JP2015150789A - 画像形成装置 - Google Patents

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貴彦 松本
祐馬 臼井
Yuma Usui
祐馬 臼井
英臣 佐久間
Hideomi Sakuma
英臣 佐久間
染矢 幸通
Yukimichi Someya
幸通 染矢
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Koji Takeuchi
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宏之 山下
Hiroyuki Yamashita
宏之 山下
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Yoshino Hasegawa
愛乃 長谷川
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史育 金子
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健 日原
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Abstract

【課題】被記録媒体として普通紙を用いる場合でもフェザリングやブリーディング、カールが抑制され、高画質の画像を得ることが可能なインクジェット方式の画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、中間転写体103と、熱刺激によって水に対する親和性が変化する熱応答性材料を含有する水性溶媒と、該水性溶媒と非相溶の低極性溶媒とを第1の界面活性剤により、水性溶媒が分散相となるとともに低極性溶媒が連続相となったW/Oエマルションとして乳化させた処理液を、中間転写体103に付与する処理液付与装置102と、画像信号に応じて水性記録液を吐出して中間転写体103上に画像を形成する画像形成手段としての記録ヘッド101a、101b、101c、101dと、中間転写体103の表面温度を調整する温度調整装置105と、中間転写体103上に形成された画像を被記録媒体107に転写する転写体104と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、中間転写体を用いたインクジェット方式の画像形成装置に関する。
インクジェット記録方式で普通紙に画像を印字する際には、文字や細線の印字部周辺での滲み(フェザリング)や、2色重ね部分等の色境界での滲み(ブリーディング)、水性インクの水分による用紙変形(カール・コックリング)が発生しやすい。そこで、加熱による水分除去によって、これらの滲みや用紙変形を抑えるための技術が提案されている(例えば、〔特許文献1〕〜〔特許文献3〕参照)。
例えば、記録用紙に直接印字されたインク画像を加熱乾燥させることで、滲みや用紙変形を抑制するための技術が提案されている(例えば、〔特許文献1〕参照)。
また、中間転写体上に形成したインク画像を加熱乾燥させて、乾燥後のインク画像を記録用紙に転写することで滲みや用紙変形を抑制するための技術が提案されている(例えば、〔特許文献2〕、〔特許文献3〕参照)。これらの技術では、記録用紙に浸透する前にインクを加熱乾燥させるため、〔特許文献1〕の技術と比較して乾燥に要するエネルギーが小さく、用紙変形を抑制する効果は得られやすい。
しかしながら、上述の、記録用紙に直接印字されたインク画像を加熱乾燥させる技術では、用紙に浸透した液分を乾燥させるためには多くのエネルギーが必要となる。また、用紙に着弾・浸透後の画像を乾燥させるため、滲みや用紙変形を抑制する効果が得られにくいという問題がある。
上述の、中間転写体上に形成したインク画像を加熱乾燥させて、乾燥後のインク画像を記録用紙に転写する技術では、中間転写体上に形成したインク画像が低粘度ゆえに瞬時に合一・混色してしまう。そのため、上記中間転写体上での合一・混色を抑制するためには瞬時に水分を蒸発させる必要があり、これにより多大な熱エネルギーが必要となるケースが多い。また、加熱乾燥後、粘性の上がったインク画像を記録用紙に転写するため転写残が発生しやすく、転写性が低下するという問題が生じる。
本発明は、被記録媒体として普通紙を用いる場合でもフェザリングやブリーディング、カールが抑制され、高画質の画像を得ることが可能なインクジェット方式の画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、中間転写体と、熱刺激によって水に対する親和性が変化する熱応答性材料を含有する水性溶媒と、該水性溶媒と非相溶の低極性溶媒とを第1の界面活性剤により、前記水性溶媒が分散相となるとともに前記低極性溶媒が連続相となったW/Oエマルションとして乳化させた処理液を前記中間転写体に付与する付与手段と、水性記録液を記録ヘッドから吐出して前記中間転写体上に画像を形成する画像形成手段と、前記中間転写体の表面温度を調整する温度調整手段と、前記中間転写体上に形成された画像を普通紙を含む被記録媒体に転写する転写手段と、を有する画像形成装置である。
本発明によれば、上記構成により、被記録媒体として普通紙を用いる場合でもフェザリングやブリーディング、カールが抑制され、高画質の画像を得ることが可能な画像形成装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略正面図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態を詳細に説明する。各実施形態及び実施例等に亘り、同一の機能及び形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。
図1に、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の要部の概略を示す。図1に示す画像形成装置100は、例えばインクジェットプリンタとしてのプリンタであって、フルカラーの画像形成を行うことが可能となっている。画像形成装置100は、外部から受信した画像情報に対応する画像信号に基づき画像形成処理を行う。
図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写体103、処理液付与装置102、記録ヘッド101a、101b、101c、101d、温度調整装置105、転写体104、クリーニングユニット106等を有する。以下、画像形成装置100を構成する上記各構成要素について順次説明する。
画像形成装置100は、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙や、封筒等の何れをもシート状の被記録媒体107としてこれに画像形成を行うことが可能である。画像形成装置100は、上記普通紙等を含む被記録媒体107の片面に画像形成可能な片面画像形成装置であるが、被記録媒体107の両面に画像形成可能な両面画像形成装置であってもよい。
中間転写体103は、図1の紙面に直交する方向に延在するローラ形状(中間転写ローラ)をなし、図示しないモータ等の駆動源によりA方向に回転駆動されるようになっている。
中間転写体103は、円筒状をなすアルミニウム製の支持体103aと、支持体103a上に形成されたニトリルブタジエンゴム製の表面層103bとからなっている。支持体103aの材質は、アルミニウムに限られるものではなく、機械的強度があればよく、金属、合金等によって形成される。具体的には、支持体103aは、アルミニウムに限らず、ニッケル、ニッケル合金、熱硬化性樹脂、セラミック等によって形成してもよい。
表面層103bの材質は、ニトリルブタジエンゴムに限らず、表面エネルギーが低く被記録媒体への追従性が高い弾性材料であれば、水性記録液の剥離性が高い材料であることが好ましい。表面層103bの弾性は、転写の際に必要な機能で、表面層103bが被記録媒体の繊維に沿って変形することで接触面積が向上し高い転写率が達成される。低い圧力で転写するには表面層103bの材料としてある程度柔らかい材料を選択しなければならない。具体的には、表面層103bは、シニトリルブタジエンゴム製に限らず、フルオロシリコーンゴム、フェニルシリコーンゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、イソプレンゴム等によって形成してもよい。
表面層103bの物性は、撥水性については水の後退接触角が60°以上、好ましくは80°以上であり、硬度についてはJIS−Aで60以下、好ましくは40以下である。また、表面層103bの厚みは、0.1〜1mm程度がよく、0.2〜0.6mmが好適である。なお、中間転写体103は、図示のようなローラ形状(中間転写ローラ)に限らず、無端ベルト構成であってもよい。
記録ヘッド101a、101b、101c、101dは、中間転写体103に対向して配置され、画像信号に応じて水性記録液を吐出して中間転写体103上に画像を形成する画像形成手段を構成している。以下、記録ヘッド101a、101b、101c、101dを個々に説明する必要がない場合、これらを総称して記録ヘッド101ともいう。記録ヘッド101a、101b、101c、101dは、図示しない液室に圧力を加えることによって液体を吐出する圧力印加手段(図示せず)、又は加熱による膜沸騰によって液体を吐出する加熱手段(図示せず)などを有している。記録ヘッド101a、101b、101c、101dは、それぞれ図示しない、微小な液滴を吐出する多数のノズル、水性記録液を保持する液室及び水性記録液を搬送する流路、前述の圧力印加手段又は加熱手段を駆動する駆動回路などから構成されている。
また、画像形成装置100に用いる記録ヘッド101a、101b、101c、101dは、高速化のために上記したように多数のノズルを有しているため、以下では多数のノズルを有していることを前提とする。記録ヘッド101a、101b、101c、101dは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒:ブラック(K)に対応したインクとしての水性記録液を吐出するヘッドがそれぞれ備えられていることが好ましく、これによってフルカラーの画像を形成することができる。また、記録ヘッド101の構成としては、画像形成領域幅に対して往復運動を行うことで画像形成を行うシャトル方式に対応した小型なヘッド構成と、画像形成領域幅に対応したノズル列を備え往復駆動を行わないフルライン方式に対応したラインヘッド構成の両方を取ることが可能である。中間転写体を用いたインクジェット方式の画像形成装置では、特に高速な画像形成装置に用いられるため、ラインヘッド構成を用いられることが多い。
処理液付与装置102は、後で詳述するW/Oエマルションとして乳化させた本発明に特有の処理液を中間転写体103に付与する付与手段として機能する。処理液付与装置102としては、図示を省略するが、中間転写体103の外周表面に当接(突き当てた状態に接することを意味する)して処理液を塗布する処理液塗布部材としての塗布ローラを用いている。上記塗布ローラは、少なくとも周面が弾性部材で形成されており、処理液を含浸可能な発泡体からなる。
なお、上記塗布ローラに限らず、ワイヤーバー、ブレードコーター、処理液を含浸した発泡体を中間転写体103に当接させる、等の当接部材・塗布部材を用いた付与手段を用いてもよい。処理液付与装置102は、矢印A回転方向においてクリーニングユニット106が中間転写体103をクリーニングする位置の下流側で、且つ記録ヘッド101が中間転写体103に対向する位置の上流側に、中間転写体103に対向して配置されている。
また、処理液付与装置102は、上記塗布ローラ(又は上記当接部材)の他に処理液を収容するとともに処理液を上記塗布ローラ(又は上記当接部材)に供給する処理液タンクを備えていてもよい。上記塗付ローラを用いる場合には、該塗布ローラを駆動させるための駆動源を備えていてもよい。
更に、処理液付与装置102は、中間転写体103に付与する処理液量を調整するための処理液量調整装置(図示せず)を備えていてもよい。これに加えて、塗布ローラを弾性発泡体で形成するとともに、中間転写体103の外周表面に当接したり、中間転写体103の外周表面から離間したりする、図示しない接離手段を備えていてもよい。この場合、上記塗布ローラを中間転写体103の外周表面に当接する際の加圧量を変えることができるように構成すれば、上記処理液量調整装置とすることができる。
温度調整装置105は、中間転写体103の表面温度を調整する温度調整手段として機能する。温度調整装置105は、それぞれ図示を省略した、中間転写体103に設置されたペルチエ素子と、このペルチエ素子に電流を流す電源部と、この電源部を制御するための制御部と、中間転写体103の表面温度を検知する温度検知部と、を具備している。ペルチエ素子は、例えば2つの金属板の間にP型半導体とN型半導体を接触させて電流を流すことにより、接触部で熱を発生/吸収するペルチエ効果を利用した素子であり、中間転写体103の上記アルミニウム製の支持体103aに一部を接触するように配置する。P型半導体を金属導体に置き換えても同様の現象を生じさせることができる。
温度検知部は、中間転写体103の表面温度を中間転写体103に非接触で検知する放射温度計から構成されているのが望ましいが、熱電対を中間転写体103の表面に接触させる等の接触方式で検知する構成であっても構わない。また、温度調整装置105は、これに限らず、圧縮機、及び圧縮機により発生した熱を伝達するための熱伝達管から構成されていてもよい。他に、ハロゲンランプ等の熱源、高周波誘導により中間転写体103を加熱する手段と、送風や水冷により中間転写体103を冷却する手段とを組み合わせた構成であってもよい。
温度調整装置105の上記制御部は、処理液付与装置102による処理液付与工程、及び記録ヘッド101a、101b、101c、101dからの水性記録液の吐出による画像形成工程を行った後に中間転写体103の表面温度を第1の温度範囲に調整する。そして、後述するように、転写体104による転写工程を行った後に中間転写体103の表面温度を第1の温度範囲よりも低い第2の温度範囲に調整し、第2の温度範囲に到達した後に温度調整を休止するように構成されている。温度調整装置105の上記制御部は、図示しないCPU、メモリ(ROM、RAM等)、タイマ等を備えたマイクロコンピュータで構成されている。上記メモリ(ROM)には、第1及び第2の温度範囲等が予め記憶されている。
転写体104は、中間転写体103上に形成された画像を被記録媒体107に転写する転写手段として機能する。転写体104は、図1の紙面に直交する方向に延在するローラ形状(転写ローラ)をなす。転写体104は、中間転写体103との間で転写ニップ部を形成して被記録媒体107を挟み、この被記録媒体107を挟んだ状態で中間転写体103に従動回転しながら中間転写体103上の画像を被記録媒体107に転写する(転写工程)。
なお、転写体104を中間転写体103に被記録媒体107を介して接触させたり、中間転写体103から離間させたりする接離手段としての接離装置や、転写体104をクリーニングするための図示しないクリーニング装置を適宜備えるようにしてもよい。
転写体104は、機械的強度が高いものが好ましく、好適には金属やその合金が用いられる。金属としては、特に限定されないが、アルミニウム、アルミ合金、銅、ステンレス等が挙げられる。
転写体104は、水性記録液(以下、単に「記録液」ともいう)、処理液による汚れ防止の観点から、表面エネルギーの低い撥水性部材を表面に配設されていることが好ましい。この点から転写体104は、表面に、四フッ化エチレン樹脂、四フッ化エチレン/パーフルオロアルコキシエチレン共重合体などのフッ素系樹脂材料や、フルオロシリコーンゴム、フェニルシリコーンゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ニトリルブタジエンゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、イソプレンゴムなどのゴム材料を有している。また、樹脂や金属、セラミック、ゴムなどといった表面部材の更に最表面にフッ素処理を施したものであってもよい。
転写体104の表面部材の物性は、撥水性については水の後退接触角が60°以上、好ましくは80°以上であり、硬度についてはJIS−Aで60以上、好ましくは80以上である。また、表面層の厚みは0.1〜1mm程度がよく、0.2〜0.6mmが好適である。
なお、転写体104は、図示のようなローラ状(転写ローラ)に限らず、無端ベルト構成であってもよい。
クリーニングユニット106は、中間転写体103上に残留している水性記録液及び処理液を除去してクリーニングするために備えられていて、クリーニング手段として機能する。クリーニングユニット106は、クリーニング部材としての図示しないクリーニングブレードを有しており、中間転写体103に上記クリーニングブレードの先端を当接させ、中間転写体103上に残留している水性記録液及び処理液を除去する。上記クリーニングブレードの材料としては、シリコーンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、EPDM、エラストマーなどの弾性材料のほか、ステンレス、アルミなどの金属、非鉄材料を用いることが可能である。
画像形成装置100は、画像形成装置100の動作全般を制御する、図示しないCPU、メモリ(例えば、ROM及びRAMを含む)、タイマ等を備えた制御手段として機能する主制御部(図示せず)を有している。
以上の説明から明らかなように、画像形成装置100は、被記録媒体107への画像形成を、中間転写体103を用いて間接的に行う間接方式の画像形成装置となっている。
以下、処理液の材料について説明する。この処理液は、熱刺激によって水に対する親和性が変化する熱応答性材料を含有する水性溶媒と、該水性溶媒と非相溶の低極性溶媒とを第1の界面活性剤により、水性溶媒が分散相となるとともに低極性溶媒が連続相となったW/Oエマルションとして乳化させたものである。
熱応答性材料には、熱応答性を発現するセグメントを有する熱応答性ポリマーが用いられる。熱応答性ポリマーは、熱応答性を発現するセグメントを有し、ポリマーが溶媒可溶性のものであれば、ホモポリマー、ランダムコポリマー、交互コポリマー、周期的コポリマー、ブロックコポリマーのどのようなポリマーでも適応できる。また、マクロモノマーを重合したブラシ状ポリマーや分岐したグラフトコポリマー、多分岐したハイパーブランチポリマーなどの構造に特徴のあるポリマーでも適応できる。
熱応答性セグメントとして、ポリイソプロピルアクリルアミド、ポリジエチルアクリルアミド、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、またそれらのマクロモノマー重合体等が挙げられる。
熱応答性ポリマーの平均重量分子量としては、特に制限がないが、混合液の粘度を上昇させるため熱応答性ポリマーの分子量は大きいほうが好ましい。そのため、1万以上10万以下の範囲のものが好ましい。また、2万以上5万以下のものがより好ましい。処理液中の熱応答性ポリマーの濃度としては、滲み防止効果の観点から30重量%以上が好ましく、40重量%以上がより好ましい。また処理液粘度による塗布レベリング性の観点からは、70重量%以下が好ましく、60重量%以下がより好ましい。
熱応答性ポリマーの水に対する親和性が変化する第1の温度範囲は、熱応答性ポリマーの熱応答性セグメントに依存している。例えば、熱応答性セグメントがポリイソプロピルアクリルアミドの場合、第1の温度範囲は32℃以上である。この場合、第2の温度範囲は32℃以下である。
また、熱応答性材料には、ノニオン性界面活性剤を用いてもよい。ノニオン性界面活性剤は、以下のいずれのものでも適応できる。ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルグリコシド、アルキルポリグルコシドなどのアルキルエーテル型、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、ポリオキシアルキレン多環フェニルエーテルなどの多環フェニルエーテル型、ポリオキシエチレンアルキルアミンエーテルなどのアルキルアミンエーテル型、ポリオキシエチレンアルキレート、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレートなどの脂肪酸エステル型が挙げられる。非イオン性界面活性剤の曇点としては、安定性の観点からすると高いほうがよく、投入エネルギー低減の観点からすると低いほうが好ましい。そのため、上述の界面活性剤の曇点としては、40〜80℃のものが好ましく、50〜70℃のものがより好ましい。
水性溶媒の具体例としては、水、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3‐プロパンジオール、2‐メチル‐1,3‐プロパンジオール、1,4‐ブタンジオール、1,5‐ペンタンジオール、1,6‐へキサンジオール、グリセリン、1,2,6‐へキサントリオール、2‐エチル‐1,3‐ヘキサンジオール、1,2,4‐ブタントリオール、1,2,3‐ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類、N‐メチル‐2‐ピロリドン、N‐ヒドロキシエチル‐2‐ピロリドン、2‐ピロリドン、1,3‐ジメチルイミダゾリジノン、ε‐カプロラクタム等の含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N‐メチルホルムアミド、N,N‐ジメチルホルムアミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ‐ブチロラクトン等である。これらは単独で用いてもよいし、二種類以上を混合して用いてもよい。
低極性溶媒は、水性溶媒と室温で相分離するものであれば、特に限定されるものではなく、例えば炭化水素類であるパラフィン系炭化水素、ナフテン系炭化水素、オレフィン系炭化水素、アセチレン系炭化水素、エステル油類、高級脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン類等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、二種類以上を混合して用いてもよい。
炭化水素類としては、ドデカン、イソドデカン、ヘキサデカン、イソヘキサデカン、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、ポリブテン、ポリイソブチレン等が挙げられる。エステル油類としては、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸ジ−2−ヘキシルデシル、パルミチン酸ジ−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル等が挙げられる。高級脂肪酸類としては、イソステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、リノール酸、リノレン酸等で、特にオレイン酸など常温で液体状態のものが好ましい。高級アルコール類としては、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカノール、コレステロール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、デシルテトラデカノール、ヘキシルデカノール、ベヘニルアルコール、ラウリルアルコール、ラノリンアルコール、ミリスチルアルコール、バチルアルコール等で、特にオレイルアルコールなど常温で液体状態のものが好ましい。シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、シクロメチコン、ジフェニルポリシロキサン、アルキルポリシロキサンなどである。また、オリーブオイル、パームオイル、菜種油、胡麻油、亜麻仁油等の植物油、牛脂等の動物油であってもよい。
処理液中の低極性溶媒の比率は、処理液粘度による塗布レベリング性や、中間転写体1103からの被記録媒体107への転写性の観点から10重量%以上が好ましく、25重量%以上がより好ましい。また滲み防止効果の観点からは、50重量%以下が好ましく、35重量%以下がより好ましい。
低極性溶媒に水性溶媒を乳化させる第1の界面活性剤には、親油性の高い界面活性剤が好適に用いられる。
例えば、かかる界面活性剤として、モノステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸プロピレングリコールなどのグリコール脂肪酸エステル、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、二種類以上を混合して用いてもよい。
また、水性記録液と処理液とが接触した際に、転相を促進させるために、第2の界面活性剤を添加することが望ましい。第2の界面活性剤は親水性の高い界面活性剤が好適であり、この親水性の高い界面活性剤の添加は、水性記録液と処理液との少なく一方に対して行えばよい。
この目的の界面活性剤として、Hydrophile−Lipophile Balance、即ちHLB値が8以上である界面活性剤を用いることが望ましい。但し、HLB値が高すぎる際には、記録ヘッド内で記録液に気泡が生じやすくなる傾向があるため、HLB値は8〜15であることが最も望ましい。
例えば、かかる界面活性剤として、POE(4.2)ラウリルエーテル、POE(40)硬化ヒマシ油、POE(10)セチルエーテル、POE(9)ラウリルエーテル、POE(10)オレイルエーテル、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン、モノラウリン酸POE(6)ソルビット、POE(15)セチルエーテル、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン、POE(15)オレイルエーテル、POE(100)硬化ヒマシ油、POE(20)POP(4)セチルエーテル、POE(20)セチルエーテル、POE(20)オレイルエーテル、POE(20)ステアリルエーテル、POE(50)オレイルエーテル、POE(25)セチルエーテル、POE(25)ラウリルエーテル、POE(30)セチルエーテル、POE(40)セチルエーテル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、二種類以上を混合して用いてもよい。
以下、水性記録液について説明する。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(黒)に対応した水性記録液の着色剤、即ち色剤としては、アニオン性染料、カチオン性染料、又、アニオン性分散剤、又はカチオン性分散剤で分散された顔料、その他、着色エマルションが挙げられる。
アニオン性染料の具体例としては、例えば、カラーインデックスにおいて酸性染料、食用染料、直接性染料、反応性染料に分類される染料が挙げられる。
より具体的には、酸性染料及び食用染料として、C.I.アシッドイエロー 17、23、42、44、79、142 C.I.アシッドレッド 1、8、13、14、18、26、27、35、37、42、52、82、87、89、92、97、106、111、114、115、134、186、249、254、289 C.I.アシッドブルー 9、29、45、92、249 C.I.アシッドブラック 1、2、7、24、26、94 C.I.フードイエロー 3、4 C.I.フードレッド 7、9、14 C.I.フードブラック 1、2等が挙げられる。
また、直接性染料として、C.I.ダイレクトイエロー 1、12、24、26、33、44、50、86、120、132、142、144 C.I.ダイレクトレッド 1、4、9、13、17、20、28、31、39、80、81、83、89、225、227 C.I.ダイレクトオレンジ 26、29、62、102 C.I.ダイレクトブルー 1、2、6、15、22、25、71、76、79、86、87、90、98、163、165、199、202 C.I.ダイレクトブラック 19、22、32、38、51、56、71、74、75、77、154、168、171等が挙げられる。
また、反応性染料として、C.I.リアクティブ.ブラック3、4、7、11、12、17、C.I.リアクティブ.イエロー1、5、11、13、14、20、21、22、25、40、47、51、55、65、67、C.I.リアクティブ.レッド1、14、17、25、26、32、37、44、46、55、60、66、74、79、96、97、C.I.リアクティブ.ブルー1、2、7、14、15、23、32、35、38、41、63、80、95等が挙げられる。
カチオン性染料としては塩基性染料、カチオン染料が挙げられる。
より具体的には、塩基性染料として、C.I.ベーシックブルー9、12、26、C.I.ベーシックレッド2、5、9、C.I.ベーシックブラック2等が挙げられる。また、カチオン染料として、G.Yellow GL 200、Red BL 200 R−46、Blue GRL−NB41等が挙げられる。
記録液の着色剤として用いられる顔料としては、無機顔料、有機顔料が挙げられる。
無機顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム等の白色顔料や酸化鉄等の黒色顔料等が挙げられる。
有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等を含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料等)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレート等)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック等が挙げられる。
また、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法等の公知の方法によって製造されたカーボンブラック等の着色剤を顔料として用いてもよい。
より具体的には、カラー用としては、C.I.ピグメントイエロー1(ファストイエローG)、3、12(ジスアゾイエローAAA)、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、81、83(ジスアゾイエローHR)、95、97、98、100、101、104、408、109、110、117、120、138、153、C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22(ブリリアントファーストスカレット)、23、31、38、48:2(パーマネントレッド2B(Ba))、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3(パーマネントレッド2B(Sr))、48:4(パーマネントレッド2B(Mn))、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81(ローダミン6Gレーキ)、83、88、101(ベンガラ)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、185、190、193、209、219、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルーR)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニンブルーE)、16、17:1、56、60、63、C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36等が挙げられる。
着色剤として顔料を含む記録液を用いる場合には、例えば、酸化反応によりカルボキシル基が導入されたカーボンブラック、カルボキシル基やスルホン酸基を含むジアゾニウム塩から生成されるラジカルとカーボンブラック、フタロシアニン、キナクリドン等の顔料を反応させてなる自己分散性の顔料、カルボキシル基やスルホン酸基を含むラジカル開始剤とカーボンブラック、フタロシアニン、キナクリドン等の顔料を反応させてなる自己分散性の顔料、顔料の官能基とカルボン酸の無水物を反応させてなる自己分散性顔料等、イオン性の基、特にカルボキシル基が共有結合で結合している顔料が好ましく用いられる。
これらの顔料は、水を主体とする液媒体中で極めて安定な分散状態が保たれ、水性記録液の保存性、耐目詰まり性に優れる。
着色剤として顔料を用いる場合、上述の自己分散性顔料の替わりにアニオン性の高分子分散剤、又はカチオン性の高分子分散剤で分散した顔料を用いることができる。
アニオン性基を有する高分子分散剤の例として、ポリアクリル酸及びその塩、ポリメタクリル酸及びその塩、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体及びその塩、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体及びその塩、スチレン−アクリル酸共重合体及びその塩、スチレン−メタクリル酸共重合体及びその塩、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体及びその塩、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体及びその塩、スチレン−αメチルスチレン−アクリル酸共重合体及びその塩、スチレン−αメチルスチレン−アクリル酸共重合体−アクリル酸アルキルエステル共重合体及びその塩、スチレン−マレイン酸共重合体及びその塩、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体及びその塩、酢酸ビニル−エチレン共重合体及びその塩、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体及びその塩、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体及びその塩、βナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等が挙げられる。
カチオン性基を有する高分子分散剤の例としては、脂肪族アミン塩、等が挙げられる。
顔料の分散剤として、アニオン性界面活性剤も好ましく用いられる。
具体的には、オレイン酸及びその塩、ラウリン酸及びその塩、ベヘン酸及びその塩、ステアリン酸及びその塩、又その様な脂肪酸及びその塩、ドデシルスルホン酸及びその塩、デシルスルホン酸及びその塩、又その様なアルキルスルホン酸及びその塩、ラウリル硫酸塩、オレイル硫酸塩等のアルキル硫酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸及びその塩、ラウリルベンゼンスルホン酸及びその塩、又その様なアルキルベンゼンスルホン酸及びその塩、ジオクチルスルホ琥珀酸及びその塩、ジヘキシルスルホ琥珀酸及びその塩、又その様なジアルキルスルホ琥珀酸及びその塩、ナフチルスルホン酸及びその塩、ナフチルカルボン酸及びその塩、又その様な芳香族アニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホン酸塩、フッ素化アルキルカルボン酸及びその塩、フッ素化アルキルスルホン酸及びその塩等のフッ素系アニオン性界面活性剤等が顔料を分散する分散剤として挙げられる。
顔料を分散させた記録液を用いる場合に、顔料の粒径に特に制限はないが、最大個数換算で最大頻度が20〜150nmの粒径の顔料を用いることが好ましい。粒径が150nmを超えると、記録液としての顔料分散安定性が低下するばかりでなく、記録液の吐出安定性も低下し、画像濃度等の画像品質も低くなり好ましくない。一方、粒径が20nm未満では、記録液の保存安定性、ヘッドからの噴射特性は安定し、処理液を用いる場合には、高い画像品質も得られる。しかし、そのように細かな粒径にまで分散させるのは、分散操作や、分級操作が複雑となり、記録液を低廉化することが困難となるため好ましくない。
記録液に用いる着色剤として好ましいものの他の例は、顔料が樹脂で被覆された微粒子、染色した樹脂の微粒子、等の着色樹脂微粒子が挙げられる。
着色樹脂微粒子は、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン‐ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル‐スチレン系樹脂、アクリル‐シリコーン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等を油性染料、分散染料又は顔料等により着色したものである。
これらの着色樹脂微粒子は、最低造膜温度にもよるが、転写工程における中間転写体103から被記録媒体107への転写率が向上する利点がある。転写工程で最低造膜温度以上に加熱すれば、高い転写率と良好な光沢性、耐光性、耐水性、耐擦過性を持つ印刷物が得られる。
記録液中のこれら着色剤の成分が、水性記録液の1〜20重量%となるよう添加するのが好ましく、より好ましくは2〜10重量%の範囲である。
また、着色剤を含まない樹脂微粒子を記録液に併せて用いてもよい。樹脂成分としては、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン‐ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル‐スチレン系樹脂、アクリル‐シリコーン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等が挙げられる。これらの非着色樹脂微粒子の粒子径は、150nm程度以下が好ましく、より好ましくは5〜100nm程度である。
市販の非着色樹脂微粒子の例としては、マイクロジェルE−1002、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂微粒子、日本ペイント株式会社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂微粒子、大日本インキ化学工業株式会社製)、ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂微粒子、大日本インキ化学工業株式会社製)、SAE−1014(スチレン‐アクリル系樹脂微粒子、日本ゼオン株式会社製)、サイビノールSK−200(アクリル系樹脂微粒子、サイデン化学株式会社製)等が挙げられる。
記録液中の非着色樹脂微粒子は、その樹脂成分が水性記録液の0.1〜20重量%となるよう添加するのが好ましく、より好ましくは1〜10重量%の範囲である。
これら非着色樹脂微粒子は、前述の着色樹脂微粒子と同様に、転写性や画像の光沢・耐擦過性に効果がある。
水性記録液は、水を主な液溶媒として使用するが、水性記録液を所望の物性にするため、あるいは水性記録液の乾燥による記録ヘッド101a、101b、101c、101dのノズルの詰まりを防止するため、湿潤剤として水溶性有機溶媒を使用することが好ましい。
水溶性有機溶媒の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、グリセリン、1,2,6−へキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム等の含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチロラクトン等が挙げられる。
これらの溶媒は、水と共に単独若しくは複数混合して用いられる。これらの水溶性有機溶媒の含有量について特に制限はないが、好ましくは記録液全体の1〜60重量%、更に好ましくは10〜40重量%の範囲で用いる。
水性記録液は、その他、pH調整剤、粘度調整剤、防腐剤、酸化防止剤等の添加剤を含んでいてもよい。
pH調整剤としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン類、硼酸、硝酸、硫酸、酢酸等が挙げられる。
記録液の物性の好適な範囲は、25度付近でpHが6〜12、表面張力が10〜60mN/mである。記録液の水性成分の分散相への吸収を早めて滲み防止するためにも、粘度は低いほど好ましく、20mPa・s以下、更に好ましくは5mPa・s以下である。
次に、上述した構成の画像形成装置100の動作について説明する。画像形成装置100の動作は、上記主制御部による制御の下に行われる。画像形成開始の旨の所定の信号が画像形成装置100の上記主制御部へ入力されることにより、中間転写体103が各記録ヘッド101a、101b、101c、101dに対向しながらA方向に回転を開始する。これと同時に、温度調整装置105の上記ペルチエ素子により中間転写体103の表面温度が第1の温度範囲となるように中間転写体103を加熱し始める。温度調整装置105の上記温度検知部が中間転写体103の表面温度を検知・計測し、この温度情報は上記制御部に送信・入力される。上記した中間転写体103の回転に同期するように、処理液付与装置102によって、中間転写体103の表面の画像形成可能領域に対応する領域に、処理液が付与・塗布される(処理液付与工程)。
処理液が塗布された中間転写体103の表面は、A方向に回転移動して、記録ヘッド101a、101b、101c、101dに対向した領域に至る。すると、中間転写体103がA方向に回転している状態で、記録ヘッド101a、101b、101c、101dから、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の水性記録液が吐出され、中間転写体103上に一時的に画像が担持される。上記水性記録液の吐出は、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色の画像領域が中間転写体103の同じ位置に重なるよう、A方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして順次重ね合わされる態様で行われる(画像形成工程)。
そして、記録ヘッド101a、101b、101c、101dから吐出された水性記録液が、中間転写体103上の処理液に着弾し、処理液と接触することなる。この水性記録液と処理液との接触・混合により混合液・反応層が形成され、混合液中の処理液の乳化状態がW/OエマルションからO/Wエマルションに転相・変化する。この際、親水性を示す熱応答性材料が混合液中に溶解し、熱応答性材料によって混合液の粘度が上昇(増粘)するため、中間転写体103上での混色や像流れといった画像品質の低下が抑制される。その後、上記の画像形成工程を行った後には、温度調整装置105によって、中間転写体103の表面温度が第1の温度範囲に調整されていることにより、混合液から水分が蒸発する。この際、熱応答性材料が親水性から疎水性へとスイッチングされるため、熱応答性材料が水分を吸引する力が弱まり、故に加熱による水分乾燥効率が高くなる。
処理液は上記の増粘が生じる前(上記混合液の形成前)の、粘度が比較的低いW/Oエマルションの状態で中間転写体103に塗布される。そのため、処理液付与装置102内の図示しない塗布量調整装置による塗布量の調整が良好に行われ、中間転写体103表面上における塗布状態も均一である。また、W/Oエマルションの状態は比較的安定であるため、中間転写体103に塗布され増粘が生じるまでにおける変質が少なく、処理液付与装置102内における保管状態は良好であり、水性記録液の着弾によってかかる増粘等の反応が得られる。従って、かかる反応が均一に生じ、ムラが少なく、画像乱れが防止ないし抑制され、また画像濃度及び色再現性が確保され、高精細で高画質の画像形成が行われる。
中間転写体103上に担持された画像の先端が転写ニップ部に到達するタイミングに合わせて、図示しない給紙装置から給送された一枚の被記録媒体107が図示しないレジストローラによって転写ニップ部に供給される。転写体104は中間転写体103に連れ回りしながら、転写ニップ部を通過する被記録媒体107に圧力をかけて中間転写体103に密着させ、中間転写体103上に担持されている画像を被記録媒体107の表面に転写させる。
この転写工程により、被記録媒体107に画像が形成される。転写工程においては、低極性溶媒により中間転写体103と水性記録液との離型性が向上するため高い転写率を得ることができる。転写工程後、温度調整装置105によって、中間転写体103の表面温度が第1の温度範囲よりも低い第2の温度範囲にまで冷却されることで、次の画像形成プロセスに即座に対応することが可能となる。中間転写体103の表面温度を第2の温度範囲にまで冷却すれば、それ以上の温度調整は不要なため、温度調整装置105の作動を休止することで待機時の無駄なエネルギーを省くことができる。
転写によって画像が形成された被記録媒体107は、中間転写体103及び転写体104の回転によって送られて図示しない排紙台に案内され該排紙台上に積載される。このとき、カールやコックリングが防止ないし抑制されているため、上記排紙台上における被記録媒体107の積載状態は良好であり、またその後の取り扱いも容易化している。
従って、本実施形態によれば、被記録媒体107として普通紙は勿論のこと、オフセットコート紙やフィルム等を用いる場合であっても、転写工程で像流れが生じることはなく、フェザリングやブリーディング、カール、コックリングが防止ないし抑制される。
更に、転相反応によって粘度が高くなった、中間転写体103上の処理液と水性記録液との混合液における反応層が、低極性溶媒がベースの低粘度の処理液層から剥離するため、中間転写体103から被記録媒体107への水性記録液の転写率が高い。よって、クリーニングユニット106による中間転写体103のクリーニングは、常時行うことが必須でない場合がある。この場合にはクリーニング部材を、適時、中間転写体103に接離させるように構成すれば、クリーニング部材、中間転写体103の耐久性が向上する。また、この構成によれば、クリーニングによる処理液の除去量が減じられ、これに伴って処理液処理液付与装置102による中間転写体103への処理液の供給量が少なくてよくなるため、処理液の消費量が節減される。
なお、中間転写体103から被記録媒体107への水性記録液の転写率が、クリーニングユニット106による中間転写体103のクリーニングを要しないほど高い場合には、クリーニングユニット106を省略してもよい。
その他、画像形成装置100によれば、次のような利点も得られる。即ち、高速の画像形成を行うには、水性記録液の被記録媒体107への浸透速度を高める必要があり、この場合には水性記録液が被記録媒体107の奥深くまで浸透する。そのため、裏抜け・裏移りするので両面画像形成に不向きで、また、カール・コックリングの原因となる。被記録媒体107の浸透力を高めることも考えられるが被記録媒体107の紙種対応性が損なわれてしまう。その点、かかる処理液の転相反応による増粘等により、水性記録液の被記録媒体107への浸透が低減されるため、裏移り、カール・コックリングが防止ないし抑制され、また紙種対応性が損なわれることもない。本発明に係る画像形成方法は、両面画像形成にも適している。
以上の条件を考慮した処理液及び水性記録液を用い、図1に示した画像形成装置100の基本構成を使用して、被記録媒体107として普通紙(リコー製、マイペーパー)に形成された画像の評価をした。中間転写体103として、上記した仕様のニトリルブタジエンゴムシートを巻き付け固着し、中間転写体103の移動速度を850mm/sとした。
評価項目は、(1)ブリーディング、(2)フェザリング、(3)カールの3項目とし、それぞれを目視により官能評価し、評価結果を下表1に示す。表1に示した評価にあたり、「非常に良好」を◎、「良好」を○、「悪い」を×、「良好」と「悪い」の中間を△で評価した。なお、評価結果◎、○が、採用可能であることを表している。
これら各項目の比較のため、実施例1〜3、比較例に関して共通する画像形成条件を以下に示す。
<画像形成条件>
処理液付与装置102により中間転写体103の外周表面に下記する処方・組成の処理液を所定量塗布した。実施例1では処理液αを、実施例2では処理液βを、実施例3では処理液γを、比較例では処理液δを、それぞれ同じ所定量塗布した。その後、記録液(黒、シアン、マゼンタ、イエロー)として、市販のリコー製GX−21K,GX−21C,GX−21M,GX−21Y)を充填した、主走査方向に1200dpiとなるように並べたインクジェットプリンタ(リコー製GX−5000)の記録ヘッド101a、101b、101c、101dから、中間転写体103上に塗布された上記所定の処理液上に吐出して4色網点画像を形成した。画像形成後、温度調整装置105により中間転写体103の表面温度を下記する第1の温度範囲に昇温させ、その後、被記録媒体としての普通紙(リコー製、マイペーパー)に中間転写体103上の画像を転写させた。転写後、温度調整装置105により中間転写体103の表面温度を下記する第2の温度範囲に冷却した。
[実施例1]
中間転写体103への処理液α塗布及び上記画像形成後、中間転写体103の表面温度を第1の温度範囲として50℃に昇温し、上記転写後、中間転写体103の表面温度を第2の温度範囲として20℃に冷却した。
用いた処理液αについて説明する。
まず、イソプロピルアミドを水/イソプロパノール/メチルエチルケトン溶媒中で重合開始剤に過硫酸ナトリウムを使用してラジカル重合させることにより熱応答性ポリマーを得た。なお、ポリマー中の各モノマーのモル%比率が90:10になるような重量で仕込み、重合させた。重合後、有機溶剤を減圧留去して、熱応答性ポリマーが溶解した水溶液を得た。この水溶液にイオン交換水を加えて、熱応答性ポリマーが1wt%含有する水溶液(水溶液A)を得た。
水溶液A70重量部、親水性界面活性剤NIKKOL BL-4.2(日光ケミカルズ製、HLB約11.5)20重量部、流動パラフィン(和光純薬工業製)100重量部、親油性界面活性剤ER-290(三菱化学フーズ製、HLB約2.0)をホモディスバーで攪拌し、処理液αを作成した。
[実施例2]
中間転写体103への処理液β塗布及び上記画像形成後、中間転写体103の表面温度を第1の温度範囲として50℃に昇温し、上記転写後、中間転写体103の表面温度を第2の温度範囲として20℃に冷却した。
用いた処理液βについて説明する。
ノニオン性界面活性剤ニューコール2307(日本乳化剤製)0.7重量部、イオン交換水69.3重量部、親水性界面活性剤NIKKOL BL-4.2(日光ケミカルズ製、HLB約11.5)20重量部、流動パラフィン(和光純薬工業製)100重量部、親油性界面活性剤ER-290(三菱化学フーズ製、HLB約2.0)をホモディスバーで攪拌し、処理液βを作成した。
[実施例3]
中間転写体103への処理液γ塗布及び上記画像形成後、中間転写体103の表面温度を第1の温度範囲として65℃に昇温し、上記転写後、中間転写体103の表面温度を第2の温度範囲として20℃に冷却した。
用いた処理液γについて説明する。
ノニオン性界面活性剤ニューコール2308(日本乳化剤製)0.7重量部、イオン交換水69.3重量部、親水性界面活性剤NIKKOL BL-4.2(日光ケミカルズ製、HLB約11.5)20重量部、流動パラフィン(和光純薬工業製)100重量部、親油性界面活性剤ER-290(三菱化学フーズ製、HLB約2.0)をホモディスバーで攪拌し、処理液γを作成した。
[比較例]
中間転写体103への処理液δ塗布及び上記画像形成後、中間転写体103の表面温度を第1の温度範囲として50℃に昇温し、上記転写後、中間転写体103の表面温度を第2の温度範囲として20℃に冷却した。
用いた処理液δについて説明する。
イオン交換水70重量部、親水性界面活性剤NIKKOL BL-4.2(日光ケミカルズ製、HLB約11.5)20重量部、流動パラフィン(和光純薬工業製)100重量部、親油性界面活性剤ER-290(三菱化学フーズ製、HLB約2.0)をホモディスバーで攪拌し、処理液δを作成した。
Figure 2015150789
表1の評価結果から、以下のことが確認された。第1に、処理液に熱応答性材料を混入させることで加熱による乾燥効率が向上し、カールが抑制される傾向にあることが確認できた。第2に、熱応答性材料が高分子である場合、水性記録液と処理液との混合液の増粘効果が高く、中間転写体103上での混色滲みが抑制される傾向にあることが確認できた。
以上本発明の好ましい実施の形態及び実施例について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態等に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
即ち、上述した実施形態や実施例等に例示されているものを適宜組み合わせて構成してもよい。例えば、本発明を適用する画像形成装置は、上述のタイプの画像形成装置に限らず、他のタイプの画像形成装置であってもよい。即ち、複写機、ファクシミリの単体、あるいはこれらの複合機、これらに関するモノクロ機等の複合機、その他、電気回路形成に用いられる画像形成装置であってもよい。また、バイオテクノロジー分野において所定の画像を形成するのに用いられる画像形成装置であってもよい。
中間転写体はローラ状でなく、無端ベルト状であってもよい。記録ヘッドの数は画像形成装置の用途に応じて増減されるものであり、複数であっても、1つであってもよい。記録ヘッドの数が複数である場合、上述の構成例のように4つに限らず、更に多種類の水性記録液、例えばライトシアン、ライトマゼンタといった淡い色の水性記録液を吐出する記録ヘッドを備えていてよい。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
100 画像形成装置
101a、101b、101c、101d 記録ヘッド
102 処理液付与装置(付与手段の一例)
103 中間転写体
103a 支持体
103b 表面層
104 転写体(転写手段の一例)
105 温度調整装置(温度調整手段の一例)
106 クリーニングユニット
107 被記録媒体
特開2011−156778号公報 特開2008−200855号公報 特開2000−127359号公報

Claims (6)

  1. 中間転写体と、
    熱刺激によって水に対する親和性が変化する熱応答性材料を含有する水性溶媒と、該水性溶媒と非相溶の低極性溶媒とを第1の界面活性剤により、前記水性溶媒が分散相となるとともに前記低極性溶媒が連続相となったW/Oエマルションとして乳化させた処理液を前記中間転写体に付与する付与手段と、
    水性記録液を記録ヘッドから吐出して前記中間転写体上に画像を形成する画像形成手段と、
    前記中間転写体の表面温度を調整する温度調整手段と、
    前記中間転写体上に形成された画像を普通紙を含む被記録媒体に転写する転写手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記温度調整手段は、前記付与手段による処理液付与工程、及び前記画像形成手段による画像形成工程を行った後に前記中間転写体の表面温度を第1の温度範囲に調整し、前記転写手段による転写工程を行った後に前記中間転写体の表面温度を第1の温度範囲よりも低い第2の温度範囲に調整し、第2の温度範囲に到達した後に温度調整を休止することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
    前記熱応答性材料は、前記温度調整手段により温度調整された前記中間転写体を介して伝達される熱刺激によって第1の温度範囲に加熱されると水に対する親和性が低下し、第2の温度範囲に冷却されると水に対する親和性が高まることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記熱応答性材料は、熱応答性を発現するセグメントを有するポリマーであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3記載の画像形成装置において、
    前記熱応答性材料は、ノニオン性界面活性剤であり、該ノニオン性界面活性剤の曇点は、第1の温度範囲以下であり、且つ第2の温度範囲よりも高いことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記水性記録液及び/又は前記処理液が、前記処理液の乳化状態を前記W/OエマルションからO/Wエマルションに転相させる第2の界面活性剤を含み、
    前記記録ヘッドから吐出された前記水性記録液と前記処理液とが接触すると、第2の界面活性剤によって前記処理液の乳化状態が前記W/OエマルションからO/Wエマルションに転相されることを特徴とする画像形成装置。
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