JP2015146520A - 中継システム - Google Patents
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Abstract
Description
まず中継装置は、第1通信線および第2通信線に接続され、第1通信線に接続された第1通信装置と、第2通信線に接続された第2通信装置との間のデータ通信を中継する。
そして断線時中継手段は、断線検出手段による断線箇所の検出結果に基づいて、中継装置が第1通信装置と第2通信装置との間のデータ通信を中継することが不可能であり、且つ、第3通信装置が第1通信装置および第2通信装置との間のデータ通信を行うことが可能であると判断した場合に、第3通信装置に、第1通信装置と第2通信装置との間のデータ通信を中継させる。
以下に本発明の第1実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の車載通信システム1は、図1に示すように、ゲートウェイ装置2、電子制御装置(Electronic Control Unit)3,4,5,6,7,8,9(以下、ECU3,4,5,6,7,8,9という)と、外部装置10とを備える。
イーサネット通信部21は、通信線14に接続された通信装置(本実施形態では外部装置10)との間で、イーサネット通信プロトコルに基づいて通信を行う。
制御部25は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。そして制御部25は、互いに異なる通信線11〜14に接続された通信装置間におけるデータ通信を中継するための処理を行う。
CAN通信部31,32はそれぞれ、通信線11,12に接続された通信装置との間で、CAN通信プロトコルに基づいて通信を行う。
CAN通信部41は、通信線11,12,13の何れか一つに接続された通信装置との間で、CAN通信プロトコルに基づいて通信を行う。なお、ECU5のCAN通信部41は通信線11に接続され、ECU6,7のCAN通信部41は通信線12に接続され、ECU8,9のCAN通信部41は通信線13に接続される。
中継モードは、チャネル1で受信したデータをチャネル2で送信するとともに、チャネル2で受信したデータをチャネル1で送信する方法である。
チャネル2送信モードは、自装置が送信元となるデータをチャネル2で送信する方法である。
そしてS40にて、S30での選択結果に基づいて、ECU3でのデータ送信方法が変化したか否かを判断する。ここで、ECU3でのデータ送信方法が変化した場合には(S40:YES)、S50にて、S30で選択されたデータ送信方法は中継モードであるか否かを判断する。
そしてS100に移行すると、S30での選択結果に基づいて、ECU4でのデータ送信方法が変化したか否かを判断する。ここで、ECU3でのデータ送信方法が変化した場合には(S100:YES)、S110にて、S30で選択されたデータ送信方法は中継モードであるか否かを判断する。
そしてS160に移行すると、S10で新たに検出した断線箇所に基づいて、ゲートウェイ装置2について、CANチャネル間の中継方法を設定する。
次に、ECU3,4が実行するECU中継設定処理の手順を説明する。ECU中継設定処理は、ECU3,4の動作中に繰り返し実行される処理である。
図7に示すように、通信線12に接続されているECU6から、通信線11に接続されているECU5へデータを送信する場合には、ゲートウェイ装置2を介する必要がある(伝送経路TP1を参照)。また、通信線13に接続されているECU8から、通信線11に接続されているECU5へデータを送信する場合には、ゲートウェイ装置2を介する必要がある(伝送経路TP2を参照)。
この2チャネル送信処理が実行されると、ECU3の制御部33は、図11に示すように、まずS310にて、送信データがあるか否かを判断する。ここで、送信データがない場合には(S310:NO)、2チャネル送信処理を一旦終了する。一方、送信データがある場合には(S310:YES)、S320にて、送信データがECU4宛であるか否かを判断する。
この2チャネル受信処理が実行されると、ECU4の制御部33は、図12に示すように、まずS410にて、通信線11,12の断線検出を行う。具体的には、ECU4は、まず、断線検出用の確認信号をチャネル1とチャネル2でECU3へ送信する。その後、ECU4は、予め設定された受信待機時間が経過するまでに、ECU3からの応答信号をチャネル1とチャネル2で受信したか否かを判断する。そしてECU4は、応答信号の受信についての判断結果に基づいて、通信線11,12における断線箇所を特定する。例えば、チャネル1で応答信号を受信しなかった場合には、通信線11においてECU3とECU4との間で断線が発生したと判断する。また、チャネル2で応答信号を受信しなかった場合には、通信線12においてECU3とECU4との間で断線が発生したと判断する(図13の断線箇所OP11を参照)。
図13に示すように、ECU3は、ECU4への送信データを、通信線11(チャネル1)で送信する(伝送経路TP11を参照)とともに、通信線12(チャネル2)で送信する(伝送経路TP12を参照)。これにより、ECU4は、ECU3からのデータを、通信線11(チャネル1)および通信線12(チャネル2)の両方で受信する。
次に、ゲートウェイ装置2が実行するリプログ中継処理の手順を説明する。リプログ中継処理は、ゲートウェイ装置2の動作中に繰り返し実行される処理である。
この書換処理が実行されると、ECU3,4の制御部33は、図15に示すように、まずS710にて、ゲートウェイ装置2からチャネル1とチャネル2でリプログデータを受信したか否かを判断する。ここで、リプログデータを受信していない場合には(S710:NO)、書換処理を一旦終了する。一方、リプログデータを受信した場合には(S710:YES)、S720にて、自装置が備えるプログラム記憶部に、S710で受信したリプログデータを書き込み、書換処理を一旦終了する。なお、プログラム記憶部は、データ書き換え可能な不揮発性メモリである。
ECU3に記憶されているプログラムを書き換える場合には、図16に示すように、まず、外部装置10からゲートウェイ装置2へリプログデータが送信される。そしてゲートウェイ装置2は、受信したリプログデータに付与されているチャネル識別情報がチャネル1を示している場合には、受信したリプログデータを通信線11(チャネル1)で送信する(伝送経路TP21を参照)。またゲートウェイ装置2は、受信したリプログデータに付与されているチャネル識別情報がチャネル2を示している場合には、受信したリプログデータを通信線12(チャネル2)で送信する(伝送経路TP22を参照)。
そしてゲートウェイ装置2は、断線箇所の検出結果に基づいて、ゲートウェイ装置2がECU5とECU6との間のデータ通信を中継することが不可能であり、且つ、ECU3がECU5およびECU6との間のデータ通信を行うことが可能であると判断した場合に、ECU3に、ECU5とECU6との間のデータ通信を中継させる(S20〜S60)。
またゲートウェイ装置2は、断線箇所の検出結果に基づいて、ECU3がECU6との間のデータ通信を行うことが不可能であり、且つ、ゲートウェイ装置2がECU3とECU6との間のデータ通信を中継することが可能であると判断した場合に、ECU3に、通信線12を介したデータ通信の代わりに、通信線11を介したデータ通信を行わせる(S20,S40,S50,S70,S80)。
またECU3は、通信線11を介してECU4へ送信データを送信するとともに、通信線12を介して送信データを送信し(S330)、これら両送信データには、互いに同じ内容のデータが含まれる。
したがって、ECU4は、通信線11を介したデータ通信と、通信線12を介したデータ通信の何れかで異常が発生したとしても、異常が発生していない通信線を介してECU3からデータを受信することができる。
また、ゲートウェイ装置2のイーサネット通信部21は、通信線14に接続され、通信線14に接続された外部装置10から、リプログデータを受信する。
以下に本発明の第2実施形態を図面とともに説明する。なお第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。
まず、第2実施形態のリプログ中継処理の手順を説明する。
この書換処理が実行されると、ECU3,4の制御部33は、図18に示すように、まずS910にて、ゲートウェイ装置2からチャネル1でリプログデータを受信したか否かを判断する。ここで、リプログデータを受信していない場合には(S910:NO)、S930に移行する。一方、リプログデータを受信した場合には(S910:YES)、S920にて、S910で受信したリプログデータのハッシュ値を生成し、S930に移行する。
以下に本発明の第3実施形態を図面とともに説明する。なお第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。
まず、第3実施形態のリプログ中継処理の手順を説明する。
この書換処理が実行されると、ECU3,4の制御部33は、図20に示すように、まずS1110にて、ゲートウェイ装置2からチャネル1とチャネル2でリプログデータを受信したか否かを判断する。ここで、リプログデータを受信していない場合には(SS1110:NO)、書換処理を一旦終了する。一方、リプログデータを受信した場合には(S1110:YES)、S1120にて、自装置が備えるプログラム記憶部に、S1110においてチャネル1で受信したリプログデータを書き込む。
これによりECU3は、以下の手順で、プログラムを書き換える処理を行うことができる。まずECU3は、ゲートウェイ装置2から通信線11を介してリプログデータを受信すると、受信したリプログデータを、自装置が備えるプログラム記憶部に書き込む。その後にECU3は、書き込んだリプログデータと、通信線12を介して受信したリプログデータとを照合する。
以上説明した実施形態において、S1020の処理は本発明における第4書換データ送信手段である。
例えば上記実施形態では、車両内の3つのネットワークにゲートウェイ装置2が接続されているものを示したが、ゲートウェイ装置2が車両内の2つまたは4つ以上のネットワークに接続されているようにしてもよい。
このような状況の場合には、ECU4は、ECU3からのデータを通信線13(チャネル3)のみで受信する。
Claims (7)
- 第1通信線(11)および第2通信線(12)に接続され、前記第1通信線に接続された第1通信装置(5)と、前記第2通信線に接続された第2通信装置(6)との間のデータ通信を中継する中継装置(2)と、
前記第1通信線および前記第2通信線に接続され、前記第1通信線に接続された前記第1通信装置との間でデータ通信を行うとともに、前記第2通信線に接続された前記第2通信装置との間でデータ通信を行う第3通信装置(3)と、
前記第1通信線および前記第2通信線において断線が発生した断線箇所を検出する断線検出手段(S10)と、
前記断線検出手段による前記断線箇所の検出結果に基づいて、前記中継装置が前記第1通信装置と前記第2通信装置との間のデータ通信を中継することが不可能であり、且つ、前記第3通信装置が前記第1通信装置および前記第2通信装置との間のデータ通信を行うことが可能であると判断した場合に、前記第3通信装置に、前記第1通信装置と前記第2通信装置との間のデータ通信を中継させる断線時中継手段(S20〜S60)とを備える
ことを特徴とする中継システム。 - 前記断線検出手段による前記断線箇所の検出結果に基づいて、前記第3通信装置が前記第1通信装置との間のデータ通信を行うことが不可能であり、且つ、前記中継装置が前記第3通信装置と前記第1通信装置との間のデータ通信を中継することが可能であると判断した場合に、前記第3通信装置に、前記第1通信線を介したデータ通信の代わりに、前記第2通信線を介したデータ通信を行わせる第1通信変更手段(S20,S40,S50,S70,S90)を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の中継システム。 - 前記断線検出手段による前記断線箇所の検出結果に基づいて、前記第3通信装置が前記第2通信装置との間のデータ通信を行うことが不可能であり、且つ、前記中継装置が前記第3通信装置と前記第2通信装置との間のデータ通信を中継することが可能であると判断した場合に、前記第3通信装置に、前記第2通信線を介したデータ通信の代わりに、前記第1通信線を介したデータ通信を行わせる第2通信変更手段(S20,S40,S50,S70,S80)を備える
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の中継システム。 - 前記第3通信装置は、
前記第1通信線を介して第1送信データを送信するとともに、前記第2通信線を介して第2送信データを送信し、
前記第1送信データと前記第2送信データには、互いに同じ内容のデータが含まれる
ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の中継システム。 - 前記中継装置は、
第3通信線(14)に接続され、前記第3通信線に接続されたプログラム書換装置(10)から、前記第3通信装置が所定の制御対象を制御するための制御プログラムの内容を書き換えるための第1書換データと、前記制御プログラムの内容を書き換えるためのデータであり第1書換データとは異なる第2書換データとを受信する第1受信手段(21)と、
前記第1受信手段で受信した前記第1書換データを、前記第1通信線を介して前記第3通信装置へ送信する第1書換データ送信手段(S630)と、
前記第1受信手段で受信した前記第2書換データを、前記第2通信線を介して前記第3通信装置へ送信する第2書換データ送信手段(S640)とを備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の中継システム。 - 前記中継装置は、
第3通信線に接続され、前記第3通信線に接続されたプログラム書換装置から、前記第3通信装置が所定の制御対象を制御するための制御プログラムの内容を書き換えるための書換データを受信する第2受信手段(21)と、
前記第2受信手段で受信した前記書換データのハッシュ値を生成する生成手段(S820)と、
前記生成手段で生成された前記ハッシュ値を暗号化して、暗号化ハッシュ値を生成する暗号化手段(S830)と、
前記第2受信手段で受信した前記書換データを、前記第1通信線を介して前記第3通信装置へ送信する第3書換データ送信手段(S840)と、
前記暗号化手段で生成された前記暗号化ハッシュ値を、前記第2通信線を介して前記第3通信装置へ送信するハッシュ値送信手段(S840)とを備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の中継システム。 - 前記中継装置は、
第3通信線に接続され、前記第3通信線に接続されたプログラム書換装置から、前記第3通信装置が所定の制御対象を制御するための制御プログラムの内容を書き換えるための書換データを受信する第2受信手段と、
前記第2受信手段で受信した前記書換データを、前記第1通信線および前記第2通信線を介して前記第3通信装置へ送信する第4書換データ送信手段(S1020)と、
ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の中継システム。
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