JP2015146121A - Simd型超並列演算処理装置向け超解像処理方法、装置、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

Simd型超並列演算処理装置向け超解像処理方法、装置、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】従来のBayse確率論に基づく画像復元方法はSIMD型超並列演算処理装置に向かないという問題を解決するための方法、装置、プログラム及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】汎用コンピュータがBayse確率論的線形方程式に基づく1つの畳込み演算を含む演算をSIMD型超並列演算処理装置に分担させる事により、TV映像及び画像に含まれる光学的劣化を低減して劣化前のTV映像及び画像に近いものを復元する方法、同方法に基づく装置、同方法を汎用コンピュータに実行させるための第1及び第3プログラム、同装置を汎用コンピュータに構成しかつ実行させるための第2及び第4プログラム、第1〜4プログラムを各々記憶する手段を備える。
【選択図】図15

Description

本発明は、SIMD(Single Instraction Multiple Data)型超並列演算処理装置向け画像処理に関し、特に画像に含まれる光学的なボケや滲みといった劣化情報をBayse確率論に基づく数学的な演算処理によって取り除き、劣化する前の原画像を復元するためのSIMD型超並列演算処理装置向け超解像処理方法及び装置並びにSIMD型超並列演算処理装置向けTV映像超解像処理方法及び装置そして第1〜4プログラム並びに第1〜4記憶媒体に関する。
近年、音声、画像及び映像などの多様なデジタルコンテンツの略実時間加工処理技術が普及しており、例えば、地上デジタルTVでは1080i(1,920横x1,080縦、29.97フレーム/秒)といった2Mピクセル/フレームを超えるデータの略実時間処理が要求され、こういった用途向けにSIMD型超並列演算処理装置が開発されている。SIMD型超並列演算処理装置は、複数のプログラマブル数値演算プロセッサ(PE:Programmable arithmetic processor Element)を備え、1つの命令による1つの演算を全てのPEで同時並行的に実行させる事により高速演算処理を可能とするものであるが、アルゴリズムによっては、データの事前準備、得られた演算結果の後処理、及び/又はデータの転送速度が律速となり高速性が得られない可能性が有る。SIMD型超並列演算処理装置の構成に関する1例は、処理対象データを記憶するための入力及び出力メモリブロック、この入力メモリブロックから1、2、4、8ビットなどの予め設定したビット単位でデータを読み込み、そのビット単位で演算処理を行い出力メモリブロックに演算結果を書込むPE、を備え、更にこのPEは複数あり、個々のPEがアレイ状に構成され更にチャネルにより相互に連結された構成をとり、多様な演算を同時並行に処理可能である。量産されているものには、例えば、ルネサス エレクトロニクス株式会社のMX−G、株式会社東芝のC−ViAなどがある。
地上デジタルTVの場合、TV映像を構成する各フレームは、映り込んでいる対象の見分けがつかない程にまで大きくボケていないものの、光学的なボケや滲みといった劣化情報を含んでいるという問題がある。
例えば、図1は、TV映像の1フレームに含まれる光学的劣化情報の1例を示す図である。図1には、2枚の画像があり、左側の画像はX線ピンホールカメラのY(輝度)成分だけから成るTV映像の1フレームであり、右側の画像は本発明者が発明した従来技術(特許文献1〜2)により、図1の左側の画像を超解像処理して画像を復元したものである。図1の両画像を比較すると、超解像処理前のTV映像には光学的なボケや滲みといった光学的劣化情報が含まれている事が分かる。
本発明者が発明した画像復元技術(特許文献1〜2)は、光学的なボケや滲みといった劣化情報を含む静止画1枚の情報から復元画像を求めるためのBayse確率論的数式に従い反復演算を繰り返す内に、静止画の輝度分布に最も尤もらしい最尤PSF(Point Spread Function)のフーリエ変換である最尤OTF(Optical Transfer Function)及び最尤復元画像を数値演算により推定するものである。しかし、この画像復元技術は、非線形方程式に基づき実空間及び空間周波数領域において演算を行うアルゴリズムであり、フーリエ変換や逆フーリエ変換を反復演算回数1回当たり複数回実行する必要がある事から演算処理量が膨大であり、略実時間処理を必要とするTV映像を扱う事は困難であるという問題及びデータの事前準備や演算結果の後処理やデータの転送がSIMD型超並列演算処理装置使用時の律速と成りSIMD型超並列演算処理装置向きのアルゴリズムでないという問題があった。
本発明者は、本発明者が発明した画像復元技術(特許文献1〜2)を改良し、TV映像の略実時間処理を可能とする技術Lを出願中である。この技術Lは、従来の画像復元技術(特許文献1〜2)における演算対象を複素数から実数に変更し、更に演算処理装置をソフトウエアによるものからFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いたハードウエアにする事により、略実時間処理を可能とする。しかし、ハードウエア化した際のゲート数が150万ゲートと大きく、コストが高く実装面積が大きいという問題、略実時間処理を実現するため6回の反復演算回数が限界であり超解像処理強度が不足するかも知れないという懸念、及び非線形方程式に基づくアルゴリズムであるためにデータの事前準備や演算結果の後処理やデータの転送がSIMD型超並列演算処理装置使用時の律速と成りSIMD型超並列演算処理装置向きのアルゴリズムでないという問題があった。
技術Lの画像復元能力は、フレーム内の対象の見分けがつかない程にボケていない場合には画像復元技術(特許文献1〜2)並みであるものの、画像復元が完全な状態に至るまでの反復演算回数が6回程度必要である場合も多く、収斂が遅く、2〜4Kといった大画面TV映像の処理を略実時間で行う用途には処理速度の面で問題が発生する可能性があり、更なる高速性及び収斂速度の向上の必要があった。そこで、本発明者は、技術Lを更に高速化するために画像復元技術(特許文献1〜2)で用いていたBayse確率論に基づく非線形方程式から成るアルゴリズムを改良し、Bayse確率論に基づく非線形方程式から成る加速アルゴリズムを発明し、出願している。この加速アルゴリズムに基づくTV映像向けの超解像処理技術は、画像復元技術(特許文献1〜2)及び技術Lで用いていたPSFの復元工程を省略し、更に、劣化画像の劣化度合いに見合った劣化示数に紐づいた第1PSFそしてこの第1PSFを事前に鮮鋭化して得られた第2PSFを用いる事により、劣化情報を含む静止画1枚の情報から復元画像を求めるためのBayse確率論的数式に従った2回の反復演算により、技術Lと同等の画像復元能力が得られるというものである。しかしながら、加速アルゴリズムに基づくTV映像向けの超解像処理技術は、未だ非線形方程式に基づくアルゴリズムであるために演算量が多く、且つデータの事前準備や演算結果の後処理やデータの転送がSIMD型超並列演算処理装置使用時の律速と成りSIMD型超並列演算処理装置向きのアルゴリズムでないという問題があった。
さて、他の発明者によって発明され既に開示された超並列演算処理装置向きのアルゴリズムの例としては、プロセッサを2次元状に配置したMISD(Multiple Instruction stream, Single Data stream)型のSAP(SYSTOLIC ARRAY PROCESSOR)を用いて数式(1)に基づき画像のボケ除去を行うものがある(特許文献3)。しかし、この方法は、数式(1)による線形方程式に基づく反復演算方法でありMIMD型のSAPで処理されるため、SIMD型超並列演算処理装置へは直接応用できないという問題があった。
数式(1)において、Uは原画像を、HはPSFを、Ybは劣化画像を、kはフィードバックオペレータを、Sはスムージングオペレータを、それぞれ意味しており、これらは全て2次元の関数でm掛けるnの要素から成り、*は2次元の畳込み演算子を意味する。
その他、線形方程式による超解像アルゴリズムとしては、例えば、特許文献4を参照すると、劣化画像の自己回帰パラメータを推定する事なしに状態空間モデル(原画像から成る状態方程式と原画像及び雑音から成る観測方程式)を構成し、この状態空間モデルに対してカルマンフィルタを用いた画像復元を行なう方法及び装置が開示されている。しかし、この方法及び装置では、注目画素周辺のみの復元処理であり画像全体の復元処理でないという問題及びSIMD型超並列演算処理装置向けに開発されたものでないという可能性がある。
国際公開番号:特許第4568730号(WO2006/041127) 国際公開番号:特許第4575387号(WO2006/041126) 特許公開番号:WO2005/069217A3 特許公開番号:特開2011−165013
特許文献1〜4に記載されたいずれの方法も、コストが安価な量産製品のSIMD型超並列演算処理装置を用いて画像及び映像から略実時間内で画像及び映像全体から光学的劣化を低減して劣化する前の画像及び映像を復元する事ができないという問題があった。そこで、本発明は、これら上記の問題を解決するためのSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法及び装置並びにSIMD型超並列演算処理装置向けTV映像超解像処理方法及び装置そして第1〜4プログラム並びに第1〜4記憶媒体の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、本発明による第1の発明は、SIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法を提供する。このSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法は、請求項1に記載されたものと同じであり、実行可能で且つ読込んで解読可能な言語で記述された第1プログラムに従い汎用コンピュータがSIMD型超並列演算処理装置にBayse確率論的線形方程式の数式(3)(後述)に基づく演算を分担させる事により、劣化画像全体に含まれる光学的劣化を略実時間内で低減して劣化前の画像に近い画像を復元する。
SIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法は、(S1)輝度分布から成る劣化画像を指定された劣化画像ファイルから準備し更に劣化画像をモニタに表示する劣化画像準備工程と、(S2)モニタを見ながら劣化画像の劣化状況に適したPSFを特定するPSF準備工程と、(S3)劣化画像を複写しこれを復元画像初期値と成す復元画像初期値準備工程と、(S4)最大反復演算回数を汎用コンピュータから設定する最大反復演算回数設定工程と、(S5)反復演算回数を計数するIカウンターに0を設定しリセットするIリセット工程と、(S6)PSFのサイズを取得してPSFサイズを求めるPSFサイズ取得工程、(S7)まず復元画像初期値を複写して補正復元画像初期値と成し、次にPSFを補正復元画像初期値に畳込み演算を行う際に除外領域と成る領域を、PSFサイズから計算により求めその領域を補正復元画像初期値の外側にミラー対称に成る様に転写する事により補正復元画像初期値を補正する復元画像初期値補正工程と、(S8)反復演算1回用のデータ群をSIMD型超並列演算処理装置内の実行用データ記憶領域に最大効率でデータを配置できる様に演算用データを作成して準備するデータ準備工程と、(S9)演算用データをSIMD型超並列演算処理装置内の実行用データ記憶領域に転送して演算し、復元画像を求める画像復元工程と、(S10)Iカウンターに1を加算するI加算工程と、(S11)Iカウンターの値が最大反復演算回数以上であるという仮説を検証し、もしも、検証結果が偽であれば(S12)へ進むが、検証結果が真であれば(S14)へ進むI判定工程と、(S12)復元画像を復元画像初期値と入れ替える入替え工程と、(S13)工程(S7)へ戻るジャンプ工程と、(S14)復元画像を出力する出力工程と、(S15)劣化画像ファイル及び復元画像からRGB形式の最尤復元画像を求める最尤復元画像化工程と、(S16)最尤復元画像を最尤復元画像ファイルと成すファイル化工程と、(S17)最尤復元画像ファイルを指定された記憶領域へ記憶する記憶工程と、を備える事に特徴がある。
上記課題を解決するために、本発明による第2の発明は、SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置を提供する。このSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置は、請求項2に記載されたものと同じであり、本発明による第1の発明であるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法に従い、実行可能で且つ読込んで解読可能な言語で記述された第2プログラムに従い汎用コンピュータがSIMD型超並列演算処理装置に演算を分担させる様に全手段を構成し且つこれ等の全手段を実行する事により、劣化画像に含まれる光学的劣化を略実時間内で低減して劣化前の画像に近い画像を復元する装置である。
SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置は、(W1)輝度分布から成る劣化画像を指定された劣化画像ファイルから準備し更に劣化画像をモニタに表示する劣化画像準備手段と、(W2)モニタを見ながら劣化画像の劣化状況に適したPSFを特定するPSF準備手段と、(W3)劣化画像を複写しこれを復元画像初期値と成す復元画像初期値準備手段と、(W4)最大反復演算回数を汎用コンピュータから設定する最大反復演算回数設定手段と、(W5)反復演算回数を計数するIカウンターに0を設定しリセットするIリセット手段と、(W6)PSFのサイズを取得してPSFサイズを求めるPSFサイズ取得手段と、(W7)まず復元画像初期値を複写して補正復元画像初期値と成し、次にPSFを補正復元画像初期値に畳込み演算を行う際に除外領域と成る領域を、PSFサイズから計算により求めその領域を補正復元画像初期値の外側にミラー対称に成る様に転写する事により補正復元画像初期値を補正する復元画像初期値補正手段と、(W8)反復演算1回用のデータ群をSIMD型超並列演算処理装置内の実行用データ記憶領域に最大効率でデータを配置できる様に演算用データを作成して準備するデータ準備手段と、(W9)演算用データをSIMD型超並列演算処理装置内の実行用データ記憶領域に転送して演算し、復元画像を求める画像復元手段と、(W10)Iカウンターに1を加算するI加算手段と、(W11)Iカウンターの値が最大反復演算回数以上であるという仮説を検証し、もしも、検証結果が偽であれば(W12)へ進むが、検証結果が真であれば(W14)へ進むI判定手段と、(W12)復元画像を復元画像初期値と入れ替える入替え手段と、(W13)手段(W7)へ戻るジャンプ手段と、(W14)復元画像を出力する出力手段と、(W15)劣化画像ファイル及び復元画像からRGB形式の最尤復元画像を求める最尤復元画像化手段と、(W16)最尤復元画像を最尤復元画像ファイルと成すファイル化手段と、(W17)最尤復元画像ファイルを指定された記憶領域へ記憶する記憶手段と、を備える事に特徴がある。
上記課題を解決するために、本発明による第3の発明は第1プログラムを提供する。この第1プログラムは、請求項3に記載されたものと同じであり、第1の発明によるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法を汎用コンピュータに実行させるための第1プログラムである。
上記課題を解決するために、本発明による第4の発明は第1記憶媒体を提供する。この第1記憶媒体は、請求項4に記載されたものと同じであり、第3の発明による第1プログラムを記憶し且つ汎用コンピュータに接続可能で且つ汎用コンピュータが読込んで実行可能な第1記憶媒体である。
上記課題を解決するために、本発明による第5の発明は第2プログラムを提供する。この第2プログラムは、請求項5に記載されたものと同じであり、第2の発明によるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置として汎用コンピュータを機能させるための第2プログラムである。
上記課題を解決するために、本発明による第6の発明は第2記憶媒体を提供する。この第2記憶媒体は、請求項6に記載されたものと同じであり、第5の発明による第2プログラムを記憶し且つ汎用コンピュータに接続可能で且つ汎用コンピュータが読込んで実行可能な第2記憶媒体である。
上記課題を解決するために、本発明による第7の発明はSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法を提供する。このSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法は、請求項7に記載されたものと同じであり、第1の発明によるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法を用いて、TV映像全体の光学的劣化を略実時間内で低減して劣化する前のTV映像に近いTV映像を復元する方法である。
SIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法は、(S20)TV映像信号から1フレーム分の輝度分布から成る劣化画像を抽出すると共にTV映像信号から1フレーム分の信号を取り除いた残りのTV映像信号を1フレーム分遅延して出力し、更に劣化画像の色差U及びVを記憶し、その後、劣化画像をモニタに表示する一方で劣化画像をデガンマ処理する劣化フレーム取得工程と、(S21)SIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法を構成する工程S2〜S14から成る画像復元演算工程を用いてユーザが最大反復演算回数及び劣化示数から成る超解像処理条件を決定しこの超解像処理条件に従い劣化画像から復元画像を求める工程と、(S22)画像復元演算工程の出力工程から出力される復元画像をガンマ処理し、そして、この復元画像と、劣化フレーム取得工程で記憶された劣化画像の色差U及びVとからRGB形式の最尤復元画像を求める第2最尤復元画像化工程と、(S23)RGB形式の最尤復元画像及び遅延された残りのTV映像信号から1フレーム分の復元TV映像信号を合成して出力する復元TV映像信号出力工程と、を備える事に特徴がある。
上記課題を解決するために、本発明による第8の発明はSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置を提供する。このSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置は、請求項8に記載されたものと同じであり、第7の発明によるSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法に従ってTV映像の光学的劣化を略実時間内で低減して劣化前のTV映像に近いTV映像を復元する装置である。
SIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置は、(W20)TV映像信号から1フレーム分の輝度分布から成る劣化画像を抽出すると共にTV映像信号から1フレーム分の信号を取り除いた残りのTV映像信号を1フレーム分遅延して出力し、更に劣化画像の色差U及びVを記憶し、その後、劣化画像をモニタに表示する一方で劣化画像をデガンマ処理する劣化フレーム取得手段と、(W21)SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置を構成する手段W2〜W14から成る画像復元演算手段を用いてユーザが最大反復演算回数及び劣化示数から成る超解像処理条件を決定しこの超解像処理条件に従い劣化画像から復元画像を求める手段と、(W22)画像復元演算手段の出力手段から出力される復元画像をガンマ処理し、そして、この復元画像と、劣化フレーム取得手段で記憶された劣化画像の色差U及びVとからRGB形式の最尤復元画像を求める第2最尤復元画像化手段と、(W23)RGB形式の最尤復元画像及び遅延された残りのTV映像信号から1フレーム分の復元TV映像信号を合成して出力する復元TV映像信号出力手段と、を備える事に特徴がある。
上記課題を解決するために、本発明による第9の発明は第3プログラムを提供する。この第3プログラムは、請求項9に記載されたものと同じであり、第7の発明によるSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法を汎用コンピュータに実行させるための第3プログラムである。
上記課題を解決するために、本発明による第10の発明は第3記憶媒体を提供する。この第3記憶媒体は、請求項10に記載されたものと同じであり、第9の発明による第3プログラムを記憶し且つ汎用コンピュータに接続可能で且つ汎用コンピュータが読込んで実行可能な第3記憶媒体である。
上記課題を解決するために、本発明による第11の発明は第4プログラムを提供する。この第4プログラムは、請求項11に記載されたものと同じであり、第10の発明によるSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置として汎用コンピュータを機能させるための第4プログラムである。
上記課題を解決するために、本発明による第12の発明は第4記憶媒体を提供する。この第4記憶媒体は、請求項12に記載されたものと同じであり、第11の発明による第4プログラムを記憶し且つ汎用コンピュータに接続可能で且つ汎用コンピュータが読込んで実行可能な第4記憶媒体である。
本発明は、Bayse確率論的線形方程式に従い劣化画像の情報だけから光学的劣化情報を取り除く方法であり、四則演算に比べて演算量が膨大なコンボリューションを1回とする事により、データの事前準備や演算結果の後処理やデータの転送がSIMD型超並列演算処理装置使用時の律速と成らない様にしてコストが安価な量産製品のSIMD型超並列演算処理装置の使用を可能とするものである。このため、量産され開発キットの完備された既成のSIMD型超並列演算処理装置の使用による経済的効果及び開発期間の短縮による省力化効果、コンボリューションを1回にする事による高速演算処理効果、この他、本発明は、TV方式の映像であれば線源を問わず何でも良いため、赤外線カメラやX線カメラによる映像であっても良く、適用範囲が広いという効果、といった上記列記された効果が少なくとも部分的に実現される。
TV映像の1フレームに含まれる光学的劣化情報の1例を示す図 本発明によるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法の処理手順の1例を示すフローチャート 本発明による劣化画像準備工程の処理手順の1例を示すフローチャート 本発明によるPSF準備工程の処理手順の1例を示すフローチャート 本発明による超解像処理ウインドウの構成に関する1例を示す図 本発明で用いる畳込み演算によって生ずる除外領域の発生状況及びその補正方法の1例を示す図 本発明による復元画像初期値補正工程の処理手順の1例を示すフローチャート 本発明によるデータ準備工程の処理手順の1例を示すフローチャート 本発明によるデータ準備工程において、復元画像初期値の画素に対するスキャン方法の1例を示す図 本発明によるデータ準備工程により作成された第1データセット及び第2データセットの1例を示す図 本発明による画像復元工程の処理手順の1例を示すフローチャート 本発明による画像復元工程においてSIMD型超並列演算処理装置が行う並列演算方法の1例を示す図 本発明による最尤復元画像化工程の処理手順の1例を示すフローチャート 本発明によるファイル化工程の処理手順の1例を示すフローチャート SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置の構成に関する1例を示す図 本発明で用いる汎用コンピュータの構成に関する1例を示す図 本発明による第2プログラムの構造に関する1例を示す図 本発明による劣化画像準備手段の構成に関する1例を示す図 本発明によるPSF準備手段の構成に関する1例を示す図 本発明による復元画像初期値補正手段の構成に関する1例を示す図 本発明によるデータ準備手段の構成に関する1例を示す図 本発明による画像復元手段の構成に関する1例を示す図 本発明による最尤復元画像化手段の構成に関する1例を示す図 本発明によるファイル化手段の構成に関する1例を示す図 本発明によるSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法の処理手順の1例を示すフローチャート 本発明によるSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置の構成に関する1例を示す図 本発明による実施例1のSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置における超解像処理手順の1例をトランザクションテーブルとして示す図 本発明による実施例1のSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置における超解像処理後の処理手順の1例を示すフローチャート 本発明による実施例1のSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置による超解像処理効果確認例の1つを示す図 本発明による実施例2のTV映像超解像処理装置の構成に関する1例を示す図
本発明を実施するために最良な形態を、図を用いながら詳細に説明する。
図2は、SIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法の処理手順の1例に関するフローチャートである。図2のSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法は、(S1)輝度分布から成る劣化画像1を指定された劣化画像ファイル2から準備し更に劣化画像1をモニタ3に表示する劣化画像準備工程と、(S2)モニタ3を見ながら劣化画像1の劣化状況に適したPSF4を特定するPSF準備工程と、(S3)劣化画像1を複写しこれを復元画像初期値5と成す復元画像初期値準備工程と、(S4)最大反復演算回数7を汎用コンピュータ8から設定する最大反復演算回数設定工程と、(S5)反復演算回数を計数するIカウンター9に0を設定しリセットするIリセット工程と、(S6)PSF4のサイズを取得してPSFサイズ10を求めるPSFサイズ取得工程、(S7)まず復元画像初期値5を複写して補正復元画像初期値6と成し、次にPSF4を補正復元画像初期値6に畳込み演算を行う際に除外領域と成る領域を、PSFサイズ10から計算により求めその領域を補正復元画像初期値6の外側にミラー対称に成る様に転写する事により補正復元画像初期値6を補正する復元画像初期値補正工程と、(S8)反復演算1回用のデータ群をSIMD型超並列演算処理装置11内の実行用データ記憶領域12に最大効率でデータを配置できる様に演算用データ13を作成して準備するデータ準備工程と、(S9)演算用データ13をSIMD型超並列演算処理装置11内の実行用データ記憶領域12に転送して演算し、復元画像14を求める画像復元工程と、(S10)Iカウンター9に1を加算するI加算工程と、(S11)Iカウンター9の値が最大反復演算回数7以上であるという仮説を検証し、もしも、検証結果が偽であれば(S12)へ進むが、検証結果が真であれば(S14)へ進むI判定工程と、(S12)復元画像14を復元画像初期値5と入れ替える入替え工程と、(S13)工程(S7)へ戻るジャンプ工程と、(S14)復元画像14を出力する出力工程と、(S15)劣化画像ファイル2及び復元画像14からRGB形式の最尤復元画像15を求める最尤復元画像化工程と、(S16)最尤復元画像15を最尤復元画像ファイル16と成すファイル化工程と、(S17)最尤復元画像ファイル16を指定された記憶領域へ記憶する記憶工程と、を備える事に特徴がある。
本発明による第1の発明によるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法は、光学的な劣化がない原画像FがPSF Hによって劣化し劣化画像Gになるというモデル式の数式(2)から誘導した数式(3)に基づきSIMD型超並列演算処理装置11を用いてn回反復演算を実行するうちにn回目の復元画像である最尤復元画像15を推定する方法であり、従来の方法に比べて高速である。
数式(2)及び(3)において、Fは原画像を、Fnは復元画像を、HはPSFを、Gは劣化画像を、(*)は畳込み演算を意味する。また、数式(3)において、F0は復元画像初期値5を意味する。F、Fn及びGは同じ画素サイズであり、画像を構成する画素は縁が無く座標により指定することができ、F、Fn及びGを順に重ね合わせると同じ座標の画素は同じ位置で上下方向に重なり合わさっている。Hは、F、Fn及びGと同じ画素サイズの縁の無い画素から成り各画素は座標により指定する事が出来、F、Fn及びGと同等か又はHが点対称で且つシフトインバリアントが成立する場合、F、Fn及びGよりも小さい画像サイズである。
劣化画像準備工程S1は、更に複数の細分化された複数のサブ工程から構成されている。図3は劣化画像準備工程S1における処理手順の1例をフローチャートとして図示したものである。図3の劣化画像準備工程S1は、(S1−1)劣化画像ファイル2を読込、この劣化画像ファイル2から、RGB画素データから成るRGB劣化画像17を抽出するRGB劣化画像抽出工程と、(S1−2)RGB劣化画像17をYUV変換し、Y(輝度)成分から成るY劣化画像18、U(青色差)成分から成るU劣化画像19、V(赤色差)成分から成るV劣化画像20を、それぞれ抽出するYUV変換工程と、(S1−3)Y劣化画像18をデガンマ処理し、デガンマ処理後のY劣化画像18を劣化画像1と成すデガンマ工程と、(S1−4)モニタ3に劣化画像1を表示する劣化画像表示工程と、を備える事に特徴がある。図3において、RGB劣化画像抽出工程S1−1等の工程は、劣化画像準備工程S1のサブ工程であるため、枝番をハイフォン付で表示している。
本発明において、対象とする劣化画像1は非圧縮且つ人工的な一切の加工を受けていないものであり、ファイルから抽出した後の画像は24ビット又は32ビットのRGB形式のビットマップであれば何でも良い。また、YUV444形式のものであっても良いが、この場合には、RGB劣化画像抽出工程S1−1をYUV画像が扱えるように改良する必要があり、図3の例では対象外である。さて、本発明において、画像輝度分布から成る劣化画像1を処理対象とする理由は、RGBの各原色劣化画像を処理対象とすると、色の構成に変化を生じる可能性があるためである。経験上、この様にしても十分な超解像効果が得られる事が分かっている。また、本発明においては、RGBからYUVへの変換及びその逆変換並びにガンマ変換そしてデガンマ変換は、社団法人電波産業会 1987年8月 策定 2009年7月 C1.0改定 の 標準規格 BTA S−001C 1.0版「1125/60高精細度テレビジョン方式 スタジオ規格」内の表3.5 「測色パラメータ」(http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2−BTA_S−001_C1_0.pdf)に従い行っている。
図4はPSF準備工程S2における処理手順の1例をフローチャートとして図示したものである。図4のPSF準備工程S2は、(S2−1)ユーザ21がモニタ3を見ながら劣化画像1の劣化状況に適した劣化示数22を汎用コンピュータ8から設定する劣化示数設定工程と、(S2−2)PSFを劣化示数に対して紐づけて整理して作成したPSFデータベース23から、劣化示数22に適応したPSF4を選定且つ抽出するPSF抽出工程と、を備える事に特徴がある。
本発明では、対象が不鮮明で見分けがつかない程に劣化したものを対象としないため、5×5画素サイズで中心が最大輝度の2次元正規分布のものをPSF4に用いている。しかし、この例によらず、PSF4のサイズが劣化画像までのものであれば、何でも使用可能であるが、PSFサイズ10が大きくなるに従い、演算速度は遅くなる。
劣化示数22は0〜255の整数であり、0は光学的劣化が無いものであり、255は光学的劣化が最大のものと成る。劣化示数22の設定は汎用コンピュータ8を介して行うのであるが、具体的には、モニタ3上の超解像処理ウインドウ24内の劣化示数設定ボタン27を操作して設定する。超解像処理ウインドウ24は、第1プログラム51が起動すると、汎用コンピュータ8がモニタ3上に構成するものであり、超解像処理に関する全ての操作は、この超解像処理ウインドウ24上で可能となる。
図5は、超解像処理ウインドウ24の構成に関する1例を図示したものである。図5の超解像処理ウインドウ24は、劣化画像1及び最尤復元画像15などを表示するための画像ウインドウ25、現在日時及び超解像条件及び劣化画像ファイル名及びシステムからのメッセージなどを表示するためのもので上下スクロールバーが右端に設けられた情報ウインドウ26、劣化示数22を0〜255の256段階中のいずれかをプルダウンメニュー(本発明のプルダウンメニューではデフォルトは薄青色の背景で表示されている。)から1つの数字を指定して設定するための劣化示数設定ボタン27、クリックするとコンボボックスが開くのでリストの中の値を選ぶか又はテキストボックスに表示されているデフォルト値の上から最大反復演算回数7を直接入力して設定するために使用する最大反復演算回数設定ボタン28、クリックするとファイル管理システムウインドウが開きファイルが表示されるのでその中から1件を指定する事によりファイルの指定が可能な劣化画像ファイル指定ボタン29、画像ウインドウ25に表示されている最尤復元画像15をクリックして指定した後にこのボタンをクリックする事により、ファイル管理システムウインドウが開くので希望するディレクトリを指定し、ファイル管理システムウインドウ中のファイル名入力欄にファイル名入力し更にファイル形式を指定して保存をクリックする事により最尤復元画像15を指定したディレクトリに保存する最尤復元画像ファイル保存ボタン30、超解像処理を設定された条件のもと開始するためにクリックする超解像処理開始ボタン31、超解像処理を中断するためにクリックする超解像処理中断ボタン32、中断した超解像処理を再開するための超解像処理再開ボタン33、超解像処理を停止するためにクリックする超解像処理停止ボタン34、ヘルプウインドウを開きヘルプ内容を検索そして表示するためのヘルプボタン35、画像ウインドウ25内の縮小/拡大したい画像をクリックして指定した後にこのボタン内の+を押せば指定した画像が拡大され‐を押せば指定した画像が拡大され0を押せばデフォルト倍率に復帰して指定した画像が表示される画像拡大/縮小ボタン36、画像ウインドウ25内の画像の表示モードのタイル又は重ねて表示をプルダウンメニューからどちらかを選択するために使用する画像表示モード指定ボタン37、超解像処理ウインドウ24を閉じるために使用する閉じるボタン38、から構成されている。
最大反復演算回数設定工程S4は、超解像処理ウインドウ24内の最大反復演算回数設定ボタン28を操作して最大反復演算回数7を設定する。
復元画像初期値補正工程S7は、補正復元画像初期値6にPSF4を数式(4)〜(5)に従い畳込む際に発生する計算できない除外領域を、解消するための工程であり、予め除外領域内の画素を補正復元画像初期値6の最外周の外側にミラー対称に転写する事により、補正復元画像初期値6の最外周を除外領域の外側に移動して除外領域を解消する。
数式(4)〜(5)において、Gは劣化画像を、G(i,j)は座標(i,j)の劣化画像の画素を、Fは復元画像を、F(i‐m,j−n)は座標(i‐m,j−n)の復元画像の画素を、HはPSFを、H(m,n)は座標(m,n)のPSFの画素を、白抜き丸「○」の中にアスタリスク「*」を記した記号は畳込み演算を、中点「・」は掛け算を、それぞれ意味しており、また、i,j,m,n、M及びNは正の整数である。
数式(5)によれば、PSFサイズは横画素数2M+1で縦画素数2N+1である。この場合、除外領域は数式(6)〜(7)により求める事ができ、縦画素数EL、横画素数EWである。
数式(6)〜(7)において、INT()は括弧内の数値の整数部分のみを取り出す関数である。本発明においては、PSFサイズは5×5であるため、N=M=2に相当する。この場合、EL=EW=2と成り、除外領域は復元画像初期値5の外周2画素の領域となる。
図6は本発明で用いる畳込み演算によって生ずる除外領域の発生状況及びその補正方法の1例を示す図である。図6の例では、5×5のPSFを補正復元画像初期値6に畳込み演算する場合の左上隅付近の状況を説明例にとっているが、この様な除外領域は補正復元画像初期値の外周2画素の領域全体と成る。図6の例では、復元画像初期値5を複写して補正復元画像初期値6と成した後の状態を示しており、補正復元画像初期値6の外周2画素を除外領域へミラー対称と成る様に転写する事により補正し、更に原点を移動させる事により、補正復元画像初期値6の除外領域を解消する。こうする事により、畳込み演算後の原点は補正前の補正復元画像初期値6の原点即ち復元画像初期値5の原点と一致する。
図7は、復元画像初期値補正工程S7における処理手順の1例をフローチャートとして図示したものである。図7の復元画像初期値補正工程S7は、(S7−1)PSFサイズ10を横画素数HW及び縦画素数HLから成る数値として求めるHサイズ計算工程と、(S7−2)PSFサイズ10を基にして、HWを2で割った商の整数部分を横サイズ補正値Cwと成し、更に、HLを2で割った商の整数部分を縦サイズ補正値Clと成す補正値演算工程と、(S7−3)補正復元画像初期値6の上辺から内側にCl個の画素行を復元補正復元画像初期値6の上辺の外側にミラー対象に転写する第1F補正工程と、(S7−4)補正復元画像初期値6の右辺から内側にCw個の画素列を補正復元画像初期値6の右辺の外側にミラー対象に転写して作成しこれを新たに補正復元画像初期値6と成す第2F補正工程と、(S7−5)補正復元画像初期値6の下辺から内側にCl個の画素行を補正復元画像初期値6の下辺の外側にミラー対象にコピーして作成しこれを新たに補正復元画像初期値6と成す第3F補正工程と、(S7−6)補正復元画像初期値6の左辺から内側にCw個の画素列を補正復元画像初期値6の左辺の外側にミラー対象にコピーして作成しこれを新たに補正復元画像初期値6と成す第4F補正工程と、から構成されている。
データ準備工程S8において、演算用データ13とは反復演算1回用のデータ群の事であり、数式(3)の等号の右辺をSIMD型超並列演算処理装置11で計算するために必要なデータ群の事である。データ準備工程S8が必要な理由は、SIMD型超並列演算処理装置11は2ビット、4ビット、8ビット、16ビット・・・などの予め設定された所定の単位でSIMD型超並列演算処理装置11内の実行用データ記憶領域12に記憶されたデータの四則演算及びLUT(Look Up Table)論理演算を予め設定された並列度数で同時並行に行う演算装置である。このため、SIMD型超並列演算処理装置11が演算できる様に実行用データ記憶領域12に、事前に演算用データ13を転送し記憶する必要がある。この演算用データ13は実行用データ記憶領域12に最大効率でデータを配置できる様に事前に作成されたものである。
本発明では、実行用データ記憶領域12は演算ユニット当たり512ビットのバンク左右2つで計1024ビットの容量を有し、左右バンクには1〜512のXアドレスと1024のYアドレスが付与されており、左右バンクいずれかを指定し更にアドレス(X,Y)を指定する事により指定したバンク内の任意のレジスタが選択可能であり、演算ユニットは2ビットの四則演算及びLUT演算を行い、演算ユニット及び実行用データ記憶領域12の並列演算度数は1024である。そこで、このSIMD型超並列演算処理装置11を使用する場合の演算用データ13の作成を例にとり、データ準備工程S8の構成に関する1例を説明する。
図8は、データ準備工程S8における処理手順の1例をフローチャートとして図示したものである。図8のデータ準備工程S8は、(S8−1)復元画像初期値5の画素数による画像サイズを取り込み、復元画像初期値5の左上隅の画素を原点とし、横方向に左端の画素から右端の画素へ至り次いで縦下方向に1画素分移動して横方向左端に戻り左端の画素から右端の画素に至りといった様に画素の座標(x、y)を発生する工程と、(S8−2)補正復元画像初期値6の座標(x、y)の画素を原点としこれを含む右横方向5画素×下方向5画素の8ビット幅の画素値を読込みFC(i,j)と成す工程と、(S8−3)PSF4の5×5画素の8ビット幅の画素値を読込、これらを左上隅の画素を原点とするH(i,j)と成し、FC(i,j)の画素値とこれと同じ座標のH(i,j)の画素値を掛け算できるようにするために、原点から縦方向に上から下に次いで横方向に1つづれて縦方向に上から下にといった様にH(i,j)及びFC(i,j)の座標を操作しながらFC(i,j)の値8ビットとこれと同じ座標のFC(i,j)の値8ビットそして両者の積を書込むために用いる12ビットの領域をこの順で連ねて1つにしたデータセットを全てのi(1〜5の整数)及びj(1〜5の整数)の組み合わせについて作り、始めの17個分のデータセットを実行用データ記憶領域12の左バンクに転送し記憶させるために用いるための第1データセット39と成し、残りの8個分のデータセットを実行用データ記憶領域12の右バンクに転送し記憶させるために用いるための第2データセット40と成す工程と、(S8−4)第1データセット39及び第2データセット40の積格納領域から1つずつ重複しない様に読み込み、これを加算するために用いる12ビット幅の第1累積和演算用領域41及び加算演算後の和を格納するために用いる12ビット幅の第2累積和演算用領域42をひと繋がりにしてなる累積和演算用領域43を作成する工程と、(S8−5)劣化画像1の画素平面の左上隅を原点とし、劣化画像1の任意の画素はG(x、y)で表示され、復元画像初期値5の画素平面の左上隅を原点とし、復元画像初期値5の任意の画素はF(x、y)で表示される時に、G(x、y)の8ビット幅の画素値とF(x、y)の8ビット幅の画素値が足し算をできる様にデータペアを形成し、その結果を収納するために空の12ビット幅の領域を加えてひと繋がりと成し、加算用データセット44と成す工程と、(S8−6)加算用データセット44の中の結果格納領域内の値から累積和演算用第1領域41に格納された結果を減算しその結果である復元画像14の画素値を格納するための12ビット幅の復元画像画素値領域45を作成する工程と、(S8−7)第2データセット40の後に累積和演算用領域43を連ね更にこれに引き続いて加算用データセット44を連ね更にこれに引き続いて復元画像画素値領域45を連ねて1つのデータセットと成す工程と、(S8−8)x及びyから「1−x−y」及び「2−x−y」というラベルを作成し第1データセット39には「1−x−y」を第2データセット40には「2−x−y」を付与する工程と、(S8−9)復元画像初期値5に未演算の画素が残っていないという仮説を検証し、検証結果が偽であればS8−1へ戻り、そうでなはなく検証結果が真である場合には終了する工程と、から構成されている。
第1データセット39及び第2データセット40は同じ1つの演算ユニット用のデータペアであり、復元画像14の1画素分の演算用データである。
図9は、工程S8−1において、復元画像初期値5の画素の座標を発生させる際に画素をスキャンする方法の1例を示す図である。図9には、復元画像初期値5の画素全ての座標を1つずつ発生させる際に、復元画像初期値5の左上隅の画素を原点とし、横方向に左端の画素から右端の画素へ、次いで縦下方向に1画素分移動して更に横方向左端に戻り、左端の画素から右端の画素にといった様にスキャンする方法が示されている。しかし、このスキャンの方向は、この例によらず自由である。図9において、復元画像初期値5の画像サイズは横方向総画素数Wxであり縦方向総画素数Lyであり、画素はF(x、y)で表示されており、xは1〜Wxの整数であり、yは1〜Lyの整数である。
図10は、データ準備工程S8により作成された第1データセット39及び第2データセット40の1例を示す図である。図10によれば、第1データセット39及び第2データセット40の中の同一Yアドレスのデータセットは、数式(3)の右側の式に従い、復元画像14の特定の1画素分を演算するためのデータセットである。Yアドレス全体は1024画素分のデータセットである。左バンクのXアドレスが1〜504及び右バンクのXアドレスが1〜224の領域は畳込み演算における積算用のデータセットであり補正復元画像初期値6の画素FC(i,j)とPSF4の画素H(i,j)とこれらの積を格納するための領域から成り、右バンクのXアドレスが253〜276の領域は累積和演算用領域43であり、右バンクのXアドレスが277〜304の領域は加算用データセット44であり、右バンクのXアドレスが305〜316の領域は復元画像画素値領域45である。
図11は、画像復元工程S9における処理手順の1例をフローチャートとして図示したものである。図11の画像復元工程S9は、(S9−1)復元画像初期値5の画素数による画像サイズを取り込み、図9に示されたスキャン方法に習い、復元画像初期値5の左上隅の画素を原点とし、横方向に左端の画素から右端の画素へ至り次いで縦下方向に1画素分移動してから左端の画素に戻り、この左端の画素から横方向に右端の画素に至りといった様に読込対象画素座標を変化させながら1024画素間隔で復元画像初期値5の画素の座標(x,y)46を発生し、大容量高速メモリ54の変数x()及び変数y()に記憶する工程と、(S9−2)画素座標(x,y)46を開始画素として図9に示したスキャン方法で原点画素座標(x,y)46を含む座標を発生させ同時にこの座標からラベル「1−x−y」及び「2−x−y」を発生させ、1024画素分又は最大画素数分の第1データセット39及び第2データセット40を読込み、第1データセット39を実行用データ記憶領域12の左バンクへ、更に第2データセット40を実行用データ記憶領域12の右バンクへ、それぞれ左詰めで1024画素分又は最大画素数分のデータをFIFO(First In First Out)転送する工程と、(S9−3)SIMD型超並列演算処理装置11において、転送された第1データセット39及び第2データセット40を用いて、まず畳込み演算を構成する積算を1024画素分並行して行い、次にこれ等25個の積の累積和を1024画素分並行して求め、次いで劣化画像1と復元画像初期値5との和算を1024画素分並行して行い、この結果である1024画素分の和から1024画素分の累積和を1回の演算で差し引きその結果を復元画像14の1024画素分の画素として実行用データ記憶領域12の右バンク復元画像画素値領域45の列に記憶する様にSIMD型超並列演算処理装置11に命令し且つ演算終了を検知する工程と、(S9−4)図9に示されたスキャン方法に従い、原点画素座標(x,y)46を開始画素としてこの画素を含む1024画素分又は最大画素数分の座標(x1,y1)を発生し各々を大容量高速メモリ54の変数x1及び変数y1に保存する一方でこれ等x1及びy1から「F−x1−y1」というラベルを作成し、このラベルを変数名とする復元画像14の画素値を保存するための変数F−x1−y1()を1024画素分又は最大画素数分作成し、できた順に縦に並べて1024個又は最大画素数分の画素値を収納可能な変数群から成る列である復元画素一時保存領域47を大容量高速メモリ54内に作成し、その後実行用データ記憶領域12の右バンクの復元画像画素値領域45の列から1024個又は最大画素数分の復元画像14の画素値を読み出し、復元画素一時保存領域47にFIFO転送する工程と、(S9−5)まず復元画像初期値記憶領域90と同じサイズの記憶領域から成り且つ左上隅を原点とし復元画像14の画素座標に対応する画素値記憶領域から成る復元画像記憶領域92を大容量高速メモリ54内に定義し、次に復元画素一時保存領域47から1画素分の画素データを順に読込、ラベルを解析して画素座標(x、y)を発生させ、この画素座標(x、y)に対応する復元画像記憶領域92の記憶領域に画素値を記憶させるといった事を1024個又は最大画素数分繰り返す工程と、(S9−6)復元画像初期値5の画像サイズを参照して、図9のスキャン法に従い復元画像初期値5の画素の座標(x,y)46から1024画素目の画素が存在しないという仮説を検証し、もしも検証結果が偽であればデータ準備工程S9−1へ戻り、そうではなくもしも検証結果が真であれば終了する工程と、から構成されている。
図12は、工程S9−4において行われる第1データセット39及び第2データセット40を用いたSIMD型超並列演算処理装置11における並列演算方法の1例を示す図である。図12において、第1データセット39及び第2データセット40は図10と同じ配置であり、積算、和算及び減算は、カラム単位(レジスタのYアドレス1〜1024)で並行して同時に実行し、累積和は、(1)積算N(Nは整数で、1≦N≦25)の結果である積Nと第1累積和演算用領域41との和算を行いその和を第2累積和演算用領域42に記憶する工程と、(2)第2累積和演算用領域42のデータを第1累積和演算用領域41に転送する工程と、(3)Nが25になるまで(1)〜(2)を繰り返す工程と、から構成され、これ等の工程(1)〜(3)を実行する事により求める。
最尤復元画像化工程S15は、更に細分化された工程から構成されており、最尤復元画像化工程S15の処理手順に関する1例をフローチャートとして図13に示す。図13の最尤復元画像化工程S15は、(S15−1)劣化画像ファイル2からRGB形式の劣化画像1を抽出し、更にYUV変換してU色差U色差から成るU劣化画像19及びV色差から成るV劣化画像20を抽出する工程と、(S15−2)輝度分布(Y)から成る復元画像14を大容量高速メモリ54内の復元画像記憶領域92から読み出しこの復元画像14をガンマ補正する工程と、(S15−3)ガンマ補正後の復元画像14、U劣化画像19及びV劣化画像20からYUB形式の最尤復元画像15を合成しこの最尤復元画像15の画像サイズに適合したメモリ領域を大容量高速メモリ54内の最尤復元画像記憶領域114に定義した後に記憶する工程と、(S15−4)最尤復元画像記憶領域114からYUB形式の最尤復元画像15を読み出しこれをRGB形式に変換した後に最尤復元画像記憶領域114に記憶する共に出力する工程と、(S15−5)RGB画像記憶領域84からRGB劣化画像17を読み込み、これを画像ウインドウ25の左半分と成る様にそしてRGB形式の最尤復元画像15を最尤復元画像記憶領域114から読み込み、これを画像ウインドウ25の右半分と成る様に調整後、モニタ3をイニシャライズした後に表示する工程と、を備える。
図14は、ファイル化工程S16の処理手順の1例をフローチャートとして図示したものである。図13のファイル化工程S16は、(S16−1)超解像処理ウインドウ24の画像ウインドウ25内の最尤復元画像15がクリックされ指定される事を常時監視する工程と、(S16−2)最尤復元画像15が指定されたという仮説を検証し、もしも検証結果が偽であれば工程S16−1へ戻り、そうではなくもしも検証結果が真であれば工程S16-3へ進む工程と、(S16-3)最尤復元画像ファイル保存ボタン30がクリックされる事を常時監視する工程と、(S16-4)最尤復元画像ファイル保存ボタン30がクリックされたという仮説を検証し、もしも検証結果が偽であれば工程S16−3へ戻り、そうではなくもしも検証結果が真であれば工程S16-5へ進む工程と、(S16−5)Explorerを開く工程と、(S16−6)記憶工程S17においてユーザ21が最尤復元画像15ファイル16を保存するとExplorerが閉じるが、このExplorerが閉じる事を常時監視する工程と、(S16−7)ファイル保存が完了してExplorerが閉じたという仮説を検証し、もしも検証結果が偽であれば工程S16−8へ進み、そうではなくもしも検証結果が真であれば終了する工程と、(S16−8)情報ウインドウ26に「ファイル保存に失敗しました。再度保存する場合には、最尤復元画像ファイル保存ボタン30をクリックして下さい。キャンセルする場合には汎用コンピュータ8のキーボード48のESC(エスケープ)ボタン49を押して下さい」というメッセージを表示する工程と、(S16−9)キーボード48のESC(エスケープ)ボタン49が押された事を常時監視する工程と、(S16−10)キーボード48のESC(エスケープ)ボタン49が押されたという仮説を検証し、もしも検証結果が偽であれば工程S16−11へ進み、そうではなくもしも検証結果が真であれば終了する工程と、(S16−11)最尤復元画像ファイル保存ボタン30がクリックされる事を常時監視する工程と、(S16-12)最尤復元画像ファイル保存ボタン30がクリックされたという仮説を検証し、もしも検証結果が偽であれば工程S16−9へ戻り、そうではなくもしも検証結果が真であれば工程S16-5へ戻る工程と、を備え、超解像処理ウインドウ24において、超解像処理が完了し画像ウインドウ25に最尤復元画像15が表示されると、ユーザ21がこれを保存するために、画像ウインドウ25の最尤復元画像15をクリックする事により指定し、その後、最尤復元画像ファイル保存ボタン30をクリックすると、本発明はMicrosoft(登録商標)社OSを使用しているため同OSが提供する「Explorer(登録商標)」と言う名称のファイルシステムウインドウが開き、記憶工程S17において、ユーザ21がファイルシステムウインドウ内の適切なディレクトリを指定し更にファイル名を入力し更に適切な画像ファイル形式を選択しその後保存をクリックする事により保存処理が完了する。
図15は、SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50の構成に関する1例を図示したものである。図15のSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50は、本発明による第1の発明であるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法に従い、実行可能で且つ読込んで解読可能な言語で記述された第2プログラム80に従い汎用コンピュータ8がSIMD型超並列演算処理装置11に演算を分担させる事により、劣化画像1に含まれる光学的劣化を低減して劣化前の画像を復元する装置である。また、図15において、黒丸は結合を、太実線は実行順序の関係を、それぞれ示す。
図15のSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50は、(W1)輝度分布から成る劣化画像1を指定された劣化画像ファイル2から準備し更に劣化画像1をモニタ3に表示する劣化画像準備手段と、(W2)モニタ3を見ながら劣化画像1の劣化状況に適したPSF4を特定するPSF準備手段と、(W3)劣化画像1を複写しこれを復元画像初期値5と成す復元画像初期値準備手段と、(W4)最大反復演算回数7を汎用コンピュータ8から設定する最大反復演算回数設定手段と、(W5)反復演算回数を計数するIカウンター9に0を設定しリセットするIリセット手段と、(W6)PSF4のサイズを取得してPSFサイズ10を求めるPSFサイズ取得手段と、(W7)まず復元画像初期値5を複写して補正復元画像初期値6と成し、次にPSF4を補正復元画像初期値6に畳込み演算を行う際に除外領域と成る領域をPSFサイズ10から計算により求めその領域を補正復元画像初期値6の外側にミラー対称に成る様に転写する事により補正復元画像初期値6を補正する復元画像初期値補正手段と、(W8)反復演算1回用のデータ群をSIMD型超並列演算処理装置11内の実行用データ記憶領域12に最大効率でデータを配置できる様に演算用データ13を作成して準備するデータ準備手段と、(W9)演算用データ13をSIMD型超並列演算処理装置11内の実行用データ記憶領域12に転送して演算し、復元画像14を求める画像復元手段と、(W10)Iカウンター9に1を加算するI加算手段と、(W11)Iカウンター9の値が最大反復演算回数7以上であるという仮説を検証し、もしも、検証結果が偽であれば(W12)へ進むが、検証結果が真であれば(W14)へ進むI判定手段と、(W12)復元画像14を復元画像初期値5と入れ替える入替え手段と、(W13)手段(W7)へ戻るジャンプ手段と、(W14)復元画像14を出力する出力手段と、(W15)劣化画像ファイル2及び復元画像14からRGB形式の最尤復元画像15を求める最尤復元画像化手段と、(W16)最尤復元画像15を最尤復元画像ファイル16と成すファイル化手段と、(W17)最尤復元画像ファイル16を指定された記憶領域52へ記憶する記憶手段と、を備える事に特徴がある。
本発明による第2の発明であるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50は、本発明による第1の発明であるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法に従う装置の1例であり、構成上必要十分な最小の構成手段を有しており、RGB形式の劣化画像ファイル2から光学的劣化情報を取り除いたRGB形式の最尤復元画像ファイル16を高速に生成する。
図16は、本発明で用いる汎用コンピュータ8の構成に関する1例を図示したものであり、図16にはSIMD型超並列演算処理装置11も構成要素として含まれている。図16の汎用コンピュータ8は、タッチセンサ付きモニタ3、SIMD型超並列演算処理装置11、PSFデータベース23、キーボード48、第2プログラム80、高速ランダムアクセス及び書込み読み出し及び消去及び編集が可能な1Tバイト以上の容量を有するHDD(Hard Disk Drive)53、SDRAM(Synchronous Dynamic Randoumn Access Memory)及びPSRAM(Psued Static Randoumn Access Memory)及びSRAM(Static Randoumn Access Memory)及びFlash Memoryから成る高容量高速メモリ54、4個以上のCPUコアを有する2GHz以上のクロックスピードの64ビットインストラクションセット32ビットCPU55、データ通信及び高容量高速メモリの管理及びバス制御などを行う周辺回路56、TCP/IP(Transmission Control Protocol)モデムを内蔵し且つUSB(Universal Serial Bus)I/O(Input/Output Interface)及びLAN(Local Area Network)I/O及び公衆回線I/O及びHDMI(High−Definition Multimedia Interface、登録商標)I/O及びキーボード48との通信I/O及びメモリカードI/O及びCDやDVDやBDの再生・記録・消去が可能なコンボディスクモジュールI/O及びモニタ3へビデオデータを提供し更にモニタ3のタッチセンサから送られるデータをCPU55へ送るモニタI/O及び音声I/Oなどの多様なI/Oをサポートする通信I/O回路57、ビデオデータの送受信及びコーディング及びデコーディング及び多様な画像処理を行うビデオアクセラレータ回路58、双方向性バス59、コンボディスクモジュール60、メモリスロット61、電源回路62、CPU55からの命令により適切な冷却を行う冷却装置63、LAN端子64、USB端子65〜67、マウス68、マイクロソフト社製Windows(登録商標)8 O/S 69、マイクロソフト社製 Visual Studio 2010(登録商標)(Visual C++ 2010を含む)70、マイクロソフト社製 Office 2013(登録商標){Excel 2013(登録商標)、Word 2013(登録商標)、Power Point 2013(登録商標)}71、WiFi(Wireless Fidelity)やBluetooth(登録商標)などの無線通信モジュール72、スピーカ73、マイク74、電源スイッチ75、電源ケーブル76、USBケーブル77、MDMI(登録商標)ケーブル78、開発環境High−performance Embedded Workshopソフトウエア79、これ等全てのものから構成される。
図16において、PSFデータベース23、第1プログラム51、Windows(登録商標)8 O/S 69、Visual Studio 2010(登録商標)70、Office 2013(登録商標)71、及び開発環境High−performance Embedded Workshopソフトウエア79はHDD53に既に記憶済みの状態にある。
図16の汎用コンピュータ8には、市販されているWinodws(登録商標)系ノートブックPCおよびデスクトップPCなどの多くの製品が使用可能であり、また、SIMD型超並列演算処理装置11には、例えば、ルネサス エレクトロニクス株式会社製「Super RISC engine family用 MX開発ツールキット」が使用可能であり、本発明でも、このキットを使用している。同キットはMXコアと呼ぶSIMD型超並列演算処理装置11を搭載した基板及びこの回路基板内のハードウエアを駆動するために必要なソフトウエア、例えば、C言語で作成したソースプログラムを、MXコアで実行可能なオブジェクトプログラムに変換する「MXコード生成ツール」、デバッガ及びシミュレータから構成されている。本発明によるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50では、図16に示されている様に汎用コンピュータ8とSIMD型超並列演算処理装置11との間をUSBケーブル77によって接続し、更に、SIMD型超並列演算処理装置11を汎用コンピュータ8から動かすために必要な統合開発環境High−performance Embedded Workshopソフトウエア79を汎用コンピュータ8に事前にインストールしている。
本発明による第3の発明は、第1の発明によるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法を汎用コンピュータ8に実行させるための第1プログラム51である。この第1プログラム51は、C++、HTML、XTML及びJAVA(登録商標)を用いて記述されたものである。
本発明による第4の発明は、第3の発明による第1プログラムを記憶し且つ汎用コンピュータ8に接続可能で且つ汎用コンピュータ8が読込んで実行可能な事に特徴が有る第1記憶媒体である。この第1記憶媒体は、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、Flashメモリカード、SDメモリカード、USBメモリなどが使用可能である。第1プログラムを暗号化して記録し、暗号化したままで汎用コンピュータ8に読み込み、汎用コンピュータ8で復号した後にインストールする事が可能である。この他、暗号化/復号化回路が内蔵さ且つパスワードロックする事が可能なUSBメモリやSDHCメモリカードを使用する事も可能である。本発明においては、暗号化/復号化回路が内蔵されたUSBメモリを使用している。また、暗号には、暗号強度256ビットのAESやDESなどが使用可能である。
本発明による第5の発明は、第2の発明によるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50として汎用コンピュータ8を機能させるための第2プログラム80であり、第1プログラム51と同じ言語で記述されている。
図17は、第2プログラム80の構造に関する1例を図示したものである。図17の第2プログラム80は、SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50を構成する全ての手段を汎用コンピュータ8内に仮想的に構成する画像復元装置プログラム81、超解像処理ウインドウ24を作成しモニタ3に表示させる超解像処理ウインドウ作成プログラム82、超解像処理ウインドウ24内の画像及びボタン、そしてキーボード48の中のESCボタン49、Enterボタン、ページアップボタン及びページダウンボタンを常時監視して必要な処理を画像復元装置プログラム81と協調して実行する超解像処理ウインドウ監視プログラム83、から構成されている。また、図17において、太実線は実行順序の関係を示す。
本発明による第6の発明は、第5の発明による第2プログラム80を記憶し且つ汎用コンピュータ8に接続可能で且つ汎用コンピュータ8が読込んで実行可能な事に特徴が有る第2記憶媒体である。第2記憶媒体には、第1記憶媒体と同じものが使用可能であり、本発明においては、第2記憶媒体に第1記憶媒体と同じ暗号化/復号化回路が内蔵されたUSBメモリを使用している。
図18は、劣化画像準備手段W1の構成に関する1例を図示したものである。図18の劣化画像準備手段W1は、RGB劣化画像抽出手段W1−1、YUV変換手段W1−2、デガンマ手段W1−3及び劣化画像表示手段W1−4から構成されており、「RGB劣化画像抽出手段W1−1」は、劣化画像ファイル2を読み込んでこれをHDD53に記憶し、このHDD53に記憶された劣化画像ファイル2から、RGB画素データから成るRGB劣化画像17を抽出し、RGB劣化画像17の画像サイズに適合したメモリ領域を大容量高速メモリ54内に、RGB画像記憶領域84、Y劣化画像記憶領域85、U劣化画像記憶領域86、V劣化画像記憶領域87及び劣化画像記憶領域88として設定し、その後、RGB劣化画像17をRGB画像記憶領域84に記憶し、「YUV変換手段W1−2」は、RGB画像記憶領域84に記憶されたRGB劣化画像17をYUV変換し、Y(輝度)成分から成るY劣化画像18を抽出してこれをY劣化画像記憶領域85に記憶し、U(青色差)成分から成るU劣化画像19を抽出してこれをU劣化画像記憶領域86に記憶し、V(赤色差)成分から成るV劣化画像20を抽出してこれをV劣化画像記憶領域87に記憶し、「デガンマ手段W1−3」は、Y劣化画像記憶領域85に記憶されたY劣化画像18をデガンマ処理し、デガンマ処理後のY劣化画像18を劣化画像記憶領域88に記憶する事により劣化画像1と成し、「劣化画像表示手段W1−4」は、劣化画像記憶領域88から劣化画像1を読み出しこれをモニタ3に表示する。また、図18において、太実線は実行順序の関係を示す。
図19は、PSF準備手段W2の構成に関する1例を図示したものである。図19のPSF準備手段W2は、(W2−1)汎用コンピュータ8のモニタ3に表示されている超解像処理ウインドウ24内の画像ウインドウ25内の劣化画像1をユーザ21が見ながら超解像処理ウインドウ24内の劣化示数設定ボタン27を操作して劣化画像1の劣化状況に応じた劣化示数22を設定する劣化示数設定手段と、(W2−2)PSFを劣化示数に対して紐づけて整理して作成したPSFデータベース23が予めHDD53に記憶されたものであり、このHDD53内のPSFデータベース23から、劣化示数22に適応したPSF4を検索し、ヒットしたPSF4を取得してこれを大容量高速メモリ54内のPSF記憶領域89に記憶する事により劣化示数22に適応したPSF4を選定且つ抽出するPSF抽出手段と、を備える。また、図19において、太実線は実行順序の関係を示す。
復元画像初期値準備手段W3内の処理に関する1例は、劣化画像記憶領域88から劣化画像1を読み出し劣化画像1の画像サイズに適合したメモリ領域を大容量高速メモリ54内の復元画像初期値記憶領域90に用意し、その後劣化画像1を復元画像初期値記憶領域90に記憶し、更に復元画像初期値記憶領域90から劣化画像1を復元画像初期値5として読み出す事により復元画像初期値5と成す。復元画像初期値記憶領域90は、劣化画像1の全ての画素数よりも大きな2次元の配列から構成され、劣化画像1の画素の座標と2次元の配列の座標は1対1で対応している。また、復元画像初期値記憶領域90は、実際に記憶する前に配列サイズを復元画像初期値5の画像サイズに合わせる様に宣言する事により、自由に変更する事が可能である。
最大反復演算回数設定手段W4内の処理に関する1例は、汎用コンピュータ8のモニタ3に表示されている超解像処理ウインドウ24内の最大反復演算回数設定ボタン28をユーザ21が操作して任意の最大反復演算回数7を選択すると、これが大容量高速メモリ54内の変数I_maxに記憶されるというものであり、こうする事により最大反復演算回数7は汎用コンピュータ8から設定される。
Iリセット手段W5内の反復演算回数を計数するIカウンター9は、例えば、整数型の変数Iを大容量高速メモリ54内に予め準備し、このIに0を入力する事によりリセットした後に、PSFサイズ取得手段W6〜画像復元手段W9を実行した後にI加算手段W10を実行してIに1を加え、その後、I判定手段W11を実行し、Iの値が最大反復演算回数7以上であれば出力手段W14を実行し、あるいは入替え手段W12〜ジャンプ手段W13を実行するといった使い方をする事により変数Iはカウンターとなる。こういった使用方法は広く知られている。
PSFサイズ取得手段W6の構成に関する1例は、(W6−1)PSF記憶領域89に記憶されたPSF4を読み込み、このPSF4からPSFサイズ10を横画素数HW及び縦画素数HLから成る数値として求めそれぞれ大容量高速メモリ54内の変数HW及び変数HLに記憶するHサイズ計算手段と、(W6−2)PSFサイズ10を基にして、HWを2で割った商の整数部分を横サイズ補正値Cwと成しこれを大容量高速メモリ54内の変数Cwに記憶し、更に、HLを2で割った商の整数部分を縦サイズ補正値Clと成しこれを大容量高速メモリ54内の変数Clに記憶する補正値演算手段と、を備える事に特徴が有る。
図20は、復元画像初期値補正手段W7の構成に関する1例を図示したものである。図20の復元画像初期値補正手段W7は、(W7−1)復元画像初期値記憶領域90に記憶された復元画像初期値5を読み込み、大容量高速メモリ54内の補正復元画像初期値記憶領域91のサイズを復元画像初期値5の横サイズに2Cwを加えたものかける縦サイズに2Clを加えたものに設定し、その後、復元画像初期値5の上辺から内側にCl個の画素行を復元画像初期値5の上辺の外側にミラー対象に転写して作成された補正復元画像初期値6を補正復元画像初期値記憶領域91に記憶する第1F補正手段と、(W7−2)補正復元画像初期値記憶領域91に記憶された補正復元画像初期値6を読み込み、補正復元画像初期値6の右辺から内側にCw個の画素列を補正復元画像初期値6の右辺の外側にミラー対象にコピーして作成しこれを補正復元画像初期値記憶領域91に記憶する第2F補正手段と、(W7−3)補正復元画像初期値記憶領域91に記憶された補正復元画像初期値6を読込、補正復元画像初期値6の下辺から内側にCl個の画素行を補正復元画像初期値6の下辺の外側にミラー対象にコピーして作成しこれを補正復元画像初期値記憶領域91に記憶する第3F補正手段と、(W7−4)補正復元画像初期値記憶領域91に記憶された補正復元画像初期値6を読込、補正復元画像初期値6の左辺から内側にCw個の画素列を補正復元画像初期値6の左辺の外側にミラー対象にコピーして作成しこれを補正復元画像初期値記憶領域91に記憶する第4F補正手段と、から構成されている。また、図20において、黒丸は結合を、太実線は実行順序の関係を、それぞれ示す。
図21は、データ準備手段W8の構成に関する1例を図示したものである。図21のデータ準備手段W8は、(W8−1)復元画像初期値記憶領域90に記憶された復元画像初期値5を読み込み、この復元画像初期値5の画素数による画像サイズを取り込み、復元画像初期値5の左上隅の画素を原点とし、図9の方法に従い、横方向に左端の画素から右端の画素へ至り次いで縦下方向に1画素分移動してから左端の画素に戻り、この左端の画素から横方向に右端の画素に至りといった様に画素の座標(x、y)を発生し大容量高速メモリ54内の変数x及び変数yに記憶する手段と、(W8−2)まず補正復元画像初期値記憶領域91に記憶された補正復元画像初期値6を読み込み、この補正復元画像初期値6の画素の中で、大容量高速メモリ54内の変数x及び変数yに記憶されたx及びyを座標とする座標(x、y)の画素を新たに原点(i=1,j=1)とし、この原点(i=1,j=1)を含む右横方向5画素(iが1から5の範囲)及び下方向5画素(jが1から5の範囲)の領域の8ビット幅の画素値を読み込み、5×5の2次元配列変数FC(i,j)に記憶する事によりFC(i,j)と成す手段と、(W8−3)PSF記憶領域89に記憶されたPSF4の5×5画素(iが1から5の範囲及びjが1から5の範囲)の8ビット幅の画素値を読み込み、これらを左上隅の画素を原点(1,1)とする5×5の2次元配列変数H(i,j)に記憶する事によりH(i,j)と成し、FC(i,j)の画素値とこれと同じ座標のH(i,j)の画素値を掛け算できるようにするために、原点から縦方向に上から下に次いで横方向に1つずれて縦方向に上から下にといった様にH(i,j)及びFC(i,j)の座標を操作しながらFC(i,j)の値8ビットとこれと同じ座標のFC(i,j)の値8ビットそして両者の積を書込むために用いる12ビットの積格納領域をこの順で連ねてひと繋がりにしたデータセットDS(i,j)を全てのi(1〜5の整数)及びj(1〜5の整数)の組み合わせについて作り、それぞれ大容量高速メモリ54内の2次元変数配列DS(i,j)に記憶し、iとjとの和が小さい順に始めの17個分のデータセットDS(i,j)をこの順で連ねてひと繋がりにしたものを実行用データ記憶領域12の左バンクの所定のYアドレスの領域に左詰めで転送して記憶させるために用いるための第1データセット39として大容量高速メモリ54内に定義し、iとjとの和が小さい順に始めの18個目〜25個目のデータセットDS(i,j)から成る残りの8個分のデータセットDS(i,j)をこの順で連ねてひと繋がりにしたものを左バンクのYアドレスと同じYアドレスの実行用データ記憶領域12の右バンクに左詰めで転送し記憶させるために用いるための第2データセット40として大容量高速メモリ54内に定義する手段と、(W8−4)第1データセット39及び第2データセット40の積格納領域から1つずつ重複しない様に読込これを加算するために用いる12ビット幅の第1累積和演算用領域41及び加算演算後の和を格納するために用いる12ビット幅の第2累積和演算用領域42をひと繋がりにしてなる累積和演算用領域43を大容量高速メモリ54内に定義する事によって作成する手段と、(W8−5)劣化画像記憶領域88に記憶された劣化画像1の画素平面の左上隅を原点とし、劣化画像1の任意の画素はG(x、y)で表示され、復元画像初期値記憶領域90に記憶された復元画像初期値5の画素平面の左上隅を原点とし、復元画像初期値5の任意の画素はF(x、y)で表示される時に、G(x、y)の8ビット幅の画素値とF(x、y)の8ビット幅の画素値が足し算をできる様にデータペアを形成し、その結果を収納するための空の12ビット幅の領域を加えてひと繋がりと成した加算用データセット44用の領域を大容量高速メモリ54内に定義する事により作成する手段と、(W8−6)加算用データセット44の中の結果格納領域内の値から累積和演算用第1領域に最後に格納された結果を減算しその結果である復元画像14の画素値を格納するための12ビット幅の復元画像画素値領域45を大容量高速メモリ54内に定義する事により作成する手段と、(W8−7)第2データセット40の後に累積和演算用領域43を連ね更にこれに引き続いて加算用データセット44を連ね更にこれに引き続いて復元画像画素値領域45を連ねて1つのデータセットと成しこれを新たに第2データセット40として大容量高速メモリ54内に定義する事により作成する手段と、(W8−8)x及びyから「1−x−y」及び「2−x−y」というラベルを作成し第1データセット39には「1−x−y」を第2データセット40には「2−x−y」を付与する手段と、(W8−9)復元画像初期値5に未演算の画素が残っていないという仮説を検証し、検証結果が偽であればW8−1へ戻り、そうではなく検証結果が真である場合には終了する手段と、から構成されている。また、図21において、黒丸は結合を、太実線は実行順序の関係を、それぞれ示す。
実行用データ記憶領域12の左バンク及び右バンクは左上隅を原点とし、xアドレス1〜512、Yアドレス1〜1024の交点に1ビットのレジスタが存在する(図10、12)。本発明においては、1画素/Yアドレスというルールでデータの設定及び演算を行い、復元画像画素値領域45に復元画像14の画素値が格納されている。このため、第1データセット39及び第2データセット40は1つのYアドレスの実行用データ記憶領域12の左バンク及び右バンクにそれぞれ転送される。また、第1データセット39及び第2データセット40には、ラベルが付与され、第1データセット39及び第2データセット40の実行用データ記憶領域12の左バンク及び右バンクへの転送および復元画像画素値領域45からの復元画像14の画素値の転送に有益である。作成された第1データセット39及び第2データセット40の1例は、図10に示されている。
手段W8−8では、大容量高速メモリ54内の第1データセット39に新たに「1−x−y」というラベルを付ける。これは、バイナリー宣言して作成した512ビット幅の変数名を「1−x−y」という変数1−x−y()を予め用意し、大容量高速メモリ54内の第1データセット39を読み出し、1−x−y()へ複写する事で達成可能である。この方法は、一般的なプログラム作成方法の1部として知られている。
図22は、画像復元手段W9の構成に関する1例を図示したものである。図22の画像復元手段W9は、(W9−1)復元画像初期値記憶領域90に記憶されている復元画像初期値5の画素数による画像サイズを取り込み、図9に示されたスキャン方法に従い、横方向に左端の画素から右端の画素へ至り次いで縦下方向に1画素分移動してから左端の画素に戻り、この左端の画素から横方向に右端の画素に至りといった様に読込対象画素座標を変化させながら1024画素間隔で復元画像初期値5の画素の座標(x,y)46を発生し、大容量高速メモリ54の変数x()及び変数y()に記憶する手段と、(W9−2)座標(x,y)46を開始画素として図9に示したスキャン方法で原点画素座標(x,y)46を含む座標を発生させ、同時にこの座標からラベル「1−x−y」及び「2−x−y」を発生させ、1024画素分又は最大画素数分の第1データセット39及び第2データセット40を大容量高速メモリ54から読み込み、第1データセット39を実行用データ記憶領域12の左バンクへ、更に第2データセット40を実行用データ記憶領域12の右バンクへ、それぞれ左詰めで1024画素分又は最大画素数分のデータをFIFO転送する手段と、(W9−3)SIMD型超並列演算処理装置11において、転送された第1データセット39及び第2データセット40を用いて、まず畳込み演算を構成する積算を1024画素分並行して行い、次にこれら25個の積の累積和を1024画素分並行して求め、次いで劣化画像1と復元画像初期値5との和算を1024画素分並行して行い、この結果である1024画素分の和から1024画素分の累積和を1回の演算で差し引きその結果を復元画像14の1024画素分の画素として実行用データ記憶領域12の右バンク復元画像画素値領域45の列に記憶する様にSIMD型超並列演算処理装置11に命令し且つ演算終了を検知する手段と、(W9−4)図9に示されたスキャン方法に従い、画素座標(x,y)46を開始画素としてこの画素を含む1024画素分又は最大画素数分の座標(x1y1)を発生し各々を大容量高速メモリ54の変数x1及び変数y1に保存する一方でこれらx1及びy1から「F−x1−y1」というラベルを作成し、このラベルを変数名とする復元画像14の画素値を保存するための変数F−x1−y1()を1024画素分又は最大画素数分作成し、できた順に縦に並べて1024個又は最大画素数分の画素値を収納可能な変数群から成る列である復元画素一時保存領域47を大容量高速メモリ54内に作成し、その後実行用データ記憶領域12の右バンクの復元画像画素値領域45の列から1024個又は最大画素数分の復元画像14の画素値を読み出し、復元画素一時保存領域47にFIFO転送する手段と、(W9−5)まず復元画像初期値記憶領域90と同じサイズの記憶領域から成り且つ左上隅を原点とし復元画像14の画素座標に対応する画素値記憶領域から成る復元画像記憶領域92を大容量高速メモリ54内に定義し、次に復元画素一時保存領域47から1画素分の画素データを順に読込、ラベルを解析して画素座標(x、y)を発生させ、この画素座標(x、y)に対応する復元画像記憶領域92に画素値を記憶させるといった事を1024個又は最大画素数分繰り返す手段と、(W9−6)復元画像初期値5の画像サイズを参照して、図9のスキャン法に従い復元画像初期値5の画素の座標(x,y)46から1024画素目の画素が存在しないという仮説を検証し、もしも検証結果が偽であればデータ準備手段W9−1へ戻り、そうではなくもしも検証結果が真であれば終了する手段、から構成されている。画像復元手段W9で行われる演算の1例は図12に示されている。画像復元手段W9は、1024画素又は最大画素数単位で演算を行って復元画像14を復元画像記憶領域92に記憶させ構成していく。また、図22において、黒丸は結合を、太実線は実行順序の関係を、それぞれ示す。
入替え手段W12の処理手順に関する1例は、復元画像記憶領域92に記憶された復元画像14を復元画像初期値記憶領域90にFIFO転送する事により復元画像14を復元画像初期値5と入れ替えるというものである。
最尤復元画像化手段W15は、更に細分化された手段から構成されており、最尤復元画像化手段W15の構成に関する1例を図23に示す。図23の最尤復元画像化手段W15は、(W15−1)劣化画像ファイル2からRGB形式の劣化画像1を抽出し、更にYUV変換してU色差から成るU劣化画像19及びV色差から成るV劣化画像20を抽出する手段と、(W15−2)輝度分布(Y)から成る復元画像14を大容量高速メモリ54内の復元画像記憶領域92から読み出しこの復元画像14ガンマ補正する手段と、(W15−3)ガンマ補正後の復元画像14、U劣化画像19及びV劣化画像20からYUB形式の最尤復元画像15を合成しこの最尤復元画像15の画像サイズに適合したメモリ領域を大容量高速メモリ54内の最尤復元画像記憶領域114に定義した後に記憶する手段と、(W15−4)最尤復元画像記憶領域114からYUB形式の最尤復元画像15を読み出しこれをRGB形式に変換した後に最尤復元画像記憶領域114に記憶すると共に出力する手段と、(W15−5)RGB画像記憶領域84からRGB劣化画像17を読み込み、これを画像ウインドウ25の左半分と成る様にそしてRGB形式の最尤復元画像15を最尤復元画像記憶領域114から読込これを画像ウインドウ25の右半分と成る様に調整後、モニタ3をイニシャライズした後に表示する手段と、を備える。また、図23において、太実線は実行順序の関係を示す。
図24は、ファイル化手段W16の構成に関する1例を図示したものである。図24のファイル化手段W16は、(W16−1)超解像処理ウインドウ24の画像ウインドウ25内の最尤復元画像15がクリックされ指定される事を常時監視する手段と、(W16−2)最尤復元画像15が指定されたという仮説を検証し、もしも検証結果が偽であれば手段W16−1へ戻り、そうではなくもしも検証結果が真であれば手段W16-3へ進む手段と、(W16-3)最尤復元画像ファイル保存ボタン30がクリックされる事を常時監視する手段と、(W16-4)最尤復元画像ファイル保存ボタン30がクリックされたという仮説を検証し、もしも検証結果が偽であれば手段W16−3へ戻り、そうではなくもしも検証結果が真であれば手段W16-5へ進む手段と、(W16−5)Explorerを開く手段と、(W16−6)記憶手段S17においてユーザ21が最尤復元画像15ファイル16を保存するとExplorerが閉じるが、このExplorerが閉じる事を常時監視する手段と、(W16−7)ファイル保存が完了してExplorerが閉じたという仮説を検証し、もしも検証結果が偽であれば手段W16−8へ進み、そうではなくもしも検証結果が真であれば終了する手段と、(W16−8)情報ウインドウ26に「ファイル保存に失敗しました。再度保存する場合には、最尤復元画像ファイル保存ボタン30をクリックして下さい。キャンセルする場合には汎用コンピュータ8のキーボード48のESC(エスケープ)ボタン49を押して下さい」というメッセージを表示する手段と、(W16−9)キーボード48のESC(エスケープ)ボタン49が押された事を常時監視する手段と、(W16−10)キーボード48のESC(エスケープ)ボタン49が押されたという仮説を検証し、もしも検証結果が偽であれば手段W16−11へ進み、そうではなくもしも検証結果が真であれば終了する手段と、(W16−11)最尤復元画像ファイル保存ボタン30がクリックされる事を常時監視する手段と、(W16-12)最尤復元画像ファイル保存ボタン30がクリックされたという仮説を検証し、もしも検証結果が偽であれば手段W16−9へ戻り、そうではなくもしも検証結果が真であれば手段W16-5へ戻る手段と、を備え、超解像処理ウインドウ24において、超解像処理が完了し画像ウインドウ25に最尤復元画像15が表示されると、ユーザ21がこれを保存するために、画像ウインドウ25の最尤復元画像15をクリックする事により指定し、その後、最尤復元画像ファイル保存ボタン30をクリックすると、本発明はMicrosoft社OSを使用しているため同OSが提供する「Explorer(登録商標)」と言う名称のファイルシステムウインドウが開き、記憶手段S17において、ユーザ21がファイルシステムウインドウ内の適切なディレクトリを指定し更にファイル名を入力し更に適切な画像ファイル形式を選択しその後保存をクリックする事により保存処理が完了する。また、図24において、太実線は実行順序の関係を示す。
図25は、本発明による第7の発明であるSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法の処理手順に関する1例をフローチャートとして図示したものである。SIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法は、第1の発明によるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法を用いて、TV映像の光学的な劣化を取り除く方法である。
図25のSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法は、(S20)TV映像信号93から1フレーム分の輝度分布から成る劣化画像1を抽出すると共にTV映像信号93から1フレーム分の信号を取り除いた残りのTV映像信号94を1フレーム分遅延して出力し、更に劣化画像1の色差U95及び色差V96を記憶し、その後、劣化画像1をモニタ3に表示する一方で劣化画像1をデガンマ処理する劣化フレーム取得工程と、(S21)SIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法を構成する工程S2〜S14から成る画像復元演算工程用いてユーザ21が最大反復演算回数7及び劣化示数22から成る超解像処理条件を決定し、この超解像処理条件に従い劣化画像1から復元画像14を求める工程と、(S22)画像復元演算工程S21の出力工程S14から出力される復元画像14をガンマ処理し、そして、この復元画像14と、劣化フレーム取得工程で記憶された劣化画像の色差U95及び色差V96とからRGB形式の最尤復元画像15を求める第2最尤復元画像化工程と、(S23)RGB形式の最尤復元画像15及び遅延された残りのTV映像信号94から1フレーム分の復元TV映像信号97を合成して出力する復元TV映像信号出力工程と、を備える事に特徴がある。また、図25において、太実線は実行順序の関係を示す。
第2最尤復元画像化工程S22の処理手順に関する1例は次に示す様なものである。第2最尤復元画像化工程S22は、(S22−1)輝度分布(Y)から成る復元画像14をガンマ補正する工程と、(S22−2)ガンマ補正後の復元画像14、色差U95及び色差V96からYUB形式の最尤復元画像15を合成する工程と、(S22−3)YUB形式の最尤復元画像15をRGB形式に変換する工程と、を備える。
図26は、本発明による第8の発明であるSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98の構成に関する1例を図示したものである。SIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98は第7の発明であるSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法に従いTV映像の光学的な劣化を取り除く装置である。
図26のSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98は、(W20)TV映像信号93から1フレーム分の輝度分布から成る劣化画像1を抽出すると共にTV映像信号93から1フレーム分の信号を取り除いた残りのTV映像信号94を1フレーム分遅延して出力し、更に劣化画像1の色差U95及び色差V96を記憶し、その後、劣化画像1をモニタ3に表示する一方で劣化画像1をデガンマ処理する劣化フレーム取得手段と、(W21)SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50を構成する手段W2〜W14から成る画像復元演算手段を用いてユーザ21が最大反復演算回数7及び劣化示数22から成る超解像処理条件を決定し、この超解像処理条件に従い劣化画像1から復元画像14を求める手段と、(W22)画像復元演算手段W21の出力手段W14から出力される復元画像14をガンマ処理し、そして、この復元画像14と、劣化フレーム取得手段で記憶された劣化画像の色差U95及び色差V96とからRGB形式の最尤復元画像15を求める第2最尤復元画像化手段と、(W23)RGB形式の最尤復元画像15及び遅延された残りのTV映像信号94から1フレーム分の復元TV映像信号97を合成して出力する復元TV映像信号出力手段と、を備える事に特徴がある。
第2最尤復元画像化手段W22の構成に関する1例は次に示す様なものである。第2最尤復元画像化手段W22は、(W22−1)輝度分布(Y)から成る復元画像14をガンマ補正する手段と、(W22−2)ガンマ補正後の復元画像14、色差U95及び色差V96からYUB形式の最尤復元画像15を合成する手段と、(W22−3)YUB形式の最尤復元画像15をRGB形式に変換する手段と、を備える。
本発明による第9の発明は、第7の発明によるSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法を汎用コンピュータ8に実行させるための第3プログラムであり、第1プログラム51と同じ言語で記述されている。
本発明による第10の発明は、第9の発明による第3プログラムを記憶し且つ汎用コンピュータ8に接続可能で且つ汎用コンピュータ8が読込んで実行可能な事に特徴が有る第3記憶媒体である。第3記憶媒体には、第1記憶媒体と同じものを使用している。
本発明による第11の発明は、第8の発明によるSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98として汎用コンピュータ8を機能させるための第4プログラムであり、第1プログラム51と同じ言語で記述されている。
本発明による第12の発明は、第10の発明による第4プログラムを記憶し且つ汎用コンピュータ8に接続可能で且つ汎用コンピュータ8が読込んで実行可能な事に特徴が有る第4記憶媒体である。第4記憶媒体には、第1記憶媒体と同じものを使用している。
実施例1は、本発明によるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50である。SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50は、図15に示す汎用コンピュータ8に第2プログラム80によって仮想的に構成されるものである。SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50を汎用コンピュータ8に構成するためには、まず、汎用コンピュータ8に第2プログラム80を第2記憶媒体からインストールし、次に第2プログラム80を実行する。すると、第2プログラム80内の画像復元装置プログラム81が汎用コンピュータ8内にSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50の全ての手段を仮想的に構成し、次に、第2プログラム80内の超解像処理ウインドウ作成プログラム82が起動して超解像処理ウインドウ24をモニタ3に表示し、次に、超解像処理ウインドウ監視プログラム83が起動し、超解像処理ウインドウ24内のボタン及び画像ウインドウ25内の挙動を常時監視して、挙動を検知するとこれに対する適切な処置を行う様になり、ユーザ21は超解像処理に関する全て操作を、超解像処理ウインドウ24を介して行える様に成り、SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50が立ち上がった状態に成る。実施例1では、16Gバイトの暗号化/復号化可能なUSBメモリを第2記憶媒体として用いているが、暗号化/復号化可能なSDHCメモリカードであっても構わない。USBメモリやSDHCメモリカードには多くの種類のものが複数のメーカから量産販売されており、汎用コンピュータ8に接続して読込可能なものであれば、何でも使用可能である。
図27は、本発明による実施例1のSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50における超解像処理手順の1例をトランザクションテーブルとして図示したものである。図25のトランザクションテーブルには、ユーザ21の操作に関する時間軸(実線)及びSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50の応答及び処理に関する時間軸(点線)並びに両時間軸間を一方向に行き来する矢印から構成されている。
図27において、ユーザ21は、超解像処理を行うために以下の操作を行い(実線矢印)、SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50の応答及び処理(点線矢印)がユーザ21へ返る。(1)ユーザ21がモニタ3内のSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50のアイコンをタッチして汎用コンピュータ8のSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50を起動し、(A)SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50が図5の超解像処理ウインドウ24をモニタ3に表示させ、(2)ユーザ21が超解像処理ウインドウ24の劣化画像ファイル指定ボタン29をタッチし、(B)SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50がExplorerを開き、(3)ユーザ21が対象と考える劣化画像ファイル2をタッチして選び、(C)SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50が選択された劣化画像ファイル2の色を反転して表示し、(4)ユーザ21がExplorerの開くボタンをタッチし、(D)SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50が劣化画像ファイル2を読み込み、更に最表面に表示されていたExplorerを閉じ、代わりに劣化画像1を画像ウインドウ25にフィットした状態で表示させ、(5)ユーザ21が画像ウインドウ25内の劣化画像1を確認しながら、劣化示数設定ボタン27をタッチし、(E)SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50が劣化示数設定ボタン27のプルダウンメニューを展開して表示し、(6)ユーザ21が劣化画像1の劣化度合いに相応しい劣化示数22(デフォルト値は255段階中60)を選択し、(F)SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50が劣化示数22を読込、更に劣化示数設定ボタン27のプルダウンメニューを閉じ、(7)ユーザ21が最大反復演算回数設定ボタン28をタッチし、(G)SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50がコンボボックスを開き、(8)ユーザ21が最大反復演算回数7(デフォルト値は5)を設定し、(H)SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50が設定された最大反復演算回数7を記録し更にコンボボックスを閉じ、(9)ユーザ21が超解像処理開始ボタン31をタッチし、(I)SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50が超解像処理を開始し、復元画像14を劣化画像1に並んだ状態で画像ウインドウ25に表示し、終了する。
図27の超解像処理手順は、超解像処理が終了するまでであったが、その後、超解像処理品質に従った処理を行う。図28は、超解像処理後の処理手順の1例をフローチャートとして図示したものである。(ステップ1)ユーザ21は画像ウインドウ25に表示されている復元画像14を確認し、超解像処理品質が気に入らず始めから超解像処理を行いたい場合にはステップ2へ進み、復元画像14の追加超解像が行いたければステップ4へ進み、超解像処理の品質が良好であり保存する場合にはステップ5へ進み、(ステップ2)ユーザ21は超解像処理品質が気に入らないため画像ウインドウ25内の復元画像14をタッチする、するとSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50が画像ウインドウ25内の復元画像14の周辺を強調表現し、(ステップ3)ユーザ21がキーボード48のDeleteボタンを押す、するとSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50が復元画像14を消去するので、その後にユーザ21が超解像処理ウインドウ24内の劣化示数設定ボタン27をタッチして図27の(5)へ戻り、(ステップ4)ユーザ21はノイズが多いと思い追加反復演算をおこなうために、ユーザ21が復元画像14をタッチする、するとSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50が画像ウインドウ25内の復元画像14の周辺を強調表現し、ユーザ21が超解像処理ウインドウ24内の劣化示数設定ボタン27をタッチしてその後図27の(5)へ戻り、(ステップ5)ユーザ21が画像ウインドウ25内の復元画像14をタッチして選択する、するとSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50が画像ウインドウ25内の復元画像14の周辺を強調表現し、(ステップ6)ユーザ21が劣化画像ファイル指定ボタン29をタッチする、するとSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50がExplorerを開き、(ステップ7)ユーザ21が適切なディレクトリを選択するか又は作成して、次にフィル名を入力し、更にbmp、ttf、dib、jpgなどの画像ファイル形式を選択してExplorerの保存をタッチする、するとSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50が、復元画像14を最尤復元画像ファイル16として適切なディレクトリに保存し、更に最表面に表示されていたExplorerを閉じ、更に画像ウインドウ25に復元画像14及び劣化画像1が並んだ状態で表示された状態の超解像処理ウインドウ24を表示し、(ステップ8)続けて超解像処理を行う場合にはユーザ21が超解像処理ウインドウ24の劣化画像ファイル指定ボタン29をタッチして図27の(2)へ戻り、そうではなく超解像処理を止めて、超解像処理ウインドウ24を閉じ且つSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50を停止させる場合にはステップ9へ進み、(ステップ9)閉じるボタン38をタッチする、するとSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50が、全ての開いているファイルを安全に閉じ更にメモリ領域を解放し終了する。
SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50では、画像の拡大/縮小は超解像処理に影響をあたえず、単に、画像ウインドウ25内の画像のサイズを拡大/縮小するだけであるので、ユーザ21は、この倍率のままで、超解像処理へ進む事にした。
ユーザ21は、画像ウインドウ25内の劣化画像1を確認しながら、劣化示数設定ボタン27をタッチして劣化画像1の劣化度合いに相応しい劣化示数22として255段階の内30(デフォルト値は60)を選択し、次に、最大反復演算回数設定ボタン28をタッチして最大反復演算回数7として2(デフォルト値は5)を設定する。次に、ユーザ21は、超解像処理開始ボタン31をタッチして超解像処理を開始する。すると、即座に、復元画像14が画像ウインドウ25に劣化画像1に並んだ状態で表示される。ユーザ21は、これを確認し、良好に超解像できたと考え、画像ウインドウ25内の復元画像14をタッチして選択し、次に、劣化画像ファイル指定ボタン29をタッチしてExplorerを開き、適切なディレクトリを選択するか又は作成して、次にファイル名を入力し、更にbmp、ttf、dib、jpgなどの画像ファイル形式を選択してExplorerの保存をタッチする事により、復元画像14は最尤復元画像ファイル16として適切なディレクトリに保存され、最表面に表示されていたExplorerが閉じ、画像ウインドウ25に復元画像14及び劣化画像1が並んだ状態で表示された状態の超解像処理ウインドウ24が表示される。
図29は、本発明の実施例1のSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50による超解像処理効果確認例の1つを図示したものである。図29によれば、内視鏡によって撮影された画像(左図)は、SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50により劣化示数22が40で且つ最大反復演算回数7が2回の反復演算によって超解像処理を受け、右図に示す様な復元画像と成った。右図の復元画像では、左図では不明確であった組織の詳細な部分や血管などが鮮明に復元されている事が分かり、十分な画像復元効果及び超解像処理効果が得られている。
実施例2は、本発明によるSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98を応用したTV映像超解像処理装置99である。図30は、TV映像超解像処理装置99の構成に関する1例を図示したものである。図30のTV映像超解像処理装置99は、SIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98に、HDMI(登録商標)端子101からデジタルTV映像信号を受け取り、このデジタルTV映像信号がインターレース方式かプログレッシブ方式かを自動的に判断して常にプログレッシブ方式のデジタルTV映像信号93を出力するTV映像方式変換回路100と、デジタルTV映像信号入力用のHDMI(登録商標)端子101と、劣化画像1及び最尤復元画像15の表示モードを指定する超解像処理ウインドウ24上の出力画像モード選択ボタン103と、TV映像信号93及び復元TV映像信号97から出力画像選択ボタン103で選択した表示モードに従い劣化画像1及び最尤復元画像15の表示構成を整えた復元TV映像信号97を出力する出力再構成回路104と、復元TV映像信号97の出力用HDMI(登録商標)端子102と、HDMI(登録商標)端子102への出力を分けた外部モニタ用出力端子のHDMI(登録商標)端子105と、を追加したものと成っており、フレーム単位で超解像処理を行い、復元TV映像信号97をHDMI(登録商標)端子102に出力する。
図30には、TV映像入力源として、内視鏡106、地上デジタルTV107、監視カメラ108、Webカム109、顕微鏡110、ブルーレイディスクレコーダー111がセレクター112及びHDMI(登録商標)ケーブル及びHDMI(登録商標)端子101を介してTV映像方式変換回路100に接続されており、モニタとして外部モニタ113がHDMI(登録商標)端子105に接続され、地上デジタルTV107がHDMI(登録商標)端子102に接続されている。また、また、劣化画像1及び最尤復元画像15はモニタ3でも常時モニタできる。
出力画像モード選択ボタン103は、SIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98で新たに超解像処理ウインドウ24に追加されたものであり、クリックする度に、「モード1:劣化画像1と最尤復元画像15が並んだ状態での表示」→「モード2:劣化画像1のみ表示」→「モード3:最尤復元画像15のみ表示」→モード1へ戻るといった挙動を示す。また、出力画像モード選択ボタン103は他のボタン同様、いつでも変更可能であり、超解像処理中であっても変更可能である。
SIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98は、第4記憶媒体を汎用コンピュータ8に接続して第4プログラムを読み込ませてインストールする。すると、モニタ3上にSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98の起動用アイコンが表示される。ユーザ21は、このSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98の起動用アイコンをクリックするだけで、いつでも第4プログラムが起動しSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98が仮想的に構成され起動できる様に成る。ユーザ21が、SIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98の起動用アイコンをクリックすると、まず、第4プログラム内のTV映像超解像処理装置プログラムが起動して、汎用コンピュータ8内にSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98の全ての手段を仮想的に構成し、次に、第4プログラム内の超解像処理ウインドウ作成プログラムが起動して、超解像処理ウインドウ24をモニタ3に表示し、次に、超解像処理ウインドウ監視プログラムが起動し、超解像処理ウインドウ24内のボタン及び画像ウインドウ25内の挙動を常時監視して、挙動を検知するとこれに対する適切な処置を行う様になり、ユーザ21は超解像処理に関する全て操作を、超解像処理ウインドウ24を介して行える様に成り、SIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98が立ち上がった状態に成る。SIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98の立ち上げ手順は、図27に示すものと変わらず、また、超解像処理後の操作手順も図28と変わらない。画像ウインドウ25には、連続した劣化画像1から成る劣化映像と連続した復元画像14から成る復元映像が並んで表示される。このため、画像ウインドウ25では、復元演算中の状況が確認できる。
TV映像方式変換回路100及び出力再構成回路104はFPGA(Field Programmable Gate Array)及び必要な高周波用IC(Integrated Circuit)を用いて構成されたハードウエアであり、電源を供給するだけでいつでも動作し、立ち上がったSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置98と連携して処理を実行してTV映像超解像処理装置99を構成する。この様な構成とする事により、略実時間で超解像処理が可能と成る。
セレクター112は、複数の入力用HDMI(登録商標)端子及び1つ以上の出力用HDMI(登録商標)端子を備え、専用コマンダーによるマニュアル切替でまたは汎用コンピュータ8からの命令による自動切替で、入力を内視鏡106や地上デジタルTV107などの任意の1つのTV映像入力源にノイズレスで切り替える事が可能な装置である。この様な装置は、複数のメーカから多様な製品が販売されており、いずれのものも使用可能である。
実施例2のTV映像超解像処理装置99による超解像処理能力は、TV映像信号93の1フレーム及びこれに対応する復元TV映像信号97を取り出して比較する事で評価可能であり、その例は、図29に示すものと変わらないものであった。
本発明は、TV映像を利用するものであれば、如何なる用途にも適用可能であるため、ビデオカメラやデジタルカメラの開発・製造を行う精密機器業及び電子機器業、アプリケーションやゲームなどのソフトウエア開発業、内視鏡やMRIなど医療機器業、モニタなどの情報機器業、監視カメラなどの防災・防犯機器業、アーカイブ業などで利用可能である。
1・・・劣化画像、2・・・劣化画像ファイル、3・・・モニタ、4・・・PSF、5・・・復元画像初期値、6・・・補正復元画像初期値、7・・・最大反復演算回数、8・・・汎用コンピュータ、9・・・Iカウンター、10・・・PSFサイズ、11・・・SIMD型超並列演算処理装置、12・・・実行用データ記憶領域、13・・・演算用データ、14・・・復元画像、15・・・最尤復元画像、16・・・最尤復元画像ファイル、17・・・RGB劣化画像、18・・・Y劣化画像、19・・・U劣化画像、20・・・V劣化画像、21・・・ユーザ、22・・・劣化示数、23・・・PSFデータベース、24・・・超解像処理ウインドウ、25・・・画像ウインドウ、26・・・情報ウインドウ、27・・・劣化示数設定ボタン、28・・・最大反復演算回数設定ボタン、29・・・劣化画像ファイル指定ボタン、30・・・最尤復元画像ファイル保存ボタン、31・・・超解像処理開始ボタン、32・・・超解像処理中断ボタン、33・・・超解像処理再開ボタン、34・・・超解像処理停止ボタン、35・・・ヘルプボタン、36・・・画像拡大/縮小ボタン、37・・・画像表示モード指定ボタン、38・・・閉じるボタン、39・・・第1データセット、40・・・第2データセット、41・・・第1累積和演算用領域、42・・・第2累積和演算用領域、43・・・累積和演算用領域、44・・・加算用データセット、45・・・復元画像画素値領域、46・・・復元画像初期値5の画素の座標(x,y)、47・・・復元画素一時保存領域、48・・・キーボード、49・・・ESC(エスケープ)ボタン、50・・・SIMD型超並列演算処理装置向け画像復元装置、51・・・第1プログラム、52・・・記憶領域、53・・・HDD、54・・・大容量高速メモリ、55・・・CPU、56・・・周辺回路、57・・・通信I/O回路、58・・・ビデオアクセラレータ回路、59・・・双方向性バス、60・・・コンボディスクモジュール、61・・・メモリスロット、62・・・電源回路、63・・・冷却装置、64・・・LAN端子、65・・・USB端子、66・・・USB端子、67・・・USB端子、68・・・マウス、69・・・Windows(登録商標)8 O/S、70・・・Visual Studio 2010(登録商標)、71・・・Office 2013(登録商標)、72・・・無線モジュール、73・・・スピーカ、74・・・マイク、75・・・電源スイッチ、76・・・電源ケーブル、77・・・USB端子ケーブル、78・・・MDMIケーブル、79・・・開発環境High−performance Embedded Workshopソフトウエア、80・・・第2プログラム、81・・・画像復元装置プログラム、82・・・超解像処理ウインドウ作成プログラム、83・・・超解像処理ウインドウ監視プログラム、84・・・RGB画像記憶領域、85・・・Y劣化画像記憶領域、86・・・U劣化画像記憶領域、87・・・V劣化画像記憶領域、88・・・劣化画像記憶領域、89・・・PSF記憶領域、90・・・復元画像初期値記憶領域、91・・・補正復元画像初期値記憶領域、92・・・復元画像記憶領域、93・・・TV映像信号、94・・・残りのTV映像信号、95・・・色差U、96・・・色差V、97・・・復元TV映像信号、98・・・SIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置、99・・・TV映像超解像処理装置、100・・・TV映像方式変換回路、101・・・HDMI(登録商標)端子、102・・・HDMI(登録商標)端子、103・・・出力画像モード選択ボタン、104・・・出力再構成回路、105・・・HDMI(登録商標)端子、106・・・内視鏡、107・・・地上デジタルTV、108・・・監視カメラ、109・・・Webカム、110・・・顕微鏡、111・・・ブルーレイディスクレコーダー、112・・・セレクター、113・・・外部モニタ、114・・・最尤復元画像記憶領域、(1)〜(9)・・・ユーザ21による操作、(A)〜(I)・・・SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置50による応答及び処理、1−x−y・・・ラベル、2−x−y・・・ラベル、F−x1−y1・・・ラベル、Cl・・・縦サイズ補正値、Cw・・・横サイズ補正値、Explorer・・・エクスプローラ、F(x,y)・・・復元画像初期値画素、FC(i,j)・・・補正復元画像初期値画素、G(x,y)・・・劣化画像画素、H(i,j)・・・PSF画素、HL・・・PSF縦サイズ、HW・・・PSF横サイズ、I・・・変数、I_max・・・変数、x・・・変数、x1・・・変数、y・・・変数、y1・・・変数、ステップ1〜9・・・ステップ、S1・・・劣化画像準備工程、S1−1・・・RGB劣化画像抽出工程、S1−2・・・YUV変換工程、S1−3・・・デガンマ工程、S1−4・・・劣化画像表示工程、S2・・・PSF準備工程、S2−1・・・劣化示数設定工程、S2−2・・・PSF抽出工程、S3・・・復元画像初期値準備工程、S4・・・最大反復演算回数設定工程、S5・・・Iリセット工程、S6・・・PSFサイズ取得工程、S7・・・復元画像初期値補正工程、S7−1・・・Hサイズ計算工程、S7−2・・・補正値演算工程、S7−3・・・第1F補正工程、S7−4・・・第2F補正工程、S7−5・・・第3F補正工程、S7−6・・・第4F補正工程、S8・・・データ準備工程、S8−1〜9・・・工程、S9・・・画像復元工程、S9−1〜5・・・工程、S10・・・I加算工程、S11・・・I判定工程、S12・・・入替え工程、S13・・・ジャンプ工程、S14・・・出力工程、S15・・・最尤復元画像化工程、S15−1〜4・・・工程、S16・・・ファイル化工程、S16−1〜12・・・工程、S17・・・記憶工程、S20〜23・・・工程、W1・・・劣化画像準備手段、W1−1・・・RGB劣化画像抽出手段、W1−2・・・YUV変換手段、W1−3・・・デガンマ手段、W1−4・・・劣化画像表示手段、W2・・・PSF準備手段、W2−1・・・劣化示数設定手段、W2−2・・・PSF抽出手段、W3・・・復元画像初期値準備手段、W4・・・最大反復演算回数設定手段、W5・・・Iリセット手段、W6・・・復元画像初期値補正手段、W6−1・・・Hサイズ計算手段、W6−2・・・補正値演算手段、W7・・・復元画像初期値補正手段、W7−1・・・第1F補正手段、W7−2・・・第2F補正手段、W7−3・・・第3F補正手段、W7−4・・・第4F補正手段、W8・・・データ準備手段、W8−1〜9・・・手段、W9・・・画像復元手段、W10・・・I加算手段、W11・・・画像復元手段、W12・・・入替え手段、W13・・・ジャンプ手段、W14・・・出力手段、W15・・・最尤復元画像化手段、W15−1〜4・・・手段、W16・・・ファイル化手段、W16−1〜12・・・手段、W17・・・記憶手段、W20・・・劣化フレーム取得手段、W21〜23・・・手段

Claims (12)

  1. 実行可能で且つ読込んで解読可能な言語で記述された第1プログラムに従い汎用コンピュータがSIMD(Single Instruction Multiple Data)型超並列演算処理装置に演算を分担させる事により、劣化画像に含まれる光学的劣化を略実時間内で低減して劣化前の画像に近い画像を復元するSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法であって、
    (S1)輝度分布から成る劣化画像を指定された劣化画像ファイルから準備し更に前記劣化画像をモニタに表示する劣化画像準備工程と、
    (S2)前記モニタを見ながら前記劣化画像の劣化状況に適したPSF(Point Spread Function)を特定するPSF準備工程と、
    (S3)前記劣化画像を複写しこれを復元画像初期値と成す復元画像初期値準備工程と、
    (S4)最大反復演算回数を前記汎用コンピュータから設定する最大反復演算回数設定工程と、
    (S5)反復演算回数を計数するIカウンターに0を設定しリセットするIリセット工程と、
    (S6)前記PSFのサイズを取得してPSFサイズを求めるPSFサイズ取得工程と、
    (S7)まず前記復元画像初期値を複写して補正復元画像初期値と成し、次に前記PSFを前記補正復元画像初期値に畳込み演算を行う際に除外領域と成る領域を、前記PSFサイズから計算により求めその領域を前記補正復元画像初期値の外側にミラー対称に成る様に転写する事により前記補正復元画像初期値を補正する復元画像初期値補正工程と、
    (S8)反復演算1回用のデータ群を前記SIMD型超並列演算処理装置内の実行用データ記憶領域に最大効率でデータを配置できる様に演算用データを作成して準備するデータ準備工程と、
    (S9)前記演算用データを前記SIMD型超並列演算処理装置内の実行用データ記憶領域に転送して演算し、復元画像を求める画像復元工程と、
    (S10)前記Iカウンターに1を加算するI加算工程と、
    (S11)前記Iカウンターの値が前記最大反復演算回数以上であるという仮説を検証し、もしも、検証結果が偽であれば(S12)へ進むが、前記検証結果が真であれば(S14)へ進むI判定工程と、
    (S12)前記復元画像を前記復元画像初期値と入れ替える入替え工程と、
    (S13)工程(S7)へ戻るジャンプ工程と、
    (S14)前記復元画像を出力する出力工程と、
    (S15)前記劣化画像ファイル及び前記復元画像からRGB形式の最尤復元画像を求める最尤復元画像化工程と、
    (S16)前記最尤復元画像を最尤復元画像ファイルと成すファイル化工程と、
    (S17)前記最尤復元画像ファイルを指定された記憶領域へ記憶する記憶工程と、
    を備える事に特徴があるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法。
  2. 請求項1に記載されたSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法に従い、
    実行可能で且つ読込んで解読可能な言語で記述された第2プログラムに従い汎用コンピュータがSIMD型超並列演算処理装置に演算を分担させる様に全手段を構成し且つこれ等の全手段を実行する事により、劣化画像に含まれる光学的劣化を略実時間内で低減して劣化前の画像に近い画像を復元するSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置であって、
    (W1)輝度分布から成る劣化画像を指定された劣化画像ファイルから準備し更に前記劣化画像をモニタに表示する劣化画像準備手段と、
    (W2)前記モニタを見ながら前記劣化画像の劣化状況に適したPSFを特定するPSF準備手段と、


    (W3)前記劣化画像を複写しこれを復元画像初期値と成す復元画像初期値準備手段と、
    (W4)最大反復演算回数を前記汎用コンピュータから設定する最大反復演算回数設定手段と、
    (W5)反復演算回数を計数するIカウンターに0を設定しリセットするIリセット手段と、
    (W6)前記PSFのサイズを取得してPSFサイズを求めるPSFサイズ取得手段と、
    (W7)まず前記復元画像初期値を複写して補正復元画像初期値と成し、次に前記PSFを前記補正復元画像初期値に畳込み演算を行う際に除外領域と成る領域を、前記PSFサイズから計算により求めその領域を前記補正復元画像初期値の外側にミラー対称に成る様に転写する事により前記補正復元画像初期値を補正する復元画像初期値補正手段と、
    (W8)反復演算1回用のデータ群を前記SIMD型超並列演算処理装置内の実行用データ記憶領域に最大効率でデータを配置できる様に演算用データを作成して準備するデータ準備手段と、
    (W9)前記演算用データを前記SIMD型超並列演算処理装置内の実行用データ記憶領域に転送して演算し、復元画像を求める画像復元手段と、
    (W10)前記Iカウンターに1を加算するI加算手段と、
    (W11)前記Iカウンターの値が前記最大反復演算回数以上であるという仮説を検証し、もしも、検証結果が偽であれば(W12)へ進むが、前記検証結果が真であれば(W14)へ進むI判定手段と、
    (W12)前記復元画像を前記復元画像初期値と入れ替える入替え手段と、
    (W13)手段(W7)へ戻るジャンプ手段と、
    (W14)前記復元画像を出力する出力手段と、
    (W15)前記劣化画像ファイル及び前記復元画像からRGB形式の最尤復元画像を求める最尤復元画像化手段と、
    (W16)前記最尤復元画像を最尤復元画像ファイルと成すファイル化手段と、
    (W17)前記最尤復元画像ファイルを指定された記憶領域へ記憶する記憶手段と、
    を備える事に特徴があるSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置。
  3. 請求項1に記載されたSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法を前記汎用コンピュータに実行させるための第1プログラム。
  4. 請求項3に記載された第1プログラムを記憶し且つ前記汎用コンピュータに接続可能で且つ前記汎用コンピュータが読み込んで実行可能な事に特徴が有る第1記憶媒体。
  5. 請求項2に記載されたSIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置として前記汎用コンピュータを機能させるための第2プログラム。
  6. 請求項5に記載された第2プログラムを記憶し且つ前記汎用コンピュータに接続可能で且つ前記汎用コンピュータが読込んで実行可能な事に特徴が有る第2記憶媒体。
  7. 請求項1に記載されたSIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法を用いて、TV映像の光学的劣化を略実時間内で低減して劣化前のTV映像に近いTV映像を復元するSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法であって、
    (S20)TV映像信号から1フレーム分の輝度分布から成る劣化画像を抽出すると共に前記TV映像信号から1フレーム分の信号を取り除いた残りのTV映像信号を1フレーム分遅延して出力し、更に前記劣化画像の色差U及びVを記憶し、その後、前記劣化画像をモニタに表示する一方で前記劣化画像をデガンマ処理する劣化フレーム取得工程と、
    (S21)前記SIMD型超並列演算装置向け超解像処理方法を構成する前記工程S2〜S14から成る画像復元演算工程を用いてユーザが最大反復演算回数及び劣化示数から成る超解像処理条件を決定しこの超解像処理条件に従い前記劣化画像から復元画像14を求める工程と、
    (S22)前記画像復元演算工程の前記出力工程から出力される前記復元画像をガンマ処理し、そして、当該復元画像と、前記劣化フレーム取得工程で記憶された前記劣化画像の前記色差U及びVとからRGB形式の最尤復元画像を求める第2最尤復元画像化工程と、
    (S23)前記RGB形式の最尤復元画像及び遅延された前記残りのTV映像信号から1フレーム分の復元TV映像信号を合成して出力する復元TV映像信号出力工程と、
    を備える事に特徴があるSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法。
  8. 請求項7に記載されたSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法に従ってTV映像の光学的劣化を略実時間内で低減して劣化前のTV映像に近いTV映像を復元するSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置であって、
    (W20)TV映像信号から1フレーム分の輝度分布から成る劣化画像を抽出すると共に前記TV映像信号から1フレーム分の信号を取り除いた残りのTV映像信号を1フレーム分遅延して出力し、更に前記劣化画像の色差U及びVを記憶し、その後、前記劣化画像をモニタに表示する一方で前記劣化画像をデガンマ処理する劣化フレーム取得手段と、
    (W21)前記SIMD型超並列演算装置向け超解像処理装置を構成する手段W2〜W14から成る画像復元演算手段を用いて前記ユーザが前記最大反復演算回数及び前記劣化示数から成る前記超解像処理条件を決定しこの超解像処理条件に従い前記劣化画像から復元画像を求める手段と、
    (W22)前記画像復元演算手段の前記出力手段から出力される前記復元画像をガンマ処理し、そして、当該復元画像と、前記劣化フレーム取得手段で記憶された前記劣化画像の前記色差U及びVとからRGB形式の最尤復元画像を求める第2最尤復元画像化手段と、
    (W23)前記RGB形式の最尤復元画像及び遅延された前記残りのTV映像信号から1フレーム分の復元TV映像信号を合成して出力する復元TV映像信号出力手段と、
    を備える事に特徴があるSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置。
  9. 請求項7に記載されたSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理方法を前記汎用コンピュータに実行させるための第3プログラム。
  10. 請求項9に記載された第3プログラムを記憶し且つ前記汎用コンピュータに接続可能で且つ前記汎用コンピュータが読込んで実行可能な事に特徴が有る第3記憶媒体。
  11. 請求項8に記載されたSIMD型超並列演算装置向けTV映像超解像処理装置として前記汎用コンピュータを機能させるための第4プログラム。
  12. 請求項11に記載された第4プログラムを記憶し且つ前記汎用コンピュータに接続可能で且つ前記汎用コンピュータが読込んで実行可能な事に特徴が有る第4記憶媒体。
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