JP2015152003A - ベーンポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングの壁面とベーンとのシール性を向上できるベーンポンプを提供する。
【解決手段】内部にポンプ室20Aが形成されるハウジング20と、ポンプ室20A内に配置されるロータ30と、ロータ30に取り付けられてロータ30と一体的に回転し、ポンプ室20Aを複数の作動空間に区画するベーン40と、を具備するベーンポンプ10であって、ベーン40は、ベーン40の長手方向両端部に回転可能に取り付けられ、ベーン40の長手方向およびロータ30の軸方向と直交する方向を回転軸方向としてベーン40に対して相対的に回転するときに、回転方向の下流側の端部がベーン40に接近するキャップ41、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、ベーンを回転させることによってポンプ室を複数の作動空間に区画するベーンを具備するベーンポンプの技術に関する。
従来から、ハウジングに形成されるポンプ室内でベーンを回転させることにより、ポンプ室を複数の作動空間に区画するベーンポンプは、自動車用の真空ポンプ等に用いられている。
このようなベーンポンプのベーンには、回転時にハウジングの壁面をシールするキャップが取り付けられる。
キャップは、例えば、特許文献1に開示されるベーンポンプのように、ベーン側端面より突出する脚部をベーンの係合孔に挿入することで、ベーンに取り付けられる。
特許文献1に開示されるキャップは、ベーン側端面がベーンの端面に接触することで、ベーン側への移動が規制される。
特許文献1に開示されるキャップは、ベーンが回転したときに作用する遠心力によってベーンより飛び出して、ハウジングの壁面と接触する。このとき、ベーンは、キャップを追いかけるように移動する。これにより、特許文献1に開示されるベーンポンプは、キャップをハウジングの壁面に押し付けて、ハウジングの壁面とベーンとの間をシールする。
特開2011−247191号公報
図9に示すように、ハウジングの壁面は、加工精度等の影響で歪んでしまい、ある位相において、軸方向に対して傾斜する部分、すなわち、軸方向一側に向かうにつれて内径が大きくなる(または、小さくなる)部分が形成されてしまう場合がある。
キャップは、このような軸方向に対して傾斜する部分をシールするときに、壁面の形状に倣って回転しようとする。
特許文献1に開示されるベーンポンプは、キャップのベーン側端面とベーンの端面とがハウジングの軸方向に沿った直線状に形成されている。特許文献1に開示されるキャップは、合成樹脂によって構成される。また、ベーンは、一般的に合成樹脂によって構成される。
この場合、キャップは、シール時にベーンとハウジングの壁面とに挟まれて、その回転が規制されてしまう可能性がある。
つまり、特許文献1に開示されるベーンポンプは、ハウジングの壁面の形状に倣ってキャップを充分に回転させることができない可能性がある。
このため、特許文献1に開示されるベーンポンプは、キャップとハウジングの壁面とを線で接触させることができない可能性がある。
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、ハウジングの壁面とキャップとのシール性を向上できるベーンポンプを提供するものである。
請求項1においては、内部にポンプ室が形成されるハウジングと、前記ポンプ室内に配置されるロータと、前記ロータに取り付けられて前記ロータと一体的に回転し、前記ポンプ室を複数の作動空間に区画するベーンと、を具備するベーンポンプであって、前記ベーンは、前記ベーンの長手方向両端部に回転可能に取り付けられ、前記ベーンの長手方向および前記ロータの軸方向と直交する方向を回転軸方向として前記ベーンに対して相対的に回転するときに、該回転方向の下流側の端部が前記ベーンに接近するキャップ、を備える、ものである。
請求項2においては、前記キャップは、前記ベーンの長手方向両側面に対して線で接触する、ものである。
請求項3においては、前記ベーンの長手方向両側面を、前記ロータの軸方向に対して湾曲する曲線状に形成し、前記キャップの前記ベーン側の側面を、前記ロータの軸方向に沿った直線状に形成する、ものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、ハウジングの壁面とキャップとのシール性を向上できる。
請求項2においては、ハウジングの壁面とキャップとのシール性を向上できる。
請求項3においては、ハウジングの壁面とキャップとのシール性を向上できる。
ベーンポンプの説明図。 ベーンポンプの断面図。 ベーンおよびキャップの拡大断面図。 ハウジングの壁面の形状に倣ってキャップが左側に回転する様子を示す図。 ハウジングの壁面の形状に倣ってキャップが右側に回転する様子を示す図。 第一変形例に係るベーンポンプを示す説明図。 第二変形例に係るベーンポンプを示す説明図。 第三変形例に係るベーンポンプを示す説明図。 従来技術において、キャップの回転がベーンの端面で規制される様子を示す説明図。
以下では、本実施形態に係るベーンポンプ10について説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、図1における紙面の上下方向を基準として上下方向を規定する。また、図2における紙面の左右方向を基準として左右方向を規定する。
ベーンポンプ10は、例えば、図示しないブレーキ倍力装置の負圧源として用いられる。本実施形態に係るベーンポンプ10は、例えば、エンジン本体(カムキャリアの側面等)に取り付けられる。
図1および図2に示すように、ベーンポンプ10は、ハウジング20と、ロータ30と、ベーン40と、ハウジングカバー50とを具備する。
ハウジング20は、内径および外径が左端部より右端部に向かうにつれて段階的に小さくなる略筒状の部材である。
なお、ハウジングは、軸方向から見たときに略楕円形状に形成される略筒状の部材であっても構わない。
ハウジング20の内径が大きい側、すなわち、左側は、大径部21として形成される。
大径部21の左側面には、リング溝21aが形成される。リング溝21aには、シール部材21bが取り付けられる。大径部21には、前記ブレーキ倍力装置からポンプ室20Aへ気体(空気)を吸引するための吸引通路21cが設けられる。吸引通路21c内には、前記ブレーキ倍力装置の負圧を維持するための図示しない逆止弁が設けられる。
本実施形態において、大径部21の内周面は、ハウジング20の壁面21dとなる。
このような大径部21の内側の空間は、ハウジング20の内部に形成されるポンプ室20Aとして形成される。
ハウジング20の内径が小さい側、すなわち、ハウジング20の右側は、小径部22として形成される。
ハウジング20は、小径部22の内周面によってロータ30を回転可能に支持する。
小径部22の外周面には、リング溝22aが形成される。リング溝22aには、シール部材22bが取り付けられる。小径部22の下側には、ポンプ室20Aから右側面まで左右方向に沿って貫通する貫通孔が形成される。貫通孔は、ポンプ室20Aからハウジング20の外部へ気体を排出するための排出通路22cとして形成される。排出通路22cには、排出通路22cを開閉する逆止弁22dが設けられる。
ハウジング20の小径部22は、エンジン本体に形成される孔部に挿入される。ハウジング20は、例えば、エンジン本体とボルトで締結されること等によって、エンジン本体に固定される。
ハウジング20とエンジン本体との間は、小径部22のシール部材22bによってシールされる。
ロータ30は、ポンプ室20Aの軸心に対してその軸心が偏心して配置される。ロータ30は、左端部がポンプ室20A内に配置される。ロータ30には、ガイド溝30aが形成される。
ガイド溝30aは、ロータ30の径方向に沿って伸びる溝であり、ロータ30の左側面に形成される。
本実施形態において、ロータ30の軸方向は、図2における左右方向、すなわち、ハウジング20の軸方向と平行な方向となる。
なお、ロータ30には、ポンプ室20Aに潤滑油を供給するための潤滑経路が形成されているが、本発明とは直接関係しないため、図2においてその図示を省略している。
ロータ30の右端部には、カップリング31が連結される。カップリング31は、左端部がロータ30に取り付けられるとともに、右端部が図示しないカムシャフト等に取り付けられる。
カップリング31は、カムシャフトが回転したときに一体的に回転する。ロータ30は、カップリング31とともに一体的に回転する。
つまり、ロータ30は、カップリング31を介して前記カムシャフト等からの動力が伝達される。
なお、カップリングは、必ずしもカムシャフトに取り付けられる必要はなく、例えば、カムシャフトと連結されて一体的に回転する駆動軸に取り付けられていても構わない。
また、ロータは、必ずしもカムシャフトからの動力で回転する必要はない。
ベーン40は、ロータ30の径方向に沿って長く伸びる板状部材である。図1および図2に示すベーン40において、ベーン40の長手方向は、上下方向となっている。
ベーン40は、ロータ30の径方向に沿って摺動可能にロータ30のガイド溝30aに取り付けられ、ポンプ室20A内に配置される。ベーン40は、ロータ30の回転に伴って一体的に回転する。
ベーン40には、凹部40aおよび座面40bが形成される。
凹部40aは、ベーン40の長手方向両端部に形成される。凹部40aは、ベーン40の長手方向に沿って伸びる略四角形状の窪みである。
凹部40aは、ベーン40の長手方向両端部において、左右方向に所定の間隔をあけてそれぞれ二箇所に形成される。凹部40aは、長手方向に沿った長さ、すなわち、深さが異なる点を除いて同じ形状に形成される。
図2および図3に示すように、座面40bは、ベーン40の長手方向両側面である。
本実施形態に係る座面40bは、左右方向(ロータ30の軸方向)に対して湾曲する曲線状、より詳細には、左右両端部から左右中心部に向かうにつれてハウジング20の壁面21dに接近するような略円弧状に形成される。
座面40bは、このような円弧形状を維持したまま図3における紙面奥行き方向に伸びている。
なお、図2から図5においては、図面を見やすくするために、ベーン40の座面40bの曲がり具合を実際のベーンの座面よりも大きくしている。
ベーン40は、例えば、略板状の部材の長手方向両端部を削ることで、座面40bが形成される。
なお、ベーンは、鋳造によって略板状の部材を削ることなく座面が形成されていても構わない。
このように形成されるベーン40は、二つのキャップ41を備える。
図1および図2に示すように、両キャップ41は、ベーン40の長手方向両端部に取り付けられる。
両キャップ41には、本体部41a、座面41b、および脚部41cが形成される。
本体部41aは、ハウジング20の壁面21d側が略円弧状に形成されるとともに、ベーン40側が直線状に形成される部分である。つまり、本体部41aは、略円柱状の部材を高さ方向に沿って二分割したような形状に形成される。
座面41bは、本体部41aのベーン40側の側面である。座面41bは、左右方向に沿って伸びる平面である。
つまり、本実施形態に係る座面41bは、ロータ30の軸方向に沿った直線状に形成される。
脚部41cは、座面41bよりベーン40側に向かって伸びる部分である。脚部41cは、ベーン40の凹部40aよりも小さな略直方体状に形成される。脚部41cは、ベーン40の長手方向に沿った長さが凹部40aの深さよりも短い。
脚部41cは、ベーン40の凹部40aの左右方向の間隔と同程度の間隔をあけて、二箇所に形成される。
両キャップ41は、ベーン40の凹部40aに脚部41cが嵌め込まれることで、ベーン40の長手方向両端部に取り付けられる。
このとき、両キャップ41の本体部41aは、ベーン40よりも長手方向外側に配置される。両キャップ41の座面41bは、ベーン40の座面40bと接触する。
前述のように、ベーン40の座面40bは、左右方向に対して湾曲する曲面である。両キャップ41の座面41bは、左右方向に沿って伸びる平面である。
従って、図2および図3に示すように、両キャップ41の座面41bは、左右中途部がベーン40の座面40bに対して線で接触する。
つまり、本実施形態に係る両キャップ41は、座面41bがベーン40の座面40bと接触している状態であっても、ある程度の範囲まで(例えば、脚部41cがベーン40の凹部40aと接触するまで)回転可能となっている(図3に示す矢印参照)。
両キャップ41は、このようにしてベーン40の長手方向両端部に回転可能に取り付けられる。
本実施形態に係るベーン40および両キャップ41は、合成樹脂によって構成される。
ハウジングカバー50は、略円板状に形成される。ハウジングカバー50は、ハウジング20の左側に配置され、ボルト等の連結部材によってハウジング20の左側面に取り付けられる。
これにより、ベーンポンプ10は、大径部21のシール部材21bを介してハウジング20とハウジングカバー50との間をシールする。
次に、ベーンポンプ10の動作について説明する。
図1および図2に示すように、ロータ30は、エンジン駆動時に、カップリング31を介してカムシャフトの動力が伝達されて回転する。
ベーン40は、ロータ30の回転によってロータ30のガイド溝30aを往復移動しながら回転する。このとき、両キャップ41には、図1に示す矢印方向にベーン40が回転することによって、遠心力が作用する。両キャップ41は、遠心力によってベーン40より飛び出す。ベーン40は、ロータ30のガイド溝30aを摺動し、両キャップ41の一方(例えば、上側のキャップ41)を追いかけて、キャップ41と接触する。
このようにして、両キャップ41は、ハウジング20の壁面21dに押し付けられ、ハウジング20の壁面21dをシールしながら回転する。
これにより、ベーン40は、ポンプ室20Aを拡縮可能な複数の作動空間として区画する。
ベーンポンプ10は、このような作動室の容積を、ベーン40を回転させることで変化させる。
このとき、ベーンポンプ10は、吸引通路21cよりブレーキ倍力装置の気体を吸引するとともに、排出通路22cよりポンプ室20A内の気体を排出する。
ここで、図4に示すように、ハウジング20の壁面21dは、加工精度等の影響で歪んでしまい、ある位相において、左右方向に対して傾斜する部分、すなわち、右方向に向かうにつれて内径が大きくなる(または、小さくなる)部分が形成されてしまう場合がある(図4に二点鎖線で示す壁面21d参照)。
図4において、ハウジング20の壁面21dは、その一部が右方向に向かうにつれて拡径するように歪んでいる。
例えば、上側のキャップ41は、このような壁面21dの左右方向に対して傾斜する部分をシールするときに、内径が最も小さい部分(図4では壁面21dの左端部)と接触する(図4に黒塗りで示す矢印参照)。
そして、上側のキャップ41は、ハウジング20の壁面21dの形状に倣って、図4の紙面奥行き方向を回転軸方向として回転する。図4において、上側のキャップ41は、ベーン40に対して相対的に反時計回り方向、すなわち、左側に向けて回転する。
このとき、ベーン40は、上側のキャップ41を追いかけて、上側のキャップ41に接近する。
本実施形態に係るベーン40の座面40bは、左右両端部から左右中心部に向かうにつれてハウジング20の壁面21dに接近するような略円弧状に形成されている。
従って、ベーン40の座面40bは、上側のキャップ41に接近したときに、上側のキャップ41の座面41bの左右中途部と線で接触することとなる。
このとき、上側のキャップ41は、その回転方向下流側の端部、すなわち、左端部がベーン40と接触していない。
つまり、ベーンポンプ10は、左右方向に沿って直線状に形成されるベーンおよびキャップの座面が接触した状態で回転する場合のように、接触状態での回転時に、ベーン40および上側のキャップ41が、回転方向下流側端部(左端部)を支点として回転しない(図9参照)。
従って、ベーンポンプ10は、上側のキャップ41の座面41bがベーン40の座面40bと接触した後も、引き続き上側のキャップ41を回転させることができる(図4の下側に示す壁面21d近傍の矢印参照)。
このため、ベーンポンプ10は、駆動時における、上側のキャップ41のベーン40に対する回転可動域を広げることができる。
これによれば、ベーンポンプ10は、ハウジング20の壁面21dが歪んでいる場合でも、壁面21dの歪みに合うまで上側のキャップ41を回転させることができる。
これは、図5に示すように、ハウジング20の壁面21dの一部が右方向に向かうにつれて縮径するように歪んでいる場合においても同様である。この場合、上側のキャップ41は、図5における時計回り方向、すなわち、右側に回転する(図5の下側に示す壁面21d近傍の矢印参照)。
また、上側のキャップ41は、ハウジング20の壁面21dの一部が歪んでいない場合、回転することなく、壁面21dに対して線で接触する。
従って、ベーンポンプ10は、ハウジング20の壁面21dの歪みの発生有無に関わらず、両キャップ41の本体部41aとハウジング20の壁面21dとを線で接触させることができる。
これによれば、ベーンポンプ10は、ハウジング20の壁面21dと両キャップ41とのシール性を向上できる。
このため、ベーンポンプ10は、ポンプ室20Aにて区画される作動空間の中で負圧状態となっている作動空間に、両キャップ41とハウジング20の壁面21dとの間から流入する空気の量を低減できる。
従って、ベーンポンプ10は、吸引性能を向上できるとともに、駆動トルクを低減できる。
また、ベーンポンプ10は、ハウジング20の壁面21dの歪みの発生有無に関わらず、両キャップ41の本体部41aとハウジング20の壁面21dとを常に線で接触させることができるため、両キャップ41の局所的な摩耗を抑制できる。
従って、ベーンポンプ10は、吸引性能を長期間維持できる。
このように、本実施形態に係るベーン40は、長手方向およびロータ30の軸方向と直交する方向(図5では紙面奥行き方向)を回転軸方向としてベーン40に対して相対的に回転するときに、回転方向下流側の端部(図5では右端部)がベーン40に接近する両キャップ41を備える。
なお、ベーンは、例えば、図6に示す第一変形例に係るベーンポンプ110のベーン140のように、座面140bが左右方向(ロータ30の軸方向)に沿った平面として形成され、座面140bに略板状の弾性体142が取り付けられていても構わない。
この場合、ベーン140には、本実施形態に係る両キャップ41と同一形状のキャップ141が取り付けられる。両キャップ141は、ハウジング20の壁面21dの左右方向に対して傾斜する部分をシールするときに、両弾性体142を弾性変形させながら壁面21dの歪みに合うまで回転する(図6の下側に示す壁面21d近傍の矢印参照)。
このとき、両キャップ141の回転方向下流側の端部(図6では左端部)は、両弾性体142の回転方向下流側(図6では左側)を弾性変形させてベーン140に接近する。
つまり、ベーンポンプは、ベーン140と両キャップ141とを両弾性体142を介して面で接触させても構わない。
また、ベーンポンプは、図7に示す第二変形例に係るベーンポンプ210のように、第一変形例に係るベーン140と同一形状のベーン240に、座面241bが左右両端部から左右中央部に向かうにつれてベーン240に接近する略円弧状に形成される両キャップ241を取り付けても構わない。
つまり、ベーンポンプは、本実施形態に係るベーン40および両キャップ41の座面40b・41bの形状を入れ替えても構わない。
さらに、ベーンポンプは、図8に示す第三変形例に係るベーンポンプ310のように、本実施形態に係るベーン40と同一形状のベーン340に、第二変形例に係る両キャップ241と同一形状の両キャップ341を取り付けても構わない。
つまり、ベーンポンプは、ベーンおよび両キャップの座面を、それぞれ左右方向に対して湾曲する曲線状に形成しても構わない。
ベーンポンプは、ベーンおよび両キャップの座面の少なくともいずれか一方を左右方向に沿った直線状に形成するとともに他方を曲線状に形成することで、弾性体を用いることなく、ハウジング20の壁面21dとベーンとのシール性を向上できる(図4、図7、および図8参照)。
つまり、本実施形態、第二変形例、および第三変形例に係るベーンポンプ10・210・310は、部品点数を増やすことなく、ハウジング20の壁面21dと両キャップ41・241・341とのシール性を向上できる。
このように、両キャップ41・241・341は、ベーン40・240・340の座面40b・240b・340b(ベーン40の長手方向両側面)に対して線で接触する。
ベーンポンプは、本実施形態のように、ベーン40の座面40bをロータ30の軸方向に対して湾曲する曲線状とするとともに、両キャップ41の座面41bをロータ30の軸方向に沿った直線状とすることで、ベーン40よりも高価な部材である両キャップ41をそのまま用いることができる。
つまり、ベーンポンプ10は、既に生産されている高価な両キャップ41を無駄にすることなく、ハウジング20の壁面21dと両キャップ41とのシール性を向上できる。
従って、ベーンポンプ10は、ハウジング20の壁面21dと両キャップ41とのシール性を向上できるとともに、コストを削減できる。
仮に、両キャップのベーンに対する回転方向が一方向だけである場合、すなわち、ハウジングの壁面の歪み方が決まっている場合、ベーンポンプは、両キャップの回転方向に合わせてベーンおよび両キャップの座面を形成すればよい。
例えば、壁面が右方向に向かうにつれて拡径するだけである場合、ベーンポンプは、ベーンおよび両キャップの座面の少なくともいずれか一方の左右中央部から左端部までを、左右方向に対して湾曲する曲線状に形成すればよい。
10 ベーンポンプ
20 ハウジング
20A ポンプ室
30 ロータ
40 ベーン
40b 座面(長手方向両側面)
41 キャップ
41b 座面(ベーン側の側面)

Claims (3)

  1. 内部にポンプ室が形成されるハウジングと、前記ポンプ室内に配置されるロータと、前記ロータに取り付けられて前記ロータと一体的に回転し、前記ポンプ室を複数の作動空間に区画するベーンと、を具備するベーンポンプであって、
    前記ベーンは、
    前記ベーンの長手方向両端部に回転可能に取り付けられ、前記ベーンの長手方向および前記ロータの軸方向と直交する方向を回転軸方向として前記ベーンに対して相対的に回転するときに、該回転方向の下流側の端部が前記ベーンに接近するキャップ、
    を備える、
    ベーンポンプ。
  2. 前記キャップは、
    前記ベーンの長手方向両側面に対して線で接触する、
    請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 前記ベーンの長手方向両側面を、前記ロータの軸方向に対して湾曲する曲線状に形成し、
    前記キャップの前記ベーン側の側面を、前記ロータの軸方向に沿った直線状に形成する、
    請求項1または請求項2に記載のベーンポンプ。
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