JP2015145892A - 画像投写装置 - Google Patents

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【課題】画像投写装置を使用するスクリーン、および周辺の視聴環境に応じて、モノクロ医用画像の階調を適切に投写する画像投写装置を提供する。【解決手段】画像投写装置とスクリーン間距離を計測する手段と、最大・最小輝度計測手段と、複数のLUTの記憶手段を備え、取得した環境条件により、階調補正のためのLUTを選択する手段を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、スクリーン(被投写面)に画像を拡大投写して表示する投写型表示装置の画像制御に関する。さらに詳しくは、投写環境に応じて好適な液晶表示駆動およびランプ光量制御を行う制御方法に関する。
会議、学会、展示会等でのプレゼンテーションに液晶プロジェクタを用いることが多くなっている。プロジェクタは、光源から出射した光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、当該光学像をスクリーン等に拡大投写する投写装置である。近年、このようなプロジェクタを使用する環境が拡がりつつあり、社内会議の他に、CT(コンピュータ断層像)やMRI(核磁気共鳴画像)などの医用画像や電子カルテ等の診療データを投写し、治療法の検討、医療指導などにも用いられている。特に、大画面投写をするために、高輝度のプロジェクタが使用されることが多く、使用環境が多様化している。
ところで、人間の視覚は、輝度によってコントラストの感じ方が異なることが知られている。特に低輝度の階調変化に敏感で、高輝度の階調変化には相対的に鈍感である。前述した医用画像を、撮影装置以外の医療用ワークステーションや、医用プリンタで出力する場合、表示可能な輝度範囲の差が生じるので、同一のデジタルデータでも異なって視認される。この問題を解決するために作られた規格がDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)Part14のGSDF(Grayscale Standard Display Function)と呼ばれる表示関数である。これは階調の違いに対して輝度差が均一になるように表現される関数で、対応した表示装置が開示されている(特許文献1)。
また、通常の液晶表示装置は周辺の光量に変化を受けにくいが、前述の画像投写装置では、投写する周辺の輝度に依存して最小輝度が上昇し、投写するスクリーンサイズに依存して最大輝度が低下する。そのため、異なる表示環境で最適な投写をするには、GSDF関数を再計算してガンマカーブを再構成するような表示補正が必要になる。ここで述べるガンマカーブとは、入力信号に対して出力する光の強さを補正するために用いるLUT(Look Up Table)である。ガンマカーブの種類としては、標準モード、プレゼンテーション用モード、医用モード等、入力画像に応じてユーザが選択可能になっている。
医療分野では長年、シャウカステンと呼ばれるライトボックス装置に、撮影したX線フィルムを載せて透過光を観察することで画像診断をしていた。茶褐色の虹彩を持つ医師はクリアベースのフィルムを好み、青色の虹彩を持つ医師は、ブルーベースのフィルムを好んで診断に用いる。これは、シャウカステンの蛍光灯輝度が高いためで、メラニン色素が少なく虹彩から光が入りやすい青色の虹彩では、茶褐色の虹彩と比較すると高輝度に対する耐性が低い。すなわち、画像の白い部分が多いと、眩しく感じてしまうためである。
また、周辺の光が多い場合も眼球内に入る光が多くなるため、茶褐色の虹彩を持つ人より眩しく感じ、長時間の視聴を続けると疲れてしまう。さらに、暗所で青色の感度が高い性質があるため、暗所でブルーベースのフィルムを用いて診断をすることが多かった。
近年のX線撮影装置のデジタル化に伴い、液晶ディスプレイ(LCD)を使用した医用画像表示装置の利用が多くなっている。LCDを使用した画像表示装置でも、フィルムと同様の色度で表示する機能を求められている。そのため、カラーフィルタの代わりに、青色の偏光フィルタを用いた、ブルーベース専用のモノクロLCD装置が使用されている。さらに、カラーモニタの色配分を最適化することで、モノクロ画像をブルーベースのフィルムのように表示する画像表示装置も開示されている(特許文献2)。
特開2005-295417号公報 特許第3853105号明細書
以上のようにモノクロ医用画像を精度よく表示するためには、表示可能な輝度範囲で階調補正を行うDICOMガンマを適用するのが望ましい。しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術は、モニタで表示可能な全輝度範囲に対応する階調に変換するものである。液晶プロジェクタのように持ち運んで使用する画像投射装置では、投写する部屋により投写サイズや投射距離が異なり、周辺光により黒レベルが変化する。そのため、投写映像のコントラストが変化するので、適切な設定で画像表示をしているとは言い難い。
また、上述の特許文献2に開示された従来技術では、RGB独立に配分したデータを時分割駆動することで、ブルーがかった色味で表示させるモノクロ画像表示方法が提案されているが、前述のような環境に依存した設定で画像を投写することが難しい。
そこで、本発明の目的は、投写環境に適したバランスのとれた調光と、黒レベル側の階調設定を可能にする、特にモノクロ医用画像に適した画像投写装置を提供することにある。
上記目的を実現するための画像投写装置は、光源の光を複数の色光に分離する色分離系と、入力信号に応じて該複数色光を夫々変調する複数の画像表示素子とを有し、該複数の画像表示素子により変調した前記色光を合成して表示する画像投写装置であって、設置環境条件を記憶する手段と、現在の設置環境条件を取得し比較する手段と、前記画像投写装置からスクリーンへ白パターンを投写して最大輝度を検出する手段と、黒パターンを投写して最小輝度を検出する手段と、画像投写装置とスクリーン間の距離を測定する手段と、階調優先で投写画像を出力する設定手段を備えるようにする。
また、上記目的を実現するための画像投写装置の、前記階調優先で投写画像を出力する設定手段とは、取得したコントラストから投写装置の出力ゲインを変更する制御手段と、階調制御手段を備えるようにする。
また、上記目的を実現するための画像投写装置は、前記設置環境条件の変化を検知する手段とは、脱着可能なレンズの種別を検知手段と、該レンズ種別に応じたズーム性能を記憶する手段を備え、距離と輝度計測で求めたコントラスト比を補正する手段を備えるようにする。
また、上記目的を実現するための画像投写装置は、前記測定した設置距離と周辺光量に応じて投写画像の輝度設定を行い、ガンマ補正値演算手段とガンマデータ記憶手段で階調を変更するようにする。
また、上記目的を実現するための画像投写装置は、モノクロ画像を表示するためのカラー画像投写装置であって、ブルーベースのフィルム透過率を再現させる輝度設定を行うため、ベースカラーを設定する手段と、ベースカラーに応じて設定する第2の輝度設定を記憶する手段と、色度優先モードと、階調優先モードとを切り替える設定手段を備えるようにする。
また、上記目的を実現するための画像投写装置は、 光源からの光を回転するカラーホイールで白色光を色分離して光出力するカラーホイール手段と、該分離光を受けて画像を形成する光を反射するデジタルマイクロミラーデバイス手段と、該光学手段を介した投影光を用いて投写画像を生成する画像投写装置であって、画像投写装置とスクリーンとの距離を計測する手段と、前記画像投写装置からスクリーンへ白パターンを投写して最大輝度を検出する手段と、黒パターンを投写して最小輝度を検出する手段と、画像投写装置とスクリーン間の距離を測定する手段と、階調優先で投写画像を出力する設定手段を備えるようにする。
本発明によれば、ユーザが設置する画像投写装置の投写距離と周辺光量に応じて、モノクロ医用画像を投写するのに適した階調優先モードで投写画像を表示できる。
また本発明によれば、ズーム比と最大輝度と最小輝度を計測することで、ガンマカーブの設定を変更し、階調優先モードとして投写可能になる。
実施例1に係る画像投写装置の構成ブロック図 実施例1に係る画像投写装置のLUT構成を説明する図 実施例1に係る画像投写装置の輝度ゲイン設定を説明する図 実施例1に係る医用LUTを説明する図 実施例2に係る画像投写装置の輝度ゲイン設定を説明する図 実施例1に係るフローチャート 実施例3に係るフローチャート
以下に本発明の実施例について説明する。
[実施例1]
図1は本発明の実施例1における液晶プロジェクタ(投写型表示装置)100の構成ブロック図である。映像出力装置110は、外部の映像信号発生装置である。109は装置内部の制御バスである。
映像入力信号処理部101はPCからのデジタル映像信号や、アナログ映像信号等を入力し、例えば解像度変換等の画像処理をする映像入力I/Fである。MPU102は、ROMおよびRAMで構成する記憶部103から、本実施例の制御プログラムを読み込み、実行する。また、画像の解像度変換を行うために拡大縮小する画像処理機能を備える。
入力信号処理部101でRGB信号にデコードされた画像信号は、信号処理部105で階調補正を行い、液晶駆動部で変調後、液晶パネル115,116、117に画像信号として出力する。
MPU102から映像信号の代わりにパターンを入力できる。MPU102から指示したデータ105で合成する。
光源駆動回路、光源ランプを含む、フライアイレンズ、コンデンサレンズ等の光学素子を備えた照明光学系104から射出した照明光は、ダイクロイックミラー111に入射する。ダイクロイックミラー111で赤色帯域光Rは透過して、ミラー114で反射して液晶パネル115に入射する。反射した緑色帯域光Gおよび青色帯域光Bは、ダイクロイックミラー112の反射で光路を変え、G用液晶パネル116に入射する。ダイクロイックミラー112を透過した青色光Bは、ミラー113およびミラー118で光路を変えて青色用液晶パネル117に入射する。
3色各々の液晶パネル115、116、117に分離して変調された色光は、色合成ダイクロイックプリズム106で合成し、投写光学系107を介して、スクリーン108へ投写される。投写光学系107は、ズームレンズ、フォーカスレンズや固定レンズ等の複数のレンズ群から構成される。
また、スクリーン108の輝度を計測するため、輝度計119を備え、プロジェクタとスクリーン108との距離を計測するため、測距センサ120を備える。
前述のように、プロジェクタの使用環境によって投写画像が大きく変動する。最大輝度と最小輝度の比で表わされるコントラストが一定値になったとしても、周辺光により黒レベルの階調差がつぶれた状態でスクリーン輝度が変化するので、ユーザにとっての見え方が一定になるわけではない。
次に図2でガンマ補正Look Up Table(以下、LUTと略す)について説明する。前述したように、入力信号に対して液晶パネル115、116、117の各画素に電圧を加えることで投影像を作る。液晶駆動部105は、映像入力信号に対して変換駆動させる液晶パネル106に印加する電圧を決定する表示用LUT125を備える。LUT125を変化させることで、画像の特性に応じて、表示を好適に調整できる。
一般に医用画像として多く利用されている、デジタルX線撮影装置や、CT(Computer Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置の出力画像は、モノクロ画像である。例えばデジタルX線撮影装置は、人体を透過したX線を蛍光体で光に変換し、光センサでA/D変換して画像化する装置である。直接X線が到達した画素を黒として表現し、骨や金属でX線が到達しなかった画素を白色として表現する。体内の空気、軟部組織、筋肉、脂肪等はX線の透過率がそれぞれ異なるので、グレースケールの中間階調として例えば12ビット画像として表現する。ユーザがモノクロ医用画像を表示装置で観察する場合、階調のつぶれがあってはいけないので、ガンマ設定をモノクロ医用画像に適したDICOMガンマに切り替える。
以上のように、臓器や病変部が、中間階調として正確に輝度差をもって表示されないと、視聴者が腫瘍部分や炎症を観察するのが困難になる。そこで、モノクロ医用画像モードでは、色純度よりも階調を優先するモードに変更する。
プロジェクタをスクリーンから遠くに設置すると、光束が広がるので最大輝度が低下する。通常はRGBの色バランスを優先して、色純度が外れないように、デジタル−アナログ信号変換回路(DAC)127の出力を調整して出荷している。しかし、モノクロ画像を表示する場合には、輝度を向上させたいので、各色の出力ゲインを上げることにより、投写画像の輝度を上げられる。ただし、調整された色バランスが崩れるため、白部分がやや黄色寄りになるという弊害がある。しかしながら、人間は杆体と錐体という2種類の視細胞の働きで明るさと色を感じている。モノクロ画像の暗部階調を観察する場合は、杆体の働きが強く、明部で色度の違和感が生じても、十秒程度で慣れてしまう。
逆に、プロジェクタをスクリーンの近くに設置すると、最大輝度が高い装置の場合、眩しく感じてしまう人が多い。そこで、測距手段によって取得したスクリーン間距離が、あらかじめ記憶した所定値より小さい場合、ランプ光量を低下させることや、前述のDAC出力を低下させる制御を行うことで眩しさを解消できる。
例えば、図3に示すように設置距離と周辺光の関係から、光量のゲインを調整する係数を記憶しておく。設置距離と周辺の明るさの関係により、通常と比較して最大輝度を下げ、その範囲で階調差が正しく表現できるLUTを選択する制御を行う。
例えば、プロジェクタの起動時に測距センサ120でスクリーンとの測距を行い、プロジェクタとスクリーンの投写距離が2.4m未満かどうか比較をする。続いて周辺光の計測を行う。本実施例では投写画像を黒にした状態で、輝度センサ119でスクリーン中央部の輝度を計測する。投写距離が近く、黒色輝度が15カンデラ毎平方メートル(cd/m)未満の場合、周辺光量が暗いので、コントラストが例えば1000:1だとする。この条件に適したLUTは図4に示す473であるが、眩しいのでコントラストを300:1になるように最大輝度を下げる。
そこで例えば、テーブル要素300のゲイン70%をDACに設定し、最大輝度を下げる。前記ゲインを下げた場合、最大輝度だけでなく、中間輝度も下がる。この時、全体の輝度バランスを合わせて、階調が正しく表現されるようにLUTを変更する。例えば、図4に示すあらかじめ調整済みのLUT472を選択して、ガンマ設定回路の表示用LUT125にロードする。
一方、黒色輝度が15cd/m以上の場合、周辺光量が明るいため黒の画質に影響を与え、例えばコントラストが300:1になる。テーブル304を参照し、近距離なのでゲイン90%をDACに設定する。前記と同様に、階調のバランスをとるために、LUT471を表示用LUT125にロードする。
また、投写距離が所定値より遠く、黒色輝度が所定値未満の場合、同様に周辺輝度を取得して、テーブル要素302または要素306を参照し、コントラストに対応したLUTを使用する。テーブル302を参照し、調整ゲイン100%をDACに設定する。この場合のLUTは472を使用する。また、距離が遠く、黒色輝度が所定値以上の場合、テーブル306を参照し、ゲイン120%をDACに設定して最大輝度を上げる。最大輝度を上げてコントラストを確保した場合、階調差が表現可能なLUT471を選択し、表示用LUT125へロードする。
また、同じ投写サイズを得るのに、最大ズームになるレンズのワイド端で距離を近く設置する場合と、最小ズームになるレンズのテレ端で距離を遠く設置する場合で、スクリーンの最大輝度に差が生じる。例えば、あるプロジェクタでは150インチサイズに投写する場合、ズームレンズのワイド端でスクリーン間距離が4.5mと、テレ端でスクリーン間距離が7.4mの範囲に設置できる。同じ投写面積であっても、プロジェクタを設置可能な範囲があるので、ズーム比と設置距離により、画面の明るさを補正できる。レンズのズーム比を取得するには、例えばズームモータにリニアエンコーダを付けることでズームレンズの位置を取得する。
また、投写光学系107のうち、レンズを交換可能なプロジェクタの場合、レンズの種別によってズーム性能が異なる。例えばプロジェクタ起動時に、装着したレンズのIDを検知することで、前記エンコーダ値とレンズIDに対応したズーム比のデータを、あらかじめ記憶しておいた本体の記憶部131から読み込む。ズーム比のデータは、交換レンズに付属の記憶手段、例えばEEPROMから読み込んで取得することも可能である。
また、プロジェクタのランプ光量は使用とともに低下することが知られており、交換した場合に、最大輝度が大きく変動するので、設置場所が同じでも輝度計測を行うことで、投写画像の最適化をした方が望ましい。
また、プロジェクタを設置する場所を変更した場合、スクリーン輝度が変化するので、測距値、加速度センサによる傾き、ズーム比等の条件を、前回使用した時の設置データとして、本体の不揮発性メモリ131に前回の使用設置条件として保存しておく。今回点灯した時の設置条件データと、前回の設置条件データとを比較することで、画質に影響があることを検出し、調光作業を行うことができる。さらに、測距を行うタイミングとしては、プロジェクタのランプ点灯開始時に加え、映像ミュート設定をした時に、スクリーン間距離を3点計測で実行するように制御しても良い。
MPU102が実行する制御プログラム130は、設定記憶部131に記憶したプロジェクタのイメージモードに従って、LUT記憶部129中から、設定された画像モードに対応するLUTを読み込む。例えば、標準LUT121を読み込み、表示用LUT125に書き込むことで、標準的な画像に適したLUTで投影する。ユーザがプロジェクタのイメージモードを変更する度に、対応するLUTを読み込んで、表示用LUT125に書き込むことで、映像に対して適切な階調を表示できる。
モノクロ医用画像を投写する場合は、モノクロ医用画像に適したDICOM LUT124を使用する。
前述したように、モノクロ医用モードにおいては、DAC設定範囲を、輝度優先モードに変更する。
以上のLUTについて、図4で差を説明する。LUT471は、ガンマ2.2のsRGB用のガンマカーブである。DICOMのLUT470、472、473は、低輝度部の階調を重視した作りになっており、計測した投影環境に最適になるように調整可能である。DICOMガンマを使用する場合、設置場所によって最大・最小輝度に変化があるので、輝度比であるコントラスト値を元に階調を適正にして投写を行う。
つまり、図3で示したように、色純度を優先するモードで表示する場合はLUTを変更するだけであるが、階調を優先するモードでは、LUT変更とともにDACの出力範囲を変更する。設置距離が遠く、計測したコントラストが低下した環境では、入力データに対して、輝度が十分取れないと階調差が輝度差として表示できないことがある。
例えば、DACの出力範囲が10ビット、すなわち0から1023の場合、工場出荷時に合成するRGBバランスが、それぞれ672、580、700を100%とする調整がされているとする。最大輝度を一時的にアップするには、DAC出力範囲を806、696、840に変更すると、各20%の輝度上昇が可能である。その結果、RGBのバランスが崩れるが、輝度を上げることができるので、例えば10ビット階調を表現可能になる設置範囲を広げられる。
次に図6のフローチャートを使用して、MPU102が実行する、設置条件から決定したLUTへ切り替える制御について説明する。プロジェクタ起動時に設置条件を取得するため、ステップS300を開始する。ステップS302で、前回の設置条件を表す環境データを記憶手段から読み込む。続いてステップS304で、今回の環境データを取得する。例えばスクリーン間の距離や、白レベルのパターンを出力し、最大輝度を計測し、続いて黒レベルのパターンを出力し、最小輝度を計測する。
続いてステップS306に進み、設置環境が変化していないか比較する。差分があった場合、ステップS308に進み、最大輝度と最小輝度の計測結果から、ステップS310でDICOM LUTを演算し、DACゲイン設定や、設定を行う。その後、ステップS318に進んで、本実施例の処理を終了する。
以上の手順によって、モノクロ医用画像のコントラストに応じた輝度設定を行い、決定したLUTを使用することで、階調優先の好適な表示を行うことができる。
[実施例2]
本発明の実施例2におけるプロジェクタの構成ブロック図は、図1と同一である。記憶手段103には、通常のモノクロ医用画像の輝度設定に加えて、ブルーベース用の輝度設定を記憶している。本実施例では、第2の輝度設定モードを使用するように、輝度設定を変更する制御をする。
視聴者の虹彩の色によって視感度差があるため、青色の虹彩の視聴者が多い場合、通常のモノクロ医用画像の輝度設定をする第1の輝度設定モードでも、最大輝度が高いと眩しく感じる人が多い。そこで、プロジェクタのユーザは画像投写装置のモノクロ医用モードのうち、ブルーベースの設定を選択する。
本実施例では、ユーザがプロジェクタ本体の自動調整釦を押すと、スクリーン間の距離、最大輝度と最小輝度の計測を行う。例えば、最大輝度を計測する場合には、白色を投写し、最小輝度を計測する場合には、黒色を投写し、輝度計でスクリーン輝度を計測する。
そこで、設定したベース色がブルーベースだった場合、図5に示す第2の輝度設定情報を適用する。取得したスクリーン間の測距データと、最小投写光の輝度で取得した周辺光量の関係により、所定値と比較を行ってDACに設定するゲインの係数を決定する。この輝度設定値により、ブルーベース色の輝度設定を、通常よりも下げて投写可能になる。
また、加齢により眼球の水晶体が変化するため、年を取ると若年者より眩しく感じるようになると言われている。この場合、ブルーベースモードで示したような第3の輝度設定情報を適用することで、DACゲインの係数を下げ、より視聴し易くする投写が可能になる。
[実施例3]
また、一般のテレビのような映像表示装置は、視聴者の好みを反映する映像調整機能を有している。通常、青色の虹彩を持つ人は低い色温度を好み、茶褐色の虹彩を持つ人は、高い色温度を好むことが知られている。
実施例2で示した、モノクロ医用モードのブルーベース設定は、視聴者の好みを表すデータの一種である。図7のフローチャートで、例えば標準モードの色温度設定を利用する制御について説明する。
まず、ステップS332で標準モードの色温度設定を取得する。次にステップS334に進み、前記色温度設定が所定値の65K未満の場合、モノクロ医用画像モードでは、ブルーベースの光量設定を行うため、ステップS336に進む。また、ステップS338で測距およびコントラスト値を取得し、ゲイン設定を行う。続いて、S340へ進み、前記LUTデータを切り替えて、適切な輝度で画像投写を行う。
ステップS334で色温度設定が通常の65K以上の設定であれば、ステップS344に進み、クリアベースの輝度設定とLUT設定を行う。続いてステップS338へ進み、適切な輝度で画像投写を行う。
また、ブルーベースの設定を行う際、光量設定を変更するために、DAC設定の他、ランプの電力を減らすような光源駆動回路を使用しても良い。
以上のように、最大および最小輝度計測結果と、医用画像モードを設定しているかどうか検知する手段と、色温度の設定検知手段により、投写する画像の輝度応答曲線を切り替える制御を行うことで、眩しさを防止するとともに、階調差を適切に表現した医用画像を投写させることができる。
本発明は、画像投写装置の輝度設定を改善するもので、さらに詳細には、モノクロ医用画像を視聴者が見易くするように制御を行うものである。
101 入力信号処理部
102 MPU
103 記憶部
104 照明光学系
105 信号処理、液晶パネル駆動部
106 ダイクロイックプリズム
107 投写光学系
115,116、117 液晶パネル
119 輝度センサ
120 測距センサ
125 ガンマ設定回路
127 DAC
129 LUT記憶部
130 制御プログラム
131 設定記憶部

Claims (8)

  1. 光源からの光を複数の色光に分離する色分離系と、入力信号に応じて該複数色光を夫々変調する複数の画像表示素子とを有し、該複数の画像表示素子により変調した前記色光を合成して表示する画像投写装置であって、
    設置環境条件を記憶する手段と、現在の設置環境条件を取得し比較する手段と、
    前記画像投写装置からスクリーンへ白パターンを投写して最大輝度を検出する手段と、黒パターンを投写して最小輝度を検出する手段と、
    画像投写装置とスクリーン間の距離を測定する手段と、
    階調優先で投写画像を出力する設定手段を備えることを特徴とする画像投写装置。
  2. 前記階調優先で投写画像を出力する設定手段とは、取得したコントラストから投写装置の出力ゲインを変更する制御手段と、階調制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像投写装置。
  3. 前記設置環境条件の変化を検知する手段とは、脱着可能なレンズの種別を検知手段と、該レンズ種別に応じたズーム性能を記憶する手段を備え、距離と輝度計測で求めたコントラスト比を補正する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像投写装置。
  4. 前記測定した設置距離と周辺光量に応じて投写画像の輝度設定を行い、
    ガンマ補正値演算手段とガンマデータ記憶手段で階調を最適化することを特徴とする請求項1に記載の画像投写装置。
  5. モノクロ画像を表示するためのカラー画像投写装置であって、
    ブルーベースのフィルム透過率を再現させる輝度設定を行うため、ベースカラーを設定する手段と、
    ベースカラーに応じて設定する第2の輝度設定を記憶する手段と、
    色度優先モードと、階調優先モードとを切り替える設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像投写装置。
  6. 前記入力画像の色温度設定手段をさらに備え、
    該設定された色温度に応じて前記フィルム透過率を再現する階調設定手段
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の画像投写装置。
  7. 光源からの光を回転するカラーホイールで白色光を色分離して光出力するカラーホイール手段と、該分離光を受けて画像を形成する光を反射するデジタルマイクロミラーデバイス手段と、
    該光学手段を介した投影光を用いて投写画像を生成する画像投写装置であって、
    画像投写装置とスクリーンとの距離を計測する手段と、
    前記画像投写装置からスクリーンへ白パターンを投写して最大輝度を検出する手段と、黒パターンを投写して最小輝度を検出する手段と、
    画像投写装置とスクリーン間の距離を測定する手段と、
    階調優先で投写画像を出力する設定手段を備えることを特徴とする画像投写装置。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の工程を、コンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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