JP2015148275A - 逆止弁 - Google Patents
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Abstract
Description
また逆止弁ハウジングは、逆止弁収納体及び固定用蓋体からなる。固定用蓋体は、上流側管状部を有し、蓋体の先端部は、逆止弁本体〈1〉の傾斜部〈21、22〉と実質的に平行な傾斜を有しており、傾斜部〈21、22〉の表面を押圧する押圧部を有している。
このため特許文献1に記載の発明は、液体が逆止弁収納体〈5〉《下流側ハウジング》から固定用蓋体〈6〉《上流側ハウジング》側へ流れるとき、特に液体の流体圧が大きい場合(急激に逆流する場合)、逆止弁〈1〉のスリット〈3〉近傍(肉薄部)が流体圧に押されて変形して、スリット〈3〉が開き、液体が逆流(下流側から上流側へ流れる)するのを防ぐことができない等の課題があった。
そこで、本発明者は以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、次の発明に到達した。
前記上流側ハウジング(2U、32U)は、上流側弁収納部(3U、33U)と上流側管状部(5U、35U)とを有し、
前記上流側弁収納部(3U、33U)は、末端(DE)側に底部(3UB、33UB)を有し、
当該底部(3UB、33UB)から基端(PE)側に上流側管状部(5U、35U)を突設し、
前記下流側ハウジング(2D、32D)は、下流側弁収納部(3D、33D)と下流側管状部(5D、35D)とを有し、
前記下流側弁収納部(3D、33D)は、基端(PE)側に底部(3DB、33DB)を有し、
当該底部(3DB、33DB)は、基端(PE)側から末端(DE)側に向けて、下流側管状部(5D、35D)を突設し、
前記弁(10、40)は、スリット(10SL、40SL)を形成した変形部(10H、40)とフランジ(10F、40F)とを有し、
前記上流側ハウジング(2U、32U)の底部(3UB、33UB)は略中心部に開口部(3UBO、33UBO)を形成し、
当該開口部(3UBO、33UBO)の側部(S)方向から末端(DE)側に向けて支持体(7U、37U)を突設し、
当該支持体(7U、37U)の側部(S)方向から末端(DE)側に向けて
側壁(3USW、33USW)を突設し、
前記支持体(7U、37U)は、側部(S)の二方向に基端(PE)側から末端(DE)側に向けて下る傾斜部(7UTP、37UTP)を有し、
当該傾斜部(7UTP、37UTP)は、貫通孔(7UTH、37UTH)を形成し、
当該傾斜部(7UTP、37UTP)は、末端(DE)側に閉塞した頂部(7UP、37UP)を形成し、
前記下流側ハウジング(2D、32D)の底部(3DB、33DB)は、略中心部に開口部(3DO、33DO)を形成し、
当該開口部(3DO、33DO)の側部(S)側に、基端(PE)側に向けて側壁(3DSW、33DSW)を突設し、
前記上流側弁収納部(3U、33U)の側壁(3USW、33USW)の内側に、前記弁(10、40)を装着し、
前記下流側弁収納部(3D、33D)の側壁(3DSW、33DSW)の内側を前記上流側弁収納部(3U、33U)の側壁(3DSW、33DSW)の外側に嵌合または溶着し、
前記上流側ハウジング(2U、32U)の開口部(3UBO、33UBO)と、前記弁(10、40)のスリット(10SL、40SL)との間には、前記支持体(7U、37U)を配置し、
前記スリット(10SL、40SL)近傍の上流(U)側の略垂直位置には、前記支持体(7U、37U)の閉塞した頂部(7UP、37UP)を配置し、
前記支持体(7U、37U)の貫通孔(7UTH、37UTH)は、前記スリット(10SL、40SL)近傍の上流(U)側の略垂直位置から、側部(S)側に離間した位置に配置した逆止弁(1、31)を提供する。
[3]本発明は、前記上流側ハウジング(2U)の側壁(3USW)の外側に接続部(3US)を形成し、
前記下流側ハウジング(2D)の側壁(3DSW)の内側に接続部(3DS)を形成し、
前記上流側ハウジング(2U)の接続部(3US)と、前記下流側ハウジング(2D)の接続部(3DS)とを機械嵌合した[1]または[2]に記載の逆止弁(1)を提供する。
[4]本発明は、前記上流側ハウジング(32U)の側壁(33USW)の外側と前記下流側ハウジング(32D)の側壁(33DSW)の内側とを超音波溶着した前記[1]または[2]に記載の逆止弁(31)を提供する。
前記弁(10)のフランジ(10F)は、基端(PE)側から小突起(3T)に押され、末端(DE)側から下流側ハウジング(2D)の底部(3DB)に押され、
弁(10)は上流側弁収納部(3U)の側壁(3USW)の内側に圧入・固定した[1]から[3]のいずれか1に記載の逆止弁(1)を提供する。
[6]本発明は、前記弁(40)の変形部(40H)の内側は、スリット(40SL)近傍からフランジ(40F)の基端(PE)側にわたって、支持体(37U)の外側の末端(DE)側から基端(PE)側にわたって当接され、
前記弁(40)のフランジ(40F)は、基端(PE)側から小突起(33T)に押され、末端(DE)側から下流側ハウジング(32D)の底部(33DB)に押され、
前記弁(40)は、上流側弁収納部(33U)の側壁(33USW)の内側に圧入・固定した[1]から[2]、[4]のいずれか1に記載の逆止弁(31)を提供する。
上流側ハウジング(2U、32U)の開口部(3UBO、33UBO)と、弁(10、40)のスリット(10SL、40SL)との間には、支持体(7U、37U)を配置し、
スリット(10SL、40SL)近傍の上流(U)側の略垂直位置には、支持体(7U、37U)の閉塞した頂部(7UP、37UP)を配置し、
支持体(7U、37U)の貫通孔(7UTH、37UTH)は、スリット(10SL、40SL)近傍の上流(U)側の略垂直位置から、側部S側に離間した位置に配置している。
このため液体を上流U側から下流D側へ流すときには、弁(10、40)を内側(上流U側)から外側(下部D側)へ膨らますことができるので、スリット(10SL、40SL)を十分に開くことができ、液体の流量を十分に確保することができる。
変形部(10H、40H)は、支持体(7U、37U)の傾斜部(7UTP、37UTP)と頂部(7UP、37UP)に押しつけられる。
スリット(10SL、40SL)は、頂部(7UP、37UP)に、当接されて流体の流路は塞がれる。
また弁10の貫通孔7UTHは、変形部10Hの傾斜部10TPに閉塞され、弁40の貫通孔37UTHは、変形部40Hの内側により閉塞される。
以上のように、本発明の逆止弁(1、31)は、液体の逆流(下流D側から上流U側への流れ)を二段階で押さえることができる。
以下、符号の煩雑化を避けるため、例えば「逆止弁1、31」とあるのは、単に「逆止弁1」等と記載する。「逆止弁1」等と記載しても、「逆止弁31」等に共通する部分は、「逆止弁31」も含む。
以下、本発明を明確に説明するため、次の定義をおく。
(定義1)本発明の逆止弁1、31において、「第一状態」とは、図15、図17に示すように、液体が上流U側から下流D側に流れる状態において、弁10の場合は、変形部10Hが、上流U側から下流D側に膨らんで、スリット10SLが開いた状態を意味する。弁40の場合は、変形部40Hが、上流U側から下流D側に膨らんで、スリット40SLが開いた状態を意味する。
弁40の場合は、変形部40Hが、下流D側から上流U側に押されて、変形部40Hが、支持体37Uに接触し、スリット40SLは、支持体37Uの閉塞した頂点37UPに密接し、変形部40Hの内側が貫通孔37UTHに密接して閉塞した状態を意味する。
また「上流U側(または方向という場合がある)」とは、「基端部PE側(または方向という場合がある)」という場合がある。
さらにいえば「上流U側(または方向という場合がある)」及び「基端部PE側(または方向という場合がある)」とは、上流側管状部5U(35U)の「基端部PE側(または方向という場合がある)」を意味する。
また「下流D側(または方向という場合がある)」とは、「末端部DE側(または方向という場合がある)」という場合がある。
さらにいえば「下流D側(または方向という場合がある)」及び「末端部DE側(または方向という場合がある)」とは、下流側管状部5D(35D)の「末端部DE側(または方向という場合がある)」を意味する。
「第2側部S2側(または方向という場合がある)」とは、図1では、図の背面側の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
「第3側部S3側(または方向という場合がある)」とは、図1では、図の右側の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
「第4側部S4側(または方向という場合がある)」とは、図1では、図の左側の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
また側部S方向とは、前記第1側部S1から第4側部S4の全ての方向を含む。
側部Sの一方向とは、前記第1側部S1から第4側部S4方向の一部の方向、例えば第1側部S1方向、第1側部S1と第2側部S2方向の間のいずれかの一方向を意味する。
側部Sの二方向とは、例えば第1側部S1−第2側部S2方向または例えば第3側部S3−第4側部S4方向のいずれかの二方向を意味する。
本発明の本発明の逆止弁1、31で、「長手方向」とは、「逆止弁1、31」の長尺方向(長い方向)を意味する。
本発明の図面及び発明の説明の中で、例えば図1に示すように、構成部材の上流U側を「・・・U」、下流D側を「・・・D」と記載した。
なお各構成部品の名称で、「・・U側」、「・・S側」等の位置・配置等の方向性を示す符号は、発明の理解ができ、必要と認められる範囲内で、図面及び発明の説明の中で一部のみについて記載した。
図1から図7は、第一実施形態の逆止弁1、図8から図14は、第二実施形態の逆止弁31を例示している。
第二実施形態の逆止弁31が、第一実施形態の逆止弁1と主に異なる部材は、支持体37Uと弁40の形態である。
第二実施形態の逆止弁31は、第一実施形態の逆止弁1と異なる部材のみに、異なる符号を記載した。
本発明の第一実施形態の逆止弁1は、上流側ハウジング2Uと下流側ハウジング2Dとを有する。
第二実施形態の逆止弁31も、上流側ハウジング32Uと下流側ハウジング32Dとを有する。
上流側ハウジング2U、32Uは、上流側弁収納部3U、33Uと上流側管状部5U、35Uとを有する。
上流側弁収納部3U、33Uは、いわゆる平らな「略円筒状」の形態を有している。
上流側弁収納部3U、33Uは、基端PE側に底部3UB、33UBを有する。
上流側弁収納部3U、33Uは、底部3UB、33UBから基端PE側に上流側管状部5U、35Uを突設している。
底部3UB、33UBは略中心部に開口部3UBO、33UBOを有する。
底部3UB、33UBは、当該開口部3UBO、33UBOの外側(側部S方向)から末端DE側に向けて支持体7U、37Uを突設している。
底部3UB、33UBは、支持体7U、37Uの外側(側部S側)に、末端DE側に向けて小突起3T、33Tを環状に形成している。
底部3UB、33UBは、突起3T、33Tの外側(側部S側)に、末端DE側に向けて側壁3USW、33USWを形成している。
さらに詳述すれば、上流側ハウジング(2U、32U)の底部3UB、33UBは、支持体7U、37Uの側部S側と、側壁3USW、33USWとの間に、末端DE側に向けて小突起3T、33Tを形成している。
第一実施形態の逆止弁1は、上流側ハウジング2Uと下流側ハウジング2Dを機械嵌合するので、接続部3USは、凹状または凸状に形成する。これらは環状、螺子状でもよい。
第二実施形態の逆止弁31は、上流側ハウジング32Uと下流側ハウジング32Dを、超音波溶着するので、第一実施形態の逆止弁1のように、あえて接続部3USに相当する部材を形成しなくてもよい。相互に超音波溶着する箇所は、超音波溶着できる形状であれば何でもよい。
底部3UB、33UBは外周に、フランジ3UF、33UFを突設している。
側部Sの二方向(第3側部S3側と第4側部S4側の傾斜部7UTP、37UTPは、末端DE側で合流して、頂部7UP、37UPとなっている。頂部7UP、37UPは閉塞している。
傾斜部7UTP、37UTPは、側部Sの二方向の各方向毎に、貫通孔7UTH、37UTHを形成している。貫通孔7UTH、37UTHは、一箇所のみ形成しても良いし、複数箇所形成しても良い。
第一実施形態の傾斜部7UTPの貫通孔7UTHは、いわゆる「略小円形状」の形態を有する。
第2実施形態の傾斜部37UTPの貫通孔37UTHは、いわゆる「略長円形状」またはいわゆる「略矩形状」の形態を有する。
下流側ハウジング2D、32Dは、下流側弁収納部3D、33Dと下流側管状部5D、35Dとを有する。
下流側ハウジング2D、32Dは、基端PE側から末端DE側に向けて、下流側管状部5D、35Dを突設している。
下流側弁収納部3D、33Dは、いわゆる平らな「略円筒状」の形態を有している。
下流側弁収納部3D、33Dは、基端PE側に底部3DB、33DBを有する。
底部3DB、33DBは、略中心部に開口部3DO、33DOを有する。
下流側ハウジング2D、32Dは、開口部3DO、33DOの外側(側部S側)に、基端PE側に向けて側壁3DSW、33DSWを突設している。
第一実施形態の逆止弁1は、上流側ハウジング2Uと下流側ハウジング2Dを機械嵌合するので、接続部3DS(嵌合部ともいう)は、凹状または凸状に形成する。これらは環状、螺子状でもよい。
第二実施形態の逆止弁31は、上流側ハウジング32Uと下流側ハウジング32Dを、超音波溶着するので、第一実施形態の逆止弁1のように、あえて接続部3DSに相当する部材を形成しなくてもよい。相互に超音波溶着する箇所は、超音波溶着できる形状であれば何でもよい。
第二状態では、上流側管状部5U、35Uの液体流路5ULP、35ULPは、支持体7U、37U及び弁10により遮断される。
第一実施形態の弁10は、変形部10H(ダックビル部、あひるのくちばし部ともいう)とフランジ10Fとを有する。
変形部10Hは、基端PE側から末端DE側に向けて側部Sの二方向(第3側部S3−第4側部S4)に下る傾斜部10TPを有し、傾斜部10TPの末端DE側の頂部10Pには、側部Sの二方向(第1側部S1−第2側部S2)に延びるスリット10SLを形成している。
第2実施形態の弁40は、変形部40Hとフランジ40Fとを有する。
変形部40Hの略中央部には、側部Sの二方向(第1側部S1−第2側部S2)に延びるスリット40SLを形成している。
変形部40Hは、側部Sの二方向(第3側部S3と第4側部S4側)からスリット40SL側に向けて、次第に肉薄となるように形成している。
図2〜図4に示すように、(上流側ハウジング2Uの)上流側弁収納部3Uの側壁3USWの内側に、末端DE側から弁10を装着する。
弁10の内側は、変形部10Hの頂部10Pからフランジ10Fの基端PE側にわたって、支持体7Uの外側の末端DE側から基端PE側にわたって、当接される。
さらに末端D側から、(下流側ハウジング2Dの)下流側弁収納部3Dの側壁3DSWの内側を上流側弁収納部3Uの側壁3USWの外側に嵌合する。
(上流側弁収納部3Uの側壁3USWの)接続部3USと(下流側弁収納部3Dの側壁3DSWの)接続部3DSとが側部S側から相互に嵌合し、(弁10の)フランジ10Fは、上流側弁収納部3Uの底部3UBと下流側弁収納部3Dの底部3DBとの間に挟持される。これによりフランジ10Fは、基端PE側から小突起3Tに押され、さらに末端DE側から下流側ハウジング2Dの底部3DBに押されて、弁10は(上流側弁収納部3Uの)側壁3USWの内側に圧入・固定される。
図9〜図11に示すように、(上流側ハウジング32Uの)上流側弁収納部33Uの側壁33USWの内側に、末端DE側から弁40を装着する。
(弁40の)変形部40H内側は、スリット40SL近傍からフランジ40Fの基端PE側にわたって、支持体37Uの外側の末端DE側から基端PE側にわたって、当接される。
さらに末端D側から、(下流側ハウジング32Dの)下流側弁収納部33Dの側壁33DSWの内側を、上流側弁収納部33Uの側壁33DSWの外側に超音波溶着する。
上流側弁収納部33Uの側壁33USWの外側と下流側弁収納部33Dの側壁33DSWの内側とが側部S側から相互に溶着し、(弁40の)フランジ40Fは、上流側弁収納部33Uの底部33UBと下流側弁収納部33Dの底部33DBとの間に挟持される。これによりフランジ40Fは、基端PE側から小突起33Tに押され、末端DE側から下流側ハウジング32Dの底部33DBに押され、さらに弁40は、(上流側弁収納部33Uの)側壁33USWの内側に圧入・固定される。
上流側ハウジング(2U、32U)の開口部(3UBO、33UBO)と、弁(10、40)のスリット(10SL、40SL)との間には、支持体(7U、37U)を配置し、隔てて配置している点である。
またスリット(10SL、40SL)近傍の上流U側の略垂直位置には、支持体(7U、37U)の閉塞した頂部(7UP、37UP)を配置している点である。
さらに支持体(7U、37U)の貫通孔(7UTH、37UTH)は、スリット(10SL、40SL)近傍の上流U側の略垂直位置から、側部S側に離間した位置に配置している点である。
図15に示すように、液体が上流U側(透析装置側)から下流D側(血液回路側)からへ流れるとき、液体は、液体流路5ULP、開口部3UBO、貫通孔7UTHを経て、(変形部10H)の傾斜部10TPに上流U側から衝突する。これにより傾斜部10TPは上流U側へ変形し、スリット10SLが開口する。
液体は、(開口した)スリット10SL、開口部3DO、液体流路5DLPを経て、血液回路側へ導入される。
へ流れるとき(流れようとするとき)、液体は、液体流路5DLP、開口部3DOを経て、(変形部10H)の傾斜部10TPに下流D側から衝突する。
傾斜部10TPは、支持体7Uの傾斜部7UTPにより、上流U側へ変形するのを阻止される。このためスリット10SLは閉じた状態を維持し、スリット10SLは、閉塞した頂部7UPに当接される。また支持体7Uの貫通孔7UTHは、変形部10Hの傾斜部10TPにより閉塞されている。したがって、液体は、スリット10SLを経て、上流U側(透析装置側)へ侵入することはない。
図17に示すように、液体が上流U側(透析装置側)から下流D側(血液回路側)へ流れるとき、液体は、液体流路35ULP、開口部33UBO、貫通孔37UTHを経て、変形部40Hに上流U側から衝突する。これにより変形部40Hは上流U側へ変形し、スリット40SLが開口する。
液体は、(開口した)スリット40SL、開口部33DO、液体流路35DLPを経て、血液回路側へ導入される。
変形部40Hは、支持体37Uの傾斜部37UTPにより、上流U側へ変形するのを阻止される。このためスリット40SLは閉じた状態を維持し、スリット40SLは、閉塞した頂部37UPに当接される。また支持体37Uの貫通孔37UTHは、変形部40Hの内側により閉塞されている。したがって、液体は、スリット40SLを経て、上流U側へ侵入することはない。
また液体が下流D側から上流U側へ流れようとするときには、弁(10、40)の
変形部(10H、40H)は、支持体(7U、37U)の傾斜部(7UTP、37UTP)と頂部(7UP、37UP)に押しつけられる。
スリット(10SL、40SL)は、頂部(7UP、37UP)に、当接されて流体の流路は塞がれる。
また貫通孔(7UTH、37UTH)は、変形部10Hの傾斜部10TP、変形部40Hの内側により閉塞される。
以上のように、本発明の逆止弁(1、31)は、液体の逆流(下流D側から上流U側への流れ)を二段階で押さえることができる。
上流側ハウジング2U、下流側ハウジング2D等の材料は、ポリプロピレン、ポリカーボネート等、射出成形等により一体成形できる材料であれば何でも使用できる。
また弁10、40の材料は、シリコーン樹脂、合成ゴム、エラストマー等の弾性のある材料であれば何でも使用できる。
U 上流側
D 下流側
PE 基端側
DE 末端側
2U、32U 上流側ハウジング
2D、32D 下流側ハウジング
3U、33U 上流側弁収納部
3USW、33USW 側壁
3UB、33UB 底部
3UBO、33UBO 開口部
3T、33T 小突起
3US 接続部
3UF、33UF フランジ
3D、33D 下流側弁収納部
3DB、33DB 底部
3DO、33DO 開口部
3DSW、33DSW 側壁
3DS 接続部
5U、35U 上流側管状部
5ULP、35ULP 液体流路
5D、35D 下流側管状部
5DLP、35DLP 液体流路
7U、37U 支持体
7UTH、37UTH 貫通孔
7UTP、37UTP 傾斜部
7UP、37UP 頂部
10、40 弁
10H 変形部(変形部、あひるのくちばし部)
10TP 傾斜部
10P 頂部
40H 変形部
10F、40F フランジ
10SL、40SL スリット
Claims (6)
- 上流側ハウジング(2U、32U)と下流側ハウジング(2D、32D)と弁(10、40)を有し、
前記上流側ハウジング(2U、32U)は、上流側弁収納部(3U、33U)と上流側管状部(5U、35U)とを有し、
前記上流側弁収納部(3U、33U)は、末端(DE)側に底部(3UB、33UB)を有し、
当該底部(3UB、33UB)から基端(PE)側に上流側管状部(5U、35U)を突設し、
前記下流側ハウジング(2D、32D)は、下流側弁収納部(3D、33D)と下流側管状部(5D、35D)とを有し、
前記下流側弁収納部(3D、33D)は、基端(PE)側に底部(3DB、33DB)を有し、
当該底部(3DB、33DB)は、基端(PE)側から末端(DE)側に向けて、下流側管状部(5D、35D)を突設し、
前記弁(10、40)は、スリット(10SL、40SL)を形成した変形部(10H、40)とフランジ(10F、40F)とを有し、
前記上流側ハウジング(2U、32U)の底部(3UB、33UB)は略中心部に開口部(3UBO、33UBO)を形成し、
当該開口部(3UBO、33UBO)の側部(S)方向から末端(DE)側に向けて支持体(7U、37U)を突設し、
当該支持体(7U、37U)の側部(S)方向から末端(DE)側に向けて
側壁(3USW、33USW)を突設し、
前記支持体(7U、37U)は、側部(S)の二方向に基端(PE)側から末端(DE)側に向けて下る傾斜部(7UTP、37UTP)を有し、
当該傾斜部(7UTP、37UTP)は、貫通孔(7UTH、37UTH)を形成し、
当該傾斜部(7UTP、37UTP)は、末端(DE)側に閉塞した頂部(7UP、37UP)を形成し、
前記下流側ハウジング(2D、32D)の底部(3DB、33DB)は、略中心部に開口部(3DO、33DO)を形成し、
当該開口部(3DO、33DO)の側部(S)側に、基端(PE)側に向けて側壁(3DSW、33DSW)を突設し、
前記上流側弁収納部(3U、33U)の側壁(3USW、33USW)の内側に、前記弁(10、40)を装着し、
前記下流側弁収納部(3D、33D)の側壁(3DSW、33DSW)の内側を前記上流側弁収納部(3U、33U)の側壁(3DSW、33DSW)の外側に嵌合または溶着し、
前記上流側ハウジング(2U、32U)の開口部(3UBO、33UBO)と、前記弁(10、40)のスリット(10SL、40SL)との間には、前記支持体(7U、37U)を配置し、
前記スリット(10SL、40SL)近傍の上流(U)側の略垂直位置には、前記支持体(7U、37U)の閉塞した頂部(7UP、37UP)を配置し、
前記支持体(7U、37U)の貫通孔(7UTH、37UTH)は、前記スリット(10SL、40SL)近傍の上流(U)側の略垂直位置から、側部(S)側に離間した位置に配置したことを特徴とする逆止弁(1、31)。 - 前記上流側ハウジング(2U、32U)の底部(3UB、33UB)は、支持体(7U、37U)の側部(S)側と、前記側壁(3USW、33USW)との間に、末端(DE)側に向けて小突起(3T、33T)を形成した、ことを特徴とする請求項1に記載の逆止弁(1、31)。
- 前記上流側ハウジング(2U)の側壁(3USW)の外側に接続部(3US)を形成し、
前記下流側ハウジング(2D)の側壁(3DSW)の内側に接続部(3DS)を形成し、
前記上流側ハウジング(2U)の接続部(3US)と、前記下流側ハウジング(2D)の接続部(3DS)とを機械嵌合したことを特徴とする請求項1または請求項2
に記載の逆止弁(1)。 - 前記上流側ハウジング(32U)の側壁(33USW)の外側と前記下流側ハウジング(32D)の側壁(33DSW)の内側とを超音波溶着した、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の逆止弁(31)。
- 前記弁(10)の内側は、変形部(10H)の頂部(10P)からフランジ(10F)の基端(PE)側にわたって、前記支持体(7U)の外側の末端(DE)側から基端(PE)側にわたって当接され、
前記弁(10)のフランジ(10F)は、基端(PE)側から小突起(3T)に押され、末端(DE)側から下流側ハウジング(2D)の底部(3DB)に押され、
弁(10)は上流側弁収納部(3U)の側壁(3USW)の内側に圧入・固定した、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の逆止弁(1)。 - 前記弁(40)の変形部(40H)の内側は、スリット(40SL)近傍からフランジ(40F)の基端(PE)側にわたって、支持体(37U)の外側の末端(DE)側から基端(PE)側にわたって当接され、
前記弁(40)のフランジ(40F)は、基端(PE)側から小突起(33T)に押され、末端(DE)側から下流側ハウジング(32D)の底部(33DB)に押され、
前記弁(40)は、上流側弁収納部(33U)の側壁(33USW)の内側に圧入・固定した、ことを特徴とする請求項1から請求項2、請求項4のいずれか1項に記載の逆止弁(31)。
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