JP2015150078A - 血流維持型血管内視鏡システム - Google Patents

血流維持型血管内視鏡システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015150078A
JP2015150078A JP2014024810A JP2014024810A JP2015150078A JP 2015150078 A JP2015150078 A JP 2015150078A JP 2014024810 A JP2014024810 A JP 2014024810A JP 2014024810 A JP2014024810 A JP 2014024810A JP 2015150078 A JP2015150078 A JP 2015150078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catheter
blood
probing
flow
outer tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014024810A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6376431B2 (ja
Inventor
和久 児玉
Kazuhisa Kodama
和久 児玉
知樹 大原
Tomoki Ohara
知樹 大原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inter Tec Medicals Co Ltd
Inter-Tec Medicals Co Ltd
Original Assignee
Inter Tec Medicals Co Ltd
Inter-Tec Medicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inter Tec Medicals Co Ltd, Inter-Tec Medicals Co Ltd filed Critical Inter Tec Medicals Co Ltd
Priority to JP2014024810A priority Critical patent/JP6376431B2/ja
Publication of JP2015150078A publication Critical patent/JP2015150078A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6376431B2 publication Critical patent/JP6376431B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】本発明は、観察視野を広くして鮮明な観察画像を得ることができる血流維持型血管内視鏡システムの提供を目的とする。【解決手段】本発明は、イメージファイバー及びライトガイドファイバーを有したカテーテル本体部と、前記イメージファイバー及びライトガイドファイバーを覆って設けられるプロービングカテーテルの外筒と、このプロービングカテーテルの外筒を覆って設けられるガイディングカテーテルとを有し、前記プロービングカテーテルの外筒先端部に疎血液の第1の噴出部が形成され、前記ガイディングカテーテルの先端部に疎血液の第2の噴出部が形成された血流維持型血管内視鏡システムに関する。【選択図】図3

Description

本発明は、血流維持型血管内視鏡システムに関する。
血管内視鏡は胃カメラと同様の構造を有し、血管内の映像をテレビモニターに映し出すことができる装置である。例えば、冠動脈内視鏡の登場によって、冠動脈病変の診断治療における格段の進歩が期待されている。
血管内視鏡は胃カメラと異なり、直径2〜3mmの非常に細い冠動脈などへ挿入するため、内視鏡カテーテルを4〜5Fr(フレンチ;3Fr=1mm、4Fr=1.3mm、5Fr=1.6mm)程度まで細くする必要がある。また、生理食塩水などの透明な薬液を注入して血液を一時的に排除して視界を確保する必要があること、血管内皮は損傷し易いので構造や材質に配慮が必要であること、血流の継続的な遮断は心筋虚血を誘発するため、時間的な制約が生じるなどの課題に配慮しつつ血管内視鏡を使用する必要がある。
現状知られている血管内視鏡カテーテルの1つに、図7に示すようにガイドワイヤー100に沿わせてカテーテル部101を設け、カテーテル部101の先端部近くにバルーン102を設け、カテーテル部101の先端部から前方側に撮影用のファイバー103を延出させた血流遮断型システムのカテーテルが知られている(特許文献1参照)。
特開平11−262528号公報
先の特許文献1に記載されている血管内視鏡は、観察部位にファイバー103の先端を挿入した後、バルーン102を膨らませて血管内の血流を一時的に遮断し、観察部位に生理食塩水などをフラッシュすることで血流を完全に排除して血管内壁を綺麗に観察することができる。
しかし、バルーン102により血流を一時的に遮断すると、観察部位が冠動脈の場合、心筋虚血を引き起こすおそれがある。例えば、規定時間内に撮影を完了させ、バルーン102を縮小して血流を再発できれば良いが、バルーン102の縮小に手間取ると、血流を再開するまでに時間がかかり、心臓に負担を強いる問題がある。
このため、血管内視鏡において、バルーン102を用いることなく撮影が可能な血流維持型の血管内視鏡システムが知られている。
この血流維持型の血管内視鏡システムは、ファイバーカテーテルを収容した外筒の先端部から疎血液を血管内に噴出できる構成として、血流の一部を透明な液体で置換しつつ血管内壁を観察するシステムである。
この血流維持型の血管内視鏡システムは、多少視野が制限されるものの、血流を維持した状態の血管内部を直に観察することができる上に、安全性に全く問題が無く、冠動脈を観察しても心臓に負担をかけないシステムとして利用されている。
しかし、血流維持型の血管内視鏡は、血流の一部を透明な液体で置換する方式であり、疎血領域が狭いため、ファイバー先端部から血管内壁を撮影すると、視野が狭い場合があり、より広い視野において観察できることが必要であり、できるだけ鮮明な画像を得ることが望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、視野を広くして観察画像を鮮明にすることができる血管内視鏡カテーテルシステムの提供を目的とする。
本発明は、イメージファイバー及びライトガイドファイバーを有したカテーテル本体部と、前記イメージファイバー及びライトガイドファイバーを覆って設けられるプロービングカテーテルの外筒と、このプロービングカテーテルの外筒を覆って設けられるガイディングカテーテルとを有し、前記ガイディングカテーテルの先端部に疎血液の第1の噴出部が形成され、前記プロービングカテーテルの外筒先端部に疎血液の第2の噴出部が形成された血流維持型血管内視鏡システムに関する。
本発明において、血管の観察部位の近傍まで延出自在にガイディングカテーテルが設けられ、このガイディングカテーテルの先端部より前方であって、前記ガイディングカテーテルを挿通した血管より径の小さい血管の観察部位まで延出自在に前記ガイディングカテーテルの先端部より前方に延出自在に前記ガイディングカテーテルに対し前記プロービングカテーテルの外筒が挿通されるとともに、前記ガイディングカテーテル先端の前記第2の噴出部から前記プロービングカテーテルの外筒周囲側に疎血液を噴出自在に構成されたことが好ましい。
本発明において、前記ガイディングカテーテルの基端側にこのガイディングカテーテルとその内側のプロービングカテーテルの外筒との間の流路に疎血液を供給するための第1のポンプが接続され、前記プロービングカテーテルの外筒の基端側にこのプロービングカテーテルの外筒とその内側のカテーテル本体部との間の流路に疎血液を供給するための第2のポンプが接続されたことが好ましい。
本発明において、前記ガイディングカテーテルの基端側にこのガイディングカテーテルとその内側のプロービングカテーテルの外筒との間の第1の流路に疎血液を供給するための第1の接続路が接続され、前記プロービングカテーテルの外筒の基端側にこのプロービングカテーテルの外筒とその内側のカテーテル本体部との間の第2の流路に疎血液を供給するための第2の接続路が接続され、前記第1の接続路と前記第2の接続路が疎血液注入装置に接続されるとともに、前記第1の接続路と前記第2の接続路にこれら第1の接続路と第2の接続路を流れる疎血液の流量を制御する流量調整手段が組み込まれたことが好ましい。
本発明によれば、プロービングカテーテルの外筒先端部の第2の噴出部から観察部位に疎血液を噴出させて観察部位周囲の血流の一部を疎血液で置き換えるとともに、観察部位に近い位置のガイディングカテーテル先端側の第1の噴出部からも疎血液を噴出させてガイディングカテーテル前方の血流の一部を疎血液で置き換えるので、イメージファイバー及びライトガイドファイバーの先端側の血流を多くの疎血液と置き換えることができる。このため、イメージファイバーの先端部で撮影する血管内壁の映像を鮮鋭にすることができ、鮮明な観察画像を得ることができる。また、イメージファイバー及びライトガイドファイバーの先端側の血流を従来よりも多くの疎血液と置き換えることができるので、広い視野の血管内壁画像を得ることができる。
第1の噴出部に第1のポンプを接続し、第2の噴出部に第2のポンプを接続することにより、それぞれのポンプで第1の噴出部と第2の噴出部から必要流量の疎血液を確実に噴出することができ、血管内の観察部位の血流を広く疎血液で置換して視野の広い鮮鋭な画像を得ることができる。
疎血液注入装置から第1の接続路と第2の接続路を介し送られた疎血液を流量調整手段により第1の流路と第2の流路に規定の割合で振り分けて流量調整し、第1の噴出部から噴出させる疎血液と第2の噴出部から噴出させる疎血液の量比を自動制御することができる。これにより、第1の噴出部と第2の噴出部から血管内に送る疎血液の量比を適正化することで、より鮮明な視野の広い血管内壁画像を得ることができる。
本発明に係る第1実施形態の内視鏡システムを示す構成図である。 図1に示す内視鏡システムに適用される内視鏡の一例を示す構成図。 冠動脈にカテーテル本体部とガイディングカテーテルを挿入した状態を示す説明図。 血管に対しカテーテル本体部を挿入する場合の手順の一例を示すもので、図4(a)はガイドカテーテルと外筒及び内筒とガイドワイヤーが挿入されている状態からガイドワイヤーに沿わせてオーバーザワイヤー方式で内筒外筒を一体で挿入する状態を示す説明図、図4(b)は内筒とガイドワイヤーを抜き去る状態を示す説明図、図4(c)は外筒へY型コネクターを接続する状態を示す説明図、図4(d)はカテーテル本体を外筒内へ挿入する状態を示す説明図。 プロービングカテーテルの外筒に疎血液を送る流路とガイディングカテーテルに疎血液を送る流路に疎血液注入手段を接続し、各流路に流量調整手段を設けた状態を示す説明図。 図6(a)は疎血液を送るポンプの一例を示す構成図、図6(b)は同ポンプの流路切替部を示す構成図。 従来の血流遮断型血管内視鏡システムの一例を示すもので、図7(a)は全体構成図、図7(b)は血管内でバルーンを膨張させた状態を示す説明図。
図1は本発明に係る血管内視鏡カテーテルシステムの第1実施形態を示すもので、本実施形態の血管内視鏡システム1は、血管内の観察位置近くまで延出されるガイディングカテーテル2とこのガイディングカテーテル2に挿通されて血管内の観察位置まで延在されるプロービングカテーテル3とこのプロービングカテーテル3の内部に挿通されて血管内の観察位置まで延在される内視鏡カテーテル5を備えてなる。
ガイディングカテーテル2は、一例として、6Fr以上の径のポリエチレン系樹脂からなる長さ1.4m程度のガイドカテーテル管6とこのガイドカテーテル管6の基端部(後端部)6aに装着されたY字型のコネクター7とからなる。このコネクター7は、主管7aと分岐管7bからなり、主管7aの一端部にガイドカテーテル管6の基端部6aが接続され、分岐管7bの外端部に第1のポンプ8が接続されている。第1のポンプ8は、一例として疎血液を収容したタンク8Aに接続された自動式シリンジポンプを例示できる。この自動式シリンジポンプは、流量設定が可能であり、例えば、最大3.3ml/s(15.1秒)の割合でコネクター7を介し第1の流路R1に疎血液を送ることができる。
コネクター7の分岐管7bは、主管7aの周壁に接続され、分岐管7bの内部流路は主管7aの内部流路に接続されている。このため、ガイドカテーテル管6と外筒9との間に形成される第1の流路R1に分岐管7bを介し第1のポンプ8から送る疎血液を注入することができる。なお、コネクター7の外筒9側の端部には外筒9の外周部に密着して第1の流路R1の一端部を閉じる閉塞部7cが形成されている。前記疎血液として低分子デキストラン(乳酸リンゲル液)等を用いることができる。
プロービングカテーテル3は、ガイドカテーテル管6内に挿通された外筒9と、この外筒9の基端部(後端部)9aに装着されたY字型のコネクター10とからなる。コネクター10は、主管10aと分岐管10bからなり、主管10aの一端部に外筒9の基端部9aが接続され、分岐管10bの外端部に第2のポンプ11が接続されている。
第2のポンプ11は、手動で流量微調整が可能であるロック付きシリンジポンプを適用することができる。この第2のポンプ11は疎血液を収容したタンク11Aに接続されており、手動注入により微調整しつつ必要量の疎血液を第2の流路R2に流入させることができる。
ガイドカテーテル管6の内部には外筒9が挿通されており、外筒9の内部に内視鏡カテーテル5のカテーテル本体部5Aが挿通されている。外筒9は、例えば、全長135cm程度のポリエチレン系樹脂から成る親カテーテルと、全長140cm程度のポリアミド外層とポリプロピレン内層からなる2重構造の小カテーテルとからなる3重管構造を採用することができる。
前記コネクター10の分岐管10bは、主管10aの周壁に接続され、分岐管10bの内部流路は主管10aの内部流路に接続されている。このため、外筒9とカテーテル本体部5Aの間に形成される第2の流路R2に分岐管10bを介し第2のポンプ11から送る疎血液を注入することができる。なお、コネクター10のカテーテル本体部5A側の端部にはカテーテル本体部5Aの外周部に密着して第2の流路R2の一端を閉じる閉塞部10cが形成されている。
以上の構成により、図3に示すようにガイドカテーテル管6の先端部6bから前方に外筒9を突出させた場合、ガイドカテーテル管6の先端部6bにおいて外筒9の周囲側に疎血液の第1の噴出部6Aが構成される。また、外筒9の先端部9bにカテーテル本体部5Aの先端部を内在させた場合、外筒9の先端部9bに疎血液の第2の噴出部9Aが構成される。
図2に示すように内視鏡カテーテル5は、複数本の光ファイバーから構成したライトガイドファイバー12にイメージファイバー13を沿わせて設け、イメージファイバー13の先端部に対物レンズ15を組み込み、それらの先端側でライトガイドファイバー12とイメージファイバー13と対物レンズ15を一体に接着し、全体をフッ素樹脂等の保護チューブで覆った構成のカテーテル本体部5Aを備えている。一例としてカテーテル本体部5Aの挿入部の全長は160〜180cm程度(全長350cm程度)、挿入部径は0.7mm程度とされる。
また、ライトガイドファイバー12の途中に開口12bを設けた分岐部16が形成され、ここからイメージファイバー13を分岐させて分岐部16から後方に突出させたイメージファイバー13の後端部にイメージガイド側コネクター17が設けられ、分岐部16から後方に突出させたライトガイドファイバー12の後端部にライトガイド側コネクター18が設けられている。分岐部16は分岐部チューブ19で覆われ、外力等から保護されている。
ライトガイドファイバー12の後端側にはランプなどの光源23が接続され、ライトガイドファイバー12に光源23から照明光を導入することができる。また、イメージファイバー13の後端側にカメラ等の撮像装置24とモニタ等の表示装置25が接続され、イメージファイバー3の先端部からの画像を撮影し、表示できるようになっている。
ライトガイドファイバー12は、石英ガラスの微細なファイバーを束ねた構造であるので、光を導くことができ、ライトガイドファイバー12の先端を挿入した生体内の特定部位とその周囲に光を照射することができる。
イメージファイバー13は、石英ガラスの微細なファイバーを数1000本、例えば、6000本程度束ねた構成であり、生体内の血管等に挿入されてその先端に固定されたセルフォックレンズ(登録商標)などの対物レンズ15により所望の撮影対象部位を拡大し、イメージファイバー13の後端側に接続された撮像装置24や表示装置25で画像情報を得ることができる。
次に、上述の構成の血管内視鏡システム1を用いて血管内壁の観察あるいは撮像を行う場合について説明する。
図1は、血管の内部にガイドカテーテル管6の先端側と外筒9の先端側とカテーテル本体部5Aの先端側を挿入した状態においてこれらの基端側を示している。また、図3は、冠動脈入口部30にガイドカテーテル管6の先端部6bを挿入し、外筒9の先端部を冠動脈入口部30より前方の細い動脈枝部31まで挿入した状態を示す。
図3に示す状態にするためには、図4を元に以下に説明する手順に沿ってガイドカテーテル管6と外筒9とカテーテル本体部5Aを血管に挿入する。
図4(a)はガイドカテーテル管6の基端部6aにコネクター7が装着され、ガイドワイヤー34が挿入されている状態からガイドワイヤー34に沿わしてオーバーザワイヤー方式で内筒外筒を一体で挿入する事を説明するための図である。
内筒33は、外筒9と同等の柔軟性を有する樹脂材料からなる。図4(a)に示すようにガイドカテーテル管6の基端部6aにコネクター7を装着しておく。コネクター7には第1のポンプ8を接続しておく。
上腕あるいは大腿部の動脈からコネクター7を基端部6aに装着したガイドカテーテル管6を挿入し、先端を冠動脈入口部30に留置する。コネクター7からガイドワイヤー34を挿入し動脈枝部31まで案内する。ガイドワイヤー34に沿わしてオーバーザワイヤー方式で内筒外筒を一体で動脈枝部31まで挿入する。続いて、図4(b)に示すようにガイドワイヤー34と内筒33を一緒に外筒9から抜き出す。
ガイドワイヤー34の位置を別途室内に設けたX線透視画像で観察しつつ、血管のどの位置にガイドワイヤー34とガイドカテーテル管6の先端部が位置するのか、血管に損傷を与えないように慎重に冠動脈近くまで案内することが好ましい。
ガイドワイヤー34と内筒33を一緒に外筒9から抜き出したならば、図4(c)に示す状態で外筒9の基端部9aから血液を溢れさせつつ空気抜きを行った後、基端部9aにコネクター10を装着する。コネクター10の分岐管10bには第2のポンプ11を接続しておき、疎血液を分岐管10bから主管10側に送って主管10の両端から溢れさせつつコネクター10を外筒9に接続する。
図4(d)に示すように内視鏡カテーテル5のカテーテル本体部5Aをコネクター10から挿入し、カテーテル本体部5Aの先端部を外筒9の先端部近くまで図3に示すように挿入する。
この状態において、第1のポンプ8から疎血液を第1の流路R1に送るとともに第2のポンプ11により疎血液を第2の流路R2に送る。第1の流路R1に送られた疎血液は図3に示すようにガイドカテーテル管6の先端部6bの第1の噴出部6Aから冠動脈入口部30に流入し、第2の流路R2に送られた疎血液は外筒9の先端部の第2の噴出部9Aから動脈枝部31に流入する。冠動脈入口部30において血液の流れの方向は冠動脈入口部30から動脈枝部31側に流れている。
図3に示すように2箇所から疎血液を流入させるので、動脈枝部31の撮影箇所において血液の大部分を疎血液に置換することができ、カテーテル本体部5Aの先端部の対物レンズ15からイメージファイバー13を介して得られる鮮鋭な画像を撮像装置24で撮像するか、表示装置25で観察することができる。即ち、ガイドカテーテル管6の先端側から噴出させた疎血液は冠動脈入口部30から動脈枝部31側に流れるので、外筒9の先端部周囲を覆うように流れ、換言すると対物レンズ15の周囲を囲むように流れるので、外筒9の先端部周囲の視野が広くなり、鮮鋭な画像を撮影できる。
ガイドカテーテル管6の先端部6b(第1の噴出部6A)から流入させる疎血液の量と外筒9の先端部9b(第2の噴出部9A)から流入させる疎血液の量比は、2.5〜3:1の割合で冠動脈入口部30側から、より多くの疎血液を流入させることが好ましい。なお、この量比は一例であって個体差があるので、適切な量比は適宜選択することが好ましい。量比の選択は、試験注入などを行い、その結果のデータから、疎血液の水圧、流量等を計算し、第1のポンプ8と第2のポンプ11を作動させて心臓にかける負担を軽減することが好ましい。
上述のように望ましい量比で第1の噴出部6Aと第2の噴出部9Aの2箇所から疎血液を送り出して血液の置換を良好に行えば、より広い領域の血液を疎血液で置換できるので、イメージファイバー13と対物レンズ15から得られる画像の視野を広く、鮮鋭にできるので、視野の広い鮮鋭な血管内壁画像を撮像し、観察することができる。
図5は、第1のポンプ8と第2のポンプ11を設ける代わりに、1つの疎血液注入装置35から流路を2つに分けて各流路毎に流量調整機能を付加した実施形態を示す。
第1の噴出部6Aと第2の噴出部9Aから血管内に流す疎血液の流量比は、前述の割合が望ましいので、前述の流量比が決まっている場合は、図5に示す構造を採用できる。
注入装置35から第1のコネクター7の分岐管7b側に第1の配管(第1の接続路)36を接続し、注入装置35から第2のコネクター10の分岐管10b側に第2の配管(第2の接続路)37を接続し、第1の配管36に流量調整弁38を設け、第2の配管37に第2の流量調整弁39を設けることができる。
図5に示す構成を採用することで冠動脈入口部30と動脈枝部31の観察位置に適切な量の疎血液を噴出させて観察位置の血管内壁を鮮鋭かつ広い視野で撮像し、観察することができる。
図6は、第2のポンプをペダル式ポンプとして構成した実施形態を示す。
この実施形態の第2のポンプ41は、手術台近傍の台座のフレームFの一部にチャック部45を介し鉛直に取り付け自在に設けられた支柱部46と、この支柱部46に沿って上下にスライド自在に支持された天板47と、支柱部46の上端に形成されたフランジ部48から前記天板47を吊り下げ支持するバネ部材49と、天板47に下向きに吊り下げられた注射器50と、注射器50の下端に装着された切替弁51を具備してなる。また、天板47において支柱部46の支持部分近くから下方に線状体53が吊り下げられ、この線状体53が床に設置されているフットペダル55に接続されている。
前記切替弁51の注出部51aには接続管52が接続され、この接続管52の他端側が図1に示すコネクター10の分岐部10bに接続されている。また、切替弁51の側面部分に第2の入口部51bが形成され、第2の入口部51bには逆止弁51cが組み込まれ、注出部51aにも逆止弁51cが組み込まれている。注出部51aに設けた逆止弁51cは注出部51aから流出する側にのみ流体の流れを許容し、第2の入口部51bに設けた逆止弁51cは第2の入口部51bから注出部51a側へのみ流体を流すことを許容する。切替弁51の第2の入口部51bには供給管56を介し点滴装置が接続されている。
図6に示す第2のポンプ41を用いるならば、フットペダル55を足で下向きに操作し、注射器50のピストンを動作することにより、手を使うことなく足踏み操作で必要量の疎血液を冠動脈枝部31の必要位置に必要量噴出できる。このため、手術者ないは手術補助者の手を煩わせることなく、足踏み操作で必要量の疎血液を送ることができる。
R1…第1の流路、R2…第2の流路、1…血管内視鏡システム、2…ガイディングカテーテル、3…プロービングカテーテル、5…血管内視鏡カテーテル、5A…カテーテル本体部、6…ガイドカテーテル管、6A…第1の噴出部、7…第1のコネクター、8…第1のポンプ、9…外筒、9A…第2の噴出部、10…第2のコネクター、11…第2のポンプ、12…ライトガイドファイバー、13…イメージファイバー、23…光源、24…撮像装置、25…表示装置、30…冠動脈入口部、31…冠動脈枝部、33…内筒、34…ガイドワイヤー、35…注入装置、36…第1の流路(第1の配管)、37…第2の流路(第2の配管)、38、39…流量調整弁、41…第2のポンプ。

Claims (4)

  1. イメージファイバー及びライトガイドファイバーを有したカテーテル本体部と、前記イメージファイバー及びライトガイドファイバーを覆って設けられるプロービングカテーテルの外筒と、このプロービングカテーテルの外筒を覆って設けられるガイディングカテーテルとを有し、前記ガイディングカテーテルの先端部に疎血液の第1の噴出部が形成され、前記プロービングカテーテルの外筒先端部に疎血液の第2の噴出部が形成された血流維持型血管内視鏡システム。
  2. 血管の観察部位の近傍まで延出自在にガイディングカテーテルが設けられ、このガイディングカテーテルの先端部より前方であって、前記ガイディングカテーテルを挿通した血管より径の小さい血管の観察部位まで延出自在に前記ガイディングカテーテルの先端部より前方に延出自在に前記ガイディングカテーテルに対し前記プロービングカテーテルの外筒が挿通されるとともに、前記ガイディングカテーテル先端の前記第2の噴出部から前記プロービングカテーテルの外筒周囲側に疎血液を噴出自在に構成された請求項1に記載の血流維持型血管内視鏡システム。
  3. 前記ガイディングカテーテルの基端側にこのガイディングカテーテルとその内側のプロービングカテーテルの外筒との間の流路に疎血液を供給するための第1のポンプが接続され、前記プロービングカテーテルの外筒の基端側にこのプロービングカテーテルの外筒とその内側のカテーテル本体部との間の流路に疎血液を供給するための第2のポンプが接続された請求項2に記載の血流維持型血管内視鏡システム。
  4. 前記ガイディングカテーテルの基端側にこのガイディングカテーテルとその内側のプロービングカテーテルの外筒との間の第1の流路に疎血液を供給するための第1の接続路が接続され、前記プロービングカテーテルの外筒の基端側にこのプロービングカテーテルの外筒とその内側のカテーテル本体部との間の第2の流路に疎血液を供給するための第2の接続路が接続され、前記第1の接続路と前記第2の接続路が疎血液注入装置に接続されるとともに、前記第1の接続路と前記第2の接続路にこれら第1の接続路と第2の接続路を流れる疎血液の流量を制御する流量調整手段が組み込まれた請求項2に記載の血流維持型血管内視鏡システム。
JP2014024810A 2014-02-12 2014-02-12 血流維持型血管内視鏡システム Active JP6376431B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014024810A JP6376431B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 血流維持型血管内視鏡システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014024810A JP6376431B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 血流維持型血管内視鏡システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015150078A true JP2015150078A (ja) 2015-08-24
JP6376431B2 JP6376431B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=53892980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014024810A Active JP6376431B2 (ja) 2014-02-12 2014-02-12 血流維持型血管内視鏡システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6376431B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019225082A1 (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 オリンパス株式会社 内視鏡
WO2020049626A1 (ja) * 2018-09-04 2020-03-12 株式会社インターテックメディカルズ 汎用性血流維持型血管内視鏡システム
WO2020137505A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 ニプロ株式会社 ペダル式液体供給装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4175545A (en) * 1977-03-10 1979-11-27 Zafmedico Corp. Method and apparatus for fiber-optic cardiovascular endoscopy
JP3188206U (ja) * 2013-10-25 2014-01-09 アイハート・メディカル株式会社 細径化血管内視鏡カテーテル及びフラッシュカテーテル

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4175545A (en) * 1977-03-10 1979-11-27 Zafmedico Corp. Method and apparatus for fiber-optic cardiovascular endoscopy
JP3188206U (ja) * 2013-10-25 2014-01-09 アイハート・メディカル株式会社 細径化血管内視鏡カテーテル及びフラッシュカテーテル

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019225082A1 (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 オリンパス株式会社 内視鏡
WO2020049626A1 (ja) * 2018-09-04 2020-03-12 株式会社インターテックメディカルズ 汎用性血流維持型血管内視鏡システム
WO2020137505A1 (ja) * 2018-12-28 2020-07-02 ニプロ株式会社 ペダル式液体供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6376431B2 (ja) 2018-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11812990B2 (en) Systems and methods for endoluminal valve creation
US5730731A (en) Pressure-based irrigation accumulator
US10213095B2 (en) Percutaneous puncture and dilation visible irrigation-suction system and method of using the same
ES2913531T3 (es) Sondas microópticas para neurología
JP2009531081A5 (ja)
JP6376431B2 (ja) 血流維持型血管内視鏡システム
JP2007069001A (ja) カテーテル装置および血管の分岐領域の画像化方法
JP2022530817A (ja) 流体加圧素子を有する撮像プローブ
US20230263995A1 (en) Aspiration catheter systems and methods of use
JP2022518178A (ja) 脳血管病変観察及び治療
KR101452683B1 (ko) 풍선카테터 및 상기 풍선카테터를 구비한 카테터장치
EP3653140B1 (en) Flushing balloon catheter for observation and removal of clots under vessel bifurcation conditions
JP5267999B2 (ja) 血管内視鏡システム
JP6358594B2 (ja) 血流維持型血管内視鏡システム
US20220392374A1 (en) Procedure simulator and procedure training method using the same
JPS59182416A (ja) バル−ン操作用補助パイプを有するイメ−ジフアイバ
CN106618470B (zh) 一种可视放置软镜通道鞘系统
US20030088210A1 (en) Regulated gas delivery apparatus for gas-column angioscopy
US20200187905A1 (en) Imaging device
JP3188206U (ja) 細径化血管内視鏡カテーテル及びフラッシュカテーテル
US20230031136A1 (en) Methods for removing stone in the calyx, medical tubes, and endoscopic systems
WO2015059843A1 (ja) 細径化血管内視鏡カテーテル及びフラッシュカテーテル
CN203524627U (zh) 糖尿病足检查治疗仪
Winkelbauer et al. Angioscopy: I. History and technical equipment
Traxer Flexible Ureterorenoscopy: Tips and Tricks

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6376431

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250