JP2015152534A - 電子機器および推定プログラム - Google Patents

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Koichiro Kasama
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Abstract

【課題】追跡対象端末へ到達するまでの追跡経路が長くなることを抑制できる電子機器および推定プログラムを提供する。
【解決手段】特定部71は、追跡対象端末の進行方向を特定する。記憶部54は、追跡対象端末の過去の移動傾向を示す移動傾向情報60を記憶する。決定部73は、特定部71により特定された進行方向および記憶部54に記憶された移動傾向情報60に基づいて、追跡対象端末への移動方向を決定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器および推定プログラムに関する。
従来から、追跡対象者が所持する携帯電話や携帯情報端末などの追跡対象端末から位置情報をサーバが取得し、サーバが取得した位置情報に基づき、追跡対象者への経路を検索する技術がある。かかる技術では、例えば、サーバが追跡対象端末から位置情報を取得する毎に、取得された位置情報により示される追跡対象端末の現在地を目的地としてルートを随時検索して、追跡対象者を追跡する追跡者の端末に提示する。
特開2003−232643号公報 特開2004−184269号公報
上記の技術は、追跡対象端末の現在地を目的地としてルートを随時検索する。このため、上記の技術では、追跡対象端末の移動に伴って目的地が変更され、目的地へのルートも変更されて、追跡対象端末へ到達するまでの追跡経路が長くなる場合がある。図13は、追跡経路の一例を示す図である。上記の技術では、例えば、追跡対象端末が経路200に沿って移動しており、現在地201を目的地としてルート202を提示される。その後、上記の技術では、追跡対象端末がエリア203部分に移動すると、方向転換したルート204が提示され、追跡対象端末へ到達するまでの追跡経路が回り道したものとなる。
一側面では、追跡対象端末へ到達するまでの追跡経路が長くなることを抑制できる電子機器および推定プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、電子機器は、特定部と、記憶部と、決定部とを有する。特定部は、追跡対象端末の進行方向を特定する。記憶部は、前記追跡対象端末の過去の移動傾向を記憶する。決定部は、前記特定部により特定された進行方向および前記記憶部に記憶された移動傾向に基づいて、前記追跡対象端末への移動方向を決定する。
本発明の一側面によれば、追跡対象端末へ到達するまでの追跡経路が長くなることを抑制できる。
図1は、システムの全体の概略構成の一例を示す図である。 図2は、追跡対象端末の機能的な構成の一例を示す図である。 図3は、追跡端末の機能的構成を示すブロック図である。 図4は、移動傾向情報のデータ構成の一例を示す図である。 図5Aは、追跡の流れの一例を時系列順に示した図である。 図5Bは、追跡の流れの一例を時系列順に示した図である。 図5Cは、追跡の流れの一例を時系列順に示した図である。 図5Dは、追跡の流れの一例を時系列順に示した図である。 図5Eは、追跡の流れの一例を時系列順に示した図である。 図6Aは、移動方向を表示した画面の一例を示す図である。 図6Bは、移動方向を表示した画面の一例を示す図である。 図7は、送信処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、中継処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、格納処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、推定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図11は、実施例2に係るサーバの機能的構成を示すブロック図である。 図12は、推定プログラムを実行するコンピュータを示す図である。 図13は、追跡経路の一例を示す図である。
以下に、本発明にかかる電子機器および推定プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。以下では、調査システムに本発明を適用した場合について説明する。
[システムの構成]
実施例1に係るシステム10について説明する。図1は、システムの全体の概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、システム10は、追跡者に対して、追跡対象者の位置への移動経路を提示するシステムである。システム10は、追跡対象端末11と、追跡端末12と、サーバ13とを有する。追跡対象端末11と追跡端末12とサーバ13は、各種の情報を交換することが可能とされている。例えば、追跡対象端末11と追跡端末12とサーバ13は、ネットワーク14を介して通信可能に接続され、各種の情報を交換することが可能とされている。かかるネットワーク14の一態様としては、有線または無線を問わず、携帯電話などの移動体通信、インターネット(Internet)、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網を採用できる。
追跡対象端末11は、追跡対象者が所持する端末装置である。追跡対象端末11は、例えば、タブレット端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末装置である。追跡対象端末11の一態様としては、スマートフォンなどの携帯端末装置に、周期的に位置等を計測して位置情報を通知するプログラムをインストールさせ、当該プログラムを動作させることによって実現される。
追跡端末12は、追跡対象者を追跡する追跡者が所持する端末装置である。追跡端末12も、例えば、タブレット端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末装置である。追跡端末12の一態様としては、スマートフォンなどの携帯端末装置に、追跡対象端末11から通知される位置情報に基づいて、追跡対象端末11への移動方向を提示するプログラムをインストールさせ、当該プログラムを動作させることによって実現される。なお、図1の例では、追跡端末12を1つ有する場合を例示したが、開示のシステムはこれに限定されず、追跡者が複数の場合、追跡端末12を複数台とすることができる。
サーバ13は、各種データの中継を行う装置である。サーバ13は、例えば、サーバコンピュータなどのコンピュータなどである。サーバ13は、1台のコンピュータとして実装してもよく、また、複数台のコンピュータによるクラウドとして実装することもできる。なお、本実施例では、サーバ13を1台のコンピュータとした場合を例として説明する。サーバ13は、データの中継を行う中継部15を有しており、追跡対象端末11と追跡端末12と間のデータを中継する。例えば、中継部15は、追跡対象端末11から送信された位置情報を追跡端末12へ中継する。
追跡端末12では、中継された情報に基づいて、追跡者が追跡対象端末11へ到達するための移動方向を提示する。
[追跡対象端末の構成]
次に、本実施例に係る追跡対象端末11の構成について説明する。図2は、追跡対象端末の機能的な構成の一例を示す図である。図2に示すように、追跡対象端末11は、通信I/F(インタフェース)部20と、GPS(Global Positioning System)ユニット21と、制御部22とを有する。追跡対象端末11は、図2に示した機能部以外にも既知の携帯端末装置が有する各種の機能部を有してもよい。例えば、追跡対象端末11は、地磁気方向を検出する地磁気センサや、ジャイロセンサ、加速度センサ、各種の情報を入力する入力部、各種情報を表示する表示部を有してもよい。
通信I/F部20は、他の装置との間で通信制御を行うインタフェースである。通信I/F部20は、ネットワーク14を介して他の装置と各種情報を送受信する。例えば、通信I/F部20は、GPSユニット21により測位される位置情報をサーバ13へ送信する。かかる通信I/F部20の一態様としては、LANカードなどのネットワークインタフェースカードを採用できる。
GPSユニット21は、複数のGPS衛星からの電波を受信して各々のGPS衛星との距離を割り出すことにより、緯度および経度などの座標値により現在の位置を測定する測位ユニットである。GPSユニット21は、現在の位置を測定する度に、座標値により現在の位置を示した位置情報を生成する。
制御部22は、追跡対象端末11を制御するデバイスである。制御部22としては、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路を採用できる。制御部22は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部22は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。例えば、制御部22は、アップロード制御部30を有する。
アップロード制御部30は、通信I/F部20を制御して、サーバ13へのデータのアップロードを制御する処理部である。例えば、アップロード制御部30は、GPSユニット21から現在の位置を示す位置情報を取得する。そして、アップロード制御部30は、取得した位置情報をサーバ13へ送信する。
このサーバ13へ送信された位置情報は、中継部15により追跡端末12へ中継される。
[追跡端末の構成]
次に、本実施例に係る追跡端末12の機能的構成について説明する。図3は、追跡端末の機能的構成を示すブロック図である。図3に示すように、追跡端末12は、通信I/F部50と、表示部51と、入力部52と、GPSユニット53と、記憶部54と、制御部55とを有する。なお、追跡端末12は、図3に示した機能部以外にも既知の携帯端末装置が有する各種の機能部を有してもよい。例えば、追跡端末12は、地磁気方向を検出する地磁気センサや、ジャイロセンサ、加速度センサを有してもよい。
通信I/F部50は、他の装置との間で通信制御を行うインタフェースである。通信I/F部50は、ネットワーク14を介して他の装置と各種情報を送受信する。例えば、通信I/F部50は、サーバ13から追跡対象端末11の位置情報を受信する。かかる通信I/F部50の一態様としては、LANカードなどのネットワークインタフェースカードを採用できる。
表示部51は、各種情報を表示する表示デバイスである。表示部51としては、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスが挙げられる。表示部51は、各種情報を表示する。例えば、表示部51は、追跡対象端末11への移動方向を表示する。
入力部52は、各種の情報を入力する入力デバイスである。例えば、入力部52としては、追跡端末12に設けられた各種のボタンや、表示部51上に設けられた透過型のタッチセンサなどの入力デバイスが挙げられる。なお、図3の例では、機能的な構成を示したため、表示部51と入力部52を別に分けているが、例えば、タッチパネルなど表示部51と入力部52を一体的に設けたデバイスで構成してもよい。
GPSユニット53は、複数のGPS衛星からの電波を受信して各々のGPS衛星との距離を割り出すことにより、緯度および経度などの座標値により現在の位置を測定する測位ユニットである。GPSユニット53は、現在の位置を測定する度に、座標値により現在の位置を示した位置情報を生成する。
記憶部54は、各種のデータを記憶する記憶デバイスである。例えば、記憶部54は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部54は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、NVSRAM(Non Volatile Static Random Access Memory)などのデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。
記憶部54は、制御部55で実行されるOS(Operating System)や各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部54は、後述する格納処理や推定処理を実行する各種のプログラムを記憶する。さらに、記憶部54は、制御部55で実行されるプログラムで用いられる各種データを記憶する。例えば、記憶部54は、移動傾向情報60と、地図情報61とを記憶する。
移動傾向情報60は、追跡対象端末11の過去の移動傾向に関する情報を記憶したデータである。例えば、移動傾向情報60には、追跡対象端末11が過去に移動した際の全体的な進行方向別に、複数の道路が交差する交差点での移動傾向に関する情報が記憶されている。一例として、移動傾向情報60には、交差点での移動傾向として、交差点に進入する第一方向と当該交差点を通過する第二方向との組み合わせ毎に、過去の発生確率が記憶されている。移動傾向情報60には、後述の格納部72によってデータが格納される。
図4は、移動傾向情報のデータ構成の一例を示す図である。移動傾向情報60は、全体的な進行方向別に、移動傾向に関する情報が分けて記憶されている。本実施例では、移動傾向情報60を、全体的な進行方向別に、それぞれの移動傾向に関する情報を別のテーブルとしたデータ構成としている。また、本実施例では、全体的な進行方向を、東西南北の4方向の何れかから移動を開始して、4方向の何れに移動しているかにより定めるものとする。よって、本実施例では、全体的な進行方向は、南から東、南から北、南から西、西から南、西から東、西から北、北から西、北から南、北から東、東から北、東から西、東から南の計12パターンある。本実施例では、12パターンの全体的な進行方向別の移動傾向に関する情報が移動傾向情報60に記憶されている。また、本実施例では、交差点に進入する第一方向、および、交差点を通過する第二方向をそれぞれ東西南北の4方向で定めている。図4の例は、全体的な進行方向が南から北(南→北)の場合についての移動傾向に関する情報を示したものである。図4に示すように、移動傾向情報60は、「第一方向」、「第二方向」、「発生回数」、「発生確率」の各項目を有する。第一方向の項目は、交差点に進入する方向を記憶する領域である。第二方向の項目は、交差点を通過する方向を記憶する領域である。発生回数の項目は、過去に、交差点で第一方向から進入し、第二方向へ通過した回数を記憶する領域である。発生確率は、過去に、交差点で第一方向から進入し、第二方向へ通過が発生した発生確率を記憶する領域である。
図4の例では、第一方向が「東」および第二方向が「東」については、発生回数として「N1E」が記憶され、発生確率として「A1E」が記憶されている。第一方向が「東」および第二方向が「南」については、発生回数として「N2E」が記憶され、発生確率として「A2E」が記憶されている。
図3に戻り、地図情報61は、道路や交差点の位置に関する情報を記憶したデータである。かかる地図情報61は、予め記憶部54に登録されてもよい。また、地図情報61は、地図情報を提供するサービスを行う業者のサーバ上から適宜取得されたものを用いてもよい。
制御部55は、追跡端末12を制御するデバイスである。制御部55としては、CPU、MPU等の電子回路や、ASIC、FPGA等の集積回路を採用できる。制御部55は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部55は、各種のプログラムが動作することにより各種のシステムが動作しており、各種の処理部として機能する。例えば、制御部55は、処理部として、取得部70と、特定部71と、格納部72と、決定部73と、表示制御部74とを有する。
取得部70は、追跡対象端末11に関する各種情報を取得する。例えば、取得部70は、サーバ13へ中継された位置情報を受信することにより、追跡対象端末11の位置情報を取得する。
特定部71は、追跡対象端末11に関して各種の特定を行う。例えば、特定部71は、取得部70により取得される追跡対象端末11の位置情報に基づいて、追跡対象端末11の進行方向を特定する。例えば、特定部71は、取得部70により取得される位置情報により示される追跡対象端末11の位置の変化から、追跡対象端末11の進行方向を特定する。本実施例では、進行方向が東西南北の4方向の何れであるかを特定する。例えば、特定部71は、取得部70により取得される直近所定個の位置情報により示される位置の近似直線を求め、当該近似直線において直近所定個の位置情報により示される経時的な位置の変化に対応する方向が東西南北の何れかに近いかを特定する。
また、特定部71は、追跡対象端末11の全体的な進行方向を特定する。例えば、追跡対象端末11の移動開始位置から現在位置までを結ぶ直線を求め、当該直線において追跡対象端末11の現在位置に対応する方向が東西南北の何れかに近いかを特定する。また、例えば、特定部71は、追跡対象端末11の移動開始位置に対して東西南北の各方向に対応する範囲を定める。例えば、特定部71は、追跡対象端末11の移動開始位置を基準にして東西南北の各方向に対応する角度の範囲を定める。そして、特定部71は、追跡対象端末11の現在位置が何れの範囲であるかにより、追跡対象端末11の全体的な進行方向を特定する。
格納部72は、各種のデータの格納を行う。例えば、格納部72は、移動傾向情報60に移動傾向に関する情報を格納する。例えば、格納部72は、地図情報61により示される地図上に対応付けて取得部70により取得される位置情報が示す追跡対象端末11の位置を求める。そして、格納部72は、追跡対象端末が交差点を通過した場合、当該交差点への進入方向と、当該交差点を通過する通過方向を求める。例えば、格納部72は、交差点への進入時に特定部71に特定される進行方向を進入方向と求め、交差点の通過後に特定部71に特定される進行方向を通過方向と求める。そして、格納部72は、追跡対象端末が交差点を通過した場合、移動傾向情報60の特定部71により特定された全体的な進行方向別のテーブルの進入方向が第一方向かつ通過方向が第二方向の組み合わせの通過回数を1カウントアップする。また、格納部72は、特定部71により特定された全体的な進行方向別のテーブルに記憶された通過回数を全て合計して全通過回数を求める。そして、格納部72は、第一方向と第二方向との組み合わせ毎に、通過回数を全通過回数で除算した値を求め、求めた値を発生確率として格納する。すなわち、格納部72は、追跡対象端末が交差点を通過した場合、交差点の進入方向を第一方向とし通過方向を第二方向とする通過回数を1カウントアップし、第一方向と第二方向との組み合わせ毎の発生確率を更新する。
決定部73は、追跡端末12が追跡対象端末11へ移動するための移動方向を決定する。例えば、決定部73は、特定部71により特定される追跡対象端末11の進行方向および移動傾向情報60から、追跡対象端末11の今後の移動方向を推定する。一例として、決定部73は、追跡対象端末11が交差点に進入した場合、移動傾向情報60の特定部71により特定された全体的な進行方向別のテーブルから、第一方向が現在の進行方向である組み合わせのうち、発生確率が上位所定個の組み合わせを特定する。本実施例では、発生確率が上位2個の組み合わせを特定する。そして、決定部73は、特定した組み合わせに含まれる第二方向の何れかを追跡対象端末11の移動方向と推定する。本実施例では、特定した組み合わせに含まれる第二方向のうち、追跡端末12の位置から最も遠い方向を、追跡対象端末11の移動方向と推定する。最も遠い方向が複数ある場合は、発生確率が最も高い方向を、追跡対象端末11の移動方向と推定する。
決定部73は、推定された移動方向が追跡端末12の位置へ近づく方向であるかを判定する。決定部73は、推定された移動方向が追跡端末12の位置へ近づく方向である場合、当該推定された移動方向に対する反対方向を追跡対象端末11への移動方向と決定する。また、決定部73は、推定された移動方向が追跡端末12の位置へ近づく方向ではない場合、当該推定された移動方向を追跡対象端末11への移動方向と決定する。
表示制御部74は、決定部73により決定された追跡対象端末11への移動方向を表示部51に表示させる制御を行う。例えば、表示制御部74は、表示部51に方位を表示して決定された追跡対象端末11への移動方向を矢印やメッセージなどにより表示する。なお、追跡端末12が地磁気センサなどの方位を検出するセンサを有する場合、検出された方位に対して移動方向を表示部51に表示させてもよい。
[追跡例]
次に、本実施例に係るシステム10により、追跡端末12に移動方向を表示させて追跡対象端末11を追跡する追跡動作の流れの一例を説明する。図5A〜図5Eは、追跡の流れの一例を時系列順に示した図である。また、図6A、図6Bは、移動方向を表示した画面の一例を示す図である。なお、図5A〜図5Eの例では、図内の上側を「北」とし、右側を「東」とし、下側を「南」とし、左側を「西」とする。
図5Aに示すように、例えば、追跡対象端末11が南から北の方角に移動しつつ位置情報を定期的に送信した場合、追跡端末12は、追跡対象端末11の位置情報から全体的な進行方向を特定する。ここでは、全体的な進行方向が南から北であるものとする。また、追跡端末12は、追跡対象端末11の位置情報から現在の進行方向を特定する。ここでは、現在の進行方向が北であるものとする。この場合、追跡端末12は、図4に示した、全体的な進行方向が南から北のテーブルの第一方向が「北」である組み合わせのうち、発生確率が上位2個の組み合わせを特定する。ここでは、発生確率が、A3N>A4N>A2N>A1Nであるものとする。この場合、上位2個の組み合わせの第二方向は、「西」と「北」になる。追跡端末12では、特定した組み合わせに含まれる第二方向のうち、追跡端末12から最も遠い方向を、追跡対象端末11の移動方向と推定する。追跡端末12から最も遠い方向が複数ある場合は、発生確率が最も高い方向を、追跡対象端末11の移動方向と推定する。この場合、「西」と「北」は、共に追跡端末12から最も遠い方向である。このため、追跡端末12は、発生確率が高い「西」を追跡対象端末11の移動方向と推定する。追跡端末12は、推定された移動方向が追跡端末12の位置へ近づく方向である場合、推定された移動方向に対する反対方向を追跡対象端末11への移動方向と決定する。この場合、追跡端末12では、「西」に対する反対方向である「東」が移動方向と決定されて表示される。図6Aには、追跡端末12の表示部51に「東」を移動方向として表示した画面の一例が示されている。
図5Bは、図5Aから追跡端末12が表示された移動方向に従い東へ移動し、追跡対象端末11が推定とは異なり北へ移動した状態を示す図である。なお、追跡対象端末11の移動に伴い、発生確率がA4N>A3N>A2N>A1Nと更新されているものとする。追跡端末12は、追跡対象端末11の位置情報から全体的な進行方向を特定する。ここでは、全体的な進行方向が南から北であるものとする。また、追跡端末12は、追跡対象端末11の位置情報から現在の進行方向を特定する。ここでは、現在の進行方向が北であるものとする。追跡端末12は、図4に示した、全体的な進行方向が南から北のテーブルの第一方向が「北」である組み合わせのうち、発生確率が上位2個の組み合わせを特定する。この場合、上位2個の組み合わせの第二方向は、「北」と「西」になる。追跡端末12では、特定した組み合わせに含まれる第二方向のうち、追跡端末12から最も遠い方向を、追跡対象端末11の移動方向と推定する。追跡端末12から最も遠い方向が複数ある場合は、発生確率が最も高い方向を、追跡対象端末11の移動方向と推定する。この場合、「北」と「西」は、共に追跡端末12から最も遠い方向である。このため、追跡端末12は、発生確率が高い「北」を追跡対象端末11の移動方向と推定する。追跡端末12は、推定された移動方向が追跡端末12の位置へ近づく方向である場合、推定された移動方向に対する反対方向を追跡対象端末11への移動方向と決定する。この場合、追跡端末12では、「北」に対する反対方向である「南」が移動方向と決定されて表示される。図6Bには、追跡端末12の表示部51に「南」を移動方向として表示した画面の一例が示されている。
図5Cは、図5Bから追跡端末12が表示された移動方向に従い南へ移動し、追跡対象端末11が推定とは異なり西へ移動した状態を示す図である。なお、追跡対象端末11の移動に伴って更新され、発生確率は、A4W>A3W>A2W>A1Wであるものとする。追跡端末12は、追跡対象端末11の位置情報から全体的な進行方向を特定する。ここでは、全体的な進行方向が南から北であるものとする。また、追跡端末12は、追跡対象端末11の位置情報から現在の進行方向を特定する。ここでは、現在の進行方向が西であるものとする。追跡端末12は、図4に示した、全体的な進行方向が南から北のテーブルの第一方向が「西」である組み合わせのうち、発生確率が上位2個の組み合わせを特定する。この場合、上位2個の組み合わせの第二方向は、「北」と「西」になる。追跡端末12では、特定した組み合わせに含まれる第二方向のうち、追跡端末12から最も遠い方向を、追跡対象端末11の移動方向と推定する。追跡端末12から最も遠い方向が複数ある場合は、発生確率が最も高い方向を、追跡対象端末11の移動方向と推定する。この場合、「北」と「西」は、共に追跡端末12から最も遠い方向である。このため、追跡端末12は、発生確率が高い「北」を追跡対象端末11の移動方向と推定する。追跡端末12は、推定された移動方向が追跡端末12の位置へ近づく方向である場合、推定された移動方向に対する反対方向を追跡対象端末11への移動方向と決定する。この場合、追跡端末12では、「北」に対する反対方向である「南」が移動方向と決定されて表示される。図6Bには、追跡端末12の表示部51に「南」を移動方向として表示した画面の一例が示されている。
図5Dは、図5Cから追跡端末12が表示された移動方向に従い南へ移動し、追跡対象端末11が推定とは異なり西へ移動した状態を示す図である。なお、追跡対象端末11の移動に伴い、発生確率がA3W>A4W>A2W>A1Wと更新されているものとする。追跡端末12は、追跡対象端末11の位置情報から全体的な進行方向を特定する。ここでは、全体的な進行方向が南から北であるものとする。また、追跡端末12は、追跡対象端末11の位置情報から現在の進行方向を特定する。ここでは、現在の進行方向が西であるものとする。追跡端末12は、図4に示した、全体的な進行方向が南から北のテーブルの第一方向が「西」である組み合わせのうち、発生確率が上位2個の組み合わせを特定する。この場合、上位2個の組み合わせの第二方向は、「西」と「北」になる。追跡端末12では、特定した組み合わせに含まれる第二方向のうち、追跡端末12から最も遠い方向を、追跡対象端末11の移動方向と推定する。追跡端末12から最も遠い方向が複数ある場合は、発生確率が最も高い方向を、追跡対象端末11の移動方向と推定する。この場合、「西」と「北」は、共に追跡端末12から最も遠い方向である。このため、追跡端末12は、発生確率が高い「西」を追跡対象端末11の移動方向と推定する。追跡端末12は、推定された移動方向が追跡端末12の位置へ近づく方向である場合、推定された移動方向に対する反対方向を追跡対象端末11への移動方向と決定する。この場合、追跡端末12では、「西」に対する反対方向である「東」が移動方向と決定されて表示される。図6Aには、追跡端末12の表示部51に「東」を移動方向として表示した画面の一例が示されている。例えば、図5Eに示すように、追跡端末12が表示された移動方向に従い東へ移動し、追跡対象端末11が推定とは異なり北へ移動すると、追跡対象端末11へ到達できる。なお、図5A〜図5Eでは、追跡対象端末11が推定とは異なる方向へ移動するものとしたが、推定とは異なる方向へ移動が繰り返されているも、監視対象者の移動傾向に応じて発生確率が変わるため、全体としては移動方向を推定できる。また、追跡端末12では、生確率が上位所定個の組み合わせの第二方向のうち、追跡端末12から最も遠い方向を、追跡対象端末11の移動方向と推定している。これにより、追跡対象端末11が追跡端末12から最も遠い方向へ移動する場合でも、追跡対象端末11を追跡できる。また、生確率が上位所定個の組み合わせの第二方向のうち、最も遠い方向以外の方向は、最も遠い方向へ移動する場合よりも、追跡対象端末11が追跡端末12から遠くはならない。よって、最も遠い方向を移動方向と推定することにより、追跡対象端末11が推定とは異なる方向へ移動しても、最も遠い方向へ移動される場合よりも、追跡対象端末11が追跡端末12から離れることを抑制できる。そして、移動方向の推定を繰り返すことにより、全体としては移動方向を推定できるため、追跡対象端末11へ到達するまでの経路が長くなることを抑制できる。
[処理の流れ]
次に、本実施例に係るシステム10の各種の処理の流れを説明する。最初に、本実施例に係る追跡対象端末11が、位置情報を送信する送信処理の流れについて説明する。図7は、送信処理の手順の一例を示すフローチャートである。この送信処理は、所定のタイミング、例えば、周期的に位置等を計測して位置情報を通知するプログラムが起動されたタイミングで実行される。
図7に示すように、アップロード制御部30は、処理終了が指示されたか否かを判定する(S10)。例えば、処理終了を指示する所定の操作が行われた場合、処理終了が指示されたと判定する。処理終了が指示された場合(S10肯定)、処理を終了する。
一方、処理終了が指示されていない場合(S10否定)、アップロード制御部30は、GPSユニット21から現在の位置を示す位置情報を取得する(S11)。そして、アップロード制御部30は、取得した位置情報をサーバ13へ送信し(S12)、上記のS10へ移行する。
次に、本実施例に係るサーバ13が、追跡対象端末11から送信された位置情報を追跡端末12へ中継する中継処理の流れについて説明する。図8は、中継処理の手順の一例を示すフローチャートである。この中継処理は、例えば、所定のタイミング、例えば、サーバが起動したタイミングで実行される。
図8に示すように、中継部15は、処理終了が指示されたか否かを判定する(S20)。例えば、処理終了を指示する所定の操作が行われた場合、処理終了が指示されたと判定する。処理終了が指示された場合(S20肯定)、処理を終了する。
一方、処理終了が指示されていない場合(S20否定)、中継部15は、追跡対象端末11から位置情報を受信したか否かを判定する(S21)。位置情報を受信していない場合(S21否定)、上述のS20へ移行する。
位置情報を受信した場合(S21肯定)、中継部15は、受信した追跡対象端末11の位置情報を追跡端末12へ送信し(S22)、上述のS20へ移行する。
次に、本実施例に係る追跡端末12が、移動傾向情報60に移動傾向に関する情報を格納する格納処理の流れについて説明する。図9は、格納処理の手順の一例を示すフローチャートである。この格納処理は、例えば、所定のタイミング、例えば、追跡対象端末11から通知される位置情報に基づいて、追跡対象端末11への移動方向を提示するプログラムが起動されたタイミングで実行される。
図9に示すように、格納部72は、処理終了が指示されたか否かを判定する(S30)。例えば、処理終了を指示する所定の操作が行われた場合、処理終了が指示されたと判定する。処理終了が指示された場合(S30肯定)、処理を終了する。
一方、処理終了が指示されていない場合(S30否定)、取得部70は、追跡対象端末11の位置情報を受信したか否かを判定する(S31)。追跡対象端末11の位置情報を受信してない場合(S31否定)、上述のS30へ移行する。
一方、追跡対象端末11の位置情報を受信した場合(S31肯定)、格納部72は、受信される位置情報が示す追跡対象端末11の現在の位置が地図情報61により示される地図上で交差点に位置するか否かを判定する(S32)。追跡対象端末11の現在の位置が交差点ではない場合(S32否定)、上述のS30へ移行する。
一方、追跡対象端末11の現在の位置が交差点である場合(S32肯定)、格納部72は、交差点が最初の交差点であるか否かを判定する(S33)。例えば、格納部72は、追跡対象端末11から位置情報の受信を開始して現在の位置が初めての交差点である場合、最初の交差点であると判定する。交差点が最初の交差点である場合(S33肯定)、特定部71は、追跡対象端末11の位置情報に基づいて、追跡対象端末11の進行方向を特定する(S34)。格納部72は、特定された進行方向を第一方向として内部メモリに格納し(S35)、上述のS30へ移行する。
一方、交差点が最初の交差点ではない場合(S33否定)、格納部72は、交差点が二番目の交差点であるか否かを判定する(S36)。例えば、格納部72は、追跡対象端末11から位置情報の受信を開始して現在の位置が2つ目の交差点である場合、二番目の交差点であると判定する。交差点が二番目の交差点である場合(S36肯定)、特定部71は、追跡対象端末11の位置情報に基づいて、追跡対象端末11の進行方向を特定する(S37)。格納部72は、特定された進行方向を第二方向として内部メモリに格納する(S38)。
一方、交差点が二番目の交差点ではない場合(S36否定)、特定部71は、追跡対象端末11の位置情報に基づいて、追跡対象端末11の進行方向を特定する(S39)。格納部72は、内部メモリに記憶された第二方向を第一方向に格納し、特定された進行方向を第二方向として内部メモリに格納する(S40)。
特定部71は、追跡対象端末11の全体的な進行方向を特定する(S41)。例えば、追跡対象端末11の移動開始位置から現在位置までの結ぶ直線から全体的な進行方向を特定する。
格納部72は、特定された全体的な進行方向別のテーブルの、内部メモリに記憶された第一方向かつ第二方向の組み合わせの通過回数を1カウントアップする(S42)。また、格納部72は、特定された全体的な進行方向別のテーブルの第一方向と第二方向との組み合わせ毎の発生確率を更新し(S43)、上述のS30へ移行する。
次に、本実施例に係る追跡端末12が、追跡対象端末への移動方向を求める推定処理の流れについて説明する。図10は、推定処理の手順の一例を示すフローチャートである。この推定処理は、例えば、所定のタイミング、例えば、追跡対象端末11から通知される位置情報に基づいて、追跡対象端末11への移動方向を提示するプログラムが起動されたタイミングで実行される。
図10に示すように、決定部73は、処理終了が指示されたか否かを判定する(S50)。例えば、処理終了を指示する所定の操作が行われた場合、処理終了が指示されたと判定する。処理終了が指示された場合(S50肯定)、処理を終了する。
一方、処理終了が指示されていない場合(S50否定)、決定部73は、取得部70により受信される位置情報が示す追跡対象端末11の現在の位置が地図情報61により示される地図上で交差点に位置するか否かを判定する(S51)。追跡対象端末11の現在の位置が交差点ではない場合(S51否定)、上述のS50へ移行する。
一方、追跡対象端末11の現在の位置が交差点である場合(S51肯定)、特定部71は、追跡対象端末11の全体的な進行方向を特定する(S52)。例えば、追跡対象端末11の移動開始位置から現在位置までの結ぶ直線から全体的な進行方向を特定する。また、特定部71は、取得部70により取得される位置情報により示される追跡対象端末11の位置の変化から、追跡対象端末11の現在の進行方向を特定する(S53)。
決定部73は、移動傾向情報60の特定された全体的な進行方向に対応するテーブルから、第一方向が現在の進行方向である組み合わせのうち、発生確率が上位2個の組み合わせを特定する(S54)。そして、決定部73は、追跡対象端末11の移動方向と推定する(S55)。例えば、決定部73は、上位2個の組み合わせに含まれる第二方向のうち、追跡端末12の位置から最も遠い方向を、追跡対象端末11の移動方向と推定する。また、決定部73は、最も遠い方向が複数ある場合、発生確率が最も高い方向を、追跡対象端末11の移動方向と推定する。
決定部73は、推定された移動方向が追跡端末12の位置へ近づく方向であるかを判定する(S56)。推定された移動方向が追跡端末12の位置へ近づく方向である場合(S56肯定)、決定部73は、推定された移動方向に対する反対方向を追跡対象端末11への移動方向と決定する(S57)。一方、推定された移動方向が追跡端末12の位置へ近づく方向ではない場合(S56否定)、決定部73は、推定された移動方向を追跡対象端末11への移動方向と決定する(S58)。
表示制御部74は、決定された追跡対象端末11への移動方向を表示部51に表示させ(S59)、上述のS50へ移行する。
[効果]
上述してきたように、本実施例に係る追跡端末12は、追跡対象端末11の進行方向を特定する。追跡端末12は、追跡対象端末11の過去の移動傾向を記憶する。追跡端末12は、特定された進行方向および記憶された移動傾向に基づいて、追跡対象端末112への移動方向を決定する。このように、追跡端末12は、追跡対象端末11の過去の移動傾向も考慮して、追跡対象端末112への移動方向を決定することにより、追跡対象端末11へ到達するまでの追跡経路が長くなることを抑制できる。
また、本実施例に係る末11の移動方向を推定する。そして、追跡端末12は、推定された移動方向が追跡対象端末11を追跡する追跡端末12の位置へ近づく方向である場合、当該推定された移動方向に対する反対方向を追跡対象端末11への移動方向と決定する。これにより、追跡端末12は、推定された移動方向が追跡対象端末11が追跡端末12の位置へ近づく方向である場合に、追跡対象端末11へ到達するまでの追跡経路が長くなることを抑制できる。
また、本実施例に係る追跡端末12は、追跡対象端末11の移動開始位置から現在位置までの全体的な進行方向および現在の進行方向を特定する。追跡端末12は、移動傾向として、複数の道路が交差する交差点に進入する第一方向と当該交差点を通過する第二方向との組み合わせ毎の過去の発生確率を、追跡対象端末11の全体的な進行方向別に記憶する。追跡端末12は、追跡対象端末11が交差点に進入した場合、特定された全体的な進行方向に対応し、第一方向が現在の進行方向である組み合わせのうち、発生確率が上位所定個の組み合わせを特定する。追跡端末12は、特定した組み合わせに含まれる第二方向の何れかを追跡対象端末11の移動方向と推定する。これにより、追跡端末12は、追跡対象端末11の移動方向を精度よく推定できる。
また、本実施例に係る追跡端末12は、追跡対象端末11が交差点を通過した場合、全体的な進行方向別に、第一方向と第二方向との組み合わせ毎に通過回数を計測して交差点の全通過回数に対する発生確率を格納する。これにより、追跡端末12は、全体的な進行方向別に追跡対象端末11の移動傾向を記憶できるため、追跡対象端末11の移動方向の推定の精度が向上する。
次に、実施例2について説明する。実施例2では、追跡対象端末11および追跡端末12がそれぞれ測定された位置情報をサーバ13へ送信し、サーバ13が、追跡対象端末11への移動方向を決定して追跡端末12に通知する場合について説明する。この場合、追跡端末12にも、追跡対象端末11と同様にアップロード制御部30を設けて、現在の位置を示す位置情報をサーバ13へ送信させる。
[ゲートウェイの構成]
実施例2に係るサーバについて説明する。図11は、実施例2に係るサーバの機能的構成を示すブロック図である。なお、図3に示した実施例1の追跡端末12と同一部分については同一の符号を付し、主に異なる部分について説明する。図11に示すように、サーバ13は、通信I/F部100と、記憶部101と、制御部102とを有する。
通信I/F部100は、他の装置との間で通信制御を行うインタフェースである。通信I/F部100は、ネットワーク14を介して他の装置と各種情報を送受信する。例えば、通信I/F部100は、追跡対象端末11および追跡端末12がそれぞれ測定された位置情報を受信する。かかる通信I/F部100の一態様としては、LANカードなどのネットワークインタフェースカードを採用できる。
記憶部101は、各種のデータを記憶する記憶デバイスである。例えば、記憶部101は、ハードディスク、SSD、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部101は、RAM、フラッシュメモリ、NVSRAMなどのデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。
記憶部101は、制御部102で実行されるOSや各種プログラム、プログラムで用いられる各種データを記憶する。例えば、記憶部101は、上述の移動傾向情報60と、地図情報61とを記憶する。
制御部102は、サーバ13を制御するデバイスである。制御部102としては、CPU、MPU等の電子回路や、ASIC、FPGA等の集積回路を採用できる。制御部102は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部102は、各種のプログラムが動作しており、各種の処理部として機能する。例えば、制御部102は、上述の取得部70と、特定部71と、格納部72と、決定部73とを有する。また、制御部102は、送信部75をさらに有する。
取得部70は、追跡対象端末11および追跡端末12からそれぞれ測定された位置情報を受信することにより、追跡対象端末11の位置情報と追跡端末12の位置情報を取得する。
特定部71は、取得部70により取得される追跡対象端末11の位置情報に基づいて、追跡対象端末11の進行方向を特定する。また、特定部71は、追跡対象端末11の全体的な進行方向を特定する。格納部72は、取得部70により取得される追跡対象端末11の位置情報に基づいて、移動傾向情報60に移動傾向に関する情報を格納する。決定部73は、特定部71により特定される追跡対象端末11の進行方向および移動傾向情報60から、追跡対象端末11の今後の移動方向を推定する。そして、決定部73は、推定された移動方向が追跡端末12の位置へ近づく方向である場合、当該推定された移動方向に対する反対方向を追跡対象端末11への移動方向と決定する。また、決定部73は、推定された移動方向が追跡端末12の位置へ近づく方向ではない場合、当該推定された移動方向を追跡対象端末11への移動方向と決定する。
送信部75は、決定された移動方向を示す情報を追跡端末12へ送信する。追跡端末12では、表示制御部74が、サーバ13から通知された追跡対象端末11への移動方向を表示部51に表示させる制御を行う。
このように、サーバ13が、追跡対象端末11への移動方向を決定して追跡端末12へ通知してもよい。この場合、サーバ13は、追跡経路が長くなることを抑制できる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、開示の技術は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
例えば、上記の実施例では、システム10では、追跡対象端末11の位置情報がサーバ13を介して追跡端末12へ送信される場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、追跡対象端末11が位置情報を追跡端末12へ直接送信してもよい。
また、上記の実施例では、GPSによって測位される位置の変化から移動方向を特定する場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、追跡対象端末11がジャイロセンサや地磁気センサ、加速度センサ等を有する場合、各センサによる測定結果の情報を追跡端末12へ送信させ、追跡端末12で各センサによる測定結果の情報から自律的な位置推定を行って移動方向を特定してもよい。
また、上記の実施例では、追跡対象端末11の位置情報を追跡端末12が取得して移動方向を決定する場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、追跡対象端末11が、追跡端末12に対して自端末への移動方向を決定して通知するものとしてもよい。この場合、例えば、追跡端末12は、測定される現在の位置情報を追跡対象端末11へ通知する。追跡対象端末11は、測定される自端末の位置情報などから移動方向を求めて移動傾向を記憶し、進行方向および移動傾向に基づいて、今後の移動方向を推定する。追跡対象端末11は、受信される追跡端末12の位置情報と、推定した移動方向から、追跡対象端末11への移動方向を決定して追跡端末12へ通知する。追跡対象端末11は、通知される移動方向を表示するものとしてもよい。
また、上記の実施例では、フローチャートにおいて、前の交差点の進行方向を第一方向とし、今回の交差点の進行方向を第二方向とする場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、交差点への進入時に特定部71に特定される進行方向を第一方向とし、交差点の通過後に特定部71に特定される進行方向を第二方向としてもよい。
また、上記の実施例では、全体的な進行方向および現在の移動方向を、東西南北の4方向移動の何れかと特定する場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されず、より細かく方向を特定してもよい。例えば、「北西」など東西南北にそれぞれの間の方向を加えた8方向から特定してもよい。また、方向は、北など所定方向を基準とした角度により特定してもよい。
また、上記の実施例では、交差点が2本の道路が交差して4方向に移動可能な場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、交差点は、3本以上の道路が交差してもよい。また、交差点は、交差する何れかの道路が交差点で終端となる、例えば、T字路やY字路であってもよい。
また、上記の実施例では、追跡端末12が追跡対象端末11の移動傾向を移動傾向情報60に格納する場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、追跡端末12が追跡対象端末11の移動傾向を格納せず、別の装置により予め移動傾向情報60に記憶された移動傾向を用いてもよい。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的状態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、取得部70、特定部71、格納部72、決定部73、表示制御部74および送信部75の各処理部が適宜統合されてもよい。また、各処理部の処理が適宜複数の処理部の処理に分離されてもよい。さらに、各処理部にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
[推定プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。図12は、推定プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図12に示すように、コンピュータ300は、CPU(Central Processing Unit)310、HDD(Hard Disk Drive)320、RAM(Random Access Memory)340を有する。これら300〜340の各部は、バス400を介して接続される。
HDD320には上記の取得部70、特定部71、格納部72、決定部73、表示制御部74および送信部75と同様の機能を発揮する推定プログラム320aが予め記憶される。なお、推定プログラム320aについては、適宜分離しても良い。
また、HDD320は、各種情報を記憶する。例えば、HDD320は、OSや追跡対象端末への移動方向の推定に用いる各種データを記憶する。
そして、CPU310が、推定プログラム320aをHDD320から読み出して実行することで、実施例の各処理部と同様の動作を実行する。すなわち、推定プログラム320aは、取得部70、特定部71、格納部72、決定部73、表示制御部74および送信部75と同様の動作を実行する。
なお、上記した推定プログラム320aについては、必ずしも最初からHDD320に記憶させることを要しない。
例えば、コンピュータ300に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ300に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などにプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
10 システム
11 追跡対象端末
12 追跡端末
13 サーバ
21 GPSユニット
22 制御部
30 アップロード制御部
53 GPSユニット
54 記憶部
55 制御部
60 移動傾向情報
61 地図情報
70 取得部
71 特定部
72 格納部
73 決定部
74 表示制御部

Claims (5)

  1. 追跡対象端末の進行方向を特定する特定部と、
    前記追跡対象端末の過去の移動傾向を記憶する記憶部と、
    前記特定部により特定された進行方向および前記記憶部に記憶された移動傾向に基づいて、前記追跡対象端末への移動方向を決定する決定部と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記決定部は、前記進行方向および前記移動傾向から前記追跡対象端末の移動方向を推定し、推定された移動方向が前記追跡対象端末を追跡する追跡端末の位置へ近づく方向である場合、当該推定された移動方向に対する反対方向を前記追跡対象端末への移動方向と決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記特定部は、前記追跡対象端末の移動開始位置から現在位置までの全体的な進行方向および現在の進行方向を特定し、
    前記記憶部は、前記移動傾向として、複数の道路が交差する交差点に進入する第一方向と当該交差点を通過する第二方向との組み合わせ毎の過去の発生確率を、前記追跡対象端末の全体的な進行方向別に記憶し、
    前記決定部は、前記追跡対象端末が交差点に進入した場合、前記特定部により特定された全体的な進行方向に対応し、前記第一方向が現在の進行方向である組み合わせのうち、発生確率が上位所定個の組み合わせを特定し、特定した組み合わせに含まれる第二方向の何れかを前記追跡対象端末の移動方向と推定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記追跡対象端末が交差点を通過した場合、全体的な進行方向別に、前記第一方向と前記第二方向との組み合わせ毎に通過回数を計測して交差点の全通過回数に対する発生確率を前記記憶部に格納する格納部
    をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. コンピュータに、
    追跡対象端末の進行方向を特定し、
    特定された進行方向および記憶部に記憶された追跡対象端末の過去の移動傾向に基づいて、前記追跡対象端末への移動方向を決定する
    処理を実行させることを特徴とする推定プログラム。
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