JP2015149273A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】作業工程を増やすことなく平型導体の抜けを抑えることができ、小型でありながら平型導体と確実に導通接続することが可能なコネクタを提供すること。【解決手段】コネクタが第1の端子群5aと第2の端子群5bとを備えており、各端子群は、それぞれ平型導体3と接触する第1の接点部10d1、第2の接点部10d2を有する端子を備える。また第1の接点部10d1と第2の接点部10d2は、平型導体3をシェル8に押し付けた状態で平型導体3と導通接続する。ハウジングには、第1の接点部10d1及び第2の接点部10d2と、平型導体3とが導通接続している状態で平型導体3に係止する弾性ロック片を設ける。こうすることで、平型導体3を抜けにくくし、小型でありながらも平型導体3と確実に導通接続できるコネクタを実現できる。【選択図】図9

Description

本発明は、FPCなどの平型導体と基板とを導通接続するコネクタに関する。
近年、特にスマートフォン等の電気機器は小型化・薄型化が進んでおり、それと同時にカメラ撮影機能など搭載機能の高機能化・多機能化が進行している。そして、このような電気機器に使用されるコネクタについても、基板への実装密度を高めるためにより小型化・低背化のニーズがますます高まっている。
上記電気機器に使用されるコネクタであって、基板に実装されてFPC(Flexible printed circuits)やFFC(Flexible flat cable)等の平型導体と基板とを導通接続させるコネクタとしては、プラグとソケットの2ピースからなるものが知られている。このコネクタはプラグとソケットのそれぞれに平型導体又は基板を接続し、これらをスタッキング嵌合させることで平型導体と基板とを導通接続させるものである。
しかしながら、このタイプのコネクタはプラグとソケットとを基板の板厚方向に重ねるように嵌合させるため、この板厚方向(高さ方向)の小型化が困難である。そこで、高さ方向での小型化を図るものとして、1ピースでなるコネクタが使用されている。この1ピースでなるコネクタは基板に実装され、平型導体を内部に挿入して基板と導通接続させることができる。
このコネクタには、端子と平型導体とを導通接続させるために、平型導体を端子の接点部に対して押し付けて固定するスライダ(押圧部材)を備えるものがある(特許文献1参照)。また、他にもアクチュエータを備え、このアクチュエータを回動操作することで平型導体と端子の接点部とを接触させて固定するものもある。
特開2004−348974
しかし、上記の1ピースでなるコネクタは、平型導体とコネクタとを導通接続させ、その状態で平型導体を固定して抜けを防止するために、スライダやアクチュエータを操作する工程が必要となる。また、前記のスライダやアクチュエータは平型導体と端子の接点部との接触方向に沿って設けられるため、それらの部品の分だけコネクタが大型化する。特に平型導体と端子とがコネクタの高さ方向に沿って配置される場合には、この高さ方向を小型化することが困難である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。すなわち、作業工程を増やすことなく平型導体の抜けを抑えることができるコネクタを提供することを目的とする。また、小型でありながら平型導体と確実に導通接続できるコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は以下のように構成される。
すなわち、本発明は、平型導体と導通接続する端子部と、前記平型導体の挿入口を有するコネクタ本体とを備えており、前記コネクタ本体は前記端子部を保持するハウジングと、金属板でなるシェルとを備え、前記挿入口から前記端子部と前記シェルとの間に前記平型導体を挿入することで前記端子部が平型導体と導通接続するコネクタについて、前記端子部は第1の端子群と第2の端子群とを備えており、前記第1の端子群は、前記平型導体と接触する第1の接点部を有する端子を複数並列に配置して備えており、前記第2の端子群は、前記平型導体と接触する第2の接点部を有する端子を複数並列に配置して備えており、前記シェルは、前記第1の接点部と前記第2の接点部を覆う上面部を有しており、該上面部の表面はコネクタの外形を形成し、裏面には前記平型導体が前記第1の接点部と前記第2の接点部によって押圧されて接触し、この押圧状態で第1の接点部と第2の接点部は前記平型導体と導通接続し、前記ハウジングは、前記第1の接点部と前記第2の接点部と前記平型導体とが導通接続している状態で前記平型導体に係止する弾性ロック片を備えることを特徴とするコネクタを提供する。
本発明では、シェルを、第1の接点部と第2の接点部を覆うように設け、この接点部が、前記平型導体を前記シェルに押し付けた状態で前記平型導体と導通接続するため、接点部によって押圧された平型導体をシェルで受け止めることができる。したがって平型導体を接点部とシェルとで挟み込んで抜けを防止し、確実に接点部と平型導体とを導通接続させることができる。また、このシェルを金属板で設けることで、シェルの剛性を接点部との間で平型導体を挟み込むことができる程度に保ちつつ、より薄く形成することができる。従ってシェルを薄くしてコネクタを高さ方向で小型化することができる。
本発明では、前記ハウジングが、前記第1の接点部と前記第2の接点部が前記平型導体と導通接続している状態で前記平型導体に係止する弾性ロック片を備えるため、平型導体のコネクタからの抜けをより確実に抑え、接続信頼性の高いコネクタとすることができる。
弾性ロック片は、例えば端子と並列に配置し、ハウジングに設けることでより容易に形成することができる。また、弾性ロック片を例えば片持ち梁状に形成することで、より簡単な構造で平型導体に係止することができる。さらに例えばこの片持ち梁状の弾性ロック片に係止部を形成し、平型導体をコネクタに挿入することで平型導体によって係止部が押圧されて、平型導体から離れる方向に弾性変位するものとする。そして、平型導体に形成された係止孔や切欠き部等の係止受け部に前記係止部を引っ掛けて係止する構造とすることで、平型導体をコネクタに挿入する操作だけで弾性ロック片を平型導体に係止することができる。よってコネクタを平型導体に係止する工程を省略することができる。
シェルは、前記第1の接点部と前記第2の接点部を覆う上面部を有しており、該上面部の表面はコネクタの外形を形成し、裏面には前記平型導体が前記第1の接点部と前記第2の接点部によって押圧されて接触し、この押圧状態で第1の接点部と第2の接点部は前記平型導体と導通接続する。よって、例えばシェルが部分的に折り返されており、コネクタの外形を形成する面と同一面が各端子の接点部と導通接触する場合と比較して、コネクタ全体を低背化することができる。また、例えばシェルの上面部を平坦な板面を維持する平板状とすることで、よりコネクタ全体を低背化することができる。
また、複数の端子の接点部を平型導体の挿入方向における同一位置に配置し、平型導体が複数の端子から同時に抵抗を受けるものとすると、平型導体とコネクタとを嵌合させるためにはより強い力が必要となる。しかし、本発明の第2の接点部を、仮に平型導体の挿入方向において第1の接点部とは異なる挿入位置で該平型導体と接触するものとすることで、第1の端子群と第2の端子群とが、コネクタに挿入される平型導体の先端と同時に接触しないようにすることができる。こうすることで、挿入時に平型導体が端子部から受ける抵抗を分散させて、より小さな力で平型導体をコネクタに嵌合させることができる。
前記本発明の弾性ロック片が、前記平型導体の挿入方向手前側でハウジングに対して固定される固定部と、該固定部に繋がって基板に固定される基板固定部とを有するものとすることができる。
平型導体を、基板に固定されているコネクタに挿入する際に、例えば平型導体をコネクタの挿入口に斜めに挿入し、平型導体によってコネクタに対して基板から離間する方向に力が加えられる場合がある。しかし、弾性ロック片が平型導体の挿入方向手前でハウジングに固定される固定部を有し、さらに固定部に繋がって基板に対して固定される基板固定部を有することで、弾性ロック片によってハウジングを平型導体の挿入方向手前側で基板に対して確実に固定することができる。よって上記の場合であってもコネクタを基板からはがれ難くすることができる。
前記本発明のハウジングが、取付け凹部が設けられる側壁部を有しており、前記シェルが、前記取付け凹部の内部に配置されてハウジングに対して固定されるハウジング固定部を有するものとすることができる。
仮にシェルのハウジング固定部がハウジングの外側に固定されるとすると、ハウジング固定部がハウジングから外側に突出する分だけコネクタが全体として大型化する。特に、ハウジング固定部がハウジングの底面側に固定されて、ハウジングと基板との間にもぐり込むように取り付けられるとすると、ハウジング固定部の高さ分だけコネクタが高背化してしまう。そこで、本発明のようにハウジングに取付け凹部を設け、シェルのハウジング固定部が取付け凹部の内部に挿入されて固定されるものとすることで、ハウジング固定部が外部に突出せず、コネクタを全体として大型化することなく、シェルをハウジングに対して確実に固定することができる。
前記本発明のハウジングが、前記平型導体の挿入方向奥側に配置される奥側壁部を有しており、前記シェルが、前記上面部に繋がって奥側壁部の壁面に沿う奥板部を有するものとすることができる。
こうすることで、シェルをハウジングに取り付ける際に、奥板部を奥側壁部に位置合わせすることでシェルの位置決めを行うことができるため、取り付け作業を容易に行うことができる。シェルがハウジングに取り付けられた状態では、シェルとハウジングとが相互に位置ずれしそうになっても、奥板部と奥側壁部とが接触することでその移動を規制できる。
また、仮に奥板部と奥側壁部との間に大きな間隙を作らないように奥板部を奥側壁部の板面に沿わせることで、コネクタ全体を小型化できる。さらに、例えば奥板部が端子を覆わないように配置し、端子の基板接続部をシェルから露出させることで、基板接続部の基板に対する半田付け作業を効率良く行うことができる。
前記本発明は、前記弾性ロック片が、平型導体に係止することで前記シェルに当接して接触音を発生させるものとすることができる。
本発明によれば、作業者は、その接触音によって弾性ロック片が平型導体に係止したことを確認できる。
前記本発明の弾性ロック片は、平型導体のコネクタ本体への挿入方向に沿って伸長する第1の伸長部と、該第1の伸長部の先端側に繋がって折り返す折返し部と、該折返し部に繋がって前記平型導体のコネクタ本体からの抜去方向に沿って伸長する第2の伸長部とを有するものとすることができる。
こうすることで、狭いハウジングの内部で弾性ロック片のばね長を伸ばすことができる。これにより、弾性ロック片がハウジングの内部で十分に弾性変形することができ、また、変形状態からの十分な復元力を発揮することができる。よって、平型導体に確実に係止して抜け止めすることができる。
前記本発明の第1の伸長部は、コネクタ本体に挿入した状態の平型導体から離れる方向に向けて屈曲する段部を有するものとすることができる。
こうすることで、第2の伸長部が第1の伸長部に向けて弾性変形した場合であっても、第1の伸長部に接触してそれ以上の弾性変形を妨げられるといった事態を生じ難くすることができる。
前記本発明は、前記弾性ロック片を前記平型導体の挿入方向において前記第1の接点部又は前記第2の接点部の少なくとも何れか一方とは異なる挿入位置で前記平型導体と接触させることができる。
本発明によれば、平型導体を挿入する際に弾性ロック片と同時に平型導体に接触する端子を減らすことができる。よって平型導体を挿入する際に端子部や弾性ロック片から同時に受ける抵抗を減らし、より小さな力で平型導体をコネクタに挿入することができる。
前記本発明は、前記第1の接点部と前記第2の接点部とを並列に交互に配置することができる。
本発明によれば、端子部からコネクタ内に挿入された平型導体に作用する抵抗を偏らせることなく、接点部の並列方向に沿って均等に分散することができる。よって部分的に強い抵抗を受けることによる平型導体のゆがみや損傷を抑えることができる。
前記本発明は、前記第1の端子群の端子と前記第2の端子群の端子とを同一形状とすることができる。
本発明によれば、部品の種類を増やさずに製造が簡単なコネクタとすることができる。また各端子の電流値を一定とすることが容易にでき、端子部全体で偏りなく基板と導通接続することができる。
前記本発明は、前記挿入口を前記ハウジングの外縁部と前記シェルの外縁部との間に形成される開口により形成し、前記シェルの外縁部を前記ハウジングの外縁部に対して平型導体の挿入方向奥側に設けることができる。
本発明によれば、作業者はシェル側から挿入口を目視で確認することができるため、手の感覚で挿入口を探ることなく平型導体をコネクタに挿入することができる。またその際、平型導体におけるシェルとの接触面をシェルの外縁部に沿わせ、斜めに傾けた状態で挿入口からコネクタに挿入することができる。よって周辺に他の電子部品が存在しており、平型導体を基板に対して平行にしてコネクタに挿入することが困難な場所であっても、容易に平型導体を挿入することができる。
前記本発明は、前記平型導体の挿入方向において、前記シェルの外縁部から前記第1の接点部と前記第2の接点部までの距離を前記ハウジングの外縁部から前記第1の接点部と前記第2の接点部までの距離よりも短く設定することができる。
平型導体を小型のコネクタの挿入口に挿入することは、位置合わせが難しく困難な場合がある。これは平型導体を例えば挿入口に斜めに挿入する場合には特に困難である。そこで、シェルの外縁部から接点部までの距離をハウジングの外縁部から接点部までの距離よりも短く形成する。こうすることで、ハウジングに平型導体をガイドする機能を持たせつつ、挿入口からコネクタに挿入した平型導体を、より短い距離を移動させるだけで接点部と導通接続させることができる。
前記本発明について、前記弾性ロック片と前記ハウジングとを一体の成形体として形成することができる。これによれば、弾性ロック片として別部品を用意する必要がなく部品点数を削減することができる。
前記本発明は、前記弾性ロック片を金属片で形成することができる。これによればより剛性が高く、平型導体から反力を受けても破損し難い弾性ロック片とすることができる。
前記本発明は、前記端子部を前記ハウジングと一体成形することができる。こうすることで、端子部をハウジングに挿入する工程が不要となるためより製造の容易なコネクタとすることができる。
前記本発明は、前記平型導体がシールド層を有しており、前記シェルが該シールド層との接触部を有することができる。これによればシェルを基板にグランド接地させることで、平型導体が発生するノイズのEMI対策が可能となる。したがって、高周波信号の高速伝送用として使用可能なコネクタを実現できる。
本発明のコネクタによれば、作業工程を増やすことなく平型導体の抜けを抑えることができる。こうすることで、嵌合作業の効率を上げることができる。また、本発明のコネクタによれば、低背でありながら平型導体と確実に導通接続することができる。よって、高さ方向に厚みのある部品を別途設けることなく接続信頼性の高いコネクタを実現することができる。さらに本発明のコネクタによれば、より小さな力で平型導体と嵌合することができる。よって小型化されたコネクタに強い力を加えることによる破損を抑え、より嵌合作業を行いやすいコネクタを実現できる。
実施形態のコネクタを示す斜視図。 図1のコネクタを示す正面図。 図1のコネクタを示す背面図 図1のコネクタを示す平面図。 図1のコネクタを示す底面図。 図1のコネクタを示す右側面図。 図1の弾性ロック片を示す斜視図。 図1のコネクタの使用状態を示す説明図。 図1のコネクタに平型導体を斜め挿入の状態を示す断面図。 図1のコネクタに平型導体を挿入した際の弾性ロック片の変形状態を示す断面図。 図1のコネクタに平型導体を挿入した際の弾性ロック片の変形状態を示す断面図。 図1の弾性ロック片の係止状態を示す説明図。 図1のコネクタの変形例を示す図9相当の断面図。 図1のコネクタの変形例を示す図9相当の断面図。 図1のコネクタの変形例を示す図9相当の断面図。
以下、本発明のコネクタ1について好適な実施形態を図面を参照しつつ説明する。以下の実施形態では基板2に実装されて、例えばFPCや、FFC等の平型導体3と基板2とを導通接続するコネクタ1の例を説明する。また、本明細書中では、コネクタ1の長手方向をX方向、短手方向(前後方向)をY方向、コネクタ1の高さ方向をZ方向として説明する。そしてコネクタ1の前後方向Yにおいてハウジング6の挿入口9が設けられる側を「前側」とし、反対側を「後側」として説明する。また、高さ方向Zにおける基板2の側を「下側」とし、コネクタ1側を「上側」として説明する。しかし、これらによってコネクタ1の嵌合方向や基板2への実装の仕方を限定するものではない。また図7においては弾性ロック片7の右側面図を示すが、左側面図は右側面図とは対称に表される。
実施形態〔図1〜図12〕:
コネクタ1は図1〜図12で示すように、コネクタ本体4と、端子部5とを備える。また、コネクタ本体4は、ハウジング6と、弾性ロック片7と、シェル8とを備える。
〔ハウジング〕
ハウジング6は、絶縁性の樹脂でなり、図1〜図6で示すように幅方向Xに沿う前壁部6aと、「奥側壁部」としての後壁部6bと、前後方向Yに沿う2つの側壁部6c、6cとを有する略矩形の枠状に形成される。
一方の前壁部6aには、平型導体3をコネクタ1に挿入する挿入口9を形成する段部6dが形成されている。段部6dは他方の後壁部6bの上面と2つの側壁部6c、6cの上面よりも一段低く形成されている。段部6dの上端は、高さ方向Zにおいてハウジング6の略中央に配置される。
ハウジング6の内側には後述の端子部5を収容する収容部6eが設けられている。端子部5はこの収容部6eの中で、主に高さ方向Zに沿って弾性変形可能となっている。
ハウジング6の側壁部6c,6cにおける基板2の側には、取付け凹部6fが設けられる。取付け凹部6fはハウジングの側壁部6cにおける後端側から前側に向けて設けられる。しかし、取付け凹部6fよりも前側にはストッパー部6hが設けられるため、この取付け凹部6fは前後方向Yの全長に渡っては設けられていない。取付け凹部6fには、後述するシェル8のハウジング固定部8b1が挿入される。
〔端子部〕
端子部5はハウジング6に固定して設けられる。その固定方法として本実施形態では、ハウジング6と端子部5とをインサート成形することで一体の成形体として構成している。よって、端子部5をハウジング6に取り付ける工程が不要となり、端子部5をより容易にハウジング6に設けることができる。端子部5には図1、図4、図5で示すように、平型導体3に接触する第1の端子群5aと第2の端子群5bとを備える。
第1の端子群5aは、前記段部6dが無い後壁部6bに固定され、ハウジング6の幅方向Xに沿って並列に配置される複数の端子10を有する。
第2の端子群5bは、段部6dがある前壁部6aに固定され、ハウジング6の幅方向Xに沿って並列に配置される複数の端子10を有する。第1の端子群5aの端子10と第2の端子群5bの端子10は同じ本数、具体的には本実施形態では5本とされている。
第1の端子群5aの端子10と第2の端子群5bの端子10はともに導電性金属でなり、同一形状で同じ大きさとして形成されている。第1の端子群5aと第2の端子群5bとで端子10を共通化することで、異なる端子10が不要となり製造コストを低減することができる。よって、各端子10の抵抗が同じとなり、電流値を揃えるのに特別な対策を講じる必要がない。
端子10は基板接続部10aと、固定部10bと、弾性片部10cと、接触部10dとを有する。そして、第1の端子群5aの端子10はハウジング6の後壁部6bから、第2の端子群5bの端子10はハウジング6の前壁部6aから、それぞれハウジング6の内部と外部へ片持ち梁状に延出している。
ハウジング6の外部に伸長する基板接続部10aは、端子10の一端側に設けられ、基板2に対して半田付けされて固定される。
固定部10bは、ハウジング6に対する固定部分であり、基板接続部10aと連続しており平板状に形成される。固定部10bは、縦片部10b1と横片部10b2とで形成されている。縦片部10b1は、基板接続部10a側から高さ方向Zに沿って延出し、板面がハウジング6の前壁部6aの壁面6a1及び、後壁部6bの壁面6b1と略平行になるように設けられる。そして縦片部10b1の上端はハウジング6の高さ方向Zにおける略中央に位置する。横片部10b2は、縦片部10b1の上端に連続し、板面が基板2と略平行になるように設けられる。そして、第1の端子群5aの端子10における横片部10b2はハウジング6の後壁部6bを貫通し、第2の端子群5bの端子10における横辺部10b2は前壁部6aを貫通して、各端子10がハウジング6に固定されている。
弾性片部10cは、固定部10bと連続しており平板状に形成される。弾性片部10cは、その固定側となる前壁部6aまたは後壁部6bとの固定箇所(固定部10b)を支点としてコネクタ1の高さ方向Zに沿って弾性変形する。
接触部10dは、弾性片部10cと連続して形成されており、平型導体3と導通接続する部分である。接触部10dは柔らかく弾性変形できるように、弾性片部10cよりも端子幅を細くして形成されている。前後方向Yに沿って山状に屈曲する接触部10dの略中央には、第1の端子群5aの端子10では第1の接点部10d1が形成される。また、同様に第2の端子群5bの端子10では第2の接点部10d2が形成される。そして、各接点部10d1、10d2がそれぞれ平型導体3と導通接続する。端子10において、各接点部10d1、10d2よりも先端側には傾斜部10d3を有する。傾斜部10d3は端子10の先端側に向かうほど、傾斜角度が徐々に大きくなるように湾曲して形成される。そして、その先端はコネクタ1の高さ方向Zにおける弾性片部10cと略同じ位置となるように、即ち前壁部6aの段部6dの上面よりも低い位置にくるように形成される。
第1の端子群5aの端子10と第2の端子群5bの端子10とは幅方向Xに沿って交互に配置される。これによって端子部5では、第1の接点部10d1と第2の接点部10d2とが、前後方向Yにおける異なる位置に千鳥状に配置されている。端子10をこのように千鳥状に配置することで、隣接する第1の接点部10d1と第2の接点部10d2とのピッチを狭めると同時に基板接続部10a、10a同士の間の間隔を広げることができる。よって、狭ピッチであって基板2への半田付けがしやすく実装が容易な端子部5とすることができる。
〔弾性ロック片〕
弾性ロック片7は、平型導体3をコネクタ1から抜けないように係止するためのものである。弾性ロック片7は金属片で形成されており、ハウジング6の幅方向Xにおける第1の端子群5aの両側位置に設けられる。そして、ハウジング6の段部6dを有さない前壁部6aに対して、端子部5と同様にインサート一体成形されて固定されている。これにより、弾性ロック片7のハウジング6への取付工程を省略することができる。
弾性ロック片7は、図7、図9〜12で示すように、基板固定部7aと、固定部7bと、弾性片部7cと、係止部7dとを有する。
基板固定部7aは、弾性ロック片7の一端側に設けられ、基板2に対して半田付けされることで固定される。基板固定部7aは、コネクタ1への平型導体3の挿入口9が設けられる前壁部6aの側で基板2に対して固定される。
固定部7bは、基板固定部7aと連続して形成されており、クランク状に屈曲する縦片部7b1と横片部7b2とを有する。
縦片部7b1は、高さ方向Zに延出し、板面がハウジング6の前壁部6aの壁面6a1と略平行となるように形成される。横片部7b2は、縦片部7b1の上端から屈曲し板面が基板2と略平行になるように形成されている。また、横片部7b2はハウジング6の前壁部6aを貫通してハウジング6に固定されている。
仮に平型導体3を、基板2に固定されているコネクタ1に挿入する際に、平型導体3をコネクタ1の挿入口9に斜めに挿入し、平型導体3によってコネクタ1に対し、基板2から離間する方向に力が加えられる場合がある。しかし、コネクタ1は上記のように弾性ロック片7が平型導体3の挿入方向手前でハウジング6に固定される固定部7bを有し、さらに、平型導体3の挿入方向手前で基板2に対して固定される基板固定部7aを有する。よって、弾性ロック片7によってハウジング6を平型導体3の挿入方向手前側で基板2に対して確実に固定することができるため、上記の場合であってもコネクタ1を基板2からはがれ難くすることができる。
弾性片部7cは、固定部7bと連続しており平板状に形成される。そして、第1の伸長部7c1と、折返し部7c2と、第2の伸長部7c3とを有する。
第1の伸長部7c1は、ハウジング6において段部6dを有する前壁部6aから、前記の段部6dを有さない後壁部6bに向けて前後方向Yに沿って伸長する。また第1の伸長部7c1には、前壁部6a側から後壁部6b側に掛けてクランク状に一段下がる段部7c5が設けられている。そして段部7c5より後壁部6b側は、前壁部6a側と比較して第2の伸長部7c3から離間して設けられる。また、前記の段部7c5よりも前壁部6aの側には、貫通孔7c4が形成されている。
折返し部7c2は、第1の伸長部7c1において、後壁部6bの側の末端から、嵌合室6gに挿入された平型導体3に近づく側に向けて伸長し、略U字状に屈曲して形成される。そして、第2の伸長部7c3に接続する。
第2の伸長部7c3は、後壁部6bの側から前壁部6aの側に向けて前後方向Yに沿って伸長する。また、第2の伸長部7c3は、第1の伸長部7c1とは幅方向Xにおける同じ位置に設けられ、第1の伸長部7c1と第2の伸長部7c3は高さ方向Zで重なって設けられる。
以上のような弾性片部7cは、その固定側となる前壁部6aとの固定箇所(固定部7b)を支点としてコネクタ1の高さ方向Zに沿って弾性変形する。また、上記のようにハウジング6の内部で折り返す形状とすることで、狭いハウジング6の内部でばね長を伸ばすことができる。これにより、平型導体3に押圧された際に弾性片部7cが十分に弾性変形することができる。また、平型導体3をさらに嵌合室6gの奥側に挿入し、平型導体3の係止受け部3aが係止部7dに到達すると、弾性片部7cは十分な復元力を発揮して係止部7dが係止受け部3aに挿入される。
弾性片部7cの先端には係止部7dが設けられる。係止部7dは高さ方向Zに沿う縦片部7d1と、屈曲部7d2と、傾斜部7d3とを有する。この屈曲部7d2は、前記第1の端子群5aの端子10における第1の接点部10d1及び前記第2の端子群5bの端子10における第2の接点部10d2とは、前後方向Yで異なる挿入位置に設けられる。これにより第1の接点部10d1と第2の接点部10d2とがコネクタ1に挿入される平型導体3の先端と同時に接触しないようにすることができる。こうすることで、挿入時に平型導体3が端子部5から受ける抵抗を分散させて、より小さな力で平型導体3をコネクタ1に嵌合させることができる。
弾性ロック片7は、全長に亘る各部分について端子10よりも板幅が広くなるように形成されている。これにより弾性変形し難く、押圧された際の復元力が強められている。また、弾性ロック片7の先端は、コネクタ1の高さ方向Zで第2の伸長部7c3と略同じ位置となるように、即ち前壁部6aの段部6dの上面よりも低い位置にくるように形成される。
〔シェル〕
シェル8は、金属薄板にて形成されており、図9〜図12で示すように、上面部8aと、側面部8bと、基板固定部8cと、奥板部8fとを有する。
上面部8aは略矩形に形成され、前記第1の接点部10d1、第2の接点部10d2を覆うように設けられる。上面部8aの表面8a2はコネクタ1の外形を形成し、裏面8eには平型導体3が第1の接点部10d1と第2の接点部10d2とによって押圧されて接触し、この押圧状態で第1の接点部10d1と第2の接点部10d2は平型導体と導通接続する。よって、例えばシェル8が部分的に折り返されており、コネクタ1の外形を形成する面と同一面が各端子10の接点部10d1,10d2と導通接触する場合と比較して、コネクタ1全体を低背化することができる。また、シェル8を平坦な板面を維持する平板状に形成されており、コネクタ1全体の低背化に貢献している。上面部8aには略矩形の2つの貫通孔8a1が形成されており、前述した弾性ロック片7の屈曲部7d2の上方位置に設けられている。
側面部8bは、上面部8aの幅方向Xにおける両端に2つずつ設けられる。よって、シェル8は側面部8bを4つ有する。また、側面部8bはハウジング6における側壁部6cの壁面6c1を覆うように設けられる。
側面部8bの下端には、ハウジング固定部8b1が設けられる。ハウジング固定部8b1は側面部8bの下端から、基板2に対して平行な方向に向けて屈曲して設けられ、略矩形の底面を有する。幅方向Xにおける一方側のハウジング固定部8b1,8b1と他方側のハウジング固定部8b1,8b1とは、互いに対向して設けられる。前記一方側のハウジング固定部8b1,8b1はハウジング6の一方側の取付け凹部6fの内部に配置される。また、前記他方側のハウジング固定部8b1,8b1は同様に他方側の取付け凹部6fの内部に配置される。従って、1つの取付け凹部6fに2つのハウジング固定部8b1,8b1が配置されて、ハウジング6に対してシェル8が保持される。
各ハウジング固定部8b1の前端側であって、幅方向Xにおける中央側には幅方向X及び前後方向Yに対して傾斜するガイド縁8b2が形成される。このガイド縁8b2が設けられることで、ハウジング固定部8b1は前端側ほど幅方向Xの長さが短くなっており、対向するハウジング固定部8b1同士の間隔は、前端側ほど広がっている。
奥板部8fは、上面部8aの後端部から伸長する。奥板部8fはハウジング6の後壁部6bの壁面に沿って設けられ、後壁部6bとの間には大きな間隙が形成されないようになっている。よって、ハウジング6の後壁部6bと奥板部8fとの間に大きな間隙が設けられる場合と比較して、コネクタ1が全体として前後方向Yで大型化することを抑制できる。
また、奥板部8fは、第2の端子群5bの端子10の基板接続部10aと干渉せず、また基板接続部10aを上側から覆わないように高さ方向Zで短く設けられる。こうすることで、基板接続部10aを基板2に対して半田付けする際に、シェル8の奥板部8fが邪魔にならないため、半田付け作業を効率よく行うことができる。
シェル8の上面部8aと、4つの側面部8b,8bと、奥板部8fと、4つのハウジング固定部8b1とによって形成される空間8gには、ハウジング6が収容される。
基板固定部8cは、同一平面上に設けられる2つの側面部8b、8bの間に外向きに屈曲して設けられる。そして基板2に対して半田付けされる。
シェル8は、ハウジング6に固定された状態で、ハウジング6の段部6dとの間に平型導体3の挿入口9を形成する。シェル8の前端には段部6dと対向する外縁部8dが設けられており、この外縁部8dは平型導体3の挿入方向奥側に向けて、前壁部6aの壁面6a1における延長線上の位置からずらして形成されている。これによって平型導体3の挿入方向における挿入口9側の開口幅を大きく拡大している。また、段部6dの水平方向に沿う高さ位置とシェルの上面部8aの裏面8eとの間の距離は平型導体3の厚みと略同じとして、コネクタ1が全体として低背になるようにしている。
〔組立方法の説明〕
ハウジング6と、各端子10と、弾性ロック片7とは、上記のようにインサート一体成形により設けられる。シェル8をハウジング6に固定する際には、まず、ハウジング6の後壁部6b側にシェル8の前端の外縁部8d側の位置を合わせる。具体的には、ハウジング固定部8b1の前端を取付け凹部6fの後端に合わせ、かつハウジング6において取付け凹部6f,6fの間に位置する底壁部6iの両側にハウジング固定部8b1,8b1の位置を合わせる。ハウジング固定部8b1の前端側にはガイド縁8b2が形成されており、上述のように対向するハウジング固定部8b1同士の間隔は前端側ほど広がっているため、ガイド縁8b2,8b2の間に底壁部6iを挿入しやすくなっている。また、その状態でハウジング固定部8b1を取付け凹部6fの内部にスライド移動させるが、ガイド縁8b2でそのスライド移動をガイドすることもできる。こうすることで、ハウジング6をシェル8の空間8gに収容する。
スライド移動によってシェル8のハウジング固定部8b1の前端がハウジング6のストッパー部6hに接触することで、シェル8のハウジング6に対する移動を規制することができる。また、同様にシェル8の奥板部8fがハウジング6の後壁部6bに接触することによってもシェル8のハウジング6に対する移動を規制することができる。これらストッパー部6hや奥板部8fが設けられることで、シェル8をハウジング6に対して容易に位置決めすることができる。こうして1つの取付け凹部6fの内部に2つのハウジング固定部8b1を配置することで、シェル8のハウジング6への取り付け作業が完了する。
上記の取付方法により、ハウジング固定部8b1と上面部8aとの間にハウジング6を配置することができるため、シェル8を単にハウジング6にかぶせる場合と比較して、シェル8をハウジング6に対してしっかりと固定することができる。また、上記のようにシェル8にハウジング6をスライド移動させることで、シェル8の空間8gにハウジング6を収容して取付けることができるため、ハウジング6にシェル8をかぶせた後でハウジング固定部8b1を折り曲げて取付け凹部6fに挿入するといった手間が掛からない。よって、ハウジング6に対するシェル8の取付け作業をより容易に行うことができる。
また仮に、シェル8をハウジング6に固定した状態で、シェル8がハウジング6に対して前側に向けて移動しそうになると、シェル8のハウジング固定部8b1がストッパー部6hに接触したり、奥板部8fがハウジング6の後壁部6bに接触したりすることで移動を規制することができる。こうして、シェル8のハウジング6に対する位置ずれを生じ難くすることができる。
また、仮に、ハウジング6がこうした取付け凹部6fを有さず、ハウジング固定部8b1がハウジング6の外側に設けられるものとすると、ハウジング固定部8b1の分だけコネクタ1全体が大型化してしまう。特に、ハウジング固定部8b1がハウジング6の下側に突出し、ハウジング6と基板2との間にもぐり込むように配置される場合、ハウジング固定部8b1の高さ分だけコネクタ1全体が高背化してしまう。よって、本実施形態のようにハウジング6の側壁部6cの下端側に取付け凹部6fを設け、ハウジング固定部8b1が取付け凹部6fに配置されることで、上記のような大型化や高背化を抑制できる。
〔使用方法の説明〕
次に、コネクタ1の使用方法について説明する。本実施形態で説明する平型導体3はFPCであり、コネクタ1はこれを基板2の回路に導通接続する。平型導体3としてのFPCには、幅方向Xにおける両端側に係止受け部3aを有するものを用いる。本実施形態で示す係止受け部3aは、FPCの側面を凹状に切り欠いた切欠部として形成したものであるが、後述する弾性ロック片7が係止し抜け止めすることができる形状であれば、孔でも他の形状でもよい。
まず、図8で示すように、挿入口9から平型導体3をコネクタ1に挿入する。前述のとおり、シェル8の外縁部8dは、平型導体3の挿入方向における奥側に向けて、前壁部6aの壁面6a1の延長線上の位置からずらして形成されており、これによって平型導体3の挿入方向における挿入口9側の開口幅を大きく拡大している。よって、作業者はシェル8の上面側から挿入口9を目視で確認することができるため、手の感覚で挿入口9を探ることなく平型導体3をコネクタ1に挿入することができる。またその際、挿入口9の斜め上から平型導体3の先端を挿入口9に斜めに差し込むようにして挿入することで、平型導体3をコネクタ1に容易に挿入することができる(図9)。この挿入口9への挿入時にはハウジング6の段部6dを斜めに差し込まれる平型導体3の挿入ガイドにすることができるので、平型導体3はコネクタ1の内部にスムーズに挿入される。このように、平型導体3をコネクタ1の斜め上から挿入できるようにすることで、例えばコネクタ1の挿入口9の近くに他の電子部品13が実装されていても、平型導体3をコネクタ1に容易に挿入し導通接続させることができる。
挿入口9からコネクタ1に挿入された平型導体3の先端は、第1の端子群5aの端子10の傾斜部10d3に対して接触して、端子10を基板2の側に押し下げ、第1の接点部10d1を乗り越える。端子10の傾斜部10d3と弾性ロック片7の係止部7dの先端は、それぞれ高さ方向Zにおいて端子10の弾性片部10c、及び弾性ロック片7の弾性片部7cと略同じ位置に設けられており、前壁部6aの段部6dの上面よりも基板2側の低い位置に配置されている。そのため平型導体3の先端部が挿入口9から嵌合室6gに入ってすぐに、端子10の傾斜部10d3や弾性ロック片7の係止部7dの先端に引っ掛かって挿入できなくなったり、引っ掛かった状態で無理に押し込んでしまい端子10や弾性ロック片7が座屈したり、損傷を受けたりすることを抑えることができる。
平型導体3を、第1の端子群5aの端子10によって押圧された状態でシェル8の上面部8aの裏面8eに沿わせて、コネクタ1の奥に挿入していく(図10)。すると、平型導体3の先端は2つの弾性ロック片7の傾斜部7d3に略同時に接触し、係止部7dを基板2の側に押し下げて乗り越える。その際、弾性ロック片7の係止部7dの先端は第1の伸長部7c1に設けられる貫通孔7c4に入り込む。よって弾性ロック片7は、第1の伸長部7c1に干渉されることなく弾性変形することができる。
また、第1の伸長部7c1における段部7c5よりも後壁部6b側は、前壁部6a側よりも第2の伸長部7c3から離間して設けられる。こうすることで、弾性ロック片7が平型導体3によって基板2の側に押圧されても、第2の伸長部7c3が第1の伸長部7c1に干渉されることなく弾性変形できる。
そして、弾性ロック片7を押し下げた状態で、さらに平型導体3をシェル8の上面部8aの裏面8eに沿わせて嵌合室6gの奥側に進入させると、平型導体3は第2の端子群5bの端子10の接触部10dに接触してこれを押し下げて第2の接点部10d2を乗り越える(図11)。
その後、さらに平型導体3を嵌合室6gの奥側に進入させると、平型導体3の係止受け部3aは弾性ロック片7の係止部7dに到達する。係止部7dが倒れるように弾性変形している弾性ロック片7にはシェル8の側に戻ろうとする復元力が常時働いている。よって、係止受け部3aを弾性ロック片7の係止部7dに到達させた状態では、弾性ロック片7がこの係止受け部3aに入り込んで元通りの形状に復元する。この際、弾性ロック片7の係止部7dにおける縦片部7d1は、係止受け部3aの内縁3a1に対して略平行となり、コネクタ1をロックする(図12)。その際、平型導体3の先端はハウジング6の挿入方向奥側の後壁部6bに当接していても良いが、後壁部6bとの間に間隙が形成されていても良い。
この状態で平型導体3は、第1の端子群5aにおける第1の接点部10d1及び第2の端子群5bにおける第2の接点部10d2と、シェル8の上面部8aとによって挟持されて平型導体3と端子部5とが導通接続する。シェル8は金属薄板で形成されており板厚が薄くても高い剛性が得られる。よって、シェル8は端子部5との間で平型導体3を強く挟持し、確実に平型導体3と端子部5とを導通接触させるように、端子部5による押圧力を受け止めることができる。したがって、コネクタ1は薄型でありながらも、平型導体3と確実な導通接触を実現することが可能である。
続けて平型導体3のコネクタ1からの抜去方法について説明する。シェル8は前述のように、弾性ロック片7における係止部7dの上側に貫通孔8a1を有する。この貫通孔8a1から、例えば突起の付いた道具等を挿入して係止部7dを押し下げることで、平型導体3の係止受け部3aに対する係止部7dの係止ロックを解除すれば、平型導体3をコネクタ1から引き抜くことができる。こうすることで、平型導体3と端子部5との導通接続を維持しやすくし、また必要なときには容易に平型導体3を引き抜くことができる。
〔コネクタの作用・効果の説明〕
次に、上記の他、本実施形態のコネクタ1における作用・効果について説明する。
前述のとおり、シェル8の外縁部8dは、平型導体3の挿入方向奥側に向けて、前壁部6aの壁面6a1の延長線上の位置からずらして形成されている。これにより、シェル8の外縁部8dから第1の接点部10d1及び第2の接点部10d2までの距離が、段部6dの外縁部(前壁部6aの壁面6a1)からの距離よりも短く形成されている。こうすることで、平型導体3の挿入距離を短くすることができる。よって平型導体3とコネクタ1の嵌合作業を効率化できる。
平型導体3がコネクタ1にロックされた状態で平型導体3に抜去方向への力が加わると、係止受け部3aの内縁3a1に弾性ロック片7の縦片部7d1が当接して抜け止めされ、コネクタ1の端子部5と平型導体3との接触状態は維持される。よって、アクチュエータやスライダなどの別部材を設けることなく平型導体3をコネクタ1にロックすることができるため、コネクタ1を高さ方向Zで小型化することができる。また、平型導体3をコネクタ1に挿入するという一つの動作だけで上記のロックが可能となるため、嵌合作業が容易である。
上記のように、弾性ロック片7の第1の伸長部7c1にはクランク状に屈曲する段部7c5が設けられる。この段部7c5を設けずに、固定部7bの横片部7b2と同じ高さ位置に折返し部7c2の下端を配置すると、コネクタ1は全体として高さ方向Zで大型化してしまう。そこで、この段部7c5を設けることで、折返し部7c2の下端を横片部7b2よりも一段下げる構造とした。こうすることで、コネクタ1を低背とすることができる。
上記のように、弾性ロック片7の係止部7dにおける屈曲部7d2、第1の端子群5aにおける第1の接点部10d1、第2の端子群5bにおける第2の接点部10d2を前後方向Yで異なる位置に配置した。こうすることで、これらが平型導体3に順次接触して乗り越える構造とし、平型導体3をコネクタ1に挿入する際に、平型導体3が端子部5及び弾性ロック片7から同時に受ける抵抗を小さくすることができる。よって、より小さな力で平型導体3をコネクタ1に挿入することができる。
また、前述のように第1の接点部10d1と第2の接点部10d2とは、幅方向Xに沿って交互に配置される。こうすることで、平型導体3が端子部5から受ける抵抗を幅方向Xに沿って分散することができ、同時に全ての端子10から抵抗を受けることによる、平型導体3のゆがみや損傷を生じにくくすることができる。
本実施形態のコネクタ1によれば、作業工程を増やすことなく平型導体3の抜けを抑えることができる。こうすることで、平型導体3とコネクタ1の嵌合作業を効率化できる。また、本実施形態のコネクタ1によれば、低背でありながら平型導体3をコネクタ1にロックし、端子部5と確実に導通接続させることができる。よって、アクチュエータやスライダなど、高さ方向Zに厚みのある部品を別途設けることなく接続信頼性の高めることができる。さらに、本実施形態のコネクタ1によれば、平型導体3が端子部5や弾性ロック片7から同時に受ける抵抗を減らし、より小さな力で平型導体3と嵌合することができる。よって小型化されたコネクタ1に強い力を加えることによる破損を抑え、より嵌合作業を行いやすくすることができる。
前記実施形態の変形例:
前記実施形態では、平型導体3としてシールド層11を持たないFPCを示したが、平型導体3としてシールド層11を有するFPCやFFC等を使用し、シェル8にシールド層11との接触部12を設け、基板2に対して半田付けし接地接続することで、より効果的なEMI対策を行ったコネクタ1とすることができる(図13)。
前記実施形態では、ハウジング6に対する端子部5の固定方法としてインサート成形による固定方法を例示したが、ハウジング6に端子穴を設けて圧入により固定してもよい。
前記実施形態では、シェル8が弾性ロック片7の係止部7dの上側に略矩形の貫通孔8a1を設ける例を示した。これに対して、図14で示すように、この貫通孔8a1の位置を係止部7dの真上から少しずらして、例えば弾性ロック片7の弾性片部10c側に設けても良い。そして係止部7dが、平型導体3の係止受け部3aに入り込んだ際にシェル8に当接し、接触音を発生する構造とする。こうすることで、作業者がこの接触音によって平型導体3がコネクタ1にロックされたことを確認することができる。弾性ロック片7のロックを解除する場合には、貫通孔8a1を通じて弾性ロック片7の弾性片部10cを基板2側に押し下げることでロックが解除され、係止部7dを係止受け部3aから外して平型導体3をコネクタ1から引き抜くことができる。
また、図15で示すように、シェル8に設けた貫通孔8a1を無くして、弾性ロック片7の係止部7dが平型導体3の係止受け部3aに入り込むとシェル8に接触して接触音を発生する構造とすることもできる。この場合、ロックの解除は不能としても良いし、平型導体3をコネクタ1からの抜去方向に引っ張れば所定の抜去力で抜けるように弾性ロック片7による保持力を柔らかく調整してもよい。
前記実施形態では、作業者が平型導体3をコネクタ1に押し込んでこれらを嵌合させる例を示した。これに対して、作業者がコネクタ1に平型導体3を挿入し、弾性ロック片7の係止部7dが係止受け部3aの内縁3a1に接触した後は、挿入する力を加えずに手を離すこととしても良い。この場合、弾性ロック片7の復元力によって、係止部7dの縦片部7d1が前記内縁3a1を平型導体3の挿入方向奥側に向けて押し込んでいく構成とすることができる。これにより、作業者が力を加えずとも、平型導体3が自動的にコネクタ1の内部に吸い込まれていくように移動して所定位置で停止するようにすることができる。
前記本実施形態では、平型導体3の係止受け部3aが弾性ロック片7の係止部7dに到達するのと同時に平型導体3の先端が到達する位置に、第2の接点部10d2を配置する例を示した。この場合、平型導体3に第2の接点部10d2を乗り越えさせて、そのまま一気に係止受け部3aを弾性ロック片7の係止部7dに到達させることができる(図11)。しかしながら、例えば平型導体3の係止受け部3aが弾性ロック片7の係止部7dに到達した際に、平型導体3の先端よりもコネクタ1への平型導体3の挿入方向における奥側に位置するように第2の接点部10d2を配置するものとしても良い。この場合、平型導体3の係止受け部3aを弾性ロック片7の係止部7dに到達させ、その後、平型導体3をコネクタ1の奥側に進入させることで第2の接点部10d2を乗り越えさせることができる。こうすることで、前記弾性ロック片7の復元力によって、平型導体3を奥側に押し込んで第2の接点部10d2を乗り越えさせることができる構成とすることができる。よって、作業者が平型導体3を軽い力でコネクタ1に挿入することができる。
また、例えば上記とは反対に、平型導体3の係止受け部3aが弾性ロック片7の係止部7dに到達した際に、平型導体3の先端よりもコネクタ1への平型導体3の挿入方向における手前側に位置するように第2の接点部10d2を配置するものとしても良い。この場合、平型導体3が第2の接点部10d2を完全に乗り越えてから弾性ロック片7の係止部7dが平型導体3の係止受け部3aに入り込むようにすることができる。こうすることで、作業者は弾性ロック片7の係止部7dが平型導体3の係止受け部3aに入り込む前に、第2の接点部10d2を平型導体3が乗り越えて、嵌合が確実に完了したことを手の感覚で確認できる。よって、不完全な嵌合を生じにくくすることができる。
前記実施形態では、平型導体3をコネクタ1の挿入口9に斜めに差し込む例を説明したが、周囲の電子部品13の実装状況に応じて平型導体3を基板2と平行に挿入してもよい。なお、段部6dは挿入ガイドとして機能できるが、それを利用するか否かは作業者の任意である。
前記実施形態では、弾性ロック片7を金属片にて形成し、挿入時に平型導体3から反力を受けても座屈したりへたったりしない弾性ロック片7を例示したが、樹脂片で形成することも可能である(図面で表すと図7と同じとなる。)。この場合、例えばハウジング6と一体の成形体として形成することができ、これによれば弾性ロック片7の部品点数を削減できるメリットがある。
1 コネクタ
2 基板
3 平型導体
3a 係止受け部
3a1 内縁
4 コネクタ本体
5 端子部
5a 第1の端子群
5b 第2の端子群
6 ハウジング
6a 前壁部(段部あり)
6a1 壁面
6b 後壁部(段部なし)
6b1 壁面
6c 側壁部
6c1 壁面
6d 段部
6e 収容部
6f 取付け凹部
6g 嵌合室
6h ストッパー部
6i 底壁部
7 弾性ロック片
7a 基板固定部
7b 固定部
7b1 縦片部
7b2 横片部
7c 弾性片部
7c1 第1の伸長部
7c2 折返し部
7c3 第2の伸長部
7c4 貫通孔(弾性ロック片)
7c5 段部
7d 係止部
7d1 縦片部
7d2 屈曲部
7d3 傾斜部
8 シェル
8a 上面部
8a1 貫通孔(シェル)
8a2 表面
8b 側面部
8b1 ハウジング固定部
8b2 ガイド縁
8c 基板固定部
8d 外縁部
8e 裏面
8f 奥板部
8g 空間
9 挿入口
10 端子
10a 基板接続部
10b 固定部
10b1 縦片部
10b2 横片部
10c 弾性片部
10d 接触部(端子)
10d1 第1の接点部
10d2 第2の接点部
10d3 傾斜部
11 シールド層
12 接触部(シェル)
13 電子部品

Claims (13)

  1. 平型導体と導通接続する端子部と、前記平型導体の挿入口を有するコネクタ本体とを備えており、
    前記コネクタ本体は前記端子部を保持するハウジングと、金属板でなるシェルとを備え、
    前記挿入口から前記端子部と前記シェルとの間に前記平型導体を挿入することで前記端子部が平型導体と導通接続するコネクタにおいて、
    前記端子部は第1の端子群と第2の端子群とを備えており、
    前記第1の端子群は、前記平型導体と接触する第1の接点部を有する端子を複数並列に配置して備えており、
    前記第2の端子群は、前記平型導体と接触する第2の接点部を有する端子を複数並列に配置して備えており、
    前記シェルは、
    前記第1の接点部と前記第2の接点部を覆う上面部を有しており、該上面部の表面はコネクタの外形を形成し、裏面には前記平型導体が前記第1の接点部と前記第2の接点部によって押圧されて接触し、この押圧状態で第1の接点部と第2の接点部は前記平型導体と導通接続し、
    前記ハウジングは、前記第1の接点部と前記第2の接点部と前記平型導体とが導通接続している状態で前記平型導体に係止する弾性ロック片を備えることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記弾性ロック片が、前記平型導体の挿入方向手前側でハウジングに対して固定される固定部と、該固定部に繋がって基板に固定される基板固定部とを有する請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングが、取付け凹部が設けられる側壁部を有しており、前記シェルが、前記取付け凹部の内部に配置されてハウジングに対して固定されるハウジング固定部を有する請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記ハウジングが、前記平型導体の挿入方向奥側に配置される奥側壁部を有しており、
    前記シェルが、前記上面部に繋がって奥側壁部の壁面に沿う奥板部を有する請求項1〜請求項3何れか1項記載のコネクタ。
  5. 前記弾性ロック片は、平型導体に係止することで前記シェルに当接し接触音を発生する請求項1〜請求項4何れか1項記載のコネクタ。
  6. 前記弾性ロック片は、平型導体のコネクタ本体への挿入方向に沿って伸長する第1の伸長部と、該第1の伸長部の先端側に繋がって折り返す折返し部と、該折返し部に繋がって前記平型導体のコネクタ本体からの抜去方向に沿って伸長する第2の伸長部とを有する請求項1〜請求項5何れか1項記載のコネクタ。
  7. 前記第1の伸長部は、コネクタ本体に挿入した状態の平型導体から離れる方向に向けて屈曲する段部を有する請求項6記載のコネクタ。
  8. 前記弾性ロック片が、前記平型導体の挿入方向において前記第1の接点部又は前記第2の接点部の少なくとも何れか一方とは異なる挿入位置で前記平型導体と接触する請求項1〜請求項7何れか1項記載のコネクタ。
  9. 前記挿入口が前記ハウジングの外縁部と前記シェルの外縁部との間に形成される開口により形成されており、前記シェルの外縁部が前記ハウジングの外縁部に対して平型導体の挿入方向奥側に設けられる請求項1〜請求項8何れか1項記載のコネクタ。
  10. 前記平型導体の挿入方向において、前記シェルの外縁部から前記第1の接点部と前記第2の接点部までの距離が前記ハウジングの外縁部から前記第1の接点部と前記第2の接点部までの距離よりも短く設定される請求項9記載のコネクタ。
  11. 前記弾性ロック片と前記ハウジングとが一体の成形体でなる請求項1〜請求項10何れか1項記載のコネクタ。
  12. 前記弾性ロック片が金属片で形成される請求項1〜請求項11何れか1項記載のコネクタ。
  13. 前記平型導体がシールド層を有しており、前記シェルが該シールド層との接触部を有する請求項1〜請求項12何れか1項記載のコネクタ。
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