JP2015150078A - 血流維持型血管内視鏡システム - Google Patents
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血管内視鏡は胃カメラと異なり、直径2〜3mmの非常に細い冠動脈などへ挿入するため、内視鏡カテーテルを4〜5Fr(フレンチ;3Fr=1mm、4Fr=1.3mm、5Fr=1.6mm)程度まで細くする必要がある。また、生理食塩水などの透明な薬液を注入して血液を一時的に排除して視界を確保する必要があること、血管内皮は損傷し易いので構造や材質に配慮が必要であること、血流の継続的な遮断は心筋虚血を誘発するため、時間的な制約が生じるなどの課題に配慮しつつ血管内視鏡を使用する必要がある。
しかし、バルーン102により血流を一時的に遮断すると、観察部位が冠動脈の場合、心筋虚血を引き起こすおそれがある。例えば、規定時間内に撮影を完了させ、バルーン102を縮小して血流を再発できれば良いが、バルーン102の縮小に手間取ると、血流を再開するまでに時間がかかり、心臓に負担を強いる問題がある。
このため、血管内視鏡において、バルーン102を用いることなく撮影が可能な血流維持型の血管内視鏡システムが知られている。
この血流維持型の血管内視鏡システムは、ファイバーカテーテルを収容した外筒の先端部から疎血液を血管内に噴出できる構成として、血流の一部を透明な液体で置換しつつ血管内壁を観察するシステムである。
しかし、血流維持型の血管内視鏡は、血流の一部を透明な液体で置換する方式であり、疎血領域が狭いため、ファイバー先端部から血管内壁を撮影すると、視野が狭い場合があり、より広い視野において観察できることが必要であり、できるだけ鮮明な画像を得ることが望まれている。
本発明において、血管の観察部位の近傍まで延出自在にガイディングカテーテルが設けられ、このガイディングカテーテルの先端部より前方であって、前記ガイディングカテーテルを挿通した血管より径の小さい血管の観察部位まで延出自在に前記ガイディングカテーテルの先端部より前方に延出自在に前記ガイディングカテーテルに対し前記プロービングカテーテルの外筒が挿通されるとともに、前記ガイディングカテーテル先端の前記第2の噴出部から前記プロービングカテーテルの外筒周囲側に疎血液を噴出自在に構成されたことが好ましい。
本発明において、前記ガイディングカテーテルの基端側にこのガイディングカテーテルとその内側のプロービングカテーテルの外筒との間の第1の流路に疎血液を供給するための第1の接続路が接続され、前記プロービングカテーテルの外筒の基端側にこのプロービングカテーテルの外筒とその内側のカテーテル本体部との間の第2の流路に疎血液を供給するための第2の接続路が接続され、前記第1の接続路と前記第2の接続路が疎血液注入装置に接続されるとともに、前記第1の接続路と前記第2の接続路にこれら第1の接続路と第2の接続路を流れる疎血液の流量を制御する流量調整手段が組み込まれたことが好ましい。
第1の噴出部に第1のポンプを接続し、第2の噴出部に第2のポンプを接続することにより、それぞれのポンプで第1の噴出部と第2の噴出部から必要流量の疎血液を確実に噴出することができ、血管内の観察部位の血流を広く疎血液で置換して視野の広い鮮鋭な画像を得ることができる。
疎血液注入装置から第1の接続路と第2の接続路を介し送られた疎血液を流量調整手段により第1の流路と第2の流路に規定の割合で振り分けて流量調整し、第1の噴出部から噴出させる疎血液と第2の噴出部から噴出させる疎血液の量比を自動制御することができる。これにより、第1の噴出部と第2の噴出部から血管内に送る疎血液の量比を適正化することで、より鮮明な視野の広い血管内壁画像を得ることができる。
第2のポンプ11は、手動で流量微調整が可能であるロック付きシリンジポンプを適用することができる。この第2のポンプ11は疎血液を収容したタンク11Aに接続されており、手動注入により微調整しつつ必要量の疎血液を第2の流路R2に流入させることができる。
以上の構成により、図3に示すようにガイドカテーテル管6の先端部6bから前方に外筒9を突出させた場合、ガイドカテーテル管6の先端部6bにおいて外筒9の周囲側に疎血液の第1の噴出部6Aが構成される。また、外筒9の先端部9bにカテーテル本体部5Aの先端部を内在させた場合、外筒9の先端部9bに疎血液の第2の噴出部9Aが構成される。
また、ライトガイドファイバー12の途中に開口12bを設けた分岐部16が形成され、ここからイメージファイバー13を分岐させて分岐部16から後方に突出させたイメージファイバー13の後端部にイメージガイド側コネクター17が設けられ、分岐部16から後方に突出させたライトガイドファイバー12の後端部にライトガイド側コネクター18が設けられている。分岐部16は分岐部チューブ19で覆われ、外力等から保護されている。
イメージファイバー13は、石英ガラスの微細なファイバーを数1000本、例えば、6000本程度束ねた構成であり、生体内の血管等に挿入されてその先端に固定されたセルフォックレンズ(登録商標)などの対物レンズ15により所望の撮影対象部位を拡大し、イメージファイバー13の後端側に接続された撮像装置24や表示装置25で画像情報を得ることができる。
図1は、血管の内部にガイドカテーテル管6の先端側と外筒9の先端側とカテーテル本体部5Aの先端側を挿入した状態においてこれらの基端側を示している。また、図3は、冠動脈入口部30にガイドカテーテル管6の先端部6bを挿入し、外筒9の先端部を冠動脈入口部30より前方の細い動脈枝部31まで挿入した状態を示す。
図3に示す状態にするためには、図4を元に以下に説明する手順に沿ってガイドカテーテル管6と外筒9とカテーテル本体部5Aを血管に挿入する。
内筒33は、外筒9と同等の柔軟性を有する樹脂材料からなる。図4(a)に示すようにガイドカテーテル管6の基端部6aにコネクター7を装着しておく。コネクター7には第1のポンプ8を接続しておく。
ガイドワイヤー34の位置を別途室内に設けたX線透視画像で観察しつつ、血管のどの位置にガイドワイヤー34とガイドカテーテル管6の先端部が位置するのか、血管に損傷を与えないように慎重に冠動脈近くまで案内することが好ましい。
図4(d)に示すように内視鏡カテーテル5のカテーテル本体部5Aをコネクター10から挿入し、カテーテル本体部5Aの先端部を外筒9の先端部近くまで図3に示すように挿入する。
図3に示すように2箇所から疎血液を流入させるので、動脈枝部31の撮影箇所において血液の大部分を疎血液に置換することができ、カテーテル本体部5Aの先端部の対物レンズ15からイメージファイバー13を介して得られる鮮鋭な画像を撮像装置24で撮像するか、表示装置25で観察することができる。即ち、ガイドカテーテル管6の先端側から噴出させた疎血液は冠動脈入口部30から動脈枝部31側に流れるので、外筒9の先端部周囲を覆うように流れ、換言すると対物レンズ15の周囲を囲むように流れるので、外筒9の先端部周囲の視野が広くなり、鮮鋭な画像を撮影できる。
第1の噴出部6Aと第2の噴出部9Aから血管内に流す疎血液の流量比は、前述の割合が望ましいので、前述の流量比が決まっている場合は、図5に示す構造を採用できる。
注入装置35から第1のコネクター7の分岐管7b側に第1の配管(第1の接続路)36を接続し、注入装置35から第2のコネクター10の分岐管10b側に第2の配管(第2の接続路)37を接続し、第1の配管36に流量調整弁38を設け、第2の配管37に第2の流量調整弁39を設けることができる。
この実施形態の第2のポンプ41は、手術台近傍の台座のフレームFの一部にチャック部45を介し鉛直に取り付け自在に設けられた支柱部46と、この支柱部46に沿って上下にスライド自在に支持された天板47と、支柱部46の上端に形成されたフランジ部48から前記天板47を吊り下げ支持するバネ部材49と、天板47に下向きに吊り下げられた注射器50と、注射器50の下端に装着された切替弁51を具備してなる。また、天板47において支柱部46の支持部分近くから下方に線状体53が吊り下げられ、この線状体53が床に設置されているフットペダル55に接続されている。
Claims (4)
- イメージファイバー及びライトガイドファイバーを有したカテーテル本体部と、前記イメージファイバー及びライトガイドファイバーを覆って設けられるプロービングカテーテルの外筒と、このプロービングカテーテルの外筒を覆って設けられるガイディングカテーテルとを有し、前記ガイディングカテーテルの先端部に疎血液の第1の噴出部が形成され、前記プロービングカテーテルの外筒先端部に疎血液の第2の噴出部が形成された血流維持型血管内視鏡システム。
- 血管の観察部位の近傍まで延出自在にガイディングカテーテルが設けられ、このガイディングカテーテルの先端部より前方であって、前記ガイディングカテーテルを挿通した血管より径の小さい血管の観察部位まで延出自在に前記ガイディングカテーテルの先端部より前方に延出自在に前記ガイディングカテーテルに対し前記プロービングカテーテルの外筒が挿通されるとともに、前記ガイディングカテーテル先端の前記第2の噴出部から前記プロービングカテーテルの外筒周囲側に疎血液を噴出自在に構成された請求項1に記載の血流維持型血管内視鏡システム。
- 前記ガイディングカテーテルの基端側にこのガイディングカテーテルとその内側のプロービングカテーテルの外筒との間の流路に疎血液を供給するための第1のポンプが接続され、前記プロービングカテーテルの外筒の基端側にこのプロービングカテーテルの外筒とその内側のカテーテル本体部との間の流路に疎血液を供給するための第2のポンプが接続された請求項2に記載の血流維持型血管内視鏡システム。
- 前記ガイディングカテーテルの基端側にこのガイディングカテーテルとその内側のプロービングカテーテルの外筒との間の第1の流路に疎血液を供給するための第1の接続路が接続され、前記プロービングカテーテルの外筒の基端側にこのプロービングカテーテルの外筒とその内側のカテーテル本体部との間の第2の流路に疎血液を供給するための第2の接続路が接続され、前記第1の接続路と前記第2の接続路が疎血液注入装置に接続されるとともに、前記第1の接続路と前記第2の接続路にこれら第1の接続路と第2の接続路を流れる疎血液の流量を制御する流量調整手段が組み込まれた請求項2に記載の血流維持型血管内視鏡システム。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019225082A1 (ja) * | 2018-05-25 | 2019-11-28 | オリンパス株式会社 | 内視鏡 |
WO2020049626A1 (ja) * | 2018-09-04 | 2020-03-12 | 株式会社インターテックメディカルズ | 汎用性血流維持型血管内視鏡システム |
WO2020137505A1 (ja) * | 2018-12-28 | 2020-07-02 | ニプロ株式会社 | ペダル式液体供給装置 |
Citations (2)
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US4175545A (en) * | 1977-03-10 | 1979-11-27 | Zafmedico Corp. | Method and apparatus for fiber-optic cardiovascular endoscopy |
JP3188206U (ja) * | 2013-10-25 | 2014-01-09 | アイハート・メディカル株式会社 | 細径化血管内視鏡カテーテル及びフラッシュカテーテル |
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Patent Citations (2)
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