JP2015146717A - ポンプおよび耐水モータ - Google Patents

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和彦 東
楠生 池田
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Abstract

【課題】コストの増加を抑えつつ、確実に水没対策する。【解決手段】ポンプ10は、ポンプケーシング11と、ポンプケーシング11内に配設された羽根車(インペラ19)と、羽根車19を回転駆動させるための耐水モータ30とを備える。耐水モータ30は、液密に閉塞されたモータケーシング31と回転軸(モータ軸42)とを有するモータ本体41と、外扇50とファンモータ51とを有する冷却ユニット49と、冷却ユニット49またはモータ本体41が水没したことを検出する水没検出部(水位センサ54、負荷状態検出部56、温度センサ57)と、水没を検出するとファンモータ51の動作を停止する制御部53とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ポンプおよび耐水モータに関する。
排水用のポンプは、一端側が吸込水槽内に配管され、他端側が下流側の吐出槽に連通する吐出管に接続されるポンプケーシングを備える。ポンプケーシング内には、吸込水槽内の液体を排水するための羽根車が配設され、この羽根車に主軸が連結されている。主軸には駆動用のモータが接続され、このモータによって回転駆動される。
津波の発生または局地的な降雨の集中により排水可能な水量を超え、排水できない水が建屋に流れ込むと、ポンプを駆動するためのモータが水没する可能性がある。この場合、水没したモータの分解整備を行う必要があるため、復旧に長い時間を要するという問題がある。
そこで、特許文献1の立軸ポンプは、水没しても運転を実行可能な耐水モータを用いている。耐水モータとしては、水冷式と自然空冷式の2つのタイプが記載されている。水冷式の耐水モータは、密閉したモータケーシングの外側にジャケットが配設され、モータケーシングとジャケットとの間に冷却水を用いる冷却機構が配設されている。自然空冷式の耐水ポンプは、ウォータジャケットの代わりに、複数のフィンを放射状に突出させたヒートシンクが配設されている。
特許文献1のポンプは、想定外の水によりポンプが水没しても、モータを分解整備することなく直ぐに運転できる。しかし、水冷式の耐水モータは、構造が複雑で部品点数も多いため高価であり、ポンプ自体の製造コストが高くなる。また、自然空冷式の耐水ポンプは、構造が簡素であるため製造コストの問題はないが、冷却効率が悪いため大容量のポンプには使用できない。
特開2013−83242号公報
本発明は、コストの増加を抑えつつ、確実に水没対策できるポンプおよび耐水モータを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の耐水モータは、液密に閉塞されたモータケーシングと、前記モータケーシングから外方へ突出された一端側に駆動対象部材が連結される回転軸とを有するモータ本体と、前記モータ本体の外側部に配設された外扇と、前記外扇を回転させるファンモータとを有する冷却ユニットと、前記冷却ユニットの少なくとも一部または前記モータ本体が水没したことを検出する水没検出部と、前記水没検出部からの入力に基づいて水没を検出すると、前記ファンモータの動作を停止する制御部とを備える。
また、本発明のポンプは、ポンプケーシングと、前記ポンプケーシング内に配設された羽根車と、前記羽根車を回転駆動させるための耐水モータとを備える。そして、耐水モータの回転軸には、駆動対象部材である前記羽根車または前記羽根車に連結した主軸が連結される。
耐水モータは、専用のファンモータによって回転する外扇の送風により、モータケーシングを自己空冷できるため、大容量のポンプであっても使用できる。そして、この冷却ユニットは、モータ本体の外側部に配設される簡素な構成であるため、コストの増加を抑えることができる。
また、本発明の耐水モータは、建屋に水が流入して耐水モータが水没した状態では、水によって耐水モータが冷却されるため、外扇により自己空冷しなくても運転に影響を及ぼすような発熱は生じない。また、水没検出部によって水没を検出すると、制御部がファンモータの動作を停止するため、ファンモータに過剰な負荷が加わることによる冷却ユニットの故障を防止できる。そして、水没検出部によって水没が解消されたことを検出すると、制御部がファンモータの動作を再開させることで、再び過剰な発熱を抑えながら、通常運転を実行できる。よって、通常運転時の出力を十分確保しつつ、確実な水没対策を実現できる。
前記水没検出部は、設定した高さまで水位が上昇したことを検出する水位センサであることが好ましい。または、前記ファンモータの負荷状態を検出する負荷状態検出手段であってもよい。または、前記ファンモータまたは前記モータ本体の温度を検出する温度センサであってもよい。なお、水位センサ、負荷状態検出手段および温度センサは、希望に応じて組み合わせて用いてもよい。このようにすれば、冷却ユニットまたはモータ本体が水没した状態を確実に検出できる。
また、前記外扇を含む前記モータケーシングの外周部を覆う外装ケースを備えることが好ましい。このようにすれば、耐水モータの冷却効率を向上できるため、確実に大容量のポンプに使用できる。
本発明は、モータ本体の外側に外扇を有する冷却ユニットを配設した全閉外扇式の耐水モータを用いるため、構造が簡素であり、大容量のポンプであっても使用できる。また、耐水モータが水没した時には、制御部によってファンモータの動作を停止させるため、冷却ユニットの故障を防止できる。よって、通常運転時の出力を十分確保しつつ、確実な水没対策を実現できる。
本発明の第1実施形態のポンプを示す断面図。 本発明の第1実施形態のポンプを用いたポンプ設備を示す断面図。 第1実施形態のポンプに用いる耐水モータを示す概略図。 制御装置による排水処理を示すフローチャート。 第2実施形態のポンプに用いる耐水モータを示す概略図。 第3実施形態のポンプに用いる耐水モータを示す概略図。 第4実施形態のポンプに用いる耐水モータを示す概略図。 第5実施形態のポンプに用いる耐水モータを示す概略図。 第5実施形態の制御装置による排水処理を示すフローチャート。 第6実施形態のポンプを示す断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のポンプである立軸渦巻ポンプ10を示す。この立軸渦巻ポンプ10は、ポンプケーシング11と耐水モータ30とを備えるモータ一体型のポンプであり、ポンプ設備の建屋1の地下に設置される。本発明のポンプ10は、通常運転時には、外扇50によって空冷される全閉外扇式として耐水モータ30を動作させ、ポンプ設備の建屋1に浸水が生じた時には、外扇50を停止した全閉外被水冷式として耐水モータ30を動作させる。
図2に示すように、ポンプ設備の建屋1は、汚水や下水である揚水を貯留する吸込水槽2と、この吸込水槽2と隔壁3を隔てて隣接するポンプ室4とを備える。吸込水槽2とポンプ室4とは地下に設けられ、ポンプ室4内に立軸渦巻ポンプ10が設置されている。ポンプ室4には、一端側が吸込水槽2内で開口し、他端側がポンプ室4内に位置する吸入管5が配管されている。また、ポンプ室4には、一端側がポンプ室4内に位置し、他端側が下流側の吐出槽(図示せず)に接続された吐出管6が配管されている。
図1に示すように、立軸渦巻ポンプ10のポンプケーシング11は立軸渦巻型であり、吸込ベンド12と、この吸込ベンド12の上部に接続される渦巻ケーシング14とを備える。吸込ベンド12は、一端に吸入管5に接続される吸込口13を備える。渦巻ケーシング14は、渦巻き状のボリュート通路15を備え、このボリュート通路15の外側端に吐出管6に接続される吐出口16を備える。
渦巻ケーシング14には、ボリュート通路15の内側端に、吸込ベンド12の他端(下流側端部)に接続する接続口17が形成されている。また、接続口17の軸線に沿った上側にはモータ取付口18が形成されている。これら接続口17とモータ取付口18との間に位置するように、渦巻ケーシング14内にはインペラ(羽根車)19が配設されている。このインペラ19は、接続口17に配設された下側プロテクタ20と、モータ取付口18に配設された上側プロテクタ21との間に、回転可能に支持されている。
耐水モータ30は、渦巻ケーシング14のモータ取付口18の上部に液密に固定されている。図3に示すように、耐水モータ30は、駆動対象部材であるインペラ19を回転させるためのモータ本体41と、モータ本体41を冷却するための冷却ユニット49とを備える。モータ本体41はモータケーシング31の内側部に配設され、冷却ユニット49はモータケーシング31の外側部に配設される。また、モータ本体41と冷却ユニット49とは、1個の制御装置53によって制御される。
具体的には図1に示すように、モータケーシング31は、軸方向の両端を開口した筒状のケーシング本体32を備える。このケーシング本体32の外周部には、径方向外向きに突出するフィン33が周方向に所定間隔をあけて一体的に設けられている。ケーシング本体32は、ポンプケーシング11に固定される図中下側の開口が第1閉塞部材34によって液密に閉塞されている。この第1閉塞部材34には、渦巻ケーシング14のモータ取付口18へ液密に装着するための固定座35が更に配設されている。また、ケーシング本体32は、第1閉塞部材34の逆側に位置する図中上側の開口が第2閉塞部材36によって液密に閉塞されている。これら閉塞部材34,36により密閉されたケーシング本体32の内部には空気が充填されている(乾式)。
冷却ユニット49の外扇50を含むモータケーシング31の外周部は外装ケース37により覆われている。この外装ケース37は筒状であり、下端が第1閉塞部材34の外向きに突出したフランジ部34aに位置決めされている。このフランジ部34aには、モータ本体41を冷却した外気を排出する連通部34bが設けられている。外装ケース41の上端は、第1閉塞部材34から第2閉塞部材36を越えて延び、カバー部材38によって覆われている。カバー部材38は、モータケーシング31と外装ケース37との間に外気を取り入れるための外気流入路39を備える。この外気流入路39には、外気に含まれる塵埃を取り除くフィルタ40が配設されている。なお、フィルタ40は、使用条件によっては配設する必要はない。
モータ本体41は、インペラ19を回転させるモータ軸(回転軸)42と、モータ軸42に固定された回転子46と、回転子46の外周部に配設された固定子47とを備える。モータ軸42は、インペラ19に連結する一端側が第1閉塞部材34および固定座35を貫通して外方へ突出されている。第1閉塞部材34および固定座35の貫通部分にはメカニカルシール43が配設され、渦巻ケーシング14内の液体(揚水)がモータケーシング31内に流入することを防止している。また、モータ軸42の他端側は、第2閉塞部材36を貫通している。第2閉塞部材36の貫通部分にはメカニカルシール44が配設され、建屋1内に浸入した液体がモータケーシング31内に流入することを防止している。このモータ軸42は、第1閉塞部材34および第2閉塞部材36に配設した軸受け45A,45Bによって回転自在に支持されている。そして、モータケーシング31内に位置するように、モータ軸42に回転子46が配設され、モータケーシング31に固定子47が配設されている。通電により固定子47に対して回転子46が回転駆動することにより、モータ軸42を介してインペラ19が回転される。
本実施形態では、モータケーシング31の内部に昇温を抑制するための内部循環ファン48が配設されている。この内部循環ファン48は、モータケーシング31内の第2閉塞部材36側に位置するように、モータ軸42に連結されている。モータ軸42の回転により内部循環ファン48が連動して回転し、モータケーシング31内の空気を循環させることで、モータ軸42、回転子46および固定子47等の昇温を抑制している。なお、内部循環ファン48は、モータ軸42の代わりに回転子46に配設してもよい。
冷却ユニット49は、モータ本体41へ外気を送風するための外扇50と、外扇50を回転駆動するファンモータ51とを備える。この冷却ユニット49は、モータ本体41の軸線に沿って外側に位置するように配設されている。外扇50は、ファンモータ51の出力軸52に連結され、その軸線がモータ本体41の軸線と一致するように配置される。ファンモータ51は、液密に閉塞したモータケーシングの内部に、回転子と固定子とを配設したモータ本体41と同様の耐水可変式モータである。ファンモータ51の駆動により、外扇50によって外装ケース37の外部から内部へ外気を取り入れ、モータケーシング31と外装ケース37との間を通して第1閉塞部材34側へ流動させ、連通部34bから外装ケース37外へ排気する。
図3に示すように、冷却ユニット49は、ファンモータ51の動作が制御装置(制御部)53によって制御される。この制御装置53は、ポンプ室4内に配設した水没検出用の水位センサ54からの入力信号(検出値)に基づいて、耐水モータ30が水没したか否かを判断する。そして、水没を検出しない通常運転時にはファンモータ51が動作され、外扇50によってモータ本体41を冷却する。また、水没を検出した時にはファンモータ51の動作を停止する。
水位センサ54は、冷却ユニット49またはモータ本体41が水没したことを検出する水没検出部である。本実施形態では、冷却ユニット49の一部である外扇50の高さまで水位が上昇したことを検出するために、外扇50と同一高さに位置するようにポンプ室4の壁に設置される。これにより、外扇50の一部が浸かった状態を含む外扇50の水没を検出する。水位センサ54は、水に浮くフロートとスイッチとを用いて検出するフロート式、一対の電極を用いて導通により検出する電極式、超音波の発振部と受信部とを用いた超音波式等、水位を検出可能な構成であれば、いずれでも使用可能である。
また、本実施形態の制御装置53は、モータ本体41の動作も制御する。具体的には、外装ケース37の下部に通電および通信を行うための防水性を有する端子箱55が設けられ、この端子箱55に制御装置53が接続されている。そして、内蔵メモリに記憶されたプログラムに従って、吸込水槽2内に配設した排水運転用の水位センサ(図示せず)からの指令、図示しない監視センターから入力されるオペレータの指令等に基づいて、排水に関する運転(制御)を実行する。
次に、制御装置53による排水処理について具体的に説明する。
図4に示すように、制御装置53は、まず、ステップS1で運転開始指令が入力するまで待機する。そして、運転開始指令が入力されると、ステップS2でモータ本体41の動作(通電)を開始する。これにより、モータ軸42を介してインペラ19が回転され、吸入管5を介して吸込水槽2内の揚水が吸い込まれ、ポンプケーシング11内および吐出管6を介して下流側の吐出槽へ排水される。
ついで、ステップS3で、水位センサ54(水没検出部)から入力信号に基づいて外扇50が水没したか否かを検出する。そして、水没を検出しない場合にはステップS4に進み、ファンモータ51を動作(オン)させてステップS6に進む。また、水没を検出した場合にはステップS5に進み、ファンモータ51の動作を停止(オフ)させてステップS6に進む。
ステップS6では、運転停止指令が入力されたか否かを検出する。そして、運転停止指令が入力されていない場合にはステップS3に戻り、水位センサ54の入力信号に基づいたファンモータ51の制御を継続する。また、運転停止指令が入力された場合にはステップS7に進み、モータ本体41およびファンモータ51の動作(通電)を停止した後、ステップS1に戻る。
このように、耐水モータ30は、専用のファンモータ51によって回転する外扇50を有する冷却ユニット49を備え、外扇50の水没を検出しない場合には外扇50の送風により、モータ本体41を自己空冷できる(全閉外扇式)。よって、運転に影響を及ぼすモータ本体41の発熱を抑制できるため、大容量のポンプであっても使用できる。そして、冷却ユニット49は、モータ本体41の外側部に配設した簡素な構成であるため、コストの増加を抑えることができる。
また、外扇50を含むモータケーシング31の外周部が外装ケース37によって覆われ、ケーシング本体32の外周部にはフィン33が設けられている。そのため、冷却ユニット49による送風状態では、吸い込んだ外気がモータケーシング31のフィン33と外装ケース37との間を通り、モータケーシング31の熱を吸着して外装ケース37外へ排出される。よって、耐水モータ30の冷却効率を確実に向上でき、確実に大容量のポンプに使用できる。
また、水位センサ54によって外扇50の水没を検出した場合には外扇50の動作を停止するため、無理に動作させることに伴う冷却ユニット49の故障を防止できる。具体的には、水没状態で外扇50を回転駆動させると、ファンモータ51に過剰な負荷が加わり、復旧後に冷却ユニット49が動作不可能な状態になる可能性があるが、このような問題が生じることを防止できる。なお、建屋1に水が流入して外扇50が水没した状態では、水によってモータ本体41が冷却されるため(全閉外被水冷式)、外扇50により自己空冷しなくても運転に影響を及ぼすような発熱は生じない。
そして、水位センサ54によって外扇50の水没が解消されたことを検出すると、ファンモータ51の動作が再開されるため、再び過剰な発熱を抑えながら、通常運転を実行できる。よって、通常運転時の出力を十分確保しつつ、確実な水没対策を実現できる。
(第2実施形態)
図5は第2実施形態の立軸渦巻ポンプ10に用いる耐水モータ30を示す。この第2実施形態では、冷却ユニット49の外扇50が水没したことを検出する水没検出部として、ファンモータ51の負荷状態を検出する負荷状態検出部(負荷状態検出手段)56を設けた点で、第1実施形態と相違する。
負荷状態検出部56は、ファンモータ51の固定子であるコイルの負荷を検出し、その検出値を電圧信号に変換して制御装置53に出力する。具体的には、冷却ユニット49の外扇50が少しでも水に浸かると、浸かっていない通常時と比べて外扇50の回転抵抗が大きくなる。外扇50の回転抵抗が大きくなると、通常時より大きな電流が供給されるとともに、通常時より発熱温度が高くなる。そのため、負荷状態検出部56として、ファンモータ51のコイルの電流また温度を検出して、制御装置53に出力する検出器を用いる。そして、制御装置53は、予め設定された通常時の基準値と、負荷状態検出部56から入力された検出値とを比較し、ファンモータ51が過負荷状態であるか否か、即ち外扇50が水没しているか否かを判断し、ファンモータ51を制御する。なお、負荷状態検出部56は、コイルの電流または温度を検出する検出器に限らず、ファンモータ51の過負荷を検出可能な検出器であれば、いずれでも使用可能である。
このようにした第2実施形態は、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、第2実施形態では、ポンプ室4内の水位を検出する水位センサ54ではなく、耐水モータ30の構成部品に配設する負荷状態検出部56を用いているため、配線を簡素化できる。
(第3実施形態)
図6は第3実施形態の立軸渦巻ポンプ10に用いる耐水モータ30を示す。この第3実施形態では、冷却ユニット49の外扇50が水没したことを検出する水没検出部として、モータ本体41の固定子47(巻き線)の温度を検出する温度センサ57を配設した点で、第1実施形態と相違する。
温度センサ57は、モータ本体41の固定子47の表面に配設されている。具体的には、モータ本体41が水に浸かると、水によってモータ本体41が冷却されるため、浸かっていない通常時より発熱温度が低くなる。そのため、水没検出部として、モータ本体41の固定子47の温度を検出して、制御装置53に出力する温度センサ57を用いる。そして、制御装置53は、予め設定された通常時の基準値と、温度センサ57から入力された検出値とを比較し、モータ本体41が水没しているか否かを判断し、ファンモータ51を制御する。
このようにした第3実施形態は、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、第3実施形態では、温度センサ57と制御装置53とが端子箱55を介して接続されるため、第2実施形態と同様に配線を簡素化できる。なお、第3実施形態では、温度センサ57を固定子47の表面に配設したが、固定子47内に配設してもよい。
第3実施形態の耐水モータ30は、モータ本体41の固定子47の温度を検出するように温度センサ57を配設したが、モータケーシング31の温度(モータ本体41の表面温度)を検出するようにしてもよい。このようにすれば、モータ本体41が水没すると、浸水した水によって温度センサ57の検出温度が通常時より低くなる。よって、確実にモータ本体41の水没を検出できる。また、ファンモータ51の表面に温度センサ57を配設して、ファンモータ51の表面温度を検出するようにしても、同様の作用および効果を得ることができる。
(第4実施形態)
図7は第4実施形態の立軸渦巻ポンプ10に用いる耐水モータ30を示す。この第4実施形態では、内部循環ファン48によって循環させるモータケーシング31内の内部冷却気体(以下「内気」という。)を、外扇50によって送風する外部冷却気体(以下「外気」という。)によって冷却し、使用可能なポンプ容量の範囲を更に広げるようにした点で、第1実施形態と相違する。
具体的には、モータケーシング31の径方向外側には熱交換器58が配設され、この熱交換器58を含めた外周部を覆うように外装ケース37が設けられている。熱交換器58は、モータケーシング31の内気を通す内気通路59と、外扇50による外気を通す外気通路60とを備え、これらが区画して設けられている。これら通路59,60は、例えば熱伝導度が高い金属材料からなるフィン33によって連結される。これにより、各通路59,60内を通過する気体が互いに熱交換される。また、モータケーシング31と熱交換器58との間には、一対の連通路61a,61bが設けられている。
ポンプ10の運転時には、モータ軸42の回転に連動して内部循環ファン48が回転する。これによりモータケーシング31の内気は、上側の連通路61aから流出され、熱交換器58の内気通路59を通過する際に、外気通路60を通過する外気または水によって冷却される。その後、下側の連通路61bからモータケーシング31内に流入され、モータ軸42、回転子46および固定子47を冷却する。なお、モータケーシング31の内気は、下側の連通路61bから熱交換器58へ流出させ、上側の連通路61aから流入させてもよい。
このようにした第4実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、熱交換器58によってモータケーシング31内の内気を冷却できるため、通常運転時の耐水モータ30の冷却効率を更に向上できる。よって、更に大容量のポンプ10に使用できる。
(第5実施形態)
図8は第5実施形態の立軸渦巻ポンプ10に用いる耐水ポンプ30を示す。この第5実施形態では、モータ本体41が水没したことを検出する水没検出部として、第1実施形態に示す水位センサ41と、第2実施形態に示す負荷検出部56とを用いた点で、各実施形態と相違する。
図9に示すように、第5実施形態の制御装置53は、まず、ステップS11で運転開始指令が入力するまで待機し、運転開始指令が入力されると、ステップS12でモータ本体41の動作(通電)を開始する。
ついで、ステップS13で、水位センサ54から入力信号に基づいて外扇50が水没したか否かを検出し、水没を検出しない場合にはステップS14に進み、水没を検出した場合にはステップS16に進む。ステップS14では、負荷検出部56からの入力信号に基づいて外扇50が水没したか否かを検出し、水没を検出しない場合にはステップS15に進み、水没を検出した場合にはステップS16に進む。
ステップS13の水位センサ54およびステップS14の負荷検出部56の両方で水没を検出しない場合には、ステップS15で、ファンモータ51を動作(オン)させてステップS17に進む。また、ステップS13の水位センサ54およびステップS14の負荷検出部56のいずれかで水没を検出した場合には、ステップS16で、ファンモータ51の動作を停止(オフ)させてステップS17に進む。
ステップS17では、運転停止指令が入力されたか否かを検出する。そして、運転停止指令が入力されていない場合にはステップS13に戻り、水位センサ54および負荷検出部56の入力信号に基づいたファンモータ51の制御を継続する。また、運転停止指令が入力された場合にはステップS18に進み、モータ本体41およびファンモータ51の動作(通電)を停止した後、ステップS11に戻る。
このようにした第5実施形態では、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。しかも、水位センサ54が何らかの原因でオフ故障した場合でも、負荷検出部56によってファンモータ51の制御を継続できる。しかも、負荷検出部56は、モータ本体41の水没だけでなく、ファンモータ51自体の故障(過負荷)を検出できるため、ファンモータ51を保護することも可能である。
(第6実施形態)
図10は第6実施形態のポンプである立軸ポンプ70を示す。この第6実施形態では、インペラ19を主軸77に連結し、この主軸77にモータ軸42を連結するようにした点で、第1実施形態と大きく相違する。具体的には、立軸ポンプ70を設置する建屋1は、吸込水槽2の上部にポンプ室4と区画する隔壁(ポンプ床)3が設けられ、この隔壁3にポンプ挿通孔7が設けられている。
立軸ポンプ70のポンプケーシング71は、ポンプ挿通孔7に上側から差し込まれた状態で隔壁3に固定されている。このポンプケーシング71は、ポンプ挿通孔7から鉛直下向きに延びる揚水管72と、この揚水管72上に配置される吐出エルボ75とを備える。
揚水管72の下端にはベーンケーシング73が連結され、このベーンケーシング73内にインペラ19が回転自在に配設されている。ベーンケーシング73の下端には、下向きに漸次拡径した略円錐筒状の吸込ベルマウス74が連結されている。この吸込ベルマウス74は、下端開口からなる吸込口74aが吸込水槽2の底に所定の距離を隔てて対向配置される。
吐出エルボ75は、揚水管72を通した垂直方向の水流を水平方向に変えるように90度湾曲した曲がり管である。この吐出エルボ75の上端である下流側フランジ部に、吐出槽に連通する吐出管6が接続されている。吐出エルボ75には、揚水管72の軸線に沿って上向きに突出するモータ台76が設けられている。
ポンプケーシング71には、揚水管72の軸線に沿って駆動対象部材である主軸77が配設されている。この主軸77は、吐出エルボ75内からベーンケーシング73内にかけて延び、その下端側にインペラ19が連結されている。なお、主軸77は軸受け78によってポンプケーシング71内に回転自在に支持されている。
ポンプケーシング71のモータ台76には、第1実施形態と同様の耐水モータ30が配設されている。モータケーシング31から突出したモータ軸42の端部は、吐出エルボ75を貫通して主軸77の上端に対向配置されている。そして、モータ軸42と主軸77とがカップリング79によって一体的に回転可能に連結されている。
このようにした第6実施形態においても、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。また、立軸ポンプ70は、吐出エルボ75上に耐水モータ30を一体的に配設した1床式に限らず、隔壁(ポンプ床)3上に更にモータ床を設けて、このモータ床に耐水モータ30を配設するとともに、モータ軸42と主軸77とを中間軸を介して連結する2床式としても、同様の作用および効果を得ることができる。
なお、本発明のポンプおよび耐水モータ30は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、各実施形態では、1個の制御装置53によってモータ本体41および冷却ユニット49の両方を制御する構成としたが、モータ本体41および冷却ユニット49を別々の制御装置によって個別に制御してもよい。また、熱交換器58を設けた第4実施形態は、水没検出部として、第1実施形態と同様の水位センサ54を用いたが、第2実施形態に示す負荷状態検出部56および第3実施形態に示す温度センサ57を用いてもよい。また、第5実施形態では、第1実施形態の水位センサ54と第2実施形態の負荷状態検出部56とを組み合わせた構成としたが、第1実施形態の水位センサ54と第3実施形態の温度センサ57の組み合わせや、第2実施形態の負荷状態検出部56と第3実施形態の温度センサ57の組み合わせとしてもよい。勿論、第1実施形態から第3実施形態の全ての水没検出部を組み合わせてもよい。また、第6実施形態では、第1実施形態と同様の耐水モータ30を用いたが、第2乃至第5実施形態の耐水モータ30を用いてもよい。
本発明は、コストの増加を抑えつつ、駆動手段であるモータ30が水没してもポンプの運転を実行可能とすることに特徴を有する。そのため、ポンプは、各実施形態に示す立軸のポンプ10,70に限らず、インペラ19または主軸77の軸線を横向きに延びるように配置した横軸ポンプにも適用できる。また、本発明は、外扇50またはモータ本体41が水没すると、ファンモータ51を停止する耐水モータ30に特徴を有する。そして、この耐水モータ30は、ポンプ設備に限らず、駆動手段が必要な設備であればいずれでも使用可能である。
10…立軸渦巻ポンプ
11…ポンプケーシング
19…インペラ(羽根車)
30…耐水モータ
31…モータケーシング
37…外装ケース
41…モータ本体
42…モータ軸(回転軸)
49…冷却ユニット
50…外扇
51…ファンモータ
52…出力軸
53…制御装置(制御部)
54…水位センサ(水没検出部)
56…負荷状態検出部(水没検出部)
57…温度センサ(水没検出部)

Claims (6)

  1. ポンプケーシングと、前記ポンプケーシング内に配設された羽根車と、前記羽根車を回転駆動させるための耐水モータとを備えたポンプであって、
    前記耐水モータは、
    液密に閉塞されたモータケーシングと、前記モータケーシングから外方へ突出された一端側に前記羽根車または前記羽根車に連結した主軸が連結される回転軸とを有するモータ本体と、
    前記モータ本体の外側部に配設された外扇と、前記外扇を回転させるファンモータとを有する冷却ユニットと、
    前記冷却ユニットの少なくとも一部または前記モータ本体が水没したことを検出する水没検出部と、
    前記水没検出部からの入力に基づいて水没を検出すると、前記ファンモータの動作を停止する制御部と
    を備えることを特徴とするポンプ。
  2. 前記水没検出部は、設定した高さまで水位が上昇したことを検出する水位センサであることを特徴とする請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記水没検出部は、前記ファンモータの負荷状態を検出する負荷状態検出手段であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のポンプ。
  4. 前記水没検出部は、前記ファンモータまたは前記モータ本体の温度を検出する温度センサであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のポンプ。
  5. 前記外扇を含む前記モータケーシングの外周部を覆う外装ケースを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のポンプ。
  6. 液密に閉塞されたモータケーシングと、前記モータケーシングから外方へ突出された一端側に駆動対象部材が連結される回転軸とを有するモータ本体と、
    前記モータ本体の外側部に配設された外扇と、前記外扇を回転させるファンモータとを有する冷却ユニットと、
    前記冷却ユニットの少なくとも一部または前記モータ本体が水没したことを検出する水没検出部と、
    前記水没検出部からの入力に基づいて水没を検出すると、前記ファンモータの動作を停止する制御部と
    を備えることを特徴とする耐水モータ。
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