するレンズ駆動ユニット、および、絞りを駆動する絞りユニットなどを含む。レンズ駆動系2は、例えばレンズを光軸方向に移動させるように駆動する。3は操作リング(操作部材)である。操作リング3は回転可能であり、回転操作によりレンズ駆動系2を駆動可能である。4は回転量検出手段である。回転量検出手段4は、操作リング3の回転量(回転角度または変位量)を検出する。本実施例において、回転量検出手段4は、通常撮影モード(第1のモード)で動作する。5は操作検出手段である。操作検出手段5は、操作リング3の回転操作(回転開始動作)を検出する。本実施例において、操作検出手段5は、低消費電力モードまたは待機モード(第2のモード)で動作する。
6はレンズMPU(制御手段)である。レンズMPU6は、回転量検出手段4、操作検出手段5、および、レンズ鏡筒300の状態を管理し、カメラ200と通信可能に構成されている。またレンズMPU6は、操作リング3の回転量に応じてレンズ(レンズユニット1)を駆動制御する。レンズMPU6は、第1のモード(通常撮影モード)、および、第1のモードよりも消費電力が低い第2のモード(低消費電力モード)に設定可能である。レンズMPU6は、必要に応じて、通常撮影モードおよび低消費電力モードのいずれとも異なる他のモードに設定可能に構成してもよい。
7はリセットIC(設定手段)である。リセットIC7は、操作検出手段5から出力された信号を処理し、処理後の信号をレンズMPU6に信号を送る。8はカメラMPU(制御手段)である。カメラMPU8は、カメラ200の内部に設けられており、レンズMPU6と通信可能に構成されている。またカメラMPU8は、カメラ200のモードを低消費電力モードへ切り替える(低消費電力モードに設定する)ことができる。カメラ200は、撮像素子201を備えている。撮像素子201は、CCDセンサなどの光電変換素子を含み、レンズユニット1を介して形成された被写体像(光学像)を光電変換する。
続いて、図2を参照して、レンズ鏡筒300の要部構造について説明する。図2は、レンズ鏡筒300の要部構造を示す図である。図2において、9は固定筒(固定部材)である。固定筒9の外側には操作リング3が設けられている。回転量検出手段4および操作検出手段5は、操作リング3と固定筒9との間に設けられている。回転量検出手段4は、くし歯121およびフォトインタラプタ161(光センサ)を有し、操作リング3の回転量を検出する。操作検出手段5は、凹凸部122およびマイクロスイッチ162を有し、操作リング3の回転操作開始を検出する。
図3は、操作リング3の構造を示す図である。図3に示されるように、操作リング3は、操作リング3の回転量を検出するために用いられるくし歯121、および、操作リング3の回転操作開始を検出するために用いられる凹凸部122を有する。
図4は、固定筒9の構造を示す図である。図4に示されるように、固定筒9は、操作リング3の回転量を検出するために用いられる2つのフォトインタラプタ161a、161b、および、操作リング3の回転操作開始を検出するために用いられる2つのマイクロスイッチ162a、162bを有する。
図5は、回転量検出手段4の構造を示す図である。図5に示されるように、回転量検出手段4は、固定筒9に設けられた2つのフォトインタラプタ161a、161bと、操作リング3に設けられたくし歯121とを備えて構成されている。操作リング3を回転(R方向またはL方向に変位)させると、それに伴って、くし歯121が回転する。くし歯121の回転により、フォトインタラプタ161a、161bのそれぞれの投光部と受光部との間を、くし歯121のスリット部および遮光部が通過する。このため、フォトインタラプタ161a、161bのそれぞれの受光部において、対応するフォトインタラプタ161a、161bの投光部からの光を検出できる状態と検出できない状態がある。回転量検出手段4は、これらの状態を信号として取得することができる。
図6は、操作リング3を回転させた場合における、2つのフォトインタラプタ161a、161b(光センサ)から得られる信号(回転量検出手段4の出力信号)の説明図である。図6の横軸は回転量、縦軸はフォトインタラプタ161a、161bから出力される信号(S1a、S1b)をそれぞれ示す。図6(a)は操作リング3をL方向(第1の方向)に回転させた場合に出力される信号、図6(b)は操作リング3をR方向(第2の方向)に回転させた場合に出力される信号をそれぞれ示している。図6(a)に示されるように、操作リング3をL方向に回転させると、フォトインタラプタ161a、161bから出力される信号(Sa、Sb)は、(1、0)、(1、1)、(0、1)、(0、0)、(1、0)、…の順に変化する。一方、図6(b)に示されるように、操作リング3をR方向に回転させると、信号(Sa、Sb)は、(1、0)、(0、0)、(0、1)、(1、1)、(1、0)、…の順に変化する。これにより、回転量検出手段4は、操作リング3の回転方向および回転量の検出をデジタル的に行うことができる。
図7は、操作検出手段5の構造を示す図である。操作検出手段5は、固定筒9に設けられた2つのマイクロスイッチ162a、162b、および、操作リング3に設けられた凹凸部122を有する。本実施例において、マイクロスイッチ162a、162bは、プッシュ型のスイッチである。マイクロスイッチ162a、162bのそれぞれの凸部が凹凸部122によって押されると、マイクロスイッチ162a、162bのそれぞれがオン状態となり、電流が流れる。操作リング3を回転させると、それに伴い、操作リング3に設けられた凹凸部122が回転する。凹凸部122の回転により、マイクロスイッチ162a、162bのそれぞれの凸部は、凹凸部122により押し込まれる。このため、マイクロスイッチ162a、162bのそれぞれのオン状態およびオフ状態が切り替わる。これにより、操作検出手段5は、それらの状態を信号として取得することができる。
図8は、操作リング3を回転させた場合における操作検出手段5(マイクロスイッチ162a、162b)から出力される信号(S2a、S2b)の説明図である。図8において、横軸は操作リング3の回転量、縦軸はマイクロスイッチ162a、162bから出力される信号をそれぞれ示す。図8に示されるように、マイクロスイッチ162aからの信号S2aが1である場合、マイクロスイッチ162bの信号S2bは0となる。一方、マイクロスイッチ162bの信号S2bが1である場合、マイクロスイッチ162aの信号S2aは0となる。このように、2つのマイクロスイッチ162a、162bからの信号(S2a、S2b)が両方とも1になることはない。また、このような信号を取得できればよいため、回転量検出手段4と比較して、分解能が小さくてもよく、マイクロスイッチ162a、162bの組立は容易である。
図9は、操作検出手段5の電気回路図であり、操作検出手段5のマイクロスイッチ162a、162bと、レンズMPU6との電気的接続を示している。図9の電気回路は、スイッチ190a、190b、電界効果型トランジスタ(FET)191a、191b、抵抗194a、194b、および、端子192a、192b、193a、193b、195を含む。図9に示されるスイッチ190a、190bは、操作検出手段5のマイクロスイッチ162a、162bにそれぞれ相当する。端子192a、192bは、それぞれ、レンズMPU6の出力端子(OUT端子)に接続されている。端子193a、193bは、それぞれ、レンズMPU6の入力端子(IN端子)およびリセットIC7に接続されている。端子195は電源に接続されている。
レンズMPU6は、その出力端子(OUT端子)を介して、端子192aに印加する電圧をH(High)レベルとL(Low)レベルとの間で切り替える。これにより、FET191aの特性に応じて、FET191aのドレイン(D)とソース(S)との間(D−S間)の導通状態を制御することができる。ここで、レンズMPU6が端子192aにHレベルの電圧を印加した場合、FET191aのD−S間は導通状態(電流が流れる状態)となる。一方、レンズMPU6が端子192aにLレベルの電圧を印加した場合、FET191aのD−S間は非導通状態(電流が流れない状態)となる。
レンズMPU6が端子192aにLレベルの電圧を印加した場合、または、スイッチ190a(マイクロスイッチ162a)がオフの場合、抵抗194aによる電圧降下は生じない。このため、端子193aの電圧、すなわちレンズMPU6の入力端子(IN端子)の電圧は、Hレベルになる。一方、レンズMPU6が端子192aにHレベルの電圧を印加した場合であって、かつ、スイッチ190aがオンの場合、抵抗194aにより電圧降下が生じる。このため、端子193aの電圧、すなわちレンズMPU6の入力端子(IN端子)の電圧はLレベルになる。なお、スイッチ190b、FET191b、端子192b、193b、および、抵抗194bを含む電気回路は、スイッチ190a、FET191a、端子192a、193a、および、抵抗194aを含む前述の電気回路と同様に動作する。
このような構成により、操作検出手段5は、スイッチ190a、190b(マイクロスイッチ162a、162b)のオン、オフを選択的に検出することができる。したがって、レンズ鏡筒300が低消費電力モードに設定されている場合に電力を消費しないスイッチを利用できるため、低消費電力モードの状態で操作リング3の回転操作を検出することが可能となる。
続いて、レンズ鏡筒300のリセットIC7により実行される処理について説明する。前述のように、リセットIC7は、図9に示される端子193a、193bから、1組の信号(S3a、S3b)を受ける。リセットIC7は、端子193a、193bから受けた信号(S3a、S3b)に基づいて、レンズMPU6の入力端子(IN端子)に信号Srを出力する。このとき、信号(S3a、S3b)が(H、H)の場合、リセットIC7はレンズMPU6にLレベルの信号Srを出力する。一方、信号(S3a、S3b)が(H、L)または(L、H)の場合、リセットIC7はレンズMPU6にHレベルの信号Srを出力する。
次に、図10を参照して、カメラ200が低消費電力モードに設定され、レンズ鏡筒300が低消費電力モードになった後、操作リング3を回転操作させてカメラ200が低消費電力モードから復帰するまでの制御について説明する。図10は、レンズ鏡筒300がカメラ200の低消費電力モードを認識してから低消費電力モードとなるまでのレンズMPU6による制御(レンズ鏡筒の制御方法)を示すフローチャートである。
まずステップS1において、レンズMPU6は、カメラ200が低消費電力モードに設定されているか否かを判定する。カメラ200が低消費電力モードに設定されていない場合(すなわち通常撮影モードに設定されている場合)、ステップS2に進む。ステップS2において、レンズMPU6は、その出力端子(OUT端子)を介して、操作検出手段5の端子192a、192bをLレベルに設定する。一方、ステップS1にてカメラ200が低消費電力モードに設定されている場合、ステップS3に進む。ステップS3において、レンズMPU6は、操作検出手段5をセットする(操作検出手段5の動作設定を行う)。この動作については追って詳述する。続いてステップS4において、レンズMPU6は、発振子の発振を停止させ、レンズ鏡筒300が低消費電力モードとなるように設定する。このとき、端子192a、192bなどの各端子への出力レベルは保持されている。
次に、図11を参照して、操作検出手段5をセットした後のレンズMPU6による制御(図10のステップS3)について説明する。図11は、操作検出手段5をセットした後のレンズMPU6による制御(図10のステップS3)を示すフローチャートである。
まずステップS11において、レンズMPU6は、その出力端子(OUT端子)を介して、操作検出手段5の端子192a、192bをHレベルに設定する。このとき、操作検出手段5のスイッチ190a、190b(マイクロスイッチ162a、162b)の一方がオン状態、すなわち電力を消費する状態である場合、端子193a、193bのうちオン状態のスイッチに対応する端子はLレベルとなる。
続いてステップ12において、レンズMPU6は、端子193aがLレベルであるか否かを判定する。ここで、端子193aがLレベルである場合、レンズMPU6は、スイッチ190aがオン状態にあることを認識することができる。ステップS12にて端子193aがLレベルであると判定された場合、ステップS13に進む。ステップS13において、レンズMPU6は、端子192aにLレベルを設定する。これにより、ステップS11にて端子192aに設定された信号レベルは、HレベルからLレベルへ変更される。これにより本フローを終了する。端子192aをLレベルに設定することにより、FET191aのD−S間が非導通状態となる。このため、スイッチ190aがオン状態の場合でも、電力を消費しない状態となる。なお、スイッチ190aがオン状態の場合、スイッチ190bは必ずオフ状態となるため、操作リング3が回転操作されない限り、電力を消費することはない。
一方、ステップS12にて端子193aがLレベルでない(Hレベルである)と判定された場合、ステップS14に進む。ステップS14において、レンズMPU6は、端子193bがLレベルであるか否かを判定する。ここで、端子193bがLレベルである場合、レンズMPU6は、スイッチ190bがオン状態にあることを認識することができる。ステップS14にて端子193bがLレベルであると判定された場合、ステップS15に進む。ステップS15において、レンズMPU6は、端子192bにLレベルを設定する。これにより、ステップS11にて端子192bに設定された信号レベルは、HレベルからLレベルへ変更される。これにより本フローを終了する。端子192bをLレベルに設定することにより、FET191bのD−S間が非導通状態となる。このため、スイッチ190bがオン状態の場合でも、電力を消費しない状態となる。また、ステップS2により、スイッチ190aはオフ状態であるため、操作リング3が回転操作されない限り、電力を消費することはない。
一方、ステップS14にて端子193bがLレベルでない(Hレベルである)と判定された場合、本フローを終了する。このとき、スイッチ190a、190bのいずれもオフ状態にあるため、操作リング3が回転操作されない限り、電力を消費することはない。
前述のように、レンズ鏡筒300が低消費電力モードに設定されている場合でも、端子192a、192bへの出力は保持されている。このため、レンズ鏡筒300が低消費電力モードに設定されている場合に端子193a、193bに出力される信号(S3a、S3b)は、(H、H)となり、これらの信号はリセットIC7に出力される。このため、レンズMPU6の入力端子の信号はLレベルとなっている。
ここで、操作リング3がマニュアル操作により回転すると、マイクロスイッチ162a、162b(スイッチ190a、190b)のいずれかが凹凸部122によって押されてオン状態となる。このため、端子193a、193bに出力される信号(S3a、S3b)は、(L、H)または(H、L)となり、これらの信号がリセットIC7に出力される。リセットIC7は、その信号を受けることにより、レンズMPU6の入力端子の信号はLレベルからHレベルへ変更される。この結果、レンズ鏡筒300は低消費電力モードから通常撮影モードに復帰し、また、カメラ200は低消費電力モードから通常撮影モードに復帰する。
以上のとおり、本実施例において、操作検出手段5は、機械的な切替手段を用いて操作リング3の回転操作を検出する。この切替手段は、操作リング3が固定筒9に対して回転した場合に生じる変位に基づいて、オフ状態からオン状態へ切り替える。切替手段は、操作リング3に設けられた凹凸部122、および、固定筒9に設けられたマイクロスイッチ162a、162bを有する。そして、マイクロスイッチ162a、162bの少なくとも一方が凹凸部122により押されることにより、オフ状態からオン状態へ切り替わる。
なお本実施例において、ラジアル方向(径方向)にマイクロスイッチをプッシュするための凹凸部を設けているが、これに限定されるものではない。凹凸部を円柱の中心軸方向などの他の方向に設けてもよい。また本実施例において、操作リング3の回転量の検出のためのくし歯121、および、操作リング3の回転操作の検出のための凹凸部122を別々に設けているが、これに限定されるものではない。両方を検出可能な構造(くし歯または凹凸部)を設け、この構造を回転量検出手段4と操作検出手段5とで共有してもよい。
次に、本発明の実施例2におけるレンズ鏡筒について説明する。図12および図13は、本実施例における操作検出手段5aの構造を示す図である。図13は、図12の状態から円筒部233を180度回転させた状態を示している(図12および図13は、円筒部233が互いに180度異なっている状態をそれぞれ示している)。
本実施例の操作検出手段5aにおいて、操作リング3aの内側にはギヤ223が設けられる。ギヤ223に対して噛み合うギヤ231、ギヤ231から延びる軸232を、固定筒9aの軸受263に嵌合させる。また、軸232のうちギヤ231とは反対側において、スイッチ部が設けられている。スイッチ部は、円筒部233、および、円筒部233の面に接するように配置されて固定筒9aから延びる電極264a、264b、264cを有する。
円筒部233には、導電部234a、234bが配置されている。導電部234a、234bは、それぞれ、短冊状に円筒部233の円周方向に電極264a、264bまたは電極264b、264cにまたがるように形成されている。電極264a、264bにまたがる導電部234a、および、電極264b、264cにまたがる導電部234bは、互いに重ならないように(オーバーラップしないように)交互に配置されている。本実施例では、図12および図13に示されるように、導電部234a、234bは、円筒部233上の円周方向において互いに180度異なるように配置されている。なお本実施例では二つの導電部234a、234bを用いているが、これに限定されるものではなく、二つ以上の導電部を備えた構成を採用してもよい。このため、回転量検出手段に比べると分解能が小さくてもよいため、導電部の組立は容易となる。また、二つの導電部234a、234bの相対角度を、180度とは異なる角度に設定してもよい。
操作リング3aを回転させると、ギヤ223は回転する。そしてギヤ223が回転すると、ギヤ223に噛み合うギヤ231は、軸232を中心として回転する。軸32の回転により、円筒部233は回転する。また、円筒部233の回転に伴い、円筒部233上に形成された導電部234a、234bは回転し、電極264a、264b、264cは円筒部233上で摺動する。
図12に示されるように、電極264aと電極264bとの間に導電部234aが位置する場合、電極264aと電極264bと間に電流が流れる。一方、図13に示されるように、電極264bと電極264cとの間に導電部234bが位置する場合、電極264bと電極264cと間に電流が流れる。
続いて、図14を参照して、本実施例における操作検出手段5aの電気回路について説明する。図14は、操作検出手段5aの電気回路図である。操作検出手段5aは、端子290a、290b、290cを備えたスイッチ(切り替えスイッチ)、電界効果型トランジスタ(FET)291a、291b、抵抗294a、294b、端子292a、292b、293a、293b、295を含む。図14に示される端子290a、290b、290c(スイッチ)は、図12、図13を参照して説明した電極264b、264a、264cにそれぞれ相当する。端子292a、292bは、それぞれ、レンズMPU6の出力端子(OUT端子)に接続されている。端子293a、293bは、それぞれ、レンズMPU6の入力端子(IN端子)およびリセットIC7に接続されている。端子295は、電源に接続されている。
端子290a、290bを含むスイッチ、FET291a、端子292a、293a、および、抵抗294aからなる電気回路は、実施例1のスイッチ190a、FET191a、端子192a、193a、および、抵抗194aからなる電気回路と同様に動作する。また本実施例において、端子290c、FET291b、端子292b、293b、および、抵抗294bからなる電気回路は、端子290b、FET291a、端子292a、293a、および、抵抗294aの電気回路と同様に動作する。
このような回路構成により、切り替えスイッチの端子290b側と端子290c側を選択的に用いることが可能となる。このため、レンズ鏡筒が低消費電力モードに設定されている場合に電力を消費しないスイッチを用いることができる。従って、低消費電力で操作リング3aの回転操作を検出することが可能である。なお本実施例において、リセットIC7は実施例1と同様に動作する。
続いて、カメラ200が低消費電力モードに設定されレンズ鏡筒300が低消費電力モードになった後、操作リング3aを回転操作させてカメラ200が低消費電力モードから復帰するまでの制御について説明する。レンズ鏡筒300がカメラ200の低消費電力モードを認識してから低消費電力モードとなるまでのレンズMPU6の制御は、実施例1と同様である。また、操作検出手段5aの設定に関しても、実施例1と同様に制御される。
レンズ鏡筒300が低消費電力モードとなった場合でも、端子292a、292bへの出力は保持されている。このため、レンズ鏡筒300が低消費電力モードに設定されている場合の端子293a、293bの信号(S3a、S3b)は(H、H)となり、これらの信号がリセットIC7に出力される。従って、レンズMPU6の入力端子(IN端子)の信号はLとなっている。
操作リング3aがマニュアル操作により回転すると、電極264aと電極264bとの間(端子290b、290a間)、または、電極264bと電極264cとの間(端子290b、290c間)に導電部234aまたは導電部234bがそれぞれ接触する。この結果、電源がオンとなり、端子293a、293bへ出力される信号(S3a、S3b)は(L、H)または(H、L)となり、これらの信号がリセットIC7に出力される。リセットIC7は、その信号を受けることにより、レンズMPU6の入力端子(IN端子)はLレベルからHレベルへ変化する(プルアップされる)。この結果、レンズ鏡筒300を低消費電力モードから復帰させ、更にカメラ200を低消費電力モードから復帰させることができる。
以上のとおり、本実施例において、操作検出手段5aは、機械的な切替手段を用いて操作リング3aの回転操作を検出する。この切替手段は、操作リング3aが固定筒9aに対して回転した場合に生じる変位に基づいて、オフ状態からオン状態へ切り替える。切替手段は、操作リング3aに設けられたギヤ223(第1のギヤ)、および、固定筒9aに設けられてギヤ223と噛み合うギヤ231(第2のギヤ)を有する。また切替手段は、ギヤ231の動力が伝達され、導電部234a、234bを備えた円筒部233、および、円筒部233の上を摺動可能な複数の電極264a、264b、264cを有する。そして導電部234a、234bが複数の電極264a、264b、264cのうち二つの電極と接触することにより、オフ状態からオン状態へ切り替わる。
次に、本発明の実施例3におけるレンズ鏡筒について説明する。まず、図15を参照して、本実施例における操作検出手段の基本状態について説明する。図15は、本実施例における操作検出手段5bの基本状態を示す図である。
操作検出手段5bは、固定筒9bに固定され、操作リング3bに接するように配置される。操作検出手段5bは、センシング部334、弾性体としての引っ張りコイルバネ335a、335b、マイクロスイッチ336、コイル337、セット部338、および、ビス339を備えている。センシング部334およびセット部338は、SUS420J2などの強磁性体からなることが好ましい。マイクロスイッチ336としては、常開形のものが用いられる。
セット部338はコの字形状を有し、セット部338の角部は、ビス339で固定筒9bに固定されている。セット部338のコの字形状の二本の伸びた腕部のそれぞれに、コイル337が巻き付けられている。センシング部334は、凸部334aと、凸部334aとは反対側におけるコの字形状部との複合形状を有する。図15に示される基本状態において、センシング部334の凸部334aは、操作リング3bと接している。
ここで、操作リング3bとセンシング部334とが互いに接する面に直交する軸を、x軸とする。また、x軸に対して直交する軸であって、セット部338が固定されている面上(固定面内)の軸を、y軸とする。また、x軸およびy軸と直交する軸を、z軸とする。センシング部334には、その角部に引っ張りコイルばね335a、335bが設けられている。引っ張りコイルばね335a、335bは、その他端が固定筒9bに固定され、センシング部334に操作リング3bへのx軸方向の引っ張り力とy軸方向の引っ張り力、固定筒9bへのz軸方向の引っ張り力を持つように設置されている。なお、操作リング3bへのx軸方向の引っ張り力により、センシング部334の凸部334aは、操作リング3bと接し、摩擦力を有する。また、y軸方向の引っ張り力は、引っ張りコイルばね335a、335bにおいてそれぞれ対称に作用するように構成されている。
センシング部334には、長穴334bが形成されている。固定筒9bには、円形(円柱状)の突起364が設けられている。固定筒9bの突起364がセンシング部334の長穴334bに嵌め合うことにより規制されている。
引っ張りコイルばね335a、335bの固定筒9bへのz軸方向の引っ張り力と、長穴334bと突起364との嵌め合いにより、セット部338のコの字形状の口部とセンシング部334のコの字形状の口部とが互いに向き合う。これにより、双方のコの字形状の腕部が直線に向き合うように配置することができる。また、センシング部334とセット部338との互いに向き合う面は、xy平面において突起364の円の中心を中心とした円弧形状である。
マイクロスイッチ336は、セット部338のコの字形状の口部とセンシング部334のコの字形状の口部とが互いに向き合う中央部に設けられている。センシング部334には、マイクロスイッチ336の凸部と向き合う辺上に、凹部334cが設けられている。マイクロスイッチ336は、その凸部が押されることにより、オン状態とオフ状態とを切り替えることができる。なお、図15に示される基本状態では、マイクロスイッチ336はオフ状態となっている。
続いて、図16を参照して、操作検出手段5bのマイクロスイッチ336がオン状態になった場合について説明する。図16は、操作検出手段5b(マイクロスイッチ336)のオン状態を示す図である。図16(a)は操作リング3bを+y方向(上方向)に移動(回転)した場合、図16(b)は操作リング3bを−y方向(下方向)に移動(回転)した場合をそれぞれ示している。
図15に示される基本状態から、操作リング3bの回転操作を行うと、センシング部334が引っ張りコイルばね335a、335bにより操作リング3bに付勢されていることにより摩擦力が生じる。この摩擦力により、センシング部334はy軸方向の操作方向に力が加わる。このとき、固定筒9bの突起364とセンシング部334の長穴334bにより、センシング部334の移動方向は規制される。このため、センシング部334は、突起364を支点としてy軸方向(操作方向)に傾く。このとき、センシング部334の凹部334cの面がマイクロスイッチ336の凸部を押すことにより、マイクロスイッチ336はオン状態となる。
続いて、マイクロスイッチ336をオフ状態にするため、操作検出手段5bを基本状態にリセットする必要がある。ここで、図17を参照して、操作検出手段5bをリセットするためのリセット動作について説明する。図17は、操作検出手段5bのリセット動作を示す図であり、コイル337に通電したときの操作検出手段5bの状態を示している。コイル337に通電することにより、センシング部334およびセット部338により磁気回路を形成し、セット部338に磁力が発生する。
セット部338はビス339により固定筒9bに固定されている。このため、コイル337に通電することで生じる磁力により、センシング部334はセット部338への吸引力を受ける。このとき、コイル337に通電することで生じる、センシング部334に作用する吸引力が、引っ張りコイルばね335a、335bの操作リング3bへのx軸方向の引っ張り力よりも大きくなるように設計する。このため、コイル337を通電することにより、センシング部334は操作リング3bから離れる。センシング部334が操作リング3bから離れると、センシング部334は引っ張りコイルばね335a、335bのy軸方向の引っ張り力のつり合いにより、凸部334aはx軸と平行な位置で留まる。この状態においてコイル337への通電を停止すると、セット部338に生じていた磁力がなくなるため、引っ張りコイルバネ335a、335b(弾性体)による操作リング3bへのx軸方向の引っ張り力により、操作検出手段5bは基本状態へリセットされる。操作検出手段5bが基本状態にリセットされることにより、マイクロスイッチ336はオフ状態となる。
図18は、操作検出手段5bの電気回路図である。この電気回路は、スイッチ390、電界効果型トランジスタ(FET)391、抵抗394、および、端子392、393、395を含む。ここでスイッチ390は、図15乃至図17中のマイクロスイッチ336に相当する。端子392は、レンズMPU6の出力端子(OUT端子)に接続されている。端子393は、レンズMPU6の入力端子(IN端子)に接続されている。端子395は、電源に接続されている。本実施例におけるスイッチ390、FET391、端子392、393、および、抵抗394を含む電気回路は、実施例1におけるスイッチ190a、FET191a、端子192a、193a、および、抵抗194aを含む電気回路と同様に動作する。
このような構成により、スイッチ390のオン状態またはオフ状態を検出することができる。また、端子392をLレベルに設定することにより、FET391のD−S間が非導通状態となる。このとき、スイッチ390がオフ状態の場合、電力を消費しない。図18の電気回路において、スイッチ390がオン状態の場合にのみ電流が流れる。電流が流れると、端子393(レンズMPU6のIN端子)の信号がHレベルからLレベルに変更される。
続いて図19を参照して、カメラ200が低消費電力モードに設定され、レンズ鏡筒300が低消費電力モードになってから、操作リング3bを回転操作してカメラ200が低消費電力モードから通常撮影モードに復帰するまでの制御について説明する。図19は、レンズ鏡筒300がカメラ200の低消費電力モードを認識してから低消費電力モードとなるまでのレンズMPU6による制御(レンズ鏡筒の制御方法)を示すフローチャートである。
まずステップS21において、レンズMPU6は、カメラ200が低消費電力モードに設定されているか否かを判定する。カメラ200が低消費電力モードに設定されていない場合(すなわち通常撮影モードに設定されている場合)、ステップS22に進む。ステップS22において、レンズMPU6は、その出力端子(OUT端子)を介して、操作検出手段5bの端子392をLレベルに設定する。これにより、通常撮影モード時に電力の消費を低減することができる。一方、ステップS21にてカメラ200が低消費電力モードに設定されている場合、ステップS23に進む。ステップS23において、レンズMPU6は、操作検出手段5bのリセット動作を行う。このリセット動作により、スイッチ390をオフ状態とし、電力を消費することなく操作検出手段5bによる回転操作を検出可能な状態にする。続いてステップS24において、レンズMPU6は、端子392にHレベルの信号を出力する。続いてステップS25において、レンズMPU6は、発振子の発振を停止させ、レンズ鏡筒300が低消費電力モードとなるように設定する。このとき、端子392への出力レベルは保持されている。
そして、操作リング3bがマニュアル操作により回転すると、マイクロスイッチ336(スイッチ390)はオン状態となり、レンズMPU6の入力端子(IN端子)に入力される信号がHレベルからLレベルに変化する。これにより、レンズ鏡筒300を低消費電力モードから通常撮影モードに復帰させ、更にカメラ200を低消費電力モードから通常撮影モードに復帰させる。
このように本実施例において、操作検出手段5bは、機械的な切替手段を用いて操作リング3bの回転操作を検出する。この切替手段は、操作リング3bが固定筒9bに対して回転した場合に生じる変位に基づいて、オフ状態からオン状態へ切り替える。切替手段は、固定筒9bの突起364を支点として、操作リング3bの回転に応じて変位するセンシング部334、および、固定筒9bとセンシング部334との間で引っ張り力を与える弾性体(引っ張りコイルばね335a、335b)を有する。また切替手段は、固定筒9bに設けられたマイクロスイッチ336を有する。そしてマイクロスイッチ336がセンシング部334により押されることにより、オフ状態からオン状態へ切り替わる。
以上のように、各実施例において、レンズ鏡筒300は、操作部材(操作リング3、3a、3bの一つ)の回転量を検出する回転量検出手段4、および、操作部材の回転操作を検出する操作検出手段(操作検出手段5、5a、5bの一つ)を有する。また制御手段(レンズMPU6)は、第1のモード、および、第1のモードよりも消費電力が低い第2のモードに設定可能である。回転量検出手段は第1のモードで動作し、操作検出手段は第2のモードで動作する。好ましくは、操作検出手段は、操作部材の回転操作として、第2のモードに設定されている状態における操作部材の回転開始を検出する。また好ましくは、操作検出手段は、第1のモードに設定されている間には動作しない。
好ましくは、制御手段は、第2のモードに設定されている状態で操作検出手段から所定の信号(LレベルまたはHレベルの信号)を受信した場合、第2のモードを第1のモードに変更する。より好ましくは、第1のモードはレンズを駆動可能な撮影モードであり、第2のモードは待機モード(低消費電力モード)である。
好ましくは、回転量検出手段4は、光センサ(フォトインタラプタ161a、161b)を用いて操作部材の回転量を検出する。また操作検出手段は、機械的な切替手段を用いて操作部材の回転操作を検出する。より好ましくは、レンズ鏡筒300は固定部材(固定筒9、9a、9bの一つ)を有する。このとき操作部材は、固定部材に対してレンズの光軸周りに回転可能である。また切替手段は、操作部材が固定部材に対して回転した場合に生じる変位に基づいて、オフ状態からオン状態へ切り替える。
好ましくは、制御手段は、切替手段がオフ状態からオン状態に切り替わった場合、第2のモードを第1のモードに変更する。また好ましくは、制御手段は、カメラ200からの受信信号(第1の通信信号)に基づいて、第1のモードから第2のモードに変更する。また好ましくは、制御手段は、第2のモードを第1のモードに変更した場合、カメラ200に対して変更情報(第2の通信信号)を送信する。
各実施例によれば、低消費電力モードにおいて操作リングの回転操作を検出可能なレンズ鏡筒およびカメラシステムを提供することができる。このため、カメラが低消費電力モードに設定されている場合に、レンズ鏡筒の操作リングをマニュアル操作することにより、レンズ鏡筒およびカメラを低消費電力モードから通常撮影モードに復帰させることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば各実施例において、固定筒および操作リングに回転量検出手段および操作検出手段を設けているが、これに限定されるものではない。回転しない部材(固定筒以外の部材)および操作リングに回転量検出手段および操作検出手段を設けてもよい。また各実施例において、回転量検出手段としてフォトインタラプタを用いているが、リフレクト型の光センサなどの他の部材を用いてもよい。また、光センサに限定されるものではなく、可変抵抗を用いた縦型のアナログエンコーダや、磁気により回転量を検出するエンコーダを用いることもできる。また各実施例において、レンズ鏡筒はカメラに着脱可能な交換式レンズであるが、カメラとレンズ鏡筒とが一体的に構成された撮像装置についても各実施例は適用可能である。この場合、レンズMPU6による前述の各処理を、カメラMPU8が実行するように構成することができる。
1 レンズ
3 操作リング
4 回転量検出手段
5 操作検出手段
6 レンズMPU
300 レンズ鏡筒

Claims (14)

  1. レンズと、
    回転可能な操作部材と、
    前記操作部材の回転量を検出する回転量検出手段と、
    前記操作部材の回転操作を検出する操作検出手段と、
    前記操作部材の前記回転量に応じて前記レンズを駆動制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、第1のモード、および、該第1のモードよりも消費電力が低い第2のモードに設定可能であり、
    前記回転量検出手段は、前記第1のモードで動作し、
    前記操作検出手段は、前記第2のモードで動作する、ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記制御手段は、前記第2のモードに設定されている状態で前記操作検出手段から所定の信号を受信した場合、該第2のモードを前記第1のモードに変更することを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第1のモードは、前記レンズを駆動可能な撮影モードであり、
    前記第2のモードは、待機モードであることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記操作検出手段は、前記第1のモードに設定されている間には動作しないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記操作検出手段は、前記操作部材の前記回転操作として、前記第2のモードに設定されている状態における該操作部材の回転開始を検出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記回転量検出手段は、光センサを用いて前記操作部材の前記回転量を検出し、
    前記操作検出手段は、機械的な切替手段を用いて前記操作部材の前記回転操作を検出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 固定部材を更に有し、
    前記操作部材は、前記固定部材に対して前記レンズの光軸周りに回転可能であり、
    前記切替手段は、前記操作部材が前記固定部材に対して回転した場合に生じる変位に基づいて、オフ状態からオン状態へ切り替えることを特徴とする請求項6に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記切替手段は、
    前記操作部材に設けられた凹凸部と、
    前記固定部材に設けられたマイクロスイッチと、を有し、
    前記マイクロスイッチが前記凹凸部により押されることにより、前記オフ状態から前記オン状態へ切り替わることを特徴とする請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記切替手段は、
    前記操作部材に設けられた第1のギヤと、
    前記固定部材に設けられて該第1のギヤと噛み合う第2のギヤと、
    前記第2のギヤの動力が伝達され、導電部を備えた円筒部と、
    前記円筒部の上を摺動可能な電極と、を有し、
    前記導電部が前記電極と接触することにより、前記オフ状態から前記オン状態へ切り替わることを特徴とする請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記切替手段は、
    前記固定部材の突起を支点として、前記操作部材の回転に応じて変位するセンシング部と、
    前記固定部材と前記センシング部との間で引っ張り力を与える弾性体と、
    前記固定部材に設けられたマイクロスイッチと、を有し、
    前記マイクロスイッチが前記センシング部により押されることにより、前記オフ状態から前記オン状態へ切り替わることを特徴とする請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記制御手段は、前記切替手段が前記オフ状態から前記オン状態に切り替わった場合、前記第2のモードを前記第1のモードに変更することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  12. 前記制御手段は、カメラからの受信信号に基づいて、前記第1のモードから前記第2のモードに変更することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  13. 前記制御手段は、前記第2のモードを前記第1のモードに変更した場合、カメラに対して変更情報を送信することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、
    撮像素子を備えたカメラと、を有することを特徴とするカメラシステム。
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