JP2012141573A - アクセサリーおよびカメラボディ - Google Patents

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Abstract

【課題】カメラボディの電源状態および交換レンズの操作部材に対する制御の拡張性が高いレンズ鏡筒およびカメラボディを提供する。
【解決手段】縮筒解除スイッチ204の操作に応じて電源オン信号をカメラボディ100に送信すると共に、カメラボディ100から、縮筒解除スイッチ204の操作によってカメラボディ100を電源オン状態にすべきか否かを示す第1オン制御データ41aおよび第2オン制御データ41bを受信するレンズ側制御部203と、最後に受信されたオン制御データが記憶されるRAM216と、カメラボディ100の動作状態に依らずレンズ側制御部203を動作させるための電力の供給を受ける受電部220とを備え、レンズ側制御部203は、RAM216に記憶されているオン制御データに基づいて、縮筒解除スイッチ204の操作に応じて電源オン信号を送信するか否かを決定する交換レンズ200。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクセサリーおよびカメラボディに関する。
従来、交換レンズと、その交換レンズに給電するカメラボディからなるカメラシステムにおいて、交換レンズ側に設けられた操作部材の操作に応じてカメラ本体の低消費電力モードを解除する構成が知られている。例えば特許文献1に記載された一眼レフカメラは、交換レンズへの電源供給の有無に応じて、交換レンズに設けられている各種スイッチの接続先を、レンズMPUとカメラMPUとで切り替える。またボディからレンズへの給電状態が小給電状態であるとき、交換レンズ側の操作部材が操作されると、小給電状態から大給電状態に切り替える。
特開2009−186545号公報
特許文献1に記載されたカメラシステムでは、低消費電力モードにおいて交換レンズ側の操作部材が操作されると、低消費電力モードを一律に解除(大消費電力モードへ移行)する。しかしながらこのような一律の制御では、交換レンズの操作部材への操作に応じたカメラボディの電源状態(給電状態)の制御の拡張性が低いという問題がある。例えば、省電力化を図るには、レンズ側操作部材の操作で一律に解除するのではなく、操作部材の種類や操作部材が操作された状況などに応じて、解除する/しないを適宜切り替えることが好ましい場合がある。
請求項1に係る発明は、電源オフ状態、電源オン状態、およびそれら2つの状態とは異なるスリープ状態の3つの動作状態を有するカメラボディが着脱可能に取り付けられる取付手段と、操作部材と、操作部材の操作に応じて、カメラボディの動作状態を電源オン状態にする電源オン信号をカメラボディに送信する送信手段と、カメラボディから、操作部材の操作によってカメラボディを電源オン状態にすべきことを示す第1信号を受信する第1受信手段と、カメラボディから、操作部材の操作によってカメラボディを電源オン状態にすべきではないことを示す第2信号を受信する第2受信手段と、第1受信手段により受信された第1信号と、第2受信手段により受信された第2信号とのうち、受信時期が後の方の信号に対応するデータが記憶される記憶手段と、カメラボディから送信手段を動作させるための電力の供給を受ける受電手段と、を備え、受電手段は、カメラボディの動作状態が3つの動作状態のいずれの状態であっても電力の供給を受け、送信手段は、記憶手段に第1信号に対応するデータが記憶されている場合、操作部材の操作に応じて電源オン信号を送信し、記憶手段に第2信号に対応するデータが記憶されている場合、操作部材の操作に応じた電源オン信号の送信を禁止することを特徴とするアクセサリーである。
請求項9に係る発明は、電源オフ状態、電源オン状態、およびそれら2つの状態とは異なるスリープ状態の3つの動作状態を有するカメラボディが着脱可能に取り付けられる取付手段と、操作部材と、操作部材の操作に応じて、カメラボディの動作状態を電源オン状態にする電源オン信号をカメラボディに送信する送信手段と、カメラボディから、操作部材の操作によってカメラボディを電源オン状態にすべきことを示す第1信号と、操作部材の操作によってカメラボディを電源オン状態にすべきではないことを示す第2信号との少なくとも一方を受信する受信手段と、受信手段により受信された時期が最新である信号に対応するデータを記憶する記憶手段と、カメラボディから送信手段を動作させるための電力の供給を受ける受電手段と、を備え、受電手段は、カメラボディの動作状態が3つの動作状態のいずれの状態であっても電力の供給を受け、送信手段は、記憶手段に第1信号に対応するデータが記憶されている場合、操作部材の操作に応じて電源オン信号を送信し、記憶手段に第2信号に対応するデータが記憶されている場合、操作部材の操作に応じた電源オン信号の送信を禁止することを特徴とするアクセサリーである。
請求項10に係る発明は、電源オフ状態、電源オン状態、およびそれら2つの状態とは異なるスリープ状態の3つの動作状態を有するカメラボディであって、請求項1〜9のいずれか一項に記載のアクセサリーが着脱可能に取り付けられるボディ側取付手段と、アクセサリーに第1信号を送信する第1送信手段と、アクセサリーに第2信号を送信する第2送信手段と、アクセサリーに電力の供給を行う送電手段と、を備え、第1送信手段は、カメラボディがスリープ状態になるとき又は電源オフ状態になるときに、アクセサリーに操作部材に関する第1信号および第2信号のうちのいずれか一方を送信することを特徴とするカメラボディである。
本発明によれば、交換レンズの操作部材への操作に応じたカメラボディの電源状態(給電状態)の制御の拡張性を高くすることができる。
本発明を適用した第1の実施の形態に係るレンズ交換式のカメラシステムを示した斜視図である。 本発明を適用した第1の実施の形態に係るレンズ交換式のカメラシステムを示した断面図である。 接点群102,202の詳細を示す模式図である。 第1の実施の形態に係るオン制御データの構造を示す図である。 第2の実施の形態に係るレンズ交換式のカメラシステムを示した斜視図である。 第2の実施の形態に係るオン制御データの構造を示す図である。 本発明を適用した第3の実施の形態に係るレンズ交換式のカメラシステムを示した斜視図である。 本発明を適用した第3の実施の形態に係るレンズ交換式のカメラシステムを示した断面図である。 第3の実施の形態に係るオン制御データの構造を示す図である。 第4の実施の形態に係る操作部材特定データの構造を示す図である。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した斜視図である。なお、図1では本発明に係わる機器および装置のみを示し、それ以外の機器および装置については図示と説明を省略する。カメラシステム1は、カメラボディ100と、カメラボディ100に着脱可能な交換レンズ200とから構成される。
カメラボディ100には、交換レンズ200が着脱可能に取り付けられるボディ側レンズマウント101が設けられている。また交換レンズ200には、ボディ側のレンズマウント101に対応し、カメラボディ100が着脱可能に取り付けられるレンズ側レンズマウント201が設けられている。交換レンズ200が装着されると、レンズマウント101上に設けられた複数の接点から成る接点群102が、交換レンズ200のレンズマウント201上に設けられた複数の接点から成る接点群202に接続される。接点群102,202は、カメラボディ100から交換レンズ200への電力供給、および、カメラボディ100と交換レンズ200との信号の送受信に利用される。
カメラボディ100内のレンズマウント101後方には、被写体像を撮像し撮像信号を出力する撮像素子104が設けられる。カメラボディ100の上方には、入力装置たるボタン107が設けられている。ユーザはボタン107を用いてカメラボディ100に撮影指示や撮影条件の設定指示等を行う。
本実施形態のカメラボディ100は、電源オフ状態、電源オン状態、および電源オフ状態と類似した電力消費状態ではあるがカメラボディ100に設けられている各種操作部材への操作時におけるカメラ動作が異なっているスリープ状態、の3つの動作状態を有する。カメラボディ100が電源オン状態ではないとき、ユーザはカメラシステム1を用いた撮影を行うことができない。これらの各動作状態については、後に詳述する。
本実施形態の交換レンズ200は、ユーザの手動操作により焦点距離が可変に構成された、いわゆる手動ズームレンズである。焦点距離の変更は、交換レンズ200に備わるズーム環205へのマニュアル操作(ユーザによる回転操作)により行われる。カメラボディ100が電源オフ状態ではないとき、ユーザがズーム環205を回転させると、交換レンズ200の焦点距離は広角側または望遠側に連続的に変化する。カメラボディ100が電源オフ状態のときは、ズーム環205は不図示のロック機構によりロックされ、回転させることができない。
交換レンズ200は、例えば特開2010−113108号公報に記載されているような、鏡筒の短縮機構を備える。カメラボディ100が電源オフ状態のとき、交換レンズ200は縮筒状態となり、鏡筒長Lは予め決められている最短長L0となる。カメラボディ100が電源オフ状態から電源オン状態に切り替わると、交換レンズ200は鏡筒を所定の初期使用状態の位置(例えばワイド端位置)まで伸長し、伸長状態となる。交換レンズ200が伸長状態のとき、その鏡筒長Lは縮筒状態のときの鏡筒長L0よりも長い。伸長状態において、交換レンズ200の焦点距離が変化すると鏡筒長Lも変化するが、このときの鏡筒長Lは、縮筒状態における鏡筒長L0よりも常に長い。以上に述べた交換レンズ200の鏡筒長Lの変化は、交換レンズ200が備えるズーム駆動部(後述)により行われる。
交換レンズ200は、交換レンズ200の縮筒(縮筒状態)を解除するためにユーザによって操作される操作部材である縮筒解除スイッチ204を備える。カメラボディ100が電源オフ状態のとき、縮筒解除スイッチ204が押下されると、カメラボディ100が電源オフ状態から電源オン状態に移行するとともに、交換レンズ200の上述のズーム駆動部がカメラボディ100から給電されて、交換レンズ200を上述の伸長状態にする。すなわち、交換レンズ200の縮筒(縮筒状態)が解除される。
図2は、本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示した断面図である。交換レンズ200は、被写体像を結像させる結像光学系210を備える。結像光学系210は複数のレンズ210a〜210eにより構成されている。これら複数のレンズ210a〜210eには、被写体像のピント位置を制御するためのフォーカシングレンズ210dが含まれている。
交換レンズ200の内部には、交換レンズ200の各部の制御を司るレンズ側制御部203が設けられている。レンズ側制御部203は不図示のマイクロコンピュータおよびその周辺回路等から構成される。レンズ側制御部203には、レンズ側送受信部217、レンズ駆動部212、レンズ位置検出部213、ズーム駆動部214、ROM215、およびRAM216が接続されている。
レンズ側送受信部217は、接点群102、202を介してカメラボディ100との信号の送受信が可能である。なお、以下の説明において、レンズ側送受信部217が接点群102、202を介してカメラボディ100へデータを送信するよう、レンズ側制御部203がレンズ側送受信部217を制御することを、「レンズ側制御部203がカメラボディ100にデータを送信する」と表記することがある。データの受信についても同様である。
接点群202にはレンズ側送受信部217の他に、レンズ駆動部212および受電部220が接続されている。レンズ駆動部212および受電部220は、接点群102、202を介して、カメラボディ100から所定の電力の供給を受ける。受電部220はこうして供給された電力を、レンズ駆動部212を除く交換レンズ200内の各部へ供給する。カメラボディ100から供給される電力については後に詳述する。
レンズ駆動部212は例えばステッピングモータ等のアクチュエータを有し、フォーカシングレンズ210dを駆動する。すなわち、フォーカシングレンズ210dは、レンズ駆動部212に駆動されることにより、その被駆動状態(フォーカシングレンズ210dの位置)が変化する。レンズ位置検出部213は、例えばレンズ駆動部212が有するステッピングモータに入力された信号のパルス数を計数して、フォーカシングレンズ210dの位置を検出し、レンズ位置信号を出力する。あるいは、交換レンズ200に設けられた周知の距離エンコーダ等を用いてフォーカシングレンズ210dの位置を検出してもよい。
ズーム駆動部214は例えば超音波モータ等のアクチュエータを有し、鏡筒の縮筒および伸長を行う。カメラボディ100が電源オフ状態から電源オン状態になるとき、ズーム駆動部214は鏡筒が上記所定の伸長状態になるよう各部を駆動する。また、カメラボディ100が電源オフ状態になるとき、ズーム駆動部214は鏡筒が縮筒状態になるよう各部を駆動する。
ROM215は不揮発性の記憶媒体であり、レンズ側制御部203が実行する所定の制御プログラムが予め記憶されている。RAM216は揮発性の記憶媒体であり、レンズ側制御部203により各種データの記憶領域として利用される。
撮像素子104の前面には、シャッター115およびフィルター116が設けられている。結像光学系210を透過した被写体光は、シャッター115およびフィルター116を介して撮像素子104に入射する。シャッター115は、撮像素子104の露光状態を制御する。フィルター116は、光学的ローパスフィルターと赤外線カットフィルターを組み合わせた光学フィルターである。
カメラボディ100内部には、カメラボディ100の各部の制御を司るボディ側制御部103が設けられている。ボディ側制御部103は不図示のマイクロコンピュータ、RAMおよびその周辺回路等から構成される。ボディ側制御部103にはボディ側送受信部117が接続されている。ボディ側送受信部117は接点群102に接続されており、レンズ側送受信部217と信号の送受信を行うことができる。なお、以下の説明において、ボディ側送受信部117が接点群102、202を介して交換レンズ200へデータを送信するように、ボディ側制御部103がボディ側送受信部117を制御することを、「ボディ側制御部103が交換レンズ200にデータを送信する」と表記することがある。データの受信についても同様である。
接点群102にはボディ側送受信部117の他に、第1電源回路120および第2電源回路121が接続されている。第1電源回路120および第2電源回路121は、接点群102、202を介して、交換レンズ200に所定の電力の供給を行う。カメラボディ100から供給される電力については後に詳述する。
カメラボディ100の背面には、LCDパネル等により構成される表示装置111が配置される。本実施形態において、いわゆるスルー画を表示するための撮像素子104の画像出力周期は毎秒60フレーム(約16ミリ秒につき1フレーム)である。すなわち、ボディ側制御部103には1秒間に60回、撮像素子104から出力される1フレーム分の撮像信号が入力される。そしてボディ側制御部103は1秒間に60回、1フレーム分の撮像信号に基づく被写体の画像を表示装置111に表示させる。なお表示装置111にはスルー画の他に、撮影条件等を設定するための各種のメニュー画面も表示される。
(自動焦点調節の説明)
ボディ側制御部103は、周知の自動焦点調節処理を実行可能に構成されている。自動焦点調節処理は、現在の焦点調節状態を検出する焦点検出処理と、この検出結果に応じてフォーカシングレンズ210dを駆動し焦点調節を行う焦点調節処理とを含む。自動焦点調節処理において、ボディ側制御部103は2種類の焦点検出処理を使い分けることが可能に構成されている。具体的には、ボディ側制御部103はいわゆる撮像面位相差検出方式の焦点検出処理と、いわゆるコントラスト検出方式の焦点検出処理とを使い分けることが可能である。ボディ側制御部103は、撮影状況や被写体の特性等に応じてこれら2種類の焦点検出処理を使い分ける。
ボディ側制御部103による撮像面位相差検出方式の焦点検出処理について説明する。本実施形態の撮像素子104は、フォーカス検出用の画素(焦点検出用画素と呼ぶ)を有する。フォーカス検出用画素は、特開2007−317951号公報に記載されているものと同様のものである。ボディ側制御部103は、焦点検出用画素からの画素出力データを用いて周知の位相差検出演算を行うことにより、焦点検出処理を行う。なお、この位相差検出演算については、例えば特開2007−317951号公報に記載されているものと同様のものであるため、説明を省略する。ボディ側制御部103は、この焦点検出処理により得られたデフォーカス量に基づいてフォーカシングレンズ210dを駆動させることにより、自動焦点調節を行う。
ボディ側制御部103によるコントラスト検出方式の焦点検出処理について説明する。ボディ側制御部103は、撮像素子104が有する撮像用画素からの画素出力データを用いて、いわゆる山登り法に基づく周知のコントラスト検出演算を行い、焦点評価値(コントラスト値)を算出する。ボディ側制御部103はこのコントラスト検出演算を、フォーカシングレンズ210dを後述する範囲で駆動させながら行い、焦点評価値がピークとなるフォーカシングレンズ210dの位置を検出することにより、自動焦点調節を行う。
(接点群102,202の説明)
図3は接点群102,202の詳細を示す模式図である。図3に示すように、接点群102にはBP1〜BP12の12個の接点が存在する。また接点群202には、上記の12個の接点にそれぞれ対応する、LP1〜LP12の12個の接点が存在する。
接点BP1および接点BP2は、カメラボディ100内の第1電源回路120に接続されている。第1電源回路120は、接点BP1および接点BP2を介して、レンズ駆動部212を除く交換レンズ200の各部(レンズ側送受信部217を含む)を動作させるための電力の供給を行う。接点BP1には上記の各部の動作電圧が、接点BP2には上記の動作電圧に対応する接地電圧がそれぞれ供給される。受電部220は第1電源回路120から上記の電力の供給を受ける。すなわち、受電部220は、カメラボディ100からレンズ側送受信部217を含む交換レンズ200の各部を動作させるための電力の供給を受ける。
以下の説明では、接点BP1および接点LP1により構成される信号線を、信号線V33と呼ぶ。また、接点BP2および接点LP2により構成される信号線を、信号線GNDと呼ぶ。
接点BP3,BP4,BP5,およびBP6は、ボディ側送受信部117に接続されている。これらの接点に対応する交換レンズ200側の接点LP3,LP4,LP5,およびLP6は、レンズ側送受信部217に接続されている。ボディ側送受信部117とレンズ側送受信部217は、これらの端子を介して、互いにデータの送受信を行う。ボディ側送受信部117とレンズ側送受信部217が行う通信の内容については、後に詳述する。
なお以下の説明では、接点BP3および接点LP3により構成される信号線を、信号線CLKと呼ぶ。同様に、接点BP4および接点LP4により構成される信号線を信号線BDATと、接点BP5および接点LP5により構成される信号線を信号線LDATと、接点BP6および接点LP6により構成される信号線を信号線RDYと呼ぶ。また、信号線CLK,BDAT,LDAT,およびRDYにより構成される伝送路を、第1伝送路301と呼び、第1伝送路301を通じて行われる通信を、コマンドデータ通信と呼ぶ。
接点BP7,BP8,BP9,およびBP10は、ボディ側送受信部117に接続されている。これらの接点に対応する交換レンズ200側の接点LP7,LP8,LP9,およびLP10は、レンズ側送受信部217に接続されている。レンズ側送受信部217は、これらの端子を介して、ボディ側送受信部117にデータの送信を行う。ボディ側送受信部117とレンズ側送受信部217が行う通信の内容については、後に詳述する。
なお以下の説明では、接点BP7および接点LP7により構成される信号線を、信号線HREQと呼ぶ。同様に、接点BP8および接点LP8により構成される信号線を信号線HANSと、接点BP9および接点LP9により構成される信号線を信号線HCLKと、接点BP10および接点LP10により構成される信号線を信号線HDATと呼ぶ。また、信号線HREQ,HANS,HCLK,およびHDATにより構成される伝送路を、第2伝送路302と呼び、第2伝送路302を通じて行われる通信を、ホットライン通信と呼ぶ。
接点BP11および接点BP12は、カメラボディ100内の第2電源回路121に接続されている。第2電源回路121は、接点BP12に、レンズ駆動部212の駆動電圧を供給する。すなわち、接点BP12および接点LP12からは、レンズ駆動部212の駆動電圧が供給される。第2電源回路121は、接点BP11に、上記の駆動電圧に対応する接地電圧を供給する。すなわち、接点BP11および接点LP11からは、上記の駆動電圧に対応する接地電圧が供給される。
以下の説明では、接点BP11および接点LP11により構成される信号線を、信号線PGNDと呼ぶ。また、接点BP12および接点LP12により構成される信号線を、信号線BATと呼ぶ。
なお、接点BP11および接点LP11を流れる電流の最大値と最小値との差は、接点BP2および接点LP2を流れる電流の最大値と最小値との差よりも大きくなっている。これは、アクチュエータ等の駆動系を有するレンズ駆動部212が消費する電力が、交換レンズ200内のレンズ側制御部203等の電子回路に比べて大きいこと、ならびに、フォーカスレンズ210bを駆動する必要がない場合にはレンズ駆動部212が電力を消費しないことに拠る。
(コマンドデータ通信の説明)
レンズ側送受信部217は、接点LP3〜LP6、すなわち信号線CLK,BDAT,LDAT,およびRDYから構成される第1伝送路301を介して、ボディ側送受信部117とコマンドデータ通信と称する通信を行う。コマンドデータ通信において、レンズ側送受信部217は、ボディ側送受信部117からの制御データの受信とボディ側送受信部117への応答データの送信とを並行して行う。
コマンドデータ通信では主に、初期化のための初期通信と、定期的に行われる定常通信と、必要に応じて行われる制御通信と、の3種類の通信が行われる。初期通信は、カメラボディ100が電源オフ状態から電源オン状態に移行する際、および、カメラボディ100が電源オン状態のときに交換レンズ200を取り付けた際に行われる通信である。初期通信において、カメラボディ100は交換レンズ200から各種のレンズデータを受信し、交換レンズ200に各種の初期化指示を送信する。なお、この初期通信時に、交換レンズ200は、自身が備えているレンズ側操作部材に関する情報(どのような種類の操作部材を備えているかを示す情報)を、カメラボディ100側に送信する。このレンズ側操作部材の種類情報は、本実施形態および後述する各実施形態において、カメラボディ100側が作成して交換レンズ200側に送信する「オン制御データ」(後述)を作成する際に使用される。
定常通信は、所定周期(本実施形態では16ミリ秒)毎に行われる通信である。定常通信において、カメラボディ100と交換レンズ200とは、互いの動作状態を表すデータを交換する。制御通信は、カメラボディ100が必要に応じて実行する通信であり、例えば交換レンズ200にフォーカシングレンズ210dの駆動を指示するために行われる。
コマンドデータ通信において、信号線RDYの信号レベルはレンズ側送受信部217の通信可否を表している。レンズ側送受信部217は、通信できない状態である場合には接点LP6からH(High)レベルの信号を出力する。すなわち、信号線RDYの信号レベルをHレベルにする。ボディ側送受信部117は、信号線RDYがHレベルである場合、これがLレベルになるまで通信を開始しない。また、通信中の次の処理を実行しない。
信号線RDYがL(Low)レベルであれば、ボディ側送受信部117はコマンドデータ通信を開始することができる。コマンドデータ通信を開始する場合、ボディ側送受信部117は接点BP3からクロック信号を出力する。ボディ側送受信部117はこのクロック信号に同期して、接点BP4からデータ信号を出力する。また、信号線CLKにクロック信号が出力されると、レンズ側送受信部217はクロック信号に同期して接点LP5からデータ信号を出力する。ボディ側送受信部117およびレンズ側送受信部217は以上のように、第1伝送路301を用いてデータの送受信を行う。
(ホットライン通信の説明)
レンズ側送受信部217は、接点LP7〜LP10、すなわち信号線HREQ,HANS,HCLK,およびHDATから構成される第2伝送路302を介して、ボディ側送受信部117とホットライン通信と称する通信を行う。ホットライン通信において、レンズ側送受信部217は、第2伝送路302を介してカメラボディ100にフォーカシングレンズ210dの被駆動状態を送信する。
本実施形態のボディ側制御部103は、ホットライン通信を所定周期(本実施形態では1ミリ秒)毎に開始するように構成されている。この周期は、コマンドデータ通信を行う周期よりも短い。ボディ側送受信部117はホットライン通信の開始時、まず信号線HREQの信号レベルをLレベルにする。レンズ側送受信部217は、この信号が接点LP7に入力されたことをレンズ側制御部203に通知する。レンズ側制御部203はこの通知に応じてレンズ位置データを生成する。具体的には、レンズ側制御部203はレンズ位置検出部213にフォーカスレンズ210bの位置を検出させ、検出結果を表すレンズ位置データを生成する。
レンズ側制御部203がレンズ位置データを生成すると、レンズ側送受信部217は信号線HANSの信号レベルをLレベルにする。ボディ側送受信部117は、この信号が接点BP8に入力されたことに応じて、信号線HCLKを介してレンズ側送受信部217にクロック信号を伝送する。レンズ側送受信部217はこのクロック信号に同期して、接点LP10からレンズ位置データを表す信号を出力する。この信号の送信が完了すると、レンズ側送受信部217は信号線HANSの信号レベルをHレベルにする。ボディ側送受信部117は、この信号が接点BP8に入力されたことに応じて、信号線HREQの信号レベルをHレベルにする。ボディ側送受信部117およびレンズ側送受信部217は以上のように、第2伝送路302を用いてフォーカシングレンズ210dの被駆動状態の送受信を行う。
(カメラボディ100の動作状態の説明)
前述の通り、本実施形態のカメラボディ100は、電源オフ状態、電源オン状態、およびスリープ状態の3つの動作状態を有する。以下、これらの各動作状態について詳述する。
電源オフ状態は、消費電力が小さい動作状態である。電源オフ状態のとき、カメラボディ100内および交換レンズ200内の各部のうち、必要最低限の機能部にのみ電力が供給される。具体的には、カメラボディ100についてはボディ側制御部103とボディ側送受信部117に電力が供給される。また、交換レンズ200にはレンズ側制御部203とレンズ側送受信部217に必要最小限の電力が供給される。電源オフ状態のとき第2電源回路121はレンズ駆動部212に対し電力を供給しない。カメラボディ100が電源オフ状態ではないとき(後述する電源オン状態またはスリープ状態のとき)、カメラボディ100に設けられた不図示の電源スイッチが押下されると、ボディ側制御部103はその押し下げを検知して、カメラボディ100を電源オフ状態に切り替える。
電源オン状態は、消費電力が大きい動作状態である。電源オン状態のとき、カメラボディ100内および交換レンズ200内の各部に電力が供給される。ユーザはカメラボディ100が電源オン状態のとき、カメラシステム1を用いて撮影を行うことができる。電源オン状態のとき第2電源回路121はレンズ駆動部212に対し電力を供給する。カメラボディ100が電源オフ状態のとき、カメラボディ100に設けられた不図示の電源スイッチが押下されると、カメラボディ100は電源オン状態になる。
スリープ状態は、上述の電源オフ状態と同様に、消費電力の少ない動作状態である。スリープ状態のとき、カメラボディ100は表示装置111など、電源オン状態であれば電力の供給が行われるいくつかの機能部に、電力を供給しない。また、交換レンズ200にはレンズ側制御部203とレンズ側送受信部217に電力が供給される。スリープ状態のとき第2電源回路121はレンズ駆動部212に対し電力を供給しない。カメラボディ100が電源オン状態のとき、ユーザによる所定の操作(カメラボディ100上に設けられている各種操作部材のうちの、幾つかの所定の操作部材への操作、例えばレリーズボタンやメニューボタンへの操作など)が所定時間(例えば10秒)行われなかった場合に、カメラボディ100はスリープ状態に切り替わる。このスリープ状態において、ユーザにより何らかの操作(上記所定の操作)が行われると、カメラボディ100は電源オン状態に切り替わる。
このスリープ状態と上述の電源オフ状態との違いは、カメラボディ100上の操作部材への上記所定の操作が加えられたことを検知して、カメラボディ100を電源オン状態に移行するのがスリープ状態であり、上記所定の操作が加えられたとしても電源オン状態に移行せずに電源オフ状態を維持するのが電源オフ状態である。
なお、カメラボディ100側のどの操作部材が操作されるとスリープ状態から電源オン状態に移行し、またどの操作部材が操作されると電源オフ状態から電源オン状態に移行するのか、を制御するための制御情報は、ボディ側制御部103の記憶部に予め記憶されている。ボディ側制御部103は、この制御情報を用いて、カメラボディ100側の各操作部材に応じた上記状態の切り替え制御を行う。
なおスリープ状態と上述の電源オン状態との違いは、上記所定の操作がなされると、カメラボディ100側がその操作に応じたカメラ動作を開始する(例えばレリーズ操作がなされると撮影動作を開始する)のが電源オン状態であり、一方、その所定の操作に応じたカメラ動作を開始する前に、一旦電源オン状態に移行するのがスリープ状態である。
上述のように、電源オン状態、電源オフ状態、およびスリープ状態はそれぞれ、少なくともカメラボディ100側における状態が異なるものである。また給電状態に関しても、少なくとも電源オフ状態またはスリープ状態と、電源オン状態との間では異なるものである。
以上で説明したように、受電部220はカメラボディ100の動作状態が3つの動作状態のいずれの状態であっても電力の供給を受ける。また電源オフ状態とスリープ状態とで交換レンズ200への電力の供給状況はほぼ同様である。このため、交換レンズ200側からでは、カメラボディ100から交換レンズ200への給電状態の情報だけでは、カメラボディ100が電源オフ状態にあるのか、あるいはスリープ状態にあるのかを判別することができない。なお、以上で述べた各電力は、カメラボディ100が内蔵する不図示のバッテリーを供給源とする。
(データ通信の説明)
本実施形態の交換レンズ200は、縮筒解除スイッチ204を備える。カメラボディ100が電源オフ状態の場合、レンズ側制御部203は、縮筒解除スイッチ204の押下に応じてカメラボディ100に電源オン信号(後述)を送信する。電源オン信号は、カメラボディ100の動作状態を電源オン状態にする信号である。つまり、カメラボディ100が電源オフ状態のときに縮筒解除スイッチ204が押下されると、カメラボディ100は電源オン状態となる。このとき、交換レンズ200は縮筒状態から伸長状態になる。つまり、交換レンズ200の縮筒が解除される。
他方、カメラボディ100がスリープ状態や電源オン状態の場合、縮筒解除スイッチ204が押下されてもカメラボディ100の動作状態は変化しないことが望ましい。これは、カメラボディ100がスリープ状態や電源オン状態であれば、交換レンズ200は伸長状態であり、縮筒を解除する必要がないためである。
しかしながら、本実施形態の交換レンズ200は、前述の通りカメラボディ100が電源オフ状態かスリープ状態かを判断することができない。そこでカメラボディ100は、縮筒解除スイッチ204の押下によってカメラボディ100を電源オン状態にすべきか否かを表すオン制御データ(後述)を、後述する所定のタイミングでレンズ側送受信部217に送信する。なお、このオン制御データ(図4のデータ)は、前述の初期通信時に交換レンズ200から得たレンズ側操作部材の種類情報(本実施形態では縮筒解除スイッチ204とズーム環205の2種類)に基づき、ボディ側制御部103が作成し、且つボディ側制御部103内の記憶部に記憶されているものである。本実施形態では、縮筒解除スイッチ204という1種類の操作部材に関したオン制御データを作成し、記憶しているものとする。
図4は、第1の実施の形態に係るオン制御データの構造を示す図である。図4(a)には、縮筒解除スイッチ204の押下によってカメラボディ100を電源オン状態にすべきことを示す第1オン制御データ41aが示されている。なお、図4では、未使用のデータ領域を「N/A」と表記している。この表記がなされたデータ領域はボディ側制御部103およびレンズ側制御部203に影響を与えない。すなわち、このデータ領域はどのような値であってもよい。
第1オン制御データ41aは2バイトのデータであり、ボディ側送受信部117からレンズ側送受信部217にコマンドデータ通信によって送信される。第1オン制御データ41aの下位1バイトは、本データがオン制御データであることを表す識別用の整数42(本実施形態では60Hという16進数)となっている。第1オン制御データ41aの8ビット目は、カメラボディ100を電源オン状態にすべきか否かを表すフラグとなっており、0が否定、1が肯定を意味する。図4(a)に示す第1オン制御データ41aは、カメラボディ100を電源オン状態にすべきことを表しているので、このフラグ43aは1となっている。
図4(b)には、縮筒解除スイッチ204の押下によってカメラボディ100を電源オン状態にすべきではないこと(換言すれば、電源オン状態への移行を禁止すること、あるいは電源オフ状態に維持すること)を示す第2オン制御データ41bが示されている。第2オン制御データ41bは第1オン制御データ41aと同様の構造を有するが、第1オン制御データ41aのフラグ43aに相当するビットであるフラグ43bが0となっている点で、第1オン制御データ41aとは異なる。
ここで、上述した所定のタイミング(上述のオン制御データをレンズ側送受信部217に送信するタイミング)について述べる。ボディ側制御部103は、カメラボディ100側が電源オフ状態に切り替わるときに、交換レンズ200に縮筒解除スイッチ204に関する第1オン制御データ41aを送信する。また、ボディ側制御部103は、カメラボディ100側がスリープ状態に切り替わるときに、交換レンズ200に縮筒解除スイッチ204に関する第2オン制御データ41bを送信する。
レンズ側制御部203は、第1オン制御データ41aと第2オン制御データ41bと、のうち、後に受信された方のデータ(最新の受信データ)をRAM216に記憶(記憶更新)させる。そして、RAM216に第1オン制御データ41aが記憶されている場合、縮筒解除スイッチ204の押下に応じて電源オン信号(後述)を送信する。他方、RAM216に第2オン制御データ41bが記憶されている場合、縮筒解除スイッチ204の押下を検知したとしても、電源オン信号(後述)を送信しない。
レンズ側制御部203の動作をより具体的に説明する。本実施形態において、縮筒解除スイッチ204は、レンズ側制御部203が有する入力ポートのうち1つに接続されている。この入力ポートは、入力信号の変化に応じてレンズ側制御部203に割り込みを発生させるか否かを制御可能に構成されている。レンズ側制御部203は、第1オン制御データ41aを受信すると、当該入力ポートが割り込みを発生させるよう設定し、第2オン制御データ41bを受信すると割り込みを発生させないように設定する。従って、最後に第1オン制御データ41aを受信していた場合、縮筒解除スイッチ204の押下に応じて割り込みが発生する。この割り込みに応じて実行されるサブルーチンは、カメラボディ100に電源オン信号(後述)を送信するように構成されているので、縮筒解除スイッチ204の押下に応じてカメラボディ100に電源オン信号が送信されることとなる。他方、最後に第2オン制御データ41bを受信していた場合には、割り込みが発生せず、電源オン信号が送信されることもない。
(電源オン信号の説明)
本実施形態において前述の電源オン信号は、信号線RDYを流れるHレベルの信号である。カメラボディ100が電源オフ状態およびスリープ状態のとき、信号線RDYはLレベルとなっている。レンズ側制御部203はこの信号線RDYの信号レベルをHレベルにすることにより、カメラボディ100に電源オン信号を送信する。ボディ側制御部103は信号線RDYの信号レベルがHレベルになると、カメラボディ100の動作状態を電源オン状態にする。
上述した第1の実施の形態によるカメラシステムによれば、次の作用効果が得られる。(1)カメラボディ100は、電源オフ状態、電源オン状態、およびスリープ状態の3つの動作状態を有する。レンズ側制御部203は、縮筒解除スイッチ204の操作に応じて、カメラボディ100の動作状態を電源オン状態にする電源オン信号をカメラボディ100に送信する。レンズ側制御部203は、カメラボディ100から、縮筒解除スイッチ204の操作によってカメラボディ100を電源オン状態にすべきことを示す第1オン制御データ41aを受信する。レンズ側制御部203は、カメラボディ100から、縮筒解除スイッチ204の操作によってカメラボディ100を電源オン状態にすべきではないことを示す第2オン制御データ41bを受信する。RAM216には、第1オン制御データ41aと第2オン制御データ41bとのうち、時間的に後で受信されたデータが記憶される。受電部220は、カメラボディ100からレンズ側制御部203を動作させるための電力の供給を受ける。受電部220は、カメラボディ100の動作状態が3つの動作状態のいずれの状態であっても電力の供給を受け、レンズ側制御部203は、RAM216に第1オン制御データ41aが記憶されている場合、縮筒解除スイッチ204の操作に応じてカメラボディ100に電源オン信号を送信し、RAM216に第2オン制御データ41bが記憶されている場合、縮筒解除スイッチ204が操作されても電源オン信号を送信しない。このように、縮筒解除スイッチ204へのユーザ操作に応じて交換レンズ200にどのような動作をさせるのかを、カメラボディ100側から交換レンズ200に対して指定(設定)できるように構成したので、交換レンズ200の操作部材(縮筒解除スイッチ204)への操作に応じたカメラボディ100の電源状態(給電状態)の制御の拡張性を高くすることができる。これは即ち、カメラボディ100側で、交換レンズ200側の操作部材への操作に伴う動作設定を変更することができる、ということである。
(2)レンズ側制御部203は、レンズ側送受信部217を介してカメラボディ100から第1オン制御データ41aおよび第2オン制御データ41bを択一的に受信する単一の制御部である。このようにしたので、交換レンズ200内の部品点数を削減することができる。
(3)レンズ側制御部203は、第2伝送路302を介してカメラボディ100にフォーカシングレンズ210dの被駆動状態を送信すると共に、第2伝送路302とは異なる第1伝送路301を介して、第1オン制御データ41aおよび第2オン制御データ41bの受信と、電源オン信号の送信とを行う。このようにしたので、オン制御データや電源オン信号の授受に影響されずに、フォーカシングレンズ210dの被駆動状態を送信することができる。
(第2の実施の形態)
図5は、第2の実施の形態に係るレンズ交換式のカメラシステムを示した斜視図である。カメラシステム2は、カメラボディ400と、カメラボディ400に着脱可能な交換レンズ500とから構成される。以下では、第1の実施の形態に係るカメラシステム1との差異を中心に説明する。なお第1の実施の形態と同等の機能を果たす構成については同一の符号を付して、ここでの説明を省略する。
本実施形態の交換レンズ500は、いわゆるパワーフォーカス機構とパワーズーム機構とを備える。すなわち、フォーカシングレンズ210dの駆動とズーム駆動とを、交換レンズ500内に設けられたアクチュエータ(例えば、図2に示すレンズ駆動部212やズーム駆動部214)により行う。交換レンズ500はこれらの各駆動を操作するための操作部材として、縮筒解除スイッチ504に加えて、フォーカス環505と、パワーズームスイッチ506とを備える。
フォーカス環505は不図示のエンコーダに接続されている。フォーカス環505を回転されると、このエンコーダから回転量および回転方向に応じた信号が出力される。この信号は交換レンズ500内のレンズ側制御部203に入力される。レンズ側制御部203は入力された信号に応じて上述のアクチュエータにフォーカシングレンズ210dを駆動させる。
パワーズームスイッチ506はいわゆるシーソースイッチである。つまり、パワーズームスイッチ506には択一的に押下可能なワイドスイッチ506wとテレスイッチ506tとが設けられている。ワイドスイッチ506wおよびテレスイッチ506tはそれぞれ交換レンズ500内のレンズ側制御部203に接続されている。レンズ側制御部203はワイドスイッチ506wが押下されると上述のアクチュエータに広角側へのズーム駆動を指示し、テレスイッチ506tが押下されると望遠側へのズーム駆動を指示する。
本実施形態に係るオン制御データでは、カメラボディ400の動作状態を電源オン状態にすべきか否かを、交換レンズ500に設けられている上述の操作部材毎に表している。すなわち、レンズ側送受信部217は、交換レンズ500に設けられている操作部材毎に、それらへの操作に応じてカメラボディ400を電源オン状態にすべきか否かを表すデータを受信する。また、RAM216は、操作部材毎にこのデータを記憶する。レンズ側制御部203は、RAM216に記憶された操作部材毎のデータに基づき、操作部材毎に電源オン信号を送信するか否かを決定する。
図6は、第2の実施の形態に係るオン制御データの構造を示す図である。この図6に示すオン制御データは、第1の実施の形態と同様に、前述の初期通信時に交換レンズ500から得たレンズ側操作部材の種類情報(本実施形態では縮筒解除スイッチ504とパワーズームスイッチ506とフォーカス環505の3種類)に基づき、ボディ側制御部103が作成し記憶されているものである。本実施形態では、縮筒解除スイッチ504とパワーズームスイッチ506とフォーカス環505の全3種類の操作部材に関したオン制御データを作成し、記憶しているものとする。
図6(a)には、縮筒解除スイッチ504についてのみカメラボディ400を電源オン状態にすべきことを示す第3オン制御データ91aが示されている。第3オン制御データ91aは第1オン制御データ41aと同様の構造を有する。すなわち、第3オン制御データ91aは2バイトのデータであり、下位1バイトは本データがオン制御データであることを表す識別用の整数92である。また、8ビット目は、縮筒解除スイッチ504の押下に応じてカメラボディ400を電源オン状態にすべきか否かを表すフラグとなっている。第3オン制御データ91aは、このフラグ93aが1となっている。つまり、第3オン制御データ91aは、縮筒解除スイッチ504の押下に応じて、カメラボディ400を電源オン状態にすべきであることを表している。
第3オン制御データ91aは更に、9ビット目がフォーカス環505に、10ビット目がパワーズームスイッチ506にそれぞれ対応するフラグ94a、95aとなっている。つまり、9ビット目は、フォーカス環505の回転に応じてカメラボディ400を電源オン状態にすべきか否かを表すフラグ94aであり、10ビット目は、パワーズームスイッチ506の操作に応じてカメラボディ400を電源オン状態にすべきか否かを表すフラグ95aである。第3オン制御データ91aは、これらのフラグ94a、95aがそれぞれ0となっている。つまり、第3オン制御データ91aは、フォーカス環505およびパワーズームスイッチ506の操作に応じて、カメラボディ400を電源オン状態にすべきではないことを表している。
図6(b)には、縮筒解除スイッチ504についてカメラボディ400を電源オン状態にすべきではないことを示す第4オン制御データ91bが示されている。第4オン制御データ91bは第3オン制御データ91aと同様の構造を有する。すなわち、第4オン制御データ91bは2バイトのデータであり、下位1バイトは本データがオン制御データであることを表す識別用の整数92である。また、8ビット目〜10ビット目は、縮筒解除スイッチ504、フォーカス環505、およびパワーズームスイッチ506にそれぞれ対応するフラグである。第4オン制御データ91bは、フラグ93bが0に、フラグ94bおよびフラグ95bがそれぞれ1になっている。つまり、第4オン制御データ91bは、フォーカス環505およびパワーズームスイッチ506の操作に応じて、カメラボディ400を電源オン状態にすべきであることを表している。
本実施形態のボディ側制御部103は、ボディ側が電源オフ状態になるときに、交換レンズ500に第3オン制御データ91aを送信する。すなわち、カメラボディ400が電源オフ状態になるとき、RAM216には、縮筒解除スイッチ504についてのみ電源オン状態にすべきであることを表す第3オン制御データ91aが記憶される。これにより、カメラボディ400が電源オフ状態のときに縮筒解除スイッチ504を押下操作すると、(交換レンズ500からカメラボディ400へ電源オン信号が送信されて)カメラボディ400が電源オン状態になる。また、カメラボディ400が電源オフ状態のときにフォーカス環505またはパワーズームスイッチ506を操作しても、(交換レンズ500からカメラボディ400へ電源オン信号が送信されずに)カメラボディ400は電源オフ状態のままである。
また、本実施形態のボディ側制御部103は、スリープ状態になるときに、交換レンズ500に第4オン制御データ91bを送信する。すなわち、カメラボディ400がスリープ状態になるとき、RAM216には、フォーカス環505およびパワーズームスイッチ506についてのみ電源オン状態にすべきであることを表す第4オン制御データ91bが記憶される。これにより、カメラボディ400がスリープ状態のときにフォーカス環505またはパワーズームスイッチ506を押下操作すると、(交換レンズ500からカメラボディ400へ電源オン信号が送信されて)カメラボディ400が電源オン状態になる。また、カメラボディ400がスリープ状態のときに縮筒解除スイッチ504を操作しても、(交換レンズ500からカメラボディ400へ電源オン信号が送信されずに)カメラボディ400は電源オフ状態のままである。
なお、各操作部材の操作に応じて電源オン信号を送信する方法は、第1の実施の形態と同様である。すなわち、各操作部材はレンズ側制御部203が有する複数の入力ポートにそれぞれ接続されており、レンズ側制御部203はRAM216に記憶されているオン制御データに応じて各入力ポートの割り込み発生の有無を設定する。
上述した第2の実施の形態によるカメラシステムによれば、第1の実施の形態によるカメラシステムで得られる作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
(1)交換レンズ500は複数の操作部材を有し、レンズ側制御部203は操作部材毎に電源オン信号を送信するか否かを表す第3オン制御データ91aおよび第4オン制御データ91bを受信する。RAM216は各操作部材毎のオン制御データを記憶し、レンズ側制御部203はRAM216に記憶された各操作部材毎のオン制御データに基づき、各操作部材毎に電源オン信号を送信するか否かを決定する。このようにしたので、複数の操作部材について電源オン信号を送信するか否かを、拡張性高く設定することが可能となる。
(2)RAM216は、カメラボディ400が電源オフ状態になるとき、縮筒解除スイッチ504についてのみ電源オン信号を送信することを表す第3オン制御データ91aを記憶する。このようにしたので、カメラボディ400を電源オフ状態から電源オン状態にできる操作部材が1つだけに絞り込まれ、交換レンズ500の操作が明確になる。
(第3の実施の形態)
図7〜9は、第3の実施の形態を説明する図面である。図7は、第3の実施の形態に係るレンズ交換式のカメラシステムを示した斜視図である。この第3の実施の形態では、交換レンズ側のある特定の操作部材に関しては、カメラボディが電源オフ状態に切り換わるときであっても、あるいはスリープ状態に切り換わるときであっても、カメラボディは交換レンズに対して、ある特定の(同一の)オン制御データを送るカメラシステムを示す。
カメラシステム3は、カメラボディ600と、カメラボディ600に着脱可能な交換レンズ700とから構成される。以下では、上述(第1、第2)の実施の形態に係るカメラシステム1、2との差異を中心に説明する。なお上述(第1、第2)の実施の形態と同等の機能を果たす構成については同一の符号を付して、ここでの説明を省略する。
本実施形態の交換レンズ700は、上述の第1の実施形態と同様に、ユーザの手動操作により焦点距離が可変に構成された、いわゆる手動ズームレンズである。焦点距離の変更は、ズーム環705へのマニュアル操作(ユーザによる回転操作)により行われる。ユーザがズーム環705を回転させると、交換レンズ700の焦点距離は、広角側または望遠側に連続的に変化する。つまり交換レンズ700の焦点距離は、ズーム環705の操作によって、広角端位置と望遠端位置との間で任意に設定可能である。
また交換レンズ700のズーム環705は、縮筒解除ボタン704の押圧操作を併用することによって(縮筒解除ボタン704を押圧操作しながらズーム環705を回転操作することによって)、レンズの焦点距離を広角端に移動させるための操作位置(回転操作位置)よりも更に広角側に回転操作することが可能である。この更なる回転操作により、レンズを、広角端位置よりも更に広角側に設けられている縮筒領域に移動可能である。縮筒領域へレンズを移動させることにより、第1の実施形態で既述したように、交換レンズ200は縮筒状態となる。そして鏡筒長Lは予め決められている最短長L0となる。つまり縮筒解除ボタン704は、レンズが縮筒領域に存在しているときには、縮筒状態から伸長状態(広角端〜望遠端の何れかの位置)に移行することを物理的に禁止させる、機械的なロック機能を果たす構成の一部である。また縮筒解除ボタン704は、レンズが伸長状態にあるときには、その伸長状態から縮筒状態への移行を物理的に禁止させる、機械的なロック機能も果たす。
ユーザは、伸長状態にある交換レンズ700を縮筒状態にするためには、広角端に対応した操作位置に存在するズーム環705を、縮筒解除ボタン704を押圧操作しながら更に広角側へ回転操作する必要がある。また逆に、ユーザは、縮筒状態にある交換レンズ700を伸長状態にするためには、縮筒領域に対応した操作位置に存在するズーム環705を、縮筒解除ボタン704を押圧操作しながら望遠側へ回転操作する必要がある。
図8は、第3の実施形態におけるレンズ交換式のカメラシステムを示した断面図である。なお、第1の実施形態(図2)と同等の機能を果たす構成については同一の符号を付し、ここでの説明を省略する。
交換レンズ700は、結像光学系210を備える。交換レンズ700の内部には、レンズ側制御部203が設けられている。レンズ側制御部203には、レンズ側送受信部217、レンズ駆動部212、レンズ位置検出部213、後述するエンコーダ714、ROM215、およびRAM216が接続されている。
ズーム環705は、エンコーダ714に接続されている。このエンコーダ714は、ズーム環705が回転すると、その回転量および回転方向に応じた信号を出力する。この信号は交換レンズ700内のレンズ側制御部203に入力される。レンズ側制御部203は、このエンコーダ714からの信号により、ズーム環が存在している操作位置(ユーザに回転操作されている期間は、その操作中における現在位置)を把握することができる。
なお本実施形態では、ズーム環705の操作位置を検知するエンコーダ714を使用したが、このエンコーダ714の代わりにズーム環705の回転操作に連動してその光軸方向の位置が、縮筒領域と広角端位置の境界付近で連続的に変化するレンズの位置をモニタする検知部材を用いても良い。
図9は、第3の実施の形態に係るオン制御データの構造を示す図である。既述のように第3の実施形態では、カメラボディ600が電源オフ状態に切り換わるときでも、或いはスリープ状態に切り換わるときでも、交換レンズ700に対して同一のオン制御データ、即ち図9に示す信号が送られる。
この図9に示すオン制御データは、上記各実施形態と同様に、前述の初期通信時に交換レンズから得たレンズ側操作部材の種類情報(本実施形態ではズーム環705と縮筒解除ボタン704の2種類)に基づき、ボディ側制御部103が作成し記憶されているものである。本実施形態では、ズーム環705に関したオン制御データを作成し、記憶しているものとする。
以下、この図9の信号について説明する。なお、上述の各実施形態と同様の機能果たす部分については同一の符号を付して、ここでの説明を省略する。
図9には、ズーム環705への回転操作によってズーム環705の操作位置が伸長状態の操作位置と縮筒状態の操作位置との境界を跨ぐ(ズーム環705が縮筒領域の操作位置から伸長領域(広角端)の操作位置へ移行する)ことによって、カメラボディ600を電源オン状態にすべきことを示す第1オン制御データ141aが示されている。
オン制御データ141は2バイトのデータである。オン制御データ141の下位1バイトは、本データがオン制御データであることを表す識別用の整数142(本実施形態では160Hという16進数)となっている。オン制御データ141の8ビット目は、カメラボディ600を電源オン状態にすべきか否かを表すフラグとなっており、1が肯定を意味する。図9に示すオン制御データ141は、カメラボディ600を電源オン状態にすべきことを表しているので、このフラグ143は「1」となっている。
ボディ側制御部103は、カメラボディ側が電源オフ状態に切り換わるときに、交換レンズ700にズーム環705(縮筒解除ボタン704との併用)に関するオン制御データ141を送信する。また、ボディ側制御部103は、カメラボディ側がスリープ状態に切り換わるときにも同一のオン制御データ141を送信する。
レンズ側制御部203は、受信されたオン制御データ141をRAM216に記憶(記憶更新)させる。RAM216にオン制御データ141が記憶されている場合に、縮筒解除ボタン704を押圧しながらズーム環705が回転操作され、ズーム環705の操作位置が縮筒領域の操作位置から伸長領域(広角端)の操作位置へ移行すると(エンコーダ714にの出力により、縮筒領域と伸長領域の境界を跨いだことが検知されると)、それに応じてレンズ側制御部203は、既述の電源オン信号をカメラボディ600へ送信する。
なお、第3の実施形態では、ズーム環705の操作位置に関わらず、カメラボディ600は、上述のタイミング(電源オフ状態へ切り換わるとき、スリープ状態に切り換わるとき)で、オン制御データ141を交換レンズ700に送信する。このため、例えば、ズーム環705が伸長領域(例えば望遠端)に位置にあって且つカメラボディ600が電源オフ状態になった場合でも、次に述べるような操作を行うことで、カメラに対して起動をかけられる(電源オン状態へ移行させることが出来る)。すなわち、ユーザは、ズーム環705を望遠端から広角側へ回転操作して(縮筒解除ボタン704を押圧しながらズーム環705を回転操作して)縮筒領域の操作位置まで一旦移動させる。その後で、ズーム環705を今度は望遠側に回転操作して縮筒領域から伸長領域へ移動させる。このようなズーム環705および縮筒解除ボタン704への操作により、カメラボディに起動をかけられる。
上述した第3の実施の形態のカメラシステムによれば、次の作用効果が得られる。
(1)レンズ側の操作部材(ズーム環705)に対し、ある特定の(特別な)操作(具体的には縮筒領域から伸長領域への移行操作、すなわち縮筒解除ボタン704を押圧しながらのズーム環705に対する繰り出し回転操作)を加えると、カメラ側の電源状態(電源オフ状態、スリープ状態)に関わらず、必ずカメラ側に対して起動をかけること(電源オン状態へ移行させること)ができる。このように複数の操作部材に対する特別な操作によってのみ電源オンするようになっているので、換言すれば交換レンズの操作部材に対する不用意な操作ではカメラを電源オンできないようになっているので、不必要な起動回数が減って省電力なカメラシステムを得ることが出来る。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係るカメラシステムは、第2の実施の形態と同様の構成を有するが、カメラボディに電源オン信号を送信した後の通信において、カメラボディに当該電源オン信号を送信した理由(カメラを起動せしめた「きっかけ」(レンズ側の操作)が何であったかを特定する情報)をカメラボディに対して送信する点が、第2の実施の形態と異なる。なお以下の説明において、第2の実施の形態と同一の箇所については第2の実施の形態と同一の符号を付し、説明を省略する。
図10は、操作部材特定データの構造を示す図である。本実施形態のボディ側制御部103は、カメラボディ100が電源オフ状態またはスリープ状態から電源オン状態に移行する際に、コマンドデータ通信により前述の初期通信を行う。初期通信においてボディ側制御部103は、交換レンズ500(レンズ側制御部203)から各種のレンズデータと共に、図10に示す操作部材特定データを受信する。換言すれば、レンズ制御部203はコマンドデータ通信による初期通信において、図10に示す操作部材特定データをボディ制御部103に対して送信する。
図10に示す操作部材特定データは、交換レンズ500が有する上述の各種の操作部材(縮筒解除スイッチ504、フォーカス環505、およびパワーズームスイッチ506)のいずれかを特定するデータである。レンズ側制御部203は、カメラボディ100を電源オン状態に移行させるための電源オン信号を送信した後の初期通信において、この操作部材特定データをカメラボディ100に送信する。これによりレンズ制御部203は、レンズ側のどの操作部材が操作されたことによりカメラボディ100が電源オン状態に移行させられたのか、をカメラボディに通知する。
操作部材特定データは2バイトのデータであり、ボディ側送受信部117からレンズ側送受信部217にコマンドデータ通信によって送信される。操作部材特定データの下位1バイトは、上述したオン制御データ等と同様に、本データが操作部材特定データであることを表す識別用の整数であり、説明を省略する。
操作部材特定データは、8ビット目が縮筒解除スイッチ504に、9ビット目がフォーカス環505に、10ビット目がパワーズームスイッチ506にそれぞれ対応するフラグとなっている。例えば図10(a)に示す第1操作部材特定データ151aは、8ビット目のフラグ153aが1となっており、9ビット目のフラグ154aと10ビット目のフラグ155aは0となっている。つまり、この第1操作部材特定データ151aは、縮筒解除スイッチ504が押下されたことに起因してカメラボディ100に電源オン信号が送信されたことを表している。換言すれば、第1操作部材特定データ151aは、縮筒解除スイッチ504を特定するデータである。レンズ側制御部203は、縮筒解除スイッチ504が押下されたことによりカメラボディ100に電源オン信号を送信した場合には、図10(a)の第1操作部材特定データ151aをカメラボディ100に送信する。
他方、図10(b)に示す第2操作部材特定データ151bは、8ビット目のフラグ153bと10ビット目のフラグ155bは0であり、9ビット目のフラグ154bが1となっている。つまり第2操作部材特定データ151bは、フォーカス環505を特定するデータであり、フォーカス環505が操作されたことが原因でカメラボディ100に電源オン信号が送信されたことを表している。レンズ側制御部203は、フォーカス環505の操作に応じてカメラボディ100に電源オン信号を送信した場合、その後の初期通信において、図10(b)に示す第2操作部材特定データ151bをカメラボディ100に送信する。
なお、カメラボディ100に設けられた不図示の電源スイッチが押下された場合など、レンズ側制御部203により電源オン信号が送信されることなくカメラボディ100が電源オン状態になった場合には、レンズ側制御部203は初期通信において上述の操作部材特定データ(図10)を送信しない。これは、カメラボディ100側の操作に起因して電源オン状態になった場合、ボディ側制御部103は独自に電源オン状態となった原因を知ることができるため(カメラボディは、カメラボディ側に設けられている操作部材に対する操作の有無を検知できるように構成しているため)である。なお、この場合において、レンズ側制御部203が、初期通信において8ビット目〜10ビット目が全て0となっている操作部材特定データを送信するようにしてもよい。
ボディ側制御部103は、初期通信において受信した操作部材特定データにより、電源オン状態となった原因の操作部材(カメラボディの起動のきっかけとなったレンズ側の操作部材)を特定する。そして、特定した操作部材の種類に応じて、交換レンズ500の初期化制御を切り替える。具体的には、縮筒解除スイッチ504の操作により上記電源オン状態となった場合、ボディ側制御部103は初期通信において、レンズ側制御部203に対して縮筒状態から伸長状態に移行するよう指示する(コマンドを送信する)。他方、他の操作部材(フォーカス環505またはパワーズームスイッチ506)により上記電源オン状態になるケースでは、カメラボディ100はスリープ状態から電源オン状態になったという状況にある。ここで「スリープ状態」のときの交換レンズ500は、既に伸長状態にある。そこでボディ側制御部103は、このケースの場合の初期通信では、レンズ側制御部203に対して、縮筒状態から伸長状態に移行せしめる指示を出さない(コマンドを送信しない)。
上述した第4の実施の形態のカメラシステムによれば、次の作用効果が得られる。
(1)レンズ側制御部203は、カメラボディ100に電源オン信号を送信した後、当該電源オン信号を送信する原因となった操作部材を、レンズ側に設けられた操作部材(縮筒解除スイッチ504、フォーカス環505、およびパワーズームスイッチ506)の中から特定する「操作部材特定データ」をカメラボディ100に送信する。このようにしたので、ボディ側制御部103は、レンズ側制御部203により電源オン状態となった場合に、電源オン状態となった理由を知ることができる。また、ボディ側制御部103は、その理由に応じて電源オン状態となった後の制御(例えば初期化制御)を切り替えることができ、より使い勝手のよいカメラシステムを提供することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
各操作部材の操作に応じて電源オン信号を送信する方法は、上述した方法に限定されない。例えば、各操作部材が接続されている各入力ポートについて割り込みの発生の有無を設定するのではなく、どの入力ポートについても常に割り込みが発生するようにしてもよい。この場合、割り込みに応じて実行されるサブルーチンでは、割り込みの発生要因とRAM216に記憶されているオン制御データとを比較することにより、電源オン信号を送信するか否かを判定する処理が実行される。
(変形例2)
第1の実施の形態において、交換レンズ200が有する操作部材は、縮筒解除スイッチ以外の操作部材でもよい。例えば、第2の実施の形態に示したパワーズームスイッチ506と同様の操作部材であってもよいし、フォーカス環505と同様の操作部材であってもよい。
(変形例3)
オン制御データの送信パターンは、上述の各実施例で挙げたもの以外であってもよい。例えば第2の実施の形態において、第4オン制御データ91bの代わりに、フラグ93b〜95bが全て1となっている制御データがボディ側制御部103により送信されるようにしてもよい。
また、オン制御データの内容(上述のフラグ「0」、「1」)を、ボディ側制御部103に記憶されている内容(ドラフト生成した設定内容)から別の設定内容に、ユーザーが任意に変更できるように、カメラボディを構成しても良い。その場合、具体的には、カメラボディ側でユーザーが任意に設定変更可能なメニュー項目の中に、オン制御データの項目を盛り込んでおき、メニュー画面の表示時に設定変更可能な項目として、そのオン制御データ(上記ドラフトの設定内容)をカメラボディ側の表示部(背面モニター)に表示させる。ユーザーは、メニュー画面に表示されている上記ドラフトの設定内容(スリープ状態、電源オフ状態の各状態時に、もし操作されたらカメラボディを電源オン状態に切り換えさせるか否かを示す設定内容であって、且つレンズ側の操作部材毎にその設定がなされている設定内容)を変えたいときには、カメラ側の操作部材を操作してその設定内容を個別に(レンズ側の各操作部材別に、且つ電源オフ状態やスリープ状態別に)変更できる。
なお、既述したように、交換レンズにはどのようなレンズ側操作部材が存在するかを示す情報を、交換レンズ装着時に(交換レンズとカメラボディとの間で行われる初期通信時に)、交換レンズ側から受信しておくようカメラボディを構成している。このため、上記メニュー画面に、そのレンズ側操作部材に関するオン制御データの設定内容のみを表示させて、且つ任意に設定変更可能とさせるように、このカメラボディ−交換レンズシステムおよびカメラボディを構成しても良い。
(変形例4)
上記実施形態では、交換レンズ側の操作部材の種類情報を、初期通信で交換レンズからカメラボディ側に送信しているが、予め(カメラボディの工場出荷時に)カメラボディ内にそれらの情報(種類情報)を記憶させておくようにしても良い。この場合、ボディ側制御部103の記憶部内に、そのボディに装着可能な複数の交換レンズのタイプ情報と、そのタイプ毎にそれら交換レンズが備えている操作部材の情報と、それら操作部材に関するオン制御データとを記憶しておくようにしても良い。この場合には、まずカメラボディは、前述の初期通信時に、交換レンズから、交換レンズのタイプに関する情報を取得する。そしてカメラボディ側は、取得したタイプ情報と、ボディ側の記憶部に存在するタイプ情報とを比較し、一致するタイプ情報に対応するオン制御データを使用する。
(変形例5)
オン制御データにより制御される操作部材は、第2の実施形態で説明した3つ以外のものであってもよい。例えば、マニュアルフォーカスとオートフォーカスとを切り替えるスイッチであってもよいし、ぶれ補正機構の要否を指定するスイッチであってもよい。また、操作部材の数は3つより多くてもよいし、少なくても(例えば、上述のパワーズームスイッチ506の1つだけであっても)よい。
(変形例6)
第2の実施の形態において、1つのオン制御データが、複数の操作部材に関するフラグを含むようにした。オン制御データの構成は、このような構成に限定されない。例えば、第1の実施の形態における第1オン制御データ41aおよび第2オン制御データ41bのように、1つのオン制御データが1つの操作部材に対応するようにし、複数のオン制御データにより複数の操作部材に関するフラグを制御するようにしてもよい。
(変形例7)
上述の第3の実施形態では、カメラボディが電源オフ状態またはスリープ状態に切り換わるときにズーム環705が位置していた操作位置(以降では「カメラ電源オフ時のズーム環位置」と称す)に関わらず、必ず上述のオン制御データ141を交換レンズ700に送るように構成していた。しかしながら、「カメラ電源オフ時のズーム環位置」に応じて、カメラボディが交換レンズに対して送信するオン制御データの内容を異ならせるようにしても良い。
例えば、「カメラ電源オフ時のズーム環位置」が伸長領域にある場合には、オン制御データ141とは反対の意味のデータ(即ち、オン制御データ141の8ビット目を、否定を意味する「0」フラグとなっているデータ)を交換レンズに送信する。この場合には、ズーム環705および縮筒解除ボタン704に対して上述の操作(ボタン704を押圧しながら、ズーム環705を縮筒領域から伸長領域へ回転操作)を行っても、カメラは起動しない。
一方、「カメラ電源オフ時のズーム環位置」が、縮筒領域にある場合には、上述のオン制御データ141(図9)を交換レンズに送信する。
(変形例8)
上記の各実施形態において、カメラボディ側にマニュアルフォーカス用の操作部材を設けておき、カメラ側の操作でマニュアルフォーカスを行うようにしても良い。この場合、カメラボディ側のマニュアルフォーカス操作部材が操作されると、その操作に応じた信号が既述のコマンドデータ通信によって交換レンズ側のレンズ側制御部203に送信される。レンズ側制御部203が、この信号に応じて、レンズ駆動部212を介してフォーカシングレンズ210dを駆動させることで、マニュアル焦点調節がなされる。
(変形例9)
フォーカシングレンズ210dを駆動するためのアクチュエータを使用しない、純粋なマニュアルフォーカス操作環を、交換レンズ側の操作部材に構成しても良い。この変形例の場合、既述の実施形態で説明したような「オン制御データ」と同様な構成のデータを使って、次のように、互いに異なる内容の「オン制御データ」を送り分けるようにしても良い。
具体的には、カメラボディが電源オフ状態に切り換わるときには、ボディ側制御部103は、「交換レンズのマニュアルフォーカス環が操作されたとしてもカメラを電源オン状態に移行させない」ように交換レンズのレンズ側制御部203を制御せしめるオン制御データを、交換レンズに送信する。
一方、カメラボディがスリープ状態に切り換わるときには、ボディ側制御部103は、「交換レンズのマニュアルフォーカス環が操作されるとカメラを電源オン状態に移行させる」ように交換レンズのレンズ側制御部203を制御せしめるオン制御データを、交換レンズに送信する。
交換レンズ側のレンズ側制御部203は、カメラボディ側が電源オフ状態の時には、マニュアルフォーカス環が操作されても、既述の電源オン信号をカメラボディに送信しない。また交換レンズ側のレンズ側制御部203は、カメラボディ側がスリープ状態の時に、マニュアルフォーカス環が操作されると、電源オン信号をカメラボディに送信する。
(変形例10)
第4の実施の形態において、「操作部材特定データ」の内容に応じてボディ側制御部103が行う処理は、上述した交換レンズを伸長状態へ移行させる指示コマンドの出力有無とは異なる処理であってもよい。例えば、交換レンズ700が、カメラボディ内の記憶媒体に記憶されている画像を再生せしめる再生ボタン等の操作部材を有している場合に、この再生ボタンの押下によりカメラボディ100が電源オン状態になった場合には、電源オン状態になった直後に、カメラボディ100が既存の撮影画像を再生する再生モード(換言すれば、撮影が行えないモード)に移行するようにしてもよい。
また、フォーカスレンズ210bの位置を記憶させ、記憶した位置を後から呼び出して当該位置にフォーカスレンズ210bを駆動させることにより、ピント位置を素早く合わせることができる、いわゆるフォーカスプリセット機能を交換レンズ700に持たせる場合には、記憶されている位置にフォーカスレンズ210bを駆動させるフォーカスプリセットボタンを交換レンズ700に設けることになる。このような場合において、フォーカスプリセットボタンの押下によりカメラボディ100が電源オン状態になった場合には、電源オン状態になった直後に、フォーカスレンズ210bを記憶されている位置に駆動させるようにボディ側制御部103を構成することが可能である。
その他、フォーカス環505の操作により電源オン状態になった場合には、電源オン状態になった直後に、カメラボディ100をマニュアルフォーカスモードに移行させ、自動焦点調節機能を利用できないようにすることもできる。これ以外にも、交換レンズ700に設けられた操作部材に応じて、ボディ側制御部103に種々の処理を行わせることが可能である。
(変形例11)
本発明は、上述した各実施の形態のように、カメラボディに着脱可能に取り付けられる交換レンズに適用することは勿論、カメラボディに着脱可能な他のアクセサリーに対して適用することも可能である。例えば、操作部材を有し交換レンズを着脱可能な中間アダプタ(いわゆるマウントアダプタやテレコンバージョンレンズ、ワイドコンバージョンレンズ等)に本発明を適用してもよい。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1、2、3…カメラシステム、100、400、600…カメラボディ、103…ボディ側制御部、117…ボディ側送受信部、120…第1電源回路、121…第2電源回路、200、500、700…交換レンズ、203…レンズ側制御部、204、504…縮筒解除スイッチ、205、705…ズーム環、217…レンズ側送受信部、220…受電部、301…第1伝送路、302…第2伝送路、505…フォーカス環、506…パワーズームスイッチ

Claims (11)

  1. 電源オフ状態、電源オン状態、および前記2つの状態とは異なるスリープ状態の3つの動作状態を有するカメラボディが着脱可能に取り付けられる取付手段と、
    操作部材と、
    前記操作部材の操作に応じて、前記カメラボディの動作状態を前記電源オン状態にする電源オン信号を前記カメラボディに送信する送信手段と、
    前記カメラボディから、前記操作部材の操作によって前記カメラボディを前記電源オン状態にすべきことを示す第1信号を受信する第1受信手段と、
    前記カメラボディから、前記操作部材の操作によって前記カメラボディを前記電源オン状態にすべきではないことを示す第2信号を受信する第2受信手段と、
    前記第1受信手段により受信された前記第1信号と、前記第2受信手段により受信された前記第2信号とのうち、受信時期が後の方の信号に対応するデータが記憶される記憶手段と、
    前記カメラボディから前記送信手段を動作させるための電力の供給を受ける受電手段と、を備え、
    前記受電手段は、前記カメラボディの動作状態が前記3つの動作状態のいずれの状態であっても前記電力の供給を受け、
    前記送信手段は、前記記憶手段に前記第1信号に対応するデータが記憶されている場合、前記操作部材の操作に応じて前記電源オン信号を送信し、前記記憶手段に前記第2信号に対応するデータが記憶されている場合、前記操作部材の操作に応じた前記電源オン信号の送信を禁止することを特徴とするアクセサリー。
  2. 請求項1に記載のアクセサリーにおいて、
    前記第1受信手段と前記第2受信手段とは、前記カメラボディから前記第1信号および前記第2信号を択一的に受信する単一の受信手段であることを特徴とするアクセサリー。
  3. 請求項1または2に記載のアクセサリーにおいて、
    被駆動状態が変化するフォーカシングレンズと、
    第1の伝送路を介して前記カメラボディに前記フォーカシングレンズの被駆動状態を送信する被駆動状態送信手段を更に備え、
    前記送信手段と、前記第1受信手段と、前記第2受信手段と、は前記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路を介して前記カメラボディとの信号の授受を行うことを特徴とするアクセサリー。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のアクセサリーにおいて、
    前記操作部材は複数存在し、
    前記第1受信手段は、各操作部材毎に前記第1信号を受信し、
    前記第2受信手段は、各操作部材毎に前記第2信号を受信し、
    前記記憶手段は、各操作部材毎に前記データを記憶し、
    前記送信手段は、前記記憶手段に記憶された各操作部材毎の前記データに基づき、各操作部材毎に前記電源オン信号を送信するか否かを決定することを特徴とするアクセサリー。
  5. 請求項4に記載のアクセサリーにおいて、
    前記記憶手段は、前記カメラボディが前記電源オフ状態になるとき、いずれか1つの操作部材についてのみ前記第1信号に対応する前記データを記憶し、他の操作部材については前記第2信号に対応する前記データを記憶することを特徴とするアクセサリー。
  6. 請求項4または5に記載のアクセサリーにおいて、
    前記記憶手段は、前記カメラボディが前記スリープ状態になるとき、全ての操作部材について前記第1信号に対応する前記データを記憶することを特徴とするアクセサリー。
  7. 請求項4〜6のいずれか一項に記載のアクセサリーにおいて、
    前記複数の操作部材はそれぞれ、結像光学系の焦点距離を変更するズームスイッチと、結像光学系のピントを調節するフォーカススイッチと、前記アクセサリーの鏡筒長を伸長する縮筒解除スイッチと、のいずれかであることを特徴とするアクセサリー。
  8. 請求項4〜7のいずれか一項に記載のアクセサリーにおいて、
    前記送信手段は、前記カメラボディに前記電源オン信号を送信した後で、当該電源オン信号を送信する要因となった前記操作部材を示す操作部材特定信号を前記カメラボディに送信することを特徴とするアクセサリー。
  9. 電源オフ状態、電源オン状態、および前記2つの状態とは異なるスリープ状態の3つの動作状態を有するカメラボディが着脱可能に取り付けられる取付手段と、
    操作部材と、
    前記操作部材の操作に応じて、前記カメラボディの動作状態を前記電源オン状態にする電源オン信号を前記カメラボディに送信する送信手段と、
    前記カメラボディから、前記操作部材の操作によって前記カメラボディを前記電源オン状態にすべきことを示す第1信号と、前記操作部材の操作によって前記カメラボディを前記電源オン状態にすべきではないことを示す第2信号との少なくとも一方を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された時期が最新である信号に対応するデータを記憶する記憶手段と、
    前記カメラボディから前記送信手段を動作させるための電力の供給を受ける受電手段と、を備え、
    前記受電手段は、前記カメラボディの動作状態が前記3つの動作状態のいずれの状態であっても前記電力の供給を受け、
    前記送信手段は、前記記憶手段に前記第1信号に対応するデータが記憶されている場合、前記操作部材の操作に応じて前記電源オン信号を送信し、前記記憶手段に前記第2信号に対応するデータが記憶されている場合、前記操作部材の操作に応じた前記電源オン信号の送信を禁止することを特徴とするアクセサリー。
  10. 電源オフ状態、電源オン状態、および前記2つの状態とは異なるスリープ状態の3つの動作状態を有するカメラボディであって、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のアクセサリーが着脱可能に取り付けられるボディ側取付手段と、
    前記アクセサリーに前記第1信号を送信する第1送信手段と、
    前記アクセサリーに前記第2信号を送信する第2送信手段と、
    前記アクセサリーに前記電力の供給を行う送電手段と、
    を備え、
    前記第1送信手段は、前記カメラボディが前記スリープ状態になるとき又は前記電源オフ状態になるときに、前記アクセサリーに前記操作部材に関する前記第1信号および前記第2信号のうちのいずれか一方を送信することを特徴とするカメラボディ。
  11. 請求項10に記載のカメラボディにおいて、
    前記アクセサリーに複数の操作部材が設けられている場合には、前記第1送信手段は、前記カメラボディが前記スリープ状態になるときに、前記アクセサリーの所定の操作部材に関する前記第1信号を、前記アクセサリーに対して送信し、
    前記アクセサリーに複数の操作部材が設けられている場合には、前記第2送信手段は、前記カメラボディが前記電源オフ状態になるときに、前記所定の操作部材に関する前記第2信号を、前記アクセサリーに対して送信することを特徴とするカメラボディ。
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