JP2015142732A - 吸着導子 - Google Patents

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Takeshi Ishikawa
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Abstract

【課題】吸着導子は電極と媒体を導子カバーに収納し、導子カバーの開口部を生体に接触させ、内部の空気を吸引して吸着させ、電極から媒体を介して生体に電流を供給して、電気刺激を行う。電極装着の手間が少なく、取扱いが簡便なため、多用されている。しかし、電極に外力が加わると、その力が媒体に作用し、媒体を導子カバーの開口部よりも外側に押し出すため、吸着させ難い、吸着した導子が脱落し易い等の問題が生じる。
【解決手段】電極に外力が作用しても電極の位置が変位しないように電極を導子カバーに固定するとともに、電極に外力が作用しても電極が媒体を押す力が小さくなるように電極に可撓性を持たせた。
【選択図】図1

Description

本発明は電気刺激装置に用いる吸着導子の改良に関するものである。
従来の吸着導子の例を図2に示す。図2(A)は吸着導子2Aの断面図であり、図2(B)は吸着導子2Aを吸着させたときの断面図、図2(C)は吸着導子2Aと電気接続回路29の接続を示す図である。
吸着導子2Aは、図2(A)に示すように、カバー部aとマウント部bからなる。
カバー部aは電極21と媒体22と電極カバー23aを有し、電極21と媒体22は電極カバー23aの内部に収納されている。
マウント部bは接続部25と電気接続回路29と空気接続回路28とマウント部カバー23bを有する。
接続部25は吸着導子2Aと導子コード2Bを、電気回路的にまた空気回路的に接続する部分である。
電気接続回路29は接続部25と電極21を電気的に接続し、空気接続回路28は接続部25の空気回路と電極カバー23aの内部の空間とを接続する。
空気接続回路28と電気接続回路29はマウント部カバー23bの内部に収納され、接続部25はマウント部カバー23bに設けた孔に気密に設置される。
導子カバー23は、図2の例では電極カバー23aとマウント部カバー23bを組み合わせて構成しているが、通常は一体成形しているものが多い。以下、電極カバー23aとマウント部カバー23bを一体にした導子カバー23を有する吸着導子を例に説明する。
導子カバー23には可撓性を有する材料を用いており、吸着させたい生体表面に凸凹がある場合、導子カバー23を歪ませながら生体に当接し、導子カバー23の開口部全体を生体に密着させると、吸着導子2Aの内部(導子カバー23の内部)を閉空間にすることができ、この状態で吸着導子2Aの内部の空気を吸引すると、導子カバー23の内部が陰圧になり、吸着導子2Aを生体表面に吸着させることができる。
また、導子カバー23の内部では電極21から生体に電流を供給しているため、吸着導子2Aに触れても感電しないように、電気的な絶縁体を用いている。
電極21は電気刺激装置の電気的な出力を生体に供給するもので、導電性の薄板(例えばステンレス等)を用いている。
媒体22は電極1と生体の間に介在させ、電気刺激装置の電気出力を電極1から生体に通電するもので、生体への電流密度が一様になるように、電気的に均一な導電性の媒体、例えばスポンジを吸水させて用いている。
通常、電極21と電気接続回路29、空気接続回路28、接続部25は電極部として一体に構成されている。
導子カバー23の開口部から前記電極部を入れ、接続部25を導子カバー23の孔に挿入して気密に設置し、電気接続回路29と空気接続回路28をマウント部b内部の空間に納め、さらに媒体22を導子カバー23の内部に入れると、図2(A)のように、吸着導子2Aを組み立てることができる。
なお、電気刺激装置では、安全性の面から、JIS規格で、生体に流す電流の電流量と電流密度の上限が定められている。これにより、電極と生体の接触面積、つまり導子カバー23の開口部の面積は決定される。
また、導子カバー23に媒体22を収納したとき、図2(B) のように吸着させることができ、かつ、接触面に一様な電流を流すことができるようにしなければならない。このため、媒体22には、直径が6〜10cm程度、厚さが2cm程度の柔軟なものが、たとえば円筒状のスポンジが用いられている。
吸着導子2Aは、図2(C)に示すように、導子コード2Bを介して、電気刺激装置2Cと接続して用いる。
電気刺激装置2Cは、生体刺激電流を発生する刺激電流出力部27と、空気ポンプ26を有する。
電気刺激装置2Cに接続した導子コード2Bと吸着導子2Aの接続部25を接続すると、吸着導子2Aの電極21と電気刺激装置2Cの刺激電流出力部27が電気的に接続され、また、吸着導子2Aの導子カバー23の内部の空間と電気刺激装置2Cのポンプ26が空気回路で接続されるように設計されている。
このため、導子カバー23の開口部を生体表面に接触させて導子カバー23内部の空間を閉空間にし、ポンプ26を作動させると、導子カバー23の内部の空気がポンプ26で吸引され、導子カバー23の内部が陰圧になり、吸着導子2Aを生体に吸着させることができる。
また、電気刺激装置2Cの刺激電流出力部27から刺激電流を出力すると、刺激電流は電極21から媒体2を通って生体に供給され、生体を電気刺激することができる(例えば特許文献1など)。
このように、吸着導子2Aは、簡単に任意の治療部位に吸着させて電気刺激を行うことができるため、治療時の施術者の手間を省力化することができるものとして多用されている。
しかし、図2(A)に示すような従来の吸着導子2Aはマウント部bを有するため吸着導子全体の容積が大きく、質量が大きい。このため、吸着させるのに大きな吸引力が必要になり、使用後に吸着痕が残る、吸着させた吸着導子が自重で脱落し易い、等の問題を有する。
また、肩や背部、腰部等の治療では、服を着たままで、生体と服の間に吸着導子2Aを滑り込ませて使用することも多い。しかし、図2(A)に示すような従来の吸着導子は、開口部からマウント部bまでの高さ(以下、「厚さ」とする)Tが高い(厚い)ため、生体と服の間に滑り込ませ難いという問題もあった。
このため、これらの問題を解決する技術も開示されている(例えば特許文献2、3、4など)。
特許文献2は、吸引圧を制御して、脱落を防止する技術を開示している。
特許文献3は、導子カバーの生体に接触させる開口部に柔らかい部材を用いて生体に密着し易いようにして、吸着させ易く脱落しにくい技術を開示している。
しかし、特許文献2と3の吸着導子2Aは、吸着させ易く脱落しにくくなっているが、吸着導子の容積と質量、及び厚さは図2に示すような従来のものと同様であるため、吸着導子を支えるだけの吸引圧は従来と同様に必要であり、瘢痕が残り、服の間に滑り込ませて使用するのが困難、という問題は解決されていない。
特許文献4は、特許文献1〜3等の従来の吸着導子の問題を解決するものである。
特許文献4の実施例を図3に示す。吸着導子2Aは、従来の吸着導子と同様、電極31、媒体32、導子カバー33及び接続部35を有する。
ただし、特許文献4の吸着導子は、マウント部bを無くして上面を略平坦にし、接続部35を導子カバー33の側面に設置し、電極31は導子カバー33の内面の上部に接近させて設け、媒体32の厚さを薄くし、導子カバー33の容積と質量及び厚さを小さくした。
図2に示す従来の吸着導子では、媒体22の厚さは2cm程度であったが、特許文献4では媒体32を1cm程度に薄くしている。
このため、特許文献4の吸着導子は、小さな吸引圧で吸着させることができ、使用後に瘢痕が残り難く、自重による脱落はし難い。また、特許文献4の吸着導子は、図2に示すような従来の吸着導子と比較して厚さが大幅に薄いため、生体と服の間の狭い部分にも吸着導子を容易に滑り込ませて使用することができる。このように、特許文献4の吸着導子は従来の問題をほぼ解決している。
実用新案公報実公平6-9680号 公開特許公報特開2003-275329号 特許公報特許第4326807号 特開2011−245258号公報
しかし、特許文献4では、電極31に導電性の薄板(ステンレス製等)を用いており、しかも接続部35と硬く接続されている。
このため、吸着導子を生体に吸着させようとして、導子カバー33を手で持って歪ませると、この力が電極31に伝わり、さらには電極31から媒体32に伝わる。つまり、電極31が媒体32を押す。
電極31が媒体32を押す力が小さいと、媒体32の一部が歪むだけであり、吸着導子の開口部全体を生体に当接させることができるため、吸着導子を生体に吸着させることができる。
しかし、電極31が媒体32を押す力がある程度以上大きくなると、図4(A)のように、媒体32の一部が導子カバー33の開口部の外部にはみ出し、導子カバー33の開口部全体を生体に当接させることはできないため、吸着導子の内部を閉空間にすることはできず、吸着導子を生体に吸着させることはできない。
電極31が媒体32を押す力がさらに大きくなると、図4(B)のように、媒体32の全部が導子カバー33の外部に出てしまい、使用できなくなることもある。このときは改めて媒体32を導子カバー33の内部に入れなおす必要があり、医療介助者の手間が増えることになる。
以上の説明では、吸着導子を生体に吸着させるときの例を示したが、吸着導子を生体に吸着させているときにも、導子カバー33を歪ませると、吸着していた吸着導子は吸着部位から脱落することもある。
また、以上の説明では、導子カバー33を手で持って歪ませたときの例を説明したが、接続部35を手で持って操作しても、図4のように、電極31が媒体32を押して、媒体32の一部又は全部が導子カバー33の開口部の外に出て、吸着導子を生体に吸着させ難い、吸着していた吸着導子が生体から脱落する、媒体32が導子カバー33の外部に出てしまい再収納の手間がかかるという問題が発生することがある。
また、吸着導子を吸着させているとき、吸着導子の吸引圧が大きく変化したときに、図4(A)のように媒体32の一部が導子カバー33の(開口部の)外部にはみ出したり、図4(B)のように媒体32の全部が導子カバー33の外部に出てしまったり、図4(C)のように導子カバー33が歪み、導子カバー33の開口部と生体の接触の一部又は全部が無くなり、吸着導子が吸着部位から脱落することもある。
吸着導子が吸着しているとき、導子カバー33又は接続部35に外力が作用し、その外力が電極31に作用し、電極31が導子カバー33を押すと、図4(A)のように媒体32の一部が導子カバー33の(開口部の)外部にはみ出したり、図4(B)のように媒体32の全部が導子カバー33の外部に出てしまったり、図4(C)のように、導子カバー33が歪み導子カバー33の開口部と生体の接触の一部又は全部が無くなり、吸着導子が吸着部位から脱落することもある。
これらの問題は、電極31が硬いことと、電極31の位置が変位することに起因していることが多い。
本発明の目的は、少ない吸引圧で吸着し、吸着させ易く、脱落し難く、生体と服の間の狭い場所でも使用しやすい吸着導子を提供することにある。
そこで、請求項1の発明は、
電気刺激装置が発生する生体刺激電流を出力する電極(1)と、
前記電極(1)と生体の間に介在させ、前記電極(1)が出力する前記生体刺激電流を前記生体に導入する媒体(2)と、
前記電極(1)と前記媒体(2)を収納する、可撓性を有するカップ状の導子カバー(3)と、
を有する吸着導子において、
吸着導子の外側の上部の面を略平坦にした導子カバー(3)と、
導子カバー(3)の側面部又は上部に設けた、電気刺激装置と電気的にまた空気回路的に接続する接続部(5)と、
導子カバー(3)の内面上部に接近させて電極(1)を固定する電極固定部(4)と、
外力が電極(1)に作用しても電極(1)が媒体(2)を導子カバー(3)の開口部よりも外側に押し出さないように可撓性を持たせた電極(1)と
を備えた。
本発明の吸着導子は、特許文献4の吸着導子と同程度又はそれ以下の容積であり質量が小さいため、少ない吸引圧で生体に吸着させることができ、吸着部位から脱落し難く、使用後に瘢痕が残り難い。
また、特許文献4の吸着導子と同程度又はそれ以下に吸着導子2Aの厚さTを薄くしているため、生体と服の間の狭い部分にも滑り込ませて使用することができる。このため、治療したい部位に的確に電極を置くことができ、より高い治療効果を得ることができる。
また、電極1を電極固定部4で導子カバー3に固定しているため、導子カバー3が歪んでも、又は、接続部5を操作しても、電極1の位置は変位しにくく、そのため、電極1が媒体2と導子カバー3を押す力が発生し難い。
さらに、電極1には外力が電極(1)に作用しても電極(1)が媒体(2)を導子カバー(3)の開口部よりも外側に押し出さないように可撓性をもたせているため、導子カバー3が歪んでも、接続部5を操作しても、又は吸引圧が大きく変化しても、電極1が媒体2又は導子カバー3を押す力は小さくなる。
以上のように、本発明の吸着導子は、電極1の位置は変位し難く、しかも、外力が電極(1)に作用しても電極(1)が媒体(2)を導子カバー(3)の開口部よりも外側に押し出さないように可撓性をもたせているため、電極1が媒体2を押す力は小さい。
このため、媒体2の一部又は全部を導子カバー3の外部に押し出すことは無く、吸着導子を吸着させ易く、吸着している導子が脱落し難く、生体と服の間に挿入しやすいため、介助者の手間を省力化し、従来の問題を解決している。
本発明による吸着導子の実施例であり、(A)は媒体を取り外したときの正面図、(B)は(A)のA−A‘における断面図、(C)は媒体2を収納したときの断面図、(D)は電極1に外力が作用したときの様子を示す図である。 特許文献1に記載された吸着導子の例で、(A)は吸着させていないときの側面断面図で、(B)は吸着させたときの側面断面図、(C)は吸着導子2Aと導子コード2B、電気刺激装置2Cの組み合わせ図である。 引用文献4の実施例であり、(A)は媒体を取り外したときの正面図、(B)はその側面断面図、(C)は媒体32を収納したときの側面断面図である。 引用文献4の吸着導子の接続部35に外力が作用したときの側面断面図であり、(A)は媒体32の一部分が導子カバーの開口面よりも外部に押されているときの様子、(B)は媒体32の全分が導子カバーの開口面よりも外部に押し出されているときの様子、(C)は導子カバーに力が加わりその開口面が歪んだときの様子を示す。 本発明による吸着導子の他の一実施例であり、(A)は媒体を取り外したときの正面図、(B)は(A)のA−A‘における断面図、(C)はさらに他の一実施例であり、媒体を取り外したときの正面図、(D)は(C)のA−A‘における断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る吸着導子の実施例であり、図1(A)は媒体2を取り外したときの正面図、図1(B)は図1(A)のA−A‘の断面図、図1(C)は図1(B)に媒体2を入れたときの図、図1(D)は電極1に外力が作用して歪んだときの様子を示す図である。
本発明の吸着導子は、電極1と媒体2、導子カバー3、電極固定部4、及び接続部5からなり、従来と同様、電気刺激装置に接続した導子コードと接続して使用する。
本発明の吸着導子を、電気刺激装置に接続した導子コードと接続すると、電極1は電気刺激装置の電気出力部と電気的に接続され、電気刺激装置で発生させた生体刺激電流を媒体2を介して生体に出力する。
本発明の電極1は、導電性のある薄板(例えばステンレス)を使用し、これに例えば多数の孔を設けて、可撓性を持たせている。
可撓性の程度は、図1(D)に示すように、外力が電極1に作用したとき、電極1が歪んで電極1が媒体2を押す力を小さくし、媒体2も歪んで、媒体2を導子カバー3の開口部よりも外に押し出さない程度であればよい。つまり、媒体2に有る程度以上の外力が作用し、媒体2がある程度以上歪むと、媒体2は導子カバー3の開口部よりも外に押し出されるが、媒体2が導子カバー3の開口部よりも外に押し出されるときの外力以下になるように、電極を歪ませるような可撓性(柔らかさ)であればよい。
導子カバー3や接続部5を操作して電極1に外力が作用しても、電極が歪んで、媒体2又は導子カバー3を押す力は小さいため、媒体(2)が導子カバー3の開口部よりも外に押し出されることは無い。このため、本発明の吸着導子は吸着させやすく、また吸着した導子は脱落し難くい。
媒体2は、電極1と生体の間に介在させ、電気刺激装置から出力した生体刺激電流を電極1から生体に導入するもので、導子カバー3と共に自由に歪み、生体に均一な電流を供給できるように、導電性を有する柔軟な材料、例えば吸水性のスポンジが用いられている。
本発明では、媒体2が歪んでも電流が偏って流れない範囲で、薄くしている。実際には、従来の図2の吸着導子の媒体22の厚さは2cm程度であったが、本発明の媒体2は厚さを1cm程度に薄くしている。吸着させて媒体2が歪んでも電流が偏って流れない範囲であればよいため、より薄くしてもよい。
導子カバー3は、特許文献4と同様に、マウント部bを無くし、上面を略平坦にし、接続部3を導子カバー3の側面部に設置し、電極1は電極固定部4によって導子カバー3の内面の上部に接近させて固定するようにし、導子カバー3の内部の容量を電極1と媒体2の和と同じ程度に小さくしている。前述のように、媒体2の厚さを薄くしているため、導子カバー3の容積と質量及び厚さを小さくしている。ただし、電極1と導子カバー3の間には僅かな空間を設け、内部の空気を吸引できるようにしている。
前述のように、電気刺激装置では、安全性の面から、導子から生体に流す電流の電流量と電流密度はJIS規格により上限が定められている。このため、本発明の吸着導子を生体に吸着させ、生体に電流を流すとき、電流密度の基準を満たすように、生体接触面の面積を、つまり、積導子カバーの開口部の面積を決定している。
また、導子カバー3は、凹凸のある生体表面に吸着導子を吸着させるために、可撓性を持たせている。さらに、電気刺激からの感電を防止するために導子カバー3は絶縁体を用いている。
本発明の吸着導子は、前述のように、容積を小さくしているため質量も小さい。このため、従来よりも小さな吸引圧で吸着させることができ、吸着部位からの脱落もし難く、治療後の瘢痕も残り難い。
また、導子カバー3の厚さTが薄いため、着衣と生体の間に容易に滑る込ませることができ、所望の部位を的確に刺激することができる。
なお、以上の説明では、導子カバー3の開口部の形状は円形であることを前提に説明したが、楕円等、開口部の形状は問わない。
以下に、本発明の吸着導子の使用法について説明する。
電極1と接続部5は一体になっており、これを導子カバー3の開口部から入れて、導子カバー3の側面に設けた孔に接続部5を気密に挿入し、電極固定部4で電極1を固定し、媒体2(通常はスポンジ)を導子カバー3内に入れると、図1(C)のように吸着導子を組み立てることができる。
電気刺激装置本体に導子コードの一端を接続し、この導子コードの他端に吸着導子の接続部5を接続すると、電気刺激装置の刺激電流出力部と電極1が電気的に接続され、電気刺激装置の空気ポンプと導子カバー3の内部の空間が空気回路で接続される。
治療前に、媒体2に十分に水を含ませて導電性をよくしておく。また、図には示していないが電気刺激装置本体の操作パネルを操作して、刺激電流の波形や周波数、治療時間等の刺激条件を入力する。
空気ポンプを差動させ、導子カバー3の開口部の全周囲を治療部位に密着させて導子カバー3の内部空間を閉空間にして、空気ポンプを作動させると、導子カバー3の内部が陰圧になり、吸着導子を所望の体表面に吸着させることができる。吸着部位が曲率の小さな曲面であったり凹凸がある場合、導子カバー3を歪ませながら開口部全体を生体に押し付けると、導子カバー3の内部を閉空間にすることができる。
吸着導子を吸着させた後、図には示していないが電気刺激装置の操作パネルに設けた出力調節ボリュームを調節し、適切な強さの電流を出力すると、治療が開始になり、治療時間の間、適切な電気刺激を行うことができる。
本発明の吸着導子は、軽量であるため、吸着導子を吸着させるための吸引圧を小さくすることができる。このため、使用後の吸着の瘢痕は従来よりも少ない。
また、薄型であるため、服の肌の間の狭いところに容易に滑り込ませて使用することができる。このため、服を着ていても、所望の部位に吸着導子を滑り込ませ、所望の位置を的確に電気刺激することができ、このため、治療効果も向上する。
さらに、吸着導子を吸着させるときに導子カバー3を歪ませたり接続部を持っても、導子カバー3の開口部の外に電極1で媒体2の一部又は全部を押し出すことはないため、吸着させ易く、吸着や再度導子カバー3の内部に収納しなおす等の手間が生じない。また、吸着導子を吸着させているとき、導子カバー3を歪ませたり、接続部を持ったり、また、吸引圧が大きく変化しても、吸着導子が吸着部位から脱落することはない。
このため、介助者の手間を省力化することができる。
つまり、本発明により、特許文献1〜4等、従来の装置が有していた問題を解決することができ、スムースに治療を行うことができるようになった。このため、医療介助者の手間を省力化でき、効率の良い治療を行うことができるようになった。
図5(A)は、本発明に係る吸着導子の他の一実施例であり、先行文献1に記載された吸着導子の例における正面図で、図2(A)の導子カバー23及び吸着導子の電極21と同等の構造の一部を流用した上で本発明の電極1を設けたものである。図5(B)は、そのA−A‘における断面図となる。図5(A)は、導子カバー3、電極1、接続部5で構成し、基本的な構造は、一般的に用いられている吸着導子の構造と同じである。
ここで、図5(A)(B)では、従来型の空気接続回路28、電気接続回路29を採用することにより、電極1が均等に固定されるため電極固定部4は省かれている。また、図5(A)(B)では、本発明の図1に記載した導子カバー3のように導子カバーの開口端部を内巻きにせず、先行文献1に記載されたものと同様に内向き外向きにツバを出したような形状にした。
つまり、先行文献1に記載されているような旧タイプの吸着導子であっても、電極21の板のみを本発明における可撓性を持たせた電極とすることで、本発明の効果を全て享受できるわけではないが、その一部を簡単に利用することが可能となる。
また、図5(A)では、特許文献4の吸着導子と同様に吸着導子2Aの厚さTを薄くするため、図2(A)で表記されたカバー部であるa部分、及びマウント部であるb部分をその動作状態に支障がない程度に例えばa部分が2乃至3cm程度又はそれ以下になるように極力薄くした。こうすることで、本発明の効果をより多く享受できるようになる。
図5(C)は、本発明に係る吸着導子の他の一実施例であり、図1に記載した吸着導子で設けた接続部5の位置と図5(A)に記載した吸着導子で設けた接続部5の中間に吸着導子の接続部5を設けたものである。図5(D)はそのA−A‘における断面図となる。図5(C)は、導子カバー3、電極1、接続部5及び電極固定部4で構成し、基本的な構造は、図1に記載した吸着導子とほぼ変わりは無い。
これらの実施例に表されるとおり、接続部5の位置は、吸着導子の使用部位や使用方法等によって変化させ、当初の設計段階で取り決めしておく。
導子カバー3の側面に接続部5を設けた場合は、接続部5に何らかの力が加わると、テコの原理が働き易く吸着する効果に不利となるが、吸着導子自体を薄くするには非常に効果的で、生体と衣服との間に挿入するには非常にメリットがある。一方、テコの原理を働き難くしようとすると上部に近い位置に当該接続部5を設けることが考えられ、上部が略平面であろうとも若干凹凸が発生してしまい、生体と衣服の間に挿入する際に引っ掛かりが発生し若干デメリットがある。
これらのバランスも考慮した上で、接続部5の位置をどこにするか当初の設計段階で取決めしておくのが望ましい。
1 本発明の吸着導子の電極
21、31 従来の吸着導子の電極
2 本発明の吸着導子の媒体
22、32 従来の吸着導子の媒体
3 本発明の吸着導子の導子カバー
23、33 本発明の吸着導子の導子カバー
4 本発明の吸着導子の電極固定部
5 本発明の吸着導子の接続部
25、35 接続部
26 空気ポンプ
27 刺激電流出力部
28 空気接続回路
29 電気接続回路
a カバー部
b マウント部
2A 吸着導子
2B 導子コード
2C 電気刺激装置

Claims (1)

  1. 電気刺激装置が発生する生体刺激電流を出力する電極(1)と、
    前記電極(1)と生体の間に介在させ、前記電極(1)が出力する前記生体刺激電流を前記生体に導入する媒体(2)と、
    前記電極(1)と前記媒体(2)を収納するカップ状の導子カバー(3)と、
    を有する吸着導子において、
    導子カバー(3)の外側の上部の面を略平坦にし、
    導子カバー(3)の側面部又は上部に設けた、電気的にまた空気回路的に電気刺激装置と接続する接続部(5)と、
    導子カバー(3)の内面上部に接近させて電極(1)を固定する電極固定部(4)と、
    外力が電極(1)に作用しても電極(1)が媒体(2)を導子カバー(3)の開口部よりも外側に押し出さないように可撓性を持たせた電極(1)と
    を備えたことを特徴とする吸着導子。
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