JP2015145665A - 内燃機関空燃比制御装置 - Google Patents

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Peng Cheng
鵬 程
茂美 大野
Shigemi Ono
茂美 大野
健太郎 宍戸
Kentaro Shishido
健太郎 宍戸
塚田 伸作
Shinsaku Tsukada
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Abstract

【課題】内燃機関の運転状態が時々刻々と変化する場合においても未学習領域の発生を防止できて、内燃機関の空燃比が目標空燃比になるようにフィードバック制御可能な内燃機関空燃比制御装置を提供する。
【解決手段】学習値を記憶している学習領域と学習値を記憶していない学習領域とがある場合において、学習値算出部301は、学習値を記憶している学習領域が記憶している学習値に基づいて、学習値を記憶していない学習領域に記憶すべき推定学習値を算出する。またこのとき、燃料噴射量算出部303は、学習領域に記憶した推定学習値に基づいて、基本燃料噴射量の補正を行う
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関への燃料供給量を制御する内燃機関空燃比制御装置に関する。
従来、この種の内燃機関空燃比制御装置としては、空燃比センサにより検出された空燃比が目標空燃比より過濃側から希薄側に又は希薄側から過濃側に切り換わった際に、内燃機関への燃料供給量を増量させる方向又は減少させる方向にフィードバック補正係数を切り換えるフィードバック補正係数設定手段と、空燃比センサにより検出された空燃比と目標空燃比との偏差に対応する値を学習値として逐次更新記憶する学習値設定手段と、内燃機関の負荷に応じて算出される基本燃料供給量を前記フィードバック補正係数及び前記学習値に基づいて補正し、内燃機関への燃料供給量を決定する燃料供給量決定手段を備えたものが知られている。また、前記構成の内燃機関空燃比制御装置において、内燃機関のアイドル状態を検出するアイドル状態検出手段と、フィードバック補正係数が燃料供給量の増量側から減量側もしくは減量側から増量側へと反転する反転周期を算出する反転周期算出手段と、算出された反転周期が所定周期未満であるか否かを判定する判定手段と、アイドル状態検出手段にてアイドル状態と検出され、かつ判定手段にて反転周期が所定判定周期未満であると判定された場合に、学習値設定手段による学習値の更新を禁止する禁止手段を備えたものも従来知られている(特許文献1の請求項1参照。)。
特許文献1によれば、上記構成の内燃機関空燃比制御装置は、多気筒内燃機関の特定気筒に燃料噴射系の異常が生じた状態で、内燃機関がアイドル状態に移行した場合にも、学習値が急激に増加又は減少しないので、アイドル安定性に優れる、とされている。
特許第2646695号公報
しかしながら、特許文献1に記載の内燃機関空燃比制御装置は、内燃機関の運転状態が、その回転数及び負荷に関して1つの領域に継続して留まり、かつ空燃比センサにより検出された空燃比が、目標空燃比に対して所定回数以上過濃側から希薄側に又は希薄側から過濃側に切り換わったことを条件として空燃比学習を開始する構成になっている。このため、特許文献1に記載の内燃機関空燃比制御装置は、内燃機関の運転状態が時々刻々と変化する場合においては、空燃比学習が十分に進まず未学習領域が発生しやすいという問題がある。未学習領域が発生すると、言うまでもなく、当該領域における基本燃料供給量を学習値に基づいて補正できないので、内燃機関の空燃比が目標空燃比になるようにフィードバック制御することが困難になる。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内燃機関の運転状態が時々刻々と変化する場合においても未学習領域の発生を防止できて、内燃機関の空燃比が目標空燃比になるようにフィードバック制御可能な内燃機関空燃比制御装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために本発明では、内燃機関の運転状態により定まる基本燃料噴射量を算出する基本燃料噴射量算出部と、前記内燃機関に設置した空燃比センサが検出した前記内燃機関の空燃比に基づいて空燃比フィードバック補正係数を算出する空燃比フィードバック補正係数算出部と、前記空燃比センサが検出した前記内燃機関の空燃比と目標空燃比との偏差に対応する学習値を算出する学習値算出部と、前記内燃機関の運転状態に則して設定した複数の学習値記憶領域を有し、前記学習値算出部が算出した学習値を、当該学習値の算出時における前記内燃機関の運転状態に対応する前記学習値記憶領域に記憶する学習値記憶部と、前記複数の学習値記憶領域のそれぞれについて、前記学習値を記憶しているか否かを判定する判定部と、前記判定部が、前記学習値を記憶している学習値記憶領域と前記学習値を記憶していない学習値記憶領域とがあると判定した場合において、前記学習値を記憶している学習値記憶領域が記憶している前記学習値に基づいて、前記学習値を記憶していない学習値記憶領域に記憶すべき推定学習値を算出する推定学習値算出部と、前記学習値を記憶していない学習値記憶領域に、前記推定学習値算出部が算出した前記推定学習値を記憶する推定学習値登録部と、前記学習値記憶領域に記憶した前記学習値又は前記推定学習値に基づいて、前記基本燃料噴射量を補正する空燃比学習制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、学習値を記憶していない学習値記憶領域に推定学習値を記憶して、基本燃料噴射量のフィードバック制御及び学習制御を行うので、運転状態が時々刻々と変化する内燃機関の空燃比制御を的確に行うことができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
空燃比制御装置を備えた内燃機関システムの構成図である。 空燃比制御装置を構成するコントロールユニットの構成図である。 空燃比学習制御装置の構成図である。 空燃比フィードバック補正係数算出部の動作を示すフローチャートである。 学習値算出部の動作を示すフローチャートである。 学習領域の説明図である。 学習領域に格納する学習値の説明図である。 学習領域における学習値の更新回数の説明図である。 未更新領域に対する推定学習値の算出と格納の方式を示す説明図である。 燃料噴射量算出部の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る内燃機関空燃比制御装置の実施形態を、図を用いて説明する。なお、本発明は、以下に記載する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更して実施することができる。
まず、実施形態に係る内燃機関空燃比制御装置を備えた内燃機関のシステム構成を、図1に基づいて説明する。本例の内燃機関1は、V型6気筒エンジンであり、各バンクに3つの気筒を備えている。但し、図1には、図示を容易にするため、各バンクに1つの気筒27a、27bを図示してある。V型6気筒エンジンを構成する各気筒27a,27bには、吸気マニホルド11a,11b及び排気マニホルド21a,21bを接続する。吸気マニホルド11a,11bは分岐管であり、他端側は、サージタンク9及びスロットルボディ5を介してエアクリーナ2に接続する。
エアクリーナ2の入り口部3から吸入された空気は、フィルタを通過した後、吸気ダクト4を通ってスロットルボディ5に入る。吸気ダクト4には、吸気空気量を検出する空気流量計(AFM)7を設置し、スロットルボディ5には、空気流量を制御する絞り弁6及び絞り弁6の開度を計測するスロットルセンサ8を設置する。また、スロットルボディ5には、絞り弁6をバイパスする補助空気バルブ(ISCバルブ)10を設け、アイドル回転数が一定に保たれるように空気量を制御している。スロットルボディ5を通った空気はサージタンク9に入り、吸気マニホルド11a,11bにより分配されて、気筒27a,27b内に入る。
一方、燃料タンク13内の燃料は、燃料ポンプ26で吸引・加圧し、燃料フィルタ15を通って、燃料噴射弁12a,12bに供給する。燃料噴射弁12a,12bは、吸気マニホルド11の所要の位置に設置し、燃料フィルタ15を通過した燃料を各気筒27a,27bの燃焼室に噴射する。なお、燃料タンク13内で発生した蒸発燃料(エバポガス)は、配管46を通ってキャニスタ40に吸着し、回収する。キャニスタ40は、外気を導入する空気導入口45を有する。キャニスタ40が回収した燃料は、内燃機関1の運転中において、空気導入口45から導入した空気と共に、配管47及び吸気マニホルドの分岐部分の近傍に配置したキャニスタパージバルブ41を経由してサージタンク9に導き、各気筒27a,27bに供給する。これにより、エバポガスの外部への排出を抑制できる。キャニスタパージバルブ41は、コントロールユニット(内燃機関制御装置)30から出力される制御信号によって駆動し、パージ流量が調整・抑制される。
気筒27a,27b内の混合気は、点火プラグ18a,18bにより点火されて燃焼する。燃焼後の排ガスは、排気マニホルド21a,21bに送られ、前触媒23a,23b及び主触媒24で浄化した後に、マフラ25を経由して外気に放出する。排気マニホルド21a,21bには、内燃機関1の空燃比を検出するOセンサ(空燃比センサ)22a,22bを配置する。Oセンサ22a,22bの出力信号は、空燃比学習制御装置30aを備えたコントロールユニット30に取り込む。
センサ22a,22bのほか、内燃機関1の各所には、空気流量計(AFM)7、スロットルセンサ8、カム角センサ17、水温センサ20等のセンサを配置する。これらの各センサの出力信号も、コントロールユニット30に取り込む。コントロールユニット30は、入力した各センサの出力信号に基づいて所定の演算処理を行い、内燃機関1の回転数検出を行うと共に、燃料噴射時期制御、点火時期制御及び空燃比制御等を行うための各種制御信号を生成する。ISCバルブ10、インジェクタ12a、12b、キャニスタパージバルブ41等は、コントロールユニット30からの制御信号により駆動する。
次に、図2を用いて、コントロールユニット30の内部構成を説明する。図2から明らかなように、コントロールユニット30は、入力回路203、A/D変換部204、CPU(中央演算部)205、ROM207、RAM209、及び出力回路210を含んだコンピュータにより構成された電子制御装置である。入力回路203には、センサ類201から出力された信号が入力信号202として取り込まれる。
入力回路203は、入力信号202がアナログ信号の場合、入力信号からノイズ成分の除去等を行い、ノイズ除去後の信号をA/D変換部204に出力する。CPU205は、A/D変換結果を取り込み、ROM207等の記憶媒体に記憶された制御ロジック(プログラム)208を実行することによって、多種多様な演算、診断及び制御等を実行する。CPU205の演算結果及び前記A/D変換結果は、RAM209に一時的に記憶する。また、CPU205の演算結果は、出力回路210から制御信号211として出力し、ISCバルブ10、インジェクタ12a、12b、キャニスタパージバルブ41等に備えられたアクチュエータ類212を駆動する。一方、入力信号202がデジタル信号の場合は、入力回路203から信号線206を介して直接CPU205に当該信号を取り込み、必要な演算、診断及び制御等を実行する。
コントロールユニット30に備えられる空燃比学習制御装置30aは、図3に示すように、空燃比フィードバック補正係数算出部300と、空燃比フィードバック補正係数算出部300が算出した空燃比フィードバック補正係数に基づいて学習値を算出する学習値算出部301と、学習値算出部301が算出した学習値を、内燃機関1の運転状態ごとに異なるメモリ領域(学習値記憶領域)に記憶する学習値記憶部302を備える。また、この空燃比学習制御装置30aは、内燃機関1の基本燃料噴射量を算出する基本燃料噴射量算出部304と、基本燃料噴射量算出部304が算出した基本燃料噴射量を、空燃比フィードバック補正係数算出部300が算出した空燃比フィードバック補正係数と、学習値記憶手段302から選択した内燃機関1の運転状態に応じた学習値に基づいて補正し、内燃機関1に噴射する燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出部303も備える。空燃比フィードバック補正係数算出部300は、Oセンサの出力信号から目標空燃比になるように内燃機関1への燃料噴射量をフィードバック制御し、空燃比フィードバック補正係数を算出する。また、基本燃料噴射量算出部304は、内燃機関1の空気吸入量と内燃機関の回転数に基づいて、基本燃料噴射量を算出する。
図4に、空燃比フィードバック補正係数算出部300の動作を示す。なお、空燃比フィードバック補正係数算出部300は、各バンクについて同様の動作を行うので、以下においては一方の動作のみについて説明する。
ステップ400では、Oセンサ22の出力信号を読み込み、ステップ401では、このOセンサ22の出力信号から、内燃機関1に対する燃料噴射量が、基本燃料噴射量よりも過剰であるか、希薄であるかを判定する。以下、本明細書及び図面では、基本燃料噴射量よりも過剰な場合を「リッチ」と記載し、希薄な場合を「リーン」と記載する。
ステップ401でリッチと判定した場合には、ステップ402に進み、リーンと判定した場合には、ステップ405に進む。なお、内燃機関1に対する燃料噴射量が基本燃料噴射量よりもリッチであるかリーンであるかの判定は、Oセンサ22の出力信号レベルを監視することにより判定できる。即ち、リッチである場合には、Oセンサ22の出力値が約0.8v程度になり、リーンである場合には、Oセンサ22の出力が0.2v程度になるので、この出力値と基準値(例えば0.5v)を比較することにより、燃料噴射量のリッチ、リーンを判定できる。
ステップ402では、前回の判定結果がリッチであったか否か判定し、前回の判定結果がリッチでないと判定した場合(NO)には、前回の処理から今回の処理までの間に内燃機関1の燃料噴射量がリーン状態からリッチ状態に変化したことになるため、ステップ403に進んで下記の式(1)で表される比例制御(減算)を行い、空燃比フィードバック値の今回値を算出する。しかる後に、ステップ408に進む。
α=αの前回値−ARP …(1)
式(1)において、ARPはリッチ時の比例補正分であり、そのデータはROM207(図2参照)に記憶してある。
一方、ステップ402にて前回の判定結果がリッチであると判定した場合(YES)には、ステップ404に進んで下記の式(2)で表される積分制御(減算)を行い、空燃比フィードバック値の今回値を算出する。しかる後に、ステップ408に進む。
α=αの前回値−ARI …(2)
式(2)において、ARIはリッチ時の積分補正分であり、そのデータはROM207(図2参照)に記憶してある。
ステップ405では、前回の判定結果がリッチであったか否か判定する。前回の判定結果がリッチであると判定した場合(YES)には、前回の処理から今回の処理までの間に内燃機関1の燃料噴射量がリッチ状態からリーン状態に変化したことになるため、ステップ406に進んで下記の式(3)で表される比例制御(加算)を行い、空燃比フィードバック値の今回値を算出する。しかる後に、ステップ408に進む。
α=αの前回値−ALP …(3)
式(3)において、ALPはリーン時の比例補正分であり、そのデータはROM207(図2参照)に記憶してある。
一方、ステップ405にて前回の判定結果がリッチ状態でないと判定した場合(NO)には、ステップ407に進んで下記の式(4)で表される積分制御(加算)を行い、空燃比フィードバック値の今回値を算出する。しかる後に、ステップ408に進む。
α=αの前回値+ALI …(4)
ここで、ALIはリーン時の積分補正分であり、そのデータはROM207(図2参照)に記憶してある。
ステップ408では、ステップ403、ステップ404、ステップ406又はステップ407で求められた空燃比フィードバック値αをRAM209(図2参照)に格納して、ステップ409に進む。
ステップ409では、例えば加重平均処理等により各空燃比フィードバック値αの平均化処理を行い、各空燃比フィードバック値αの平均値ALPaveを求め、しかる後に一連の動作を終了する。
図5に、図3に示した学習値算出部301の動作を示す。なお、学習値算出部301は各バンクについて同様の動作を行うので、以下においては一方の動作のみについて説明する。
ステップ500では、空燃比フィードバック補正係数算出条件が成立しているか否かを判定し、成立していないと判断した場合(No)は、学習値算出を行わずに、本フローを終了する。ズテップ500で空燃比フィードバック補正係数算出条件が成立していると判定した場合(Yes)は、ステップ501へ進み、空燃比学習条件が成立しているか否かを判定する。ステップ501で空燃比学習条件が成立していないと判定した場合(No)は、学習値算出を行わず本フローを終了する。ステップ501で空燃比学習条件が成立していると判定した場合(Yes)は、ステップ502へ進み、学習領域の決定を行う。
ここで、学習領域とは、図6に示すように、内燃機関1の回転数と負荷を指定することにより特定される領域であり、図6の例では、内燃機関回転数が500r/min以上3000r/min未満で内燃機関負荷が20以上30未満の運転状態をAREANo:1とし、以下同様の方式で内燃機関1の回転数と負荷が異なるAREANo:1〜AREANo:10を定めている。なお、内燃機関1の負荷は、内燃機関1の吸入空気量や空気管内圧力から算出できる。
学習領域が決定したら、ステップ503へ進み、内燃機関1の運転状態に即した学習領域の学習値を算出して、学習値記憶部302(図3参照)に記憶されている前回の学習値を更新する。学習値記憶部302のメモリ領域は、図7に示すように、学習領域AREANo:1〜AREANo:10のそれぞれについて算出した学習値を個別に記憶するようにメモリ分割してあり、メモリ領域ごとに対応する学習値を記憶するようになっている。即ち、図7の例では、学習値記憶部302のメモリ領域を10個の学習値記憶領域にメモリ分割してあり、それぞれの学習値記憶領域に、対応する学習値を、KLMNT1、KLMNT2、KLMNT3・・・KLMNT10というパラメータ名で格納している。
KLMNT3を例にとって説明すると、学習値KLMNT3は、下式の式(5)に従って算出できる。
KLMNT3=KLMNT3の前回値+k …………(5)
ここで、kは前記空燃比フィードバック補正係数αの平均化処理後のALPAVEから決定される値である。
該当領域の学習値を算出し更新格納したあとに、ステップ504へ進み、該当領域での学習値の更新回数をカウントアップする。図8に示すように、該当領域の学習値更新回数は、学習領域AREANo:1〜AREANo:10毎に、KLCNTというパラメータ名で格納する。例えば、AREA:No=3の場合は、KLCNT(2)というパラメータ名で格納してあり、KLCNT3を更新する場合には、下式(6)に従って更新後の学習値更新回数KLCNT3を算出する。
KLCNT3=KLCNT3の前回値+1 …………(6)
学習値更新回数のカウントアップ後は、ステップ505へ進み、学習値の未更新領域の学習値の更新を行う。未更新領域であるか否かの判断は、学習更新回数が予め設定した1以上の所定値より小さいかどうかで判定する。未更新領域であるか否かの判断の基準となる所定値は、大きな数を設定するほど内燃機関1の最新の運転状態に即した燃料噴射量のフィードバック制御が可能になるが、その反面、大きな数を設定するほど未更新領域が増加するので、両効果のバランスを勘案して適正な値に設定する。なお、学習更新回数が1未満の領域を未更新領域とする場合には、学習値更新回数をカウントアップする構成に代えて、未更新領域であることを示すフラグ及び既更新領域であることを示すフラグを立てることにより、未更新領域であるか否かの判断を行うことができる。
学習値更新回数が1未満の領域を未更新領域とする場合には、図9(a)に示すように、KLCNTが1以上の学習領域AREANo:2、3、8については既更新領域、それ以外の学習領域AREANo:1、4、5、6、7、9、10については未更新領域と判定する。そして、未更新領域と判定した学習領域AREANo:1、4、5、6、7、9、10については、図9(b)に示すように、既更新領域と判定した学習領域AREANo:2、3、8の学習値を下記の式(7)に基づいて平均し、得られた平均値を学習領域AREANo:1、4、5、6、7、9、10に格納する。即ち、図9(b)の例では、学習値KLMNT2=0.02、学習値KLMNT3=0.05、学習値KLMNT8=0.02であるので、学習値算出部301(図3参照)はこれらの学習値KLMNT2、KLMNT3、KLMNT8の平均値を下記の式(7)から求め、得られた学習値の平均値klave=0.03を、未更新領域における又は推定学習値として、AREANo:1、4、5、6、7、9、10に格納する。これにより、未更新領域の存在を解消できる。
klave=(KLMNT2+KLMNT3+KLMNT8)/3 …(7)
なお、上記実施形態においては、推定学習値として、未更新領域と判定した学習領域AREANo:1、4、5、6、7、9、10に、既更新領域と判定した学習領域AREANo:2、3、8の学習値の平均値平均値klaveを格納したが、平均値ではなく、学習領域毎に重みづけした値を格納しても良い。
図10に、図3に示した燃料噴射量算出部303の動作を示す。
まず、ステップ1001で、燃料噴射量算出部303は、空気流量計(AFM)7が検出したシリンダ吸入空気量(QAR)と、カム角センサ17の検出信号から算出した内燃機関回転数(NDATA) と、予め決定した定数Kからとから、下式の式(8) にしたがって基本燃料噴射パルス幅Tpを算出する。
Tp=K×(QAR/NDATA) …(8)
ステップ1002では、空燃比フィードバック補正係数算出部300が算出した空燃比フィードバック補正係数αを読み込む。
ステップ1003では、学習値記憶部302に記憶した学習値であって、内燃機関1の運転状態に対応する学習値(KLMNT(n))又は推定学習値を読み込む。
最後に、ステップ1004で、下記の式(9)に従って、基本燃料噴射パルス幅Tpを、空燃比フィードバック補正係数(α)と学習値 (KLMNT(n))又は推定学習値とで補正し、補正後の燃料噴射弁12の開弁時間Ti(燃料噴射パルス幅)を算出する。
Ti=Tp×(α+KLMNTn) …(9)
これにより、運転状態が時々刻々と変化する内燃機関の空燃比制御を的確に行うことができる。
以上、本発明の一実施形態について詳説したが、本発明は前記実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において種々の変更ができるものである。例えば、前記実施形態においては、内燃機関1の負荷を空気吸入量から算出したが、内燃機関1の給気管内圧力から算出することもできる。
本発明は、内燃機関やこれを搭載する自動車などの製造産業に利用できる。
1 内燃機関
22a、22b 空燃比センサ(Oセンサ)
30 コントロールユニット(エンジン制御装置)
30a 空燃比学習制御装置
300 空燃比フィードバック補正係数算出部
301 学習値算出部
302 学習値記憶部
303 燃料噴射量算出部
304 基本燃料噴射量算出部
AREA 学習領域

Claims (3)

  1. 内燃機関の運転状態により定まる基本燃料噴射量を算出する基本燃料噴射量算出部と、
    前記内燃機関に設置した空燃比センサが検出した前記内燃機関の空燃比に基づいて空燃比フィードバック補正係数を算出する空燃比フィードバック補正係数算出部と、
    前記空燃比センサが検出した前記内燃機関の空燃比と目標空燃比との偏差に対応する学習値を算出する学習値算出部と、
    前記内燃機関の運転状態毎に分割して設定した複数の学習領域を有し、前記学習値算出部が算出した学習値を、当該学習値の算出時における前記内燃機関の運転状態に対応する前記学習領域に記憶する学習値記憶部と、
    前記学習領域に記憶した前記学習値に基づいて、前記基本燃料噴射量を補正する燃料噴射量算出部と、
    前記複数の学習領域のそれぞれについて、前記学習値の更新が行われているか否かを判定する判定部を備え、
    前記判定部が、前記学習値を記憶している学習領域と前記学習値を記憶していない学習領域とがあると判定した場合、前記学習値算出部は、前記学習値を記憶している学習領域が記憶している前記学習値に基づいて、前記学習値を記憶していない学習領域に記憶すべき推定学習値を算出し、前記燃料噴射量算出部は、前記学習領域に記憶した前記推定学習値に基づいて、前記基本燃料噴射量の補正を行う
    ことを特徴とする内燃機関空燃比制御装置。
  2. 前記判定部は、前記複数の学習領域のそれぞれについて、前記学習値が予め設定した1以上の所定回数以上更新されているか否かを判定し、更新回数が前記所定回数以下であると判定した場合に、当該学習領域を未更新領域であると判定することを特徴とする請求項1記載の内燃機関空燃比制御装置。
  3. 前記学習値算出部は、前記判定部が前記学習値の更新が行われていると判定した学習領域の学習値の平均値を、前記推定学習値として算出とすることを特徴とする請求項1記載の内燃機関空燃比制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018104035B4 (de) 2017-03-10 2023-07-06 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Steuerungsvorrichtung eines Motors

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