JP2015143555A - 真空断熱材、及びこの真空断熱材を用いた断熱箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】シール強度を高めたまま、外傷や皺に強い真空断熱材を提供し、またこの真空断熱材を用いたリサイクル性の良い断熱箱を提供する。
【解決手段】芯材3を被覆する包装材2の内部が減圧密封された真空断熱材1であって、包装材2は、ガスバリア性を有する多層のアルミフィルムで構成され芯材3が収容される内袋4と、合成樹脂フィルムで構成され内袋4が収容される外袋5と、を備えるように構成する。
【選択図】図2
【解決手段】芯材3を被覆する包装材2の内部が減圧密封された真空断熱材1であって、包装材2は、ガスバリア性を有する多層のアルミフィルムで構成され芯材3が収容される内袋4と、合成樹脂フィルムで構成され内袋4が収容される外袋5と、を備えるように構成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、二重包装された真空断熱材及びこの真空断熱材を用いた断熱箱、特に冷熱機器への使用に好適な真空断熱材及び断熱箱に関する。
二重包装された従来の真空断熱材は、内袋とこれを収容する外袋とを有し、内袋が合成樹脂フィルムで構成され、外袋がガスバリア性を有する多層のアルミフィルムで構成されている(例えば、特許文献1参照)。
このように、従来の二重袋を用いた真空断熱材は、内袋が合成樹脂フィルムで構成され、外袋がガスバリア性を有する多層のアルミフィルムで構成されているので、真空引き後のシール強度を高める利点がある。しかしながら、外袋を構成するアルミフィルムは、外傷や皺に弱いという難点があった。
また、このような真空断熱材は、例えば冷蔵庫の断熱箱の外箱と内箱との間の空間に充填される発泡断熱材(ウレタンフォーム)中に埋設して併用される。この場合、外袋を構成するアルミフィルムがウレタンフォームに接着して離れず、リサイクル工程において、外袋すなわち真空断熱材をウレタンフォームから剥がす必要があり、その作業が煩わしいという問題があった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、シール強度を高めたまま、外傷や皺に強い真空断熱材を提供し、またこの真空断熱材を用いたリサイクル性の良い断熱箱を提供することを目的とする。
本発明に係る真空断熱材は、芯材と、この芯材を被覆する包装材とを有し、包装材の内部が減圧密封された真空断熱材であって、包装材は、ガスバリア性を有する多層のアルミフィルムで構成され芯材が収容される内袋と、合成樹脂フィルムで構成され内袋が収容される外袋と、を備えるものである。
本発明に係る真空断熱材において、芯材を被覆する包装材は、ガスバリア性を有する多層のアルミフィルムで構成され芯材が収容される内袋と、合成樹脂フィルムで構成され内袋が収容される外袋と、を備えるので、外傷や皺に強い外袋とすることができ、強度を高めることができる。
さらに、合成樹脂フィルムで構成される外袋は、従来のアルミフィルム製の外袋と比べて発泡断熱材から剥がしやすい。そのため、VIP(真空断熱材:Vacuum Insulation Panel)を破袋させることなく断熱箱の解体が行え、リサイクル性が向上する。
さらに、合成樹脂フィルムで構成される外袋は、従来のアルミフィルム製の外袋と比べて発泡断熱材から剥がしやすい。そのため、VIP(真空断熱材:Vacuum Insulation Panel)を破袋させることなく断熱箱の解体が行え、リサイクル性が向上する。
実施形態1.
図1は本発明の実施形態1に係る真空断熱材を示す斜視図であり、真空引きを行い4辺がシールにより密閉された状態を示している。図2は図1のA−A線断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態1に係る真空断熱材1は、芯材3と、ガス吸着剤(図示せず)と、これら芯材3とガス吸着剤とを被覆する包装材2とを有し、包装材2の内部が1Pa〜3Paに減圧され、密封されている。
図1は本発明の実施形態1に係る真空断熱材を示す斜視図であり、真空引きを行い4辺がシールにより密閉された状態を示している。図2は図1のA−A線断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態1に係る真空断熱材1は、芯材3と、ガス吸着剤(図示せず)と、これら芯材3とガス吸着剤とを被覆する包装材2とを有し、包装材2の内部が1Pa〜3Paに減圧され、密封されている。
包装材2は、空気遮断性を有するガスバリア性の多層のアルミフィルムで構成されて芯材3とガス吸着剤とが収容される内袋4と、合成樹脂フィルムで構成されて内袋4が収容される外袋5とを備えている。
ガス吸着剤は、真空包装後の残存ガスや経時的に放出される芯材3からのアウトガス、包装材2のシール層を通して浸入する透過ガスを吸着するためのガス吸着剤や水分吸着剤である。
図3は本発明の実施形態1に係る真空断熱材の包装材の線シール加工部と線シーラーとの関係を示す模式図である。
本発明の実施形態1に係る真空断熱材1は、図3に示すように、包装材2の内袋4と外袋5の開口部である線シール加工部2aが、鋸歯状の加熱部6aを有する上下一対の線シーラー6によって熱圧着され、複数条の平行な線シールによって密封されるようになっている。
本発明の実施形態1に係る真空断熱材1は、図3に示すように、包装材2の内袋4と外袋5の開口部である線シール加工部2aが、鋸歯状の加熱部6aを有する上下一対の線シーラー6によって熱圧着され、複数条の平行な線シールによって密封されるようになっている。
次に、製造手順について説明する。
前述のように構成される真空断熱材1は、芯材3を乾燥させた後に、この芯材3が内袋4に挿入され、芯材3が挿入された内袋4が外袋5に挿入される。次いで、図示しない真空包装機にて真空引きが行われる。そして、真空包装機内が真空状態となったところで、袋入り口である4辺目、つまり内袋4と外袋5との開口部である線シール加工部2aを、鋸歯状の加熱部6aを有する上下一対の線シーラー6の山部先端で挟み、熱圧着し、複数条の平行な線シールによって密封する。
前述のように構成される真空断熱材1は、芯材3を乾燥させた後に、この芯材3が内袋4に挿入され、芯材3が挿入された内袋4が外袋5に挿入される。次いで、図示しない真空包装機にて真空引きが行われる。そして、真空包装機内が真空状態となったところで、袋入り口である4辺目、つまり内袋4と外袋5との開口部である線シール加工部2aを、鋸歯状の加熱部6aを有する上下一対の線シーラー6の山部先端で挟み、熱圧着し、複数条の平行な線シールによって密封する。
本発明の実施形態1に係る真空断熱材1は、以上のように、内袋4にガスバリア性を有する多層のアルミフィルムを用いて内部への外気侵入を防ぎ、真空度を保つことで断熱性能の低下を抑えている。そして、合成樹脂フィルム製の外袋5が量産ラインでのハンドリング等による接触時の外傷から真空断熱材1を守る保護層となる。このため、真空断熱材1の包装材2の強度を高めることができる。
また、内袋4と外袋5の開口部、つまり袋入り口である4辺目を、従来の真空断熱材のシール部に一般に用いられている面シールではなく、同じシール幅で、より多くの独立したシール部を得られる複数条の平行な線シールによって密封している。このため、真空引き後のシール強度を一層高めることができる。
実施形態2.
図4は本発明の実施形態2に係る断熱箱(本実施形態では冷蔵庫の断熱箱を示す)を扉を取り外した状態で正面側より示す斜視図であり、前方が開放されている状態を示している。
本発明の実施形態2に係る断熱箱11は、図4のように右側面12、左側面13、天井面14、底面15、更に背面16によって形成される内箱17と外箱18とを有する。内箱17は、ABS樹脂で構成され、外箱18は鋼板で構成されている。また、内箱17を仕切る仕切り19を有する。
図4は本発明の実施形態2に係る断熱箱(本実施形態では冷蔵庫の断熱箱を示す)を扉を取り外した状態で正面側より示す斜視図であり、前方が開放されている状態を示している。
本発明の実施形態2に係る断熱箱11は、図4のように右側面12、左側面13、天井面14、底面15、更に背面16によって形成される内箱17と外箱18とを有する。内箱17は、ABS樹脂で構成され、外箱18は鋼板で構成されている。また、内箱17を仕切る仕切り19を有する。
図5は図4のB−B線断面図である。
内箱17と外箱18との間の空間には、図5のようにその片面(内箱17側)に、真空断熱材1が配設され、その周辺、つまり内箱17と外箱18との間の真空断熱材1以外の空間に、発泡断熱材(ウレタンフォーム)20が発泡充填によって配置されている。また、仕切り19の内部にも、真空断熱材1と発泡断熱材(ウレタンフォーム)20が配設されている。なお、内箱17及び外箱18は、図4のように共通する面(前面)にそれぞれ開口部が形成され、この開口部に開閉扉(図示せず)が設けられるようになっている。それ以外の構成は、一般的な冷蔵庫に用いられている断熱箱と違いがないため、図示及び説明を省略する。
内箱17と外箱18との間の空間には、図5のようにその片面(内箱17側)に、真空断熱材1が配設され、その周辺、つまり内箱17と外箱18との間の真空断熱材1以外の空間に、発泡断熱材(ウレタンフォーム)20が発泡充填によって配置されている。また、仕切り19の内部にも、真空断熱材1と発泡断熱材(ウレタンフォーム)20が配設されている。なお、内箱17及び外箱18は、図4のように共通する面(前面)にそれぞれ開口部が形成され、この開口部に開閉扉(図示せず)が設けられるようになっている。それ以外の構成は、一般的な冷蔵庫に用いられている断熱箱と違いがないため、図示及び説明を省略する。
前記の冷蔵庫の断熱箱11において、真空断熱材1が配置される範囲は限定するものではなく、内箱17と外箱18との間に形成される空間の全範囲であっても、あるいは一部であってもよく、また開閉扉の内部に配置されてもよい。
前記のように構成した冷蔵庫の断熱箱11は、本発明の真空断熱材1を発泡断熱材(ウレタンフォーム)20中に埋設して併用している。合成樹脂フィルムで構成される外袋5は、従来のアルミフィルム製の外袋と比べて発泡断熱材(ウレタンフォーム)20から剥がしやすい。そのため、真空断熱材1を冷蔵庫の断熱箱11に使用した場合には、断熱箱11を解体するときに合成樹脂フィルム製の外袋5を開くことで、VIP(真空断熱材)を破袋させることなく断熱箱11の解体が行え、取り出すことができ、リサイクル性が向上する。
1 真空断熱材、2 包装材、2a 線シール加工部、3 芯材、4 内袋、5 外袋、6 線シーラー、6a 鋸歯状の加熱部、11 断熱箱、12 右側面、13 左側面、14 天井面、15 底面、16 背面、17 内箱、18 外箱、19 仕切り、20 発泡断熱材(ウレタンフォーム)。
Claims (3)
- 芯材と、該芯材を被覆する包装材とを有し、前記包装材の内部が減圧密封された真空断熱材であって、
前記包装材は、
ガスバリア性を有する多層のアルミフィルムで構成され前記芯材が収容される内袋と、
合成樹脂フィルムで構成され前記内袋が収容される外袋と、
を備えることを特徴とする真空断熱材。 - 前記内袋と前記外袋との開口部が複数条の平行な線シールによって密封されていることを特徴とする請求項1記載の真空断熱材。
- 外箱と、前記外箱の内部に配置された内箱とを有し、前記外箱と前記内箱との間には請求項1又は2に記載の真空断熱材が配置され、前記真空断熱材の周辺には発泡断熱材が充填配置されていることを特徴とする真空断熱材を用いた断熱箱。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014017345A JP2015143555A (ja) | 2014-01-31 | 2014-01-31 | 真空断熱材、及びこの真空断熱材を用いた断熱箱 |
CN201420731406.2U CN204420461U (zh) | 2014-01-31 | 2014-11-26 | 真空隔热体以及使用该真空隔热体的隔热箱 |
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Family Applications (1)
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JP2017106526A (ja) * | 2015-12-09 | 2017-06-15 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 真空断熱体、それを備える断熱機器、及び真空断熱体の製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11159694A (ja) * | 1997-11-28 | 1999-06-15 | Mitsubishi Electric Corp | 真空断熱パネル及びその製造方法並びにそれを用いた断熱箱体 |
JP2010090905A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-04-22 | Panasonic Corp | 真空断熱材 |
JP2012102894A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Panasonic Corp | 断熱箱体、断熱壁 |
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- 2014-01-31 JP JP2014017345A patent/JP2015143555A/ja active Pending
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