JP2015146248A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Hiroya Umeyama
浩哉 梅山
谷口 明宏
Akihiro Taniguchi
明宏 谷口
井上 薫
Kaoru Inoue
薫 井上
藤田 秀明
Hideaki Fujita
秀明 藤田
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Abstract

【課題】過充電時における非水電解質二次電池の安全性をさらに高めること。
【解決手段】非水電解質二次電池は、電池ケースと、電池ケースに設けられ、正極と負極とがセパレータを挟んで配置されてなる電極体と、電池ケースの内圧が作動圧力を超えたときに充放電電流を遮断する圧力式電流遮断機構と、少なくともセパレータに保持され、正極電位がガス発生電位を超えたときにガスを発生させるガス発生剤を含む非水電解質とを有する。正極は、正極集電体が正極合剤層から露出されてなる正極露出部を幅方向の一端に有する。正極露出部側の正極合剤層の端面の少なくとも一部は、凹凸形状に形成されている。正極のうち正極合剤層の端面が凹凸形状に形成された領域において、凹凸形状に沿った正極合剤層の端面の長さが、正極の長手方向における当該正極の長さの1.2倍以上である。
【選択図】図2

Description

本発明は、電池ケースの内圧が作動圧力を超えたときに充放電電流を遮断する圧力式電流遮断機構と、正極電位がガス発生電位を超えたときにガスを発生させるガス発生剤とを有する非水電解質二次電池に関する。
特許文献1(特開2013−225415号公報)には、電池ケースの内圧が所定レベルを超えて上昇した際に電流を遮断する電流遮断機構を備えた密閉型二次電池が記載されている。
特開2013−225415号公報
過充電時における非水電解質二次電池の安全性をさらに高めることが要求されている。本発明は、過充電時における非水電解質二次電池の安全性の更なる向上を目的とする。
従来、過充電時には、ガス発生剤は、正極合剤層のうちセパレータを挟んで負極と対向する部分においてのみ反応すると考えられていた。今般、本発明者らは、上記要求を満たすために、過充電時にガスが発生する様態について種々の仮説を設定し、その仮説を検証した。その結果、過充電時には、負極の電位の上昇に伴って正極露出部側の正極合剤層の端面の電位が局所的に上昇し、その端面においてガス発生剤が反応することが分かった。このことから、本発明者らは、正極露出部側の正極合剤層の端面の面積を大きくすれば、ガス発生剤の反応面積が増加するので、過充電時における非水電解質二次電池の安全性が高くなると考えた。
本発明の非水電解質二次電池は、上記知見に基づいて完成され、電池ケースと、電池ケースに設けられ、正極と負極とがセパレータを挟んで配置されてなる電極体と、電池ケースの内圧が作動圧力を超えたときに充放電電流を遮断する圧力式電流遮断機構と、少なくともセパレータに保持され、正極電位がガス発生電位を超えたときにガスを発生させるガス発生剤を含む非水電解質とを有する。正極は、正極集電体が正極合剤層から露出されてなる正極露出部を幅方向の一端に有する。正極露出部側の正極合剤層の端面の少なくとも一部は、凹凸形状に形成されている。正極のうち正極合剤層の端面が凹凸形状に形成された領域において、凹凸形状に沿った正極合剤層の端面の長さが、正極の長手方向における当該正極の長さの1.2倍以上である。
本発明の非水電解質二次電池では、正極露出部側の正極合剤層の端面の少なくとも一部が凹凸形状に形成されている。これにより、その端面が平坦である場合に比べて当該端面の面積が大きくなるので、ガス発生剤の反応面積が増加し、よって、過充電時に発生するガスの量が増加する。
「正極の幅方向」は、正極の長手方向に対して垂直な方向であって正極の厚さ方向とは異なる方向を意味する。「正極露出部側の正極合剤層の端面」は、正極の長手方向に延びる正極合剤層の端面のうち正極露出部側に位置する端面を意味する。「正極露出部側の正極合剤層の端面の少なくとも一部」は、正極の長手方向における当該端面の少なくとも一部を意味する。
本発明の非水電解質二次電池では、過充電時に発生するガスの量が増加するので、過充電時における安全性が高くなる。
本発明の一実施形態の非水電解質二次電池の内部構造の一部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の正極の平面図である。 本発明の一実施形態の正極の平面図である。 本発明の一実施形態の正極の製造方法の一工程を示す斜視図である。 実施例の結果を示すグラフである。 比較例の正極の平面図である。
以下、本発明の非水電解質二次電池について図面を用いて説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分又は相当部分を表すものである。また、長さ、幅、厚さ、深さ等の寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更されており、実際の寸法関係を表すものではない。
[非水電解質二次電池]
図1は、本発明の一実施形態の非水電解質二次電池の内部構造の一部を示す斜視図である。非水電解質二次電池は、電池ケース1と、電池ケース1の内圧が作動圧力を超えたときに充放電電流を遮断する圧力式電流遮断機構とを備える。電池ケース1には、巻回電極体11と非水電解質とが設けられている。巻回電極体11は、正極13と負極17とがセパレータ15を挟んで巻回され、扁平されて構成されたものである。巻回電極体11の軸方向の一端には、正極集電体13Aが正極合剤層13B(図2参照)から露出されてなる正極露出部13Dが設けられ、巻回電極体11の軸方向の他端には、負極集電体17Aが負極合剤層(不図示)から露出されてなる負極露出部17Dが設けられている。正極露出部13Dには正極端子3が接続されており、負極露出部17Dには負極端子7が接続されている。非水電解質は、正極電位がガス発生電位を超えたときにガスを発生させるガス発生剤を含み、少なくともセパレータ15に保持されている。
<正極の構成>
図2は、正極13の平面図である。正極13では、正極露出部13D側の正極合剤層13Bの端面は凹凸形状113に形成されており、凹凸形状113に沿った正極合剤層13Bの端面の長さLTは正極13の長手方向における当該正極13の長さ(図2に示す場合では正極13の全長L)の1.2倍以上である。これにより、正極露出部13D側の正極合剤層13Bの端面が平坦に形成されている場合に比べ、その端面の面積が大きくなるので、ガス発生剤の分解反応が起こり得る面積が大きくなる。よって、過充電時に発生するガスの量が多くなるので、早い段階で圧力式電流遮断機構を作動させることができる。例えば非水電解質二次電池のSOC(State of Charge)が低い状態で圧力式電流遮断機構を作動させることができる。したがって、過充電時における非水電解質二次電池の安全性が高くなる。上記長さLTは、好ましくは正極13の全長Lの1.5倍以上であり、より好ましくは正極13の全長Lの2.0倍以上である。
一方、正極13では、正極露出部13D側の正極合剤層13Bの端面が凹凸形状113に形成されているので、その端面が平坦に形成されている場合に比べて正極合剤層13Bの体積が小さくなる。そのため、正極合剤層13Bに含まれる正極活物質の量が減少する。しかし、凹凸形状113に沿った正極合剤層13Bの端面の長さLTが正極13の全長Lの2.5倍以下であれば、正極活物質の量の減少に起因する非水電解質二次電池の放電容量の低下を防止できる。また、上記長さLTが正極13の全長Lの2.5倍を超えても、過充電時に発生するガスの量はそれほど増加しない。以上より、上記長さLTは、正極13の全長Lの2.5倍以下であることが好ましい。
凹凸形状113は、凹部112と凸部114とが正極13の長手方向に交互に配置されて構成されている。凹部112は、正極露出部13Dの一部分が正極合剤層13Bへ向かって正極13の幅方向に延びて構成されている。凸部114は、正極合剤層13Bの一部分が正極露出部13Dへ向かって正極13の幅方向に延びて構成されている。
凹凸形状113に沿った正極合剤層13Bの端面の長さLTは、正極13の長手方向における凹部112の大きさ(凹部112の幅W2)と正極13の幅方向における凸部114の大きさ(凸部114の高さH)との合計であり、具体的には下記式1で表わされる。凹部112の幅W2及び凸部114の高さHを実測して下記式1に代入すれば、上記長さLTを算出できる。
(上記長さLT)=(凹部112の幅W2)×(凹部112の個数)+(凸部114の高さH)×(凸部114の個数) ・・・式1。
正極13の構成は、上記構成に限定されない。例えば、正極13は、図3に示す構成を有していても良い。図3は、正極13の別の一例を示す平面図である。
図3に示す正極13では、凹凸形状113は、正極13の長手方向の一部分にのみ形成されており、具体的には巻回電極体11の最内周側に位置することとなる正極13の一部分(図3に示す「内周側」)にのみ形成されている。このような場合であっても、正極13のうち正極露出部13D側の正極合剤層13Bの端面が凹凸形状113に形成された領域(以下では「反応活性領域」と記す)において、凹凸形状113に沿った正極合剤層13Bの端面の長さLTが正極13の長手方向における当該正極13の長さ(図3に示す場合では反応活性領域における正極13の長さL1)の1.2倍以上であれば、過充電時における非水電解質二次電池の安全性を高めることができる。
このような効果を有効に得るためには、反応活性領域では、上記長さLTは、好ましくは正極13の長さL1の1.5倍以上であり、より好ましくは正極13の長さL1の2.0倍以上である。また、反応活性領域における正極13の長さL1は、好ましくは正極13の全長Lの20%以上であり、より好ましくは正極13の全長Lの50%以上100%以下である。なお、「反応活性領域における正極13の長さL1が正極13の全長Lの100%である」は、図2に示すように凹凸形状113が正極13の長手方向全体に形成されていることを意味する。
また、図3に示す正極13では、図2に示す正極13に比べ、正極露出部13D側の正極合剤層13Bの端面を凹凸形状113に形成したことに因る正極活物質の減少量を小さく抑えることができる。これにより、非水電解質二次電池の放電容量の低下をさらに防止できる。より好ましくは、反応活性領域では、凹凸形状113に沿った正極合剤層13Bの端面の長さLTは、正極の長さL1の2.5倍以下である。
凹凸形状113が正極13の長手方向の一部分に形成されている場合、凹凸形状113は、図3に示すように、巻回電極体11の最内周側に位置することとなる正極13の一部分に形成されていることが好ましい。巻回電極体11の内周側へ向かうほど、過充電時における温度上昇が大きくなる。そのため、ガス発生剤のシャトル化学反応が促進され、よって、過充電時に発生するガスの量が減少する。したがって、巻回電極体11の最内周側に位置することとなる正極13の部分に凹凸形状113を形成することにより、過充電時に発生するガスの量は効果的に増加する。その結果、過充電時における非水電解質二次電池の安全性を効果的に高めることができる。
凹凸形状113は、図2及び図3に示す形状に限定されない。凹部112及び凸部114の少なくとも1つは、曲面のみで構成されても良いし、平面と曲面とを含んでも良い。
例えば、図2に示す場合には、凹凸形状113に沿った正極合剤層13Bの端面の長さLTが、正極13の全長Lの1.2倍以上(好ましくは正極13の全長Lの1.5倍以上2.5倍以下、より好ましくは正極13の全長Lの2.0倍以上2.5倍以下)であれば、凹部112及び凸部114の各形状は限定されない。
また、図3に示す場合には、反応活性領域において、凹凸形状113に沿った正極合剤層13Bの端面の長さLTが、正極の長さL1の1.2倍以上(好ましくは正極の長さL1の1.5倍以上2.5倍以下、より好ましくは正極の長さL1の2.0倍以上2.5倍以下)であれば、凹部112及び凸部114の各形状は限定されない。
<正極の作製>
正極13の作製方法は特に限定されない。例えば、従来公知の方法にしたがって正極合剤層を正極集電体13A上に形成してから、正極露出部13D側の正極合剤層の端面の少なくとも一部に対し凹凸加工を行う。凹凸加工は、凹部112となる部分の正極合剤層を剥離させるという方法であっても良いし、インクジェット方式等により凸部114となる部分に正極合剤層を形成するという方法であっても良い。
ロール転写方式によって正極13を形成しても良い。図4は、ロール転写方式で用いるロールの斜視図である。
用いるロールは、第1ロール41、第2ロール43及び第3ロール45を含み、図4の矢印に示す方向にそれぞれ回転する。第2ロール43は、そのロールの周面上で正極合剤層13Bが形成されるように構成されている。第3ロール45は、形成された正極合剤層13Bが正極集電体13Aに転写されるように構成されている。
まず、正極活物質、導電剤及び結着剤を少なくとも含む正極合剤ペースト51を準備し、第1ロール41、第2ロール43及び第3ロール45を回転させながら正極合剤ペースト51を第1ロール41と第2ロール43との間に注入する。これにより、正極合剤ペースト51からなる正極合剤層13Bが第2ロール43上で形成される(領域X1)。次に、形成された正極合剤層13Bを第3ロール45上で正極集電体13Aに転写する(領域X2)。このようにして正極13が形成される。
以下、本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1〜5、比較例1、2]
実施例1〜5、比較例1、2では、凹凸形状に沿った正極合剤層の端面の長さLTを検討した。
<実施例1>
(正極の作製)
正極活物質として、Liと3種の遷移金属元素(Co、NiおよびMn)とを含むリチウム含有遷移金属複合酸化物からなる粉末(LiCo1/3Ni1/3Mn1/32)を準備した。質量比で91:3:3:3となるように正極活物質とアセチレンブラック(導電剤)とカーボンブラック(導電剤)とポリフッ化ビニリデン(結着剤)とを混ぜ、NMP(N-methylpyrrolidone)で希釈して、正極合剤ペーストを得た。得られた正極合剤ペーストの固形分率は65質量%であった。
図4に示す第1ロール41、第2ロール43及び第3ロール45を用いて正極を得た。得られた正極では、凹凸形状は、その正極の長手方向に沿って形成されていた(L1=L)。正極の全長Lは6150mmであり、凸部の高さHは1mmであり、正極露出部の幅W1は13mmであり、凹部の幅W2は5mmであり、正極合剤層の幅(凸部の高さHを除く)は115mmであった。
(負極の作製)
負極活物質として、炭素被覆球形化天然黒鉛(負極活物質)を準備した。負極活物質に対して、CMC(carboxyl methyl cellulose、第1工業製薬株式会社製の品番「BSH−6」、増粘剤)を1質量%と、ポリオレフィン系樹脂(三井化学株式会社製の品番「S650」、結着剤)を1質量%とを混ぜて、負極合剤ペーストを得た。
Cu箔(負極集電体)の幅方向一端が露出するように、負極合剤ペーストをCu箔の両面に塗布してから乾燥させた。これにより、負極合剤層がCu箔の両面に形成された。その後、ロール圧延機を用いて、負極合剤層及びCu箔を圧延した。このようにして、負極露出部を有する負極を得た。得られた負極では、負極の長さは6300mmであり、負極露出部の幅は11mmであり、負極合剤層の幅は120mmであった。
(セパレータの形成)
イオン交換水に、アルミナ粒子を96質量部と、アクリル系ポリマーを4質量部とを加えた。得られた溶液を、クレアミックス(エム・テクニック株式会社製、チラー温度が25℃)を用いてスラリー化した。このようにして耐熱層用スラリーを得た。
次に、PP(polypropylene)層とPE(polyethylene)層とPP層とが順に積層されて構成されたセパレータ基材(厚さが20μm)を準備した。グラビア塗工装置を用いて、セパレータ基材に耐熱層用スラリーを塗布した。このようにして耐熱層を有するセパレータを得た。
(巻回電極体の作製、挿入)
正極合剤層と負極合剤層との間にセパレータを配置し、正極露出部と負極露出部とがAl箔の幅方向においてセパレータから逆向きに突出するように正極と負極とセパレータとを配置した。このとき、耐熱層を正極合剤層に対向させ、セパレータ基材を負極合剤層に対向させた。次に、Al箔の幅方向に対して平行となるように巻回軸(不図示)を配置し、その巻回軸を用いて正極、セパレータおよび負極を巻回させた。得られた円筒型の巻回電極体に対して4kN/cm2の圧力を常温で2分間与え、扁平状の巻回電極体を得た。続いて、正極露出部に正極端子を接続し、負極露出部に負極端子を接続してから、正極端子及び負極端子が接続された扁平状の巻回電極体をAl缶に入れた。Al缶には、圧力式電流遮断機構が設けられていた。
(非水電解液の注入)
体積比で3:4:3となるようにEC(ethylene carbonate)とDMC(dimethyl carbonate)とEMC(methyl ethyl carbonate)とを混合して、混合溶媒を得た。この混合溶媒に、濃度が1.0mol/LとなるようにLiPF6を入れ、含有量が2質量%となるようにCHB(cyclohexylbenzene、ガス発生剤)を入れた。得られた非水電解液(125g)をAl缶に入れてから、Al缶の内部を減圧した。その後、Al缶を封止し、定格容量が25Ahである非水電解質二次電池を得た。
<実施例2〜5、比較例1、2>
実施例2〜5、比較例1、2では、凸部の高さH及び凹部の幅W2が表1に示す値となるように正極を作製したことを除いては上記実施例1に記載の方法にしたがって、非水電解質二次電池を得た。なお、図6は、比較例1の正極13の平面図である。比較例1の正極13では、正極露出部13D側の正極合剤層13Bの端面は平坦に形成されていた。
(ガスの発生量の測定)
60℃で、20V、25Aの条件で、SOC140%まで過充電した。発生したガスの分量を25℃、1atm下で測定した。その結果を図5と表1の「ガスの発生量」とに記す。図5は、凹凸形状に沿った正極合剤層の端面の長さLT/正極の全長L(LT/L)とガスの発生量との関係(実験結果)を示すグラフである。ガスの発生量が多ければ多いほど、過充電時における非水電解質二次電池の安全性が高いと言える。
(放電容量の測定)
まず、1/3Cレートの電流値で電圧が4.1Vになるまで充電した(定電流充電)。電圧が4.1Vに到達したら、その電圧を一定に保ちつつ電流値を1/3Cから0.01Cまで徐々に小さくしながら充電を行った(定電圧充電)。5分間の休止の後、1/3Cレートの電流値で電圧が3.0Vになるまで放電した(定電流放電)。電圧が3.0Vに到達したら、その電圧を一定に保ちつつ電流値を1/3Cから0.01Cまで徐々に小さくしながら放電を行った(定電圧放電)。このときの放電容量を測定した。その結果を表1の「放電容量」に記す。表1には、比較例1の放電容量を1としたときの割合を記す。
Figure 2015146248
表1に示すように、実施例1〜5では、比較例1、2に比べて、ガスの発生量が多かった。よって、凹凸形状に沿った正極合剤層の端面の長さLTが正極の全長Lの1.2倍以上であれば過充電時における非水電解質二次電池の安全性が高くなることが分かった。
実施例5では、ガスの発生量は実施例4と同じであったが、放電容量は実施例4よりも小さかった。よって、凹凸形状に沿った正極合剤層の端面の長さLTが正極の全長Lの2.5倍以下であれば放電容量の低下を防止できることが分かった。したがって、過充電時における非水電解質二次電池の安全性と非水電解質二次電池の放電容量の低下防止とのバランスを考慮してLT/Lを決定することが好ましいと言える。
[実施例6〜9]
実施例6〜9では、正極合剤層の一部を剥離させることにより凹凸形状を形成し、その凹凸形状を正極の長手方向の一部分に形成したことを除いては上記実施例3に記載の方法にしたがって、非水電解質二次電池を得た。その結果を表2に示す。
Figure 2015146248
表2に示すように、実施例8、9、3では、実施例6、7に比べて、ガスの発生量が多かった。この結果から、反応活性領域における正極の長さL1/正極の全長L(L1/L)が20%以上であれば過充電時における非水電解質二次電池の安全性がさらに高くなることが分かった。
また、L1/Lが大きくなるにつれて、放電容量が低下した。よって、過充電時における非水電解質二次電池の安全性と非水電解質二次電池の放電容量の低下防止とのバランスを考慮してL1/Lを決定することが好ましいと言える。
今回開示された実施の形態及び実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、巻回電極体は、正極と負極とがセパレータを介して巻回されて形成されたものであっても良いし、正極とセパレータと負極とセパレータとがこの順に積層されて形成されたものであっても良い。
圧力式電流遮断機構は、電池ケースの一部の厚さを薄くすることにより構成されたものであっても良い。
ガス発生剤は、非水電解質の非水溶媒よりも酸化電位の低い(つまり、酸化分解反応の始まる電圧が低い)化合物であることが好ましい。ガス発生剤としては、非水電解質二次電池の非水電解質に含まれるガス発生剤として従来公知の材料を特に限定されることなく使用でき、例えばビフェニル(BP(biphenyl))等を使用しても良い。
正極、負極、セパレータ及び非水電解質は、それぞれ、非水電解質二次電池の正極、負極、セパレータ及び非水電解質の一般的な構成を有することが好ましい。
1 電池ケース、3 正極端子、7 負極端子、11 巻回電極体、13 正極、13A 正極集電体、13B 正極合剤層、13D 正極露出部、15 セパレータ、17 負極、17A 負極集電体、17D 負極露出部、41 第1ロール、43 第2ロール、45 第3ロール、51 正極合剤ペースト、112 凹部、113 凹凸形状、114 凸部。

Claims (1)

  1. 電池ケースと、
    前記電池ケースに設けられ、正極と負極とがセパレータを挟んで配置されてなる電極体と、
    前記電池ケースの内圧が作動圧力を超えたときに充放電電流を遮断する圧力式電流遮断機構と、
    少なくとも前記セパレータに保持され、正極電位がガス発生電位を超えたときにガスを発生させるガス発生剤を含む非水電解質とを有し、
    前記正極は、正極集電体が正極合剤層から露出されてなる正極露出部を幅方向の一端に有し、
    前記正極露出部側の前記正極合剤層の端面の少なくとも一部は、凹凸形状に形成されており、
    前記正極のうち前記正極合剤層の前記端面が前記凹凸形状に形成された領域において、前記凹凸形状に沿った前記正極合剤層の前記端面の長さが、前記正極の長手方向における当該正極の長さの1.2倍以上である非水電解質二次電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7459300B2 (ja) 2020-05-09 2024-04-01 ビーワイディー カンパニー リミテッド 電極シート、捲回式電池セル及び電池

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