JP2015144712A - 家具の脚受具及び脚受具セット、並びに家具の保護マット - Google Patents
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Abstract
【課題】長期間に亘って利用可能な、木製椅子の脚部に取り付けるための脚受具を提供する。【解決手段】脚受具1は、固定部材2と脱着部材3とを有している。固定部材2は木製椅子の脚部の下端面に打ち込むための打ち込み部21を上部に有し、椅子の脚部の下端面に取り付けられる。脱着部材3は床面に接するための滑り部31を有し、固定部材2の下側に対して脱着可能である。【選択図】図1
Description
本発明は木製椅子の脚部の下端面に取り付けるための脚受具、又はテーブルなどの家具の天板上に配置し、天板を保護するための保護マットに関する。
椅子を移動させる際、床面に傷が付いたり、音が発生する場合がある。従来、このような傷や音の発生を抑えるために椅子の脚部の下端面に取り付けるための脚受具が利用されている。脚受具のなかには、床面に接する部分に、床面上での椅子の滑りをよくする滑り部材(例えば、フェルト)を有しているものがある。下記特許文献1には、木製椅子の脚部の下端面に取り付けるための脚受具が開示されている。この脚受具は上方に突出する打ち込み部(特許文献1において固定部材)を有している。打ち込み部は金槌などの工具を利用して、木製脚部の下端面に打ち込まれる。
また、テーブルなどの家具の天板上に配置し、天板を保護するための保護マットが、従来利用されている。このような保護マットのなかには、軟質樹脂(具体的には、塩化ビニル系樹脂)によって形成されているものがある(例えば、下記特許文献2)。特許文献2の保護マットは、基材シートの表面に粒子が充填されている保護膜が形成されている。この粒子によって保護膜の表面に粗さが形成される。その結果、保護膜を下にした状態で保護マットを天板上に配置したときに、保護マットと天板との間に空気だまりが生じることを抑えることができる。
滑り部材は脚受具の長期間の使用により摩耗するので、脚受具を交換したいという要請がある。ところが、打ち込み式の脚受具を一旦脚部の下端面に打ち込むと、脚部の下端面に孔が形成されてしまうため、別の脚受具を同じ孔に打ち込んでも脚受具が脚部の下端面に強固には固定されないという問題がある。本発明の第1の目的は、長期間に亘って利用可能な脚受具を提供することにある。
また、利用者の好みに応じた絵柄が保護マットに設けられていれば、家具の美観を増すことができる。保護マットに絵柄を設ける方法としては、例えば、絵柄をインクジェット方式によって基材となるシートに形成する方法が考えられる。しかしながら、そのような手法では、絵柄を形成するのに多くの時間を要し、保護マットの製造コストを低減するのが難しい。本発明の第2の目的は、保護マットと天板との間に空気だまりが生じることを抑えることができ、且つ、デザイン性に優れた安価な保護マットを提供することにある。
本発明に係る脚受具は、木製椅子の脚部の下端面に打ち込むための打ち込み部を上部に有する、前記脚部の下端面に取り付けるための固定部材と、床面に接するための滑り部を有し、前記固定部材の下側に対して脱着可能な脱着部材と、を備える。この脚受具によれば、固定部材を椅子の脚部の下端面に取り付けたまま脱着部材を交換できるので、脚受具を長期間に亘って利用できる。
本発明に係る保護マットは、家具の天板上に配置するためのマットである。前記保護マットは、樹脂によって形成されている基材シートと、前記基材シートの下面に形成されている保護膜と、前記保護膜に設けられ、前記保護膜の表面に粗さを形成する粒子と、前記保護膜よりも下側の層である、スクリーン印刷で形成されている絵柄層とを備える。この保護マットによれば、粒子の存在により保護マットと天板との間に空気だまりが生じることを抑えることができる。また、スクリーン印刷を利用するので、デザイン性に優れた安価な保護マットを得ることができる。
以下、第1の発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面において示される各部の幅や、厚さ、形状等は模式的に表される場合があり、本発明の解釈を限定するものではない。
図1は本発明の一実施形態に係る脚受具1の側面図である。この図では脚受具1を構成する固定部材2と脱着部材3とが上下方向で分離されている。図2(a)は固定部材2の平面図であり、図2(b)は脱着部材3の平面図である。図3は脚受具1を木製椅子の脚部の下端面に取り付けた状態の断面図である。
図1に示すように、固定部材2はその上部に打ち込み部21を有している。打ち込み部21は、脚受具1の使用時に、木製椅子の脚部90の下端面に打ち込まれる(図3参照)。例えば、利用者は金槌などの工具を利用して、打ち込み部21を脚部90の下端面に打ち込むことができる。打ち込み部21は金属によって形成されている。固定部材2は樹脂によって形成されている本体22を有している。打ち込み部21の基部21aは本体22に固定され、打ち込み部21は本体22の中心部から上方に突出している。
図1及び図2(a)で示されるように、打ち込み部21は、好ましくは、上方に向かって開口している筒状である。これによれば、打ち込み部21を椅子の脚部90に打ち込む作業が容易化でき、且つ、固定部材2の取付安定性を向上できる。図1及び図2(a)に示す例では、打ち込み部21は平面視において円形の筒状である。打ち込み部21の形状はこれに限られない。例えば、打ち込み部21は平面視において四角形の筒状でもよい。
図1に示すように、好ましくは、打ち込み部21の上縁に端部が尖った複数の突起が形成される。図1の例では、複数の突起は打ち込み部21の上縁の全周に亘って連続的に設けられている。これによれば、打ち込み部21を椅子の脚部90の下端面に打ち込む作業がさらに容易化できる。
図1に示すように、脱着部材3は、脚受具1の使用時に床面に接する滑り部31を有している。脱着部材3の一例では、滑り部31はフェルトによって構成される。これにより、脚受具1はフローリングなどの床面をスムーズに滑ることができる。脱着部材3は本体32を有している。本体32は樹脂によって成型され、滑り部31は本体32に固定されている。滑り部31の材料は必ずしもフェルトに限られない。後において説明するように、滑り部31は樹脂によって形成されてもよい。この場合、滑り部31と本体32は一体的に成型されてもよい。
脱着部材3は固定部材2の下側に対して脱着可能となっている。これにより、滑り部31が脚受具1の使用により摩耗した場合に、固定部材2を椅子の脚部90に取り付けたまま、脱着部材3だけを交換できる。その結果、脚受具を長期間に亘って使用できる。
脱着部材3と固定部材2のうち一方の部材には他方の部材に向かって突出する凸部が形成され、他方の部材には凹部が形成されている。凸部が凹部に嵌まり且つ凹部に係合することにより、脱着部材3と固定部材2は互いに固定される。図3に示す例では、脱着部材3の上面(すなわち本体32の上面)に凸部32aが形成され、固定部材2の下面(すなわち本体22の下面)に凹部22aが形成されている。このように脱着部材3に凹部ではなく凸部を形成することにより、滑り部31の厚さが確保し易くなる。脱着部材3の上面(すなわち本体32の上面)に凹部が形成され、固定部材2の下面(すなわち本体22の下面)に凸部が形成されてもよい。
図1に示すように、凸部32aの外周面32bは凸部32aの水平方向での幅W1が凸部32aの端部に向かって大きくなるように傾斜している。一例において、凸部32aは図2で示されるように平面視において円形であり、外周面32bは凸部32aの太さがその端部に向かって大きくなるように傾斜している。すなわち、凸部32aの外周面32bは逆テーパ状となっている。一方、固定部材2の凹部22aの内周面22bは凸部32aの形状に対応して傾斜している(図3参照)。すなわち、凹部22aの水平方向での幅は凹部22aの底部22cに向かって徐々に大きくなっている。このような凸部32aと凹部22aの形状により、これらは互いに係合し、脱着部材3は固定部材2に取り付けられる。凸部32aと凹部22aとが互いに係合している状態では、固定部材2の本体22の下面と脱着部材3の本体32の上面は密着している。これにより、脱着部材3の固定部材2に対するぐらつきを抑えることができる。
図1に示す例において、凸部32aの外周面32bは凸部32aの下端(本体32の上面に接続している部分)において角度αだけ傾斜している。凸部32aの外周面32bは、凸部32aの側面視において、鉛直方向に対して角度αだけ傾斜した方向に直線的に伸びている。
凸部32aの外周面32bと凹部22aの内周面はその全周に亘って傾斜している。これにより、脚受具1が取り付けられた椅子がいずれの方向に動かされても、凸部32aと凹部22aの係合が維持され得る。凸部32aの形状は必ずしも円形でなくてもよい。例えば、凸部32aは、その平面視において、左右方向や前後方向に細長い楕円形状や、四角形状を有してもよい。また、凸部32aの外周面32bの一部のみが傾斜していてもよい。例えば、凸部32aが平面視において四角形状である場合には、外周面32bにおける互いに反対側に位置する2面だけが傾斜してもよい。
本体32は、水平方向にスライドさせる金型を利用することなく、上下方向で移動させる金型だけを利用して成型されている。すなわち、本体32を成型するための金型は凸部32aに対応した凹部を有し、金型の凹部の内周面は凸部32aの外周面32bに対応して傾斜している。この金型は本体32から上方に離れるとき、凸部32aの外周面32bに引っ掛かる。成型機はこの引っ掛かりに抗して金型を上方に移動させる。このとき、金型は凸部32aの上縁を破壊することなく、凸部32aの弾性的な収縮により(幅W1の収縮により)凸部32aから分離する。凸部32aの外周面32bの傾斜角度αはこのような成型が可能となるように設定されている。このような本体32によれば、脱着部材3の製造コストを低減できる。
同様に、固定部材2の本体22は、水平方向にスライドさせる金型を利用することなく、上下方向で移動させる金型だけを利用して成型されている。すなわち、本体22を成型するための金型は凹部22aに対応した凸部を有している。凸部の外周面は凹部22aの内周面22bに対応して傾斜している。この金型が本体22から下方に離れるとき、金型の凸部は凹部22aの内周面22bに引っ掛かる。成型機はこの引っ掛かりに抗して金型を下方に移動させる。このとき、金型の凸部は、凹部22aの下縁を破壊することなく、凹部22aの下縁が弾性的に膨らむことにより凹部22aから下方に抜ける。凹部22aの内周面22bの傾斜角度はこのような凹部22aの成型が可能となるように設定されている。このような本体22によれば、固定部材2の製造コストを低減できる。
上述したように、脱着部材3を固定部材2に取り付けている状態では、脱着部材3の本体32の上面は固定部材2の本体22の下面に密着している。一例において、固定部材2の本体22の下面と脱着部材3Aの本体32の上面のうち一方の面には凹部が形成される。そして、凹部は脚受具1の外周面において開口する。図1及び図2に示す例では、脱着部材3の本体32の上面に2つの凹部32dが形成されている。2つの凹部32dは滑り部31を挟んで互いに反対側に位置している。凹部32dは本体32の上面の外周縁から本体32の中心に向かって伸びている。そのため、脱着部材3が固定部材2に取り付けられているとき、凹部32dは脚受具1の外周面において開口する。このような凹部32dによれば、マイナスドライバーなどの細い工具を開口に差し込むことにより、脱着部材3を固定部材2から外すことができる。図3に示す例では、凹部32dの深さは本体32の中心に向かって徐々に浅くなっている。
図2に示す例において、固定部材2と脱着部材3はその平面視において円形である。固定部材2と脱着部材3の形状はこれに限られない。図4は固定部材2と脱着部材3の変形例を示す図である。この図に示す固定部材2Aと脱着部材3Aは、その平面視において、略楕円形である。また、固定部材2と脱着部材3はその平面視において四角形でもよい。すなわち、椅子の脚部90のサイズや形状に応じて、固定部材2と脱着部材3の形状は適宜変更されてよい。
図4に示す例では、2つの凹部32dは、脱着部材3Aの長手方向(図4において左右方向)において凸部32aを挟んで互いに反対側に位置している。これによれば、2つの凹部32dが短手方向において凸部32aを挟んで互いに反対側に位置している場合に比べて、脱着部材3Aを固定部材2Aから外し易くなる。
上述したように脱着部材3の滑り部31はフェルトによって構成されている。滑り部31の材料は必ずしもフェルトに限られない。例えば、滑り部31は平らな下面を有する樹脂でもよい。図5は、このような滑り部を有する脱着部材3Bの側面図である。脱着部材3Bは滑り部31Bを有している。滑り部31Bと本体32は樹脂によって一体的に成型されている。このような滑り部31Bによれば、短毛のマット上に椅子が配置されている場合、そのマット上で椅子を円滑に動かすことができる。
フェルトによって構成されている滑り部31を有する脱着部材3と、樹脂によって形成されている滑り部31Bを有する脱着部材3Bと、固定部材2は1つの脚受具セットを構成してもよい。この場合、ユーザは、椅子の配置場所に応じて脱着部材3と脱着部材3Bのうち一方を選択し、選択した脱着部材を固定部材2に取り付けることができる。
以下では、第2の発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面において示される各部の幅や、厚さ、形状等は模式的に表される場合があり、本発明の解釈を限定するものではない。
図6は第2の発明の実施形態に係る保護マット100の概略断面図である。保護マット100は、その使用時に、テーブルなどの家具の天板に配置され、天板を保護する。保護マット100は、軟質の樹脂によって形成されている基材シート101を有している。基材シート101は例えば塩化ビニル系の樹脂シートであるが、その材料は必ずしもこれに限定されない。また、基材シート101は複数の樹脂層を有してもよい。
基材シート101の下面には保護膜102が形成されている。保護膜102は紫外線硬化型樹脂やフッ素樹脂によって形成されている。すなわち、一例では、紫外線硬化性樹脂が基材シート101上に塗布され、その後、紫外線照射によって硬化されている。また、他の例では、フッ素樹脂が基材シート101上に塗布され、乾燥することにより硬化している。保護膜102は、保護膜102の表面に粗さを形成する粒子103を含んでいる。粒子103は保護膜102によって固定されている。粒子103の材料は例えばアクリル系樹脂やガラスであるが、その材料はこれらに限られない。好ましくは、保護膜102の厚さは粒子103の直径よりも小さい。一例において、保護膜102の厚さは約10μmであり、粒子103の直径は約20μmである。なお、基材シート101の厚さは約2〜5mmである。図6に示す例では、基材シート101の上面にも保護膜109が形成されている。保護膜109は、保護膜102と同様に、紫外線硬化性樹脂やフッ素樹脂によって形成されている。一例において、基材シート101及び保護膜102、109は光透過性を有する樹脂によって形成されている。基材シート101及び保護膜102、109は例えば透明な樹脂である。
保護マット100は、保護膜102よりも下側の層に、絵柄層104を有している。一例において、絵柄層104は保護膜102の下面に形成されている。絵柄層104は保護マット100にレースなどの柄や、絵を設けるための層である。したがって、絵柄層104は絵柄に応じた位置に形成されている。図6の例においては、保護膜102の右側部分及び左側部分にのみ絵柄層104が形成され、絵柄層104の中心部には絵柄を形成するための凹部Hが形成されている。絵柄層104はスクリーン印刷によって形成されている。すなわち、絵柄層104の材料が絵柄に応じた保護膜102上の位置にスクリーンを通して塗布されている。
上述の粒子103の存在により、絵柄層104の表面(下面)にも表面荒さが形成されている。これにより、保護マット100を家具の天板上に配置したときに、保護マット100と天板との間に空気だまりが形成されることを抑えることができる。一例において、絵柄層104の厚さは約20μmである。図6に示す例の絵柄層104は、後において説明するように、第1絵柄層104Aと第1絵柄層104Aとは異なる材料によって形成されている第2絵柄層104Bとを有している。第1絵柄層104Aの厚さは約10μmであり、第2絵柄層104Bの厚さも約10μmである。絵柄層104の厚さは粒子103によって保護膜102に得られた表面荒さが消えないように設定されている。
絵柄層104は好ましくは、滑り止機能を有し且つ保護マット100の下面を構成する層を含む。このような絵柄層104によれば、空気だまりの発生を抑えながら、保護マット100の位置が天板上でずれることを抑えることができる。図6の例において、絵柄層104は、第1絵柄層104Aと、第1絵柄層104Aの下側の層である第2絵柄層104Bとを有している。第2絵柄層104Bは滑り止機能を有する樹脂によって形成されている。
第1絵柄層104Aは着色されている。これによれば、保護マット100の絵柄が目立ちやすくなる。第2絵柄層104Bは光透過性を有する材料によって形成されている。絵柄層104がこのような2層を有する場合、第1絵柄層104Aと第2絵柄層104Bは同じ絵柄を有していることが好ましい。つまり、第2絵柄層104Bは第1絵柄層104Aが形成されている位置に形成され、第1絵柄層104Aが形成されていない位置には第2絵柄層104Bも形成されていないことが望ましい。これによれば、保護マット100の製造時に、共通のスクリーンを使用して第1絵柄層104Aと第2絵柄層104Bとを形成できる。その結果、保護マット100の製造コストを低減できる。また、第2絵柄層104Bが完全な透明でない場合でも、第2絵柄層104の存在が目立ちにくくなり、保護マット100の美観を向上できる。なお、第2絵柄層104も着色された材料によって形成されてもよい。
第1の絵柄層104Aは必ずしも単色でなくてもよい。すなわち、第1絵柄層104Aは複数色からなる絵柄を形成してもよい。第1絵柄層104Aが例えば2色の絵柄を形成する場合、第1絵柄層104Aは第1の着色材によって形成される領域と、第2の着色材によって形成される領域とを含んでもよい。このように第1絵柄層104Aが複数色によって形成される場合、凹部Hは必ずしも形成されなくてもよい。つまり、第1絵柄層104Aは保護マット100の全域に形成されてもよい。また、この場合、第2絵柄層104Aも保護マット100の全域に形成されてもよい。
第1絵柄層104Aは紫外線硬化型塗料によって形成される。第2絵柄層104Bは紫外線硬化型樹脂によって形成される。第2絵柄層104Bの材料は防滑性(滑り止機能)を有することが好ましい。こうすることにより、家具に対する保護マット100の位置ずれを抑えることができる。また、第2絵柄層104Bの材料は天板からの剥離性を有することが好ましい。これによれば、保護マット100の長期間の使用により保護マット100が家具の天板に張り付くことを抑えることができる。上述したように保護膜102は紫外線硬化型樹脂によって形成されている。一般的に、紫外線硬化型樹脂によって形成されている膜に絵柄を印刷し定着させることは困難であるが、上述の紫外線硬化型塗料や樹脂を使用することにより、絵柄層104A、104Bを保護膜102に印刷し安定的に定着できる。
第2の発明は図6に示す保護マット100に限られない。図7は保護マットの変形例を示す概略断面図である。図7に示す保護マット200は、保護膜102の表面(下面)にスクリーン印刷で形成されている絵柄層204を有している。絵柄層204は、上述の絵柄層104とは異なり、紫外線硬化型塗料の層を有していない。絵柄層204は、上述の第2絵柄層104Bと同様に、滑り止機能を有する樹脂によって形成されている。また、絵柄層204を形成する樹脂は、光透過性を有する。この場合、絵柄層204の透明度と、保護膜102、109が形成されている基材シート101の透明度は互いに異なっている。これにより、利用者は絵柄層204によって形成されている絵柄を認めることができ、且つ、保護マット200の全体が光透過性を有するので、保護マット200の美観を向上できる。絵柄層204の材料も第2絵柄層104Bと同様に剥離性を有してもよい。
図8は第2の発明に係る保護マットのさらに別の変形例を示す概略断面図である。この図に示す保護マット300は、保護膜102の表面(下面)にスクリーン印刷で形成されている絵柄層304を有している。絵柄層304は上述の絵柄層104とは異なり、滑り止機能を有する樹脂の層を有していない。絵柄層304は、上述の第1絵柄層104Aと同様に、紫外線硬化型塗料の層である。この場合でも、保護マット300の美観を向上できる。
1 脚受具、2,2A 固定部材、3,3A,3B 脱着部材、21 打ち込み部、22 本体、22a 凹部、22b 内周面、22c 底部、31,31B 滑り部、23 本体、32a 凸部、32b 外周面、100,200,300 保護マット、101 基材シート、102 保護膜、103 粒子、104,204,304 絵柄層。
Claims (10)
- 木製椅子の脚部の下端面に打ち込むための打ち込み部を上部に有する、前記脚部の下端面に取り付けるための固定部材と、
床面に接するための滑り部を有し、前記固定部材の下側に対して脱着可能な脱着部材と、を備える
ことを特徴とする脚受具。 - 請求項1に記載の脚受具において、
前記固定部材と前記脱着部材のうち一方の部材は他方の部材に向かって突出する凸部を有し、
前記固定部材と前記脱着部材のうち前記他方の部材は前記凸部が嵌まり前記凸部が引っ掛かる凹部を有し、
前記凸部の外周面は、前記凸部の水平方向での幅が前記凸部の端部に向かって大きくなるように傾斜している、
ことを特徴とする脚受具。 - 請求項2に記載の脚受具において、
前記凸部の外周面の傾斜角度は、上下方向で動かす金型で前記凸部を成型できる大きさに設定されている、
ことを特徴とする脚受具。 - 請求項1乃至3に記載の脚受具を得るための脚受具セットであって、
前記脱着部材として、第1の滑り部を有する第1の脱着部材と、前記第1の滑り部とは異なる材料で形成されている第2の滑り部を有する第2の脱着部材とを含み、
前記第1の脱着部材と前記第2の脱着部材は選択的に前記固定部材に取り付けることができる、
ことを特徴とする脚受具セット。 - 家具の天板上に配置するための保護マットであって、
樹脂によって形成されている基材シートと、
前記基材シートの下面に形成されている保護膜と、
前記保護膜に設けられ、前記保護膜の表面に粗さを形成する粒子と、
前記保護膜よりも下側の層である、スクリーン印刷で形成されている絵柄層と、を備える
ことを特徴とする保護マット。 - 請求項5に記載の保護マットにおいて、
前記絵柄層は、着色材料によって形成されている第1の絵柄層と、前記第1の絵柄層の下層であり、第1の絵柄層とは異なる材料で形成されている第2の絵柄層とを含んでいる、
ことを特徴とする保護マット。 - 請求項6に記載の保護マットにおいて、
前記第2の絵柄層は光透過性を有し、且つ前記第1の絵柄層と同じ絵柄を有している、
ことを特徴とする保護マット。 - 請求項5に記載の保護マットにおいて、
前記絵柄層は滑り止機能を有する材料で形成されている、
ことを特徴とする保護マット。 - 請求項8に記載の保護マットにおいて、
前記絵柄層の材料は天板からの剥離性を有する、
ことを特徴とする保護マット。 - 請求項5乃至9のいずれかに記載の保護マットにおいて、
前記保護膜は紫外線硬化型樹脂によって形成され、
前記絵柄層は紫外線硬化型塗料によって形成されている、
ことを特徴とする保護マット。
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